JP2000058749A - 入力保護素子を備えた半導体装置 - Google Patents

入力保護素子を備えた半導体装置

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JP2000058749A
JP2000058749A JP10220887A JP22088798A JP2000058749A JP 2000058749 A JP2000058749 A JP 2000058749A JP 10220887 A JP10220887 A JP 10220887A JP 22088798 A JP22088798 A JP 22088798A JP 2000058749 A JP2000058749 A JP 2000058749A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力保護素子が迅速に起動して内部回路を確
実に保護することができ、且つ高集積化が可能な半導体
装置を提供する。 【解決手段】 第1導電型の半導体基板1に第1導電型
のウェル3を形成し、そのウェル3に第2導電型のドレ
イン領域4とソース領域5を形成する。ウェル3上にゲ
ート絶縁層23を介してゲート電極8を形成する。それ
らドレイン領域4、ソース領域5およびゲート電極8に
よりMOSトランジスタ20を形成する。さらに、基板
1に基板コンタクト6をウェルから離して形成する。基
板1の抵抗率をウェル3より大きく設定する。ウェル3
と基板コンタクト6は、それらの間に形成される抵抗領
域19により電気的に接続される。抵抗領域19を介し
てウェル3に供給される電圧によりMOSトランジスタ
20が入力保護素子として動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置に関
し、さらに言えば、半導体装置に形成された内部回路を
保護するための入力保護素子を備えた半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置、特に、金属−酸化物−半導
体(Metal-Oxide-Semiconductor、MOS)型の電界効
果トランジスタ(以下、MOSトランジスタという)を
備えた半導体装置において、静電気放電(Electrostati
c Discharge、ESD)などの発生により外部から過大
な電圧が入力されると、半導体装置に形成された内部回
路を構成する素子が破壊されてしまう現象(いわゆる、
静電破壊)が発生する。とりわけ、半導体記憶装置など
の相補型(Complementary)MOSトランジスタを備えた
半導体装置では、微細化された素子が高度に集積化され
ているので、この静電破壊が起こり易くなる。このた
め、静電破壊を防止する入力保護素子を備えた半導体装
置が従来より種々提案されている。
【0003】図7は、従来の入力保護素子を備えた半導
体装置の一例を示す。
【0004】図7の半導体装置は、n型シリコン基板1
01の表面領域にp型ウェル103が形成されている。
このウェル103の表面には、素子分離のためのフィー
ルド絶縁層102が選択的に形成されている。ウェル1
03のフィールド絶縁層102の形成されない表面に
は、n+型拡散領域からなるドレイン領域104とn+
拡散領域からなるソース領域105が形成され、さら
に、p+型拡散領域からなるウェル・コンタクト106
が形成されている。ドレイン領域104、ソース領域1
05およびウェル・コンタクト106のそれぞれの表面
には、薄い第1絶縁層110が形成されている。
【0005】フィールド絶縁層102と第1絶縁層11
0のそれぞれの表面には、層間絶縁層として第2絶縁層
107が形成されている。そして、第2絶縁層107の
表面にはゲート電極108が形成されている。第2絶縁
層107の表面に形成されたドレイン電極114、ソー
ス電極115およびウェル電極116は、第2絶縁層1
07に形成されたコンタクト孔を通してドレイン領域1
04、ソース領域105およびウェル・コンタクト10
6にそれぞれ接触している。
【0006】フィールド絶縁層102のドレイン領域1
04とソース領域105に挟まれた部分および第2絶縁
層107がゲート絶縁層として動作し、ゲート電極10
8、ドレイン領域104およびソース領域105は、n
チャネル型MOSトランジスタを構成する。そして、ド
レイン電極114とゲート電極108には入力電圧がそ
れぞれ入力され、ソース電極115およびウェル電極1
16には接地電圧がそれぞれ入力される。
【0007】上記の構成により、当該半導体装置に当該
MOSトランジスタを入力保護素子とする保護回路が形
成される。この保護回路において、過大な電圧が入力電
圧として入力されると、ドレイン領域104とウェル1
03との間のp−n接合部でブレーク・ダウンが起こ
る。このブレーク・ダウンによりドレイン領域104か
らウェル103に電流が注入され、この電流がドレイン
拡散層104からウェル・コンタクト106に向かって
ウェル103の内部を流れる。この電流により電圧降下
が生じ、ウェル103の電圧が上昇する。そして、当該
MOSトランジスタがスナップ・バック状態となって寄
生バイポーラ動作を起こす。その結果、過大な入力電圧
に対して放電がなされ、入力電圧が抑制される。こうし
て、当該MOSトランジスタが保護素子として動作して
内部回路の素子の破壊が防止される。
【0008】なお、図7の半導体装置と同様な技術は、
特開昭63−202056号公報や特開平9−2237
48号公報にも開示されている。また、特公平2−23
09号公報、特表平8−511662号公報には、ES
Dによる素子の破壊を防止する他の技術が開示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図7の半導体装置で
は、次の問題がある。
【0010】一般に、素子の微細化により半導体装置の
集積度を高める場合、素子の形成される基板やウェルの
不純物濃度を高める必要がある。
【0011】一般的なMOSトランジスタのスケーリン
グ則に従うことを前提とすると、デバイス寸法を1/k
倍にするには、基板やウェルの不純物濃度はk倍とする
必要がある。さらに、より狭い素子分離幅を実現させる
ためには、スケーリング則により決定される不純物濃度
よりもさらに高い不純物濃度とする必要がある。
【0012】図7の半導体装置において、微細化・高集
積化によりウェル103の不純物濃度が高められた場
合、ウェル103の抵抗率は低くなる。このため、ウェ
ル103で生じる電圧降下の値が小さくなり、ウェル1
03の電圧の上昇が抑制されてしまう。その結果、当該
MOSトランジスタが寄生バイポーラ動作を開始するま
でに要する時間が長くなる。よって、入力保護素子とし
ての起動が遅くなるので、内部回路を構成する素子が破
壊されるという問題がある。
【0013】ウェル103の不純物濃度を制限して必要
な抵抗率を確保すれば、入力保護素子の起動が速めら
れ、内部回路を破壊を防止することができる。しかし、
そうするとウェル103の不純物濃度を高めることがで
きなくなるので、素子の微細化が不純物濃度により制約
を受けて集積度を高めることが困難になるという問題が
ある。
【0014】そこで、この発明の目的は、入力保護素子
が迅速に起動して内部回路を確実に保護することのでき
る半導体装置を提供することにある。
【0015】この発明の他の目的は、入力保護素子の迅
速な起動を確保し、且つ高集積化が可能な半導体装置を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】(1) この発明の半導
体装置は、半導体基板上に設けられた内部回路を保護す
るための入力保護素子として動作するMOSトランジス
タが前記半導体基板上に形成された半導体装置であっ
て、前記半導体基板に形成された第1導電型のウェル
と、前記ウェルに形成された、前記MOSトランジスタ
のソース・ドレインとして動作する一対の第2導電型拡
散領域と、前記ウェル上に形成された前記MOSトラン
ジスタのゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に形成さ
れた前記MOSトランジスタのゲート電極と、前記半導
体基板に形成された、前記ウェルより抵抗率の大きい抵
抗領域とを備え、前記ウェルの端部と前記抵抗領域の端
部が電気的に接続され、もって前記MOSトランジスタ
を入力保護素子として動作させる電圧が前記抵抗領域を
介して前記ウェルに供給されることを特徴とする。
【0017】(2) この半導体装置では、半導体基板
に第1導電型のウェルを有すると共に、そのウェルにソ
ース・ドレインとして動作する一対の第2導電型拡散領
域が設けられ、ウェル上にゲート絶縁層が設けられ、そ
のゲート絶縁層上にゲート電極が設けられている。それ
らの一対の第2導電型拡散領域、ゲート絶縁層およびゲ
ート電極により、半導体基板上に入力保護素子としての
MOSトランジスタが形成されている。さらに、ウェル
より抵抗率の大きい抵抗領域が半導体基板に設けられて
おり、その抵抗領域の端部がウェルの端部に電気的に接
続されている。そして、MOSトランジスタを入力保護
素子として動作させる電圧がその抵抗領域を介してウェ
ルに供給される。
【0018】このため、抵抗率の大きい抵抗領域で大き
な電圧降下が生じ、その電圧降下に伴いウェルに供給さ
れる電圧が急速に上昇する。よって、MOSトランジス
タが入力保護素子として迅速に起動するので、内部回路
を確実に保護することができる。
【0019】さらに、MOSトランジスタが入力保護素
子として起動するのに必要な電圧は抵抗領域で生ずる電
圧降下に依存するため、その電圧はウェルの抵抗率に依
存しない。よって、ウェルの抵抗率、すなわち、不純物
濃度を最適な値に設定することができるので、高集積化
が可能となる。
【0020】(3) この発明の半導体装置の好ましい
例では、前記抵抗領域に形成され且つ前記ウェルから離
れて配置された、前記抵抗領域に定電圧を入力するため
のコンタクト領域をさらに備える。
【0021】この場合、ウェルとコンタクト領域との距
離に応じた電圧降下が抵抗領域で生じる。よって、ウェ
ルに供給される電圧を任意に設定できる利点がある。
【0022】(4) この発明の半導体装置の他の好ま
しい例では、前記抵抗領域が前記ウェルより不純物濃度
の低い第1導電型の半導体からなる。この場合、通常の
製造工程により作製できるので、製造が容易に行える利
点がある。
【0023】この発明の半導体装置のさらに他の好まし
い例では、前記抵抗領域が前記半導体基板の一部分から
なる。この場合、抵抗領域を形成する工程が不要とな
り、製造工程が簡略化できる利点がある。
【0024】(5) この発明の半導体装置のさらに他
の好ましい例では、前記ウェルと前記抵抗領域との間に
形成された電流経路遮断領域をさらに備えており、その
電流経路遮断領域が前記ウェルと前記コンタクト領域と
の間の最短の電流経路上に配置される。
【0025】この場合、電流経路遮断領域が抵抗領域内
の最短の電流経路を遮断するので、電流は電流経路遮断
領域の周囲を迂回して流れる。よって、抵抗領域を流れ
る電流の経路長が長くなる。したがって、抵抗領域での
電圧降下がさらに大きくなり、MOSトランジスタの入
力保護素子としての起動がより迅速になる利点がある。
【0026】前記遮断領域は、第2導電型の半導体で形
成されてもよいし、絶縁体で形成されてもよい。それら
を使用すれば、通常の製造工程を適用して作製すること
ができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を添付図面を参照しながら具体的に説明する。
【0028】(第1実施形態)図1は、この発明の第1
実施形態の半導体装置を示す。図1(a)はその平面図
であり、図1(b)は図1(a)のA−A線における断
面図である。
【0029】図1の半導体装置は、p-型シリコン基板
1の表面領域にp型ウェル3が形成されている。シリコ
ン基板1の不純物濃度は1×1015cm-3であり、ウェ
ル3の不純物濃度は1×1017cm-3である。このウェ
ル3の表面には、酸化シリコン材からなる素子分離のた
めのフィールド絶縁層2a、2bが選択的に形成されて
いる。ウェル3のフィールド絶縁層2の形成されない表
面には、n+型拡散領域からなるドレイン領域4とソー
ス領域5が形成され、さらに、p+型拡散領域からなる
基板コンタクト6が形成されている。
【0030】ドレイン領域4、ソース領域5、および基
板コンタクト6のそれぞれの表面には、酸化シリコン材
からなる薄い第1絶縁層10が形成されている。そし
て、フィールド絶縁層2と第1絶縁層10のそれぞれの
表面は、層間絶縁層として形成された酸化シリコン材か
らなる第2絶縁層7で覆われている。さらに、第2絶縁
層7の表面には金属材からなるゲート電極8が形成され
ており、この電極はフィールド絶縁層2a上方に配置さ
れている。
【0031】ドレイン領域4、ソース領域5および基板
コンタクト6の上には第2絶縁層7と第1絶縁層10と
を貫通するコンタクト孔11、12、13がそれぞれ形
成されている。そして、第2絶縁層7の表面に形成され
たドレイン電極14、ソース電極15および基板電極1
6は、それらのコンタクト孔11、12、13を通して
ドレイン領域4、ソース領域5および基板コンタクト6
にそれぞれ接触している。
【0032】ドレイン領域4とソース領域5に挟まれた
フィールド絶縁層2aと第2絶縁層7により、ゲート絶
縁層23が形成される。そして、ゲート電極8、ゲート
絶縁層23、ドレイン領域4およびソース領域5によ
り、フィールド絶縁層2a直下のウェル3をチャネル領
域とするnチャネル型MOSトランジスタ20が形成さ
れる。このような厚いゲート絶縁層23を持つMOSト
ランジスタ20は、ゲート絶縁破壊に対して高い耐性を
持つ。
【0033】ドレイン電極14とゲート電極8は、当該
半導体装置の入力端子と内部回路とを接続する入力配線
17に接続されている。ソース電極15と基板電極16
は、当該半導体装置の接地配線18に接続されている。
そして、ドレイン電極14とゲート電極8には、入力端
子に入力される入力電圧Vinがそれぞれ入力され、ソー
ス電極15およびウェル電極16には、接地電圧V
SS(=0V)がそれぞれ入力される。
【0034】上記の構成において、基板1の基板コンタ
クト6直下には、抵抗領域19が実質的に存在する。こ
の抵抗領域19は、基板コンタクト6からドレイン拡散
層4の方向に向かって延在し、ウェル3の端部と接触し
て電気的に接続される。上記のように、ウェル3の不純
物濃度に対して基板1の不純物濃度が1/100である
ため、抵抗領域19の抵抗率はウェル3の抵抗率の約1
00倍となる。これは、ウェル3と抵抗領域19に同じ
値の電流が流れた場合、抵抗領域19に生ずる電圧降下
がウェル3に生じる電圧降下より遙かに大きいことを意
味する。
【0035】上記の構成により、当該半導体装置には、
図2に示すような保護回路が形成される。図2におい
て、抵抗器21は、抵抗領域19を等価的に表現したも
のである。抵抗器21の一端はMOSトランジスタ20
のバック・ゲートに接続され、他端は接地配線18に接
続されている。なお、MOSトランジスタ20を示す回
路記号は、通常より厚いゲート絶縁層を持つMOSトラ
ンジスタ素子であることを表すためのものである。
【0036】図2の保護回路を持つ図1の半導体装置の
動作は、以下の通りである。
【0037】当該半導体装置の入力端子に過大な電圧
(例えば、ドレイン領域4とウェル3の間のアバランシ
ェ破壊電圧やMOSトランジスタ20のパンチスルー電
圧を超える電圧)が入力電圧Vinとして入力されると、
ドレイン領域4からウェル3内へ電流が注入される。そ
の電流は、ウェル3から基板コンタクト16に向かって
抵抗領域19の内部を流れる。そして、この抵抗領域1
9内を電流が流れることにより電圧降下が生じ、ウェル
3の電圧は上昇する。これは、図2の抵抗器21により
電圧降下が生じ、この電圧降下がMOSトランジスタ2
0のバックゲートの電圧を上昇させることに相当する。
【0038】ウェル3の電圧が所定の値、すなわち、ウ
ェル3とソース領域5の間のp−n接合の電圧障壁の値
を超えると、MOSトランジスタ20はスナップ・バッ
クの状態になり、寄生バイポーラ動作を起こす。すなわ
ち、n型の導電性を持つドレイン領域4およびソース領
域5とp型の導電型を持つウェル3により形成されるn
pn型の寄生バイポーラ・トランジスタが動作する。そ
の結果、ドレイン領域4からソース領域5へ向かって電
流が流れる。こうして、過大な入力電圧Vinに対する放
電がなされ、入力電圧Vinが抑制されて内部回路の素子
の破壊が防止される。
【0039】図3は、MOSトランジスタの入力保護素
子としての特性図を示す。図3(a)は図1の半導体装
置の場合であり、図3(b)は図7の従来の半導体装置
の場合である。これらの図において、縦軸はドレイン電
流IDを示し、横軸はドレイン電圧VDを示す。また、点
Pおよび点P’はスナップ・バック状態の開始点を示
し、電流値ID0およびID0’は点P、P’それぞれにお
けるドレイン電流値である。
【0040】図3(a)および(b)より、図1の半導
体装置は、図7の半導体装置に対してΔID0だけ低いド
レイン電流値でスナップ・バック状態になること分か
る。これは、図1の半導体装置では、より小さいドレイ
ン電流IDで必要なウェルの電圧上昇が得られることを
示しており、ウェルの電位がより急速に上昇することを
意味する。
【0041】上記のように、図1の半導体装置では、ウ
ェル3が抵抗領域19を介して基板コンタクト6と電気
的に接続され、ウェル3の電圧が抵抗率の高い抵抗領域
19を介して供給される。よって、抵抗領域19の生ず
る大きな電圧降下によりウェル3の電圧が急速に上昇す
るので、MOSトランジスタ20の入力保護素子として
の起動が迅速になる。また、基板1とウェル3は、不純
物濃度をそれぞれに設定することができる。よって、ウ
ェル3の不純物濃度を高めて高集積化を行っても、基板
1の不純物濃度を低く設定することで抵抗領域19の抵
抗率が確保され、MOSトランジスタ20は入力保護素
子として迅速に起動する。
【0042】なお、図1の半導体装置では、p-型シリ
コン基板1の一部分が抵抗領域19として動作する構成
としているが、基板の表面にp-型シリコンからなる別
の部材を抵抗領域として形成しても、図1の半導体装置
と同じ作用効果が得られる。この場合、基板としてn型
シリコンなど他の材料を使用できる。
【0043】(第2実施形態)図4は、本発明の第2実
施形態の半導体装置を示す。図4(a)はその平面図で
あり、図4(b)は図4(a)のB−B線における断面
図である。
【0044】図4に示すように、第2実施形態の半導体
装置は、シリコン基板1の表面領域に電流経路遮断領域
9を形成する点において、図1の第1実施形態の半導体
装置と異なる。その他の構成は、第1実施形態の半導体
装置と同じなので、図4において図1の半導体装置の構
成要素と同一または対応する要素には同じ符号を付して
その説明を省略する。
【0045】図4の半導体装置では、p-型シリコン基
板1の表面領域にn型シリコン材からなる電流経路遮断
領域9を形成している。この電流経路遮断領域9は、ウ
ェル3と基板コンタクト6との間に配置されている。
【0046】この半導体装置では、ドレイン領域4から
基板コンタクト6までの最短の電流経路31が抵抗領域
19に対して逆の導電型(すなわち、n型)を持つ電流
経路遮断領域9で遮られている。そのため、抵抗領域1
9を流れる電流は、電流経路遮断領域9を迂回する経路
(例えば、経路32)を流れる。よって、抵抗領域19
内を流れる電流の経路長が長くなるので、図2の抵抗器
21の抵抗値が増大する。したがって、第1実施形態の
半導体装置に比べ、ウェルの電圧がさらに急速に上昇す
るので、MOSトランジスタ20が入力保護素子として
より迅速に起動するという利点がある。
【0047】なお、図4の半導体装置では、電流経路遮
断領域9をn型シリコン材で形成しているが、酸化シリ
コン材などの絶縁体を使用して形成することもできる。
この場合にも図4の半導体装置と同じ作用効果が得られ
る。
【0048】(第3実施形態)図5は、本発明の第3実
施形態の半導体装置を示す。
【0049】図5に示すように、第3実施形態の半導体
装置は、薄いゲート絶縁層43の表面にゲート電極8を
形成し、そのゲート電極8が接地線18に接続されてい
る点において、図1の第1実施形態の半導体装置と異な
る。その他の構成は、第1実施形態の半導体装置と同じ
なので、図5において図1の半導体装置の構成要素と同
一または対応する要素には同じ符号を付してその説明を
省略する。
【0050】図5の半導体装置では、ドレイン領域4お
よびソース領域5の表面に酸化シリコン材からなる薄い
ゲート絶縁層24が形成されている。このゲート絶縁層
43は、ウェル3のドレイン領域4とソース領域5に挟
まれた部分の表面を覆っている。そして、ゲート電極8
は、接地配線18に接続されている。ゲート電極8、ド
レイン領域4およびソース領域5により、ゲート絶縁層
43直下のウェル3をチャネル領域とするnチャネル型
MOSトランジスタ40が形成される。
【0051】上記構成の半導体装置には、図6に示す入
力保護回路が形成される。この回路では、ゲートは接地
配線18に接続される。これは、MOSトランジスタ4
0のしきい値電圧が低いため、入力端子に過大な入力電
圧Vinが入力された時以外は動作しないようにするため
である。
【0052】図5の半導体装置の動作は、図1の半導体
装置のそれと同じである。このため、ウェル3の電圧
は、抵抗率の高い抵抗領域19を介して供給される。よ
って、抵抗領域19の生ずる大きな電圧降下によりウェ
ル3の電圧が急速に上昇するので、MOSトランジスタ
の入力保護素子としての起動が迅速になる。また、基板
1とウェル3は、不純物濃度をそれぞれに設定すること
ができる。よって、ウェル3の不純物濃度を高めて高集
積化を行っても、基板1の不純物濃度を低く設定するこ
とで抵抗領域19の抵抗率が確保され、MOSトランジ
スタ20は入力保護素子として迅速に起動する。
【0053】なお、上記構成に加えて、p-型シリコン
基板1の表面領域にn型シリコン材からなる電流経路遮
断領域を形成し、それをウェル3と基板コンタクト6と
の間に配置することも可能である。その場合、図4の半
導体装置と同様に抵抗領域19内を流れる電流の経路長
が長くなるので、図6の抵抗器21の抵抗値が増大す
る。したがって、ウェルの電圧がさらに急速に上昇する
ので、MOSトランジスタ40が入力保護素子としてよ
り迅速に起動する。
【0054】上述した第1〜第3の実施形態では、MO
Sトランジスタはnチャネル型であったが、pチャネル
型であってもよいことは無論である。この場合、導電型
を逆にすることを除いて、第1〜第3の実施形態の場合
と同じ構成とすればよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明の半導体装
置によれば、入力保護素子が迅速に起動して内部回路を
確実に保護することができ、且つ高集積化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の第1実施形態の半導体装置
を示す平面図であり、(b)はその断面図である。
【図2】この発明の第1実施形態の半導体装置の入力保
護回路を示す回路図である。
【図3】(a)はこの発明の第1実施形態の半導体装置
の動作を説明するための特性図であり、(b)は従来の
半導体装置の特性図である。
【図4】(a)はこの発明の第2実施形態の半導体装置
を示す平面図であり、(b)はその断面図である。
【図5】この発明の第3実施形態の半導体装置を示す断
面図である。
【図6】この発明の第3実施形態の半導体装置の入力保
護回路を示す回路図である。
【図7】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2a、2b フィールド絶縁層 3 ウェル 4 ドレイン領域 5 ソース領域 6 基板コンタクト 7 第2絶縁層 8 ゲート電極 9 電流経路遮断領域 10 第1絶縁層 11、12、13 コンタクト孔 14 ドレイン電極 15 ソース電極 16 基板電極 17 入力配線 18 接地配線 19 抵抗領域 20 MOSトランジスタ 21 抵抗器 23 ゲート絶縁層 40 MOSトランジスタ 43 ゲート絶縁層 101 シリコン基板 102 フィールド絶縁層 103 ウェル 104 ドレイン領域 105 ソース領域 106 ウェル・コンタクト 107 第2絶縁層 108 ゲート電極 114 ドレイン電極 115 ソース電極 116 ウェル電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に設けられた内部回路を保
    護するための入力保護素子として動作するMOSFET
    が前記半導体基板上に形成された半導体装置であって、 前記半導体基板に形成された第1導電型のウェルと、 前記ウェルに形成された、前記MOSFETのソース・
    ドレインとして動作する一対の第2導電型拡散領域と、 前記ウェル上に形成された前記MOSFETのゲート絶
    縁層と、 前記ゲート絶縁層上に形成された前記MOSFETのゲ
    ート電極と、 前記半導体基板に形成された、前記ウェルより抵抗率の
    大きい抵抗領域とを備え、 前記ウェルの端部と前記抵抗領域の端部が電気的に接続
    され、もって前記MOSFETを入力保護素子として動
    作させる電圧が前記抵抗領域を介して前記ウェルに供給
    されることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗領域に形成され且つ前記ウェル
    から離れて配置された、前記抵抗領域に定電圧を入力す
    るためのコンタクト領域をさらに備える請求項1に記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗領域が前記ウェルより不純物濃
    度の低い第1導電型の半導体からなる請求項1または2
    のいずれかに記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗領域が前記半導体基板の一部分
    からなる請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記ウェルと前記抵抗領域との間に形成
    された電流経路遮断領域をさらに備えており、その電流
    経路遮断領域が前記ウェルと前記コンタクト領域との間
    の最短の電流経路上に配置される請求項2〜4のいずれ
    かに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記電流経路遮断領域が第2導電型の半
    導体で形成される請求項5に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記電流経路遮断領域が絶縁体で形成さ
    れる請求項5に記載の半導体装置。
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