JP2000058104A - 角型電極要素の挿入装置 - Google Patents
角型電極要素の挿入装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 角型電極要素の挿入・装着工程の簡略化を図
る一方、高品質の角型電池の歩留まり良好な製造に寄与
する角柱型電極要素の挿入装置の提供。 【解決手段】 角型の電極要素９の一端側に対接し、そ
の電極要素９を一定方向に圧送する電極要素圧送機構５
と、前記電極要素圧送機構５で圧送される角型電極要素
９の側面を加圧・圧縮する圧縮機構６と、前記加圧・圧
縮された角型電極要素９を外装缶10の開口部にガイドす
るガイド機構７と、前記ガイド機構７に対向して配置さ
れ、加圧・圧縮された角型電極要素９を受容する有底角
型の金属製外装缶10を保持する外装缶保持機構８とを有
することを特徴とする角型電極要素の挿入装置である。
る一方、高品質の角型電池の歩留まり良好な製造に寄与
する角柱型電極要素の挿入装置の提供。 【解決手段】 角型の電極要素９の一端側に対接し、そ
の電極要素９を一定方向に圧送する電極要素圧送機構５
と、前記電極要素圧送機構５で圧送される角型電極要素
９の側面を加圧・圧縮する圧縮機構６と、前記加圧・圧
縮された角型電極要素９を外装缶10の開口部にガイドす
るガイド機構７と、前記ガイド機構７に対向して配置さ
れ、加圧・圧縮された角型電極要素９を受容する有底角
型の金属製外装缶10を保持する外装缶保持機構８とを有
することを特徴とする角型電極要素の挿入装置である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は角型電池の製造工程
おいて使用される角型電極要素の挿入装置に関する。
おいて使用される角型電極要素の挿入装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、携帯電話や携帯型ノートパソコン
などの電子機器類のコードレス化、高性能化、小形軽量
化が進められており、この種電子機器の電源として、二
次電池の需要が急速に高まっている。そして、この種の
二次電池としては、円筒型二次電池および角（角筒）型
二次電池とがあり、角型二次電池は、スペース効率の点
で注目されている。
などの電子機器類のコードレス化、高性能化、小形軽量
化が進められており、この種電子機器の電源として、二
次電池の需要が急速に高まっている。そして、この種の
二次電池としては、円筒型二次電池および角（角筒）型
二次電池とがあり、角型二次電池は、スペース効率の点
で注目されている。
【０００３】ところで、上記角型電池は、一般的に、次
のような工程を径て製造されている。すなわち、先ず、
一端が開口する有底角型の金属製外装缶を用意し、この
金属製外装缶内に角柱型に形成された電極要素を収納・
装着した後、金属製外装缶の開口端側に、シールパッキ
ングを介して一方の電極端子を導出した封止板を位置決
め配置する。次いで、前記封止板を位置決め配置した金
属製外装缶の開口端部をカール型に嵌合させ、カール型
による圧縮で金属製外装缶を縮径し、シールパッキング
および封止板を固定・支持する一方、開口端を内径方向
に折り曲げて気密に封止し、角型電池を製造している。
のような工程を径て製造されている。すなわち、先ず、
一端が開口する有底角型の金属製外装缶を用意し、この
金属製外装缶内に角柱型に形成された電極要素を収納・
装着した後、金属製外装缶の開口端側に、シールパッキ
ングを介して一方の電極端子を導出した封止板を位置決
め配置する。次いで、前記封止板を位置決め配置した金
属製外装缶の開口端部をカール型に嵌合させ、カール型
による圧縮で金属製外装缶を縮径し、シールパッキング
および封止板を固定・支持する一方、開口端を内径方向
に折り曲げて気密に封止し、角型電池を製造している。
【０００４】なお、前記有底角型の金属製外装缶に対す
る角柱型電極要素の収納・装着は、図３ (a)〜 (e)工程
を模式的に示す斜視図であり、次のような手順で行われ
ている。先ず、図３ (a)に示すように、挿入機構１の挿
入チャック1aで、角型電極要素２の一端部を保持し、角
型電極要素２の他端部を対応する有底角型電池外装缶３
の開口に挿入する（一次挿入）。
る角柱型電極要素の収納・装着は、図３ (a)〜 (e)工程
を模式的に示す斜視図であり、次のような手順で行われ
ている。先ず、図３ (a)に示すように、挿入機構１の挿
入チャック1aで、角型電極要素２の一端部を保持し、角
型電極要素２の他端部を対応する有底角型電池外装缶３
の開口に挿入する（一次挿入）。
【０００５】次いで、図３ (b)に示すごとく、挿入機構
１を駆動し、有底角型電池外装缶３内に対する角型電極
要素２の挿入を進め（二次挿入）、さらに、図３ (c)に
示すごとく、有底角型電池外装缶３内に対する角型電極
要素２の挿入を進める（三次挿入）。その後、挿入機構
１の挿入チャック1aによる保持を開放し、代りに、図３
(d)に示すごとく、挿入シリンダー４を駆動し、挿入シ
リンダー４に連接されている挿入体（挿入棒）4aで、角
型電極要素２の一端面を押圧して電池外装缶３内に挿入
・装着する（四次挿入）。つまり、前記間欠的な一次挿
入〜四次挿入の四段階を経て、図３ (e)に示すように、
有底角型電池外装缶３に対する角型電極要素２の挿入・
装着がなされている。
１を駆動し、有底角型電池外装缶３内に対する角型電極
要素２の挿入を進め（二次挿入）、さらに、図３ (c)に
示すごとく、有底角型電池外装缶３内に対する角型電極
要素２の挿入を進める（三次挿入）。その後、挿入機構
１の挿入チャック1aによる保持を開放し、代りに、図３
(d)に示すごとく、挿入シリンダー４を駆動し、挿入シ
リンダー４に連接されている挿入体（挿入棒）4aで、角
型電極要素２の一端面を押圧して電池外装缶３内に挿入
・装着する（四次挿入）。つまり、前記間欠的な一次挿
入〜四次挿入の四段階を経て、図３ (e)に示すように、
有底角型電池外装缶３に対する角型電極要素２の挿入・
装着がなされている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記角
型電池の製造工程で、有底角型電池外装缶３に対し、角
型電極要素２を挿入・装着する手段の場合、次のような
不都合がしばしば発生する。すなわち、この種の電池に
おいては、高容量化などを図るため、できるだけ角型電
極要素２が緊縛な状態に形成されており、挿入チャック
1aで角型電極要素２の一端部を保持したとき、角型電極
要素２の他端側の緊縛な状態が緩む傾向がある。
型電池の製造工程で、有底角型電池外装缶３に対し、角
型電極要素２を挿入・装着する手段の場合、次のような
不都合がしばしば発生する。すなわち、この種の電池に
おいては、高容量化などを図るため、できるだけ角型電
極要素２が緊縛な状態に形成されており、挿入チャック
1aで角型電極要素２の一端部を保持したとき、角型電極
要素２の他端側の緊縛な状態が緩む傾向がある。
【０００７】そして、有底角型電池外装缶３の開口寸法
は、角型電極要素２の挿入先端面の寸法より若干大きめ
に設定されているとはいえ、角型電極要素２の先端側で
の緩み（原形寸法への復帰）により、ここでの挿入がス
ムースに行われない場合が発生する。つまり、有底角型
電池外装缶３内に、角型電極要素２を挿入・装着するに
当たって、有底角型電池外装缶３の開口部で、角型電極
要素２の先端側が折れたり、削れたり、あるいは浮き上
がりなどを損傷を発生し、結果的に、製造される電池の
品質などが損なわれ易いという問題がある。しかも、角
型電極要素２の挿入・装着工程が多段的で煩雑であると
ともに、設備スペースなどの点からコスト面で問題があ
る。
は、角型電極要素２の挿入先端面の寸法より若干大きめ
に設定されているとはいえ、角型電極要素２の先端側で
の緩み（原形寸法への復帰）により、ここでの挿入がス
ムースに行われない場合が発生する。つまり、有底角型
電池外装缶３内に、角型電極要素２を挿入・装着するに
当たって、有底角型電池外装缶３の開口部で、角型電極
要素２の先端側が折れたり、削れたり、あるいは浮き上
がりなどを損傷を発生し、結果的に、製造される電池の
品質などが損なわれ易いという問題がある。しかも、角
型電極要素２の挿入・装着工程が多段的で煩雑であると
ともに、設備スペースなどの点からコスト面で問題があ
る。
【０００８】本発明は、上記事情に対処してなされたも
ので、角型電極要素の挿入・装着工程の簡略化を図る一
方、高品質の角型電池の歩留まり良好な製造に寄与する
角型電極要素の挿入装置の提供を目的とする。
ので、角型電極要素の挿入・装着工程の簡略化を図る一
方、高品質の角型電池の歩留まり良好な製造に寄与する
角型電極要素の挿入装置の提供を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、角型
の電極要素の一端側に対接し、その電極要素を一定方向
に圧送する電極要素圧送機構と、前記電極要素圧送機構
で圧送される角型電極要素の側面を加圧・圧縮する圧縮
機構と、前記加圧・圧縮された角型電極要素を外装缶の
開口部にガイドするガイド機構と、前記ガイド機構に対
向して配置され、加圧・圧縮された角型電極要素を受容
する有底角型の金属製外装缶を保持する外装缶保持機構
とを有することを特徴とする角型電極要素の挿入装置で
ある。
の電極要素の一端側に対接し、その電極要素を一定方向
に圧送する電極要素圧送機構と、前記電極要素圧送機構
で圧送される角型電極要素の側面を加圧・圧縮する圧縮
機構と、前記加圧・圧縮された角型電極要素を外装缶の
開口部にガイドするガイド機構と、前記ガイド機構に対
向して配置され、加圧・圧縮された角型電極要素を受容
する有底角型の金属製外装缶を保持する外装缶保持機構
とを有することを特徴とする角型電極要素の挿入装置で
ある。
【００１０】請求項１の発明において、角型の電極要素
を一定方向に圧送する電極要素圧送機構は、たとえば前
記電極要素の一端面に先端部が対接する挿入体を備え、
かつこの挿入体を一定方向に進退させるシリンダー機構
とで構成されている。ここで、シリンダー機構は、たと
えばエアーシリンダー、オイルシリンダー、その他の機
械的な機構が挙げられる。
を一定方向に圧送する電極要素圧送機構は、たとえば前
記電極要素の一端面に先端部が対接する挿入体を備え、
かつこの挿入体を一定方向に進退させるシリンダー機構
とで構成されている。ここで、シリンダー機構は、たと
えばエアーシリンダー、オイルシリンダー、その他の機
械的な機構が挙げられる。
【００１１】請求項１の発明において、角型電極要素の
側面を加圧・圧縮する圧縮機構は、前記電極要素圧送機
構の圧送方向に沿って配置され、圧送される角型電極要
素の主面を圧縮し、角型電極要素の厚さ方向などの緊縛
化ないし緻密化に寄与する。ここで、電極要素圧送機構
は、一般的に、圧送される角型電極要素のガイドを兼ね
る一対の加圧板（加圧体）と、この加圧板の少なくとも
一方に、所要の圧力を加える加圧・圧縮シリンダーとを
有する構造を採っている。なお、加圧・圧縮シリンダー
としては、たとえばエアーシリンダー、オイルシリンダ
ー、その他の機械的な機構が挙げられる。
側面を加圧・圧縮する圧縮機構は、前記電極要素圧送機
構の圧送方向に沿って配置され、圧送される角型電極要
素の主面を圧縮し、角型電極要素の厚さ方向などの緊縛
化ないし緻密化に寄与する。ここで、電極要素圧送機構
は、一般的に、圧送される角型電極要素のガイドを兼ね
る一対の加圧板（加圧体）と、この加圧板の少なくとも
一方に、所要の圧力を加える加圧・圧縮シリンダーとを
有する構造を採っている。なお、加圧・圧縮シリンダー
としては、たとえばエアーシリンダー、オイルシリンダ
ー、その他の機械的な機構が挙げられる。
【００１２】請求項１の発明において、角型電極要素を
加圧・圧縮後、さらに、電極要素圧送機構による外装缶
開口部に対する圧送・挿入をガイドするガイド機構は、
前記加圧・圧縮された角型電極要素が貫挿するガイド部
（通常は開口部）を備えている。すなわち、外装缶（角
型電極要素に対応する規格・寸法）開口に合わせた着脱
自在なガイド部（開口）を有しており、一般的には、前
記電極要素圧送機構の挿入体の進退、後述する外装缶保
持機構の進退に対して、回動型もしくは固定的に配置さ
れる。
加圧・圧縮後、さらに、電極要素圧送機構による外装缶
開口部に対する圧送・挿入をガイドするガイド機構は、
前記加圧・圧縮された角型電極要素が貫挿するガイド部
（通常は開口部）を備えている。すなわち、外装缶（角
型電極要素に対応する規格・寸法）開口に合わせた着脱
自在なガイド部（開口）を有しており、一般的には、前
記電極要素圧送機構の挿入体の進退、後述する外装缶保
持機構の進退に対して、回動型もしくは固定的に配置さ
れる。
【００１３】請求項１の発明において、前記ガイド機構
を介して加圧・圧縮された角型電極要素を圧入・受容す
る有底角型の金属製外装缶を保持する外装缶保持機構
は、金属製外装缶の着脱自在型保持部を有する構造と成
っている。ここで、着脱自在型保持部は、一般的に、金
属製外装缶を保持し、かつ電極要素圧送機構の挿入体の
進退に対応し、挿入体が進退する方向に金属製外装缶の
開口部を対向させて進退するように構成されている。
を介して加圧・圧縮された角型電極要素を圧入・受容す
る有底角型の金属製外装缶を保持する外装缶保持機構
は、金属製外装缶の着脱自在型保持部を有する構造と成
っている。ここで、着脱自在型保持部は、一般的に、金
属製外装缶を保持し、かつ電極要素圧送機構の挿入体の
進退に対応し、挿入体が進退する方向に金属製外装缶の
開口部を対向させて進退するように構成されている。
【００１４】請求項１の発明では、金属製外装缶内に所
要規格の電極要素を挿入・装着するに当たって、電極要
素が加圧・圧縮され、少なくとも一時的には、より緊縛
化ないしコンパクト化されて金属製外装缶の開口部を挿
入される。つまり、容易に開口部を挿通し、過金属製外
装缶内に装着されるので、電極要素中の電極板折れない
し割れの発生、活物質層の剥離ないし亀裂の発生などが
全面的に回避される。しかも、金属製外装缶に対する電
極要素の挿入・装着は、１回の挿入方式であるため、生
産性もしくは量産性の向上も必然的に図られる。
要規格の電極要素を挿入・装着するに当たって、電極要
素が加圧・圧縮され、少なくとも一時的には、より緊縛
化ないしコンパクト化されて金属製外装缶の開口部を挿
入される。つまり、容易に開口部を挿通し、過金属製外
装缶内に装着されるので、電極要素中の電極板折れない
し割れの発生、活物質層の剥離ないし亀裂の発生などが
全面的に回避される。しかも、金属製外装缶に対する電
極要素の挿入・装着は、１回の挿入方式であるため、生
産性もしくは量産性の向上も必然的に図られる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、図１および図２ (a)〜 (c)
を参照して実施例を説明する。
を参照して実施例を説明する。
【００１６】図１は、この発明に係る角型電極要素の挿
入装置の要部構成を示す一部切り欠き断面図である。図
１において、５は角柱型の電極要素の一端側に対接し、
その電極要素を一定方向に圧送する電極要素圧送機構、
６は前記電極要素圧送機構５で圧送される角型電極要素
の側面を加圧・圧縮する圧縮機構である。
入装置の要部構成を示す一部切り欠き断面図である。図
１において、５は角柱型の電極要素の一端側に対接し、
その電極要素を一定方向に圧送する電極要素圧送機構、
６は前記電極要素圧送機構５で圧送される角型電極要素
の側面を加圧・圧縮する圧縮機構である。
【００１７】ここで、電極要素圧送機構５は、進退可能
に装着された挿入体5a、この挿入体5aをほぼ40mm程度進
退させる一方、挿入体5aに所要の圧送能力（ほぼ24 kgf
程度）を持たせる挿入シリンダー機構5bを有している。
また、圧縮機構６は、前記電極要素圧送機構５によっ
て、一定方に圧送される電極要素をガイドする一方、そ
の電極要素を挟持的に加圧・圧縮する機能を呈するもの
で、この実施例では、一対の加圧体6a，6a′と、一方の
加圧体6aを進退させる圧縮シリンダー6b（約40 kgf程度
の圧力を加えることができる）で形成されている。
に装着された挿入体5a、この挿入体5aをほぼ40mm程度進
退させる一方、挿入体5aに所要の圧送能力（ほぼ24 kgf
程度）を持たせる挿入シリンダー機構5bを有している。
また、圧縮機構６は、前記電極要素圧送機構５によっ
て、一定方に圧送される電極要素をガイドする一方、そ
の電極要素を挟持的に加圧・圧縮する機能を呈するもの
で、この実施例では、一対の加圧体6a，6a′と、一方の
加圧体6aを進退させる圧縮シリンダー6b（約40 kgf程度
の圧力を加えることができる）で形成されている。
【００１８】さらに、７は前記圧縮機構６で加圧・圧縮
された角型電極要素を外装缶の開口部にガイドするガイ
ド機構、８は前記ガイド機構７に対向して配置され、加
圧・圧縮された角型電極要素の挿入を受容する有底角型
の金属製外装缶を保持する外装缶保持機構である。
された角型電極要素を外装缶の開口部にガイドするガイ
ド機構、８は前記ガイド機構７に対向して配置され、加
圧・圧縮された角型電極要素の挿入を受容する有底角型
の金属製外装缶を保持する外装缶保持機構である。
【００１９】ここで、ガイド機構７は、前記加圧・圧縮
された角型電極要素が挿通する開口7aを有する部材であ
り、電極要素圧送機構５による圧送方向に、開口7aを一
致させることができるように配置されている。この実施
例の場合は、水平方向への回動が可能な支持体に、着脱
可能に装着・配置されている。また、外装缶保持機構８
は、前記ガイド機構７の開口7aに対して、外装缶の開口
部を一致させて保持できる着脱自在型の保持部8aを備え
ている。なお、この外装缶保持機構８は、前記電極要素
圧送機構５に対して相対的に進退する構成に配置されて
いる。
された角型電極要素が挿通する開口7aを有する部材であ
り、電極要素圧送機構５による圧送方向に、開口7aを一
致させることができるように配置されている。この実施
例の場合は、水平方向への回動が可能な支持体に、着脱
可能に装着・配置されている。また、外装缶保持機構８
は、前記ガイド機構７の開口7aに対して、外装缶の開口
部を一致させて保持できる着脱自在型の保持部8aを備え
ている。なお、この外装缶保持機構８は、前記電極要素
圧送機構５に対して相対的に進退する構成に配置されて
いる。
【００２０】次に、上記角型電極要素の挿入装置の動作
例を説明する。
例を説明する。
【００２１】図２ (a)， (b)および (c)は、角型電極要
素を角型外装缶に挿入する実施態様模式的に示す斜視図
でる。先ず、長さ30〜40mm程度、幅10〜20mm程度、厚 4
〜 8mm程度の角型電極要素９、および前記角型電極要素
９に対応する有底角型外装缶10をそれぞれ用意する。そ
して、前記外装缶保持機構８の保持部8aに、外装缶10を
装着・保持させる一方、図２ (a)に示すごとく、前記角
型電極要素９を圧縮機構６の加圧体6a，6a′の対向面間
に位置決め挟持させるとともに、角型電極要素９の端面
に電極要素圧送機構５の挿入体5aの先端部を対接させ
る。なお、このとき外装缶10は、その開口部をガイド機
構７側に対向させて装着・保持される。
素を角型外装缶に挿入する実施態様模式的に示す斜視図
でる。先ず、長さ30〜40mm程度、幅10〜20mm程度、厚 4
〜 8mm程度の角型電極要素９、および前記角型電極要素
９に対応する有底角型外装缶10をそれぞれ用意する。そ
して、前記外装缶保持機構８の保持部8aに、外装缶10を
装着・保持させる一方、図２ (a)に示すごとく、前記角
型電極要素９を圧縮機構６の加圧体6a，6a′の対向面間
に位置決め挟持させるとともに、角型電極要素９の端面
に電極要素圧送機構５の挿入体5aの先端部を対接させ
る。なお、このとき外装缶10は、その開口部をガイド機
構７側に対向させて装着・保持される。
【００２２】この状態で、圧縮機構６の圧縮シリンダー
6cを駆動し、圧縮機構６の加圧体6a，6a′対向面間で、
角型電極要素９を加圧・圧縮する。そして、この加圧・
圧縮に引き続いて、図２ (b)に示すごとく、電極要素圧
送機構５の挿入シリンダー5bを駆動し、挿入体5aの進行
によって、角型電極要素９をガイド機構７側に圧送す
る。すなわち、角型電極要素９の圧送に伴って角型電極
要素９は、ガイド機構７を介して、外装缶10の開口部に
先端側が挿入され、最終的には、外装缶10内に角型電極
要素９全体が挿入・装着される。
6cを駆動し、圧縮機構６の加圧体6a，6a′対向面間で、
角型電極要素９を加圧・圧縮する。そして、この加圧・
圧縮に引き続いて、図２ (b)に示すごとく、電極要素圧
送機構５の挿入シリンダー5bを駆動し、挿入体5aの進行
によって、角型電極要素９をガイド機構７側に圧送す
る。すなわち、角型電極要素９の圧送に伴って角型電極
要素９は、ガイド機構７を介して、外装缶10の開口部に
先端側が挿入され、最終的には、外装缶10内に角型電極
要素９全体が挿入・装着される。
【００２３】その後、図２ (c)に示すごとく、ガイド機
構７に対して電極要素圧送機構５および外装缶保持機構
８を相対的に後退させ、前記電極要素９を挿入・装着し
た外装缶10を外装缶保持機構８の保持部8aから取り外
す。
構７に対して電極要素圧送機構５および外装缶保持機構
８を相対的に後退させ、前記電極要素９を挿入・装着し
た外装缶10を外装缶保持機構８の保持部8aから取り外
す。
【００２４】上記したように、この実施例に係る角型電
極要素の挿入装置の場合は、１回の挿入操作で、角型電
極要素を対応する角型外装缶10内に挿入・装着できるの
で、１回の挿入操作時間も短縮され、生産性もしくは量
産性の向上が図られる。しかも、角型電極要素９は、寸
法・形状が緊縛化された状態で外装缶10に対する挿入・
装着が行われるため、角型電極要素９の損傷はもとよ
り、外装缶10開口部の損傷発生なども回避される。つま
り、信頼性の高い角型電池が歩留まり良好に、活高い生
産性で提供することが可能となる。
極要素の挿入装置の場合は、１回の挿入操作で、角型電
極要素を対応する角型外装缶10内に挿入・装着できるの
で、１回の挿入操作時間も短縮され、生産性もしくは量
産性の向上が図られる。しかも、角型電極要素９は、寸
法・形状が緊縛化された状態で外装缶10に対する挿入・
装着が行われるため、角型電極要素９の損傷はもとよ
り、外装缶10開口部の損傷発生なども回避される。つま
り、信頼性の高い角型電池が歩留まり良好に、活高い生
産性で提供することが可能となる。
【００２５】本発明は、上記例示に限定されるものでな
く、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形を採
ることができる。すなわち、角型電池の種類、規格寸
法、あるいは製造ラインの速度などに対応し、構成・仕
様を適宜選択することができる。
く、発明の趣旨を逸脱しない範囲でいろいろの変形を採
ることができる。すなわち、角型電池の種類、規格寸
法、あるいは製造ラインの速度などに対応し、構成・仕
様を適宜選択することができる。
【００２６】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、金属製外装缶
の開口・口径などに対し、電極要素の外形・寸法に若干
のバラツキがあっても、金属製外装缶内に挿入・装着す
るに先立って、緊縛化ないし圧縮化されるため、開口に
よる損傷などの発生が回避される。すなわち、強制もし
くは摩擦を伴う圧入状態を採らずに、電極要素を挿入・
装着できるため、電極要素の表面状態、端部、リード部
などが損傷される恐れがなくなり、高品質な、信頼性の
高い角型電池を容易に製造できるようになる。
の開口・口径などに対し、電極要素の外形・寸法に若干
のバラツキがあっても、金属製外装缶内に挿入・装着す
るに先立って、緊縛化ないし圧縮化されるため、開口に
よる損傷などの発生が回避される。すなわち、強制もし
くは摩擦を伴う圧入状態を採らずに、電極要素を挿入・
装着できるため、電極要素の表面状態、端部、リード部
などが損傷される恐れがなくなり、高品質な、信頼性の
高い角型電池を容易に製造できるようになる。
【００２７】また、前記金属製外装缶に対する電極要素
の挿入・装着は、１回の挿入・圧入操で、かつ時間待ち
などを要せずに行えるので、単位時間当たりの電極要素
の挿入・装着操作数も増大し、生産性の大幅な向上とも
なる。
の挿入・装着は、１回の挿入・圧入操で、かつ時間待ち
などを要せずに行えるので、単位時間当たりの電極要素
の挿入・装着操作数も増大し、生産性の大幅な向上とも
なる。
【図１】この発明の実施例に係る角型電池要素の挿入装
置の要部構成を示す一部切り欠き断面図。
置の要部構成を示す一部切り欠き断面図。
【図２】(a)， (b)， (c)はこの発明に係る挿入装置の
動作例を動作順に模式的に示す斜視図。
動作例を動作順に模式的に示す斜視図。
【図３】(a)， (b)， (c)， (d)， (e)従来の角型電池
要素の挿入実施態様を挿入順に模式的に示す斜視図。
要素の挿入実施態様を挿入順に模式的に示す斜視図。
５……電極要素圧送機構 5a……挿入体 5b……挿入シリンダー ６……圧縮機構 6a，6a′……加圧体 6b……圧縮シリンダー ７……ガイド機構 7a……開口 ８……外装缶保持機構 8a……保持部 ９……角型電池要素 10……角型外装缶
Claims (1)
- 【請求項１】 角型の電極要素の一端側に対接し、その
電極要素を一定方向に圧送する電極要素圧送機構と、 前記電極要素圧送機構で圧送される角型電極要素の側面
を加圧・圧縮する圧縮機構と、 前記加圧・圧縮された角型電極要素を外装缶の開口部に
ガイドするガイド機構と、 前記ガイド機構に対向して配置され、加圧・圧縮された
角型電極要素を受容する有底角型の金属製外装缶を保持
する外装缶保持機構と、を有することを特徴とする角型
電極要素の挿入装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10224370A JP2000058104A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 角型電極要素の挿入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10224370A JP2000058104A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 角型電極要素の挿入装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000058104A true JP2000058104A (ja) | 2000-02-25 |
Family
ID=16812700
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10224370A Withdrawn JP2000058104A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 角型電極要素の挿入装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000058104A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003242944A (ja) * | 2002-02-13 | 2003-08-29 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 鉛蓄電池用極板群の電槽への挿入法並びに挿入装置 |
| CN103579661A (zh) * | 2013-11-01 | 2014-02-12 | 东莞新能德科技有限公司 | 电芯入铝壳装置 |
-
1998
- 1998-08-07 JP JP10224370A patent/JP2000058104A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003242944A (ja) * | 2002-02-13 | 2003-08-29 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 鉛蓄電池用極板群の電槽への挿入法並びに挿入装置 |
| CN103579661A (zh) * | 2013-11-01 | 2014-02-12 | 东莞新能德科技有限公司 | 电芯入铝壳装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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