JP2000057578A - 光ディスクと光ディスクの原盤製造装置 - Google Patents

光ディスクと光ディスクの原盤製造装置

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JP2000057578A
JP2000057578A JP10221806A JP22180698A JP2000057578A JP 2000057578 A JP2000057578 A JP 2000057578A JP 10221806 A JP10221806 A JP 10221806A JP 22180698 A JP22180698 A JP 22180698A JP 2000057578 A JP2000057578 A JP 2000057578A
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JP10221806A
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Nobuhisa Yoshida
展久 吉田
Naomasa Nakamura
直正 中村
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、光ディスク19のプリフォーマ
ットされている各ヘッダ領域51において、ヘッダ1領
域のVFO部の十数ピットをウォブルしない状態に構成
され、連続する単一周波数のピットがグルーブトラック
の中心に対応する位置に形成されるため、リファレンス
信号として用いることが可能となる。また、短ピットが
連続するヘッダ3領域のVFO部の2ピット目でウォブ
ル位置が変わり、ウォブル量の測定が容易になる。 【解決手段】 この発明は、光ディスク19のプリフォ
ーマットされている各ヘッダ領域51において、ヘッダ
1領域のVFO1部の十数ピットをウォブルしない状態
に構成され、ヘッダ3領域のVFO1部の先頭ピットが
前のヘッダ2領域と同方向のウォブルが行われた状態に
構成されるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データを記録し
たり、記録されているデータが再生される光ディスク
と、この光ディスクを作成する際に用いる光ディスクの
原盤製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、大容量記録媒体の光ディスクとし
て、ディジタル・ビデオ・ディスク(DVD)が開発さ
れ、この光ディスクにデータを記録したり、この光ディ
スクに記録されているデータを再生する光ディスク装置
が開発されている。
【0003】また従来、光ディスクはグルーブかランド
の一方に記録が行われていたが、グルーブ深さを光学的
に調整する事でグルーブとランドの両方に記録が可能と
なっている。
【0004】上記ランド・グルーブ記録において、各セ
クタのヘッダ部をプリフォーマットで形成する場合に、
ランドとグルーブの両方のアドレスを有効に形成する方
法のーつに、光ディスク基板作製時にグルーブを接線方
向にウォブリングさせて、周波数変調によりアドレス情
報を記録する方法がある。(特開平7−161045号
公報) また、このグルーブウォブルの方式はアドレス情報を記
録するだけでなく、光ディスクに記録/再生を行う際の
基準クロックとなる周波数でウォブルさせる等、多種多
様なディスク固有の情報を持った変調信号でウォブルを
行い用いられる。グルーブウォブルは、現在急激に生産
量が増え主要なメディアとして成長しつつあるCD−R
やMDでも用いられている。
【0005】ランド・グルーブ記録を行う光ディスクの
ヘッダ生成方法は、千鳥プリピット方式となっている。
この場合、ヘッダ部は4つのID部を含んでおり、前半
の2つのID部はランド(グルーブ)のアドレスを、後
半の2つのID部はグルーブ(ランド)のアドレスを示
す。そして後ろに続くグルーブのセンタ部に対して、前
半のID部は外(内)周側に、後半のID部は内(外)
周側に各々トラックピッチの半分だけずらして(ウォブ
ルさせた位置に)プリピットを形成するフォーマット
(CAPAヘッダ)である。この方式により、ランド/
グルーブのどちらにトラッキングしても、アドレスを読
みとることが可能となる。
【0006】現在次世代の可搬可能な大容量書き換え型
メディアとして注目されているDVD−RAMディスク
においても、1997年7月にまとめられたDVD−R
AM規格Ver.1.0により、ランド・グルーブ記録
が採用され、ヘッダ部は上記千鳥ヘッダ方式が採用され
ている。またグルーブウォブルも用い、データ部の記録
/再生の時のクロックをグルーブウォブルの周波数から
抽出して利用する。
【0007】このフォーマットに適合したメディア(光
ディスク)を製造する場合に、ヘッダ部の各ピットを左
右対称に正確にウォブルする必要がある。ウォブル量が
ずれた場合に、ランドトラッキングとグルーブトラッキ
ングにおけるヘッダ信号振幅に差が生じて、ヘッダ読み
取りエラーが発生する。
【0008】図18の(a)(b)にウォブル量が大き
すぎた場合に観測されるランド/グルーブトラッキング
各々の信号波形を示す。図18の(a)は、グルーブト
ラッキングでの和信号波形と差信号波形であり、図18
の(b)は、ランドトラッキングでの和信号波形と差信
号波形である。
【0009】ウォブル量が大きすぎる場合には、ピット
がランド側に近づくためランドトラッキングで信号振幅
の増加、グルーブトラッキングで振幅の減少が生じる。
ウォブル量を確認する上で、逆にこの信号波形にて判断
を下すことが可能だが、評価時のチルト、トラッキング
オフセット量によってヘッダ部の振幅のバランスは大き
く変化するため、最適なウォブル量になっていない場合
でも、バランスの取れた波形が観測される可能性があ
る。
【0010】また、波形評価は完成した光ディスクの判
定をするだけで、スタンパの作製の工程でチェックを行
うには、カッティングした原盤をAFM(原子間力顕微
鏡)等で観察して判断する必要がある。
【0011】DVD−RAM規格では、図12に示すセ
クタ構造をしており、各ヘッダ領域の最後にはPA(ポ
ストアンブル)がある。ウォブル方向を切り替えるヘッ
ダ2領域とヘッダ3領域の境はPA2のパターンであ
り、実際には10T程度のスペースが空いてしまい正確
なウォブル量の測定が難しい。
【0012】また、ヘッダ部による光ディスクの評価で
は、測定するドライブ装置のビームの片側のみで変調振
幅を取るため、ビームの歪み、光ディスクのチルト等の
影響を受け易く正確な測定が求められる。その際に基準
信号となるリファレンス用のピット(例えばグルーブト
ラックのセンタにあるウォブルしていないピット)が存
在すれば評価に役立つ。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ヘッダ部
の最初にウォブルされていない単一周波数のピットを設
けることで、隣接ピット間で半径方向に対する位置を比
較することができ、ヘッダ部のウォブル量の確認が容易
にできる光ディスクと光ディスクの原盤製造装置を提供
することを目的としている。
【0014】さらに、ヘッダ部の最初にウォブルされて
いない単一周波数のピットを設けることで、評価用のド
ライブ装置で信号評価を行う際に、差信号検出による振
幅はほとんど出ず、和信号検出にて振幅最大となる状態
に合わせれば、チルト調整が可能であり、フォーカス・
トラッキングマージン等のヘッド部の調整を行う際にも
ウォブルしていないピットの信号振幅をパラメータにす
ることができる光ディスクと光ディスクの原盤製造装置
を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の光ディスク
は、データが記録されるスパイラル状あるいは同心円状
のトラックを有し、このトラックが1周交替でグルーブ
とランドとからなり、所定のトラック長からなり、かつ
同期コードとトラック上における位置を示すアドレスデ
ータが複数のプリピット列により記録されるヘッダ領域
とデータが記録される記録領域とを含む複数の連続した
セクタ領域を、複数個有し、上記ヘッダ領域がランド用
の第1のヘッダ領域とグルーブ用の第2のヘッダ領域と
から構成され、上記第1のヘッダ領域と上記第2のヘッ
ダ領域とが上記トラックの方向に対して交差する方向に
ずれて千鳥状に設けられ、かつ上記第1のヘッダ領域の
先頭の同期コードの一部のプリピットが対応するグルー
ブあるいはランドに沿って設けられ、上記第2のヘッダ
領域の先頭の同期コードの一部のプリピットが上記第1
のヘッダ領域に沿って設けられている。
【0016】この発明の光ディスクの原盤製造装置は、
データが記録されるスパイラル状あるいは同心円状のト
ラックを有し、このトラックが1周交替でグルーブとラ
ンドとからなり、所定のトラック長からなり、かつ同期
コードとトラック上における位置を示すアドレスデータ
が複数のプリピット列により記録されるヘッダ領域とデ
ータが記録される記録領域とを含む複数の連続したセク
タ領域を、複数個有し、上記ヘッダ領域がランド用の第
1のヘッダ領域とグルーブ用の第2のヘッダ領域とから
構成され、上記第1のヘッダ領域と上記第2のヘッダ領
域とが上記トラックの方向に対して交差する方向にずれ
て千鳥状に設けられ、かつ上記第1のヘッダ領域の先頭
の同期コードの一部のプリピットが対応するグルーブあ
るいはランドに沿って設けられ、上記第2のヘッダ領域
の先頭の同期コードの一部のプリピットが上記第1のヘ
ッダ領域に沿って設けられている光ディスクに対する原
盤を製造するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を示す光ディスクの原盤製造装置を説明す
る。図1は、スタンパを作成する際のガラス原盤を作成
(マスタリング工程)するカッテング装置を示すもので
ある。図1において、カッテング装置は、記録、再生用
の光ディスク(RAM)に対するガラス原盤を作成する
際、凹凸の無いガラス基板1上にフォトレジストが塗布
された状態で、レーザパワーのオン、オフによりフォト
レジストを感光/現像することにより、トラックの凹部
(グルーブ)と微小な凹形状の記録マーク(ピット)を
形成するようになっている。
【0018】まず、図2の(a)〜(e)を用いて、ガ
ラス原盤を作成する方法について説明する。表面精度を
保証するため厚み6mmで直径220mmの強化ガラス
で作られたガラス板1をスピンドルモータ2の上に乗せ
(図2の(a))特定の回転数で回転させる。その上か
ら有機溶媒に溶かされた感光性フォトレジスト液を滴
下、ガラス板1の回転による遠心力を利用してフォトレ
ジスト液を均一に広げる。この塗布法をスピナーコーテ
ィング法と一般には呼ばれている。その後ガラス板1ご
と60〜300゜Cに高温放置して有機溶媒を蒸発さ
せ、均一な厚みdr(約800オームストロング)のフ
ォトレジスト層3を形成する(図2の(b))。露光用
のレジスト盤の作製。
【0019】後述する図3の(f)〜(k)の工程で転
写効率が低下するが、仮に全行程での転写効率が100
%だった場合にはこのフォトレジスト層3の厚みdrが
最終的な光ディスクの記録膜4上でのピット深さまたは
プリグルーブ深さになる。
【0020】その後、後述する原盤記録装置によりレー
ザ光5を対物レンズ6により集光させてフォトレジスト
層3を断続的に露光し、露光部4を作成する(図2の
(c))。全周に渡る露光が完了するとガラス板1ごと
原盤記録装置から外し、図2の(d)に示すようにガラ
ス板1を回転させながら現像液7を特定時間滴下。
【0021】すると図2の(e)のように露光部4が融
けて欠落し、段差drの微小凹凸が出来上がる。このよ
うにして出来上がったガラス板1とフォトレジスト層3
を光ディスクの原盤8と呼んでいる。
【0022】次に、図3の(f)〜(k)を用いて、上
記作成されたガラス原盤8を用いて光ディスク(DVD
−RAM)19を製造する方法について説明する。すな
わち、上記のようにして作成した原盤8をスピンドルモ
ータ2からはずし、Niによる無電解メッキ、電解メッ
キ(電鋳メッキ)により原盤8の凹凸形状のレプリカを
取る。図3の(f)に示すようにこのようにして形成し
たレプリカをマスター板9と呼んでいる。マスター板9
作成が完了するとアセトンなどの有機溶剤中に付けてフ
ォトレジスト層4を溶かしてマスター板9を原盤8から
剥離する。その後マスター板9を元に電解メッキ(電鋳
メッキ)によりマザー板10を作成した後(図3の
(g))、マザー板10をマスター板9から剥離する。
再度マザー板10を元にして電解メッキ(電鋳メッキ)
によりスタンパ11を作成する(図3の(h))。
【0023】一般に光ディスクの透明プラスチック基板
14は“射出成形”と言う方法を用いて作成する。すな
わち図3の(i)の用に金型A12、金型B13を配置
し、その間の隙間に高温でどろどろに溶かした樹脂材
(一般に使用材料としてポリカーボネート、PMMAや
ABSを用いる場合が多い)を押し込む。上記の工程で
作成したスタンパ11は金型A12に取り付けて有るの
で、樹脂材が押し込まれた段階でスタンパ11の微小な
凹凸形状が樹脂材に転写される。その後、数分放置して
金型A12、金型B13ごと樹脂材を常温まで冷やし、
樹脂材が冷えて固まった頃金型A12、金型B13の間
を広げてプラスチック基板14(上記の冷えて固まり・
凹凸形状が転写された樹脂材をプラスチック基板14と
呼んでいる)を取り出す。
【0024】このようにして得たプラスチック基板14
を真空中に配置し、スパッタ蒸着や真空蒸着やイオンプ
レーティングなどの蒸着により記録膜15をプラスチッ
ク基板14上に形成し、図3の(j)のような構造を作
る。このようにして作成した物を2枚記録膜15、17
が内側になるように配置し、その間を接着膜16で充填
して図3の(k)のような光ディスク19を完成させ
る。
【0025】図2の(c)で示したフォトレジスト層3
を局所的に露光させる原盤記録装置の構造を図1に示
す。前述したようにガラス板1はスピンドルモータ2上
で特定の回転数で回転する。レーザ光5は折り返しミラ
ー21で反射後対物レンズ6によりフォトレジスト層3
上に集光する。折り返しミラー21と対物レンズ6は可
動部22として一体になってガラス板1の半径方向に移
動する。この可動部22は送りモータ23と送りギヤ2
4により移動する。図示していないがガラス板1上の集
光スポット位置を光学的にモニタするモニタ部分を持
ち、このモニタ出力に応じてスピンドルモータ2の回転
数が変化し、ガラス板1上での相対的集光スポットの移
動速度(線速)が常に一定になるように原盤記録制御部
25がコントロールしている。
【0026】レーザ光源26から出たレーザ光(例えば
ArレーザもしくはKrレーザ)5はE.O.変調器2
7とA.O.変調器28を通過後折り返しミラー21へ
到達する。微小な凹凸ピット形状であるプリピット信号
はプリピッ卜信号発生器29の信号に応じて高速スイッ
チ30をオン/オフして可変電圧発生器31の電圧を
E.O.変調器27に対して印加したり、解放する。こ
のE.O.変調器27に対する印加電圧を変えるとE.
O.変調器27を通過するレーザ光量が変化する。この
ようにしてフォトレジスト層3へ到達するレーザ光量を
変化させてフォトレジスト層3上の露光部4、非露光部
を作る。
【0027】特定周波数発振器32により特定周波数の
電圧をA.O.変調器28に加えることによりA.O.
変調器28内の特定の距離的周期を持った定在波(A.
O.変調器28素子内の分子間の粗密波)が発生する。
この定在波によりレーザ光5がブラック(Bragg)
反射を受け、特定の方向に曲げられる。従ってこの定在
波の距離的周期が変わることによりブラック(Brag
g)条件が変わり、レーザ光5の曲がる角度も変化す
る。つまり特定周波数発振器32の出力周波数を変える
ことによりレーザ光5の進行方向が変化し、その結果フ
ォトレジスト層3上で集光点位置が半径方向に移動す
る。
【0028】プリグルーブが特定周期蛇行する構造を有
する光ディスクの場合にはウォーブル・グルーブ発生器
/グルーブ・ピット切替器33の出力に応じて特定の周
期で周波数発振器32の周波数が変化している。またウ
ォーブルピットの場合にはトラックピッチ(ランド・グ
ルーブ間のピッチ)の半分だけ集光スポットがフォトレ
ジスト層3上で半径方向にずれるように特定周波数発振
器32の周波数を変化させる。
【0029】上記ウォーブル・グルーブ発生器/グルー
ブ・ピット切替器33の出力を、本願に合わせて変更し
ている。すなわち、後述する各ヘッダ部51におけるヘ
ッダ1領域のゲート信号の開始位置を、図4の(a)か
ら(c)に示すように、通常の値から約10μsec遅
らせている。一方、ヘッダ2領域とヘッダ3領域とのゲ
ート信号の切り替えを、図5の(a)から(c)に示す
ように、約0.6μsec遅らせている。これにより、
ヘッダ1領域のVFOピットは先頭から十数個がウォブ
ルされず、ヘッダ3領域のVFOピットは先頭ピットの
みがヘッダ2領域と同じ方向にウォブルされる。
【0030】次に、上記作成された光ディスク40の構
造について説明する。上記光ディスク40は、例えば厚
さ0.6mmのポリカーボネイトあるいはアクリル等の
透明樹脂からなる円盤状基板、相変化形の記録膜、反射
膜、保護膜および張り合わせのためのシートや接着剤か
ら構成される。透明基板に凹凸形状で溝やヘッダ情報を
記録し、凹凸面に記録膜などを成膜したのち凹凸面どう
しを張り合わせ、両面において記録再生が可能な構成と
する。
【0031】上記光ディスク19は、図6、図7に示す
ように、あらかじめトラッキング用のウォブルされてい
るグルーブとトラックアドレス等を示すプリピット(エ
ンボスピット)列からなるヘッダ部51から構成されて
いる。
【0032】すなわち、データ記録時の基準となる信号
を得るため、トラッキング用のグルーブを一定周期でウ
ォブルさせている。ヘッダ部51はまず外側にウォブル
し、次に内側にウォブルし、トラッキング用のグルーブ
のウォブルもまず外側にウォブルし、次に内側にウォブ
ルするようになっている。
【0033】上記光ディスク19は、図8、図9に示す
ように、内側から順に、リードインエリア42のエンボ
スデータゾーン45と書換え可能なデータゾーン46、
データエリア43のゾーン43a、…43x、およびリ
ードアウトエリア44のデータゾーンからなり、それぞ
れのゾーンに対するクロック信号は同一であり、各ゾー
ンに対する光ディスク19の回転数(速度)と1トラッ
クずつのセクタ数とがそれぞれ異なったものとなってい
る。
【0034】リードインエリア42は、複数(189
6)のトラックからなるエンボスデータゾーン45と複
数のトラックからなる書換え可能なデータゾーン46と
からなる。エンボスデータゾーン45は、ブランクゾー
ン、リファレンスシグナルゾーン、ブランクゾーン、コ
ントロールデータゾーン、ブランクゾーンからなる。エ
ンボスデータゾーン45には、リファレンスシグナルや
コントロールデータが製造時に記録されている。書換え
可能なデータゾーン46は、ガードトラック用のゾー
ン、ディスクテスト用のゾーン、ドライブテスト用のゾ
ーン、ディスク識別データ用のゾーン、および交替管理
エリアとしての交替管理ゾーンにより構成されている。
【0035】データエリア43は、半径方向に複数(1
888)のトラックからなる複数たとえば24のゾーン
43a、…43xにより構成されている。ただし、ゾー
ン43aだけは書換え可能なデータゾーン46を含めて
1888トラックとなっている。
【0036】リードアウトエリア44は、複数(144
6)のトラックからなり、上記書換え可能なデータゾー
ン46と同様に、書換え可能なデータゾーンであり、デ
ータゾーン46の記録内容と同じものが記録できるよう
になっている。
【0037】データエリア43のゾーン43a、…43
xでは、光ディスク19の内周側から外周側に向かうの
にしたがって、回転数(速度39.78〜16.91H
z)が遅くなり、1トラックずつのセクタ数(17〜4
0)が増加するようになっている。
【0038】上記データエリア43のゾーン43a、…
43xのトラックには、図8、図9に示すように、デー
タの記録の単位としてのECC(error correction cod
e )ブロックデータ単位(たとえば38688バイト)
ごとに、データが記録されるようになっている。
【0039】ECCブロックは、2Kバイトのデータが
記録される16個のセクタからなり、各セクタごとにア
ドレスデータとしての4バイト(32ビット)構成のセ
クタID(識別データ)1〜ID16が2バイト構成の
エラー検知コード(IED:IDエラーディテクション
コード)とともにメインデータ(セクタデータ)に付与
され、ECCブロックに記録されるデータを再生するた
めのエラー訂正コードとしての横方向のECC(error
correction code )1と縦方向のECC2が記録される
ようになっている。このECC1、2は、光ディスク1
9の欠陥によりデータが再生できなくなることを防止す
るために冗長語としてデータに付与されるエラー訂正コ
ードである。
【0040】各セクタは、172バイトで12行のデー
タにより構成され、各行(ライン)ごとに10バイト構
成の横方向のECC1が付与されているとともに、18
2バイト構成の1行分の縦方向のECC2が付与されて
いる。これにより、後述するエラー訂正回路92は、横
方向のECC1を用いて各ラインごとのエラー訂正処理
を行うとともに、縦方向のECC2を用いて各列ごとの
エラー訂正処理を行うようになっている。
【0041】上記ECCブロックが光ディスク19に記
録される際には、各セクタの所定のデータ量ごと(所定
データ長さ間隔ごとたとえば91バイト:1456チャ
ネルビットごと)にデータを再生する際にバイト同期を
取るための同期コード(2バイト:32チャネルビッ
ト)が付与されている。
【0042】各セクタは、第0フレームから第25フレ
ームの26個のフレームから構成され、各フレームごと
に付与されている同期コード(フレーム同期信号)が、
フレーム番号を特定するための特定コード(1バイト:
16チャネルビット)と、各フレーム共通の共通コード
(1バイト:16チャネルビット)とから構成されてい
る。
【0043】上記データエリア43のゾーン43a、…
43xのトラックには、図7、図8に示すように、各セ
クタごとに、それぞれアドレス等が記録されているヘッ
ダ部51、…があらかじめプリフォーマッティングされ
ている。
【0044】上記ヘッダ部51は、グルーブの形成時
に、形成されるようになっている。このヘッダ部51
は、図10、図11に示すように、複数のピットからな
る複数のヘッダ領域52により構成されており、グルー
ブ53に対して図のようにプリフォーマットされてお
り、各ヘッダ領域52のピット列の中心は、一部を除い
てグルーブ53とランド54の境界線の振幅の中心の同
一線上の位置に存在する。図10は、各トラックの先頭
のセクタに付与されるヘッダ部51であり、図11は、
各トラックの途中のセクタに付与されるヘッダ部51で
ある。
【0045】この場合、グルーブ用のヘッダ部とランド
用のヘッダ部とが交互(千鳥状)に形成されている。上
記1セクタごとのフォーマットが、図12に示されてい
る。
【0046】図12において、1セクタは、2697バ
イト(bytes)で構成され、128バイトのヘッダ領域
(ヘッダ部51に対応)51、2バイトのミラー領域5
7、2567バイトの記録領域58から構成されてい
る。
【0047】上記セクタに記録されるチャネルビット
は、8ビットのデータを16ビットのチャネルビットに
8−16コード変調された形式になっている。ヘッダ領
域51は、光ディスク19を製造する際に所定のデータ
が記録されているエリアである。このヘッダ領域51
は、4つのヘッダ1領域、ヘッダ2領域、ヘッダ3領
域、ヘッダ4領域により構成されている。
【0048】ヘッダ1領域〜ヘッダ4領域は、46バイ
トあるいは18バイトで構成され、36バイトあるいは
8バイトの同期コード部VFO(Variable Frequency O
scillator )、3バイトのアドレスマークAM(Addres
s Mark)、4バイトのアドレス部PID(Position Ide
ntifier )、2バイトの誤り検知コードIED(ID Err
or Detection Code)、1バイトのポストアンブルPA
(Postambles)により構成されている。
【0049】ヘッダ1領域、ヘッダ3領域は、36バイ
トの同期コード部VFO1を有し、ヘッダ領域2、ヘッ
ダ4領域は、8バイトの同期コード部VFO2を有して
いる。
【0050】ただし、ヘッダ1領域の先頭の同期コード
部VFO1の十数個のピット列(約10μsec分)が
ウォブルされず、対応するグルーブ53の中心に対応し
た位置に形成されている。このウォブルされないピット
列の長さは、1ピットから64ピット内であれば幾つで
も良く、PLLの引き込みが行えるピット列が残ってい
れば良い。
【0051】また、ヘッダ3領域の先頭の同期コード部
VFO1の1個のピット(約0.6μsec分)がウォ
ブルされず、対応するヘッダ2領域に対応した位置に形
成されている。
【0052】同期コード部VFO1、2は、PLLの引
き込みを行うための領域で、同期コード部VFO1はチ
ャネルビットで“0001…”の連続を“36”バイト
(チャネルビットで576ビット)分記録(一定間隔の
パターンを記録)したものであり、同期コード部VFO
2はチャネルビットで“0001…”の連続を“8”バ
イト(チャネルビットで128ビット)分記録したもの
である。「0001」が図4の(a)、図5の(a)の
4Tに相当する。
【0053】アドレスマークAMは、どこからセクタア
ドレスが始まるかを示す“3”バイトの同期コードであ
る。このアドレスマークAMの各バイトのパターンは
“0100100000000100”というデータ部分には現れない特
殊なパターンが用いられる。
【0054】アドレス部PID1〜4は、4バイトのア
ドレス情報としてのセクタアドレス(ID番号を含む)
が記録されている領域である。セクタアドレスは、トラ
ック上における物理的な位置を示す物理アドレスとして
の物理セクタ番号であり、この物理セクタ番号はマスタ
リング工程で記録されるため、書き換えることはできな
いようになっている。
【0055】ID番号は、例えばPID1の場合は
“1”で、1つのヘッダ部51で4回重ね書きしている
内の何番目かを表す番号である。誤り検知コードIED
は、セクタアドレス(ID番号含む)に対するエラー
(誤り)検知符号で、読み込まれたPID内のエラーの
有無を検知することができる。
【0056】ポストアンブルPAは、復調に必要なステ
ート情報を含んでおり、ヘッダ部51がスペースで終了
するよう極性調整の役割も持つ。ミラー領域57は、ト
ラッキングエラー信号のオフセット補正、ランド/グル
ーブ切り替え信号のタイミング発生等に利用される。
【0057】記録領域58は、10〜26バイトのギャ
ップ領域、20〜26のガード1領域、35バイトのV
FO3領域、3バイトのプレ−シンクロナスコード(P
S)領域、2418バイトのデータ領域、1バイトのポ
ストアンブル3(PA3)領域、48〜55バイトのガ
ード2領域、および9〜25バイトのバッファ領域によ
り構成されている。
【0058】この記録領域58は、先頭に設けられてい
るウォブルしない領域58aとこの領域に続いて設けら
れている所定の周波数に基づいて所定のウォブル振幅量
でウォブルする領域とから構成されている。
【0059】ギャップ領域は、何も書かない領域であ
る。ガード1領域は、相変化記録媒体特有の繰り返し記
録時の終端劣化がVFO3領域にまで及ばないようにす
るために設けられた領域である。
【0060】VFO3領域もPLLロック用の領域では
あるが、同一パターンの中に同期コードを挿入し、バイ
ト境界の同期をとることも目的とする領域である。PS
(pre-synchronous code)領域は、データ領域につなぐ
ための同調用の領域である。
【0061】データ領域は、データID、データIDエ
ラー訂正コードIED(Data ID Error Detection Cod
e)、同期コード、ECC(Error Correction Code
)、EDC(Error Detection Code)、ユーザデータ
等から構成される領域である。データIDは、各セクタ
の4バイト(32チャネルビット)構成のセクタID1
〜ID16である。データIDエラー訂正コードIED
は、データID用の2バイト(16ビット)構成のエラ
ー訂正コードである。
【0062】上記セクタID(1〜16)は、1バイト
(8ビット)のセクタ情報と、3バイトのセクタ番号
(トラック上における論理的な位置を示す論理アドレス
としての論理セクタ番号)から構成されている。セクタ
情報は、1ビットのセクタフォーマットタイプ領域、1
ビットのトラッキング方法領域、1ビットの反射率領
域、1ビットのリザーブ領域、2ビットのエリアタイプ
領域、1ビットのデータタイプ領域、1ビットのレイヤ
番号領域により構成されている。
【0063】論理セクタ番号は、初期欠陥によるスリッ
プ交替処理により、物理セクタ番号と異なったものとな
る。PA(postamble )3領域は、復調に必要なステー
ト情報を含んでおり、前のデータ領域の最終バイトの終
結を示す領域である。
【0064】ガード2領域は、相変化記録媒体特有の繰
り返し記録時の終端劣化がデータ領域にまで及ばないよ
うにするために設けられた領域である。バッファ領域
は、データ領域が次のヘッダ部51にかからないよう
に、光ディスク19を回転するモータの回転変動などを
吸収するために設けられた領域である。
【0065】ギャップ領域が、10+J/16バイトと
いう表現になっているのは、ランダムシフトを行うから
である。ランダムシフトとは相変化記録媒体の繰り返し
記録劣化を緩和するため、データの書き始めの位置をず
らすことである。ランダムシフトの長さはデータ領域の
最後尾に位置するバッファ領域の長さで調整され、1つ
のセクタ全体の長さは2697バイト一定である。
【0066】上述した原盤も上記した光ディスク19と
同じ構成となっている。上述したように、ヘッダ部51
のピット列のウォブルはA.O.変調器28などにゲー
ト信号を入れて行っているので、ゲート信号のタイミン
グを遅らせれば、ウォブルの開始位置を簡単に変更でき
る。
【0067】すなわち、従来のフォーマットのカッティ
ングを行う場合に、図4の(a)に示す、ヘッダ1領域
の先頭部分に対応する、図4(b)に示すタイミングで
変化するゲート信号を、図4(c)のタイミングに変更
する。これにより、ヘッダ1領域のVFO1部の十数ピ
ットをウォブルしない状態でカッティングでき、連続す
る単一周波数のピットがグルーブトラックの中心に対応
する位置に形成されるため、リファレンス信号として用
いることが可能となる。
【0068】また、従来のフォーマットのカッティング
を行う場合に、図5の(a)に示す、ヘッダ2領域とヘ
ッダ3領域の切換部分に対応する、図5(b)に示すタ
イミングで変化するゲート信号を、図5(c)のタイミ
ングに変更する。これにより、切換タイミングを遅らせ
ることにより、ヘッダ3領域のVFO1部の先頭ピット
は前のヘッダ2領域と同方向のウォブルが行われる。こ
のタイミングでカッティングを行うと、短ピットが連続
するヘッダ3領域のVFO1部の2ピット目でウォブル
位置が変わり、ウォブル量の測定が容易になる。
【0069】上述した光ディスク19をAFM(原子間
力顕微鏡)で観察した結果の模式図を図13に示す。図
13に示すように、所定のヘッダ領域51におけるヘッ
ダ3領域における先頭の1ピット目のVFOピットと2
ピット目以降のVFOピットとの位置関係が、1ピット
目の中間に2ピット目以降が位置しているため、光ディ
スク19のヘッダ2領域からヘッダ3領域へのウォブル
量が適当であることがわかる。
【0070】次に、上記作成された光ディスク18のヘ
ッダ部51の生成状態を読取信号により評価する光ディ
スク評価装置を図14に示す。この光ディスク評価装置
は、スピンドルモータ61に光ディスク18を固定して
光ディスク18を所定の方向に回転させる。半導体レー
ザ62から出射した光はコリメータレンズ63を通り平
行光に変換され、偏光ビームスプリッタ64で入射面に
平行な光波の振動のみが通過し、λ/4波長板65を通
り円偏光された後で、対物レンズ66によって光ディス
ク18上に集光される。一方、光ディスク18上で反射
された光は、λ/4波長板65で円偏光から直線偏光に
変わり、偏光ビームスプリッタ64で進行方向が90度
曲げられる。受光された光は光電変換され、フィードバ
ック信号として信号処理系69とサーボ系70に送られ
る。信号処理系69では記録及び再生を行う。
【0071】上述したように構成したヘッダ部51(特
にヘッダ1領域)を評価した場合の波形の一例を図16
の(a)(b)に示す。図16の(a)は和信号波形、
図16の(b)は差信号波形である。
【0072】図15の(a)(b)は、ヘッダ部51を
上述したように構成としなかった場合の評価波形の一例
を示すものである。したがって、ヘッダ1領域の先頭の
VFO1部のウォブルしていない部分では、通常のフォ
ーマット信号波形図、図15の(a)(b)に比べて、
和信号で大きな振幅が得られるのに対して、差信号では
ほとんど振幅がなくなる。
【0073】この光ディスク評価装置は各種の調整が行
われた基準評価機であるため、予想通りの波形が得られ
たが、まだヘッドの調整(対物レンズ66によるレーザ
照射位置の調整)等が行われていない光ディスク評価装
置では、本来生じるはずのない振幅が差信号で検出され
てしまったり、和信号で十分な振幅が取れない(MTF
不十分)場合がある。
【0074】すなわち、この発明により作成する光ディ
スクはウォブル量などの光ディスクの諸元が最適化され
た場合に、逆に光ディスク評価装置の検査に非常に有効
である。
【0075】また、上述したように作成した試作用の光
ディスクは、ヘッダ部のVFO先頭に規格外の信号を設
けることになるが、通常のドライブ動作を行う上で、今
回の十数個のピットの範囲ならば本来のVFO部の目的
であるピットクロック周波数の摘出に影響を及ぼすこと
はない。
【0076】リファレンス信号を用いた評価の一例とし
てジッタ測定を行う場合には、図14の信号処理系69
にて適当な出力に増幅されたヘッド信号が、イコライザ
71による波形等価、2値化回路72による2値化信号
の生成を行う。この2値化信号とピットクロック信号を
タイムインターバルアナライザ73にいれて、データと
クロックのジッタを測る。このジッタ値からピット形成
の安定性を確認でき、さらにジッタを最小になる状態に
合わせることでチルト・フォーカスの調整が行われる。
【0077】次に、上記光ディスク19を扱う光ディス
ク装置について説明する。図17は、光ディスク装置を
示すものである。この光ディスク装置は、光ディスク
(DVD−RAM)19へのデータの記録及びこの光デ
ィスク19からデータを再生するものである。
【0078】この光ディスク装置は、DVD−RAMの
みならず他のDVDディスクやCDディスクからもデー
タの読み出しが可能で、書換可能なDVDディスクに対
してデータの書き込みが可能な装置として構成されてい
る。
【0079】したがって、光ピック・アップ82は、D
VD用の対物レンズ83及びCD用の対物レンズ84を
有している。光ピック・アップ82内には、DVD用の
対物レンズ83及びCD用の対物レンズ84に対応して
DVD用及びCD用の半導体レーザ・ユニット(図示せ
ず)が設けられ、装填された光ディスク19がDVDデ
ィスク或いはCDディスクかに応じてこの半導体レーザ
・ユニットの一方が選択され、レーザ制御ユニット85
によって付勢され、それぞれ対応する波長のレーザ・ビ
ームを発生する。DVD用及びCD用の半導体レーザ・
ユニットのいずれかが選択されて付勢されると、光ディ
スク19に対応するレーザ・ビームが対応する対物レン
ズ83、84に向けられ、この対物レンズ83、84に
よって光ディスク19に収束される。この収束されたレ
ーザ・ビームで光ディスク19にデータが書き込まれ、
或いは、再生される。
【0080】レーザ制御ユニット85は、DVDデータ
処理ユニット86によってその設定がセットされるが、
その設定は、再生信号を得る再生モード、データを記録
する記録モード及びデータを消去する消去モード並びに
DVDディスクに対するデータ処理を実行するDVDモ
ード及びCDディスクに対するデータ処理を実行するC
Dモードで異なっている。即ち、DVDモードでは、D
VD用の半導体レーザ・ユニットが選択されて付勢さ
れ、また、CDモードでは、CD用の半導体レーザ・ユ
ニットが選択されて付勢される。DVD用或いはCD用
のレーザ・ビームは、再生モード、記録モード及び消去
モードの3つのモードでそれぞれ異なるレベルのパワー
を有し、そのモードに対応したパワーのレーザビームが
発生されるように半導体レーザ・ユニットがレーザ制御
ユニット85によって付勢される。
【0081】DVD用の対物レンズ83及びCD用の対
物レンズ84に対向してDVDディスク1或いはCDデ
ィスクが配置されるように、このDVDディスク或いは
CDディスクは、直接或いはディスク・カートリッジ1
9aに収納されてトレー87によって装置内に搬送され
る。このトレー87を駆動する為のトレーモータ88が
装置内に設けられている。また、装填されたDVDディ
スク19或いはCDディスクは、スタンパ89によって
回転可能にスピンドル・モータ90上に保持され、この
スピンドル・モータ90によって回転される。光ピック
・アップ82は、送りモータ91によって駆動される送
り機構(図示せず)上に載置され、この送り機構によっ
て光ディスク19の半径方向に移動される。
【0082】光ピックアップ82は、その内にレーザビ
ームを検出する光検出器(図示せず)を有している。こ
の光検出器は、光ディスク19で反射されて対物レンズ
83、84を介して戻されたレーザ・ビームを検出して
いる。光検出器からの検出信号(電流信号)は、電流/
電圧変換器(I/V)92で電圧信号に変換され、この
信号は、リファレンス・アンプ93及びサーボ・アンプ
94に供給される。リファレンス・アンプ93からは、
後述するヘッダ部51のデータの再生用としてのトラッ
キングエラー信号と記録領域58のデータの再生用とし
ての加算信号がDVDデータ処理ユニット86に出力さ
れる。サーボ・アンプ94からのサーボ信号(トラック
エラー信号、フォーカス信号)は、DVDモードでは、
DVDサーボ・シーク制御ユニット95に出力され、C
Dモードでは、CDサーボ・シーク制御並びにCDデー
タ処理ユニット96に出力される。
【0083】フォーカスずれ量を光学的に検出する方法
としては、たとえば次のようなものがある。 [非点収差法] 光ディスク19の光反射膜または光反
射性記録膜で反射されたレーザ光の検出光路に非点収差
を発生させる光学素子(図示せず)を配置し、光検出器
上に照射されるレーザ光の形状変化を検出する方法であ
る。光検出領域は対角線状に4分割されている。各検出
領域から得られる検出信号に対し、DVDサーボ・シー
ク制御ユニット95内で対角和間の差を取ってフォーカ
スエラー検出信号(フォーカス信号)を得る。
【0084】[ナイフエッジ法] 光ディスク19で反
射されたレーザ光に対して非対称に一部を遮光するナイ
フエッジを配置する方法である。光検出領域は2分割さ
れ、各検出領域から得られる検出信号間の差を取ってフ
ォーカスエラー検出信号を得る。
【0085】通常、上記非点収差法あるいはナイフエッ
ジ法のいずれかがが採用される。光ディスク19はスパ
イラル状または同心円状のトラックを有し、トラック上
に情報が記録される。このトラックに沿って集光スポッ
トをトレースさせて情報の再生または記録/消去を行
う。安定して集光スポットをトラックに沿ってトレース
させるため、トラックと集光スポットの相対的位置ずれ
を光学的に検出する必要がある。
【0086】トラックずれ検出方法としては一般に、次
の方法が用いられている。 [位相差検出(Differential Phase Detection)法]
光ディスク19の光反射膜または光反射性記録膜で反射
されたレーザ光の光検出器上での強度分布変化を検出す
る。光検出領域は対角線上に4分割されている。各検出
領域から得られる検出信号に対し、DVDサーボ・シー
ク制御ユニット95内で対角和間の差を取ってトラック
エラー検出信号(トラッキング信号)を得る。
【0087】[プッシュプル(Push-Pull )法] 光デ
ィスク19で反射されたレーザ光の光検出器上での強度
分布変化を検出する。光検出領域は2分割され、各検出
領域から得られる検出信号間の差を取ってトラックエラ
ー検出信号を得る。
【0088】[ツインスポット(Twin-Spot )法] 半
導体レーザ素子と光ディスク1間の送光系に回折素子な
どを配置して光を複数に波面分割し、光ディスク19上
に照射する±1次回折光の反射光量変化を検出する。再
生信号検出用の光検出領域とは別に+1次回折光の反射
光量と−1次回折光の反射光量を個々に検出する光検出
領域を配置し、それぞれの検出信号の差を取ってトラッ
クエラー検出信号を得る。
【0089】DVDモードでは、DVDサーボ・シーク
制御ユニット95からフォーカス信号、トラッキング信
号及び送り信号がフォーカス及びトラッキング・アクチ
ュエータ・ドライバ並びに送りモータドライバ97に送
られ、このドライバ97によって対物レンズ83、84
がフォーカス・サーボ制御され、また、トラッキング・
サーボ制御される。更に、アクセス信号に応じてドライ
バ97から付勢信号が送りモータ91に供給され光ピッ
ク・アップ82が搬送制御される。このDVDサーボ・
シーク制御ユニット95は、DVDデータ処理ユニット
86によって制御される。例えば、DVDデータ処理ユ
ニット86からアクセス信号がDVDサーボ・シーク制
御ユニット95に供給されて送り信号が生成される。ま
た、DVDデータ処理ユニット86からの制御信号でス
ピンドル・モータ・ドライバ98及びトレー・モータ・
ドライバ99が制御され、スピンドルモータ90及びト
レー・モータ88が付勢され、スピンドル・モータ90
が所定回転数で回転され、トレーモータ88がトレーを
適切に制御することとなる。DVDデータ処理ユニット
86に供給されたヘッダ部51のデータに対応する再生
信号は、後述するCPU105に供給される。これによ
り、上記CPU105は、その再生信号によりヘッダ部
51のアドレスを判断し、アクセスするアドレスとの比
較を行うようになっている。DVDデータ処理ユニット
86に供給された記録領域58のデータに対応する再生
信号は、RAM100に必要なデータが格納され、再生
信号がこのDVDデータ処理ユニット86で処理されて
バッファとしてのRAM101を有するSCSIインタ
フェース制御部並びにCD−ROMデコーダ102に供
給され、SCSIを介して他の装置、例えば、パーソナ
ル・コンピュータに再生処理信号が供給される。
【0090】CDモードでは、CDサーボ・シーク制御
並びにCDデータ処理ユニット96からフォーカス信
号、トラッキング信号及び送り信号がフォーカス及びト
ラッキング・アクチュエータ・ドライバ並びに送りモー
タドライバ97に送られ、このドライバ97によって対
物レンズ83、84がフォーカス・サーボ制御され、ま
た、トラッキング・サーボ制御される。更に、アクセス
信号に応じてドライバ97から付勢信号が送りモータ9
1に供給され光ピック・アップ82が搬送制御される。
このCDサーボ・シーク制御並びにCDデータ処理ユニ
ット96からの制御信号でスピンドル・モータ・ドライ
バ98及びトレー・モータ・ドライバ99が制御され、
スピンドルモータ90が付勢され、スピンドル・モータ
90が所定回転数で回転されることとなる。CDデータ
処理ユニット96に供給された再生信号は、この処理ユ
ニット96で処理されてCDデータ出力アンプ103を
介して出力される。
【0091】図17に示す各部は、ROM104に格納
された手順に従って、CPU105によって制御され
る。RAM106はCPU105のメモリとして用いら
れる。上記したように、光ディスク19のプリフォーマ
ットされている各ヘッダ領域において、ヘッダ1領域の
VFO部の十数ピットをウォブルしない状態に構成さ
れ、連続する単一周波数のピットがグルーブトラックの
中心に対応する位置に形成されるため、リファレンス信
号として用いることが可能となる。
【0092】また、光ディスク19のプリフォーマット
されている各ヘッダ領域において、ヘッダ3領域のVF
O1部の先頭ピットが前のヘッダ2領域と同方向のウォ
ブルが行われた状態に構成され、短ピットが連続するヘ
ッダ3領域のVFO部の2ピット目でウォブル位置が変
わり、ウォブル量の測定が容易になる。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、ヘッダ部の最初にウォブルされていない単一周波数
のピットを設けることで、隣接ピット間で半径方向に対
する位置を比較することができ、ヘッダ部のウォブル量
の確認が容易にできる光ディスクと光ディスクの原盤製
造装置を提供できる。
【0094】さらに、ヘッダ部の最初にウォブルされて
いない単一周波数のピットを設けることで、評価用のド
ライブ装置で信号評価を行う際に、差信号検出による振
幅はほとんど出ず、和信号検出にて振幅最大となる状態
に合わせれば、チルト調整が可能であり、フォーカス・
トラッキングマージン等のヘッド部の調整を行う際にも
ウォブルしていないピットの信号振幅をパラメータにす
ることができる光ディスクと光ディスクの原盤製造装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施態様を説明するためのカッティ
ング装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】DVD−RAMの製造方法を説明するための
図。
【図3】DVD−RAMの製造方法を説明するための
図。
【図4】ヘッダ領域におけるウォブルゲート信号を説明
するための図。
【図5】ヘッダ領域におけるウォブルゲート信号を説明
するための図。
【図6】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図7】光ディスクのヘッダ部とグルーブ部のウォブル
状況を示す図。
【図8】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図9】光ディスクの概略構成を示す平面図。
【図10】光ディスクのヘッダ部のプリフォーマットデ
ータと周辺のグルーブとランドの状態を説明するための
図。
【図11】光ディスクのヘッダ部のプリフォーマットデ
ータと周辺のグルーブとランドの状態を説明するための
図。
【図12】ECCブロックのセクタフォーマットを示す
図。
【図13】光ディスクをAFM(原子間力顕微鏡)で観
察した結果の模式図。
【図14】光ディスク評価装置の概略構成を示す図。
【図15】ヘッダ部のヘッダ1領域を評価した場合の波
形の一例を示す図。
【図16】従来のヘッダ部のヘッダ1領域を評価した場
合の波形の一例を示す図。
【図17】光ディスクシステムの概略構成を示すブロッ
ク図。
【図18】従来のウォブル量が大きすぎた場合に観測さ
れるランド/グルーブトラッキング各々の信号波形を示
す図。
【符号の説明】
19…光ディスク 28…A.O.変調器 33…ウォーブル・グルーブ発生器/グルーブ・ピット
切替器 51…ヘッダ部 52…ヘッダ1領域、ヘッダ2領域、ヘッダ3領域、ヘ
ッダ4領域 53…グルーブ 58…記録領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D029 WA02 WA17 WB15 5D090 AA01 BB01 BB04 CC01 CC14 CC18 DD03 DD05 FF15 FF16 FF17 GG02 GG03 GG10 GG22 HH01 5D121 AA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが記録されるスパイラル状あるい
    は同心円状のトラックを有し、このトラックが1周交替
    でグルーブとランドとからなり、 所定のトラック長からなり、かつ同期コードとトラック
    上における位置を示すアドレスデータが複数のプリピッ
    ト列により記録されるヘッダ領域とデータが記録される
    記録領域とを含む複数の連続したセクタ領域を、複数個
    有し、 上記ヘッダ領域がランド用の第1のヘッダ領域とグルー
    ブ用の第2のヘッダ領域とから構成され、上記第1のヘ
    ッダ領域と上記第2のヘッダ領域とが上記トラックの方
    向に対して交差する方向にずれて千鳥状に設けられ、か
    つ上記第1のヘッダ領域の先頭の同期コードの一部のプ
    リピットが対応するグルーブあるいはランドに沿って設
    けられ、上記第2のヘッダ領域の先頭の同期コードの一
    部のプリピットが上記第1のヘッダ領域に沿って設けら
    れていることを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 上記第1のヘッダ領域が、上記ランドの
    トラックのデータ領域に対するアドレスデータを有し、
    上記第2のヘッダ領域が、上記グルーブのトラックのデ
    ータ領域に対するアドレスデータを有し、上記第1のヘ
    ッダ領域が、対応するランドのトラックの中心に対して
    上記光ディスクの内周方向へ1 /2 トラック分ずれ、上
    記第2のヘッダ領域が、対応するグルーブのトラックの
    中心に対して上記光ディスクの内周方向へ1 /2 トラッ
    ク分ずれていることを特徴とする請求項1に記載の光デ
    ィスク。
  3. 【請求項3】 上記同期コードが、「00010001
    …00010001」の一定間隔のチャネルビットパタ
    ーンを記録したものであり、576チャネルビットで構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ディ
    スク。
  4. 【請求項4】 上記グルーブがトラッキング用に一定周
    期でウォブルされ、上記第1、第2のヘッダ領域が上記
    グルーブに対するウォブルの周期と異なる周期でウォブ
    ルされていることを特徴とする請求項1に記載の光ディ
    スク。
  5. 【請求項5】 データが記録されるスパイラル状あるい
    は同心円状のトラックを有し、このトラックが1周交替
    でグルーブとランドとからなり、 所定のトラック長からなり、かつ同期コードとトラック
    上における位置を示すアドレスデータが複数のプリピッ
    ト列により記録されるヘッダ領域とデータが記録される
    記録領域とを含む複数の連続したセクタ領域を、複数個
    有し、 上記ヘッダ領域がランド用の第1のヘッダ領域とグルー
    ブ用の第2のヘッダ領域とから構成され、上記第1のヘ
    ッダ領域と上記第2のヘッダ領域とが上記トラックの方
    向に対して交差する方向にずれて千鳥状に設けられ、か
    つ上記第1のヘッダ領域の先頭の同期コードの一部のプ
    リピットが対応するグルーブあるいはランドに沿って設
    けられ、上記第2のヘッダ領域の先頭の同期コードの一
    部のプリピットが上記第1のヘッダ領域に沿って設けら
    れている光ディスクに対する原盤を製造することを特徴
    とする光ディスクの原盤製造装置。
  6. 【請求項6】 上記第1のヘッダ領域が、上記ランドの
    トラックのデータ領域に対するアドレスデータを有し、
    上記第2のヘッダ領域が、上記グルーブのトラックのデ
    ータ領域に対するアドレスデータを有し、上記第1のヘ
    ッダ領域が、対応するランドのトラックの中心に対して
    上記光ディスクの内周方向へ1 /2 トラック分ずれ、上
    記第2のヘッダ領域が、対応するグルーブのトラックの
    中心に対して上記光ディスクの内周方向へ1 /2 トラッ
    ク分ずれていることを特徴とする請求項6に記載の光デ
    ィスクの原盤製造装置。
  7. 【請求項7】 上記同期コードが、「00010001
    …00010001」の一定間隔のチャネルビットパタ
    ーンを記録したものであり、576チャネルビットで構
    成されていることを特徴とする請求項6に記載の光ディ
    スクの原盤製造装置。
  8. 【請求項8】 上記グルーブがトラッキング用に一定周
    期でウォブルされ、上記第1、第2のヘッダ領域が上記
    グルーブに対するウォブルの周期と異なる周期でウォブ
    ルされていることを特徴とする請求項6に記載の光ディ
    スクの原盤製造装置。
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