JP2000056517A - 非磁性一成分現像用トナー - Google Patents

非磁性一成分現像用トナー

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JP2000056517A
JP2000056517A JP22218498A JP22218498A JP2000056517A JP 2000056517 A JP2000056517 A JP 2000056517A JP 22218498 A JP22218498 A JP 22218498A JP 22218498 A JP22218498 A JP 22218498A JP 2000056517 A JP2000056517 A JP 2000056517A
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component developing
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acid
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JP22218498A
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Masanobu Nakamura
正延 中村
Masahiro Yoshida
政博 吉田
Katsuyuki Ogura
克之 小倉
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】長期連続でカブリの少ない高画質画像が得られ
る非磁性一成分現像用トナーを提供する。 【解決手段】結着樹脂、着色剤、及び電荷制御剤とから
なり、一般式(1)の有機金属化合物を電荷制御剤とし
て含むことを特徴とする。 (式中、R1およびR4は水素原子、アルキル基、芳香
環(縮合環も含む)を、R2およびR3は芳香環(縮合
環も含む)を、MはAl、Fe、Ti、Co、Crから選ばれる1種の
3価の金属を、X+はカチオンを示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、電子写真法に用
いる非磁性一成分現像用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法における現像方法として多く
の方法が知られているが、大別すると鉄粉、フェライ
ト、ニッケル、ガラス等の微粒子(20〜500μm)
からなるキャリアとトナーとの混合物を現像剤として用
いる二成分現像法と、トナーのみからなる現像剤を用い
る一成分現像方法とがある。何れの方法においても、一
般的には、摩擦帯電的にトナーに電荷が注入される。
【0003】磁気ブラシ一成分現像方法は、トナー等に
よるキャリア表面の汚染、キャリアとトナーとの混合比
の変動等による摩擦帯電性の変化にともなう画質の劣化
等が発生し易いという様な、二成分現像方法の問題点を
回避するものであり、例えば、米国特許第4,336,
318号明細書に、電気絶縁性磁性トナーを用いて現像
する方法が記載されている。これらの方法においては、
トナー粒子とトナー担持体及びトナー薄層化部材との間
の摩擦帯電、または、トナー粒子同士の摩擦帯電により
トナーに電荷が注入されて、感光体上の静電潜像に静電
的に付着する。
【0004】この現像方法は、キャリアを使用しないこ
と、及びキャリアとトナーとの混合比を制御する装置が
不要なことから、前記二成分現像方法の問題点を回避で
き、且つ現像装置が、より小型になるという利点を有す
る。
【0005】また、近年、トナーに磁気特性を必要とし
ない非磁性一成分現像方法が提案されている。非磁性一
成分現像方法として、種々の装置が検討されているが、
その多くは、現像剤担持体としての現像スリーブ等に対
し静電気力でトナーを付着させ、感光体等の静電潜像担
持体上の静電気潜像面へトナーを搬送させ現像せしめる
ものであり、従来の磁性一成分現像方法と比較して、用
いられるトナーの構成上、磁性材料を必須成分としない
点が大きく相違し、前記の磁性材料含有に起因する諸問
題回避が期待できるものである。
【0006】非磁性一成分現像方法に対しては、種々の
手法が提唱されているが、その中では現像スリーブとそ
れに圧接されたブレード等の帯電付与部材との間にトナ
ーを通過せしめ、トナーを摩擦帯電させる方法が一般的
である。この方法ではトナーはブレードを通過する短時
間の内に瞬時に適正レベルまで均一に帯電する必要があ
る。このためマシン側ではトナーに高い帯電を付与する
ようブレードなどの帯電付与部材に材質、形状等、種々
の工夫が凝らされ、トナー側では高帯電を発現、維持す
るために染料、顔料などの電荷制御剤をトナーに添加す
ることが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像剤
調製に用いられる従来の電荷制御剤には非磁性一成分ト
ナー用添加剤として十分な帯電性を示すものがなかっ
た。特に近年、急速に普及してきているカラープリンタ
ー用のトナーにおいては、高い帯電を付与し長期連続印
字で十分な画質を維持できる無色の電荷制御剤として満
足し得るものは見いだされていない。
【0008】本発明においては、上記問題点を解決し、
長期連続で、カブリの少ない高画質画像を得る為の非磁
性一成分現像用トナーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の電
荷制御剤について鋭意研究を重ねた結果、特定の無色電
荷制御剤を使用することにより上記課題が解決できるこ
とを見いだした。
【0010】本発明によれば、黒色の無彩色画像はもと
より、特にカラー画像の印刷においてカブリ等の地汚れ
が無く、高濃度、かつ有彩色の発色性に優れた画像を得
ることができる。また、それを連続印刷において長期間
維持し安定した画像を形成することできる。
【0011】即ち、本発明は上記課題を解決するための
手段として、次の発明を提供する。 1.結着樹脂、着色剤、及び電荷制御剤とからなる電子
写真用トナーにおいて、前記電荷制御剤が下記一般式
(1)の有機金属化合物であることを特徴とする非磁性
一成分現像用トナー。
【0012】一般式(1)
【化2】
【0013】(式中、R1およびR4は水素原子、アル
キル基、置換又は非置換の芳香環(縮合環も含む)を示
し、R2およびR3は置換又は非置換の芳香環(縮合環
も含む)を示し、MはAl、Fe、Ti、Co、Crから選ばれる
1種の3価の金属を示し、X+はカチオンを示す)
【0014】2.前記結着樹脂が、フタル酸またはその
誘導体を含むジカルボン酸と、ビスフェノールAのアル
キレンオキサイド付加物を含むジオールとを反応させた
ポリエステル樹脂であることを特徴とする上記1記載の
非磁性一成分現像用トナー。
【0015】
【発明の実施形態】本発明で使用する結着樹脂として
は、通常、トナーにおいて結着樹脂として汎用されてい
るもので有れば特に限定すること無く使用することがで
き、例えば、ポリスチレン、スチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体、オレフィン樹脂、ポリエステル
樹脂、アミド系樹脂、カーボネイト樹脂、エポキシ系樹
脂、並びにこれらのグラフト重合体及びそれらの混合物
などを上げることができる。
【0016】非磁性一成分現像方式においては、その機
構上、画像劣化の原因となるブレード等へのトナーの融
着、トナーの過粉砕が起こり易いため、比較的高硬度、
高ガラス転移点を有する樹脂が用いられる。具体的には
ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル酸エステル共重
合体が好ましく、特にフタル酸またはその誘導体を含む
ジカルボン酸と、ビスフェノールAのアルキレンオキサ
イド付加物を含むジオールとを反応させたポリエステル
樹脂が高硬度、高ガラス転移点、かつ低融点を示し好適
に使用しうる。
【0017】本発明で用いられるジカルボン酸として
は、例えば無水フタル酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、オルソフタル酸、アジピン酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、マロン酸、グル
タル酸、アゼライン酸、セバシン酸等のジカルボン酸又
はその誘導体が挙げられる。
【0018】また、ジオールとしては、例えばエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコ
ール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジ
オール、ビスフェノールA、ポリオキシエチレン−
(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン及びその誘導体、ポリオキシプロピレン−
(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ポリオキシプロピレン−(2.2)−ポリオ
キシエチレン−(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−
(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ポリオキシプロピレン−(2.2)−2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプ
ロピレン−(2.4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン−(3.
3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン及びその誘導体、等が挙げられる。
【0019】さらに、例えばポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、エチレンオキサイド−プロ
ピレンオキサイドランダム共重合体ジオール、エチレン
オキサイド−プロピレンオキサイドブロック共重合体ジ
オール、エチレンオキサイド−テトラハイドロフラン共
重合体ジオール、ポリカプロカクトンジオール等のジオ
ールを用いることも出来る。
【0020】また、必要に応じ、例えばトリメリット
酸、無水トリメリット酸、ピロメリット酸、無水ピロメ
リット酸等の三官能以上の芳香族カルボン酸またはその
誘導体を、あるいはソルビトール、1,2,3,6−ヘ
キサンテトラオール、1,4−ソルビタン、ペンタエリ
スリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,
5−ペンタントリオール、グリセリン、2−メチルプロ
パントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリ
オール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−トリメチロールベンゼン、等の三官能
以上の多価アルコールを併用することも出来る。
【0021】本発明におけるポリエステルは、触媒の存
在下、上記の原料成分を用いて脱水縮合反応或いはエス
テル交換反応を行うことにより得ることができる。この
際の反応温度及び反応時間は、特に限定されるものでは
ないが、通常150〜300℃で2〜24時間である。
【0022】上記反応を行う際の触媒としては、例えば
酸化亜鉛、酸化第一錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチ
ル錫ジラウレート等を適宜使用する事が出来る。
【0023】本発明で用いるポリエステル樹脂として
は、非磁性一成分現像用トナーとして適正なガラス転移
点、溶融粘度特性を有していれば良く、その粘度が1×
105ポイズとなる温度が95℃以上のものが定着性が
良好で好ましいが、なかでも、その粘度が1×105ポ
イズとなる温度が95〜170℃のものが、より低温に
おける定着性も良好なのでより好ましく、その粘度が1
×105ポイズとなる温度が95〜150℃のものが、
特に好ましい。
【0024】一方、ガラス転移温度(Tg)は40℃以
上のものが好ましく、中でも、Tgが45〜85℃のも
のが特に好ましい。
【0025】着色剤としては、例えばカーボンブラッ
ク、種々の有機顔料、無機顔料、染料などが用いられ、
特に限定するものでは無いが、一例として下記のものが
上げられる。
【0026】本発明では、電荷制御剤が無色なので、着
色剤として有彩色着色剤を用いた場合には、発色性がよ
り良好となるという効果もある。
【0027】黄色有機顔料 C.I.Pig.Y−122,13,14,17,8
1,83,97,110,151,154,155,1
80,181等に分類される不溶性ジスアゾ顔料、イソ
インドリノン顔料、ベンズイミダゾロン顔料等。
【0028】マゼンタ色、もしくは赤色顔料 C.I.Pig.R−22,31,48:1,48:
3,53:1,57:1,112,122,149,1
84等に分類されるアゾレーキ顔料、キナクリドン顔
料、モノアゾ顔料,ペリレン顔料等が上げられる。
【0029】シアン色、もしくは青色顔料 C.I.Pig.B−15,15:1,15:2,1
5:3,15:4,15:6等に分類されるフタロシア
ニン顔料等が上げられる。
【0030】緑色顔料 C.I.Pig.G−7,36に分類されるフタロシア
ニン顔料等。
【0031】本発明のトナーにおいて、樹脂と着色剤と
の重量割合は、特に制限されないが、通常樹脂100重
量部当たり、着色剤1〜60重量部、好ましくは3〜3
0重量部である。
【0032】本発明では、下記一般式(1)の化合物が
電荷制御剤として必須に用いられる。
【0033】
【化3】
【0034】(式中、R1およびR4は水素原子、アル
キル基、置換又は非置換の芳香環(縮合環も含む)を示
し、R2およびR3は置換又は非置換の芳香環(縮合環
も含む)を示し、MはAl、Fe、Ti、Co、Crから選ばれる
1種の3価の金属を示し、X+はカチオンを示す)
【0035】上記一般式(1)におけるR1およびR4
のアルキル基には、メチル基、エチル基、n-ブチル基、
iso-アミル基、n-ドデシル基、n-オクタデシル基、シク
ロヘキシル基等があげられ、R1、R2、R3およびR
4の芳香環には、ベンゼン環、ナフタレン環等があげら
れ、置換基にはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
子、アリール基、アラルキル基、ニトロ基、シアノ基等
があげられる。
【0036】また、MにはAl、Fe、Ti、Co、Crから選ば
れる1種の3価の金属があげられる。カチオンX+には
種々の無機カチオン、有機カチオンを用いることができ
る。無機カチオンとしては、水素イオン、金属イオンが
あげられ、1価および2価の金属イオンとして、Li+、
Na+、K+、Mg+、Ca+、Zn+等があげられる。また、
有機カチオンとしては、アンモニウムイオン、イミニウ
ムイオンなどがあげられる。
【0037】上記の通り、本発明の電荷制御剤は一般式
(1)を逸脱しない範囲で種々の構造の化合物が好適に
使用できるが、下記の化合物(a)がより高い帯電付与
能力、帯電安定性、透明性を有し特に好適に使用でき
る。
【0038】化合物(a)
【化4】
【0039】ただし、上記化合物(a)の式中、Phは
フェニル(C65)基を表す。
【0040】トナーの帯電量はトナーが現像スリーブと
それに圧接されたブレード等の帯電付与部材との間を通
過した直後の帯電量として評価される。測定方法には種
々の方法があるが、例えば出口側にフィルター層を具備
したファラデーゲージを介し現像スリーブ上に付着した
トナーを吸引し、ファラデーゲージ内にトラップされた
トナーの重量及び電荷量により帯電量(Q/M)を算出
する方法がある。この測定方法によると、カブリのない
高濃度画像を得るためのトナーの帯電量は−5〜−30
μC/gであることが望ましい。
【0041】上記化合物の使用量としてはバインダー樹
脂100重量部に対し、0.2〜5重量部の範囲であ
り、この範囲であると、トナー抵抗の低下もなく十分な
帯電性が得られるとともに、十分な添加効果が現れる。
【0042】本発明のトナーを得るに当たっては、その
製造の任意の工程において、前記の一般式(1)の化合
物以外の電荷制御剤、離型剤、流動性向上剤等の各種助
剤を加えることが出来る。外添剤は、トナー表面に付着
させるのが有効である。
【0043】一般式(1)の化合物に併用できる電荷制
御剤としては、例えばニグロシン系染料、サリチル酸金
属錯体、4級アンモニウム塩、トリメチルエタン系染
料、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ
系顔料、金属錯塩アゾ系染料、カリックスアレン型のフ
ェノール系縮合物、環状ポリサッカライド、等が必要に
応じて用いられる。
【0044】更にヒートロール定着用途では、トナーの
ヒートロール付着汚れ(オフセット)によるトラブル防
止を目的として、離型効果を高める助剤として、種々の
ワックス類が必要に応じて使用され、例えばモンタン酸
エステルワックスの如き天然ワックス、高圧法ポリエチ
レン、ポリプロピレンの如きポリオレフィン系ワックス
が使用出来る。
【0045】滑剤としては、例えば金属石鹸、ステアリ
ン酸亜鉛等が、研磨剤としては、例えば酸化セリウム、
炭化ケイ素等も使用できる。
【0046】本発明のトナーは、特定の製造方法に依ら
ず極めて一般的な製造方法に依って得る事ができるが、
例えば樹脂と着色剤と一般式(1)の化合物とを、樹脂
の融点(軟化点)以上で溶融混練した後、粉砕し、分級
することにより得ることが出来る。
【0047】具体的には例えば、上記の樹脂と着色剤と
を必須成分として、2本ロール、3本ロール、加圧ニー
ダー、又は2軸押し出し機等の混練手段により混合す
る。この際、樹脂中に、着色剤や一般式(1)の化合物
が均一に分散すればよく、その溶融混練の条件は特に限
定されるものではないが、通常80〜180℃で30秒
〜2時間である。着色剤は樹脂中に均一に分散するよう
にあらかじめフラッシング処理、あるいは樹脂と高濃度
で溶融混練したマスターバッチを用いても良い。
【0048】次いで、それを冷却後、ジェットミル等の
粉砕機で微粉砕し、風力分級機等により分級するという
方法が挙げられる。
【0049】トナー母体を構成する粒子の平均粒径は、
特に制限されないが、通常5〜15μmとなる様に調整
される。
【0050】通常、この様にして得られたトナー母体に
対しては、外添剤が、例えばヘンシェルミキサー等の混
合機を用いて混合される。
【0051】外添剤は、例えばトナーの流動性向上、帯
電特性改良などトナー母体の表面改質のために用いられ
るもので、二酸化珪素、酸化チタン、アルミナ等の無機
微粉体及びそれらをシリコーンオイルなどの疎水化処理
剤で表面処理したもの、樹脂微粉体等が用いられる。
【0052】シリカとしては、二酸化珪素のうちで疎水
性等を有するものが挙げられ、二酸化珪素を各種のポリ
オルガノシロキサンやシランカップリング剤等で表面処
理したものが挙げられる。例えば、次のような商品名で
市販されているものがある。
【0053】 AEROSIL R972,R974,R202,R805,R812, RX200,RY200、 R809,RX50 〔日本アエロジル(株)〕
【0054】 WACKER HDK H2000、H2050EP 〔ワッカーケミカルズイーストアジア(株)〕
【0055】 Nipsil SS−10、SS−15,SS−20,SS−50, SS−60,SS−100、SS−50B,SS−50F, SS−10F、SS−40、SS−70,SS−72F、 〔日本シリカ工業(株)〕
【0056】また、外添剤の使用割合はトナー母体に対
して、通常0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜3
重量%である。
【0057】尚、非磁性一成分現像方式においては、そ
の機構上、長期連続印字において画像劣化の原因となる
トナー表面の外添剤の離脱、埋没が起こり易いため、そ
れを防止する目的で平均粒径の異なる2種類以上の外添
剤を併用することができる。具体的には、一方が平均粒
径20nm未満、好ましくは5nm以上〜20nm未満
の無機微粒子であり、もう一方が平均粒径20〜80n
mの無機微粒子などである。この場合、主に前者が流動
性の確保に働き、後者は前者の埋没防止の役割を担って
いる。
【0058】
【実施例】次に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。以下の
実施例及び比較例中、「%」は特に明記しない限り「重
量%」を表す。
【0059】 (樹脂合成例) 樹脂A; テレフタル酸 2.5モル部 イソフタル酸 2.5モル部 ポリオキシエチレン−(2.0)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン 4.8モル部 を攪拌器、コンデンサー、温度計をセットした四つ口フ
ラスコに入れ、窒素ガス気流下、全酸成分に対して0.
07重量部のジブチル錫オキサイドを添加し、脱水縮合
により生成した水を除去しながら、220℃にて15時
間反応させた。得られた線状ポリエステルの分子量は、
Mw:11000、Mn:4100であり、見かけ溶融
粘度は1×105ポイズとなる時の温度が105℃、酸
価は10であった。Tgは65℃であった。
【0060】見掛け溶融粘度は、島津製作所社製フロー
テスターCFT−500Cにて、試料トナー量1.0
g、加重10kg、ダイの穴系1.0mm×1.0m
m、測定開始温度60℃にて予熱時間300秒、昇温速
度6.0℃/minにて測定した。
【0061】(実施例1)ポリエステル樹脂Aを92
%、銅フタロシアニン顔料「KET BLUE 111
(大日本インキ化学工業株式会社製)」4%、ポリプロ
ピレンワックス「ビスコール550P(三洋化成工業株
式会社製)」2%、前記化合物(a)2%の混合物を加
圧ニーダーにより溶融混練し、ジェットミルにより粉
砕、気流式分級機により分級して平均粒径が7.0μm
のトナー母体を得た。
【0062】このトナー母体の表面に疎水性シリカ微粉
末「R972(日本アエロジル株式会社製)」」(平均
粒径16nm)0.5%及び疎水製シリカ微粉末「RX
−50(日本アエロジル株式会社製)」(平均粒径40
nm)1.0%を添加処理してシアン色トナー(1)を
得た。
【0063】このトナー(1)を非磁性一成分方式によ
るデスクトップタイプのフルカラープリンタであるテク
トロニクス社製「Phaser 550J レーザー」
(以下A機と言う)のトナーカートリッジに投入し、印
字試験を行った。トナーカートリッジはPhaser
550J用シアントナーのカートリッジから専用トナー
を抜き、清掃したものを使用した。その結果、高濃度、
かつカブリの無い画像が得られた。さらに5、000枚
印字後も画質の劣化は見られず、高濃度でカブリの無い
画像が得られた。画像の発色性は極めて良好だった。
【0064】5,000枚印字後の現像スリーブ上のト
ナーの帯電量は−20μC/gであり、初期とほとんど
変化がなかった。
【0065】(比較例1)化合物(a)の代わりに市販
の無色帯電制御剤(サリチル酸系亜鉛錯体)「ボントロ
ンE−84(オリエント化学工業株式会社製)」の同量
を用いた以外は、実施例1と同様にしてシアン色トナー
(2)を得た。
【0066】トナー(2)を実施例1と同様にA機に投
入し、印字試験を行った結果、初期においても画像濃度
が低く、地カブリも見られるなど実使用不可能な状態で
あった。印字初期のトナーの帯電量は−5μC/gであ
った。
【0067】(比較例2)化合物(a)の代わりに市販
の無色帯電制御剤(フェノール系縮合物)「ボントロン
E−89(オリエント化学工業株式会社製)」の同量を
用いた以外は実施例1と同様にしてシアン色トナー
(3)を得た。
【0068】トナー(3)を実施例1と同様にA機に投
入し印字試験を行った結果、初期においても画像濃度が
低く、地カブリも見られるなど実使用不可能な状態でj
入し、印字試験を行った結果、初期においても画像濃度
が低く、地カブリも見られるなど実使用不可能な状態で
あった。印字初期のトナーの帯電量は−5μC/gであ
った。
【0069】(比較例3)化合物(a)の代わりに化合
物(a)の中心金属をホウ素に置き換えた化合物の同量
を用いた以外は実施例1と同様にしてシアン色トナー
(4)を得た。
【0070】トナー(4)を実施例1と同様にA機に投
入し印字試験を行った結果、5,000枚印字後の画像
濃度が低く、地カブリも見られた。印字初期のトナーの
帯電量は−10μC/g、5,000枚印字後の帯電量
は−15μC/gであった。
【0071】実施例1と比較例1〜3とを対比すればわ
かる通り、印字試験を行った結果、本発明の電荷制御剤
を用いたトナー(1)を使用した実施例1は、初期にお
ける画像濃度が高く、カブリの無い、発色性に優れた画
像が得られるだけでなく、5,000枚印字後も画質の
劣化は見られず、画像濃度が高く、カブリの無い、発色
性に優れた画像が得られている。
【0072】(実施例2)ポリエステル樹脂Aを92
%、カーボンブラック「モーガルL(キャボット社
製)」5%、ポリプロピレンワックス「ビスコール55
0P」2%、上記化合物(a)を1%とする以外は、実
施例1と同様に溶融混練し、粉砕、分級して平均粒径が
7.5μmのトナー母体を得た。
【0073】このトナー母体の表面に「R974(日本
アエロジル株式会社製)」(平均粒径12nm)0.6
%及び「R809(デグサ社製)」(平均粒径40n
m)1.2%を添加処理して黒色トナー(5)を得た。
【0074】このトナー(5)をA機に投入し、印字試
験を行った結果、画像濃度が高く、カブリの無い画像が
得られた。さらにA機を用い5,000枚印字後も画質
の劣化は見られず、画像濃度が高く、カブリの無い画像
が得られた。
【0075】5,000枚印字後の現像スリーブ上のト
ナーの帯電量は−25μC/gであり、初期とほとんど
変化がなかった。
【0076】(実施例3)ポリエステル樹脂Aを91%
とし、銅フタロシアニン顔料「KET BLUE111
(大日本インキ化学工業株式会社製)」4%の代わり
に、キナクリドン顔料「FASTGEN SUPER
MAGENTA R(大日本インキ化学工業株式会社
製)」5%を用いる様にした以外は実施例1と同様の組
成で同様の操作を行い、溶融混練、粉砕、分級して平均
粒径が7.5μmのトナー母体を得た。
【0077】このトナー母体の表面に「R972」及び
「TT600」を、それぞれ、実施例1とを同量添加処
理してマゼンタ色トナー(6)を得た。
【0078】このトナー(6)をA機に投入し、印字試
験を行った結果、画像濃度が高く、カブリの無い画像が
得られた。さらにA機を用い5、000枚印字後も画質
の劣化は見られず、画像濃度が高く、カブリの無い画像
が得られた。画像の発色性は極めて良好だった。
【0079】5,000枚印字後の現像スリーブ上のト
ナーの帯電量は−28μC/gであり、初期とほとんど
変化がなかった。
【0080】(実施例4)ポリエステル樹脂Aを94%
と、ジスアゾ顔料「KET YELLOW 403(大
日本インキ化学工業株式会社製)」3%、「ビスコール
550P」2%、上記化合物(a)の1%を用いる以外
は、実施例1と同様にして溶融混練、粉砕、分級して平
均粒径が8.0μmのトナー母体を得た。
【0081】このトナー母体の表面に「R972」及び
「TT600」を、それぞれ、実施例1とを同量添加処
理してイエロー色トナー(7)を得た。
【0082】このトナー(7)をA機に投入し、印字試
験を行った結果、画像濃度が高く、カブリの無い画像が
得られた。さらにA機を用い5、000枚印字後も画質
の劣化は見られず、画像濃度が高く、カブリの無い画像
が得られた。画像の発色性は極めて良好だった。
【0083】5,000枚印字後の現像スリーブ上のト
ナーの帯電量は−14μC/gであり、初期とほとんど
変化がなかった。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、電荷制御剤として特定
化合物を選択したので、長期連続印字で十分な画質を維
持できる非磁性一成分現像用トナーを提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 CA08 CA25 DA02 FA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結着樹脂、着色剤、及び電荷制御剤とから
    なる電子写真用トナーにおいて、前記電荷制御剤が下記
    一般式(1)の有機金属化合物であることを特徴とする
    非磁性一成分現像用トナー。 【化1】 (式中、R1およびR4は水素原子、アルキル基、置換
    又は非置換の芳香環(縮合環も含む)を示し、R2およ
    びR3は置換又は非置換の芳香環(縮合環も含む)を示
    し、MはAl、Fe、Ti、Co、Crから選ばれる1種の3価の
    金属を示し、X+はカチオンを示す)
  2. 【請求項2】前記結着樹脂が、フタル酸またはその誘導
    体を含むジカルボン酸と、ビスフェノールAのアルキレ
    ンオキサイド付加物を含むジオールとを反応させたポリ
    エステル樹脂であることを特徴とする請求項第1項記載
    の非磁性一成分現像用トナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007156168A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Kao Corp イエロートナー

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