JP2000056431A - 記録材料ロール用給紙マガジン - Google Patents

記録材料ロール用給紙マガジン

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JP2000056431A
JP2000056431A JP22902698A JP22902698A JP2000056431A JP 2000056431 A JP2000056431 A JP 2000056431A JP 22902698 A JP22902698 A JP 22902698A JP 22902698 A JP22902698 A JP 22902698A JP 2000056431 A JP2000056431 A JP 2000056431A
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hollow resin
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plate
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JP22902698A
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Yoji Abe
洋史 阿部
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TOYO YUNIKON KK
Fujifilm Holdings Corp
Tokan Kogyo Co Ltd
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TOYO YUNIKON KK
Tokan Kogyo Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側板が変形して膨らむことを防止し、記録材
料の引き出し口の幅が常に一定な中空樹脂板で形成され
た記録材料ロール用給紙マガジンを提供する。 【解決手段】 胴体部2に取付前の補強板6,7は、各
々の内角ΔCの角度が、胴体部2の内角2a,2b,2
cの角度よりも0〜10度小さく、好ましくは0〜5度小
さく、特に好ましくは0〜2度小さく形成される。この
ような、胴体部2の各々の内角2a〜2cよりも小さい
内角の補強板6,7を各々取り付けることにより、従来
は胴体部が膨らむような条件下でも、内角2a,2bの
角度は92±1度以下に、内角2cの角度は90±1度以下
に各々維持されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状の記録材
料をロール状にした記録紙ロールを収納する記録材料ロ
ール用給紙マガジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】長尺のシート状の記録材料を巻芯に巻き
付けた記録材料ロールを供給する形態として、内部に記
録材料ロールを回動自在に保持し、引出し口から記録材
料を順次引き出す給紙マガジンが広く用いられている。
給紙マガジンは、明室で感光性の記録材料等を装填でき
る上、使用する記録材料のサイズ切替えによる入れ換え
等も容易にできるという特徴がある。
【0003】しかし一方で、記録材料が全て繰り出され
た後に残るマガジンケースの再利用が考えられていなか
ったため、従来の記録材料ロール用給紙マガジンは、取
扱いの容易さから、段ボール紙で作った使い捨ての給紙
マガジンが一般的であった。また、段ボール紙の強度や
収縮等の欠点を補うため、プラスチック製の給紙マガジ
ンも用いられている。
【0004】しかし、近年の廃棄物減量に対する社会的
な認識の高まりに対応し、記録材料ロールの詰め替えを
可能にした、地球にやさしいリユースタイプの給紙マガ
ジンが一部に用いられている。このようなリユースタイ
プの給紙マガジンは、耐久性の点から金属やプラスチッ
クで給紙マガジンの本体が形成されている。例えば、プ
ラスチックで形成した給紙マガジンとして、押出し成形
による給紙マガジン(特開平6−130569号公報)
や、射出成形による給紙マガジン(US5232175
号公報)等が知られている。
【0005】しかし、上述したよう、金属やプラスチッ
ク製の給紙マガジンは、耐久性には優れているものの、
給紙マガジン全体の重量が大きく、取扱いにくいという
問題があった。特に、繰り返し使用の給紙マガジンにお
いては、記録材料ロールの詰め替えを行うために、特に
ヒンジ部を設けて給紙マガジンを開閉可能にしなければ
ならず、構成部品の増加による製造コストの上昇を招い
ていた。
【0006】また、プラスチック製の給紙マガジンにお
いては、サイズ毎に金型を変更する手間や、成型後の歪
みや反り等の問題があり、従来のような、段ボール紙製
の給紙マガジンと同等以上の加工のし易さと、プラスチ
ック製の給紙マガジンと同等以上の耐久性とを併せ持っ
た給紙マガジンが望まれていた。
【0007】一方、例えば、実公昭49−44073号
公報に記載されているように、熱可塑性をもった合成樹
脂製の板状体を適宜に折り曲げて直方体状ケースを製造
する方法が知られている。また、特公昭48−860号
公報に記載されているように、合成樹脂を押出し成型す
ることにより、その押出し方向に延びた仕切壁によって
内部が細長く区切られた中空室を有する中空樹脂板が知
られている。
【0008】この中空樹脂板は、単なる板状体と比較し
て、強度を損なうことなく軽量化、及び材料の節約を図
ることができる利点があり、大量に使用される通箱や比
較的重量のある物品の収納箱などの構成材料として利用
されている。この中空樹脂板から直方体状ケースを作る
には、押し型を用いて板状体の適宜の個所に折り曲げ線
を形成し、この折り曲げ線に沿って板状体を折り曲げて
直方体状ケースを組み立てている。
【0009】そして、特開平10−3141号公報で
は、従来のような、段ボール紙製の給紙マガジンと同等
以上の加工のし易さと、プラスチック製の給紙マガジン
と同等以上の耐久性とを併せ持った給紙マガジンとし
て、上述したような中空樹脂板を胴枠に使用した、記録
材料ロール用給紙マガジンが記載されている。
【0010】しかし、上述したような中空樹脂板を胴枠
に使用した給紙マガジンは、幅広の記録材料ロールに対
応した大型の給紙マガジンになると、上記の中空樹脂板
を用いた場合でも変形が問題になることが少なくない。
特に底板から立ち上げて折り曲げられた側板の幅が広い
場合、その中央部分が外側へ膨出するように変形し、い
わゆる胴膨れ現象が生じやすい。このような変形は見苦
しいだけでなく、例えば開放された上面を蓋で覆うよう
にした形態の給紙マガジンでは、蓋がうまく被さらない
という問題が生じる。
【0011】また、記録材料が感光性である場合、中空
樹脂板の胴枠が変形すると、感光材料を繰り出すスリッ
ト状の引き出し口の寸法が一定にならず、この引き出し
口から外光等が侵入して、収納されていた感光材料にカ
ブリが生じるという問題も発生する。
【0012】上述したような胴膨れ現象を抑えるため
に、例えば、特開平10−1129号公報によれば、給
紙マガジンの胴枠を構成する中空樹脂板を、少なくとも
一部に湾曲線を含む谷折りの折り曲げ線に沿って折り曲
げることにより、給紙マガジンの内側に向かって全体的
に凸形状となるように湾曲させたものが記載されてい
る。
【0013】これにより、胴枠を構成する中空樹脂板が
膨らむように変形しても、胴枠部分は給紙マガジンの内
側に向かって全体的に凸形状となるように湾曲している
ために外側に膨らむ力が打ち消され、中空樹脂板の胴枠
部分が膨らんで変形してしまうことがない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】近年、記録材料の幅広
化や、長尺化に対応した更なる給紙マガジンの大型化が
求められている。しかしながら、現在以上に給紙マガジ
ンが大型化すると、上述した湾曲折り曲げ線の形成だけ
では胴枠部の歪みが除去できなくなるという問題が生じ
ている。
【0015】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、側板が変形して膨らむことを防止し、
記録材料の引き出し口の幅が常に一定な、中空樹脂板で
形成された記録材料ロール用給紙マガジンを提供するこ
とを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、全体が合成樹脂による押出し成形で一
体に形成され、押出し方向に延びた多数の並列した仕切
壁で区切られた多数の細長い中空部分を有する中空樹脂
板に複数の折り曲げ線を形成し、この折り曲げ線に沿っ
て四角筒状に折り曲げ成形した胴体部と、この胴体部の
両開放端を覆う側面部とからなり、内部にシート状の記
録材料を巻芯に巻き付けた記録材料ロールを回動自在に
収納する長方体の記録材料ロール用給紙マガジンにおい
て、前記折り曲げ部の内側の少なくとも1つに、各々の
内角よりも10度以下の範囲で小さい内角に屈曲させ
た、前記胴体部を構成する中空樹脂板よりも折り曲げ強
度が大きい板材で形成した補強板を取り付けたものであ
る。
【0017】また、前記補強板は前記中空樹脂板で形成
されており、前記胴体部を構成する中空樹脂板と前記補
強板を構成する中空樹脂板の各々の中空部分の延長方向
が互いに直交するように、前記胴体部内側の内角に前記
前記補強板が取り付けられたものである。
【0018】更に、前記折り曲げ線は、前記胴体部の内
側方向に湾曲した曲線であり、前記胴体部の展開状態に
おいては、隣接する前記曲線は互いに反対方向に湾曲し
たものである。
【0019】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を実施した記録紙
ロール用の給紙マガジンの外観斜視図であり、図3はそ
の分解斜視図である。給紙マガジン1は、四角筒型の胴
体部2と、この胴体部2の両開放端を各々覆う側面部材
3,4、及び、胴体部2の内面に取り付けられる補強板
6,7とからなる。胴体部2の内部には、記録材料ロー
ル5が収納される。この記録材料ロール5は、例えば感
光性のシート状記録材料5aを巻芯5bに巻き付けたも
のである。
【0020】胴体部2、及び補強板6,7を構成する素
材は、図4に示すような中空樹脂板が使用される。中空
樹脂板11は、例えば、ポリプロピレン樹脂に遮光用の
カーボンを混合したものを押出し成形することにより製
造される。中空樹脂板11は、上下の板状部12a,1
2bとこれら板状部12a,12bを連結する、成形押
出し方向(図4中の矢印A方向)に延びた多数の並列し
た壁部14からなる。
【0021】この中空樹脂板11の内部には、板状部1
2a,12bと多数の仕切壁14とでよって仕切られ
た、細長の中空部13が多数形成される。この様な中空
樹脂板11は、内部に中空部13が多数形成されている
ので、内部が中空でない通常の樹脂板に比較して、単位
面積当たり重量が非常に軽量である。そして、成形押出
し方向に延びた多数の並列した仕切壁14を有するの
で、同じ重さの樹脂板と比較して強度、耐久性に優れて
いる。
【0022】本実施形態においては、胴体部2に使用さ
れる中空樹脂板には、重量が1000±100g/m2 のものが用
いられ、補強板6,7に使用される中空樹脂板には、重
量が1600±160g/m2 のものが用いられる。これにより、
胴体部2よりも補強板6,7の方が折り曲げ強度が大き
くなる。
【0023】胴体部2は、規定の大きさにカットされた
前述した中空樹脂板11に、図5に示す複数の折り曲げ
線を形成したものである。中空樹脂板11でできた胴体
部2には、折り曲げ線15a〜15hが形成される。こ
の折り曲げ線15a〜15hに沿って中空樹脂板11を
折り曲げることにより、胴体部2の底面11a,前面1
1b,背面11c,上面11d,及び引出し口16(図
1参照)が形成される。なお、胴体部2を構成する中空
樹脂板11は、胴体部2の幅方向と直角に中空部13が
延びる方向にカットされたものが使用される。
【0024】このような折り曲げ線15a〜15hの
内、底面11aと前面11bとの境界に設けられた折り
曲げ線15e、背面11cと上面11dとの境界に設け
られた折り曲げ線15c、及び上面11dと引出し口1
6を構成する引出し面11eとの境界に設けられた2重
の折り曲げ線15bは、弓形の湾曲線になっている。こ
れら、弓形に湾曲した折り曲げ線15b,15c,15
eは、隣接する折り曲げ線同士が互いに反対方向に湾曲
しており、折り曲げ線15b,15c,15eの曲率半
径は、例えば1000〜12000mm の範囲である。また、図5
中のΔBで示す折り曲げ線15b,15c,15eの最
大オフセット値は、例えば1.5mm である。
【0025】このような、弓形に湾曲した折り曲げ線1
5b,15c,15eは、図6(A)に示すようなヒー
トプレッサー21によって形成される。熱罫線プレスで
あるヒートプレッサー21は、折り曲げ線15b,15
c,15eと同じ曲率半径に刃先部22aが湾曲してい
る押し型22と、この押し型22を加熱するヒータ23
とからなる。なお、図6(B)は、この 押し型の刃先
部22a側からヒートプレッサー21を見たときの平面
図である。
【0026】このようなヒートプレッサー21を用いて
湾曲した折り曲げ線15b,15c,15eを形成する
際には、まず、ヒータ23に通電して、中空樹脂板11
を構成する樹脂が軟化する温度まで押し型22を加熱す
る。そして、押し型22の刃先部22aを、底面11a
と前面11bとの境界、背面11cと上面11dとの境
界、及び上面11dと引出し面11eとの境界に各々押
し当て、図6(A)に示すように、中空樹脂板11の一
方の板状部12aを他方の板状部12b側に凹ませるよ
うにエッジを入れることにより、この部分が容易に折り
曲げ可能な、湾曲した折り曲げ線15b,15c,15
eが形成される。
【0027】なお、2重の湾曲線である折り曲げ線15
bの形成は、ヒートプレッサー21を僅かにずらして2
重の折り曲げ線15bを形成しても良いが、これ以外に
も、例えば図7(A)に示すように、2重の折り曲げ線
に対応した2本の押し型51a,51bが近接して配置
されたヒートプレッサー52を用いて、1回のプレスで
2重の折り曲げ線15bを形成してもよい。
【0028】また、複数の折り曲げ線、例えば折り曲げ
線15c,15eを、図7(B)に示すような、予め所
定のサイズのスペーサー55を挟んで設けられた2つの
ヒートプレッサー53,54を用いて、1回のプレスで
2本の折り曲げ線15c,15eを形成しても良い。こ
の場合、1つのヒートプレッサーで複数の折り曲げ線を
形成するよりも、折り曲げ線同士の寸法精度を高くする
ことが可能になる。
【0029】これらヒートプレッサーによる折り曲げ線
の形成時には、折り曲げ線部分の厚みを一定にし、必要
以上にこの部分を薄くしないために、折り曲げ線を形成
する部分の中空部に、0.1 〜1mmのスペーサーを挿入す
るとよい。なお、直線の折り曲げ線15a,15d,1
5f〜15hの形成は、ヒートプレッサーの押し型の先
端部が直線になっているものを用いて、同様の手順で行
われる。
【0030】このようなヒートプレッサー21による折
り曲げ線の形成を行うと、中空樹脂板11に歪みが生じ
て突っ張ってしまうことがある。このため、折り曲げ線
を形成した中空樹脂板11を、例えば100℃以上でア
ニール処理をおこなうことにより、中空樹脂板11の歪
みを無くし突っ張りを防止する。また、中空樹脂板11
を強制的に反らせることにより、中空樹脂板11の状態
を安定させることができる。
【0031】胴体部2の背面11cには、この胴体部2
を開放可能にするためのヒンジ部17が形成される。こ
のヒンジ部17は、図8に示すように、中空樹脂板11
の中空部13において、板状部12a,12bの何れか
一方の幅分を残して切断したものである。このヒンジ部
17により、胴体部2の底面11aと前面11bから、
背面11cの一部と上面11dが回動可能になり、胴体
部2の上面を開放して記録材料ロール5を交換すること
が可能になる。
【0032】胴体部2に設けられる引出し口16を形成
する引出し面11e,11fには、遮光部材であるテレ
ンプ18が各々貼付される。このテレンプ18は、樹脂
シートに多数の樹脂毛を植設した周知のテレンプであ
り、引出し口16から給紙マガジン1内に外光が侵入す
ることを防止するものである。
【0033】図1、及び図3に示すように、中空樹脂板
11の折り曲げ線15cを折り曲げることにより形成さ
れる、胴体部2の内角2aを含む上面11dから背面1
1cの内面側には、補強板6が取り付けられる。また、
中空樹脂板11の折り曲げ線15d,15eを折り曲げ
ることにより各々形成される、胴体部2の内角2b,2
cを含む背面11cから底面11aを経て前面11bに
至る内面側には、補強板7が取り付けられる。
【0034】この補強板6,7は、胴体部2に使用され
る中空樹脂板11よりも折り曲げ強度が大きい、重量が
1600±160g/m2 の中空樹脂板11が用いられる。補強板
6,7に使用される中空樹脂板11は、胴体部2の幅方
向と平行に中空部13が延びる方向にカットされたもの
が使用される。従って、図9に示すように、補強板6,
7が胴体部2に取り付けられた状態においては、胴体部
2の中空部13と、補強板6,7の中空部13とは互い
に直交した状態となる。
【0035】図1に示す胴体部2に取付前の補強板6,
7は、各々の内角ΔCの角度が、胴体部2の内角よりも
10度以下の範囲で小さい内角に屈曲させたものがよ
い。すなわち、胴体部2の内角2a,2b,2cの角度
よりも0〜10度小さく、好ましくは0〜5度小さく、特
に好ましくは0〜2度小さく形成される。このような、
胴体部2の各々の内角2a〜2cよりも小さい内角の補
強板6,7を各々取り付けることにより、従来は胴体部
が膨らむような条件下でも、内角2a,2bの角度は92
±1度以下に、内角2cの角度は90±1度以下に各々維
持されるようになる。
【0036】なお、この補強板6,7の幅は、胴体部2
の幅に対して95%の長さであるが、10%〜100%
の間で任意に選択可能である。
【0037】胴体部2の両開放端を覆う側面部材3,4
は、ヒンジ部17と引出し口16とを境にして各々上側
面部材3a,4aと、下側面部材3b,4bとからな
る。この内、上側面部材3a,4aは、背面11cのヒ
ンジ部17よりも上側と上面11dの端部に係合し、下
側面部材3b,4bは、背面11cのヒンジ部17より
も下側と底面11a、及び前面11bの端部に係合す
る。これら上側面部材3a,4a、及び下側面部材3
b,4bには、胴体部2を厚み方向に挟持する係合部2
0が一体に設けられており、胴体部2の側端部分と係合
する。そして、この胴体部2と係合部20との係合部分
は、例えばホットメルトタイプ等の接着剤で接着され
る。
【0038】側面部材3,4の中心付近には、軸受3
1,32が各々形成され、回転コア33,34を各々軸
支する。回転コア33,34は、記録材料ロール5の巻
芯5aに挿入され記録材料ロール5を保持する保持軸3
3a,34aと、この保持軸33a,33bを軸受3
1,32に各々回動自在に軸着する係合軸33b,34
bとからなる。これら回転コア33,34により、記録
材料ロール5が給紙マガジン1内に回動自在に保持され
る。なお、この保持軸33a,34aと係合軸33b,
34bとは、別々に成型された後、超音波溶着等で一体
に固着され、回転コア33,34となる。
【0039】給紙マガジン1に収納する記録材料ロール
5の供給形態としては、例えば、図10及び図11に示
すような、横開き式の段ボール箱41がある。この段ボ
ール箱41には、巻芯5bに係合し、段ボール箱41内
で記録材料ロール5が動かないようにする固定部材42
a,42bに挟持された記録材料ロール5が、側面蓋4
5を開いて装填されており、装填後に側面蓋45はテー
プ47で封止されている。そして、使用時には、段ボー
ル箱41の横開き式ジッパー43を手前に引っ張って除
去し、開放した上面から記録材料ロール5を取り出して
給紙マガジン1にセットする。
【0040】次に、上述したような構成の給紙マガジン
の作用について説明する。本発明の給紙マガジン1の製
造時には、まず、胴体部2の成形用に所定の大きさにカ
ットした、重量が1000±100g/m2 の中空樹脂板11に、
折り曲げ線15a〜15hを形成する。ヒートプレッサ
ー21のヒータ23に通電して押し型22が所定の温度
に達したときに、刃先部22aを予め決められた位置に
押し付け、湾曲した折り曲げ線15b,15c,15e
と直線の折り曲げ線15a,15d,15f〜15hを
形成する。この時、折り曲げ線の形成部分に予めスペー
サーを挿入しておき、各折り曲げ線の凹み量を一定にす
る。
【0041】次に、折り曲げ線15a〜15hの形成時
に生じた歪みを除去するために、中空樹脂板11を例え
ば110℃で10分間アニール処理を行う。
【0042】アニール処理を行った中空樹脂板11の背
面11cに、ヒンジ部17を形成する。ヒンジ部17
は、中空樹脂板11の板状部12a,12bの何れか一
方を切断するだけで容易に形成することが可能である。
この様に、給紙マガジン1のヒンジ部分は、蝶番等の新
たな部品を使用しなくとも、中空樹脂板11の一部をカ
ットするだけで、容易に胴体部2を開閉可能にすること
ができる。折り曲げ線とヒンジ部の加工を行った中空樹
脂板11は、折り曲げ線15a〜15hに沿って折り曲
げ、四角筒型の胴体部2を形成する。
【0043】一方、補強板6,7の成形用に所定の大き
さにカットした、胴体部2用の中空樹脂板よりも折り曲
げ強度が大きい、重量が1600±160g/m2 の中空樹脂板1
1に、ヒートプレッサー21の刃先部22aを予め決め
られた位置に押し付け、折り曲げ線を形成する。そし
て、補強板6を胴体部2の内角2aよりも小さい角度に
折り曲げ、また、補強板7を胴体部2の内角2b,2c
よりも小さい角度に折り曲げる。
【0044】こうして形成された補強板6を、胴体部2
の内角2aを含む上面11dから背面11cの内面側に
取り付ける。また、補強板7を、胴体部2の内角2b,
2cを含む背面11cから底面11aを経て前面11b
に至る内面側に取り付ける。そして、引出し口16を形
成する引出し面11e,11fに、テレンプ18を各々
貼付し、胴体部2が完成する。
【0045】次に、この胴体部2の両開放端に、側面部
材3,4を取り付ける。ヒンジ部17と引出し口16と
を境にして、各々上側面部材3a,4aと下側面部材3
b,4bに設けられた係合部20に、胴体部2の両開放
端を係合させ、ホットメルトタイプ等の接着剤で接着さ
れる。以上で、給紙マガジン1が完成する。
【0046】こうして組み立てられた給紙マガジン1
は、胴体部2よりも折り曲げ強度が大きく、且つ、胴体
部2の内角2a〜2cよりも小さい角度に折り曲げ形成
した補強板6,7を、胴体部2の内角2a〜2cを含む
位置に取り付けたので、従来のような、湾曲した折り曲
げ線だけでは膨らみを除去できない大型の給紙マガジン
1でも、内角の小さい補強板6,7により、胴体部2の
内角2a,2bにおいては92±1度以下に、内角2cに
おいては90±1度以下に各々維持されるようになる。
【0047】このため、胴体部2の上面11d,背面1
1c,底面11a,及び前面11bが、外側に膨らんだ
り、歪んだりすることがなくなる。また、引出し口16
の隙間間隔も歪んで広がったりすることがないので、引
出し口16から外光が侵入して記録材料ロール5にカブ
リを生じることもない。
【0048】一方、補強板6,7と胴体部2とは、中空
部13が互いに直交した状態に取り付けられるので、従
来の給紙マガジンよりも飛躍的に強度が増し、外形の変
形や損傷が防止でき、リユース時の耐久性が高まる。
【0049】給紙マガジン1に記録材料ロール5を収納
する際には、図10及び図11に示す横開き式の段ボー
ル箱41からジッバー43を手前に引っ張って開封し、
記録材料ロール5を取り出す。次に、給紙マガジン1の
ヒンジ部17を回転中心にして、胴体部2の上面11d
と背面11cの一部を、上側面部材3a,4aと共に回
動させ、胴体部2を開放する。記録材料ロール5の巻芯
5bの両端に、回転コア33,34を構成する保持軸3
3a,34a部分を押し込む。そして、回転コア33,
34が側面部材3,4の軸受31,32に各々係合する
ように、記録材料ロール5を給紙マガジン1内にセット
する。記録材料ロール5は給紙マガジン1内に回動自在
に保持される。
【0050】この後、上側面部材3a,4aを回動させ
て、胴体部2を封緘する。そして、記録材料ロール5か
ら記録材料5aを少量繰り出し、記録材料5aの先端部
分を引出し口16から給紙マガジン1の外側に出してお
けばよい。このように、給紙マガジン1は、簡単な機構
で容易に、記録材料ロールを繰り返し装填使用すること
ができる。このような給紙マガジン1を、例えば写真プ
リンタ等の記録機器にセットすることにより、記録材料
5aが円滑に供給される。
【0051】このような、給紙マガジン1に収納される
記録材料としては、例えば、写真感光フイルム、写真印
画紙、非銀塩型感光記録材料、感熱記録材料、感光感熱
記録材料、記録材料用受像紙などが挙げられる。また、
記録材料のベース材料としては、例えばポリエステルフ
イルム,ポリアセテートフイルム,及び合成紙,紙系フ
イルム等が挙げられる。
【0052】
【実施例】給紙マガジン1のサイズ例としては、図2に
示す横幅Wの範囲は、100 〜700mm であり、例えば640m
m が選択される。奥行きT及び高さHの範囲は、各々10
0〜300mm であり、例えば168mm が選択される。
【0053】このようなサイズ例の給紙マガジン1に収
納される記録材料ロール5の巻芯5bの内径は、例えば
70mmであり、保持軸33a,34aの巻芯5bに貫入す
る部分の外形も、ほぼ70mmとなっている。
【0054】図5中にΔBで示す、胴体部2を形成する
中空樹脂板11の湾曲した折り曲げ線15b,15c,
15eの最大オフセット値は、0.5〜5mmが好まし
く、0.5〜3.5mmがより好ましい。最も好ましく
は0.5〜2.5mmである。
【0055】折り曲げ線15を形成するヒートプレッサ
ー21の刃先部22aの刃先角度は80°であり、折り
曲げ線15c,15eを形成するヒートプレッサー21
の刃先部22aは、100°である。なお、このヒート
プレッサー21の刃先角度は70〜150°が好まし
く、85〜135°がより好ましい。最も好ましくは9
0〜110°である。折り曲げ線15を形成するヒート
プレッサー21の温度は、180〜220℃が好まし
い。
【0056】胴体部2、及び補強板6,7を形成する中
空樹脂板11は、ポリプロピレン製であり、重量は100
〜2000g/m2が好ましく、500 〜1500g/m2がより好まし
い。最も好ましくは800 〜1300g/m2である。本実施例に
おいては、胴体部2は1600g/m2,補強板6,7は1000g/
m2である。この様なものとして、例えば、三菱ポリプロ
−BC8、三菱ポリプロ−ECX(三菱化学:商品名)
等があげられる。
【0057】中空樹脂板に遮光性を付与するため、ポリ
プロピレンに混練するカーボンブラックは、例えば、N
O41,44等があり、含有量は0.5〜10%が好ま
しい。本実施例においては、7.5%混練した。
【0058】胴体部2の両開放端に取り付けられる側面
部材3,4の材質としては、遮光性を付与したポリスチ
レン(カーボン0.5〜1.0%含有)が望ましいが、
他にも、遮光性のあるポリアセタール、ポリカーボネイ
ト、また、ガラス繊維やカーボン繊維等を含有した素材
でも良い。
【0059】例えば、ポリアセタールでは、三菱エンジ
ニアリングプラスチック株式会社製のユピタールシリー
ズ「F10,F20,F25,F30,FG2025,
MF3020,FB2025,FC2020C,FC2
020H,FT2010」(何れも商品名)等が挙げら
れる。
【0060】また、ポリカーボネイトでは、三菱エンジ
ニアリングプラスチック株式会社製のノバレックスシリ
ーズ「7020A,7022A 7025A 7027
A7025G10〜40,7025C10〜30」(何
れも商品名)等が挙げられる。
【0061】遮光部材としては、キャボット社製「モナ
ーク800」(商品名)が挙げられる。
【0062】引出し口16を形成する引出し面11e,
11fに、テレンプ18等の遮光部材を貼りつけるテー
プとしては、ポリプロピレンに接着可能なものなら何で
も良いが、例えば、両面テープとして、積水化学工業株
式会社製のダブルタックテープシリーズ「#570,#
5701,#575,#5751,#5753,#57
54,#5755,#5760,#5761,#57
7,#5782,#584」(何れも商品名)等が挙げ
られる。
【0063】また、レーベルとしては、リンテック株式
会社製の「ユポ 80UV.PV2.8LKY青」(商
品名)等が挙げられる。
【0064】中空樹脂板11の接着方法としては、例え
ばホットメルトでは、以下の表1に示す条件が挙げられ
る。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、全体が
合成樹脂による押出し成形で一体に形成され、押出し方
向に延びた多数の並列した仕切壁で区切られた多数の細
長い中空部分を有する中空樹脂板に複数の折り曲げ線を
形成し、この折り曲げ線に沿って四角筒状に折り曲げ成
形した胴体部と、この胴体部の両開放端を覆う側面部と
からなり、内部にシート状の記録材料を巻芯に巻き付け
た記録材料ロールを回動自在に収納する長方体の記録材
料ロール用給紙マガジンにおいて、前記折り曲げ部の内
側の少なくとも1つに、各々の内角よりも10度以下の
範囲で小さい内角に屈曲させた、前記胴体部を構成する
中空樹脂板よりも折り曲げ強度が大きい板材で形成した
補強板を取り付けたので、側板が変形して膨らむことを
防止し、記録材料の引き出し口の幅が常に一定な、中空
樹脂板で形成された記録材料ロール用給紙マガジンを提
供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録材料ロール用給紙マガジンを示す
断面図である。
【図2】本発明の記録材料ロール用給紙マガジンの外観
斜視図である。
【図3】本発明の記録材料ロール用給紙マガジンを示す
分解斜視図である。
【図4】中空樹脂板を示す説明図である。
【図5】組み立て前の胴体部を示す平面図である。
【図6】ヒートプレッサーを示す説明図である。
【図7】他のヒートプレッサーを示す説明図である。
【図8】ヒンジ部の加工の様子を示す説明図である。
【図9】胴体部と補強板との取付けの様子を示す説明図
である。
【図10】記録材料の供給形態を示す外観斜視図であ
る。
【図11】図10の開封後の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 給紙マガジン 2 胴体部 3,4 側面部材 5 記録材料ロール 6,7 補強板 11 中空樹脂板 15a〜15h 折り曲げ線 21 ヒートプレッサー 33,34 回転コア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が合成樹脂による押出し成形で一体
    に形成され、押出し方向に延びた多数の並列した仕切壁
    で区切られた多数の細長い中空部分を有する中空樹脂板
    に複数の折り曲げ線を形成し、この折り曲げ線に沿って
    四角筒状に折り曲げ成形した胴体部と、この胴体部の両
    開放端を覆う側面部とからなり、内部にシート状の記録
    材料を巻芯に巻き付けた記録材料ロールを回動自在に収
    納する長方体の記録材料ロール用給紙マガジンにおい
    て、 前記折り曲げ部の内側の少なくとも1つに、各々の内角
    よりも10度以下の範囲で小さい内角に屈曲させた、前
    記胴体部を構成する中空樹脂板よりも折り曲げ強度が大
    きい板材で形成した補強板を取り付けたことを特徴とす
    る記録材料ロール用給紙マガジン。
  2. 【請求項2】 前記補強板は前記中空樹脂板で形成され
    ており、前記胴体部を構成する中空樹脂板と前記補強板
    を構成する中空樹脂板の各々の中空部分の延長方向が互
    いに直交するように、前記胴体部内側の内角に前記前記
    補強板が取り付けられることを特徴とする請求項1記載
    の記録材料ロール用給紙マガジン。
  3. 【請求項3】 前記折り曲げ線は、前記胴体部の内側方
    向に湾曲した曲線であり、前記胴体部の展開状態におい
    ては、隣接する前記曲線は互いに反対方向に湾曲してい
    ることを特徴とする請求項1及び2記載の記録材料ロー
    ル用給紙マガジン。
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