JP2000056374A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000056374A
JP2000056374A JP10219056A JP21905698A JP2000056374A JP 2000056374 A JP2000056374 A JP 2000056374A JP 10219056 A JP10219056 A JP 10219056A JP 21905698 A JP21905698 A JP 21905698A JP 2000056374 A JP2000056374 A JP 2000056374A
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JP
Japan
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data
input
microcomputer
external device
operation code
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JP10219056A
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English (en)
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Naoyuki Nishino
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 EEPROMのデータの読み書きと動作チェ
ックを行う際に、端子数を少なくしまた動作チェック用
のチェック装置の構成を簡単にする。 【解決手段】 ソケット25には、EEPROM55に
書き込むべきデータまたは読み出したデータをシリアル
な通信で入出力する調整装置と、3ビットの動作コード
をマイクロコンピュータ30に入力して動作コードに応
じた撮影動作を行わせるチェック装置が選択的に接続さ
れる。ポート部24は、電源をオンとした直後に、通信
設定とされ、調整装置からのクロック信号の入力でこの
設定が維持されてデータの入出力が可能にされる。ま
た、電源をオンとした後に一定時間の間にクロック信号
の入力がない場合には、ポート部24は、動作コードを
マイクロコンピュータ30に直接に入力するコード設定
に切り替えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラの電子化、自動化が進み、
少ない操作で撮影が行うことができるようになってい
る。例えば、オートフォーカス機構や自動露出制御機構
等を備えたカメラでは、レリーズボタンを操作するだけ
で、被写体までの撮影距離の測距,被写体輝度の測光が
行われ、測距結果に基づいた撮影レンズのフォーカシン
グ、測光結果に基づいたシャッタ速度と絞り値とによる
シャッタ羽根の開閉等の各種の撮影動作が自動的に行わ
れて撮影できる。
【0003】一方、オートフォーカス機構や自動露出制
御機構等を備えたカメラは、各種調整項目、例えば測距
や測光,バッテリーチェックレベル等に対する補正デー
タをROMに記憶させておき、これをカメラのマイクロ
コンピュータが参照しながら種々の撮影動作を実行する
ようになっている。更に、最近では書き換えのできない
ROMに代わってEEPROM(Electrically Erasabl
e & Programmable ROM)等の電気的に書き換え可能な不
揮発性メモリを採用し、製造,組立後の完成品に対して
も補正データの検査,調整ができるようにしたものが知
られている。
【0004】上記のEEPROMを採用したカメラで
は、このEEPROMに補正データを書き込んだり、す
でに書き込まれている補正データを読み出したりするた
めの端子を備えているが、通常はデータは情報量が多い
ため、この端子は外部機器とマイクロコンピュータ等と
の間で所定の通信手順を用いたてシリアルにデータの送
受信を行う通信端子となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮影に必要
な各種の撮影動作がレリーズボタンの操作だけで行われ
るようなカメラでは、外部からの操作でオートフォーカ
ス機構や自動露出制御機構を撮影と無関係に動作させる
ことができない。このため、動作チェック等を行う場合
には、これらの動作を指示する動作命令を電気的にマイ
クロコンピュータに与えて行わなければならない。そし
て、この処理命令をマイクロコンピュータに与えるため
には、処理命令を与える外部機器とを接続するための入
力端子が必要になる。また、カメラに対して操作を行
い、オートフォーカス機構や自動露出機構が正常に動作
しているか否か等の動作チェックを行い、その動作結果
を電気的に出力する場合には、出力端子が必要となる。
【0006】したがって、上記のようなEEPROMを
採用したカメラに、動作命令によって撮影と無関係にオ
ートフォーカス機構等を動作させるような機能を付加し
た場合には、各種調整項目の補正データを入出力するた
めの通信端子と別に入力端子を設けるか、動作命令を補
正データの入出力と同じ所定の通信手順を用いて入力す
るようにして、補正データ用の通信端子を動作命令の入
力用として兼用される手法が考えられる。しかし、前者
の場合には、端子数が増加し製造コストが上昇する。ま
た、後者の場合では、動作命令や出力命令を所定の通信
手順を用いてマイクロコンピュータ相互間で送受信しな
けらばならないため、チェック装置を自体が複雑なもの
になり、操作も面倒にならざるを得ない。したがって、
このようなチャック装置を例えば各地のサービスセンタ
ごとに設置するのではコストが嵩み、また誰でも簡単に
その場で動作チェックできるとはいい難く実用的ではな
い。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、動作チェック用の機能の一部をカメラ側に
もたせておくことによって、簡単なチェック装置を用い
るだけで簡便に動作チェックを行うことができるように
したカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカメラでは、撮影シーケンスの実行
時に参照されるデータが書き込まれるメモリと、外部か
ら入力されたデータを前記メモリに書き込むとともに外
部に出力するためのデータをメモリから読み出すメモリ
制御手段と、複数のビットからなる動作コードが外部か
ら入力され、入力された動作コードに応じた所定の動作
を実行させる動作制御手段と、複数の端子を有し、この
複数の端子に第1の外部機器または第2の外部機器のい
ずれか一方の外部機器が選択的に接続されるとともに、
前記複数の端子を用いて第1の外部機器との間で前記メ
モリに書き込むべきデータ及び読み出したデータの入出
力をシリアルな通信で行い、前記メモリ制御手段と第1
の外部機器との間でデータの入出力が行われるようにし
た第1の設定と、第2の外部機器から出力される前記動
作コードの各ビットに前記複数の端子をそれぞれ対応さ
せて動作コードが入力され、この動作コードが前記動作
制御手段に入力されるようにした第2の設定とのいずれ
か一方の設定に選択的に切り替えられるポート部とを備
えたものである。
【0009】請求項2記載のカメラでは、撮影シーケン
スの実行時に参照されるデータが書き込まれるメモリ
と、外部から入力されたデータを前記メモリに書き込む
とともに外部に出力するためのデータをメモリから読み
出すメモリ制御手段と、撮影に関連する所定の動作が行
われたときにこの動作にかかわる情報を複数のビットか
らなる動作コードとして外部に出力する動作コード出力
手段と、複数の端子を有し、この複数の端子に第1の外
部機器または第2の外部機器のいずれか一方の外部機器
が選択的に接続されるとともに、前記複数の端子を用い
て第1の外部機器との間で前記メモリに書き込むべきデ
ータ及び読み出したデータの入出力をシリアルな通信で
行い、前記メモリ制御手段と第1の外部機器との間でデ
ータの入出力が行われるようにした第1の設定と前記処
理コード出力手段から出力される前記動作コードの各ビ
ットに前記複数の端子をそれぞれ対応させて第2の外部
機器に動作コードを出力する第2の設定とのいずれか一
方の設定に選択的に切り替えられるポート部とを備えた
ものである。
【0010】請求項3記載のカメラでは、ポート部を、
電源がONとされた直後に第1の設定とされ、この後に
第1の外部機器からの信号が一定の時間入力されなかっ
たとき、または第1の外部機器によって通信が解除され
たときに第2の設定に切り替えられるようにしたもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を実施したインスタントカ
メラの外観を図2に示す。カメラボディ2の前面には、
沈胴式の鏡筒3と、ストロボ発光部4と、オートフォー
カス用の投光窓5とが設けられている。鏡筒3には、ズ
ーム式の撮影レンズ6が保持され、またこの鏡筒3の前
面には被写体輝度を測光するための測光窓7が設けられ
ている。
【0012】カメラボディ2の右側の上部には、ファイ
ンダ光学系等を内蔵したファインダ部8が設けられ、こ
のファインダ部8の前面にファインダ対物窓8aと、オ
ートフォーカス用の受光窓9が設けられている。また、
カメラボディ2の左側に設けられたグリップ部10に
は、レリーズボタン11が設けられている。このグリッ
プ部10の内部は電池装填室となっており、このインス
タントカメラの電源としての電池12(図1参照)が装
填される。さらに、カメラボディ2の上面には、排出口
14が設けられている。
【0013】測光窓7,投光窓5,受光窓9の奥には、
受光素子7a,投光器5a,受光器9a(図1参照)が
それぞれ配されている。受光素子7aは、撮影時のシャ
ッタ速度,絞り値を決定するために被写体輝度を測光す
る。また、撮影時には、投光器7aによって赤外線が被
写体に向けて照射され、被写体で反射された赤外線が受
光器9aによって受光されることで、被写体までの撮影
距離が測距される。
【0014】レリーズボタン11を押圧操作すると、被
写体輝度の測光と撮影距離の測距とが行われた後に撮影
レンズ6のフォーカシングが行われ、さらにこの後にシ
ャッタ羽根の開閉が行われてモノシートタイプのインス
タントフイルム16が露光される。フォーカシングは、
投光器5a,受光器9aによる測距結果に基づいて行わ
れ、インスタントフイルム16への露光は、受光素子7
aの測光結果に基づいてシャッタ羽根を開閉することに
よって行われる。この撮影の際に、被写体輝度が低い場
合にはストロボ発光部4が自動的に発光し、ストロボ光
が被写体に向けて照射される。
【0015】図3にインスタントカメラの背面側をパッ
ク装填蓋を開いた状態で示す。カメラボディ2の背面側
の上部には、LCD18,電源操作ボタン19,ズーム
レバー20が設けられている。LCD18には、撮影に
必要な情報、例えばインスタントフイルム16の撮影済
み枚数やバッテリチェックを行った結果の残容量が表示
される。また、このLCD18には、「AE」,「A
F」といった文字の表示が可能であり、これの文字は詳
細を後述するように動作チェックを行った際に点滅表示
される。
【0016】電源操作ボタン19を押圧操作する毎に、
電源スイッチ19a(図1参照)のON,OFFが交互
に切り替えられる。これにより、インスタントカメラの
電源がON,OFFされる。電源がONとなると、鏡筒
3が図2に示した沈胴位置から前方に突出した撮影位置
に繰り出されて撮影可能な状態となる。電源をOFFと
すると、鏡筒3が沈胴位置に戻されるとともに、レリー
ズボタン11を押圧操作しても撮影が行われないように
なる。
【0017】ズームレバー20は、カメラボディ2に記
された「W」の方向に回動されたワイド位置と、「T」
の方向に回動されたテレ位置との間で回動操作可能とさ
れ、回動操作を解除した場合には、各位置の間の中立位
置に戻される。ズームレバー20をワイド位置またはテ
レ位置に回動操作すると、鏡筒3の繰り出し量が調整さ
れて、撮影レンズ6がズーミングされる。
【0018】ファインダ部8の背面側には、ファインダ
接眼窓8bが設けられるとともに、この接眼窓8bの近
傍にストロボ発光が可能な状態のときに点灯するLED
21が設けられている。
【0019】カメラボディ2の背面には、パック装填蓋
22が設けられている。パック装填蓋22は、図3に示
されるように、カメラボディ2内に設けられたパック収
納室23を露呈させた開き位置と、光密に閉じた閉じ位
置とで開閉自在になっている。インスタントフイルム1
6は、複数枚積層した状態でケースに収納されたフイル
ムパックとされてパック収納室23に装填される。
【0020】レリーズボタン11を押圧操作して撮影を
行うと、積層されたインスタントフイルム16のうちの
露光された最上層のものが排出口14より排出される。
この排出の際に、インスタントフイルム16は、それに
設けられた現像液ポッド16a(図1参照)が排出口1
4の奥に配された一対の展開ローラにより破裂され、こ
の現像液ポッド16aに内蔵された現像処理液が内部に
展開される。これにより、インスタントフイルム16に
必要な現像処理が完了され、所定時間の経過後にプリン
ト写真が得られる。
【0021】また、パック収納室21内で、その上部に
はポート部24(図1参照)の一部であるソケット25
が設けられている。ソケット25は、外部機器のコネク
タの接続ピンが挿入される第1〜第4端子を備えてい
る。このソケット25に接続される外部機器としては、
製造時あるいは製造後に測光,測距,バッテリチェック
等の各種調整項目の補正データを入出力してインスタン
トカメラを調整する調整装置、AEユニット,AFユニ
ット,ストロボユニット,ズームユニット等の各動作チ
ェックを行うためのチェック装置の2種類があり、任意
の一個の装置をソケット25に接続することができる。
【0022】上記インスタントカメラの構成を図1に示
す。マイクロコンピュータ30には、ROM30aとR
AM30bとが接続されている。ROM30aには、撮
影のための制御やポート部24の制御のためのプログラ
ムや、これらの制御に必要なデータが書き込まれてお
り、このROM30aのプログラムに基づいてマイクロ
コンピュータ30は各部を制御する。RAM30bは、
各種の制御に必要なデータやパラメータを一次的に記憶
するワークメモリとして用いられる。
【0023】レリーズボタン11を押圧操作するとレリ
ーズ信号がマイクロコンピュータ30に送られる。マイ
クロコンピュータ30は、レリーズ信号が入力されると
撮影のための処理を行う。撮影は、測距,測光、フォー
カシング、露光すなわちシャッタ羽根の開閉、露光済み
のインスタントフイルム16の排出の順番に行われる。
ズームレバー20を操作すると、そのワイド位置、テレ
位置への操作に応じたズーム信号がマイクロコンピュー
タ30に送られる。
【0024】LCDドライバ33は、マイクロコンピュ
ータ30からのデータに基づいてLCD18を駆動し、
撮影毎にマイクロコンピュータ30によってインクリメ
ントされる撮影済み枚数や、電池12の残容量、動作チ
ェックを行った際のチェック結果を表示する。なお、撮
影済み枚数は、パック装填蓋22が開閉されることによ
りリセットされて「0」とされる。
【0025】撮影レンズ6は、例えば機械補正式の2群
ズームレンズとなっている。この撮影レンズ6は、ズー
ムユニットで前群レンズと後群レンズとを撮影レンズ6
の光軸に沿って前後に移動することでズーミングが行わ
れれ、AFユニットで後群レンズを前群レンズに対して
光軸方向に移動させることでフォーカシングが行われ
る。
【0026】AFユニットは、投光器5a,受光器9
a,AF用I/O35,フォーカスモータ駆動回路3
6,フォーカスモータ37,フォーカシング機構38か
ら構成されている。投光器5a,受光器9aは、AF用
I/O35によって制御される。マイクロコンピュータ
30にレリーズ信号が入力されると、AF用I/O35
が投光器5aと受光器9aを駆動する。これにより、投
光器5aが被写体に向けて赤外線を照射し、受光器9a
によって被写体で反射された投光器5aからの赤外線が
受光される。そして、この受光器9aから被写体までの
撮影距離に応じた測距信号がAF用I/O35に送られ
る。AF用I/O35は、測距信号を測距データに変換
してマイクロコンピュータ30に送る。
【0027】フォーカスモータ駆動回路36は、マイク
ロコンピュータ30に制御されてフォーカスモータ37
を駆動する。フォーカスモータ37の回転は、フォーカ
シング機構38に伝達され、このフォーカシング機構3
8によって、後群レンズが光軸方向に移動される。フォ
ーカシング機構38は、後群レンズの位置に応じたエン
コード信号(以下フォーカス用エンコード信号という)
を発生するエンコーダを内蔵しており、このフォーカス
用エンコード信号がマイクロコンピュータ30に送られ
る。マイクロコンピュータ30は、フォーカス用エンコ
ード信号に基づいて後群レンズの位置を検知し、測距デ
ータに表される撮影距離にピントが合うレンズ位置に後
群レンズがセットされるようにしてフォーカスモータ3
7の回転をフィードバック制御する。このフォーカシン
グの際に、マイクロコンピュータ30は、測距用の補正
データを用いてAF用I/O35からの測距データを補
正したものを用いて、後群レンズをセットすべきレンズ
位置を求める。
【0028】ズームユニットは、ズームモータ駆動回路
40,ズームモータ41,変倍機構42から構成されて
いる。マイクロコンピュータ30は、ズーム信号に応じ
てズームモータ41をズームモータ駆動回路40を介し
て駆動する。ズームモータ41の回転は変倍機構42に
伝達され、この変倍機構42によって撮影レンズ6の前
群レンズと後群レンズとが光軸方向に移動される。この
ときの移動方向は、ズームレバー20の操作位置に応じ
て切り替えられる。これにより、撮影レンズ6の焦点距
離がテレ端とワイド端との間で変化されようにスーミン
グされる。
【0029】変倍機構42は、前群及び後群レンズの位
置、すなわち撮影レンズ6の焦点距離に応じたエンコー
ド信号(以下ズーム用エンコード信号という)を発生す
るエンコーダを内蔵しており、このズーム用エンコード
信号がマイクロコンピュータ30に送られる。ズーム用
エンコード信号は、撮影レンズ6の焦点距離がテレ端ま
たはワイド端に達したことを検知するため等に用いられ
る。
【0030】受光素子7a,A/D変換器44,シャッ
タ駆動回路45,シャッタ装置46からAEユニットが
構成されている。シャッタ装置46は、絞り羽根を兼ね
たシャッタ羽根とこのシャッタ羽根を開閉するアクチュ
エータ等から構成されている。受光素子7aは、レリー
ズ信号が発生したときに、被写体輝度を測光し、被写体
輝度に応じたレベルの光電信号を出力する。この光電信
号は、A/D変換器44に送られ、そののレベルに応じ
た測光データに変換されてマイクロコンピュータ30に
送られる。マイクロコンピュータ30は、測光データを
測光データ用の補正データを用いて補正し、この補正さ
れた測光データを所定の露出値演算式に適用して、絞り
値,シャッタ速度を表す露出値データを求めるととも
に、ストロボ発光の有無を決める。もちろん、ストロボ
発光を行う場合には、このストロボ発光用の露出値デー
タが求められる。
【0031】シャッタ駆動回路45は、マイクロコンピ
ュータ30からの露出値データに基づいてシャッタ装置
46のアクチュエータを駆動する。これにより、露出値
データに表される絞り値,シャッタ速度でシャッタ羽根
が開閉される。シャッタ駆動回路45は、シャッタ羽根
の開閉後に、露光完了信号をマイクロコンピュータ30
に送る。また、シャッタ装置46は、シャッタ羽根が全
開した時に、ストロボ発光の同期用のシンクロ信号をス
トロボユニットに送る。
【0032】ストロボユニットは、ストロボ発光部4と
ストロボ回路48とから構成されている。ストロボ回路
48は、電源がONとされると、その直後からマイクロ
コンピュータ30によってストロボ発光のためにメイン
コンデンサの充電を開始し、充電が完了すると自動的に
充電を停止する。このストロボ回路48は、充電中には
充電中信号を、また充電完了後でストロボ発光が可能な
状態にあるときには充電完了信号をマイクロコンピュー
タ30に送る。マイクロコンピュータ30は、充電完了
信号の入力の有無でストロボ発光が可能な状態にあるか
否かを判断し、ストロボ発光が可能な状態にないときに
はストロボ回路48を動作させて再充電を行う。
【0033】また、マイクロコンピュータ30によって
ストロボ発光が必要と判断されている場合には、ストロ
ボ回路48は、シャッタ装置46から入力されるシンク
ロ信号に応答してメインコンデンサを放電させてストロ
ボ発光部4を発光させる。ストロボ回路48に接続され
たLED21は、ストロボ発光が可能な間に点灯する。
このLED21は、前述のようにファインダ接眼窓8b
の近傍に配されており、撮影者は、LED21の点灯に
より充電の完了を知ることができる。
【0034】フイルム排出ユニット50は、排出口14
の奥に配された一対の展開ローラ,露光済みのインスタ
ントフイルム16をパック装填室23から展開ローラに
向けて送るクロー,これらの展開ローラ及びクローを駆
動するモータや回路等から構成されている。マイクロコ
ンピュータ30にシャッタ駆動回路45からの露光完了
信号が入力されると、一対の展開ローラが回転されると
ともに、クローがスライド移動することによって、露光
済みのインスタントフイルム16が回転中の展開ローラ
に押し込まれ、展開ローラの回転によってインスタント
フイルム16が排出口14を通ってカメラボディ2の外
部に送り出される。そして、このときに、現像液ポッド
16aが展開ローラで破裂され、現像処理液がインスタ
ントフイルム16の内部で展開される。
【0035】フイルム排出ユニット50は、動作開始後
に一定の時間が経過すると動作を停止し、排出完了信号
をマイクロコンピュータ30に送る。マイクロコンピュ
ータ30は、この排出完了信号の入力で次の撮影を可能
にする。
【0036】電源ユニットは、電池12,電源操作ボタ
ン19が操作される毎にON,OFFが切り替えられる
電源スイッチ19a,電圧検出回路53から構成されて
いる。電源操作ボタン19が操作されて電源スイッチ5
2がONとなると、インスタントカメラの各部が電池1
2によって給電される。電圧検出回路53は、電池12
の出力電圧を測定し、この測定結果を電圧データとして
マイクロコンピュータ30に送る。この出力電圧の測定
は、マイクロコンピュータ30によって制御されて行わ
れる。マイクロコンピュータ30は、電圧データを補正
データで補正したものとバッテリチェックレベルに基づ
いて電池12の残容量を判断し、これをLCDドライバ
33を介してLCD18に表示する。
【0037】電気的に書き換え可能であり、またデータ
保持動作を必要としないEEPROM55がマイクロコ
ンピュータ30に接続されている。このEEPROM5
5には、製造時あるいは製造後に、測光データ,測距デ
ータ,バッテリチェックレベル等の各種調整項目の補正
データが書き込まれる。補正データは、露光ユニット,
オートフォーカスユニット,電圧検出回路53等の組み
付け誤差や個体差等から生じる測光データ,測距デー
タ,電圧データの誤差を補正するものであって、被写体
輝度,撮影距離,電池12の残容量の判断等を行う撮影
シーケンスの実行の際にマイクロコンピュータ30によ
って読み出されて参照・利用される。
【0038】上記の各種調整項目の補正データのEEP
ROM55に対する書き込みと読み出しは、マイクロコ
ンピュータ30によって行われる。すなわち、このマイ
クロコンピュータ30がメモリ制御手段となる。マイク
ロコンピュータ30は、EEPROM55に書き込むべ
き補正データ、あるいはEEPROM55から読み出し
た補正データをポート部24を介して調整装置との間で
入出力する。この補正データの入出力は、シリアルな通
信で行われる。
【0039】また、このインスタントカメラは、上記の
AFユニット、AEユニット,ストロボユニット,フイ
ルム排出ユニット50,ズームユニット,電源ユニット
の電圧検出回路53をレリーズボタン11,ズームレバ
ー20の操作にかかわりなく個々に動作させて、動作チ
ェックが行えるようにしてある。そして、動作チェック
を行うための命令をシリアルな通信ではなく、動作コー
ドを直接に動作制御手段として機能するマイクロコンピ
ュータ30に入力することで行う。
【0040】動作コードは、第1〜第3ビットの3ビッ
トで構成されており、各ビットを「1」(「Hレベ
ル」)または「0」(「Lレベル」)のいずれかとする
ことで、最大7個の命令を表現する。そして、このよう
な動作コードを用いることで、チェック装置を3ビット
の各ビットを「1」または「0」として出力する簡単な
構成とすることができるようにして、このチェック装置
を各地のサービスセンタ等に容易に導入でき、また簡便
な操作で動作チェックを行うことができるようにしてい
る。また、インスタントカメラに設けられる端子数を増
加させないようにするために、ソケット25の各端子を
この命令コードの入力用と補正データの入出力用とに兼
用している。
【0041】機能ブロックでポート部24を示すよう
に、切り替え手段25aは、マイクロコンピュータ30
の制御によってソケット25の各端子をマイクロコンピ
ュータ30に直接に接続したコード設定と、ソケット2
5の各端子を通信制御手段24bに接続した通信設定と
のいずれか一方の設定に切り替えられる。
【0042】このインスタントカメラでは、電源をON
とした直後に一定時間の間だけポート部24が通信設定
とされ、この間に調整装置からのクロックが入力される
と、この調整装置によって通信設定が解除されるまで通
信設定が維持され、各種のデータをシリアルな通信で入
出力できるようにされている。また、電源をONとした
直後の一定時間の間にクロックが入力されなかった場
合、及び通信設定が解除された場合には、ポート部24
がコード設定とされる。なお、このコード設定時におい
ては、撮影が可能にされている。
【0043】通信制御手段24bは、ソケット25に接
続される調整装置との間で補正データの入出力や、補正
データの読み出しあるいは書き込みを指示する指示デー
タの入力の際のシリアルな通信を制御し、調整装置から
のデータをマイクロコンピュータ30に送り、マイクロ
コンピュータ30からのデータを調整装置に送る。
【0044】この例では、ポート部24が通信設定とさ
れているときには、ソケット25の第1端子が調整装置
にデータを送出する送信用端子、第2端子が調整装置か
らのデータを受ける受信用端子、第3端子がデータの入
出力の際の同期用のクロックを入出力するクロック用端
子として用いられる。なお、調整装置は、所定の指示デ
ータをマイクロコンピュータ30に対して送信すること
によって、マイクロコンピュータ30でAFユニット等
を動作させることができ、また測光データや露光完了信
号の発生の有無の情報等をマイクロコンピュータ30を
介して受信することができる。
【0045】ポート部24がコード設定とされていると
きには、チェック装置からの動作コードがマイクロコン
ピュータ30に直接に入力され、ソケット25の第1〜
第3端子のそれぞれが命令コードの各ビットが入力され
る入力端子として機能する。なお、第4端子は、通信設
定,コード入力設定のいずれも外部機器とのグランド接
続用として用いられる。
【0046】マイクロコンピュータ30は、動作コード
が入力されると、動作コードに応じたユニットまたは回
路に所定の撮影動作を実行させる。この例における動作
コードと実行される撮影動作及びユニット等の関係は、
次の表1のようにされている。なお表1中で動作コード
の欄には、第1,第2,第3ビットの内容を順番に記し
ている。
【0047】
【表1】
【0048】マイクロコンピュータ30は、動作コード
に基づいて動作が目視で確認できない電圧検出回路58
やAEユニット,AFユニットを動作させた場合には、
LCD18上に電池12の残容量の表示,AEユニット
に対応させた「AE」の文字の表示,AFユニットに対
応させた「AF」の文字の表示を点滅させて操作者に知
らせる。そして、これらの各表示を動作が正常に行われ
た場合には長い周期の点滅で、何らかの異常があった場
合には短い周期の点滅でそれぞれ表示することによっ
て、動作が正常であったか否かを知らせる。
【0049】また、ズームユニット,フイルム排出ユニ
ット50のように、その動作が目視で確認できるもの、
あるいはストロボ回路48のようにLED21が点灯す
ることで動作が確認できるものかについては、これらを
動作させた後に、特にLCD18にその結果の表示を行
わない。
【0050】なお、電圧検出回路58,AEユニット,
AFユニットの動作が正常であるか否かは、これらから
出力される電圧データ,測光データ,露光完了信号,測
距データ,フォーカス用エンコード信号を用いて判断す
ることができる。また、ズームユニット,フイルム排出
ユニット50,ストロボ回路48の場合にも、これらか
ら出力されるズーム用エンコード信号,排出完了信号,
充電中信号,充電完了信号を用いて動作が正常であるか
否かを判断することができるから、これら動作の結果を
LCD18等に表示することも可能である。
【0051】次に上記構成の作用について説明する。E
EPROM55は、その製造時に予め測光データ,測距
データ,バッテリチェックレベル等の各種調整項目に対
する初期設定用の補正データが書き込まれた状態で、イ
ンスタントカメラの製造工程に送られ、インスタントフ
イルムに組み付けられる。このEEPROM55を含め
た各部品が組み付けられて完成したインスタントカメラ
は、機能検査ラインに搬送され、各部の機能検査が行わ
れる。このときの機能検査で不具合が発見され、この不
具合がEEPROM55に記録されている補正データの
書き換えで修正可能なインスタントカメラについては、
EEPROM55の書換えラインに搬送される。
【0052】EEPROM55の書換えラインでは、ま
ずインスタントカメラは、パック装填蓋22が開かれて
パック装填室23が露呈された状態とされる。そして、
このパック収納室23内に設けられたソケット25に調
整装置の4ピンのコネクタが接続される。調整装置がソ
ケット25の第3端子にクロック信号の送出を開始した
後に、インスタントカメラの電源操作ボタン19が押圧
操作されて、電源スイッチ19aがONとされる。電源
スイッチ19aがONとなると、マイクロコンピュータ
30は、図4に示す処理を開始する。
【0053】マイクロコンピュータ30は、最初にポー
ト部24を通信設定とし、クロック信号の入力を待つ。
ソケット25に接続された調整装置からのクロック信号
が第3端子に入力されているから、クロック信号が切り
替え手段24aを介して通信制御手段24bに入力され
る。通信制御手段24bは、このクロック信号の入力に
より、マイクロコンピュータ30に対してクロック信号
が入力されていること示すデータを送る。
【0054】これにより、マイクロコンピュータ30
は、切り替え手段24bを現在の状態に維持し、すなわ
ちポート部24を通信設定に維持する。そして、この後
に、マイクロコンピュータ30は、通信制御手段24b
を介してソケット25の第1端子の信号レベルを入力中
のクロック信号に同期させたタイミングで変化させるこ
とにより、通信が確立されたことを調整装置に知らせ
る。
【0055】このようにして通信が確立されたことが調
整装置に知らされると、この調整装置は、ソケット25
の第2端子の信号レベルを変化させることによって、不
具合が発見されたユニットに対応する補正データをEE
PROM58から読み出す指示データをシリアルに送出
し、この送出後にクロック信号を停止させて補正データ
が入力されるのを待つ。
【0056】調整装置からの指示データは、切り替え手
段24a,通信制御手段24bを介してマイクロコンピ
ュータ30に入力される。そして、マイクロコンピュー
タ30は、指示データを受けると、この指示データに対
応した補正データをEEPROM55から読み出し、こ
れを通信制御手段24bに送る。通信制御手段24b
は、マイクロコンピュータ30からの補正データを受け
取ると、第3端子の信号レベルを変化させて調整装置に
クロック信号の送出を開始してから、このクロック信号
に同期して、補正データに応じて第1端子の信号レベル
を変化させる。これにより、EEPROM55から読み
出された補正データが第1端子を介して調整装置にシリ
アルに送信され、調整装置に取り込まれる。
【0057】例えば、AEユニットに不具合あり、A/
D変換器44から出力される測光データが実際の被写体
輝度に対して誤差が生じている場合等では、上記のよう
にしてEEPROM55から測光データに対する補正デ
ータがマイクロコンピュータ30によって読み出され、
これがポート部24を介して第1端子から調整装置に送
信されて調整装置に取り込まれる。
【0058】調整装置は、測光データに対する補正デー
タを取り込んだ後に、補正データの読み出しを指示する
ときと同様にして、AFユニットを作動させて測光デー
タの送信を要求する指示データをシリアルに送る。マイ
クロコンピュータ30は、この指示データをポート部2
4を介して受け取ると、受光素子7a,A/D変換器4
4を作動させる。このときには、インスタントカメラの
前方に所定の被写体輝度となるように照明された調整用
の反射板がセットされており、この反射板の被写体輝度
が受光素子7aによって測光される。そして、この測光
結果に基づいた測光データがA/D変換器44からマイ
クロコンピュータ30に入力される。マイクロコンピュ
ータ30は、入力された測光データをポート部24を介
して調整装置に送る。
【0059】調整装置は、測光データを受信すると、こ
の測光データに示される被写体輝度を先に読み出した補
正データを用いて補正する。そして、補正した被写体輝
度を反射板の被写体輝度とを比較し、これらが一致して
いない場合には、受光素子7aまたはA/D変換器44
の特性の個体差等によって測光データにズレが生じてい
るものと判断し、入力された測光データと反射板の被写
体輝度とから新たな補正データを作成する。
【0060】補正データの作成後、調整装置は、ポート
部24を介して測光データに対する補正データの上書き
を指示する指示データと新たな補正データとをシリアル
にマイクロコンピュータ30に送る。これにより、マイ
クロコンピュータ30は、EEPROM55に現在書き
込まれている測光データに対する補正データを電気的に
消去した後、調整装置からの補正データを測光データに
対する補正データとしてEEPROM35に書き込む。
【0061】同様に、AFユニットや電源ユニットの電
圧検出回路53に不具合があり、測距データ,電圧デー
タが実際の撮影距離,電池12の出力電圧に対して誤差
が生じている場合には、調整装置は、マイクロコンピュ
ータ30と間でポート部24を介してデータの送受信を
行い、測距データ,電圧データに対する新たな補正デー
タにEEPROM55の内容を書き換える。
【0062】上記のようにして、EEPROM55の書
き換えが終了した後、インスタントカメラは、再び機能
検査ラインに搬送され各部の機能検査が実施される。機
能検査に合格したインスタントカメラ梱包されて出荷・
販売される。そして、ユーザのもとでインスタントカメ
ラが撮影に供される。
【0063】ところで、インスタントカメラの販売後、
インスタントカメラの調子が悪い場合などの理由で、イ
ンスタントカメラがサービスセンタ等に持ち込まれた場
合には、チェック装置を用いてインスタントカメラの動
作をチェックする。
【0064】この動作チェックを行うには、まずパック
装填蓋22を開いて、ソケット25にチェック装置の4
ピンのコンクタを接続してから、電源操作ボタン19を
操作して電源スイッチ19aをONとする。
【0065】電源スイッチ19aをONとすると、この
場合にも図4に示される処理が行われるて最初にポート
部24が通信設定とされるが、ソケット25に接続され
た装置がチェック装置であるから、クロック信号が入力
されることがない。したがって、一定時間の経過後にポ
ート部24がコード設定とされ、撮影が可能な状態とさ
れながら、マイクロコンピュータ30に動作コードを入
力することによって動作チェックを行える状態となる。
【0066】作業者は、チェック装置を操作して、動作
チェックしたいチェック項目を選択すると、その選択に
応じた3ビットの動作コードがソケット25,切り替え
手段24aを介してマイクロコンピュータ30に入力さ
れる。マイクロコンピュータ30は、動作コードが入力
されると、図5示す動作チェック処理を実行する。
【0067】例えば、チェック項目としてストロボ回路
の動作チェックを選択した場合には、チェック装置によ
ってソケット25の第4端子に対して第1端子が「Hレ
ベル」,第2端子は「Lレベル」,第3端子が「Hレベ
ル」とされるため、結果的に「101」の動作コードが
ソケット25に入力され、これがマイクロコンピュータ
30に入力される。
【0068】マイクロコンピュータ30は、この「10
1」の命令コードが入力されると、動作チェック処理に
よって、ストロボ回路48に充電を開始させる。そし
て、ストロボ回路48が正常に動作して充電を行えば、
適当な時間の経過後にLED21が点灯するので、作業
者がストロボ回路48が正常に動作しているか否かを判
断することができる。
【0069】また、チェック項目としてズームユニット
の動作チェックを選択した場合には、チェック装置から
「010」の動作コードがマイクロコンピュータ30に
入力される。マイクロコンピュータ30は、この「01
0」の動作コードが入力されると、撮影レンズ6を例え
ばワイド端からテレ端にズーミングし、さらにワイド端
に戻すようにして、ズームユニットを動作させる。作業
者は、このときのズーミングの動作に連動した鏡筒3の
繰り出し量の変化を目視で観察し、繰り出しが円滑に行
われているか、ワイド端とテレ端の間で繰り出されるか
等をチェックすることができる。
【0070】同様にして、フイルム排出ユニット50に
対応する動作コード「110」が入力されると、マイク
ロコンピュータ30は、インスタントフイルム16を露
光した後に行う動作をフイルム排出ユニット50に実行
させる。そして、作業者は、このときのクローや展開ロ
ーラの動きを目視で観察しチェックする。
【0071】一方、動作が目視で確認できないようなユ
ニット、例えばAFユニットに対応する動作コード「1
00」が入力されると、マイクロコンピュータ30は、
AFユニットを動作させて、測距から、測距データの補
正データによる補正等を行って撮影レンズ6の後群レン
ズの移動までを実行する。この間に、マイクロコンピュ
ータ30は、測距データが得られるか、フォーカス用エ
ンコード信号が得られるか、補正された測距データに基
づいたレンズ位置に後群レンズがセット可能か等を調
べ、異常がなければ、LCD18上に長い周期で「A
F」の文字を点滅表示し、何らかの異常があれば「A
F」の文字を短い周期で点滅表示する。
【0072】同様にして、AEユニットに対応する動作
コード「011」が入力されると、AEユニットを動作
させて、測光からシャッタ羽根の開閉までを行い、測光
データ,露光完了信号を基に異常の有無を調べ、異常の
有無に応じてLCD18上に長い周期で「AE」の文字
を点滅表示する。また、バッテリチェックに対応する命
令コード「001」が入力されると、電圧検出回路53
を動作させて電池12の残容量を確認する処理を行う。
そして、異常の有無に応じてLCD18上に長い周期で
残容量の表示を点滅表示する。
【0073】作業者は、上記のような各種の動作チェッ
クを必要に応じて行い、不具合の発生箇所などを判断
し、その場で修理可能なものは修理を行が、その場での
修理が不可能なものについては、動作チェックによって
得られた内容を添付してメーカーの修理センタ等に修理
を依頼する。
【0074】撮影を行う場合には、電源をONとすれ
ば、一定の時間の経過後に、ポート部24が通信設定か
らコード設定に切り替えられ、そして、動作コードの入
力の他、レリーズボタン11,ズームレバー20の操作
を待った撮影待機状態になるので、この撮影待機状態で
レリーズボタン11を押圧操作すればよい。レリーズボ
タン11を押圧操作すれば、AFユニット,AEユニッ
ト,フイルム排出ユニット50の動作が順次に行われ
て、図4に示す測距からフイルム排出までの処理が行わ
れる。
【0075】上記実施形態では、ソケットの各端子を補
正データの入出力等の通信と、動作チェックを実行する
ためのめ動作コードの入力とに兼用しているが、動作チ
ェックを実行させるための動作コードを入力する代わり
に、動作チェックを行った結果を表す動作コードを出力
するようにすることもできる。この例について、図6,
図7を参照して簡単に説明する。
【0076】なお、この例におけるインスタントカメラ
の構成は、実行された撮影に関連する動作に異常があっ
た場合に、これを表す動作コードがマイクロコンピュー
タからソケットを介してチェック装置に出力される点が
上記実施形態と異なる他は同じである。このため図6に
は、ポート部の機能ブロックのみ描いてある。また、上
記実施形態と実質的に同じ構成部材については、同じ符
号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0077】図6において、マイクロコンピュータ30
は、各ユニットを動作させた際に、異常が発生した動作
に対応した動作コードをポート部24に出力するように
されており、切り替え手段24aがマイクロコンピュー
タ側に切り替えられてコード設定とされているときに
は、この動作コードがソケット25から出力される。
【0078】動作コードは、上記実施形態の動作コード
と同様に3ビットとなっており、例えば、その対応はバ
ッテリチェックに異常が発生した場合には、「001」
が出力されるようになっている。同様に、ズームユニッ
トの動作には「010」が、AEユニットの動作には
「011」が、AFユニットの動作には「100」が、
ストロボユニットには「101」が、フイルム排出ユニ
ット50の動作には「110」がそれぞれ対応し、異常
が発生した場合には、対応する動作コードが出力され
る。
【0079】各ユニット及び電圧検出回路53の動作が
正常であるか否かは、これらから出力される測光デー
タ,測距データ,フォーカス用エンコード信号,ズーム
用エンコード信号,露光完了信号,排出完了信号,充電
中信号,充電完了信号等が適正に得られるか否かによっ
てマイクロコンピュータ30で判断される。
【0080】この例では、動作チェックを行う場合に
は、例えばソケット25から出力される動作コードが変
化する毎に、各動作コードをラッチして保持し、ラッチ
した動作コードに応じた項目のランプやLEDを点灯す
ることによって、いずれの動作で異常が生じたかを表示
するチェック装置が用いられる。もちろん、このような
チェック装置でも簡単な構成とすることができる。
【0081】動作チェックを行う際には、まず上記のチ
ェック装置の4ピンのコネクタをソケット25に接続し
てから電源操作ボタン19を操作して、電源スイッチ1
9aをONとする。この電源スイッチ19のONでマイ
クロコンピュータ30は、図7に示す処理を行う。上記
実施形態と同様に、ポート部24が通信設定からコード
設定にされて、撮影待機状態になる。
【0082】そして、この状態でレリーズボタン11を
押圧操作すると、AFユニット,AEユニット,フイル
ム排出ユニットが作動されて、測距、測光,フォーカシ
ングシャッタ羽根の開閉,インスタントフイルム16の
排出が順次に行われる。また、ズームレバー20を操作
すれば、ズームユニットが作動されて撮影レンズ6のズ
ーミングが行われ、さらに、ストロボチェック、バッテ
リチェックも行われる。
【0083】そして、これらが動作しているときに、そ
の動作の過程で発生されるべき信号や得られるデータが
正常に得られないと、それに対応する動作の動作コード
をマイクロコンピュータ30がポート部24に出力す
る。ポート部24は、コード設定とされているため、こ
の動作コードがソケット25の第1〜第3端子を介して
チェック装置に入力される。そして、入力された各動作
コードがチェック装置にラッチされて、異常が生じたユ
ニットに対応するチェック装置のLED等が点灯する。
これにより、作業者は、いずれのユニットで異常が発生
したことを簡単に知ることができる。
【0084】上記各実施形態では、インスタントカメラ
について説明したが、本発明は、135タイプ等の写真
フイルムを用いるカメラや、電子スチルカメラ等にも利
用することができる。
【0085】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のカメラに
よれば、シリアルな通信でメモリに書き込むべきデータ
及び読み出したデータの入出力を行う第1の外部機器
と、所定の動作を実行するための動作コードを出力す
る、または所定の動作を実行したときに動作コードが入
力される第2の外部機器とが選択的に接続されるポート
部を、第1の外部機器との間でシリアルな通信で行う第
1の設定と、第2の外部機器に対して動作コードの入力
または出力を行う第2の設定とで選択的に切り替えるよ
うにしたから、端子数を増加させることなくメモリに対
するデータの読み書きをシリアル通信で入出力すること
ができるとともに、簡単な構成の第2の外部機器で動作
チェックを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したインスタントカメラの構成を
示すブロック図である。
【図2】インスタントカメラを示す斜視図である。
【図3】インスタントカメラの背面側を示す斜視図であ
る。
【図4】電源をオン後にマイクロコンピュータが行う処
理を示すフロチャートである。
【図5】動作コードが入力されたときにマイクロコンピ
ュータが行う処理を示すフロチャートである。
【図6】撮影動作が実行されたときに動作の異常があっ
た場合にそれを対応する動作コードを出力する例のポー
ト部を示す機能ブロックである。
【図7】図6の例における電源をオン後にマイクロコン
ピュータが行う処理を示すフロチャートである。
【符号の説明】
30 マイクロコンピュータ 24 ポート部 24a 切り替え手段 24b 通信制御手段 25 ソケット 55 EEPROM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影シーケンスの実行時に参照されるデ
    ータが書き込まれるメモリと、外部から入力されたデー
    タを前記メモリに書き込むとともに外部に出力するため
    のデータをメモリから読み出すメモリ制御手段と、複数
    のビットからなる動作コードが外部から入力され、入力
    された動作コードに応じた所定の動作を実行させる動作
    制御手段と、複数の端子を有し、この複数の端子に第1
    の外部機器または第2の外部機器のいずれか一方の外部
    機器が選択的に接続されるとともに、前記複数の端子を
    用いて第1の外部機器との間で前記メモリに書き込むべ
    きデータ及び読み出したデータの入出力をシリアルな通
    信で行い、前記メモリ制御手段と第1の外部機器との間
    でデータの入出力が行われるようにした第1の設定と、
    第2の外部機器から出力される前記動作コードの各ビッ
    トに前記複数の端子をそれぞれ対応させて動作コードが
    入力され、この動作コードが前記動作制御手段に入力さ
    れるようにした第2の設定とのいずれか一方の設定に選
    択的に切り替えられるポート部とを備えていることを特
    徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影シーケンスの実行時に参照されるデ
    ータが書き込まれるメモリと、外部から入力されたデー
    タを前記メモリに書き込むとともに外部に出力するため
    のデータをメモリから読み出すメモリ制御手段と、撮影
    に関連する所定の動作が行われたときにこの動作にかか
    わる情報を複数のビットからなる動作コードとして外部
    に出力する動作コード出力手段と、複数の端子を有し、
    この複数の端子に第1の外部機器または第2の外部機器
    のいずれか一方の外部機器が選択的に接続されるととも
    に、前記複数の端子を用いて第1の外部機器との間で前
    記メモリに書き込むべきデータ及び読み出したデータの
    入出力をシリアルな通信で行い、前記メモリ制御手段と
    第1の外部機器との間でデータの入出力が行われるよう
    にした第1の設定と前記処理コード出力手段から出力さ
    れる前記動作コードの各ビットに前記複数の端子をそれ
    ぞれ対応させて第2の外部機器に動作コードを出力する
    第2の設定とのいずれか一方の設定に選択的に切り替え
    られるポート部とを備えていることを特徴とするカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 前記ポート部は、電源がONとされた直
    後に第1の設定とされ、この後に第1の外部機器からの
    信号が一定の時間入力されなかったとき、または第1の
    外部機器によって通信が解除されたときに第2の設定に
    切り替えられることを特徴とする請求項1または2記載
    のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001318399A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Nikon Corp カメラの測光装置

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JP2001318399A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Nikon Corp カメラの測光装置

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