JP2000054030A - 加工性に優れ、かつ加工性の幅方向での変動が少ない薄鋼板の製造方法 - Google Patents

加工性に優れ、かつ加工性の幅方向での変動が少ない薄鋼板の製造方法

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JP2000054030A
JP2000054030A JP10230184A JP23018498A JP2000054030A JP 2000054030 A JP2000054030 A JP 2000054030A JP 10230184 A JP10230184 A JP 10230184A JP 23018498 A JP23018498 A JP 23018498A JP 2000054030 A JP2000054030 A JP 2000054030A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法精度の厳しいプレス加工用途にも適合し
得る、加工性に優れ、かつ加工性の幅方向で均一な薄鋼
板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 重量%にて、C:0.2%以下、Si:
2.0%以下、Mn:3.0%以下、P:0.2以下、
S:0.05%以下、O:0.004%以下、sol.
Al:0.01〜0.1%、N:0.02%以下を含有
する連続鋳造スラブを再加熱後または直接熱間圧延する
に際して、Ar3以上で圧下率70%以上で1次圧延を
施し、鋼帯全体をAr3+10℃〜1150℃の範囲内
で再加熱し、その再加熱の前または後またはその両方で
鋼帯の幅方向エッジを100℃以下で加熱し、Ar3
以上の温度で80%以上の圧下率にて2次圧延を施し、
その終了温度をAr3〜Ar3+30℃の範囲内とし、引
き続き750℃以下の温度で巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工性に優れ、か
つ加工性の幅方向での変動が少ない鋼板の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】熱延鋼板および冷延鋼板は、自動車、産
業機械等に広く使用されている。そして、それらの用途
にはプレス加工で成形される部材が多いため、その部材
の形状に応じて様々な加工性が要求される。
【0003】しかしながら、近年の自動車、産業機械等
のメーカーからの合理化の要求が厳しく、特に同メーカ
ーでの製品の製造時での歩留まりのさらなる向上が求め
られている。このような背景から、材質面では特に均一
性の高いことが重要となっている。
【0004】このような観点から、材料の加工性を均一
にする目的で、熱延での加熱温度を従来よりも低温と
し、仕上げ圧延での圧下率を高くして圧延終了後に急冷
し、比較的高温で巻取り、その後冷延および焼鈍すると
いった技術が提案されている(特公平7−56055号
公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この技
術では、コイルの長手方向の均一性は改善されているも
のの、コイルの幅方向の均一性には問題がある。すなわ
ち、この技術では熱延での加熱温度を低温とし、さらに
は仕上圧延で高圧下率の圧延のため、コイルのエッジお
よびその近傍での温度の低下が著しく、結果としてコイ
ルの幅方向で組織がばらつく問題が生じる。
【0006】このように、コイルの幅方向で組織がばら
つくと、材料内における加工性の面内での均一性が悪く
なり、特に寸法精度の厳しいプレス加工品においては、
プレス加工時のコイルの幅方向端部付近では、幅中央部
に対して加工性が低いため、スプリングバックの幅方向
の差によりプレス加工後における加工部品の寸法精度に
問題が生じる。したがって、コイル内での板採りをコイ
ルの幅方向端部付近を含まないような低い歩留まりで行
わざる得ない。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであって、寸法精度の厳しいプレス加工用途にも適合
し得る、加工性に優れ、かつ加工性の幅方向で均一な薄
鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、自動
車、産業機械等のメーカーでの使用条件からみて、コイ
ルからの製品採取を高歩留まりで行なうことができる、
加工性に優れ、かつ加工性の幅方向で均一な薄鋼板を得
るためには、加工性の観点から組成を適正なものとした
鋼の連続鋳造スラブを再加熱後または直接熱間圧延する
に際して、 (1)熱延における1次圧延の圧延温度および圧下率を
適正にして、1次圧延後でのオーステナイト粒径を細粒
とすること (2)引き続き、1次圧延後の素材全体を特定の温度範
囲にて加熱して、さらに幅方向エッジも加熱し、1次圧
延後でのオーステナイト粒径の均一性を高めること (3)続いて、2次圧延での圧下率、温度および巻取温
度を適正にして、2次圧延後における繰り返し再結晶に
よるオーステナイト粒径を細粒でかつ均一としてその組
織を凍結することが必要であることを見出した。
【0009】また、加工性に優れ、かつ加工性の幅方向
で均一な冷延鋼板を得るためには、上記のようにして得
られた熱延鋼板を素材として用いて、冷間圧延と再結晶
焼鈍を施すことが必要であることを見出した。本発明
は、このような知見に基づいてなされたものである。
【0010】すなわち、本発明は、以下の(1)〜
(5)を提供するものである。 (1) 重量%にて、C:0.2%以下、Si:1.0
%以下、Mn:3.0%以下、P:0.2以下、S:
0.05%以下、O:0.004%以下、sol.A
l:0.01〜0.1%、N:0.02%以下を含有す
る鋼を連続鋳造した後、得られた鋼スラブを再加熱後ま
たは直接熱間圧延するに際して、Ar3以上の温度で7
0%以上の圧下率にて1次圧延を施して鋼帯とする工程
と、その後に該鋼帯の全体をAr3+10℃〜1150
℃の範囲内で再加熱する工程と、その再加熱の前工程、
または後工程、または前後工程で鋼帯の幅方向エッジを
鋼帯の温度を基準として100℃以下で加熱する工程
と、Ar3点以上の温度で80%以上の圧下率にて2次
圧延を施し、かつ該2次圧延終了温度をAr3〜Ar3
30℃の範囲内とする工程と、引き続き750℃以下の
温度で巻き取る工程とを具備することを特徴とする、加
工性に優れ、かつ加工性の幅方向での変動が少ない薄鋼
板の製造方法。
【0011】(2) 重量%にて、C:0.2%以下、
Si:1.0%以下、Mn:3.0%以下、P:0.2
以下、S:0.05%以下、O:0.004%以下、s
ol.Al:0.01〜0.1%、N:0.02%以下
を含有する鋼を連続鋳造した後、得られた鋼スラブを再
加熱後または直接熱間圧延するに際して、Ar3以上の
温度で70%以上の圧下率にて1次圧延を施して鋼帯と
する工程と、その後に該鋼帯の全体をAr3+10℃〜
1150℃の範囲内で再加熱する工程と、その再加熱の
前工程、または後工程、または前後工程で鋼帯の幅方向
エッジを鋼帯の温度を基準として100℃以下で加熱す
る工程と、Ar3点以上の温度で80%以上の圧下率に
て2次圧延を施し、かつ該2次圧延終了温度をAr3
Ar3+30℃の範囲内とする工程と、引き続き750
℃以下の温度で巻き取る工程とを具備し、その後、冷間
圧延し、引き続き再結晶焼鈍することを特徴とする、加
工性に優れ、かつ加工性の幅方向での変動が少ない薄鋼
板の製造方法。
【0012】(3) 上記(1)、(2)において、前
記2次圧延終了温度は、前記鋼帯の全体加熱を行う加熱
装置の出力を調整することによりAr3〜Ar3+30℃
の範囲内に制御されることを特徴とする、加工性に優
れ、かつ加工性の幅方向での変動が少ない薄鋼板の製造
方法。
【0013】(4) 上記(1)〜(3)において、さ
らにTi、Nb、V、Zrのうち1種または2種以上を
0.01〜0.2%含有することを特徴とする、加工性
に優れ、かつ加工性の幅方向での変動が少ない薄鋼板の
製造方法。
【0014】(5) 上記(1)〜(4)において、さ
らにB:0.0001〜0.010%を含有することを
特徴とする、加工性に優れ、かつ加工性の幅方向での変
動が少ない薄鋼板の製造方法。
【0015】
【発明の実施の形態】上述したように、コイルからの製
品採取を高歩留まりで行なうためには、まず、鋼中の成
分を最適化することが必要である。
【0016】このために本発明では、鋼の基本組成を、
重量%にて、C:0.2%以下、Si:2.0%以下、
Mn:3.0%以下、P:0.2以下、S:0.05%
以下、O:0.004%以下、sol.Al:0.01
〜0.1%、N:0.02%以下としている。以下、こ
れらの限定理由について説明する。
【0017】C:0.2%以下 Cは鋼板の加工性に悪影響を及ぼす元素であるため、そ
の含有量は少ない方が好ましい。C量が0.2%を超え
ると、加工性の劣化が著しくなることから、その含有量
を0.2%以下とした。加工性の向上のためのより好ま
しい範囲は0.05%であり、加工性をさらに高いレベ
ルとする観点からは0.005%以下であることが一層
好ましい。
【0018】Si:2.0%以下 Siは鋼板を固溶強化する作用を有するが、加工性に悪
影響を及ぼす元素であるため少ないほうが好ましい。S
i量が2.0%を超えると、加工性の劣化が著しくなる
ことから、その含有量を2.0%以下とした。加工性の
向上のためのより好ましい範囲は0.5%以下である。
加工性をさらに高いレベルとする観点からは0.1%以
下であることが一層好ましい。
【0019】Mn:3.0%以下 Mnは鋼板の靱性を改善し、鋼板を固溶強化する作用を
有するが、加工性に悪影響を及ぼす元素である。Mn量
が3.0%を超えると、強度が上昇し、加工性の劣化が
著しくなることから、その含有量を3.0%以下とし
た。加工性の向上のためのより好ましい範囲は2.0%
以下である。加工性をさらに高いレベルとする観点から
は0.5%以下であることが一層好ましい。
【0020】P:0.2%以下 Pは鋼板を固溶強化する作用を有するが、その含有量が
0.2%を超えると粒界偏析による粒界脆化が生じやす
くなる。したがって、Pの含有量を0.2%以下とし
た。加工性の向上のためのより好ましい範囲は0.1%
である。加工性をさらに高いレベルとする観点からは
0.02%以下であることが一層好ましい。
【0021】S:0.05%以下 Sは0.05%を超えると硫化物の析出量が多くなり、
加工性が劣化する。したがって、Sの含有量を0.05
%以下とした。加工性の向上のためのより好ましい範囲
は0.02%以下である。加工性をさらに高いレベルと
する観点からは0.005%以下であることが一層好ま
しい。
【0022】sol.Al:0.01〜0.1% sol.Alは鋼の脱酸材として使用され、さらには後
述するTi、Nb、Zr、Vの添加歩留まりを上昇させ
るために必須な添加元素である。しかし、0.01%未
満では上記した効果が得られず、一方、0.1%を超え
るとその効果が飽和して不経済となる。よって、so
l.Alの含有量を0.01〜0.1%とした。
【0023】N:0.02%以下 Nはその含有量が少ないほど後述する炭窒化物形成元素
の添加量が少なくなり経済的である。N量が0.02%
を超えると炭窒化物形成元素を添加してNを固定しても
鋼板の加工性の低下が避けられない。よって、N含有量
を0.02%以下とした。加工性の向上のためのより好
ましい範囲は0.005%以下である。
【0024】O:0.004%以下 Oはその含有量が少ないほど加工性に対しては好まし
い。O量が0.004%を越えると鋼板の加工性の低下
が避けられない。よって、O含有量を0.004%以下
とした。このような範囲のO含有量は、上記sol.A
l量を制御することにより達成される。
【0025】なお、素材鋼としては、上記した成分に加
えて、さらにTi、Nb、V、Zrのうち1種または2
種以上を0.01〜0.4%含有してもよい。これらの
成分は炭窒化物や硫化物を形成し、鋼中のC、N、Sを
減少させ、加工性をより優れたものとすることができる
ので、必要に応じて単独または複合で添加することが好
ましい。しかし、これらの合計含有量が0.01%未満
では所望の効果が得られず、一方、0.4%を超えると
強度が上昇しすぎて加工性が劣化するため、0.01〜
0.4%の範囲とした。
【0026】さらには、本発明においては、耐縦割れ性
やほうろう材における耐爪とび性の向上を目的として、
Bを0.0001〜0.010%の範囲で添加してもよ
い。B量が0.0001%未満では耐縦割れ性やほうろ
う用途における耐爪とび性向上の効果が得られず、一
方、0.010%を超えると、その効果が飽和する。よ
って、B量の範囲を0.0001〜0.010%とし
た。
【0027】次に、本発明の製造条件について説明す
る。自動車および産業機械等のメーカーでの使用条件か
らみて、コイルからの製品採取を高歩留まりで行うため
には、上述のように鋼組成を適切に制御した上で、平均
結晶粒径(D)およびコイルの幅方向での平均結晶粒径
の変動(Dmax/Dmin)を特定の範囲内とすることが必
要である。ただし、Dmaxは幅方向での平均結晶粒径の
最大値、Dminは幅方向での平均結晶粒径の最小値であ
る。
【0028】すなわち、 (1)平均結晶粒径(D):5〜35μm (2)コイルの幅方向での平均結晶粒径の変動(Dmax
/Dmin):2.0以下であることが必要である。
【0029】ここで、Dが5μm未満では本発明で意図
する高い加工性が得られない。一方、Dが35μmを超
えると加工時に肌荒れが問題となる。Dが5〜35μm
であれば、高い加工性が得られ、かつ肌荒れも発生せず
に、コイルからの製品採取を高歩留まりで行うことがで
きる。加工性の向上のためのより好ましい範囲は15〜
30μmであり、加工性を確保しつつ、強度を高めるこ
とができる範囲は、5〜15μmである。
【0030】また、コイルの幅方向での平均結晶粒径の
変動(Dmax/Dmin)が2.0を超えると、図1に示す
ように、材料内における加工性の面内での均一性が悪く
なり、プレス加工時のコイルの幅方向端部付近では、幅
中央部に対して加工性が低いため、プレス加工後におけ
る加工部品の寸法精度に問題が生じる。したがって、コ
イル内での仮採りをコイルの幅方向端部付近を含まない
ような低い歩留まりで行わざるを得なくなる。なお、寸
法精度については、スプリングバックの幅方向の差につ
いて実際に実験を行って把握した。すなわち、スプリン
グバックの幅方向の差は、上述の組成を満たす鋼を用い
て製造条件を変化させて作製した薄鋼板を用い、後述す
る実施例に示すような試験方法により求め、スプリング
バックの幅方向の差が2度を超えると寸法精度が悪いと
判断した。
【0031】連続鋳造スラブを再加熱後または直接熱間
圧延する製造方法において、このような平均結晶粒径お
よびその幅方向の変動を適切なものとするためには、上
述の組成の鋼を連続鋳造した後、得られた鋼スラブを再
加熱後または直接熱間圧延するに際して、(1)熱延に
おける1次圧延の圧延温度および圧下率を適正にして、
1次圧延後でのオーステナイト粒径を細粒とすること、
(2)引き続き、1次圧延後の素材全体を特定の温度範
囲にて加熱して、さらに幅方向エッジも加熱し、1次圧
延後でのオーステナイト粒径の均一性を高めること、
(3)続いて、2次圧延での圧下率、温度及び巻取温度
を適正にして、2次圧延後における繰り返し再結晶によ
るオーステナイト粒径を細粒でかつ均一としてその組織
を凍結することが必要であり、そのために本発明では、
Ar3以上の温度で70%以上の圧下率にて1次圧延を
施して鋼帯とする工程と、その後に該鋼帯の全体をAr
3+10℃〜1150℃の範囲内で再加熱する工程と、
その再加熱の前工程、または後工程、または前後工程で
鋼帯の幅方向エッジを鋼帯の温度を基準として100℃
以下で加熱する工程と、Ar3点以上の温度で80%以
上の圧下率にて2次圧延を施し、かつ該2次圧延終了温
度をAr3〜Ar3+30℃の範囲内とする工程と、引き
続き750℃以下の温度で巻き取る工程とを具備する。
以下、製造条件の限定理由について説明する。
【0032】熱延における1次圧延温度:Ar3点以上 1次圧延の温度はまず、粗圧延材の結晶粒径の制御の観
点より規定される。Ar3点未満であるとフェライト域
の圧延であるため、再結晶の進行よりも、回復が進行す
るため、結晶粒の微細化を図ることができず、結果とし
て本発明で規定する結晶粒経を得ることができない。し
たがって、1次圧延温度をAr3点以上とした。
【0033】熱延における1次圧延の圧下率:70%以
上 1次圧延での圧下率が70%未満では、1次圧延後での
オーステナイト粒径を細粒とすることができず、結果と
して本発明で規定する結晶粒径を得ることができない。
圧下率が70%以上であれば、本発明で規定する結晶粒
径を得ることがきるため、1次圧延の圧下率を70%以
上とした。
【0034】鋼帯の再加熱温度:Ar3+10℃〜11
50℃ 粗圧延鋼帯または仕上げスタンド間の鋼帯をAr3+1
0℃〜1150℃の範囲内で加熱することにより、1次
圧延後でのオーステナイト粒径の均一性を高めることが
でき、結果として、スラブの熱履歴が鋳造ままであって
も、再加熱であっても、結晶粒径の変動を本発明で意図
する範囲まで小さくすることができる。Ar3+10℃
未満では、2次圧延において表層およびその近傍でフェ
ライト相への変態が進行して表層が粗大粒化するため、
結晶粒径の変動を本発明で意図する範囲まで低く抑える
ことができない。一方、1150℃を超えると、平均粒
径(D)が本発明で意図する範囲を超えてしまう。した
がって、1次圧延鋼帯の加熱温度をAr3+10℃〜1
150℃の範囲とした。
【0035】鋼帯の幅方向エッジの加熱:100℃以下 粗圧延後の鋼帯の全体加熱の前工程、または後工程、ま
たは前後工程で、鋼帯の幅方向エッジを加熱することに
より、所望の組織を得ることができる。具体的には、鋼
帯の幅方向エッジを、鋼帯の温度を基準として100℃
以下で加熱することにより、鋼帯の幅方向の組織、つま
り幅方向での平均結晶粒径の変動を本発明で意図するも
のとすることができる。
【0036】熱延における2次圧延の圧下率:80%以
上 2次圧延での圧下率が80%未満では、2次圧延後での
オーステナイト粒径を細粒とすることができず、結果と
して、本発明で意図する結晶粒径を得ることができな
い。圧下率が80%以上であれば、本発明で意図する結
晶粒径を得ることができるため、2次圧延の圧下率を8
0%以上とした。
【0037】熱延における2次圧延の温度:Ar3点以
上 2次圧延での温度がAr3点未満では、1次圧延後でのフ
ェライト相の圧延部分が粗大粒化して、結果として、本
発明で意図する結晶粒径を得ることができない。Ar3
点以上において本発明で意図する結晶粒径が得られるた
め、2次圧延の温度をAr3点以上とした。
【0038】2次圧延終了温度:Ar3〜Ar3+30℃ 2次圧延終了温度がAr3点未満ではフェライト変態後
に仕上げ圧延が施されるため、結晶粒が粗大粒化し、一
方Ar3+30℃超ではオーステナイト粒径を細粒化す
ることができず、結果として本発明で意図する結晶粒径
を得ることができない。したがって、2次圧延終了温度
をAr3〜Ar3+30℃の範囲に制御することによっ
て、鋼帯の組織つまり結晶粒径を本発明で意図するもの
とすることができる。この場合に、2次圧延終了温度
は、鋼帯の全体加熱を行う加熱装置の出力を調整するこ
とにより行うことができる。
【0039】巻取温度:750℃以下 巻取温度は2次圧延後での繰り返し再結晶によるオース
テナイト粒径を細粒でかつ均一とし、その組織を凍結す
るために制御が必要な製造条件である。巻取温度が75
0℃を超えると、巻取後にフェライトが粒成長し、結果
として本発明で意図する結晶粒径を得ることができな
い。巻取温度が750℃以下であれば本発明で意図する
結晶粒径が得られるため、巻取温度を750℃以下とし
た。
【0040】本発明における冷延鋼板を得る方法として
は、上記方法によって得られた熱延鋼板を素材として、
冷間圧延と再結晶焼鈍を施すことにより得られる。冷間
圧延は鋼板を所定の板厚にするとともに、圧延集合組織
を発達させて、その後の再結晶焼鈍工程において加工性
の向上に好ましい集合組織を発達させるために施され
る。冷間圧延の条件は特に限定されるものではないが、
上記目的のためには、50%以上の圧下率で最終板厚に
加工することが好ましい。
【0041】再結晶焼鈍は通常採用される条件で行えば
よい。具体的には550〜900℃の温度範囲で焼鈍を
行なってフェライトを再結晶させる。550℃未満の温
度では、長時間の箱焼鈍でも再結晶が十分に生じない。
一方、900℃を超える温度ではオーステナイト化が進
行して加工性が劣化する。再結晶焼鈍を行なう方法とし
ては、連続焼鈍、箱焼鈍、または溶融亜鉛めっき処理に
先行する連続熱処理のいずれでもよい。
【0042】本発明によれば、上述のように、連続鋳造
スラブを再加熱後または直接熱間圧延して熱延鋼板を得
る場合でも、このような熱延鋼板を素材として冷延鋼板
を得る場合でも、加工性に優れ、かつ加工性の幅方向で
の変動が少ないものとすることができる。
【0043】上述した組成の素材鋼は、例えば転炉、電
気炉等により溶製される。鋼片の製造は造塊-分塊圧延
法または連続鋳造法、薄スラブ鋳造法、ストリップ鋳造
法のいずれでも構わない。なお、本発明においては、連
続鋳造または造塊、分塊圧延により得られたスラブ加熱
する製造方法においては、スラ部を室温以上の温度まで
冷却した後、熱延加熱炉に装入する。その場合、熱延加
熱炉への装入温度はAr3点以下であることが組織を制
御する上で好ましい。
【0044】なお、本発明においては粗圧延鋼帯を加熱
する前工程、もしくは後工程でレベラー等の矯正装置に
よって形状矯正を行うことが好ましい。矯正を粗圧延鋼
帯を加熱する前工程で行なう場合、粗圧延鋼帯の形状が
良くなることにより粗圧延鋼帯の加熱時の均一性が良く
なり、粗圧延鋼帯内の組織の均一性が高くなり、さらに
は仕上げ圧延機に挿入される粗圧延鋼帯の形状がよいた
め、仕上げ圧延における塑性変形時の均一性が高くな
り、結果として得られる鋼板の組織も均一になる。ま
た、矯正を粗圧延鋼帯を加熱する後工程で行う場合、少
なくとも仕上げ圧延機に挿入される粗圧延鋼帯の形状が
良いため、仕上げ圧延における塑性変形時の均一性が高
くなり、結果として組織が均一となる。
【0045】本発明においては、鋼帯の全体の再加熱
は、仕上げ圧延のスタンド間で行ってもよい。この場合
でも本発明の効果はなんら損なわれない。
【0046】本発明方法によって得られた冷延鋼板は、
適宣、表面処理(溶融亜鉛めっき、合金化溶融亜鉛めっ
き、電気めっき、有機被覆コーテングなど)やプレス加
工を施した後、例えば、自動車、家電製品、鋼構造物な
どに使用されるが、特にこれらの用途において要求され
る高加工性と強度を有するものである。
【0047】
【実施例】次に、本発明による具体的な実施例につい
て、比較例と比較しながら以下に説明する。表1に示す
化学組成を有する鋼(材料No.1〜17)を、表2に
示す条件で熱間圧延し、冷却して巻取り処理を行ない、
材料No.1〜6については熱延板の結晶粒径を測定し
た。材料No.1〜15の各材は2次圧延終了温度が本
発明の範囲内となるように、鋼帯の全体を加熱する加熱
装置および幅方向エッジを加熱する加熱装置の出力調整
を行いながら、熱間圧延を行った材料である。また、材
料No.1及び材料No.7は鋳造後直接に熱間圧延を
行なった。平均結晶粒径の変動(Dmax/Dmin)は熱延
板の幅方向の平均粒径(D)を測定し、その最大値を最
小値で割ることにより求めた。また、材料No.7〜1
7については、熱延板を酸洗後、表2に示す条件にて冷
間圧延と焼鈍とを行い、材料No.1〜6と同様に、結
晶粒径を調べた。
【0048】プレス成形品の評価としては、上記熱延板
および冷延板の幅方向中央部および端部より試験片を採
取し、曲げ加工後のスプリングバック角度を測定し、そ
の差が1度以下の場合は「プレス成形性が極めて良
好」、その差が1度超えで2度以下の場合は「プレス成
形性が良好」、2度超えの場合は「プレス成形性が不
良」として評価した。その結果を平均結晶粒径および平
均結晶粒径の変動とともに表3に示した。
【0049】表2、表3から明らかなように、本発明に
係る鋼板においては、曲げ加工において割れが生じず、
加工性に優れていることが確認された。また、プリング
バック角度の幅方向の差が2度以下となり、幅方向での
プレス成形性の均一性に優れていることが確認された。
【0050】なお、本発明例のNo.10、11、14
の各材は、深絞り性においても特に優れており、コイル
の幅方向の端部より製品を採取した場合も、コイルの幅
方向中央から採取した製品と同レベルの優れた深絞り性
を有しており、プレス成形性の要求度の特に厳しい部材
でも、高歩留まりで製造することができるといった効果
を得ることができる。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加工性に優れ、かつ加工性の幅方向での変動が少ない鋼
板の製造方法を提供することができ、工業上有用な効果
がもたらされる。本発明による鋼板は自動車用、産業機
器用、家電用(テレビ用のフレーム材、シャドウマスク
材およびインナーシールド材、各種容器材など)、ほう
ろう用等に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Dmax/Dminとスプリングバック角度の幅方向
の差(Δθ)の関係を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 11/12 B22D 11/12 A // C22C 38/00 301 C22C 38/00 301S 38/06 38/06 38/14 38/14 (72)発明者 本屋敷 洋一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4E002 AA01 AA05 AA07 AB03 AD04 AD05 BD08 BD09 CA05 4K037 EA01 EA02 EA04 EA05 EA06 EA15 EA16 EA18 EA19 EA22 EA23 EA25 EA27 EA28 EA31 EA32 EA35 EB06 EB09 FB04 FB07 FC07 FE01 FE02 FE03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%にて、C:0.2%以下、Si:
    2.0%以下、Mn:3.0%以下、P:0.2以下、
    S:0.05%以下、O:0.004%以下、sol.
    Al:0.01〜0.1%、N:0.02%以下を含有
    する鋼を連続鋳造した後、得られた鋼スラブを再加熱後
    または直接熱間圧延するに際して、Ar3以上の温度で
    70%以上の圧下率にて1次圧延を施して鋼帯とする工
    程と、その後に該鋼帯の全体をAr3+10℃〜115
    0℃の範囲内で再加熱する工程と、その再加熱の前工
    程、または後工程、または前後工程で鋼帯の幅方向エッ
    ジを鋼帯の温度を基準として100℃以下で加熱する工
    程と、Ar3点以上の温度で80%以上の圧下率にて2
    次圧延を施し、かつ該2次圧延終了温度をAr3〜Ar3
    +30℃の範囲内とする工程と、引き続き750℃以下
    の温度で巻き取る工程とを具備することを特徴とする、
    加工性に優れ、かつ加工性の幅方向での変動が少ない薄
    鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 重量%にて、C:0.2%以下、Si:
    2.0%以下、Mn:3.0%以下、P:0.2以下、
    S:0.05%以下、O:0.004%以下、sol.
    Al:0.01〜0.1%、N:0.02%以下を含有
    する鋼を連続鋳造した後、得られた鋼スラブを再加熱後
    または直接熱間圧延するに際して、Ar3以上の温度で
    70%以上の圧下率にて1次圧延を施して鋼帯とする工
    程と、その後に該鋼帯の全体をAr3+10℃〜115
    0℃の範囲内で再加熱する工程と、その再加熱の前工
    程、または後工程、または前後工程で鋼帯の幅方向エッ
    ジを鋼帯の温度を基準として100℃以下で加熱する工
    程と、Ar3点以上の温度で80%以上の圧下率にて2
    次圧延を施し、かつ該2次圧延終了温度をAr3〜Ar3
    +30℃の範囲内とする工程と、引き続き750℃以下
    の温度で巻き取る工程とを具備し、その後、冷間圧延
    し、引き続き再結晶焼鈍することを特徴とする、加工性
    に優れ、かつ加工性の幅方向での変動が少ない薄鋼板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記2次圧延終了温度は、前記鋼帯の全
    体加熱を行う加熱装置の出力を調整することによりAr
    3〜Ar3+30℃の範囲内に制御されることを特徴とす
    る、請求項1または請求項2に記載の、加工性に優れ、
    かつ加工性の幅方向での変動が少ない薄鋼板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 さらにTi、Nb、V、Zrのうち1種
    または2種以上を0.01〜0.2%含有することを特
    徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載
    の、加工性に優れ、かつ加工性の幅方向での変動が少な
    い薄鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】 さらにB:0.0001〜0.010%
    を含有することを特徴とする、請求項1から請求項4の
    いずれか1項に記載の、加工性に優れ、かつ加工性の幅
    方向での変動が少ない薄鋼板の製造方法。
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