JP2000053996A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JP2000053996A JP10223888A JP22388898A JP2000053996A JP 2000053996 A JP2000053996 A JP 2000053996A JP 10223888 A JP10223888 A JP 10223888A JP 22388898 A JP22388898 A JP 22388898A JP 2000053996 A JP2000053996 A JP 2000053996A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温水を用いないで特に油性汚れに対する良好
な洗浄力を示す衣料用洗浄剤組成物の提供。 【解決手段】 一般式(I)で表されるポリヒドロキシ
アミンを3〜50重量%、及び陰イオン界面活性剤を5〜
45重量%含有し、且つポリヒドロキシアミン(I)と陰
イオン界面活性剤の重量比が10/90〜90/10である衣料
用洗浄剤組成物。 【化1】 〔式中、R は炭素数7〜19のアルキル基又はアルケニル
基を示す。m及びnはそれぞれグリシドールの平均付加
モル数を示す数である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温水を用いないでも
優れた油性汚れ洗浄力を有する衣料用洗浄剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】衣類に
付着する汚れ、特に油性汚れ(人体の分泌物による皮脂
汚れや食品等に由来する汚れ)は洗浄温度が高い方が融
解もしくは膨潤が進み、洗剤による除去が容易となる。
従って、洗濯を行う際は、温水を用いることが洗浄効果
の面からは有利であるが、温水を得るためにはエネルギ
ーが必要であり、エネルギー消費による環境への影響が
懸念される。そこで、温水を用いずに洗濯する方向で検
討が進められているが、その場合、油性汚れの洗浄が特
に不利になり、また、洗剤も溶けにくくなることから、
総合的な洗浄力の低下が起きるという問題点があり、こ
の問題点は冬季には顕著になる。従って、本発明の課題
は、温水を用いないで特に油性汚れに対する良好な洗浄
力を示す衣料用洗浄剤組成物を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
で表されるポリヒドロキシアミン(以下ポリヒドロキシ
アミン(I)と略記)を3〜50重量%、及び陰イオン界
面活性剤を5〜45重量%含有し、且つポリヒドロキシア
ミン(I)と陰イオン界面活性剤の重量比が10/90〜90
/10である衣料用洗浄剤組成物である。
【0004】
【化2】
【0005】〔式中、R は炭素数7〜19の直鎖もしくは
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す。m及びn
はそれぞれグリシドールの平均付加モル数を示す数であ
る。〕
【0006】
【発明の実施の形態】ポリヒドロキシアミン(I)にお
いて、m+nは、ケーキング性の観点から10以下が好ま
しく、水溶性及び洗浄性の観点から、2〜8が更に好ま
しく、2〜5が特に好ましい。ポリヒドロキシアミン
(I)は、油性汚れを素早く膨潤させ、温水を用いない
場合での油性汚れ洗浄力を著しく向上させることができ
る。
【0007】本発明の組成物中のポリヒドロキシアミン
(I)の含有量は、油性汚れの膨潤ないし融解効果に優
れる点で3〜50重量%、好ましくは5〜30重量%であ
る。
【0008】ポリヒドロキシアミン(I)は、炭素数7
〜19の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル
基を有する1級アミン中に、2,3−エポキシプロパノ
ール(グリシドール)を、テトラブチルアンモニウムブ
ロマイド等の相間移動触媒の存在下、60〜120 ℃、好ま
しくは70〜90℃で徐々に添加して反応させることにより
合成できる。1級アミンに対するグリシドールのモル比
は2以上が好ましく、この付加反応は前記反応温度条件
下では無触媒下でも進行する。1級アミンとしては、、
オクチルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、テト
ラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシルア
ミン、オレイルアミン、2−エチルヘキシルアミン等が
挙げられる。
【0009】本発明の洗浄剤組成物は、泥等の粒子汚れ
の洗浄力や再汚染防止性を良好にするために陰イオン界
面活性剤を含有する。陰イオン界面活性剤としては、炭
素数10〜18の直鎖もしくは分岐鎖の1級又は2級アルコ
ールの硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコールエト
キシレート化物の硫酸エステル塩、アルキル基の炭素数
が8〜16のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカンス
ルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ
脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩、脂肪
酸塩等が挙げられ、それらの1種以上を用いることがで
きる。塩としては、Na、K 、NH4 塩が適している。
【0010】本発明の組成物中の陰イオン界面活性剤の
含有量は、5〜45重量%、好ましくは10〜40重量%であ
る。陰イオン界面活性剤の含有量が5重量%以上である
と泥等の粒子汚れの洗浄力や再汚染防止性が十分であ
り、45重量%以下であると、ポリヒドロキシアミン
(I)の効果が十分に発揮される。また、本発明の組成
物中のポリヒドロキシアミン(I)と陰イオン界面活性
剤の重量比は10/90〜90/10、好ましくは20/80〜50/
50である。ポリヒドロキシアミン(I)と陰イオン界面
活性剤の重量比が10/90〜90/10であると、温水を用い
ない場合での油性汚れ洗浄効果が十分に発揮され、また
泥等の粒子汚れの洗浄力や再汚染防止性が十分となる。
【0011】また、本発明では非イオン界面活性剤、陽
イオン界面活性剤、両性界面活性剤等のその他の界面活
性剤を併用することもできる。組成物中の界面活性剤の
総含有量は10〜60重量%が好ましい。また、十分な洗浄
力を発現するために、本発明の洗浄剤にはアルカリ剤、
無機ビルダー、有機ビルダー、泥分散剤等を加えること
が好ましい。
【0012】本発明に用いられる非イオン界面活性剤と
しては、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が10〜18
のポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、
高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキ
サイド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシ
ド、グリセリン脂肪酸モノエステル、アルキルアミンオ
キサイド等が、陽イオン界面活性剤としては、第4級ア
ンモニウム塩型界面活性剤等が、両性界面活性剤として
は、スルホベタイン型界面活性剤、カルボベタイン型界
面活性剤等が挙げられる。
【0013】更に、本発明の洗浄剤組成物には、下記よ
うな成分を配合することができる。結晶性珪酸塩とアル
ミノ珪酸塩は粉末状、粒状あるいは塊状の衣料用洗浄剤
に、より好適に用いることができる。結晶性珪酸塩はア
ルカリ緩衝能の観点から好ましい併用成分である。 <結晶性珪酸塩>本発明に用いられる結晶性珪酸塩とし
て好適なものは、次の一般式(A)又は(B)で表され
る組成を有するものである。
【0014】 x(M2O)・y(SiO2)・z(MemOn)・w(H2O) (A) 〔式中、M は周期律表のIa族元素を示し、Meは周期律表
のIIa 族元素、IIb 族元素、IIIa族元素、IVa 族元素又
はVIII族元素から選ばれる1種又は2種以上の組み合わ
せを示し、 y/x= 0.5〜2.6 、 z/x=0.01〜1.0 、w
=0〜20、 n/m=0.5 〜2.0 である。〕 M2O・y'(SiO2)・w(H2O) (B) 〔式中、M及びwは前記の意味を示し、y'=1.5〜2.6であ
る。〕 一般式(A)において、M は周期律表のIa族元素から選
ばれ、Ia族元素としては、Na、K 等が挙げられる。これ
らは単独で或いは例えばNa2OとK2O とが混合してM2O 成
分を構成してもよい。
【0015】Meは周期律表のIIa 族元素、IIb 族元素、
IIIa族元素、IVa 族元素又はVIII族元素から選ばれ、例
えばMg、Ca、Zn、Y 、Ti、Zr、Fe等が挙げられ、資源及
び安全上の点から好ましくはMg、Caである。また、これ
らは単独で或いは2種以上混合していてもよく、例えば
MgO 、CaO 等が混合してMemOn成分を構成していてもよ
い。
【0016】一般式(A)で表される結晶性珪酸塩の調
製方法としては、目的とする結晶性珪酸塩のx,y,z の値
となるように所定の量比で原料成分を混合し、 300〜15
00℃、好ましくは 500〜1000℃、更に好ましくは 600〜
900 ℃の範囲で焼成して結晶化させる方法が例示され
る。特開平7−89712 号公報に記載の方法でも製造でき
る。
【0017】一般式(A)で表される結晶性珪酸塩は、
その平均粒径が 0.1〜100 μm であることが好ましく、
より好ましくは1〜60μm である。平均粒径が100 μm
以下であるとイオン交換の発現速度が速く、洗浄性が良
好となり、また、0.1 μm 以上であると、吸湿性並びに
吸CO2 性が低下し、品質が良好となる傾向がある。な
お、ここでいう平均粒径とは、粒度分布のメジアン径で
ある。
【0018】一般式(B)で表される結晶性珪酸塩にお
いては、y'、w が 1.7≦y'≦2.2 、且つ w=0のものが
好ましく、陽イオン交換能が 100〜400 CaCO3 mg/g の
ものが好ましく使用でき、良好なイオン捕捉能を有す
る。一般式(B)で表される結晶性珪酸塩は、アルカリ
能とアルカリ緩衝効果を有し、更にイオン交換能を有す
るため、その配合量を適宜調整することにより、洗浄条
件を好適に調整することができる。
【0019】一般式(B)で表される結晶性珪酸塩は、
特開昭60−227895号公報にその製法が記載されており、
一般的には無定形のガラス状珪酸ソーダを 200〜1000℃
で焼成して結晶性とすることによって得られる。合成方
法の詳細は例えばPhys,Chem.Glasses,7, 127-138(196
6)、Z.Kristallogr., 129, 396-404(1969)等に記載され
ている。本発明において、一般式(B)で表される結晶
性珪酸塩は、一般式(A)で表される結晶性珪酸塩と同
様に、平均粒径が 0.1〜100 μm であることが好まし
く、より好ましくは1〜60μm である。
【0020】本発明において、一般式(A)又は(B)
で表される結晶性珪酸塩は、それぞれ単独あるいは2種
以上を用いることができる。本発明の洗浄剤組成物中の
結晶性珪酸塩の配合量は1〜40重量%が好ましく、5〜
35重量%が更に好ましい。結晶性珪酸塩を1重量%以上
配合すると十分な洗浄力の向上が見られ、また、40重量
%以下の配合では吸湿性の増加を抑え、ケーキング等の
粉末物性が低下するおそれはない。
【0021】<アルミノ珪酸塩>アルミノ珪酸塩として
は非晶質、結晶質のいずれも用いることができる。非晶
質アルミノ珪酸塩としては、珪素をSiO2として30重量%
以上、好ましくは40重量%以上含有するものが良く、ま
た5%分散液のpHが9以上であるものを用いると、高湿
度貯蔵後の洗剤の溶解性の劣化が更に改善される。
【0022】本発明に用いられる非晶質アルミノ珪酸塩
としては、一般式(i)で表されるものが例示され、これ
らは高吸油性で且つ陽イオン交換能が高い。 a(M2O)・Al2O3・b(SiO2)・c(H2O) (i) 〔式中、M は前記の意味を示し、a, b, cは各成分のモ
ル数を示し、0.7≦a≦2.0、0.8≦b<4、c は任意の正
数である。〕 特に一般式(ii)で表されるものが好ましい。
【0023】 Na2O・Al2O3・b'(SiO2)・c'(H2O) (ii) 〔ここで、b'は 1.8〜3.2 、c'は1〜6の数を表す。〕 また、洗剤のアルカリ度が非常に高い、或いは貯蔵条件
が非常に過酷な場合には更に厳しい2%NaOH水溶液に対
する溶解量が 0.5g以下であるという条件を満たす非晶
質アルミノ珪酸塩を選択するとよい。
【0024】即ち、非晶質アルミノ珪酸塩10gを2%Na
OH水溶液 100mlに分散し、25℃恒温条件で16時間攪拌
し、濾液中のSiO2を比色定量(比色定量は、油化学25
巻、p156、1976年を参照)する方法で、その溶解量が非
晶質アルミノ珪酸塩として 0.5g以下であるようなもの
である。
【0025】また、結晶質のアルミノ珪酸塩は、一般に
ゼオライトといわれているものであり、一般式(iii) d(M2O)・Al2O3・e(SiO2)・f(H2O) (iii) 〔式中、M は前記の意味を示し、d, e, f は各成分のモ
ル比を示し、0.7≦d≦1.5 、0.8≦e<6、f は任意の正
数である。〕で表されるものであり、中でも一般式(i
v)で表されるものが好ましい。
【0026】 Na2O・Al2O3・e'(SiO2)・f'(H2O) (iv) 〔ここで、e'は 1.8〜3.0 、f'は1〜6の数を表す。〕 結晶性アルミノ珪酸塩(ゼオライト)としては、A型、
X型、P型ゼオライトに代表される平均一次粒径 0.1〜
10μm の合成ゼオライトが好適に使用される。ゼオライ
トは粉末及び/又はゼオライトスラリーを乾燥して得ら
れるゼオライト凝集乾燥粒子として配合してもよい。本
発明の洗浄剤組成物中のアルミノ珪酸塩の配合量は1〜
60重量%が好ましく、8〜30重量%が更に好ましい。
【0027】<アルカリ剤>アルカリ剤として、前記の
結晶性珪酸塩の他に、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、セスキ炭酸ナトリ
ウム、オルトリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウ
ム、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナト
リウム等を用いることができる。組成物中に含まれるア
ルカリ剤は、その30〜100 重量%、好ましくは50〜100
重量%を前記の結晶性珪酸塩が占めるものが望ましい。
【0028】<カルボン酸系ポリマー>カルボン酸系ポ
リマーは金属イオンを封鎖する機能を有する他、固体粒
子汚れを衣料から洗濯浴中へ分散させる作用と、その粒
子が衣料へ再付着することを防ぐ作用がある。当該カル
ボン酸系ポリマーとしては、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸等のホモポリマー乃至コポリマーが例示
され、コポリマーとしては、上記モノマーとマレイン酸
を共重合したものが好適であり、分子量が数千〜10万の
ものが好ましい。またポリグリシジル酸塩等のポリマ
ー、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体
並びにポリアスパラギン酸塩等のアミノカルボン酸系の
ポリマーも例示され、これらは金属イオン封鎖能、分散
能及び再汚染防止能を有する。これらの中ではアクリル
酸−マレイン酸コポリマーの塩とポリアクリル酸の塩が
特に優れている。カルボン酸系ポリマーは、本発明の組
成物中に好ましくは1〜20重量%、更に好ましくは2〜
10重量%配合される。
【0029】本発明の洗浄剤組成物には、その他一般に
洗浄剤に配合することができる成分を配合することがで
きる。例えばエチレンジアミン四酢酸及びクエン酸塩等
の有機金属イオン封鎖剤、硫酸ナトリウム等の増量剤、
ポリエチレングリコール及びポリビニルアルコール等の
その他分散剤、ポリビニルピロリド等の色移り防止剤、
過炭酸ナトリウム等の漂白剤、特開平6−316700号公報
第6頁記載の化合物及びテトラアセチルエチレンジアミ
ン等の漂白活性化剤、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミ
ラーゼ及びリパーゼ等の酵素、ホウ素化合物及び亜硫酸
ナトリウム等の酵素安定剤、ビフェニル型、スチルベン
型の蛍光染料、シリコーン/シリカ系等の消泡剤、酸化
防止剤、青味付与剤並びに香料等を配合することができ
る。
【0030】本発明の洗浄剤組成物は粉末状、粒状、塊
状又は液状の組成物である。本発明の洗浄剤組成物が粉
末の場合の平均粒径は、好ましい粉末物性を得るために
200〜1000μm、特に 200〜600 μmであることが望ま
しい。また、粒状洗剤の場合は、本発明の洗浄剤組成物
の嵩密度は 0.5〜1.2 g/cm3 、好ましくは0.6〜1.0
g/cm3 である。塊状(錠剤型又はタブレット型)洗剤
の場合は、嵩密度は 0.8〜1.8 g/cm3 、好ましくは
1.0〜1.6 g/cm3 である。
【0031】本発明の洗浄剤組成物は洗濯機洗浄、漬け
置き洗浄等の洗浄方法、並びに衣類や水の量、汚れの度
合い、機械の使用方法等により、それぞれの洗浄に適し
た濃度にして使用することができる。例えば、洗濯機洗
浄の場合、0.03〜0.3 重量%の洗浄濃度で使用すること
ができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、温水を用いない場合の
洗濯でも良好な油性汚れ洗浄力を示す洗浄剤組成物が得
られる。
【0033】
【実施例】以下の例において、%は特記しない限り重量
%である。
【0034】製造例1 一般式(I)において、 R=C12H25, n+m=2の化合物
(ポリヒドロキシアミン1−aとする)の製造 撹拌機、滴下ロートを備えたフラスコに、ドデシルアミ
ン(Mw185) 185gを仕込んだ後に80℃へ加熱した。その
後、グリシドール(Mw74)148gを1時間かけて滴下した
後、3時間熟成して、標記化合物を得た。
【0035】実施例1 ポリヒドロキシアミン1−a 0.5kg、直鎖アルキル(C10
〜C13)ベンゼンスルホン酸ナトリウム(以下LASと略
記)2.5kg 、脂肪酸石鹸(平均炭素数12, Na塩、以下F
Aと略記)0.3kg 、ポリオキシエチレン(エチレンオキ
サイド平均付加モル数=12.7)ドデシルエーテル(HLB=
15)(以下AEと略記)0.5 kg、下記組成のゼオライト
1.0kg、炭酸ナトリウム1.25kg、アクリル酸/マレイン
酸(モル比7/3)コポリマーのNa塩(平均分子量7
万, 以下AMと略記)0.5kg、芒硝0.8kg、及び蛍光染料
〔4,4'−ビス(2−スルホスチリル)−ビフェニル塩〕
0.05kgから含水量50重量%のスラリーを調製し、それを
噴霧乾燥して得られた粉末をハイスピードミキサー(攪
拌転動造粒機、深江工業(株)製)中に投入し、下記組
成のゼオライト 1.0kg、下記組成の珪酸塩(A)1.0kg
を加えて造粒し、造粒終了30秒前、更に下記組成のゼオ
ライト 0.5kgを加えた。得られた造粒粒子と酵素〔サビ
ナーゼ12.0TW(ノボノルディスク社製)、リポラーゼ10
0T(ノボノルディスク社製)、セルザイム0.1T(ノボノ
ルディスク社製)、ターマミル60T (ノボノルディスク
社製)を重量比2:1:1:1で混合したもの〕 0.1kg
をVブレンダーでブレンドし、表1に示す組成を有する
高密度粒状洗浄剤組成物(平均粒径523μm 、嵩密度 78
8g/L)を得た。
【0036】・ゼオライト(結晶性アルミノ珪酸塩):
組成 M2O・Al2O3・2SiO2・2H2O、平均粒子径4μm、イ
オン交換容量290CaCO3mg/g 、M はNa、K ・珪酸塩(A):組成 M2O・1.8SiO2・0.02MeO(ここ
で、M:Na,K, K/Na=0.03、Me=Ca,Mg、Mg/Ca=0.0
1) 、イオン交換容量290 CaCO3 mg/g 、平均粒子径30
μm 〔一般式(A)で表わされる結晶性珪酸塩〕 尚、表1中の共通成分とは、酵素1%、蛍光染料 0.5%
及び芒硝であり、芒硝で粒状洗浄剤組成物全体の量が10
0 %になるように調整した。
【0037】実施例2〜4及び比較例1 実施例1と同様にして、表1に示す組成を有する高密度
粒状洗浄剤組成物を得た。尚、表1において、上記以外
の略号は以下の意味を示す。
【0038】・ポリヒドロキシアミン1−b:一般式
(I)において、 R=C12H25, m+n=3の化合物 ・ポリヒドロキシアミン1−c:一般式(I)におい
て、 R=C12H25, m+n=4の化合物 ・AS:アルキル硫酸エステルナトリウム塩(アルキル
基は椰子脂肪酸から誘導されるアルキル基組成) ・珪酸塩(B):組成 M2O・2SiO2 、イオン交換容量22
4CaCO3mg/g 、平均粒子径30μm 〔一般式(B)で表わ
される結晶性珪酸塩〕 ・PA:ポリアクリル酸ナトリウム、平均分子量8000 実施例1〜4及び比較例1で得られた高密度粒状洗浄剤
組成物について、下記方法で油性汚れの洗浄力試験を行
った。結果を表1に示す。
【0039】<洗浄力試験> (1) 人工汚染布の調製 下記組成の人工汚染液を布に付着して人工汚染布を調製
した。人工汚染液の布への付着は、グラビアロールコー
ターを用いて行った。人工汚染液を布に付着させ人工汚
染布を作製する工程は、グラビアロールのセル容量 58c
m3/m2、塗布速度1.0m/min 、乾燥温度 100℃、乾燥時
間1分間で行った。布は木綿金巾2003布(谷頭商店製)
を使用した。本人工汚染布を油性汚れの試験布とする。
【0040】・人工汚染液の組成 ラウリン酸 0.44% ミリスチン酸 3.09% ペンタデカン酸 2.31% パルミチン酸 6.18% ヘプタデカン酸 0.44% ステアリン酸 1.57% オレイン酸 7.75% トリオレイン酸 13.06% パルミチン酸n−ヘキサデシル 2.18% スクアレン 6.53% 卵白レシチン液晶物 1.94% 鹿沼赤土 8.11% カーボンブラック 0.01% 水道水 バランス (2) 洗浄条件及び評価方法 洗浄剤組成物水溶液1リットルに、10cm×10cmの試験布
を5枚入れ、ターゴトメーターにて100r/minで洗浄し
た。洗浄条件は次の通りである。
【0041】・洗浄条件 洗浄時間 10分 洗浄剤濃度 0.067 % 水の硬度 2°DH 水温 10℃ すすぎ 水道水にて5分間 洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の試験布の 550nmに
おける反射率を自記色彩計(島津製作所製)にて測定
し、次式によって洗浄率(%)を求め、5枚の測定平均
値を洗浄率として示した。
【0042】
【数1】
【0043】
【表1】
【0044】実施例5〜8及び比較例2 上記実施例1〜4に準じて、表2に示す組成の洗浄剤組
成物を調製し、油性汚れと泥汚れに対する洗浄力試験を
行った。表2中の組成物の略号は実施例1と同じ意味で
ある。試験布として、油性汚れでは実施例1と同様の人
工汚染布を用い、また泥汚れでは下記のようにして調製
した泥汚れ汚染布を用いた。洗浄力の試験方法は実施例
1と同じである。ただし、用いる洗浄剤組成物水溶液の
水温は20℃とした。結果を表2に示す。
【0045】・泥汚れ汚染布の調製 鹿沼園芸用赤玉土を 120℃±5℃で4時間乾燥後、粉砕
し、150メッシュ(100μm)パスのものを 120℃±5℃
で乾燥し、得られた土 150gを1リットルのパークレン
に分散し、金巾#2023布をこの液に接触させ、ブラッシ
ングし分散液を除去し過剰付着汚れを脱落させる(特開
昭55−26473 号参照)。
【0046】
【表2】
【0047】表2から明らかなように、本発明の洗浄剤
組成物は比較の洗浄剤組成物に比べ、油性汚れが特に優
れており、また泥汚れにおいても、比較の洗浄剤組成物
に比べて同等或いはそれ以上である。尚、界面活性剤は
その構造によっては衣類への再汚染が生じる場合もあ
り、これは衣類に界面活性剤が吸着することにより界面
活性剤と泥の相互作用から、衣類上に泥が再付着するた
めに起こると考えられている。しかし上記結果から、本
発明の洗浄剤組成物は、泥の再付着が起こらず再汚染を
生じさせないことが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 隆也 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 藤生 明 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AA02 AB03 AB19 AC08 AC13 BA09 BA10 DA01 DB02 EA16 EA25 EA28 EB22 EB32 EC01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表されるポリヒドロキシ
    アミン(以下ポリヒドロキシアミン(I)と略記)を3
    〜50重量%、及び陰イオン界面活性剤を5〜45重量%含
    有し、且つポリヒドロキシアミン(I)と陰イオン界面
    活性剤の重量比が10/90〜90/10である衣料用洗浄剤組
    成物。 【化1】 〔式中、R は炭素数7〜19の直鎖もしくは分岐鎖のアル
    キル基又はアルケニル基を示す。m及びnはそれぞれグ
    リシドールの平均付加モル数を示す数である。〕
  2. 【請求項2】 結晶性珪酸塩を1〜40重量%含有する請
    求項1記載の衣料用洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 アルミノ珪酸塩を1〜60重量%含有する
    請求項1又は2記載の衣料用洗浄剤組成物。
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JP2002205976A (ja) * 2001-01-10 2002-07-23 Nof Corp アミノアルコールの製造方法

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