JP2000052582A - 熱転写プリンタ印字機構 - Google Patents

熱転写プリンタ印字機構

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JP2000052582A
JP2000052582A JP22494398A JP22494398A JP2000052582A JP 2000052582 A JP2000052582 A JP 2000052582A JP 22494398 A JP22494398 A JP 22494398A JP 22494398 A JP22494398 A JP 22494398A JP 2000052582 A JP2000052582 A JP 2000052582A
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thermal
thermal head
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JP22494398A
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Atsuhiko Shimoyama
淳彦 霜山
Masahiro Shiiki
将浩 椎木
Hideaki Shimizu
英明 清水
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多色印字可能な熱転写プリンタ印字機構にお
いて、機構全体の小型化を図ると共に、印字時間を短縮
する。 【解決手段】 サーマルヘッド3,4を記録紙10の搬
送方向に並んで配置し、複数色のインク層を巻き取り方
向に順にベースフィルムに塗布して形成されたインクリ
ボン7をサーマルヘッド3,4に跨がって装着した。こ
れにより、サーマルヘッド3,4を用いてインクリボン
7の別の色の印字を同時的に行うことができ、また、サ
ーマルヘッド3,4のそれぞれで使用するインクリボン
7の頭出しと記録紙10の位置合わせを同時に行うこと
ができ、印字時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクリボンに塗
布されたインクを記録媒体に熱転写して記録を行う熱転
写方式のプリンタ印字機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱転写プリンタ印字機構におい
て、複数のインクリボンと複数のサーマルヘッドを用い
てマゼンタ(M)、イエロー(Y)、オーバコート(O
L)、シアン(C)等の各色のインクを記録紙に熱転写
することにより、記録紙にカラー画像を再現するように
したものがある。また、薄いフィルムベース表面にY,
M,C,OLの各色のインクを順に塗布したインクリボ
ンを用いて、1つのサーマルヘッドで記録紙にカラー画
像を再現するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者のような熱転写プリンタ印字機構では、インクリボン
を複数本用い、サーマルヘッド、プラテンローラ及び搬
送ローラを複数組設ける必要があるので、機構全体が大
型化するという問題があった。また、上記後者のような
熱転写プリンタ印字機構では、Y,M,C,OLの各色
のインクを順に塗布した1本のインクリボンを用いて1
つのサーマルヘッドで印字を行っているため、各色の印
字毎にインクリボンの頭出しと記録紙の位置合わせを行
わなければならず、印字時間が長くなるという問題があ
った。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、機構全体の小型化を図ることが
できると共に、印字時間を短縮することができる多色印
字可能な熱転写プリンタ印字機構を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、インクリボンに塗布されたインクを記録媒
体に熱転写して記録を行う熱転写方式のプリンタ印字機
構において、プラテンローラと、プラテンローラに対し
て圧接及び圧接解除可能な少なくとも2個のサーマルヘ
ッドと、プラテンローラとサーマルヘッドの間に記録媒
体と共に重ね合わせて挿入され、複数色のインク層を巻
き取り方向に順にベースフィルムに塗布して形成された
少なくとも1本の面順次インクリボンと、インクリボン
を巻き取る巻き取り手段と、記録媒体を搬送する搬送手
段とを備え、2個のサーマルヘッドは記録媒体の搬送方
向に並んで配置され、インクリボンは2個のサーマルヘ
ッドに跨がって装着されるようにしたものである。
【0006】上記構成においては、記録媒体の搬送方向
に並んで配置された2個のサーマルヘッドを用いてこれ
らのサーマルヘッドに跨がって装着された面順次インク
リボン中の別々の色の印字を行うことができるので、例
えば2個のサーマルヘッドのそれぞれで使用するインク
リボンの頭出しと記録媒体の位置合わせを同時に行うこ
とができるようにすることにより、従来の1本の面順次
インクリボンと1個のサーマルヘッドを用いた熱転写プ
リンタ印字機構と比べて、印字時間を短縮することがで
きる。
【0007】また、2個のサーマルヘッドをそれぞれの
印字方向が反対又は同じ方向となるように配置し、巻き
取り手段は、2個のサーマルヘッド間に位置して、面順
次インクリボンを引き出す構成を有するものとすること
ができる。
【0008】また、2個のサーマルヘッド間の距離を
T、それぞれのサーマルヘッドと前記巻き取り手段間の
距離をR、面順次インクリボン中の1色の長さをrとし
たとき、r≧2×R−Tの関係が成立するようにしても
よい。これにより、先に印字を開始するサーマルヘッド
に面順次インクリボンの1色の先頭位置を合わせて印字
を開始し、記録媒体の印字開始位置が2つのサーマルヘ
ッド間を移動して後で印字を行うサーマルヘッド位置に
到達した際に、面順次インクリボンの先に印字した色の
1つ前の色のリボンの先端が後で印字を行うサーマルヘ
ッドに到達するので、それ以降、同時的に面順次インク
リボンの連続する複数の色のリボンを用いて多色印字を
行うことができる。
【0009】また、面順次インクリボンのサイズを検出
する検出手段をさらに備え、巻き取り手段は移動可能な
構成とされ、検出手段によって検出された面順次インク
リボンのサイズに応じて、距離RがR=0.5×(T+
r)となるように移動するものとしてもよい。これによ
り、先に印字を開始するサーマルヘッドに面順次インク
リボン中の1色のリボンの先頭位置を合わせて印字を開
始し、記録媒体が2つのサーマルヘッド間を移動して後
で印字を行うサーマルヘッドに到達した際に、面順次イ
ンクリボンの先に印字した色の1つ前の色のリボンの先
頭位置が後で印字を行うサーマルヘッドに位置付き、記
録媒体上の先に印字した位置と同じ位置から印字を開始
することができるので、各色の印字毎にインクリボンの
頭出しや記録媒体の位置合わせを行う必要がなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の印字機構が適用さ
れるプリンタの一例について図面を参照して説明する。
図1は熱転写プリンタの外観図である。熱転写プリンタ
100の本体をなすハウジング111の上面には、蓋部
材112が揺動軸112aを中心に開閉自在に取り付け
られている。また、熱転写プリンタ100の背面側に設
けられた給紙部121には、複数枚の記録紙を収納した
給紙トレイ114が傾斜して設けられている。また、熱
転写プリンタ100の前面側には、カットされた用紙片
を貯えるダスタ部124がハウジング111に対して抜
き差し自在に設けられている。不要部分をカットした後
の記録紙は、用紙排出口116を通ってダスタ部124
の前面に一体的に設けられた排紙トレイ117上に排出
される。
【0011】図2は図1の熱転写プリンタの断面図であ
る。熱転写プリンタ100は、内部のほぼ中央部に印字
機構30を有しており、また、この印字機構30の図示
で右側には給紙部121を、印字機構30の左側には排
紙部122を有している。また、排紙部122には、画
像を再現した後の記録紙10の不要部分をカットする用
紙カッティング部123が設けられており、このカッテ
ィング部123の下方には上述したダスタ部124が配
設されている。また、熱転写プリンタ100内部の下方
には、外部の制御装置から入力された画像信号に対して
所定の画像処理を行うと共に熱転写プリンタ100作動
の制御を司るコントロールユニット119も内蔵されて
いる。
【0012】ハウジング111内には、プラテンローラ
1が回転自在に支持されており、蓋部材112の内面側
には、不図示の連動部材によって、サーマルヘッド3を
有するヘッドベース127がプラテンローラ1に対して
進退移動自在に取り付けられている。ヘッドベース12
7がプラテンローラ1に対して前進移動すると、サーマ
ルヘッド3はプラテンローラ1に圧接する位置に移動
し、これに対してヘッドベース127がプラテンローラ
1に対して後退移動すると、サーマルヘッド3は圧接を
解除する位置に移動する。ヘッドベース127は、スプ
リング等によってサーマルヘッド3をプラテンローラ1
に対して後退した位置(圧接を解除する位置)に保持す
るように、図2中矢印Aで示す方向に付勢されている。
【0013】蓋部材112に回転自在に取り付けた駆動
軸128には、ヘッドベース127に当接してヘッドベ
ース127を前進移動させ、サーマルヘッド3をプラテ
ンローラ1に対して圧接させる圧接用偏心カム129が
固着されている。駆動軸128を回転させて圧接用偏心
カム129を回転移動させるために、パルスモータから
なる不図示のサーマルヘッド駆動モータが駆動軸128
に接続されている。圧接用偏心カム129が回転してカ
ム中心がヘッドベース127に近づくと、ヘッドベース
127が前進移動し、サーマルヘッド3はプラテンロー
ラ1に圧接する。また、圧接用偏心カム129が回転し
てカム中心がヘッドベース127から離反すると、スプ
リング等の弾力によりヘッドベース127が後退移動
し、サーマルヘッド3の圧接が解除される。
【0014】ここで、熱転写プリンタ印字機構の従来構
成について図3を参照して説明する。熱転写プリンタ印
字機構230は、サーマルヘッド203、プラテンロー
ラ201、供給側ボビン208、巻き取り側ボビン20
9及び搬送ローラ206からなる複数組の印字機構から
構成され、それぞれの印字機構は別々の色のインクリボ
ン207の印字専用に用いられる。それぞれの印字機構
を用いて記録紙210上に各色の印字を行うことによ
り、記録紙210上にカラー画像を印刷することが可能
となる。ところが、このように複数組の印字機構を有す
る構成では、熱転写プリンタ全体が大型化してしまう。
【0015】次に、本実施形態による熱転写プリンタ印
字機構の構成について図4を参照して説明する。本実施
形態による熱転写プリンタ印字機構30は、2組のサー
マルヘッド3,4、プラテンローラ1,2、及び1組の
供給側ボビン8、インクリボン巻き取りローラ5(以
下、巻き取りローラと省略する)、搬送ローラ6、巻き
取り側ボビン9より構成される。本発明で用いられるイ
ンクリボン7を図5に示す。インクリボン7は、マゼン
タ(M)、イエロー(Y)、オーバコート(OL)、及
びシアン(C)の各色のインク層を順にベースフィルム
に塗布して形成された1本のインクリボンであって、記
録紙10上にカラー画像を印刷する。2個のサーマルヘ
ッド3,4は、記録紙10の搬送方向に並んで配置さ
れ、インクリボン7は、サーマルヘッド3,4に跨がっ
て装着される。これにより、1本のインクリボン7を用
いて同一搬送路上で連続して2色の印字を行うことがで
きる。
【0016】次に、第1の実施形態による正逆両方向印
字が可能な熱転写プリンタ印字機構30の構成について
図6を参照して説明する。第1の実施形態では、2個の
サーマルヘッド3,4がそれぞれの印字方向が反対とな
るように配置されており、また、これらのサーマルヘッ
ド3,4の間には熱転写中のインクリボン7を引き出す
巻き取りローラ5及び記録紙10を搬送する搬送ローラ
6が配されている。
【0017】第1の実施形態による熱転写プリンタ印字
機構30の印字時の動作について図7乃至図12を参照
して説明する。先ず、図7に示されるように、マーク検
出センサS1と巻き取りローラ5を用いてインクリボン
7中のYとMの頭出しを行う。具体的には、インクリボ
ン7を巻き取りローラ5によって供給側ボビン8から繰
り出しながら、マーク検出センサS1によってインクリ
ボン7に付された頭出しマークを検出し、頭出しマーク
の検出時点で巻き取りローラ5によるインクリボン7の
巻き取りを停止することにより、Yのリボンの先端位置
をサーマルヘッド3に、Mのリボンの後端位置をサーマ
ルヘッド4に位置づける。そして、弛んだインクリボン
7を巻き取り側ボビン9で巻き取る。次に、先端検出セ
ンサS2と搬送ローラ6を用いて記録紙10を印字開始
位置まで搬送する。具体的には、記録紙10を搬送ロー
ラ6によって給紙ロール11から繰り出しながら、先端
検出センサS2によって用紙先端を検出し、用紙先端位
置の検出時点で搬送ローラ6の回転を停止させることに
より、サーマルヘッド3に記録紙10のY印字開始位置
が来るようにする。
【0018】次に、図8に示されるように、サーマルヘ
ッド3で記録紙10にYの印字を開始する。印字中は、
記録紙10が搬送ローラ6によって図示のY印字方向に
搬送され、また、インクリボン7のYの部分が巻き取り
ローラ5の上昇によって上方向に引き出される。この
際、インクリボン7のMの部分は移動せず、その後端位
置がサーマルヘッド4に位置づいたままとなる。そし
て、Yの印字が終了すると、図9に示されるように、搬
送ローラ6によって記録紙10のYの印字終了位置をサ
ーマルヘッド4まで搬送して、サーマルヘッド4による
Mの印字を開始する。この際、記録紙10のY印字終了
位置がMの印字開始位置となり、Yの印字とは逆方向に
印字を行う。印字中は、記録紙10が搬送ローラ6によ
ってY印字とは逆方向に搬送され、また、インクリボン
7のMの部分が巻き取りローラ5の上昇によって上方向
に引き出される。そして、サーマルヘッド4に記録紙1
0のY印字開始位置が位置付くまでMの印字を続ける。
【0019】Yの印字が終了すると、図10に示される
ように、巻き取りローラ5を初期位置まで下降させて、
弛んだインクリボン7を巻き取り側ボビン9で巻き取
る。そして、図7で説明したインクリボン7中のYとM
の頭出し処理と同様な処理を行って、インクリボン7中
のC及びOLの頭出しを行う。また、搬送ローラ6によ
って記録紙10のM印字終了位置をサーマルヘッド3ま
で搬送して、これをC印字開始位置とする。
【0020】次に、図11に示されるように、サーマル
ヘッド3で記録紙10にCの印字を開始する。印字中
は、図7で説明したY印字の場合と同様に、記録紙10
が搬送ローラ6によって図示のC印字方向に搬送され、
また、インクリボン7のCの部分が巻き取りローラ5の
上昇によって上方向に引き出される。この際、インクリ
ボン7のOLの部分は移動せず、その後端位置がサーマ
ルヘッド4に位置づいたままとなる。そして、Cの印字
が終了すると、図12に示されるように、搬送ローラ6
によって記録紙10のCの印字終了位置をサーマルヘッ
ド4まで搬送して、サーマルヘッド4によるOLの印字
を開始する。この際、記録紙10のC印字終了位置がO
Lの印字開始位置となり、Cの印字とは逆方向に印字を
行う。印字中は、記録紙10が搬送ローラ6によってC
印字とは逆方向に搬送され、また、インクリボン7のO
Lの部分が巻き取りローラ5の上昇によって上方向に引
き出される。そして、サーマルヘッド4に記録紙10の
C印字開始位置が位置付くと、OLの印字を終了して、
記録紙10を排出する。
【0021】上述したように、第1の実施形態による熱
転写プリンタ印字機構30は、2個のサーマルヘッド
3,4をそれぞれの印字方向が反対となるように配置
し、これらのサーマルヘッド3,4と巻き取りローラ5
を、初期状態で一方のサーマルヘッド3においてインク
リボンの所定の色のリボンの頭出しを行った場合に、他
方のサーマルヘッド4にインクリボン7中の次色のリボ
ンの先端が位置付く位置に配置し、巻き取りローラ5に
よってインクリボン7の印字している色のリボンのみを
引き出すようにしたことにより、2個のサーマルヘッド
3,4のそれぞれにおけるリボンの頭出しを同時に行
い、一方のサーマルヘッド4においてリボンの頭出し状
態を保持したままで、他方のサーマルヘッド3において
リボンを引き出して印字することができる。従って、従
来の1本のインクリボンと1本のサーマルヘッドを用い
た熱転写プリンタ印字機構のように各色の印字毎にイン
クリボンの頭出しを行う必要がなくなるので、インクリ
ボンの頭出し回数が少なくて済み、印字時間を短縮する
ことができる。また、従来例の複数組の印字機構から構
成された熱転写プリンタ印字機構230と比べて、熱転
写プリンタ全体の小型化を図ることができる。
【0022】次に、第2の実施形態による多色同時印字
が可能な熱転写プリンタ印字機構30の構成について図
13を参照して説明する。第1の実施形態では、2本の
サーマルヘッド3,4をそれぞれの印字方向が反対とな
るように配置したが、第2の実施形態では、2本のサー
マルヘッド3,4を印字方向が同一となるように配置す
る。また、第2の実施形態では、搬送ローラ6を給紙ロ
ール11の側に配置する。
【0023】第2の実施形態による熱転写プリンタ印字
機構30の印字時の動作について図14乃至図17を参
照して説明する。先ず、図14に示されるように、マー
ク検出センサS1と巻き取りローラ5を用いてインクリ
ボン7のYの頭出しを行う。具体的には、インクリボン
7を巻き取りローラ5によって供給側ボビン8から繰り
出しながら、マーク検出センサS1によってインクリボ
ン7に付されたYのリボンの頭出しマークを検出し、頭
出しマークの検出時点で巻き取りローラ5によるインク
リボン7の巻き取りを停止することにより、Yのリボン
の先端位置をサーマルヘッド3に位置づける。そして、
弛んだインクリボン7を巻き取り側ボビン9で巻き取
る。次に、搬送ローラ6を用いて記録紙10をY印字開
始位置まで搬送する。具体的には、不図示の搬送モータ
を用いて搬送ローラ6を回転させて記録紙10を給紙ロ
ール11から繰り出しながら、先端検出センサS2によ
って記録紙10の用紙先端を検出する。そして、用紙先
端位置の検出時点からの搬送モータの駆動パルス数をカ
ウントすることにより、サーマルヘッド3に記録紙10
のY印字開始位置が来るように調整し、この位置からY
の印字を開始する。印字中は、記録紙10が搬送ローラ
6によって図14中の矢印の方向に搬送され、また、イ
ンクリボン7のYの部分が巻き取りローラ5によって引
き出される。
【0024】次に、図15に示されるように、搬送ロー
ラ6によって記録紙10のYの印字開始位置がサーマル
ヘッド4まで搬送されると、巻き取りローラ5によって
引き出されたインクリボン7が巻き取り側ボビン9で巻
き取られて、インクリボン7のMの部分の先端がサーマ
ルヘッド4に到達する。記録紙10のYの印字開始位置
をMの印字開始位置として、サーマルヘッド4でMの印
字を開始する。大サイズの画像を大サイズのインクリボ
ン7を用いて印字した場合には、この時点でサーマルヘ
ッド3側でYの印字を継続中であり、YとMの2色を同
時に印字することになる。そして、記録紙10のY印字
終了位置がサーマルヘッド3に位置付くと、サーマルヘ
ッド3側におけるYの印字を終了し、また、記録紙10
のM印字終了位置がサーマルヘッド4に位置付くと、サ
ーマルヘッド4側におけるMの印字を終了する。
【0025】次に、図16に示されるように、マーク検
出センサS1と巻き取りローラ5を用いてインクリボン
7のCの頭出しを行う。具体的には、インクリボン7を
巻き取りローラ5によって供給側ボビン8から繰り出し
ながら、マーク検出センサS1によってインクリボン7
に付されたCのリボンの頭出しマークを検出し、頭出し
マークの検出時点で巻き取りローラ5によるインクリボ
ン7の巻き取りを停止することにより、Cのリボンの先
端位置をサーマルヘッド3に位置づける。そして、弛ん
だインクリボン7を巻き取り側ボビン9で巻き取る。次
に、記録紙10のC印字開始位置がサーマルヘッド3に
位置付くまで記録紙10をバックフィードして、サーマ
ルヘッド3によりCの印字を開始する。印字中は、記録
紙10が搬送ローラ6によって図16中の矢印の方向に
搬送され、また、インクリボン7のCの部分が巻き取り
ローラ5によって引き出される。
【0026】次に、図17に示されるように、搬送ロー
ラ6によって記録紙10のCの印字開始位置がサーマル
ヘッド4まで搬送されると、巻き取りローラ5によって
引き出されたインクリボン7が巻き取り側ボビン9で巻
き取られて、インクリボン7のOLの部分の先端がサー
マルヘッド4に到達する。記録紙10のCの印字開始位
置をOLの印字開始位置として、サーマルヘッド4でO
Lの印字を開始する。大サイズの画像を大サイズのイン
クリボン7を用いて印字した場合には、この時点でサー
マルヘッド3側でCの印字を継続中であり、CとOLの
2色を同時に印字することになる。そして、記録紙10
のC印字終了位置がサーマルヘッド3に位置付くと、C
の印字を終了し、また、記録紙10のOL印字終了位置
がサーマルヘッド4に位置付くと、OLの印字を終了す
る。この後、搬送ローラ6等を用いて記録紙10を排出
する。
【0027】次に、記録紙10のY(又はC)印字開始
位置がサーマルヘッド4に到達したときに、インクリボ
ン7のM(又はOL)の部分の先端がサーマルヘッド4
に到達する理由について図18乃至図21を参照して説
明する。図18及び図19はそれぞれ大サイズのインク
リボン7使用時におけるY印字開始時とM印字開始時の
インクリボン7、記録紙10、サーマルヘッド3,4及
び巻き取りローラ5の位置関係を示す図、図20及び図
21はそれぞれ小サイズのインクリボン7使用時におけ
る巻き取りローラ5を移動しない状態と下降させた状態
でのインクリボン7、記録紙10、サーマルヘッド3,
4及び巻き取りローラ5の位置関係を示す図である。第
2の実施形態では、巻き取りローラ5が上下に移動自在
な構成となっており、サーマルヘッド3とサーマルヘッ
ド4の間の距離をT、インクリボン7中の1色の長さを
rとすると、不図示のリボンサイズ検出センサで検出し
たインクリボン7のサイズに応じて巻き取りローラ5を
移動させることにより、サーマルヘッド3又はサーマル
ヘッド4と巻き取りローラ5との間の距離Rを、下記の
(1)式のようにすることができる。
【数1】R=0.5×(T+r)・・・(1)
【0028】上記の(1)式より、2R=T+rの式が
導けるので、サーマルヘッド3と巻き取りローラ5の間
の距離Rとサーマルヘッド4と巻き取りローラ5の間の
距離Rの合計2Rは、サーマルヘッド3とサーマルヘッ
ド4の間の距離Tとインクリボン7中の1色の長さrの
合計となる。従って、図18に示されるように、印字開
始時にサーマルヘッド3にインクリボン7のYのリボン
の先頭位置を合わせ、このサーマルヘッド3に記録紙1
0の印字開始位置の設定を行っておけば、図19に示さ
れるように、記録紙10のY印字開始位置がサーマルヘ
ッド3から距離Tだけ進んでサーマルヘッド4に到達し
た際に、インクリボン7のYの1つ前のMのリボンの先
頭位置がサーマルヘッド4に位置付くことになる。これ
により、記録紙10上のY印字開始位置と同じ位置から
Mの印字を開始することができる。
【0029】前記図18及び図19は、大サイズの画面
を大サイズのインクリボン7で印字した場合の状態を示
したものであり、この場合には巻き取りローラ5を初期
状態である上端の位置から移動しないで済む。ところ
が、図20に示されるように、小サイズの画面を小サイ
ズのインクリボン7で印字する場合には、巻き取りロー
ラ5が上端の位置のままでは、記録紙10のY印字開始
位置がサーマルヘッド4に到達した時点で、インクリボ
ン7のMのリボンの先端がサーマルヘッド4に到達しな
いため、Y印字開始位置と同じ位置からMの印字を開始
することができない。そこで、図21に示されるよう
に、小サイズのインクリボン7の1色の長さrに合わせ
て巻き取りローラ5を下降させ、距離Rを変更すること
により、記録紙10のY印字開始位置がサーマルヘッド
4に到達した時点で、インクリボン7のMのリボンの先
端がサーマルヘッド4に到達するように調整する。これ
により、Y印字開始位置と同じ位置からMの印字を開始
することができる。
【0030】上述したように、第2の実施形態による熱
転写プリンタ印字機構30は、巻き取りローラ5を上下
に移動自在な構成とし、検出されたインクリボン7のサ
イズに応じて巻き取りローラ5を移動させることによ
り、距離Rが上記(1)式の関係を保つようにすること
ができる。従って、図18に示されるように、印字開始
時にサーマルヘッド3にインクリボン7のY(C)のリ
ボンの先頭位置を合わせ、このサーマルヘッド3に記録
紙10の印字開始位置の設定を行っておけば、図19に
示されるように、記録紙10のY(C)印字開始位置が
サーマルヘッド3から距離Tだけ進んでサーマルヘッド
4に到達した際に、インクリボン7のYの1つ前のM
(OL)のリボンの先頭位置がサーマルヘッド4に位置
付き、記録紙10上のY(C)印字開始位置と同じ位置
からM(OL)の印字を開始することができる。これに
より、従来の1本のインクリボンと1本のサーマルヘッ
ドを用いた熱転写プリンタ印字機構のように各色の印字
毎にインクリボンの頭出しや記録紙の位置合わせを行う
必要がなくなるので、印字時間を短縮させることができ
る。また、従来の複数組の印字機構から構成された熱転
写プリンタ印字機構230と比べて、熱転写プリンタ全
体の小型化を図ることができる。
【0031】本発明は、上記実施形態に限られるもので
はなく、様々な変形が可能である。例えば、上記第2の
実施形態では、インクリボン7の各色のリボンの長さr
に応じて巻き取りローラ5の位置を上下に移動させるこ
とにより、2個のサーマルヘッド3,4と巻き取りロー
ラ5の位置関係を調整したが、面順次インクリボン中の
各色のリボンの長さrに応じて2個のサーマルヘッドの
間隔Tを変更させることにより、2個のサーマルヘッド
と巻き取りローラの位置関係を調整してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、少なくと
も2個のサーマルヘッドを記録媒体の搬送方向に並んで
配置し、複数色のインク層を巻き取り方向に順にベース
フィルムに塗布して形成された面順次インクリボンを少
なくとも2個のサーマルヘッドに跨がって装着したの
で、2個のサーマルヘッドを用いて面順次インクリボン
中の別々の色の印字を行うことができ、従って、例えば
2個のサーマルヘッドのそれぞれで使用する面順次イン
クリボンの頭出しと記録紙の位置合わせを同時に行うこ
とができるようになり、また、各色の印字毎に面順次イ
ンクリボンの頭出しと記録紙の位置合わせを行う必要が
なくなる。このため、従来の1本の面順次インクリボン
と1本のサーマルヘッドを用いた熱転写プリンタ印字機
構と比べて、印字時間を短縮することができる。また、
従来の複数のインクリボンと複数のサーマルヘッドを用
いた熱転写プリンタ印字機構と比べて、機構全体の小型
化を図ることができる。
【0033】また、少なくとも2個のサーマルヘッドを
それぞれの印字方向が反対又は同じ方向となるように配
置し、巻き取り手段が、2個のサーマルヘッド間に位置
して面順次インクリボンを引き出すものとすることによ
り、上記の作用効果を得ることができる。
【0034】また、2個のサーマルヘッド間の距離を
T、それぞれのサーマルヘッドと前記巻き取り手段間の
距離をR、面順次インクリボン中の1色の長さをrとし
たとき、r≧2×R−Tとなるように設定することによ
り、同時的に面順次インクリボンの連続する複数の色の
リボンを用いて記録媒体上に多色印字を行うことができ
る。
【0035】また、面順次インクリボンのサイズに応じ
て巻き取り手段を移動させて、距離RがR=0.5×
(T+r)となるようにすることにより、各色の印字毎
にインクリボンの頭出しや記録媒体の位置合わせを行う
必要がなくなり、印字時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される熱転写プリンタの一例を示
す外観図である。
【図2】同熱転写プリンタの断面図である。
【図3】熱転写プリンタ印字機構の従来構成を示す図で
ある。
【図4】本発明の一実施形態による熱転写プリンタ印字
機構の構成図である。
【図5】本発明において用いられる面順次インクリボン
を示す図である。
【図6】第1の実施形態(正逆両方向印字)による熱転
写プリンタ印字機構の構成図である。
【図7】上記印字機構におけるY及びMの頭出し時の動
作説明図である。
【図8】上記印字機構におけるY印字時の動作説明図で
ある。
【図9】上記印字機構におけるM印字時の動作説明図で
ある。
【図10】上記印字機構におけるC及びOLの頭出し時
の動作説明図である。
【図11】上記印字機構におけるC印字時の動作説明図
である。
【図12】上記印字機構におけるOL印字時の動作説明
図である。
【図13】第2の実施形態(多色同時印字)による熱転
写プリンタ印字機構の構成図である。
【図14】上記印字機構におけるY頭出し及びY印字時
の動作説明図である。
【図15】上記印字機構におけるM頭出し及びM印字時
の動作説明図である。
【図16】上記印字機構におけるC頭出し及びC印字時
の動作説明図である。
【図17】上記印字機構におけるOL頭出し及びOL印
字時の動作説明図である。
【図18】上記印字操作におけるインクリボン、記録
紙、サーマルヘッド及び巻き取りローラの位置関係を示
す図である。
【図19】同上印字操作におけるインクリボン、記録
紙、サーマルヘッド及び巻き取りローラの位置関係を示
す図である。
【図20】巻き取りローラを移動しない状態でのインク
リボン、記録紙、サーマルヘッド及び巻き取りローラの
位置関係を示す図である。
【図21】巻き取りローラを移動させた状態でのインク
リボン、記録紙、サーマルヘッド及び巻き取りローラの
位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1 プラテンローラ 2 プラテンローラ 3 サーマルヘッド 4 サーマルヘッド 5 巻き取りローラ(巻き取り手段) 6 搬送ローラ(搬送手段) 7 面順次インクリボン 10 記録紙(記録媒体) 30 熱転写プリンタ印字機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 英明 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2C065 AA01 AB03 DC04 DC07 DC13 DC15 DC23 DC27 DC28 DC29 2C068 AA02 AA06 AA15 AA22 BD04 BD15 BD23 BD31 NN15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリボンに塗布されたインクを記録
    媒体に熱転写して記録を行う熱転写方式のプリンタ印字
    機構において、 プラテンローラと、 前記プラテンローラに対して圧接及び圧接解除可能な少
    なくとも2個のサーマルヘッドと、 前記プラテンローラとサーマルヘッドの間に記録媒体と
    共に重ね合わせて挿入され、複数色のインク層を巻き取
    り方向に順にベースフィルムに塗布して形成された少な
    くとも1本の面順次インクリボンと、 前記インクリボンを巻き取る巻き取り手段と、 前記記録媒体を搬送する搬送手段とを備え、 前記少なくとも2個のサーマルヘッドは記録媒体の搬送
    方向に並んで配置され、前記インクリボンは前記サーマ
    ルヘッドに跨がって装着されていることを特徴とする熱
    転写プリンタ印字機構。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも2個のサーマルヘッドは
    それぞれの印字方向が反対又は同じ方向となるように配
    置され、前記巻き取り手段は、前記サーマルヘッド間に
    位置して、面順次インクリボンを引き出す構成を有して
    いることを特徴とする請求項1に記載の熱転写プリンタ
    印字機構。
  3. 【請求項3】 前記2個のサーマルヘッド間の距離を
    T、それぞれのサーマルヘッドと前記巻き取り手段間の
    距離をR、前記面順次インクリボン中の1色の長さをr
    としたとき、 r≧2×R−T の関係が成立するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の熱転写プリンタ印字機構。
  4. 【請求項4】 前記面順次インクリボンのサイズを検出
    する検出手段をさらに備え、 前記巻き取り手段は、移動可能な構成とされ、前記検出
    手段によって検出された前記面順次インクリボンのサイ
    ズに応じて、前記距離Rが、 R=0.5×(T+r) となるように移動することを特徴とする請求項3に記載
    の熱転写プリンタ印字機構。
JP22494398A 1998-08-07 1998-08-07 熱転写プリンタ印字機構 Pending JP2000052582A (ja)

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