JP2000052243A - 研磨加工装置 - Google Patents

研磨加工装置

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JP2000052243A
JP2000052243A JP22728398A JP22728398A JP2000052243A JP 2000052243 A JP2000052243 A JP 2000052243A JP 22728398 A JP22728398 A JP 22728398A JP 22728398 A JP22728398 A JP 22728398A JP 2000052243 A JP2000052243 A JP 2000052243A
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JP
Japan
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polishing
polished
amount
wafer
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Prior art date
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JP22728398A
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English (en)
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Shuzo Sato
修三 佐藤
Suguru Otorii
英 大鳥居
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】被研磨対象物であるウェハWの化学的機械研磨
法を用いた研磨加工装置において、加工条件を自動的に
補正でき、研磨量および加工精度を向上化および安定化
することができる研磨加工装置を提供する。 【解決手段】研磨工具によるウェハWの研磨量を目標研
磨量で研磨させるように設定された加工条件データを保
持する加工条件データ選択保持部114と、検出された
ウェハWの各位置の研磨量に基づいて研磨量が均一にな
るように加工条件データを補正する加工条件データ補正
手段としてのX軸速度パターン補正部118と、Z軸位
置パターン補正部119とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、シリコン
ウェハなどの半導体基板または半導体基板上に形成され
た層間絶縁膜等の平坦面を有する被研磨対象の表面を化
学的機械研磨法により研磨する研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化、多層配線化が進
むにつれて、半導体装置の製造工程では、各種層間絶縁
膜あるいはその他の膜の平坦化が重要となっている。平
坦化のための技術としては、種々の手段が提案されてい
るが、近年、シリコンウェハのミラーポリシング技術を
応用したCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学
的機械研磨)法が注目され、これを利用して平坦化を図
る方法が開発されている。従来のCMP法を用いた研磨
装置の一例を図12に示す。図12に示す研磨装置30
1は、リング状の研磨工具302を回転させる主軸スピ
ンドル303と、ウェハWを保持するテーブル304と
を有する。テーブル304は、レール305に沿ってX
軸方向に移動自在に設けられたスライダ306の上に回
転自在に装着してあり、たとえば、モータ、プーリ、ベ
ルト等によって構成される回転駆動手段によって回転駆
動される。主軸スピンドル303は、Z軸方向に移動自
在に保持されており、図示しない駆動機構によってZ軸
方向の目標位置に位置決めされる。上記構成の研磨装置
301では、まず、ウェハWが所定の回転数で回転さ
れ、ウェハW上に研磨剤である、たとえば、酸化シリコ
ンおよび水酸化カリウムの水溶液からなるスラリが図示
しないスラリ供給装置からウェハW上に連続的に供給さ
れる。次に、研磨工具302が所定の回転数で回転さ
れ、研磨工具302がウェハWの外周部に接触する位置
に位置するように、ウェハWおよび研磨工具302がX
軸およびZ軸方向に位置決めされる。研磨工具302は
ウェハWに対して所定の押し込み量となるようにZ軸方
向に位置決めされ、これにより、研磨工具302とウェ
ハWとの間には所定の加工圧力が発生する。この状態
で、ウェハWが所定の速度パターンでX軸方向に移動さ
れ、研磨工具302の扇状の領域がウェハWに摺接しな
がらウェハWの研磨加工が行われウェハWが平坦化され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような研磨装置
においては、研磨工具302によるウェハWの研磨量お
よび加工精度を設定した範囲に収めるために、研磨工具
302のウェハWに対する切り込み量や、ウェハWの研
磨工具302に対する送り速度等の各種の加工条件を最
適に設定する。しかしながら、複数毎のウェハWの研磨
加工を行っているうちに、研磨工具302の状態が変化
したり、周囲の温度変化等の種々の加工環境の変化によ
って設定した加工条件では、所望の研磨量および加工精
度が得られなくなることがある。従来においては、たと
えば、所定枚数のウェハWの研磨加工毎に研磨加工済の
ウェハW上の除去加工された膜厚を専用の膜厚測定装置
によって測定し、この測定結果に基づいて加工条件を補
正していた。このため、加工条件の補正は、たとえば、
熟練したオペレータの経験や勘等にたよることが多く、
補正作業に手間がかかるという不利益が存在した。ま
た、従来においては、各ウェハWの研磨量および加工精
度は、研磨加工が終了しないと判断することができず、
このため、研磨量および加工精度のばらつきを見越して
プロセスマージンを大きくとる必要があり、他の製造プ
ロセスへの要求スペックが厳しくなり、また、十分なデ
バイス特性を発揮できない等の不利益が存在した。
【0004】本発明は、上述の不利益に鑑みてなされた
ものであって、たとえば、ウェハ等の被研磨対象物の化
学的機械研磨法を用いた研磨加工装置において、加工条
件を自動的に補正でき、研磨量および加工精度を向上化
および安定化することができる研磨加工装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、研磨面を有す
る研磨工具と、前記研磨工具を所定の回転軸を中心に回
転させ、前記研磨工具を被研磨対象物に対向する方向に
移動自在に保持する研磨工具回転保持手段と、前記被研
磨対象物を保持し所定の回転軸を中心に回転させる被研
磨対象物回転保持手段と、前記被研磨対象物の被被研磨
面と前記研磨工具の研磨面が所定の平面に沿うように前
記研磨工具回転保持手段と前記被研磨対象物回転保持手
段とを所定の方向に相対移動させる第1の移動手段と、
前記研磨工具回転保持手段と前記被研磨対象物回転保持
手段とを、前記研磨工具の研磨面と前記被研磨対象物の
被研磨面との対向方向に相対移動させる第2の移動手段
と、前記研磨工具による前記被研磨対象物の研磨量を目
標研磨量で研磨させるように前記所定の方向の前記被研
磨対象物と前記研磨工具との相対位置に応じて設定され
た前記各手段を駆動するための加工条件データを保持す
る加工条件データ保持手段と、前記加工条件データに基
づいて、前記第2の移動手段を駆動して前記研磨工具の
研磨面を前記被研磨対象物の被研磨面に対して位置決め
し、前記第1の移動手段を駆動して前記研磨工具の研磨
面と前記被研磨対象物の被研磨面とを相対移動させ、前
記研磨工具に前記被研磨対象物を研磨加工させる制御手
段と、前記被研磨対象物の被研磨面の複数位置の研磨量
を検出する研磨量検出手段と、前記検出された前記研磨
対象物の各位置の研磨量に基づいて、前記被研磨面の各
位置の研磨量が均一になるように前記加工条件データを
補正する加工条件データ補正手段とを有し、前記制御手
段は、補正された加工条件データに基づいて新たな被研
磨対象物の研磨加工を行う。
【0006】本発明では、研磨工具回転保持手段によっ
て回転させられた研磨工具は、被研磨対象物回転保持手
段によって回転させられた状態にある被研磨対象物に対
して加工条件データに基づく位置に位置決めされ、被研
磨対象物と研磨工具とは加工条件データに基づいた速度
で相対移動させられ、被研磨対象物は研磨される。研磨
加工された被研磨対象物の研磨量は研磨量検出手段によ
って検出され、研磨対象物の各位置の研磨量が加工条件
データ補正手段にフィードバックバックされて被研磨面
の各位置の研磨量が均一になるように加工条件データが
補正される。新たな研磨対象物は、補正された加工条件
データに従って研磨加工される。このため、加工環境が
経時変化しても加工条件データは常に最適なものに補正
(調整)される。また、研磨加工された被研磨対象物の
研磨量を個々にモニタすることができる。
【0007】前記加工条件データ保持手段は、前記被研
磨対象物と前記研磨工具とを相対移動させる際の前記所
定の方向の相対位置に応じた前記被研磨対象物と前記研
磨工具との相対速度を規定する速度パターンデータを保
持しており、前記加工条件データ補正手段は、前記検出
された被研磨対象物の各位置の研磨量に基づいて、前記
被研磨面の各位置の研磨量が均一になるように前記速度
パターンデータを補正する速度パターン補正手段を有す
る。
【0008】前記加工条件データ保持手段は、前記被研
磨対象物に対して前記研磨工具を所定の切り込み量で位
置決めする際に、前記所定の方向に移動する前記研磨工
具の研磨面が前記被研磨対象物の外周縁から直径方向の
所定距離の位置で接触し、前記所定距離の位置で離間す
るように前記研磨工具と前記被研磨対象物との対向方向
の位置を前記所定の方向の相対位置に応じて規定する位
置パターンデータを保持しており、前記加工条件データ
補正手段は、前記検出された各位置の研磨量に基づい
て、前記被研磨対象物の外周縁部から直径方向の所定の
距離の位置での研磨量が他の位置での研磨量に対して均
一となるように前記位置パターンデータの前記研磨工具
と前記被研磨対象物との接触および離間位置を補正する
位置パターン補正手段を有する。
【0009】前記加工条件データ補正手段は、前記被研
磨対象物の被研磨面の複数位置の研磨量の検出値が所定
の範囲に収まっているかを判断する判断手段をさらに有
し、前記検出値が設定範囲に収まっている場合に前記加
工条件データを補正する。
【0010】前記研磨量検出手段は、前記被研磨対象物
に形成された形成膜の膜厚を測定する膜厚測定センサ
と、前記膜厚測定センサによって測定された前記形成膜
の研磨加工前および研磨加工後の膜厚の差から研磨量を
算出する研磨量算出手段とを有する。
【0011】前記速度パターン補正手段は、前記検出さ
れた被研磨対象物の各位置の研磨量と目標研磨量との差
の大きさに応じて前記被研磨対象物と研磨工具との各相
対位置における速度パターンデータを補正する。
【0012】前記位置パターン補正手段は、前記被研磨
対象物の外周縁から所定距離の位置での検出研磨量の各
検出研磨量の平均値からの隔たりの大きさに応じて前記
接触および離間位置を補正する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る研磨
加工装置の一実施形態の構成を示す説明図であり、図2
は本実施形態に係る研磨加工装置およびこれに付随する
装置のレイアウトを示す図である。研磨装置11と、制
御部51と、位置決めユニット61と、洗浄装置62
と、、第2の搬送ロボット64と、パーソナルコンピュ
ータ65と、膜厚測定装置71とを有している。
【0014】図2に示すように、研磨装置11は、壁2
01で仕切られたスペース内に設置されており、研磨装
置11には、スラリー供給装置82およびスラリー排出
装置83が接続されている。研磨装置11のウェハカセ
ット投入口IP側には、位置決めユニット61と、膜厚
測定装置71と第1の搬送ロボット63とが配置されて
いる。研磨装置11と洗浄装置62との間には、第2の
搬送ロボット64が配置されている。洗浄装置62の投
入バッファ85には、洗浄用薬液供給装置81が接続さ
れており、洗浄装置62の隣には乾燥装置84が配置さ
れている。
【0015】研磨装置11は、研磨工具3を保持し回転
させ、研磨工具3をZ軸方向に移動自在に保持する研磨
工具保持部2と、研磨工具保持部2をZ軸方向の目標位
置に位置決めするZ軸位置決め機構部21と、被研磨対
象物であるウェハWを保持し回転させX軸方向に移動さ
せるX軸移動機構部31とを有する。
【0016】研磨工具保持部2は、研磨工具3を回転自
在に保持する保持装置4と、研磨工具3を回転させる主
軸モータ5とを有している。保持装置4は、内部に主軸
4aを有しており、たとえば、この主軸4aがたとえ
ば、保持装置4に内蔵されたベアリングによって回転自
在に保持されており、主軸4aは、主軸モータ5に接続
されている。保持装置4内には、研磨剤としてのスラリ
ーや純水をウェハW上に供給する供給部が、たとえば、
主軸4a内に内蔵されている。この供給部は、スラリー
供給装置82に接続されている。
【0017】研磨工具3は、リング状に形成されてお
り、主軸4aの先端に固着されている。研磨工具3は、
たとえば、発泡ポリウレタンや、不織布等の研磨布や固
定砥粒等から構成することができる。
【0018】Z軸位置決め機構部21は、研磨工具保持
部2を保持するZ軸スライダ6と、Z軸スライダ6をZ
軸方向に移動自在に保持する図示しないガイドレール
と、Z軸モータ22と、Z軸モータ35に接続されたボ
ールネジ軸23と、Z軸スライダ6と連結されボールネ
ジ軸23が螺合するネジ部が形成された可動部材24と
を有する。Z軸モータ22は、図示しないコラムに固定
されており、Z軸モータ22に接続されたZ軸モータド
ライバ54から駆動電流が供給されて回転駆動される。
ボールネジ軸23は、Z軸方向に沿って設けられ、一端
がZ軸モータ22に接続され、他端は、上記の図示しな
いコラムに設けられた保持部材によって回転自在に保持
されている。可動部材24は、ボールネジ軸23の回転
によってZ軸方向に移動する際に回転しないように、図
示しないガイドによって回転方向の運動が規制されてい
る。
【0019】X軸移動機構31は、ウェハWを保持する
ウェハテーブル32と、ウェハテーブル32を回転自在
に保持する保持装置33と、ウェハテーブル32を回転
させる駆動力を供給するテーブル軸モータ34と、テー
ブル軸モータ34と保持装置33の回転軸とを連結する
ベルト35と、テーブル軸モータ34および保持装置3
3が設置されたX軸スライダ36と、図示しない架台に
固定されたX軸モータ37と、X軸モータ37に接続さ
れたボールネジ軸38と、X軸スライダ66に連結され
ボールネジ軸38に螺合するネジ部が形成された可動部
材39とを有する。
【0020】上記構成のX軸移動機構31は、テーブル
軸モータ34を駆動することにより、ウェハテーブル3
2が所定の回転数で回転し、X軸モータ37はX軸モー
タドライバ55に接続されたX軸モータドライバ55か
ら供給される駆動電流によって回転駆動し、X軸スライ
ダ36がボールネジ軸38および可動部材39を介して
X軸方向に駆動する。
【0021】位置決めユニット61は、ウェハWのオリ
エンテーションフラットOFを基準としてウェハWを基
準位置に位置決めする装置である。洗浄装置62は、洗
浄用薬液供給装置81から供給される洗浄用薬液によっ
て研磨加工されたウェハWを洗浄する装置である。第1
の搬送ロボット63は、ウェハカセットCSに収容され
たウェハWを保持し、膜厚測定装置71に搬送したり、
位置決めユニット61に搬送したり、バッファ90上に
搬送する自走式の搬送ロボットである。第2の搬送ロボ
ット64は、バッファ90上に載置されたウェハWを研
磨装置11のウェハテーブル32に搬送したり、研磨加
工されたウェハテーブル32上のウェハWを洗浄装置8
5の投入バッファ内85に搬送したりする。パーソナル
コンピュータ65は、膜厚測定装置71の測定データを
取り込むとともに、第1の搬送ロボット63が膜厚測定
装置71に対してウェハWを位置決めした際の座標位置
データを取り込み、これらのデータを制御装置52に出
力する。
【0022】膜厚測定装置71は、ウェハWに形成され
た形成膜の膜厚を測定する装置である。膜厚測定装置7
1には、たとえば、分光エリプソメトリ方式や、単光エ
リプソメトリ方式や分光反射率測定方式のものを使用す
ることができる。本実施形態では、光源としてハロゲン
ランプやUVランプを使用した分光反射率測定方式の膜
厚測定装置を使用した。膜厚の測定レンジは、たとえ
ば、10nm〜15μm程度である。
【0023】制御部51は、制御装置52と、Z軸モー
タドライバ54と、X軸モータドライバ55と、主軸モ
ータドライバ56と、テーブル軸モータドライバ57と
を有する。Z軸モータドライバ54は、制御装置52か
らの制御指令に基づいて、Z軸モータ22の位置決め制
御を行う。これにより、研磨工具3のウェハWに対する
Z軸方向の目標位置への位置決めが行われる。X軸モー
タドライバ55は、制御装置52からの制御指令に基づ
いて、X軸モータ59の回転位置及び回転速度を制御す
る。これにより、研磨工具3に対する位置に応じてウェ
ハテーブル52を所望の速度で移動させることができ
る。主軸モータドライバ56は、制御装置52からの制
御指令に基づいて、主軸モータ5を所定の回転速度に駆
動制御する。これにより、研磨工具3を所定の回転速度
に駆動することができる。テーブル軸モータドライバ5
7は、制御装置52からの制御指令に基づいて、テーブ
ル軸モータ34を所定の回転速度に駆動制御する。これ
により、ウェハWを所定の回転速度に駆動することがで
きる。
【0024】図3は、制御装置52の構成の一例を示す
説明図である。制御装置51は、加工プログラム保持部
101と、X軸モータ制御指令部102と、Z軸モータ
制御指令部103と、主軸モータ制御指令部104と、
テーブル軸モータ制御指令部105と、位置決めユニッ
ト制御部106と、洗浄装置制御部107と、搬送ロボ
ット制御部108と、研磨量可否判断部109と、目標
研磨量設定保持部110と、均一性設定保持部111
と、エッジエクスクルージョン設定保持部112と、加
工条件データ記憶部113と、加工条件選択保持部11
4と、加工前膜厚データ保持部115と、加工後膜厚デ
ータ保持部116と、研磨量算出部117と、X軸速度
パターン補正部118と、Z軸位置パターン補正部11
9と、研磨量許容値算出部120と、接触/離間位置算
出部121と、X軸速度パターンデータ保持部122
と、Z軸位置パターンデータ保持部123とを有する。
【0025】加工プログラム保持部101は、たとえ
ば、研磨装置11の起動および停止、位置決めユニット
61、洗浄装置62、第1および第2の搬送ロボット6
3、64等の動作制御を行う予め用意されたシーケンス
プログラムを保持している。X軸モータ制御指令部10
2は、X軸速度パターンデータ保持部122に保持され
た速度パターンデータに基づいて、X軸モータ37を所
定の速度で回転駆動させるための制御指令をX軸モータ
ドライバ55に出力する。Z軸モータ制御指令部103
は、Z軸位置パターンデータ保持部133に保持された
Z軸位置パターンデータに基づいて、Z軸モータ22の
位置決め制御を行うための制御指令をZ軸モータドライ
バ54に出力する。主軸モータ制御指令部104は、加
工条件データ選択保持部114に保持された主軸モータ
5の回転速度データに基づいて、主軸モータ5を所定の
速度で回転駆動させるための制御指令を主軸モータドラ
イバ56に出力する。テーブル軸モータ制御指令部10
5は、加工条件データ選択保持部114に保持されたテ
ーブル軸モータ34の回転速度データに基づいて、テー
ブル軸モータ34を所定速度で回転駆動させるための制
御指令をテーブル軸モータドライバ57に出力する。
【0026】位置決めユニット制御部106は、加工プ
ログラム保持部101に保持されたシーケンスプログラ
ムにしたがって位置決めユニット61を制御する。洗浄
装置制御部107は、加工プログラム保持部101に保
持されたシーケンスプログラムにしたがって洗浄装置6
2の動作制御を行う。搬送ロボット制御部108は、加
工プログラム保持部101に保持されたシーケンスプロ
グラムにしたがって第1の搬送ロボット63および第2
の搬送ロボット64を駆動制御する。
【0027】加工前膜厚データ入力保持部115は、膜
厚測定装置71によって研磨加工前のウェハW上のn点
について測定された膜厚データδ0 (i )(i=1〜n)
が入力され、これらのデータを保持する。加工後膜厚デ
ータ入力保持部116は、膜厚測定装置71によって研
磨加工後のウェハW上のn点について測定された膜厚デ
ータδ1 (i )(i=1〜n)が入力され、これらのデー
タを保持する。ウェハWの膜厚δの測定は、たとえば、
図4(a)に示すように、ウェハWのオリエンテーショ
ンフラットOFを基準として、ウェハWの中心位置Oを
含むX軸方向の5点および中心位置Oを中心として30
度毎に分割された直径方向の5点の合計で49点を測定
する。また、たとえば、図4(b)に示すように、ウェ
ハWの中心位置Oを含むX軸方向の9点および中心位置
Oを中心として30度毎に分割された直径方向の5点の
合計で81点を測定する。なお、ウェハWの最外周の測
定点は、後述するエッジエクスクルージョン領域を画す
る円周上の位置とする。
【0028】研磨量算出部117は、加工前膜厚データ
入力保持部115および加工後膜厚データ入力保持部1
16に保持されたウェハW上の各位置の膜厚データδ0
(i)およびδ1 (i )(i=1〜n)に基づいて、ウェ
ハWの研磨量δ(i )(i=1〜n)を算出する。ウェハ
Wの研磨量δ(i )(i=1〜n)の算出は、膜厚データ
δ0 (i )およびδ1 (i )(i=1〜n)の差から算出
することができる。
【0029】加工条件データ記憶部113は、過去に行
われた研磨加工データをデータベース化しており、主軸
モータ5の回転数、ウェハテーブル32の回転数、X軸
平均送り速度、Z軸切り込み量、X軸速度パターンデー
タ、Z軸位置パターンデータなどの加工条件が各膜種や
研磨量に応じて種々記憶されている。加工条件選択保持
部114は、加工条件データ記憶部113に記憶された
加工条件データから所望の加工条件を選択し、この加工
条件データを保持する。
【0030】目標研磨量設定保持部110は、ウェハW
を研磨する際の目標研磨量Dを設定保持する。均一性設
定保持部111は、研磨量のばらつきの許容範囲を規定
する均一性σを設定保持する。均一性σは、研磨量δの
最大値δmax と、研磨量δの最小値δmin と研磨量の平
均値δave から、次式(1)によって定義される。
【0031】 σ={(δmax −δmin )/2*δave }*100 [%] (1)
【0032】研磨量許容値算出部120は、目標研磨量
設定保持部110において設定された目標研磨量Dおよ
び均一性設定保持部111において設定されれた均一性
σに基づいて、研磨量許容値の最大値Dmax および最小
値Dmin を算出する。たとえば、図5に示すように、目
標研磨量Dが400nmであり、均一性σが10%の場
合には、の最大値Dmax は440nmとなり、最小値D
min が360nmとなる。
【0033】研磨量可否判断部109は、研磨量許容値
算出部120において算出された研磨量許容値の最大値
Dmax および最小値Dmin に基づいて、研磨量算出部1
17において算出されたウェハW上の各点における各研
磨量δ(i )(i=1〜n)が研磨量許容値の最大値Dma
x および最小値Dmin 内に収まっているか否かを判断す
る。たとえば、図5に示すように、ウェハW上の各点の
研磨量がδ(1)〜δ(5)が最大値Dmax および最小
値Dmin 内に収まっている場合には、制御装置52は後
述するX軸速度パターン補正およびZ軸位置パターン補
正を行うが、ウェハW上の各点の研磨量がδ(1)〜δ
(5)が最大値Dmax および最小値Dmin 内に収まって
いない場合には、研磨量可否判断部109はアラーム信
号ALMを出力し、制御装置52は研磨加工を停止す
る。
【0034】エッジエクスクルージョン設定保持部11
2は、ウェハWのエッジエクスクルージョンの距離EE
を設定保持する。エッジエクスクルージョンは、図9に
示すように、ウェハWの外周縁から直径方向に距離EE
までの領域Rout であり、このエッジエクスクルージョ
ン領域Rout は、半導体チップが形成されない、また
は、形成されても使用されない領域であり、領域Rout
の内側領域Rinに半導体チップを形成する。エッジエク
スクルージョン領域は、図6(a)に示すように、直径
が200mmのウェハWに対して研磨工具3が最初に接
するウェハWの周縁部付近の領域であり、また、図6
(b)に示すように、ウェハWに対してX軸方向の20
0mm付近の位置まで移動した研磨工具3がウェハWか
ら離間する領域であるため、エッジエクスクルージョン
領域の研磨量は他の領域とくらべて研磨量が不安定とな
る。通常は、図9(b)に示すように、エッジエクスク
ルージョン領域Rout における研磨量は、他の領域の研
磨量よりも大きくなり、ウェハWの周縁部はだれた形状
となりやすい。
【0035】Z軸位置パターンデータ保持部123に
は、加工条件データ記憶部113に記憶された加工条件
データから所望の加工条件を選択すると、X軸方向の各
位置に応じた所定のZ軸位置パターンデータが読み出さ
れる。Z軸位置パターンデータ保持部123に保持され
ている研磨工具3をZ軸方向に位置決めするためのZ軸
位置パターンデータは、たとえば、図10に示すよう
に、研磨工具3のZ軸方向の位置をウェハWのX軸方向
の位置に応じた値となっている。すなわち、研磨工具3
がウェハWの外周縁(X=0mm)の位置から距離EE
の位置XiでウェハWの表面に接触し、所定の切り込み
量Ztで研磨工具3がウェハWに対して位置決めされ、
研磨工具3がウェハWの外周縁(X=200mm)の位
置から距離EEの位置X0 で研磨工具3がウェハWから
離間するように研磨工具3をZ軸方向に位置決めする位
置パターンデータとなっている。
【0036】接触/離間位置算出部121は、エッジエ
クスクルージョン領域を規定する距離EEおよびウェハ
Wの直径から、研磨工具3がウェハWに接触するX軸座
標位置Xiおよび研磨工具3がウェハWから離れるX軸
座標位置X0 を算出する。
【0037】X軸速度パターンデータ保持部122に
は、加工条件データ記憶部113に記憶された加工条件
データから所望の加工条件を選択すると、X軸方向の各
位置に応じた所定のX軸速度パターンデータf(i )
(i =1〜n)が読み出される。X軸速度パターンデー
タは、たとえば、研磨工具3をウェハWに対してZ軸方
向に一定の切り込み量でX軸方向に一定の速度で送る
と、ウェハWの中心位置Oに関して外周部領域では研磨
加工される面積(距離)が広く(長く)、ウェハWの中
心位置領域にいくほど研磨加工される面積(距離)が狭
い(短い)ため、ウェハWの中心位置領域にいくほど研
磨量は増大し、ウェハW面内で研磨量が均一とならな
い。この研磨量の不均一性を修正するために、加工条件
データ記憶部113においてデータベース化されたX軸
速度パターンデータは、図7の実線で示すように、ウェ
ハWのX軸方向の送り速度をウェハWの中心位置に近い
ほど速くし、ウェハWの外周部は遅くして、ウェハW面
内の研磨量が均一になるように設定されている。なお、
X軸速度データパターンは、図7の実線で示すように、
ウェハWの最外周では送り速度が比較的速くなってい
る。この領域は、研磨工具3がウェハWに最初に接する
領域であり、研磨量が増大しやすい領域であるため、送
り速度を速くしている。
【0038】X軸速度パターンデータ補正部118は、
研磨量許容値算出部120において算出されたウェハW
面内の各位置での研磨量δに基づいて、ウェハWの全面
で均一になるように、上記のX軸速度パターンデータを
補正する。以下、X軸速度パターンデータの補正方法に
ついて説明する。まず、算出した研磨量δ(i)(i=
1〜n)と目標研磨量Dとの差の平均研磨量δave から
の隔たりの割合γ(i)(i=1〜n)を次式(2)に
よって算出する。γ(i)が正の値をとるときは、研磨
量が過剰のオーバポリッシュ状態であり、γ(i)が負
の値をとるときは、研磨量が不足したアンダーポリッシ
ュ状態である。
【0039】 γ(i)={(δ(i)−D)/δave }*100 [%] (2)
【0040】次いで、各ウェハWの各位置におけるX軸
方向の送り速度f(i )(i =1〜n)を(2)式で算
出された隔たりの割合γ(i)から次式(3)によって
補正する。なお、補正されたX軸方向の送り速度をf’
(i )(i=1〜n)とする。
【0041】 f’(i )=f(i )*1/(1+γ(i)/100) (3)
【0042】Z軸位置パターンデータ補正部119は、
研磨量許容値算出部120において算出されたウェハW
面内の各位置での研磨量δに基づいて、ウェハWのエッ
ジエクスクルージョン領域Rout と内部領域RINの境界
線上の研磨量が内部領域RINの研磨量に対して均一にな
るように、上記のZ軸位置パターンデータを補正する。
以下、Z軸位置パターンデータの補正方法について説明
する。エッジエクスクルージョン領域の距離EEが規定
されると、この値にしたがって研磨工具3がウェハWに
接触する位置Xi および研磨工具3がウェハWから離間
する位置X0 が接触/離間位置算出部121によって算
出される。接触位置Xi および離間位置X0 のウェハW
の外周縁からの距離Lは、接触/離間位置算出部121
によってウェハWの外周縁から距離EEに等しい値に暫
定的に決定されている。まず、ウェハWの外周縁から距
離EEの位置の研磨量δ(1)およびδ(n)の平均研
磨量δave からの隔たりの割合γE を次式(4)によっ
て算出する。γE が正の値の場合には、ウェハWの外周
の研磨量が過剰でだれた状態にあり、γE が負の値の場
合には、ウェハWの外周の研磨量が不足し研磨残りがあ
る状態にある。
【0043】 γE ={(δ(1)+δ(n)−2δave )/δave }*100[%](4)
【0044】次に、ウェハWの外周縁から距離EEの位
置の研磨量の平均研磨量δave からの隔たりの割合γE
に基づいて、接触位置Xi および離間位置X0 を次式
(5)および(6)によって補正する。なお、補正後の
接触位置Xi および離間位置X0 をX’i およびX’0
とする。また、LwはウェハWの直径である。
【0045】 X’i =L/(1−γE /100) (5) X’0 =Lw−L/(1−γE /100) (6)
【0046】次に、補正後の接触位置X’i および離間
位置X’0 に基づいて、たとえば、図10に示したZ軸
位置パターンデータを補正し、Z軸位置パターンデータ
保持部133に保持されたZ軸位置パターンデータを補
正後のZ軸位置パターンデータに更新する。
【0047】上記構成の研磨加工システムの動作の一例
について図11に示すフローチャートに基づいて説明す
る。ウェハWのサイズはφ200mmとし、ウェハW上
に形成された研磨対象膜は、TEOSを原料ガスとして
形成した酸化シリコン膜とした。また、ウェハW上の膜
厚測定ポイントは、図4(a)に示したように、X軸方
向の5点および30度間隔の直径方向の各点の合計49
点を測定した。
【0048】まず、研磨工具3のフェーシング作業を行
う。フェーシング作業は研磨工具3の交換時等に、取り
付け誤差などを補正するための研磨工具3のセルフカッ
ト動作である。あるいは、研磨化加工システムを起動後
最初のウェハWの加工を開始する。
【0049】次いで、目標研磨量D、均一性σを設定す
る(ステップS1)。本実施形態では、目標研磨量Dを
400nmとし、均一性σを10%とした。また、エッ
ジエクスクルージョン領域の距離EEを設定する(ステ
ップS2)。本実施形態では、距離EEを5mmとし
た。
【0050】次いで、加工条件データの選択設定を行う
(ステップS3)。本実施形態では、各種加工条件デー
タのうち、たとえば、X軸平均送り速度を150mm/
minとし、X軸送り速度パターンを図7に示した実線
のようにし、Z軸位置データパターンを図10に示した
データとした。
【0051】次いで、研磨量の許容最大値Dmax 、最小
値Dmin を算出する(ステップS4)。本実施形態で
は、上記した目標研磨量Dおよび均一性σの値から、最
大値Dmax 、最小値Dmin はそれぞれ、440nm、3
60nmとなる。
【0052】次いで、接触位置Xi および離間位置X0
を算出する(ステップS5)。本実施形態では、距離E
Eが5mmであることから、接触位置Xi および離間位
置X0 はそれぞれ5mm、195mmとなる。
【0053】次に、ウェハWの研磨加工前の膜厚δを測
定する(ステップS6)。ウェハWの膜厚測定は、ウェ
ハカセットCSからモニタ用のウェハWを第1の搬送ロ
ボット63によって位置決めユニット61に移動し、位
置決めユニット61によってウェハWを基準位置に合わ
せ、次いで、膜厚測定装置71に搬送し、第1の搬送ロ
ボット63によってウェハWを膜厚測定装置71の基準
位置に移動位置決めして、ウェハW上のn点の膜厚δを
測定する。測定されたウェハW上のn点の膜厚データδ
は、加工前膜厚データ保持部115に保持される。
【0054】次いで、第1の搬送ロボット63によって
膜厚測定装置71からウェハWをバッファ90上に搬送
し、第2の搬送ロボット64によって、ウェハWを研磨
装置11のウェハテーブル32上に搭載し、研磨加工を
開始する(ステップS7)。ウェハWは、上記のように
設定された加工条件にしたがって研磨加工される。
【0055】次いで、研磨加工されたウェハWは、第2
の搬送ロボット64によってウェハテーブル32から洗
浄装置62の投入バッファ85に移動され、ウェハWは
洗浄される(ステップS8)。洗浄されたウェハWは、
乾燥装置84において乾燥された後、第1の搬送ロボッ
ト63によって膜厚測定装置71まで移動され、研磨加
工後の膜厚が再度測定される(ステップS9)。測定さ
れたウェハW上のn点の膜厚データδは、加工後膜厚デ
ータ保持部116に保持される。
【0056】次いで、研磨加工前と研磨加工後の各膜厚
データに基づいて、ウェハW上のn点での研磨量δ
(i)(i=1〜n)が研磨量算出部117において算
出される(ステップS10)。次いで、この研磨量δ
(i)が、算出された研磨量許容最大値Dmax および最
小値Dmin の範囲に収まっているか否かが研磨量可否判
断部109において判断される(ステップS11)。研
磨量δ(i)が最大値Dmax および最小値Dmin の範囲
に収まっていない場合には、研磨装置11による研磨加
工が停止される。これにより、ウェハWの研磨量が規定
された範囲の均一性に収まっていないウェハが大量に研
磨加工されることが未然に防がれる。
【0057】研磨量δ(i)が最大値Dmax および最小
値Dmin の範囲に収まっているばあいには、研磨量δ
(i)(i=1〜n)に基づいて、X軸速度パターンデ
ータの補正が行われる(ステップS12)。たとえば、
図7に示した補正されていないX軸速度パターンデータ
によって研磨加工されたウェハWは、図7の矢印で指す
領域(X=75mmから外周寄りの領域)の研磨量が平
均研磨量δave に対して約20%程度不足している。こ
のため、X軸速度パターンデータをX軸速度パターン補
正部118において補正すると、X軸速度パターンデー
タは、図8の矢印で指す領域(X=75mmから外周寄
りの領域)において研磨量の不足分に応じて、X軸速度
パターンデータの値が低下するように補正される。図8
に示した補正されたX軸速度パターンデータによる研磨
加工結果は、同じく図8に示すように、研磨量が600
nm付近で略均一な研磨量となる。
【0058】X軸速度パターンデータの補正と同時に、
Z軸位置パターンデータの補正がZ軸位置パターン補正
部133において行われる(ステップS13)。Z軸位
置パターンデータの補正は、ウェハWの外周縁から直径
方向の5mmの位置の研磨量が平均研磨量δave よりも
不足する場合には、接触位置Xi および離間位置X0 は
ウェハWの外周縁から直径方向の5mmの位置からウェ
ハWの内部側の位置に不足量に応じて補正され、ウェハ
Wの外周縁から直径方向の5mmの位置の研磨量が平均
研磨量δave よりも過剰な場合には、接触位置Xi およ
び離間位置X0 はウェハWの外周縁から直径方向の5m
mの位置からウェハWの内部側の外周側の位置に研磨量
の過剰量に応じて補正される。接触位置Xi および離間
位置X0 が補正されると、Z軸位置パターンデータがが
新たなZ軸位置パターンデータに更新される。
【0059】以上のようにして、加工条件データである
X軸速度パターンデータおよびZ軸位置パターンデータ
が補正更新され(ステップS14)、補正された加工条
件データにしたがって新たなウェハWの研磨加工が行わ
れる。本実施形態では、上記の動作が各ウェハWの研磨
加工毎に行われる。したがって、X軸速度パターンデー
タおよびZ軸位置パターンデータを含む過去付条件デー
タは、そのときの研磨加工の状態、環境に応じた常に最
新のデータに更新される。
【0060】以上のように、本実施形態によれば、ウェ
ハWの研磨量を常に監視することができ、研磨量が規格
範囲外となった大量のウェハWの発生を未然に防止する
ことができる。また、本実施形態によれば、研磨加工プ
ロセスの途中でウェハWの研磨量をモニタすることがで
きるため、研磨量のばらつきを容易に把握することがで
きる。また、本実施形態によれば、ウェハWの研磨量が
設定範囲内に収まっているか否かを監視するのみでな
く、ウェハWの研磨量が所定の研磨量となるように、あ
るいは、研磨量を均一とするように、加工条件データを
常に更新するため、研磨量のばらつきが大幅に縮小さ
れ、ウェハWの研磨量および加工精度研磨精度を大幅に
向上させることができ、この結果、研磨加工におけるプ
ロセスマージンを必要十分な幅にすることができる。
【0061】さらに、本実施形態によれば、ウェハWの
研磨量を均一とするための加工条件データを自動で補正
設定することができるため、加工条件データの設定に要
する時間が大幅に短縮化され、また、熟練したオペレー
タによる経験や勘などが浮揚となる。なお、本実施形態
では、補正する加工条件データの対象として、X速度パ
ターンデータおよびZ軸位置パターンデータの場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例え
ば、研磨パッド3の回転数や、ウェハWの回転数等の他
の加工条件データも測定した研磨量に基づいて補正する
こが可能である。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、加工条件データを自動
的に補正でき、研磨量および加工精度を向上化および安
定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨加工装置の一実施形態を示す構成
図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る研磨加工装置および
これに付随する装置のレイアウトを示す図である
【図3】本発明の一実施形態に係る制御装置の構成の一
例を示す説明図である。
【図4】ウェハの膜厚δの測定ポイントの一例を説明す
るための図である。
【図5】ウェハの目標研磨量および均一性σ、研磨量許
容値の最大値および最小値を説明するための図である。
【図6】ウェハを研磨工具に対して移動する際のX軸方
向の座標位置関係を説明するための図である。
【図7】X軸速度パターンデータ補正前のウェハ面内の
各測定位置とX軸速度パターンデータおよび研磨量との
関係を示す図である。
【図8】X軸速度パターンデータ補正後のウェハ面内の
各測定位置とX軸速度パターンデータおよび研磨量との
関係を示す図である。
【図9】ウェハのエッジエクスクルージョン領域を説明
するための図である。
【図10】Z軸位置パターンデータの一例を示す図であ
る。
【図11】本発明の一実施形態に係る研磨加工装置の動
作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図12】従来のCMP装置の一構成例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
11…研磨装置、2…研磨工具保持部、3…研磨工具、
21…Z軸位置決め機構部、31…X軸移動機構部、5
1…制御部、61…位置決めユニット、62…洗浄装
置、63…第1の搬送ロボット、64…第2の搬送ロボ
ット、65…パーソナルコンピュータ、71…膜厚測定
装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA07 AA09 AA13 AB03 AC02 AC04 BA02 BA04 BA07 BA09 BB06 BB09 BC01 BC02 CB01 DA12 DA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨面を有する研磨工具と、 前記研磨工具を所定の回転軸を中心に回転させ、前記研
    磨工具を被研磨対象物に対向する方向に移動自在に保持
    する研磨工具回転保持手段と、 前記被研磨対象物を保持し所定の回転軸を中心に回転さ
    せる被研磨対象物回転保持手段と、 前記被研磨対象物の被被研磨面と前記研磨工具の研磨面
    が所定の平面に沿うように前記研磨工具回転保持手段と
    前記被研磨対象物回転保持手段とを所定の方向に相対移
    動させる第1の移動手段と、 前記研磨工具回転保持手段と前記被研磨対象物回転保持
    手段とを、前記研磨工具の研磨面と前記被研磨対象物の
    被研磨面との対向方向に相対移動させる第2の移動手段
    と、 前記研磨工具による前記被研磨対象物の研磨量を目標研
    磨量で研磨させるように前記所定の方向の前記被研磨対
    象物と前記研磨工具との相対位置に応じて設定された前
    記各手段を駆動するための加工条件データを保持する加
    工条件データ保持手段と、 前記加工条件データに基づいて、前記第2の移動手段を
    駆動して前記研磨工具の研磨面を前記被研磨対象物の被
    研磨面に対して位置決めし、前記第1の移動手段を駆動
    して前記研磨工具の研磨面と前記被研磨対象物の被研磨
    面とを相対移動させ、前記研磨工具に前記被研磨対象物
    を研磨加工させる制御手段と、 記被研磨対象物の被研磨面の複数位置の研磨量を検出す
    る研磨量検出手段と、 前記検出された前記研磨対象物の各位置の研磨量に基づ
    いて、前記被研磨面の各位置の研磨量が均一になるよう
    に前記加工条件データを補正する加工条件データ補正手
    段とを有し、 前記制御手段は、補正された加工条件データに基づいて
    新たな被研磨対象物の研磨加工を行う研磨加工装置。
  2. 【請求項2】前記加工条件データ保持手段は、前記被研
    磨対象物と前記研磨工具とを相対移動させる際の前記所
    定の方向の相対位置に応じた前記被研磨対象物と前記研
    磨工具との相対速度を規定する速度パターンデータを保
    持しており、 前記加工条件データ補正手段は、前記検出された被研磨
    対象物の各位置の研磨量に基づいて、前記被研磨面の各
    位置の研磨量が均一になるように前記速度パターンデー
    タを補正する速度パターン補正手段を有する請求項1に
    記載の研磨加工装置。
  3. 【請求項3】前記加工条件データ保持手段は、前記被研
    磨対象物に対して前記研磨工具を所定の切り込み量で位
    置決めする際に、前記所定の方向に移動する前記研磨工
    具の研磨面が前記被研磨対象物の外周縁から直径方向の
    所定距離の位置で接触し、前記所定距離の位置で離間す
    るように前記研磨工具と前記被研磨対象物との対向方向
    の位置を前記所定の方向の相対位置に応じて規定する位
    置パターンデータを保持しており、 前記加工条件データ補正手段は、前記検出された各位置
    の研磨量に基づいて、前記被研磨対象物の外周縁部から
    直径方向の所定の距離の位置での研磨量を他の位置の研
    磨量に対して均一となるように前記位置パターンデータ
    の前記研磨工具と前記被研磨対象物との接触および離間
    位置を補正する位置パターン補正手段を有する請求項1
    に記載の研磨加工装置。
  4. 【請求項4】前記加工条件データ補正手段は、前記被研
    磨対象物の被研磨面の複数位置の研磨量の検出値が所定
    の範囲に収まっているかを判断する判断手段をさらに有
    し、 前記検出値が設定範囲に収まっている場合に前記加工条
    件データを補正する請求項1に記載の研磨加工装置。
  5. 【請求項5】前記研磨量検出手段は、前記被研磨対象物
    に形成された形成膜の膜厚を測定する膜厚測定センサ
    と、 前記膜厚測定センサによって測定された前記形成膜の研
    磨加工前および研磨加工後の膜厚の差から研磨量を算出
    する研磨量算出手段とを有する請求項1に記載の研磨加
    工装置。
  6. 【請求項6】前記速度パターン補正手段は、前記検出さ
    れた被研磨対象物の各位置の研磨量と目標研磨量との差
    の大きさに応じて前記被研磨対象物と研磨工具との各相
    対位置における速度パターンデータを補正する請求項2
    に記載の研磨加工装置。
  7. 【請求項7】前記位置パターン補正手段は、前記被研磨
    対象物の外周縁から所定距離の位置での検出研磨量の各
    検出研磨量の平均値からの隔たりの大きさに応じて前記
    接触および離間位置を補正する請求項3に記載の研磨加
    工装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002203825A (ja) * 2000-10-23 2002-07-19 Sony Corp 半導体装置の製造方法および処理条件設定装置
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JP2011023752A (ja) * 2003-06-18 2011-02-03 Applied Materials Inc 化学的機械的研磨を監視するためのデータ処理
KR101098368B1 (ko) 2009-09-09 2011-12-26 세메스 주식회사 기판 연마 장치 및 이를 이용한 기판 연마 방법

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