JP2003071708A - 研磨方法および研磨装置 - Google Patents
研磨方法および研磨装置Info
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- JP2003071708A JP2003071708A JP2001267188A JP2001267188A JP2003071708A JP 2003071708 A JP2003071708 A JP 2003071708A JP 2001267188 A JP2001267188 A JP 2001267188A JP 2001267188 A JP2001267188 A JP 2001267188A JP 2003071708 A JP2003071708 A JP 2003071708A
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】作業者の技能により左右されることなく、的確
にディッシングやエロージョンなどの発生を防止でき、
研磨レートを向上させることができ、安定して高い加工
精度を得るこができる研磨方法および研磨装置を提供す
る。 【解決手段】研磨パッドと被研磨対象の被研磨面を所定
方向に相対移動して当該被研磨面が平坦となるように研
磨する研磨方法であって、複数の同種の被研磨対象を試
料として用意し、各試料毎に加工開始位置を順次ずらし
た加工条件により、研磨を行い、各加工位置における研
磨特性を得、得られた研磨パッドの各加工位置での加工
特性から、研磨結果を予測し、新たな加工条件を調整
し、次の研磨にフィードバックする(ST1〜ST
9)。
にディッシングやエロージョンなどの発生を防止でき、
研磨レートを向上させることができ、安定して高い加工
精度を得るこができる研磨方法および研磨装置を提供す
る。 【解決手段】研磨パッドと被研磨対象の被研磨面を所定
方向に相対移動して当該被研磨面が平坦となるように研
磨する研磨方法であって、複数の同種の被研磨対象を試
料として用意し、各試料毎に加工開始位置を順次ずらし
た加工条件により、研磨を行い、各加工位置における研
磨特性を得、得られた研磨パッドの各加工位置での加工
特性から、研磨結果を予測し、新たな加工条件を調整
し、次の研磨にフィードバックする(ST1〜ST
9)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば半導体ウ
ェハの表面に形成されたメッキ膜や絶縁膜を平坦に研磨
する研磨方法および研磨装置に関するものである。
ェハの表面に形成されたメッキ膜や絶縁膜を平坦に研磨
する研磨方法および研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化、小型化に伴い、
配線の微細化、配線ピッチの縮小化および配線の多層化
が進んでおり、半導体装置の製造プロセスにおける多層
配線技術の重要性が増大している。一方、従来、多層配
線構造の半導体装置の配線材料としてアルミニウムが多
用されてきたが、近年の0.18μmルール以下のデザ
インルールにおいて、信号の伝搬遅延を抑制するため
に、配線材料をアルミニウムから銅に代えた配線プロセ
スの開発が盛んに行われている。銅を配線に使用する
と、低抵抗と高エレクトロマイグレーション耐性を両立
できるというメリットがある。
配線の微細化、配線ピッチの縮小化および配線の多層化
が進んでおり、半導体装置の製造プロセスにおける多層
配線技術の重要性が増大している。一方、従来、多層配
線構造の半導体装置の配線材料としてアルミニウムが多
用されてきたが、近年の0.18μmルール以下のデザ
インルールにおいて、信号の伝搬遅延を抑制するため
に、配線材料をアルミニウムから銅に代えた配線プロセ
スの開発が盛んに行われている。銅を配線に使用する
と、低抵抗と高エレクトロマイグレーション耐性を両立
できるというメリットがある。
【0003】たとえば銅を配線に使用するプロセスで
は、あらかじめ層間絶縁膜に形成した溝状の配線パター
ンに金属を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Po
lishing : 化学機械研磨) 法によって余分な金属膜を除
去して配線を形成する、ダマシン(damascene )法と呼
ばれる配線プロセスが有力となっている。このダマシン
法は、配線のエッチングが不要であり、さらに上層の層
間絶縁膜も自ずと平坦なものになるので、工程を簡略化
できるという利点がある。さらに、層間絶縁膜に配線用
溝だけでなく、コンタクトホールも溝として開け、配線
用溝とコンタクトホールを同時に金属で埋め込むデュア
ルダマシン(dualdamascene)法では、さらに大幅な配
線工程の削減が可能となる。
は、あらかじめ層間絶縁膜に形成した溝状の配線パター
ンに金属を埋め込み、CMP(Chemical Mechanical Po
lishing : 化学機械研磨) 法によって余分な金属膜を除
去して配線を形成する、ダマシン(damascene )法と呼
ばれる配線プロセスが有力となっている。このダマシン
法は、配線のエッチングが不要であり、さらに上層の層
間絶縁膜も自ずと平坦なものになるので、工程を簡略化
できるという利点がある。さらに、層間絶縁膜に配線用
溝だけでなく、コンタクトホールも溝として開け、配線
用溝とコンタクトホールを同時に金属で埋め込むデュア
ルダマシン(dualdamascene)法では、さらに大幅な配
線工程の削減が可能となる。
【0004】ここで、上記のデュアルダマシン法による
配線形成プロセスの一例について下記の図を参照して説
明する。なお、配線材料として銅を用いた場合について
説明する。
配線形成プロセスの一例について下記の図を参照して説
明する。なお、配線材料として銅を用いた場合について
説明する。
【0005】まず、図18(a)に示すように、たとえ
ば、不図示の不純物拡散領域が適宜形成されているシリ
コン等の半導体基板1上に、たとえば酸化シリコンから
なる層間絶縁膜2を、たとえば減圧CVD(Chemical V
apor Deposition )法により形成する。
ば、不図示の不純物拡散領域が適宜形成されているシリ
コン等の半導体基板1上に、たとえば酸化シリコンから
なる層間絶縁膜2を、たとえば減圧CVD(Chemical V
apor Deposition )法により形成する。
【0006】次に、図18(b)に示すように、半導体
基板1の不純物拡散領域に通じるコンタクトホールC
H、および半導体基板1の不純物拡散領域と電気的に接
続される所定のパターンの配線が形成される溝Mを公知
のフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用
いて形成する。
基板1の不純物拡散領域に通じるコンタクトホールC
H、および半導体基板1の不純物拡散領域と電気的に接
続される所定のパターンの配線が形成される溝Mを公知
のフォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用
いて形成する。
【0007】次に、図18(c)に示すように、バリア
膜3を層間絶縁膜2の表面、コンタクトホールCHおよ
び溝M内に形成する。このバリア膜3は、たとえば、T
a、Ti、TaN、TiN等の材料を公知のスパッタ法
により形成する。バリア膜3は、配線を構成する材料が
銅で層間絶縁膜2が酸化シリコンで構成されている場合
には、銅は酸化シリコンへの拡散係数が大きく、酸化さ
れやすいため、これを防止するために設けられる。
膜3を層間絶縁膜2の表面、コンタクトホールCHおよ
び溝M内に形成する。このバリア膜3は、たとえば、T
a、Ti、TaN、TiN等の材料を公知のスパッタ法
により形成する。バリア膜3は、配線を構成する材料が
銅で層間絶縁膜2が酸化シリコンで構成されている場合
には、銅は酸化シリコンへの拡散係数が大きく、酸化さ
れやすいため、これを防止するために設けられる。
【0008】次に、図19(d)に示すように、バリア
膜3上に、銅を公知のスパッタ法により所定の膜厚で堆
積させ、シード膜4を形成する。次に、図19(e)に
示すように、コンタクトホールCHおよび溝Mを銅で埋
め込むように、銅膜5を形成する。銅膜5は、たとえ
ば、メッキ法、CVD法、スパッタ法等により形成す
る。
膜3上に、銅を公知のスパッタ法により所定の膜厚で堆
積させ、シード膜4を形成する。次に、図19(e)に
示すように、コンタクトホールCHおよび溝Mを銅で埋
め込むように、銅膜5を形成する。銅膜5は、たとえ
ば、メッキ法、CVD法、スパッタ法等により形成す
る。
【0009】次に、図19(f)に示すように、層間絶
縁膜2上の余分な銅膜5およびバリア膜3をCMP法に
よって除去し、平坦化する。以上の工程により、銅配線
6およびコンタクト7とが形成される。上記したプロセ
スを配線6上で繰り返し行うことにより、多層配線を形
成することができる。
縁膜2上の余分な銅膜5およびバリア膜3をCMP法に
よって除去し、平坦化する。以上の工程により、銅配線
6およびコンタクト7とが形成される。上記したプロセ
スを配線6上で繰り返し行うことにより、多層配線を形
成することができる。
【0010】上述した研磨工程においては、平坦化研磨
装置が用いられる。図20は、従来の平坦化研磨装置の
概略を示す斜視図である。この平坦化研磨装置20は、
研磨布21が上面に貼られた回転可能な円盤状の定盤2
2と、ウェハ1を下面で保持する回転可能であって、上
下動可能な円盤状のマウント板23と、研磨布21上に
研磨液Pを供給するノズル24を備えている。
装置が用いられる。図20は、従来の平坦化研磨装置の
概略を示す斜視図である。この平坦化研磨装置20は、
研磨布21が上面に貼られた回転可能な円盤状の定盤2
2と、ウェハ1を下面で保持する回転可能であって、上
下動可能な円盤状のマウント板23と、研磨布21上に
研磨液Pを供給するノズル24を備えている。
【0011】このような構成において、先ず、積層配線
パターン用銅膜5が形成されているウェハ1の表面を下
に向けて、ウェハ1の裏面をマウント板23の下面に接
着あるいは真空吸着させる。次に、定盤22とマウント
板23を回転させると共に、ノズル24から研磨布21
上に研磨液Pを供給する。そして、マウント板23を下
降させて、ウェハ1の表面を研磨布21上に押し付け、
ウェハ1の表面に形成されている積層配線パターン用銅
膜5を研磨する。
パターン用銅膜5が形成されているウェハ1の表面を下
に向けて、ウェハ1の裏面をマウント板23の下面に接
着あるいは真空吸着させる。次に、定盤22とマウント
板23を回転させると共に、ノズル24から研磨布21
上に研磨液Pを供給する。そして、マウント板23を下
降させて、ウェハ1の表面を研磨布21上に押し付け、
ウェハ1の表面に形成されている積層配線パターン用銅
膜5を研磨する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の平坦化
研磨装置20による積層配線パターン用銅膜5の研磨量
は、時間管理されているため不安定であり、研磨終了後
でないと正確な研磨量が判らないという欠点がある。ま
た、研磨精度も、研磨布21の状態等により変化するの
で不安定であり、作業者の経験や勘を頼りにしなければ
ならないという問題がある。
研磨装置20による積層配線パターン用銅膜5の研磨量
は、時間管理されているため不安定であり、研磨終了後
でないと正確な研磨量が判らないという欠点がある。ま
た、研磨精度も、研磨布21の状態等により変化するの
で不安定であり、作業者の経験や勘を頼りにしなければ
ならないという問題がある。
【0013】それに加えて、層間絶縁膜2と、銅膜5お
よびバリア膜3との除去性能が異なることから、配線6
にディッシング、エロージョン(シンニング)、リセス
等が発生しやすいという問題がある。
よびバリア膜3との除去性能が異なることから、配線6
にディッシング、エロージョン(シンニング)、リセス
等が発生しやすいという問題がある。
【0014】ディッシングは、図21(a)に示すよう
に、たとえば、0.18μmルールのデザインルールに
おいて、たとえば、100μm程度のような幅の広い配
線7が存在した場合に、当該配線の中央部が過剰に除去
され、へこんでしまう現象であり、このディッシングが
発生すると配線6の断面積が不足するため、配線抵抗値
不良等の原因となる。このディッシングは、配線材料に
比較的軟質の銅やアルミニウムを用いた場合に発生しや
すい。
に、たとえば、0.18μmルールのデザインルールに
おいて、たとえば、100μm程度のような幅の広い配
線7が存在した場合に、当該配線の中央部が過剰に除去
され、へこんでしまう現象であり、このディッシングが
発生すると配線6の断面積が不足するため、配線抵抗値
不良等の原因となる。このディッシングは、配線材料に
比較的軟質の銅やアルミニウムを用いた場合に発生しや
すい。
【0015】エロージョンは、図21(b)に示すよう
に、たとえば、3000μmの範囲に1.0μmの幅の
配線が50パーセントの密度で形成されているようなパ
ターン密度の高い部分が過剰に除去されてしまう現象で
あり、エロージョンが発生すると、配線の断面積が不足
するため、配線抵抗値不良等の原因となる。
に、たとえば、3000μmの範囲に1.0μmの幅の
配線が50パーセントの密度で形成されているようなパ
ターン密度の高い部分が過剰に除去されてしまう現象で
あり、エロージョンが発生すると、配線の断面積が不足
するため、配線抵抗値不良等の原因となる。
【0016】リセスは、図21(c)に示すように、層
間絶縁膜2と配線6との境界で配線6が低くなり段差が
できてしまう現象であり、この場合にも配線の断面積が
不足するため、配線抵抗値の不良等の原因となる。
間絶縁膜2と配線6との境界で配線6が低くなり段差が
できてしまう現象であり、この場合にも配線の断面積が
不足するため、配線抵抗値の不良等の原因となる。
【0017】一方、特にダマシン法またはデュアルダマ
シン法では、配線用溝、または配線用溝およびコンタク
トホールを同時に銅で埋め込むため、余分な銅膜6の膜
厚が大きく、かつ銅膜表面には埋め込みによって生じた
凹凸があることから、余分な銅膜5をCMP法によっ
て、効率的に除去しつつ、当該初期段差を緩和する必要
がある。したがって、単位時間当たりの除去量である研
磨レートは、たとえば、500nm/min以上となる
ように要求されており、この研磨レートを稼ぐために
は、ウェハに対する加工圧力を大きくしたり、エッチン
グ力の強い薬液を用いたり、研磨工具の回転数を上げた
りすることが考えられるが、いずれの場合でも精度面で
は、上記の方法で研磨レートを向上しようとすると、段
差緩和能力(平坦化能力)が低下することが知られてい
る。
シン法では、配線用溝、または配線用溝およびコンタク
トホールを同時に銅で埋め込むため、余分な銅膜6の膜
厚が大きく、かつ銅膜表面には埋め込みによって生じた
凹凸があることから、余分な銅膜5をCMP法によっ
て、効率的に除去しつつ、当該初期段差を緩和する必要
がある。したがって、単位時間当たりの除去量である研
磨レートは、たとえば、500nm/min以上となる
ように要求されており、この研磨レートを稼ぐために
は、ウェハに対する加工圧力を大きくしたり、エッチン
グ力の強い薬液を用いたり、研磨工具の回転数を上げた
りすることが考えられるが、いずれの場合でも精度面で
は、上記の方法で研磨レートを向上しようとすると、段
差緩和能力(平坦化能力)が低下することが知られてい
る。
【0018】また、図22に示すように、配線表面にス
クラッチSCやケミカルダメージCDが発生しやすくな
り、特に、軟質の銅では発生しやすい。このため、配線
のオープン、ショート、配線抵抗値不良等の不具合の原
因となり、また、上記の方法で研磨レートを向上しよう
とすると、上記のクラック、層間絶縁膜の剥離、ディッ
シング、エロージョンおよびリセスの発生量も大きくな
るという不利益がある。
クラッチSCやケミカルダメージCDが発生しやすくな
り、特に、軟質の銅では発生しやすい。このため、配線
のオープン、ショート、配線抵抗値不良等の不具合の原
因となり、また、上記の方法で研磨レートを向上しよう
とすると、上記のクラック、層間絶縁膜の剥離、ディッ
シング、エロージョンおよびリセスの発生量も大きくな
るという不利益がある。
【0019】また、研磨布21の状態等の変化に起因す
る不安定性をなくし、作業者の経験や勘を頼りにする部
分を可能な限り少なくするためにCMP加工において、
その硬質研磨ホイールによる優れた平坦化性能を得、ソ
フトウエア制御によるいわゆるスキルレスな均一性補正
を実現しようとする研磨装置が実現されている。
る不安定性をなくし、作業者の経験や勘を頼りにする部
分を可能な限り少なくするためにCMP加工において、
その硬質研磨ホイールによる優れた平坦化性能を得、ソ
フトウエア制御によるいわゆるスキルレスな均一性補正
を実現しようとする研磨装置が実現されている。
【0020】ところが、この装置における均一性補正
は、結局、作業者の経験と勘によるところが大きく、い
わゆるレシピ作成にはかなりの熟練を要しているのが実
状である。これは、円形のウェハに対してリング状のホ
イールを、部分的に接触させて除去するという加工法
が、純粋な部分加工ではなく、ある面積を持ってしまっ
ていることから、除去量を部分的に補正するためのレシ
ピ調整がイメージしにくいことが原因である。
は、結局、作業者の経験と勘によるところが大きく、い
わゆるレシピ作成にはかなりの熟練を要しているのが実
状である。これは、円形のウェハに対してリング状のホ
イールを、部分的に接触させて除去するという加工法
が、純粋な部分加工ではなく、ある面積を持ってしまっ
ていることから、除去量を部分的に補正するためのレシ
ピ調整がイメージしにくいことが原因である。
【0021】加えて、熟練した作業者においても、主軸
の傾斜を変化させたりすると、補正時に現れる結果が予
期せぬ状態であったりということが多く、均一性補正に
関しては、各種入力パラメータに対する除去量の変化
が、未だ定量的に関連付けされていないのが現状であ
る。
の傾斜を変化させたりすると、補正時に現れる結果が予
期せぬ状態であったりということが多く、均一性補正に
関しては、各種入力パラメータに対する除去量の変化
が、未だ定量的に関連付けされていないのが現状であ
る。
【0022】すなわち、従来の研磨装置では、ウェハ連
続処理時の均一性の向上、維持に対して、各種加工パラ
メータは作業者の経験からくる予測などにより変更・補
正を繰り返し行う必要があり、デバイス製造上のプロセ
スマージンが装置システム的に決定されるのではなく、
作業者の技能により左右される。
続処理時の均一性の向上、維持に対して、各種加工パラ
メータは作業者の経験からくる予測などにより変更・補
正を繰り返し行う必要があり、デバイス製造上のプロセ
スマージンが装置システム的に決定されるのではなく、
作業者の技能により左右される。
【0023】また、従来の研磨装置では、研磨パッドが
被研磨対象の一部を摺接しながら研磨を行うため、局所
的な研磨の補正が可能である。しかしその反面、その補
正を行うに当たって、プロセスのノウハウを必要とし、
加工条件を決定することが困難であった。また、加工条
件を物理的な現象と捉えたシュミレーションで行うに
は、不確定要素が多く、誤差も少なくない。
被研磨対象の一部を摺接しながら研磨を行うため、局所
的な研磨の補正が可能である。しかしその反面、その補
正を行うに当たって、プロセスのノウハウを必要とし、
加工条件を決定することが困難であった。また、加工条
件を物理的な現象と捉えたシュミレーションで行うに
は、不確定要素が多く、誤差も少なくない。
【0024】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、作業者の技能により左右される
ことなく、被研磨対象上の膜厚の均一性向上させること
ができ、安定して高い加工精度を得るこができる研磨方
法および研磨装置を提供することにある。
のであり、その目的は、作業者の技能により左右される
ことなく、被研磨対象上の膜厚の均一性向上させること
ができ、安定して高い加工精度を得るこができる研磨方
法および研磨装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、研磨手段と被研磨対象の被研磨面を所定
方向に相対移動して当該被研磨面が平坦となるように研
磨する研磨方法であって、複数の同種の被研磨対象を試
料として、各試料毎に研磨加工の開始位置を順次ずらし
た加工条件により研磨を行い、研磨結果に基づいて各加
工位置における研磨特性を得、得られた研磨手段の各加
工位置での加工特性から研磨結果を予測し、予測結果に
基づいて新たな加工条件を調整し、調整した研磨条件を
次の研磨の条件にフィードバックする。
め、本発明は、研磨手段と被研磨対象の被研磨面を所定
方向に相対移動して当該被研磨面が平坦となるように研
磨する研磨方法であって、複数の同種の被研磨対象を試
料として、各試料毎に研磨加工の開始位置を順次ずらし
た加工条件により研磨を行い、研磨結果に基づいて各加
工位置における研磨特性を得、得られた研磨手段の各加
工位置での加工特性から研磨結果を予測し、予測結果に
基づいて新たな加工条件を調整し、調整した研磨条件を
次の研磨の条件にフィードバックする。
【0026】また、本発明は、研磨手段と被研磨対象の
被研磨面を所定方向に相対移動して当該被研磨面が平坦
となるように研磨する研磨装置であって、複数の同種の
被研磨対象を試料として、各試料毎に研磨加工の開始位
置を順次ずらした加工条件により研磨を行った研磨結果
に基づいて各加工位置における研磨特性を得、得られた
研磨手段の各加工位置での加工特性から研磨結果を予測
し、予測結果に基づいて新たな加工条件を調整し、調整
した研磨条件を次の研磨の条件にフィードバックする制
御手段を有する。
被研磨面を所定方向に相対移動して当該被研磨面が平坦
となるように研磨する研磨装置であって、複数の同種の
被研磨対象を試料として、各試料毎に研磨加工の開始位
置を順次ずらした加工条件により研磨を行った研磨結果
に基づいて各加工位置における研磨特性を得、得られた
研磨手段の各加工位置での加工特性から研磨結果を予測
し、予測結果に基づいて新たな加工条件を調整し、調整
した研磨条件を次の研磨の条件にフィードバックする制
御手段を有する。
【0027】本発明では、研磨手段の各加工位置におけ
る研磨特性を、研磨手段の送り速度、回転数、切り込み
量、被研磨対象の回転数の加工条件より予測する。
る研磨特性を、研磨手段の送り速度、回転数、切り込み
量、被研磨対象の回転数の加工条件より予測する。
【0028】また、本発明では、研磨後の被研磨対象の
被研磨面膜厚の測定結果と、研磨結果の予測値とを比較
して加工条件を調整し、次の研磨にフィードバックす
る。
被研磨面膜厚の測定結果と、研磨結果の予測値とを比較
して加工条件を調整し、次の研磨にフィードバックす
る。
【0029】また、本発明では、前記加工条件の調整
を、研磨特性が線形に変化する研磨手段の送り速度に基
づいて行う。
を、研磨特性が線形に変化する研磨手段の送り速度に基
づいて行う。
【0030】また、本発明では、各試料毎に、研磨手段
の中心位置と、被研磨対象の回転中心との中心間距離を
変化させつつ研磨を行う。
の中心位置と、被研磨対象の回転中心との中心間距離を
変化させつつ研磨を行う。
【0031】また、本発明では、所定の中心間距離を研
磨加工の開始位置とし、各試料毎に当該開始位置から研
磨手段が被研磨対象の被研磨面を摺接する距離が順次に
長くなるようにして、各試料の研磨加工を行う。
磨加工の開始位置とし、各試料毎に当該開始位置から研
磨手段が被研磨対象の被研磨面を摺接する距離が順次に
長くなるようにして、各試料の研磨加工を行う。
【0032】また、本発明では、研磨加工の開始位置よ
り終了位置までの区間をN個の小区間(1≦i≦N)に
区分し、各試料毎に研磨手段が被研磨対象の被研磨面を
摺接する小区間数が異なるようにして、各試料の研磨加
工を行う。
り終了位置までの区間をN個の小区間(1≦i≦N)に
区分し、各試料毎に研磨手段が被研磨対象の被研磨面を
摺接する小区間数が異なるようにして、各試料の研磨加
工を行う。
【0033】また、本発明では、被研磨面の膜厚が所望
の値にならなかった場合、各小区間にける研磨手段の送
り速度V0 i からV iに変化させる。
の値にならなかった場合、各小区間にける研磨手段の送
り速度V0 i からV iに変化させる。
【0034】また、本発明では、隣接小区間間の研磨手
段の送り速度の差を一定値以下に制限する。
段の送り速度の差を一定値以下に制限する。
【0035】また、本発明では、研磨加工の開始位置と
終了位置(たとえば被研磨対象の回転中心)との間に複
数の制御点を設け、制御点の小区間のうちの任意の一つ
の送り速度Vc k の値を微小変化させ、変化前と変化後
の誤差関数Errの値Err(Vi )とErr(Vi ±
ΔVi )を比較し、値が小さくなっていればVc k ±Δ
Vc k を新たなVc k の値とする。
終了位置(たとえば被研磨対象の回転中心)との間に複
数の制御点を設け、制御点の小区間のうちの任意の一つ
の送り速度Vc k の値を微小変化させ、変化前と変化後
の誤差関数Errの値Err(Vi )とErr(Vi ±
ΔVi )を比較し、値が小さくなっていればVc k ±Δ
Vc k を新たなVc k の値とする。
【0036】また、本発明では、すべての制御点のVc
k を微小変化させても、誤差関数Errの値が変化しな
くなった時点で、処理を終了する。
k を微小変化させても、誤差関数Errの値が変化しな
くなった時点で、処理を終了する。
【0037】また、本発明では、上記被研磨対象は半導
体のウェハである。
体のウェハである。
【0038】本発明によれば、複数の同種の被研磨対
象、たとえば半導体ウェハを試料として、各試料毎に研
磨加工の開始位置を順次ずらした加工条件により研磨を
行う。たとえば、研磨加工の開始位置より終了位置まで
の区間をN個の小区間に区分し、各試料毎に研磨手段が
被研磨対象の被研磨面を摺接する小区間数が異なるよう
にして、各試料の研磨加工を行う。次いで、この研磨結
果に基づいて各加工位置における研磨特性を得る。そし
て、得られた研磨手段の各加工位置での加工特性から研
磨結果を予測する。次に、予測結果に基づいて新たな加
工条件を調整し、調整した研磨条件を次の研磨の条件に
フィードバックする。なお、加工条件の調整は、たとえ
は研磨特性が線形に変化する研磨手段の送り速度に基づ
いて行う。
象、たとえば半導体ウェハを試料として、各試料毎に研
磨加工の開始位置を順次ずらした加工条件により研磨を
行う。たとえば、研磨加工の開始位置より終了位置まで
の区間をN個の小区間に区分し、各試料毎に研磨手段が
被研磨対象の被研磨面を摺接する小区間数が異なるよう
にして、各試料の研磨加工を行う。次いで、この研磨結
果に基づいて各加工位置における研磨特性を得る。そし
て、得られた研磨手段の各加工位置での加工特性から研
磨結果を予測する。次に、予測結果に基づいて新たな加
工条件を調整し、調整した研磨条件を次の研磨の条件に
フィードバックする。なお、加工条件の調整は、たとえ
は研磨特性が線形に変化する研磨手段の送り速度に基づ
いて行う。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0040】図1は、本発明に係る研磨方法を採用した
平坦化研磨装置の一実施形態の全体構成を模式的に示す
平面図である。
平坦化研磨装置の一実施形態の全体構成を模式的に示す
平面図である。
【0041】この平坦化研磨装置100は、被研磨対象
のウェハ101が投入されるカセットポート110、こ
のカセットポート110から取出されたウェハ101を
位置決めするハンドリングシステム120、このハンド
リングシステム120で位置決めされたウェハ101を
化学的機械研磨するポリッシングヘッド130およびポ
リッシングヘッド130で化学的機械研磨されたウェハ
101を洗浄するクリーナ140で大略構成されてい
る。なお、各部間のウェハ101の搬送は、図示しない
ロボットにより行われるようになっている。
のウェハ101が投入されるカセットポート110、こ
のカセットポート110から取出されたウェハ101を
位置決めするハンドリングシステム120、このハンド
リングシステム120で位置決めされたウェハ101を
化学的機械研磨するポリッシングヘッド130およびポ
リッシングヘッド130で化学的機械研磨されたウェハ
101を洗浄するクリーナ140で大略構成されてい
る。なお、各部間のウェハ101の搬送は、図示しない
ロボットにより行われるようになっている。
【0042】このような構成において、平坦化研磨装置
100内における通常の研磨工程について説明する。先
ず、複数枚のウェハ101が、カセット102内に並列
に収納され、このカセット102が、カセットポート1
10にセットされる。そして、1枚のウェハ101が、
カセット102から取出されて、ハンドリングシステム
120に搬送される。
100内における通常の研磨工程について説明する。先
ず、複数枚のウェハ101が、カセット102内に並列
に収納され、このカセット102が、カセットポート1
10にセットされる。そして、1枚のウェハ101が、
カセット102から取出されて、ハンドリングシステム
120に搬送される。
【0043】搬送されてきたウェハ101は、コンベア
121で位置決め部122に移送されて、センタリング
およびオリフラ合わせが行われ、再びコンベア121で
元の位置まで移送される。再移送されてきたウェハ10
1は、ポリッシングヘッド130に搬送される。搬送さ
れてきたウェハ101は、バッファ131に一旦投入さ
れた後、加工部132にセットされて後述するように研
磨状態が測定されながら化学的機械研磨される。研磨が
完了したウェハ101は、ウェットステーション133
に一旦取出された後、クリーナ140に搬送される。
121で位置決め部122に移送されて、センタリング
およびオリフラ合わせが行われ、再びコンベア121で
元の位置まで移送される。再移送されてきたウェハ10
1は、ポリッシングヘッド130に搬送される。搬送さ
れてきたウェハ101は、バッファ131に一旦投入さ
れた後、加工部132にセットされて後述するように研
磨状態が測定されながら化学的機械研磨される。研磨が
完了したウェハ101は、ウェットステーション133
に一旦取出された後、クリーナ140に搬送される。
【0044】搬送されてきたウェハ101は、薬剤を洗
浄するために洗浄部141を通された後、洗浄液を乾燥
させるために乾燥部142へ移送される。そして、乾燥
が完了したウェハ101は、再びハンドリングシステム
120に搬送され、カセット102の空き部分に収納さ
れる。収納している全ウェハ101について以上の工程
が終了したカセット102は、カセットポート110か
ら取出され、次工程へ搬送される。
浄するために洗浄部141を通された後、洗浄液を乾燥
させるために乾燥部142へ移送される。そして、乾燥
が完了したウェハ101は、再びハンドリングシステム
120に搬送され、カセット102の空き部分に収納さ
れる。収納している全ウェハ101について以上の工程
が終了したカセット102は、カセットポート110か
ら取出され、次工程へ搬送される。
【0045】図2は、図1の平坦化研磨装置100にお
ける加工部132の詳細を示す一部断面側面図である。
この加工部132は、加工テーブル150、加工ヘッド
160、および研磨状態測定部200を主構成要素とし
て有している。
ける加工部132の詳細を示す一部断面側面図である。
この加工部132は、加工テーブル150、加工ヘッド
160、および研磨状態測定部200を主構成要素とし
て有している。
【0046】加工テーブル150は、ウェハ101を載
置固定して回転させると共にX方向に移動させる機能を
有する。台盤151の上面には、ウェハ101を真空吸
着するウェハチャック152が配設され、台盤151の
下面には、X軸ボールナット153を有する支持部15
4が配設されている。
置固定して回転させると共にX方向に移動させる機能を
有する。台盤151の上面には、ウェハ101を真空吸
着するウェハチャック152が配設され、台盤151の
下面には、X軸ボールナット153を有する支持部15
4が配設されている。
【0047】そして、X軸ボールナット153には、X
軸サーボモータ155が連結され、X方向に伸びるX軸
ボールネジ156が螺合されている。また、台盤151
の上方には、研磨液を供給するためのノズル157が配
設されている。なお、図示していないが、台盤151に
は、ウェハチャック152を回転させる機構が内蔵され
ている。
軸サーボモータ155が連結され、X方向に伸びるX軸
ボールネジ156が螺合されている。また、台盤151
の上方には、研磨液を供給するためのノズル157が配
設されている。なお、図示していないが、台盤151に
は、ウェハチャック152を回転させる機構が内蔵され
ている。
【0048】加工ヘッド160は、Z方向に移動して、
加工テーブル150に固定されているウェハ101を2
段階で化学的機械研磨する機能を有する。ウェハ101
と略同径の円盤状のバフ161と、バフ161の径より
大きい内径を有する円環状のホイール162が、同軸、
即ち同心円状に配設されている。そして、バフ161
は、円環状のメタル定盤163の下面に接着固定され、
ホイール162は、円環状のメタルツールフランジ16
4の下面に接着固定されている。
加工テーブル150に固定されているウェハ101を2
段階で化学的機械研磨する機能を有する。ウェハ101
と略同径の円盤状のバフ161と、バフ161の径より
大きい内径を有する円環状のホイール162が、同軸、
即ち同心円状に配設されている。そして、バフ161
は、円環状のメタル定盤163の下面に接着固定され、
ホイール162は、円環状のメタルツールフランジ16
4の下面に接着固定されている。
【0049】メタル定盤163の中央孔には、シャフト
165の一端が、軸受167を有するフランジ166を
介して固定されている。フランジ166は、外周面がテ
ーパ形状に形成されており、同様のテーパ形状に形成さ
れているメタル定盤163の中央部の穴の内周面に嵌合
して固定されている。メタルツールフランジ164の上
面側には、等角度間隔で座ぐり168が設けられてい
る。
165の一端が、軸受167を有するフランジ166を
介して固定されている。フランジ166は、外周面がテ
ーパ形状に形成されており、同様のテーパ形状に形成さ
れているメタル定盤163の中央部の穴の内周面に嵌合
して固定されている。メタルツールフランジ164の上
面側には、等角度間隔で座ぐり168が設けられてい
る。
【0050】座ぐり168の内部には、バネ169を有
するピン170が、メタルツールフランジ164の下面
側へ突き抜けるように挿入されている。そして、ピン1
70の先端は、メタル定盤163の上面に螺合されてい
る。メタルツールフランジ164の上面には、主軸スピ
ンドルモータ171を有する主軸スピンドル172が固
定され、さらに主軸スピンドルモータ171の上部に
は、エアシリンダ173が固定されている。
するピン170が、メタルツールフランジ164の下面
側へ突き抜けるように挿入されている。そして、ピン1
70の先端は、メタル定盤163の上面に螺合されてい
る。メタルツールフランジ164の上面には、主軸スピ
ンドルモータ171を有する主軸スピンドル172が固
定され、さらに主軸スピンドルモータ171の上部に
は、エアシリンダ173が固定されている。
【0051】シャフト165は、メタルツールフランジ
164の中央孔から主軸スピンドル172、主軸スピン
ドルモータ171およびエアシリンダ173の中央部を
通って突き抜けるように配設されている。そして、シャ
フト165の他端には、エアシリンダ173のピストン
173aが固定されている。そして、シャフト165
は、研磨液を供給するために中空円筒状に形成されてい
る。
164の中央孔から主軸スピンドル172、主軸スピン
ドルモータ171およびエアシリンダ173の中央部を
通って突き抜けるように配設されている。そして、シャ
フト165の他端には、エアシリンダ173のピストン
173aが固定されている。そして、シャフト165
は、研磨液を供給するために中空円筒状に形成されてい
る。
【0052】主軸スピンドルモータ171の外周面に
は、Z軸ボールナット174を有する支持部175が配
設されている。支持部175は、Z軸ガイド176に係
止されており、Z軸ボールナット174には、Z軸サー
ボモータ177に連結され、Z方向に伸びるZ軸ボール
ネジ178が螺合されている。
は、Z軸ボールナット174を有する支持部175が配
設されている。支持部175は、Z軸ガイド176に係
止されており、Z軸ボールナット174には、Z軸サー
ボモータ177に連結され、Z方向に伸びるZ軸ボール
ネジ178が螺合されている。
【0053】そして、X軸サーボモータ155はコント
ローラ301による制御信号CTL1によりウェハ10
1のX軸方向の速度制御が行われ、主軸スピンドルモー
タ171はコントローラ301による制御信号CTL2
により回転数が制御され、Z軸サーボモータ177はコ
ントローラ301による制御信号CTL3により加工ヘ
ッド160のZ軸方向の位置決め制御が行われる。
ローラ301による制御信号CTL1によりウェハ10
1のX軸方向の速度制御が行われ、主軸スピンドルモー
タ171はコントローラ301による制御信号CTL2
により回転数が制御され、Z軸サーボモータ177はコ
ントローラ301による制御信号CTL3により加工ヘ
ッド160のZ軸方向の位置決め制御が行われる。
【0054】なお、図3は、加工ヘッド160が位置決
め制御されて下降し、研磨状態になっている場合を示す
図である。
め制御されて下降し、研磨状態になっている場合を示す
図である。
【0055】このとき、メタル定盤163は、バネ16
9を圧縮し、バフ161の研磨面は、ホイール162の
研磨面よりも突き出た状態となる。そして、バフ161
の研磨面をウェハ101の表面に押しつけ、X軸サーボ
モータ155を駆動してX軸ボールネジ156を回転さ
せ、支持部154を介して台盤151を往復移動させ、
ウェハ101を化学的機械研磨する。なお、このときの
研磨量の絶対値は、主にエアシリンダ173の圧力とバ
フ161のウェハ101に対する通過速度で制御するこ
とができる。
9を圧縮し、バフ161の研磨面は、ホイール162の
研磨面よりも突き出た状態となる。そして、バフ161
の研磨面をウェハ101の表面に押しつけ、X軸サーボ
モータ155を駆動してX軸ボールネジ156を回転さ
せ、支持部154を介して台盤151を往復移動させ、
ウェハ101を化学的機械研磨する。なお、このときの
研磨量の絶対値は、主にエアシリンダ173の圧力とバ
フ161のウェハ101に対する通過速度で制御するこ
とができる。
【0056】研磨状態測定部200は、検出装置180
およびこの検出装置180に電気的に接続された制御装
置190を備えている。検出装置180は、ウェハ10
1のたとえば研磨状態すなわち膜厚を光の干渉を用いて
変化を検出する装置であり、受発光部181およびこの
受発光部181に接続された光ファイバ182を備えて
いる。
およびこの検出装置180に電気的に接続された制御装
置190を備えている。検出装置180は、ウェハ10
1のたとえば研磨状態すなわち膜厚を光の干渉を用いて
変化を検出する装置であり、受発光部181およびこの
受発光部181に接続された光ファイバ182を備えて
いる。
【0057】受発光部181は、制御装置190から入
力した駆動信号をその大きさに対応した光に変換して、
光ファイバ182を伝搬させた、たとえばハロゲンラン
プからなる光源の光と、ウェハ101の表面において反
射され、光ファイバ182を伝搬してきた光の干渉縞を
検知し、制御装置190に出力する。光ファイバ182
は、2芯のファイバであり、ファイバ先端が、加工ヘッ
ド160の隣接位置であって、ウェハ101のX方向の
中心線上の例えば50mm〜100mm上方の位置し、
測定時にウェハ101の表面に向って、例えば1mmの
距離に接近する。ウェハ101の表面に向かって固定さ
れている。
力した駆動信号をその大きさに対応した光に変換して、
光ファイバ182を伝搬させた、たとえばハロゲンラン
プからなる光源の光と、ウェハ101の表面において反
射され、光ファイバ182を伝搬してきた光の干渉縞を
検知し、制御装置190に出力する。光ファイバ182
は、2芯のファイバであり、ファイバ先端が、加工ヘッ
ド160の隣接位置であって、ウェハ101のX方向の
中心線上の例えば50mm〜100mm上方の位置し、
測定時にウェハ101の表面に向って、例えば1mmの
距離に接近する。ウェハ101の表面に向かって固定さ
れている。
【0058】制御装置190は、検出装置180からの
検出値に基づいて、すなわち干渉縞に基づいて膜厚を測
定し、これによりウェハ101の削り残し部分を認識
し、この削り残し部分と削り残し以外の部分の研磨条件
を自動的に生成してフィードバックする装置である。
検出値に基づいて、すなわち干渉縞に基づいて膜厚を測
定し、これによりウェハ101の削り残し部分を認識
し、この削り残し部分と削り残し以外の部分の研磨条件
を自動的に生成してフィードバックする装置である。
【0059】ここで、先ず、ウェハ101の表面反射と
ウェハ101の研磨状態(削り残し部分および削り残し
以外の部分)の関係について説明する。図4は、研磨後
のウェハ101の膜厚状態の一例を示す図である。ウェ
ハ101は、加工テーブル150で回転させられなが
ら、回転している加工ヘッド160で研磨されるが、ウ
ェハ101と加工ヘッド160の相対速度がその中心間
距離によってことなるため、図4に示すように、同心円
状に膜厚の不均一性が生じる。
ウェハ101の研磨状態(削り残し部分および削り残し
以外の部分)の関係について説明する。図4は、研磨後
のウェハ101の膜厚状態の一例を示す図である。ウェ
ハ101は、加工テーブル150で回転させられなが
ら、回転している加工ヘッド160で研磨されるが、ウ
ェハ101と加工ヘッド160の相対速度がその中心間
距離によってことなるため、図4に示すように、同心円
状に膜厚の不均一性が生じる。
【0060】このため、ウェハ101を加工テーブル1
50で回転させながら、ウェハ101の中心から外周に
向かってX方向(半径方向)に膜厚を測定することによ
り、ウェハ101のX軸上の位置に対応した平均化され
た膜厚を得ることができる。以上のことから、ウェハ1
01上の膜厚プロファイルを得ることができる。
50で回転させながら、ウェハ101の中心から外周に
向かってX方向(半径方向)に膜厚を測定することによ
り、ウェハ101のX軸上の位置に対応した平均化され
た膜厚を得ることができる。以上のことから、ウェハ1
01上の膜厚プロファイルを得ることができる。
【0061】コントローラ301は、研磨装置全体を制
御する機能を有し、特に、上述したように、制御信号C
TL1をX軸サーボモータ155に供給してウェハ10
1のX軸方向の速度制御を行い、制御信号CTL2を主
軸スピンドルモータ171に供給してその回転数を制御
し、制御信号CTL3をZ軸サーボモータ177に供給
して加工ヘッド160のZ軸方向の位置決め制御を行
う。なお、加工ヘッド160のZ軸方向の位置決め制御
は、換言すれば加工ヘッド160におけるバフ161の
ウェハ101の表面に対する押しつけ力(押し圧力;加
工圧力)を制御するものである。
御する機能を有し、特に、上述したように、制御信号C
TL1をX軸サーボモータ155に供給してウェハ10
1のX軸方向の速度制御を行い、制御信号CTL2を主
軸スピンドルモータ171に供給してその回転数を制御
し、制御信号CTL3をZ軸サーボモータ177に供給
して加工ヘッド160のZ軸方向の位置決め制御を行
う。なお、加工ヘッド160のZ軸方向の位置決め制御
は、換言すれば加工ヘッド160におけるバフ161の
ウェハ101の表面に対する押しつけ力(押し圧力;加
工圧力)を制御するものである。
【0062】また、コントローラ301は、後で詳述す
るように、加工ヘッド160による所定のウェハ101
に対する最適な加工条件を、複数の同種ウェハを用いて
得られたデータ、具体的には、研磨状態測定部200で
測定された被研磨対象の膜厚測定結果である研磨後デー
タに基づいて予測し、次の研磨するウェハの研磨条件
(研磨用レシピ)にフィードバックさせる。すなわち、
コントローラ301は、装置の特性、加工ヘッド(バフ
161を含むホイール)の特性、被研磨対象であるウェ
ハの特性を把握し、これら特性データに基づいて、加工
条件を算出し、所望の研磨結果を得るための最適な加工
条件を自動的に得る。
るように、加工ヘッド160による所定のウェハ101
に対する最適な加工条件を、複数の同種ウェハを用いて
得られたデータ、具体的には、研磨状態測定部200で
測定された被研磨対象の膜厚測定結果である研磨後デー
タに基づいて予測し、次の研磨するウェハの研磨条件
(研磨用レシピ)にフィードバックさせる。すなわち、
コントローラ301は、装置の特性、加工ヘッド(バフ
161を含むホイール)の特性、被研磨対象であるウェ
ハの特性を把握し、これら特性データに基づいて、加工
条件を算出し、所望の研磨結果を得るための最適な加工
条件を自動的に得る。
【0063】なお、コントローラ301およびコントロ
ールパネル302を有するコンピュータからなる制御部
300は、たとえば図5に示すように、通信網、たとえ
ばイーサネット(登録商標)(Eithernet(登
録商標))400を介して平坦化研磨装置100と接続
し、遠隔操作を行うことも可能である。
ールパネル302を有するコンピュータからなる制御部
300は、たとえば図5に示すように、通信網、たとえ
ばイーサネット(登録商標)(Eithernet(登
録商標))400を介して平坦化研磨装置100と接続
し、遠隔操作を行うことも可能である。
【0064】コントローラ301に接続されたコントロ
ールパネル302は、オペレータが各種加工パラメー
タ、すなわちウェハ101のX軸方向の速度データ、主
軸スピンドルモータ171の回転数データ、加工ヘッド
160のZ軸方向の位置決めデータ(加工圧力データ)
等を入力したりするキーボード3021と、研磨状態測
定部300で測定された被研磨対象であるウェハの膜厚
測定結果や研磨の最適条件の計算結果等を表示するモニ
タ3022を有する。
ールパネル302は、オペレータが各種加工パラメー
タ、すなわちウェハ101のX軸方向の速度データ、主
軸スピンドルモータ171の回転数データ、加工ヘッド
160のZ軸方向の位置決めデータ(加工圧力データ)
等を入力したりするキーボード3021と、研磨状態測
定部300で測定された被研磨対象であるウェハの膜厚
測定結果や研磨の最適条件の計算結果等を表示するモニ
タ3022を有する。
【0065】本実施形態に係る平坦化研磨装置100で
は、ウェハ研磨後の膜厚を測定し、それを次に研磨する
ウェハの研磨条件にフィードバックすることにより、加
工の安定性と残膜均一性を制御する。本実施形態では、
均一性補正を、定量的に、スキルレスに行えるように、
所定の条件に従ってCMP加工の複数の試料としての同
種ウェハを用いてシミュレーションを行い、その結果か
ら各種加工パラメータを最適化する。換言すれば、ウェ
ハの膜除去量は、ホイール162の回転数、切り込み
量、送り速度など、所定のレシピで設定されたパラメー
タで制御されるが、これらの中で、送り速度は除去量に
対しておおよそリニアな特性を持つため、この送り速度
を変化させることにより、均一な除去量をもたらすレシ
ピをコントローラ301で自動的に生成する。以下に、
本発明に係る平坦化研磨方法について、図面に関連付け
ながら順を追って説明する。
は、ウェハ研磨後の膜厚を測定し、それを次に研磨する
ウェハの研磨条件にフィードバックすることにより、加
工の安定性と残膜均一性を制御する。本実施形態では、
均一性補正を、定量的に、スキルレスに行えるように、
所定の条件に従ってCMP加工の複数の試料としての同
種ウェハを用いてシミュレーションを行い、その結果か
ら各種加工パラメータを最適化する。換言すれば、ウェ
ハの膜除去量は、ホイール162の回転数、切り込み
量、送り速度など、所定のレシピで設定されたパラメー
タで制御されるが、これらの中で、送り速度は除去量に
対しておおよそリニアな特性を持つため、この送り速度
を変化させることにより、均一な除去量をもたらすレシ
ピをコントローラ301で自動的に生成する。以下に、
本発明に係る平坦化研磨方法について、図面に関連付け
ながら順を追って説明する。
【0066】本研磨装置100の研磨時は、たとえば外
径200mm、内径160mmのドーナツ状の硬質パッ
ドホイール(バフを含む)を垂直軸(主軸)に対し、数
十ミクロン傾斜させて(傾斜角θをもって傾斜させ
て))ウェハ101に接触させている。 このときの、
ホイールとウェハの接触状態は幾何学的には、図6およ
び図7に示す通りである。そして、たとえばホイール1
62は320rpmで、ウェハチャック152は60r
pmの回転速度で回転される。これにより、バフ161
の狭小な部分がウェハ101に摺接して、局所的な研磨
の補正を可能としている。さらに、コントローラ301
の制御信号CTL1により、X軸サーボモータ155に
供給して、図7に示すウェハ101のX軸方向の速度制
御、すなわち送り速度の制御が行われる。
径200mm、内径160mmのドーナツ状の硬質パッ
ドホイール(バフを含む)を垂直軸(主軸)に対し、数
十ミクロン傾斜させて(傾斜角θをもって傾斜させ
て))ウェハ101に接触させている。 このときの、
ホイールとウェハの接触状態は幾何学的には、図6およ
び図7に示す通りである。そして、たとえばホイール1
62は320rpmで、ウェハチャック152は60r
pmの回転速度で回転される。これにより、バフ161
の狭小な部分がウェハ101に摺接して、局所的な研磨
の補正を可能としている。さらに、コントローラ301
の制御信号CTL1により、X軸サーボモータ155に
供給して、図7に示すウェハ101のX軸方向の速度制
御、すなわち送り速度の制御が行われる。
【0067】なお、本実施形態に係るホイールのバフ
は、発泡ポリウレタンなどの多孔質粘弾性材や不織布等
の研磨布から構成される、研磨工具、研磨砥石、研磨ホ
イールや積層フィルムなどの固定砥粒を有する研磨工具
を指し、以下これらを研磨パッドPDと総称する。
は、発泡ポリウレタンなどの多孔質粘弾性材や不織布等
の研磨布から構成される、研磨工具、研磨砥石、研磨ホ
イールや積層フィルムなどの固定砥粒を有する研磨工具
を指し、以下これらを研磨パッドPDと総称する。
【0068】またここでは、研磨パッドPDが、被研磨
対象であるウェハ101の被研磨面に接面した位置より
さらに押し付けることを切り込みと、またその距離を切
り込み量と称する。
対象であるウェハ101の被研磨面に接面した位置より
さらに押し付けることを切り込みと、またその距離を切
り込み量と称する。
【0069】図8は、本発明に係る平坦化研磨方法の具
体的な処理を説明するためのフローチャートである。以
下、この図8に関連付けて平坦化研磨方法の具体的な処
理について順を追って説明する。
体的な処理を説明するためのフローチャートである。以
下、この図8に関連付けて平坦化研磨方法の具体的な処
理について順を追って説明する。
【0070】ステップST1
研磨パッドの中心位置と、被研磨対象を保持し回転駆動
させるウェハチャック152(実際は、台盤151に内
蔵の回転機構)の回転中心との中心間距離を変化させつ
つ研磨を行う。所定の中心間距離(X0 )にて切り込み
を開始し、所定の中心間距離(XN )にて切り込みを終
了し、その間、研磨パッドPDは被研磨対象(ウェハ1
01)の被研磨面を摺接しながら移動してゆく。
させるウェハチャック152(実際は、台盤151に内
蔵の回転機構)の回転中心との中心間距離を変化させつ
つ研磨を行う。所定の中心間距離(X0 )にて切り込み
を開始し、所定の中心間距離(XN )にて切り込みを終
了し、その間、研磨パッドPDは被研磨対象(ウェハ1
01)の被研磨面を摺接しながら移動してゆく。
【0071】具体的には、開始位置より終了位置までの
区間をN個の小区間に区分し、小区間における研磨特性
を得るために、切り込みをX0 で開始し、Xi で終了
し、他の研磨パッドの送り速度VO i 、回転数、被研磨
対象の回転数の加工条件は固定したN+1個の加工条件
を用意する(0≦i≦N)。すなわち、N+1枚の同種
の被研磨対象(ウェハ101)を用意し、被研磨面の研
磨膜厚を測定する。N+1枚の被研磨対象である各ウェ
ハ101の被研磨面を、N+1個の加工条件のもと、具
体的には、図9に示すように、それぞれの被研磨対象の
対応して設定されたレシピ0〜レシピNに基づいて各々
研磨する。
区間をN個の小区間に区分し、小区間における研磨特性
を得るために、切り込みをX0 で開始し、Xi で終了
し、他の研磨パッドの送り速度VO i 、回転数、被研磨
対象の回転数の加工条件は固定したN+1個の加工条件
を用意する(0≦i≦N)。すなわち、N+1枚の同種
の被研磨対象(ウェハ101)を用意し、被研磨面の研
磨膜厚を測定する。N+1枚の被研磨対象である各ウェ
ハ101の被研磨面を、N+1個の加工条件のもと、具
体的には、図9に示すように、それぞれの被研磨対象の
対応して設定されたレシピ0〜レシピNに基づいて各々
研磨する。
【0072】たとえば、第1のウェハ〜第N+1のウェ
ハのN+1枚の同種ウェハを用いた場合、図9に示すよ
うに、第1のウェハに対してはレシピ0を用いて、研磨
パッドPDを外周側の所定の中心間距離(X0 )で接触
させて直ちに非接触状態にする(離間させる)。第2の
ウェハの対してはレシピ1を用いて、研磨パッドPDを
所定の中心間距離(X0 )で接触させて、所定距離を摺
接しながら移動させて内周側近傍の中心間距離(X1 )
で非接触状態にする(離間させる)。第3のウェハの対
してはレシピ2を用いて、研磨パッドPDを所定の中心
間距離(X0 )で接触させて、所定距離を摺接しながら
移動させて内周側近傍の中心間距離(X2 )で非接触状
態にする(離間させる)。以下同様にして、第N+1の
ウェハに対してレシピNを用いて、研磨パッドPDを所
定の中心間距離(X0 )で接触させて、所定距離を摺接
しながら移動させて最内周の切り込み終了位置である所
定の中心間距離(XN )で非接触状態にする(離間させ
る)。
ハのN+1枚の同種ウェハを用いた場合、図9に示すよ
うに、第1のウェハに対してはレシピ0を用いて、研磨
パッドPDを外周側の所定の中心間距離(X0 )で接触
させて直ちに非接触状態にする(離間させる)。第2の
ウェハの対してはレシピ1を用いて、研磨パッドPDを
所定の中心間距離(X0 )で接触させて、所定距離を摺
接しながら移動させて内周側近傍の中心間距離(X1 )
で非接触状態にする(離間させる)。第3のウェハの対
してはレシピ2を用いて、研磨パッドPDを所定の中心
間距離(X0 )で接触させて、所定距離を摺接しながら
移動させて内周側近傍の中心間距離(X2 )で非接触状
態にする(離間させる)。以下同様にして、第N+1の
ウェハに対してレシピNを用いて、研磨パッドPDを所
定の中心間距離(X0 )で接触させて、所定距離を摺接
しながら移動させて最内周の切り込み終了位置である所
定の中心間距離(XN )で非接触状態にする(離間させ
る)。
【0073】各被研磨対象である第1のウェハ〜第N+
1のウェハの被研磨面の研磨後の膜厚Thi (x)(0
≦i≦N)を膜厚状態測定部200により測定する。各
小区間 [Xi-1 ,Xi ] (1≦i≦N)における研磨特
性、Φi (x)は、次式により得ることができる。
1のウェハの被研磨面の研磨後の膜厚Thi (x)(0
≦i≦N)を膜厚状態測定部200により測定する。各
小区間 [Xi-1 ,Xi ] (1≦i≦N)における研磨特
性、Φi (x)は、次式により得ることができる。
【0074】
【数1】
Φi (x)=Thi (x)−Thi-1 (x) (1≦i≦N)
…(1)
【0075】全区間[X0 ,XN ] を摺接して研磨した
場合の被研磨対象の抽研磨面の研磨量Tcは、次のよう
になる。
場合の被研磨対象の抽研磨面の研磨量Tcは、次のよう
になる。
【0076】
【数2】
【0077】各小区間の研磨量は、各小区間における研
磨パッドPDの送り速度Vi に比例する。したがって、
被研磨面の膜厚が所望の値にならなかった場合、各小区
間における初期研磨パッドPDの送り速度VO i をVi
に変化させ、所望の値Tg(x,V1 ,V2 ,・・・,
VN )なるようにする。
磨パッドPDの送り速度Vi に比例する。したがって、
被研磨面の膜厚が所望の値にならなかった場合、各小区
間における初期研磨パッドPDの送り速度VO i をVi
に変化させ、所望の値Tg(x,V1 ,V2 ,・・・,
VN )なるようにする。
【0078】
【数3】
【0079】ただし、Ri (x)は各小区間における研
磨特性である。
磨特性である。
【0080】ステップST2
位置を示すパラメータkに1を代入し、また、送り速度
を変えたか否かを示すチェンジフラグ(ChangeF
lag)を、変更していないことを示すFalseに設
定する。
を変えたか否かを示すチェンジフラグ(ChangeF
lag)を、変更していないことを示すFalseに設
定する。
【0081】以下は、研磨パッドPDの送り速度Vi を
決定する工程である。
決定する工程である。
【0082】ステップST3〜ステップST8
各小区間の研磨特性から計算された被研磨対象の被研磨
面の研磨量、Tc(x,V1 ,V2 ,・・・,VN )と
所望の研磨量、Tg(x)との差を、次のように、誤差
関数Errにより評価する。
面の研磨量、Tc(x,V1 ,V2 ,・・・,VN )と
所望の研磨量、Tg(x)との差を、次のように、誤差
関数Errにより評価する。
【0083】
【数4】
【0084】総和は被研磨対象の被研磨面の測定点で取
る。
る。
【0085】N個の小区間のうちの任意の一つの小区間
[Xk-1 ,Xk ] (1≦k≦N)の研磨パッドPDの送
り速度Vk を微小変化させ、変化前と変化後の誤差関数
Errの値Err(Vk )、とErr(Vk ±ΔVk )
を比較し、値が小さくなっていれば、Vk ±ΔVk を新
たなVi の値とする(ST5)。値が小さくなっていな
ければ、送り速度Vk を更新しない(ST6)。そし
て、ChangeFlagを送り速度を更新したことを
示すTrueに設定する。すべての小区間の研磨パッド
の送り速度Vi を微小変化させても、Errの値が変化
しなくなった時点で、処理を終了する。
[Xk-1 ,Xk ] (1≦k≦N)の研磨パッドPDの送
り速度Vk を微小変化させ、変化前と変化後の誤差関数
Errの値Err(Vk )、とErr(Vk ±ΔVk )
を比較し、値が小さくなっていれば、Vk ±ΔVk を新
たなVi の値とする(ST5)。値が小さくなっていな
ければ、送り速度Vk を更新しない(ST6)。そし
て、ChangeFlagを送り速度を更新したことを
示すTrueに設定する。すべての小区間の研磨パッド
の送り速度Vi を微小変化させても、Errの値が変化
しなくなった時点で、処理を終了する。
【0086】ステップST9
以上の処理を繰り返し、すべてのChangeFlag
がTrueに設定された時点で処理を終了する。
がTrueに設定された時点で処理を終了する。
【0087】なお、数値計算により求められたErrの
値を最小にする最適な各小区間の研磨パッドPDの送り
速度Vi の値が現実的でない場合が考えられ、それを防
ぐ拘束条件が必要となる。
値を最小にする最適な各小区間の研磨パッドPDの送り
速度Vi の値が現実的でない場合が考えられ、それを防
ぐ拘束条件が必要となる。
【0088】まず、各小区間の研磨パッドの送り速度、
Vi は非負であること、各小区間の研磨パッドの送り速
度Vi は研磨パッドの送り速度の最大限界値を超えない
ことである。さらに、隣接する小区間の研磨パッドの送
り速度の差が大きすぎ、研磨パッドの移動装置が追従で
きないことのないように、隣接小区間間の研磨パッドの
送り速度の差を一定値以下に制限することが必要とされ
る。
Vi は非負であること、各小区間の研磨パッドの送り速
度Vi は研磨パッドの送り速度の最大限界値を超えない
ことである。さらに、隣接する小区間の研磨パッドの送
り速度の差が大きすぎ、研磨パッドの移動装置が追従で
きないことのないように、隣接小区間間の研磨パッドの
送り速度の差を一定値以下に制限することが必要とされ
る。
【0089】隣接小区間間の研磨パッドの送り速度の差
を制限するには、単にしきい値を設ける以外に、線型補
間法やLagrangeの補間法を用いる方法もある。
被研磨対象を保持し回転駆動させる手段であるウェハチ
ャック152の回転中心との中心問距離xと、研磨パッ
ドの送り速度、VのX−V平面上に、いくつか(M)の
制御点(Xc k ,Vc k )を設ける(1≦k≦M<
N)。N個の各小区間における研磨パッドの送り速度V
j (1≦j≦N)からVc kを決定する方法は以下の式
による。
を制限するには、単にしきい値を設ける以外に、線型補
間法やLagrangeの補間法を用いる方法もある。
被研磨対象を保持し回転駆動させる手段であるウェハチ
ャック152の回転中心との中心問距離xと、研磨パッ
ドの送り速度、VのX−V平面上に、いくつか(M)の
制御点(Xc k ,Vc k )を設ける(1≦k≦M<
N)。N個の各小区間における研磨パッドの送り速度V
j (1≦j≦N)からVc kを決定する方法は以下の式
による。
【0090】
【数5】
【0091】M個の制御点の任意の一つのVc j の値を
微小変化させ、逆にN個の各小区間の研磨パッドの送り
速度Vi を次のように算出する。
微小変化させ、逆にN個の各小区間の研磨パッドの送り
速度Vi を次のように算出する。
【0092】
【数6】
【0093】変化前と変化後のErrの値Err(V
i )とErr(Vi ±ΔVi )を比較し、値が小さくな
っていればVc k ±ΔVc k を新たなVc k の値とす
る。すべての制御点のVc k を微小変化させても、Er
rの値が変化しなくなった時点で、処理を終了する。
i )とErr(Vi ±ΔVi )を比較し、値が小さくな
っていればVc k ±ΔVc k を新たなVc k の値とす
る。すべての制御点のVc k を微小変化させても、Er
rの値が変化しなくなった時点で、処理を終了する。
【0094】この方法は、区間数Nに対して、被研磨対
象であるウェハの被研磨面の測定点数が少ない場合にも
有用である。線形補間でも同様である。制御点数が多い
場合、Lagrange補間は誤差が大きくなる為線形
補間の方が望ましい。
象であるウェハの被研磨面の測定点数が少ない場合にも
有用である。線形補間でも同様である。制御点数が多い
場合、Lagrange補間は誤差が大きくなる為線形
補間の方が望ましい。
【0095】上述したように、被研磨対象であるウェハ
の被研磨面の研磨は、回転させながら行なわれることか
ら、被研磨対象であるウェハの被研磨面の膜厚は、被研
磨対象であるウェハの回転中心より対称な分布をする。
測定誤差の軽減を図るため、膜厚の測定値を被研磨対象
であるウェハの中心より同一半径に沿った平均化処理を
行う。
の被研磨面の研磨は、回転させながら行なわれることか
ら、被研磨対象であるウェハの被研磨面の膜厚は、被研
磨対象であるウェハの回転中心より対称な分布をする。
測定誤差の軽減を図るため、膜厚の測定値を被研磨対象
であるウェハの中心より同一半径に沿った平均化処理を
行う。
【0096】なお、被研磨対象の被研磨面の膜厚は、上
述した光学的機上膜厚測定装置でなくとも、オフライン
の膜厚測定器で測定しても構わない。
述した光学的機上膜厚測定装置でなくとも、オフライン
の膜厚測定器で測定しても構わない。
【0097】切削量は、切削面での圧力と、切削工具面
と被切削面の相対速度に比例するといプレストン(Pr
eston)の式より、研磨量を予測することができ
る。
と被切削面の相対速度に比例するといプレストン(Pr
eston)の式より、研磨量を予測することができ
る。
【0098】プレストンの式
遊離砥粒による研磨加工においては、その除去量はプレ
ストンの式より、次の式で表される。
ストンの式より、次の式で表される。
【0099】
【数7】
M=kPvt …(7)
【0100】ここで、M:除去量、k:研磨状態によっ
て定まる比例定数、P:加工圧力、v:工具、被加工物
間の相対速度、t:研磨時間を示している。
て定まる比例定数、P:加工圧力、v:工具、被加工物
間の相対速度、t:研磨時間を示している。
【0101】すなわち、切り込み量より研磨パッドPD
と被研磨対象であるウェハの被研磨面との圧力分布を計
算し、さらに研磨パッドPDの回転数と、被研磨対象で
あるウェハの回転数、および研磨パッドPDが被研磨対
象に摺接する位置の被研磨対象の中心からの距離から相
対速度を計算する。この計算結果に基づいて、研磨パッ
ドPDが各位置にある時の研磨特性が得られる。ただ
し、計算では研磨量の絶対値が得られないので、その係
数は実際に研磨した結果と比較して決定する必要があ
る。
と被研磨対象であるウェハの被研磨面との圧力分布を計
算し、さらに研磨パッドPDの回転数と、被研磨対象で
あるウェハの回転数、および研磨パッドPDが被研磨対
象に摺接する位置の被研磨対象の中心からの距離から相
対速度を計算する。この計算結果に基づいて、研磨パッ
ドPDが各位置にある時の研磨特性が得られる。ただ
し、計算では研磨量の絶対値が得られないので、その係
数は実際に研磨した結果と比較して決定する必要があ
る。
【0102】本方法では、上述したように、誤差関数E
rrの値がゼロになるように計算を進めてゆくが、実際
には多様な誤差要因により、誤差関数Errの値はゼロ
にはならない。計算された加工条件での研磨予測と、実
際の研磨結果とを再び比較し、その差異をフィードバッ
クすることにより、累積誤差を最小限に抑え、より精度
の高い制御を可能とする。決定された各小区間での研磨
パッドの送り速度Vi により、Tc(x)になる研磨結
果が得られる筈である。
rrの値がゼロになるように計算を進めてゆくが、実際
には多様な誤差要因により、誤差関数Errの値はゼロ
にはならない。計算された加工条件での研磨予測と、実
際の研磨結果とを再び比較し、その差異をフィードバッ
クすることにより、累積誤差を最小限に抑え、より精度
の高い制御を可能とする。決定された各小区間での研磨
パッドの送り速度Vi により、Tc(x)になる研磨結
果が得られる筈である。
【0103】
【数8】
【0104】ここで、Ci (1≦i≦N)は、各小区間
における補正定数で、その初期値は1とする。
における補正定数で、その初期値は1とする。
【0105】実際の研磨結果がT(x)であったとす
る。計算された加工条件での研磨予測と実際の加工結果
との誤差関数は次のようになる。
る。計算された加工条件での研磨予測と実際の加工結果
との誤差関数は次のようになる。
【0106】
【数9】
【0107】このとき、前記の手法と同様な手法を用
い、補正係数Ci を決定する。すなわち、N個の補正小
区間のうちの任意の一つの小区間の係数 [Xi-1 ,X
i ] (1≦i≦N)の補正係数、Ci を微小変化させ、
変化前と変化後の誤差関数Err2の値Err2(Ci
±ΔCi )を比較し、値が小さくなっていれば、Ci ±
ΔCi を新たなCi の値とする。すべての小区間の補正
係数Ci を微小変化させても、誤差関数Errの値が変
化しなくなった時点で、処理を終了する。このようにし
て得られた補正係数Ci に基づき、新しい研磨特性R’
i (x)を決定する。
い、補正係数Ci を決定する。すなわち、N個の補正小
区間のうちの任意の一つの小区間の係数 [Xi-1 ,X
i ] (1≦i≦N)の補正係数、Ci を微小変化させ、
変化前と変化後の誤差関数Err2の値Err2(Ci
±ΔCi )を比較し、値が小さくなっていれば、Ci ±
ΔCi を新たなCi の値とする。すべての小区間の補正
係数Ci を微小変化させても、誤差関数Errの値が変
化しなくなった時点で、処理を終了する。このようにし
て得られた補正係数Ci に基づき、新しい研磨特性R’
i (x)を決定する。
【0108】
【数10】
R’i (x)=Ri (x)Ci …(10)
【0109】この修正された新しい研磨特性R’i
(x)に基づいて、次研磨の研磨条件の研磨パッドの送
り速度Vi を決定する前記手法により、不特定な要因に
よる誤差や、研磨パッドの磨耗などによる経時的変化に
よる誤差を吸収することができ、さらに研磨精度の向上
を図れる。
(x)に基づいて、次研磨の研磨条件の研磨パッドの送
り速度Vi を決定する前記手法により、不特定な要因に
よる誤差や、研磨パッドの磨耗などによる経時的変化に
よる誤差を吸収することができ、さらに研磨精度の向上
を図れる。
【0110】被研磨対象がパターンウェハの場合、被研
磨対象がパタ一ンの無いウェハで研磨した時の最適条件
で研磨しても所望の研磨結果が得られない場合がある。
これは研磨特性がパターンに依存するためである。この
場合、パターンウェハを研磨した場合の研磨結果をT
(x)とし、前記手法により、パターンウェハ補正係数
として、Ci を決定し、パターンウェハを所望の膜厚で
研磨することができる。
磨対象がパタ一ンの無いウェハで研磨した時の最適条件
で研磨しても所望の研磨結果が得られない場合がある。
これは研磨特性がパターンに依存するためである。この
場合、パターンウェハを研磨した場合の研磨結果をT
(x)とし、前記手法により、パターンウェハ補正係数
として、Ci を決定し、パターンウェハを所望の膜厚で
研磨することができる。
【0111】このように、本発明に係る平坦化研磨方法
では、まず、装置の特性、研磨パッドの特性、被研磨対
象の特性を把握し、この特性データに基づいて、加工条
件を算出するため、所望の研磨結果を得るための最適な
加工条件を自動的に得ることができ、数値制御化された
研磨を容易にかつ高精度に行なうことが可能となる。
では、まず、装置の特性、研磨パッドの特性、被研磨対
象の特性を把握し、この特性データに基づいて、加工条
件を算出するため、所望の研磨結果を得るための最適な
加工条件を自動的に得ることができ、数値制御化された
研磨を容易にかつ高精度に行なうことが可能となる。
【0112】また、毎次加工後に被研磨対象の被研磨面
の膜厚を測定し、その結果をフィードバックすることに
より、経時的変化による誤差を吸収することが可能とな
る。
の膜厚を測定し、その結果をフィードバックすることに
より、経時的変化による誤差を吸収することが可能とな
る。
【0113】また、パターンウェハの、研磨特性のパタ
ーン依存性を自動的に吸収することが可能となる。
ーン依存性を自動的に吸収することが可能となる。
【0114】次に、実際に実験を行った結果について説
明する。
明する。
【0115】この実験において、各小区間iにおける研
磨量をΦi (x)とすると、全除去量Tは、次のように
表すことができる。
磨量をΦi (x)とすると、全除去量Tは、次のように
表すことができる。
【0116】
【数11】
T(x)=ΣRi (x)・(V0 i /Vi )=ΣΦi (x)
…(11)
【0117】ここで、V0 i は各小区間での初期の送り
速度、Vi は各小区間での送り速度、Ri は各小区間で
の単位送り速度当たりの研磨特性を示している。
速度、Vi は各小区間での送り速度、Ri は各小区間で
の単位送り速度当たりの研磨特性を示している。
【0118】この実験では12枚のウェハを用いる。膜
厚フィードバックを行うに当たって、各小区間の研磨量
特性を知る必要がある。そこで、図10に示すような、
初期研磨の初期レシピ0を用意する。初期レシピ0にお
いて、切り込み量(Cutin)の単位はmm、送り速
度(Feeding)の単位はmm/sである。なお、
本実験では、ホイールのモータの電流値を監視しながら
トルクが一定になるような制御を行った。また、ホイー
ル(回転パッド)162は320rpmで、ウェハチャ
ック152は60rpmの回転速度で回転される。
厚フィードバックを行うに当たって、各小区間の研磨量
特性を知る必要がある。そこで、図10に示すような、
初期研磨の初期レシピ0を用意する。初期レシピ0にお
いて、切り込み量(Cutin)の単位はmm、送り速
度(Feeding)の単位はmm/sである。なお、
本実験では、ホイールのモータの電流値を監視しながら
トルクが一定になるような制御を行った。また、ホイー
ル(回転パッド)162は320rpmで、ウェハチャ
ック152は60rpmの回転速度で回転される。
【0119】この初期レシピ0に基づいて、図11に示
すように、各ポイントでホイール162を被研磨面(ウ
ェハ面)に非接触状態にさせる(離間させる)レシピ
(recipe)1〜11を用意する。
すように、各ポイントでホイール162を被研磨面(ウ
ェハ面)に非接触状態にさせる(離間させる)レシピ
(recipe)1〜11を用意する。
【0120】ここでたとえば、レシピ1は、中心間距離
−90でホイール(研磨パッドPD)を被研磨面(ウェ
ハ面)に接触させて直ちに非接触状態にする(離間させ
る)レシピであり、レシピ2は、中心間距離−90でホ
イール(研磨パッドPD)を被研磨面(ウェハ面)に接
触させ、所定距離を摺接しながら移動させて内周側近傍
の中心間距離−80で非接触状態にする(離間させる)
レシピである。この2つのレシピで研磨した結果の差分
が、ホイール(研磨パッドPD)を−90から−80に
移動させた間の除去量特性となる。レシピ11は、ホイ
ール(研磨パッドPD)を被研磨面(ウェハ面)の中心
を過ぎた直後で非接触状態にする(離間させる)レシピ
である。フィードバック制御を行う際、均一性の最適化
の解の一意性を考慮して、ホイール(研磨パッドPD)
が被研磨面(ウェハ面)の中心を通過する以前の送り速
度のみを制御してフィードバックを行うため、初期レシ
ピ0とレシピ11での研磨結果の差分は後半研磨の除去
量特性としてまとめて扱うこととする。
−90でホイール(研磨パッドPD)を被研磨面(ウェ
ハ面)に接触させて直ちに非接触状態にする(離間させ
る)レシピであり、レシピ2は、中心間距離−90でホ
イール(研磨パッドPD)を被研磨面(ウェハ面)に接
触させ、所定距離を摺接しながら移動させて内周側近傍
の中心間距離−80で非接触状態にする(離間させる)
レシピである。この2つのレシピで研磨した結果の差分
が、ホイール(研磨パッドPD)を−90から−80に
移動させた間の除去量特性となる。レシピ11は、ホイ
ール(研磨パッドPD)を被研磨面(ウェハ面)の中心
を過ぎた直後で非接触状態にする(離間させる)レシピ
である。フィードバック制御を行う際、均一性の最適化
の解の一意性を考慮して、ホイール(研磨パッドPD)
が被研磨面(ウェハ面)の中心を通過する以前の送り速
度のみを制御してフィードバックを行うため、初期レシ
ピ0とレシピ11での研磨結果の差分は後半研磨の除去
量特性としてまとめて扱うこととする。
【0121】図12は、これらのレシピ0〜レシピ11
に基づく研磨後の残膜を測定した結果を示す図である。
図12において、横軸がX軸方向の位置(−100〜1
00)を、縦軸が研磨後の膜厚を表している。また、図
12において、TINI で示す線が初期膜厚を、T0で示
す曲線が初期レシピ0による残膜特性を、T1で示す曲
線が初期レシピ1による残膜特性を、T2で示す曲線が
初期レシピ2による残膜特性を、T3で示す曲線が初期
レシピ3による残膜特性を、T4で示す曲線が初期レシ
ピ4による残膜特性を、T5で示す曲線が初期レシピ5
による残膜特性を、T6で示す曲線が初期レシピ6によ
る残膜特性を、T7で示す曲線が初期レシピ7による残
膜特性を、T8で示す曲線が初期レシピ8による残膜特
性を、T9で示す曲線が初期レシピ9による残膜特性
を、T10で示す曲線が初期レシピ10による残膜特性
を、T11で示す曲線が初期レシピ11による残膜特性
をそれぞれ示している。
に基づく研磨後の残膜を測定した結果を示す図である。
図12において、横軸がX軸方向の位置(−100〜1
00)を、縦軸が研磨後の膜厚を表している。また、図
12において、TINI で示す線が初期膜厚を、T0で示
す曲線が初期レシピ0による残膜特性を、T1で示す曲
線が初期レシピ1による残膜特性を、T2で示す曲線が
初期レシピ2による残膜特性を、T3で示す曲線が初期
レシピ3による残膜特性を、T4で示す曲線が初期レシ
ピ4による残膜特性を、T5で示す曲線が初期レシピ5
による残膜特性を、T6で示す曲線が初期レシピ6によ
る残膜特性を、T7で示す曲線が初期レシピ7による残
膜特性を、T8で示す曲線が初期レシピ8による残膜特
性を、T9で示す曲線が初期レシピ9による残膜特性
を、T10で示す曲線が初期レシピ10による残膜特性
を、T11で示す曲線が初期レシピ11による残膜特性
をそれぞれ示している。
【0122】そして、図13は、これらのレシピ0〜レ
シピ11に基づく研磨結果から求めた除去量特性を示す
図である。なお、この際、除去量特性がほぼ中心対象に
なることから、被研磨対象(ウェハ)の中心に対して折
り返し平均を行い、さらに測定雑音を除去するフィルタ
リングを行った。
シピ11に基づく研磨結果から求めた除去量特性を示す
図である。なお、この際、除去量特性がほぼ中心対象に
なることから、被研磨対象(ウェハ)の中心に対して折
り返し平均を行い、さらに測定雑音を除去するフィルタ
リングを行った。
【0123】図13において、横軸がX軸方向の位置
(−100〜100)を、縦軸が研磨後の膜厚を表して
いる。また、図13において、で示す曲線が初期膜厚
からレシピ1に基づく残膜厚を減算した除去量特性を、
で示す曲線がレシピ1に基づく残膜厚からレシピ2に
基づく残膜厚を減算した除去量特性を、で示す曲線が
レシピ2に基づく残膜厚からレシピ3に基づく残膜厚を
減算した除去量特性を、で示す曲線がレシピ3に基づ
く残膜厚からレシピ4に基づく残膜厚を減算した除去量
特性を、で示す曲線がレシピ4に基づく残膜厚からレ
シピ5に基づく残膜厚を減算した除去量特性を、で示
す曲線がレシピ5に基づく残膜厚からレシピ6に基づく
残膜厚を減算した除去量特性を、で示す曲線がレシピ
6に基づく残膜厚からレシピ7に基づく残膜厚を減算し
た除去量特性を、で示す曲線がレシピ7に基づく残膜
厚からレシピ8に基づく残膜厚を減算した除去量特性
を、で示す曲線がレシピ8に基づく残膜厚からレシピ
9に基づく残膜厚を減算した除去量特性を、○10で示す
曲線がレシピ9に基づく残膜厚からレシピ10に基づく
残膜厚を減算した除去量特性を、○11で示す曲線がレシ
ピ10に基づく残膜厚からレシピ11に基づく残膜厚を
減算した除去量特性を、○12で示す曲線がレシピ11に
基づく残膜厚からレシピ0に基づく残膜厚を減算した除
去量特性を、それぞれ示している。
(−100〜100)を、縦軸が研磨後の膜厚を表して
いる。また、図13において、で示す曲線が初期膜厚
からレシピ1に基づく残膜厚を減算した除去量特性を、
で示す曲線がレシピ1に基づく残膜厚からレシピ2に
基づく残膜厚を減算した除去量特性を、で示す曲線が
レシピ2に基づく残膜厚からレシピ3に基づく残膜厚を
減算した除去量特性を、で示す曲線がレシピ3に基づ
く残膜厚からレシピ4に基づく残膜厚を減算した除去量
特性を、で示す曲線がレシピ4に基づく残膜厚からレ
シピ5に基づく残膜厚を減算した除去量特性を、で示
す曲線がレシピ5に基づく残膜厚からレシピ6に基づく
残膜厚を減算した除去量特性を、で示す曲線がレシピ
6に基づく残膜厚からレシピ7に基づく残膜厚を減算し
た除去量特性を、で示す曲線がレシピ7に基づく残膜
厚からレシピ8に基づく残膜厚を減算した除去量特性
を、で示す曲線がレシピ8に基づく残膜厚からレシピ
9に基づく残膜厚を減算した除去量特性を、○10で示す
曲線がレシピ9に基づく残膜厚からレシピ10に基づく
残膜厚を減算した除去量特性を、○11で示す曲線がレシ
ピ10に基づく残膜厚からレシピ11に基づく残膜厚を
減算した除去量特性を、○12で示す曲線がレシピ11に
基づく残膜厚からレシピ0に基づく残膜厚を減算した除
去量特性を、それぞれ示している。
【0124】この場合、得られた研磨特性関数Ri
(x)を各区間の送り速度Vi と共に畳み込みをとった
ものがターゲットとなる膜厚Tg(x)に近くなるよう
に、すなわち、下記の式(12)でErrが最小となる
ように、すなわち最小自乗法で送り速度Vi を決める。
(x)を各区間の送り速度Vi と共に畳み込みをとった
ものがターゲットとなる膜厚Tg(x)に近くなるよう
に、すなわち、下記の式(12)でErrが最小となる
ように、すなわち最小自乗法で送り速度Vi を決める。
【0125】
【数12】
【0126】このように新しい送り速度Vi ’が求めら
れる。ここで、初期送り速度と新しく算出された送り速
度の比であるオーバーライド係数ki を定義する。
れる。ここで、初期送り速度と新しく算出された送り速
度の比であるオーバーライド係数ki を定義する。
【0127】
【数13】
ki =Vi /Vi ’ …(13)
【0128】新しい送り速度でのコントローラ301上
の畳み込み計算の結果である研磨予測と実際の研磨によ
る加工結果とは、ずれが生じる。これを以下の手順で順
次補正して行く。第M世代のオーバーライド係数ki M
と研磨特性関数Ri M から次式の畳み込み計算結果が得
たとする。
の畳み込み計算の結果である研磨予測と実際の研磨によ
る加工結果とは、ずれが生じる。これを以下の手順で順
次補正して行く。第M世代のオーバーライド係数ki M
と研磨特性関数Ri M から次式の畳み込み計算結果が得
たとする。
【0129】
【数14】
【0130】実際の研磨により得られた膜厚がTM
(x)であったとすると、既得の研磨特性関数Ri M
(x)で実際の研磨による膜厚になるようなオーバーラ
イド係数K i M を求める必要がある。
(x)であったとすると、既得の研磨特性関数Ri M
(x)で実際の研磨による膜厚になるようなオーバーラ
イド係数K i M を求める必要がある。
【0131】
【数15】
【0132】そして、次の誤差関数Err2’を最小と
するように最小自乗法によりオーバーライド係数Ki を
決める。
するように最小自乗法によりオーバーライド係数Ki を
決める。
【0133】
【数16】
【0134】畳み込み計算の結果であるFM (x)と、
実際の研磨により得られた膜厚TM(x)が異なる故、
係数Ki M とki M は同じ値にならず、次のようにその
誤差を研磨特性関数特性Ri M (x)に起因させ、修正
する。
実際の研磨により得られた膜厚TM(x)が異なる故、
係数Ki M とki M は同じ値にならず、次のようにその
誤差を研磨特性関数特性Ri M (x)に起因させ、修正
する。
【0135】
【数17】
Ri M+1 (x)=Ri M (x)・(Ki M /ki M ) …(17)
【0136】
【数18】
【0137】この新しい研磨特性関数で畳み込みを行え
ば、実際の除去量により近い予測値が得られる。この新
しい除去量特性関数を基にターゲットのプロファイルT
g(x)を持つウェハを生成するための次の世代のオー
バーライド係数ki M+1 を再び最小自乗法で求める。
ば、実際の除去量により近い予測値が得られる。この新
しい除去量特性関数を基にターゲットのプロファイルT
g(x)を持つウェハを生成するための次の世代のオー
バーライド係数ki M+1 を再び最小自乗法で求める。
【0138】
【数19】
【0139】得られたオーバーライド係数ki M+1 よ
り、第M+1代のレシピの送り速度を次のように決定す
る。
り、第M+1代のレシピの送り速度を次のように決定す
る。
【0140】
【数20】
Vi M+1 =VM i /ki M+1 …(19)
【0141】そのレシピで研磨したウェハの加工結果と
FM+1 とを比較し、同様な計算を繰り返す。この繰り返
しにより、実際の研磨結果とターゲットとは近づき、収
束して行く。
FM+1 とを比較し、同様な計算を繰り返す。この繰り返
しにより、実際の研磨結果とターゲットとは近づき、収
束して行く。
【0142】以上の実験では、図14および図15に示
すように、ターゲットを5000オングストロームとし
て、3回の繰り返し研磨でほぼ所望の残膜に到達した。
均一性はエッジから20mmでの値であるが、1.48
%と非常に良い結果を得ることができた。レシピはフィ
ードバックが最適な条件に収束した後は殆ど変化しな
い。
すように、ターゲットを5000オングストロームとし
て、3回の繰り返し研磨でほぼ所望の残膜に到達した。
均一性はエッジから20mmでの値であるが、1.48
%と非常に良い結果を得ることができた。レシピはフィ
ードバックが最適な条件に収束した後は殆ど変化しな
い。
【0143】なお、図14において、横軸がX軸方向の
位置(−100〜100)を、縦軸が研磨後の膜厚を表
している。また、図14において、で示す曲線が初期
レシピ0による残膜特性を、で示す曲線が第1世代の
生成レシピによる残膜特性を、で示す曲線が第2世代
の生成レシピによる残膜特性を、で示す曲線が第3世
代の生成レシピによる残膜特性をそれぞれ示している。
位置(−100〜100)を、縦軸が研磨後の膜厚を表
している。また、図14において、で示す曲線が初期
レシピ0による残膜特性を、で示す曲線が第1世代の
生成レシピによる残膜特性を、で示す曲線が第2世代
の生成レシピによる残膜特性を、で示す曲線が第3世
代の生成レシピによる残膜特性をそれぞれ示している。
【0144】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、研磨パッドと被研磨対象の被研磨面を所定方向に相
対移動して当該被研磨面が平坦となるように研磨する研
磨方法であって、複数の同種の被研磨対象を試料として
用意し、各試料毎に加工開始位置を順次ずらした加工条
件により、研磨を行い、各加工位置における研磨特性を
得、得られた研磨パッドの各加工位置での加工特性か
ら、研磨結果を予測し、新たな加工条件を調整し、次の
研磨にフィードバックするようにしたので、作業者の技
能により左右されることなく、均一な膜厚を得ることが
でき、安定して高い加工精度を得るこができる。
ば、研磨パッドと被研磨対象の被研磨面を所定方向に相
対移動して当該被研磨面が平坦となるように研磨する研
磨方法であって、複数の同種の被研磨対象を試料として
用意し、各試料毎に加工開始位置を順次ずらした加工条
件により、研磨を行い、各加工位置における研磨特性を
得、得られた研磨パッドの各加工位置での加工特性か
ら、研磨結果を予測し、新たな加工条件を調整し、次の
研磨にフィードバックするようにしたので、作業者の技
能により左右されることなく、均一な膜厚を得ることが
でき、安定して高い加工精度を得るこができる。
【0145】次に、上記構成による研磨装置の動作を図
3、図16、および図17のフローチャートに関連付け
て説明する。ここでは、ウェハ101とウェハとホイー
ル(バフを含む)の幾何的形状と、プレストンの研磨法
則から理論的に得られる除去量をシミュレーションし、
各種入力パラメータに対する、均一性変化状態を、理論
上から定量的に関連付けたデータがコントロールパネル
302からコントローラ301に対して入力される。な
お、装置においては主軸傾きは所定の傾きに設定されて
いる。
3、図16、および図17のフローチャートに関連付け
て説明する。ここでは、ウェハ101とウェハとホイー
ル(バフを含む)の幾何的形状と、プレストンの研磨法
則から理論的に得られる除去量をシミュレーションし、
各種入力パラメータに対する、均一性変化状態を、理論
上から定量的に関連付けたデータがコントロールパネル
302からコントローラ301に対して入力される。な
お、装置においては主軸傾きは所定の傾きに設定されて
いる。
【0146】コントローラ301では、たとえば制御信
号CTL1がX軸サーボモータ155に供給されてウェ
ハ101のX軸方向の速度制御が行われ、制御信号CT
L2が主軸スピンドルモータ171に供給されその回転
数を制御し、制御信号CTL3がZ軸サーボモータ17
7に供給されて加工ヘッド160のZ軸方向の位置決め
制御が行われる。
号CTL1がX軸サーボモータ155に供給されてウェ
ハ101のX軸方向の速度制御が行われ、制御信号CT
L2が主軸スピンドルモータ171に供給されその回転
数を制御し、制御信号CTL3がZ軸サーボモータ17
7に供給されて加工ヘッド160のZ軸方向の位置決め
制御が行われる。
【0147】ここで、バフ161としては、たとえば軟
質バフ、その研磨液としては、たとえば硝酸(HNO
3 )等のエッチャントの薬液が使用される。また、ホイ
ール162としては、たとえば硬質アルミナ砥粒(γ−
Al2 03 、粒子径0.35μm、比重1.61)が固
定化された硬質ホイール、その研磨液としては、たとえ
ば10wt%のアルミナ砥粒(Al2 03 、粒子径
0.16μm、モース硬度8.0)を3%の過酸化水素
(H2 O2 )で分散させたスラリ(ph4.8 )が使
用される。なお、このホイール162とスラリによる研
磨によると、銅(Cu)、タンタル(Ta)、二酸化珪
素(SiO2 )の各研磨速度は、1200Å/min、
130Å/min、60Å/min以下となる。
質バフ、その研磨液としては、たとえば硝酸(HNO
3 )等のエッチャントの薬液が使用される。また、ホイ
ール162としては、たとえば硬質アルミナ砥粒(γ−
Al2 03 、粒子径0.35μm、比重1.61)が固
定化された硬質ホイール、その研磨液としては、たとえ
ば10wt%のアルミナ砥粒(Al2 03 、粒子径
0.16μm、モース硬度8.0)を3%の過酸化水素
(H2 O2 )で分散させたスラリ(ph4.8 )が使
用される。なお、このホイール162とスラリによる研
磨によると、銅(Cu)、タンタル(Ta)、二酸化珪
素(SiO2 )の各研磨速度は、1200Å/min、
130Å/min、60Å/min以下となる。
【0148】最初に、所定のレシピに基づいてバフ(研
磨パッド)161を用いた研磨を行い(図3参照)、そ
の後に、研磨状態測定部200での測定を行い、その測
定結果に基づいて、ホイール162を用いた研磨を行う
(図16参照)。
磨パッド)161を用いた研磨を行い(図3参照)、そ
の後に、研磨状態測定部200での測定を行い、その測
定結果に基づいて、ホイール162を用いた研磨を行う
(図16参照)。
【0149】先ず、ウェハチャック152にウェハ10
1を真空吸着させたら、X軸サーボモータ155を駆動
してX軸ボールネジ156回転させ、ウェハ101が所
定の研磨開始位置になるまで、支持部154を介して台
盤151を移動させる。そして、台盤151に内蔵され
ている回転機構を駆動してウェハチャック152を介し
てウェハ101を回転させる。同時に、主軸スピンドル
モータ171を駆動して主軸スピンドル172を介して
ホイール162を回転させ、さらにピン170を介して
バフ161を回転させる。
1を真空吸着させたら、X軸サーボモータ155を駆動
してX軸ボールネジ156回転させ、ウェハ101が所
定の研磨開始位置になるまで、支持部154を介して台
盤151を移動させる。そして、台盤151に内蔵され
ている回転機構を駆動してウェハチャック152を介し
てウェハ101を回転させる。同時に、主軸スピンドル
モータ171を駆動して主軸スピンドル172を介して
ホイール162を回転させ、さらにピン170を介して
バフ161を回転させる。
【0150】次に、Z軸サーボモータ177を駆動して
Z軸ボールネジ178を回転させ、ホイール162の研
磨面が、ウェハチャック152に真空吸着されているウ
ェハ101の表面から所定の間隔を開けた状態になるま
で、支持部175をZ軸ガイド176に沿って下降させ
る。そして、薬液を図示しない供給装置からシャフト1
65の中空部およびメタル定盤163の溝163aを介
してバフ161へ供給する。同時に、エアシリンダ17
3のシリンダ173bに設けられている加圧側供給口1
73cにエアーを供給し、ピストン173aおよびシャ
フト165を介してメタル定盤163を下降させる。
Z軸ボールネジ178を回転させ、ホイール162の研
磨面が、ウェハチャック152に真空吸着されているウ
ェハ101の表面から所定の間隔を開けた状態になるま
で、支持部175をZ軸ガイド176に沿って下降させ
る。そして、薬液を図示しない供給装置からシャフト1
65の中空部およびメタル定盤163の溝163aを介
してバフ161へ供給する。同時に、エアシリンダ17
3のシリンダ173bに設けられている加圧側供給口1
73cにエアーを供給し、ピストン173aおよびシャ
フト165を介してメタル定盤163を下降させる。
【0151】このとき、メタル定盤163は、バネ16
9を圧縮し、バフ161の研磨面は、ホイール162の
研磨面よりも突き出た状態となる。そして、バフ161
の研磨面をウェハ101の表面に押しつけ、X軸サーボ
モータ155を駆動してX軸ボールネジ156を回転さ
せ、支持部154を介して台盤151を往復移動させ、
ウェハ101を化学的機械研磨する。なお、このときの
研磨量の絶対値は、主にエアシリンダ173の圧力とバ
フ161のウェハ101に対する通過速度で制御するこ
とができる(STP1)。
9を圧縮し、バフ161の研磨面は、ホイール162の
研磨面よりも突き出た状態となる。そして、バフ161
の研磨面をウェハ101の表面に押しつけ、X軸サーボ
モータ155を駆動してX軸ボールネジ156を回転さ
せ、支持部154を介して台盤151を往復移動させ、
ウェハ101を化学的機械研磨する。なお、このときの
研磨量の絶対値は、主にエアシリンダ173の圧力とバ
フ161のウェハ101に対する通過速度で制御するこ
とができる(STP1)。
【0152】この研磨終了後は、薬液の供給を停止し、
図示しないノズルを介してウェハ101の表面に純水お
よび薬液を供給し、ウェハ101の表面に残存している
研磨液やパーティクルを洗浄除去してリンスおよび酸化
防止する(STP2)。
図示しないノズルを介してウェハ101の表面に純水お
よび薬液を供給し、ウェハ101の表面に残存している
研磨液やパーティクルを洗浄除去してリンスおよび酸化
防止する(STP2)。
【0153】続いて、エアシリンダ173のシリンダ1
73bに設けられている退避側供給口173dにエアー
を供給し、ピストン173aおよびシャフト165を介
してメタル定盤163を上昇させ、バフ161の研磨面
をウェハ101の表面から離す。このとき、メタル定盤
163の上面は、メタルツールフランジ164の下面に
バネ169の復元力により押しつけられており、バフ1
61の研磨面は、ホイール162の研磨面よりも引っ込
んだ状態となる。
73bに設けられている退避側供給口173dにエアー
を供給し、ピストン173aおよびシャフト165を介
してメタル定盤163を上昇させ、バフ161の研磨面
をウェハ101の表面から離す。このとき、メタル定盤
163の上面は、メタルツールフランジ164の下面に
バネ169の復元力により押しつけられており、バフ1
61の研磨面は、ホイール162の研磨面よりも引っ込
んだ状態となる。
【0154】そして、ウェハ101の研磨状態を測定す
るために、X軸サーボモータ155を駆動してX軸ボー
ルネジ156を回転させ、ウェハ101の中心(x=0
mm)が光ファイバ182の直下の位置になるまで、支
持部154を介して台盤151を移動させる。この位置
決め完了後、光ファイバ182の先端をウェハ101の
表面に接近させ、受発光部181で発光させた光を光フ
ァイバ182を介してウェハ101の表面に照射し、そ
の反射光を光ファイバ182を介して受残光部181で
受光して、光源の光とウェハ101の表面において反射
光の干渉縞の検知し、これに基づき膜厚を測定する(S
TP3)。
るために、X軸サーボモータ155を駆動してX軸ボー
ルネジ156を回転させ、ウェハ101の中心(x=0
mm)が光ファイバ182の直下の位置になるまで、支
持部154を介して台盤151を移動させる。この位置
決め完了後、光ファイバ182の先端をウェハ101の
表面に接近させ、受発光部181で発光させた光を光フ
ァイバ182を介してウェハ101の表面に照射し、そ
の反射光を光ファイバ182を介して受残光部181で
受光して、光源の光とウェハ101の表面において反射
光の干渉縞の検知し、これに基づき膜厚を測定する(S
TP3)。
【0155】得られた、膜厚の測定結果に基づいて、X
軸サーボモータ155による次のウェハ研磨の送り速度
パターンを算出する(STP4)。
軸サーボモータ155による次のウェハ研磨の送り速度
パターンを算出する(STP4)。
【0156】以上のように、ウェハ101の研磨状態を
測定し、次に研磨するウェハにフィードバックする手法
をとっているので、従来のように時間管理のみでプロセ
スを組む場合と比べ、ウェハ101全面をアンダーポリ
ッシュが無く、オーバーポリッシュを少なくした研磨が
可能となり、研磨精度や研磨安定性を向上させることが
できる。また、従来はバラツキを見越してプロセスを組
んであるため、不必要なマージンを設定してあり、前後
プロセスヘの要求スペックが厳しくなることや、十分な
デバイス特性が発揮できない等の弊害があったが、上記
実施形態によれば、プロセスマージンの拡大、歩留りの
向上、コストダウンを図ることができる。また、従来の
研磨条件だしのときには熟練したオペレータの経験や勘
に頼ることが多く、またその作業も手間が掛かっていた
が、上記実施形態によれば、自動化が可能となり、メン
テナンスのスキルレス化が可能となる。
測定し、次に研磨するウェハにフィードバックする手法
をとっているので、従来のように時間管理のみでプロセ
スを組む場合と比べ、ウェハ101全面をアンダーポリ
ッシュが無く、オーバーポリッシュを少なくした研磨が
可能となり、研磨精度や研磨安定性を向上させることが
できる。また、従来はバラツキを見越してプロセスを組
んであるため、不必要なマージンを設定してあり、前後
プロセスヘの要求スペックが厳しくなることや、十分な
デバイス特性が発揮できない等の弊害があったが、上記
実施形態によれば、プロセスマージンの拡大、歩留りの
向上、コストダウンを図ることができる。また、従来の
研磨条件だしのときには熟練したオペレータの経験や勘
に頼ることが多く、またその作業も手間が掛かっていた
が、上記実施形態によれば、自動化が可能となり、メン
テナンスのスキルレス化が可能となる。
【0157】なお、本実施形態では、機内で光の干渉を
用いて膜厚の分布測定をすることにより除去の必要な部
分を機上で測定し、その結果からその部分を加工する条
件を自動で作成するシステムについて説明したが、たと
えば、ILDのCMPでは機内で膜厚の光学測定をする
ことにより除去の必要な部分を機上で測定し、その結果
からその部分を加工する条件を自動でフィードバックす
ることで、CMPのグローバルな加工精度、安定性を補
正向上させるシステムとすることも可能である。
用いて膜厚の分布測定をすることにより除去の必要な部
分を機上で測定し、その結果からその部分を加工する条
件を自動で作成するシステムについて説明したが、たと
えば、ILDのCMPでは機内で膜厚の光学測定をする
ことにより除去の必要な部分を機上で測定し、その結果
からその部分を加工する条件を自動でフィードバックす
ることで、CMPのグローバルな加工精度、安定性を補
正向上させるシステムとすることも可能である。
【0158】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
所望の研磨結果を得るための最適な加工条件を白動的に
得ることができ、数値制御化されたカンマを、作業者の
技能により左右されることなく、容易にかつ安定して高
い加工精度を得るこができる利点がある。
所望の研磨結果を得るための最適な加工条件を白動的に
得ることができ、数値制御化されたカンマを、作業者の
技能により左右されることなく、容易にかつ安定して高
い加工精度を得るこができる利点がある。
【0159】また、本発明によれば、毎次加工後に被研
磨対象の被研磨面の膜厚を測定し、その結果をフィード
バックすることにより、経時的変化による誤差を吸収す
ることが可能となる。また、パターンウェハの、研磨特
性のパターン依存性を自動的に吸収することが可能とな
る。本発明の膜厚フィードバック法により、最適な研磨
条件を自動的に求め、高い均一性を実現することが可能
となる。
磨対象の被研磨面の膜厚を測定し、その結果をフィード
バックすることにより、経時的変化による誤差を吸収す
ることが可能となる。また、パターンウェハの、研磨特
性のパターン依存性を自動的に吸収することが可能とな
る。本発明の膜厚フィードバック法により、最適な研磨
条件を自動的に求め、高い均一性を実現することが可能
となる。
【図1】本発明に係る平坦化研磨装置の実施形態の全体
構成を示す平面図である。
構成を示す平面図である。
【図2】図1の平坦化研磨装置における加工部の詳細を
示す一部断面側面図である。
示す一部断面側面図である。
【図3】図1の平坦化研磨装置の動作例を示す断面側面
図である。
図である。
【図4】研磨後のウェハの膜厚状態の一例を示す図であ
る。
る。
【図5】遠隔制御の基本構成を説明するための図であ
る。
る。
【図6】ホイールとウェハの接触状態を幾何学的に示す
図である。
図である。
【図7】ホイールとウェハの接触状態を幾何学的に示す
図である。
図である。
【図8】本発明に係る平坦化研磨方法の具体的な処理を
説明するためのフローチャートである。
説明するためのフローチャートである。
【図9】被研磨面(ウェハ面)に非接触状態にさせる
(離間させる)レシピ(recipe)を説明するため
の図である。
(離間させる)レシピ(recipe)を説明するため
の図である。
【図10】初期研磨の初期レシピ例を示す図である。
【図11】初期レシピに基づいて用意する被研磨面(ウ
ェハ面)に非接触状態にさせる(離間させる)レシピ
(recipe)1〜11を説明するための図である。
ェハ面)に非接触状態にさせる(離間させる)レシピ
(recipe)1〜11を説明するための図である。
【図12】レシピ0〜レシピ11に基づく研磨後の残膜
を測定した結果を示す図である。
を測定した結果を示す図である。
【図13】レシピ0〜レシピ11に基づく研磨結果から
求めた除去量特性を示す図である。
求めた除去量特性を示す図である。
【図14】繰り返し研磨の実験結果を示す図である。
【図15】繰り返し研磨のレシピ生成回数と均一性との
関係を示すである。
関係を示すである。
【図16】図1の平坦化研磨装置の動作例を示す第3の
断面側面図である。
断面側面図である。
【図17】図1の平坦化研磨装置の動作例を示すフロー
チャート図。
チャート図。
【図18】従来例に係るデュアルダマシン法による銅配
線の形成方法を説明するための断面図である。
線の形成方法を説明するための断面図である。
【図19】従来例に係るデュアルダマシン法による銅配
線の形成方法を説明するための断面図である。
線の形成方法を説明するための断面図である。
【図20】従来の平坦化研磨装置の概略を示す斜視図。
【図21】CMP法による銅膜研磨構成における課題を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図22】CMP法による銅膜研磨構成において発生す
るスクラッチおよびケミカルダメージを説明するための
図である。
るスクラッチおよびケミカルダメージを説明するための
図である。
100…研磨装置、101…ウェハ、110…カセット
ポート、120…ハンドリングシステム、130…ポリ
シングヘッド、132…加工部、140…クリーナ、1
50…加工テーブル、151…台盤、152…ウェハチ
ャック、153…X軸ボールナット、154…支持部、
155…X軸サーボモータ、156…X軸ボールネジ、
157…ノズル、160…加工ヘッド、161…バフ、
162…ホイール、163…メタル定盤、164…メタ
ルツールフランジ、165…シャフト、167…フラン
ジ、168…座ぐり、169…ネジ、170…ピン、1
71…主軸スピンドルモータ、172…主軸スピンド
ル、173…エアシリンダ、174…Z軸ボールナッ
ト、175…支持部、176…Z軸ガイド、177…Z
軸サーボモータ、178…Z軸ボールネジ、180…検
出装置、181…受発光部、182…光ファイバ、19
0…制御装置、200…研磨状態測定部、300…制御
部、301…コントローラ、302…コントロールパネ
ル、3021…モニタ、3022…キーボード。
ポート、120…ハンドリングシステム、130…ポリ
シングヘッド、132…加工部、140…クリーナ、1
50…加工テーブル、151…台盤、152…ウェハチ
ャック、153…X軸ボールナット、154…支持部、
155…X軸サーボモータ、156…X軸ボールネジ、
157…ノズル、160…加工ヘッド、161…バフ、
162…ホイール、163…メタル定盤、164…メタ
ルツールフランジ、165…シャフト、167…フラン
ジ、168…座ぐり、169…ネジ、170…ピン、1
71…主軸スピンドルモータ、172…主軸スピンド
ル、173…エアシリンダ、174…Z軸ボールナッ
ト、175…支持部、176…Z軸ガイド、177…Z
軸サーボモータ、178…Z軸ボールネジ、180…検
出装置、181…受発光部、182…光ファイバ、19
0…制御装置、200…研磨状態測定部、300…制御
部、301…コントローラ、302…コントロールパネ
ル、3021…モニタ、3022…キーボード。
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Fターム(参考) 3C034 AA19 CA03 CA22 CB01 DD01
3C058 AA07 AA11 AA13 BA02 BB06
BB09 CB01 CB03 DA17
Claims (24)
- 【請求項1】 研磨手段と被研磨対象の被研磨面を所定
方向に相対移動して当該被研磨面が平坦となるように研
磨する研磨方法であって、 複数の同種の被研磨対象を試料として、各試料毎に研磨
加工の開始位置を順次ずらした加工条件により研磨を行
い、 研磨結果に基づいて各加工位置における研磨特性を得、 得られた研磨手段の各加工位置での加工特性から研磨結
果を予測し、 予測結果に基づいて新たな加工条件を調整し、調整した
研磨条件を次の研磨の条件にフィードバックする研磨方
法。 - 【請求項2】 研磨手段の各加工位置における研磨特性
を、研磨手段の送り速度、回転数、切り込み量、被研磨
対象の回転数の加工条件より予測する請求項1記載の研
磨方法。 - 【請求項3】 研磨後の被研磨対象の被研磨面膜厚の測
定結果と、研磨結果の予測値とを比較して加工条件を調
整し、次の研磨にフィードバックする請求項1記載の研
磨方法。 - 【請求項4】 前記加工条件の調整を、研磨特性が線形
に変化する研磨手段の送り速度に基づいて行う請求項1
記載の研磨方法。 - 【請求項5】 各試料毎に、研磨手段の中心位置と、被
研磨対象の回転中心との中心間距離を変化させつつ研磨
を行う請求項1記載の研磨方法。 - 【請求項6】 所定の中心間距離を研磨加工の開始位置
とし、各試料毎に当該開始位置から研磨手段が被研磨対
象の被研磨面を摺接する距離が順次に長くなるようにし
て、各試料の研磨加工を行う請求項5記載の研磨方法。 - 【請求項7】 研磨加工の開始位置より終了位置までの
区間をN個の小区間(1≦i≦N)に区分し、各試料毎
に研磨手段が被研磨対象の被研磨面を摺接する小区間数
が異なるようにして、各試料の研磨加工を行う請求項6
記載の研磨方法。 - 【請求項8】 被研磨面の膜厚が所望の値にならなかっ
た場合、各小区間にける研磨手段の送り速度V0 i から
V iに変化させる請求項7記載の研磨方法。 - 【請求項9】 隣接小区間間の研磨手段の送り速度の差
を一定値以下に制限する請求項8記載の研磨方法。 - 【請求項10】 研磨加工の開始位置と被研磨対象の回
転中心との間に複数の制御点を設け、制御点の小区間の
うちの任意の一つの送り速度Vc k の値を微小変化さ
せ、変化前と変化後の誤差関数Errの値Err(V
i )とErr(V i ±ΔVi )を比較し、値が小さくな
っていればVc k ±ΔVc k を新たなVc k の値とする
請求項7記載の研磨方法。 - 【請求項11】 すべての制御点のVc k を微小変化さ
せても、誤差関数Errの値が変化しなくなった時点
で、処理を終了する請求項10記載の研磨方法。 - 【請求項12】 上記被研磨対象は半導体のウェハであ
る請求項1記載の研磨方法。 - 【請求項13】 研磨手段と被研磨対象の被研磨面を所
定方向に相対移動して当該被研磨面が平坦となるように
研磨する研磨装置であって、 複数の同種の被研磨対象を試料として、各試料毎に研磨
加工の開始位置を順次ずらした加工条件により研磨を行
った研磨結果に基づいて各加工位置における研磨特性を
得、得られた研磨手段の各加工位置での加工特性から研
磨結果を予測し、予測結果に基づいて新たな加工条件を
調整し、調整した研磨条件を次の研磨の条件にフィード
バックする制御手段を有する研磨装置。 - 【請求項14】 上記制御手段は、研磨手段の各加工位
置における研磨特性を、研磨手段の送り速度、回転数、
切り込み量、被研磨対象の回転数の加工条件より予測す
る請求項13記載の研磨装置。 - 【請求項15】 上記制御手段は、研磨後の被研磨対象
の被研磨面膜厚の測定結果と、研磨結果の予測値とを比
較して加工条件を調整し、次の研磨にフィードバックす
る請求項13記載の研磨装置。 - 【請求項16】 上記制御手段は、前記加工条件の調整
を、研磨特性が線形に変化する研磨手段の送り速度に基
づいて行う請求項13記載の研磨装置。 - 【請求項17】 上記制御手段は、各試料毎に、研磨手
段の中心位置と、被研磨対象の回転中心との中心間距離
を変化させつつ研磨を行う請求項13記載の研磨装置。 - 【請求項18】 上記制御手段は、所定の中心間距離を
研磨加工の開始位置とし、各試料毎に当該開始位置から
研磨手段が被研磨対象の被研磨面を摺接する距離が順次
に長くなるようにして、各試料の研磨加工を行う請求項
17記載の研磨装置。 - 【請求項19】 上記制御手段は、研磨加工の開始位置
より終了位置までの区間をN個の小区間(1≦i≦N)
に区分し、各試料毎に研磨手段が被研磨対象の被研磨面
を摺接する小区間数が異なるようにして、各試料の研磨
加工を行う請求項18記載の研磨装置。 - 【請求項20】 上記制御手段は、被研磨面の膜厚が所
望の値にならなかった場合、各小区間にける研磨手段の
送り速度V0 i からV iに変化させる請求項19記載の
研磨装置。 - 【請求項21】 上記制御手段は、隣接小区間間の研磨
手段の送り速度の差を一定値以下に制限する請求項20
記載の研磨装置。 - 【請求項22】 上記制御手段は、研磨加工の開始位置
と終了位置との間に複数の制御点を設け、制御点の小区
間のうちの任意の一つの送り速度Vc k の値を微小変化
させ、変化前と変化後の誤差関数Errの値Err(V
i )とErr(Vi ±ΔVi )を比較し、値が小さくな
っていればVc k ±ΔVc k を新たなVc k の値とする
請求項19記載の研磨装置。 - 【請求項23】 上記制御手段は、すべての制御点のV
c k を微小変化させても、誤差関数Errの値が変化し
なくなった時点で、処理を終了する請求項22記載の研
磨装置。 - 【請求項24】 上記被研磨対象は半導体のウェハであ
る請求項13記載の研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001267188A JP2003071708A (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 研磨方法および研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001267188A JP2003071708A (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 研磨方法および研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003071708A true JP2003071708A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19093357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001267188A Pending JP2003071708A (ja) | 2001-09-04 | 2001-09-04 | 研磨方法および研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003071708A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6918815B2 (en) | 2003-09-16 | 2005-07-19 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | System and apparatus for predicting plate lapping properties to improve slider fabrication yield |
US6939200B2 (en) | 2003-09-16 | 2005-09-06 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Method of predicting plate lapping properties to improve slider fabrication yield |
JP2007535131A (ja) * | 2003-12-11 | 2007-11-29 | ローム アンド ハース エレクトロニック マテリアルズ シーエムピー ホウルディングス インコーポレイテッド | スラリーの還流を減少したケミカルメカニカルポリッシング方法 |
WO2009079368A3 (en) * | 2007-12-14 | 2009-10-01 | Rolls-Royce Corporation | Method for processing a work-piece |
KR20190134168A (ko) * | 2018-05-25 | 2019-12-04 | 삼성전자주식회사 | 기판 검사 방법, 기판 처리 방법 및 이를 수행하기 위한 기판 처리 시스템 |
CN109429528B (zh) * | 2016-06-02 | 2023-07-07 | 环球仪器公司 | 半导体晶粒偏移补偿变化 |
-
2001
- 2001-09-04 JP JP2001267188A patent/JP2003071708A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8277279B2 (en) | 2007-12-14 | 2012-10-02 | Rolls-Royce Corporation | Method for processing a work-piece |
CN109429528B (zh) * | 2016-06-02 | 2023-07-07 | 环球仪器公司 | 半导体晶粒偏移补偿变化 |
KR20190134168A (ko) * | 2018-05-25 | 2019-12-04 | 삼성전자주식회사 | 기판 검사 방법, 기판 처리 방법 및 이를 수행하기 위한 기판 처리 시스템 |
KR102620998B1 (ko) * | 2018-05-25 | 2024-01-04 | 삼성전자주식회사 | 기판 검사 방법, 기판 처리 방법 및 이를 수행하기 위한 기판 처리 시스템 |
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