JP2000052230A - ウェーハ研磨パッドのツルーイング装置 - Google Patents

ウェーハ研磨パッドのツルーイング装置

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JP2000052230A
JP2000052230A JP21837198A JP21837198A JP2000052230A JP 2000052230 A JP2000052230 A JP 2000052230A JP 21837198 A JP21837198 A JP 21837198A JP 21837198 A JP21837198 A JP 21837198A JP 2000052230 A JP2000052230 A JP 2000052230A
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wafer
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治郎 梶原
Masahito Komazaki
雅人 駒崎
Hitoaki Sano
仁朗 佐野
Kenji Fujimoto
憲司 藤本
Hitoshi Adachi
仁 足立
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Mitsubishi Materials Corp
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SAIBEKKU NANO TECHNOL Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨パッドに対して平行にツルーイング砥石
部を当接し、安定して研磨パッドをツルーイングするこ
とができるウェーハ研磨パッドのツルーイング装置を提
供することを目的としている。 【解決手段】 ツルーイング装置1は、砥粒層2aを有
するツルーイング砥石部2と、ツルーイング砥石部2を
傾動回転自在に支持する砥石部支持機構5とを備えてお
り、ツルーイング砥石部2は、研磨パッド31の自転に
よって生じる研磨パッド31との摩擦によって回転され
る。また、ツルーイング砥石部2と研磨パッド31との
当接角度は、アーム揺動機構7と回転数検知手段9とを
備えた当接角度制御手段41によって制御されるように
なっており、研磨パッド31は安定してツルーイングさ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェーハ研磨装置
で使用される研磨パッドのツルーイング(形状修正)を
行うための、ウェーハ研磨パッドのツルーイング装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】 一
般に、半導体ウェーハの表面を研磨するウェーハ研磨装
置では、ウェーハを保持するウェーハ研磨ヘッドと研磨
パッドを貼付したプラテンとを対向するように配置さ
せ、ウェーハ研磨面を研磨パッドに押し当てつつ、研磨
砥粒を含むスラリーを供給しながらウェーハ研磨へッド
を研磨パッド上で遊星回転させることにより研磨を行っ
ている。上記研磨パッドとしては、例えば、ポリエステ
ル不織布にポリウレタン樹脂を含浸させたベロタイプパ
ッド、ポリエステル不織布を基材としてその上に発砲ポ
リウレタン層を形成させたスエードタイプパッド、或い
は独立発砲させたポリウレタンシート等が使用されてい
る。
【0003】ところで、この研磨パッドの表面は極力平
坦であることが望ましいが、実際には製造工程などに起
因する研磨パッド自体の厚さの不均一や、研磨パッドと
プラテンとを貼付する接着層の厚さの不均一などが原因
となって、パッド表面には若干の凹凸が生じている。そ
のため、例えば図10に示すようなツルーイング装置を
用いて研磨パッドの表面を平坦化させている。
【0004】図10において、ツルーイング装置50
は、円環状の砥石52と砥石52を支持する円板状の砥
石支持部53とからなるツルーイング砥石部51と、ツ
ルーイング砥石部51を回転自在に支持する軸54と、
モータ55とを備えている。そして、ツルーイング砥石
部51とモータ55とは、それぞれのプーリ51a、5
5aでベルト56によって連結されており、モータ55
の駆動によってツルーイング砥石部51は連動されるよ
うになっている。また、ツルーイング砥石部51はアー
ム部57に支持されており、アーム部57の端部に連結
されたアーム揺動機構58及びアーム進退機構59の駆
動によって、プラテン60に貼付された研磨パッド61
に対して鉛直及び水平方向に接近・離間するように移動
される。そして、ツルーイング砥石部51を研磨パッド
61に押し当てつつ回転させることによって、研磨パッ
ド61はツルーイング(形状修正)される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなツ
ルーイング装置50では、ツルーイング工程の際に、ツ
ルーイング砥石部51が研磨パッド61の表面に傾斜し
た状態で当接されていると、研磨パッド61の表面に局
部的に押圧圧力が高くなる部分が発生する。このとき、
該部分は必要以上に研磨されてしまい、研磨パッド61
の表面は平坦化されない場合が生じる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、研磨パッドに対してツルーイング砥石部を傾
斜させずに当接し、研磨パッドを安定してツルーイング
することができるウェーハ研磨パッドのツルーイング装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、プラテン上に貼付された研磨パッド上で
複数枚のウェーハを回転させつつ研磨するウェーハ研磨
装置に付設され、前記研磨パッドの表面をツルーイング
するウェーハ研磨パッドのツルーイング装置であって、
円環状の砥粒層を有するツルーイング砥石部と、前記ツ
ルーイング砥石部を傾動回転自在に支持する砥石部支持
機構と、先端に前記支持機構を介してツルーイング砥石
部を連結したアーム部と、前記アーム部を水平旋回自在
に支持するアーム支持部と、前記ツルーイング砥石部と
前記研磨パッドとの当接角度を制御するための当接角度
制御手段とを備え、前記ツルーイング砥石部は、前記研
磨パッド表面の円環状をなすウェーハ研磨領域に当接さ
れつつ自転する研磨パッドとの摩擦によって回転するこ
とを特徴とする。
【0008】本発明によれば、砥石部支持機構によって
傾動回転自在に支持されたツルーイング砥石部は、当接
角度制御手段によって研磨パッドとの当接角度が平行に
なるように制御されるため、研磨パッドには局部的な押
圧圧力が作用されず、ツルーイングは安定して行われ
る。
【0009】またツルーイング砥石部は、下方に当接さ
れた研磨パッドが自転した際に生じる、該研磨パッド表
面との摩擦力によって回転されるようになっており、各
種アクチュエータを用いた能動的手段によらないで回転
されるようになっている。そのため、仮にツルーイング
砥石部と研磨パッドとの当接角度が著しく傾斜している
場合でも、研磨パッドは強制的に研磨されないようにな
っており、研磨パッドの表面は過剰に研磨されないよう
になっている。
【0010】前記当接角度制御手段は、前記ツルーイン
グ砥石部の回転数を検知するための回転数検知手段と、
前記アーム部を基端部を中心に垂直揺動させるためのア
ーム揺動機構と、前記回転数検知手段の検知結果に基づ
きアーム揺動機構に適切な制御力を伝えるための演算部
とからなっていることにより、ツルーイング砥石部と研
磨パッドとの当接角度が平行になるように安定して制御
される。つまり、前記ツルーイング砥石部が平行に研磨
パッドと当接されている場合、ツルーイング砥石部の単
位時間当たりの回転数は、研磨パッドの単位時間当たり
の回転数と等しくなり、傾斜して当接されている場合は
それぞれの回転数は異なるようになっている。このた
め、ツルーイング砥石部の単位時間当たりの回転数を前
記回転数検知手段によって検知し、この検知したツルー
イング砥石部の回転数と、予め分かっている研磨パッド
の回転数とを比較して、それぞれの単位時間当たりの回
転数が等しくなるように、前記アーム揺動機構を駆動し
てツルーイング砥石部の角度を調節することにより、ツ
ルーイング砥石部と研磨パッドとは平行に当接されるよ
うになる。さらに、能動的制御手段である前記アーム揺
動機構に加え、受動的制御手段である砥石部支持機構を
備えたことにより、制御は安定して行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
ウェーハ研磨パッドのツルーイング装置を図面を参照し
て説明する。図1は本発明のウェーハ研磨パッドのツル
ーイング装置の一実施形態を示す側方断面図であり、図
2は図1の下方から見た平面図である。また、図3は図
1の下方断面図であり、図4は図2のB−B断面図を表
している。そして、この場合、図1は図2のA−A断面
図を示している。
【0012】なお、研磨パッドによってウェーハの研磨
を行う場合には、図9のように、図示しない駆動手段に
よって軸線回りに水平回転される円盤状のプラテン30
の上面に貼付された円形状の研磨パッド31に複数枚の
ウェーハWを載置させ、図示しないキャリアによりこれ
らウェーハWの相対位置を保ちつつウェーハWを遊星回
転させることにより、ウェーハWの研磨を行うようにな
っている。この研磨パッド31の材質には、従来よりウ
ェーハの研磨に使用されていたものであればいずれでも
良く、例えばポリエステル等からなる不織布にポリウレ
タン樹脂等の軟質樹脂を含浸させたベロアタイプパッ
ド、ポリエステル等の不織布を基材としてその上に発砲
ポリウレタン等からなる発砲樹脂層を形成したスエード
タイプパッド、或いは独立発砲させたポリウレタン等か
らなる発砲樹脂シート等が使用される。
【0013】図1、図4において、ツルーイング装置1
は、砥粒層2aを有する円板状に形成されたツルーイン
グ砥石部2と、ツルーイング砥石部2を傾動回転自在に
支持するための、ボールディスク部3及び軸部4を備え
た砥石部支持機構5と、ツルーイング砥石部2を砥石部
支持機構5を介して支持するアーム部6と、アーム部6
を上下方向に回転させるためのアーム揺動機構7と、ア
ーム部6を水平旋回自在に支持するアーム支持部8と、
ツルーイング砥石部2の回転数を検知するための回転数
検知手段9とを備えている。また、ツルーイング砥石部
2の下方には、ツルーイングされるための円盤状に形成
されたプラテン30の上面に貼付された円形状の研磨パ
ッド31が配置される。
【0014】円板状に形成されたツルーイング砥石部2
の下端には、高さが一定で円環状をなす砥粒層2aが形
成されている。この砥粒層2aは、図9に示すように、
研磨パッド31に研磨されるべきウェーハWの外径より
大きく且つ研磨パッド31の半径より小さく形成されて
おり、ウェーハ研磨領域Kをツルーイングするために十
分な大きさを有している。また、ツルーイング砥石部2
は砥石部カバー10によって上方から保護されている。
【0015】ツルーイング砥石部2の平面中心には、該
ツルーイング砥石部2を傾動回転自在に支持する砥石部
支持機構5が設けられており、この砥石部支持機構5
は、図5に示すように、ボールディスク部3と軸部4と
を備えている。そして、これらボールディスク部3と軸
部4とは連結部33を介して連結され、固定部44によ
って固定されるようになっている。
【0016】ボールディスク部3は、図6に示すよう
に、半球状のボール部3aと上方が開口されたボール支
持板部3bとからなり、ボール部3aはその球面状部分
を上方に向けてボール支持板部3bに支持されている。
このボール支持板部3bの内部形状は、その断面が下向
き凸状になるように、大径部3c及び小径部3dを有し
て形成されている。そして、ボールディスク部3は、ボ
ール部3aの先端とボール支持板部3bの上端面とが同
じ高さになるように形成されている。
【0017】軸部4は、図6に示すように、上部には円
柱状に形成された円柱部4aが、下部にはボールディス
ク部3と連結される部分である軸フランジ部4bが円筒
状に形成されている。この軸フランジ部4bの最大外径
部4dは、ボール支持板部3bの小径部3dの内径より
小さくなるように形成されている。そして、ボールディ
スク部3と軸部4とは連結部33を介して連結される。
このうち、連結部33に下向きに設けられた凹部33a
はボール部3aに嵌合されるように形成されており、凹
部33aとボール部3aとは球面接触されるようになっ
ている。また、連結部33の外径は軸部4の内壁面4c
の内径とほぼ同じ寸法を有しており、連結部33は軸部
4の内壁面4cに嵌合されるようになっている。
【0018】固定部44は、ボール支持板部3bの大径
部3c及び小径部3dに嵌合されるようにその断面が下
向き凸状に形成されており、その下端面44aは軸部4
の係止部4eに係止されるようになっている。そして、
ボールディスク部3のボール部3aに連結部33の凹部
33aを嵌合させ、更にその上方から軸部4の内壁面4
cを連結部33の外壁に嵌合させてから、固定部44を
上方より配置させ、ねじ穴44bにねじを通して締め付
けることにより、ボールディスク部3と連結部33と軸
部4とは連結され、砥石部支持機構5は形成される。そ
して、この砥石部支持機構5はボルト20によってツル
ーイング砥石部2の平面中心に固定される。このとき、
ボール部3aは連結部33の凹部33aと球面接触され
ていることによってツルーイング砥石部2はボールディ
スク部3に傾動自在に支持されており、更に、軸部4の
円柱部4aはアーム部6の先端に設けられた軸受21に
回転自在に支持されているため、ツルーイング砥石部2
は、ボールディスク部3と軸部4とを備えた砥石部支持
機構5に傾動回転自在に支持されている。
【0019】ツルーイング砥石部2には、ツルーイング
工程におけるツルーイング砥石部2の回転数を検知する
ための回転数検知手段9が設けられている。回転数検知
手段9は、例えば光反射型センサなどが用いられてい
る。
【0020】ツルーイング砥石部2を、砥石部支持機構
5を介して支持しているアーム部6は、アーム揺動機構
7によってアーム部6の基端部6a近傍に位置した支点
22を中心に垂直方向に揺動されるようになっており、
このアーム部6が揺動することによって、ツルーイング
砥石部2は研磨パッド31に対して上下方向に接近・離
間するように移動される。
【0021】アーム揺動機構7は、図2及び図2のB−
B断面図である図4に示すように、エアシリンダからな
る上昇用シリンダ13及び下降用シリンダ14とを備え
ており、これら両シリンダはアーム支持部8に固定され
たシリンダ支持部11に支持されている。そして、上昇
用シリンダ13及び下降用シリンダ14は、それぞれの
空間部13a及び14aに供給されるエアの圧力によっ
て駆動され、上昇用シリンダ13はアーム部6を上方に
押し上げ、一方、下降用シリンダ14はアーム部6を下
方に押し下げるように作用する。そして、ツルーイング
砥石部2の高さ方向の位置合わせや、研磨パッド31へ
の当接角度を調節する場合は、はじめに上昇用シリンダ
13に供給する上昇用エアを調節してアーム部6の自重
を相殺し、このアーム部6が上昇も下降もしない状態を
作り出す。そしてアーム部6を水平にし、研磨パッド3
1への押圧圧力が負荷されない状態にしてから、所望の
押圧圧力を得るために下降用シリンダ14を調節してア
ーム部6を下方に押し下げる。
【0022】アーム部6はアーム支持部8に旋回自在に
支持されている。このアーム支持部8の下方に設けられ
たプーリ8aと、ロータリーアクチュエータ15の下方
に設けられたプーリ15aとはベルト16によって連結
されており、ロータリーアクチュエータ15を駆動させ
ることによってアーム支持部8が回転され、それと連動
してアーム部6及びツルーイング砥石部2が旋回される
ようになっている。
【0023】このようなツルーイング装置1で研磨パッ
ド31のツルーイングを行う場合は、まず、図7、図9
に示すように、ツルーイング砥石部2を研磨パッド31
表面の円環状をなすウェーハ研磨領域Kに当接させる。
そして研磨パッド31をその軸線を中心として自転させ
る。
【0024】図7に示すように、プラテン30の上面に
貼付された研磨パッド31は、回転数r1で図7中、時
計回りに回転されている。このとき、砥石部支持機構5
によって回転自在に支持されているツルーイング砥石部
2は研磨パッド31の表面に当接されているため、研磨
パッド31表面との摩擦によって連動するように回転さ
れる。そしてツルーイング砥石部2は、図7中、時計方
向に回転数r2で回転されるようになる。
【0025】研磨パッド31が回転することによってツ
ルーイング砥石部2と研磨パッド31との間には摩擦が
生じる。この摩擦によってツルーイング砥石部2には、
図7に示すように、研磨パッド31の中心側近傍の内側
当接部25と外縁側近傍の外側当接部26とに位置する
部分に、内側作用力f1と外側作用力f2とが同じ向き
に作用される。この場合、ツルーイング砥石部2と研磨
パッド31とが平行に当接されていると、これら内側作
用力f1と外側作用力f2とは等しくなり、これらの作
用力成分は相殺されるようになる。そして、研磨パッド
31の周速の速い部分である外側当接部26近傍に発生
する回転力f3のみがツルーイング砥石部2の回転方向
に作用されるようになり、ツルーイング砥石部2を回転
させる。そして、ツルーイング砥石部2と研磨パッド3
1とが平行に当接されている場合、研磨パッド31の単
位時間当たりの回転数r1とツルーイング砥石部2の単
位時間当たりの回転数r2とは等しくなることが確認さ
れている。。
【0026】仮に、ツルーイング砥石部2の当接角度が
研磨パッド31の内側に傾斜されている場合、言い替え
ると、内側当接部25近傍への押圧圧力が強い場合に
は、内側作用力f1は大きくなり、そのため、ツルーイ
ング砥石部2には半時計回りの力が大きく作用されるよ
うになるため、ツルーイング砥石部2の回転数r2は低
下し、研磨パッド31の回転数r1より小さくなる。逆
に、ツルーイング砥石部2の当接角度が研磨パッド31
の外側に傾斜されている場合、言い替えると、外側当接
部26近傍への押圧圧力が強い場合には、外側作用力f
2は大きくなり、そのため、ツルーイング砥石部2には
時計回りの力が大きく作用されるようになるため、ツル
ーイング砥石部2の回転数r2は、研磨パッド31の回
転数r1より大きくなる。
【0027】このため、ツルーイング砥石部2と研磨パ
ッド31と平行に当接させるためには、ツルーイング砥
石部2の回転数r2を回転数検知手段9によって検知
し、予め分かっている研磨パッド31の回転数r1と比
較して、研磨パッド回転数r1とツルーイング砥石部回
転数r2とが等しくなるようにツルーイング砥石部2の
研磨パッド31への当接角度を制御すればよい。
【0028】この当接角度の制御は、図8に示すよう
に、ツルーイング砥石部2の回転数を検知するための回
転数検知手段9と、アーム部6を基端部6a近傍に設け
られた支点22を中心に垂直揺動させるためのアーム揺
動機構7と、回転数検知手段9の検知結果に基づきアー
ム揺動機構7に適切な制御力を伝えるための演算部40
とからなる当接角度制御手段41によって行われる。
【0029】図8に示すように、予め設定してある研磨
パッド回転数r1と回転数検知手段9からの出力信号で
あるツルーイング砥石部回転数r2とは、演算部40に
入力される。演算部40は、研磨パッド回転数r1とツ
ルーイング砥石部回転数r2とを比較、その差を算出
し、回転数r1と回転数r2との差に応じて、アーム揺
動機構7に、研磨パッド回転数r1とツルーイング砥石
部回転数r2とが等しくなるように制御力を伝達する。
つまり、ツルーイング砥石部回転数r2が研磨パッド回
転数r1より小さい場合は、内側当接部25近傍の押圧
圧力が大きいということなので内側当接部25近傍の押
圧圧力が小さくなるようにツルーイング砥石部2の当接
角度を調節する。逆に、ツルーイング砥石部回転数r2
が研磨パッド回転数r1より大きい場合は、外側当接部
26近傍の押圧圧力が大きいということなので外側当接
部26近傍の押圧圧力が小さくなるようにツルーイング
砥石部2の当接角度を調節する。そして、このようなフ
ィードバック制御を行うことにより、ツルーイング砥石
部2と研磨パッド31とは平行に当接されるようにな
る。また、これら能動的制御手段に加え、受動的制御手
段である砥石部支持機構5を備えたことにより、制御は
安定して行われる。
【0030】このように、砥石部支持機構5によって傾
動回転自在に支持されたツルーイング砥石部2は、当接
角度制御手段41によって研磨パッド31との当接角度
が平行になるように制御されるため、研磨パッド31に
は局部的な押圧圧力が作用されず、ツルーイングは安定
して行われる。
【0031】ツルーイング砥石部2は、下方に当接され
た研磨パッド31が自転した際に生じる、研磨パッド3
1表面との摩擦力によって回転されるようになってお
り、各種アクチュエータを用いた能動的手段によらない
ため、仮にツルーイング砥石部2と研磨パッド31との
当接角度が著しく傾斜している場合でも、研磨パッド3
1は強制的に研磨されないようになっているため、研磨
パッド31の表面は過剰に研磨されないようになってい
る。
【0032】また、当接角度制御手段41は、回転数検
知手段9と、アーム部6を垂直方向に揺動させるための
上昇用シリンダ13と下降用シリンダ14とを備えたア
ーム揺動機構7と、アーム揺動機構7に適切な制御力を
伝えるための演算部40とからなることにより、ツルー
イング砥石部2と研磨パッド31との当接角度が平行に
なるように安定して制御される。つまり、ツルーイング
砥石部2が平行に研磨パッド31と当接されている場
合、ツルーイング砥石部回転数r2は、研磨パッド回転
数r1と等しくなり、傾斜して当接されている場合はそ
れぞれの回転数は異なるようになっている。このため、
ツルーイング砥石部回転数r2を回転数検知手段9によ
って検知し、この検知したツルーイング砥石部回転数r
2と、予め分かっている研磨パッド回転数r1とを比較
して、それぞれの回転数が等しくなるように、アーム揺
動機構7を駆動してツルーイング砥石部2の角度を調節
することにより、ツルーイング砥石部2と研磨パッド3
1とは平行に当接されるようになる。
【0033】
【発明の効果】本発明のウェーハ研磨パッドのツルーイ
ング装置は、以下のような効果を有するものである。 (1)砥石部支持機構によって傾動回転自在に支持され
たツルーイング砥石部は、当接角度制御手段によって研
磨パッドとの当接角度が平行になるように制御されるた
め、研磨パッドには局部的な押圧圧力が作用されず、ツ
ルーイングは安定して行われる。 (2)ツルーイング砥石部は、下方に当接された研磨パ
ッドが自転した際に生じる、該研磨パッド表面との摩擦
力によって回転されるようになっており、各種アクチュ
エータを用いた能動的手段によらないで回転されるよう
になっている。そのため、仮にツルーイング砥石部と研
磨パッドとの当接角度が著しく傾斜している場合でも、
研磨パッドは強制的に研磨されないようになっており、
研磨パッドの表面は過剰に研磨されないようになってい
る。 (3)前記当接角度制御手段は、前記ツルーイング砥石
部の回転数を検知するための回転数検知手段と、前記ア
ーム部を基端部を中心に垂直揺動させるためのアーム揺
動機構と、前記回転数検知手段の検知結果に基づきアー
ム揺動機構に適切な制御力を伝えるための演算部とから
なっていることにより、ツルーイング砥石部と研磨パッ
ドとの当接角度が平行になるように安定して制御され
る。つまり、前記ツルーイング砥石部が平行に研磨パッ
ドと当接されている場合、ツルーイング砥石部の単位時
間当たりの回転数は、研磨パッドの単位時間当たりの回
転数と等しくなり、傾斜して当接されている場合はそれ
ぞれの回転数は異なるようになっている。このため、ツ
ルーイング砥石部の単位時間当たりの回転数を前記回転
数検知手段によって検知し、この検知したツルーイング
砥石部の回転数と、予め分かっている研磨パッドの回転
数とを比較して、それぞれの単位時間当たりの回転数が
等しくなるように、前記アーム揺動機構を駆動してツル
ーイング砥石部の角度を調節することにより、ツルーイ
ング砥石部と研磨パッドとは平行に当接されるようにな
る。さらに、能動的制御手段である前記アーム揺動機構
に加え、受動的制御手段である砥石部支持機構を備えた
ことにより、制御は安定して行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウェーハ研磨パッドのツルーイング装
置の実施形態の一例を示す側方断面図である。
【図2】図1の下方から見た平面図である。
【図3】図1の下方から見た断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】砥石部支持機構を説明する図である。
【図6】砥石部支持機構の構成を説明する図である。
【図7】ツルーイング砥石部が回転される様子を説明す
る図である。
【図8】当接角度制御手段を説明する図である。
【図9】研磨パッドがツルーイングされる様子を説明す
る図である。
【図10】従来のウェーハ研磨パッドのツルーイング装
置を説明する図である。
【符号の説明】
1 ツルーイング装置 2 ツルーイング砥石部 2a 砥粒層 3 ボールディスク部 4 軸部 5 砥石部支持機構 6 アーム部 7 アーム揺動機構 8 アーム支持部 9 回転数検知手段 10 砥石部カバー 11 シリンダ支持部 13 上昇用シリンダ 14 下降用シリンダ 15 ロータリーアクチュエータ 16 ベルト 21 軸受 25 内側当接部 26 外側当接部 30 プラテン 31 研磨パッド 40 演算部 41 当接角度制御手段 W ウェーハ K ウェーハ研磨領域 r1 研磨パッド回転数 r2 ツルーイング砥石部回転数 f1 内側作用力 f2 外側作用力 f3 回転力
フロントページの続き (72)発明者 梶原 治郎 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 駒崎 雅人 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 佐野 仁朗 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 藤本 憲司 兵庫県朝来郡生野町口銀谷字猪野々985番 地1 三菱マテリアル株式会社生野製作所 内 (72)発明者 足立 仁 兵庫県朝来郡生野町口銀谷字猪野々985番 地1 三菱マテリアル株式会社生野製作所 内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AA11 AA19 AB01 AB06 AB08 BA01 BA04 BA09 BB02 BC02 DA17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテン上に貼付された研磨パッド上で
    複数枚のウェーハを回転させつつ研磨するウェーハ研磨
    装置に付設され、前記研磨パッドの表面をツルーイング
    するウェーハ研磨パッドのツルーイング装置であって、
    円環状の砥粒層を有するツルーイング砥石部と、前記ツ
    ルーイング砥石部を傾動回転自在に支持する砥石部支持
    機構と、先端に前記支持機構を介してツルーイング砥石
    部を連結したアーム部と、前記アーム部を水平旋回自在
    に支持するアーム支持部と、前記ツルーイング砥石部と
    前記研磨パッドとの当接角度を制御するための当接角度
    制御手段とを備え、前記ツルーイング砥石部は、前記研
    磨パッド表面の円環状をなすウェーハ研磨領域に当接さ
    れつつ自転する研磨パッドとの摩擦によって回転するこ
    とを特徴とするウェーハ研磨パッドのツルーイング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記当接角度制御手段は、前記ツルーイ
    ング砥石部の回転数を検知するための回転数検知手段
    と、前記アーム部を基端部を中心に垂直揺動させるため
    のアーム揺動機構と、前記回転数検知手段の検知結果に
    基づきアーム揺動機構に適切な制御力を伝えるための演
    算部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のウェ
    ーハ研磨パッドのツルーイング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9849557B2 (en) 2015-01-30 2017-12-26 Ebara Corporation Coupling mechanism, substrate polishing apparatus, method of determining position of rotational center of coupling mechanism, program of determining position of rotational center of coupling mechanism, method of determining maximum pressing load of rotating body, and program of determining maximum pressing load of rotating body

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