JP2000051782A - 塗布方法 - Google Patents

塗布方法

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JP2000051782A
JP2000051782A JP10236487A JP23648798A JP2000051782A JP 2000051782 A JP2000051782 A JP 2000051782A JP 10236487 A JP10236487 A JP 10236487A JP 23648798 A JP23648798 A JP 23648798A JP 2000051782 A JP2000051782 A JP 2000051782A
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coating
film
resin
coating solution
fluorescent dye
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JP10236487A
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Kiyoshi Tanabe
清士 田辺
Yoshikuni Masako
義邦 真子
Masahiro Sakuma
雅博 佐久間
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Car Mate Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Car Mate Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布作業において塗布済み部と未塗布部とを
容易に識別しながら塗布を効率よくすすめることがで
き、工程管理を容易にする塗布方法を提供する。 【解決手段】 基材表面に塗布液を塗布する方法におい
て、該塗布液として蛍光色素を含有するものを使用し、
得られた塗膜から発せられる蛍光により前記基材の塗布
済み部と未塗布部とを識別し、該識別に基づいて塗布作
業を進めることを特徴とする、塗布方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材表面に効率的
に塗布作業を行うことができ、塗布作業の工程管理に有
用な被膜形成材料の塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に薄膜を基材上に形成する手段とし
ては、真空蒸着法(電子ビーム蒸着法)、分子線エピタ
キシー法(MBE法)、スパッタリングリング法、イオ
ン蒸着法、レーザアブレーション、CVDなどのドライ
法の外に、ゾルーゲル法、LB法(ラングミュア・ブロ
ジェット法)、メッキ法などのウェット法が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、シリカ系ない
しは硬化シリコーン系の被膜、特に10μm以下の厚み
の薄膜を基材上に形成する時、通常の塗装などと異な
り、薄膜であるがために塗布済み部と未塗布部とを目視
で見分けが付き難いのが通例である。一般に工場あるい
は室内の管理された環境で、平板の基材に塗布する場合
は、塗布行程とほぼ同時に(オンタイムで)塗布された
基材を一部切り取るなどして被膜を分析することが可能
である。しかし、通常多く見られる、室外の建造物、車
両などの基材表面に直接、いわゆる現場で塗布する場合
は、塗布後の基材の一部を切り取ることなどは困難で、
塗布の現場で塗布済み部と未塗布部とを識別し塗布作業
を効率よく進めることが求められる。そこで本発明の課
題は、塗布作業において塗布済み部と未塗布部とを容易
に識別しながら塗布を効率よくすすめることができ、工
程管理を容易にする塗布方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成する手段として、基材表面に塗布液を塗布する方法
において、該塗布液として蛍光色素を含有するものを使
用し、得られた塗膜から発せられる蛍光により前記基材
の塗布済み部と未塗布部とを識別し、該識別に基づいて
塗布作業を進めることを特徴とする、塗布方法を提供す
るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の方法の一応用例として
は、二種以上の塗布液を順次重ね塗りする方法におい
て、二種以上の塗布液として各々異なる吸収波長を有し
異なる蛍光を発する蛍光色素を含有する塗布液を使用す
ることにより、各塗布液の塗布段階において前記基材表
面の塗布済み部と未塗布部とを識別し、該識別に基づい
て塗布作業を進めることことがあげられる。この形態に
よれば、例えば、第一回目の塗布により得られた第一層
の塗膜が発する蛍光と、第二回目の塗布により得られた
第二層の塗膜が発する蛍光とが異なることから第二回目
の塗布作業においても塗布済み部と未塗布部とを容易に
識別しながら塗布作業を進めることができる。また、第
一層の含有する蛍光色素と異なる吸収波長を有する蛍光
色素を第二層に含有させ、異なる波長の紫外線を照射す
ることで、同様に、第二層目の塗布作業においても塗布
済み部と未塗布部とを容易に識別しながら塗布作業を進
めることができる。
【0006】[蛍光色素]本発明で使用される蛍光色素
は特に限定されるものではなく、例えば、基本骨格に複
素環を持つ多くの色素が知られており、キサンテン骨格
をもつフルオレッセイン、ローダミンB、ウラニン、エ
オシン、エリスロシン、ローズペンガルなど、アジン骨
格を持つサフラニンTなど、およびチアジン骨格を持つ
メチレン・ブルーなどがあげられる。中でも好ましいも
のは、蛍光増白剤である。蛍光増白剤としては、例え
ば、4、4´−ビス(4−アニリノ−6−モルホリノ−
1、3、5−トリアジン−2−イル)アミノスチルベン
−2,2’−ジスルホン酸ナトリウム等のジアミノスチ
ルベンスルホン酸誘導体、2,5−ビス(5’−ターシ
ャリーブチルベンゾオキザゾリル(2))チオフェン
〔ユビテックス−OB、チバ・スペシャルティーケミカ
ルズ)などのチオフェン誘導体、2,2’−[ビニレン
ビス(3−スルフォナト−4,1−フェニレン)イミノ
[6−(ジエチルアミノ)-1,3,5−トリアジン−
4,2−ジイル]イミノ]ビス(ベンゼン−1,4−ジ
スルフォン酸)6ナトリウム塩〔ティパノールSFP、
チバ・スペシャルティーケミカルズ)などのトリアジン
誘導体、4−メトキシナフタル酸−N−メチルイミド
〔ミカホワイト−AT〕などのアセナフテン誘導体、そ
の他イミダゾール、イミダゾロン、トリアゾール、チア
ゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、クマリン、
カルボスチリル、チアジアゾール、ナフタルイミド、ピ
ラゾロン型など種々の複素環化合物の単位を特定結合で
連結したタイプが利用できる。
【0007】蛍光増白剤が添加された塗膜は目視では認
識できないが、近紫外部の紫外線を照射する事により、
既塗布部が青色の蛍光を発色するので、目視で塗布済み
部と未塗布部とを識別することができる。特に、大面積
の表面を有する基材に塗布を行って薄膜を形成する場合
には、通常、薄膜であるが故に所定の塗布作業が済んだ
場所と未塗布である場所とを識別することが困難であっ
たが、現場で簡便に識別することができる。基本的には
吸収される紫外線の波長が異なるか、発する蛍光(可視
部)の波長が異なるか、あるいは吸収波長/発光波長の
両方が異なれば、各々の蛍光増白剤を区別して使用する
ことができる。
【0008】塗布液に所定濃度に蛍光増白剤を添加して
おき、所定の光量(照度)の所定波長の紫外線を被膜に
照射して、発した蛍光の強度を蛍光光度計などを用いて
測定すれば、被膜の厚さを、その場で定量することも可
能である。この目的のためには、添加される蛍光色素
は、必ずしもいわゆる近紫外部(300〜400nm)
のみに吸収を持つ物質でなくても良く、更に低波長(2
00〜300nm)に吸収を持っていても、可視部(4
00〜800nm)で発色さえすれば良いわけである。
従って、いわゆる蛍光増白剤に限定されず、このような
機能をもつ種々の蛍光色素が利用可能である。塗布液に
含まれる蛍光色素の含有量は0.00001〜1重量%
でよい。
【0009】[塗布液]本発明で使用される塗布液はい
かなる目的で基材表面に塗布されるものでもよい。例え
ば、有機又は無機系の被膜を形成するための液状被膜形
成材料、各種プライマー処理(フィルム/シート類の積
層、あるいは多層コートにおいて層間の密着性向上など
の目的で下層表面を処理すること)、抗菌、生体親和化
などの表面改質・活性化・機能化処理、リン酸塩、クロ
メート、発色などの化成処理等があげられる。
【0010】(無機系被膜形成材料)代表的な例とし
て、シリカ系被膜及びシリコーン系被膜の形成材料があ
る。具体的には下に例示する組成物が例示される。 (a) ポリシラザンと非水性溶媒とを含有してなる組成
物。該組成物は大気中において室温〜約450℃で乾燥
させることにより硬化し被膜が得られる。溶媒としては
例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキ
サン、オクタン等の脂肪族炭化水素、エーテル類、エス
テル類が挙げられる。このような組成物は特開平6−2
99118、特開平9−31333、特開平9−157
594に例示され、例えば、D110、N320等の商
品名で市販されている(東燃)。その他、「塗装と塗
料」誌 '97.11(No.569)第27-33参照。
【0011】(b) コロイダルシリカを5重量%以上
と、アクリル変性もしくはメタクリル変性のシリコーン
とを含有する加熱硬化性ないしは紫外線硬化性組成物。
該組成物は、基材に塗布後、得られた塗膜を加熱し又は
紫外線を照射することにより硬化し被膜が得られる。
【0012】(c) 式(イ): (ただしnは0又は1〜8の整数、Xは独立にハロゲン
原子又はC1〜C8のアルコキシ基である)、式(ロ): (ただしnは0〜8の整数、Rは独立にC1〜C8のアル
キル基である)、又は式(ハ): (ただしnは0又は1〜8の整数、Rは独立にC1〜C8
のアルコキシ基である)で表される加水分解性珪素化合
物の加水分解物及び溶媒からなる組成物。該組成物に
は、通常、鉱酸、有機酸等の触媒も配合される。
【0013】この式で表される加水分解性珪素化合物と
しては、例えば、テトラアルコキシシラン、トリアルコ
キシ・アルキルシラン、ジアルコキシ・ジアルキルシラ
ンなどのシリケート誘導体が挙げられ、溶媒としてはア
ルコ−ル類、が挙げられる。この組成物を基材に塗布
し、基材上で脱水・脱アルコール縮合反応を進行させる
ことにより、シリカ系ないしはシリコーン系の被膜が形
成される。
【0014】本発明の方法で得られる被膜の厚さは、被
膜形成物質の濃度により調整することができる。通常、
0.001〜10μmの厚さの被膜を得ることができ
る。用いる塗布液は、シリカ系被膜形成物質又はシリコ
ーン系被膜形成物質を1重量%以上含むことが好まし
い。
【0015】(有機系被膜形成材料)有機ポリマーある
いは有機オリゴマーを主材とする各種の被膜形成材料が
あげられ、種々の有機塗料、ワニス類、コーティング材
料、自動車・電車の車体、航空機の機体、船・ボートの
船体、ビルの外壁、住宅の床、事務用家具などに塗布さ
れるワックス系組成物、自動車、ビル、住宅の窓ガラス
などに塗布される各種コーティング組成物等が例示され
る。
【0016】有機ポリマーの例としては、例えば、 A
BS樹脂、ACS樹脂、アルキド樹脂、アミノ樹脂、A
SA樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、セルロース
プラスチック、塩素化ポリエーテル、塩素化ポリエチレ
ン、アリル樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体、エチレン−酢ビ共重合体、エチレン−塩
化ビニル共重合体、EVA樹脂、FRP、フッ素樹脂、
フラン樹脂、アイオノマー、液晶プラスチック、メタク
リル−スチレン共重合体、ニトリル樹脂、芳香族ポリエ
ステル、オレフィンビニルアルコール共重合体、石油樹
脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、強
化ポリアミド、ポリアミド46、ポリアミドイミド、ポ
リアリレート、ポリアリルスルフォン、ポリベンゾイミ
ダゾール、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、変性ポリカーボ
ネート、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポ
リエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテ
ルスルホン、ポリチオエーテルスルホン、低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、水架橋ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリイミド、熱可塑性ポリイミド、ポリケトン、メ
タクリル樹脂、ポリメチルペンテン、変性ポリオレフィ
ン、透明ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリフェニ
レンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホ
ン、ポリスチレン、SAN樹脂、スチレン共重合体、ブ
タジエンースチレン樹脂、ポリウレタン、ポリビニルア
セタール、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ア
クリル変性ポリ塩化ビニル、熱可塑性エラストマー、シ
リコーン、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル系
エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、キシレン樹脂、などが
挙げられる。
【0017】有機オリゴマーの例としては、キャンデリ
ラワックス、カルナバワックス、ライスワックス、木ろ
う、ホホバ油、などの植物系ワックス、みつろう、ラノ
リン(羊毛脂)、などの動物系ワックス、モンタンワッ
クス、オゾケライト、セレシンなどの鉱物系ワックス、
ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロプシュワッ
クス、油脂系合成ワックスなどの合成ワックス、ジメチ
ルシロキサン油、変性シリコーン油、石油樹脂、テルペ
ン樹脂、ロジンガムなどが挙げられる。
【0018】(その他の成分)塗布液の種類は多様であ
りえるので、種々の公知の塗布材料について知られてる
ように、本発明の方法に使用される塗布液にも多様な成
分を必要に応じて配合することができる。無機質微粒子
として光触媒能を有する金属化合物微粒子を使用する
と、得られる被膜に親水性とともに自己清浄(セルフク
リーニング)作用が付与される。このような光触媒能を
有する金属化合物微粒子としては、例えば、二酸化チタ
ン、過酸化チタン、硫化カドミウムが最も良く知られて
おり、その他硫化物として硫化亜鉛、硫化銅、硫化モリ
ブデン、硫化タングステン、硫化アンチモン、硫化ビス
マスなど、酸化物として酸化亜鉛、酸化タングステン、
酸化カドミウム、酸化インジウム、酸化銀、酸化マンガ
ン、酸化銅、酸化鉄、酸化バナジウム、酸化スズなど、
各種金属カルコゲナイト(セレン、テルル化合物)な
ど、およびこれらの混合物などが挙げられ、中でも平均
粒子径0.001μmから1μmのアナターゼ型二酸化
チタン粒子を添加することができる。二酸化チタンの天
然に存在する結晶系として、アナターゼ、ルチル、およ
びブルカイトの3種が知られており、アナターゼ型が最
も光触媒活性が高いことが知られており好ましい。添加
量は、0.01重量%〜50重量%程度であり、好まし
くは0.1〜10重量%である。このように光触媒能を
有する無機質微粒子が添加された被膜(光触媒被膜)は
光に当てられることにより活性化され、親水化するとと
もに汚れの自己浄化性を有する。
【0019】活性化は、光触媒被膜の厚さが0.1μm
程度の場合、通常、標準的な日光(春、秋期の日中の照
度で2〜3mW/cm2程度)で2〜3時間照射すれば親
水化し水滴接触角が約5度となる。同時に付着した汚れ
を自己浄化できる性能を発現する。活性化する光照射
は、紫外線光源としてブルーライトブラック(BLB)
蛍光ランプ、殺菌ランプを使用した光照射でもよいの
で、雨天時でも室内でも活性化することが出来る。例え
ば、20Wのブルーライトブラック(BLB)蛍光ラン
プ(東芝ライテック製、中心波長360nm)を2mW
/ cm2の強度で、16時間照射すると、水滴接触角が
約5度となり、親水性で、自己浄化性能を発現する。ま
た、同様に、20Wの殺菌ランプ(東芝ライテック、中
心波長250nm)を2mw/ cm2の強度で、1時間
照射すると同様に水滴接触角が約5度となり、親水性
で、自己浄化性を備えた被膜が得られる。同じ光強度で
も低波長の紫外光を当てた方が、短時間で活性化でき
る。
【0020】[塗布方式]本発明の方法を行う際の塗布
の具体的な方式は何ら制限されず、例えば、ディップ
法、ロール法、スプレー法、スピンコート法、刷毛塗り
法等があげられる。形成される被膜の厚さは特に制限さ
れないが、通常、0.5nm〜100μmの範囲でよ
い。本発明の方法が特に威力を発揮するのは薄膜を形成
する場合であり、具体的には、1nm〜10μmの範囲
の膜厚の被膜を形成する場合である。
【0021】[基材]本発明の方法により塗布が行われ
る基材は特に限定されない。代表的な例としては、ガラ
ス質被膜が形成される基材としては各種塗装面が挙げら
れる。塗装の種類としては、ラッカー、ビニル樹脂塗
料、エマルション塗料、酒精塗料、油性塗料、アルキド
樹脂塗料、アミノアルキド樹脂塗料、不飽和ポリエステ
ル樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料、熱硬化性アクリル
樹脂塗料、水溶性樹脂塗料、電着塗料、粉体塗料、紫外
線硬化塗料、電子線硬化塗料、が用いられる。また塗装
される材質としては、コンクリート、木材などの非金
属、各種防食処理をした、又は防食処理をしない種々金
属材料が用いられる。防食処理としては、電気メッキ、
メタリコン(金属溶射)、亜鉛メッキ、セラミックコー
ティング(ほうろうびき)、電気防食(陰極防食)、ラ
イニングなどが用いられる。基材の別の例としては、各
種プラスチック、例えば、ABS樹脂、ACS樹脂、ア
ルキド樹脂、アミノ樹脂、ASA樹脂、ビスマレイミド
トリアジン樹脂、セルロースプラスチック、塩素化ポリ
エーテル、塩素化ポリエチレン、アリル樹脂、エポキシ
樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−
酢ビ共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、EVA
樹脂、FRP、フッ素樹脂、フラン樹脂、アイオノマ
ー、液晶プラスチック、メタクリル−スチレン共重合
体、ニトリル樹脂、芳香族ポリエステル、オレフィンビ
ニルアルコール共重合体、石油樹脂、フェノール樹脂、
ポリアセタール、ポリアミド、強化ポリアミド、ポリア
ミド46、ポリアミドイミド、ポリアリレート、ポリア
リルスルフォン、ポリベンゾイミダゾール、ポリブタジ
エン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート、変性ポリカーボネート、ポリエーテル
ケトン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポ
リエーテルニトリル、ポリエーテルスルホン、ポリチオ
エーテルスルホン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、線状低密度ポリエチレン、水架橋ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、熱可塑
性ポリイミド、ポリケトン、メタクリル樹脂、ポリメチ
ルペンテン、変性ポリオレフィン、透明ポリオレフィ
ン、ポリプロピレン、ポリフェニレンエーテル、ポリフ
ェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリスチレン、S
AN樹脂、スチレン共重合体、ブタジエンースチレン樹
脂、ポリウレタン、ポリビニルアセタール、ポリビニル
アルコール、ポリ塩化ビニル、アクリル変性ポリ塩化ビ
ニル、熱可塑性エラストマー、シリコーン、不飽和ポリ
エステル樹脂、ビニルエステル系エポキシ樹脂、ポリ酢
酸ビニル、キシレン樹脂、などが挙げられる。また、基
材の更に別の例としては、各種ガラス質、陶器、磁器、
コンクリート、石材などのセラミック及び木材それらの
組み合わせが挙げられる。
【0022】[発明の好適な実施形態]本発明の方法
は、塗布により得られる塗膜ないし被膜が既に形成され
た部分と未塗布部分とが肉眼では判別し難い場合に有効
である。そのような場合とは、塗膜又は被膜が無色透明
であり、しかも基材表面と塗膜もしくは被膜の表面とが
同等の光沢(光反射性)を有している場合である。具体
的には、自動車のボディーのように塗装された鋼板や硬
質プラスチック、ビル、住宅の窓ガラス、鏡等のガラス
板(住宅用あるいは自動車のルームミラー、ドアミラー
などの鏡を含む)からなる光沢のある基材表面に、同等
の光沢を有する被膜、例えばシリカ系ないしシリコーン
系の被膜を塗布、形成する場合が例示される。これらの
シリカ系ないしシリコーン系の被膜形成材は基材表面の
保護を目的として被膜の存在が目立たないように形成さ
れるものであるから、塗布作業の際には当然塗布済み部
と未塗布部は肉眼では判別しがたい。このような場合に
蛍光色素として蛍光増白剤を使用すると、当該蛍光増白
剤の特定吸収波長に相当する紫外線を照射しない限り蛍
光は発せられないので通常は被膜の存在は認識されな
い。また、塗布後比較的短期間で蛍光が減衰し発光しな
くなる蛍光増白剤(例えば、シアニン系染料)を選択す
れば、目立たない被膜を形成するとの要求をも満たすこ
とができる。その他、例えば、ポリカーボネート、メタ
クリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリスチレン等のプラスチックからなり、一定
の光沢を有する基材の表面に前記シリカ系ないしはシリ
コーン系の被膜形成材料をする場合も同様に塗布済み部
と未塗布部とは肉眼で判別しがたいので、本発明の方法
は特に有効である。
【0023】
【実施例】[実施例1]エチルシリケートの部分加水分
解物(酸触媒含有)を固形分濃度で2重量%含むエタノ
ール水溶液を調製し、蛍光増白剤としてユビテックスO
B(チオフェン誘導体、チバ・スペシャルティーケミカ
ルズ、360nm付近に吸収)を0.01重量%添加し
た。ポリエステルメラミン塗装を施した鉄板を基材とし
て、エアガンスプレー(アネスト岩田製スプレーガン、
タイプW−88−10E5G使用)にて、全開空気流量
80 l/min、塗布面からの距離25cm、ガン移動
速度30cm/secの条件で塗布した。5分間風乾
後、100℃の恒温槽で、60分加熱乾燥し、被膜を得
た。暗所で、20Wのブルーライトブラック(BLB)
蛍光ランプ(東芝ライテック製、中心波長365nm)
にて長波長紫外線を照射すると、未塗布部に比べ既塗布
部は、鮮やかな青色の蛍光を発して、容易に識別ができ
た。蛍光増白剤の添加量と蛍光強度から計算で得た推定
膜厚は0.1μm(100nm)で、実測とほぼ同等で
あった。
【0024】[実施例2]前記実施例1で得た被膜を基
材(中間層)として、二酸化チタン微粒子とバインダー
としてのエチルシリケートの部分加水分解物(二酸化チ
タンと二酸化珪素の混合比が固形分換算で各々50%)
のアルコール性分散液(ST−K03、石原産業製、固
形分濃度10%)をエタノールで希釈して固形分濃度1
重量%の分散溶液を調製した。この溶液に蛍光増白剤と
してティパノールSFP(トリアジン誘導体、チバ・ス
ペシャルティーケミカルズ、250nm付近に吸収)を
0.005重量%添加し塗布溶液とした。この溶液をエ
アガンスプレー(アネスト岩田製スプレーガン、タイプ
W−88−10E5G使用)にて、全開空気流量80l
/min、塗布面からの距離25cm、ガン移動速度3
0cm/secの条件で塗布した。5分間風乾後100
℃に設定した恒温槽中で40分加熱乾燥して、光触媒ト
ップ層が形成され、2層構成のガラス質被膜を得た。暗
所で、20Wの殺菌ランプ(東芝ライテック製、中心波
長254nm)にて短波長紫外線を照射すると、未塗布
部に比べ既塗布部は、鮮やかな青色の蛍光を発して、容
易に識別ができた。蛍光増白剤の添加量と蛍光強度から
計算で得たトップ層の推定膜厚は0.1μm(100n
m)で、実測とほぼ同等であった。
【0025】[実施例3]エチルシリケートの部分加水
分解物(酸触媒含有)を固形分濃度で5重量%含むエタ
ノール水溶液調製し、蛍光増白剤としてユビテックスO
B(チオフェン誘導体、チバ・スペシャルティーケミカ
ルズ、360nm付近に吸収)を0.01重量%添加し
た。ポリカーボネート樹脂シートを基材として、スピン
コート(1500rpm、15秒)で塗布し、5分間風
乾後、100℃の恒温糟で、60分乾燥して被膜を得
た。暗所で、20Wのブルーライトブラック(BLB)
蛍光ランプ(東芝ライテック製、中心波長365nm)
にて長波長紫外線を照射すると、マスキングを施した未
塗布部に比べ既塗布部は、鮮やかな青色の蛍光を発し
て、容易に識別ができた。かつ、蛍光増白剤の添加量と
蛍光強度から計算で得た推定膜厚は0.5μmで、実測
値とほぼ同等であった。きた。
【0026】[実施例4]エチルシリケートの部分加水
分解物(酸触媒含有)を固形分濃度で2重量%含むエタ
ノール水溶液調製し、蛍光増白剤としてユビテックスO
B(チオフェン誘導体、チバ・スペシャルティーケミカ
ルズ、360nm付近に吸収)を0.01重量%添加し
た。コンクリート板を基材として、ローラー刷毛塗り法
で塗布し、5分間風乾後、赤外線ランプで100℃、6
0分加熱乾燥して被膜を得た。暗所で、20Wのブルー
ライトブラック(BLB)蛍光ランプ(東芝ライテック
製、中心波長365nm)にて長波長紫外線を照射する
と、未塗布部に比べ既塗布部は、鮮やかな青色の蛍光を
発して、容易に識別ができた。
【0027】[実施例5]ポリシラザンコーティング液
(ジブチルエーテル、20重量%溶液、N320グレー
ド、東燃製)に蛍光増白剤としてユビテックスOB(チ
オフェン誘導体、チバ・スペシャルティーケミカルズ、
360nm付近に吸収)を0.01重量%添加した。ア
ルミニウム板を基材として、スピンコート(2000r
pm、10秒)で塗布し、風乾で1週間乾燥して、ガラ
ス質(シリカ)被膜を得た。暗所で、20Wのブルーラ
イトブラック(BLB)蛍光ランプ(東芝ライテック
製、中心波長365nm)にて長波長紫外線を照射する
と、マスキングを施した未塗布部に比べ既塗布部は、鮮
やかな青色の蛍光を発して、容易に識別ができた。か
つ、蛍光増白剤の添加量と蛍光強度から計算で得た推定
膜厚は1μmで、実測値とほぼ同等であった。
【0028】
【発明の効果】本発明の方法によれば、塗布作業におい
て、容易に塗布済み部分と未塗布部分とを識別すること
ができるので、塗布作業を効率よく行うことができ、塗
布作業の工程管理上有利である。即ち、未塗布部分や過
度の重ね塗り部分が生じることを回避することができ
る。均一な塗膜・被膜が得られる。塗布液が効率よく使
用され無駄を抑制できるなどの利点がある。本発明の方
法は、特に、塗膜又は被膜が無色透明であり、しかも基
材表面と塗膜もしくは被膜の表面とが同等の光沢(光反
射性)を有している場合である。薄膜を多層コートする
場合、各層ごとに異なる吸収波長を持つ蛍光色素を使用
することにより、各層の形成状態を個別に判定でき、工
程、品質管理上好都合である。これは、車、建造物など
に現場で塗布・被膜形成させる場合に限らず、いわゆる
工場内で、工程、品質などの生産管理を行う上でも便利
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 雅博 東京都新宿区榎町72番地 株式会社カーメ イト内 Fターム(参考) 4D075 AE03 CB36 DA11 DB14 DC22 EA05 EB42 EC11 4J038 DL031 EA011 KA08 PA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材表面に塗布液を塗布する方法におい
    て、該塗布液として蛍光色素を含有するものを使用し、
    得られた塗膜から発せられる蛍光により前記基材の塗布
    済み部と未塗布部とを識別し、該識別に基づいて塗布作
    業を進めることを特徴とする、塗布方法。
  2. 【請求項2】請求項1の方法であって、二種以上の塗布
    液を順次重ね塗りする方法において、二種以上の塗布液
    として各々異なる吸収波長を有し異なる蛍光を発する蛍
    光色素を含有する塗布液を使用することにより、各塗布
    液の塗布段階において前記基材表面の塗布済み部と未塗
    布部とを識別し、該識別に基づいて塗布作業を進めるこ
    とを特徴とする前記塗布方法。
  3. 【請求項3】前記の塗膜が無色透明であり、基材表面と
    同等の光反射性を有し、そのため塗布済み部と未塗布部
    とを肉眼で識別し難い、請求項1−2の方法。
  4. 【請求項4】蛍光色素が蛍光増白剤である請求項1−2
    の方法。
  5. 【請求項5】前記の塗布液が有機ポリマーを主材とする
    被膜形成組成物である請求項1−4の方法。
  6. 【請求項6】前記塗布液がシリカ系ないしシリコーン系
    の被膜形成組成物である請求項1−4記載の方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007009168A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Seagate Technology Llc 第1部材の第2部材への接着取り付け
JP2012193266A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Tokyu Construction Co Ltd 浸透性の透明塗料の塗布量管理塗料と管理方法
CN104588270A (zh) * 2014-12-30 2015-05-06 广东旭业光电科技股份有限公司 可实现快速检测镜头漏点胶的方法
CN109137570A (zh) * 2018-08-15 2019-01-04 南通东屹高新纤维科技有限公司 一种提高织物荧光色牢度的制备方法
CN114466630A (zh) * 2019-10-28 2022-05-10 张千石 改善了可折断区域的用于治疗牙神经的牙髓锉

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