JP2000051746A - フォームドアスファルトの製造方法及び装置 - Google Patents

フォームドアスファルトの製造方法及び装置

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JP2000051746A JP10224170A JP22417098A JP2000051746A JP 2000051746 A JP2000051746 A JP 2000051746A JP 10224170 A JP10224170 A JP 10224170A JP 22417098 A JP22417098 A JP 22417098A JP 2000051746 A JP2000051746 A JP 2000051746A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は圧縮空気により少量の水を加熱アスフ
ァルト中に均等に分散させ浸透させることができると共
に、加熱アスファルトを効率的に且つ均一に発泡させる
ことができるフォームドアスファルトの製造方法及び装
置を提供する。 【解決手段】加熱アスファルト(AS)と圧縮空気(A) 及び
少量の水(W) とによってフォームドアスファルトを製造
する方法は、圧縮空気(A) を継続的にノズル装置(5) に
供給すること、圧縮空気(A) の供給下で加熱アスファル
ト(AS)をノズル装置(5) に供給すること、加熱アスファ
ルト(AS)の供給とほぼ同時に少量の水(W) を圧縮空気中
に混合させること、圧縮空気と水の混合体を加熱アスフ
ァルト中に分散させること、及び加熱アスファルト中に
分散した微小な水滴の気化膨張により加熱アスファルト
を発泡させることを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱アスファルト
の供給とほぼ同時に圧縮空気と水の混合体を加熱アスフ
ァルト中に分散させることにより加熱アスファルトを発
泡させるフォームドアスファルトの製造方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フォームドアスファルトは、
道路舗装において砕石及び砕砂などを被覆することによ
り土壌を安定化させるために、道路舗装の作業現場で使
用されている。このフォームドアスファルトの製造は、
約150℃〜170℃に加熱されたアスファルトに少量
(アスファルト量に対し2〜3%)の水を混合すること
によりなされる。このアスファルトは高粘性の材料から
なり、常温では個体である。しかして、水が、加熱して
溶融状態にあるアスファルト(以下、加熱アスファルト
という。)に浸入すると、加熱アスファルトに囲まれた
無数の微小な水蒸気になり、この加熱アスファルトの容
積は膨張して約15〜20倍又はそれ以上の容積にもな
る。このようなフォームドアスファルトは粘性も非常に
低く、砕石及び砕砂などの骨材の間に侵入しやすく、且
つ骨材を加熱乾燥する必要がないので、冷温及び湿潤状
態のときにも施工が可能である。また、プラントの規模
を小さくできるなどという利点もある。道路舗装におい
てフォームドアスファルトを散布すると、細骨材がフォ
ームドアスファルトに被覆され、次いで、例えばモータ
グレーダ及びロードローラの転圧により、この細骨材を
被覆しているフォームドアスファルトを潰して、この潰
したフォームドアスファルトを接着剤として粗骨材同士
が結合される。
【0003】このフォームドアスファルトは、未発泡の
加熱アスファルトを多く含んでいる場合には、加熱アス
ファルトが骨材間を浸透しにくくなり、大きな塊りとな
って表面に残りやすく、ローラにより圧潰されてもアス
ファルトは単に小さい粒子として残るだけで、土壌と混
合することができない。そして、このフォームドアスフ
ァルトの製造装置にあっては、加熱アスファルトが装置
のチャンバ内、ノズル及び配管などに付着して残りやす
く、これが冷却されて固化し、詰まりを生じるので、こ
れらの装置は頻繁に洗浄する必要がある。
【0004】そこで、装置の詰まりを防止するために、
特許第2748970号公報に示されているように、従
来から加熱アスファルトに少量の水を添加してフォーム
ドアスファルトを製造する製造装置がある。この製造装
置のノズル装置は、流量調節バルブとノズル部とを備
え、この流量調節バルブは加熱アスファルト供給ライン
をノズル部又はアスファルトタンクへの戻りラインへ選
択的に切替える切換手段を有している。前記ノズル部は
水及び圧縮空気のそれぞれの導入口を備え、供給された
加熱アスファルトに水と圧縮空気とがそれぞれ別個に噴
出されてフォームドアスファルト化するミキシングチャ
ンバとノズル孔とが設けられている。ノズル孔の詰まり
を防止するために、作業中は常時圧縮空気の噴出が継続
され、チャンバ内に残った加熱アスファルトが圧縮空気
によって除去されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ノ
ズル装置は、水及び圧縮空気の各導入口がノズル部のチ
ャンバの周面にそれぞれ対向して配置された構成になっ
ているため、水及び圧縮空気はチャンバ内にそれぞれ独
立して噴出されることになる。このため、ノズル装置に
は次に挙げるような様々な不具合を発生する。
【0006】停止時に水側のノズルに付着する加熱ア
スファルトが冷却固化して詰まりやすい。
【0007】水量を絞ると空気抵抗により水の吹き付
けが弱く、加熱アスファルト中に均等に分散させ、且つ
加熱アスファルト中に浸透させることが困難であり、加
熱アスファルトに供給されたとき、同アスファルトの内
部に浸入する以前に蒸発してしまうため、加熱アスファ
ルト内における発泡効率が低い。
【0008】水の切れが悪く、チャンバ内の温度低下
が大きい。
【0009】加熱アスファルトが水側のノズルに逆流
して詰まりやすい。
【0010】また、上述の装置では、少量の水を加熱ア
スファルト中に均等に分散させ、且つ加熱アスファルト
中に浸透させることが困難であるため、加熱アスファル
トの発泡が円滑になされず、未発泡の加熱アスファルト
が冷えて高粘度化又は固化しやすいという不具合があ
る。この加熱アスファルトに対する水の分散度及び加熱
アスファルトの発泡性が低下すると、上述したように、
アスファルトが土壌中の骨材と万遍なく混合されにくく
なり、土壌の粒子又は骨材が剥離して土壌を安定化させ
ることが困難となる。
【0011】本発明は、かかる従来の課題を解消すべく
なされたものであり、その具体的な目的は、圧縮空気に
より少量の水を加熱アスファルト中に均等に分散させ浸
透させることができると共に、加熱アスファルトを効率
的に且つ均一に発泡させ得るフォームドアスファルトの
製造方法及び装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用効果】前記目的
は、本件請求項1〜9に記載された各発明により達成さ
れる。
【0013】本発明方法の主要な構成をなす請求項1に
係る発明は、加熱アスファルトと圧縮空気及び少量の水
とによってフォームドアスファルトを製造する方法であ
って、前記圧縮空気を継続的にノズル装置に供給するこ
と、圧縮空気の供給下で加熱アスファルトをノズル装置
に供給すること、加熱アスファルトの供給とほぼ同時に
少量の水を圧縮空気中に混合させること、圧縮空気と水
の混合体を加熱アスファルト中に分散させること、及び
加熱アスファルト中に分散した微小な水滴の気化膨張に
より加熱アスファルトを発泡させることを含んでなるこ
とを特徴としている。少量の水が圧縮空気中で細かく分
散されて、圧縮空気及び微小な水滴からなる混合体にな
る。この混合体は圧縮空気により加熱アスファルト中に
浸入しやすく、且つ十分に分散して供給されるため、ア
スファルト中で無数の微小な水分が水蒸気になり、この
アスファルトの容積を膨張させて、大きな容積の発泡体
を形成する。このように少量の水を有効に活用して、加
熱アスファルトに対する水の分散度及び加熱アスファル
トの発泡性を高くすることができ、加熱アスファルト中
に均一に分散する無数の微小な泡を有する大きな容積の
発泡体が得られる。この無数の微小な泡が分散するフォ
ームドアスファルトは土壌中の骨材間に均等に浸入し
て、土壌の粒子又は骨材を結合する能力を向上させる。
【0014】請求項2に係る発明にあっては、前記圧縮
空気と水の混合体は、加熱アスファルト供給後に僅かな
時間差をもってノズル装置に供給させることを含んでい
る。圧縮空気は、作業中、継続して混合体のノズル内に
供給されているため、その通路に付着するアスファルト
は吹き飛ばされて通路を詰まらせることがない。その状
態を確保してから混合体をノズル装置内に供給するた
め、加熱アスファルトへの混合体の付与が効率的になさ
れるようになる。更に、チャンバ内の温度低下を防止す
ることができる。これにより、加熱アスファルトがチャ
ンバ内及びノズル孔で冷却固化せず詰まりを防止するこ
とができる。
【0015】請求項3に係る発明は、前記混合体を、加
熱アスファルトの流動周面に向けて1以上の方向から噴
射させることを含んでいることを規定しており、加熱ア
スファルト中に無数の微小で均質な泡を万遍なく形成す
ることができる。
【0016】本発明に係るフォームドアスファルトの製
造方法は、同じく本発明に係るフォームドアスファルト
の製造装置により実施される。その主要な構成は、請求
項4に規定され、加熱アスファルトと圧縮空気及び少量
の水とによってフォームドアスファルトを製造する装置
であって、加熱アスファルトの導入・噴出部を有するノ
ズル装置と、圧縮空気を継続的にノズル装置に供給する
圧縮空気供給手段と、圧縮空気の供給下で加熱アスファ
ルトをノズル装置の導入部に導入する加熱アスファルト
供給手段と、圧縮空気の供給ラインに接続され、少量の
水を圧縮空気中に混合させる水供給手段とを備えてな
り、加熱アスファルトの供給とほぼ同時に、圧縮空気及
び水からなる混合体をノズル装置に供給することを特徴
とするフォームドアスファルトの製造装置にある。
【0017】圧縮空気を継続的にノズル装置に供給する
ため、混合体の導入口にアスファルトが付着固化するこ
とを防止し、圧縮空気力により微小な水滴が加熱アスフ
ァルト中に完全に分散されながら浸入することに加え
て、加熱アスファルトの供給後、僅かな時間差をもって
前記圧縮空気及び微小な水滴からなる混合体を供給する
ようにしているため、水を単独で供給する場合に較べて
ノズル装置内の温度低下を防止すると共に、加熱アスフ
ァルトの発泡体を噴出するノズル孔の冷却をも防止する
ことができ、もって、ノズル装置内における加熱アスフ
ァルトの冷却を防止することができる。圧縮空気により
噴射しているので、水量を減らしても、水分が加熱アス
ファルト中に十分に分散して浸入し、加熱アスファルト
の発泡状態を効率的に且つ良好にする。
【0018】請求項5の発明にあっては、前記ノズル装
置が1以上のアスファルト導入部及び噴出部を備えてお
り、各アスファルト導入部は、それぞれに切換えレバー
をもつ切換えバルブを有し、各切換えバルブは加熱アス
ファルトの供給ポート、前記噴出部への導入ポート、及
びアスファルトタンクへの排出ポートを有し、各切換レ
バーの操作により前記加熱アスファルト供給ポートを前
記導入ポート又は排出ポートに連通するよう切り換えら
れ、各アスファルト噴出部は前記切換えバルブの導入ポ
ートを介して導入される加熱アスファルトを収容するチ
ャンバと、該チャンバ内の加熱アスファルト中に前記混
合体が分散して導入される混合体導入口と、該チャンバ
内で発泡した加熱アスファルトを外部に噴出するノズル
孔とを有してなることを規定している。ノズル装置に圧
縮空気及び微小な水滴からなる混合体を供給しているの
で、混合体の導入口の冷却を防止することができ、常時
洗浄することができると共に混合体の導入口の詰まりを
防止することができる。加熱アスファルトが混合体の導
入口に逆流することを防止することができ、逆止弁など
の複雑な構造を設ける必要がない。
【0019】請求項6に係る発明にあっては、更に、前
記アスファルト導入部は各切換えバルブを同時に切り換
える導入・排出切換え用シリンダを有し、前記排出ポー
トに接続されるアスファルトタンクへの排出ラインには
該排出ラインを開閉するアスファルト排出用開閉バルブ
が配されてなり、該アスファルト排出用開閉バルブを開
閉する排出バルブ作動用シリンダと、2つの前記シリン
ダの作動タイミングを制御する油圧制御回路とを備えて
いる。複数のノズル装置を用いることができ、複数のノ
ズル部への導入及びアスファルトタンクへの還流を制御
することができる。例えばフォームドアスファルト散布
付きスタビライザ等に搭載することができる。
【0020】請求項7に係る発明にあっては、更に、前
記アスファルト導入部は各切換えバルブを同時に切り換
える導入・排出切換え用シリンダを有すると共に、前記
圧縮空気の供給ラインに接続される水供給ラインに水供
給・停止用開閉バルブが配され、該開閉バルブを開閉す
る開閉用油圧シリンダを有してなり、前記導入・排出切
換え用シリンダ及び開閉用油圧シリンダが共通の油圧源
に連結され、該油圧源と前記両シリンダとの間に、切換
えバルブが導入側に切り換えられたのち、僅かな時間差
をもって水供給・停止用開閉バルブを開くように油圧回
路を制御する制御弁がそれぞれ配されてなることを規定
している。加熱アスファルトの供給後、僅かな時間差を
もって前記圧縮空気及び微小な水滴からなる混合体を供
給することができる。ノズル装置内の温度低下を防止す
ると共に、加熱アスファルトの発泡体を噴出するノズル
孔の冷却をも防止することができ、ノズル装置内におけ
る加熱アスファルトの冷却を防止することができる。
【0021】請求項8に係る発明は、前記チャンバの周
壁面に同チャンバの中心に向けて複数の混合体導入口が
開口してなっている。圧縮空気及び微小な水滴の導入口
は1つであるから、前記ノズル部のチャンバの周面に複
数個設けることが可能であり、前述の特許第27489
70号公報に開示されたノズル装置の2つの入口に本発
明の導入口を利用することもでき、コストが低減でき、
水の分散がよくなる。請求項9に係る発明にあっては、
前記少量の水と圧縮空気との混合領域において、圧縮空
気又は水の一方に旋回流を付与する旋回流付与手段を有
してなることを規定している。水又は圧縮空気の一方を
旋回流とすることにより、水と圧縮空気の混合が十分に
なされるため、加熱アスファルトに対する水の分散度及
び加熱アスファルトの発泡性を向上させることができる
と共に、少量の水を有効に活用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明
のフォームドアスファルトの製造方法を実施する同製造
装置を示す説明図、図2は本発明のノズル装置を示す断
面図である。
【0023】図1において、符号1は本発明のフォーム
ドアスファルトの製造装置で、この製造装置1は、圧縮
空気供給手段としてのコンプレッサ2、アスファルトタ
ンク3から加熱アスファルトを供給する加熱アスファル
ト供給手段、水タンク4から少量の水を供給する水供給
手段及びノズル装置5を備えている。このコンプレッサ
2は、エアタンク2から供給ライン6を経て、圧縮空気
Aを継続的にノズル装置5に供給するようになってい
る。アスファルトタンク3に貯蔵されたアスファルトA
Sは例えば約150℃〜170℃に保たれている。この
加熱アスファルトASは、可変排出ポンプ7により供給
ライン8、ノズル装置5及び排出ライン9を介してアス
ファルトタンク3に還流されるようになっている。この
還流はフォームドアスファルトが製造されていないとき
でもなされ、回路内での加熱アスファルトASの固着を
防止している。少量の水Wが水タンク4から水ポンプ1
0及び供給ライン11を経てコンプレッサ2の供給ライ
ン6に供給され、圧縮空気中に混合されるようになって
いる。図示せぬ制御部にはスイッチ及び表示器などが設
けられている。なお、12は水圧調節器である。
【0024】図2に示すように、ノズル装置5は導入部
としての切換えバルブ13及び噴出部としてのノズル部
14を備えている。この切換えバルブ13は、加熱アス
ファルト供給ポート21、ノズル部14への導入ポート
25及びアスファルトタンク3への排出ポート26を有
している。この切換えバルブ13のボックス15には嵌
合孔17が形成され、ロータリバルブ16が嵌合孔17
に回動自在に嵌合されている。このロータリバルブ16
は切換レバー20及び回動体18を有し、この回動体1
8には通路22、23及び24が形成されている。この
回動体18は軸19により回動自在に軸支され、切換レ
バー20に連結された図示せぬシリンダによって回動す
るようになっている。切換レバー20によって、加熱ア
スファルト供給ポート21が導入ポート25又は排出ポ
ート26に選択的に連通するよう切り換えられ、このレ
バー20を90度回転すると、加熱アスファルト供給ポ
ート21から通路22及び23を経てノズル部14の導
入ポート25に、又は加熱アスファルト供給ポート21
から通路23及び24を経てアスファルトタンク3への
排出ポート26に選択的に切り換えるようになってい
る。図2に示した態様では、このレバー20は加熱アス
ファルトASをノズル部14に供給するために加熱アス
ファルト供給ポート21を開放し、排出ポート26を閉
鎖した状態になっている。
【0025】ノズル部14には、混合体の導入口27、
チャンバ28及びノズル孔29が設けられている。この
チャンバ28は供給された加熱アスファルトASを発泡
させるためのもので、このノズル孔29は発泡体を噴出
させるためのものである。水タンク4の供給ライン11
とコンプレッサ2の供給ライン6とが接続する接続部3
0は混合室になっている。この混合室30から導入口2
7を経てチャンバ28内の加熱アスファルトAS中に圧
縮空気A及び水Wからなる混合体が分散して導入され
る。この混合室30によって、加熱アスファルトに対す
る水の分散度及び加熱アスファルトの発泡性を向上する
ことができると共に少量の水を有効に利用することがで
きる。そして、圧縮空気Aを継続的にノズル装置5に供
給するため、混合体の導入口27にアスファルトASが
付着固化することを防止し、圧縮空気力により微小な水
滴が加熱アスファルト中に完全に分散されながら浸入す
る。そして、加熱アスファルトが導入口27に逆流する
ことを防止することができ、逆止弁などの複雑な構造を
設ける必要がない。なお、ノズル装置5のチャンバ28
の周面に導入口27を複数個設けることが可能であり、
加熱アスファルトASの流動面に多方向から噴出させて
もよい。そして前述の特許第2748970号公報に開
示されたノズル装置の2つの入口に本発明の導入口27
を利用することもでき、コストが低減できると共に水の
分散がよくなる。そして、無数の微小アスファルトの均
質な泡を形成することができる。更に、少量の水と圧縮
空気との混合領域において、圧縮空気又は水の一方に旋
回流を付与する旋回流付与手段、例えば渦流形素子等を
設けてもよい。これにより、少量の水及び圧縮空気の混
合が確実になされ、少量の水を有効に活用することがで
きる。
【0026】次に作用を説明する。まず、図2に示すよ
うに、図示せぬシリンダを作動させて切換レバー20を
切り換えると、加熱アスファルト供給ポート21から通
路22及び23を経てノズル部14の導入ポート25に
加熱アスファルトASが導入される。そして、ノズル装
置5のチャンバ28に継続的に供給されている圧縮空気
Aに加熱アスファルトASが供給され、次いで、この加
熱アスファルトASの供給とほぼ同時に、接続部30に
おいて少量の水Wが圧縮空気Aに混合される。すると、
少量の水が圧縮空気中で細かく分散されて、圧縮空気A
及び微小な水滴Wからなる混合体になる。そして、この
混合体を加熱アスファルトASに分散させ導入させる。
するとノズル装置5のチャンバ28において、加熱アス
ファルトASに混合され、微小な水滴Wは急速に水蒸気
に変わり、加熱アスファルトASに混合した微小な水滴
の気化膨張により加熱アスファルトASが発泡される。
そして、加熱アスファルトASの発泡体がノズル孔29
から噴出される。このとき、この圧縮空気及び微小な水
滴からなる混合体は圧縮空気により加熱アスファルト中
に浸入しやすく、且つ十分に分散して供給されるため、
過熱アスファルト中で無数の微小な水分が水蒸気にな
り、この過熱アスファルトの容積を膨張させて、大きな
容積の発泡体を形成する。そして、加熱アスファルトは
フォームドアスファルトとなり、本来の容積の約20倍
にまで膨張し、ノズル孔29から噴出される。また、圧
縮空気Aを継続的にノズル装置5に供給するため、混合
体の導入口27にアスファルトASが付着固化すること
を防止し、圧縮空気力により微小な水滴が加熱アスファ
ルトAS中に完全に分散されながら浸入する。圧縮空気
Aにより噴出しているので、水量を減らしても、水分が
加熱アスファルト中に十分に分散して浸入し、加熱アス
ファルトASに対する水の分散度及び加熱アスファルト
の発泡性を高くすることができると共に、加熱アスファ
ルトAS中に均一に分散する無数の微小な泡を有する大
きな容積の発泡体を形成することができる。この無数の
微小な泡が分散するフォームドアスファルトは土壌中の
骨材間に均等に浸入して、土壌の粒子又は骨材を結合す
る能力を向上させる。アスファルトASと水Wの混合割
合は、4〜4.5kg/cm2 の圧縮空気A及びアスファル
ト量に対して2〜4%の水が適している。泡の性状を改
良するため、添加剤をアスファルトや水に添加してもよ
い。アスファルトASの供給は可変排出ポンプ7の調節
により調整され、圧縮空気Aは図示せぬ圧力計の読みに
より調整され、そして水量Wは流量計の読みにより調整
される。
【0027】そして、作業終了時にフォームドアスファ
ルトの噴出を止めるときは、図示せぬシリンダを作動さ
せて切換レバー20を時計方向に回動し、加熱アスファ
ルト供給ポート21から通路23及び24を経てアスフ
ァルトタンク3への排出ポート26に切り換え、アスフ
ァルトASをアスファルトタンク3に還流させる。そし
て、水タンク4の水ポンプ10の作動を停止させる。次
いで供給ポート8及び排出ポート9などを高温に保ち、
アスファルトASの固化を防止する。
【0028】図3を参照すると、本発明の同製造装置の
実施の別形態を示す説明図が示されている。なお、この
第2の実施例の説明に際しては、前述の実施例と同様な
部材には同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0029】図3に示すように、この第2の実施例は、
切換えバルブ13が導入側に切り換えられたのち、僅か
な時間差をもって水供給・停止用開閉バルブ33を開く
ように油圧回路を制御する制御弁36A及び36Dがそ
れぞれ配されてなる油圧制御回路36を備えたものであ
る。
【0030】アスファルト導入部14には切換えバルブ
13を切り換える導入・排出切換え用シリンダ37と、
水供給・停止用開閉バルブ33を開閉する開閉用油圧シ
リンダ34とが配され、この開閉バルブ33は圧縮空気
Aの供給ライン6に接続される水供給ライン11に配さ
れている。導入・排出切換え用シリンダ37及び開閉用
油圧シリンダ34は共通の油圧源としてソレノイドバル
ブ35に連結され、このソレノイドバルブ35及び開閉
用油圧シリンダ34の間には制御弁36Aが配されてい
る。ソレノイドバルブ35及び導入・排出切換え用シリ
ンダ37の間には制御弁36Cが配されている。切換え
バルブ13の切換え動作とほぼ同時に水供給・停止用開
閉バルブ33を連動させ、この開閉バルブ33は油圧制
御回路36により加熱アスファルトASの供給とほぼ同
時に少量の水Wを圧縮空気A中に供給するようになって
いる。
【0031】この油圧制御回路36は、オイルポンプ及
びタンクに接続されたソレノイドバルブ35と、このバ
ルブ35から管38を経て分岐して開閉用油圧シリンダ
34に接続された制御弁としての圧力制御弁36A及び
逆止弁36Bと、このバルブ35から管39を経て分岐
して導入・排出切換え用シリンダ37に接続された制御
弁としての圧力制御弁36C及び逆止弁36Dとからな
っている。導入・排出切換え用シリンダ37の一方は管
38から分岐した管38A、他方は管39、圧力制御弁
36A及び逆止弁36Bにそれぞれ接続され、開閉用油
圧シリンダ34の一方は管39から分岐した管39A、
他方は管38、圧力制御弁36A及び逆止弁36Bにそ
れぞれ接続されている。図3に示した態様では、ノズル
装置5の切換えバルブ13が加熱アスファルトASの供
給を止め(還流状態)、水供給・停止用開閉バルブ33
が水の供給を止めた状態(水の供給ライン閉鎖状態)に
なっている。そして、ソレノイドバルブ35を切り換え
ると、オイルポンプからの油圧は管38及び管38Aを
経て導入・排出切換え用シリンダ37内に送られ、この
シリンダ37のピストンを前進側(図左方向)に作動す
るため、ノズル装置5の切換えバルブ13が開いて加熱
アスファルトASがノズル部14のチャンバ28内に供
給される。更に、管38から分岐した管内の油圧が上が
って一定圧力以上に達すると、圧力制御弁36Aが開い
て油圧が開閉用油圧シリンダ34に送られ、このシリン
ダ34のピストンを前進側(図左方向)に作動するた
め、この開閉バルブ33が切換えバルブ13と僅かな時
間差をもって開いて少量の水Wがコンプレッサ2の供給
ライン6に供給され、少量の水Wは圧縮空気A中に混合
され、そして圧縮空気及び水からなる混合体がノズル部
14の導入口27からチャンバ28内に噴出される。従
って、加熱アスファルトの供給後、僅かな時間差をもっ
て圧縮空気A及び微小な水滴Wからなる混合体を供給す
ることができる。また、圧縮空気力により微小な水滴が
加熱アスファルト中に完全に分散されながら浸入するこ
とができると共に、少量の水Wを有効に利用することが
できる。
【0032】そして再び、ソレノイドバルブ35を切り
換えると、オイルポンプからの油圧はソレノイドバルブ
35により切り換えられて、管39及び管39Aを経て
シリンダ34内に送られ、シリンダ34のピストンを後
退側(図示の状態)に作動するため、開閉バルブ33が
閉じて少量の水Wの供給が停止される。更に、管39か
ら分岐した管内の油圧が上がって一定圧力以上に達する
と、圧力制御弁36Cが開いて油圧がシリンダ37に送
られ、シリンダ37のピストンを後退側(図示の状態)
に作動するため、ノズル装置5の切換えバルブ13が閉
じて加熱アスファルトASの供給を止めて、図2に示す
ように、加熱アスファルト供給ポート21から通路2
3、24及びアスファルトタンク3への排出ポート26
を経てアスファルトタンク3に戻る。なお、制御弁は流
量等を制御するものでもよく、複数のノズル装置を備え
たものにも適用することができる。
【0033】図4は、本発明の第3の実施の形態すなわ
ち広い幅員でフォームドアスファルトを噴射するノズル
装置を示している。なお、この第3の実施例の説明に際
しては、前述の実施例と同様な部材には同一符号を付し
て詳しい説明を省略する。
【0034】このノズル装置40は導入部としての切換
えバルブ58及び噴出部としてのノズル部14を備えて
なる。このノズル装置40は図示せぬフォームドアスフ
ァルト散布付きスタビライザに搭載され、コンプレッサ
2及び水タンク4も同様に、図示せぬフォームドアスフ
ァルト散布付きスタビライザに搭載されるようになって
いる。アスファルトタンク3はアスファルトASを貯蔵
し、加熱及び保温装置を備えたタンクローリ(図示しな
い)に搭載されるようになっている。
【0035】図4に示すように、長いハウジングケース
41には、ノズル部14を下に向けた複数のノズル装置
40が列状に設けられている。そのケース41の一端に
は、加熱アスファルトASの供給ライン42が設けら
れ、他端には排出ライン43が設けられている。この供
給ライン42及び排出ライン43は図1に示した加熱ア
スファルトASの供給ライン8と排出ライン9とにそれ
ぞれ接続されている。この長いケース41には複数の切
換えバルブ58が設けられている。接続部(コネクタ)
44は少量の水Wを圧縮空気A中に混合する箇所であ
り、水タンク4の供給ライン11に接続されると共に、
エアタンク2の供給ライン6に接続されるようになって
いる。
【0036】アスファルト導入部としてのノズル部14
には各切換えバルブ58を同時に切り換える導入・排出
切換え用シリンダ46が配されている。排出ポート26
(図2)に接続されるアスファルトタンク3への排出ラ
イン43には排出ライン43を開閉するアスファルト排
出用開閉バルブ52が配され、アスファルト排出用開閉
バルブ52には排出バルブ作動用シリンダ47が連結さ
れている。この長いケース41には、加熱アスファルト
ASの排入出を制御するための制御手段45を備えてい
る。この制御手段45として導入・排出切換用シリンダ
46、排出バルブ作動用シリンダ47及び油圧制御回路
48からなり、この油圧制御回路48は上記2つのシリ
ンダ46、47を連動させ、各シリンダ46、47の作
動タイミングを制御するようになっている。このノズル
装置40の複数の切換レバー49はフラットバー50に
回動自在に連結され、そのフラットバー50には、一方
のシリンダ46が介装されている。この長いケース41
に設けられた切換えバルブ58が複数の切換レバー49
に連結されている。他方のシリンダ47には切換レバー
51を介して排出ライン43のアスファルト排出用開閉
バルブ52が連結されている。
【0037】この油圧制御回路48は、図示せぬオイル
ポンプ及びタンクに接続されたソレノイドバルブ53
と、このバルブ53から管54を経て分岐した管54A
と、管54から分岐してシリンダ47に接続された制御
弁48A及び逆止弁48Bと、このバルブ53から管5
5を経て分岐した管56と、管55から分岐してシリン
ダ46に接続された制御弁48C及び逆止弁48Dとか
らなっている。例えば、手動操作によってソレノイドバ
ルブ53を切り換えると、図示せぬオイルポンプからの
油圧は管55及び管56を経てシリンダ47内に送ら
れ、シリンダ47のピストンを前進側(図示の状態)に
作動するため、切換レバー51を介して排出ライン43
のバルブ52が開いて、加熱アスファルトASがアスフ
ァルトタンク3に戻る。更に、管55から分岐した管内
の油圧が上がり、制御弁48Cが開いて油圧がシリンダ
46に送られ、シリンダ46のピストンを前進側(図上
方向)に作動するため、切換レバー49に連結された切
換えバルブ58が閉じてノズル部14への加熱アスファ
ルトASの供給が止まる。そして再び、ソレノイドバル
ブ53を切り換えると、オイルポンプからの油圧はソレ
ノイドバルブ53により切り換えられて、管54及び管
57を経てシリンダ46内に送られ、シリンダ46のピ
ストンを後退側(図示の状態)に作動するため、切換レ
バー49に連結された切換えバルブ58が開いて加熱ア
スファルトASがノズル部14内に供給され、水W及び
圧縮空気Aからなる混合体が加熱アスファルトAS中に
完全に分散されながら浸入する。更に、管54から分岐
した管内の油圧が上がり、制御弁48Aが開いて油圧が
シリンダ46に送られ、シリンダ46のピストンを後退
側(図下方向)に作動するため、切換レバー51を介し
て排出ライン43の排出バルブ52が閉じる。なお、幅
員を狭くするときは、所要の切換レバー49とフラット
バー50との接続を解くようになっている。
【0038】以上の説明からも明らかなように、本発明
に係るフォームドアスファルトの製造方法及び装置によ
れば、少量の水を圧縮空気により加熱アスファルト中に
浸入させやすく、且つ十分に分散して供給することがで
きる。微小な水滴が圧縮空気により加熱アスファルトに
完全に飛散されてノズル装置内に残らないので、加熱ア
スファルトの冷却を防止することができると共に、少量
の水を有効に利用することができる。さらに、ノズル装
置内の温度低下及び加熱アスファルトの発泡体を噴出す
るノズル孔の冷却を防止することができ、加熱アスファ
ルトの冷却を防止することができる。また、少量の水を
有効に使用して、この加熱アスファルトに対する水の分
散度及び加熱アスファルトの発泡性を高くすることがで
きると共に、無数の微小アスファルトの泡からなる大き
な容積の発泡体を形成することができる。また、圧縮空
気により噴出しているので、水量を減らしても、水分が
加熱アスファルト中に十分に分散して浸入し、加熱アス
ファルトの発泡状態が良好である。この微小な泡が土壌
中の骨材間に充分に浸入して、土壌の粒子又は骨材を結
合する能力を向上させることができる。
【0039】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、それらの実施例から当業者が容易に実施可
能な技術的な範囲をも当然に包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォームドアスファルトの製造方法を
実施する同製造装置を示す説明図である。
【図2】本発明のノズル装置を示す断面図である。
【図3】本発明の同製造装置の実施の別形態を示す説明
図である。
【図4】本発明のノズル装置の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 フォームドアスファルトの
製造装置 2 エアタンク 3 アスファルトタンク 4 水タンク 5,40 ノズル装置 6,8,11,42 供給ライン 7,10 ポンプ 9,43 排出ライン 12 水圧調節器 13,58 切換えバルブ(導入部) 14 ノズル部(噴出部) 15 ボックス 16 ロータリバルブ 17 嵌合孔 18 回動体 19 軸 20,49,51 切換レバー 21 加熱アスファルト供給ポ
ート 22,23,24 通路 25,27 導入ポート 26 排出ポート 28 チャンバ 29 ノズル孔 30,44 接続部 33 水供給・停止用開閉バル
ブ 34,37,46,47 シリンダ 35,53 ソレノイドバルブ 36A,36C 制御弁 41 ハウジングケース 48,36 油圧制御回路 48A,48C 制御弁 50 フラットバー 52 アスファルト排出用開閉
バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F033 QA10 QB02X QB03X QB04 QB20 QC05 QD02 QD14 QE03 QE20 QE21 QF07Y QF08X QF13X QJ01 QJ09 QJ13 4J002 AG001 DE016 DE027 GL00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱アスファルトと圧縮空気及び少量の
    水とによってフォームドアスファルトを製造する方法で
    あって、 前記圧縮空気を継続的にノズル装置に供給すること、 前記圧縮空気の供給下で前記加熱アスファルトを前記ノ
    ズル装置に供給すること、 加熱アスファルトの供給とほぼ同時に少量の水を圧縮空
    気中に混合させること、 圧縮空気と水の混合体を前記
    加熱アスファルト中に分散させること、及び加熱アスフ
    ァルト中に分散した微小な水滴の気化膨張により加熱ア
    スファルトを発泡させること、を含んでなることを特徴
    とするフォームドアスファルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 加熱アスファルトを前記ノズル装置に供
    給後、僅かな時間差をもって前記混合体を同ノズル装置
    に供給することを含んでなる請求項1記載のフォームド
    アスファルトの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記混合体を、前記加熱アスファルトの
    流動周面に向けて1以上の方向から噴射させることを含
    んでなる請求項1記載のフォームドアスファルトの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 加熱アスファルトと圧縮空気及び少量の
    水とによってフォームドアスファルトを製造する装置で
    あって、 前記加熱アスファルトの導入・噴出部を有するノズル装
    置と、 前記圧縮空気を継続的に前記ノズル装置に供給する圧縮
    空気供給手段と、 前記圧縮空気の供給下で前記加熱アスファルトを前記ノ
    ズル装置の導入部に導入する加熱アスファルト供給手段
    と、 前記圧縮空気の供給ラインに接続され、前記少量の水を
    圧縮空気中に混合させる水供給手段とを備えてなり、 前記加熱アスファルトの供給とほぼ同時に、前記圧縮空
    気及び水からなる混合体を前記ノズル装置に供給する、
    ことを特徴とするフォームドアスファルトの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズル装置が1以上のアスファルト
    導入部及び噴出部を備えており、 各アスファルト導入部は、それぞれに切換えレバーをも
    つ切換えバルブを有し、各切換えバルブは加熱アスファ
    ルトの供給ポート、前記噴出部への導入ポート、及びア
    スファルトタンクへの排出ポートを有し、各切換レバー
    の操作により前記加熱アスファルト供給ポートを前記導
    入ポート又は排出ポートに連通するよう切り換えられ、 各アスファルト噴出部は前記切換えバルブの前記導入ポ
    ートを介して導入される加熱アスファルトを収容するチ
    ャンバと、該チャンバ内の加熱アスファルト中に前記混
    合体が分散して導入される混合体導入口と、該チャンバ
    内で発泡した前記加熱アスファルトを外部に噴出するノ
    ズル孔とを有してなる、ことを特徴とする請求項4記載
    のフォームドアスファルトの製造装置。
  6. 【請求項6】 更に、前記アスファルト導入部は各切換
    えバルブを同時に切り換える導入・排出切換え用シリン
    ダを有し、 前記排出ポートに接続されるアスファルトタンクへの排
    出ラインには該排出ラインを開閉するアスファルト排出
    用開閉バルブが配されてなり、 該アスファルト排出用開閉バルブを開閉する排出バルブ
    作動用シリンダと、 2つの前記シリンダの作動タイミングを制御する油圧制
    御回路と、を備えてなる請求項4又は5記載のフォーム
    ドアスファルトの製造装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記アスファルト導入部は各切換
    えバルブを同時に切り換える導入・排出切換え用シリン
    ダを有すると共に、前記圧縮空気の供給ラインに接続さ
    れる水供給ラインに水供給・停止用開閉バルブが配さ
    れ、該開閉バルブを開閉する開閉用油圧シリンダを有し
    てなり、 前記導入・排出切換え用シリンダ及び前記開閉用油圧シ
    リンダが共通の油圧源に連結され、該油圧源と前記両シ
    リンダとの間に、前記切換えバルブが導入側に切り換え
    られたのち、僅かな時間差をもって水供給・停止用開閉
    バルブを開くように油圧回路を制御する制御弁がそれぞ
    れ配されてなる、ことを特徴とする請求項4又は5記載
    のフォームドアスファルトの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記チャンバの周壁面に同チャンバの中
    心に向けて複数の混合体導入口が開口してなる請求項4
    又は5記載のフォームドアスファルトの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記少量の水と圧縮空気との混合領域に
    おいて、前記圧縮空気又は前記水の一方に旋回流を付与
    する旋回流付与手段を有してなる請求項4又は5記載の
    フォームドアスファルトの製造装置。
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