JP2000051362A - 局所編組除去ptfe被覆線の製法及びカテーテルチューブ - Google Patents

局所編組除去ptfe被覆線の製法及びカテーテルチューブ

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JP2000051362A
JP2000051362A JP10227752A JP22775298A JP2000051362A JP 2000051362 A JP2000051362 A JP 2000051362A JP 10227752 A JP10227752 A JP 10227752A JP 22775298 A JP22775298 A JP 22775298A JP 2000051362 A JP2000051362 A JP 2000051362A
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wire
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ptfe
coating
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Yoshihisa Kato
善久 加藤
Toshiharu Goto
敏晴 後藤
Hiroyuki Ito
宏幸 伊藤
Masao Shirato
正夫 白土
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】内周面潤滑性チューブ層と中間補強層と外側被
覆層とが強力に密着でき、しかもその先端部は脱落性を
完全に抑止できる局所編組除去PTFE被覆線の製法及
びカテーテルチューブを提供する。 【解決手段】金属線上にポリテトラフルオロエチレン樹
脂水分散塗料を塗布、焼き付け、焼結することによりP
TFE被覆線91とし、次にPTFE被覆線上に編組用
線条体を編組92し、次に編組PTFE被覆線の金属線
編組材を局所除去し、編組層有部と編組層無部とが交互
に繰り返す局所編組コア材とし、然る後該局所編組コア
材上に外側被覆材93を被覆する局所編組除去PTFE
被覆線の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局所編組除去PT
FE被覆線の製法及びカテーテルチューブに関するもの
である。更に詳述すれば、本発明は内周面潤滑性と高操
作性とを具備するカテーテルチューブ及びその中間製品
である局所編組除去PTFE被覆線の製法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、カテーテルチューブは生体内を直
接診断できる医療機器、外部から生体内所定部位に薬液
や増影剤を注入する医療機器、生体内の体液を対外へ排
出させる医療機器等の様々な分野に利用されるようにな
ってきている。
【0003】さて、カテーテルチューブは細く曲がった
血管内や狭い尿道等を介して生体内の奥まで挿入される
ものであるから、挿入時には血管、尿道、臓器等を傷付
けることがなくスムーズに挿入できる安全性と操作性と
が要求される。また、カテーテルチューブの内周面は薬
液や増影剤を注入したり、他の微小医療部材を挿入した
りすることから、これらをスムーズに注入や挿入ができ
ることが要求されている。
【0004】即ち、カテーテルチューブは操作性を向上
せるために優れた可撓性、曲げ性、弾力性、トルク伝達
性等が要求され、またその内周面は注入性、挿入性をよ
くするために潤滑性(低摩擦抵抗性)が要求される。
【0005】このような背景のもとに、血管や臓器等を
傷付ることがなく、且つ曲げ易くしかも弾力性に富んだ
先端部と、その先端部を生体内所定部位にまで確実に到
達させることができるトルク伝達性を有するトルク伝達
部と、潤滑性に富んだチューブ内周面とを有する内周面
潤滑性・高操作性カテーテルチューブが開発されてい
る。ここにおいて、内周面の潤滑性を良くするには内周
面上へ潤滑性が優れたシリコーン塗料を塗布するか、内
周面そのものを潤滑性が優れたふっ素樹脂、例えばポリ
テトラフルオロエチレン樹脂(以下、PTFEという)
で構成する。
【0006】従来、この内周面潤滑性・高操作性カテー
テルチューブの製造方法は次のように行われていた。
【0007】 まず、マンドレル棒金属棒の丸線を挿
入した潤滑性可撓性プラスチックチューブ、例えば丸線
挿入PTFEチューブを用意する。
【0008】 次に、その用意した丸線挿入潤滑性プ
ラスチックチューブ上に編組機により補強層として耐食
性金属線の編組層を施す。
【0009】 次に、この外周に耐食性金属線編組層
を施した丸線挿入潤滑性プラスチックチューブを高温の
金型を通過させることにより耐食性金属線編組層を内層
チューブ内に埋め込ませる。この埋め込まれた耐食性金
属線編組層はトルク伝達部となる。
【0010】 次に、このトルク伝達部の先端部分の
耐食性金属線編組層を電気化学的に除去することにより
弾力性に富んだ先端部を形成する。
【0011】 次に、この先端部の耐食性金属線編組
層を除去し、それ以外の部分は耐食性金属線編組層を施
した上層に、押出機により外側被覆用可撓性プラスチッ
クを押し出し被覆する。
【0012】 次に、この外側可撓性プラスチック被
覆を施した耐食性金属線編組丸線挿入潤滑性プラスチッ
クチューブを所定長さに切断する。
【0013】 最後に、この所定長さに切断した外側
可撓性プラスチック被覆を施した耐食性金属線編組丸線
挿入潤滑性プラスチックチューブを引抜装置に掛け、そ
れから丸線を引き抜くことにより内周面潤滑性・高操作
性カテーテルチューブが得られる。
【0014】この内周面潤滑性・高操作性カテーテルチ
ューブの先端部の形成は、上記のように一旦耐食性金属
線編組を施してから先端部の耐食性金属線編組を電気化
学的に除去する方法の外に、次のような方法もある。
【0015】(1)耐食性金属線編組を施してない潤滑
性プラスチックチューブの溶着方法 この方法は、まず耐食性金属線編組を施し、次にその先
端部に耐食性金属線編組を施してない潤滑性プラスチッ
クチューブを溶着する。
【0016】(2)耐食性金属線編組を施してない潤滑
性プラスチックチューブの接着方法 この方法は、まず耐食性金属線編組を施し、次にその先
端部に耐食性金属線編組を施してない潤滑性プラスチッ
クチューブを接着剤により接着する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来方法では次のような難点があった。
【0018】(1)耐食性金属線編組の電気化学的除去
方法 この方法では特別な電気化学的除去装置が必要であり、
且つ複雑な工程を経ることから生産性が大きく低下する
難点がある。また、電気化学的除去用薬品が残留する懸
念もある。
【0019】また、耐食性金属線編組の除去作業を外側
被覆用可撓性プラスチックの押し出し被覆作業前に行う
と、潤滑性プラスチックチューブと耐食性金属線編組と
が滑り易く、その結果除去端部の耐食性金属線編組層が
剥がれたり、浮いたり、位置擦れしたりするといった難
点がある。
【0020】潤滑性プラスチックチューブとしてPTF
Eチューブを用い、且つその内周面にシリコーン塗料を
塗布するときには、そのPTFEチューブの内周面とシ
リコーン塗膜層との接着が弱く、その結果チューブ内周
面を通過する医療部材によりシリコーン塗膜層が摩耗、
損傷するという難点がある。
【0021】更に、潤滑性プラスチックチューブとして
PTFEチューブを用い、且つその上に耐食性金属線編
組層を施したときには、PTFEチューブと耐食性金属
線編組層との密着力が弱く、その結果トルク伝達性や操
作性が悪化する。
【0022】(2)耐食性金属線編組を施してない潤滑
性プラスチックチューブの溶着方法 この方法では、薄肉の潤滑性プラスチックチューブ同志
の溶着が難しく、その結果外径不良や溶着部の接着強度
が低下したりするという難点がある。
【0023】(3)耐食性金属線編組を施してない潤滑
性プラスチックチューブの接着方法 この方法では、非接着性が強い潤滑性プラスチックチュ
ーブへの接着であり、且つ薄肉で且つ接着面積が小さい
接着作業であるから、接着部の接着強度が小さいという
難点がある。
【0024】本発明はかかる点に立って為されたもので
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、内周面潤滑性が優れ、且つその内周面潤滑
性チューブ層と中間補強層と外側被覆層とが強力に密着
でき、しかもその先端部は脱落性を完全に抑止できる局
所編組除去PTFE被覆線の製法及びカテーテルチュー
ブを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、次の2点にある。
【0026】(1)金属線上にポリテトラフルオロエチ
レン樹脂水分散塗料を塗布、焼き付け、焼結することに
よりPTFE被覆線とし、次に該PTFE被覆線上に編
組用線条体を編組することにより編組PTFE被覆線と
し、次に該編組PTFE被覆線の金属線編組材を局所除
去することにより編組層有部と編組層無部とが交互に繰
り返す局所編組コア材とし、然る後該局所編組コア材上
に外側被覆材を被覆する局所編組除去PTFE被覆線の
製法において、前記編組用線条体として電解除去性若し
くは酸溶解除去性を有する除去性素線の多数本と、非電
解除去性若しくは非酸溶解除去性を有する非除去性素線
の少数本から成る集合線、または撚線を用いることを特
徴とする局所編組除去PTFE被覆線の製法。
【0027】(2)ポリテトラフルオロエチレン樹脂チ
ューブ上に、編組層有部と編組層無部とが交互に繰り返
すように設けられている局所編組コア材上に、外側被覆
材が被覆されて成るカテーテルチューブにおいて、前記
編組層は電解除去性若しくは酸溶解除去性を有する除去
性素線の多数本と、非電解除去性若しくは非酸溶解除去
性を有する非除去性素線の少数本から成る集合線、また
は撚線から成ることを特徴とするカテーテルチューブ。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の局所編組除去PT
FE被覆線の製法及びカテーテルチューブの実施の形態
について説明する。
【0029】本発明において、除去性素線としてはステ
ンレス線等、また非除去性素線としてはカーボンファイ
バ若しくはタングステン線等が好ましい。
【0030】本発明において、編組層の除去性素線を局
所除去する前の編組PTFE被覆線の上層には、ポリテ
トラフルオロエチレン樹脂水分散塗料を含浸、焼き付け
することが好ましい。
【0031】本発明において、局所編組コア材上への外
側被覆を外側内層被覆の硬質被覆材と外側最外層被覆の
軟質被覆材との二層にするときには、これら二層を同時
押し出しで行うことが望ましい。
【0032】本発明において、外側最外層被覆の軟質被
覆材は、金属線編組層有部で薄く、金属線編組層無部で
厚くなるようにすることが好ましい。
【0033】本発明において、外側内層被覆の硬質被覆
材の肉厚と外側最外層被覆の軟質被覆材の肉厚との比
は、長手方向に勾配を持つようにすることが好ましい。
【0034】本発明において、外側内層被覆の硬質被覆
材の肉厚と外側最外層被覆の軟質被覆材の肉厚との比
は、長手方向に勾配を持ち、且つ先端に向けて前記外側
最外層被覆の軟質被覆材の肉厚が厚くなるようにするこ
とが好ましい。
【0035】本発明において、外側最外層被覆の軟質被
覆材の肉厚が長さ方向に一定厚さで、且つ外側内層被覆
の硬質被覆材が先端に向けて薄くなるようにすることが
好ましい。
【0036】本発明において、外側内層被覆の硬質被覆
材の被覆が、PTFE被覆層上に接着剤を塗布するか若
しくはプライマーを塗布処理してから行うこともでき
る。
【0037】本発明において、外側内層被覆の硬質被覆
材の被覆が、PTFE被覆層上に接着剤若しくはプライ
マー処理してから行うことが好ましい。
【0038】本発明において、マンドレル棒金属棒の丸
線を挿入した潤滑性可撓性プラスチックチューブ、例え
ば丸線挿入PTFEチューブを用意するには、ラム押し
出し成形方法、浸漬塗装方法、テープ巻き方法等があ
り、特に限定されない。特に薄肉のPTFEチューブを
得る好ましい方法は、PTFE樹脂分散液塗装方法であ
る。
【0039】ここにおいて、PTFEチューブの肉厚は
5〜300μm、好ましくは10〜100μmがよい。
これは、PTFEチューブの肉厚が5μm以下だと編組
工程等で破れる危険があり、逆に300μm以上だとカ
テーテルチューブの細径化が阻害されるためである。
【0040】本発明において、中間ブレード層材料とし
ては金属線、合金線、形状記憶合金線、高強度繊維等が
ある。これらは断面が丸、平角、その他でもよい。ここ
において、金属線としては白金線、金線等がある。ま
た、合金線としては耐食性と強度特性が優れたステンレ
ス線等がある。
【0041】ここにおいて、上記の金属線、合金線、形
状記憶合金線、高強度繊維等を中間ブレード層材料とし
て用いるときには単線で用いることはなく、通常複数
本、例えば4本以上の集合線、撚線等として用いるよう
になっている。
【0042】そしてこれらの集合線、撚線等の内の少な
くとも1本は酸溶解性がないか、若しくは電解液中での
電解除去ができないものを組合わせるようにする。
【0043】このようにするのは、編組層の局所除去す
るときに中間ブレード層材料の集合線、撚線等の少なく
とも1本の素線を残し、それによりカテーテルチューブ
の内壁形状安定性を確保し、カテーテルチューブ内への
医薬品、微小医療機器の挿通性を確保するためである。
【0044】本発明において、耐食性金属線編組層の除
去方法としては、電解液中での電気化学的除去方法、酸
中での溶解除去方法等がある。電解液としては食塩水等
がある。また酸としては塩酸、硝酸、硫酸、王水等があ
る。これらの濃度は適宜調整する。
【0045】本発明において、編組層を設けてから、そ
の上層にPTFE樹脂水分散塗料を塗布、焼き付けする
のは内層PTFEチューブと編組層とを接着させ、それ
により内層PTFEチューブと編組層との剥離を防止す
るためである。なお、この編組層上へPTFE樹脂水分
散塗料を塗布するときには、PTFE樹脂水分散塗料の
濡れ性の関係で編組層が露出できるようになる。このた
め露出した編組層は外側被覆材料と密着できるし、また
編組層を局所除去するときには酸や電解除去が容易とな
る。
【0046】本発明において、熱可塑性樹脂としては特
に限定されなく、例えばポリウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂混和物、各種ふっ素樹脂等がある。
【0047】これらの樹脂中には必要に応じて増影剤、
例えば硫酸バリウム、酸化ビスマス、タングステンカー
バイト等を配合することができる。
【0048】本発明において、連続線上に被覆する熱可
塑性樹脂は必要に応じて硬さの異なる二種の樹脂で被覆
を形成できるものならよく、それらは同一系樹脂でも、
また異なる樹脂系の組み合わせであってもよい。
【0049】ここにおいて、硬さの異なる樹脂層を長手
方向に厚さを変化させるのは、長手方向への可撓性変化
を与え、それによりカテーテルチューブの操作性を顕著
に向上させることにある。
【0050】本発明において、接着剤としては特に限定
されなく、例えばシアヌレート系接着剤、エポキシ樹脂
系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着
剤、ポリエーテル系接着剤等がある。
【0051】
【実施例】次に、本発明の局所編組除去PTFE被覆線
の製法及びカテーテルチューブの実施例及び比較例につ
いて説明する。
【0052】(実施例1)外径φ0.6mmの銀めっき銅
線上に、PTFE水分散塗料を塗布、焼き付け、焼結を
繰り返して肉厚0.03mmのPTFEチューブを得た。
このものはPTFEチューブからみると銀めっき銅線挿
入PTFEチューブとなり、また線条体としてみるとP
TFE被覆銀めっき銅線となる。
【0053】次に、このPTFE被覆銀めっき銅線を編
組機に掛け、その外周に外径φ0.03mmのステンレス
線14本とカーボンファイバ2本から成る集合線を、ピ
ッチ2.5mmで編組することにより編組層を施した長さ
200mの全編組コア材を得た。
【0054】次に、ここで得られた全編組コア材上に、
PTFE水分散塗料を含浸、焼き付けすることにより長
さ200mのPTFE含浸全編組コア材を得た。
【0055】次に、ここで得られた長さ200mのPT
FE含浸全編組コア材60を図4に示す金属線編組層電
気化学的除去装置に掛け、それから飽和食塩水中に浸漬
電解除去長さ300mm、飽和食塩水中に非浸漬非電解除
去しない長さ2000mmの繰り返し、洗浄、乾燥の一連
の処理を行った。この一連の処理により、ステンレス線
14本が電解除去されてカーボンファイバの2本が残っ
た編組層を有し、且つPTFEを含浸した局所編組コア
材70を得た。
【0056】図4は、ここで用いた金属線編組層電気化
学的除去装置の正面説明図である。
【0057】図4において10は送出装置、11はガイ
ドプーリー、20は編組層電解除去部、21は飽和食塩
水、22は陽極、23は陰極、30は洗浄装置、40は
ダンサープーリー、41はダンサーガイド、42はダン
サー送出プーリー、50は乾燥装置、60はPTFE含
浸全編組コア材、70はPTFE含浸局所編組コア材で
ある。
【0058】次に、押出機にこのPTFE含浸局所編組
コア材70を掛け、それからその外周上に増影剤配合ポ
リウレタン樹脂(ポリウレタン樹脂;ペレセン2360
増影剤、酸化ビスマス30重量%)を肉厚が0.10mm
となるように押し出し被覆することにより、外側ポリウ
レタン樹脂被覆局所編組コア材を得た。
【0059】次に、この所定長さに切断した外側ポリウ
レタン樹脂被覆局所編組コア材を引抜装置に掛け、それ
から銀めっき銅線を引き抜くことにより図3に示すよう
な編組層有部と編組層無部とが交互に有する編組部交互
カテーテルチューブ80を得た。
【0060】即ち、図3は編組部交互カテーテルチュー
ブ80を示した正面図である。
【0061】図3において、80は編組部交互カテーテ
ルチューブ、71は編組層有部、2は編組層無部であ
る。
【0062】最後に、この図3に示す編組部交互カテー
テルチューブ80を所定長さに切断することにより、図
2に示すような内周面潤滑性・高操作性の実施例1のカ
テーテルチューブ90を得た。
【0063】図2は、かくして得られた実施例1のカテ
ーテルチューブの正面図である。
【0064】図2において、90はカテーテルチュー
ブ、71は編組層無部、72は編組層有部である。
【0065】また、図1は実施例1のカテーテルチュー
ブの編組部の断面図である。
【0066】図1において、91はPTFEチューブ、
92は編組層、93は外側ポリウレタン樹脂被覆であ
る。
【0067】なお、実施例1のカテーテルチューブの編
組層92にはPTFE水分散塗料が含浸、焼き付けされ
ているが、この含浸PTFEは独立層としては存在しな
いことから図1には表示していない。
【0068】(実施例2)外径φ0.6mmの銀めっき銅
線上に、PTFE水分散塗料を塗布、焼き付け、焼結を
繰り返して肉厚0.03mmのPTFE被覆銀めっき銅線
とした。
【0069】次に、このPTFE被覆銀めっき銅線を編
組機に掛け、その外周に外径φ0.03mmのステンレス
線15本とタングステン線1本から成る集合線を、ピッ
チ2.5mmで編組することにより編組層を施した長さ2
00mの全編組コア材を得た。
【0070】次に、ここで得られた全編組コア材上に、
PTFE水分散塗料を含浸、焼き付けすることにより、
長さ200mのPTFE含浸全編組コア材を得た。
【0071】次に、ここで得られた長さ200mのPT
FE含浸全編組コア材を、図4に示す金属線編組層電気
化学的除去装置に掛け、それから飽和食塩水中に浸漬電
解除去長さ300mm、飽和食塩水中に非浸漬非電解除去
しない長さ2000mmの繰り返し、洗浄、乾燥の一連の
処理を行った。この一連の処理により、ステンレス線1
5本が電解除去されてタングステン線の1本が残った編
組層を有し、且つPTFEを含浸した局所編組コア材を
得た。
【0072】次に、この局所編組コア材を二層同時押出
機に掛け、それからその外周上に外側内層被覆の硬質被
覆材と外側最外層被覆の軟質被覆材との二層から成る外
側被覆を施した。
【0073】ここにおいて、外側内層被覆の硬質被覆材
としてはロックウエル硬度105のポリアミド樹脂(ナ
イロン12)を用いた。
【0074】また、外側最外層被覆の軟質被覆材として
はショア硬度D55の増影剤配合ポリアミドエラストマ
(ポリアミドエラストマ;ペパックス5533、増影
剤;酸化ビスマス30重量%)を用いた。
【0075】しかも、編組層無部の外周上にはポリアミ
ドエラストマ被覆の肉厚が0.1mmとなるように押し出
し被覆し、編組層有部外側の外周上にはポリウレタン樹
脂被覆の肉厚が0.1mmとなるように押し出し被覆し
た。
【0076】次に、このようにして得られた外側被覆コ
ア材を所定長さに切断した。
【0077】次に、この所定長さに切断した外側被覆コ
ア材を引抜装置に掛け、それから銀めっき銅線を引き抜
くことにより、編組層有部と編組層無部とが交互に有す
る編組部交互カテーテルチューブを得た。
【0078】最後に、この編組部交互カテーテルチュー
ブを所定長さに切断することにより、内周面潤滑性・高
操作性の実施例2のカテーテルチューブを得た。
【0079】(比較例1)外径φ0.6mmの銀めっき銅
線上に、PTFE水分散塗料を塗布、焼き付け、焼結を
繰り返して肉厚0.05mmのPTFE被覆銀めっき銅線
とした。
【0080】次に、このPTFE被覆銀めっき銅線を編
組機に掛け、その外周に外径φ0.03mmのステンレス
線16本を1本持ち、ピッチ2.5mmで編組することに
より編組層を施した長さ200mの全編組コア材を得
た。
【0081】次に、ここで得られた長さ200mの全編
組コア材を、金属線編組層電気化学的除去装置の電解質
水溶液中へ浸漬長さ300mm、非浸漬長さ2,000mm
の繰り返しとなるように一定間隔で送り出した。この浸
漬長さ300mmの部分の除去性金属線は、電解質水溶液
中で電解除去されて編組層無部となり、また非浸漬長さ
2,000mmの除去性金属線は電解質水溶液中へ浸漬さ
れないから編組層有部となる。このようにして、編組層
有部と編組層無部とが交互に繰り返す局所編組コア材と
なる。
【0082】次に、この局所編組コア材を二層同時押出
機に掛け、それからその外周上に外側内層被覆の硬質被
覆材と外側最外層被覆の軟質被覆材との二層から成る外
側被覆を施した。
【0083】ここにおいて、外側内層被覆の硬質被覆材
としては、ロックウエル硬度105のポリアミド樹脂
(ナイロン12)を用いた。
【0084】また、外側最外層被覆の軟質被覆材として
は、ショア硬度D55の増影剤配合ポリアミドエラスト
マ(ポリアミドエラストマ;ペパックス5533、増影
剤;酸化ビスマス30重量%)を用いた。
【0085】しかも、編組層無部の外周上にはポリアミ
ドエラストマ被覆の肉厚が0.1mmとなるように押し出
し被覆し、編組層有部外側の外周上にはポリウレタン樹
脂被覆の肉厚が0.1mmとなるように押し出し被覆し
た。
【0086】次に、このようにして得られた外側被覆コ
ア材を所定長さに切断した。
【0087】次に、この所定長さに切断した外側被覆コ
ア材を引抜装置に掛け、それから銀めっき銅線を引き抜
くことにより編組層有部と編組層無部とが交互に有する
編組部交互カテーテルチューブを得た。
【0088】最後に、この編組部交互カテーテルチュー
ブを所定長さに切断することにより内周面潤滑性・高操
作性の比較例1のカテーテルチューブを得た。
【0089】(特性試験方法)a.外径測定試験 実施例1、実施例2、比較例1のカテーテルチューブの
編組層有部と編組層無部の外径をレーザー式外径測定機
により測定した。
【0090】b.対屈曲性試験 図5は、対屈曲性試験装置の正面説明図である。
【0091】図5において100はマンドレル、101
は試験カテーテルチューブである。まず、試験カテーテ
ルチューブを外径φ10mmのマンドレル2本の間に挾ん
でから左右に100回屈曲し、それから取り外して屈曲
部付近の縦方向に裂き、内部の剥離状況を観察した。
【0092】c.トルク伝達性試験 図6は、トルク伝達性試験装置を示した正面説明図であ
る。
【0093】図6において101は試験カテーテルチュ
ーブ、102はガラス管、103は片端コネクタ、10
4は小旗である。
【0094】試験カテーテルチューブの片端を片端コネ
クタ103へ固定し、次に他端側を右へ5回転させてか
ら戻し、それから左へ5回転させてから戻した。
【0095】次に、このように回転・戻しを繰り返した
試験カテーテルチューブ101を片端20cmが40Rに
曲げられた長さ1m、内径10mmのガラス管102内に
その先端が突き抜けるように挿入した。
【0096】次に、その突き抜けた試験カテーテルチュ
ーブ101の先端に小旗104を付け、それから片端か
ら試験カテーテルチューブ101を2回転捩じり、先端
へのトルク伝達性を調べた。
【0097】d.ガイドワイヤ挿入性 図7は、ガイドワイヤ挿入性試験装置を示した正面説明
図である。
【0098】図7において101は試験カテーテルチュ
ーブ、105はガイドワイヤ、105Aはガイドワイヤ
先端、106は上端コネクタ、107Aは上部ロードセ
ル、107Bは下部ロードセル、108はガラス瓶であ
る。
【0099】まず、試験カテーテルチューブ101の上
端を上端コネクタ106へ接続する。
【0100】次に、試験カテーテルチューブ101の下
端、つまり先端を下側にする。
【0101】次に、上端コネクタ106を図示しない引
張試験機の下部ロードセル107Bに固定する。
【0102】次に、試験カテーテルチューブ101の下
端、つまり先端側を直径φ15mmのガラス瓶108の外
周に巻き付け、図示しない粘着テープで固定する。
【0103】次に、図示しない引張試験機のストローク
を50mmに設定し、挿入したガイドワイヤ105の先端
が試験カテーテルチューブ101の下端、つまり先端側
を中心に±25mm変動するようにガイドワイヤ105の
後端側を上部ロードセル107Aに固定する。
【0104】次に、図示しない記録計の中央に合わせ
る。また、上部ロードセル107A、下部ロードセル1
07Bの上下速度を500mm/分に設定する。
【0105】次に、ガイドワイヤ105を挿入、引張り
を100サイクル行い、挿入荷重、引張荷重を記録す
る。
【0106】初期挿入荷重は3〜5サイクル目の荷重
値、耐久荷重は100サイクル目の荷重値を求めた。
【0107】e.カテーテル挿入性 まず、内径φ2mm、曲げR20mm部が2箇所、曲げR1
0mm部が5箇所、曲げR5mm部が3箇所を有する長さ1
500mmの塩化ビニール樹脂チューブ製模擬血管内に生
理食塩水を入れた。
【0108】次に、試験カテーテルチューブを挿入し、
その挿入できる長さを測定した。
【0109】f.内腔安定性試験 図8は、内腔安定性試験装置を示した正面説明図であ
る。
【0110】図8において、101は試験カテーテルチ
ューブ、109は外枠、110は支持部材、111は固
定コネクタ、112は超鋼球である。
【0111】まず、組層を除去した試験カテーテルチュ
ーブ101を外径φ10mmのマンドレルに巻き付け、そ
れから試験カテーテルチューブ101を取り外す。
【0112】次に、その取り外した試験カテーテルチュ
ーブ101を図6に示す内腔安定性試験装置の装置内に
装着する。試験カテーテルチューブ101の上部は固定
コネクタ111へ固定する。
【0113】次に、超鋼球112を上部から落下させ
る。
【0114】評価は超鋼球112が下端まで落下したも
のを内腔安定性良好、落下しなかっものを内腔安定性不
良とする。これを5回行い、下端まで落下して内腔安定
性良好の回数を表示した。
【0115】(特性試験結果)表1は、特性試験結果を
示したものである。
【0116】
【表1】
【0117】表1から分かるように、比較例1の試験カ
テーテルチューブは繰り返し屈曲すると金属編組層とP
TFEチューブとの剥離が見られ、ガイドワイヤ挿入試
験100サイクル目の荷重が大きくなり、しかも模擬血
管内への挿入できた長さが最も短く、その上超鋼球が下
端まで落下する内腔安定性良好評価の回数が3回という
悪い結果を示した。
【0118】これに対して、実施例1及び実施例2の試
験カテーテルチューブは、繰り返し屈曲を行っても編組
層とPTFEチューブとの剥離がなく強固に接着してお
り、その結果ガイドワイヤ挿入試験100サイクル目の
荷重が大きくならなく、且つ模擬血管内への挿入性も優
れ、その上超鋼球が下端まで落下する内腔安定性良好評
価の回数が5回という優れた結果を示した。
【0119】なお、例示はしてないが本発明のカテーテ
ルは内層チューブがPTFEチューブであることから内
層潤滑性も優れ、且つそのPTFEチューブはPTFE
樹脂分散塗料を金属線上へ塗布、焼き付け、焼結したも
のであるから薄肉である。
【0120】
【発明の効果】本発明の局所編組除去PTFE被覆線の
製法及びカテーテルチューブによれば、内層潤滑性が優
れ、且つ薄肉でしかも金属編組層とPTFEチューブと
の剥離がなく強固に接着し、その結果ガイドワイヤ挿入
性、模擬血管挿入性、内腔安定性等が優れたカテーテル
チューブが得られるものであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のカテーテルチューブの金属
線編組部の断面図である。
【図2】本発明の実施例1のカテーテルチューブの正面
図である。
【図3】本発明の実施例1のカテーテルチューブの中間
製品の編組部交互カテーテルチューブの正面図である。
【図4】金属線編組層電気化学的除去装置の正面説明図
である。
【図5】対屈曲性試験装置の正面説明図である。
【図6】トルク伝達性試験装置を示した正面説明図であ
る。
【図7】ガイドワイヤ挿入性試験装置を示した正面説明
図である。
【図8】内腔安定性試験装置を示した正面説明図であ
る。
【符号の説明】
10 送出装置 11 ガイドプーリー 20 編組層電解除去部 21 飽和食塩水 22 陽極 23 陰極 30 洗浄装置 40 ダンサープーリー 41 ダンサーガイド 42 ダンサー送出プーリー 50 乾燥装置 60 PTFE含浸全編組コア材 70 PTFE含浸局所編組コア材 71 編組層無部 72 編組層有部 80 編組部交互カテーテルチューブ 90 カテーテルチューブ 91 PTFEチューブ 92 編組層 93 外側ポリウレタン樹脂被覆 100 マンドレル 101 試験カテーテルチューブ 102 ガラス管 103 片端コネクタ 104 小旗 105 ガイドワイヤ 105A ガイドワイヤ先端 106 上端コネクタ 107A 上部ロードセル 107B 下部ロードセル 108 ガラス瓶 109 外枠 110 支持部材 111 固定コネクタ 112 超鋼球
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 宏幸 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 白土 正夫 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 4C081 AC08 BB03 BB04 BB07 BB08 CA021 CA041 CA131 CA162 CA182 CA211 CA212 CA231 CB051 CF162 CF21 CF22 CF24 CG05 CG08 DA03 DA04 DA06 DC03 DC04 DC05 DC06 DC14 EA02 EA04 EA05 4F100 AB01B AB04B AB40B AD11B AK01C AK01D AK18A AK46D AK48C AK51D AL09D AT00C BA02 BA03 BA04 BA07 BA25 DA11 DG13B EH172 EH462 EJ482 GB66 JB08B JK06 JK12C JK13D JK16 JL00

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属線上にポリテトラフルオロエチレン樹
    脂水分散塗料を塗布、焼き付け、焼結することによりP
    TFE被覆線とし、次に該PTFE被覆線上に編組用線
    条体を編組することにより編組PTFE被覆線とし、次
    に該編組PTFE被覆線の金属線編組材を局所除去する
    ことにより編組層有部と編組層無部とが交互に繰り返す
    局所編組コア材とし、然る後該局所編組コア材上に外側
    被覆材を被覆する局所編組除去PTFE被覆線の製法に
    おいて、前記編組用線条体として電解除去性若しくは酸
    溶解除去性を有する除去性素線の多数本と、非電解除去
    性若しくは非酸溶解除去性を有する非除去性素線の少数
    本から成る集合線、または撚線を用いることを特徴とす
    る局所編組除去PTFE被覆線の製法。
  2. 【請求項2】編組用線条体として用いる除去性素線がス
    テンレス線であり、且つ非除去性素線がカーボンファイ
    バ若しくはタングステン線であることを特徴とする請求
    項1記載の局所編組除去PTFE被覆線の製法。
  3. 【請求項3】編組層の除去性素線を局所除去する前の編
    組PTFE被覆線の上層に、ポリテトラフルオロエチレ
    ン樹脂水分散塗料を含浸、焼き付けすることを特徴とす
    る請求項1記載の局所編組除去PTFE被覆線の製法。
  4. 【請求項4】局所編組コア材上への外側被覆が、外側内
    層被覆の硬質被覆材と外側最外層被覆の軟質被覆材との
    二層からなり、且つこれら二層を同時押し出しで行うこ
    とを特徴とする局所編組除去PTFE被覆線の製法。
  5. 【請求項5】外側最外層被覆の軟質被覆材が、金属線編
    組層有部で薄く、金属線編組層無部で厚くなるようにす
    ることを特徴とする請求項4記載の局所編組除去PTF
    E被覆線の製法。
  6. 【請求項6】外側内層被覆の硬質被覆材の肉厚と、外側
    最外層被覆の軟質被覆材の肉厚との比が、長手方向に勾
    配を持つようにすることを特徴とする請求項4記載の局
    所編組除去PTFE被覆線の製法。
  7. 【請求項7】外側内層被覆の硬質被覆材の肉厚と、外側
    最外層被覆の軟質被覆材の肉厚との比が、長手方向に勾
    配を持ち、且つ先端に向けて前記外側最外層被覆の軟質
    被覆材の肉厚が厚くなるようにすることを特徴とする請
    求項4記載の局所編組除去PTFE被覆線の製造方法。
  8. 【請求項8】外側最外層被覆の軟質被覆材の肉厚が長さ
    方向に一定厚さで、且つ外側内層被覆の硬質被覆材が先
    端に向けて薄くなるようにすることを特徴とする請求項
    4記載の局所編組除去PTFE被覆線の製法。
  9. 【請求項9】外側内層被覆の硬質被覆材の被覆が、PT
    FE被覆層上に接着剤を塗布してからか若しくはプライ
    マーを塗布処理してから行うことを特徴とする請求項4
    記載の局所編組除去PTFE被覆線の製法。
  10. 【請求項10】ポリテトラフルオロエチレン樹脂チュー
    ブ上に、編組層有部と編組層無部とが交互に繰り返すよ
    うに設けられている局所編組コア材上に外側被覆材が被
    覆されて成るカテーテルチューブにおいて、前記編組層
    は電解除去性若しくは酸溶解除去性を有する除去性素線
    の多数本と、非電解除去性若しくは非酸溶解除去性を有
    する非除去性素線の少数本から成る集合線、または撚線
    から成ることを特徴とするカテーテルチューブ。
  11. 【請求項11】除去性素線がステンレス線であり、非除
    去性素線がカーボンファイバ若しくはタングステン線で
    あることを特徴とする請求項10記載のカテーテルチュ
    ーブ。
  12. 【請求項12】外側被覆材層が、外側内層被覆材の硬質
    被覆材と外側最外層被覆材の軟質被覆材との二層から成
    ることを特徴とする請求項10記載のカテーテルチュー
    ブ。
  13. 【請求項13】外側内層被覆材の硬質被覆材がナイロン
    12から成り、外側最外層被覆材の軟質被覆材がポリア
    ミドエラストマから成ることを特徴とする請求項12記
    載のカテーテルチューブ。
  14. 【請求項14】外側最外層被覆の軟質被覆材が、金属線
    編組層有部で薄く、金属線編組層無部で厚くなるように
    構成して成ることを特徴とする請求項12記載のカテー
    テルチューブ。
  15. 【請求項15】外側内層被覆の硬質被覆材の肉厚と、外
    側最外層被覆の軟質被覆材の肉厚との比が、長手方向に
    勾配を持つよう構成して成ることを特徴とする請求項1
    2記載のカテーテルチューブ。
  16. 【請求項16】外側内層被覆の硬質被覆材の肉厚と、外
    側最外層被覆の軟質被覆材の肉厚との比が、長手方向に
    勾配を持ち、且つ先端に向けて前記外側最外層被覆の軟
    質被覆材の肉厚が厚くなるように構成して成ることを特
    徴とする請求項12記載のカテーテルチューブ。
  17. 【請求項17】外側最外層被覆の軟質被覆材の肉厚が、
    長さ方向に一定厚さで、且つ外側内層被覆の硬質被覆材
    が先端に向けて薄くなるように構成して成ることを特徴
    とする請求項12記載のカテーテルチューブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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