JP2000051145A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2000051145A
JP2000051145A JP10226711A JP22671198A JP2000051145A JP 2000051145 A JP2000051145 A JP 2000051145A JP 10226711 A JP10226711 A JP 10226711A JP 22671198 A JP22671198 A JP 22671198A JP 2000051145 A JP2000051145 A JP 2000051145A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、湾曲部を湾曲するにあたり、湾曲半
径の小さな湾曲を達成しつつ、チャンネルチューブに与
えるダメージを少なくし、さらに湾曲力量を小さくする
ことができる内視鏡を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、挿入部13に湾曲部17を有
し、湾曲部17は挿入方向に並設された略円環形の複数
の節輪36を互いに回動自在に連結し、この内部に観察
光学系、チャンネルチューブ45等の内蔵物を配し、湾
曲部17の先端側近傍に一端を固定し、湾曲部17内に
挿通した湾曲操作ワイヤ43を牽引することにより、湾
曲部17を少なくとも2方向に湾曲する内視鏡におい
て、上記湾曲部中心軸に対しチャンネルチューブ45の
中心軸を偏心させ、チャンネルチューブ45の中心軸に
近位となる湾曲方向に比し、他の湾曲方向の湾曲半径を
小さくした構成から手段を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湾曲部を有した挿
入部にチャンネルチューブを内挿した内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡では、挿入部の先端側部
分に湾曲部を構成し、手元側操作部での操作で、挿入部
内に挿通した操作ワイヤを進退させることにより、その
湾曲部を湾曲させるようにしている。従来の湾曲部は例
えば実公昭60−41207号公報で示すように、複数
の湾曲駒を一列に並べ、隣接する湾曲駒同士を回動自在
に連結すると共に、この湾曲駒群の外周に網管や柔軟性
のあるチューブ体を被覆して管状のものに構成されてい
る。この湾曲部ないしは挿入部内にはチャンネルチュー
ブ、ライトガイドケーブル、送気送水チューブ、撮像ケ
ーブル等の多くの内蔵物が配設されているのが普通であ
る。
【0003】この種の内視鏡を用い、体腔内の医療的処
置を行うものとして、例えば経内視鏡的に胆管内に造影
剤を注入して胆管をX線造影する手技が知られている。
この手技に使用される内視鏡としては通常、側視型内視
鏡が用いられ、そのチャンネルを通じて十二指腸内に造
影チューブを挿入し、その造影チューブの先端を十二指
腸乳頭より胆管内に挿入する。ここで、チャンネルを通
じて導出する造影チューブの導出方向を定めるために、
先端部におけるチャンネル口には起上台が設けられ、こ
の起上台を手元操作部から遠隔操作してチャンネルを通
じて導出する造影チューブの導出方向を定めるようにな
っている。
【0004】図25は内視鏡を用いて造影チューブを十
二指腸乳頭より胆管内に挿入する状況を示す。ここで、
十二指腸乳頭は屈曲した十二指腸の壁面に、膵管、総胆
管の開口部として存在し、その十二指腸乳頭から消化吸
収を助ける胆汁、消化分解を助ける膵液が排出される。
総胆管と膵管は十二指腸乳頭より一部共通管を有する場
合もあるが、それぞれ肝臓、膵臓へ向かって別々の方向
へ走行しており、総胆管は膵管に比べ胃側、膵管は胆管
に比べ小腸側へ向かって走行し、一般的に総胆管は十二
指腸乳頭に対して急な角度を有して形成されている。
【0005】このため、通常、膵管、胆管に選択的に造
影チューブを挿管させる場合、十二指腸乳頭より直線的
で角度の少ない膵管の方へ挿管されてしまい易く、十二
指腸乳頭より大きな角度で走行する総胆管の方への挿管
が難しい。そこで、内視鏡のチャンネル口より突出させ
た造影チューブを総胆管に挿管するためには起上台にて
造影チューブの先端部を大きく起上させる必要がある。
しかし、起上台にて造影チューブの先端部を大きく起上
させる場合にはその造影チューブの座屈の心配や、起上
台での処置具の挿通性の確保も必要である。このため、
通常、起上台にはある角度までしか起上しないよう起上
角度を制限する規制手段が構成されている。もっとも、
その角度以上に起上台を起上したとしても、実際には造
影チューブが座屈したり、造影チューブが起上台から突
出しなくなるため、起上角度に制限がない場合でもある
角度以上には起上すべきでない。
【0006】そこで、これを補って総胆管に挿管するた
めには造影チューブの先端をカールさせたり、内視鏡の
挿入部における湾曲部の湾曲角度を多めにかけたりする
ことで解消することが試みられることとなる。しかし、
内視鏡のチャンネルへの挿入前に造影チューブの先端を
カールさせる方式のものにあっては内視鏡のチャンネル
内を造影チューブが通過する間にカール量が減少する。
この為、所望のカールがついた状態で、造影チューブの
先端を十二指腸乳頭にアプローチさせることが難しい。
また、内視鏡の挿入部における湾曲部を湾曲させる操作
によって挿管を試みる場合には図25の2点鎖線のよう
に、湾曲部を大きく湾曲させることで、十二指腸乳頭に
近接しすぎることになるため、この場合にも総胆管に挿
管しにくくなるという問題がある。
【0007】そこで、操作者は、起上台の起上角、造影
チューブのカール量、湾曲部の湾曲角度等を微妙にバラ
ンスをとり総合的な操作を行うことで、総胆管への挿管
を確保しようとする。しかし、この場合には、起上台の
起上角、造影チューブのカール量、湾曲部の湾曲角度の
3点を微妙にバランスをとる操作はもちろん、挿入部の
体内への挿入量や、操作者・患者の姿勢などを考慮した
微妙な操作を行わなければならないため、総胆管への造
影チューブを挿管することは非常に難しく、熟練した技
術が必要となる。
【0008】これらの不具合を解決するために、湾曲半
径が小さくコンパクトになるように湾曲部を湾曲し、挿
入部の先端部が、胆管の走行方向にできるだけ近くなる
ように向ける操作が必要になる。つまり十二指腸乳頭を
見上げる形で視界に捕えるように湾曲部を小さく湾曲す
る。すると、起上台を大きく起上させる必要が少なくな
る為、その分、造影チューブの座屈の可能性が小さくな
り、また、総胆管への造影チューブの挿管作業を容易に
行うことができるようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、胆管
は膵管に比べて急角度を有して走行しているため、造影
チューブの挿管方向が膵管のそれに比ベて造影チューブ
の突出起上角度を大きくする必要がある。しかし、造影
チューブの突出起上角度が大きくなると、造影チューブ
が座屈する可能性が大きくなるなどの問題があるために
起上台によって起上角度を大きくすることには限界があ
る。
【0010】そこで、極力、内視鏡挿入部の湾曲部を、
湾曲半径を小さくコンパクトに湾曲し、十二指腸乳頭の
部分を見上げる形で視界に捕えるようにする。この場合
には、造影チューブを大きく起上させる必要が無くなる
為、造影チューブの座屈の心配がなくなり、容易に造影
チューブの挿管作業を行うことができるようになる。
【0011】一方、胃用内視鏡では胃角の正面視等で湾
曲半径が小さく湾曲することで、近接しすぎることがな
くなり、また、大腸用内視鏡では、腸のひだの裏側を観
察するのに湾曲半径が小さいことが有効である。
【0012】以上の如く、内視鏡にあっては挿入部の湾
曲部を湾曲半径が小さくコンパクトに湾曲することが種
々の点で有効なものである。
【0013】しかしながら、内視鏡挿入部の湾曲部を、
その湾曲半径を小さくコンパクトに湾曲させることは以
下のような問題がある。すなわち、湾曲部内に挿通して
いる内蔵物のうち、特にチャンネルチューブは他の内蔵
物に比べて太く、柔軟性に欠けるため、湾曲部の湾曲動
作、特に湾曲半径を小さくコンパクトに湾曲させる際に
座屈の影響を最も大きく受けるものである。特に、処置
用内視鏡であれば、そのチャンネル内に処置具を挿通さ
せるためにチャンネルチューブの内外径が大きくなり、
上記影響をより大きく受ける。
【0014】また、チャンネルチューブは通常、他の内
蔵物に比べて柔軟性に欠け、剛性が高い為、これが座屈
などを招く原因になると共に、湾曲部を小さくコンパク
トに湾曲動作させる際の大きな妨げになる。さらに、湾
曲部を小さく湾曲させる際にはかなり大きな力量が必要
となる結果、操作機構を大型化させたり湾曲操作性を損
なったりする。
【0015】本発明は上記課題に鑑みて成されたもので
あり、その目的とするところは、湾曲部を湾曲するにあ
たり、湾曲半径の小さな湾曲を達成しつつ、チャンネル
チューブに与えるダメージを少なくし、さらに湾曲力量
を小さくすることができる内視鏡を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、挿入
部に湾曲部を有し、湾曲部は挿入方向に並設された複数
の節輪を互いに回動自在に連結し、この内部に観察光学
系、チャンネルチューブ等の内蔵物を配し、湾曲部の先
端側近傍に一端を固定し、湾曲部内に挿通した湾曲操作
ワイヤを牽引することにより、湾曲部を少なくとも2方
向に湾曲する内視鏡において、上記湾曲部中心軸に対
し、チャンネルチューブの中心軸を偏心させると共に、
チャンネルチューブの中心軸に近位となる側の湾曲方向
に比し、他の湾曲方向の湾曲半径が小さくなるように上
記湾曲部の湾曲手段を構成したことを特徴とするもので
ある。本発明の湾曲手段によれば、上記チャンネルチュ
ーブが偏心した方向以外の湾曲方向にて、湾曲半径を小
さく湾曲できることで、コンパクトに湾曲するため、処
置の面で操作が行い易い。さらに、上記湾曲部のチャン
ネルチューブが偏心した側への湾曲半径が大きくなるこ
とで、チャンネルチューブに与えるダメージを軽減し、
かつチャンネルチューブを曲げ半径を大きく曲げること
ができ、軽い力量で湾曲部を湾曲することができるとい
う作用がある。
【0017】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1乃至図7
を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。 (構成)図1は本発明の第1の実施形態に係る内視鏡1
1の全体を示す概略図である。この図1に示されるよう
に、内視鏡11は、操作部12と、操作部12に連結さ
れた挿入部13と、操作部12に一端が連結され、他端
部に光源や画像処理装置(図示せず)に対して着脱自在
に接続されるコネクタ14を有するユニバーサルコード
部15とからなる。
【0018】上記挿入部13は先端側から先端部16、
湾曲部17、可撓管部18を順次連結して全体的に軟性
な長尺なものとして構成される。先端部16は観察窓1
9及び照明窓20を保持する本体部21と、この本体部
21を覆い電気的に絶縁する先端カバー部材22とから
なり、その本体部21の側部には起上台23を収納する
収納室24が設けられている。
【0019】また、上記収納室24は挿入部13内に配
設した処置具挿通チャンネル25に連通している。処置
具挿通チャンネル25の先端は上記収納室24を含む形
で連通し、上記収納室24はその処置具挿通チャンネル
25の先端開口を兼ねるように形成されている。
【0020】上記操作部12には処置具挿通チャンネル
25に連通する処置具挿入口27が設けられている。そ
して、処置具挿入口27から処置具挿通チャンネル25
に造影チューブ等の処置具26を挿入し、上記収納室2
4からその処置具26の先端を突き出すようになってい
る。上記処置具26が造影チューブの場合、その可撓性
チューブ28の基端のコネクタ29には造影剤注入用シ
リンジ30を有する。
【0021】また、操作部12には湾曲部17を遠隔操
作するための上下方向と左右方向にそれぞれ湾曲操作す
るための2つの湾曲操作ノブ31と、上記収納室24内
の起上台23の起伏動作を遠隔操作するための操作体と
しての処置具起上レバー(またはノブ)32が設けられ
ている。さらに操作部12には送気・送水用操作ボタン
33、吸引用操作ボタン34、制御スイッチ用操作ボタ
ン35等が設けられている。
【0022】次に、図2乃至図4を参照して、挿入部1
3の先端部16及び湾曲部17の部分の構造を説明す
る。上記湾曲部17は円環状に形成した複数の節輪(湾
曲駒)36を軸方向へ一列に並べ、隣接する節輪36を
回動自在に連結して構成した節輪群37を有してなり、
ここでは隣接する節輪36が1つ置きに上下位置と左右
位置において軸用リベット38にて枢着されている。つ
まり、各節輪36の前後端においての枢支位置は周方向
に90度変えており、このような節輪36の組み合わせ
により節輪群37を構成している。このため、各節輪3
6それ自体はそれぞれ2方向へのみ回動するものであっ
ても節輪群37は上下及び左右の両方向に湾曲できる。
尚、必ずしも上下用の節輪36と左右用の節輪36が1
つおきに上下・左右に規則的に枢着されずとも節輪群3
7の全般に渡って上下用の節輪36と左右用の節輪36
が混在していてもよく、この場合も上下、左右の両方向
に湾曲できる。
【0023】また、各隣接する節輪36同志が回動でき
るように、節輪36の端縁部を一定距離切り欠いた切欠
き部39が設けられている。切欠き部39を設けること
によって、切欠き部39の端縁が共に当接し合うまで節
輪36同志を回動でき、この組み合わせによって節輪群
37全体による湾曲動作が成される。
【0024】本実施形態での湾曲手段では図2及び図3
で示すように、節輪群37において、基端から4つ目ま
での節輪36の隣接端縁において、処置具挿通チャンネ
ル25が偏心位置する側と反対側、ここでは湾曲方向上
側の端縁部分には上記切欠き部39を設けず、湾曲部1
7が直線状態ではそれらの端縁部分が、常時、隣り合う
節輪36のものと当接する当接部40を形成している。
これを拡大図示したものが図4である。この基端側に位
置する4つの節輪36の部分が成す軸方向の長さは約1
0mmである。つまり、節輪36のリベット間の長さ
は、通常、3mm前後であり、湾曲上方向側については
手元側から3つ目までの節輪36が不動であり、その結
果、湾曲方向上側には、非回動部分としては、手元側か
ら3つの節輪36分であり、その全体として約10mm
の長さの非回動部分が形成される。
【0025】この節輪群37の外周には網管41を被
せ、この網管41の外周は弾性を有するチューブ体から
なる外皮42で被覆されている。外皮42は先端部分が
先端部16に接着固定され、後端部分が可撓管部18に
接着固定されている。
【0026】この挿入部13内には、湾曲部17を湾曲
動作させるための4本の湾曲操作ワイヤ(アングルワイ
ヤ)43が挿通されており、各湾曲操作ワイヤ43は上
下左右の内壁面に近接して配置されている。各湾曲操作
ワイヤ43の先端は最先端の節輪36に接続されてい
る。また、節輪36の内壁面には各湾曲操作ワイヤ43
をそれぞれ挿通して案内するガイドリング44が設けら
れている。各湾曲操作ワイヤ43の基端側は挿入部13
内を通じて上記操作部12に導かれ、その操作部12内
に組み込まれた湾曲操作用牽引機構(図示せず)に連結
されている。そして、上述した湾曲操作ノブ31による
操作を受けて湾曲操作用牽引機構が湾曲操作ワイヤ43
を牽引し、牽引した湾曲操作ワイヤ43の向きに湾曲部
17を湾曲するようになっている。
【0027】上記湾曲部17を含む挿入部13の内部に
は前述した処置具挿通チャンネル25を形成する可撓性
を有するチャンネルチューブ45が挿通されている。こ
のチャンネルチューブ45はその延長線上に上記収納室
24内に設置した起上台23が位置するように、挿入部
13内において起上台23を設置した側の側方へ偏り、
略直線的に配置されている。特にチャンネルチューブ4
5は湾曲部17の内部において、起上台23を設置した
収納室24側へ偏り、起上台23側へ偏心して配置され
ている。つまり、処置具挿通チャンネル25は湾曲部1
7の中心Poよりも、下側に湾曲したときの湾曲部17
の湾曲中心Pd側に偏心して位置する。ここで、湾曲中
心とは湾曲部17が湾曲した際、その湾曲部17が成す
円弧状の湾曲形状の円中心を言う。
【0028】ここでは図2(a)で示すように、チャン
ネルチューブ45の先端部分は起上台23を設置した収
納室24側へ僅かに緩やかに曲がり、収納室24の底部
側に位置するように偏心している。また、チャンネルチ
ューブ45の先端はパイプ材46を介して先端部16の
本体部21に固定されている。先端部16に位置する処
置具挿通チャンネル25の部分及び湾曲部17の最先端
直近部分にわたる処置具挿通チャンネル25の部分の中
心線は略直線的であり、この直線部分の中心線は他の処
置具挿通チャンネル25の部分の中心線に連続するもの
の、前方側が僅かな屈曲角度をもって外側(下側)へ傾
斜する。
【0029】また、図2(b)(c)で示すように、上
記起上台23は、節輪36の中心軸、つまり節輪群37
及び湾曲部17の中心軸である湾曲部中心Poよりも下
側に位置した軸支部材47により軸支されている。そし
て、上記起上台23は、処置具挿通チャンネル25によ
り導出される処置具26に当接し、それ自身の回動によ
り処置具26の導出方向の転換を行うように、一端部分
が軸支部材47を介して収納室24内の本体部21の側
壁面に回動自在に軸支されている。起上台23の他端側
の回動端にはその起上台23を回動操作する起上操作ワ
イヤ48の先端が連結部材49を介して接続されてい
る。起上操作ワイヤ48の基端側は挿入部13内に内挿
されたガイドチューブ50を通じて操作部12に導かれ
て、上記処置具起上レバー32により操作される牽引機
構(図示せず)に連結され、その起上操作ワイヤ48を
牽引することにより上記起上台23を起上するようにな
っている。
【0030】(作用)内視鏡11の湾曲部17を湾曲さ
せる際、以下の操作を行い、その湾曲手段の湾曲動作が
行われる。まず、湾曲操作ノブ31を一方向に回動させ
ることで、湾曲操作ノブ31と回動した向きに対応した
特定の湾曲操作ワイヤ43が牽引される。すると、その
湾曲操作ワイヤ43により節輪群37の先端側の節輪3
6に牽引力が加わり、各節輪36にはその牽引した方向
への回転モーメントが発生し、各節輪36は隣接する節
輪36同志を軸支したリベット38を中心に回動し、そ
の節輪36の回動の組み合せによって湾曲部17が全体
的に湾曲する。
【0031】以上の如く、湾曲操作ワイヤ43を牽引す
ると、その牽引力は節輪群37の最先端の節輪36に加
わるものの、通常は、最も大きな回転モーメントが加わ
る節輪群37の基端側の節輪36のものから回動し始
め、湾曲部17の湾曲動作が開始される。
【0032】しかし、この実施形態での湾曲部17では
基端側の4つの節輪36については上方向の端縁が当接
部40にて当接されているため、その節輪36のところ
では上方向へは回動せず、上記当接部40を有していな
い節輪36の回動にてその部分から湾曲が開始される。
すなわち、本実施形態では図3に示すように先端から8
個目の節輪36と9個目の節輪36を連結するリベット
38の部分にて上方向の湾曲が開始される(図5参
照)。
【0033】一方、下方向への湾曲ではいずれの節輪3
6にも下側部分に当接部40を有しない為に、基端側の
節輪36から湾曲動作を開始する。すなわち、図3に示
すように先端から12駒(個)目の節輪36と13駒目
の最後端の節輪36を連結するリベット38の部分にて
湾曲動作が開始される(図5参照)。
【0034】本実施形態の湾曲手段では以上の湾曲動作
により知れるように、節輪群37が湾曲動作中、その湾
曲形状は図5で示すように、上方向と下方向では異なる
湾曲形状を示す。つまり、上方向への湾曲では湾曲部1
7の基端から4駒目までの節輪36は回動しないので、
先端側で局所的に節輪36が回動することとなり、その
結果、湾曲部17の湾曲半径が小さく湾曲する。それに
対して、下方向への湾曲では湾曲部17の全体にわたっ
ての節輪36が回動して湾曲するので、大きな湾曲半径
を有し、大きく湾曲することとなる。図5に示すよう
に、上方向の湾曲半径をru 、下方向の湾曲半径をrd
とすると、ru <rd となる。
【0035】そのため、上側への湾曲は下側への湾曲に
比して、湾曲部17の基端側を除いた部分にて局所的に
湾曲動作を行う為、同湾曲角度の場合は、図5で示す如
く、チャンネルチューブ45は湾曲半径の小さな湾曲形
状となる(Ru <Rd )。そして、チャンネルチューブ
45は大きな湾曲半径を有する湾曲動作をする側に偏っ
て走行することとなる。湾曲操作ワイヤ43を牽引して
いくと、やがて、節輪36同志の当接、もしくは手元側
の操作部12内に設けられた湾曲操作ワイヤ43の移動
量を規制する手段により、それ以上、湾曲操作ワイヤ4
3が牽引できなくなる。そのワイヤ牽引量にて最大湾曲
角度となる。この最大湾曲形状においても上記同様、チ
ャンネルチューブ45は湾曲半径が大きくなる側に偏っ
て走行する。
【0036】また、右方向湾曲及び左方向湾曲について
は基本的に下方向湾曲と同様の湾曲動作がそれぞれ行わ
れる。
【0037】(効果)この実施形態では湾曲半径が大き
く湾曲する側に、処置具挿通チャンネル25のチューブ
部材が偏心して設けられている為、そのチャンネルチュ
ーブ45に座屈が生じ難くなり、湾曲角度を大きくかけ
ても、処置具26の挿通に影響を与えない。
【0038】また、十二指腸内視鏡にて本構成を採った
場合、処置具挿通チャンネル25が偏心していない側に
ある観察視野方向の上湾曲にて、湾曲半径が小さく湾曲
することとなる。その結果、図6での実線で示す如く、
チャンネルチューブ45の座屈を気にせず、湾曲部17
をコンパクトに湾曲することができるようになる(図6
での点線は従来の場合を示す)。このため、挿入部13
を小腸側へ押し込み、湾曲を大きくかけることができ
る。すなわち、小腸側へ深く押し込んで大きく湾曲をか
けることで、造影チューブの走行を総胆管に合致させる
ことが簡単にでき、かつ乳頭に近接しすぎることはな
い。この状態では十二指腸乳頭を下から見上げる形とな
るため、総胆管に挿管しやすくなる。
【0039】また、本実施形態において、図2(c)で
示す如く、処置具挿通チャンネル25が湾曲部中心Po
よりも湾曲方向下側のやや右寄りに偏心して配置すれ
ば、湾曲部17の11,12個目の節輪36の右方向湾
曲側に当接部40を設け、右湾曲方向の湾曲半径を小さ
く設けてもよい。その結果、上述した処置具挿通チャン
ネル25の座屈の危険性はより生じ難くなる。
【0040】また、湾曲部17の節輪36の数は13駒
の場合に限らず、14駒以上、12駒以下であってもよ
いが、湾曲部17の基端側に2駒以上に当接部40を設
けるようにすることが望ましい。
【0041】尚、本実施形態のように、上方向には湾曲
させないための当接部40を設ける場合に限らず、図7
で示すように、上方向の湾曲角度が先端側に比べ少なく
なるよう、基端側の複数の節輪36に下側の切欠き部3
9に比べて小さい小切欠き部39aを設けてもよい。こ
の場合の湾曲手段では、基端側の節輪36が若干回動す
るが、先端側部分が主に湾曲し、先端側部分にて局所的
に湾曲半径が小さく湾曲動作するため、上記効果は同様
に得ることができる。
【0042】また、湾曲部17において、先端側に位置
する節輪36が回動し、基端側に位置する節輪36が非
回動または小回動ではなく、先端側から基端側に行くに
従って回動角が順次減少し、基端側最終にて回動角が零
となるようにしてもよい。その結果、処置具挿通チャン
ネル25が近位な側への湾曲に比べ、遠位端側への湾曲
では先端側部分で大きく湾曲する為、全体的に湾曲半径
は小さなものとなり、上記同様の効果が得られる。
【0043】また、湾曲部17の全長にわたり節輪36
の上側の切欠き部39に比べて下側の切欠き部39を小
さくして湾曲部17の全長にわたり上側にコンパクトに
湾曲させるようにしてもよい。
【0044】[第2の実施形態]図8及び図9を参照し
て本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態は前
述した第1の実施形態の変形例を示し、その第1の実施
形態のものと同一のものには同符号を付す。
【0045】(構成)本実施形態では挿入部13の湾曲
部17の基端側部分にて、その外皮42の上方向側の一
部を肉厚に形成し、この部分を厚い厚肉部55としたも
のである。厚肉部55は外皮42に一体に形成されてい
る。この外皮42は例えばフッ素系樹脂またはウレタン
系樹脂等によって作られる。
【0046】(作用)湾曲部17の外皮42の基端側部
分においてその上方向側の部分のみを厚肉化すること
で、その部分の曲げ耐性が高まる。湾曲部17の基端上
方向側の部分に耐曲げ性が帯びることとなるため、基端
側では上方向に湾曲がかかり難い状態となる。従って、
湾曲部17を上方向へ湾曲する場合、湾曲部17は先端
側にて優先的、局所的に湾曲することとなる。逆に、湾
曲部17を下方向へ湾曲する場合、下側においての外皮
部分は全長にわたり肉厚部分がなく、均一であるため、
基端側部分が優先的だが、全体に渡って湾曲部17が湾
曲することとなる。そこで、図9で示すように、湾曲部
17を上下それぞれに同じ角度で湾曲した場合、下方向
への湾曲に比べて、上方向への湾曲では局所的に湾曲
し、上方向の湾曲半径は小さくなる。
【0047】一方、この第2の実施形態でも上記第1の
実施形態と同様に、処置具挿通チャンネル25が走行す
る側への湾曲では小さな湾曲半径を有する湾曲動作を行
うことがない。
【0048】また、湾曲操作ワイヤ43を牽引していく
と、やがて、節輪36同志の当接もしくは手元側操作部
12内で湾曲操作ワイヤ43の移動量を規制する手段に
より、それ以上、湾曲操作ワイヤ43が牽引できなくな
る。そのワイヤ牽引量にて最大湾曲角度となる。この最
大湾曲形状においても同様に、処置具挿通チャンネル2
5は湾曲半径が大きくなる側に偏って走行する。
【0049】(効果)本実施形態でも第1の実施形態と
同様、処置具挿通チャンネル25が湾曲半径が大きく湾
曲する側に偏心して位置するため、湾曲部17を湾曲す
る際、そのチャンネルチューブ45に座屈が生じ難い。
また、湾曲角度を大きくかけても、処置具26の挿通に
影響を与えないという効果がある。さらに、十二指腸内
視鏡にて本構成を採った場合、総胆管へ挿管しやすくな
るという効果がある。
【0050】尚、本実施形態において、網管41の基端
側上方向側部分に、樹脂をディップすることで、基端側
上方向側部分の硬度を高め、湾曲部17自体の硬度を基
端側上方向において増すようにしてもよい。また、本実
施形態において、外皮42の肉厚を変えずとも基端側の
上方向にて外皮42を硬質化しても同様の効果が得られ
る。この場合、外皮42を厚肉化しなくてよい分、挿入
部13の外径が太くならずに済むという効果がある。
【0051】[第3の実施形態]図10及び図11を参
照して本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態
は前述した第1の実施形態の変形例を示すものである。
第1の実施形態のものと同一のものには同符号を付す。
【0052】(構成)図10(a)に示すように、内視
鏡11の挿入部13における先端部16には湾曲部17
寄りに配置された観察窓19と、これより先端側寄りに
配置された照明窓20と、上記観察窓19に向けて開口
したノズル61が設けられている。また、本体部21に
おいて観察窓19及び照明窓20の右側部位には収納室
24が形成されており、この収納室24内には起上台2
3が設けられている。起上台23の上側表面には処置具
を誘導する溝状の処置具誘導溝62が形成されている。
【0053】また、図10(b)に示すように、本体部
21には、一端が収納室24に連通するように接続さ
れ、他端が処置具挿通チャンネル25と接続する口金5
1が設けられている。口金51の上方に位置した本体部
21の部分には起上ノブ32によって進退操作される起
上ワイヤ48を挿通案内するガイドチューブ50が接続
されている。
【0054】上記起上台23は軸支部材47によって本
体部21に回動(起上)可能に軸支される。起上台23
の側面には収納室24の側面に収納室24内に導出した
起上操作ワイヤ48が連結部材49を介して連結されて
いる。これにより起上台23は起上ノブ32の操作によ
り起上操作ワイヤ48を牽引して図10(b)の想像線
で示すように起上される。
【0055】次に、図10(a)のA−A線に沿う縦断
面に相当する図11を参照して上記図10で示した構成
を前提とした本実施形態の特徴的な構成を詳細に説明す
る。すなわち収納室24の底面は先端側から基端側へか
けて下る傾斜部65を形成しており、さらに、傾斜部6
5の下端部分から収納室24の後端側壁面である収納部
後面部66にかけて、起上台23の基端部と相対する周
辺部分にはブラシ67が挿通可能なようにブラシ挿通路
68が環状に形成されている。
【0056】図11(a)(b)(c)で示すように、
その傾斜部65と収納室24の先端側の壁面部である収
納部前面部69の間、収納室24の側壁となる収納部側
面部70と処置具26を処置具挿通チャンネル25から
起上台23に誘導する誘導面71とが接する部分などに
はブラシ67が当たり難い角部が生じないように曲率を
有する曲面75がそれぞれ設けられている。同様に、傾
斜部65とブラシ挿通路68とが交わる部分にも同様の
曲面75が設けられている。尚、起上操作ワイヤ48を
挿通案内するガイドチューブ50には可撓性コイルシー
ス76が被嵌されている。
【0057】(作用)内視鏡11を検査に使用した後、
その内視鏡11の洗滌消毒が必要となる。ここでは、内
視鏡11の先端部16の洗滌行程のみ説明する。この先
端部16には収納室24が凹部として形成されており、
この収納室24内には突起物である起上台23が配置さ
れている。このため、これらの付近は特に体液、血液等
の汚れが付着し易い。
【0058】そこで、これらの内部に汚物が付着してい
る場合には、まず、図11(b)で示すように、起上台
23を起上させ、その起上台23の裏面と傾斜部65と
の間に生じる隙間にブラシ67を挿入し、起上台23の
裏面、傾斜部65、収納部前面部69及び収納部側面部
70をブラッシングする。これらの部分をブラシ洗滌で
容易に行うことができ、汚物を容易に除去できる。
【0059】次に、傾斜部65の斜面に沿って、収納室
24の深部までブラシ67を挿入する。やがて、ブラシ
67は起上台23の基端部近傍に到達する。さらに、ブ
ラシ67を押し込んでやることによって、ブラシ67の
毛部67aの部分が、ブラシ挿通路68まで進入する。
このとき、ブラシ挿通路68が図11(b)の想像線に
示されるように起上台23の基端側部分及びブラシ挿通
路68にブラシ67の毛部67aが当接する状態にな
る。そこで、ブラシ67を進退させることで、起上台2
3の基端側部分やブラシ挿通路68の全面をブラッシン
グできる。
【0060】また、各角部には曲面75を有することに
よって、収納部24の隅部にもブラシ67が充分に届
き、洗い残しなくブラッシングすることができる。すな
わち、収納室24と起上台23の裏面等、狭く、最も洗
滌を行い難い部分についてのブラシ洗滌を確実かつ容易
に行うことができる。また、起上台23の表面は従来通
りの方法でブラシ洗滌すればよい。
【0061】(効果)ブラシ挿通路68、傾斜部65ま
たは曲面75を設けることで、従来ではブラシ洗滌に時
間がかかり、洗い残しが生ずる可能性が高かった隅部、
狭部を排除し、積極的にブラシ67が挿通できるように
することで、洗滌が簡単になり、洗い残しが生ずること
がない。従って、洗滌・消毒が不十分なことに起因する
内視鏡11による交差感染を防止することができる。
[第4の実施形態]図12を参照して本発明の第4の実
施形態を説明する。前述した実施形態のものと同様の構
成については同一符号を付す。本実施形態は起上台23
の基端側端部及び収納室24の底面からなる狭部をより
洗滌しやすくするように構成したものである。
【0062】(構成)図12(a)(b)は先に述べた
第3の実施形態についての図10(a)におけるA−A
線に沿う縦断面に相当する個所における構成を示す。収
納室24の底面は先端側から基端側へかけて下る傾斜部
65として形成されており、さらに収納室24の底面か
ら後端側壁面である収納部後面部66にかけて、起上台
23の基端側端部と相対する周辺部分にはブラシ67が
挿通するブラシ挿通路68を設ける。起上台23の裏面
には図12(c)に示す如く、起上台23の基端側端面
にかけて、ブラシ挿通路68の方向へ溝状のブラシ誘導
溝77が斜めに設ける。
【0063】(作用)まず、図12(b)で示すよう
に、起上台23を起上させ、その起上台23の裏面と傾
斜部65との間に生じる隙間にブラシ67を挿入し、起
上台23の裏面、傾斜部65、収納部前面部69及び収
納部側面部70をブラッシングする。この部分は比較的
容易にブラシ洗滌を行うことができるため、容易に汚物
を除去することができる。
【0064】次に、ブラシ誘導溝77をガイドとし、ブ
ラシ67を収納室24の深部まで挿入する。やがて、ブ
ラシ67は起上台23の基端側端部近傍に到達する。そ
して、図12(b)の想像線に示されるように起上台2
3の基端側部分及びブラシ挿通路68にブラシ67の毛
部67aが摺接する。そこで、ブラシ67を進退させる
ことで、起上台23の基端側部分やブラシ挿通路68を
全面的にブラッシングすることができる。
【0065】(効果)第3の実施形態と同様に、本実施
形態でも、洗い残しが生ずる可能性が高かった隅部、狭
部を排除し、積極的にブラシ67が挿通できるようにす
ることで、洗滌が簡単になり、洗い残しが生ずることが
ない。これに加えて、ブラシ誘導溝77により、さらに
起上台23の基端側端部、ブラシ挿通路68にブラシが
挿入し易くなる為に、より洗滌が簡単に行えるという効
果がある。
【0066】なお、ブラシ誘導溝77は起上台23側に
設けなくとも収納室24の底面である傾斜部65に設け
てもよい。この場合、前述したものと同様のブラシガイ
ド機能を有し、同様の効果を有する。
【0067】[第5の実施形態]図13乃至図17を参
照して本発明の第5の実施形態を説明する。上述した実
施形態と同じ作用、効果を示す構成については同符号を
付す。
【0068】(構成)図13で示すように、挿入部13
の先端部16には処置具挿通チャンネル25の先端開口
部を兼ねた収納室24が形成され、収納室24の左側に
位置する上面部には観察窓19、照明窓20及びノズル
61が設けられている。収納室24内においての、上記
観察窓19側とは反対側に位置する収納室側面部81に
は円板部材82を回動自在に嵌合する円孔部83が形成
されている。円板部材82には収納室24内に向けて突
き出し、これに処置具26を受ける支持部84が設けら
れている。また、円板部材82の、収納室24とは反対
側に位置する面には、手元側操作部12の処置具起上レ
バー32の動作に連動するラック86に歯合するピニオ
ン87が一体的に突設されている。このラック86及び
ピニオン87は図13(b)(c)に示すように、上記
円孔部83内に位置して本体部21内に収納される。さ
らに、上記円板部材82は本体部21または先端カバー
部材22にその外側より嵌め込んだピン88により軸着
されている。また、円板部材82の外周には円孔部83
の周側摺動面の全周にわたって接する弾性リング部材8
9が設けられ、この弾性リング部材89によって円孔部
83の内部を水密的に閉鎖するようになっている。
【0069】ここで、上記ラック86は円板部材82が
ピン88を中心に回動する分、つまりピニオン87が回
動する分の長さを有している。なお、通常、ピニオン8
7の基準ピッチ円直径は2〜8mmが適当であり、約18
0度回動するピニオン87に対して、ラック86の長さ
は6mm以上あればよい。さらに、支持部84には処置具
26の可撓性チューブ28を横方向に位置決めして保持
する保持溝84aが設けられている。
【0070】(作用)初めに、検査における作用を示
す。図13(a)(c)のように、処置具挿通チャンネ
ル25内に処置具26を挿通すると、その処置具26の
可撓性チューブ28は2点鎖線で示すように位置する。
このままでは、視野方向に処置具26が突出しない為、
胆管造影等の処置を行う場合、その処置具26の可撓性
チューブ28を視野方向に起上させる必要がある。そこ
で、ラック86を起上ノブ32の操作にて手元側へ牽引
し、そのラック86に歯合したピニオン87を回動させ
る。すると、ピニオン87と一体的に設けた円板部材8
2が回動し、やがて、それまで下側に位置して待機して
いた支持部84が上昇し、処置具26の可撓性チューブ
28に当接する。その後、さらに円板部材82を回動さ
せることで、処置具26の可撓性チューブ28が起上し
ていき、最終的には図14(a)(b)で示すように観
察窓19の観察方向に処置具26が起上する。
【0071】次に、検査後の洗滌消毒時について説明す
る。ここでは、収納室24内部分のみ示し、他は省略す
る。収納室24は凹部であり、直に体液が侵入し得る部
分であるため、この収納室24には体液、血液等が付着
することが多い。そのため、この部分は検査後には洗滌
用のブラシにより充分にブラッシング洗滌を施す必要が
あるところである。このブラッシングは図15(a)
(b)で示すように、円板部材82を回動させて、収納
室24の底面93、支持部84の全周、収納室側面部7
0、円板部材82等、収納室24の全体をブラッシング
する。この場合、狭部や隅部等が無い為、ブラシ67の
毛部67aが隅々まであたり、汚物をかき出す。このと
き、円板部材82を回動させる。円板部材82を回動さ
せるのに加え、各方向からブラッシングすることで全体
の洗滌を行う。この後、すすぎの後、消毒液に先端部1
6を含む内視鏡11全体を浸漬させることで、内視鏡1
1の洗滌消毒作業が終了する。
【0072】(効果)上記構成にすることによって、従
来は複雑であった起上台が、シンプルな円板部材82と
なり、収納室24内には単に処置具24を支持するだけ
の棒体である支持部84があるのみである。その結果、
従来では収納室24内を走行していた起上ワイヤが円孔
部83内に収納され、裏面深部が狭部であった起上台が
無くなり、ブラシ67の毛部67aの届き難い、狭部、
隅部のない簡単な構成となるため、それらの部分のブラ
ッシングが非常に行い易くなる。
【0073】また、円板部材82の回動により支持部8
4の裏面が上方まで位置するために支持部84のブラッ
シングが非常に行い易くなる。そのため、洗滌消毒が省
力化できるとともに、洗い残しが原因の交差感染を防止
することができる。
【0074】尚、本実施形態において、図16で示すよ
うに、円板部材82、支持部84、円孔部83、ラック
86、ピニオン87、ピン88、リング部材89を観察
窓19側に位置する収納室側面部94に設けてもよい。
この場合、それらの設置部分が先端部16の径方向の断
面で、中心近傍にあるため、特に円板部材82及びピニ
オン87を大きく設けることができる。その結果、ラッ
ク86のストロークを小さくすることができ、また、ラ
ック86に要していた分の軸方向の長さを短縮すること
ができる。その結果、先端部16の軸方向長さが短縮す
る。また、処置具26を起上する力量が軽くできるとい
う効果がある。
【0075】また、図17で示すように、円板部材82
のピニオン87にラック86を直接に連結するのではな
く、他の1つまたは複数のピニオン95を介してラック
86に連結するようにしてもよい。
【0076】また、同じく図17で示すように、支持部
84を棒体ではなく、翼状体96として形成してもよ
く、この場合には円板部材82の回動角θを、図13の
ものに比べ小さくできる。その結果、ラック86のスト
ロークをより短縮することができる。翼状体96は裏面
が露出するまで起上する為、ブラッシング自体に不具合
は生じない。
【0077】また、図17(b)で示すように本実施形
態において、ラック86やピニオン87を設けることな
く、円板部材82にレバ−82aを突設し、これに起上
操作ワイヤ48を取り付けて、この起上操作ワイヤ48
を牽引することにより、円板部材82を回動し、処置具
26を起上させるようにしてもよい。
【0078】[第6の実施形態]図18乃至図21を参
照して本発明の第6の実施形態を説明する。本実施形態
は前述した第1の実施形態の変形例を示すものである。
第1の実施形態のものと同一のものには同符号を付す。
【0079】(構成)図18で示すように、起上台23
は略側方に向けて開口した収納室24の開口より起上台
23を裏面全体を視認する程度まで起上するように起上
台23の起上を制限する手段を設けたものである。この
起上制限手段として収納部後面部101をLの長さ分、
長く設けている。収納部後面部101は起上台23の裏
面102の基端側端部面が、鉛直方向(長手方向の軸に
対し90度)以上になるまで起上台23を回動したとき
に当たる位置に設けられている。つまり、起上台23の
高さをH、軸支部材47から裏面102の基端部端面と
の高さをhとすると、L>H−hの関係になるように設
ける。ここで、Hは2〜3cm、hは0.2〜0.7cmで
あるとすると、Lは1.3cm以上ということになる。
【0080】(作用)図18で示すように、起上操作ワ
イヤ48を牽引することにより起上台23を起上させて
いくと、まず、一点鎖線の位置に起上台23が位置す
る。従来の起上台23ではこの位置以上に起上ができな
くなるものであった。この位置での起上台23の回動角
は通常、45゜〜75゜である。
【0081】さらに起上操作ワイヤ48を牽引すること
で、起上台23は回動を継続し、図18中の細線で示す
位置まで回動すると、起上台23は収納部後面部101
に当接する。これにより起上台23自身の回動は強制的
に停止させられる。
【0082】以上が起上台23の回動範囲での動作であ
るが、この回動範囲内で処置具26を支持して起上し、
その処置具26を使用して胆管造影等の処置や検査を行
う。検査終了後は内視鏡11に付着した体液、血液等の
汚物を洗滌し、その後、消毒を行う。
【0083】次に、内視鏡11を洗滌・消毒する場合、
ここでは特に収納室24についての作業を述べる。収納
室24内及び起上台23に付着した汚物は洗滌用のブラ
シ67にてブラッシング洗滌を行うわけであるが、ま
ず、起上台23は収納室24内で倒置した状態、つまり
図19での実線で示す状態において、起上台23の処置
具誘導溝62等の表面部分をブラッシングする。次に、
起上台23を回動させて収納室24内及び起上台23の
裏面102の洗滌を行うが、図19で示すように、回動
角最大まで起上台23を起上させると、起上台23の裏
面全体が収納室24の外部のA方向から視認できるよう
になる。そこで、この起上台23の裏面全体をA方向よ
り目視により確認しながらブラッシングする。また、収
納室24内をA,B方向より目視により確認しながらブ
ラッシングする。次に、消毒工程であるが、内視鏡11
全体をグルタラールアルデヒド等の消毒液に浸漬すれば
よい。
【0084】(効果)起上台23の裏面102をA方向
から全体を視認できるように起上台23の回動範囲を設
定したことで、その洗滌すべき部分を目視で確認しなが
ら洗滌を行うことができ、隅々まで洗滌を行うことがで
きる。また、起上台23の裏面102や収納室24の底
面の全体を目視で確認できる為、洗い残しの発見が容易
で、確実に洗滌できるから、洗滌、消毒不十分による交
差感染を防止できるという効果がある。
【0085】尚、本実施形態において、図20及び図2
1で示すように、収納室側面部94に設けた円孔部11
0に回転自在に嵌合する円板部111を設け、円板部1
11に上記起上台23を回動自在にピン112にて軸着
する。さらに、前述した実施形態と同様に上記円板部1
11に一体的に設けたピニオン87にラック86を噛合
し、そのラック86の押し引きにて円板部111を回動
させるようにする(図21(a)を参照)。そして、こ
の場合、円板部111を回転させることにより図20で
示す2点鎖線のように起上台23が上昇移動するため
に、ブラシ67を収納室24の深部まで挿入しなくと
も、起上台23を容易にブラッシング洗滌することがで
きる。また、起上台23の基端側端部まわりが狭部では
なく、空間が広くなる為、この付近にもブラシ67を挿
通し易い。また、起上台23が収納室24より突出気味
に位置するため、洗い残しの有無を十分に確認できる。
【0086】また、図21(b)で示すように、起上台
23を操作レバー部としてこれを手の指で持ち、図20
で示す2点鎖線の位置まで手動で円板部111を動作さ
せてもよい。このような手動操作を行う場合、上述した
ラック86やピニオン87が不要になる為、省スペース
化できる(図21(b)を参照)。
【0087】[第7実施形態]図22を参照して本発明
の第7の実施形態を説明する。本実施形態は前述した第
1の実施形態の変形例を示すものである。第1の実施形
態のものと同一のものには同符号を付す。
【0088】(構成)図22で示すように、挿入部13
の先端部16の上側面には、処置具挿通チャンネル25
に連通して延出したチューブ体120の先端部が設置さ
れる開口部121が形成されており、開口部121の開
口端には上記チューブ体120の先端120aが位置し
ている。開口部121には上記チューブ体120の先端
部より先端側に位置して押圧体123が設けられてい
る。押圧体123は後述する牽引手段により基端側へ牽
引移動させられる。開口部121にはチューブ体120
の先端部や押圧体123の周辺の隙間を液密的に封止す
る弾性膜125が先端カバー部材22に設けられてい
る。
【0089】上記押圧体123にはその一部分に牽引ワ
イヤ126が接続され、手元側の操作部12での操作に
連動して牽引ワイヤ126を介して押圧体123を押し
引きするようになっている。
【0090】(作用)処置具挿通チャンネル25に処置
具26を挿入し、チューブ体120の先端より処置具2
6を突出させた様子が図22(b)で示される。処置具
26を所望の方向に起上させる場合、牽引ワイヤ126
を牽引し、押圧体123を手元側へ移動させる。する
と、押圧体123はチューブ体120の先端部を押圧
し、その開口は手元側へ圧縮変形する。そうすると、手
元側へ圧縮変形するチューブ体120の先端部の内壁面
によって、処置具26は手元側へ押圧されて、図22
(c)で示すように起上する。
【0091】(効果)チューブ体121の先端部を押
圧、圧縮させるだけで、処置具26を起上させることが
できる為、従来のような複雑な形状をした起上台23を
必要とすることなく、単なるチューブ体で起上機構を構
成することができる。また、シンプルな構造であるた
め、簡単に洗滌できるという効果がある。これによっ
て、洗滌にかかる手間が少なく、かつ洗い残しがなくな
り、交差感染を防止できるという効果がある。尚、上記
押圧体123としては前後方向に摺動するものでなく、
一端を軸支して回動するものであってもよい。
【0092】上述した実施形態以外にも以下のような構
成とすることで、洗滌の手間を少なくできる。
【0093】図23で示すように、先端カバー部材22
の少なくとも底壁部141を軟性の樹脂等で形成し、起
上台23の裏面142と接着し、起上台23の起上時に
は底壁部141と共に起上するようにしてもよい。この
場合、起上台23の裏面142を洗滌する手間が省け
る。
【0094】また、図24で示すように、起上台23が
なく、先端部16の上側方に開口する管路部151の開
口に、開口幅を自在に制限し、処置具26を支持するバ
ルーン152を設けてもよく、この場合、バルーン15
2が縮めば、単なる管路になるため、洗滌が簡単であ
る。
【0095】<1群の形態> (付記項1)挿入部に湾曲部を有し、上記湾曲部は挿入
方向に並設された略円環形の複数の節輪を互いに回動自
在に連結し、この内部に観察光学系、チャンネルチュー
ブ等の内蔵物を配し、湾曲部の先端側近傍に一端を固定
し、湾曲部内に挿通した湾曲操作ワイヤを牽引すること
により、湾曲部を少なくとも2方向に湾曲する内視鏡に
おいて、上記湾曲部中心軸に対し、チャンネルチューブ
の中心軸を偏心させ、チャンネルチューブの中心軸に近
位となる湾曲方向に比し、他の湾曲方向の湾曲半径を小
さくした構成から成る手段を有することを特徴とするも
のである。 (付記項2)付記項1において、湾曲中心に対しチャン
ネルチューブの中心を偏心させ、チャンネルチューブの
中心が湾曲部中心よりも湾曲中心に対し近位となる湾曲
方向に比べ、遠位となる湾曲方向の湾曲半径を小さくし
たことを特徴とするものである。 (付記項3)4方向湾曲を行う湾曲部を有する付記項1
において、湾曲部中心に対しチャンネルチューブ中心を
偏心させ、4方向のうち、チャンネルチューブ中心が湾
曲部中心よりも湾曲中心に対し近位となる2つの湾曲方
向に対し、遠位となる残り2つの湾曲方向のうち少なく
とも1方向の湾曲半径を小さくしたことを特徴とするも
のである。 (付記項4)隣り合う節輪の回動の組み合せによって構
成される湾曲部を有する付記項2,3において、湾曲半
径が小さくなるよう、遠位となる湾曲方向への節輪の回
動動作を規制する規制手段を湾曲部の一部に設けたこと
を特徴とするものである。
【0096】(付記項5)挿入部が、先端から先端部、
湾曲部、可撓管部によってなり、可撓管部が操作部と連
結する付記項3において、規制手段を、湾曲部を先端部
側前半、可撓管部側後半に2分割した可撓管部側後半部
分に設けたことを特徴とするものである。 (付記項6)付記項5において、規制手段として、遠位
となる湾曲方向に対し回動しない節輪を集約して設けた
ことを特徴とする。 (付記項7)付記項5において、規制手段として、遠位
となる湾曲方向に対し少ない回動角で回動する節輪を集
約して設けたことを特徴とするものである。 (付記項8)付記項7において、湾曲部は、チャンネル
チューブ中心が近位となる湾曲方向には、隣接する一対
の節輪から成る回動角がθAとなる節輪を配し、遠位と
なる方向には、回動角がθB>θAである節輪を先端側
に、回動角がθC<θAである節輪を基端側に配したこ
とを特徴とするものである。 (付記項9)付記項6において、湾曲部は、チャンネル
チューブ中心が近位となる湾曲方向には、隣接する一対
の節輪から成る回動角がθAとなる節輪を配し、遠位と
なる方向には、回動角がθB>θAである節輪を先端側
に、回動角がθC=0である節輪を基端側に配したこと
を特徴とするものである。
【0097】(付記項10)付記項2において、チャン
ネルチューブを湾曲部内の下方向湾曲側に偏心させ、偏
心した下方向に遠位となる上方向の湾曲半径を最も小さ
くしたことを特徴とするものである。 (付記項11)付記項9において、湾曲部を13ないし
14個の節輪にて形成し、節輪の基端側4駒によって得
られる回動角を0としたことを特徴とするものである。 (付記項12)付記項11において、湾曲部のチャンネ
ル中心に近位となる側と遠位となる側とで、隣り合う節
輪の回動が組み合わさることによって湾曲部が湾曲動作
を行う湾曲動作範囲に約10mmの差を設けたことを特
徴とする。 (付記項13)付記項3において、チャンネルチューブ
を湾曲方向で右下方向側に偏心させ、右、下以外の残り
の上、左方向の湾曲半径を最も小さくしたことを特徴と
するものである。
【0098】(付記項14)付記項3において、チャン
ネルチューブを、湾曲方向で右下方向側に偏心させ、上
方向の湾曲半径を最も小さくしたことを特徴とするもの
である。
【0099】(付記項15)湾曲部が湾曲管に網管と弾
性を有するチューブ体を外装して成る付記項4におい
て、規制手段は、チャンネルチューブが遠位となる湾曲
方向側の基端側を硬質化したチューブ体であることを特
徴とするものである。 (付記項16)湾曲部が湾曲管に網管と弾性を有するチ
ューブ体を外装して成る付記項4において、規制手段
は、チャンネルチューブが遠位となる湾曲方向側の基端
側を厚肉化したチューブ体であることを特徴とするもの
である。 (付記項17)湾曲部が湾曲管に網管と弾性を有するチ
ューブ体を外装して成る付記項4において、規制手段
は、チャンネルチューブが遠位となる湾曲方向側の基端
側を硬質化した網管であることを特徴とするものであ
る。
【0100】(付記項18)付記項15において、チュ
ーブ体より硬度の高い樹脂にてコーティングし、硬質化
したことを特徴とするものである。 (付記項19)付記項15において、チューブ体は、軟
質の樹脂と、硬質の樹脂との混合による成形によって成
り、基端部分は先端側より硬質の樹脂の比率を高め、硬
質化したことを特徴とするものである。 (付記項20)付記項17において、網管に樹脂をコー
ティングし、硬質化したことを特徴とするものである。
【0101】<2群の形態> (付記項1)手元側からの遠隔操作により処置具を起上
させる処置具起上機構を有する内視鏡において、先端部
には、観察窓、照明窓を有する本体と、処置具が突出す
る開口部を有し、処置具起上機構は、本体の開口部側壁
部に設けた円孔に回動自在に嵌合した円板状の円板部
と、円板部より開口側へ突出し、処置具を支持する支持
部と、円板部を回動させる回動手段とから成ることを特
徴とするものである。 (付記項2)付記項1において、回動手段は、手元側の
操作ノブに連結したワイヤと、本体内部に突出し、該ワ
イヤに接続し、上記ワイヤと連動して円板部を回動させ
るレバー部とから成ることを特徴とするものである。 (付記項3)付記項1において、回動手段は、手元側の
操作ノブに連結したワイヤと、円板部に一体的に設けた
ピニオンと、ピニオンに噛合し、上記ワイヤと連動して
円板部を回動させるラックとから成ることを特徴とする
ものである。 (付記項4)付記項1において、円孔と円板部の間に
は、本体内部の水密を確保する水密手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0102】(付記項5)付記項4において、水密手段
は円板部に外挿するOリングであることを特徴とするも
のである。 (付記項6)付記項1において、支持部は棒体であるこ
とを特徴とするものである。 (付記項7)付記項1に
おいて、支持体は処置具を把持する翼状形であることを
特徴とするものである。 (付記項8)付記項6において、支持部の長さは処置具
径以上、開口部の開口幅未満であることを特徴とするも
のである。 (付記項9)付記項1において、支持部が起上台として
円板部に支持されていることを特徴とするものである。 (付記項10)付記項9において、起上台がレバー部と
して兼用するようにしたことを特徴とするものである。 (付記項11)付記項3において、支持体、円板部、ピ
ニオンは一体で設けたことを特徴とするものである。 (付記項12)付記項9において、支持部とレバー部と
円板部とを一体的に設けたことを特徴とするものであ
る。 (付記項13)付記項1において、円板部と、本体の開
口部側壁面とを同面としたことを特徴とするものであ
る。
【0103】<3群の形態> (付記項1)処置具を起上させる起上台と、起上台を回
動自在に軸着、収納するよう略側方に向けて開口した収
納室を挿入部先端に設けた内視鏡において、起上台の回
動範囲内で、起上台裏面が収納室の開口側へ露出する露
出手段を設けたことを特徴とするものである。 (付記項2)処置具を起上させる起上台と、起上台を回
動自在に軸着、収納するよう略側方に向けて開口した収
納室を挿入部先端に設けた内視鏡において、起上台の回
動範囲内で、起上台裏面および、起上台の軸側端面と収
納室底面との間に設けたブラシ挿通溝の溝端部が収納室
の開口側へ露出する露出手段を設けたことを特徴とする
ものである。 (付記項3)付記項1において、裏面が露出する角度で
回動を規制する規制手段を設けたことを特徴とするもの
である。 (付記項4)付記項1において、起上台の裏面に、処置
具を誘導する誘導面よりも、挿入部軸方向に対し、角度
を有する傾斜部を設けたことを特徴とする。
【0104】(付記項5)付記項1において、起上台の
裏面に、処置具を誘導する誘導面よりも、大きな曲率を
有する曲面を設けたことを特徴とするものである。 (付記項6)付記項2において、起上台の最大回動角
は、90度以上であることを特徴とするものである。 (付記項7)付記項5において、曲面は、半径10mm以
上の円弧面であることを特徴とするものである。 (付記項8)付記項2において、付記項4の位置で、起
上台と当接する当接部を設けたことを特徴とするもので
ある。 (付記項9)付記項8において、当接部は収納室に設け
たピンであることを特徴とするものである。 (付記項10)付記項8において、当接部は、収納室壁
面であることを特徴とするものである。
【0105】<4群の形態> (付記項1)先端部に、チャンネルチューブ内を挿通
し、先端部の開口部より突出する処置具を所望の方向へ
誘導する処置具誘導手段を有する内視鏡において、開口
部はチャンネルチューブのチューブ端であり、該誘導手
段は、該チューブ端と、チューブ端を圧縮させ、所望の
方向へ処置具を付勢させる圧縮手段とからなることを特
徴とするものである。 (付記項2)付記項1において、圧縮手段は、チューブ
端の遠位端側に位置し、手元側の操作による牽引動作を
伝達する伝達部材と接続し、伝達部材により、チューブ
端を押圧する押圧体から成ることを特徴とするものであ
る。
【0106】(付記項3)付記項2において、伝達部材
は、ワイヤ部材であることを特徴とするものである。 (付記項4)付記項2において、押圧体は、一端を軸支
した回動体であることを特徴とするものである。 (付記項5)付記項2において、押圧体は、軸方向に直
線移動を行う直線移動体であることを特徴とするもので
ある。
【0107】(付記項6)付記項2において、押圧体と
チューブ端とを一体的に設けたことを特徴とするもので
ある。 (付記項7)付記項1において、押圧体とチューブ端お
よび先端部外表面とは、弾性膜にて水密的で、かつ、押
圧体、チューブ端が変形、移動自在となるよう設けたこ
とを特徴とするものである。 (付記項8)付記項1において、チューブは弾性部材で
あることを特徴とするものである。 (付記項9)付記項8において、弾性部材はポリウレタ
ンであることを特徴とするものである。
【0108】<5群の形態> (付記項1)処置具を起上させる起上台と、起上台を回
動自在に軸着、収納する収納室とを挿入部先端に設けた
内視鏡において、収納室と起上台の外表面のうち、相対
する部分の少なくともどちらか一方に溝部を設けたこと
を特徴とするものである。 (付記項2)付記項1において、該溝部は洗滌水等の液
体が挿通する流路であることを特徴とするものである。 (付記項3)付記項1において、該溝部は内視鏡を洗滌
するブラシが挿通する挿通路であることを特徴とするも
のである。 (付記項4)付記項1において、溝部は起上台裏面に設
けたことを特徴とするものである。 (付記項5)付記項1において、溝部は収納部底面に設
けたことを特徴とするものである。
【0109】(付記項6)付記項1において、溝部は、
収納部底面から収納部の基端側壁面にかけて設けたこと
を特徴とするものである。 (付記項7)付記項4において、溝部は、先端側から起
上台の軸着される側の基端側まで設けたことを特徴とす
るものである。 (付記項8)付記項5において、収納部底面は、挿入部
長手方向に対し傾斜した傾斜面であることを特徴とする
ものである。 (付記項9)付記項5において、収納部底面は、挿入部
長手方向に対し曲率を有する曲面であることを特徴とす
るものである。 (付記項10)付記項6,8,9において、溝部は起上
台と対向する範囲分、設けたことを特徴とするものであ
る。 (付記項11)付記項7,10において、溝部は、その
溝深さが、先端側にて最も深く、基端側にて最も浅く設
けたことを特徴とするものである。
【0110】(付記項12)付記項7,10において、
溝部は、その溝幅が、先端側にて最も広く、基端側にて
最も狭く設けたことを特徴とするものである。 (付記項13)付記項11において、基端側の溝深さは
0であることを特徴とするものである。 (付記項14)付記項11において、基端側の溝深さは
最小ブラシ挿通幅であることを特徴とするものである。 (付記項15)付記項12において、基端側の溝幅は0
であることを特徴とするものである。 (付記項16)付記項11において、溝深さは先端側か
ら基端側にかけて、滑らかに変化することを特徴とする
ものである。 (付記項17)付記項12において、溝幅は先端側から
基端側にかけて、滑らかに変化することを特徴とするも
のである。
【0111】(付記項18)付記項1において、溝断面
は、円弧であることを特徴とするものである。 (付記項19)付記項18において、ブラシの径方向断
面の径をφa、溝の先端側が成す径をφb、基端側が成
す径をφcとすると、φb>φa>φcの関係にあるこ
とを特徴とするものである。 (付記項20)付記項19において、φa=1〜3mm
であることを特徴とするものである。 (付記項21)付記項6において、収納部の基端側壁面
の溝部の溝底部はブラシが挿通するよう、起上台の基端
側の形状と相似形を成す、曲面にて設けたことを特徴と
するものである。 (付記項22)付記項21において、曲面は、円弧面で
あることを特徴とするものである。
【0112】<6群の形態> (付記項1)処置具を起上させる起上台と、起上台を回
動自在に軸着、収納する収納室とを挿入部先端に設けた
内視鏡において、収納室の底面の少なくとも一部に、挿
入部の長手方向に対し傾けた平面ないしは曲面を設けた
ことを特徴とするものである。 (付記項2)付記項1において、平面は挿入部の長手方
向に対し斜度を成す底面であることを特徴とするもので
ある。 (付記項3)付記項2において、軸近傍から収納部側壁
にかけて斜度を成す底面であることを特徴とするもので
ある。 (付記項4)付記項3において、軸近傍から収納部の縁
部にかけて斜度を成す底面であることを特徴とするもの
である。 (付記項5)付記項1において、曲面は収納部側壁から
軸近傍にかけて曲率を有する底面であることを特徴とす
るものである。 (付記項6)付記項1において、曲面は収納部側壁から
底面を繋ぐ円弧面であることを特徴とするものである。
【0113】(付記項7)付記項1において、曲面は収
納部縁部から底面を繋ぐ円弧面であることを特徴とする
ものである。 (付記項8)挿入部先端に、観察窓と照明窓を有する先
端部本体と、先端部本体を外装する先端カバー部材とを
設けた付記項1において、収納室は先端部本体と先端カ
バー部材とから形成されることを特徴とするものであ
る。 (付記項9)付記項8において、曲面ないし平面は、先
端カバー部材に設けたことを特徴とするものである。 (付記項10)付記項8において、曲面ないし平面は、
先端カバー部材、先端部本体両者に設けたことを特徴と
するものである。 (付記項11)付記項1において、起上台周りには、起
上台を軸着する軸近傍に至るまで、起上台内視鏡を洗浄
する洗滌ブラシが挿通する挿通空間を設けるよう、平面
ないし曲面を設けたことを特徴とするものである。
【0114】(付記項12)付記項1において、平面
は、収納部壁面と底面とを結ぶ平面であることを特徴と
するものである。 (付記項13)付記項1において、平面は、収納部縁部
と底面とを結ぶ平面であることを特徴とするものであ
る。 (付記項15)付記項1において、収納部側壁は、収納
室先端側に位置する先端側壁面であることを特徴とする
ものである。 (付記項16)付記項1において、平面と、収納部壁
面、底面とは鈍角にて連続するようにしたことを特徴と
するものである。 (付記項17)付記項1において、曲面ないしは平面
と、収納部壁面、底面とは、前記曲面とは曲率の異なる
曲面にて連続するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0115】(付記項18)付記項17において、少な
くとも平面と、径方向側に位置する側壁面とは曲面にて
連続するようにしたことを特徴とするものである。 (付記項19)付記項16において、少なくとも平面
と、径方向側に位置する側壁面とは鈍角にて連続するよ
うにしたことを特徴とするものである。 (付記項20)付記項18において、少なくとも平面と
底面とは曲面にて連続したことを特徴とするものであ
る。 (付記項21)付記項19において、少なくとも平面と
底面とは鈍角を形成することを特徴とするものである。 (付記項22)付記項18において、少なくとも平面と
収納部側壁とは曲面にて連続したことを特徴とするもの
である。 (付記項22)付記項19において、少なくとも平面と
収納部側壁とは鈍角を形成することを特徴とするもので
ある。 (付記項23)付記項12,13において、底面と平面
とは曲面にて連続するようにしたことを特徴とするもの
である。 (付記項24)付記項8において、平面ないしは曲面
は、先端カバー部材に一体的に設けたことを特徴とする
ものである。 (付記項25)付記項1において、曲面は、円弧面であ
ることを特徴とするものである。
【0116】<3群,4群,4群,6群の従来例>従来
の処置具起上台を有する内視鏡では、特公平4−436
64号公報、実公平4−38806号公報に示されるよ
うに、内視鏡の先端部に設けた収納室に処置具誘導子を
軸支して設けている。この収納室は実公平4−3880
6号公報の図1,3、特公平4−43664号公報の図
6,9にあるように、底面、側面を有している。
【0117】この収納室は長手方向断面では、特公平4
−43664号公報の図6のように、底面に対し垂直に
切り立った壁面が、先端側、基端側に設けてあり、壁面
と底面とが交差する部分は直角の隅部を有している。
【0118】また、特公平4−43664号公報の図9
のように、径方向断面においても、底面(図中では2段
の底部を有する)と平面、円弧面からなる壁面を有して
おり、これらも略直角の隅部を形成するよう交差してい
る。
【0119】また、処置具誘導子は、特公平4−436
64号公報の図6にあるように、先端側が扇状に広がっ
た形状をしており、基端側には収納室に軸支される軸貫
通用の穴部が設けられている。この処置具誘導子の収納
部底面と相対する側は平面になっている。
【0120】また、この処置具誘導子は、実公平4−3
8806号公報の図1の2点鎖線のような形で回動する
よう設けられているが、処置具誘導子裏面は完全に露出
するまで起上しない。
【0121】この収納室には、前述した隅部があり、こ
の隅部は検査時の体液などの汚物が溜まり易く、除去す
るのが難しい。特に、収納部は小さなスペースであり、
洗滌用のブラシの稼動範囲が限定され、隅部を洗滌しよ
うと試みても、ブラシを構成するワイヤが収納室の壁面
や、処置具誘導子に干渉しやすい。
【0122】その結果、隅部にブラシの毛が到達しにく
いために、毛自体を隅部に到達させようと複数回ブラッ
シングを試みる場合も多い。
【0123】その結果、収納室を洗滌する為に多くの時
間を要し、検査間の洗滌消毒に多くの時間を費やすとい
う欠点があった。
【0124】また、処置具誘導子の裏面の洗滌も難し
い。実公平4−38806号公報の図1にあるように、
処置具誘導子が最大まで起上しても、完全に処置具誘導
子の裏面が露出しないため、ブラシを収納室深部まで挿
入しなければならない。その結果、この場合も前述した
ようにブラシの稼動範囲が限られる為、起上台の隅々ま
でブラッシングするのには時間がかかる。特に、処置具
誘導子は収納室の深部にて軸支され回動する為、処置具
誘導子の基端側端部は回動によっても、口部側に露出せ
ず、極めてブラッシングが面倒で難しい。これらの対策
として、先端部本体や処置具誘導子を外装する先端カバ
ー部材が先端部本体に対して、着脱自在であるものが知
られている。
【0125】しかし、先端部本体に着脱自在とするとい
うことで、検査時に先端カバー部材が体腔内に脱落する
虞がある。そこで、先端カバー部材を先端部本体から抜
去することなく、収納室、処置具誘導子のブラッシング
を容易に、短時間で行えるようにすることが望まれる。
【0126】また、処置具の起上機構として、深さを有
する凹部である収納室に、一端を回動自在に軸支した処
置具誘導子を設けている構造を取っているため、収納室
の四隅や、処置具誘導子の裏側や軸近傍、処置具誘導子
の一端に連結し処置具誘導子を回動させる起上ワイヤな
ど、洗滌が必要となる部分が多くかつ形状が複雑であ
る。そのため、その部分の洗滌に手間がかかってしまう
という欠点がある。そこで、洗滌に手間がかかる部分を
極力減らし、簡単に洗滌作業が行える構造にすることが
望まれる。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、湾曲半径
が大きく湾曲する側にチャンネルチューブが偏心して位
置しているため、そのチャンネルチューブの座屈が生じ
難くなり、湾曲角度を大きくかけても、チャンネル内へ
の処置具の挿通に影響を与えないという効果がある。ま
た、チャンネルチューブの座屈を気にせず、コンパクト
に湾曲させることができるようになる。
【0128】例えば、十二指腸内視鏡にて本構成を採っ
た場合、チャンネルチューブが偏心位置していない側に
ある観察視野方向への湾曲にて、湾曲半径が小さく、コ
ンパクトに湾曲させることができる。その結果、挿入部
を例えば小腸側へ押し込み、湾曲を大きくかけることが
できる。すなわち、小腸側へ押し込んで湾曲をかけるこ
とで、造影チューブの走行を胆管に合致させることがで
き、かつ、乳頭に近接しすぎることはない。この状態で
は、乳頭を下から見上げる形となるため、総胆管に挿管
しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る内視鏡の全体の概略的な
説明図。
【図2】(a)は上記内視鏡の挿入部の先端部及び湾曲
部の部分の縦断面図、(b)は(a)中A−A線に沿う
部分の横断面図、(c)は(a)中B−B線に沿う部分
の横断面図.
【図3】上記湾曲部の節輪群とチャンネルチューブの縦
断面図。
【図4】上記節輪群の一部を拡大して示す縦断面図。
【図5】上記湾曲部の節輪群とチャンネルチューブの湾
曲状態における縦断面図。
【図6】上記内視鏡の使用状況の説明図。
【図7】上記節輪群の他の変形例の一部を拡大して示す
縦断面図。
【図8】第2の実施形態に係る内視鏡における湾曲部の
節輪群とチャンネルチューブの縦断面図。
【図9】上記湾曲部の節輪群とチャンネルチューブの湾
曲状態における縦断面図。
【図10】(a)は第3の実施形態に係る内視鏡におけ
る先端部付近の平面図、(b)は(a)中A−A線に沿
う先端部付近の縦断面図。
【図11】(a)(b)は第3の実施形態に係る内視鏡
における先端部付近の縦断面図、(c)は先端部付近の
横断面図。
【図12】(a)(b)は第4の実施形態に係る内視鏡
における先端部付近の縦断面図、(c)はその起上台の
裏面の状態を示す説明図。
【図13】(a)は第5の実施形態に係る内視鏡におけ
る先端部付近の、一部断面して示す斜視図、(b)はそ
の先端部付近の横断面図、(c)は同じくその先端部付
近の縦断面図。
【図14】(a)は第5の実施形態に係る内視鏡におけ
る先端部付近の、一部断面して示す斜視図、(b)はそ
の先端部付近の縦断面図。
【図15】同じく第5の実施形態に係る内視鏡における
先端部付近の縦断面図。
【図16】同じく第5の実施形態に係る内視鏡における
先端部付近の横断面図。
【図17】同じく第5の実施形態に係る内視鏡における
先端部付近の縦断面図。
【図18】第6の実施形態に係る内視鏡における先端部
付近の縦断面図。
【図19】同じく第6の実施形態に係る内視鏡における
先端部付近の縦断面図。
【図20】同じく第6の実施形態に係る内視鏡における
先端部付近の縦断面図。
【図21】同じく第6の実施形態に係る内視鏡における
先端部付近の横断面図。
【図22】(a)は第6の実施形態に係る内視鏡におけ
る先端部付近の斜視図、(b)及び(c)はその先端部
付近の縦断面図。
【図23】他の変形例のものの説明図。
【図24】さらに他の変形例のものの説明図。
【図25】従来の内視鏡による使用状況の説明図。
【符号の説明】
11…内視鏡、12…操作部、13…挿入部、16…先
端部、17…湾曲部、18…可撓管部、25…処置具挿
通チャンネル、36…節輪、45…チャンネルチュー
ブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】挿入部に湾曲部を有し、湾曲部は挿入方向
    に並設された複数の節輪を互いに回動自在に連結し、こ
    の内部に観察光学系、チャンネルチューブ等の内蔵物を
    配し、湾曲部の先端側近傍に一端を固定し、湾曲部内に
    挿通した湾曲操作ワイヤを牽引することにより、湾曲部
    を少なくとも2方向に湾曲する内視鏡において、 上記湾曲部中心軸に対し、チャンネルチューブの中心軸
    を偏心させると共に、チャンネルチューブの中心軸に近
    位となる側の湾曲方向に比し、他の湾曲方向の湾曲半径
    が小さくなるように上記湾曲部の湾曲手段を構成したこ
    とを特徴とする内視鏡。
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