JP2000050222A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP2000050222A
JP2000050222A JP10215652A JP21565298A JP2000050222A JP 2000050222 A JP2000050222 A JP 2000050222A JP 10215652 A JP10215652 A JP 10215652A JP 21565298 A JP21565298 A JP 21565298A JP 2000050222 A JP2000050222 A JP 2000050222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】臨場感を維持しながら良好で滑らかな画像を表
示して相互通信を行うことができるものとする。 【解決手段】画像投影装置40で相手側の画像を、液晶
スクリーン60に投影する。スクリーン駆動部151と
パターン信号生成部153によって液晶スクリーン60
にパターン表示を表示する。パターン表示によって液晶
スクリーン60の光散乱状態とされた領域を用いて画像
投影装置40で投影された画像を表示できる。光透過状
態とされた領域を介して撮像装置20で話者側の画像を
撮影できる。話者の視線と撮像装置20の位置を合わせ
ることにより相手と向き合って対話しているような臨場
感を維持しながら良好で滑らかな画像を表示して相互通
信を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は通信システムに関
する。詳しくは、投影手段によって、第1の端末側と接
続された第2の端末側の画像を、第1の端末側の液晶ス
クリーンに投影すると共に、スクリーン制御手段によっ
て液晶スクリーンにパターン表示を表示し、パターン表
示によって液晶スクリーンの光散乱状態とされた領域を
用いて投影された画像を表示すると共に、光透過状態と
された領域を介して第1の端末側の画像を撮像手段で撮
影し、臨場感を維持しながら良好で滑らかな画像を表示
して相互通信を可能とするものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビ電話等の実用化に伴い、複
数の端末側すなわち話者側と相手側を接続して相手側の
画像を見ながら会話が行えるようになされている。この
ような通信システムでは、図16に示すように、画像表
示装置10の上面側や側面側に撮像装置12、例えばビ
デオカメラが設けられており、話者TA側のビデオカメ
ラ12で撮影された画像が話者の相手側の画像表示装置
に表示されると共に、相手側のビデオカメラで撮影され
た画像が話者TA側の画像表示装置10に表示される。
【0003】しかし、このような通信システムでは、画
像表示装置10とビデオカメラ12の位置が異なること
から、画像表示装置10に表示された画像を見ながら会
話を行った場合、相手側の画像表示装置に表示される画
像は、視線が下方向や横方向等にずれた状態となってし
まい、相手側を見ているような画像とならない。
【0004】このため、視線を一致させると共に表示画
像を大きなものとすることで、相手側が同居しているよ
うな臨場感を得られるようにハーフミラーを用いる方
式、あるいは画像が表示されるスクリーンを時分割で駆
動する方式が提案されている。
【0005】図17は、ハーフミラーを用いる方式の通
信システムを示しており、ハーフミラー14の下部には
画像表示装置10が設けられている。この画像表示装置
10で表示された画像がハーフミラー14に写し出され
る。このハーフミラー14の背面側であると共に話者T
Aと対向する視線の延長上の位置にはビデオカメラ12
が設置される。
【0006】このような通信システムでは、相手側の画
像がハーフミラー14に表示された状態で話者TAがハ
ーフミラー14と対峙すると、話者と相手側の視線が一
致することとなり、話者はあたかも同じ部屋で相手側と
向き合いながら会話をしているような雰囲気を作り出す
ことができる。
【0007】図18はスクリーンを時分割駆動する方式
の通信システムを示しており、液晶スクリーン16に画
像投影装置18、例えばプロジェクタから相手側の画像
が投影される。この液晶スクリーン16の背面側である
と共に話者と対向する視線の延長上の位置にはビデオカ
メラ12が設置される。
【0008】液晶スクリーン16は、図19aに示すよ
うに光散乱状態(スクリーン状態)あるいは光透過状態
に切替可能とされている。ビデオカメラ12はシャッタ
機能を有しており、液晶スクリーン16が光散乱状態で
あるか光透過状態であるかに応じて図19bに示すよう
にシャッタの開閉動作が制御される。
【0009】ここで、液晶スクリーン16が時点t1か
ら時点t2まで光散乱状態であるときには、液晶スクリ
ーン16に相手側の画像が表示されることからビデオカ
メラ12のシャッタは閉じられる。液晶スクリーンが時
点t2から時点t3まで光透過状態であるときにはプロジ
ェクタ18から相手側の画像が投影されても、プロジェ
クタ18からの光線が液晶スクリーン16を透過してし
まうため液晶スクリーン16に画像が表示されない。ま
た、話者TA側からの光線は液晶スクリーン16を透過
してビデオカメラ12に照射される。このため、ビデオ
カメラ12のシャッタを開くことにより話者TAを撮影
することができる。
【0010】このように、液晶スクリーン16の状態を
制御すると共に、液晶スクリーン16の状態に応じてビ
デオカメラ12のシャッタを制御することで、ハーフミ
ラーを用いる方法と同様に話者と相手側の視線を一致さ
せることができると共に、向き合いながら会話をしてい
るような雰囲気を作り出すことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ハーフミラーを用いる方式では、画像表示装置10で表
示された画像をハーフミラー14に写し出すことから、
装置が大きくなり小型化が困難であると共に、大画面化
が容易でなく、コストも高くなってしまう。また、ハー
フミラー14によって話者TA側からの光線の一部が反
射されてしまうので、ビデオカメラ12に入射される入
射光の光量は少なくなってしまう。さらに、ハーフミラ
ー14を用いて画像を歪みを生ずることなく大きく表示
する場合には、平面度の誤差が少ない高精度なハーフミ
ラーを用いなければならなず、通信システムがさらに高
価となってしまう。
【0012】また、液晶スクリーン16を時分割駆動す
る方式でも、液晶スクリーン16が光散乱状態とされて
いる期間中は、ビデオカメラ12のシャッタが閉じた状
態とされるので入射光の光量は少なくなってしまう。こ
のため、室内が十分明るくないときには撮影された画像
が暗くなってしまい、良好な画像を得ることができな
い。さらに、ビデオカメラ12で動きの早い被写体を撮
影すると、撮影された画像がコマ送りのような画像とな
ってしまい、動きの滑らかな画像を得ることができな
い。
【0013】そこで、この発明では、臨場感を維持しな
がら良好で滑らかな画像を表示して相互通信を行うこと
ができる通信システムを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る通信シス
テムは、第1の端末側のパターン表示可能なスクリーン
に、第1の端末側と接続された第2の端末側の画像を投
影する投影手段と、スクリーンでのパターン表示動作を
制御するスクリーン制御手段と、第2の端末側に供給す
る第1の端末側の画像を、スクリーンを介して撮影する
撮像手段とを有するものである。
【0015】この発明では、プロジェクタ等の投影手段
によって、対話者側の画像が例えば液晶スクリーンに投
影される。液晶スクリーンには、スクリーン制御手段に
よってパターン表示が行われる。この液晶スクリーンの
背面側には話者と対向する視線の延長上の位置にビデオ
カメラ等の撮像装置が設けられる。液晶スクリーンにパ
ターンが表示されると、パターン表示によって光散乱状
態とされた領域でプロジェクタから投影された画像が表
示されると共に、光透過状態とされた領域を用いてビデ
オカメラで話者側が撮影される。
【0016】また、パターン表示では、液晶スクリーン
が光散乱状態の領域と光透過状態の領域とに区分される
パターン表示状態と、光散乱状態の領域と光透過状態の
領域が入れ替えられたパターン反転表示状態とを所定時
間毎に切り換えたり、光透過状態とされるパターン非表
示状態と、光散乱状態の領域と光透過状態の領域とに区
分されるパターン表示状態とを所定時間毎に切り換えて
パターン表示が行われる。ここで、液晶スクリーンが光
透過状態とされるパターン非表示状態と、光散乱状態の
領域と光透過状態の領域とに区分されるパターン表示状
態とで切り換えが行われるときには、レベル制御手段に
よって、ビデオカメラで得られた画像信号の信号レベル
がパターン非表示状態とパターン表示状態で等しくなう
ように制御される。
【0017】さらに、パターン表示が行われたときに光
散乱状態の領域と光透過状態の領域とに区分される液晶
スクリーンとパターン表示が行われたときに光遮断状態
の領域と光透過状態の領域とに区分される液晶スクリー
ンとで液晶スクリーンを構成し、光遮断状態の領域に光
散乱状態の領域が重なるように2つの液晶スクリーンが
位置するものとされて、光散乱状態の領域を用いてプロ
ジェクタで投影された画像が表示されると共に、2枚の
液晶スクリーンの光透過状態の領域を介してビデオカメ
ラで話者側が撮影される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、この発明に係る通信システ
ムの実施の一形態について、図面を用いて詳細に説明す
る。
【0019】図1は、通信システムで用いられる撮像装
置(例えばビデオオカメラ)20と画像投影装置(例え
ばプロジェクタ)40と液晶スクリーン60の配置を示
した図である。プロジェクタ40は、例えば話者TA側
に設けられて、第1の端末側である話者TAの液晶スク
リーン60に、伝送路を介して供給された第2の端末側
である相手側の話者(以下「対話者」という)の画像が
投影される。液晶スクリーン60の背面側であると共に
話者TAと対向する視線の延長上の位置にはビデオカメ
ラ20が設置される。なお、ビデオカメラ20は、図2
Aに示すようにプロジェクタ40からの光線が入射され
ないように液晶スクリーン60から離れた位置に設置さ
れる。あるいは図2Bに示すようにビデオカメラ20に
レンズフード等が設けられて、プロジェクタ40からの
光線を遮ることができる状態で設置される。
【0020】図3はビデオカメラ20からの画像信号を
伝送信号に変換して対話者側に供給したり、対話者側か
ら供給された伝送信号を変換してプロジェクタ40で画
像を表示するための画像信号を生成する信号処理装置1
00Aの構成を示している。
【0021】図3において、ビデオカメラ20から供給
された画像信号Vinは、信号処理装置100Aの画像信
号入力部101でインピーダンス整合等が行われたの
ち、A/D変換部106に供給される。A/D変換部1
06では、供給されたアナログの画像信号Vinがディジ
タルの画像信号DVinに変換される。この画像信号DV
inは、画像信号符号化部108で符号化されて画像信号
DVC-Eとして送受信部140に供給される。
【0022】マイク等の音声入力装置30から供給され
た音声信号Sinは、音声信号入力部111に供給され
る。音声信号入力部111はアンプ等を用いて構成され
ており、音声信号Sinが所定の信号レベルとされてA/
D変換部116に供給される。A/D変換部116で
は、供給されたアナログの音声信号Sinがディジタルの
音声信号DSinに変換される。この音声信号DSinは、
音声信号符号化部118で符号化されて音声信号DSC
-Eとして送受信部140に供給される。
【0023】送受信部140では、画像信号DVC-Eお
よび音声信号DSC-Eが伝送に適した形態に変換されて
伝送信号TSとして伝送路70に送出される。一方、符
号化された画像信号や音声信号に基づく伝送信号RS
が、伝送路70を介して送受信部140に供給されたと
きには、符号化された画像信号DVC-Fや音声信号DS
C-Fが分離される。この送受信部140で得られた画像
信号DVC-Fは画像信号復号化部121に供給されると
共に音声信号DSC-Fは音声信号復号化部131に供給
される。
【0024】画像信号復号化部121では、画像信号D
VC-Fの復号化が行われる。この画像信号復号化部12
1で得られたディジタルの画像信号DV-Fは、D/A変
換部122によってアナログの画像信号SV-Fとされて
画像信号出力部123に供給される。
【0025】画像信号出力部123には画像投影装置で
あるプロジェクタ40が接続されており、画像信号出力
部123では、アナログの画像信号SV-Fに基づきプロ
ジェクタ40に対応した形式の画像信号SVoutが生成
される。この画像信号SVoutがプロジェクタ40に供
給されることにより、液晶スクリーン60に画像が投影
される。
【0026】音声信号復号化部131では、音声信号D
SC-Fの復号化が行われて、得られたディジタルの音声
信号DS-Fは、D/A変換部132によってアナログの
音声信号SS-Fとして音声信号出力部133に供給され
る。音声信号出力部133にはスピーカ等の音声出力装
置50が接続されており、音声信号出力部133では、
アナログの音声信号SS-Fの信号レベルが音量設定部
(図示せず)の設定状態に応じた信号レベルとされて音
声出力信号SSoutとして音声出力装置50に供給され
る。音声出力装置50では、音声出力信号SSoutに基
づいて音声が出力される。
【0027】また、信号処理装置100Aのスクリーン
駆動部151にはパターン信号生成部153が接続され
ており、パターン信号生成部153では液晶スクリーン
60で所定パターンを表示するためのパターン信号PS
が生成される。スクリーン駆動部151では、パターン
信号生成部153で生成されたパターン信号PSを用い
てスクリーン駆動信号DRが生成されて液晶スクリーン
60に供給される。このスクリーン駆動部151とパタ
ーン信号生成部153によって液晶スクリーン60での
パターン表示動作が制御される。
【0028】液晶スクリーン60は、例えば透明/光散
乱制御が可能で、高い透明性や高速応答性を有し、大画
面を容易に形成できるように、高分子材料中に液晶を分
散させた高分子分散液晶(PDCL:Polymer Dispersed
Liquid Crystal)が用いられる。この高分子分散液晶6
01を、図4に示すように一対の透明電極602a,6
02bで挟んだ構造とすることで液晶スクリーン60が
形成される。
【0029】ここで、図4Aに示すように透明電極60
2aと透明電極602b間に電圧が印加されていない状態
では、液晶分子601cの配向がそろっていないため入
射光は直進できず、液晶スクリーン60はくもりガラス
状とされる。また、図4Bに示すように透明電極間に駆
動電圧発生部603から駆動電圧VDRを印加したとき
には、全ての液晶分子601cが電界方向に配列するこ
とから入射光は直進し、液晶スクリーン60は透明ガラ
ス状とされる。
【0030】次に、信号処理装置100Aを用いた通信
システムの動作について説明する。図5は液晶スクリー
ン60でのパターン表示状態を示しており、パターン信
号PSを用いて生成されたスクリーン駆動信号DRに基
づき、液晶スクリーン60には例えば市松模様のパター
ンが表示される。なお図5において、斜線部はくもりガ
ラス状の光散乱状態とされた領域(以下「光散乱部分」
という)、他の部分は透明ガラス状の光透過状態とされ
た領域(以下「光透過部分」という)を示しており、以
下の図も同様である。
【0031】ここで、液晶スクリーン60に市松模様を
表示した状態でプロジェクタ40から画像が投影される
と、光散乱部分がスクリーンとされるので話者TA側か
ら画像を見ることができる。さらに、ビデオカメラ20
の焦点を話者TAに合わせておくことにより、液晶スク
リーン60の位置の画像がぼやけた状態とされて光透過
部分を介して話者TAを鮮明に撮影することができる。
【0032】また、液晶スクリーン60の表示パターン
は1つに限られるものではなく、例えば図6Aに示すよ
うに例えば市松模様のパターン表示状態と、図6Bに示
すように市松模様を白黒反転表示させたパターン反転表
示状態を所定時間Tkごとに切り換えて表示するものと
してもよい。この場合、光散乱部分と光透過部分が所定
時間Tkごとに入れ替えられるので、液晶スクリーン6
0の光透過部分を介して話者TA側の全体を撮影するこ
とができ、情報量が多く正確な画像を対話者に表示させ
ることができる。
【0033】ところで、上述の実施の形態では、パター
ン表示状態としたり、パターン表示状態とパターン反転
表示状態を所定時間毎に切り換えて表示する場合につい
て説明したが、ビデオカメラ20に入射される話者TA
側からの入射光の光量を増加させるために、パターン表
示状態と、液晶スクリーン60が光透過状態とされるパ
ターン非表示状態を所定時間毎に切り換えて、所定パタ
ーンを点滅表示するものとしてもよい。
【0034】図7は、所定パターンを点滅表示させる場
合の信号処理装置100Bの構成を示す図である。なお
図7において図3と対応する部分については同一符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0035】図7において、ビデオカメラ20から供給
された画像信号Vinは、画像信号入力部101を介して
増幅部102と遅延部103に供給される。増幅部10
2では、画像信号Vinが後述するように所定のレベルに
増幅されて画像信号Vin-aとしてマルチプレクサ104
に供給される。遅延部103では、増幅部102での信
号の遅延分だけ画像信号Vinが遅延される。この遅延さ
れた画像信号Vinは、画像信号Vin-bとして画像信号V
in-aに同期してマルチプレクサ104に供給される。
【0036】マルチプレクサ104では、後述するスク
リーン駆動部152で生成された選択制御信号CSに基
づき画像信号Vin-aあるいは画像信号Vin-bのいすれか
の信号が選択されてA/D変換部106に供給される。
A/D変換部106では、供給されたアナログの画像信
号Vin-aあるいは画像信号Vin-bがディジタルの画像信
号DVinに変換されたのち、画像信号符号化部108で
符号化されて画像信号DVC-Eとして送受信部140に
供給される。
【0037】また、信号処理装置100Bのスクリーン
駆動部152には、パターン信号生成部153が接続さ
れており、パターン信号生成部153からのパターン信
号PSを用いてスクリーン駆動信号DRが生成されて液
晶スクリーン60に供給される。また、スクリーン駆動
部152では、パターン信号に基づいて液晶スクリーン
60に表示されるパターンが所定周期で点滅表示される
ようにスクリーン駆動信号DRが生成される。このスク
リーン駆動部152とパターン信号生成部153によっ
て液晶スクリーン60でのパターン点滅表示動作が制御
される。さらに、液晶スクリーン60にパターンを表示
しているか否かを示す選択制御信号CSが生成されてマ
ルチプレクサ104に供給される。
【0038】次に、信号処理装置100Bを用いた通信
システムの動作を説明する。液晶スクリーン60では、
スクリーン駆動部152からのスクリーン駆動信号DR
に基づき、図8Aに示すようにパターン表示状態と図8
Bに示すようにパターン非表示状態が所定時間毎に切り
換える。ここで、パターン表示状態とされたときには、
光散乱部分がスクリーンとされるので話者TA側から画
像を見ることができる。また、ビデオカメラ20の焦点
を話者TAに合わせておくことにより、液晶スクリーン
60の位置の画像がぼやけた状態とされて、光透過部分
を介して話者TAを鮮明に撮影することができる。ま
た、パターン非表示状態とされたときには、光散乱部分
が光透過部分に切り換えられているので、光散乱部分で
話者TA側からの光線が遮られることなく話者TAを撮
影することができる。
【0039】ここで、パターン表示状態とパターン非表
示状態では、話者TA側からビデオカメラ20に入射さ
れる入射光の光量が異なる。このため、予め調整用被写
体(例えば白板)を液晶スクリーン60を介してビデオ
カメラ20で撮影し、パターン表示状態であるときに増
幅部102から得られる画像信号SVin-aとパターン非
表示状態であるときに遅延部103から得られる画像信
号SVin-bの信号レベルが等しくなるように増幅部10
2の利得が調整される。
【0040】このように、増幅部102の利得を調整す
ることにより、スクリーン駆動部152からの選択制御
信号CSに基づき、マルチプレクサ104でパターン表
示状態であるときに画像信号SVin-aを選択した場合と
パターン非表示状態のときに画像信号SVin-bを選択し
た場合とで、マルチプレクサ104から出力される画像
信号の信号レベルが差異を生じてしまうことがなく、明
るさが一定でノイズ等の影響の少ない良好な撮影画像を
対話者側に表示することができる。
【0041】ところで、上述の実施の形態では、パター
ン表示状態とされたときの光散乱部でプロジェクタ40
から照射された光を散乱するものとしたが、この光散乱
部で散乱された光がビデオカメラ20に入射されないよ
うに遮蔽することにより、さらに良好な話者側の撮影画
像を得ることもできる。
【0042】図9は、光散乱部で散乱された光がビデオ
カメラ20に入射されないように遮蔽することができる
液晶スクリーン62を用いた通信システムでの配置を示
している。ここで、液晶スクリーン62は、高分子分散
液晶等を用いて光散乱状態(くもりガラス状態)あるい
は光透過状態(透明ガラス状態)とすることができる液
晶スクリーン部(以下「スクリーン」という)62a
と、光遮断状態あるいは光透過状態とすることができる
液晶スクリーン部(以下「スクリーン」という)62b
を用いて構成される。
【0043】プロジェクタ40は、話者TA側に設けら
れて、伝送路を介して供給された画像が液晶スクリーン
62に投影される。ここで、液晶スクリーン62は、光
散乱状態光透過状態とすることができるスクリーン62
aが話者TA側とされる。液晶スクリーン60のスクリ
ーン62b側であると共に話者TAと対向する視線の延
長上の位置にはビデオカメラ20が設置される。なおビ
デオカメラ20は、上述したようにプロジェクタ40か
らの光線が入射されない位置に設置され、あるいはレン
ズフード等が設けられてプロジェクタ40からの光線を
遮ることができる状態で設置される。
【0044】図10は、このように2枚の液晶パネルで
構成された液晶スクリーンを用いる場合の信号処理装置
100Cの構成を示す図である。なお、図10におい
て、図3と対応する部分については同一符号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。
【0045】図10において、信号処理装置100Cの
スクリーン駆動部161にはパターン信号生成部153
が接続されており、スクリーン駆動部161では、パタ
ーン信号生成部153で生成されたパターン信号PSを
用いて、スクリーン62aを駆動するためのスクリーン
駆動信号DRaが生成されてスクリーン62aに供給され
ると共に、スクリーン62bを駆動するためのスクリー
ン駆動信号DRbが生成されてスクリーン62bに供給さ
れる。このスクリーン駆動部161とパターン信号生成
部153によって液晶スクリーン62でのパターン表示
動作が制御される。
【0046】次に、信号処理装置100Cを用いた通信
システムの動作について説明する。図11Aはスクリー
ン62aでの表示パターンを示しており、パターン信号
PSを用いて生成されたスクリーン駆動信号DRaに基
づき、スクリーン62aには例えば市松模様が表示され
る。また、図11Bはスクリーン62bの表示パターン
を示しており、スクリーン62bにもスクリーン62aと
同様にスクリーン駆動信号DRbに基づき市松模様のパ
ターンが表示される。なお、図11Bにおいて、格子状
部は光遮断状態とされた領域(以下「光遮断部分」とい
う)、他の部分は透明ガラス状の光透過部分を示してお
り、以下の図においても同様である。
【0047】スクリーン62bの光遮断部は、スクリー
ン62aの光散乱部と同じ形状で大きさ、あるいは同じ
形状で光散乱部よりも僅かに大きいものとされており、
スクリーン62aの光散乱部とスクリーン62bの光遮断
部とが重なり合うように液晶スクリーン62が形成され
ている。
【0048】ここで、液晶スクリーン62に市松模様を
表示した状態でプロジェクタ40から画像が投影される
と、スクリーン62aの光散乱部分がスクリーンとされ
るので話者TA側から画像を見ることができる。さら
に、ビデオカメラ20の焦点を話者TAに合わせておく
ことにより、液晶スクリーン60の位置の画像がぼやけ
た状態とされて光透過部分を介して話者TAを鮮明に撮
影することができる。さらに、スクリーン62bの光遮
断部分によってスクリーン62aの光散乱部分で散乱さ
れた光を遮断できるので、プロジェクタ40からの光線
の散乱光の影響を受けることなく良好な話者TAの画像
を撮影できる。
【0049】また、液晶スクリーン62の表示パターン
は1つに限られるものではなく、例えば図12A,12
Bに示すように例えば市松模様のパターンを表示するパ
ターン表示状態と、図12C,12Dに示すように市松
模様を白黒反転表示させたパターン反転表示状態を所定
時間Tkごとに切り換えて表示するものとしてもよい。
この場合、光散乱部分と光透過部分が所定時間Tkごと
に入れ替えられると共に、光遮断部分と光透過部分が所
定時間Tkごとに入れ替えられるので、光透過部分を介
して話者TA側の全体を撮影することができ、情報量が
多く正確な撮影画像を対話者に表示させることができ
る。
【0050】さらに、液晶スクリーン62では、話者T
A側からの入射光の光量を増加させるために、パターン
表示状態と、液晶スクリーン62が光透過状態とされる
パターン非表示状態を所定時間毎に切り換えて、所定パ
ターンを点滅表示するものとしてもよい。
【0051】図13は、所定パターンを点滅表示させる
場合の信号処理装置100Dの構成を示す図である。な
お図13において図10と対応する部分については同一
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0052】図13において、ビデオカメラ20から供
給された画像信号SVinは、信号処理装置100Aの画
像信号入力部101を介してA/D変換部106に供給
される。A/D変換部106では、供給されたアナログ
の画像信号SVinがディジタルの画像信号DVinに変換
されて増幅部107に供給される。増幅部107では、
後述するスクリーン駆動部162からの利得制御信号C
Tに基づいて利得が制御される。この増幅部107によ
って、画像信号DVinの信号レベルが調整されて画像信
号符号化部108に供給される。画像信号符号化部10
8では、信号レベルが制御された画像信号DVinが符号
化されて画像信号DVC-Eとして送受信部140に供給
される。
【0053】信号処理装置100Dのスクリーン駆動部
162にはパターン信号生成部153が接続されてお
り、スクリーン駆動部162では、パターン信号生成部
153で生成されたパターン信号PSを用いて、スクリ
ーン62aを駆動するためのスクリーン駆動信号DRaが
生成されてスクリーン62aに供給されると共に、スク
リーン62bを駆動するためのスクリーン駆動信号DRb
が生成されてスクリーン62bに供給される。また、ス
クリーン駆動部162では、パターン信号に基づいて液
晶スクリーン62に表示されるパターンが所定周期で点
滅表示されるようにスクリーン駆動信号DRa,DRbが
生成される。さらに、液晶スクリーン62にパターンを
表示しているか否かに基づいて増幅部107の利得を制
御するための利得制御信号CTが生成されて増幅部10
7に供給される。
【0054】なお、図13の信号処理装置100Dで
は、ディジタルの画像信号DVinの信号レベルを増幅部
107で制御するものとしたが、アナログの画像信号S
Vinの信号レベルを制御することもできる。また、図7
に示すように増幅部と遅延部とマルチプレクサを設け
て、画像信号DVinあるいは画像信号SVinを増幅部と
遅延部で処理し、液晶スクリーン62の表示状態に応じ
ていずれかで処理された画像信号を用いることもでき
る。さらに、図7においても図13と同様に、液晶スク
リーン60の表示状態に応じて増幅部の利得を制御する
ものとしても良いことは勿論である。
【0055】次に、信号処理装置100Dを用いた通信
システムの動作を説明する。スクリーン62a,62bに
は、スクリーン駆動部162からのスクリーン駆動信号
DRa,DRbに基づき、図14A、14Bに示すように
市松模様のパターンが表示されるパターン表示状態と、
図14C、14Dに示すようにパターン非表示状態が所
定時間毎に切り換えられる。
【0056】ここで、パターン表示状態とされたときに
は、光散乱部分がスクリーンとされるので話者TA側か
ら画像を見ることができる。また、ビデオカメラ20の
焦点を話者TAに合わせておくことにより、液晶スクリ
ーン60の位置の画像がぼやけた状態とされて光透過部
分を介して話者TAを鮮明に撮影することができる。ま
た、スクリーン62bの光遮断部分によってスクリーン
62aの光散乱部分で散乱された光を遮断できるので、
プロジェクタ40からの光線の散乱の影響を受けること
なく話者TA側を撮影することができる。さらに、パタ
ーン非表示状態とされたときには、光散乱部分が光透過
部分に切り換えられているので、光散乱部分で話者TA
側からの光線が遮られることなく話者TAを撮影するこ
とができる。
【0057】ここで、パターン表示状態とパターン非表
示状態では、話者TA側からビデオカメラ20に入射さ
れる入射光の光量が異なる。このため、予め調整用被写
体(例えば白板)を液晶スクリーン62を介してビデオ
カメラ20で撮影し、パターン表示状態であるときに増
幅部107から得られる画像信号DVinと、パターン非
表示状態であるときに増幅部107から得られる画像信
号DVinの信号レベルが等しくなるように、増幅部10
7の利得が調整される。
【0058】このように、増幅部107の利得を調整す
ると共にスクリーン駆動部162からの利得制御信号C
Tに基づき増幅部107の利得を制御される。すなわち
利得制御信号CTに基づき、パターン表示状態であるか
パターン非表示状態であるかに応じて調整された利得を
選択することにより増幅部107の利得を設定すること
により、パターン表示状態とパターン非表示状態とで増
幅部107から出力され画像信号DVinの信号レベルが
差異をしょうじてしまうことがなく明るさが一定でノイ
ズ等の影響の少ない良好な撮影画像を対話者側に表示す
ることができる。
【0059】ところで、上述の実施の形態では、表示パ
ターンとして例えば市松模様のパターンを表示するもの
としたが、表示パターンは市松模様に限られるものでは
なく、図15Aに示すように光透過部分、あるいは光散
乱部分と光遮断部分が多角形状となるようにパターンを
表示してもよい。さらに円形状のパターンを表示するこ
ともできる。また、いわゆるセグメント方式のように、
表示するパターンに応じて図15Bに示すように液晶の
透明電極を形成してパターン表示を行うものとしたり、
ドットマトリックス方式のように縦横に並んでいる表示
画素を複数点灯させて図15Cに示すように所望のパタ
ーンを表示するものとしてもよい。また、ドットマトリ
ックス方式のように表示画素を複数点灯させてパターン
を形成する場合には、パターンの形状を容易に変更する
ことができる。
【0060】このように、上述の実施の形態によれば、
話者と相手側の視線を一致させることができると共に、
撮像装置に入射される入射光は、液晶スクリーンによる
光量減少分が少ないものされるので、スタジオ照明のな
い家庭内を撮影した場合であっても、液晶スクリーンに
ノイズが少なく動きの滑らかな良好な画像を表示させる
ことができる。このため、話者はあたかも同じ部屋で相
手側と向き合いながら会話をしているような雰囲気を作
り出すことができると共に、例えば離れた位置に住んで
いても同居している感覚を得ることができる。また、液
晶スクリーンを病室等に設けて、自宅内の画像を写し出
すことで、あたかも自宅療養しているような環境で治療
を行うこともできる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
スクリーン制御手段によって第1の端末側のスクリーン
にパターン表示が行われると共に、投影手段によってス
クリーンに第1の端末側と接続された第2の端末側の画
像が投影されて、パターン表示が行われたスクリーン上
に画像が表示される。また、このスクリーンを介して撮
像手段によって第2の端末側に供給する第1の端末側の
画像が撮影されると共に、撮像装置は話者と対向する視
線の延長上の位置に設けられる。このため、第1の端末
側の話者と第2の端末側の相手と視線を一致させること
ができるので向き合いながら会話をしているような雰囲
気を作り出すことができると共に、第1の端末側の話者
と第2の端末側の相手が同居しているような臨場感を得
ることができる。
【0062】また、スクリーンは液晶を用いたスクリー
ンが用いられるので、安価な構成で画像を大きく表示さ
せることができる。
【0063】さらに、スクリーンが光散乱状態の領域と
光透過状態の領域とに区分されるパターン表示状態と、
光散乱状態の領域と光透過状態の領域とが入れ替えられ
たパターン反転表示状態が所定時間毎に切り換えられる
ので、第1の端末側の全体を撮影することができ情報量
が多く正確な画像を第2の端末側に表示させることがで
きる。また、スクリーンが光透過状態とされるパターン
非表示状態と、スクリーンが光散乱状態の領域と光透過
状態の領域とに区分されるパターン表示状態が所定時間
毎に切り換えられるので、撮像装置に入射される入射光
の光量を大きくすることができる。この場合、レベル制
御手段によって、スクリーンがパターン非表示状態であ
るかパターン表示状態であるかによらず第1の端末側の
画像を撮影して得られた画像信号の信号レベルが所定レ
ベルに制御されるので、室内等で撮影を行ってもノイズ
が少なく明るさが一定である良好な画像を得ることがで
きる。
【0064】また、液晶を用いたスクリーンは、パター
ン表示状態であるときに光散乱状態の領域と光透過状態
の領域とに区分される第1のスクリーンと、パターン表
示状態であるときに光遮断状態の領域と光透過状態の領
域とに区分される第2のスクリーンで構成されると共
に、光遮断状態の領域に光散乱状態の領域が重なるよう
に第1のスクリーンと前記第2のスクリーンが位置する
ものとされる。このため、光散乱状態とされた領域での
散乱光が光遮断状態の領域で遮断されて、投影手段から
の光線の散乱の影響を受けることなく撮像手段で第1の
端末側の画像を撮影できる。
【0065】また、液晶を用いたスクリーンは、ドット
マトリックス状の透明電極を有するものとすることで、
表示パターンを任意の形状に切り換えることも容易にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る通信システムの配置を示す図で
ある。
【図2】ビデオカメラの設置方法を示す図である。
【図3】信号処理装置の構成を示す図である。
【図4】液晶スクリーンの動作を説明するための図であ
る。
【図5】液晶スクリーンの表示パターンを示す図であ
る。
【図6】他のパターン表示動作を示す図である。
【図7】信号処理装置の他の構成を示す図である。
【図8】他のパターン表示動作を示す図である。
【図9】通信システムの他の構成を示す図である。
【図10】信号処理装置の構成を示す図である。
【図11】液晶スクリーンの表示パターンを示す図であ
る。
【図12】他のパターン表示動作を示す図である。
【図13】信号処理装置の他の構成を示す図である。
【図14】他のパターン表示動作を示す図である。
【図15】他の表示パターンを示す図である。
【図16】従来の通信システムの配置を示す図である。
【図17】ハーフミラーを用いた通信システムを示す図
である。
【図18】スクリーンを時分割駆動する通信システムを
示す図である。
【図19】スクリーンを時分割駆動したときの動作を説
明するための図である。
【符号の説明】
20・・・撮像装置(ビデオカメラ)、40・・・画像
投影装置(プロジェクタ)、60,62・・・液晶スク
リーン、62a,62b・・・液晶スクリーン部(スクリ
ーン)、100A,100B,100C,100D・・
・信号処理装置、102,107・・・増幅部、103
・・・遅延部、104・・・マルチプレクサ、106,
116・・・A/D変換部、108・・・画像信号符号
化部、118・・・音声信号符号化部、121・・・画
像信号復号化部、122,132・・・D/A変換部、
123・・・画像信号出力部、131・・・音声信号復
号化部、133・・・音声信号出力部、140・・・送
受信部、151,152,161,162・・・スクリ
ーン駆動部、153・・・パターン信号生成部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離れて位置する複数の端末側を接続して相
    互通信を行う通信システムにおいて、 第1の端末側のパターン表示可能なスクリーンに、前記
    第1の端末側と接続された第2の端末側の画像を投影す
    る投影手段と、 前記スクリーンでのパターン表示動作を制御するスクリ
    ーン制御手段と、 前記第2の端末側に供給する前記第1の端末側の画像
    を、前記スクリーンを介して撮影する撮像手段とを有す
    ることを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 前記スクリーンは、液晶を用いて構成さ
    れたスクリーンを用いることを特徴とする請求項1記載
    の通信システム。
  3. 【請求項3】 前記スクリーン制御手段によって前記ス
    クリーンを制御し、前記スクリーンをパターン表示状態
    として光散乱状態の領域と光透過状態の領域を形成し、 前記スクリーンの光散乱状態の領域を用いて前記投影手
    段で投影された画像を表示すると共に、前記スクリーン
    の光透過状態の領域を介して前記第1の端末側の画像を
    前記撮像手段で撮影することを特徴とする請求項2記載
    の通信システム。
  4. 【請求項4】 前記スクリーン制御手段によって前記ス
    クリーンを制御し、前記スクリーンが光散乱状態の領域
    と光透過状態の領域とに区分されるパターン表示状態
    と、前記光散乱状態の領域と前記光透過状態の領域とが
    入れ替えられたパターン反転表示状態とを、所定時間毎
    に切り換えるものとし、 前記スクリーンの光散乱状態の領域を用いて前記投影手
    段で投影された画像を表示すると共に、前記スクリーン
    の光透過状態の領域を介して前記第1の端末側の画像を
    前記撮像手段で撮影することを特徴とする請求項2記載
    の通信システム。
  5. 【請求項5】 前記スクリーン制御手段によって前記ス
    クリーンを制御し、前記スクリーンが光透過状態とされ
    るパターン非表示状態と、前記スクリーンが光散乱状態
    の領域と光透過状態の領域とに区分されるパターン表示
    状態とを、所定時間毎に切り換えるものとし、 前記スクリーンの光散乱状態の領域を用いて前記投影手
    段で投影された画像を表示すると共に、前記スクリーン
    の光透過状態の領域を介して前記第1の端末側の画像を
    前記撮像手段で撮影することを特徴とする請求項2記載
    の通信システム。
  6. 【請求項6】 前記スクリーンが前記パターン非表示状
    態であるか前記パターン表示状態であるかに応じて、前
    記撮像手段で得られた画像信号の信号レベルを制御する
    レベル制御手段を有し、 前記レベル制御手段では、前記スクリーンが前記パター
    ン非表示状態であるときと前記パターン表示状態である
    ときとで画像信号の信号レベルが一致するように制御す
    ることを特徴とする請求項5記載の通信システム。
  7. 【請求項7】 前記液晶を用いたスクリーンは、 パターン表示状態であるときに光散乱状態の領域と光透
    過状態の領域とに区分される第1のスクリーンと、パタ
    ーン表示状態であるときに光遮断状態の領域と光透過状
    態の領域とに区分される第2のスクリーンで構成される
    と共に、前記光遮断状態の領域に前記光散乱状態の領域
    が重なるように前記第1のスクリーンと前記第2のスク
    リーンが位置するものとされ、 前記第1のスクリーンの光散乱状態の領域を用いて前記
    投影手段で投影された画像を表示すると共に、前記第1
    および第2のスクリーンの光透過状態の領域を介して前
    記第2のスクリーン側から前記第1の端末側の画像を前
    記撮像手段で撮影することを特徴とする請求項2記載の
    通信システム。
  8. 【請求項8】 前記液晶を用いたスクリーンは、ドット
    マトリックス状の透明電極を有することを特徴とする請
    求項2記載の通信システム。
  9. 【請求項9】 前記撮像手段は、前記第1の端末側の話
    者と対向する視線の延長上の位置に設けることを特徴と
    する請求項2記載の通信システム。
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JP2020187275A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 凸版印刷株式会社 調光システム

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