JP2000050023A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JP2000050023A
JP2000050023A JP10214632A JP21463298A JP2000050023A JP 2000050023 A JP2000050023 A JP 2000050023A JP 10214632 A JP10214632 A JP 10214632A JP 21463298 A JP21463298 A JP 21463298A JP 2000050023 A JP2000050023 A JP 2000050023A
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Kyoichi Yoshizawa
京一 吉澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラテンガラスの画像読取位置に汚れが付着
していても、この汚れで隠されていた原稿の部分の画像
データを読み取ることができる画像入力装置を提供す
る。 【解決手段】 第1画像データに黒スジε1がある場
合、CPUは、プラテンガラス310Aを初期位置から
再読取位置まで主走査方向にX移動させ、原稿Dを同じ
面を向けてプラテンガラス310Aまで再搬送させ、C
CDセンサに原稿を再読取させ、第2画像データを得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取位置に対
して、原稿を副走査方向に搬送し、画像読取位置を通過
する原稿の画像を読み取るシートスルースキャン方式の
画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スキャナをプラテンガラス上の画
像読取位置に対して固定しておいて、画像読取位置に対
して、自動原稿搬送装置により原稿を所定の速度で副走
査方向に移動させ、画像を読み取る、いわゆるシートス
ルースキャン方式の画像入力装置を備えた複写機が普及
しつつある。
【0003】このようなスキャン方式によれば、複数枚
の原稿を連続して画像読取位置に送りながら、そのまま
画像を読み取って排紙トレイに排出することができるの
で、原稿読取速度を極めて向上させることができるとい
う利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシートスルースキャン方式の画像入力装置において
は、塵の混入などにより画像読取位置のプラテンガラス
に汚れがあると、この汚れがたとえ点状で、1箇所であ
ったとしても、原稿を読み取る際にこの汚れを常時読み
取るため、この汚れで原稿が端から端までスジ状に隠さ
れてしまう。したがって、従来の画像入力装置では、汚
れで隠された原稿のスジ状部分の画像を読み取ることが
できなくなった。しかも、汚れを常時読み取るため、原
稿が端から端までスジ状に汚れているのと同じ結果とな
り、読み取って得られた画像データに副走査方向に連続
する黒スジ部分ができた。
【0005】このような事態を解消するためには、原稿
読取の前に、あるいは原稿読取の最中に、作業者が画像
読取位置が汚れているか否か調べ、汚れている場合に
は、プラテンガラスを清掃して、画像読取位置の汚れを
取り除くことになるが、このような作業は煩雑である。
【0006】また、黒スジがあれば、当該黒スジ部分の
画像データを白データに置換する処理が従来からなされ
ているが、これでは白スジとなるだけで原稿画像を完全
に再現できない。
【0007】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、プラテンガラスの画像読取位置に汚れが付
着していても、この汚れで隠されていた原稿画像の部分
を読み取ることができる画像入力装置を提供することを
第1の目的とする。
【0008】また、プラテンガラスの画像読取位置に汚
れが付着していても、黒スジのない原稿画像を完全に再
現できる画像入力装置を提供することを第2の目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明に係る画像入力装置は、プラテンガラス
上の画像読取位置に対して、原稿を副走査方向に搬送す
る搬送手段と、搬送される原稿の画像を前記画像読取位
置で読み取る画像読取手段と、画像読取手段が読み取っ
て得られた画像データを記憶する記憶手段と、記憶手段
に記憶された画像データに基づいて、副走査方向に連続
する黒スジの有無を検出する黒スジ検出手段と、黒スジ
検出手段が黒スジを検出した場合、読み取った原稿とプ
ラテンガラスとの相対位置を副走査方向と直交する主走
査方向に変化させた状態で、当該原稿を前記画像読取手
段に再読み取りさせる再読取制御手段と、を備えること
を特徴とする。
【0010】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明に係る画像入力装置においては、前記再読取制御手
段は、再読み取りにより得られた画像データを前記記憶
手段に格納すると共に、記憶手段が記憶する画像データ
と、再読み取りにより得られた画像データとの一方の黒
スジ部分を、他方の画像データ中の前記一方の黒スジに
対応する画像データ部分で置換することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像入力装置
の実施の形態を、デジタル複写機に適用した場合につい
て説明する。
【0012】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
係るデジタル複写機(以下、単に「複写機」という。)
の全体の構成を示す図である。同図に示すように、この
複写機1は、大きく分けて、プリンタ部100と、自動
原稿搬送装置200Aと、画像読取部300Aと、制御
部400Aからなっている。
【0013】プリンタ部100は、静電転写方式で原稿
画像を再現する公知のものであって、感光体ドラム11
1を中心として構成される画像形成部110と、画像形
成部110の上部に配設される露光走査部120と、記
録シートSに転写されたトナー像を定着する定着器13
0などを備えている。
【0014】画像形成部110は、不図示の駆動装置に
より予め定められた所定のシステムスピードで図示矢印
a方向に回転駆動される感光体ドラム111と、この感
光体ドラム111の周囲に配設されるクリーナ112、
帯電チャージャ113、現像器114、転写チャージャ
115、除電チャージャ116などからなる。
【0015】露光走査部120は、レーザダイオード1
21、ポリゴンミラー122、反射ミラー123などを
備える。レーザダイオード121は、制御部400Aか
ら受信した画像データで光変調されたレーザ光を出射す
る。この光変調されたレーザ光は、定速で回転駆動され
るポリゴンミラー122のミラー面で反射して偏向され
た後、反射ミラー123で反射され、画像形成部110
の感光体ドラム111表面を露光走査する。
【0016】感光体ドラム111は、クリーナ112で
残留トナーが除去されると共に、不図示のイレーサラン
プに照射されて残留電荷が除電された後、帯電チャージ
ャ113により一様に帯電された状態で上記露光を受け
る。これにより、感光体ドラム111の表面の感光体に
静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器114
によりトナーの供給を受けて現像され、感光体ドラム1
11の表面にトナー像が形成される。
【0017】この感光体ドラム111における作像動作
と同期して、感光体ドラム111と転写チャージャ11
5間の転写位置に記録シートSが搬送されてきており、
この転写位置における転写チャージャ115−感光体ド
ラム111間の転写電圧により感光体ドラム111上の
トナー像が記録シートS上に静電転写される。トナー像
が転写された記録シートSは、除電チャージャ116に
より残留電荷が除電された後、搬送ベルト131を介し
て定着器130に搬送され、トナーが熱定着された後、
不図示の排紙トレイ上に排出され、これにより受信した
画像データに基づく画像形成が終了する。
【0018】なお、記録シートSの両面にコピーするモ
ード(以下、「両面コピーモード」という)の場合に
は、第1面複写済みの記録シートSは、定着器130か
ら不図示の再給紙路に送り出されて表裏反転された後、
第2面の画像の作像に同期して再給紙路から転写位置に
再搬送されるようになっている。
【0019】自動原稿搬送装置200は、原稿載置台2
01Aにセットされた所定サイズ(本実施の形態ではJ
IS規格A4サイズの横置き専用として説明する。)の
原稿Dを、画像読取部300Aのプラテンガラス310
A上の画像読取位置Rを経由して搬送し、原稿排出部2
70に排出するものであって、シートスルースキャン方
式専用となっている。
【0020】この自動原稿搬送装置200Aは、原稿載
置台201Aにセットされた原稿Dを給紙ローラ21
1、捌きローラ212により1枚ずつ送り出す原稿給紙
部DF0と、この送り出された原稿Dを搬送ローラ22
1,222,223により画像読取位置Rまで搬送する
第1搬送部DF1と、画像読取位置Rを通過した原稿D
を同じ面を向けた状態で、搬送ローラ224,225,
226,227,223により再び画像読取位置Rに搬
送する第2搬送部DF2と、画像読取位置Rを通過した
原稿Dを搬送ローラ224,225,228、搬送ロー
ラ228,225によりスイッチバックさせて表裏反転
させた後、表裏反転した状態で搬送ローラ229、22
3により再び画像読取位置Rに搬送する第3搬送部DF
3と、画像読取位置Rを通過した原稿Dを搬送ローラ2
24,230,231,232により排出ローラ240
まで導く第4搬送部DF4と、面が白色に形成され、画
像読取位置Rにおいて原稿Dをプラテンガラス310A
に押し当てるパッド250と、各搬送部の交差する部分
で原稿Dの搬送経路の切換を行う切換爪261,262
とを備えている。
【0021】各搬送部DF1〜DF4には、それぞれ一
対のガイド板が対向配置されてなる搬送ガイドG1〜G
4が設けられており、原稿Dが各搬送ガイドにガイドさ
れながら円滑に搬送されるようになっている。各搬送部
DF1〜DF4の各ローラは、図示しないモータにより
駆動されると共に、各切換爪261,262は、同じく
図示しないソレノイドにより付勢され、その爪先の方向
を切り換えられるようになっている。また、なお、原稿
給紙部DF0には、原稿押上板204上に原稿Dがセッ
トされているか否かを光学的に検出するセンサSE1が
設けられ、第1搬送部DF1には、原稿Dの搬送時にこ
の原稿Dの搬送方向先端を機械的に検出するセンサSE
2が設けられている。
【0022】原稿載置台201Aは、不図示の本体フレ
ームに取着された載置台基台202と、載置台基台20
2の主走査方向両端に原稿Dの長手方向の長さに合わせ
て対向配置される一対のガイド(なお、図1においては
手前側のみ図示している。)203と、原稿Dを積層載
置する原稿押上板204と、先端が原稿押上板204裏
面と当接し、軸周りに回動される押上レバー205と、
押上レバー205の下部に取着される引っ張りバネ20
6およびプランジャを有するソレノイド207などを備
えている。
【0023】図1においては、プランジャが後退した状
態を示しており、この状態では引っ張りバネ206のバ
ネ力で押上レバー205の先端が原稿押上板204を上
方に押し上げる。これに伴い、原稿押上板204と給紙
ローラ211間に原稿Dが挟まれ、この結果、原稿Dを
最上部から1枚ずつ送り出すことができる。プランジャ
を前進させると、引っ張りバネ206のバネ力に抗して
押上レバー205の先端が原稿押上板204を下方に押
し下げる。これに伴い、原稿押上板204と給紙ローラ
211とが離間され、この結果、原稿押上板204上に
原稿Dをセットすることができる。
【0024】画像読取部300Aは、画像読取位置Rに
配設されるプラテンガラス310Aと、自動原稿搬送装
置200Aにより一定速度でプラテンガラス310Aに
送られてくる原稿Dを画像読取位置Rにおいてライン状
に照射する固定のスキャナ320と、ライン状に照射さ
れた原稿Dからの反射光で原稿画像を読み取る画像入力
ヘッド部330とを備えている。
【0025】スキャナ320は、棒状に形成され、画像
読取位置Rを斜めから照射する露光ランプ321と、露
光ランプ321から画像読取位置Rと異なる方向に出射
された光を画像読取位置Rに反射するランプ反射鏡32
2と、画像読取位置Rの直下に配設される反射ミラー3
23とからなる。入力ヘッド部330は、集光レンズ3
31と、CCDラインセンサ(以下、単に「CCDセン
サ」と記す。)332とからなる。
【0026】露光ランプ321およびランプ反射鏡32
2に照射され、画像読取位置Rを通過する原稿Dからの
反射光は、反射ミラー323によってプラテンガラス3
10Aと平行な方向に反射されて、集光レンズ331に
入射され、CCDセンサ332のセンサ面で結像する。
CCDセンサ332は、原稿DにおけるA4の横サイズ
と同じ範囲の1ライン分の入射した反射光を1画素毎に
電気信号に変換して制御部400Aに出力する。制御部
400Aは、当該電気信号を多値のデジタル信号に変換
し、さらに輪郭強調などの画質改善のため必要な処理を
施してから、内部の画像メモリ404(図3参照)に画
像データを一旦格納する。画像メモリ404に格納され
た画像データは、必要に応じて読み出され、この画像デ
ータに基づいて上記プリンタ部100において再現画像
が形成される。
【0027】ところで、塵などが付着して画像読取位置
Rの一部が汚れた場合には、上記したように、この汚れ
で原稿の一部が隠されて、その部分の画像を読み取るこ
とができなくなる。そこで、画像読取部300Aは、プ
ラテンガラス310Aの左右両側に張架され、プラテン
ガラス310Aをスライド可能に支持するガイド31
1,312と、プラテンガラス310Aを紙面に垂直な
方向(主走査方向)に移動するプラテンガラス移動装置
340(図2)とを備え、プラテンガラス310Aを主
走査方向に移動させることにより、汚れで隠されていた
原稿の部分の画像を読み取ることができるようになって
いる。
【0028】図2は、図1の矢印Aから見たプラテンガ
ラス310Aおよびプラテンガラス移動装置340の構
成を示す図である。なお、煩雑さを避けるため、パッド
250や、ガイド311,312等の図示は、省略され
ている。
【0029】プラテンガラス移動装置340は、不図示
の本体フレームに取着されたステッピングモータ341
と、ステッピングモータ341の回転軸342に取着さ
れたギア343と、ギア343と噛合されると共に、プ
ラテンガラス310Aの一端部と当接され、ステッピン
グモータ341の回転に伴って回転軸344周りに回転
駆動される偏心カム345と、本体フレーム346とプ
ラテンガラス310Aの他端部との間に配設されるバネ
347とからなる。
【0030】図2においては、実線で偏心カム345の
短径部がプラテンガラス310A端部と当接するプラテ
ンガラス310Aの初期位置の状態を示しており、この
状態でギア343を所定のステップ角回転させると、偏
心カム345が回転され、これに伴い偏心カム345の
長径部がプラテンガラス310Aと当接し、プラテンガ
ラス310Aが図中の点線で示す再読取位置まで距離X
だけ主走査方向に移動される。
【0031】なお、画像読取部300Aのハウジング上
部手前側の操作しやすい位置には、操作者の入力操作を
受け付けるための操作パネルOP(図3参照)が設置さ
れており、これにより操作者が、複写部数、両面コピー
などのコピーモードを設定し、あるいはコピー開始を指
示できるようになっている。
【0032】図3は、制御部400Aおよびこの付近の
構成を示すブロック回路図である。制御部400Aは、
CPU401を中心として、このCPU401に、CP
U401の動作手順を示すプログラムや、当該プログラ
ム実行時に使用する初期値などを予め格納したROM4
02、CPU401の作業領域などを提供するRAM4
03、原稿Dを読み取って得られた画像データを一時的
に格納する画像メモリ404などが接続されて構成され
ている。
【0033】また、CPU401には、操作パネルO
P、自動原稿搬送装置200AにおけるセンサSE1,
SE2や、ソレノイド207、画像読取部300Aにお
けるCCDセンサ332や、ステッピングモータ34
1、プリンタ部100におけるレーザダイオード121
などが接続されている。
【0034】CPU401は、ROM402に格納され
たプログラムに基づいて、操作パネルOP、自動原稿搬
送装置200A、画像読取部300A、プリンタ部10
0の各部に動作を指示して装置全体を統一的に制御し、
円滑なコピー動作を実現する。
【0035】図4は、制御部400AのCPU401に
よる制御動作を示すメインルーチンのフローチャートで
ある。CPU401は、装置本体に電源が投入される
と、ROM402から初期化プログラムを読み出してR
AM403や、自動原稿搬送装置200A、画像読取部
300A、プリンタ部100の各部を初期状態に設定し
(ステップS10)、内部タイマーをスタートし(ステ
ップS20)、ルーチンの時間が一定になるよう監視す
る(ステップS70)。そして、CPU401は、操作
パネルOPからコピーモードなどの各種キー入力を受け
付ける複写モード設定処理(ステップS30)、原稿D
を搬送しつつ読み取って画像データを得る原稿読取処理
(ステップS40)、得られた画像データに基づいて記
録シートSに再現画像をプリントするプリント処理(ス
テップS50)、上記以外のその他の処理(ステップS
60)を順次実行する。
【0036】なお、複写モード設定処理(ステップS3
0)において、コピースタートキーのキー入力を受け付
けた場合には、CPU401は、RAM403のワーク
エリアに設けられた原稿読取フラグに「1」をセットす
るようになっている。
【0037】図5は、図4の原稿読取処理(ステップS
40)のサブルーチンを示すフローチャートである。こ
のサブルーチンにおいては、CPU401は、先ず、原
稿読取フラグが「1」か否か、即ちコピースタートキー
が押されたか否か判断し、コピースタートキーが押され
ていなければ(原稿読取フラグ=「0」)、図4のメイ
ンルーチンにリターンする。コピースタートキーが押さ
れていれば(原稿読取フラグ=「1」)、CPU401
は、センサSE1の検出結果に基づいて原稿載置台20
1Aに原稿Dがセットされているか否か判断する(ステ
ップS402)。原稿Dがセットされていれば(ステッ
プS402でY)、CPU401は、給紙ローラ21
1、捌きローラ212を駆動して第1搬送部DF1によ
り原稿Dを画像読取位置Rまで搬送する(ステップS4
03)。そして、CPU401は、原稿Dが画像読取位
置R上を通過する際に、CCDセンサ332により原稿
Dの画像を主走査方向(副走査方向と直交する方向)に
1ラインずつ読み取って、AD変換等の必要な信号処理
を施した後、読み取って得られた画像データを画像メモ
リ404に記憶させる(ステップS404)。
【0038】図6は、画像読取処理の状態を示す図であ
り、特に、図6(a)は、左から順に、原稿Dが原稿載
置台201(図においてはガイド203のみ図示)にセ
ットされた状態と、プラテンガラス310Aが初期位置
にある状態と、画像メモリ404に記憶された画像デー
タとを、それぞれ示している。また、図中のDuは、プ
ラテンガラス310Aの画像読取位置R上の汚れを示し
ている。
【0039】CPU401は、センサSE2が原稿Dの
搬送方向先端を検出すると内部タイマーを起動し、この
内部タイマーの計時時間と、原稿Dの搬送速度とに基づ
いて、原稿Dの搬送方向先端が画像読取位置Rに到達す
る前の所定のタイミングでCCDセンサ332に原稿の
読取開始を指示し、原稿Dの搬送方向後端が画像読取位
置Rを通過した後の所定のタイミングで原稿の読取終了
を指示し、画像データを得るようにしている。このた
め、画像メモリ404に記憶される画像データには、図
6(a)に示すように、原稿自体の領域を読み取って得
られた原稿領域αと、この原稿より前の領域を読み取っ
て得られた原稿前領域βと、原稿より後の領域を読み取
って得られた原稿後領域γとが含められる。因みに、原
稿前領域βと、原稿後領域γとの画像データは、画像読
取位置R上のパッド250を読み取って得られたデータ
であり、汚れDuがない限り、白となる。
【0040】汚れDuがある場合、原稿Dの汚れDu上
を通過する部分δ1が汚れDuに隠されてしまうので、
この部分δ1の画像を読み取ることができなくなり、汚
れDuを読み取ることになる。このため、画像メモリ4
04に記憶される画像データには、原稿前領域β、原稿
領域α、原稿後領域γにわたって副走査方向に連続する
黒スジε1ができる。したがって、CPU401は、画
像メモリ404に記憶された原稿前領域βと原稿後領域
γとの画像データをサーチすると共に、場合によって
は、原稿領域αの画像データをサーチして、各領域に黒
スジが有るか否か判断する(図5、ステップS40
5)。
【0041】図7は、黒スジ有無の判定の態様を示す図
である。原稿前領域βと原稿後領域γでは、画像読取位
置R上のパッド250を読み取って得られたデータであ
るから、汚れDuがないとサーチの結果白となり、パッ
ド250とプラテンガラス310Aとのいずれかの画像
読取位置Rに汚れDuがあると、サーチの結果黒スジと
なる。このため、汚れDuの有無で、原稿前領域βと原
稿後領域γとの両領域とも白の場合と、原稿前領域βと
原稿後領域γとの一方の領域だけ白の場合と、両領域と
も黒で黒スジ有りの場合とに、場合分けができる。この
内、原稿前領域βと原稿後領域γとの両領域とも白、あ
るいは原稿前領域βと原稿後領域γとの一方の領域だけ
白の場合に、原稿領域αに黒スジがあることもあり得る
が、これらの場合に原稿領域αに黒スジがあるのが極め
てまれで、しかも汚れDuが付着しても、この付着時間
が極めて短いのがほとんどであるから、黒点程度に読み
込むだけで、汚れDuが目立ちにくい。そこで、本実施
の形態においては、まず、画像メモリ404に記憶され
た原稿前領域βと原稿後領域γとの画像データを1ライ
ンずつ主走査方向にサーチして、黒の有無を調べ、両領
域とも黒と判定された画素部分(この画素の主走査位置
をPとする)を有し、かつこの黒が主走査位置Pにおい
て副走査方向に連続している、即ち主走査位置Pに黒ス
ジ有りと判定された場合だけ、原稿領域αをサーチする
ようになっている。
【0042】パッド250とプラテンガラス310Aと
のいずれかの画像読取位置Rに汚れDuがあると、両領
域β,γとも黒スジができるが、パッド250の画像読
取位置Rに汚れDuがあるときには、CCDセンサ33
2に対して汚れDuの手前を原稿Dが通過するので、原
稿領域αの画像データに黒スジができず、これに対して
プラテンガラス310Aの画像読取位置Rに汚れDuが
あるときには、汚れDuが原稿Dを隠し、黒スジができ
る。したがって、CPU401は、画像メモリ404に
記憶された原稿領域αの主走査位置Pの画像データを副
走査方向にサーチして、パッド250とプラテンガラス
310Aとのいずれの汚れであるかを峻別すると共に、
黒スジが有るか否か判断する(ステップS405)。こ
のような処理により、画像メモリ404に記憶された画
像データの原稿前領域β、原稿領域α、原稿後領域γす
べて一律にサーチして黒スジ有無を判定した場合と比較
して、無駄な処理をすることなく、極めて短い時間で黒
スジの有無を判定できる。
【0043】図5に戻り、黒スジが有ると、CPU40
1は、ステッピングモータ312を所定のステップ角回
転駆動し、プラテンガラス310Aを再読取位置まで主
走査方向に距離X移動する(ステップS406)。そし
て、切換爪261,262を切り換えて、この原稿Dを
第2搬送経路DF2を介して同じ面を向けて画像読取位
置Rに再搬送し(ステップS407)、原稿Dが画像読
取位置R上を再通過する際に、CCDセンサ332によ
り原稿Dの画像を主走査方向(副走査方向と直交する方
向)に1ラインずつ読み取って、得られた画像データを
画像メモリ404に記憶させる(ステップS408)。
なお、原稿を最初に読み取って得られた画像データを以
下、「第1画像データ」と記し、原稿を再度読み取って
得られた画像データを以下、「第2画像データ」と記
す。また、CPU401は、第1画像データの場合と同
様に、内部タイマーの計時時間と、原稿Dの搬送速度と
に基づいて、原稿Dの搬送方向先端が画像読取位置Rに
到達する前の所定のタイミングでCCDセンサ332に
原稿の読取開始を指示し、原稿Dの搬送方向後端が画像
読取位置Rを通過した後の所定のタイミングで原稿の読
取終了を指示し、第2画像データを得るようになってい
る。
【0044】図6(b)は、左から順に、原稿Dが同じ
面を向けて再搬送される状態と、プラテンガラス310
Aが再読取位置にある状態と、画像メモリ404に記憶
された第2画像データの状態とを、それぞれ示してい
る。プラテンガラス310Aを初期位置から再読取位置
まで主走査方向にX移動すると、原稿Dに対して汚れD
uもX移動されることになる。この結果、X移動した汚
れDu上を通過する原稿Dの部分δ2が汚れDuに隠さ
れてしまうことになり、この部分δ2の画像を読み取る
ことができなくなり、画像メモリ404に記憶される第
2画像データには、原稿前領域β、原稿領域α、原稿後
領域γにわたって副走査方向に連続する黒スジε2がで
きることになる。この一方、プラテンガラス310Aの
初期位置では汚れDuに隠されていた原稿Dの領域δ1
が、プラテンガラス310Aの再読取位置では汚れDu
に隠されることがなくなる。したがって、汚れDuに拘
わらず原稿Dの領域δ1を読み取ることができ、第2画
像データの主走査位置Pにおいて副走査方向に連続する
画像データの部分(図6(b)中の点線で囲む部分)ζ
1を得ることができる。
【0045】第2画像データを読み取ると、CPU40
1は、第2画像データの部分ζ1を抜き出し、第1画像
データの黒スジε1部分を、抜き出した第2画像データ
の部分ζ1で置換する(図5のステップS409)。図
6(c)は、第1画像データの黒スジε1部分を、抜き
出した第2画像データの部分ζ1で置換した後の画像メ
モリ404の画像データを示している。したがって、汚
れDuが付着していても、画像抜けのない画像データを
得ることができる。なお、第2画像データの部分ζ1を
抜き出す場合、黒スジε1の幅よりも少し広めに抜き出
すのが好ましい。また、主走査位置Pの位置精度などの
関係で必要であれば、置き換えの際に、黒スジ付近の画
像データと、抜き出した画像データとを比較し、主走査
位置P付近の副走査方向の画像のマッチングを調べ、主
走査位置Pの値を修正してから置換するのが望ましい。
さらに、プリント時に画像データを送る際には、CPU
401は、図6(c)の原稿領域αの画像データだけ、
レーザダイオード121に転送するようになっている。
【0046】図5に戻り、置換が終わると、CPU40
1は、ステッピングモータ312の駆動によりプラテン
ガラス310Aを初期位置に戻し(ステップS41
0)、メインルーチンのステップS30(図4)で設定
された複写モードの内容に基づいて裏面を読み取るか否
かを判断する(ステップS411)。また、ステップS
405において黒スジがない場合には、上記ステップS
406〜410をスキップし、裏面を読み取るか否かを
判断する(ステップS411)。裏面を読み取らない場
合には、切換爪261を切り換えて、プラテンガラス3
10Aを通過する原稿Dを第4搬送経路DF4を介し、
排出ローラ240から原稿排出部270に排出する(ス
テップS412)。
【0047】裏面を読み取る場合には、CPU401
は、切換爪261,262を切り換えて、原稿を第3搬
送経路DF3でスイッチバックさせて表裏反転し(ステ
ップS413)、第3搬送経路DF3を介して画像読取
位置Rに再搬送し(ステップS414)、ステップS4
04に戻り、上記ステップS404〜S410を実行し
てから原稿を排出する(ステップS412)。したがっ
て、プラテンガラス310Aに汚れDuが付着していて
も、原稿Dの裏面について、表面の場合と同様に、プラ
テンガラス310Aの初期位置では汚れDuに隠されて
いた原稿Dの領域δ1を読み取ることができ、これに対
応する画像データの部分ζ1を得ることができる。ま
た、第1画像データの黒スジε1部分を抜き出し、これ
を第2画像データの部分ζ1で置換することにより、黒
スジや、画像抜けのない画像データを得ることができ
る。
【0048】原稿載置台201Aにセットされた全ての
原稿Dの読取処理が終了した場合や、原稿載置台201
Aに原稿がセットされていない場合には(ステップS4
02においてN)、CPU401は、原稿読取フラグを
「0」にリセットし(ステップS415)、メインルー
チンにリターンする。
【0049】以上のように本実施の形態に係る複写機1
によれば、汚れDuが画像読取位置Rに付着していても
プラテンガラス310Aを主走査方向に移動させること
により、汚れDuに隠されていた原稿Dの領域δ1を読
み取ることができ、この領域δ1の画像データの部分ζ
1を第2画像データの主走査位置Pにおいて得ることが
できる。また、汚れDuが付着していても、第1画像デ
ータの黒スジε1部分を、抜き出した第2画像データの
部分ζ1で置換することにより、画像抜けのない画像デ
ータを得ることができ、原稿画像を完全に再現すること
ができる。
【0050】(実施の形態2)図8は、本発明の実施の
形態2に係る複写機2の全体構成を示す図であり、実施
の形態1と対応する部分に同一番号を付し、その説明を
省略する。
【0051】実施の形態1においては、第1画像データ
に黒スジが有る場合、画像読取部300Aのプラテンガ
ラス310Aを初期位置から主走査方向にX移動するこ
とにより、原稿Dとプラテンガラス310Aとの主走査
方向の相対位置を変えて、原稿を再読み取りしたけれど
も、この実施の形態2においては、第1画像データに黒
スジが有る場合、原稿Dを自動原稿搬送装置200Bの
原稿載置台201Bに再セットし、原稿載置台201B
を紙面に垂直な主走査方向に初期位置からX移動するこ
とにより、原稿Dとプラテンガラス310Bとの主走査
方向の相対位置を変え、原稿を再読み取りするようにな
っている。
【0052】この実施の形態2においては、画像読取部
300Bのプラテンガラス310Bは、フレーム31
3,314に固着されている。また、自動原稿搬送装置
200Bは、原稿載置台201Bの下部の左右両側に紙
面に垂直な方向に張架され、原稿載置台201Bの載置
台基台202をスライド可能に載置する一対の送りガイ
ド281,282と、原稿載置台201Bを紙面に垂直
な主走査方向にX移動する原稿載置台移動装置283と
を備えている。
【0053】また、自動原稿搬送装置200Bは、第4
搬送経路DF4の搬送ローラ232から送り出された原
稿Dを搬送ローラ233、排出ローラ234,235に
より原稿載置台201Bまで再搬送する第5搬送部DF
5と、ローラ232,234,240間に配設され、原
稿Dを排出ローラ240に搬送するか第5搬送部DF5
に搬送するかを切り換える切換爪263とを備え、実施
の形態1における第2搬送経路DF2や、切換爪26
2、搬送ローラ228が省略されて構成されている。第
5搬送部DF5には、それぞれ一対のガイド板が対向配
置されてなる搬送ガイドG5が設けられており、搬送ガ
イド5の間を原稿Dがガイドされながら円滑に搬送され
るようになっている。第5搬送部DF5の各ローラは、
図示しないモータにより駆動されると共に、切換爪26
3は、同じく図示しないソレノイドにより付勢され、そ
の爪先の方向を切り換えられるようになっている。な
お、第1搬送部DF1、第3〜第5搬送部DF1〜DF
5は、原稿載置台移動装置283がX移動された場合、
原稿DをX移動した状態で搬送できるように構成されて
いる。
【0054】図9は、図8の切断線B−Bから見た原稿
載置台201Bおよび原稿載置台移動装置283の構成
を示す図であり、図10は、図8の矢印Cから見た原稿
載置台201Bおよび原稿載置台移動装置283の構成
を示す図である。なお、煩雑さを避けるため、送りガイ
ド281,282や、押上レバー205、ローラ等の図
示は、省略されている。
【0055】原稿載置台移動装置283は、不図示の本
体フレームに取着されたステッピングモータ284と、
ステッピングモータ284の回転軸285に取着された
ギア286と、不図示の本体フレームに取着されたネジ
軸受け287と、ネジ軸受け287に回転自在に支持さ
れると共に、ギア286と噛合されるギア288,28
9をそれぞれ有する2つの送りネジ290,291と、
両送りネジ290,291に螺着されると共に、載置台
基台202の裏面に取着される2つのナット292,2
93とからなる。図9、図10においては、実線で原稿
載置台201Bの初期位置の状態を示しており、この状
態でステッピングモータ284を所定のステップ角回転
させると、送りネジ290,291が回転され、これに
伴いナット292,293が移動され、原稿載置台20
1Bが図中の点線で示す再読取位置まで距離Xだけ主走
査方向に移動される。
【0056】なお、実施の形態1では制御部400Aの
CPU401が画像読取部300Aのステッピングモー
タ341を駆動するようにしていたが、この実施の形態
2においては、制御部400BのCPU401が原稿載
置台移動装置283のステッピングモータ284を駆動
するようになっている。
【0057】図11は、制御部400BのCPU401
が実行する原稿読取処理のサブルーチンを示す図であ
る。なお、図5のサブルーチンの各ステップと対応する
部分に同一ステップ番号を付してその説明を省略し、異
なる部分を主として詳述する。ステップS405におい
て黒スジがあると、CPU401は、切換爪261,2
63を切り換えて、この原稿Dを第4搬送経路DF4、
第5搬送経路DF5を介して原稿載置台201Bに再セ
ットする(ステップS421)。なお、この原稿Dを原
稿載置台201Bに再セットする場合、CPU401
は、ソレノイド207のプランジャを前進させて、押上
レバー205の先端が原稿押上板204を下方に押し下
げており、この結果、原稿押上板204上の原稿のさら
に上に原稿Dを再セットできるようになっており、原稿
Dの再セット後、ソレノイド207のプランジャを後退
させるようになっている。原稿Dの再セットが終わる
と、CPU401は、ステッピングモータ284の駆動
により原稿載置台201Bを再読取位置まで主走査方向
に距離X移動し(ステップS422)、この原稿Dを第
1搬送経路DF1を介して画像読取位置Rに再搬送し
(ステップS407)、当該原稿Dを再読取して読み取
った第2画像データを画像メモリ404に記憶させる
(ステップS408)。
【0058】図12は、画像読取処理の状態を示す図で
あり、特に、図12(a)は、左から順に、原稿Dが初
期位置にある原稿載置台201(図においてはガイド2
03のみ図示)にセットされた状態と、プラテンガラス
310Bの状態と、画像メモリ404に記憶された第1
画像データとを、それぞれ示している。また、図12
(b)は、左から順に、原稿Dが原稿載置台201B
(図においてはガイド203のみ図示)に同じ面を向け
て再セットされ、原稿載置台201Bが再読取位置に移
動された後の状態と、プラテンガラス310Bの状態
と、画像メモリ404に記憶された第2画像データと
を、それぞれ示している。さらに、図12(c)は、第
1画像データの黒スジε1部分を、抜き出した第2画像
データの部分ζ1で置換した後の画像メモリ404の画
像データを示している。なお、CCDセンサ332の読
取範囲は、原稿Dの初期位置に合わせて固定されてい
る。このため、原稿Dが再読取位置にX移動されると、
移動方向先端からXまでの原稿Dの部分がCCDセンサ
の読取範囲から外れる。したがって、この部分のデータ
η(図12(b)参照)が第2画像データから欠落し、
原稿Dの読取範囲がXずれた結果、第2画像データには
パッド250を読み取って得られたデータθが含まれる
ことになる。
【0059】原稿載置台201Bを初期位置から再読取
位置まで主走査方向にX移動すると、図12(b)に示
すように、原稿Dも初期位置から再読取位置まで主走査
方向にX移動するので、原稿Dがプラテンガラス310
Bに対して、すなわち汚れDuに対してX移動されるこ
とになる。この結果、原稿Dの部分δ1から距離Xの稿
Dの部分δ2が汚れDuに隠されて、画像メモリ404
に記憶される第2画像データの主走査位置Pに、原稿前
領域β、原稿領域α、原稿後領域γにわたって副走査方
向に連続する黒スジε2ができることになるが、この一
方、原稿載置台201Bの初期位置では汚れDuに隠さ
れていた原稿Dの部分δ1が、原稿Dの再読取位置では
プラテンガラス310Bの汚れDuに隠されることがな
くなる。したがって、汚れDuに拘わらず原稿Dの領域
δ1を読み取ることができ、第2画像データの主走査位
置(P−X)において副走査方向に連続する画像データ
の部分(図6(b)中の点線で囲む部分)ζ1を得るこ
とができる。
【0060】第2画像データを取得すると、CPU40
1は、第2画像データの主走査位置(P−X)の部分ζ
1を抜き出し、第1画像データの主走査位置Xの黒スジ
ε1部分を、抜き出した第2画像データの部分ζ1で置
換する(図5のステップS409、図12(c)参
照)。したがって、黒スジや、画像抜けのない画像デー
タを得ることができる。
【0061】なお、原稿Dを排出すると(ステップS4
12)、CPU401は、第1画像データに黒スジが有
ったか否か判断し(ステップS423)、黒スジがなけ
れば原稿載置台201Bが初期位置にあるので、そのま
まメインルーチンにリターンし、黒スジがあれば、黒ス
ジが有れば(ステップS423でY)、原稿載置台20
1Bを再読取位置から初期位置へ移動させ(ステップS
424)、メインルーチンにリターンするようになって
いる。これにより、次の原稿Dを最初に読み取る際に、
この原稿Dを、CCDセンサ332の読取範囲からずれ
ることなく、初期位置で搬送することができる。したが
って、第1画像データに原稿Dの全領域のデータを含め
ることができるため、欠落部分ηの再読取が不要とな
り、第1画像データに黒スジがなければこの原稿をその
まま排出できるので、原稿Dの読取処理のスピードアッ
プを図ることができる。
【0062】また、原稿Dの裏面を読み取る場合(ステ
ップS411でY)、CPU401は、原稿を反転させ
た後(ステップS413)、表面の第1画像データに黒
スジが有ったか否か判断し(ステップS425)、黒ス
ジがなければ(ステップS425でN)、原稿Dが初期
位置を搬送されているので、画像読取位置Rまで再搬送
し(ステップS414)、ステップS404に戻るよう
になっている。これに対して、表面の第1画像データに
黒スジが有った場合には(ステップS425でY)、原
稿Dが再読取位置を搬送されており、原稿載置台201
Bが再読取位置にあるので、CPU401は、原稿Dを
画像読取位置Rを一旦通過させて、原稿載置台201に
再セットし(ステップS426)、原稿載置台201を
初期位置に移動させ(ステップS427)、ステップS
403に戻るようになっている。したがって、表面読取
時の原稿Dの搬送位置に応じて裏面読取時の原稿Dの搬
送位置と原稿載置台201Bの位置とを確実に一致させ
ることができ、原稿を原稿載置台201Bに確実に再セ
ットすることができると共に、裏面読取時にこの原稿D
を最初に読み取る際に、この原稿Dを、CCDセンサ3
32の読取範囲からずれることなく、初期位置で搬送す
ることもできる。
【0063】以上のように本実施の形態に係る複写機2
によれば、汚れDuが画像読取位置Rに付着していて
も、原稿Dを自動原稿搬送装置200Bの原稿載置台2
01Bに再セットし、原稿載置台201Bを主走査方向
にX移動することにより、汚れDuに隠されていた原稿
Dの領域δ1を読み取ることができ、この領域δ1の画
像データの部分ζ1を第2画像データの主走査位置(P
−X)において得ることができる。また、汚れDuが付
着していても、第1画像データの黒スジε1部分を、抜
き出した第2画像データの部分ζ1で置換することによ
り、画像抜けのない画像データを得ることができ、原稿
画像を完全に再現することができる。
【0064】(変形例)以上、本発明に係る画像入力装
置を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の内
容が、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であ
り、以下のような変形例が考えられる。
【0065】上記実施の形態2においては、原稿Dの再
読取の際にこの原稿の一部部分のデータηが第2画像デ
ータから欠落することになった。このため、第1画像デ
ータに黒スジがあり、この黒スジの主走査位置PがXよ
り小さい場合(P<X)、汚れDuで隠された部分の画
像データを得ることができなくなる。これを避けるため
には、CCDセンサ332および集光レンズ331を主
走査方向に移動可能に構成し、原稿Dが初期位置を搬送
される場合にはCCDセンサ332および集光レンズ3
31を初期位置に配置してこの原稿Dを読み取らせ、原
稿Dが再読取位置を搬送される場合にはCCDセンサ3
32および集光レンズ331を再読取位置に配置してこ
の原稿Dを読み取らせるようにすればよい。また、CC
Dセンサの読取範囲を原稿Dの主走査方向の長さよりも
両側にそれぞれXずつ広い範囲としてもよい。さらに、
原稿載置台201を再読位置と反対方向にも移動できる
ようにすると共に、黒スジの主走査位置Pに基づいて原
稿載置台201の移動方向を決定するようにしてもよ
い。
【0066】また、実施の形態1,2においては、第1
画像データに黒スジがあった場合、第2画像データの主
走査位置の部分を抜き出し、第1画像データの主走査位
置の黒スジの部分を、抜き出した第2画像データの部分
で置換するようにしたが、第2画像データの主走査位置
の黒スジの部分を、第1画像データ中の黒スジに対応す
る部分で置換するようにしてもよい。
【0067】さらに、上記実施の形態では、モノクロデ
ジタル複写機で実施したが、タンデム型などのカラーデ
ジタル複写機のほか、イメージスキャナ、FAXや、こ
れらの複合機などの画像入力装置にも適用できる。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明に係る画像入力装置
によれば、プラテンガラス上の画像読取位置に対して、
原稿を副走査方向に搬送する搬送手段と、搬送される原
稿の画像を前記画像読取位置で読み取る画像読取手段
と、画像読取手段が読み取って得られた画像データを記
憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された画像データに
基づいて、副走査方向に連続する黒スジの有無を検出す
る黒スジ検出手段と、黒スジ検出手段が黒スジを検出し
た場合、読み取った原稿とプラテンガラスとの相対位置
を副走査方向と直交する主走査方向に変化させた状態
で、当該原稿を前記画像読取手段に再読み取りさせる再
読取制御手段と、を備えるので、プラテンガラスの画像
読取位置に汚れが付着していても、この汚れで隠されて
いた原稿画像の部分を読み取ることができる。
【0069】また、本発明に係る画像入力装置によれ
ば、前記再読取制御手段は、再読み取りにより得られた
画像データを前記記憶手段に格納すると共に、記憶手段
が記憶する画像データと、再読み取りにより得られた画
像データとの一方の黒スジ部分を、他方の画像データ中
の前記一方の黒スジに対応する画像データ部分で置換す
るので、黒スジのない原稿画像を完全に再現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る複写機1の全体の構成を示
す図である。
【図2】図1の矢印Aから見たプラテンガラス310A
およびプラテンガラス移動装置340の構成を示す図で
ある。
【図3】制御部400Aおよびこの付近の構成を示すブ
ロック回路図である。
【図4】制御部400AのCPU401による制御動作
を示すメインルーチンのフローチャートである。
【図5】図4の原稿読取処理(ステップS40)のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】画像読取処理の状態を示す図である。
【図7】黒スジ有無の判定の態様を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る複写機2の全体構
成を示す図である。
【図9】図8の切断線B−Bから見た原稿載置台201
Bおよび原稿載置台移動装置283の構成を示す図であ
る。
【図10】図8の矢印Cから見た原稿載置台201Bお
よび原稿載置台移動装置283の構成を示す図である。
【図11】制御部400BのCPU401が実行する原
稿読取処理のサブルーチンを示す図である。
【図12】画像読取処理の状態を示す図である。
【符号の説明】
1,2 複写機 200A,200B 自動原稿搬送装置 201A,201B 原稿載置台 283 原稿載置台移動装置 300A,300B 画像読取部 310A,310B プラテンガラス 332 CCDセンサ 340 プラテンガラス移動装置 400A,400B 制御部 401 CPU 402 ROM 403 RAM 404 画像メモリ D 原稿 DF1〜DF5 搬送部 Du 汚れ SE1,SE2 センサ ε1,ε2 黒スジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DB01 ED11 FA18 FA20 FA22 FD08 2H108 AA14 CB01 5C072 AA01 BA13 DA02 DA04 EA05 LA02 MB01 MB04 NA01 NA04 RA20 UA11 WA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンガラス上の画像読取位置に対し
    て、原稿を副走査方向に搬送する搬送手段と、 搬送される原稿の画像を前記画像読取位置で読み取る画
    像読取手段と、 画像読取手段が読み取って得られた画像データを記憶す
    る記憶手段と、 記憶手段に記憶された画像データに基づいて、副走査方
    向に連続する黒スジの有無を検出する黒スジ検出手段
    と、 黒スジ検出手段が黒スジを検出した場合、読み取った原
    稿とプラテンガラスとの相対位置を副走査方向と直交す
    る主走査方向に変化させた状態で、当該原稿を前記画像
    読取手段に再読み取りさせる再読取制御手段と、 を備えることを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記再読取制御手段は、再読み取りによ
    り得られた画像データを前記記憶手段に格納すると共
    に、記憶手段が記憶する画像データと、再読み取りによ
    り得られた画像データとの一方の黒スジ部分を、他方の
    画像データ中の前記一方の黒スジに対応する画像データ
    部分で置換することを特徴とする請求項1に記載の画像
    入力装置。
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