JP2000049016A - 負荷時タップ切換変圧器 - Google Patents

負荷時タップ切換変圧器

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JP2000049016A JP10215935A JP21593598A JP2000049016A JP 2000049016 A JP2000049016 A JP 2000049016A JP 10215935 A JP10215935 A JP 10215935A JP 21593598 A JP21593598 A JP 21593598A JP 2000049016 A JP2000049016 A JP 2000049016A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】負荷時タップ切換変圧器において、切換開閉器
収容タンクの液密が破れた場合に、変圧器油槽内の絶縁
油が外部に流出して絶縁性能が失われるのを防止しつ
つ、建屋の小形化を図ること。 【解決手段】変圧器本体5を収容した変圧器油槽2に対
して設けるコンサベータ15を建屋1の屋上に配置し、
切換開閉器9を収容した切換開閉器収容タンク7に対し
て設けるコンサベータ16を建屋1の内部に配置する。
コンサベータ16の上部に接続する呼吸管23に立上り
部23aを設けて、立上り部23aの上端位置をコンサ
ベータ15内の油面L1 の上限位置よりも高い位置に設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電線の電圧を調
整する負荷時タップ切換変圧器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】負荷時タップ切換変圧器は、変圧器に負
荷が接続されている状態で、変圧器巻線のタップを切り
換える負荷時タップ切換器を備えた変圧器で、この種の
変圧器は、内部が絶縁油で満たされた変圧器油槽と、一
次巻線または二次巻線にタップを有して変圧器油槽内に
配置された変圧器本体と、変圧器油槽内に変圧器本体と
ともに収容された負荷時タップ切換器とを備えている。
【0003】負荷時タップ切換器は、変圧器本体のタッ
プを選択するタップ選択器と、タップ選択器が選択する
タップを切り換える際に限流抵抗器や限流リアクトルな
どの限流手段を通して流れるタップ間短絡電流を開閉す
る切換開閉器とを備えたもので、切換開閉器は、内部が
絶縁油で満たされた独立の切換開閉器収容タンク内に収
容されて、変圧器本体とともに変圧器油槽内に配置され
ている。
【0004】負荷時タップ切換変圧器では、変圧器本体
からの発熱や周囲温度の変化に伴って生じる変圧器油槽
内及び切換開閉器収容タンク内の絶縁油の膨張収縮を吸
収するために変圧器油槽及び切換開閉器収容タンクのそ
れぞれに対してコンサベータが設けられていて、変圧器
油槽用のコンサベータ及び切換開閉器収容タンク用のコ
ンサベータがそれぞれ連結管を通して変圧器油槽の上部
及び切換開閉器収容タンクの上部に接続されている。
【0005】この種の変圧器ではまた、変圧器本体から
生じる熱を放散させるために、油槽内の絶縁油を冷却す
る冷却器が設けられていて、該冷却器が導油管を通して
油槽に接続されている。
【0006】市街地に配置される高電圧大容量の屋内変
電所においては、広い用地を確保することが困難になっ
ているため、建屋の小形化と、設置面積の一層の縮小化
とを図ることが要請されるようになっている。そのた
め、変圧器油槽を収容する建屋の屋上に、冷却器と、変
圧器油槽用コンサベータ及び切換開閉器収容タンク用コ
ンサベータとを立体配置する構造の負荷時タップ切換変
圧器が実用化されている。
【0007】図2は従来のこの種の負荷時タップ切換変
圧器を示したもので、同図において1はキュービクル形
の(直方体ないしは立方体状の)建屋、2は建屋1内に
配置されて設置ベース3上に支持された直方体状の変圧
器油槽であり、油槽2内は絶縁油4により満たされてい
る。変圧器油槽2内には、一次巻線または二次巻線にタ
ップを備えた変圧器本体5と、変圧器本体5のタップを
選択するタップ選択器6と、内部に絶縁油4´が満たさ
れた独立の切換開閉器収容タンク7とが配置されてい
る。
【0008】図示の例では、切換開閉器収容タンク7の
上端に該タンク7よりも大径のギアケース8が接続され
ていて、変圧器油槽2の天井部に設けられた開口部を通
して切換開閉器収容タンク7が変圧器油槽内に挿入さ
れ、ギアケース8が変圧器油槽2の天井部に接続されて
該油槽2の天井部の開口部が液密に閉じられている。
【0009】切換開閉器収容タンク7内には、切換開閉
器9が収容され、ギアケース8内には減速機構が収容さ
れている。タップ選択器6を操作する操作軸10がギア
ケース8内の減速機構の出力部に連結され、ギアケース
8内の減速機構の入力部は、変圧器油槽2の側面に支持
された電動機(図示せず。)の出力軸に図示しない駆動
軸を介して連結されている。この電動機によりタップ選
択器6が駆動されるようになっている。ギアケース8内
は切換開閉器収容タンク7内に連通させられていて、該
ギアケース8内は、切換開閉器収容タンク7内の絶縁油
4´と同じ絶縁油で満たされている。
【0010】建屋1の屋上には、冷却器11が配置され
ている。冷却器11は、ケース11a内に収容された放
熱器と該放熱器を冷却する冷却ファン11bとを備えた
もので、支持脚11cを介して建屋1の天井部1aに支
持されている。冷却器11は放熱器に絶縁油を導入する
絶縁油導入管11dと冷却された絶縁油を導出する絶縁
油導出管11eとを有していて、絶縁油導入管11d
は、建屋の天井部1aを貫通した導油管12を通して変
圧器油槽2の天井部に設けられた管台部2aに接続さ
れ、絶縁油導出管11eは同じく建屋の天井部1aを貫
通した導油管13を通して変圧器油槽2の下部側面に設
けられた管台部2bに接続されている。
【0011】図示の例では、変圧器本体から発生する熱
により加熱された変圧器油槽2内の絶縁油が、変圧器油
槽2内の上部から導油管12と、冷却器11内の放熱器
と、導油管13とを経て変圧器油槽2内の下部に戻る絶
縁油循環経路を通して循環して冷却される。
【0012】建屋1の屋上にはまた、変圧器油槽2用の
第1のコンサベータ15と、切換開閉器収容タンク7用
の第2のコンサベータ16とが配置されている。冷却器
11の放熱器内を絶縁油で満たすため、第1のコンサベ
ータ15は、冷却器11よりも高い位置に配置されて支
持台17により建屋の天井部1aに支持されている。第
1のコンサベータ15は、建屋の天井部1aを貫通して
上下に伸びる連結管18を通して変圧器油槽2の上部に
設けられた管台部2cに接続され、変圧器油槽2内の絶
縁油と同じ絶縁油の油面L1 がコンサベータ15内の高
さ方向の所定の範囲に形成されるように変圧器油槽2内
に充填する絶縁油4の量が設定されている。
【0013】第1のコンサベータ15の上部には、逆J
字形に形成された第1の呼吸管19の一端が接続されて
おり、該第1の呼吸管19の他端(下端)には第1の吸
湿呼吸器20が接続されている。なお、第1の吸湿呼吸
器20は点検及び交換がしやすい高さ位置に設けるのが
好ましい。
【0014】第2のコンサベータ16は第1のコンサベ
ータ15とほぼ同じ高さの位置に配置されて、支持台2
1により建屋1の天井部1aに支持されている。第2の
コンサベータ16は建屋の天井部1aを貫通した連結管
22を通してギアケース8の上部に設けられた管台部8
aに接続され、ギアケース8内及び切換開閉器収容タン
ク7内に充填された絶縁油と同じ絶縁油が第2のコンサ
ベータ16内の所定のレベル位置まで収容されている。
変圧器油槽2内の圧力と切換開閉器収容タンク7内の圧
力とに差を生じさせないようにするため、第2のコンサ
ベータ16内に生じる油面L2 のレベルを第1のコンサ
ベータ15内の油面L1 のレベルに等しくするように、
切換開閉器収容タンク7内への絶縁油4´の充填量が設
定されている。
【0015】第2のコンサベータ16の上部には逆J字
形の第2の呼吸管23の一端が接続され、該第2の呼吸
管23の下端に第2の吸湿呼吸器24が接続されてい
る。
【0016】変圧器油槽2の上部には変圧器本体の一次
側及び2次側にそれぞれ接続される高圧ブッシング及び
低圧ブッシング等が更に取り付けられ、また変圧器油槽
2及び切換開閉器収容タンク7には放圧装置が接続され
るが、これらの図示は省略されている。
【0017】上記の負荷時タップ切換変圧器では、変圧
器油槽2内の絶縁油から隔絶された切換開閉器収容タン
ク7内の絶縁油中に切換開閉器を浸漬する構造にするこ
とにより、タップ切換え時に切換え開閉器に生じるアー
クによって絶縁油から生じる分解ガスにより変圧器油槽
2内の絶縁油が汚損されるのを防止している。
【0018】上記の負荷時タップ切換変圧器において
は、変圧器油槽2内の絶縁油及び切換開閉器収容タンク
7内の絶縁油の膨張収縮に伴って第1のコンサベータ1
5内及び第2のコンサベータ16内の絶縁油のレベルが
変化し、両コンサベータ内の油面レベルの変化に伴っ
て、第1の吸湿呼吸器20及び第2の吸湿呼吸器24を
通して呼吸が行われる。吸湿呼吸器20及び24は、吸
湿剤を通して空気を流通させるもので、大気中の水分が
コンサベータ15,16内に侵入するのを防止するため
に設けられている。
【0019】図2に示した負荷時タップ切換変圧器にお
いては、変圧器油槽2内の絶縁油の圧力と切換開閉器収
容タンク7内の絶縁油の圧力との間に差を生じさせない
ようにするために、第1のコンサベータ15と第2のコ
ンサベータ16とを同じ高さの位置に配置して、両コン
サベータ内に生じる油面L1 及びL2 のレベルを等しく
している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した負荷時タ
ップ切換変圧器では、コンサベータに取り付けられてい
る油面計などの各種の計器を点検する際に作業員が歩行
するためのスペースを建屋1の屋上に確保しておく必要
がある。またコンサベータは風の影響を受けて動揺しや
すく、コンサベータを支持する支持台はその揺れに耐え
得る強度を有している必要があるため、相当に大形の構
造物にならざるを得ない。従って、図2に示したよう
に、建屋1の屋上に冷却器11とともに2台のコンサベ
ータ15及び16を配置した場合には、建屋1の天井部
1aの面積を相当に広くとる必要があり、それに伴って
建屋が大形化して設置面積が増大するという問題があっ
た。
【0021】そこで、図3に示すように、切換開閉器収
容タンク7用の第2のコンサベータ16を第2の呼吸管
23及び吸湿呼吸器24とともに建屋1の内部に配置し
て、コンサベータ16を変圧器油槽2の天井部に取り付
けることが提案された。
【0022】図3に示した負荷時タップ切換変圧器は、
第2のコンサベータ16が第2の呼吸管23及び第2の
吸湿呼吸器24とともに建屋1内に配置されている点を
除き、図2に示したものと同様であり、図3において、
図2の各部と同等の部分にはそれぞれ図2と同一の符号
を付してある。
【0023】図3に示したように構成すると、建屋1の
天井部に2つのコンサベータを並べて配置する必要がな
いため、建屋を小形に構成することができ、設置面積の
縮小を図ることができる。
【0024】しかしながら、図3に示すように構成した
場合には、変圧器油槽2内の圧力と切換開閉器収容タン
ク7内の圧力とに差が生じるため、万一変圧器の運転中
に変圧器油槽内で切換開閉器収容タンクの液密が破れた
場合には、その差圧により、変圧器油槽2内の絶縁油
が、切換開閉器収容タンク内と、第2のコンサベータ1
6と第2の呼吸管23とを通して第2の吸湿呼吸器24
から外部に流出し、それにより変圧器の絶縁が低下し
て、重大な事故が発生するおそれがある。
【0025】本発明の目的は、建屋の小形化を図ること
ができるだけでなく、万一切換開閉器収容タンク内の液
密が破れた場合に、変圧器油槽内の絶縁油が外部に流出
することがないようにした負荷時タップ切換変圧器を提
供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、変圧器に負荷
が接続されている状態で、変圧器巻線のタップを切り換
える負荷時タップ切換器に係わるものである。本発明が
対象とする負荷時タップ切換変圧器は、建屋内に配置さ
れて内部空間が絶縁油で満たされた変圧器油槽と、一次
巻線または二次巻線にタップを備えていて変圧器油槽内
に配置された変圧器本体と、変圧器油槽内に配置されて
変圧器本体のタップを選択するタップ選択器と、変圧器
油槽内に配置されて内部が絶縁油で満たされた独立の切
換開閉器収容タンクと、切換開閉器収容タンク内に収容
されてタップ選択器が選択するタップを切り換える際に
限流手段を通して流れる電流を開閉する切換開閉器と、
変圧器油槽内の絶縁油を冷却する冷却器と、変圧器油槽
内に接続された第1のコンサベータと、切換開閉器収容
タンク内に接続された第2のコンサベータと、第1のコ
ンサベータ及び第2のコンサベータのそれぞれの上部に
接続された第1及び第2の呼吸管とを備えたもので、冷
却器は建屋の屋上に配置されて建屋の天井部を貫通した
導油管を通して変圧器油槽に接続され、第1のコンサベ
ータは建屋の屋上に配置されて建屋の天井部を貫通した
第1の連結管を通して変圧器油槽の上部に接続されてい
る。また第2のコンサベータは建屋内に配置されて第2
の連結管を通して変圧器油槽の上部に接続されている。
【0027】本発明においては、第2のコンサベータに
接続された第2の呼吸管が、建屋の天井部を通して外部
に導出された立上がり部を有し、第1のコンサベータ内
の油面が上限位置にある状態で切換開閉器収容タンク内
と変圧器油槽内とを連通させたとした場合に、第1のコ
ンサベータ内で生じる油面の低下を許容範囲内に抑える
ように、第2の呼吸管の立上り部の上端位置が設定され
ている。
【0028】上記の条件を満たすためには、例えば、第
2の呼吸管の立上り部の上端位置を、第1のコンサベー
タ内の油面レベルの上限位置よりも高い位置に設定すれ
ばよい。
【0029】なお第1のコンサベータ内の油面の上限位
置とは、変圧器の定常運転時の油温の変化に伴って第1
のコンサベータ15内で生じる油面の変動範囲の上限位
置を意味する。
【0030】上記のように、第2の呼吸管に立上がり部
を設けておくと、万一変圧器の運転中に切換開閉器収容
タンクの液密が破れたとしても、切換開閉器収容タンク
内の絶縁油は、第2の呼吸管内を通して第1のコンサベ
ータ内の油面の高さまで上昇するだけであり、外部に流
出することはない。従って、万一切換開閉器収容タンク
の液密が破れたとしても、変圧器油槽内の絶縁油の油面
レベルが低下することはないため、この種の変圧器の信
頼性を高めることができる。
【0031】また上記のように、切換開閉器収容タンク
用の第2のコンサベータを建屋内に配置すると、建屋の
天井部の面積を縮小することができるため、建屋の小形
化を図って、変圧器の設置面積の縮小を図ることができ
る。
【0032】第2のコンサベータを切換開閉器収容タン
クに接続するための第2の連結管は、その径が大きいた
め、図2に示した従来例のように、第2のコンサベータ
を建屋の屋上に配置した場合には、建屋の天井部に第2
の連結管を貫通させるための大径の孔を形成する必要が
あったが、上記のように構成すると、第2の連結管を貫
通させるための大径の孔を天井部に設ける必要がなく、
天井部には、径が小さい第2の呼吸管を貫通させるため
の孔を設ければよいため、建屋の屋上の機器のレイアウ
トの自由度を高めることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わる負荷時タ
ップ切換変圧器の構成例を示したもので、同図におい
て、図2に示した各部と同等の部分にはそれぞれ図2と
同一の符号を付してある。
【0034】図1において、1は建屋、2は建屋1内に
配置されて設置ベース3上に支持された変圧器油槽で、
変圧器変圧器油槽2内には絶縁変圧器油4が満たされて
いる。5は変圧器油槽2内に配置された変圧器本体で、
この変圧器本体は、一次巻線または二次巻線にタップを
備えている。また6は変圧器本体5とともに変圧器油槽
内に配置されて変圧器本体5のタップを選択するタップ
選択器、7は変圧器油槽内に配置された切換開閉器収容
タンク、8はタンク7の上部に接続されたギアケースで
あり、ギアケース8は、切換開閉器収容タンク7を油槽
2内に挿入するために該油槽の天井部に設けられた開口
部を閉じるように取り付けられている。切換開閉器収容
タンク7内及びギアケース8内は絶縁油4´で満たさ
れ、切換開閉器収容タンク内には、タップ選択器6が選
択するタップを切り換える際に限流抵抗器や限流リアク
トルなどの限流手段を通して流れるタップ間短絡電流を
開閉する切換開閉器9が収容されている。
【0035】11は変圧器油槽内の絶縁油を冷却するた
めに建屋1の屋上に配置された冷却器で、この冷却器
は、建屋の天井部を貫通した導油管12及び13を通し
て変圧器油槽2の上部及び下部にそれぞれ設けられた管
台部2a及び2bに接続されている。
【0036】なお管台部は、容器(例えば変圧器油槽
2)の所定箇所に設けられた孔の周縁部に、フランジを
先端に有する管の後端部を溶接することにより構成され
るもので、容器に他の容器や管などを接続するために用
いられるものである。
【0037】15は建屋1の屋上に配置されて支持台1
7により建屋の天井部1aに支持された第1のコンサベ
ータである。第1のコンサベータ15は、軸線を水平方
向に向けた円筒状の容器からなっていて、その下部に設
けられた管台部15aが、建屋1の天井部を貫通した第
1の連結管18を通して変圧器油槽2の上部に設けられ
た管台部2cに接続され、第1のコンサベータ15内の
高さ方向の所定の範囲に、変圧器油槽2内の絶縁油4と
同じ絶縁油の油面L1 が形成されるように、絶縁油4の
量が設定されている。
【0038】第1のコンサベータ15の上部には第1の
呼吸管19が接続され、該第1の呼吸管19の下端には
第1の吸湿呼吸器20が接続されている。
【0039】以上の各部は、図2に示した従来の負荷時
タップ切換変圧器と同様であるが、本発明においては、
第2のコンサベータ16が建屋1内に配置されて支持台
25を介して油槽2の天井部に支持されている。第2の
コンサベータ16は、軸線を水平方向に向けた円筒状の
容器からなっていて、垂直方向に伸びる第2の連結管2
2を通してギアケース8に設けられた管台部8aに接続
され、連結管22とギアケース8内とを通して第2のコ
ンサベータ16と切換開閉器収容タンク7とが接続され
ている。
【0040】第2のコンサベータ16の上部には、第2
の呼吸管23の一端が接続されている。この第2の呼吸
管23は、第2のコンサベータ16の上部からほぼ垂直
に立ち上がって、建屋1の天井部1aを貫通して第1の
コンサベータ15内の油面L1 の上限位置よりも更に高
い位置に達する立上がり部23aと、該立上がり部23
aの上端から折り返して下方に伸びる下向延伸部23b
とを有している。図示の例では、立上り部23aの上端
が第1のコンサベータ15の上端よりも高い位置(第1
の呼吸管19の上端位置)に達するように設けられてい
て、下向延伸部23bの下端が第1のコンサベータ15
よりも十分に低い位置(建屋1の天井部1aに近い位
置)に達するように、立上り部23a及び下向延伸部2
3bの長さが設定され、下向延伸部23bの下端に第2
の吸湿呼吸器24が接続されている。そして、第2のコ
ンサベータ16内の高さ方向の所定の範囲内に切換開閉
器収容タンク7内の絶縁油4´と同じ絶縁油の油面L2
が形成されるように、絶縁油4´の量が設定されてい
る。
【0041】なお本発明においては、第1のコンサベー
タ15内の油面が上限位置にある状態で切換開閉器収容
タンク7内と変圧器油槽2内とを連通させたとした場合
に、第1のコンサベータ15内で生じる油面の低下を許
容範囲内に抑えるように、第2の呼吸管23の立上り部
23aの上端位置を設定すればよく、必ずしも、第2の
呼吸管23の立上り部23aの上端位置は、第1のコン
サベータ15内の油面レベルの上限位置よりも高い位置
に設定する必要はないが、第2の呼吸管23の立上り部
23aの上端位置を、第1のコンサベータ15内の油面
レベルの上限位置よりも高い位置に設定しておけば、上
記の条件は確実に満たされる。
【0042】上記のように、第2の呼吸管23に立上が
り部23aを設けておくと、万一変圧器の運転中に切換
開閉器収容タンク7の液密が破れたとしても、切換開閉
器収容タンク7内の絶縁油は、第2の呼吸管13内を通
して第1のコンサベータ15内の油面の高さまで上昇す
るだけであり、外部に流出することはない。従って、万
一切換開閉器収容タンク7の液密が破れたとしても、変
圧器油槽2内の絶縁油の油面レベルが低下することはな
いため、負荷時タップ切換変圧器の信頼性を高めること
ができる。
【0043】また上記のように、切換開閉器収容タンク
用の第2のコンサベータを建屋1内に配置すると、建屋
の天井部1aの面積を縮小することができるため、建屋
の小形化を図って、変圧器の設置面積の縮小を図ること
ができる。
【0044】第2のコンサベータ16を切換開閉器収容
タンク7に接続するための第2の連結管22は、その径
が大きいため、図2に示した従来例のように、第2のコ
ンサベータ16を建屋1の屋上に配置した場合には、建
屋の天井部に第2の連結管を貫通させるための大径の孔
を形成する必要があり、この大径の孔が建屋の屋上の機
器のレイアウト設計を行う上で制約になる。
【0045】これに対し、図1に示すように、第2のコ
ンサベータを建屋内に配置して、第2の呼吸管23のみ
を建屋の天井部を通して外部に導出するようにすると、
第2の連結管22を貫通させるための大径の孔を天井部
に設ける必要がなく、天井部には、径が小さい第2の呼
吸管23を貫通させるための孔を設ければよいため、建
屋の屋上の機器のレイアウトの自由度を高めることがで
きる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第2の
呼吸管に立上がり部を設けて、第1のコンサベータ内の
油面が上限位置にある状態で切換開閉器収容タンク内と
変圧器油槽内とを連通させたとした場合に、第1のコン
サベータ内で生じる油面の低下を許容範囲内に抑えるよ
うに、第2の呼吸管の立上り部の上端位置を設定したの
で、変圧器の運転中に切換開閉器収容タンクの液密が破
れた場合に、絶縁油が外部に流出するのを防ぐことがで
きる。従って、万一切換開閉器収容タンクの液密が破れ
たとしても、変圧器油槽内の絶縁油の油面レベルが低下
することはないため、負荷時タップ切換変圧器の信頼性
を高めることができる。
【0047】また本発明によれば、切換開閉器収容タン
ク用の第2のコンサベータを建屋内に配置したことによ
り、建屋の天井部の面積を縮小することができるため、
建屋の小形化を図って、変圧器の設置面積の縮小を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる負荷時タップ切換変圧器の構成
例を示した断面図である。
【図2】従来の負荷時タップ切換変圧器の一例を示した
断面図である。
【図3】従来の負荷時タップ切換変圧器の他の例を示し
た断面図である。
【符号の説明】
1…建屋、2…変圧器油槽、5…変圧器本体、6…タッ
プ選択器、7…切換開閉器収容タンク、11…冷却器、
12,13…導油管、15…第1のコンサベータ、16
…第2のコンサベータ、18…第1の連結管、19…第
1の呼吸管、22…第2の連結管、23…第2の呼吸
管、23a…立上り部、23b…下向延伸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八杉 博久 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 Fターム(参考) 5E050 DA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建屋内に配置されて内部空間が絶縁油で
    満たされた変圧器油槽と、一次巻線または二次巻線にタ
    ップを備えていて前記変圧器油槽内に配置された変圧器
    本体と、前記変圧器油槽内に配置されて前記変圧器本体
    のタップを選択するタップ選択器と、前記変圧器油槽内
    に配置されて内部が絶縁油で満たされた独立の切換開閉
    器収容タンクと、前記切換開閉器収容タンク内に収容さ
    れて前記タップ選択器が選択するタップを切り換える際
    に限流手段を通して流れる電流を開閉する切換開閉器
    と、前記変圧器油槽内の絶縁油を冷却する冷却器と、前
    記変圧器油槽内に接続された第1のコンサベータと、前
    記切換開閉器収容タンク内に接続された第2のコンサベ
    ータと、前記第1のコンサベータ及び第2のコンサベー
    タのそれぞれの上部に接続された第1及び第2の呼吸管
    とを備え、前記冷却器は前記建屋の屋上に配置されて前
    記建屋の天井部を貫通した導油管を通して前記変圧器油
    槽に接続され、前記第1のコンサベータは前記建屋の屋
    上に配置されて前記建屋の天井部を貫通した第1の連結
    管を通して前記変圧器油槽の上部に接続され、前記第2
    のコンサベータは前記建屋内に配置されて第2の連結管
    を通して前記変圧器油槽の上部に接続されている負荷時
    タップ切換変圧器において、 前記第2のコンサベータに接続された第2の呼吸管は、
    前記建屋の天井部を通して外部に導出された立上がり部
    を有し、 前記第1のコンサベータ内の油面が上限位置にある状態
    で前記切換開閉器収容タンク内と変圧器油槽内とを連通
    させたとした場合に前記第1のコンサベータ内で生じる
    油面の低下を許容範囲内に抑えるように、前記第2の呼
    吸管の立上り部の上端位置が設定されていることを特徴
    とする負荷時タップ切換変圧器。
  2. 【請求項2】 前記第2の呼吸管の立上り部の上端位置
    は、前記第1のコンサベータ内の油面レベルの上限位置
    よりも高い位置に設定されている請求項1に記載の負荷
    時タップ切換変圧器。
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