JP2000048395A - 情報記録再生方法及び装置 - Google Patents

情報記録再生方法及び装置

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JP2000048395A
JP2000048395A JP10210106A JP21010698A JP2000048395A JP 2000048395 A JP2000048395 A JP 2000048395A JP 10210106 A JP10210106 A JP 10210106A JP 21010698 A JP21010698 A JP 21010698A JP 2000048395 A JP2000048395 A JP 2000048395A
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JP10210106A
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Daisuke Nishino
大介 西野
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 開口が形成されたプローブの該開口を記録媒
体に近接配置し、該開口に光源からの光を導くことで該
光源とは反対側の開口の近傍領域に形成される電磁場を
用いて該記録媒体へ情報の記録又は該記録媒体から情報
の再生を行う情報記録再生方法及び装置であって、情報
再生速度の高速化を実現できるとともに該プローブ開口
と該記録媒体との衝突の可能性を抑制できる情報記録再
生方法及び装置。 【解決手段】 開口Pが形成されたプローブ1の開口P
を記録媒体Mに近接配置し、開口Pに光源2からの光を
導くことで光源2とは反対側の開口Pの近傍領域に形成
される電磁場を用いて記録媒体Mへ情報の記録又は記録
媒体Mから情報の再生を行う情報記録再生方法を実施す
る情報記録再生装置は、情報再生時におけるプローブ開
口Pと記録媒体Mとの間隔L2は、情報記録時における
プローブ開口Pと記録媒体Mとの間隔L1より大きくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光源から射出された
光を記録媒体に照射して該記録媒体へ情報の記録又は該
記録媒体から情報の再生を行う情報記録再生方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】光源から射出された光を記録媒体に照射
して該記録媒体に情報を記録し、又は該記録媒体から情
報を再生する情報記録再生方法及び装置では、先端に開
口が形成されたプローブやソリッドイマージョンレンズ
(=Solid Immersion Lens、略字SIL、例えば凸面と
略平面からなる半球形状又は超半球形状の固体浸漬レン
ズ)を該記録媒体に近接配置し、光源からの光をプロー
ブの開口や固体浸漬レンズを通して記録媒体に照射する
ことで、該記録媒体に対して情報の記録再生を行うもの
が提案されている。
【0003】開口が形成されたプローブを用いた情報記
録再生方法及び装置では、該プローブの開口に光源から
の光が照射された場合、該光源とは反対側の該開口の近
傍領域に電磁場が形成される。また、開口の大きさを光
源からの光の波長以下にすることにより、波長より小さ
い領域の情報を記録または再生することができる。これ
は、近接場光記録とよばれ、微小な開口から漏れ出る光
を利用して高密度記録を可能にするものである。この漏
れ光は伝搬しないので、プローブに対して記録媒体を波
長以下の距離に近接させないと利用することができな
い。また、SILを用いた情報記録再生方法及び装置で
は、対物レンズ等のレンズ、或いは集光ミラー等の手段
により集光させた光源からの光を該SILに入射させた
場合、該SILの記録媒体に対向する面の光軸の近傍領
域に電磁場が形成される。
【0004】いずれにしても、この電磁場を用いて記録
媒体に対して情報の記録再生が行われる。また、この電
磁場の分布では、プローブ開口又はSILから遠ざかる
につれて、電場強度が減衰する傾向がある。従って、情
報の記録再生時には、プローブ開口又はSILをできる
だけ記録媒体に近づける必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転駆
動されるディスク状の記録媒体の表面から近接した位置
にプローブ開口またはSILなどのヘッドを保持するの
は、ヘッドと媒体とが衝突する危険性があり、困難を伴
う。また、ディスクを高速回転させると、ディスク自身
がディスク回転軸方向の上下に振れる場合や、外乱を増
幅して振れる場合があるために、高速回転するにつれ
て、ヘッドとディスクとの衝突を招き易い。
【0006】このような衝突を避けるために、従来では
回転中のディスクの振動解析を行うことで、ディスクが
振れにくい構成や、外乱によりディスクが振れても、そ
の振れを減少させる構成を調べて、その構成を製品に適
用したり、ヘッドとディスクとを一定間隔に保つ機構を
用意している。しかし、これらの方法にも限界があり、
ヘッドとディスクとが衝突しないように、回転速度その
ものを低く抑えることで対応している。しかし、このよ
うに記録媒体の回転速度を低く抑える場合、高速な情報
の記録再生は期待できない。
【0007】そこで本発明は、開口が形成されたプロー
ブの該開口を記録媒体に近接配置し、該開口に光源から
の光を導くことで該光源とは反対側の開口の近傍領域に
形成される電磁場を用いて該記録媒体へ情報の記録又は
該記録媒体から情報の再生を行う情報記録再生方法及び
装置であって、情報再生速度の高速化を実現できるとと
もに該プローブ開口と該記録媒体との衝突の可能性を抑
制できる情報記録再生方法及び装置を提供することを第
1の課題とする。
【0008】また、本発明は、ソリッドイマージョンレ
ンズを記録媒体に近接配置し、集光させた光源からの光
を該ソリッドイマージョンレンズに入射させることで該
ソリッドイマージョンレンズの前記光源とは反対側の前
記記録媒体に対向する面の光軸の近傍領域に形成される
電磁場を用いて該記録媒体へ情報の記録又は該記録媒体
から情報の再生を行う情報記録再生方法及び装置であっ
て、情報再生速度の高速化を実現できるとともに該ソリ
ッドイマージョンレンズと該記録媒体の衝突の可能性を
抑制できる情報記録再生方法及び装置を提供することを
第2の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の課題を解
決するため、次の第1の情報記録再生方法及び装置を提
供する。 (1)第1の情報記録再生方法 開口が形成されたプローブの該開口を記録媒体に近接配
置し、該開口に光源からの光を導くことで該光源とは反
対側の該開口の近傍領域に形成される電磁場を用いて該
記録媒体へ情報の記録又は該記録媒体から情報の再生を
行う情報記録再生方法であり、情報再生時における前記
プローブ開口と前記記録媒体との間隔は、情報記録時に
おける前記プローブ開口と前記記録媒体との間隔より大
きくすることを特徴とする情報記録再生方法。 (2)第1の情報記録再生装置 開口が形成されたプローブの該開口を記録媒体に近接配
置し、該開口に光源からの光を導くことで該光源とは反
対側の該開口の近傍領域に形成される電磁場を用いて該
記録媒体へ情報の記録又は該記録媒体から情報の再生を
行う情報記録再生装置であり、前記プローブの開口を前
記記録媒体に近づけ又は遠ざけるためのプローブ駆動装
置と、前記プローブの開口を前記記録媒体に対して所定
の間隔をおいて配置するように前記駆動装置を制御する
制御部とを備えており、前記制御部は、情報再生時にお
ける前記プローブ開口と前記記録媒体との間隔を情報記
録時における前記プローブ開口と前記記録媒体との間隔
より大きくするように前記駆動装置を制御することを特
徴とする情報記録再生装置。
【0010】いずれにしても第1の情報記録再生方法及
び装置では、記録媒体への情報の記録再生を行うにあた
り、開口が形成されたプローブの該開口を記録媒体に近
接配置する。そしてその開口に光源からの光を導くこと
で該光源とは反対側の該開口の近傍領域に電磁場が形成
される。この電磁場を用いて前記記録媒体に対して情報
の記録又は再生を行う。情報の記録時には該記録媒体上
に照射される光量が小さいことが問題になるため、でき
るだけ該プローブを該記録媒体に近づけて、記録媒体に
多くの光を照射することが有効である。一方、情報の読
み出し(再生)時には情報記録時に必要な程度の光量ま
では必要ないので、前記プローブ開口と前記記録媒体と
を情報記録時よりも離しても情報再生時に必要な程度の
光量を得ることができる。
【0011】この情報記録再生方法及び装置によると、
情報の記録時における記録ビット形成速度を高められる
ようにプローブ開口径や位置を工夫することでより高速
の情報記録を達成することもでき、しかも情報の再生時
に前記プローブ開口と前記記録媒体との間隔を情報記録
時の前記プローブ開口と前記記録媒体との間隔より大き
くするので、ヘッドの浮上量の大きな変動に対応でき、
それだけ高速に記録媒体を駆動して高速な情報の再生を
実現できるとともに該プローブ開口と該記録媒体との衝
突の可能性を抑制できる。この方式では、開口径が光源
からの光の波長以下であると、開口から波長オーダーの
近傍には、光の近接作用により開口径と同程度の幅で、
かつ開口から、開口径の1/2程度の距離の間に電磁場
が局在することを利用している。言い換えると、従来の
ようにレンズで光を集光する方式では実現不可能な非常
に小さいビーム径(波長以下)で、かつ取扱い可能な深
さの焦点深度を持ったビームスポットを得られるのであ
る。本発明では、この焦点深度の深さを利用している。
【0012】例えば、記録媒体として回転駆動されるデ
ィスク状の記録媒体を用いる場合に空気膜潤滑原理で浮
上するフライングヘッド方式を使用する場合、ディスク
を高速回転することは、ヘッドの受ける浮上力が増大
し、プローブ開口がディスクから遠ざかることになる。
すなわち、衝突の危険性を小さくして高速に読み出すこ
と(再生)が可能となる。
【0013】この情報記録再生方法及び装置では、前記
プローブとして、その開口径が前記光源からの光の波長
以下であるプローブを用いることができる。この場合、
波長以下の開口径と同程度の大きさの記録ドットの記録
再生が可能となるため、高密度記録に対応できる。本発
明に係る第1の情報記録再生方法及び装置では、情報の
記録時及び再生時における前記プローブ開口と前記記録
媒体との間隔を前記プローブの開口径の2分の1以下の
距離に保つことができる。
【0014】この場合、情報の記録再生時における前記
プローブ開口からの射出光は、該開口から該プローブの
開口径の2分の1以下の距離まで離れた範囲内では、該
プローブ開口からの射出光のビーム径が該プローブの開
口径程度に絞られている。これにより、その範囲内では
前記記録媒体に対して確実に情報の記録及び再生を行う
ことができる。情報記録にあたっては、記録ビットの形
成速度を高め、それだけ高速記録が可能となる。
【0015】第1の情報記録再生方法及び装置のいずれ
においても、前記プローブとして、光を通過させるコア
部と光を閉じ込めるクラッド部からなり、該コア部のみ
を突出させた先端部を有し、該プローブの開口が該先端
部の先端を除く部分に金属膜をコーティングすることに
より形成されているプローブを用いることができる。こ
の場合、前記プローブをコーティングする金属として
は、Cr(クロム)を例示できる。また、前記プローブ
に金属膜をコーティングする方法として、スパッタ法な
どを例示できる。しかし、いずれにしてもそれらに限定
されるものではない。
【0016】また、本発明は第2の課題を解決するた
め、次の第2の情報記録再生方法及び装置を提供する。 (3)第2の情報記録再生方法 ソリッドイマージョンレンズを記録媒体に近接配置し、
レンズ等の手段により集光させた光源からの光を該ソリ
ッドイマージョンレンズに入射させることで該ソリッド
イマージョンレンズの該光源とは反対側の前記記録媒体
に対向する面の光軸の近傍領域に形成される電磁場を用
いて該記録媒体へ情報の記録又は該記録媒体から情報の
再生を行う情報記録再生方法であり、情報再生時におけ
る前記ソリッドイマージョンレンズと前記記録媒体との
間隔は、情報記録時における前記ソリッドイマージョン
レンズと前記記録媒体との間隔より大きくすることを特
徴とする情報記録再生方法。 (4)第2の情報記録再生装置 ソリッドイマージョンレンズを記録媒体に近接配置し、
集光させた光源からの光を該ソリッドイマージョンレン
ズに入射させることで該ソリッドイマージョンレンズの
該光源とは反対側の前記記録媒体に対向する面の光軸の
近傍領域に形成される電磁場を用いて該記録媒体へ情報
の記録又は該記録媒体から情報の再生を行う情報記録再
生装置であり、前記ソリッドイマージョンレンズを前記
記録媒体に近づけ又は遠ざけるための駆動装置と、前記
ソリッドイマージョンレンズを前記記録媒体に対して所
定の間隔をおいて配置するように前記駆動装置を制御す
る制御部とを備えており、前記制御部は、情報再生時に
おける前記ソリッドイマージョンレンズと前記記録媒体
との間隔を情報記録時における前記ソリッドイマージョ
ンレンズと前記記録媒体との間隔より大きくするように
前記駆動装置を制御することを特徴とする情報記録再生
装置。
【0017】本発明に係る第2の情報記録再生方法及び
装置では、記録媒体への情報の記録再生を行うにあた
り、ソリッドイマージョンレンズ(例えば、凸面と略平
面からなる半球形状又は超半球形状のソリッドイマージ
ョンレンズ)を記録媒体に近接配置する。そして対物レ
ンズ等のレンズ、或いは集光ミラー等の手段により集光
させた光源からの光を該ソリッドイマージョンレンズに
入射させることで該ソリッドイマージョンレンズの前記
記録媒体に対向する面の光軸近傍領域に電磁場が形成さ
れる。この電磁場を用いて前記記録媒体に情報の記録再
生を行う。ソリッドイマージョンレンズの入射光が該ソ
リッドイマージョンレンズの出射面に焦点を結ぶと、該
ソリッドイマージョンレンズの出射面から波長オーダー
の近傍には、微小開口の場合と同様に、光の近接作用に
より出射面での焦点のビーム径と同程度の幅で、かつ出
射面から波長程度離れた距離の間に電磁場が局在する。
言い換えると、この方式により得られるビームスポット
はソリッドイマージョンレンズの原料(通常ガラス)が
有する屈折率の影響で、通常よりも小さくなる。情報の
記録時には該記録媒体上に照射される光量が小さいこと
が問題になるため、できるだけ該ソリッドイマージョン
レンズを該記録媒体に近づけて、記録媒体に多くの光を
照射することが有効である。一方、情報の読み出し(再
生)には情報記録時に必要な程度の光量までは必要ない
ので、前記ソリッドイマージョンレンズと前記記録媒体
とを情報記録時よりも離しても情報再生時に必要な程度
の光量を得ることができる。
【0018】この情報記録再生方法及び装置によると、
情報の記録時における記録ビット形成速度を高められる
ようにソリッドイマージョンレンズの位置を工夫するこ
とでより高速の情報記録を達成することもでき、しかも
情報の再生時に前記ソリッドイマージョンレンズと前記
記録媒体との間隔を情報記録時の前記ソリッドイマージ
ョンレンズと前記記録媒体との間隔より大きくするの
で、それだけ高速に記録媒体を駆動して高速な情報の再
生を実現できるとともに該ソリッドイマージョンレンズ
と該記録媒体との衝突の可能性を抑制できる。
【0019】例えば、記録媒体として回転駆動されるデ
ィスク状の記録媒体を用いる場合に空気膜潤滑原理で浮
上するフライングヘッド方式を使用した場合、ディスク
を高速回転することは、ヘッドの受ける浮上力が増大
し、ソリッドイマージョンレンズがディスクから遠ざか
ることになる。すなわち、衝突の危険性を小さくして高
速に読み出すこと(再生)が可能となる。
【0020】本発明に係る第1の情報記録再生方法及び
装置では、情報の記録時及び再生時における前記ソリッ
ドイマージョンレンズと前記記録媒体との間隔を前記光
源からの光の波長以下の距離に保つ。この場合、情報の
記録再生時における前記ソリッドイマージョンレンズか
らの射出光は、該ソリッドイマージョンレンズの前記記
録媒体に対向する面から光の波長以下の距離まで離れた
範囲内では、収束したビームスポットのサイズをほぼ維
持して漏れ出ている。これにより、その範囲内では空気
中に収束させた場合より小さいビームスポットで、情報
の記録及び再生を行うことができる。また、情報記録に
あたっては、記録ビットの形成速度を高め、それだけ高
速記録を達成できる。
【0021】なお、本発明に係る第1及び第2の情報記
録再生方法及び装置のいずれにおいても、記録媒体とし
ては、有機系光メモリ材料、例えばフォトクロミック分
子を基板上にコーティングしたものなどを用いることが
できる。また、本発明に係る第1の情報記録再生装置に
おける前記プローブの開口を前記記録媒体に近づけ又は
遠ざけるためのプローブ駆動装置及び本発明に係る第2
の情報記録再生装置における前記ソリッドイマージョン
レンズを前記記録媒体に近づけ又は遠ざけるための駆動
装置としては、いずれもPZT(チタン酸ジルコン酸
鉛,Pb(Ti,Zr)O3 )等の圧電体を例示できる
が、それに限定されるものではない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る情報記録再生
方法を実施する情報記録再生装置の1例の概略構成を示
す斜視図である。図1に示す情報記録再生装置は、レー
ザ射出部100、光検出部200、情報記録再生部30
0及び制御部CONTから構成されており、記録媒体M
に対して情報の記録又は再生ができる。すなわち、情報
記録時には制御部CONTからの記録情報に基づく情報
記録用レーザ光をレーザ射出部100から情報記録再生
部300に収容される記録媒体Mに照射し、記録媒体M
に記録ビットTとして情報の記録を行う。また、情報再
生時には制御部CONTからの情報再生用レーザ光をレ
ーザ射出部100から記録媒体Mに照射し、記録媒体M
の記録ビットTで反射した反射光を光検出部200にて
検出し、制御部CONTに送り、情報の再生を行う。
【0023】情報記録再生部300は、図示を省略した
回転駆動装置を備えており、ディスク状の記録媒体Mを
収納できる。記録媒体Mは該回転駆動装置の回転軸7に
接続される。記録媒体Mは該回転駆動装置の回転駆動に
て図中a方向に回転駆動される。レーザ射出部100
は、プローブ1、レーザ光源2、プローブ昇降駆動装置
3及び半径方向駆動装置4を備えている。プローブ1は
記録媒体Mの上方に配置され、プローブ1にはレーザ光
源2が接続され、これらはプローブ昇降駆動装置3及び
半径方向駆動装置4により駆動される。なお、駆動装置
4はプローブ1、レーザ光源2、プローブ昇降駆動装置
3及び光検出部200を一体的に光記録媒体M表面に沿
って、図中記録媒体半径方向bに移動させることができ
る。
【0024】プローブ1は、先端の径がレーザ光源2か
らの光の波長以下に尖鋭化された先端部1cを有してお
り、プローブ1の開口Pは、先端部1cの先端を除く部
分に金属(本例ではCr(クロム))の遮光膜をコーテ
ィングすることにより形成されている。以下にプローブ
1の作製法について説明する。
【0025】プローブ1はコア及びクラッドからなる光
ファイバプローブを用いる。また、プローブ1の先端を
尖鋭化させるために、例えばコア及びクラッドで材料成
分の異なる光ファイバを用いる。この光ファイバを体積
比がHF(フッ化水素):H 2 O(水):NH4 F(フ
ッ化アンモニウム)=1:1:20(但しHFは重量5
5%濃度のもの、NH4 Fは重量40%濃度のもの)の
エッチング溶液に浸す。
【0026】図2にエッチング溶液によってプローブ1
の先端が尖鋭化される過程を示す。図2(A)はエッチ
ング処理されていないプローブ先端部の状態を示し、図
2(B)はエッチング処理開始から2時間経過後のプロ
ーブ先端部の状態を示し、また、図2(C)はエッチン
グ処理開始から4時間経過後のプローブ先端部の状態を
示し、さらに図2(D)はエッチング処理開始から6時
間経過後のプローブ先端部の状態を示す。
【0027】なお、本例では、プローブ1としてコア1
a径(図2(A)中R1)が8μm、クラッド1b径
(図2(A)中R2)が125μmの石英系分散シフト
ファイバ心線のファイバ(古河電工製)を用いる。コア
1a及びクラッド1b両者のエッチング速度の違いによ
り、コア1aよりもクラッド1bのエッチング処理によ
る除去を早める。このようにしてコア1aを円錐状に残
すことにより、エッチング処理開始から約6時間経過後
にプローブ1に先端部1cが形成される。
【0028】図3はエッチング処理後のプローブ1の先
端を示す図であり、図3(A)にそれを下から見た斜視
図を示し、図3(B)にその側面図を示し、図3(C)
にその底面図を示す。次に、このようにしてできたプロ
ーブ1の先端部1cの先端を除く部分に金属膜をコーテ
ィングする。
【0029】図4(A)にプローブ1の先端部1cの先
端を除く部分にスパッタ法により金属膜を形成するため
のスパッタ装置の概略構成図を示し、図4(B)に図4
(A)に示すスパッタ装置に装着されたプローブ1先端
を拡大した図を示す。また、図4(C)に金属膜形成後
のプローブ1先端の断面図を示す。このスパッタ装置
は、真空容器20の内側下面にスパッタターゲット21
(本例ではCr(クロム))が設けられている。真空容
器20の側面にはプローブ1の先端を導入するための導
入口22及びその導入口22に接続されているフレキシ
ブル部材23が設けられている。フレキシブル部材23
には回転導入端子24を装着できる。回転導入端子24
には容器20内の定位置のユニバーサルジョイント25
を介してエッチング処理により先端部1cが形成された
プローブ1を接続できる。回転導入端子24に接続され
たプローブ1は図示を省略した駆動装置にて図中c方向
に回転駆動される。
【0030】ユニバーサルジョイント25は一方で回転
導入端子24に接続され、他方でプローブ1を支持す
る。スパッタターゲット21上面に垂直な中心線αに対
するプローブ1の角度θは、プローブ1の先端部傾斜面
1c’が線αに略垂直姿勢となるように設定される。な
お、本例では角度θは10度前後に設定されている。こ
のスパッタ装置では、スパッタターゲット21の近傍に
プラズマイオン状態を生成し、そのイオンでターゲット
21をたたくことで、該ターゲットからスパッタ粒子を
プローブ1の先端部に堆積させる。なお、成膜中はプロ
ーブ1は、回転導入端子24の回転駆動により図中c方
向に回転駆動されている。これにより、プローブ1の先
端部に金属膜が形成される。また、プローブ1の先端部
1cでは、図4(B)に示すように斜面1c’には成膜
されるが、先端面1c”は影になるので成膜されない。
かくして図4(C)に示すように金属の遮光膜1dによ
って開口Pの径がレーザ光源2からの光の波長以下に尖
鋭化された先端部1cを有するプローブ1を製作でき
る。
【0031】再び図1に戻るが、レーザ光源2は制御部
CONTに接続されており、制御部CONTの指示の
下、情報記録時には記録情報に基づく情報記録用レーザ
光を射出でき、情報再生時には情報再生用レーザ光を射
出できる。プローブ昇降駆動装置3は圧電体であり、制
御部CONTに接続されている。駆動装置3は制御部C
ONTの指示の下、プローブ1の開口Pを記録媒体Mに
近づけ又は遠ざけることができる。
【0032】光検出部200は、集光レンズ5、光検出
器6を備えている。光検出器6は制御部CONTに接続
されており、情報再生時において光源2から記録媒体M
の記録ビットTに反射された情報再生用レーザ光を集光
レンズ5を介して検出できる。また、その検出データを
制御部CONTに送ることができる。これにより、記録
媒体Mに記録された情報を再生できる。
【0033】制御部CONTは、既述のとおりレーザ光
源2、プローブ昇降駆動装置3及び光検出器6に接続さ
れており、情報記録時におけるレーザ光源2のレーザ光
の変調制御や、情報再生時における光検出器6からの検
出データを受け取ることができる。また、制御部CON
Tはプローブ昇降駆動装置3を制御できる。この制御は
次のような事項に基づいてなされる。
【0034】すなわち、光源からの光の波長以下の開口
径を持つ開口に光源からの光を照射した場合、光源と反
対側の開口近傍に形成される電磁場分布は、開口から光
軸方向に遠ざかるにつれて電場強度が減衰する傾向を示
すということである。次に、図5に図1に示すプローブ
1の開口Pから漏れ出る光(近接場光)の強度分布を示
す。なお、強度分布は等高線的に表現してある。ここ
で、光源2(図5では図示せず、図1参照)からのレー
ザ光LBの波長をλ、開口径をd、開口Pから射出され
るレーザ光のビーム径をwとする。なお、ビーム径wは
電場強度が1/e2 になる径で定義する。
【0035】図5に示すように、レーザ光LBの波長λ
以下の開口径d(<λ)を有する開口Pからの射出光
は、開口Pから開口径dの2分の1以下の距離まで離れ
た範囲内では、ビーム径wが開口径程度に絞られてい
る。また、波長より小さい開口から漏れ出る近接場光は
伝搬光ではないので、波長程度以上には伝搬しない。従
って、ここでは情報の記録時及び再生時におけるプロー
ブ開口Pと記録媒体M(図5では図示せず、図1参照)
との間隔をプローブ1の開口径の2分の1以下の距離に
保って、記録媒体Mに対して確実に情報の記録及び再生
を行えるようにする。
【0036】図6は制御部CONTによって制御された
プローブ昇降駆動装置3の動作によるプローブ1の開口
P移動状態を示す図であり、図6(A)に記録時におい
てプローブ開口Pを記録媒体Mに近づけた状態を示し、
図6(B)に再生時においてプローブ開口Pを記録媒体
Mから遠ざけた状態を示す。レーザ光LBの波長λ以下
の開口径を有する開口Pから射出光によって情報の記録
を行う場合、記録媒体M上に照射される光量が小さいこ
とが問題になるため、できるだけプローブ1を記録媒体
Mに近づけて(図6(A)参照)、記録媒体Mに多くの
光を照射する。また、情報の再生時には、情報記録時に
必要な程度の光量までは必要ないので、プローブ1の開
口Pと記録媒体Mとの間隔L2は情報記録時の間隔L1
よりも離すことができ(図6(B)参照)、プローブ開
口Pと記録媒体Mとの相対運動の安全マージンを稼ぐこ
とができる。
【0037】かくして制御部CONTは情報再生時にお
けるプローブ開口Pと記録媒体Mとの間隔L2を情報記
録時におけるプローブ開口Pと記録媒体Mとの間隔L1
より大きくするとともに、情報の記録時におけるプロー
ブ開口Pと記録媒体Mとの間隔L1及び再生時における
プローブ開口Pと記録媒体Mとの間隔L2(L1<L
2)が、いずれもそのプローブ開口径の2分の1以下の
距離(L1<L2<d/2)に保つようにプローブ昇降
駆動装置3を制御する。
【0038】また、本例で用いる記録媒体Mはフォトク
ロミック分子を基板上にコーティングしたものである。
図7はフォトクロミック分子の1種であるジアリールエ
テンの吸収スペクトルの変化を示す図であり、図7
(A)にUV光(紫外線)照射後の吸収スペクトルを示
し、図7(B)にUV光(紫外線)照射前の吸収スペク
トルを示す。図7の縦軸は吸収度(吸光度)を表わす。
材料に入射させた光量に対する出射光量の比を対数でと
っている。
【0039】フォトクロミック分子は光を吸収すること
により、可逆的に変化する分子であり、究極的にはその
フォトクロミック分子1つを記録単位(1記録ビット)
として扱える。以上説明した情報記録再生装置による
と、記録媒体Mへの情報の記録再生を行うにあたり、制
御部CONTからの指示信号によりプローブ昇降駆動装
置3が開口Pが形成されたプローブ1の開口Pを記録媒
体Mに近接配置する。そしてその開口Pに光源2からの
光を導くことで開口Pの光源2に対して反対側の開口P
近傍に電磁場が形成される。
【0040】この電磁場を用いて記録媒体Mに情報の記
録再生を行う。この場合、制御部CONTは、図6に示
すように情報再生時におけるプローブ開口Pと記録媒体
Mとの間隔L2を情報記録時におけるプローブ開口Pと
記録媒体Mとの間隔L1より大きくするようにプローブ
昇降駆動部3を制御する。この情報記録再生装置による
と、情報の記録時における記録ビット形成速度を高めら
れるようにプローブ開口径や位置を工夫することでより
高速の情報記録を達成することもでき、しかも情報の再
生時にプローブ開口Pと記録媒体Mとの間隔L2を情報
記録時のプローブ開口Pと記録媒体Mとの間隔L1より
大きくするので、ヘッドの浮上量の大きな変動に対応で
き、それだけ高速に記録媒体Mを駆動して高速な情報の
再生を実現できるとともにプローブ開口Pと記録媒体M
との衝突の可能性を抑制できる。
【0041】また、空気膜潤滑原理で浮上するフライン
グヘッド方式を使用する場合、ディスクを高速回転する
ことは、ヘッドの受ける浮上力が増大し、プローブ開口
がディスクから遠ざかることになる。すなわち、衝突の
危険性を小さくして高速に読み出すこと(再生)が可能
となる。図8は本発明に係る情報記録再生方法を実施す
る情報記録再生装置の他の例の概略構成を示す斜視図で
あり、図8(A)に記録時において凸面と略平面からな
る半球形状又は超半球形状のソリッドイマージョンレン
ズ8を記録媒体Mに近づけた状態を示し、図8(B)に
再生時においてソリッドイマージョンレンズ8を記録媒
体Mから遠ざけた状態を示す。
【0042】図8に示す情報記録再生装置は、図1に示
す情報記録再生装置において、レーザ射出部100に代
えて光射出部100’を設けてある。他の点は図1の装
置と同様であり、同じ構成、作用を有する部品には同じ
参照符号を付してある。なお、図8中光検出部200は
図示を省略してある。以下に図8に示す情報記録再生装
置について、図1の装置と異なる点について説明する。
【0043】光射出部100’は、ソリッドイマージョ
ンレンズ(SIL)8、対物レンズ9、光源10、アー
ム11、昇降駆動装置12、半径方向駆動装置13を備
えている。SIL8は記録媒体Mの上方に配置され、S
IL8、対物レンズ9及びレーザ光源9はアーム11を
介して昇降駆動装置12及び半径方向駆動装置13によ
り駆動される。なお、駆動装置13は、SIL8、対物
レンズ9、レーザ光源10、アーム11、昇降駆動装置
12及び図8では図示を省略した光検出部200を一体
的に光記録媒体M表面に沿って、図中記録媒体半径方向
bに移動させることができる。
【0044】SIL8は凸面と略平面からなる半球形状
又は超半球形状の固体浸漬レンズである。対物レンズ9
は光源10からの光をSIL8に集光できる。光源10
は制御部CONTに接続されており、制御部CONTの
指示の下、情報記録時には記録情報に基づく情報記録用
光を射出でき、情報再生時には再生用光を射出できる。
【0045】駆動装置13はボイスコイルモータであ
る。昇降駆動装置12は圧電体であり、制御部CONT
に接続されている。駆動装置12は制御部CONTの指
示の下、アーム11を介してSIL8を記録媒体Mに近
づけ又は遠ざけることができる。制御部CONTは昇降
駆動装置12を制御できる。この制御は次のような事項
に基づいてなされる。
【0046】すなわち、レンズにより集光させた光源か
らの光をソリッドイマージョンレンズに入射させること
でソリッドイマージョンレンズの光源とは反対側の面の
光軸近傍領域に形成される電磁場分布は、その面から光
軸方向に遠ざかるにつれてが電場強度が減衰する傾向を
示すということである。図9(A)にSIL8及び対物
レンズ9のレンズ構成の概略図を示し、図9(B)にS
IL8及びSIL8に形成される電磁場Eを示す。
【0047】対物レンズ9により集光された光源10
(図9では図示せず、図8参照)からの光線HをSIL
8に入射させることでSIL8の記録媒体M(図9では
図示せず、図8参照)に対向する面の光軸H1近傍領域
に電磁場Eが形成される(図9(B)参照)。記録媒体
Mに対して記録・再生を行う場合、情報の記録再生時に
おけるSIL8からの射出光は、SIL8の記録媒体M
に対向する面から光の波長以下の距離まで離れた範囲内
では、収束したビームスポットのサイズをほぼ維持して
漏れ出ている。これにより、その範囲内では空気中に収
束させた場合より小さいビームスポットで、情報の記録
及び再生を行うことができる。また、情報記録にあたっ
ては、記録ビットの形成速度を高め、それだけ高速記録
を達成できる。
【0048】対物レンズ9により集光された光源10か
らの光をSIL8に入射させることでSIL8の記録媒
体Mに対向する面の光軸近傍領域に形成される電磁場を
用いて情報の記録を行う場合、記録媒体M上に照射され
る光量が小さいことが問題になるため、できるだけSI
L8を記録媒体Mに近づけて(図8(A)参照)、記録
媒体Mに多くの光を照射する。また、情報の再生時に
は、情報記録時に必要な程度の光量までは必要ないの
で、SIL8と記録媒体Mとの間隔d1は情報記録時の
間隔d2よりも離すことができ(図8(B)参照)、S
IL8と記録媒体Mとの相対運動の安全マージンを稼ぐ
ことができる。
【0049】かくして制御部CONTは情報再生時にお
けるSIL8と記録媒体Mとの間隔d1を情報記録時に
おけるSIL8と記録媒体Mとの間隔d2より大きくす
るとともに、情報の記録時におけるSIL8と記録媒体
Mとの間隔d2及び再生時におけるSIL8と記録媒体
Mとの間隔d1(d2<d1)は、いずれも光源10か
らの光の波長λ’以下の距離(d2<d1<λ’)に保
つように昇降駆動装置12を制御する。
【0050】以上説明した情報記録再生装置によると、
記録媒体Mへの情報の記録再生を行うにあたり、制御部
CONTからの指示信号により昇降駆動装置12がSI
L8を記録媒体Mに近接配置する。そして対物レンズ9
により集光された光源10からの光をSIL8に入射さ
せることでSIL8の記録媒体Mに対向する面の光軸近
傍領域に電磁場が形成される。
【0051】この電磁場を用いて記録媒体Mに情報の記
録再生を行う。この場合、制御部CONTは、図8に示
すように情報再生時におけるSIL8と記録媒体Mとの
間隔d1を情報記録時におけるSIL8と記録媒体Mと
の間隔d2より大きくするように昇降駆動部12を制御
する。図8に示す情報記録再生装置によると、情報の記
録時における記録ビット形成速度を高められるようにソ
リッドイマージョンレンズ8の位置を工夫することでよ
り高速の情報記録を達成することもでき、しかも情報の
再生時にソリッドイマージョンレンズ8と記録媒体Mと
の間隔を情報記録時のソリッドイマージョンレンズ8と
記録媒体Mとの間隔より大きくするので、それだけ高速
に記録媒体Mを駆動して高速な情報の再生を実現できる
とともにソリッドイマージョンレンズ8と記録媒体Mと
の衝突の可能性を抑制できる。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、開口が形成されたプロ
ーブの該開口を記録媒体に近接配置し、該開口に光源か
らの光を導くことで該光源とは反対側の開口の近傍領域
に形成される電磁場を用いて該記録媒体へ情報の記録又
は該記録媒体から情報の再生を行う情報記録再生方法及
び装置であって、情報再生速度の高速化を実現できると
ともに該プローブ開口と該記録媒体との衝突の可能性を
抑制できる情報記録再生方法及び装置を提供することが
できる。また、該プローブ開口を波長以下の大きさにす
れば、通常の光記録では実現できない波長以下の大きさ
の記録ビットの記録再生が可能となる。
【0053】また、本発明によると、ソリッドイマージ
ョンレンズを記録媒体に近接配置し、集光させた光源か
らの光を該ソリッドイマージョンレンズに入射させるこ
とで該ソリッドイマージョンレンズの前記光源とは反対
側の前記記録媒体に対向する面の光軸の近傍領域に形成
される電磁場を用いて該記録媒体へ情報の記録又は該記
録媒体から情報の再生を行う情報記録再生方法及び装置
であって、情報再生速度の高速化を実現できるとともに
該ソリッドイマージョンレンズと該記録媒体の衝突の可
能性を抑制できる情報記録再生方法及び装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記録再生方法を実施する情報
記録再生装置の1例の概略構成を示す斜視図である。
【図2】エッチング溶液によってプローブの先端が尖鋭
化される過程を示す図であり、図(A)はエッチング処
理されていないプローブ先端部の状態を示す図であり、
図(B)はエッチング処理開始から2時間経過後のプロ
ーブ先端部の状態を示す図であり、図(C)はエッチン
グ処理開始から4時間経過後のプローブ先端部の状態を
示す図であり、図(D)はエッチング処理開始から6時
間経過後のプローブ先端部の状態を示す図である。
【図3】エッチング処理後のプローブ1の先端を示す図
であり、図(A)はそれを下から見た斜視図であり、図
(B)はその側面図であり、図(C)はその底面図であ
る。
【図4】図(A)はプローブの先端部の先端を除く部分
にスパッタ法により金属膜を形成するためのスパッタ装
置の概略構成図であり、図(B)は図(A)に示すスパ
ッタ装置に装着されたプローブ先端を拡大した図であ
り、図(C)は金属膜形成処理後のプローブ先端の断面
図である。
【図5】図1に示すプローブの開口から漏れ出る光(近
接場光)の強度分布を示す図である。
【図6】制御部によって制御されたプローブ駆動装置の
動作によるプローブの開口移動状態を示す図であり、図
(A)は記録時においてプローブ開口を記録媒体に近づ
けた状態を示す図であり、図(B)に再生時においてプ
ローブ開口を記録媒体から遠ざけた状態を示す図であ
る。
【図7】フォトクロミック分子の1種であるジアリール
エテンの吸収スペクトルの変化を示す図であり、図
(A)は紫外線照射後の吸収スペクトルを示す図であ
り、図(B)は紫外線照射前の吸収スペクトルを示す図
である。
【図8】本発明に係る情報記録再生方法を実施する情報
記録再生装置の他の例の概略構成を示す斜視図であり、
図(A)は情報記録時において凸面と略平面からなる半
球形状又は超半球形状のソリッドイマージョンレンズを
記録媒体に近づけた状態を示す図であり、図(B)は情
報再生時においてソリッドイマージョンレンズを記録媒
体から遠ざけた状態を示す図である。
【図9】図(A)はソリッドイマージョンレンズ及び対
物レンズのレンズ構成の概略図であり、図(B)はソリ
ッドイマージョンレンズ及び該レンズに形成される電磁
場を示す図である。
【符号の説明】
100 レーザ射出部 200 光検出部 300 情報記録再生部 CONT 制御部 M 記録媒体 T 記録ビット 1 プローブ 1a コア 1b クラッド 1c プローブ1の先端部 2 レーザ光源 3 プローブ昇降駆動装置 4 半径方向駆動装置 5 集光レンズ 6 光検出器 7 回転軸 20 真空容器 21 スパッタターゲット 22 導入口 23 フレキシブル部材 24 回転導入端子 25 ユニバーサルジョイント 100’ 光射出部 8 ソリッドイマージョンレンズ(SIL) 9 対物レンズ 10 光源 11 アーム 12 昇降駆動装置 13 半径方向駆動装置 P プローブ1の先端部の開口 R1 プローブ1のコア径 R2 プローブ1のクラッド1b径 LB 光源2からのレーザ光 H 光源10からの光 λ 光源2からのレーザ光の波長 λ’ 光源10からの光の波長 d 開口径 w レーザ光LBのビーム径 L1 情報の記録時におけるプローブ開口Pと記録媒体
Mとの間隔 L2 情報の再生時におけるプローブ開口Pと記録媒体
Mとの間隔 d1 情報の再生時におけるSIL8と記録媒体Mとの
間隔 d2 情報の記録時におけるSIL8と記録媒体Mとの
間隔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口が形成されたプローブの該開口を記録
    媒体に近接配置し、該開口に光源からの光を導くことで
    該光源とは反対側の該開口の近傍領域に形成される電磁
    場を用いて該記録媒体へ情報の記録又は該記録媒体から
    情報の再生を行う情報記録再生方法であり、 情報再生時における前記プローブ開口と前記記録媒体と
    の間隔は、情報記録時における前記プローブ開口と前記
    記録媒体との間隔より大きくすることを特徴とする情報
    記録再生方法。
  2. 【請求項2】前記プローブとして、その開口径が前記光
    源からの光の波長以下であるプローブを用いる請求項1
    記載の情報記録再生方法。
  3. 【請求項3】情報の記録時及び再生時における前記プロ
    ーブ開口と前記記録媒体との間隔を前記プローブの開口
    径の2分の1以下の距離に保つ請求項1又は2記載の情
    報記録再生方法。
  4. 【請求項4】前記プローブとして、光を通過させるコア
    部と光を閉じ込めるクラッド部からなり、該コア部のみ
    を突出させた先端部を有し、該プローブの開口が該先端
    部の先端を除く部分に金属膜をコーティングすることに
    より形成されているプローブを用いる請求項1、2又は
    3記載の情報記録再生方法。
  5. 【請求項5】開口が形成されたプローブの該開口を記録
    媒体に近接配置し、該開口に光源からの光を導くことで
    該光源とは反対側の該開口の近傍領域に形成される電磁
    場を用いて該記録媒体へ情報の記録又は該記録媒体から
    情報の再生を行う情報記録再生装置であり、 前記プローブの開口を前記記録媒体に近づけ又は遠ざけ
    るためのプローブ駆動装置と、 前記プローブの開口を前記記録媒体に対して所定の間隔
    をおいて配置するように前記駆動装置を制御する制御部
    とを備えており、 前記制御部は、情報再生時における前記プローブ開口と
    前記記録媒体との間隔を情報記録時における前記プロー
    ブ開口と前記記録媒体との間隔より大きくするように前
    記駆動装置を制御することを特徴とする情報記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】前記プローブの開口径は、前記光源からの
    光の波長以下である請求項5記載の情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】前記制御部は、情報の記録時及び再生時に
    おける前記プローブ開口と前記記録媒体との間隔を前記
    プローブの開口径の2分の1以下の距離に保つように前
    記駆動装置を制御する請求項5又は6記載の情報記録再
    生装置。
  8. 【請求項8】前記プローブは、光を通過させるコア部と
    光を閉じ込めるクラッド部からなり、該コア部のみを突
    出させた先端部を有しており、該プローブの開口は、該
    先端部の先端を除く部分に金属をコーティングすること
    により形成されている請求項5、6又は7記載の情報記
    録再生装置。
  9. 【請求項9】ソリッドイマージョンレンズを記録媒体に
    近接配置し、集光させた光源からの光を該ソリッドイマ
    ージョンレンズに入射させることで該ソリッドイマージ
    ョンレンズの該光源とは反対側の前記記録媒体に対向す
    る面の光軸の近傍領域に形成される電磁場を用いて該記
    録媒体へ情報の記録又は該記録媒体から情報の再生を行
    う情報記録再生方法であり、 情報再生時における前記ソリッドイマージョンレンズと
    前記記録媒体との間隔は、情報記録時における前記ソリ
    ッドイマージョンレンズと前記記録媒体との間隔より大
    きくすることを特徴とする情報記録再生方法。
  10. 【請求項10】情報の記録時及び再生時における前記ソ
    リッドイマージョンレンズと前記記録媒体との間隔を前
    記光源からの光の波長以下の距離に保つ請求項9記載の
    情報記録再生方法。
  11. 【請求項11】ソリッドイマージョンレンズを記録媒体
    に近接配置し、集光させた光源からの光を該ソリッドイ
    マージョンレンズに入射させることで該ソリッドイマー
    ジョンレンズの該光源とは反対側の前記記録媒体に対向
    する面の光軸の近傍領域に形成される電磁場を用いて該
    記録媒体へ情報の記録又は該記録媒体から情報の再生を
    行う情報記録再生装置であり、 前記ソリッドイマージョンレンズを前記記録媒体に近づ
    け又は遠ざけるための駆動装置と、 前記ソリッドイマージョンレンズを前記記録媒体に対し
    て所定の間隔をおいて配置するように前記駆動装置を制
    御する制御部とを備えており、 前記制御部は、情報再生時における前記ソリッドイマー
    ジョンレンズと前記記録媒体との間隔を情報記録時にお
    ける前記ソリッドイマージョンレンズと前記記録媒体と
    の間隔より大きくするように前記駆動装置を制御するこ
    とを特徴とする情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】前記制御部は、情報の記録時及び再生時
    における前記ソリッドイマージョンレンズと前記記録媒
    体との間隔を前記光源からの光の波長以下の距離に保つ
    ように前記駆動装置を制御する請求項11記載の情報記
    録再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002352436A (ja) * 2001-03-21 2002-12-06 Ricoh Co Ltd 光ディスク記録再生装置
CN113487687A (zh) * 2021-08-04 2021-10-08 广东工业大学 一种深沟窄槽视觉检测镜头防碰撞控制方法

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