JP2000047601A

JP2000047601A - 画像表示装置

Info

Publication number: JP2000047601A
Application number: JP10223765A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Omura; 紘大村
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1998-07-24
Filing date: 1998-07-24
Publication date: 2000-02-18

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、液晶板を用いた画像表示機能を有す
る画像表示装置に関し、従来よりも明るい画面が得ら
れ、かつコストの低減化および小型化が図られた画像表
示装置を提供する。【解決手段】カラー画像が複数の発光色に対応して分解
されてなる分解画像を液晶板１３に順次形成し、それと
同期して、光源部２０と液晶板１３との間に介在するフ
ィルタ部４００により、その光源部２０から出射した光
を各Ｒ，Ｇ，Ｂ色光に分解して循環的に液晶板３１に照
射する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、液晶板を用いた画
像表示機能を有する画像表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】液晶表示機能を備えた各種画像表示装置
は現在広く実用化され、さらなる普及が図られており、
ニーズが益々広がりつつある。それらの画像表示装置に
搭載されている液晶表示板はいわゆるＴＦＴ型と呼ばれ
るものであり、マトリックス状に配置されるとともに
Ｒ，Ｇ，Ｂの三原色に分かれた多数の画素を用いてＲ，
Ｇ，Ｂの三原色それぞれに対応した３つの画像を同時に
生成し、背面からの照明により画像を観察できるように
構成されている。ＴＦＴ型液晶板には、Ｒ，Ｇ，Ｂの各
画素が互いに間隔を保ちながら配列されているので、実
質上の画素数は総画素数の１／３となってしまい、精細
度に欠けること、およびＴＦＴ型液晶板の特性から細密
な解像を得にくいこと、といった欠点があり、そこに表
示される画像は高精細なものであるとは言い難く、細い
線の文字などは到底判読不能である。このように、ＴＦ
Ｔ型液晶板は画像を表示することができるという利点が
ある反面、上記のような様々な欠点を合わせ持ってい
る。また、液晶板を用いた画像表示装置の他の例とし
て、いわゆる３板式液晶プロジェクタと称される画像表
示装置が提案されている。この３板式液晶プロジェクタ
は、大映写を行なうことを前提にした装置であり、Ｒ，
Ｇ，Ｂの三原色に色分解した画像を、独立する３枚の透
過型液晶ディスプレイ（Ｒ対応液晶ディスプレイ，Ｇ対
応液晶ディスプレイ，Ｂ対応液晶ディスプレイ）に表示
し、かつ、背面に備えられた光源から大光量の光を出射
しビームスプリッタ及び分光反射ミラー（ダイクロック
ミラー）で構成される３原色分光装置によって分光し
て、Ｒ対応液晶ディスプレイにはＲ光を、Ｇ対応液晶デ
ィスプレイにはＧ光を、Ｂ対応液晶ディスプレイにはＢ
光を照射し、これら３色の画像表示をプリズム等で再び
光学的に重ね合わせ投影レンズを介して、例えば前方の
壁面に映写するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この３板式液
晶プロジェクタは、３原色対応の液晶ディスプレイを透
過した光を最終的に重ね合わせて投影するものであるた
め、透過光量ロスを生じ、またビームスプリッタ及び分
光反射ミラーによって数回の分光，反射を繰り返して最
終的に３原色光を得るものであるため、これら数回の分
光，反射の繰り返しによる光量ロスも大きく、従って映
写画面が暗くなるという問題がある。また、３板の液晶
ディスプレイ、ビームスプリッタ，分光反射ミラー等を
用いるものであるため、コストアップとなり、さらにこ
れら３板の液晶ディスプレイ、ビームスプリッタ，分光
反射ミラー等を配置するために大きなスペースを必要と
し、装置が大型化するという問題がある。本発明は、上
記事情に鑑み、明るい画面が得られ、かつコストの低減
化および小型化が図られた画像表示装置を提供すること
を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像表示装置は、光源部、二次元的に配列された多
数の画素を有しそれら多数の画素に全体として画像が形
成される透過型の液晶板、上記光源部と上記液晶板との
間に介在し、上記光源部から出射した光が複数色に分解
されてなる各色光を、それら複数色について循環的に、
上記液晶板照射用に抽出するフィルタ部、上記フィルタ
部における色光の抽出サイクルに同期した同期信号を生
成する同期信号生成部、カラー画像をあらわす画像信号
が入力され、そのカラー画像が上記複数色に対応して分
解されてなる複数の分解画像を、上記同期信号に同期さ
せて順次に上記液晶板に形成するインターフェース回
路、および上記光源部から発せられ上記フィルタ部を経
由しさらに上記液晶板を透過した光を外部に出射し、上
記液晶板に形成された画像を外部のスクリーン上に結像
する結像光学系を備えたことを特徴とする。

【０００５】あるいは、本発明の画像表示装置は、光源
部、二次元的に配列された多数の画素を有しそれら多数
の画素に全体として画像が形成される透過型の液晶板、
上記光源部と前記液晶板との間に介在し、上記光源部か
ら出射した光が複数色に分解されてなる各色光をそれら
複数色について循環的に、上記液晶板照射用に抽出する
フィルタ部、上記フィルタ部における色光の抽出サイク
ルに同期した同期信号を生成する同期信号生成部、カラ
ー画像をあらわす画像信号が入力され、そのカラー画像
が上記複数色に対応して分解されてなる複数の分解画像
を、上記同期信号に同期させて順次に上記液晶板に形成
するインターフェース回路、上記光源部から発せられ上
記フィルタ部を経由しさらに上記液晶板を透過した光が
投影されるスクリーン、および上記液晶板に形成された
画像を上記スクリーン上に結像する結像光学系を備えた
ものであってもよい。

【０００６】ここで、上記本発明の画像表示装置は、上
記光源部から発せられ上記フィルタ部を経由しさらに上
記液晶板を透過した光を、上記スクリーン上に投影する
ことに代えて外部に出射させる光路切替手段を備えたも
のであってもよい。本発明の画像表示装置は、上記のよ
うな液晶板に、カラー画像が複数の発光色に対応して分
解されてなる分解画像（カラー画像が、例えばＲ，Ｇ，
Ｂの各画像に分解されてなる分解画像）を順次に形成
し、それと同期して、光源部と液晶板との間に介在する
フィルタ部により、光源部から出射した光が複数色に分
解されてなる各色光を、それら複数色について循環的に
抽出することによりその液晶板を照射し、フィルタ部お
よび液晶板を経由した光を結像光学系を介して、例えば
部屋の壁等に代表される外部のスクリーン上あるいは内
蔵されたスクリーン上に映し出すことによって、そのス
クリーン上に複数色の画像を時分割的に表示し、目の残
像を利用したカラー画像を形成するものである。

【０００７】このため、複数色（例えばＲ，Ｇ，Ｂ）の
いずれの画像に関しても液晶板の全ての画素を使って画
像を形成することができ、従来のＴＦＴ型液晶板を用い
た場合と比べ、極めて高精細なカラー画像を形成するこ
とができる。また、１枚の液晶板で済むため、従来の、
Ｒ，Ｇ，Ｂに対応する３枚の液晶板それぞれを照射する
ために独立した光束を得るように構成された分光手段を
備え、それら３枚の液晶板を透過した光どうしを重ね合
わせて画像を形成する従来の装置と比較し、光量ロスが
低減されて明るい画面が得られ、かつ部品点数も削減さ
れコストを引き下げることができ、装置のスペースも小
さくて済み小型化が図られる。ここで、本発明の画像表
示装置は、外部に光を出射し、部屋の壁等に代表される
外部のスクリーン上に画像を表示するものであってもよ
く、装置にスクリーンを備え、そのスクリーン上に画像
を投影するものであってもよいが、上記光路切替手段を
備え、それら双方を切替可能とすると、より広範なニー
ズに適合した画像形成装置となる。

【０００８】また、上記本発明の画像表示装置におい
て、上記フィルタ部が、上記複数色の各光をそれぞれ抽
出する複数の光学フィルタが所定の回転軸のまわりに配
列されてなるフィルタブロックと、そのフィルタブロッ
クをその回転軸のまわりに回転させる回転駆動手段とを
備え、上記同期信号生成部が、上記フィルタブロックの
回転を検出する検出器を備えたものであることが好まし
い。さらに、上記本発明の画像表示装置において、上記
複数の光学フィルタそれぞれが、上記複数色の各光それ
ぞれを、反射により抽出するものであってもよい。ある
いは、上記本発明の画像表示装置において、上記複数の
光学フィルタそれぞれが、上記複数色の各光それぞれ
を、透過により抽出するものであってもよい。

【０００９】さらに、上記本発明の画像表示装置におい
て、上記インターフェース回路が、上記液晶板に、上記
複数色の色光のうちのいずれか１つの色光が照射されて
いるタイミングでは、その液晶板に、現在照射されてい
る色光に対応した分解画像を形成し、上記液晶板に照射
される色光がいずれか１つの色光から次の１つの色光に
変化するタイミングではその液晶板を不透過に保つもの
であることが好ましい。このようにすると、１つの色光
から次の１つの色光に変化する期間がブランキングされ
るため、液晶板上に表示される画像と色光とが１対１に
対応しそれらの関係が乱れることが防止され、カラー画
像の品質を高めることができる。また、上記本発明の画
像表示装置において、上記インターフェース回路が、所
定の第１の動作周波数の画像信号が入力され、その画像
信号を、上記同期信号に同期した所定の第２の動作周波
数の画像信号に変換する動作周波数変換部を備えるもの
であることが好ましい。

【００１０】画像信号やその他各種の信号を取り扱う場
合に、ある定められた動作周波数のクロックを基準とし
そのクロックに同期した形式の信号を取り扱うことが一
般に行なわれており、一般的に採用されている動作周波
数としては、２４．５ＭＨｚ，１４ＭＨｚ，１２．２７
ＭＨｚ等何種類か存在する。そこで、上記インターフェ
ース回路に上記動作周波数変換部を備えることにより、
一般的に採用されている例えば２４．５Ｍｚの動作周波
数に同期した画像信号を取り込み、その画像信号を、上
記同期信号に同期した動作周波数の画像信号に変換して
画像を形成すると、汎用の動作周波数の回路を使用する
ことによりコストダウンを図ることができ、かつ、複数
色の色光の抽出速度と同期した動作周波数の画像信号を
得、その画像信号に基づく画像を液晶板に形成すること
ができる。

【００１１】さらに、上記本発明の画像表示装置におい
て、上記フィルタ部が、上記複数色の色光全てについて
の１回ずつの抽出の合計時間が１／１６ｓｅｃ以内とな
る速度で該複数色の色光を循環的に抽出するものであ
り、上記インターフェース回路が、１フレームのカラー
画像を構成する複数の分解画像を１グループとしたと
き、上記液晶板上の分解画像を、１／１６（ｓｅｃ／グ
ループ）以上の速さで更新するものであることが好まし
い。人間の目の特性によると、１フレームあたり１／１
６ｓｅｃ以上の速度で画像を順次更新すると動画像とし
て認識されることが知られている。本発明の場合は、１
フレームの画像（カラー画像）がさらに複数の分解画像
に分割されるためそれよりもさらに速い速度で画像を更
新する必要があるが、その更新速度の基準は、１フレー
ムのカラー画像を構成する複数の分割画像を１グループ
としたとき、１／１６（ｓｅｃ／グループ）以上の画像
更新速度となる。これにより、スクリーン上に動きのな
めらかな動画像を形成することができる。

【００１２】また、上記本発明の画像表示装置におい
て、可搬型記録媒体が装脱自在に装填され、装填された
可搬型記録媒体から画像信号を得て上記インターフェー
ス回路に伝達する可搬型記録媒体駆動部を備えることも
好ましい形態である。可搬型記録媒体を装填して画像信
号を得るように構成すると、表示のための画像を手軽に
取り込むことができる。あるいは、上記本発明の画像表
示装置において、画像情報を担持する電波あるいは赤外
線を受信して画像信号を得、その画像信号を上記インタ
ーフェース回路に伝達する受信部を備えることも好まし
い形態である。このように、電波あるいは赤外線を介し
て画像信号を得るように構成してもよい。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図１は、本発明の画像表示装置の第１実施形
態の外観を示す斜視図である。図１には、この画像表示
装置１の外観を構成する部材として、筐体５が示されて
いる。筐体５の前面５ａには、外部のスクリーン（図示
せず）上に画像を映し出すための映写窓６が取り付けら
れており、また筐体５の側面５ｂには、、可搬型の記録
媒体１０１（例えばフロッピィディスク、ＣＤ−ＲＯ
Ｍ、ＭＤ、フラッシュメモリ、ＭＯ等）が挿抜自在に挿
入されるスロット１０、および外部接続端子１１が配置
されており、さらに筐体５の上面５ｃには、キー入力ボ
タン１２、およびアンテナ１３が配置されている。ま
た、筐体５の内部には、画像表示装置１全体を制御する
ための回路ブロック類２が備えられている。また、映写
ランプ２１と、その映写ランプ２１からの光を反射する
反射ミラー２２と、赤外線をカットするための熱吸収ガ
ラス２３と、集光レンズ２４と、トランス等の電気部品
からなる電源回路２５と、空冷ファン２６とから構成さ
れる光源部２０も備えられている。映写ランプ２１は大
光量の確保できるメタルハライドランプを使用すること
が好適である。メタルハライドランプ以外にも比較的光
量の大きいハロゲンランプを使用することも可能であ
る。

【００１４】さらに、筐体５内部に、映写窓６から覗く
ようにして、結像光学系としての映写レンズ３００が配
備されており、その映写レンズ３００から所定の距離を
隔てて、液晶板３１が備えられている。この液晶板３１
には、多数の画素（例えば縦２４０画素×横３２０画素
＝合計７６，８００画素）が二次元的に配列されている
が、この液晶板３１自体には、Ｒ，Ｇ，Ｂの要素はな
く、一時には、その液晶板３１を構成する全画素を用い
て１枚の画像が形成され、後述するようにしてその液晶
板３１を透過してくる光の色の画像となる。また、筐体
５の内部の、光源部２０と液晶板３１との間に、マスク
プレート７０と、フィルタ部４００と、同期信号生成部
５００とが備えられている。

【００１５】マスクプレート７０には開口７１が設けら
れており、集光レンズ２４で集光された光は、この開口
７１を経由してフィルタ部４００に備えられた、後述す
るフィルタディスク４１０に向けて照射される。フィル
タ部４００は、フィルタディスク４１０（本発明にいう
フィルタブロックの一例）と、そのフィルタディスク４
１０をその回転軸４１４のまわりに回転させる回転駆動
手段４２０とを備えている。フィルタディスク４１０お
よび同期信号生成部５００について、図２を参照して説
明する。

【００１６】図２は、図１に示すフィルタディスクおよ
び同期信号生成部の、映写ランプ側から見た図である。
図２に示すフィルタディスク４１０は、図２に矢印で示
す時計方向に一定速度で回転する。このフィルタディス
ク４１０の外周部には、液晶板３１の横幅を十分に包括
する幅を有する、Ｒ，Ｇ，Ｂ３原色の各光をそれぞれ抽
出する３つのカラーフィルタであるＲフィルタ４１１，
Ｇフィルタ４１２，Ｂフィルタ４１３が等分割で回転軸
４１４のまわりに配列されている。また、フィルタディ
スク４１０の内周部には、同期信号生成部５００を構成
する同期板５１０およびこれと対向して検知器５２０が
設けられている。図２に示す位置ａは、フィルタディス
ク４１０が回転中、Ｒフィルタ４１１を通過した光束
が、その液晶板３１の全領域を完全に包括した最初の時
点における位置を示している。また、同期板５１０の、
位置ａを含む中心線上であってその同期板５１０内の中
心より離れた位置にＲ検知穴５１１が設けられている。
そのＲ検知穴５１１と検知器５２０によって、前述した
Ｒフィルタ４１１が同期板５１０の全領域を包括する最
初のシンクロタイミングが検出される。同様にして、Ｇ
フィルタ４１２に対応する位置ｂが存在し、この位置ｂ
に対応してＧ検知穴５１２が設けられており、さらにＢ
フィルタ４１３に対応する位置ｃが存在し、この位置ｃ
に対応してＢ検知穴５１３が設けられている。ここで、
Ｒ検知穴５１１，Ｇ検知穴５１２，Ｂ検知穴５１３は、
フィルタディスク４１０の中心からの距離が互いに異な
るように設けられており、検知器５２０の、同期板５１
０に対面する側には、これらＲ検知穴５１１，Ｇ検知穴
５１２，Ｂ検知穴５１３に対応する図示しない３個の検
知素子が備えられている。各検知素子は、各Ｒ検知穴５
１１，Ｇ検知穴５１２，Ｂ検知穴５１３の有無を検出す
るための検知用光線を投光，受光する各一対のフォトデ
ィテタから構成されている。

【００１７】再び図１に戻って説明を続ける。図１に示
す回転駆動手段４２０は、電動モータ４２１と、モータ
ギア４２２，中間ギア４２３，４２４，笠歯ギア４２
５，４２６からなるギア列から構成されている。フィル
タディスク４１０は、電動モータ４２１によって、ギア
列を介して光軸に対して直交する面を一定速度で回転す
る。これによって、Ｒ，Ｇ，Ｂ３原色に色分解された光
束が、順次循環的に、前方に置かれた液晶板３１を照射
する。一方、液晶板３１に表示される画像情報は、可搬
型の記録媒体１０１から入力されたり、あるいは外部の
装置から外部接続端子１１を経由して入力されたり、あ
るいは遠隔の場所からアンテナ１３もしくは後述する赤
外受光部を介して入力される。入力された画像情報は、
回路ブロック類２で後述するようにして画像処理され、
Ｒ，Ｇ，Ｂ対応のフレーム画像として順次形成される。
このフレーム画像の形成と同期して、前述したＲ，Ｇ，
Ｂ３原色に色分解された光束が液晶板３１に順次照射さ
れて、目の残像を利用したカラー画像が形成される。

【００１８】図３は、図１に示す画像表示装置の回路構
成を示すブロック図である。回路ブロック類２は、図３
に示すように、システムコントローラ１００、装飾デー
タメモリ１０３、記録媒体駆動部１０４、受信回路１０
５、ＩＳＤＮ受信回路１０６、画像処理回路１１０等か
らなる。本実施形態においては、図３に示すように、多
数の画像入力手段あるいは画像入出力手段を備えてい
る。以下、そられについて１つずつ説明する。図１にも
示す可搬型の記録媒体１０１には、カラー画像をあらわ
す画像情報が記録されており、その記録媒体１０１から
は、記録媒体駆動部１０４により、そこに記録された画
像情報が電気的な画像信号として読み出され、この画像
表示装置内部で伝達される各種の信号の流れを制御する
システムコントローラ１００を経由して画像処理回路１
１０に送られる。

【００１９】画像処理回路１１０は、記録媒体１０１か
ら得られた画像信号や以下において説明する各種の画像
入力手段から入力された画像信号等を合成、編集して合
成画像を生成する役割りを担っている。ＥＥＰＲＯＭ１
０２は、画像表示装置内部に備えられたメモリであり、
このＥＥＰＲＯＭ１０２には画像情報が記憶されてお
り、記録媒体１０１の場合と同様にして、その画像情報
が電気的な画像信号として読み出され、システムコント
ローラ１００を経由して画像処理回路１１０に送られ
る。装飾データメモリ１０３は、画像を装飾するための
画像情報、例えば各種のキャラクタや各種の図案（テン
プレート）等の画像情報があらかじめ記憶されたメモリ
であり、この装飾データメモリ１０３からも記録媒体１
０１やＥＥＰＲＯＭ１０２の場合と同様、例えばキャラ
クタやテンプレート等が電気的な画像信号として読み出
され、システムコントローラ１００を経由して画像処理
回路１１０に送られる。

【００２０】また、図１にも示すキー入力ボタン１２
は、ボタン操作によりこの画像表示装置１に各種の指令
やデータを入力するためのものであり、このキー入力ボ
タン１２の操作によって画像情報をどこから入力するか
が定められる。また、このキー入力ボタン１２から画像
に重畳するための文字メッセージ等を入力することもで
きる。キー入力ボタン１２から文字メッセージが入力さ
れると、その文字メッセージをあらわす信号も画像処理
回路１１０に入力され、画像の一部として合成される。
ここではこの文字メッセージをあらわす信号も、他の画
像信号と区別せずに画像信号に含めるものとする。さら
に、キー入力ボタン１２は、後述するＩＳＤＮ受信回路
１０６を経由して電話をかけるときの、電話番号入力ボ
タンも兼ねている。外部接続端子１１は、例えばパーソ
ナルコンピュータ等と接続するための端子であり、パー
ソナルコンピュータ側から各種の指令を入力したり、画
像やその他の情報をやりとりすることができる。

【００２１】受信回路１０５は、アンテナ１３に接続さ
れており、画像情報を担持する電波をキャッチして画像
情報を得る回路である。あるいは、アンテナ１３に代え
て、図３に破線のブロックで示すように赤外線センサ１
３’を備えるとともに、受信回路１０５としてその赤外
線センサ１３’に適合した受信回路を備え、赤外線通信
（ＩＲＤＡ）により、画像情報を担持する赤外線をキャ
ッチして画像情報を得てもよい。ＩＳＤＮ受信回路１０
６は、図示しない電話接続端子を介して市中の電話網に
接続する回路であり、電話回線を経由して入力されてき
た画像信号を受信する役割りを有する回路である。これ
らのキー入力ボタン１２，外部接続端子１１，受信回路
１０５，およびＩＳＤＮ受信回路１０６は、外部との情
報交換を仲介するＩ／Ｏポート１０８を介してシステム
コントローラ１００に接続されている。画像処理回路１
１０において必要に応じて合成、編集等が行なわれた後
の画像信号は、１つの経路としては、Ｄ／Ａ変換器１１
１によりアナログ画像信号に変換され、バッファアンプ
１１３、およびビデオ出力端子１１４を経由して外部に
出力される、このビデオ出力端子１１４は、例えばテレ
ビのビデオ端子と接続されテレビに画像を表示すること
もできる。

【００２２】また、画像処理回路１１０から出力される
画像信号の他の経路として、その合成、編集後の画像信
号がシステムコントローラ１００に戻され、キー入力ボ
タン１２等からの指令に応じて記録媒体１０１に記録さ
れたり、あるいはそのシステムコントローラ１００から
さらにＩ／Ｏポート１０８を経由し、外部接続端子１１
から出力されて図示しないパーソナルコンピュータに取
り込まれる。さらに、受信回路１０５に代えて信号の発
信も可能な受発信回路を備え、その受発信回路およびア
ンテナ１３を経由して電波として発信されたり、ＩＳＤ
Ｎ受信回路１０６に代えて信号の送信も可能なＩＳＤＮ
受発信回路を備え、そのＩＳＤＮ受発信回路を経由して
電話回線に送信されるように構成してもよい。さらに、
画像処理回路１１０から出力される画像信号のもう１つ
の経路として、インターフェース回路１１２を経由して
液晶板３１が駆動され、最終的に、図示しないスクリー
ンに画像を映し出す経路が存在する。この、スクリーン
に画像を映し出す画像出力経路については後で詳述す
る。

【００２３】また、本実施形態は、上記の画像信号の取
得と同様の経路で音声信号を取得する機能を有してい
る。すなわち、例えば外部接続端子１１からは、外部の
パーソナルコンピュータから送られてきた音声信号が入
力され、あるいは記録媒体１０１からはそこに記録され
ていた音声情報が音声信号として取り込まれ、さらに
は、電波あるいは赤外線や電話回線を介して送られてき
た音声信号を受け取ることもできる。本実施形態には、
図３に示すように、スピーカ４６、音声出力回路４７、
および音声出力端子４８が備えられており、上記のよう
にして取得した音声信号は、システムコントローラ１０
０を経由して音声出力回路４７に入力されてアナログの
音声信号に変換され、スピーカ４６により発音され、あ
るいは音声出力端子４８から外部に出力される。音声出
力端子４８から外部に出力された音声信号は、例えば、
図示しない外部の大型アンプ、スピーカに接続され、大
音量の音声として発音される。

【００２４】また、図２を参照して説明したように検知
器５２０でシンクロタイミングが検出されると、その検
知器５２０から検知信号が出力され、システムコントロ
ーラ１００に入力される。入力された検知信号は、シス
テムコントローラ１００で処理された後、表示制御回路
１１２２に同期信号として出力され、液晶板３１に、そ
の同期信号に同期して、各色に対応するフレーム画像が
順次形成される。図４は、液晶板に画像を形成するシー
ケンスを示したタイミングチャートである。図３に示さ
れているインターフェース回路１１２は、動作周波数変
換回路１１２１、表示制御回路１１２２、およびＤ／Ａ
変換器１１２３から構成されており、液晶板３１への画
像形成は、表示制御回路１１２２がその役割りを担って
いる。ここでは、１フレーム分のカラー画像が、Ｒ，
Ｇ，Ｂの各色に対応したフレーム画像に分解され、液晶
板３１には、図４に示すように、時分割的に、先ずＲに
対応したフレーム画像が形成され、次にＧに対応するフ
レーム画像が形成され、次にＢに対応するフレーム画像
が形成され、さらには、次の１フレーム分のカラー画像
がＲ，Ｇ，Ｂの各色に対応してフレーム分解された３つ
の画像のうちのＲに対応したフレーム画像，Ｇに対応し
たフレーム画像，Ｂに対応したフレーム画像と、循環的
にＲ，Ｇ，Ｂの各フレーム画像が形成される。

【００２５】また、液晶板３１への各フレーム画像の形
成と同期して、Ｒ対応のフレーム画像が形成されている
タイミングでＲフィルタ４１１で抽出したＲ光を液晶板
３１に照射し、Ｇ対応のフレーム画像が形成されている
タイミングでＧフィルタ４１２で抽出したＧ光を液晶板
３１に照射し、Ｂ対応のフレーム画像が形成されている
タイミングでＢフィルタ４１３で抽出したＢ光を液晶板
３１に照射する。すると、液晶板３１からは、時分割的
に、画像情報を担持したＲ，Ｇ，Ｂ，Ｒ，Ｇ，……の色
の光が順次に出射し、外部のスクリーン（図示せず）に
は、Ｒ，Ｇ，Ｂ，Ｒ，Ｇ，……の色の画像が順次に映し
出され、人間の目の残像現象により、観察者にとってそ
のスクリーン上にカラー画像が形成されることになる。
ここで、１フレーム分のカラー画像を構成するＲ，Ｇ，
Ｂの３つのフレーム画像を１グループとしたとき、その
１グループを構成する３つのフレーム画像が液晶板３１
上に形成される周期Ｔ（図４参照）は、１／１６ｓｅｃ
以下に設定される。これよりも周期Ｔが長くなると、人
間の目に光の断続、画像の飛び飛びの変化が認識されて
ちらつきを覚え、動画像の場合画像のなめらかな動きが
阻害されるからである。

【００２６】また、液晶板３１に、３原色の色光のうち
のいずれか１つの色光が照射されているタイミングで
は、液晶板３１に、現在照射されている色光に対応した
分解画像を形成し、液晶板３１に照射される色光がいず
れか１つの色光から次の１つの色光に変化するタイミン
グでは液晶板３１を不透明に保たれる。そうすることに
より、ある色光から次の色光に変化するタイミングでブ
ランキングされるため、液晶板３１上に表示される画像
と色光とが１対１に対応しそれらの関係が乱れることが
防止され、カラー画像の品質を高めることができる。上
記説明は動画像を念頭に置いた説明であるが、静止画像
を形成する場合も同様である。静止画像の場合、いわば
１フレーム分のカラー画像しか存在しないが、インター
フェース回路１１２の表示制御回路１１２２により、そ
の１フレーム分のカラー画像がＲ，Ｇ，Ｂの各色に対応
して３つのフレーム画像に分解され、それら３つのフレ
ーム画像が循環的に液晶板３１上に形成される。こうす
ることによりスクリーン上に静止カラー画像を表示続け
ることができる。

【００２７】尚、ここでは、Ｒ，Ｇ，Ｂ，Ｒ，Ｇ，……
の順にフレーム画像の形成、液晶板３１への照射を行な
う旨説明したが、Ｒ，Ｇ，Ｂの順である必要はなく、ど
のような順序であってもよいことはもちろんである。ま
た、フィルタディスク４１０が予め最適に設定された定
速で回転される場合には、Ｒ，Ｇ，Ｂ各色のフィルタ４
１１，４１２，４１３を通過した光束が、液晶板３１全
域を包括持続する時間は一定である。従って、図４に示
すように、フレーム画像の形成される時間ｔは、予め設
定することが可能である。ここで、Ｒ，Ｇ，Ｂのフレー
ム画像形成及びこれに対応するＲ，Ｇ，Ｂ光照射のサイ
クルを経て、かつ、該サイクルの繰り返しによって連続
画像として人間の目に認識されるようにするためには、
１サイクルに要する時間は約１／１６ｓｅｃ以下とし
て、人間の目の残像効果を生かすことが望まれる。従っ
て、Ｒ，Ｇ，Ｂ各色に対応するフレーム画像持続時間並
びにこれと同期するＲ，Ｇ，Ｂ光照射持続時間ｔは、略
１／５０ｓｅｃ以下ということになる。

【００２８】電源電圧の変動によって電動モータ４２１
の定速回転が期待できない場合には、図示しないモータ
回路に電流制御回路を加えるとともに、検知器５２０で
検知され相隣合う検知穴の通過するまでの時間を計測す
るための時間計測装置（図示せず）を加え、予め設定し
た時間に対して、その時間計測装置で測定された時間と
の間に過不足を生じた時には、換言すると、電動モータ
４２１の回転速度が所定の速度より速くあるいは遅く回
転する時には、電流制御回路にその情報をフィードバッ
クして電動モータ４２１に流す電流量を補正して増減
し、常に電動モータ４２１の回転速度が一定速度を維持
するように制御すると、高品質のカラー画像を得ること
ができる。

【００２９】図５は、図３に示すインターフェース回路
１１２を構成する動作周波数変換回路１１２１の概略ブ
ロック図である。ここでは、画像情報を入力してＲ，
Ｇ，Ｂ各色に対応するフレーム画像を順次形成し液晶板
３１に表示するインターフェース回路１１２の中で、特
に、入力側の動作周波数と出力側の動作周波数が異なる
場合の動作周波数変換回路１１２１の作用について説明
する。ここには、２つのフレームメモリ１１２１１，１
１２１２と、制御部１１２１３と、４つのスイッチ回路
１１２１４，１１２１５，１１２１６，１１２１７が備
えられている。図３に示す画像処理回路１１０からは、
カラー画像をあらわすディジタルの画像信号ＳＧＮＬ１
が第１の動作周波数のクロックＣＬＫ１に同期してイン
ターフェース回路１１２に伝達され、そのインターフェ
ース回路１１２を構成する、この図５に示す動作周波数
変換回路１１２１に入力される。この画像信号ＳＧＮＬ
１はクロックＣＬＫ１に同期して、基本的には、ある１
つのフレームの画像信号がフレームメモリ１１２１１に
格納されると、次のフレームはフレームメモリ１１２１
２により格納され、さらに次のフレームはフレームメモ
リ１１２１１に格納される、というように、各フレーム
毎に２つのフレームメモリ１１２１１，１１２１２に交
互に格納される。制御部１１２１３は、クロックＣＬＫ
１をモニタし、１フレーム分の画像信号ＳＧＮＬ１が一
方のフレームメモリに格納し終わる毎に２つのスイッチ
１１２１４，１１２１５を連動して切り替える。

【００３０】一方、これらのフレームメモリ１１２１
１，１１２１２からの画像信号の読出し側も同様であ
り、今度は第２の動作周波数のクロックＣＬＫ２に同期
して、一方のフレームメモリから１フレーム分の画像信
号が読み出されると、出力側２つのスイッチ１１２１
６，１１２１７が切り替えられて、今度はもう一方のフ
レームメモリからクロックＣＬＫ２に同期して画像信号
が読み出される。スイッチ１１２１６，１１２１７の切
り替えは、クロックＣＬＫ２をモニタしている制御部１
１２１３によって行なわれる。ここでは、クロックＣＬ
Ｋ２に同期して読み出された画像信号を、画像信号ＳＧ
ＮＬ２と称する。２つのクロックＣＬＫ１，ＣＬＫ２の
周波数が等しい場合、例えばフレームメモリ１１２１１
に既に画像信号ＳＧＮＬ１が格納されており、フレーム
メモリ１１２１２に次のフレームの画像信号ＳＧＮＬ１
を格納している途中の状況においては、フレームメモリ
１１２１２に画像信号を格納している間にフレームメモ
リ１１２１１から画像信号ＳＧＮＬ２を読み出し、フレ
ームメモリ１１２１２に画像信号ＳＧＮＬ１が格納し終
わり、次のフレームの画像信号ＳＧＮＬ１がフレームメ
モリ１１２１１に格納され始めるタイミングで、フレー
ムメモリ１１２１２から画像信号ＳＧＮＬ２の読出しを
開始すればよいが、２つのクロックＣＬＫ１，ＣＬＫ２
の周波数が異なる場合は上記のような１：１のタイミン
グでは動作できない。その場合、以下のようにして画像
信号の格納、読出しを行なうことによって、クロックＣ
ＬＫ１に同期した画像信号ＳＧＮＬ１からクロックＣＬ
Ｋ２に同期した画像信号ＳＧＮＬ２への変換を行なう。

【００３１】入力側のクロックＣＬＫ１の周波数が高い
場合は、２つのフレームメモリ１１２１１，１１２１２
の双方に画像信号ＳＧＮＬ１が１フレームずつ格納さ
れ、さらに次のフレームの画像信号ＳＧＮＬ１が送られ
てくるタイミングに至っても、それら２つのフレームメ
モリ１１２１１，１１２１２のいずれも読出しが完了し
ていないという状況が生じ得る。制御部１１２１３はク
ロックＣＬＫ１とクロックＣＬＫ２との双方をモニタし
ており、このような状態に至ったことを知ることができ
る。ここで、入力側の２つのスイッチ１１２１４，１１
２１５は、２つのフレームメモリ１１２１１，１１２１
２のいずれにも接続されない中立点を有しており、制御
部１１２１３は、上記の状態に達した場合、入力側のス
イッチ１１２１４，１１２１５を中立点に切り替え、２
つのフレームメモリ１１２１１，１１２１２のいずれか
一方が読出し完了によって空になるまで、フレーム単位
で入力側の画像信号ＳＧＮＬ１をいずれのフレームメモ
リ１１２１１，１１２１２にも格納しないようにする。
それら２つのフレームメモリ１１２１１，１１２１２の
いずれか一方が空になったら、その空になった方のフレ
ームメモリ側にスイッチ１１２１４，１１２１５を切り
替え、次のフレームの先頭からその空になったフレーム
メモリに格納を開始する。

【００３２】一方、入力側のクロックＣＬＫ１の周波数
よりも読出し側のクロックＣＬＫ２の周波数が高い場合
は、２つのフレームメモリ１１２１１，１１２１２のう
ちの一方のフレームメモリからの読出しが終了した時点
で、もう一方のフレームメモリへの画像信号ＳＧＮＬ１
の格納が終了していない状況が生じ得る。この状況が生
じたことは、双方のクロックＣＬＫ１，ＣＬＫ２をモニ
タしている制御部１１２１３によって検知され、この状
況が生じた場合、制御部１１２１３はスイッチ１１２１
６，１１２１７の切り替えを行なわない。すなわち、読
出し側では、同じフレームメモリから同じフレームの画
像信号を再度読み出すことになる。その同じフレームメ
モリから同じフレームの画像信号を再度読み出し終えた
時点でもう一方のフレームメモリへの次のフレームの画
像信号ＳＧＮＬ１の格納が終了していれば、今度はスイ
ッチ１１２１６，１１２１７が切り替えられ、その新た
なフレームの画像信号が読み出される。

【００３３】図３に示すインターフェース回路１１２の
動作周波数変換回路１１２１では、上記のようにして、
動作周波数がＣＬＫ１の周波数からＣＬＫ２の周波数に
変換される。ここで、ＣＬＫ２として、検知器５２０で
得られた検知信号から生成された同期信号、あるいはそ
の同期信号が逓倍された信号を採用することにより、
Ｒ，Ｇ，Ｂの各色光の抽出と同期した動作周波数の画像
信号ＳＧＮＬ２に変換することができる。動作周波数変
換回路１１２１により上記のようにして動作周波数の変
換を受けた画像信号ＳＧＮＬ２は、図３のインターフェ
ース回路１１２に示す表示制御回路１１２２に入力され
る。表示制御回路１１２２は、前述したように、カラー
画像の各フレームを、１フレームにつきＲ，Ｇ，Ｂの三
原色の３つのフレームに分解し、さらに、液晶板３１に
上下、左右とも逆像の画像が形成されるように画像信号
を変換して、順次に出力する。

【００３４】表示制御回路１１２２から順次出力された
各色毎のフレームをあらわす画像信号はＤ／Ａ変換器１
１２３でアナログの画像信号に変換されて液晶板３１
（図３参照）に入力される。また、表示制御回路１１２
２からは、液晶３１に向けて各Ｒ光，Ｇ光，Ｂ光の照射
を制御する制御信号も送られる。それらの画像信号、制
御信号が入力されたときの液晶板３１における動作は、
図４を参照して説明したとおりである。尚、これまで説
明してきた第１実施形態においては、画像信号および音
声信号を取得する手段として、ＥＥＰＲＯＭ１０２、記
録媒体１０１および記録媒体駆動部１０４、装飾データ
メモリ１０３、外部接続端子１１、アンテナ１３（ある
いは赤外線センサ）および受信回路１０５、およびＩＳ
ＤＮ受信回路１０６が備えられているが、本発明の画像
表示装置は、これらの全てを備える必要はなく、例えば
記録媒体１０１および記録媒体駆動部１０４のみであっ
てもよく、アンテナ１３および受信回路１０５のみであ
ってもよく、あるいは、赤外線センサ１３’およびその
赤外線センサに適合した受信回路１０５のみであっても
よく、これらのうちの２種類あるいは３種類であっても
よい。あるいは、図３に示されていない他の画像信号入
力手段あるいは音声信号入力手段を備えていてもよい。

【００３５】また第１実施形態では、１つのフィルタデ
ィスク４１０上の、Ｒフィルタ４１１，Ｇフィルタ４１
２，Ｂフィルタ４１３が占める円周角は等分に形成され
た例で説明したが、必ずしも等分に形成される必要はな
く、液晶板３１全域を照射する円周角を有していれば何
ら問題はない。この場合、液晶板３１の照射時間と、液
晶板３１上のＲ，Ｇ，Ｂ対応のフレーム画像形成時間と
が同期している必要があることはもちろんのことであ
る。図６は、本発明の画像表示装置の第２実施形態にお
ける透過プリズムおよび同期信号生成部の斜視図、図７
は、図６に示す透過プリズムと同期信号生成部、および
その周辺部を示す上面図である。この第２実施形態は、
前述した第１実施形態と比較し、第１実施形態に備えら
れたフィルタディスク４１０が透過プリズム６１０に置
き換えられた点が異なっている。光源部からの光をＲ，
Ｇ，Ｂ光に分光する手段として、正六面体の透過プリズ
ム６１０を備え、この透過プリズム６１０の各側面が
Ｒ，Ｇ，Ｂ，Ｒ，Ｇ，Ｂのフィルタ効果を有するように
形成されている。

【００３６】図６に示すように、透過プリズム６１０の
６つの側面には、Ｒフィルタ６１１，Ｇフィルタ６１
２，Ｂフィルタ６１３，Ｒフィルタ６１１，Ｇフィルタ
６１２，Ｂフィルタ６１３が形成されており、この透過
プリズム６１０の回転軸上に、同期信号生成部を構成す
る前述した同期板５１０および検知器５２０が備えられ
ている。光源から出射した光は、図７に示すように、開
口７１を経由して透過プリズム６１０に入射され、その
透過プリズム６１０で各Ｒ，Ｇ，Ｂ色光に分解されて循
環的に液晶板３１に照射される。尚、透過プリズム６１
０に代えて、分光透過フィルタを６面に貼り合わせて構
成してもよい。

【００３７】図８は、本発明の画像表示装置の第３実施
形態の外観を示す斜視図、図９は、図８に示す分光反射
ミラーと同期信号生成部、およびその周辺部を示す上面
図である。図８に示す画像表示装置３では、光源部２０
からの光をＲ，Ｇ，Ｂ光に分光する手段として、正三面
体の分光反射ミラー７１０を備え、この分光反射ミラー
７１０の各側面で光源からの光を反射させてＲ，Ｇ，Ｂ
各色の光に分光し、液晶板３１に照射させるようにして
いる。

【００３８】図９に示すように、分光反射ミラー７１０
の各側面には、Ｒミラー７１１，Ｇミラー７１２，Ｂミ
ラー７１３が形成されており、この分光反射ミラー７１
０の回転軸上に、同期板５１０および検知器５２０が備
えられている。光源から出射した光は、開口７１を経由
して分光反射ミラー７１０の各Ｒミラー７１１，Ｇミラ
ー７１２，Ｂミラー７１３で反射されて各Ｒ，Ｇ，Ｂ色
光に分解されて循環的に液晶板３１に照射される。尚、
この正三面体の分光反射ミラー７１０に代えて、分光反
射３面プリズムを用いてもよい。

【００３９】図１０は、本発明の画像表示装置の第４実
施形態における分光反射ミラーディスクと同期信号生成
部、およびその周辺部を示す斜視図である。第４実施形
態では、光源部からの光をＲ，Ｇ，Ｂ光に分光する手段
として、分光反射ミラーディスク８１０を備え、この分
光反射ミラーディスク８１０の各反射面で光源からの光
を反射させてＲ，Ｇ，Ｂ各色の光に分光し、液晶板３１
に照射させるようにしている。分光反射ミラーディスク
８１０は、図１０に示すように、Ｒ反射ミラー８１１，
Ｇ反射ミラー８１２，Ｂ反射ミラー８１３に分割されて
おり、この分光反射ミラーディスク８１０をそのディス
ク８１０の中心軸回りに回転させて、開口７１を透過し
て出射する光を、Ｒ反射ミラー８１１，Ｇ反射ミラー８
１２，Ｂ反射ミラー８１３で反射して、循環的に液晶板
３１に照射するようにしている。

【００４０】図１１は、本発明の画像表示装置の第５実
施形態におけるフィルタディスクと同期板と検知器とを
示す図である。第５実施形態では、フィルタディスク４
１０の内周部に、電気的に非導通の同期板５１０が備え
られている。この同期板５１０上に、電気的に導通する
特性を有する部材で形成されてなるＲ，Ｇ，Ｂ各色に対
応するＲ検知接点５３１，Ｇ検知接点５３２，Ｂ検知接
点５３３が設けられている。一方、同期板５１０に対向
して備えられた検知器５３０は、上記の非導通箇所と導
通箇所を識別し、各Ｒ検知接点５３１，Ｇ検知接点５３
２，Ｂ検知接点５３３の通過を接触することにより検知
する接片を有する。このような同期板５１０および検知
器５３０を備えて、フィルタディスク４１０における色
光の抽出サイクルに同期した同期信号を生成してもよ
い。

【００４１】図１２は、本発明の画像表示装置の第６実
施形態におけるフィルタディスクと同期板と検知器とを
示す図である。第６実施形態では、フィルタディスク４
１０の内周部に、非磁性体で形成された同期板５１０が
備えられている。この同期板５１０上に、磁性体で形成
されたＲ，Ｇ，Ｂ各色に対応するＲ検知磁気体５４１，
Ｇ検知磁気体５４２，Ｂ検知磁気体５４３が設けられて
いる。一方、同期板５１０に対向して備えられた検知器
５４０は、上記の非磁性箇所と磁性箇所を識別し、各Ｒ
検知磁気体５４１，Ｇ検知磁気体５４２，Ｂ検知磁気体
５４３の通過を検知する磁気ヘッドを有する。このよう
な同期板５１０および検知器５４０を備えて、フィルタ
ディスク４１０における色光の抽出サイクルに同期した
同期信号を生成してもよい。尚、上記の検知手段と、
Ｒ，Ｇ，Ｂ分光手段の任意の組合せを選択し、機器製品
の目的、構成に合わせて最適化することは当然に考えら
れることである。

【００４２】図１３は、本発明の第７実施形態の外観斜
視図、図１４は、図１３に示す矢印Ｂ−Ｂに沿う断面図
である。ただし、図１４に示す断面図において、回路系
は省略し、光学系の一部のみ図示されている。図１３に
は、筐体５０とその筐体５０を机上に支持する支持体９
０が示されている。筐体５０は支持体９０に対しその俯
角を調整することができる。その筐体５０の前面には、
画像が映し出される大型のスクリーン６０が固定されて
おり、また、開閉蓋５０ａが備えられている。この開閉
蓋５０ａは、図１４に示すようにヒンジ５０ｂと中心に
開閉自在であって、図１３に示すつまみ５０ｃを操作す
ることにより、その開閉蓋５０ａを開けることができ
る。その開閉蓋５０ａの内面には、ミラー９１が固定さ
れており、その開閉蓋５０を閉じた状態では、液晶３１
から出射した光は、映写レンズ３００を経由し、ミラー
９１で反射し、さらにもう一枚のミラー８１で反射して
スクリーン６０を照射し、そのスクリーン６０上に画像
が映し出される。

【００４３】一方、開閉蓋５０ａを開けると、映写レン
ズ３００を経由した光は、その開閉蓋５０ａを開けたこ
とによる開口から外部に出射し、部屋の壁等、外部のス
クリーンを照射し、その外部のスクリーン上に画像が投
影される。ここで、この第７実施形態には、図１４に示
すようにピント調整ノブ５１が備えられており、このピ
ント調整ノブ５１を回すと映写レンズ３００が光軸方向
に移動し、筐体５０に固定されたスクリーン６０上に画
像を映す場合と部屋の壁等外部のスクリーン上に画像を
映す場合とのいずれにもピントのあった画像を形成する
ことができる。ここで、筐体５０に固定されたスクリー
ン６０上に画像を映し出す場合と、部屋の壁等の外部の
スクリーンに画像を映し出す場合とでは互いに左右が逆
像となり、このため、この第７実施形態においては、イ
ンターフェース回路１１２（図３参照）に、開閉蓋５０
ａを開けたときと閉じたときとで画像を左右逆に補正す
る画像姿勢補正機能が内蔵されている。尚、本実施形態
では、開閉蓋５０ａを閉じたとき、スクリーン６０上に
は、液晶板３１に形成された画像と比べ上下、左右とも
逆の像が形成される。したがって、この第７実施形態で
は、この点も合わせて、開閉蓋５０ａを閉じたときのス
クリーン６０上に映し出される画像も、開閉蓋５０ａを
開いたときの外部のスクリーン上に映し出される画像
も、いずれも正像として観察されるように画像姿勢が補
正される。

【００４４】尚、この図１３，１４において、開閉蓋を
閉じたときと開いたときとでインターフェース回路１１
２で画像姿勢を補正する旨説明したが、インターフェー
ス回路１１２とは別に、そのインターフェース回路１１
２の前段あるいは後段に画像姿勢補正用の回路を設けて
もよく、画像信号上で補正することに代え、開閉蓋の開
閉に伴って光伝送路内に出入りする、画像姿勢補正用の
光学系を用いて画像姿勢を補正してもよい。また、この
第７実施形態では、開閉蓋５０を備え、光路を切り替え
て、開閉蓋５０を閉じたときには内蔵されたスクリーン
６０上に画像が映し出され、開閉蓋５０ａを開けたとき
には外部のスクリーン上に画像が投影されるように構成
したが、本発明はこれに限られるものではなく、内蔵さ
れたスクリーンにのみ画像が投影される、いわゆる内蔵
スクリーン専用タイプのものであってもよい。

【００４５】また、同期信号を生成するにあたり、Ｒ，
Ｇ，Ｂの各色光に対応する３つの検知穴（あるいは検知
接点等）を設けたが、同期板の回転が安定していれば、
１つのみ検知穴等を設け、この検知穴等を基準として他
の２つの検知穴等に相当するタイミングを求めてもよ
い。

【００４６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
Ｒ，Ｇ，Ｂに対応するフレーム画像を１つの透過型液晶
板に順次形成し、それと同期して、大光量を有する光源
からの光をＲ，Ｇ，Ｂに分光して、それらＲ，Ｇ，Ｂの
光束をその透過型液晶板に循環的に照射し、投影レンズ
を介た映写を可能としているので、従来のＲ，Ｇ，Ｂに
対応する液晶板を３枚用い、またそれら３枚の液晶板そ
れぞれを照射するための独立した光束を得るように分光
手段を用いている液晶プロジェクタに比べて、大幅に小
型化することが可能となる。また本発明では、分光手段
が、従来のように、ビームスプリッタ及び反射ミラー等
の繰り返しによる光学手段を用いていないこと、及び、
従来のようにＲ，Ｇ，Ｂ対応の液晶画面を重ね合わせて
フルカラー画像として観察するようにしていないので、
光量ロスが大変少なく、明るい画面を映写することが可
能となる。さらには、従来と比べて、分光手段及び液晶
表示に用いる部品点数が少ないので、コストを引き下げ
ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像表示装置の第１実施形態の外観を
示す斜視図である。

【図２】図１に示すフィルタディスクおよび同期信号生
成部の、映写ランプ側から見た図である。

【図３】図１に示す画像表示装置の回路構成を示すブロ
ック図である。

【図４】液晶板に画像を形成するシーケンスを示したタ
イミングチャートである。

【図５】図３に示すインターフェース回路を構成する動
作周波数変換回路の概略ブロック図である。

【図６】本発明の画像表示装置の第２実施形態における
透過プリズムおよび同期信号生成部の斜視図である。

【図７】図６に示す透過プリズムと同期信号生成部、お
よびその周辺部を示す上面図である。

【図８】本発明の画像表示装置の第３実施形態の外観を
示す斜視図である。

【図９】図８に示す分光反射ミラーと同期信号生成部、
およびその周辺部を示す上面図である。

【図１０】本発明の画像表示装置の第４実施形態におけ
る分光反射ミラーと同期信号生成部、およびその周辺部
を示す斜視図である。

【図１１】本発明の画像表示装置の第５実施形態におけ
るフィルタディスクと同期板と検知器とを示す斜視図で
ある。

【図１２】本発明の画像表示装置の第６実施形態におけ
るフィルタディスクと同期板と検知器とを示す斜視図で
ある。

【図１３】本発明の第７実施形態の外観斜視図である。

【図１４】図１３に示す矢印Ｂ−Ｂに沿う断面図であ
る。

【符号の説明】

１，３画像表示装置２回路ブロック類５筐体５ａ筐体前面５ｂ筐体側面５ｃ筐体正面６映写窓１０スロット１１外部接続端子１２キー入力ボタン１３アンテナ１３’ 赤外線センサ２０光源部２１映写ランプ２２反射ミラー２３熱吸収ガラス２４集光レンズ２５電源回路２６空冷ファン３１液晶板４６スピーカ４７音声出力回路４８音声出力端子５０筐体５０ａ開閉蓋５０ｂヒンジ５０ｃつまみ５１ピント調整ノブ６０スクリーン７０マスクプレート７１マスク８１，９１ミラー９０支持体１００システムコントローラ１０１記録媒体１０２ＥＥＰＲＯＭ１０３装飾データメモリ１０４記録媒体駆動部１０５受信回路１０６ＩＳＤＮ受信回路１０８Ｉ／Ｏポート１１０画像処理回路１１１Ｄ／Ａ変換器１１２インターフェース回路１１３バッファアンプ１１４ビデオ出力端子１２１電源プラグ３００映写レンズ４００フィルタ部４１０フィルタディスク４１１，６１１Ｒフィルタ４１２，６１２Ｇフィルタ４１３，６１３Ｂフィルタ４１４回転軸４２０回転駆動手段４２１電動モータ４２２モータギア４２３，４２４中間ギア４２５，４２６笠歯ギア５００同期信号生成部５１０同期板５１１Ｒ検知穴５１２Ｇ検知穴５１３Ｂ検知穴５２０，５３０，５４０検知器５３１Ｒ検知接点５３２Ｇ検知接点５３３Ｂ検知接点５４１Ｒ検知磁気体５４２Ｇ検知磁気体５４３Ｂ検知磁気体６１０透過プリズム７１０分光反射ミラー７１１Ｒミラー７１２Ｇミラー７１３Ｂミラー８１０分光反射ミラーディスク８１１Ｒ反射ミラー８１２Ｇ反射ミラー８１３Ｂ反射ミラー１１２１動作周波数変換回路１１２２表示制御回路１１２３Ｄ／Ａ変換器１１２１１，１１２１２フレームメモリ１１２１３制御部１１２１４，１１２１５，１１２１６，１１２１７ス
イッチ回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 2H088 EA14 EA68 HA06 HA08 HA12 HA21 HA24 HA28 MA06 MA16 MA20 2H091 FA14Z FA26X FA26Z FA41Z GA11 GA13 LA12 LA15 LA16 MA07 5C060 AA07 BA04 BA09 BB13 DA03 DA04 GA01 GA02 GB06 HB26 HC17 HC22 HC24 JA11 JB06 5G435 AA18 BB12 BB17 CC09 CC12 DD05 DD06 GG10 GG13 LL15

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】光源部、二次元的に配列された多数の画素を有しそれら多数の画
素に全体として画像が形成される透過型の液晶板、前記光源部と前記液晶板との間に介在し、前記光源部か
ら出射した光が複数色に分解されてなる各色光を、該複
数色について循環的に、前記液晶板照射用に抽出するフ
ィルタ部、前記フィルタ部における色光の抽出サイクルに同期した
同期信号を生成する同期信号生成部、カラー画像をあらわす画像信号が入力され、該カラー画
像が前記複数色に対応して分解されてなる複数の分解画
像を、前記同期信号に同期させて順次に前記液晶板に形
成するインターフェース回路、および前記光源部から発
せられ前記フィルタ部を経由してさらに前記液晶板を透
過した光を外部に出射し、前記液晶板に形成された画像
を外部のスクリーン上に結像する結像光学系を備えたこ
とを特徴とする画像表示装置。
【請求項２】光源部、二次元的に配列された多数の画素を有しそれら多数の画
素に全体として画像が形成される透過型の液晶板、前記光源部と前記液晶板との間に介在し、前記光源部か
ら出射した光が複数色に分解されてなる各色光を、該複
数色について循環的に、前記液晶板照射用に抽出するフ
ィルタ部、前記フィルタ部における色光の抽出サイクルに同期した
同期信号を生成する同期信号生成部、カラー画像をあらわす画像信号が入力され、該カラー画
像が前記複数色に対応して分解されてなる複数の分解画
像を、前記同期信号に同期させて順次に前記液晶板に形
成するインターフェース回路、前記光源部から発せられ前記フィルタ部を経由しさらに
前記液晶板を透過した光が投影されるスクリーン、およ
び前記液晶板に形成された画像を前記スクリーン上に結
像する結像光学系を備えたことを特徴とする画像表示装
置。
【請求項３】前記光源部から発せられ前記フィルタ部
を経由しさらに前記液晶板を透過した光を、前記スクリ
ーン上に投影することに代えて外部に出射させる光路切
替手段を備えたことを特徴とする請求項２記載の画像表
示装置。
【請求項４】前記フィルタ部が、前記複数色の各光を
それぞれ抽出する複数の光学フィルタが所定の回転軸の
まわりに配列されてなるフィルタブロックと、該フィル
タブロックを該回転軸のまわりに回転させる回転駆動手
段とを備え、前記同期信号生成部が、前記フィルタブロックの回転を
検出する検出器を備えたものであることを特徴とする請
求項１又は２記載の画像表示装置。
【請求項５】前記複数の光学フィルタそれぞれが、前
記複数色の各光それぞれを、反射により抽出するもので
あることを特徴とする請求項４記載の画像表示装置。
【請求項６】前記複数の光学フィルタそれぞれが、前
記複数色の各光それぞれを、透過により抽出するもので
あることを特徴とする請求項４記載の画像表示装置。
【請求項７】前記インターフェース回路が、前記液晶
板に、前記複数色の色光のうちのいずれか１つの色光が
照射されているタイミングでは、該液晶板に、現在照射
されている色光に対応した分解画像を形成し、前記液晶
板に照射される色光がいずれか１つの色光から次の１つ
の色光に変化するタイミングでは該液晶板を不透過に保
つものであることを特徴とする請求項１又は２記載の画
像表示装置。
【請求項８】前記インターフェース回路が、所定の第
１の動作周波数の画像信号が入力され、該画像信号を、
前記同期信号に同期した所定の第２の動作周波数の画像
信号に変換する動作周波数変換部を備えたことを特徴と
する請求項１又は２記載の画像表示装置。
【請求項９】前記フィルタ部が、前記複数色の色光全
てについての１回ずつの抽出の合計時間が１／１６ｓｅ
ｃ以内となる速度で該複数色の色光を循環的に抽出する
ものであり、前記インターフェース回路が、１フレームのカラー画像
を構成する複数の分解画像を１グループとしたとき、前
記液晶板上の分解画像を、１／１６（ｓｅｃ／グルー
プ）以上の速さで更新するものであることを特徴とする
請求項１又は２記載の画像表示装置。
【請求項１０】可搬型記録媒体が装脱自在に装填さ
れ、装填された可搬型記録媒体から画像信号を得て前記
インターフェース回路に伝達する可搬型記録媒体駆動部
を備えたことを特徴とする請求項１又は２記載の画像表
示装置。
【請求項１１】画像情報を担持する電波あるいは赤外
線を受信して画像信号を得、該画像信号を前記インター
フェース回路に伝達する受信部を備えたことを特徴とす
る請求項１又は２記載の画像表示装置。