JP2000046856A - 移動体動向解析管理システム - Google Patents

移動体動向解析管理システム

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JP2000046856A
JP2000046856A JP10209230A JP20923098A JP2000046856A JP 2000046856 A JP2000046856 A JP 2000046856A JP 10209230 A JP10209230 A JP 10209230A JP 20923098 A JP20923098 A JP 20923098A JP 2000046856 A JP2000046856 A JP 2000046856A
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孝之 奥田
Akio Iijima
明男 飯島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体の位置情報を蓄積することにより移動
体の動向を解析し管理する。 【解決手段】 移動体毎に位置情報を検出する手段1−
1〜1−nを有し、各移動体からの位置情報を受信して
時系列的に蓄積し(2、7、5)、分割され閉じた面か
らなるポリゴンを単位として、移動体のポリゴン内の移
動、他のポリゴンとの間の移動に伴う位置情報を統計処
理(6、8)して、一定期間における移動体が同一ポリ
ゴン内に位置している回数の度数分布や、ポリゴンの外
部から入り込んだ到着回数の度数分布、ポリゴンの内部
に滞留した時間の分布、ポリゴンの内部を移動した距離
の分布、位置情報を統計処理した値と予め設定される所
定の値を比較し該比較結果、ポリゴン内の移動体の存否
情報を解析情報として出力し(9)、移動体の動向を解
析し管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の位置情報
を蓄積して移動体の動向を解析し管理する移動体動向解
析管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】移動体の位置情報を利用した代表的な装
置として、車両用ナビゲーション装置がある。車両用ナ
ビゲーション装置は、地点の設定入力にしたがって出発
地から目的地までのルート探索を行い、車両の現在位置
を検出しながらその現在位置から目的地まで探索したル
ートに沿って案内を逐次行うものである。このとき、移
動体の位置情報は、例えば車両の現在位置として、道路
地図上に探索したルートを表示すると共に車両の現在位
置を表示して案内を行うのに利用している。移動体の位
置情報を取得する手段として、以前は車両の速度、操舵
角を検出して走行方位と距離を求め、あるいはジャイロ
により方位を修正しながら現在位置を追跡することによ
り求めていたが、近年では、静止衛星からの電波を利用
したGPS(Global Positioning System)が汎用的にな
ったことから、GPSにより現在位置を求める方式が主
流となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
移動体の位置情報を利用する従来の装置では、その位置
データを現在位置のデータとして地図上に表示するだけ
であり、移動体の活動状況などの動向を解析することは
できなかった。したがって、従来のシステムでは、移動
体を車両だけでなく人や動物を含めて考えた場合に、そ
れらの活動状況を蓄積し、解析できるようなものはなか
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、移動体の位置情報を蓄積すること
により移動体の動向を解析し管理するものである。
【0005】そのために本発明は、移動体の位置情報を
蓄積して移動体の動向を解析し管理する移動体動向解析
管理システムであって、移動体毎に位置情報を検出する
手段を有し、各移動体からの位置情報を受信して時系列
的に蓄積し、分割され閉じた面からなるポリゴンを単位
として、移動体のポリゴン内の移動、他のポリゴンとの
間の移動に伴う位置情報を統計処理して解析情報を出力
するように構成したことを特徴とするものである。
【0006】また、解析情報として、一定期間における
移動体が同一ポリゴン内に位置している回数の度数分布
や、移動体がポリゴンの外部から入り込んだ到着回数の
度数分布、移動体がポリゴンの内部に滞留した時間の分
布、移動体がポリゴンの内部を移動した距離の分布、位
置情報を統計処理した値と予め設定される所定の値を比
較し該比較結果、ポリゴン内の移動体の存否情報を出力
することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る移動体動向
解析管理システムの実施の形態を示す図であり、1−1
〜1−nは移動体、2は通信装置、3はデータ処理装
置、4は地図データベース、5は蓄積データファイル、
6は解析データファイル、7は位置データ蓄積部、8は
位置情報解析部、9は解析結果出力部を示す。
【0008】図1において、移動体1−1〜1−nは、
人、車両(乗用車、トラック、バスなどの自動車、鉄
道、自転車)、動物、航空機、船舶、搬送物体など、自
走するもの、運搬されるもの、その他移動の方式、種別
を問わず移動するものであり、自身の位置情報を検出す
る手段を有する。位置情報を検出する手段は、例えばG
PSやPHS(Personal Handy-phone System)などであ
り、これらを装着あるいは携帯して移動体の識別情報及
び検出される位置情報(経度、緯度)を定期的に、ある
いは要求に応じて送信する。通信装置2は、移動体1−
1〜1−nに対して位置情報の送信を要求して移動体1
−1〜1−nから送信されてくる識別情報、位置情報を
受信したり、あるいは定期的に移動体1−1〜1−nか
ら送信されてくる識別情報、位置情報を受信するもので
あり、また、必要に応じて地域端末、監視端末などに位
置情報を解析した結果に基づく解析情報、通報情報を送
信する。データ処理装置3は、通信装置2で受信した位
置情報データの蓄積、位置情報の解析、解析結果の出力
の各処理を行うものであり、その蓄積データを格納する
のが蓄積データファイル5、解析データを格納するのが
解析データファイル6である。地図データベース4は、
地図が行政界(市町村界、町丁界、字界)、街区界、営
業所界、郵便区界、配達区界、医療区界などの複数の地
域に分割され、それぞれにポリゴン番号が付されたエリ
アマップを格納するものであり、移動体1−1〜1−n
の動向は、このポリゴン番号の単位で解析、管理され
る。ポリゴンの形状は、規則的でも不規則的でもよい
し、同一形状がある場合には同じ形状が繰り返されても
よいし、同一形状がない場合でもよいことは勿論であ
る。
【0009】データ処理装置3は、位置情報データの蓄
積を行う位置データ蓄積部7、蓄積した位置データに基
づきポリゴン番号の単位で各移動体1−1〜1−nの動
向解析を行う位置情報解析部8、解析結果を表示出力し
たり印刷出力したり、また、必要に応じて地域端末に送
信したりする解析結果出力部9を有する。位置データ蓄
積部7は、例えば時系列で各移動体1−1〜1−nの位
置情報を蓄積データファイル5に蓄積するものであり、
取得した順に全ての移動体の位置情報を蓄積したり、各
ポリゴン番号毎に蓄積したり、各移動体1−1〜1−n
毎に蓄積したりするなど幾つかの蓄積形態を有してい
る。位置情報解析部8は、例えばポリゴン番号に着目し
て各移動体1−1〜1−nの移動頻度や、そこへの到着
回数、滞留時間、移動距離などを求めたりする統計解
析、そのタイミング、つまり到着したときやそれらの値
がある閾値に達したときを検出したりする監視解析など
を行うものである。解析結果出力部9は、出力要求に応
じて統計解析、監視解析などの結果をヒストグラムや各
種グラフ、図形などにより、また、エリアマップに重畳
して表示出力したり印刷出力したり、必要あるいは要求
に応じて地域端末に送信したりし、監視解析の結果につ
いては、予め設定された条件に従って逐次報知する。
【0010】さらに、各データファイルの構成や処理に
ついて詳述する。図2は時系列的に蓄積される蓄積デー
タファイルの構成例を示す図、図3はエリアマップ上で
のポリゴン番号と移動体の位置の対応例を示す図、図4
は移動体毎に蓄積される蓄積データファイルの構成例を
示す図である。
【0011】位置データ蓄積手段7により蓄積される各
移動体の蓄積データファイル5は、例えば図2に示すよ
うに移動体毎に、それぞれの移動体を識別する移動体番
号、エリアマップ上で属する行政区界などで分割された
ポリゴンに対応するポリゴン番号、移動体の位置情報で
ある経度と緯度、さらには高さ、その測定日時のデータ
からなる。通信装置2で移動体1−1〜1−nからそれ
ぞれの識別情報(移動体番号)と位置情報(経度、緯
度)を受信すると、位置データ蓄積手段7は、受信した
それぞれの移動体番号「100」、「101」毎に、位
置情報から地図データベース4を参照することにより図
3に示すようにエリアマップ上のポリゴン番号、、
……を認識して、その測定日時と共に蓄積データファイ
ル5に格納し蓄積する。図3において、「100」、
「200」が移動体番号、●がそれぞれのエリアマップ
上の位置、〜がポリゴン番号を示している。
【0012】上記のように時系列的に測定日時の順にし
たがってそれぞれの移動体1−1〜1−nの位置情報の
データを蓄積データファイル5に格納し蓄積するのに対
し、図4に示すように移動体番号単位で時系列的に位置
情報(経度、緯度)と測定日時を蓄積データファイル5
に格納し蓄積してもよい。この場合には、位置データ蓄
積手段7で地図データベース4を参照することなく、移
動体1−1〜1−nからの識別情報(移動体番号)と位
置情報(経度、緯度)と測定日時のみを蓄積しておき、
後述する解析処理の際に位置情報から地図データベース
4を参照してポリゴン番号を認識すればよい。
【0013】図5は解析データファイルの構成例を示す
図、図6は移動体の最新位置情報データの構成例を示す
図である。
【0014】位置情報解析手段8では、例えば先に述べ
たように各移動体1−1〜1−nの移動頻度や、そこへ
の到着回数、滞留時間、移動距離などを求めたりする統
計解析、そのタイミング、つまり到着したときやそれら
の値がある閾値に達したときなど予め設定された条件を
判断し報知する監視解析などを行うが、その解析データ
を格納する解析データファイルの構成例を示したのが図
5である。解析データファイルでは、例えば図5に示す
ようにポリゴン、……の各移動体番号毎に頻度、到着
回数、滞留時間、移動距離、監視情報の各データを格納
する。頻度は、一定期間内に一定時間間隔で位置の測定
を行ったとき、同一のあるポリゴン内に位置している回
数をカウントしたものである。到着回数は、移動体があ
るポリゴンの外部から内部に入り込んだ回数をカウント
したものである。また、滞留時間は、移動体があるポリ
ゴンの内部に滞留した時間であり、内部の位置から内部
の別の位置に移動するまでの時間を合計したものであ
る。移動距離は、移動体があるポリゴンの内部で移動し
た距離を合計したものである。監視情報は、頻度、到着
回数、滞留時間、移動距離、移動体の位置が予め設定さ
れた監視条件を満足する場合あるいは満足しない場合に
異常の報知、特定の条件の報知を行うための情報であ
る。
【0015】例えばある移動体があるポリゴン内に入っ
た場合や逆に出たことを条件に報知したり、その際の移
動体の位置を確認したりする場合には、常に各移動体の
現在位置情報を管理することも必要とされる。そのため
に、例えば図6に示すような各移動体の現在位置情報の
管理テーブルを設定し、移動体番号、ポリゴン番号、経
度と緯度、測定日時のデータからなり、経度と緯度、測
定日時が常に最新のもので更新してもよい。
【0016】図7は監視解析項目設定テーブルの構成例
を示す図、図8は報知出力データの構成例を示す図であ
る。監視解析は、先に述べたように移動体あるいはポリ
ゴン内における解析データを監視し、設定された監視条
件を満足する場合あるいは満足しない場合に異常の報
知、特定の条件の報知を行うが、その監視条件の設定テ
ーブルの例を示したのが図7である。例えば移動体番号
「101」に監視条件として、「移動距離÷滞留時間が
一定値に満たない場合」を設定し、報知番号として、そ
の旨のメッセージを出力する「D」を設定すると、該当
する移動体の活動状況が著しく低下した場合にメッセー
ジを出力させることができる。また、ポリゴン番号に
監視条件として、「移動体が入ってきた場合」を設定
し、報知番号として、警報を出力する「A」を設定する
と、該当するポリゴンに移動体が侵入してきた場合に警
報を出力させることができる。この監視解析項目設定テ
ーブルに設定される報知番号の欄の具体的な報知内容を
設定する報知出力データの構成例を示したのが図8であ
る。
【0017】なお、監視解析項目設定テーブルに対し
て、図5に示した解析データファイルの監視情報の欄で
テーブルのアドレスをポイントしてもよいし、解析デー
タファイルの監視情報の欄で監視条件の項目のアドレス
を個別にポイントしてもよい。後者の場合には、図7に
示す監視解析項目設定テーブルにおいて、移動体番号、
ポリゴン番号の欄を省くことができ、移動体、ポリゴン
に属することなく複数の移動体、ポリゴンが監視条件を
共用できるので、監視解析項目設定テーブルのサイズを
小さくすることができる。
【0018】次に、上記構成の移動体動向解析管理シス
テムによる処理の例を説明する。図9は全体の処理の例
を説明するための図、図10は位置データ蓄積手段によ
る蓄積処理の例を説明するための図、図11は位置情報
解析手段による解析処理の例を説明するための図であ
る。
【0019】上記構成の本発明に係る移動体動向解析管
理システムによる処理は、例えば図9に示すようにま
ず、システムが起動され移動体動向解析が開始になる
と、例えばオペレータや移動体から送信要求があるなど
システム側の所定の条件判定に基づくデータ収集要求が
発生したか否かを調べる(ステップS11)。データ収
集要求が発生していなければ、データ収集タイミングと
して設定された所定の収集時刻が到来したか否かを調べ
る(ステップS12)。そして、データ収集要求が発生
した場合や収集時刻になると、位置データ蓄積手段7に
より通信装置2を介してデータ収集を開始しデータの蓄
積処理を行う(ステップS13)。必要なデータ収集が
終了すると(ステップS14)、次に位置情報解析手段
8によりデータの解析処理を行う(ステップS15)。
次に解析結果の出力があるか否かの判断を行い(ステッ
プS16)、解析結果の出力がある場合には、解析結果
出力手段9により解析結果の出力処理を行う(ステップ
S17)。以上の処理を繰り返し実行し、解析終了の指
示があると(ステップS18)、移動体動向解析を終了
する。
【0020】そして、ステップS13の蓄積処理では、
図10に示すように通信装置2を介して収集されたデー
タから移動体番号の抽出(ステップS21)、位置情報
(経度、緯度)の抽出を行う(ステップS22)。そし
て、位置情報から地図データベース4のエリアマップを
参照してポリゴン番号を認識し(ステップS23)、こ
れら移動体番号、位置情報、ポリゴン番号の位置情報デ
ータを測定日時と共に蓄積データファイル5に格納する
(ステップS24)。
【0021】また、ステップS15の解析処理では、図
11に示すようにまず、蓄積データファイル5から未解
析の位置情報データを読み込み(ステップS31)、移
動体番号、ポリゴン番号を選択して(ステップS3
2)、移動体、ポリゴンの頻度、到着回数、滞留時間、
移動距離を求め解析データファイル6を更新する(ステ
ップS33)。さらに、監視解析項目設定テーブルを参
照し(ステップS34)、該当項目があるか否かを調べ
る(ステップS35)。該当項目がある場合には、その
項目の監視条件について判定を行って報知出力があるか
否かを判断する(ステップS36)、報知出力があれば
それを例えば解析結果出力手段9の出力テーブルに設定
する(ステップS37)。
【0022】次に、解析結果の出力例および解析例につ
いて説明する。図12は頻度分布の出力例と頻度分布を
説明するための図、図13は到着回数の出力例と到着回
数を説明するための図、図14は滞留時間の出力例と滞
留時間を説明するための図、図15は移動距離の出力例
と移動距離を説明するための図である。
【0023】解析結果出力手段9により解析結果を出力
する場合、頻度分布の出力では、例えば図12(A)に
示すように一定期間における各ポリゴン番号での頻度を
グラフにして出力する。頻度は、例えば図12(B)に
示すようにのポリゴンに着目した場合、移動体が移動
したときののポリゴンに含まれる頻度をカウントす
る。また、到着回数の出力では、例えば図13(A)に
示すように一定期間における各ポリゴン番号での到着回
数をグラフにして出力する。到着回数は、例えば図13
(B)に示すようにのポリゴンに着目した場合、の
ポリゴンの中での移動はカウントせず、移動体が移動し
たときののポリゴンに到着した回数をカウントする。
滞留時間の出力では、例えば図14(A)に示すように
一定期間における各ポリゴン番号での滞留時間をグラフ
にして出力する。到着回数は、例えば図14(B)に示
すようにのポリゴンに着目した場合、移動体ののポ
リゴンでの滞留時間を合計する。移動距離の出力では、
例えば図15(A)に示すように一定期間における各ポ
リゴン番号での移動距離をグラフにして出力する。移動
距離は、例えば図15(B)に示すようにのポリゴン
に着目した場合、移動体ののポリゴンでの移動距離を
合計する。上記の各解析結果を綜合すると、移動体の活
動状況は、例えば滞留時間と移動距離、滞留時間と到着
回数などに基づき評価することができる。例えば滞留時
間が長いにもかかわらず移動距離が短い場合には、活動
状況が低調であること、また、滞留時間が短いが到着回
数が多い場合には、頻繁に出入りしているがそのエリア
での1回の活動時間が短いことなどが判る。
【0024】次に、本発明に係る移動体動向解析管理シ
ステムの利用例について説明する。移動体が営業マンの
場合、地域毎の訪問時間、滞留時間、訪問頻度を分析す
ることにより、営業効率、接客時間等を知ることができ
る。例えば訪問頻度が多く、ポリゴン内の移動距離が多
い場合には、そのポリゴンの近くに営業所を置くことに
より、移動時間の最小化を図ることができる。これによ
り営業マンの最適配置計画策定を合理的に行うことがで
きる。
【0025】移動体が動物の場合には、動物の行動面積
範囲を分析することができる。また、季節や時間帯によ
り、所在するポリゴンの特性を知ることができ、ポリゴ
ンの自然環境、植生、道路、人口などと関連付けて分析
することにより、動物の行動特性を分析することが可能
となる。
【0026】移動体がタクシーの場合には、乗降客が発
生する地点と地図データベースとの関係を解析し、ポリ
ゴン番号毎に頻度回数を解析することにより、タクシー
が顧客を乗せていない場合に走行する最適地区(顧客を
得やすい地区)を選択することができる。
【0027】移動体が徘徊老人の場合には、予め指定し
たポリゴンの範囲外に出たときや、独り暮らしの場合
に、事故により動けなくなり移動距離がでなくなったと
き、注意表示を監視端末で行うことにより、早期発見に
役立てることができる。
【0028】災害時の緊急輸送に当たり、通行不能箇所
を地図上にマークし、ポリゴン毎に箇所を分析すること
により、被害の多い地区を判別することができ、輸送計
画の策定に当たっては、地図データベースのうちの経路
探索機能を活用して、通行可能な経路のうちで最も早く
到達できる経路を選択できる。さらには、災害時の緊急
輸送に当たり、避難地点をプロットし、それぞれを地図
内のポリゴン毎に区分することにより、最適な配送計画
と物資輸送計画を策定することができ、また、日常生活
用品の配送に当たり、配給率をポリゴン毎に色分け表示
することにより、配給の遅れている地域を早期に把握す
ることができるため、輸送体制の強化対策が迅速にでき
る。
【0029】貴金属品などの盗難の恐れのある物品の場
合には、一定ポリゴンエリア外に出たときに、ブザーな
どによる警報を行い、警備会社に通報することができ
る。立入りを禁止あるいは管理する区域の場合には、一
定ポリゴンエリア内に指定された移動体以外の移動体が
進入したときに、ブザーなどによる警報を行い、管理部
門に通報することができる。
【0030】さらに、鉄道の場合には、ポリゴンを鉄道
区とすることにより、電車・列車の運航管理の最適化が
可能となり、航空機の場合には、航空機の飛行区ポリゴ
ンと航空機の現在位置を重ね合わせることにより、飛行
管理が可能となる。この場合には、1つの飛行区内に
は、航空機が1機だけが飛行可能であるため、1機でも
飛行区に入っていれば、その飛行区には他の航空機は進
入できない。
【0031】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、各ポリゴンの頻度分布などをグラフ
にして表示したが、3次元の高さ表示に変換して出力し
てもよいし、地図上の各ポリゴンで色分け表示したり、
軌跡を表示してもよい。このようにすることにより、頻
度や回数の多いポリゴンを視覚的に判りやすく表示出力
することができる。また、位置情報を経度、緯度で管理
したが、公共の座標系のx座標、y座標、z座標を利用
してもよいし、高さ方向のデータが省いてもよいことは
いうまでもない。さらに、季節や月、曜日、午前、午
後、夜中などの時間帯、移動体の種別、解析の目的など
に応じて蓄積データの測定日時、間隔を変えてもよい。
さらに、解析期間を変えたり、それぞれの季節や月、曜
日、午前、午後、夜中などの時間帯、移動体の種別、解
析の目的などに応じて区分し、その区分毎に解析を行う
ようにしてもよい。また、行政界(市町村界、町丁界、
字界)、営業所界、郵便区界、配達区界、医療区界など
に分割された複数の地域をポリゴンとしたが、国勢調査
の分割地域、防災管理上から設定された分割区域、法務
や警察などの行政の管轄区界、その他特定の目的で設定
された分割区域、さらには、工場や事務所等の所定の区
画、建物内を区画した居住区、部屋、事務室、ショール
ーム等の単位をポリゴンとしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、移動体の位置情報を蓄積して移動体の動向を
解析し管理する移動体動向解析管理システムであって、
移動体毎に位置情報を検出する手段を有し、各移動体か
らの位置情報を受信して時系列的に蓄積し、分割され閉
じた面からなるポリゴンを単位として、移動体のポリゴ
ン内の移動、他のポリゴンとの間の移動に伴う位置情報
を統計処理して解析情報を出力するので、ポリゴン内で
の移動体の活動状況、他のポリゴンとの出入りの状況を
管理することができる。しかも、解析情報として、一定
期間における移動体が同一ポリゴン内に位置している回
数の度数分布や、移動体がポリゴンの外部から入り込ん
だ到着回数の度数分布、移動体がポリゴンの内部に滞留
した時間の分布、移動体がポリゴンの内部を移動した距
離の分布、位置情報を統計処理した値と予め設定される
所定の値を比較し該比較結果、ポリゴン内の移動体の存
否情報を出力するので、ポリゴンの環境などと関連付け
て移動体の行動特性を分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る移動体動向解析管理システムの
実施の形態を示す図である。
【図2】 時系列的に蓄積される蓄積データファイルの
構成例を示す図である。
【図3】 エリアマップ上でのポリゴン番号と移動体の
位置の対応例を示す図である。
【図4】 移動体毎に蓄積される蓄積データファイルの
構成例を示す図である。
【図5】 解析データファイルの構成例を示す図であ
る。
【図6】 移動体の最新位置情報データの構成例を示す
図である。
【図7】 監視解析項目設定テーブルの構成例を示す図
である。
【図8】 報知出力データの構成例を示す図である。
【図9】 全体の処理の例を説明するための図である。
【図10】 位置データ蓄積手段による蓄積処理の例を
説明するための図である。
【図11】 位置情報解析手段による解析処理の例を説
明するための図である。
【図12】 頻度分布の出力例と頻度分布を説明するた
めの図である。
【図13】 到着回数の出力例と到着回数を説明するた
めの図である。
【図14】 滞留時間の出力例と滞留時間を説明するた
めの図である。
【図15】 移動距離の出力例と移動距離を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1−1〜1−n…移動体、2…通信装置、3…データ処
理装置、4…地図データベース、5…蓄積データファイ
ル、6…解析データファイル、7…位置データ蓄積部、
8…位置情報解析部、9…解析結果出力部
フロントページの続き Fターム(参考) 2F034 AA15 AA16 AA17 AA18 AA19 AB03 AC01 AC04 AC08 AC10 AC17 DA01 DA11 DA16 DB01 DB11 DB15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の位置情報を蓄積して移動体の動
    向を解析し管理する移動体動向解析管理システムであっ
    て、移動体毎に位置情報を検出する手段を有し、各移動
    体からの位置情報を受信して時系列的に蓄積し、分割さ
    れ閉じた面からなるポリゴンを単位として、移動体のポ
    リゴン内の移動、他のポリゴンとの間の移動に伴う位置
    情報を統計処理して解析情報を出力するように構成した
    ことを特徴とする移動体動向解析管理システム。
  2. 【請求項2】 解析情報として、一定期間における移動
    体が同一ポリゴン内に位置している回数を出力すること
    を特徴とする請求項1記載の移動体動向解析管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 解析情報として、一定期間における移動
    体がポリゴンの外部から入り込んだ到着回数を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の移動体動向解析管理シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 解析情報として、一定期間における移動
    体がポリゴンの内部に滞留した時間を出力することを特
    徴とする請求項1記載の移動体動向解析管理システム。
  5. 【請求項5】 解析情報として、一定期間における移動
    体がポリゴンの内部を移動した距離を出力することを特
    徴とする請求項1記載の移動体動向解析管理システム。
  6. 【請求項6】 解析情報として、位置情報を統計処理し
    た値と予め設定される所定の値を比較し該比較結果を出
    力することを特徴とする請求項1記載の移動体動向解析
    管理システム。
  7. 【請求項7】 解析情報として、ポリゴン内の移動体の
    存否情報を出力することを特徴とする請求項1記載の移
    動体動向解析管理システム。
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