JP2000046538A - 磁気記録媒体のシワ検出方法およびシワ検出装置 - Google Patents

磁気記録媒体のシワ検出方法およびシワ検出装置

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JP2000046538A
JP2000046538A JP10227682A JP22768298A JP2000046538A JP 2000046538 A JP2000046538 A JP 2000046538A JP 10227682 A JP10227682 A JP 10227682A JP 22768298 A JP22768298 A JP 22768298A JP 2000046538 A JP2000046538 A JP 2000046538A
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Takehiko Sasaki
武彦 佐々木
Kiwa Noda
喜和 野田
Toshishige Noda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な方法で迅速かつ確実なシワ検査が行え
る磁気記録媒体のシワ検出方法およびシワ検出装置を提
供する。 【解決手段】 支持体の上に磁性層を有する長尺状の磁
気記録媒体のシワ検出方法であって、該方法は、長尺状
の磁気記録媒体を連続走行させながら検出用ガイドロー
ルを湾曲状に通過させ、当該ガイドロールにより形成さ
れた磁気記録媒体の曲面部分に外部から検出用のレーザ
を入射させるとともに、曲面部分により反射されたレー
ザの反射光量を測定することによりシワの有無を判定す
るように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続搬送される磁
気記録媒体のシワ検出方法およびシワ検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気記録媒体の製造に際して
は、通常、広幅の支持体の上に磁性層が形成された後、
所定の各種処理が施され、しかる後、所定の細幅にスリ
ッタで磁気記録媒体の原反がスリットされ、このスリッ
ト物(例えば、ビデオテープ用の幅にカットされた長尺
状の磁気記録媒体)は、一旦、パンケーキ状に巻き取ら
れる。次いで、このパンケーキ状に巻き取られた磁気記
録媒体は、所定の長さに引き出され製品部品に組み込ま
れていく。
【0003】ところで、磁気記録媒体の製造工程では、
形成された磁性層の厚さのばらつきや、支持体そのもの
の変形などのために、目視にて確認できる位の大きさの
磁気記録媒体のうねり状の変形(以下、これをシワと記
す)が発生することがある。また、このシワは上記媒体
原反の幅方向に(横段状に)発生する場合が多い。そし
て、このシワの程度が大きく許容範囲を超えるレベルの
シワが発生した場合には、所定の品質が保証できなくな
ってしまう。そこで、磁気記録媒体をスリットした後、
パンケーキ状に巻き取られた形態が特にひどいものは、
通常、その場で不良品として排除し、さらに残ったもの
は、再度、パンケーキ状に巻き替えつつその走行途中で
シワ検査が行なわれる。
【0004】従来よりこのシワ検査は、一般に、巻き替
えのため走行されている媒体表面の状態を所定の位置に
配置されたオペレータが直接、目で見てシワの状況を判
断することにより行なわれていた。また、シワの有無の
判定を容易にするために、走行状態を止め、抜き取りで
検査サンプルを部分的に切り取り、シワ検査を行なうこ
とも試みられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、再度パ
ンケーキ状に巻き替えながら行われる人的なシワ検査の
作業は非合理的で作業負荷が多い。また、抜き取りで検
査サンプルを部分的に切り取る方法ではいわゆる破壊検
査となるために収率の低下につながってしまう。また、
なんらかの自動検出装置を用いるにしても、検出漏れを
防ぐという観点からできるだけ走行張力によりシワが伸
ばされた状態を作りださないような工夫が要求される。
【0006】このような実状のもとに、本願発明は創案
されたものであって、その目的は、簡易な方法で迅速か
つ確実なシワ検査が行える磁気記録媒体のシワ検出方法
およびシワ検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明は、支持体の上に磁性層を有する長尺
状の磁気記録媒体のシワ検出方法であって、該方法は、
長尺状の磁気記録媒体を連続走行させながら検出用ガイ
ドロールを湾曲状に通過させ、当該ガイドロールにより
形成された磁気記録媒体の曲面部分に外部から検出用の
レーザを入射させるとともに、曲面部分により反射され
たレーザの反射光量を測定することによりシワの有無を
判定するように構成される。
【0008】より好ましい態様として、前記検出用のレ
ーザの入射は、磁気記録媒体の走行方向対して対向方向
となる下流側から行われ、そのレーザの入射方向は、走
行方向に対して対向方向となる逆走方向を基準として、
その両サイド方向±45度の角度範囲内で行われるよう
に構成される。
【0009】より好ましい態様として、前記検出用のレ
ーザの入射は、磁気記録媒体の走行方向対して対向方向
となる下流側から行われ、そのレーザの入射方向は、走
行方向に対して対向方向となる逆走方向を基準として、
その両サイド方向±3度の角度範囲内で行われるように
構成される。
【0010】より好ましい態様として、前記検出用ガイ
ドロールは、その幅方向中央部に溝部を備えるとともに
その幅方向両端部に磁気記録媒体との接触部位を備え、
磁気記録媒体を検出用ガイドロールを湾曲状に通過させ
る際、前記検出用ガイドロールの溝部により磁気記録媒
体と検出用ガイドロールの間にはエアーギャップ部が形
成され、当該エアーギャップ部に位置する磁気記録媒体
表面に上記検出用のレーザが照射されるように構成され
る。
【0011】より好ましい態様として、前記検出用のレ
ーザが照射される磁気記録媒体の検出部位において、磁
気記録媒体の張力は、磁気記録媒体1インチ幅当たり1
00g以下に設定される。
【0012】より好ましい態様として、前記検出用のレ
ーザが照射される磁気記録媒体の検出部位において、磁
気記録媒体の張力は、磁気記録媒体1インチ幅当たり1
0〜100gに設定される。
【0013】また、本発明のシワ検出装置は、連続走行
する長尺状の磁気記録媒体をガイドするとともに磁気記
録媒体を湾曲状に通過させ、検出用の曲面部分を形成さ
せるためのガイドロールと、このガイドロールに対向す
るように配置されたレーザ装置を備えてなるように構成
される。
【0014】より好ましい態様として、前記レーザ装置
は、検出素子を備え、当該検出素子はレーザを照射する
ための射光部と、被検出体から反射されたレーザを受光
するための受光部とを備えてなるように構成される。
【0015】より好ましい態様として、前記検出用ガイ
ドロールは、その幅方向中央部に溝部を備えるとともに
その幅方向両端部に磁気記録媒体との接触部位を備え、
磁気記録媒体を検出用ガイドロールを湾曲状に通過させ
る際、前記検出用ガイドロールの溝部により磁気記録媒
体と検出用ガイドロールの間にはエアーギャップ部が形
成されるように構成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気記録媒体のシ
ワ検出方法およびシワ検出装置について、図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明のシワ検出方法を実施する
ための装置全体図を概略的に示した図面であり、図2
は、その装置全体図のなかでシワ検出装置のみピックア
ップした図面、図3は、図2のA−A矢視方向からみた
図面であり、特に帯状(長尺状)の磁気記録媒体70と
レーザ検出器10との関係を示す図面であり、図4は検
出用ガイドロール20の概略斜視図であり、図5は磁気
記録媒体70をも含めた図4の断面図である。
【0018】図1において、ロール51には磁気記録媒
体の製造工程で最終的にスリットされたテープ状の磁気
記録媒体70が巻かれており、この図では磁気記録媒体
70のシワ検出のために一旦巻かれたテープ状の磁気記
録媒体70は、ロール51から連続的に繰り出され、繰
り出されたテープ状の磁気記録媒体70は、シワ検出装
置1を通過してシワの検査が行われた後、ロール55に
より巻き取られる。
【0019】本発明の磁気記録媒体のシワ検出装置は、
図2にその詳細が示されるように、検出用ガイドロール
20と、レーザ装置10と備えている。検出用ガイドロ
ール20は、連続走行する長尺状の磁気記録媒体70を
ガイドするとともに磁気記録媒体70を湾曲状に通過さ
せ、検出用の曲面部分77を形成させるために設けられ
ており、この検出用ガイドロール20に対向するように
レーザ装置10が配置されている。
【0020】レーザ装置10は、検出素子11を備え、
この検出素子11はレーザを照射するための射光部14
と、被検出体(ここでは磁気記録媒体70)から反射さ
れたレーザを受光するための受光部15とを備えてい
る。すなわち、図2に示されるように、射光部14から
発せられた検出のためのレーザ光14aは、検出用の曲
面部分77で反射され、その反射レーザ光15aは、受
光部15で受光される。この際、被検出体にシワがあれ
ば、反射面で乱反射がおこり受光部15で受光される光
量が低下するために、この低下するレベルを予め所定範
囲に設定しておくことにより、被検出体のシワの有無が
検出される。
【0021】本発明で用いられる検出用ガイドロール2
0は、図4および図5に示されるように幅方向の中央部
に溝部21が形成されており、その幅方向両端部に磁気
記録媒体との接触部位23,23が形成されており、こ
の接触部位23,23によって実質的に走行される磁気
記録媒体70が保持されている。さらにその両端部に
は、リング状のフランジ部25,25が形成されてお
り、磁気記録媒体70が走行ラインから外れないように
ガイドされている。このような構成により、磁気記録媒
体70を検出用ガイドロール20を湾曲状に通過させる
際、前記検出用ガイドロール20の溝部21により磁気
記録媒体70と検出用ガイドロール20の間にはエアー
ギャップ部21a(図5)が形成されるようになってい
る。なお、符号29は、ロールを設置するための貫通穴
を示している。磁気記録媒体70は、図5に示されるよ
うに、支持体71の上に磁性層72を有する形態を備え
ている。磁性層72は一般に、磁性粉とバインダを含む
塗料を塗布して形成するいわゆる塗布タイプのものが多
く用いられているが、真空成膜されたいわゆる薄膜タイ
プのものであってもよい。支持体71としは、ポリエチ
レンテレフタレート等公知の種々のフィルムが用いられ
る。
【0022】次いで、このようなシワ検出装置1を用い
て実施される磁気記録媒体のシワ検出方法について述べ
る。
【0023】本発明のシワ検出方法の対象物(被検出
体)は、上述のごとく支持体71の上に磁性層72を有
する長尺状の磁気記録媒体70である。
【0024】長尺状の磁気記録媒体70は、図1に示さ
れるようにロール51から連続的に繰り出され、連続走
行させられつつ検出用ガイドロール20を湾曲状に通過
していく。この時、図2にその詳細が示されるように、
ガイドロール20により形成された磁気記録媒体70の
曲面部分77に、外部から検出用のレーザが(射光部1
4を経て)入射されるとともに、曲面部分77により反
射されたレーザは、受光部15で受光され、レーザの反
射光量が測定される。このレーザ反射光量の程度により
シワの有無が判定される。つまり、光量のレベルダウン
の範囲を予め設定しておくことにより、シワの有無が判
定される。なお、射光部14と受光部15(図2)の設
置角度については特に制限はなく、検出に支障がなく、
適切な反射が行える位置関係を維持できればよい。
【0025】本発明において、検出用のレーザの入射
は、磁気記録媒体の走行方向対して対向方向となる下流
側から行われることが特に好ましい。さらに詳しくは、
そのレーザの入射方向は、走行方向に対して対向方向と
なる逆走方向を基準として、その両サイド方向±45度
の角度範囲(図3で示される角度θ=±45度;便宜
上、時計回りの方向を+,半時計回りの方向を−として
いる)内、さらに好ましくは、±3度の角度範囲内で行
われるのが良い。このようにして、できるだけ走行方向
に対して対向方向となる逆走方向側(角度θがゼロに近
い)からレーザ照射を行うことにより、シワの検出精度
を上げるとともに検出精度を安定させることができるこ
とが実験的にわかっている。逆に、レーザ照射方向を走
行方向と略同一方向である上流側(図3で示される角度
θ=180度)にしたり、横方向(図3で示される角度
θ=±90度)とした場合には、上記の好適な態様と比
べシワの検出精度は劣り、検出精度も安定しなくなる傾
向が生じる。
【0026】検出用ガイドロール20は、前述したよう
にその幅方向中央部に溝部21を備えるとともにその幅
方向両端部に磁気記録媒体との接触部位23,23を備
える形態のものを用い、磁気記録媒体70を検出用ガイ
ドロール20を湾曲状に通過させる際、前記検出用ガイ
ドロール20の溝部21により磁気記録媒体70と検出
用ガイドロール20の間にはエアーギャップ部21a
(図5)を形成し、このエアーギャップ部21aに位置
する磁気記録媒体70表面に上記検出用のレーザを照射
させることが好ましい。エアーギャップ部21aを形成
させることにより、本来、走行張力により伸長され、シ
ワが消される傾向にある磁気記録媒体70の表面上のシ
ワの凹凸をそのまま維持することができ、より安定した
シワ検出が可能になる。
【0027】なお、前記検出素子11の射光部14と受
光部15との位置関係ですでに説明したが、媒体表面に
対する照射角度(図2の角度α)については特に制限は
なく、ある角度をもって照射されたものが反射してセン
サ素子で検出できればよい。
【0028】さらに、本発明においては、検出用のレー
ザが照射される磁気記録媒体の検出部位において、磁気
記録媒体の張力は、磁気記録媒体1インチ幅当たり10
0g以下、特に、10〜100(g/1インチ幅)、さ
らには、10〜50(g/1インチ幅)に設定されるこ
とが好ましい。
【0029】この張力は、図1のB部に通常設けられる
張力制御機等を用いて制御および測定することができ
る。その他の電気的な制御を利用してもよい。また、こ
の張力は、磁気記録媒体の全幅に掛けられる張力を1イ
ンチ幅に換算した値を意味するのであり、上記のエアー
ギャプ部に位置する磁気記録媒体に実際に掛かっている
張力を意味するものではない。
【0030】また、本発明において、被検査物である磁
気記録媒体の厚さは、特に制限されるものではないが、
例えば、5〜20μm程度のものが検出可能である。特
に10μm以下の厚さの磁気記録媒体は、上記エアーギ
ャップ部を形成させた状態での検出が望ましい。
【0031】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0032】実験に先立ち、まず磁気記録媒体の種々の
シワサンプル(シワ見本)を作製し、これらを用いて下
記の要領でシワのランクを定義した。
【0033】シワランク ・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生
の確認ができない ・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生
が確認でき、張力を20g/inch掛けた状態で目視にて
シワが確認できない ・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生
が確認でき、張力を50g/inch掛けた状態で目視にて
シワが確認できない ・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生
が確認でき、張力を100g/inch掛けた状態で目視に
てシワが確認できない ・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生
が確認でき、張力を200g/inch掛けた状態で目視に
てシワが確認できない ・ランク…張力を掛けない状態で目視にてシワの発生
が確認でき、張力を200g/inch掛けた状態でも目視
にてシワが確認できる ランクのものは、初めからシワがないのであるから、
シワ検出は不可能であり、ランクに近いものを検出で
きるほど、検出精度は高い。
【0034】(実験例I)図1に示されるようなシワ検
出装置を用いて磁気記録媒体のシワ検出実験を行った。
【0035】実験条件 検出部張力:50g/inch幅 搬送速度:300m/min 検出長さ:2000m 磁気記録媒体の厚さ:17.0μm 検出用ガイドロール:溝なしタイプ(『エアーギャップ
部』なし) レーザ検出センサとしてキーエンス社製(限定反射型フ
ァイバユニット『FU−37』)を利用し、磁気記録媒
体とレーザ検出センサとの距離は3.0mmに設定し
た。
【0036】このような条件のもと、下記表1に示すよ
うにレーザの入射方向を種々変えて、上記所定のシワラ
ンクを有する各サンプルのシワがどのレベルまで検出で
きるかどうかの検出実験を行った。なおレーザの入射方
向は、走行方向に対して対向方向となる逆走方向を基準
として、その両サイド方向に角度を変化させた。
【0037】表1中、シワの発生が認められたものを
『〇』(検出センサの受光レベルが設定範囲までダウン
した)で表示し、シワの発生が認められなかったものを
『×』(検出センサの受光レベルが設定範囲までダウン
しなかった)で表示した。
【0038】結果を下記表1に示した。
【0039】
【表1】 表1に示される結果より、θ=±3度までの角度範囲内
でランク2までのシワ検出が可能になり、θ=±45度
までの角度範囲内でランク3までのシワ検出が可能にな
ることがわかる。
【0040】(実験例II)上記実験例Iにおいて、検
出用ガイドロールを、溝有りタイプ(図4および図5)
のものに替えた(『エアーギャップ部』を形成させ
た)。溝の幅は、4.5mm,深さは1.0mmとし
た。それ以外は、上記実験例Iと同様にして磁気記録媒
体のシワ検出実験を行った。
【0041】結果を下記表2に示した。
【0042】
【表2】 表2に示される結果より、エアーギャップ部を設けるこ
とにより、シワの検出精度(レベル)が向上し、θ=±
3度までの角度範囲内でランク1までのシワ検出が可能
になり、θ=±45度までの角度範囲内でランク2まで
のシワ検出が可能になることがわかる。
【0043】(実験例III )図1に示されるようなシワ
検出装置を用いて、検出部張力の影響および、検出用ガ
イドロールの溝の有無の影響を調べる実験を行った。
【0044】実験条件 検出部張力:(下記表3に示す) 搬送速度:300m/min 検出長さ:2000m 磁気記録媒体の厚さ:17.0μm 検出用ガイドロール:(下記表3に示すように溝なしタ
イプ(『エアーギャップ部』なし;および溝有りタイプ
(『エアーギャップ部』有り)の2種を用いた) レーザ照射角度:走行方向に対して対向方向となる逆走
方向で一定(角度θ=0度) 結果を下記表3に示した。
【0045】
【表3】 表3に示される結果より、エアーギャップ部を設けるこ
とにより、シワの検出精度(レベル)が向上し、検出部
の張力は、100g/inch幅以下、特に50g/i
nch幅以下が好ましいことがわかる。
【0046】
【発明の効果】上記の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明の磁気記録媒体のシワ検出方法
は、長尺状の磁気記録媒体を連続走行させながら検出用
ガイドロールを湾曲状に通過させ、当該ガイドロールに
より形成された磁気記録媒体の曲面部分に外部から検出
用のレーザを入射させるとともに、曲面部分により反射
されたレーザの反射光量を測定することによりシワの有
無を判定するように構成しているので、簡易な方法で迅
速かつ確実なシワ検査が行える。さらに、レーザの入射
方向を配慮すると、検出精度も格段と向上し、検出も安
定して行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシワ検出方法を実施するための装置全
体図を概略的に示した図面である。
【図2】図1の装置全体図のなかでシワ検出装置のみピ
ックアップした図面である。
【図3】図2のA−A矢視方向からみた図面である。
【図4】検出用ガイドロールの概略斜視図である。
【図5】磁気記録媒体70をも含めた図4の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…シワ検出装置 10…レーザ装置 11…検出素子 14…射光部 15…受光部 20…検出用ガイドロール 21…溝部 21a…エアーギャップ部 23…接触部位 25…フランジ部 70…磁気記録媒体 71…支持体 72…磁性層
フロントページの続き (72)発明者 野田 喜和 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 野田 敏成 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA49 AA65 BB11 BB15 CC02 DD03 DD06 FF41 FF67 GG06 HH12 JJ18 MM02 NN00 PP16 PP22 QQ25 TT02 UU04 2G051 AA71 AB02 AC11 BA10 BB01 CA03 CA06 CB01 DA01 DA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の上に磁性層を有する長尺状の磁
    気記録媒体のシワ検出方法であって、 該方法は、長尺状の磁気記録媒体を連続走行させながら
    検出用ガイドロールを湾曲状に通過させ、当該ガイドロ
    ールにより形成された磁気記録媒体の曲面部分に外部か
    ら検出用のレーザを入射させるとともに、曲面部分によ
    り反射されたレーザの反射光量を測定することによりシ
    ワの有無を判定することを特徴とする磁気記録媒体のシ
    ワ検出方法。
  2. 【請求項2】 前記検出用のレーザの入射は、磁気記録
    媒体の走行方向対して対向方向となる下流側から行わ
    れ、そのレーザの入射方向は、走行方向に対して対向方
    向となる逆走方向を基準として、その両サイド方向±4
    5度の角度範囲内で行われる請求項1に記載の磁気記録
    媒体のシワ検出方法。
  3. 【請求項3】 前記検出用のレーザの入射は、磁気記録
    媒体の走行方向対して対向方向となる下流側から行わ
    れ、そのレーザの入射方向は、走行方向に対して対向方
    向となる逆走方向を基準として、その両サイド方向±3
    度の角度範囲内で行われる請求項1に記載の磁気記録媒
    体のシワ検出方法。
  4. 【請求項4】 前記検出用ガイドロールは、その幅方向
    中央部に溝部を備えるとともにその幅方向両端部に磁気
    記録媒体との接触部位を備え、磁気記録媒体を検出用ガ
    イドロールを湾曲状に通過させる際、前記検出用ガイド
    ロールの溝部により磁気記録媒体と検出用ガイドロール
    の間にはエアーギャップ部が形成され、当該エアーギャ
    ップ部に位置する磁気記録媒体表面に上記検出用のレー
    ザが照射される請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の磁気記録媒体のシワ検出方法。
  5. 【請求項5】 前記検出用のレーザが照射される磁気記
    録媒体の検出部位において、磁気記録媒体の張力は、磁
    気記録媒体1インチ幅当たり100g以下に設定される
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の磁気記録媒
    体のシワ検出方法。
  6. 【請求項6】 前記検出用のレーザが照射される磁気記
    録媒体の検出部位において、磁気記録媒体の張力は、磁
    気記録媒体1インチ幅当たり10〜100gに設定され
    る請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の磁気記録
    媒体のシワ検出方法。
  7. 【請求項7】 連続走行する長尺状の磁気記録媒体をガ
    イドするとともに磁気記録媒体を湾曲状に通過させ、検
    出用の曲面部分を形成させるためのガイドロールと、こ
    のガイドロールに対向するように配置されたレーザ装置
    を備えてなることを特徴とする磁気記録媒体のシワ検出
    装置。
  8. 【請求項8】 前記レーザ装置は、検出素子を備え、当
    該検出素子はレーザを照射するための射光部と、被検出
    体から反射されたレーザを受光するための受光部とを備
    えてなる請求項7に記載の磁気記録媒体のシワ検出装
    置。
  9. 【請求項9】 前記検出用ガイドロールは、その幅方向
    中央部に溝部を備えるとともにその幅方向両端部に磁気
    記録媒体との接触部位を備え、磁気記録媒体を検出用ガ
    イドロールを湾曲状に通過させる際、前記検出用ガイド
    ロールの溝部により磁気記録媒体と検出用ガイドロール
    の間にはエアーギャップ部が形成されるようになってい
    る請求項7または請求項8に記載の磁気記録媒体のシワ
    検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006017481A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気テープの欠陥検査装置及び欠陥検査方法
JP2017523394A (ja) * 2014-05-29 2017-08-17 コーニング インコーポレイテッド フレキシブル基板上の粒子検出方法
CN113899689A (zh) * 2021-09-26 2022-01-07 江南大学 织物折皱回复性原位检测的试样限位折叠装置及检测方法

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