JP2000046530A - モアレ装置 - Google Patents

モアレ装置

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JP2000046530A
JP2000046530A JP10208759A JP20875998A JP2000046530A JP 2000046530 A JP2000046530 A JP 2000046530A JP 10208759 A JP10208759 A JP 10208759A JP 20875998 A JP20875998 A JP 20875998A JP 2000046530 A JP2000046530 A JP 2000046530A
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projection
grating
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optical system
observation
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JP10208759A
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Fumio Kobayashi
富美男 小林
Shinichi Matsuda
信一 松田
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フリンジスキャン機能を備えた格子投影型の
モアレ装置において、被測定体上における測距基準点を
モアレ縞観測用のモニタ上にフラグ表示することで、被
測定体と観測光学系の撮影レンズとの距離測定を精度良
く行い、被測定体の正確な立体形状情報を得るための像
倍率および感度の補正の精度向上を図る。 【構成】 投影格子をフリンジスキャンさせながらモア
レ縞測定を行い、その測定結果から被測定体の3次元デ
ータを算出し、この3次元データから被測定体上におけ
る測距基準点P(X,Y,Z)を選出し、この測距基準
点P(X,Y,Z)をモアレ縞観測用のモニタ18上に
フラグ表示する構成とする。これによりフラグ表示され
たピクセルを目印にして被測定体と撮影レンズとの距離
測定を行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる格子投影
型のモアレ装置に関するものであり、特にフリンジスキ
ャン機能を備えたモアレ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、被測定体の立体形状情報の取
り込みを短時間で容易に行うための装置としてモアレ装
置が知られている。モアレ装置としては格子照射型のも
のと格子投影型のものとがあるが、後者は前者のような
大きな基準格子が不要なため被測定体の測定自由度が大
きなものとなる。
【0003】上記格子投影型モアレ装置は、互いに平行
な光軸を有する投影光学系および観測光学系を備えてお
り、投影光学系により投影格子の像を被測定体上に投影
させるとともに、観測光学系により被測定体上に形成さ
れた変形格子像を観測用基準格子上に結像させ、これに
より生じるモアレ縞を観測するように構成されている。
その際、投影格子を両光軸と直交する平面内で両格子の
格子線と直交する方向に移動させるフリンジスキャンを
行うようにすれば、投影格子の移動に対するモアレ縞の
変化の方向性を観測することにより被測定体の凹凸判定
が可能となるので、被測定体の立体形状情報を得ること
が可能となる(特願平10−32214号明細書)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モアレ縞観
測用のモニタ上に現れるモアレ縞は観測光学系を介して
取り込まれるので、被測定体上において観測光学系の撮
影レンズに近い位置で形成されるモアレ縞と遠い位置で
形成されるモアレ縞とでは、同じ格子線間隔のものであ
っても実際の奥行き寸法は互いに異なったものとなる。
したがって、被測定体の正確な立体形状情報を得るため
には、被測定体上の各点の奥行き方向の位置に応じて像
倍率および感度の補正を行う必要がある。
【0005】この像倍率補正および感度補正は被測定体
上の各点と観測光学系の撮影レンズとの絶対距離に応じ
て行う必要があるが、モアレ縞から算出される被測定体
の3次元データはあくまでも被測定体上における相対的
な位置データであるので、モアレ縞の観測とは別に被測
定体と撮影レンズとの距離を測定しておく必要がある。
【0006】この距離測定は、メジャー等を用いた手作
業による測定あるいは測定器具等を用いた測定により行
われることとなるが、その際、被測定体上における距離
測定の対象となる点は、像倍率補正および感度補正の基
準となる点でもあるので、その奥行き方向と直交する平
面内における位置を正確に把握しておくことが像倍率補
正および感度補正を精度良く行う上で重要である。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、フリンジスキャン機能を備えた格子投影
型のモアレ装置において、被測定体の正確な立体形状情
報を得るために必要となる像倍率補正および感度補正の
精度向上を図ることができるモアレ装置を提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のモアレ装置は、
被測定体上における測距基準点をモアレ縞観測用のモニ
タ上にフラグ表示することにより、被測定体と観測光学
系の撮影レンズとの距離測定を精度良く行えるようにし
たものである。
【0009】すなわち、本発明のモアレ装置は、互いに
平行な光軸を有する投影光学系および観測光学系を備
え、前記投影光学系により投影格子の像を被測定体上に
投影させるとともに、前記観測光学系により前記被測定
体上に形成された変形格子像を観測用基準格子上に結像
させ、これにより生じるモアレ縞を観測するように構成
され、かつ前記投影格子を前記両光軸と直交する平面内
で前記両格子の格子線と直交する方向に移動させるよう
に構成されたモアレ装置において、前記投影格子を移動
させながら観測したモアレ縞から前記被測定体の3次元
データを算出し、この3次元データから前記被測定体上
における測距基準点を選出し、この測距基準点をモアレ
縞観測用のモニタ上にフラグ表示するように構成されて
いることを特徴とするものである。
【0010】なお、上記「測距基準点」は、被測定体上
の任意の点を採用することが可能であるが、被測定体の
頂点を基準点として設定すれば、距離測定後の像倍率補
正および感度補正を容易に行うことができる。
【0011】また、前記測距基準点は、前記被測定体の
頂点であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態について説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態に係るモアレ
装置(3次元イメージスキャナ)を示す斜視図である。
【0014】図示のように、このモアレ装置10は、測
定ヘッド12と、電源機器駆動部14と、制御部16
と、モニタ18とを備えてなり、測定ヘッド12におい
て被測定体2の立体形状情報および模様(テクスチャ)
情報を取り込み、これら立体形状情報および模様情報
を、電源機器駆動部14を介して制御部16へ出力し、
制御部16において立体形状情報と模様情報とを合成処
理して被測定体2の3次元イメージを生成し、これをモ
ニタ18に表示するようになっている。制御部16に
は、キーボード20およびマウス22が接続されてお
り、これらを操作することにより、モニタ18における
3次元イメージの表示角度の変更等その表示内容の切換
え操作を行うことができるようになっている。
【0015】測定ヘッド12における立体形状情報の取
り込みは、格子投影型モアレトポグラフィを利用して行
うようになっている。図1において、測定ヘッド12の
前方に2点鎖線で示す格子面Pgが、格子投影型モアレ
トポグラフィにおける仮想基準格子面である。
【0016】図2は、測定ヘッド12の外観を示す斜視
図であり、図3は、測定ヘッド12の内部構造を示す斜
視図である。
【0017】これらの図に示すように、この測定ヘッド
12は、ケーシング24内に、投影光学系26、観測光
学系28および被測定体照明系30が設けられてなって
いる。
【0018】投影光学系26は、投影用ランプ32、熱
線カットフィルタ34およびコンデンサレンズ36から
なる格子照明系38と、投影格子40と、投影レンズ4
2とを備えてなり、一方、観測光学系28は、撮影レン
ズ44と、観測用基準格子46と、フィールドレンズ4
8、折り返しミラー50およびCCDカメラ52からな
るテレビ光学系54とを備えてなっている。
【0019】投影レンズ42および撮影レンズ44は、
ケーシング24の前面に、その各光軸Ax1およびAx
2が互いに平行になるようにして取り付けられている。
【0020】格子照明系38は、光軸Ax1に対して左
斜め後方から投影格子40を照射するように配置されて
おり、その投影用ランプ32の像は、投影レンズ42の
入射瞳位置に略結像されるようになっている。コンデン
サレンズ36は、投影格子40を十分カバーする大きさ
を有している。
【0021】一方、観測用基準格子46ならびにテレビ
光学系54のフィールドレンズ48および折り返しミラ
ー50は、光軸Ax2上に配置されており、CCDカメ
ラ52は、光軸Ax2に対して折り返しミラー50によ
り直角に折れ返された光軸上に配置されている。フィー
ルドレンズ48は、観測用基準格子46を透過した光束
をもれなくCCDカメラ52に入射させるように配置さ
れている。
【0022】投影格子40および観測用基準格子46
は、いずれも互いに等しいピッチで上下方向に延びる格
子線を有しており、光軸Ax1およびAx2と直交する
同一平面内に設けられている。そして、投影格子40
は、該投影格子40の像が仮想基準格子面Pg(図1参
照)に結像されるよう、仮想基準格子面Pgと共役の位
置関係で配置されており、一方、観測用基準格子46
も、仮想基準格子面Pgの像が観測用基準格子46に結
像されるよう、仮想基準格子面Pgと共役の位置関係で
配置されている。
【0023】図4は、測定ヘッド12の格子投影型モア
レ装置としての機能を説明する平面図である。
【0024】図示のように、この測定ヘッド12におい
ては、投影光学系26により投影格子40の像を被測定
体2上に投影させるとともに、観測光学系28により被
測定体2上に形成された変形格子像を観測用基準格子4
6上に結像させ、これにより生じるモアレ縞を観測する
ように構成されている。
【0025】図4において1点鎖線で示す仮想基準格子
面Pgおよび仮想基準格子面Pgと平行な実線で示す複
数の面がモアレ面を形成しており、これら各モアレ面と
被測定体2が交差する曲線に沿ってモアレ縞が形成され
ることとなる。図4には、仮想基準格子面Pgの手前側
にのみ実線でモアレ面を示しているが、仮想基準格子面
Pgの奥側にも複数のモアレ面が形成される。したがっ
て、被測定体2が仮想基準格子面Pgを前後にまたがる
ように配置された場合においてもモアレ縞は形成され
る。
【0026】図3に示すように、投影格子40は、格子
送り機構56に支持されており、格子送り機構56によ
り光軸Ax1と直交する平面内において水平方向(すな
わち投影格子40の格子線と直交する方向)に往復移動
せしめられるようになっている。この格子送り機構56
は、パルスモータを備えたパルスステージで構成されて
おり、投影格子40を1位相分の長さにわたって往復振
動(フリンジスキャン)させるようになっている。な
お、パルスステージに代えて圧電素子等を用いて往復振
動を行うようにしてもよい。
【0027】投影格子40の移動により、投影格子40
と観測用基準格子46との間の位相が変化するので、こ
れに伴ってモアレ縞が変化する。そこで、このモアレ縞
の像を制御部16(図1参照)において1/4位相毎に
サンプリングすることにより、被測定体2の凹凸判定を
行うようになっている。
【0028】一方、観測用基準格子46は、格子退避機
構58に支持されており、格子退避機構58により光軸
Ax2と直交する平面内において水平方向に移動せしめ
られ、これにより観測光学系28の光路内に位置するモ
アレ縞観測位置と光路から外れた退避位置とを選択的に
採り得るようになっている。観測用基準格子46の移動
は、格子退避機構58においてケーシング24の右側面
から突出する格子退避ノブ60を、手動により出し入れ
することにより行われるようになっている。格子退避機
構58には、観測用基準格子46が退避位置まで移動し
たとき、これを検出するリミットスイッチ62が取り付
けられている。
【0029】被測定体2の立体形状情報の取り込みのた
めのモアレ縞観測は、観測用基準格子46をモアレ縞観
測位置にセットした状態で行われるが、観測用基準格子
46を退避位置へ退避させるようにすれば、モアレ縞が
形成されていない被測定体2の2次元画像の撮影を行う
ことが可能となる。そこで、測定ヘッド12において
は、この2次元画像の撮影により被測定体2の模様情報
の取り込みを行うようになっている。
【0030】図3に示すように、被測定体照明系30
は、投影光学系26と観測光学系28との間に位置する
ようにして設けられている。この被測定体照明系30
は、照明用ランプ64と、熱線カットフィルタ66と、
ケーシング24の前面に取り付けられたディフューザ窓
68とからなり、照明用ランプ64からの光を、熱線カ
ットフィルタ66およびディフューザ窓68を介して前
方へ拡散照射するようになっている。
【0031】照明用ランプ64は、モアレ縞観測の際に
は非点灯状態にあるが、2次元画像撮影の際には点灯す
るようになっている。また、この点灯動作と連動して格
子照明系38の投影用ランプ32が消灯するようなって
いる。この点灯切換えは、リミットスイッチ62の検出
信号に基づいて行われるようになっている。
【0032】このように2次元画像撮影の際、投影用ラ
ンプ32から照明用ランプ64への点灯切換えが行われ
るのは、照明用ランプ64を点灯させずに投影用ランプ
32を点灯させたままの状態で2次元画像撮影を行う
と、投影格子40の像が形成された状態で被測定体2の
2次元画像を撮影することとなってしまうので、これを
回避するためである。なお、照明用ランプ64を点灯さ
せれば、投影用ランプ32を点灯させたままであっても
投影格子40の像の影響は非常に小さいものとなるの
で、照明用ランプ64の点灯動作と連動して投影用ラン
プ32を消灯させることは必ずしも必要ではない。
【0033】ケーシング24の左側面および背面には、
冷却ファン70および72が取り付けられており、これ
により投影用ランプ32および照明用ランプ64が発す
る熱をケーシング24の外部へ排出するようになってい
る。その際、ケーシング24内に形成された隔壁74お
よび76により、両ランプ32および64が発する熱を
冷却ファン70へ効率よく導くようになっており、さら
に、CCDカメラ52と隔壁76との間にもう1つの隔
壁78を形成して、これら両隔壁76および78間に断
熱路を形成し、断熱路内の空気(熱)を冷却ファン72
へ導くようになっている。そして、これにより、両ラン
プ32および64が発する熱がCCDカメラ52へ伝わ
るのを確実に阻止して、CCDカメラ52を保護するよ
うになっている。
【0034】図2に示すように、ケーシング24の上面
における両ランプ32および64の上方部位には、冷気
吸引孔80および82が形成されており、これにより冷
却ファン70および72による排熱効率を高めるように
なっている。
【0035】また、ケーシング24の右側面には、格子
退避ノブ60の他に、電源スイッチ84および通電表示
ランプ86が設けられており、その内面側には電子基板
88が設けられている。また、ケーシング24の右側面
からは、電源および信号用コード90が延びており、そ
の他端部において、電源用コネクタ92、制御信号用コ
ネクタ94およびテレビ信号用コネクタ96により、電
源機器駆動部14(図1参照)へ接続されるようになっ
ている。
【0036】ところで、モニタ18上に現れるモアレ縞
は測定ヘッド12の観測光学系28を介して取り込まれ
るので、被測定体2上において観測光学系28の撮影レ
ンズ44に近い位置で形成されるモアレ縞と遠い位置で
形成されるモアレ縞とでは、同じ格子線間隔のものであ
っても実際の奥行き寸法は互いに異なったものとなる。
したがって被測定体2の正確な立体形状情報を得るため
には、被測定体2上の各点の奥行き方向の位置に応じて
像倍率の補正を行う必要がある。
【0037】このため本実施形態においては、モアレ縞
の観測の際、被測定体2の頂点と撮影レンズ44との距
離を測定するとともに、その測距データに基づいて被測
定体2上の各点の像倍率補正および感度補正を行うよう
になっている。その際、被測定体2上の測距対象となる
点は、像倍率補正および感度補正の基準となる点でもあ
るので、その奥行き方向(z方向)と直交する平面
(x、y平面)内における位置を正確に把握しておく必
要がある。
【0038】そこで本実施形態においては、被測定体2
上の測距基準点として被測定体2の頂点を選出し、この
頂点をモニタ18上にフラグ表示するように構成されて
いる。
【0039】図5は、モアレ縞観測の際に行われる頂点
選出、距離測定、像倍率補正および感度補正の手順を示
す図である。
【0040】まず、モアレ縞測定により頂点選出を行う
(S1)。すなわち、フリンジスキャンを行いながらモ
アレ縞の画像を取り込んだ後、モアレ縞の縞解析を行
い、内部設定値で高さ計算を行った後、被測定体2上の
各点の3次元データ(x,y,z)を算出し、この3次
元データから頂点選出を行う。次に、選出された頂点を
モニタ18上にフラグ表示する(S2)。このフラグ表
示された頂点位置をオペレータが確認してOK入力を行
うと(S3)、頂点と撮影レンズ44との距離を自動測
定する(S4)。そして、その測距数値の自動入力を行
った後(S5)、高さ計算式を演算し(S6)、その演
算結果に基づいて被測定体2上の各点の像倍率補正およ
び感度補正を行う(S7)。
【0041】図6は、ステップS1の、モアレ縞測定に
よる頂点選出の具体的手順を示す図である。
【0042】まず、1/2πずつ位相のずれた被測定体2
の画像を取り込む。その際、各取り込み画像の1点P
(x,y)に着目し、その点の明るさIをI1、I2、
I3、I4と置くと、同図(a)に示すように表すこと
ができる。
【0043】これら位相の異なる4つの明るさデータか
ら、この点の位相φを求めると、 φ=tan−1{(I2−I4)/(I1−I3)} となる。
【0044】この位相φを各点について計算し、その位
相計算結果をグラフにすると、同図(b)に示すように
なる。このグラフにおける最大値は2πであり、2π毎
に途切れた曲線となる。
【0045】この断続的な曲線に対して、該曲線を位相
接続するアンラップ処理を行うと、同図(c)に示すよ
うになる。これにより、モアレ縞1縞当たりの高さをδ
(δ=2π)としたときの画像の各点の高さz(被測定
体2の各点の相対的な奥行き寸法)が得られるので、被
測定体2の頂点を見つけることができる。
【0046】すなわち、 z1(x1,y1)−z2(x2,y2)≧0(or>
0) であれば、P(x1,y1,z1)を選び、 z1(x1,y1)−z2(x2,y2)<0(or≦
0) であれば、P(x2,y2,z2)を選ぶという比較選
択を測定領域全面にわたり行い、頂点P(X,Y,Z)
を選出する。
【0047】このとき、フレームメモリとCCDのピク
セルとが1対1で対応しているので、フレームメモリ中
の座標とモニタ上の座標とは一致したものとなる。
【0048】図7は、選出された頂点P(X,Y,Z)
のxy座標値P(X,Y)をモニタ18上にフラグ表示
した図を示すものである。同図(a)は、モアレ縞解析
結果を表示した画像(例えば等高線図)にフラグ表示し
た例を示し、同図(b)は、ビデオスルー画像にフラグ
表示した例を示すものである。これら2種類のモードで
フラグ表示した図をモニタ18上に切り換え表示するよ
うにすれば、頂点P(X,Y,Z)が適切に選出された
ことの目視確認を確実に行うことができる。
【0049】図8は、頂点P(X,Y,Z)と撮影レン
ズ44との距離を自動測定する方法を説明するための図
である。
【0050】この自動測定は、一般的なオートフォーカ
スの手法を用いて行われる。
【0051】まず、自動測定に際し、予め観測用基準格
子46を退避位置へ退避させておく。
【0052】そして、CCDカメラ52のレンズ52L
がホームポジションにあること、すなわち基準設定(1
m)がなされていることの確認を行った後、フラグ表示
されたピクセルのビデオ信号の観察を行う。
【0053】次に、レンズ52Lをその光軸方向へ移動
させ、山登り法によりピーク検出を行う。そして、この
ピーク検出が行われたときのレンズ52Lの移動量εか
ら、該移動量εに対応する物体側の点の奥行き方向の変
位量ΔLを算出する。レンズ52Lがホームポジション
にあるときの物体側の点と撮影レンズ44の主点(物体
側主点)Hとの距離Lから、変位量ΔLを引いた値を算
出することにより、被測定体2の頂点P(X,Y,Z)
と撮影レンズ44(の主点H)との距離L´(L´=L
ーΔL)が得られる。
【0054】上記山登り法によるピーク検出は、図9に
示す手順で行われる。
【0055】すなわち、同図(a)に示すように、CC
Dカメラ52のレンズ52Lをその光軸方向へ移動さ
せ、同図(b)に示すように、各移動位置における画像
を取り込む。その際、同図(c)に示すように、頂点P
(X,Y,Z)に対応するピクセルの出力をグラフにプ
ロットし、その出力が最大になるときのレンズ位置(す
なわち合焦点位置)をピーク検出位置として決定する。
【0056】このとき、図10(a)に示すように、ピ
ーク検出位置での頂点P(X,Y,Z)を含むx軸方向
およびy軸方向の断面をとり、図10(b)、(c)に
示すように、フラグ表示されたピクセルを含むx軸方向
およびy軸方向の各ピクセルの出力をグラフにプロット
すれば、上記ピーク検出位置において頂点P(X,Y,
Z)がピーク値になっていることの検証を行うことがで
きる。
【0057】なお、上記物体側の点の変位量ΔLの算出
には、次の関係式が用いられる。
【0058】すなわち、図8において、物体側の点がΔ
L変位したとき撮影レンズ44により形成される結像点
の変位量Δbは、撮影レンズ44の焦点距離をfとする
と、 Δb=(f/(f−L))ΔL となる。そして、これに伴うCCDカメラ52のレンズ
52Lの移動量εは、レンズ52Lの焦点距離をf´と
すると、 ε=(f´/(f´−L))Δb となる。したがって、これら2式より、 ΔL={(f´−L)(f−L)/f´f}ε が得られる。
【0059】本実施形態においては、頂点P(X,Y,
Z)と撮影レンズ44との距離の測定を自動測定により
行う場合について説明したが、メジャー等を用いて手作
業により測定を行うようにしてもよい。この場合、モニ
タ18上における頂点P(X,Y,Z)のフラグ表示
が、モアレ縞解析結果を表示した画像とビデオスルー画
像との双方において行われるので、頂点P(X,Y,
Z)が適切に選出されたことの目視確認を確実に行うこ
とができる。
【0060】
【発明の効果】本発明に係るモアレ装置は、投影格子を
フリンジスキャンさせながらモアレ縞観測を行い、その
結果から被測定体の3次元データを算出し、この3次元
データから被測定体上における測距基準点を選出し、こ
の測距基準点をモアレ縞観測用のモニタ上にフラグ表示
するように構成されているので、フラグ表示された点を
目印にして被測定体と観測光学系の撮影レンズとの距離
測定を行うことができ、その測定精度を高めることがで
きる。そして、これにより像倍率補正および感度補正の
精度を高めることができるので、被測定体の正確な立体
形状情報を得ることができる。
【0061】この場合において、上記基準点を被測定体
の頂点とすれば、像倍率補正および感度補正の処理を容
易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るモアレ装置の全体構
成を示す斜視図
【図2】図1に示すモアレ装置の測定ヘッドの外観を示
す斜視図
【図3】図1に示す測定ヘッドの内部構造を示す斜視図
【図4】図1に示す測定ヘッドの機能を説明する平面図
【図5】図1に示すモアレ装置によるモアレ縞観測の際
に行われる頂点選出、距離測定、像倍率補正および感度
補正の手順を示すフローチャート
【図6】モアレ縞測定による頂点選出の具体的手順を説
明するための概略図
【図7】選出された頂点をモニタ上にフラグ表示した状
態を示す概略図
【図8】頂点と観測光学系の撮影レンズとの距離を自動
測定する方法を説明するための概略図
【図9】山登り法によるピーク検出の手順を示す概略図
【図10】ピーク検出位置の検証方法を示す概略図
【符号の説明】
2 被測定体 10 3次元イメージスキャナ(モアレ装置) 12 測定ヘッド 14 電源機器駆動部 16 制御部 18 モニタ 24 ケーシング 26 投影光学系 28 観測光学系 30 被測定体照明系 32 投影用ランプ 36 コンデンサレンズ 38 格子照明系 40 投影格子 42 投影レンズ 44 撮影レンズ 46 観測用基準格子 48 フィールドレンズ 50 折り返しミラー 52 CCDカメラ 52L レンズ 54 テレビ光学系 56 格子送り機構 58 格子退避機構 62 リミットスイッチ Ax1、Ax2 光軸 Pg 仮想基準格子面 P(X,Y,Z) 頂点(測距基準点)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA53 BB05 DD00 EE00 FF01 FF07 GG02 JJ03 JJ26 LL04 LL12 LL26 LL41 QQ24 QQ29 QQ31 SS02 SS13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な光軸を有する投影光学系お
    よび観測光学系を備え、前記投影光学系により投影格子
    の像を被測定体上に投影させるとともに、前記観測光学
    系により前記被測定体上に形成された変形格子像を観測
    用基準格子上に結像させ、これにより生じるモアレ縞を
    観測するように構成され、かつ前記投影格子を前記両光
    軸と直交する平面内で前記両格子の格子線と直交する方
    向に移動させるように構成されたモアレ装置において、 前記投影格子を移動させながら観測したモアレ縞から前
    記被測定体の3次元データを算出し、この3次元データ
    から前記被測定体上における測距基準点を選出し、この
    測距基準点をモアレ縞観測用のモニタ上にフラグ表示す
    るように構成されていることを特徴とするモアレ装置。
  2. 【請求項2】 前記測距基準点が、前記被測定体の頂点
    であることを特徴とする請求項1記載のモアレ装置。
JP10208759A 1998-06-23 1998-07-24 モアレ装置 Withdrawn JP2000046530A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7310154B2 (en) 2000-08-08 2007-12-18 Ricoh Company, Ltd. Shape measurement system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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