JP2000046049A - スクロールスラスト軸受の両円錐ころ - Google Patents

スクロールスラスト軸受の両円錐ころ

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JP2000046049A JP10225308A JP22530898A JP2000046049A JP 2000046049 A JP2000046049 A JP 2000046049A JP 10225308 A JP10225308 A JP 10225308A JP 22530898 A JP22530898 A JP 22530898A JP 2000046049 A JP2000046049 A JP 2000046049A
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scroll
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roller
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Koichi Ueda
浩一 上田
Masahiro Harada
昌寛 原田
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Koyo Seiko Co Ltd
JTEKT Machine Systems Corp
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Koyo Seiko Co Ltd
Koyo Machine Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロールスラスト軸受の両円錐ころにおい
て、円錐面における断面直線部の両端に負荷によるエッ
ジロードが発生せず、軸受レースとの接触応力が適正に
なる構造を提供する。 【解決手段】 相対的なスクロール運動をする部位に介
装されるスラスト軸受の転動体として用いられるもので
あって、同軸状に整合しかつその底部同士が結合される
一対の円錐面Ra,Rbを有する円錐体からなるととも
に、円錐面Ra,Rb全体にクラウニングが施されてい
る。これにより、円錐面Ra,Rbの断面直線部の両端
でのエッジロードの発生はなく、しかも頂点側での最大
接触応力も許容範囲内の低い値に抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロールスラスト
軸受の両円錐ころに関し、さらに詳細には、例えばスク
ロール型圧縮機におけるスラスト力支持構造用として好
適に使用されるスクロールスラスト軸受において、両円
錐ころの円錐面形状に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機は回転式圧縮機の一
種で、流体の圧縮が連続的であり、従来の往復式等の圧
縮機に比較して、トルク変動や振動が少なくて、高速運
転が可能であることから、近年実用化が活発に進められ
ている。
【0003】ところで、この種の圧縮機では、そのスク
ロール駆動を可能とするスラスト力支持構造を備えてい
る。この支持構造は圧縮機に一体的に組み込まれたいわ
ゆるビルトインタイプものであるが、一種のスラスト軸
受を構成しており、また、このような部位に用いられる
ボールカップリングと呼ばれる軸受も独立した機械要素
として既に知られている。
【0004】いずれのものにおいても、転動体としては
鋼球等の球体が用いられているところ、このような球体
では、その支持状態が点接触であるため、負荷容量が小
さくかつ耐久性にも劣り、高速、高負荷の条件下での長
期使用には耐えられないなど寿命等に問題があった。
【0005】この点に関して、図4に示すように、スラ
スト力支持構造として、複数の両円錐状の転動体(両円
錐ころ)を備えたスクロール型圧縮機が提案されてい
る。
【0006】この圧縮機のスクロール構成は、図示のご
とく、ハウジングa内に、渦巻き体bを備える固定スク
ロール部材cが固定されるとともに、上記渦巻き体bに
噛み合う渦巻き体dを備える旋回スクロール部材eが、
スラスト力支持構造fにより旋回ないしは公転可能に支
持され、またこの旋回スクロール部材eはクランクピン
gを有する駆動軸hを介して図外の駆動源に駆動連結さ
れてなる。
【0007】上記支持構造fは、上述のごとく一種のス
ラスト軸受の形態とされ、一対の平行な軸受レースi,
jの間に複数個の両円錐ころR,R,…が転動可能に介
装されてなる。各両円錐ころRは、軸受レースi,jに
それぞれ対向して設けられている一対のポケット内に保
持される(例えば、特開昭62−274113号公報、
特開平7−119741号公報等参照)。
【0008】そして、上記クランクピンgの回転駆動に
より、旋回スクロール部材eが、静止スクロール部材c
に対して自転することなく旋回または公転して、吸入口
(図示省略)から吸入された流体ガスが、渦巻き体b,
d間に形成される圧縮室により圧縮さた後、吐出口(図
示省略)から吐出されるように構成されている。
【0009】この場合、軸受レースi,jのポケット内
に捕獲されている各両円錐ころRは、ポケット内で転動
運動を行って、両軸受レースi,jの相対的なかつ円滑
な旋回を保証するとともに、両軸受レースi,jの相対
的な回転(旋回スクロール部材eの自転)を阻止する。
【0010】これら両円錐ころR,R,…を用いたスラ
スト力支持構造fによれば、従来の球体からなる転動体
を用いたものに比較して、耐久性が格段に向上し、高速
・高負荷での長期使用に十分に耐えうるという利点があ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな優れた耐久性を備えるにもかかわらず、上記のよう
なスラスト力支持構造fの組立・製造技術が確立されて
いないことに加えて、両円錐ころR自体も従来の他の転
動体に比較して特殊形状であり、まだ軸受用の転動体と
しては十分に完成したものではないという問題があっ
た。これがため、両円錐ころRを用いたスラスト力支持
構造fを備えるスクロール型圧縮機は、未だ実用化され
るに至っていないというのが実情である。
【0012】すなわち、両円錐ころRの一般的な形状
は、図5(a) に示すように、一対の円錐面Ra,Rbを
有するとともに、両円錐ころRのコーナ部分(つまり円
錐面Ra,Rbの母線の両端)Rc,Rdが丸みをもっ
て形成されているが、このような形状では、断面直線部
(母線)の両端で負荷によるエッジロードが発生し、軸
受レースi,jとの接触応力が過大になる(図5(b) 参
照)。
【0013】一例として、図5(a) において、円錐面R
a,Rbの母線に沿った両円錐ころRの長さ寸法Lが
4.8mm、コーナ部分Rc,Rdの長さ寸法l1
0.5mm、および頂角θが90°の場合に、軸受に両
円錐ころ1個当たり50kgfのスラスト荷重を負荷す
ると、上記断面直線部の小径側端に発生するエッジロー
ドは約500kgf/mm2 に達することが判明してい
る。
【0014】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、円錐面
における断面直線部の両端に負荷によるエッジロードが
発生せず、軸受レースとの接触応力が適正となる構造を
備えた両円錐ころを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のスクロールスラスト軸受の両円錐ころは、
同軸状に整合しかつその底部同士が結合される一対の円
錐面を有する円錐体からなるとともに、上記一対の円錐
面全体にクラウニングが施されていることを特徴とす
る。
【0016】好適な実施態様として、上記クラウニング
の外周輪郭形状は、上記円錐面の母線全長に沿った単一
の曲率半径を有する円弧形状とされ、この円弧形状の曲
率半径は、上記円錐面の母線長さの100倍以下に設定
される。
【0017】本発明は、これに先立つ本発明者による種
々の試験・研究の結果に基づいてなされたものである。
【0018】まず、本発明者は、円筒ころ軸受では、断
面直線部(母線)の両端での負荷によるエッジロードの
発生を防止するため、円筒ころの円筒面にクラウニング
を施すことが従来一般に行われていることに着目した
(例えば、特開昭59−69519号、公報実開平2−
141723号公報、特許開平4−60215号公報等
参照)。
【0019】すなわち、図6に示すように、両円錐ころ
Rの円錐面Ra,Rbに、円筒ころの円筒面と同様のク
ラウニングC1 ,C1 を施してみた。しかしながら、こ
のような形状では、断面直線部(母線)の両端でのエッ
ジロードの発生はなくせるが、頂点側で接触応力が大き
くなる傾向は依然として改善されなかった。
【0020】一例として、図6において、円錐面Ra,
Rbの母線に沿った両円錐ころRの長さ寸法Lが4.8
mm、コーナ部分Rc,Rdの長さ寸法l1 が0.4m
m、クラウニングC1 の長さ寸法l2 が0.2mmおよ
び頂角θが90°の場合に、両円錐ころ1個当たり50
kgfの荷重を負荷すると、上記断面直線部の小径側端
における最大接触応力は約300kgf/mm2 (許容
最大接触応力は250kgf/mm2 )に達することが
判明した。
【0021】以上のような結果を踏まえて、さらに試験
・研究をおこなった結果、上記のような構成を備える本
発明がなされた。
【0022】本発明においては、上記一対の円錐面全体
にクラウニング、つまりフルクラウニングが施されるこ
とにより、円錐面の断面直線部の両端でのエッジロード
の発生はなく、しかも頂点側での接触応力も許容範囲内
の低い値に抑えることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0024】実施形態1 本発明に係るスクロールスラスト軸受の両円錐ころを図
1に示し、この両円錐ころRは、具体的には、例えば図
4に示すようなスクロール型圧縮機におけるスラスト力
支持構造として好適に使用されるスラスト軸受用のもの
である。
【0025】両円錐ころRは、同軸状に整合しかつその
底部同士が結合された一対の円錐面Ra,Rbを有する
円錐体からなり、両円錐ころRのコーナ部分、つまり両
円錐ころRの頂点部分および両円錐面Ra,Rbの境界
部分Rc,Rdがそれぞれ球面とされている。
【0026】上記両円錐面Ra,Rbは、研削仕上げ加
工された転動面とされるとともに、両円錐ころRの上下
両頂点(幾何学上の頂点)のなす頂角つまり円錐角θが
90°、よって両円錐面Ra,Rbの交差角も90°に
設定されている。
【0027】また、円錐面Ra,Rbの母線長さつまり
円錐面Ra,Rbの長さ寸法Lは、組み付けるべきスク
ロール型圧縮機におけるスクロール半径に等しく設定さ
れるとともに、円錐面Ra,Rb全体にクラウニングC
が施されている。
【0028】クラウニングCの外周輪郭形状は、円錐面
Ra,Rbの母線全長に沿った単一の曲率半径を有する
円弧形状とされており、この円弧形状の曲率半径r
c (図2参照)は、好適には、円錐面Ra,Rbの母線
長さLの100倍以下に設定されている。一例として、
円錐面Ra,Rbの母線長さLが4.8mmであれば、
クラウニングCの曲率半径rc は480mm以下の例え
ば300mm程度に設定される。
【0029】しかして、以上のように構成された両円錐
ころRは、上記両軸受プレート1,2間において、一方
の円錐面Raが軸受レース1の軌道面1a上を転動可能
とされるとともに、他方の円錐面Rbが軸受レース2の
軌道面2a上を転動可能とされている。
【0030】次に、本実施形態に係る両円錐ころRにつ
いて、軸受レース1,2との接触応力の大きさについて
調べてみた。
【0031】試料とした両円錐ころRは、図2に示すよ
うに、円錐面Ra,Rbの母線に沿った両円錐ころRの
長さ寸法Lが4.8mm、コーナ部分Rc,Rdの長さ
寸法l1 が0.5mm、クラウニングCの円弧形状の曲
率半径rが300mm程度および頂角θが90°であ
る。
【0032】以上のような規格寸法の両円錐ころRを、
一対の軸受プレート1,2間に複数個配列させた状態に
おいて、本スラスト軸受に対して両円錐ころR1個当た
り50kgfのスラスト荷重を負荷すると、上記断面直
線部の接触領域l3 において小径側の最大接触応力は約
200kgf/mm2 であり、許容範囲内(許容最大接
触応力250kgf/mm2 以下)に含まれることが判
明した。
【0033】実施形態2 本実施形態は図3に示されており、本実施形態の両円錐
ころRは、スクロールスラスト軸受に組み込まれた状態
において、円錐面Ra,Rbにかかる荷重が円錐面の大
径側に偏るように構成されたものである。
【0034】具体的には、両円錐ころRの頂角θが80
°〜85°に設定されており、さらに換言すれば、スク
ロールスラスト軸受の揺動半径rと、両円錐ころRの旋
回半径r0 との関係が、r0 =0.98r〜0.998
rとなるように設定されている。
【0035】ここに、スクロールスラスト軸受の揺動半
径rとは、図4に示すように、スクロールスラスト軸受
に揺動運動をさせる駆動軸hに対するクランクピンgの
偏心量をいい、両円錐ころRの旋回半径r0 とは、両円
錐ころRを構成する円錐体の一方の円錐面RaまたはR
bを平面上に転がせたときに、他方の円錐面Rbまたは
Raの頂点(幾何学上の頂点)が描く円の半径をいう。
【0036】しかして、以上のように構成された両円錐
ころRが、図示のように、両軸受プレート1,2間にお
いて、一方の円錐面Raが軸受レース1の軌道面1a上
を転動可能とされるとともに、他方の円錐面Rbが軸受
レース2の軌道面2a上を転動可能とされて、軸受が組
み立てられたとき、円錐面Ra,Rbにかかる荷重は円
錐面Ra,Rbの大径側に偏ることとなり、実施形態1
の両円錐ころに比較して、最大接触応力のピークが頂点
側に偏るのを有効に防止することができる。その他の構
成および作用は実施形態1と同様である。
【0037】なお、上述した実施形態1および2はあく
までも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本
発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の
設計変更が可能である。
【0038】例えば、両円錐ころRの具体的なクラウニ
ング形状は、上述した基本条件(クラウニングの円弧形
状の曲率半径rc は円錐面Ra,Rbの母線長さの10
0倍以下、円錐体の頂角θは90°以下)を満たす限り
において、図示の実施形態に限定されない。
【0039】
【発明の効果】以上詳細したように、本発明の両円錐こ
ろによれば、同軸状に整合しかつその底部同士が結合さ
れる一対の円錐面を有する円錐体からなるとともに、上
記一対の円錐面全体にクラウニングつまりフルクラウニ
ングが施されているから、一対の円錐面における断面直
線部の両端に負荷によるエッジロードが発生せず、頂点
側での軸受レースとの接触応力も許容範囲内の適正値に
することができる。
【0040】したがって、軸受用の転動体として完成さ
れた両円錐ころが提供でき、両円錐ころを用いたスクロ
ールスラスト軸受の実用化も可能となって、その優れた
耐久性が有効に発揮されることとなる。
【0041】特に、近年の地球環境面の改善策として、
従来のフロン系からプロパンガス等の冷媒対応製品とし
てスクロール型圧縮機の開発が積極的に進められている
ところ、本発明に係る両円錐ころを用いたスクロールス
ラスト軸受は、耐久性に優れ、高速、高負荷の条件下で
の長期使用にも十分に耐えることができることから、こ
の種の圧縮機におけるスクロール旋回部のスラスト力支
持構造として最適である。したがって、従来開発が遅れ
ていた両円錐ころを備えるスラスト力支持構造用のスク
ロールスラスト軸受、さらにはこの支持構造を備えたス
クロール型圧縮機の実用化・量産化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1であるスクロールスラスト
軸受の両円錐ころを示す正面図である。
【図2】同両円錐ころの円錐面の軸受レースに対する最
大接触応力を示す線図である。
【図3】本発明の実施形態2であるスクロールスラスト
軸受の両円錐ころを示す正面図である。
【図4】同スラストころ軸受の適用対象であるスクロー
ル型圧縮機のスラスト力支持構造を示す正面断面図であ
る。
【図5】同スラスト力支持構造に用いられる従来の両円
錐ころを示し、図5(a) は正面図、図5(b) は円錐面の
軸受レースに対する最大接触応力を示す線図である。
【図6】同両円錐ころに円筒ころと同様のクラウニング
を施した場合、円錐面の軸受レースに対する最大接触応
力を示す線図である。
【符号の説明】
R 両円錐ころ Ra,Rb 両円錐ころの円錐面 Rc 両円錐ころの頂点部分 Rd 両円錐ころの円錐面境界部分 C クラウニング rc クラウニングの曲率半径 r スクロールスラスト軸受の揺動半
径 r0 両円錐ころの旋回半径 1,2 軸受レース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 昌寛 大阪府大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋精工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA12 AA16 AA25 AA42 AA53 AA62 BA02 FA60 GA29

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的なスクロール運動をする部位に介
    装されるスラスト軸受の転動体として用いられるもので
    あって、 同軸状に整合しかつその底部同士が結合される一対の円
    錐面を有する円錐体からなるとともに、前記一対の円錐
    面全体にクラウニングが施されていることを特徴とする
    スクロールスラスト軸受の両円錐ころ。
  2. 【請求項2】 前記クラウニングの外周輪郭形状は、前
    記円錐面の母線全長に沿った単一の曲率半径を有する円
    弧形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の
    スクロールスラスト軸受の両円錐ころ。
  3. 【請求項3】 前記クラウニングの円弧形状の曲率半径
    は、前記円錐面の母線長さの100倍以下に設定されて
    いることを特徴とする請求項2に記載のスクロールスラ
    スト軸受の両円錐ころ。
  4. 【請求項4】 前記円錐体の頂角が90°以下に設定さ
    れていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一
    つに記載のスクロールスラスト軸受の両円錐ころ。
  5. 【請求項5】 スクロールスラスト軸受に組み込まれた
    状態において、前記円錐面にかかる荷重が円錐面の大径
    側に偏るように構成されていることを特徴とする請求項
    1から4のいずれか一つに記載のスクロールスラスト軸
    受の両円錐ころ。
  6. 【請求項6】 前記円錐体の頂角が80°〜85°に設
    定されていることを特徴とする請求項5に記載のスクロ
    ールスラスト軸受の両円錐ころ。
  7. 【請求項7】 下記に定義するスクロールスラスト軸受
    の揺動半径rと、前記円錐体の旋回半径r0 との関係
    が、r0 =0.98r〜0.998rとなるように設定
    されていることを特徴とする請求項5に記載のスクロー
    ルスラスト軸受の両円錐ころ。 揺動半径r:スクロールスラスト軸受に揺動運動をさせ
    る駆動軸の偏心量 旋回半径r0 :円錐体の一方の円錐面を平面上に転がせ
    たときに、他方の円錐面の幾何学上の頂点が描く円の半
JP10225308A 1998-07-24 1998-07-24 スクロールスラスト軸受の両円錐ころ Pending JP2000046049A (ja)

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US09/720,246 US6621525B1 (en) 1998-07-24 1999-07-19 Double tapered roller of scroll thrust bearing
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