JP2000045787A - ハイブリッド車両のエンジン補機駆動装置 - Google Patents

ハイブリッド車両のエンジン補機駆動装置

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JP2000045787A
JP2000045787A JP10213618A JP21361898A JP2000045787A JP 2000045787 A JP2000045787 A JP 2000045787A JP 10213618 A JP10213618 A JP 10213618A JP 21361898 A JP21361898 A JP 21361898A JP 2000045787 A JP2000045787 A JP 2000045787A
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンと電気モータとを併用して走行する
ハイブリッド車両において、エンジン全長の増大化を招
くことなく、クランクシャフトの回転力を利用したジェ
ネレータを含むエンジン補機をそれぞれ確実に駆動させ
る。 【解決手段】 エンジン1のクランクシャフト11の先
端側に取り付けられたジェネレータ駆動用プーリ11a
とジェネレータ22のジェネレータプーリ22bとを第
1駆動力伝達ベルト61により互いに連結し、排気側カ
ムシャフトプーリ18とウォータポンプ19とを第2駆
動力伝達ベルト62により互いに連結し、クランクシャ
フトの基端側に取り付けられたカムシャフト駆動プーリ
1bと吸気側及び排気側カムシャフトプーリ17,18
とを第3駆動力伝達ベルト63により互いに連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと電気モ
ータとを併用して走行するハイブリッド車両において、
そのエンジン補機を駆動させるために用いられるハイブ
リッド車両のエンジン補機駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハイブリッド車両として、シ
リーズ方式と呼ばれるものが知られている(例えば、特
開平6−165309号公報参照)。このものでは、エ
ンジンにより駆動されるジェネレータによって発電を行
い、この電気により駆動される電気モータのみを走行用
駆動源として走行するようにしている。
【0003】一方、ハイブリッド車両として、パラレル
方式と呼ばれるものが知られている。このものでは、電
気モータ及びエンジンを併用して走行するように構成さ
れていおり、上記電気モータのみによって走行する場合
と、上記電気モータ及びエンジンによって走行する場合
とに切り替わるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
駆動力によって走行する通常の車両においては、クラン
クシャフトとカムシャフトとがタイミングベルトによっ
て互いに連結されている一方、上記クランクシャフトと
オルタネータ及びウォータポンプ等のエンジン補機とが
1本のベルトを各エンジン補機のプーリに掛け渡すこと
によって互いに連結されており、上記クランクシャフト
の駆動力によってそれぞれ駆動されるようになってい
る。
【0005】ところが、上記のようなハイブリッド車両
のエンジンにおいては、オルタネータの代わりにジェネ
レータが備えられている。このジェネレータは、電気モ
ータを駆動させる電気を発電するためのものであり、オ
ルタネータに比べて駆動トルクが遙かに大きくなってい
る。このため、このジェネレータを駆動させようとすれ
ば、その駆動力伝達ベルトの張力を大きくすることによ
り、例えばプーリの歯飛び等を防止するようにして、上
記ジェネレータを駆動させる必要がある。
【0006】しかるに、このような場合に、上記クラン
クシャフトに対しジェネレータ及びウォータポンプ等の
エンジン補機を1本のベルトによって互いに連結すれ
ば、上記ベルトの張力に対抗するため、例えばウォータ
ポンプの軸受け用のベアリングを大きくするといった補
強対策を施す必要が生じ、ジェネレータを含めた全ての
エンジン補機を上記の従来のエンジンのような1本のベ
ルトにより全て連結することは困難となるという不都合
がある。
【0007】そこで、上記カムシャフト、ジェネレー
タ、及び、ウォータポンプをそれぞれ別のベルトにより
クランクシャフトと連結することが考えられる。しかし
ながら、この場合、上記クランクシャフトに対し、たと
えばその軸方向に3本のベルトを並べて連結したのでは
上記クランクシャフトの長さをその分長くする必要が生
じてしまい、この結果、エンジンの全長が長くなってし
まうという不都合が生じる。また、上記の長くなったク
ランクシャフトの先端位置に上記各ベルトの張力が曲げ
荷重として作用するようになり、このクランクシャフト
に作用する曲げモーメントが増大してしまうという問題
も生じることになる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、エンジンと電
気モータとを併用して走行するハイブリッド車両におい
て、エンジン全長の増大化を招くことなく、クランクシ
ャフトの回転力を利用したジェネレータを含むエンジン
補機をそれぞれ確実に駆動させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、エンジンと電気モータとを
併用して走行するハイブリッド車両において上記電気モ
ータの駆動用電力を発電するジェネレータがエンジン補
機の一部として駆動されるエンジン補機駆動装置を前提
としている。このものにおいて、上記エンジンのクラン
クシャフトと、上記ジェネレータとを回転力を伝達する
第1駆動力伝達部材により互いに連結し、上記エンジン
のカムシャフトと、上記ジェネレータを除く他のエンジ
ン補機とを回転力を伝達する第2駆動力伝達部材により
互いに連結し、上記クランクシャフトと、上記カムシャ
フトとを回転力を伝達する第3駆動力伝達部材により互
いに連結する。そして、上記第1及び第2の両駆動力伝
達部材を互いに略同一平面内に位置するように配設する
構成とするものである。ここで、「駆動力伝達部材」と
しては、ベルト(平ベルト、Vベルト、歯付きベル
ト)、チェーン等を用いればよい。
【0010】上記の構成の場合、第1駆動力伝達部材に
よりジェネレータを単独でクランクシャフトに連結する
ため、他のエンジン補機等に影響を与えることなく負荷
の大きいジェネレータの駆動を確実に行うことが可能に
なる。
【0011】しかも、上記第1及び第2駆動力伝達部材
を略同一平面内に位置するように配設することによっ
て、例えば上記第1〜第3の3つの駆動力伝達部材を上
記クランクシャフトの軸方向に並べて連結した場合に比
べてクランクシャフトの全長が短くて済む結果、エンジ
ン全長をコンパクトにすることが可能になる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、少なくとも第1及び第2の両駆動力伝達部
材をベルトとする。そして、クランクシャフトにジェネ
レータ駆動用プーリを一体的に結合する一方、このジェ
ネレータ駆動用プーリをエンジンのシリンダブロックに
より回転可能に軸支する構成とするものである。
【0013】上記の構成の場合、ジェネレータ駆動用プ
ーリがシリンダブロックにより軸支されているため、第
1駆動力伝達部材であるベルトの張力に基づく曲げ荷重
が、ジェネレータ駆動用プーリを介してシリンダブロッ
クに作用する。このため、上記曲げ荷重がクランクシャ
フトに直接作用することを回避することが可能になる。
従って、上記第1駆動力伝達部材の張力を大きくしてジ
ェネレータを確実に駆動させることが可能になると共
に、ジェネレータ駆動用プーリをクランクシャフトに直
接軸支した場合に生じるおそれのある上記曲げ荷重に起
因するクランクシャフトの折損、または、クランクシャ
フトの軸受けが焼き付くこと等の発生を確実に防止する
ことが可能になる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、第3駆動力伝達部材をクランクシャフトに
対しエンジン本体側位置に連結し、ジェネレータ駆動用
プーリを上記第3駆動力伝達部材の連結位置よりも先端
側の位置のクランクシャフトに対し結合する構成とする
ものである。
【0015】上記の構成の場合、クランクシャフトのエ
ンジン本体側部分、つまりこのクランクシャフトの支持
位置に近い部分に第3駆動力伝達部材による曲げ荷重を
作用させることにより、このクランクシャフトに対する
曲げモーメントは小さくなり上記クランクシャフトの撓
みを小さくすることが可能になる。その結果、ジェネレ
ータ駆動用プーリをクランクシャフトの先端側に配設し
ても、上記ジェネレータ駆動用プーリとクランクシャフ
トとの軸心のずれを防止することが可能になり、上記ジ
ェネレータ駆動用プーリを確実に回転させると共に、上
記クランクシャフトの軸受けの信頼性を向上させること
が可能になる。
【0016】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の発明において、クランクシャフトに対しその軸心と
同軸に配置された状態でシリンダブロックに対し固定さ
れた軸支部材を備え、ジェネレータ駆動用プーリを、上
記軸支部材により軸支する一方、上記クランクシャフト
に対し、上記プーリの上記クランクシャフトに対する相
対変位を吸収する芯ずれ吸収部材を間に介して一体的に
連結する構成とするものである。ここで、「クランクシ
ャフトに対する相対変位」とは、例えばクランクシャフ
トの軸方向、及び、この軸方向に直交する方向である径
方向等の全方向に対する相対変位をいう。
【0017】上記の構成の場合、クランクシャフトの軸
受けに存在する微小隙間に起因して上記クランクシャフ
トの回転時にこのクランクシャフトが振動しても、その
振動を芯ずれ吸収部材により吸収することが可能にな
る。このため、ジェネレータ駆動用プーリに上記クラン
クシャフトの振動が伝達することが防止され、上記クラ
ンクシャフトとジェネレータ駆動用プーリとを共に安定
して回転させて各軸受け部分の信頼性が向上する。
【0018】さらに、請求項5記載の発明は、請求項4
記載の発明において、芯ずれ吸収部材を弾性体により形
成する構成とするものである。
【0019】ここで、「弾性体」としては、クランクシ
ャフトの回転力をジェネレータ駆動用プーリに確実に伝
達し、かつ、その弾性力によってジェネレータ駆動用プ
ーリのクランクシャフトに対する相対変位を吸収し得る
材質のものを用いればよい。具体的には、成形の容易
性、及び、部品調達の容易性の観点からゴム弾性体が好
ましい。
【0020】上記の構成の場合、芯ずれ吸収部材の具体
的構成が特定され、クランクシャフトの軸方向及び軸に
直交する方向の振動をそれぞれ吸収して、回転力のみを
ジェネレータ駆動用プーリに伝達することが可能にな
る。これにより、上記クランクシャフト及びジェネレー
タ駆動用プーリの軸受け部分の信頼性を向上させること
が可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0022】図1は、本発明の実施形態に係るハイブリ
ッド車両の配置構成図を示し、このハイブリッド車両は
パラレル方式に構成されている。
【0023】同図において、1はエンジン、21は電気
モータ、22はジェネレータであり、上記エンジン1は
横置きに配置され、上記電気モータ21はエンジンの後
側、ジェネレータ22はエンジンの前側に配置されてい
る。そして、上記エンジン1のクランクシャフト(図示
省略)及び電気モータ21の出力軸(図示省略)とがそ
れぞれ接続されるトランスミッションユニット3は、上
記エンジン1の側部位置に配設されるようになってい
る。また、上記電気モータ21を駆動するための走行用
バッテリ41はトランクルーム内に配置されている。
【0024】図2は、上記ハイブリッド車両の駆動系の
ブロック図を示している。
【0025】上記エンジン1のクランクシャフト11の
一端はトランスミッションユニット3に接続されている
一方、他端は第1駆動力伝達ベルトによりジェネレータ
22と互いに連結されている。
【0026】上記トランスミッションユニット3内では
クラッチ31が設けられており、このクラッチ31から
第1出力ギア32を介してディファレンシャル装置33
のリングギア34に接続され、前輪35が駆動されるよ
うになっている。そして、上記クラッチ31により上記
エンジン1の駆動力をディファレンシャル装置33に伝
達する場合と、伝達しない場合とに切り替えられるよう
になっている。
【0027】一方、上記トランスミッションユニット3
には、上記電気モータ21の出力軸21aが接続される
ようになっており、この出力軸21aに取り付けられた
ドライブギア36は、上記第1出力ギア32と一体に回
転する第2出力ギア37に接続されるようになってい
る。
【0028】上記電気モータ21及びジェネレータ22
は、共にモータ・ジェネレータコントローラ23(以
下、M・Gコントローラと略称する。)を介して、走行
用バッテリ41に接続されるようになっている。このM
・Gコントローラ23はシステムコントローラ51に接
続されており、このシステムコントローラ51の信号を
受けて上記M・Gコントローラ23が上記電気モータ2
1側と、ジェネレータ22側との電力を制御するように
している。また、上記クランクシャフト11が回転すれ
ば、上記ジェネレータ22が駆動されて発電が行われ、
その発電された電気が上記走行用バッテリ41の充電状
態に応じて充電されるようになっている。また、上記走
行用バッテリ41とは別に車両用バッテリ42が備えら
れており、この車両用バッテリ42はコンバータ43を
介して、空調装置52、パワーステアリングのモータ5
3、または、オーディオ等の車両システム54のための
電力を供給している。
【0029】また、上記システムコントローラ51に
は、アクセルペダル55が接続されており、このアクセ
ルペダル55の踏込量に応じて上記エンジン1、また
は、電気モータ21の駆動を制御するようになっている
一方、ブレーキペダル56に接続されたブレーキユニッ
ト57と、システムコントローラ51とが互いに接続さ
れており、上記システムコントローラ51により制動量
を制御するようになっている。
【0030】次に上記ハイブリッド車両の走行について
説明する。
【0031】車両の発進は電気モータ21で行うように
されており、上記システムコントローラ51により上記
トランスミッションユニット3のクラッチ31は切られ
た状態にされて、上記走行用バッテリ41の電気により
電気モータ21が駆動して車両を発進させるようにして
いる。
【0032】そして、所定車速と必要駆動力とをシステ
ムコントローラ51が検知して、このシステムコントロ
ーラ51の制御によりジェネレータ22に電力が供給さ
れ、このジェネレータ22がスタータとなって上記エン
ジン1を始動させる。そして、上記エンジン1の駆動に
よりジェネレータ22が駆動されて発電が行われ、その
発電された電気が上記走行用バッテリ41に充電され
る。この場合も、上記クラッチ31は切られた状態のま
まにされている。
【0033】また、急加速時等の場合には、上記のよう
にしてエンジン1を始動させ、上記クラッチ31をつな
いで、電気モータ21及びエンジン1の双方の駆動力に
より前輪35を駆動するようにする。
【0034】そして、図3または図4は、エンジン1及
び電気モータ21の配設構造を示しており、上記エンジ
ン1は燃料を燃焼室に直接噴射するいわゆる直噴エンジ
ンであり、12は燃料ポンプ、13は吸気管、14は燃
料を噴射するインジェクタ、15は排気管である。な
お、図3及び図4の右側は車体前後方向の前側、その左
側は後側である。
【0035】上記電気モータ21は上記エンジン1の後
側の上部位置に配置される一方、ジェネレータ22は、
上記エンジン1の前側の下部位置に配置されており、こ
の電気モータ21及びジェネレータ22は、それぞれブ
ラケット21b,22aを介して上記シリンダブロック
16に支持固定されるようになっている。
【0036】また、上記排気管15の基端は触媒を内蔵
したキャタリスタ15aに連通されており、このキャタ
リスタ15aは、上記ジェネレータ22に隣接して配置
されている。
【0037】そして、図3に示すように、クランクシャ
フト11に対し、ジェネレータ駆動用プーリ11aが取
り付けられており、このジェネレータ駆動用プーリ11
aと、上記ジェネレータ22の回転軸に取り付けられた
ジェネレータプーリ22bとが第1駆動力伝達ベルト6
1により互いに連結されている。そして、上記クランク
シャフト11の基端側に取り付けられたカムシャフト駆
動プーリ11bと(図5参照)、吸気及び排気側カムシ
ャフトに取り付けられた吸気及び排気側カムシャフトプ
ーリ17,18とが第3駆動力伝達ベルト63により互
いに連結され、上記排気側カムシャフトプーリ18と、
ウォータポンプ19とが第2駆動力伝達ベルト62によ
り互いに連結されている。上記排気側カムシャフトプー
リ18は、図5に示すように、エンジン内方側プーリ1
8aと、エンジン外方側プーリ18bとの2つのプーリ
が重なった状態で一体にされており、上記第3駆動伝達
ベルト63は、エンジン内方側プーリ18aと連結する
ようになっている一方、第2駆動力伝達ベルト62は、
上記エンジン外方側プーリ18bと連結するようになっ
ている。このため、上記第1駆動力伝達ベルト61と、
第2駆動力伝達ベルト62とが略同一平面内に配設され
るようになっている(図5参照)。また、上記第1〜第
3駆動力伝達ベルト61〜63は、テンショナー61
a,62a,63a,63aによりそれぞれその張力が
調整されるようになっている(図3参照)。
【0038】そして、図5に示すように、上記ジェネレ
ータ駆動用プーリ11aは、シリンダブロック16に固
定された軸支部材71に対し軸受け部材72を介して軸
支されるようになっている。上記軸支部材71は、ドー
ナツ状に形成されたブラケット部71aと、このブラケ
ット部71aの孔縁から鉛直方向に突設した円筒状の軸
支部71bとにより構成されており、上記ジェネレータ
駆動用プーリ11aは、軸支部71bに対し取り付けら
れるようになっている。
【0039】そして、上記ジェネレータ駆動用プーリ1
1aは、芯ずれ吸収部材74を介して連結部材73に対
し連結されている。上記連結部材73はクランクシャフ
ト11の先端に取り付けられており、円盤状のプレート
部73aと、このプレート部73aの中央部から鉛直方
向に突設する円筒状の取付部73bとにより構成されて
いる。そして、上記取付部73bが外挿される上記クラ
ンクシャフト11の先端にはスプラインが形成されてお
り、このスプラインを介して上記連結部材73及びジェ
ネレータ駆動用プーリ11aは上記クランクシャフト1
1と一体となって回転するように互いに連結されてい
る。また、上記芯ずれ吸収部材74はドーナツ状のゴム
弾性体であり、上記連結部材73のプレート部73a
と、上記ジェネレータ駆動用プーリ11aとの間に配設
されて両者とそれぞれ接着されている。上記の軸支部材
71、軸受け部材72、連結部材73、及び、芯ずれ吸
収部材74によって、上記ジェネレータ駆動用プーリ1
1aのクランクシャフト11に対する芯ずれ吸収機構が
構成されている。
【0040】つぎに、上記実施形態の作用・効果を説明
する。
【0041】第1駆動力伝達ベルト61によってクラン
クシャフト11とジェネレータ22とを互いに連結する
ため、上記第1駆動力伝達ベルト61の張力を大きくし
てもウォータポンプ19等の他のエンジン補機に影響を
与えることがない。このため、負荷の大きいジェネレー
タ22の駆動を確実に行うことができるようになる。ま
た、ジェネレータ駆動用プーリ11aをシリンダブロッ
ク16に対し取り付けられた軸支部材71に軸支させる
ことにより、第1駆動力伝達ベルト61の張力に基づく
曲げ荷重が上記ジェネレータ駆動用プーリ11aに作用
するようになる。この、ように曲げ荷重がクランクシャ
フトに作用することを回避することができる結果、クラ
ンクシャフト11の折損、または、クランクシャフト1
1の軸受けが焼き付くことを防止することができるよう
になる。
【0042】そして、上記第1及び第2駆動力駆動力伝
達ベルト61,62を略同一平面内に配設することによ
り、例えば上記第1〜第3駆動力伝達ベルトを上記クラ
ンクシャフト11の軸方向に並べた場合に比べて、クラ
ンクシャフトの全長が短くて済む結果、エンジン1の全
長をコンパクトにすることができるようになる。
【0043】また、上記クランクシャフト11に対し曲
げ荷重を直接作用させる第3駆動力伝達ベルトがこのク
ランクシャフト11の軸受け部分に近い位置に連結され
ることにより、上記クランクシャフト11に対する曲げ
モーメントを小さくすることができ、その撓みを小さく
することができるようになる。さらに、クランクシャフ
ト11の回転に伴うずれを芯ずれ吸収部材74により吸
収することでジェネレータ駆動用プーリ11aに上記ク
ランクシャフト11のずれが伝達することを防止するこ
とができる。このため、上記ジェネレータ駆動用プーリ
11aを安定して回転させてジェネレータ22の駆動を
安定して行うことができるようになる。また、上記芯ず
れ吸収部材83は、クランクシャフト11のねじり等の
三次元的な回転振動を吸収することができ、ジェネレー
タ22を確実に駆動させることができるようになる。
【0044】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
パラレル方式に構成されたハイブリッド車両を用いてい
るが、これに限らず、例えばシリーズ方式に構成された
ハイブリッド車両に適用してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明におけるハイブリッド車両のエンジン補機駆動装置に
よれば、第1駆動力伝達部材によりジェネレータを単独
でクランクシャフトに連結するため、他のエンジン補機
等に影響を与えることなく負荷の大きいジェネレータの
駆動を効果的に行うことができる。しかも、上記第1及
び第2駆動力伝達部材を略同一平面内に位置するように
配設することによって、エンジン全長をコンパクトにす
ることができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、第1駆動力伝達部材
の張力に基づく曲げ荷重がジェネレータ駆動用プーリを
介してシリンダブロックに作用するため、曲げ荷重がク
ランクシャフトに作用することを回避することができ
る。従って、上記第1駆動力伝達部材のの張力を大きく
してジェネレータを確実に駆動させることができると共
に、上記クランクシャフトの折損、または、クランクシ
ャフトの軸受けが焼き付くこと等の発生を確実に防止す
ることができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明による効果に加えて、クランクシャフトの
支持位置に近い部分に第3駆動力伝達部材による曲げ荷
重を作用させることにより、このクランクシャフトに対
する曲げモーメントを小さくすることができ、上記クラ
ンクシャフトの撓みを小さくすることができる。その結
果、ジェネレータ駆動用プーリをクランクシャフトの先
端側に配設しても上記ジェネレータ駆動用プーリとクラ
ンクシャフトとの軸心のずれを防止することができ、上
記ジェネレータ駆動用プーリを確実に回転させるととも
に、上記クランクシャフトの軸受けの信頼性を向上させ
ることができる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明による効果に加えて、クランクシャフト回
転時の振動を芯ずれ吸収部材により吸収することができ
るため、ジェネレータ駆動用プーリに上記クランクシャ
フトの振動が伝達することを防止することができる。こ
のため、上記クランクシャフトとジェネレータ駆動用プ
ーリとを共に安定して回転させて各軸受け部分の信頼性
を向上させることができる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
4記載の発明による効果に加えて、芯ずれ吸収部材の具
体的構成を特定することができ、クランクシャフトの軸
方向及び軸に直交する方向の振動をそれぞれ吸収して回
転力のみをジェネレータ駆動用プーリに伝達することが
できる。これにより、上記クランクシャフト及びジェネ
レータ駆動用プーリの軸受け部分の信頼性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の
配置構成を示す説明図である。
【図2】ハイブリッド車両の駆動系の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】エンジン及びジェネレータの配置を示す側面説
明図である。
【図4】エンジン及びジェネレータの配置を示す平面説
明図である。
【図5】図3のA−A断面を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン 21 電気モータ 22 ジェネレータ 11 クランクシャフト 16 シリンダブロック 18 排気側カムシャフトプーリ(カムシャフ
ト) 61〜63 第1〜第3駆動力伝達ベルト 71 軸支部材 74 芯ずれ吸収部材 11a ジェネレータ駆動用プーリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/06 F02D 29/06 D Fターム(参考) 3G093 AA04 AA07 AA16 BA17 5H111 BB06 CC01 CC02 CC15 CC16 CC23 DD01 DD08 DD12 EE01 EE10 FF02 GG11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと電気モータとを併用して走行
    するハイブリッド車両において上記電気モータの駆動用
    電力を発電するジェネレータがエンジン補機の一部とし
    て駆動されるエンジン補機駆動装置であって、 上記エンジンのクランクシャフトと、上記ジェネレータ
    とが回転力を伝達する第1駆動力伝達部材により互いに
    連結され、 上記エンジンのカムシャフトと、上記ジェネレータを除
    く他のエンジン補機とが回転力を伝達する第2駆動力伝
    達部材により互いに連結され、 上記クランクシャフトと、上記カムシャフトとが回転力
    を伝達する第3駆動力伝達部材により互いに連結され、 上記第1及び第2の両駆動力伝達部材が互いに略同一平
    面内に位置するように配設されていることを特徴とする
    ハイブリッド車両のエンジン補機駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 少なくとも第1及び第2の両駆動力伝達部材がベルトで
    あり、 クランクシャフトにはジェネレータ駆動用プーリが一体
    的に結合されている一方、 このジェネレータ駆動用プーリがエンジンのシリンダブ
    ロックにより回転可能に軸支されていることを特徴とす
    るハイブリッド車両のエンジン補機駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 第3駆動力伝達部材がクランクシャフトに対しエンジン
    本体側位置に連結され、 ジェネレータ駆動用プーリが上記第3駆動力伝達部材の
    連結位置よりも先端側の位置のクランクシャフトに対し
    結合されていることを特徴とするハイブリッド車両のエ
    ンジン補機駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 クランクシャフトに対しその軸心と同軸に配置された状
    態でシリンダブロックに対し固定された軸支部材を備
    え、 ジェネレータ駆動用プーリは、上記軸支部材により軸支
    される一方、上記クランクシャフトに対し、上記プーリ
    の上記クランクシャフトに対する相対変位を吸収する芯
    ずれ吸収部材を間に介して一体的に連結されていること
    を特徴とするハイブリッド車両のエンジン補機駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 芯ずれ吸収部材は弾性体により形成されていることを特
    徴とするハイブリッド車両のエンジン補機駆動装置。
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