JP2000044335A - 圧電体磁器組成物 - Google Patents
圧電体磁器組成物Info
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- JP2000044335A JP2000044335A JP10209900A JP20990098A JP2000044335A JP 2000044335 A JP2000044335 A JP 2000044335A JP 10209900 A JP10209900 A JP 10209900A JP 20990098 A JP20990098 A JP 20990098A JP 2000044335 A JP2000044335 A JP 2000044335A
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- ceramic composition
- piezoelectric ceramic
- piezoelectric
- tio3
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 無鉛圧電材料であると共に、小さい誘電率が
望まれる圧電体磁器材料とそれを用いた高周波用フィル
ター、及び圧電振動子を提供すること。 【解決手段】 圧電体磁器組成物は、一般式、(Bi
0.5 (Na1-x Lix )0. 5 )TiO3 (但し、xは0
<x<1の範囲の数)で示される。高周波用フィルター
及び圧電振動子は、前記圧電体磁器組成物を用いてい
る。
望まれる圧電体磁器材料とそれを用いた高周波用フィル
ター、及び圧電振動子を提供すること。 【解決手段】 圧電体磁器組成物は、一般式、(Bi
0.5 (Na1-x Lix )0. 5 )TiO3 (但し、xは0
<x<1の範囲の数)で示される。高周波用フィルター
及び圧電振動子は、前記圧電体磁器組成物を用いてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波動デバイス,セ
ンサー,アクチュエーター等に用いられる圧電体材料の
組成に関するものである。
ンサー,アクチュエーター等に用いられる圧電体材料の
組成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電セラミックス材料としては、
二成分で構成されるPZT(PbTiO3 −PbZrO
3 )系セラミックスや、三成分で構成されるPCM(P
bTiO3 −PbZrO3 −Pb(Mg0.5 Nb0.5 )
TiO3 )系セラミックスが主に用いられてきた。その
理由としては、上記の材料が大きな圧電性を示す事は勿
論であるが、それと共に以下の事を挙げる事ができる。
それは、圧電材の用途はセンサー,アクチュエーター,
フィルター等多種あり、各用途に要求される特性も様々
であるが、上記材料系では特性を各成分量の割合を調整
する事により、要求に対応した特性に適宜に操作できる
からである。
二成分で構成されるPZT(PbTiO3 −PbZrO
3 )系セラミックスや、三成分で構成されるPCM(P
bTiO3 −PbZrO3 −Pb(Mg0.5 Nb0.5 )
TiO3 )系セラミックスが主に用いられてきた。その
理由としては、上記の材料が大きな圧電性を示す事は勿
論であるが、それと共に以下の事を挙げる事ができる。
それは、圧電材の用途はセンサー,アクチュエーター,
フィルター等多種あり、各用途に要求される特性も様々
であるが、上記材料系では特性を各成分量の割合を調整
する事により、要求に対応した特性に適宜に操作できる
からである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの材料
の主成分は、どれも鉛を主成分とするもので、原料比で
いうと酸化鉛にして、60wt%以上も含まれている。
酸化鉛は低温でも揮発性が高く、仮焼,焼結等の製造時
に大気中に洩れるのは必至である。
の主成分は、どれも鉛を主成分とするもので、原料比で
いうと酸化鉛にして、60wt%以上も含まれている。
酸化鉛は低温でも揮発性が高く、仮焼,焼結等の製造時
に大気中に洩れるのは必至である。
【0004】また、産業廃棄物中から溶出することも考
えられ、公害の面から見ると、鉛は大変有害な物質であ
る。また、この対策をするにも、設備設置のため膨大な
費用を投じなければならない。
えられ、公害の面から見ると、鉛は大変有害な物質であ
る。また、この対策をするにも、設備設置のため膨大な
費用を投じなければならない。
【0005】そこで、低公害化の策として、無鉛材料で
大きな圧電特性を示す材料が要望されている。
大きな圧電特性を示す材料が要望されている。
【0006】これまでも多くの無鉛材料で圧電性が見出
されている。その中で、組成物(Bi0.5 Na0.5 )T
iO3 は、電気機械結合係数Ktが40%程度と実用可
能な範囲であったが、機械品質係数Qmが250程度と
低い等の問題があり、実用化はできなかった。
されている。その中で、組成物(Bi0.5 Na0.5 )T
iO3 は、電気機械結合係数Ktが40%程度と実用可
能な範囲であったが、機械品質係数Qmが250程度と
低い等の問題があり、実用化はできなかった。
【0007】そこで、本発明の一技術的課題は、無鉛圧
電材料であると共に、小さい誘電率が望まれる圧電体磁
器材料を提供することにある。
電材料であると共に、小さい誘電率が望まれる圧電体磁
器材料を提供することにある。
【0008】また、本発明のもう一つの技術的課題は、
前記圧電体磁器材料を用いた高周波用フィルターを提供
することにある。
前記圧電体磁器材料を用いた高周波用フィルターを提供
することにある。
【0009】さらに、本発明の更にもう一つの技術的課
題は、前記圧電体磁器材料を用いた圧電振動子を提供す
ることにある。
題は、前記圧電体磁器材料を用いた圧電振動子を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】これらの問題を解決する
ために、本発明では、一般式、(Bi0.5 (Na1-xL
ix )0.5 )TiO3 (但し、xは0<x<1の範囲の
数)で示されることを特徴とする圧電体磁器組成物を提
供するものである。
ために、本発明では、一般式、(Bi0.5 (Na1-xL
ix )0.5 )TiO3 (但し、xは0<x<1の範囲の
数)で示されることを特徴とする圧電体磁器組成物を提
供するものである。
【0011】また、本発明の高周波用フィルターでは、
前記圧電体磁器組成物を用いたことを特徴としている。
前記圧電体磁器組成物を用いたことを特徴としている。
【0012】さらに、本発明の圧電振動子は、前記圧電
体磁器組成物を用いたことを特徴としている。
体磁器組成物を用いたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発明の実施の形態
について説明する。
について説明する。
【0014】原料として、化学的に高純度であるBi2
O3 ,Na2 CO3 ,TiO2 ,Li2 CO3 を用い
た。これらを一般式、(Bi0.5 (Na1-x Lix )
0.5 )TiO3 (0<x<1)に対し化学量論的に配合
し、ボールミルによりエタノ一ル中で20時間混合し
た。これを800℃で1時間保持して仮焼し、次に10
時間粉砕を行った。バインダーとしてポリビニールアル
コールを用い造粒し、圧力1ton/cm2 で直径20
mm,厚さ1mmの円板状に加圧成形した。また、焼成
は温度1050〜1200℃で2時間保持して行った。
O3 ,Na2 CO3 ,TiO2 ,Li2 CO3 を用い
た。これらを一般式、(Bi0.5 (Na1-x Lix )
0.5 )TiO3 (0<x<1)に対し化学量論的に配合
し、ボールミルによりエタノ一ル中で20時間混合し
た。これを800℃で1時間保持して仮焼し、次に10
時間粉砕を行った。バインダーとしてポリビニールアル
コールを用い造粒し、圧力1ton/cm2 で直径20
mm,厚さ1mmの円板状に加圧成形した。また、焼成
は温度1050〜1200℃で2時間保持して行った。
【0015】この焼結体の両面に銀電極を設け、100
℃のシリコンオイル中で直流電圧4kV/mmを電極間
に加え、厚み方向に分極を行つた。そして、これらの試
料について圧電的,誘電的性質の測定を行った。圧電測
定はLFインピーダンスアナライザーを用い、共振一反
共振法により電気機械結合係数、機械的品質係数を算出
した。
℃のシリコンオイル中で直流電圧4kV/mmを電極間
に加え、厚み方向に分極を行つた。そして、これらの試
料について圧電的,誘電的性質の測定を行った。圧電測
定はLFインピーダンスアナライザーを用い、共振一反
共振法により電気機械結合係数、機械的品質係数を算出
した。
【0016】また、誘電特性は、LCRメータを用いて
測定周波数1MHzで測定を行つた。Bi0.5 (Na
1-x Lix )0.5 )TiO3 (但し、xは0<x<1の
範囲の数)で示される圧電磁器組成物の圧電および誘電
特性(電気機械結合係数Kp,Kt,K33,機械的品質
係数Qm,比誘電率ε33 t /εo )を下記表1に示す。
測定周波数1MHzで測定を行つた。Bi0.5 (Na
1-x Lix )0.5 )TiO3 (但し、xは0<x<1の
範囲の数)で示される圧電磁器組成物の圧電および誘電
特性(電気機械結合係数Kp,Kt,K33,機械的品質
係数Qm,比誘電率ε33 t /εo )を下記表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】これを見ると、Liを加える事によって、
機械的品質係数Qmは増加しており、x=0.2の時で
最大432を示している。
機械的品質係数Qmは増加しており、x=0.2の時で
最大432を示している。
【0019】また、電気機械結合係数K33はX=0.2
で最大43.3%と増大し、xの増加と共に最小27.
1%まで減少する。しかし、これは実用可能な値であ
る。また比誘電率ε33 t /ε0 も増加してはいるが30
0程度と低い。これらより、(Bi0.5 Na0.5 )Ti
O3 の特徴を残したまま、Li加える事により問題ある
特性を改善できる事が判明した。
で最大43.3%と増大し、xの増加と共に最小27.
1%まで減少する。しかし、これは実用可能な値であ
る。また比誘電率ε33 t /ε0 も増加してはいるが30
0程度と低い。これらより、(Bi0.5 Na0.5 )Ti
O3 の特徴を残したまま、Li加える事により問題ある
特性を改善できる事が判明した。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、一般
式、Bi0.5 (Na1-x Lix )0.5)TiO3 (但
し、xは0<x<1の範囲の数)で表される無鉛組成物
を提供することで、無鉛圧電材料であると共に、小さい
誘電率が望まれる高周波用フィルター、振動子等の用途
への適用を可能とする効果が期待できるものである。
式、Bi0.5 (Na1-x Lix )0.5)TiO3 (但
し、xは0<x<1の範囲の数)で表される無鉛組成物
を提供することで、無鉛圧電材料であると共に、小さい
誘電率が望まれる高周波用フィルター、振動子等の用途
への適用を可能とする効果が期待できるものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式、(Bi0.5 (Na1-x Lix )
0.5 )TiO3 (但し、xは0<x<1の範囲の数)で
示されることを特徴とする圧電体磁器組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の圧電体磁器組成物を用い
たことを特徴とする高周波用フィルター。 - 【請求項3】 請求項1記載の圧電体磁器組成物を用い
たことを特徴とする圧電振動子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10209900A JP2000044335A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 圧電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10209900A JP2000044335A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 圧電体磁器組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000044335A true JP2000044335A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16580514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10209900A Withdrawn JP2000044335A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 圧電体磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000044335A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009119322A1 (ja) | 2008-03-26 | 2009-10-01 | Tdk株式会社 | 圧電磁器及び圧電磁器組成物 |
-
1998
- 1998-07-24 JP JP10209900A patent/JP2000044335A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009119322A1 (ja) | 2008-03-26 | 2009-10-01 | Tdk株式会社 | 圧電磁器及び圧電磁器組成物 |
US8231803B2 (en) | 2008-03-26 | 2012-07-31 | Tdk Corporation | Piezoelectric ceramic and piezoelectric ceramic composition |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051004 |