JP2000044151A - 欄干の手摺体 - Google Patents

欄干の手摺体

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JP2000044151A
JP2000044151A JP25173898A JP25173898A JP2000044151A JP 2000044151 A JP2000044151 A JP 2000044151A JP 25173898 A JP25173898 A JP 25173898A JP 25173898 A JP25173898 A JP 25173898A JP 2000044151 A JP2000044151 A JP 2000044151A
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JP
Japan
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balustrade
upper edge
handrail
inverted
bonding agent
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Pending
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JP25173898A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kaneko
義昭 金子
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Nissin Co Ltd
Original Assignee
Nissin Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】欄干とその手摺体の組合せにおいて、その係合
及び接合強度の向上、接合剤の硬化時間の短縮、梱包費
の低減等を図ることを目的とする。 【解決手段】欄干1の欄干パネル3と、その手摺体5の
組合せ体において、欄干パネル3の上縁3Aに短尺の側
斜面4Aを有する保持具4を配置し、この保持具4の一
部に設けられた逆U字形溝4Bを上縁3Aに挿入し、こ
の上縁3Aと逆U字形溝4Bとの間に1mm前後の間隙
Wを設け、この間隙W内にウレタン系接合剤6を充填し
て固定的に接合する一方、保持具4の外周を被う長尺の
内斜面5Bを有する手摺体5を前記側斜面4Aと係合さ
せて装着し、一体化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床周縁や
乗客コンベアの側部に設置される欄干の構成に係り、具
体的には、欄干パネルとその上縁に設ける手摺体の接合
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラスパネルを用いた欄干におい
て、このガラスパネルの上縁に、手摺体(ガイドフレー
ム)の一部に設けられた逆U字形溝を挿入した上で、こ
の上縁と逆U字形溝の間隙に所定の厚さで充填されたシ
リコン系の接合剤をもって固定的に接合(例えば、特開
昭61−18692号公報)する構成が知られている。
また、ガラスパネルの上縁に、短尺で幅狭の保持具を接
合し、この保持具の外周を被う形状の、長尺の手摺体を
係合的に固設する構成(例えば、特開平10−1691
44号公報)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の前者にお
ける欄干(ガラス材)と手摺体(アルミニウム合金材)
間のシリコン系(例えば信越化学工業株式会社の商品名
シーラント70)の接合剤は、 (1)接合強度 (2)経年特性 (3)柔軟性、緩衝性 (4)耐候、耐久性 などの各点で優れており、乗客コンベアの動くハンドレ
ールを支持するための必要強度と寿命、外力に対する衝
撃緩和、屋外設置での雨水、紫外線への耐性など乗客コ
ンベアが具備すべき安定的特性を有していた。しかしな
がら、その接合剤が本来の強度を発揮するまでの硬化時
間が自然(常温)放置で3日〜数日と長く、このために
接合安定化までの管理コスト、作業スペース、さらには
乾燥設備への投資問題が大きな隘路となっていた。ま
た、接合剤層の厚さ設定に関して適切な目安がなく、こ
れが過大な場合、強度の不足と接合剤費の増加、反対に
過小な場合、強度の不足という問題を抱えていた。一
方、上記従来例の後者における短尺の保持具とそれの外
周を被う手摺体の組合せ構成は、梱包費と輸送費の低減
に効果があるもののガラスパネルと保持具との接合剤と
その接合剤層の厚さとなる間隙寸法に対する言及はな
く、上記従来例の前者と同様の課題を有していた。さら
に、上記従来例の後者は、係合部の凹凸(係合)部が小
さく、必要な係合強度が得られないという課題も有して
いた。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、上記の
ような問題点を解消することにあり、係合及び接合強度
の向上、硬化時間の短縮、梱包費の低減等を図ることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、建築物の床周縁や乗客コンベアの側部に
設置され、路面に直立する欄干とその上縁に手摺体を備
えたものにおいて、前記欄干の欄干パネル上縁の長手方
向に、全体形状が逆U字形で、その下辺部の幅が狭く、
その上辺部の幅が広くしたことにより形成される側斜面
と、その内部に逆U字形溝を有する短尺の保持具を間隔
をおいて複数個配設し、前記上縁と前記保持具の逆U字
形溝との間隙にウレタン系接合剤を充填して固定的に接
合するとともに、前記保持具の外周を被い、かつ前記側
斜面と係合する形状の、長尺の手摺体を前記欄干の長手
方向に沿って前記保持具に装着する構成としたのであ
る。また、この接合剤として横浜ゴム株式会社製のウレ
タン系接合剤(商品名WS−95か、あるいはこれに別
の添加剤を加えたもの)を用いる構成としたのである。
さらに、この接合剤層の厚さを1mm前後に設定したも
のである。
【0006】
【作用】上記の手段とすることにより、欄干と手摺体の
係合強度が向上する一方、その梱包サイズも最小となっ
て経済的となるほか、接合強度は従来のシリコン系接合
剤以上、また、安定的強度を得るまでの硬化時間の激滅
(概ね50%減)、最大強度を発揮する接合剤層の厚さ
設定値確保などの効果を得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1、図2、図3を用いて説明する。図1は、本発明を適
用してなる欄干と手摺体の斜視断面図を示したものであ
る。図2は、図1の内部構造の斜視断面図を示したもの
である。図3は、図1の要部拡大図を示したものであ
る。
【0008】図1に示すように、本発明の欄干1は、建
築物の床2の周縁2A(エスカレーター等の乗客コンベ
アの場合は、床2が動く踏段あるいは踏板となる)に透
明強化ガラス等の長尺の欄干パネル3が固定的に立設さ
れている。そして、欄干パネル3の上縁3Aには、図1
〜図3に示すように、全体形状が逆U字形で、その下辺
部4aの幅T2が狭く、その上辺部4bの幅T2が広く
なる側斜面4Aと、その下辺側の内部に逆U字形溝4B
を有する短尺(長さが図2のL1)で、欄干パネル3の
長手方向に間隔L2をおいた保持具4と長尺の手摺体5
が設けられ、この欄干パネル3、保持具4及び手摺体5
の組合せ体で欄干1を形成している。また、板厚T1
(図2。一般にはT1=5〜12mm程度)の欄干パネ
ル3の上縁3Aと逆U字形溝4Bとの間には、互いに近
接する三面に厚さW(図2。一面を代表として表記)が
設けられ、この間隙W内にはウレタン系接合剤6が充填
されている。さらに、保持具4は、長さL1が30〜1
00mm程度の短尺材で、欄干パネル3の上縁3Aの板
厚(T1)とシリコン系接合剤6の間隙(片側分W)に
相当する幅と、深さh(図2)が5〜20mm程度の深
さの逆U字形溝4Bを有し、下辺部4aの横幅がT2、
上辺部の横幅がT3でT3>T2の関係にあってこのT
2、T3の差で側斜面4Aを形成する逆U字材であるほ
か、硬質材(アルミニウム合金等)で構成され、300
〜1,000mm程度の間隔L2をもって欄干パネル3
の長手方向に各々がウレタン系接合剤6により固定的に
接合されている。さらに加えて、この欄干パネル3の上
縁3Aに点在する保持具4の外周を被うように装着され
る手摺体5は、図3に示すように横幅T4の長尺の部材
で、その内方に逆U字形溝5A(保持具4を収容)と内
斜面5B(側斜面4Aと係合)を備え、これが欄干パネ
ル3の長手方向に延設され、固定されている。ここで、
保持具4と手摺体5とは、各々が有する側斜面4Aと内
斜面5Bがくさび状に広い面積で面係合する関係にある
ので、上記従来例のように小さな凹凸の点係合に比べて
強度の高い係合状態となることは明白であり、これが強
度の高い欄干1の実現に寄与できる。さらに、従来一般
的には、板厚T1の欄干パネル3に横幅T4の手摺体5
相当部材を製造工場において接合し、それの設置現場に
輸送する場合、全体幅が横幅T4相当(板厚T1に対
し、横幅T4は5〜10倍)の厚幅の梱包サイズとな
り、このために梱包費、輸送費の増大を招くが、上記の
構成においては、欄干パネル3の板厚T1に対して2〜
3倍程度の横幅T3の薄幅梱包サイズ(図2の状態)で
輸送し、それの設置現場において横方向(図3の矢印
m)あるいは縦方向(図3の矢印n)から挿入して図3
の状態に係合させて組立てることにより所定の欄干1を
得ることができる。これにより、薄幅となって梱包費、
輸送費の低減を図ることができる。
【0009】ここで、ウレタン系接合剤6は、横浜ゴム
株式会社製の商品名WS−95か、あるいはこれに別の
添加剤を微量加えた接合剤を用いている。この接合剤の
選定理由としては、上記WS−95と他の製造会社A,
B,C3社の同系接合剤を用いた板厚T1=10mmの
ガラス材とアルミニウム合金材の接合試験結果によるも
のである。この結果を次の表に示すが、表中の引張強度
は、被接合材同士を接合部が剥離する方向、すなわち図
2の矢印M、N方向に外力を加えて引張った場合に剥離
するまでの力、伸びは接合剤が切断するまでの伸び長
さ、凝集破壊率は、接合界面の剥離ではなく接合剤層の
破壊率(定説として、界面より接合剤層内の破壊強度の
方が高い)を示したもので被接合材は長さ40mm、挿
入深さ(図2のh)は13.5mmの場合である。 結果的に、上表の各数値が平均的に高い接合剤・WS−
95がより安定的であり、建築物や乗客コンベアに用い
られ、その破損(破壊)が時として人体の落下など重大
な影響を与える欄干1とその手摺体5の機能安定化に最
適な接合剤と言える。また、この接合剤・WS−95
は、100℃煮沸試験、耐熱試験、屋外暴露試験におい
ても安定的な性質を実証している。さらに、この接合剤
・WS−95は、硬化時間が2日程度で、従来の50%
〜80%減と激減しており、この点が管理コスト、作業
スペースは勿論、乾燥設備の不要化という効果を奏す
る。
【0010】一方、上記間隙Wは、具体的には1mmあ
るいはその前後の数値となっている。この間隙Wの選定
理由としては、ガラス材とアルミニウム合金材を図2の
組合せ構成とし、間隙Wを0.5,1.0,2.0mm
の状態で、上記と同様被接合材の長さは40mm、挿入
深さ(図2のh)は13.5mmの場合のその引張強
度、伸び、凝集破壊率を比較試験した結果(下表)によ
るものである。 この場合の引張強度、伸び、凝集破壊率とも最初の表と
同じ意味であり、No.2の間隙W=1.0mmが最も
高強度を示している。また、間隙Wが1.0mmの場合
は、その硬化時間も比較的短い状態で安定的接合強度を
確保できる。
【0011】上記のように、本発明は、欄干パネル3の
上縁3Aと短尺の保持具4の下辺に設けられた逆U字形
溝4Bを、この両者の間隙Wを1mmあるいはその前後
とし、かつこの間隙Wにウレタン系の接合剤層を介在さ
せ、接合する構成としたもので、建築物の床2や乗客コ
ンベアに立設される欄干1とその長尺の手摺体5を固定
的に係合、一体化したものである。
【0012】なお、上記ウレタン系接合剤6の組成、間
隙Wは、例示の商品名のものや、数値に限定されるもの
ではなく、いずれも多少の添加物や寸法差があってもよ
い。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
欄干とその手摺体の係合及び接合強度の向上、硬化時間
の短縮、梱包費の低減等を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる実施の形態の欄干と手摺
体の組合せ状態を示した斜視断面図である。
【図2】図1の斜視断面図の内部構成を示した斜視断面
図である。
【図3】図1の実施の形態の要部拡大図である。
【符号の説明】
1…欄干、2…床、2A…周縁、3…欄干パネル、3A
…上縁、4…保持具、4A…側斜面、4B…逆U字形
溝、5…手摺体、5A…逆U字形溝、5B…内斜面、6
…ウレタン系接合剤、T1…板厚、、T2,T3,T4
…横幅、W…間隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の床周縁や乗客コンベアの側部に設
    置され、路面に直立する欄干とその上縁に手摺体を備え
    たものにおいて、前記欄干の欄干パネルの上縁の長手方
    向に、全体形状が逆U字形で、その下辺部の幅が狭く、
    その上辺部の幅が広くしたことにより形成される側斜面
    と、その内部に逆U字形溝を有する短尺の保持具を間隔
    をおいて複数個配設し、前記上縁と前記保持具の逆U字
    形溝との間隙にウレタン系接合剤を充填して固定的に接
    合するとともに、前記保持具の外周を被い、かつ前記側
    斜面と係合する形状の、長尺の手摺体を前記欄干の長手
    方向に沿って前記保持具に装着する構成としたことを特
    徴とする欄干の手摺体。
JP25173898A 1998-08-03 1998-08-03 欄干の手摺体 Pending JP2000044151A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011190043A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Hitachi Ltd 乗客コンベア

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011190043A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Hitachi Ltd 乗客コンベア

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