JP2000027399A - 欄干の手摺体 - Google Patents

欄干の手摺体

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JP2000027399A
JP2000027399A JP23342698A JP23342698A JP2000027399A JP 2000027399 A JP2000027399 A JP 2000027399A JP 23342698 A JP23342698 A JP 23342698A JP 23342698 A JP23342698 A JP 23342698A JP 2000027399 A JP2000027399 A JP 2000027399A
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JP
Japan
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balustrade
handrail body
inverted
bonding agent
shaped groove
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Pending
Application number
JP23342698A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kaneko
義昭 金子
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Nissin Co Ltd
Original Assignee
Nissin Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin Co Ltd filed Critical Nissin Co Ltd
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  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】欄干とその手摺体の組合せにおいて、その接合
強度の安定化と向上、接合剤の硬化時間の短縮を図るこ
とを目的とする。 【解決手段】欄干1の欄干パネル3と、その手摺体5の
組合せ体において、欄干パネル3の上縁3Aを、手摺体
5の一部に設けられた逆U字形溝5Aに挿入し、この上
縁3Aと逆U字形溝5Aとの間に、その板厚tが1mm
前後の弾力と柔軟性を有するスペーサ4を設け、この逆
U字形溝5Aの中の板厚tの範囲内にウレタン系接合剤
6を充填し、固定的に接合、一体化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床周縁や
乗客コンベアの側部に設置される欄干の構成に係り、具
体的には、欄干とその上縁に設ける手摺体の接合構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラスパネルを用いた欄干におい
て、このガラスパネルの上縁に、手摺体(ガイドフレー
ム)の一部に設けられた逆U字形溝を挿入した上で、こ
の上縁と逆U字形溝の間隙に所定の厚さで充填されたシ
リコン系の接合剤をもって固定的に接合(例えば、特開
昭61−18692号公報)する構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例における欄
干(ガラス材)と手摺体(アルミニウム合金材)間のシ
リコン系(例えば信越化学工業株式会社の商品名シーラ
ント70)の接合材は、 (1)接合強度 (2)経年特性 (3)柔軟性、緩衝性 (4)耐候、耐久性 などの各点で優れており、乗客コンベアの動くハンドレ
ールを支持するための必要強度と寿命、外力に対する衝
撃緩和、屋外設置での雨水、紫外線への耐性など乗客コ
ンベアが具備すべき安定的特性を有していた。しかしな
がら、その接合剤が本来の強度を発揮するまでの硬化時
間が自然(常温)放置で3日〜数日と長く、この間の接
合剤層の厚さ確保(被接合材の相互間隔保持)という重
要な課題のほか、接合安定化までの管理コスト、作業ス
ペース、さらには乾燥設備への投資問題が大きな隘路と
なっていた。また、接合剤層の厚さ設定に関して適切な
目安がなく、これが過大な場合、強度の不足と接合剤費
の増加、反対に過小な場合、強度の不足という問題を抱
えていた。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、上記の
ような問題点を解消することにあり、接合強度の安定化
と向上、硬化時間の短縮を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、建築物の床周縁や乗客コンベアの側部に
設置され、路面に直立する欄干とその上縁に手摺体を備
えたものにおいて、前記欄干と前記手摺体を、前記手摺
体の一部に設けられ、前記欄干の上縁に挿入される逆U
字形溝と、この逆U字形溝と前記欄干との間に設けら
れ、弾力を有する材質のスペーサと、この逆U字形溝に
充填されたウレタン系接合剤とにより固定的に接合する
構成としたのである。また、この接合剤として横浜ゴム
株式会社製のウレタン系接合剤(商品名WS−95か、
あるいはこれに別の添加剤を加えたもの)を用いる構成
としたのである。さらに、この接合剤層の厚さを1mm
前後に設定したものである。
【0006】
【作用】上記の手段とすることにより、接合剤が本来の
接合強度を発揮するまでの、いわゆる生乾き期間でも手
摺体と欄干との間におけるの弾力手段により、この接合
剤同士の位置関係が適正に保持されるほか、接合強度は
従来のシリコン系接合剤以上、また、安定的強度を得る
までの硬化時間の激滅(概ね50%減)、最大強度を発
揮する接合剤層の厚さ設定値確保などの効果を得ること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1と図2を用いて説明する。図1は、本発明を適用して
なる欄干と手摺体の斜視断面図を示したものである。図
2は、図1の組合せ関係を示した要部の斜視拡大図であ
る。
【0008】図1と図2に示すように、本発明の欄干1
は、建築物の床2の周縁2A(エスカレーター等の乗客
コンベアの場合は、床2が動く踏段あるいは踏板とな
る)に透明強化ガラス等の長さL1の欄干パネル3が、
固定的に立設されている。そして、欄干パネル3の上縁
3Aには、それの下辺側に逆U字形溝5Aを有する手摺
体5が設けられ、この上縁3Aに逆U字形溝5Aを挿入
した組合せ体で欄干1を形成している。さらに、板厚T
(図2。一般にはT=5〜12mm程度)の欄干パネル
3の上縁3A、逆U字形溝5Aとの間には、互いに近接
する三面に板厚t(図2。一面を代表として表記)の弾
性手段であるスペーサ4が適当な間隔をおいて設けら
れ、この逆U字形溝5A内にはウレタン系接合剤6が充
填されている。この場合、スペーサ4は上縁3Aの三面
を被う形状で長さL2=3〜10mm程度、材質として
合成ゴムや合成樹脂製の弾力を有する柔軟材が用いら
れ、例えば図2に示した欄干パネル3の長さL1が1m
程度の場合はその両端に2ヶ所、L1が大きくなれば符
号4A(図2)のように3ヶ所あるいはそれ以上の数が
を配置される構成となっている。このスペーサ4の板厚
tは、後述する接着強度の評価から1mm、あるいはそ
の前後の数値に設定している。また、手摺体5の逆U字
形溝5Aの開口幅は、欄干パネル3の板厚Tにスペーサ
4の板厚(2t)を加えた数値よりも多少小さ目にして
スペーサ4の弾力と柔軟性(収縮)が発揮される構成と
なっている。そして、逆U字形溝5A内には、後述する
性能を持つウレタン系接合剤6を図2に示すように充填
しておき、この状態で矢印m、n方向から上縁3Aに挿
入するもので、この時、欄干パネル3と手摺体5の正規
な相互位置がスペーサ4によって確保され、図1の状態
を確保する構成となっている。なお、図2の状態で接合
した被接合材に対するウレタン系接合剤6は生乾きで、
接合剤6が乾燥してその所定強度を発揮するまでの間、
スペーサ4の弾力をもって正規な接合剤層の厚さ保持、
欄干パネル3の保護(手摺体5の接触による破損防止)
を行うものである。
【0009】ここで、ウレタン系接合剤6は、横浜ゴム
株式会社製の商品名WS−95か、あるいはこれに別の
添加剤を微量加えた接合剤を用いている。この接合剤の
選定理由としては、上記WS−95と他の製造会社A,
B,C3社の同系接合剤を用いた板厚T=10mmのガ
ラス材とアルミニウム合金材の接合試験結果によるもの
である。この結果を次の表に示すが、表中の引張強度
は、被接合材同士を接合部が剥離する方向、すなわち図
1に示す完成状態のものに図2のの矢印M、N方向に外
力を加えて引張った場合に剥離するまでの力、伸びは接
合剤が切断するまでの伸び長さ、凝集破壊率は、接合界
面の剥離ではなく接合剤層の破壊率(定説として、界面
より接合剤層内の破壊強度の方が高い)を示したもので
被接合材は長さ40mm、挿入深さ(図2のh)は1
3.5mmの場合である。 結果的に、上表の各数値が平均的に高い接合剤・WS−
95がより安定的であり、建築物や乗客コンベアに用い
られ、その破損(破壊)が時として人体の落下など重大
な影響を与える欄干1とその手摺体5の機能安定化に最
適な接合剤と言える。また、この接合剤・WS−95
は、100℃煮沸試験、耐熱試験、屋外暴露試験におい
ても安定的な性質を実証している。さらに、この接合剤
・WS−95は、硬化時間が2日程度で、従来の50%
〜80%減と激減しており、この点が管理コスト、作業
スペースは勿論、乾燥設備の不要化という効果を奏す
る。
【0010】一方、上記板厚tに相当する接合剤層の厚
さは、具体的には1mmあるいはその前後の数値となっ
ている。この板厚tの選定理由としては、ガラス材とア
ルミニウム合金材を図2の組合せ構成とし、相互間隙
(上記板厚t相当)を0.5,1.0,2.0mmの状
態で、上記と同様被接合材の長さは40mm、挿入深さ
(図2のh)は13.5mmの場合のその引張強度、伸
び、凝集破壊率を比較試験した結果(下表)によるもの
である。 この場合の引張強度、伸び、凝集破壊率とも最初の表と
同じ意味であり、No.2の間隙(板厚t相当)1.0
mmが最も高強度を示している。また、この間隙が1.
0mmの場合は、その硬化時間も比較的短い状態で安定
的接合強度を確保できる。
【0011】上記のように、本発明は、欄干パネル3の
上縁3Aと手摺体5の下辺に設けられた逆U字形溝5A
を、この両者の間隙であるスペーサ4の板厚tを1mm
あるいはその前後とし、かつこの板厚分にウレタン系の
接合剤層を介在させ、接合する構成としたもので、建築
物の床2や乗客コンベアに立設される欄干1とその手摺
体5を固定的に接合、一体化したものである。
【0012】なお、上記ウレタン系接合剤6の組成とそ
の厚さは、例示の商品名のものや、数値に限定されるも
のではなく、いずれも多少の添加物や寸法差があっても
よい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
欄干とその手摺体の接合強度の安定化と向上、硬化時間
の短縮を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる実施の形態の欄干と手摺
体の組合せ状態を示した斜視断面図である。
【図2】図1の実施の形態の要部拡大図である。
【符号の説明】
1…欄干、2…床、2A…周縁、3…欄干パネル、3A
…上縁、4…スペーサ、5…手摺体、5A…逆U字形
溝、6…ウレタン系接合剤、T…板厚、t…板厚

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の床周縁や乗客コンベアの側部に設
    置され、路面に直立する欄干とその上縁に手摺体を備え
    たものにおいて、前記欄干と前記手摺体を、前記手摺体
    の一部に設けられ、前記欄干の上縁に挿入される逆U字
    形溝と、この逆U字形溝と前記欄干との間に設けられ、
    弾力を有する材質のスペーサと、この逆U字形溝に充填
    されたウレタン系接合剤とにより固定的に接合する構成
    としたことを特徴とする欄干の手摺体。
JP23342698A 1998-07-15 1998-07-15 欄干の手摺体 Pending JP2000027399A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014058839A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Lixil Corp 笠木の取付構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014058839A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Lixil Corp 笠木の取付構造

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