JP2000043154A - Frp成形方法 - Google Patents

Frp成形方法

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JP2000043154A
JP2000043154A JP10228522A JP22852298A JP2000043154A JP 2000043154 A JP2000043154 A JP 2000043154A JP 10228522 A JP10228522 A JP 10228522A JP 22852298 A JP22852298 A JP 22852298A JP 2000043154 A JP2000043154 A JP 2000043154A
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Japan
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resin
fiber base
curing agent
unsaturated polyester
cloth
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JP10228522A
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Masahiko Akagi
雅彦 赤木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂
を用いたハンドレイアップやスプレーアップ成形法にお
いて、従来の成形法では、硬化剤のラジカルが大気中の
酸素と反応し、過酸化ラジカル層を形成させると積層面
の表面にいつまでもタックを有した未硬化樹脂が残留
し、又、パラフィンワックス層を形成させると、次の加
工で他の製品と接着させたりする場合、パラフィン層に
よって剥離することが頻繁に発生していた。 【解決手段】本発明は、成形型に密着して繊維基材を敷
設する工程と、繊維基材に硬化剤を混和させた樹脂を塗
布する工程と、樹脂を塗布した上から密着させて不通気
性のシート状部材を敷設する工程とを経るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンドレイアップ法、
又は、スプレ−アップ法と称される無機又は有機繊維の
繊維基材に不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル
樹脂を含浸させるFRP成形方法に関するものであっ
て、更に詳細には、積層表面の過酸化ラジカル層の形成
を防止する事により表面タックが無くなり、二次接着性
や表面平滑性、美観に優れたFRP成形方法に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】従来、この種のFRP成形方法は、多品種
少量生産に適し、且つ、設備投資や、型償却費が少な
く、大型の製品の成形が容易に可能等のことから汎用さ
れおり、繊維基材に硬化剤を混和させた樹脂を塗布して
通常の大気雰囲気中で常温、又は、加温して共重合反応
させるものであり、共重合反応の開始剤として過酸化物
である硬化剤は分解してラジカルを発生させるものであ
るが、このラジカルは空気中の酸素との反応がはるかに
早く結合するため、積層面の空気に接する表面層は未硬
化となりタックが残ってしまう。
【0003】又、その為に、予め、塗布する樹脂にパラ
フィン(ワックス)を混和させることにより、表面にワ
ックス層を形成させ、空気を遮断して硬化剤から発生し
たラジカルと樹脂のモノマーの反応を効率化し樹脂の硬
化を促進し、過酸化ラジカル層の形成を防止することに
より、表面タックの無い表面層を得る方法が従来取られ
ていた。
【0004】
【解決しようとする課題】然し乍、前述の過酸化ラジカ
ル層を形成させると積層面の表面に未硬化樹脂が残留
し、いつまでもタックを有しており、又、このタックを
防止する目的でワックス層を形成させると、次の工程等
で他の製品と接着させたりする場合、ワックス層によっ
て剥離することが頻繁に発生していた。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明は、前述の課題に鑑み、
研鑽の結果創案したものであって、成形型に密着して繊
維基材を敷設する工程と、繊維基材に硬化剤を混和させ
た不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂を塗
布する工程と、不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエス
テル樹脂を塗布した上から密着させて不通気性のシート
状部材を敷設する工程とを経るものである。
【0006】従って、本発明の目的は、FRP成形方法
において、繊維基材に樹脂を塗布した後にシート状部材
を敷設させて、空気を遮断して過酸化ラジカル層を排除
させ二次接着性が良好で表面タックの無い積層表面を有
するFRPを成形できる方法を提供する目的のものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明に用いられる不飽和ポリエステル樹脂は、特
に制限されるものでは無く、不飽和多価カルボン酸とし
て、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等、飽和多
価カルボン酸として、無水フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸等、多価アルコ−ルとしてエチレングリコ−
ル、ジエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、ジ
プロピレングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル等を使
用して、通常は数平均分子量1500〜3000迄エス
テル反応後、スチレン等の架橋性モノマ−を約30〜5
0重量部に溶解させたオルソ系、イソ系、ビス系樹脂等
がある。
【0008】又、本発明に用いられるビニルエステル樹
脂はビスフェノ−ルA型エポキシ樹脂や、フェノ−ルポ
ラック型エポキシ樹脂とメタクリル酸等の不飽和一塩基
酸とを反応して得られるオリゴマ−をスチレン等の架橋
性モノマ−を約30〜50重量部に溶解させたものであ
る。
【0009】次に、無機又は有機繊維の繊維基材は、ガ
ラスチョップストランドマット、ガラスサ−フェイスマ
ット、ガラスクロス、ガラスロ−ビングクロス、カ−ボ
ンクロス、アラミドクロス等がある。
【0010】次に、樹脂に混和させる硬化剤は、メチル
エチルケトンパ−オキサイド(MEKPO)やベンゾイ
ルパ−オキサイド(BPO)等があり、必要に応じて、
硬化促進剤(例えば、ナフテン酸コバルト、オクテン酸
コバルト、ヂメチルアニリン等)を配合することができ
る。
【0011】次に、本発明に使用するシ−ト状部材は、
ビニ−ル、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリカ−ボネイト、アクリル等で不通気
性のフィルム状、又は薄板状の物が好ましい。
【0012】
【作用】本発明のFRP成形方法は、繊維基材に樹脂を
塗布した後にシート状部材を敷設させたことによって、
硬化剤から発生した活性ラジカルが大気中の酸素と接触
することを防止することによって、酸化すること無く、
従って、過酸化ラジカル層を排除し、且つ、不通気性の
シート状部材を敷設させるため、積層表面の未硬化樹脂
の部分が激減し、更に、シート状部材を剥がすと、二次
接着性が良好でタックの無い表面が平坦な美観となるも
のである。
【0013】
【実施例】以下、実施例によって本発明のFRP成形方
法を具体的に説明する。
【0014】図1は本発明のFRP成形方法で形成中の
実施例を示す概要説明図である。
【0015】本発明は、ハンドレイアップ法、又はスプ
レ−アップとも称される無機又は有機繊維の繊維基材に
樹脂を含浸させるFRP成形方法に関するものであっ
て、更に詳細には、過酸化ラジカル層の形成をさせない
FRP成形方法に関するものであり、無機又は有機繊維
の繊維基材に不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステ
ル樹脂を含浸させるFRP成形方法であって、成形型に
密着して繊維基材を敷設する工程と、該繊維基材を敷設
する工程の後に前記繊維基材に硬化剤を混和させた不飽
和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂を塗布する
工程と、不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹
脂を塗布する工程の後に不飽和ポリエステル樹脂又はビ
ニルエステル樹脂を塗布した上から密着させて不通気性
のシート状部材を敷設する工程とを経るものである。
【0016】即ち、本発明の無機又は有機繊維の繊維基
材に樹脂を含浸させるFRP成形方法の成形型は、後述
する不通気性のシート状部材を密着状態で敷設するため
平坦状部位で形成されることが好適であり、特に、板状
の製品が好ましいものである。
【0017】
【実施例1】不飽和ポリエステル樹脂としてリゴラック
156BQTN(昭和高分子株式会社製)100重量部
に硬化剤として55パーセントのMEKPO1.5重量
部添加し、充分撹拌後、予め離形剤を塗布した成形型上
にチップスストランドマット#450を2層積層し、樹
脂を塗布した後、その状態で速やかに脱泡ロ−ラ−にて
含浸脱泡し、厚さ25ミクロンのポリエステルフィルム
を密着させて敷設して室温にて硬化させた後、フィルム
を剥がし表面タックの有無、表面平滑性、美観を調べる
と共にスチレンの発泡体との接着性を測定し結果を表−
1に示した。
【0018】
【実施例2】ビニルエステル樹脂としてリボキシR−8
04(昭和高分子株式会社製)100重量部に硬化剤と
して55パーセントのMEKPO1.5重量部と硬化促
進剤6パーセントのナフテン酸コバルトを0.5重量部
添加し、充分撹拌後予め離型剤を塗布した成形型上にチ
ップスストランドマット#450を2層積層し、樹脂を
塗布した後、その状態で速やかに脱泡ロ−ラ−にて含浸
脱泡し、厚さ25ミクロンのポリエステルフィルムを密
着させて敷設して室温にて硬化させた後、フィルムを剥
がし表面タックの有無、表面平滑性、美観を調べると共
に、スチレンの発泡体との接着性を測定し結果を表−1
に示した。
【0019】
【比較例1】実施例1と同様な方法で、厚さ25ミクロ
ンのポリエステルフィルムを敷設しないで室温にて硬化
後、表面タックの有無、表面平滑性、美観を調べると共
にスチレンの発泡体との接着性を測定し結果を表−2に
示した。
【0020】
【比較例2】不飽和ポリエステル樹脂として、リゴラッ
ク156BQTN(昭和高分子株式会社製)100重量
部に融点が摂氏52度のパラフィンワックスの5パーセ
ントのスチレン溶液を4重量部添加し比較例1と同様に
成形し、硬化後、同調査を行い結果を表−2に示した。
【0021】
【比較例3】実施例2と同様な方法で、厚さ25ミクロ
ンのポリエステルフィルムを敷設しないで室温にて硬化
後、表面タックの有無、表面平滑性、美観を調べると共
にスチレンの発泡体との接着性を測定し結果を表−2に
示した。
【0022】
【比較例4】ビニルエステル樹脂として、リポキシR−
804(昭和高分子株式会社製)100重量部に融点が
摂氏52度のパラフィンワックスの5パーセントのスチ
レン溶液を4重量部添加し比較例3と同様に成形し、硬
化後、同調査を行い結果を表−2に示した。
【0023】本発明のFRP成形方法は、図1に図示す
る如く、成形型を載置し、その成形型の表面に空気が入
らないように密着させて希望する適宜な厚さに繊維基材
を敷設するものである。
【0024】次いで、前記繊維基材に硬化剤を混和させ
た樹脂を塗布するものであるが、ローラーや刷毛で塗布
するものである。
【0025】そして、樹脂を塗布した上に不通気性のシ
ート状部材で空気を排除しながら密着状態で敷設するも
のである。
【0026】更に、シート状部材を敷設後、ラジカルと
樹脂のモノマーとの共重合反応を効率化し、経時経過す
ることにより繊維基材に樹脂が含浸するものである。
【0027】その後、敷設させたシート状部材を剥がす
ことによってFRP成形が完了するものである。
【0028】
【発明の効果】本発明は前述の構成によって、成形した
FRP層の表面には未硬化の樹脂が残留すること無く、
更に、ワックス層を形成させないため後の二次加工にお
ける接着が剥離すること無く、更に、外観が美観となる
もので、画期的で実用性の高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のFRP成形方法で形成中の実施
例を示す概要説明図である。
【表1】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機又は有機繊維の繊維基材に不飽和ポリ
    エステル樹脂又はビニルエステル樹脂を含浸させるFR
    P成形方法であって、成形型に密着して繊維基材を敷設
    する工程と、該繊維基材を敷設する工程の後に前記繊維
    基材に硬化剤を混和させた不飽和ポリエステル樹脂又は
    ビニルエステル樹脂を塗布する工程と、不飽和ポリエス
    テル樹脂又はビニルエステル樹脂を塗布する工程の後に
    不飽和ポリエステル樹脂又はビニルエステル樹脂を塗布
    した上から密着させて不通気性のシート状部材を敷設す
    る工程とを経ることを特徴とするFRP成形方法。
JP10228522A 1998-07-30 1998-07-30 Frp成形方法 Pending JP2000043154A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006168279A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Sowa Chemical Industrial Co Ltd 被覆層構造体の施工方法及び被覆層構造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006168279A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Sowa Chemical Industrial Co Ltd 被覆層構造体の施工方法及び被覆層構造体

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