JP2000042854A - 自動工具の駆動装置 - Google Patents

自動工具の駆動装置

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JP2000042854A
JP2000042854A JP10211170A JP21117098A JP2000042854A JP 2000042854 A JP2000042854 A JP 2000042854A JP 10211170 A JP10211170 A JP 10211170A JP 21117098 A JP21117098 A JP 21117098A JP 2000042854 A JP2000042854 A JP 2000042854A
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JP10211170A
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Yoichi Umahara
陽一 馬原
Hiroshi Yatabe
広志 谷田部
Masahiro Kanetani
昌宏 金谷
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Hitachi Ltd
Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具の先端又は対象物の狙い位置を回転中心
として工具角度の調整を行う、剛性が高く精度の良い機
構を有する自動工具の駆動装置を提供する。 【解決手段】 第1の頂点を工具先端に設け、第2の頂
点を前記工具の中心軸線上に設け、第3の頂点を前記工
具の中心軸と所定の角度を有しかつ前記第1の頂点を一
つの端とする直線上に設け、前記第1の頂点を共通の頂
点とする相似形の大小2つの三角形を形成し、前記工具
の中心軸と所定の角度を有する直線上を前記大小2つの
三角形の相似比に等しい速度比で前記三角形の第3の頂
点を移動させることで、前記三角形の第2の頂点を前記
三角形の第1の頂点を中心として回転させて前記二つの
三角形の第1の頂点の角度を変えることにより、工具先
端を所定の角度に傾けることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研削、研磨、溶
接、切断、ジェットピーニング、目視観察など、材料又
は部品の1点を狙って加工又は検査する自動工具の駆動
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表面形状が変化する材料を局所的に加工
する作業において、形状に合わせて工具を傾ける場合
に、工具の狙い位置を中心に傾けないと狙い位置がずれ
てしまい、再度位置設定を行うことになる。あるいは、
加工作業中に傾き調整が必要な場合、狙い位置を中心に
傾かせないと工具先端が加工狙い位置からずれてしまい
製品加工で不良品を出してしまう。これについて、以下
例を示して説明する。
【0003】図7は、1例として、すみ肉溶接部5への
溶接トーチ1の設定を表す図であり、溶接狙い位置2に
溶接トーチ1が接近していく状態を示す。図8は、すみ
肉溶接部5の狙い位置2へ溶接トーチ1の先端を設定し
た状態を表す図である。
【0004】この後、溶接部の形状に合わせて溶接トー
チを傾ける必要があるが、従来技術による傾き回転中心
3が溶接トーチ1の胴体部にある場合の傾き調整を図9
に表す。図から分かるように、トーチ先端が溶接狙い位
置2からずれてしまう。あるいは角度が大きい場合は、
トーチ1が母材6に干渉してしまう。
【0005】これを解決するためには、狙い位置2近傍
を傾き動作の回転中心として回転させて傾かせることが
必要である。図10に、後述の本発明による傾き回転中
心4が溶接トーチ先端にある場合の傾き調整を表す。
【0006】図11は、形状が変化する母材6をトーチ
1が溶接走行している状態を表す。図12は、母材形状
が変わる位置に溶接トーチ1が来た時の状態を表す図で
ある。この後、母材6の形状に合わせて、溶接トーチ1
を傾ける必要があるが、従来技術による傾き回転中心3
が溶接トーチ1の胴体部にある場合の傾き調整を図13
に表す。図9と同様に、トーチ先端が溶接狙い位置から
ずれてしまう。あるいは、溶接中のため、不具合を起こ
してしまう。
【0007】これを解決するためには、狙い位置近傍を
傾き動作の回転中心として回転させて傾かせることが必
要である。図14に、後述の本発明による傾き回転中心
4が溶接トーチ先端にある場合の傾き調整を表す。
【0008】一般には図15に示すように、溶接トーチ
1の軸に直角方向の回転軸を設けて、点3を中心に溶接
トーチ1を旋回することで、傾かせる機構が使われてい
る。あるいは従来から使われている例として、図16に
示すように、溶接トーチ1の先端を回転中心とする傾き
動作を実現するために、円形の溝を切った扇形のラック
26を使い、ガイドローラ27にガイドさせてトーチ1
を先端を中心に回転させる機構が有る。
【0009】あるいは図17に示すように、溶接トーチ
1の先端を回転中心とする傾き動作を実現するために、
溶接トーチ1とリンクでトーチの先端を1つの頂点とす
る平行四辺形を形成し、トーチを先端を中心に回転させ
る機構が有る。同図に示す機構は、実開昭55−775
82号公報記載の「トーチ角度調整装置」にも、従来実
施されている溶接用のトーチ角度調整装置として記載さ
れている。
【0010】同図に示すようにアーム28〜32は節点
A〜Hにおいてヒンジされ、かつそれぞれ平行四辺形の
リンクを構成している。また、O点はAB、GHの延長
線上の交点であり、AOHE、AOGCは前記したAB
FE、ABDCとそれぞれ一辺を共有する平行四辺形と
なっている。
【0011】ウォームホイール33はA点にて示すヒン
ジと同心でかつアーム28と一体化されている。従って
ウォームギヤ34を電動機35により回転駆動すると、
C〜HはそれぞれC’〜H’の位置へ移動するので、
G、H点にある溶接トーチはC、E点がA点を中心に
C’〜E’点に移動するのと同じ原理でトーチ先端O点
を中心にG’〜H’点に移動するようになっている。
【0012】図17と類似の公知例としては、特開昭5
7−88983号公報記載の「溶接トーチの姿勢調整装
置」がある。図17とは異なるリンク機構の公知例とし
ては前記の実開昭55−77582号公報記載の「トー
チ角度調整装置」がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
機構では、下記のごとき問題がある。図15の機構は、
回転中心3が工具の先端に無く、傾斜を調整しようとす
ると、上述したように材料の狙いの位置から外れてしま
い、狙いをやり直さなければならない。従って、自動機
や遠隔操作では、操作性、信頼性で劣る。
【0014】図16の機構は、ラック26の扇型の中心
がトーチ先端にあるため、ギヤ24を回転させるとラッ
ク26はガイドローラ27にガイドされて、トーチ先端
を回転中心に傾き動作する機構ではあるが、駆動する際
の機械的がたつきのため、精度が悪く、機械的性能が目
標どおりにならない可能性が高い。
【0015】図17の機構は、ヒンジ及びリンクが多い
ことから、寸法的に大きくなるので狭い場所での使用に
は難点があり、また剛性が小さいので反力や振動に対し
て弱い難点がある。
【0016】また前記特開昭57−88983号公報記
載の「溶接トーチの姿勢調整装置」では、基本的には図
17に示した平行四辺形リンク機構を成り立たせるた
め、四辺形頂点にヒンジの代わりにスライダを設けて平
行リンク機構の動作を実現しているが、前記図17の難
点に加え以下の難点がある。
【0017】すなわちスライドさせる機構のため、スラ
イダ内径とリンク外径の隙間が大きいとがたつきは大き
くなり、さらにリンク自身のたわみが節点すなわち平行
四辺形頂点で拘束されないため、リンクとスライダは相
互にぶれ合い、トーチ先端の位置精度が悪くなる。
【0018】また、周囲に振動源がある場合、前記理由
からがたつきのある振動モデルとなるため、固有振動数
が小さくなるとともに共振周波数域が広がるので、防振
性に難点がある。さらに、部品数が多くなるために寸法
が大きくなり、構造が複雑になるので、現実的に設計、
製作が困難になる。
【0019】前記実開昭55−77582号公報記載の
「トーチ角度調整装置」では、2本のネジによって支持
した平行リンク機構によって実現させているが、十文字
状にリンクを交差しており、かつトーチを支持するリン
クが上部では直列で2本あるため、リンクがねじれる方
向のモーメント等に対して弱くなるので、加工時に反力
が発生するような工具に使用するには難点がある。
【0020】回転中心を工具先端又は対象物の狙い位置
にする機構の難しさは、例えば溶接トーチについて言え
ば、回転軸をトーチ先端に設けられないことにある。軸
を先端に配置すると、溶接熱で溶けてしまうからであ
る。
【0021】本発明は、前記問題を解決するために、工
具の先端又は対象物の狙い位置を回転中心として工具角
度の調整を行う、剛性が高く精度の良い機構を有する自
動工具の駆動装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、第1の頂点を工具先端に設け、第2の頂
点を前記工具の中心軸線上に設け、第3の頂点を前記工
具の中心軸と所定の角度を有しかつ前記第1の頂点を一
つの端とする直線上に設け、前記第1の頂点を共通の頂
点とする相似形の大小2つの三角形を形成し、前記工具
の中心軸と所定の角度を有する直線上を前記大小2つの
三角形の相似比に等しい速度比で前記三角形の第3の頂
点を移動させることで、前記三角形の第2の頂点を前記
三角形の第1の頂点を中心として回転させて前記二つの
三角形の第1の頂点の角度を変えることにより、工具先
端を所定の角度に傾けることを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】図18は、本発明の実施の形態に
係る自動工具の駆動装置における機構の原理を幾何的に
説明するための図であり、作業工具の傾き角度が大きい
場合を示す。図19は、同様に機構の原理を幾何的に説
明するための図であり、作業工具の傾き角度を図18よ
りも小さくした場合を示す。
【0024】図18においてOTは作業工具の中心軸を
表し、リンク7とリンク8によって、ガイド軸OSと接
続されている。ΔODAとΔOBCは相似の関係になっ
ている。
【0025】図19は、これらの三角形(ΔODAとΔ
OBC)の相似関係を崩さずに、ガイド軸OS上で節点
Cと節点Dを移動させた状態を表す。作業工具軸OTは
図18の状態よりも立った状態になるが、Oを回転中心
として移動するので、Oの位置は変わらない。つまり、
ΔODAとΔOBCの相似比に等しい速度比で節点C、
節点Dを移動させれば、点Oを回転中心として、作業工
具軸OTは傾き動作することになる。図20に機構の成
立条件を示す。
【0026】本発明は、図18ならびに図19に示すよ
うに、前記公知例の先端を中心とする傾き調整機構と比
較してヒンジ数及びリンク数を少なくすることができ、
リンク2本のみで直接工具を支持するので、寸法的にコ
ンパクトにまとめることができ、かつ剛性及び位置精度
が優れたものになり、前記公知例が有する前記問題点を
解決することができる。
【0027】前述の事項をまとめると本発明の原理は、
第1の頂点を工具先端に設け、第2の頂点を前記工具の
中心軸線上に設け、第3の頂点を前記工具の中心軸と所
定の角度を有しかつ前記第1の頂点を一つの端とする直
線上に設け、前記第1の頂点を共通の頂点とする相似形
の大小2つの三角形を形成する。
【0028】そして前記工具の中心軸と所定の角度を有
する直線上を前記大小2つの三角形の相似比に等しい速
度比で前記三角形の第3の頂点を移動させることで、前
記三角形の第2の頂点を前記三角形の第1の頂点を中心
として回転させて前記二つの三角形の第1の頂点の角度
を変え、材料又は部品の形状に合わせて工具先端を所定
の角度に傾けることを特徴とするものである。
【0029】この原理を達成するための機構としては、
移動させる2つの支点を常に相似比と同じ速度比で動く
ように、上下でリード比が異なりリード比が相似比と等
しい送りネジ(差動ネジと呼ぶ)、リード比が相似比と
等しい2本の送りネジ(台形ネジ、ボールネジ等)、減
速比が相似比と等しい2つのギヤ、減速比が相似比と等
しい2つのベルトプーリー、速度比が相似比と等しい2
つの速度制御された電動機などの機構が考えられる。
【0030】以下、図面を参照しながら発明の実施例に
ついて説明する。 (実施例1)図1は、請求項2に記載の駆動装置の実施
例である。同図に示すように、工具9の中心軸と所定の
角度を有しかつ工具先端を一つの端とする直線に平行な
駆動軸と、前記駆動軸上の駆動部側に大きなリードを有
するおねじ10とそれと組み合わされためねじを有する
駆動部側昇降ブロック11と、前記駆動軸上の工具側に
小さなリードを有するおねじ12とそれを組み合わされ
ためねじを有する工具側昇降ブロック13からなる1組
の差動ねじを設ける。
【0031】そしてその差動ねじのリード比を請求項1
記載の三角形の相似比と等しい値に設定し、すなわち、
第1の頂点を工具先端に設け、第2の頂点を前記工具の
中心軸線上に設け、第3の頂点を前記工具の中心軸と所
定の角度を有しかつ前記第1の頂点を一つの端とする直
線上に設け、前記第1の頂点を共通の頂点とする相似形
の大小2つの三角形を形成し、前記工具の中心軸と所定
の角度を有する直線上を前記大小2つの三角形の相似比
に等しい速度比にして、前記駆動部側昇降ブロック11
と工具先端と反対側を接続する両端回転可能な上部リン
ク7と前記工具側昇降ブロック13と工具先端側を接続
する両端回転可能な下部リンク8により工具9を保持
し、前記駆動軸を回転させた時に前記駆動部側昇降ブロ
ック11の昇降速度と前記工具側昇降ブロック13の昇
降速度の比が前記三角形の相似比と等しくなるようにし
て、前記三角形の第1の頂点の角度を変え、材料又は部
品の形状に合わせて工具先端を所定の角度に傾けること
ができる。
【0032】(実施例2)図2は、請求項3に記載の駆
動装置の実施例である。工具9の中心軸と所定の角度を
有しかつ工具先端を一つの端とする直線に平行な2本の
駆動軸とその駆動軸の1本に大きなリードを有するおね
じ10とそれと組み合わされためねじを有する駆動部側
昇降ブロック11と、前記駆動軸の他の1本に小さなリ
ードを有するおねじ12とそれと組み合わされためねじ
を有する工具側昇降ブロック13を設ける。
【0033】前記2本のおねじのリード比を請求項1記
載の三角形の相似比と等しい値に設定し、すなわち、第
1の頂点を工具先端に設け、第2の頂点を前記工具の中
心軸線上に設け、第3の頂点を前記工具の中心軸と所定
の角度を有しかつ前記第1の頂点を一つの端とする直線
上に設け、前記第1の頂点を共通の頂点とする相似形の
大小2つの三角形を形成し、前記工具の中心軸と所定の
角度を有する直線上を前記大小2つの三角形の相似比に
等しい速度比にして、前記駆動部側昇降ブロック11と
工具先端と反対側を接続する両端回転可能な上部リンク
7と前記工具側昇降ブロック13と工具先端側を接続す
る両端回転可能な下部リンク8により工具を保持し、前
記駆動軸を回転させた時に前記駆動部側昇降ブロック1
1の昇降速度と前記工具側昇降ブロック13の昇降速度
の比が前記三角形の相似比と等しくなるように昇降させ
て、前記三角形の第1の頂点の角度を変え、材料又は部
品の形状に合わせて工具先端を所定の角度に傾けること
ができる。
【0034】(実施例3)図3は、請求項4に記載の駆
動装置の実施例である。工具9の中心軸と所定の角度を
有しかつ工具先端を一つの端とする直線に平行な2本の
駆動軸とその駆動軸にそれぞれ接続する回転速度の異な
る電動機14、15と前記2本の駆動軸に同じリード比
のおねじ10、12を設け、前記駆動軸の1本に前記お
ねじ10と組み合わせためねじを有する駆動部側昇降ブ
ロック11と前記駆動軸の他の1本に前記おねじ12と
組み合わせためねじを有する工具側昇降ブロック13を
設け、前記駆動部側昇降ブロック11と工具先端と反対
側を接続する両端回転可能な上部リンク7と前記工具側
昇降ブロックと工具先端側を接続する両端回転可能な下
部リンク8により工具を保持する。
【0035】速度制御装置16により前記2個の電動機
の回転数を請求項1項記載の三角形の相似比と等しくな
る回転数で速度制御することで、前記駆動部側昇降ブロ
ック11の昇降速度と前記工具側昇降ブロック13の昇
降速度の比が前記三角形の相似比と等しくなるように昇
降させて、前記三角形の第1の頂点の角度を変え、材料
又は部品の形状に合わせて工具先端を所定の角度に傾け
ることができる。
【0036】(実施例4)図4は、請求項5の実施例で
あり、溶接トーチの傾斜調整機構である。図5は図4の
右側から見た図である。トーチ1は両端部が回転可能な
上部リンク22、下部リンク23によって上部昇降ブロ
ック20、下部昇降ブロック21と結合されており、そ
れらの節点はトーチ1の先端を通る垂直線上にある。上
部昇降ブロック20、下部昇降ブロック21は差動ネジ
19用の送りナットを内蔵し、上部昇降ブロック20、
下部昇降ブロック21に発生するモーメントはガイドシ
ャフト18が受け、直線動作のガイドをする。
【0037】差動ネジ19は上下で異なるリードとすれ
ば、上部昇降ブロック20と下部昇降ブロック21はリ
ード比に応じた速度比となる。電動機17により、差動
ネジ19を回転させると、上部昇降ブロック20と下部
昇降ブロック21は一定の速度比で上下するので、以下
の条件が成り立っていれば、溶接トーチ1はトーチ先端
を回転中心にして、傾き調整である。
【0038】本実施例の成立条件は、差動ネジリード比
=三角形の相似比である。本発明の使用により、溶接ト
ーチ1はトーチ先端を回転中心にして傾き調整できるた
め、作業対象の母材へのトーチの狙いを外さずに、傾き
調整でき、しかも位置がずれないため溶接しながら傾き
調整できる。
【0039】(実施例5)図6は、請求項6の実施例で
あり、研削グラインダの傾き調整機構を示す。
【0040】電動機17により、ギヤ24を介して差動
ネジ19を回転させると、上部昇降ブロック20及び下
部昇降ブロック21は一定の速度比で上下するので、実
施例4と同様にグラインダ25はグラインダ25先端の
カッター中心を回転中心として傾き調整できるため、加
工対象の母材へのグラインダの狙いを外さずに、傾き調
整でき、しかも位置がずれないため研削しながら傾き調
整できる。
【0041】本発明において工具がグラインダの場合、
そのグラインダ先端又は研磨位置を回転中心とすること
ができ、工具がみがきブラシの場合、そのブラシ先端又
は磨きねらい位置を回転中心とすることができ、工具が
レーザー照射ヘッドの場合、そのレーザー照射ヘッド先
端又は照射狙い位置を回転中心とすることができ、工具
がウォータージェットノズルの場合、そのノズル先端又
はジェット狙い位置を回転中心とすることができ、工具
がカメラヘッドの場合、観察対象部中心を回転中心とす
ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係わる機構
を用いれば、工具先端又は対象物の狙い位置を回転中心
とする傾き調整が可能となり、溶接、研削等の種々の加
工又は検査等を行う装置において、信頼性が高く、狙い
が外れない傾き調整機構が設計可能となる。また、作業
上、対象部の狙いを外さないで傾き動作ができるため、
従来の傾き動作と比較して、作業時間の短縮ができる。
【0043】さらに、公知例にあるような先端を中心と
する傾き調整機構と比較して、ヒンジ数及びリンク数が
少なく、リンク2本のみで直接工具を支持するので、寸
法的にコンパクトにまとめることができかつ剛性及び位
置精度が優れているため、溶接トーチに限らず様々な工
具の駆動機構として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る自動工具の駆動装置を
説明するための図である。
【図2】本発明の実施例2に係る自動工具の駆動装置を
説明するための図である。
【図3】本発明の実施例3に係る自動工具の駆動装置を
説明するための図である。
【図4】本発明の実施例4に係る溶接トーチの傾き調整
機構を説明するための図である。
【図5】図4の自動工具の駆動装置を右側から見た図で
ある。
【図6】本発明の実施例5に係る研削グラインダの傾き
調整機構を説明するための図である。
【図7】すみ肉溶接部への溶接トーチの接近状態を表す
図である。
【図8】すみ肉溶接部の狙い位置への溶接トーチの設定
を表す図である。
【図9】従来技術による傾き回転中心が溶接トーチ胴体
部にある場合の傾き調整を表す図である。
【図10】本発明による傾き回転中心が溶接トーチ先端
にある場合の傾き調整を表す図である。
【図11】溶接走行中の状態を表す図である。
【図12】母材形状が変わる位置に溶接トーチが来た場
合を表す図である。
【図13】従来技術による傾き回転中心が溶接トーチ胴
体部にある場合の溶接中の傾き調整を表す図である。
【図14】本発明による傾き回転中心が溶接トーチ先端
にある場合の溶接中の傾き調整を表す図である。
【図15】従来技術の溶接トーチ胴体を回転中心とした
傾き調整機構の例である。
【図16】扇形の溝付きラックを用いた従来技術の傾き
調整機構の例である。
【図17】平行四辺形リンク機構を用いた従来技術の傾
き調整機構の例である。
【図18】機構の原理を幾何的に表した図であり、傾き
角度が大きい状態を表す図である。
【図19】機構の状態を幾何的に表した図であり、傾き
角度が小さい状態を表す図である。
【図20】機構の成立条件を示す説明図である。
【符号の説明】
1 トーチ 2 溶接狙い位置 3 傾き回転中心 4 本発明の傾き回転中心 5 すみ肉溶接部 6 母材 7 上部リンク 8 下部リンク 9 作業工具 10 おねじ 11 駆動部側昇降ブロック 12 おねじ 13 工具側昇降ブロック 14 電動機 15 電動機 16 速度制御装置 17 電動機 18 ガイドシャフト 19 差動ネジ 20 上部昇降ブロック 21 下部昇降ブロック 22 上部リンク 23 下部リンク 24 ギヤ 25 グラインダ 26 扇形ラック 27 ガイドローラ 28〜32 アーム 33 ウォームホイール 34 ウォームギヤ 35 電動機 36 溶接トーチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷田部 広志 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 金谷 昌宏 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 Fターム(参考) 3C034 AA19 BB37 DD20 4E068 CA09 CD15 CH07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の頂点を工具先端に設け、第2の頂
    点を前記工具の中心軸線上に設け、第3の頂点を前記工
    具の中心軸と所定の角度を有しかつ前記第1の頂点を一
    つの端とする直線上に設け、前記第1の頂点を共通の頂
    点とする相似形の大小2つの三角形を形成し、 前記工具の中心軸と所定の角度を有する直線上を前記大
    小2つの三角形の相似比に等しい速度比で前記三角形の
    第3の頂点を移動させることで、前記三角形の第2の頂
    点を前記三角形の第1の頂点を中心として回転させて前
    記二つの三角形の第1の頂点の角度を変えることによ
    り、工具先端を所定の角度に傾けることを特徴とする自
    動工具の駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動工具の駆動装置にお
    いて、 工具の中心軸と所定の角度を有しかつ工具先端を一つの
    端とする直線に平行な駆動軸と、前記駆動軸上の駆動部
    側に大きなリードを有するおねじとそれと組み合わされ
    ためねじを有する駆動部側昇降ブロックと、前記駆動軸
    上の工具側に小さなリードを有するおねじとそれを組み
    合わされためねじを有する工具側昇降ブロックからなる
    1組の差動ねじを設け、 前記差動ねじのリード比を請求項1記載の三角形の相似
    比と等しい値に設定し、前記駆動部側昇降ブロックと工
    具先端と反対側を接続する両端回転可能な上部リンクと
    前記工具側昇降ブロックと工具先端側を接続する両端回
    転可能な下部リンクにより工具を保持し、前記駆動軸を
    回転させた時に前記駆動部側昇降ブロックの昇降速度と
    前記工具側昇降ブロックの昇降速度の比が前記三角形の
    相似比と等しくなるようにして、前記三角形の第1の頂
    点の角度を変え、材料又は部品の形状に合わせて工具先
    端を所定の角度に傾けることを特徴とする自動工具の駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動工具の駆動装置にお
    いて、 工具の中心軸と所定の角度を有しかつ工具先端を一つの
    端とする直線に平行な2本の駆動軸とその駆動軸の1本
    に大きなリードを有するおねじとそれと組み合わされた
    めねじを有する駆動部側昇降ブロックと、前記駆動軸の
    他の1本に小さなリードを有するおねじとそれと組み合
    わされためねじを有する工具側昇降ブロックを設け、前
    記2本のおねじのリード比を請求項1記載の三角形の相
    似比と等しい値に設定し、前記駆動部側昇降ブロックと
    工具先端と反対側を接続する両端回転可能な上部リンク
    と前記工具側昇降リングと工具先端側を接続する両端回
    転可能な下部リンクにより工具を保持し、 前記駆動軸を回転させた時に前記駆動部側昇降ブロック
    の昇降速度と前記工具側昇降ブロックの昇降速度の比が
    前記三角形の相似比と等しくなるように昇降させて、前
    記三角形の第1の頂点の角度を変え、材料又は部品の形
    状に合わせて工具先端を所定の角度に傾けることを特徴
    とする自動工具の駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動工具の駆動装置にお
    いて、 工具の中心軸と所定の角度を有しかつ工具先端を一つの
    端とする直線に平行な2本の駆動軸とその駆動軸にそれ
    ぞれ接続する回転速度の異なる電動機と前記2本の駆動
    軸に同じリード比のおねじを設け、前記駆動軸の1本に
    前記おねじと組み合わされためねじを有する駆動部側昇
    降ブロックと前記駆動軸の他の1本に前記おねじと組み
    合わせためねじを有する工具側昇降ブロックを設け、前
    記駆動部側昇降ブロックと工具先端と反対側を接続する
    両端回転可能な上部リンクと前記工具側昇降リングと工
    具先端側を接続する両端回転可能な下部リンクにより工
    具を保持し、 前記2個の電動機の回転数を請求項1記載の三角形の相
    似比と等しくなる回転数で速度制御することで前記駆動
    部側昇降ブロックの昇降速度と前記工具側昇降ブロック
    の昇降速度の比が前記三角形の相似比と等しくなるよう
    に昇降させて、前記三角形の第1の頂点の角度を変え、
    材料又は部品の形状に合わせて工具先端を所定の角度に
    傾けることを特徴とする自動工具の駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4項のいずれかの記載の
    自動工具の駆動装置において、 前記工具を溶接トーチとし、そのトーチ先端又は溶接位
    置を回転中心としたことを特徴とする自動工具の駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4項のいずれかの記載の
    自動工具の駆動装置において、 前記工具をグラインダとし、そのグラインダ先端又は研
    磨位置を回転中心としたことを特徴とする自動工具の駆
    動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4項のいずれかの記載の
    自動工具の駆動装置において、 前記工具をみがきブラシとし、そのブラシ先端又は磨き
    ねらい位置を回転中心としたことを特徴とする自動工具
    の駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし4項のいずれかの記載の
    自動工具の駆動装置において、 前記工具をレーザー照射ヘッドとし、そのレーザー照射
    ヘッド先端又は照射狙い位置を回転中心としたことを特
    徴とする自動工具の駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4項のいずれかの記載の
    自動工具の駆動装置において、 前記工具をウォータージェットノズルとし、そのノズル
    先端又はジェット狙い位置を回転中心としたことを特徴
    とする自動工具の駆動装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし4項のいずれかの記載
    の自動工具の駆動装置において、 前記工具をカメラヘッドとし、観察対象部中心を回転中
    心と工具を溶接トーチとし、そのトーチ先端又は溶接位
    置を回転中心としたことを特徴とする自動工具の駆動装
    置。
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