JP2000041414A - 作業機 - Google Patents

作業機

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JP2000041414A
JP2000041414A JP10218899A JP21889998A JP2000041414A JP 2000041414 A JP2000041414 A JP 2000041414A JP 10218899 A JP10218899 A JP 10218899A JP 21889998 A JP21889998 A JP 21889998A JP 2000041414 A JP2000041414 A JP 2000041414A
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Japan
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obstacle
self
working device
ground working
ground
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JP10218899A
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English (en)
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Sadaji Yoshida
貞治 吉田
Yutaro Morishita
勇太郎 森下
Katsumi Yanagihara
克己 柳原
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害物に対する対地作業装置の位置関係の把
握を容易に行えるようにする。 【解決手段】 自走機体5に連結した対地作業装置6を
自走機体5に対して左右に移動させるアクチュエータ1
9を設け、前記対地作業装置6の前方に障害物が存在す
るか否かを検出する障害物検出手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走機体に連結し
た耕耘ロータリーなどの対地作業装置を自走機体に対し
て左右に移動させる油圧シリンダなどのアクチュエータ
を設けてある耕耘機などの作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、支柱などの障害物が存在するハ
ウス内際に対する耕耘作業を考えた場合、自走機体の操
向で支柱を避けつつ耕耘装置をハウス内際に沿って移動
させることは非常に難しいが、自走機体に対して耕耘装
置を左右に駆動移動できるようにしてある本発明対象の
耕耘機によるときは、自走機体自体は直進走行させなが
らも、耕耘装置を自走機体に対して左右に移動させるこ
とにより、支柱を避けつつ耕耘装置をハウス内際に沿っ
て移動させることができて、ハウス内際作業を容易に行
える。
【0003】そして、従来では、障害物と耕耘装置との
位置関係の把握を運転者の目視により行うようにしてい
た。
【0004】また、従来では、対地作業装置の左右への
移動速さを一定に設定していた。
【0005】更に、従来では、対地作業装置の左右外方
への移動速さと左右内方への移動速さとを等しくしてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、次のような問題があった。
【0007】障害物と対地作業装置との位置関係の把握
面では、運転者の目視により障害物と対地作業装置との
位置関係を把握するから、運転者に、運転中に頻繁に目
視するといった煩わしい負担を強い、運転に対する集中
度を低下させて作業性を悪化させる原因となっていた。
【0008】また、対地作業装置の左右への移動速さ面
では、移動速さを速く設定してある場合には、熟練者に
とっては好都合であるが、未熟練者にとっては、障害物
通過後に対地作業装置を左右外方に移動させる際にタイ
ミングを間違って早いタイミングで移動操作したとき、
対地作業装置が障害物に衝突する前に対地作業装置の移
動を停止操作できずに対地作業装置を障害物に衝突させ
てしまうおそれがあり、他方、移動速さを遅く設定して
ある場合には、未熟練者にとっては好都合であるが、熟
練者にとっては、遅すぎて操作感が悪く、かえって誤操
作を招来し易くて対地作業装置を障害物に衝突させてし
まうおそれがあった。
【0009】更に、対地作業装置の左右外方への移動速
さと左右内方への移動速さとを同じしてあると、移動速
さを速く設定してある場合には、障害物通過後に対地作
業装置を左右外方に移動させる際にタイミングを間違っ
て早いタイミングで移動操作したとき、対地作業装置が
障害物に衝突する前に対地作業装置の移動を停止操作で
きずに対地作業装置を障害物に衝突させてしまうおそれ
があり、他方、移動速さを遅く設定してある場合には、
対地作業装置が障害物に衝突したときの対地作業装置の
左右内方への回避移動が遅れ、衝突による損傷が大きな
ものとなりやすい。そして、このようなことは、未熟練
者において発生し易い。
【0010】本発明の目的は、障害物に対する対地作業
装置の位置関係の把握を容易に行え、熟練度にかかわず
対地作業装置と障害物との衝突防止を容易に行え、対地
作業装置が障害物を通過した後の左右外方への移動タイ
ミングの間違いで対地作業装置が障害物に衝突すること
を防止し易くしながらも、対地作業装置が障害物に衝突
した際の損傷を軽減できるようにする点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発
明の特徴、作用、効果は次の通りである。
【0012】〔特徴〕自走機体に連結した対地作業装置
を自走機体に対して左右に移動させるアクチュエータを
設けてある作業機であって、前記対地作業装置の前方に
障害物が存在するか否かを検出する障害物検出手段を設
けてある点にある。
【0013】〔作用〕本第1発明によるときは、障害物
検出手段を設けて障害物と対地作業装置との位置関係を
把握できるようにしてあるから、障害物と対地作業装置
との位置関係の把握に運転者の目視が不要である、或い
は、要るとしても少なくて済む。
【0014】〔効果〕従って、本第1発明によれば、運
転に専念し易くて、作業性を向上できるようになった。
【0015】請求項2に係る本第2発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0016】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、
対地作業装置を自走機体に対して左右に移動自在に連結
する手段が、対地作業装置を自走機体に連結するリンク
機構を左右に揺動自在に構成する手段である点にある。
【0017】〔作用〕本第2発明によるときは、対地作
業装置を自走機体に連結するリンク機構の左右揺動によ
り対地作業装置を自走機体に対して左右に移動させるよ
うにしてあるから、対地作業装置を左右に移動させる構
成として揺動構成だけで済み、例えば、対地作業装置を
スライドにより左右に移動させる構成とする場合に比較
して、構造簡単に実施できる。
【0018】〔効果〕従って、本第2発明によれば、リ
ンク機構を左右に揺動自在とさせるといったリンク機構
の簡単な改良により、構造簡単、安価に対地作業装置を
自走機体に対して左右に移動させることができるように
なった。
【0019】請求項3に係る本第3発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0020】〔特徴〕上記本第2発明の特徴において、
アクチュエータとして、リンク機構を左右に揺動させる
油圧シリンダを設け、障害物検出手段として、障害物へ
の衝突に伴い変動する油圧シリンダの内圧をパラメータ
として障害物への衝突を検出する圧力センサを備えたも
のを設けてある点にある。
【0021】〔作用〕対地作業装置を自走機体に連結す
るリンク機構の左右揺動により対地作業装置を自走機体
に対して左右に移動させる構成を採用する場合には、対
地作業装置の左右移動に伴い対地作業装置が前後にも移
動し、その結果、対地作業装置が前後方向の外力を受け
た場合、その分力がアクチュエータに伝達される。上記
の点に着目して、本第3発明によるときは、アクチュエ
ータとして、障害物への衝突に伴いその衝突の分力が伝
達されることで内圧が変動する油圧シリンダを設けて、
この内圧の変動を圧力センサで捕捉することにより障害
物を検出するようにしてあるから、圧力センサを設ける
だけで、障害物を検出することができる。
【0022】〔効果〕従って、本第3発明によれば、構
造簡単、安価に障害物検出を行えるようになった。
【0023】請求項4に係る本第4発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0024】〔特徴〕上記本第1発明や本第2発明、本
第3発明の特徴において、障害物検出手段による障害物
検出に基づいて、対地作業装置の障害物への衝突を回避
する方向に対地作業装置を左右移動させるようにアクチ
ュエータを作動させる制御装置を設けてある点にある。
【0025】〔作用〕本第4発明によるときは、障害物
検出に基づいて対地作業装置を障害物回避方向に自動的
に左右移動させるようにしてあるから、衝突回避、或い
は、衝突してもそれによる損傷を軽微にしながらも、人
為操作が不要である。
【0026】〔効果〕従って、本第4発明によれば、障
害物への衝突回避や衝突時の損傷の軽微化を自動化でき
て、障害物への衝突回避や衝突時の損傷の軽微化を確実
に行えるようになった。
【0027】請求項5に係る本第5発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0028】〔特徴〕自走機体に連結した対地作業装置
を自走機体に対して左右に移動させるアクチュエータを
設けてある作業機であって、前記対地作業装置の左右へ
の移動速さを調整自在に構成してある点にある。
【0029】〔作用〕本第5発明によるときは、対地作
業装置の左右への移動速さを調整できるようにしてある
から、運転者の熟練度に応じて移動速さを調整しておく
ことにより、対地作業装置を左右に移動させるための操
作感を熟練度に応じた好適なものにできる。具体的にい
うと、未熟練者の場合には、移動速さを遅くしておくこ
とにより、タイミングを誤って障害物を通過しないうち
に対地作業装置を左右外方に移動操作したとき、対地作
業装置が障害物に衝突するまでの時間を長くできること
で未熟練者がそれに気づいた際の停止操作で障害物に衝
突する前に対地作業装置の移動を停止させることができ
たたり、衝突しても衝撃を小さくすることができる。他
方、熟練者の場合には、移動速さを速くしておくことに
より、操作感を良くして誤操作の発生を少なくして、障
害物への衝突回避性能及び、衝突したときの衝突時間を
短くすることによる損傷軽減性能を向上することができ
る。
【0030】〔効果〕従って、本第5発明によれば、運
転者の熟練度にかかわらず、衝突回避性能や、衝突した
場合の損傷軽減性能を向上できるようになった。
【0031】請求項6に係る本第6発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0032】〔特徴〕自走機体に連結した対地作業装置
を自走機体に対して左右に移動させるアクチュエータを
設けてある作業機であって、前記対地作業装置の左右外
方への移動速さと左右内方への移動速さとを各別に調整
自在に構成してある点にある。
【0033】〔作用〕本第6発明によるときは、対地作
業装置の左右外方への移動速さと左右内方への移動速さ
とを各別に調整できるようにしてあるから、前述の本第
5発明と同様に、運転者の熟練度に応じて移動速さを調
整することにより、対地作業装置を左右に移動させるた
めの操作感を熟練度に応じた好適なものにできることは
もちろん、左右内方への移動速さを左右外方への移動速
さよりも速くなるように調整しておくことにより、タイ
ミングを誤って障害物を通過しないうちに対地作業装置
を左右外方に移動させた場合、対地作業装置が障害物に
衝突するまでに時間が掛かり、運転者が気づいてその左
右外方への移動を障害物に衝突する前に停止したり、速
度が遅いことにより、衝突しても衝撃を小さくすること
ができ、他方、障害物への衝突回避を確実化し易くした
り、衝突した場合に衝突時間を短くして衝突による損傷
を少なくしたりすることができる。
【0034】〔効果〕従って、本第6発明によれば、衝
突回避性能や、衝突した場合の損傷軽減性能を向上でき
るようになった。
【0035】請求項7に係る本第7発明の特徴、作用、
効果は次の通りである。
【0036】〔特徴〕自走機体に連結した対地作業装置
を自走機体に対して左右に移動させるアクチュエータを
設けてある作業機であって、前記対地作業装置の左右外
方への移動速さよりも左右内方への移動速さを速く設定
してある点にある。
【0037】〔作用〕本第7発明によるときは、左右外
方への移動速さを遅くしてあるから、タイミングを誤っ
て障害物を通過しないうちに対地作業装置を左右外方に
移動させた場合、対地作業装置が障害物に衝突するまで
に時間が掛かり、運転者が気づいてその左右外方への移
動を障害物に衝突する前に停止したり、速度が遅いこと
により、衝突しても衝撃を小さくすることができる。他
方、左右内方への移動速さを速くしてあるから、障害物
への衝突回避を確実化し易くしたり、衝突した場合に衝
突時間を短くして衝突による損傷を少なくしたりするこ
とができる。
【0038】〔効果〕従って、本第7発明によれば、衝
突回避性能や、衝突した場合の損傷軽減性能を向上でき
るようになった。
【0039】
【発明の実施の形態】作業機の一例である乗用型の耕耘
機は、図1に示すように、左右一対の操向用の駆動前輪
1と左右一対の駆動後輪2とキャビン3付きの搭乗運転
部4とを備えた乗用型の自走機体5の後部に対地作業装
置の一例である耕耘ロータリー6をリンク機構7を介し
て連結して構成されている。
【0040】前記リンク機構7は、図2〜図4に詳しく
示すように、また、図5にも示すように、3点リンク機
構であって、自走機体5の後部に、耕耘ロータリー連結
用の左右一対のロアーリンク8を連結するとともに、ロ
アーリンク8の後端に装着した耕耘ロータリー6のロア
ーリンク8との枢支連結点周りでの揺動を規制するため
のトップリンク9を連結し、前記左右のロアーリンク8
のそれぞれの対応するものにリフトロッド10を介して
連結する左右一対のリフトアーム11を上下揺動自在に
連結して構成されている。
【0041】前記ロアーリンク8の自走機体5への連結
手段は、ロアーリンク8を自走機体5に対して上下揺動
並びに左右揺動自在に球継手12を介して連結する手段
であり、ロアーリンク8の後端への耕耘ロータリー6の
連結手段は、耕耘ロータリー6をロアーリンク8に対し
て上下揺動並びに左右揺動自在に球継手13を介して連
結する手段である。
【0042】前記トップリンク9の自走機体5への連結
手段は、トップリンク9を自走機体5に対して上下揺動
並びに左右揺動自在に球継手14を介して連結する手段
であり、トップリンク9への耕耘ロータリー6の連結手
段は、耕耘ロータリー6をトップリンク9に対して上下
揺動並びに左右揺動自在に球継手15を介して連結する
手段である。
【0043】前記リフトロッド10のリフトアーム11
への連結手段は、リフトロッド10をリフトアーム11
に対して上下揺動並びに左右揺動自在に球継手16を介
して連結する手段であり、リフトロッド10のロアーリ
ンク8への連結手段は、リフトロッド10をロアーリン
ク8に対して上下揺動並びに左右揺動自在に支軸17を
介して連結する手段である。
【0044】かつ、左右のロアーリンク8は互いに平行
に位置するように配置されている。つまり、左右のロア
ーリンク8と自走機体5と耕耘ロータリー6とからなる
リンク機構は、平行四連リンク機構に構成されている。
【0045】その結果、リンク機構7は、リフトアーム
11を上下に揺動させてロアーリンク8を上下に揺動さ
せることにより、トップリンク9で耕耘ロータリー6の
左右向き軸芯周りの姿勢を規制する状態で耕耘ロータリ
ー6を昇降し、左右のロアーリンク8を左右に一体に揺
動させることにより、トップリンク9及びリフトロッド
10を左右に揺動させつつ耕耘ロータリー6を左右に平
行移動させるように構成されている。
【0046】そして、前記自走機体5には、左右のリフ
トアーム11を一体に上下に揺動駆動する、詳しくは、
圧油供給に伴い耕耘ロータリー6の重量に抗してリフト
アーム11、つまり、耕耘ロータリー6を上昇させ、排
油に伴い耕耘ロータリー6をその重量で下降させる単動
型油圧式のリフトシリンダ18が設けられ、自走機体5
と一方のロアーリンク8との間には、伸縮することによ
り左右のロアーリンク8を一体に左右に揺動駆動するア
クチュエータであるところの複動型油圧式のシフトシリ
ンダ19が介装されており、左右他方のリフトロッド1
0は、伸縮並びに固定自在で伸縮することにより、他方
のリフトアーム11に対して他方のロアーリンク8を上
下に揺動させることで左右のロアーリンク8を上下に相
対揺動させて耕耘ロータリー6を自走機体5に対してロ
ーリングさせる複動型油圧式のローリングシリンダ20
に構成されている。つまり、シフトシリンダ19とロー
リングシリンダ20とは左右に振り分け配置されてお
り、自走機体5の対地ローリング量に応じて耕耘ロータ
リー6を自走機体5に対してローリングさせることによ
り、耕耘ロータリー6の対地ローリング姿勢を一定に維
持できるのである。
【0047】従って、図5の(イ)(ロ)に示すよう
に、リフトロッド10とローリングシリンダ20との長
さが同じで平行に位置していれば、ロアーリンク8を左
右に揺動させての耕耘ロータリー6の左右移動にかかわ
らず、耕耘ロータリー6の対地ローリング姿勢を一定に
維持できるのであるが、図6の(イ)(ロ)に示すよう
に、自走機体5の対地ローリングにかかわらず耕耘ロー
タリー6の対地ローリング姿勢を一定に維持するために
リフトロッド10とローリングシリンダ20との長さが
相違する場合には、ロアーリンク8を左右に揺動させて
耕耘ロータリー6を左右移動させたとき、耕耘ロータリ
ー6が長さの差に応じて自走機体5に対してローリング
し、耕耘ロータリー6の対地ローリング姿勢が変化す
る。
【0048】前記リフトシリンダ18及びシフトシリン
ダ19、ローリングシリンダ20に対する油圧供給回路
は、図7に示すように、自走機体5に搭載のエンジン2
1により駆動される油圧ポンプ22により発生された圧
油を分流するフロープライオリティーバルブ23を設
け、このフロープライオリティーバルブ23からの余剰
流をリフトシリンダ18に供給する余剰流油路L1と、
フロープライオリティーバルブ23からの制御流をシフ
トシリンダ19及びローリングシリンダ20に供給する
制御流油路L2とを設け、前記余剰流油路L1に、上昇
用電磁パイロットバルブUPVのパイロット圧で操作さ
れてリフトシリンダ18を伸長させる圧油供給状態に切
り換わる上昇バルブUVと、下降用電磁パイロットバル
ブDPVのパイロット圧で操作されてリフトシリンダ1
8の短縮を許容する排油状態に切り換わる下降バルブD
Vとを備えた昇降制御バルブ26を介装し、前記制御流
油路L2に、シフトシリンダ19を伸縮並びに固定する
電磁式のシフト制御バルブ24と、ローリングシリンダ
20を伸縮並びに固定する電磁式のローリング制御バル
ブ25とを直列接続する状態で介装して構成されてい
る。
【0049】前記シフト制御バルブ24及びローリング
制御バルブ25並びにリフトシリンダ18に対するリフ
ト制御バルブ26は、図2に示すように、シフト制御バ
ルブ24とリフト制御バルブ26とがシフトシリンダ1
9と左右同じ側にかつローリング制御バルブ25がロー
リングシリンダ20と左右同じ側にそれぞれ位置する状
態に配置して前記リフトシリンダ18のシリンダケース
18Aに取り付けられている。また、油圧供給回路を内
装する回路ケース27もシリンダケース18Aに取り付
けられている。
【0050】かつ、耕耘機には、左右一対のロアーリン
ク8を左右一方側に揺動付勢する付勢手段が設けられて
いる。付勢手段は、左右他方のロアーリンク8と自走機
体5との間に、伸長作動付勢されたガススプリング28
を設けて構成されている。前記ガススプリング28に代
えて、圧縮コイルバネや引っ張りコイルバネを設けて実
施しても良い。
【0051】また、耕耘機には、耕耘ロータリー6の前
方に障害物Cが存在するか否かを検出する障害物検出手
段が設けられている。
【0052】前記障害物検出手段は、耕耘ロータリー6
が障害物Cに衝突すると、リンク機構7を左右に揺動さ
せようとする力が作用し、その結果、シフトシリンダ1
9には衝突時の分力が作用することでシフトシリンダ1
9の内圧が変化することに着目して、障害物Cへの耕耘
ロータリー6の衝突に伴い変動するシフトシリンダ19
の内圧をパラメータとして障害物への衝突を検出する圧
力センサPSを設けることで構成されている。
【0053】前記リフトシリンダ18、シフトシリンダ
19、ローリングシリンダ20に対する操作手段は、図
8に示すように、自走機体5に、昇降操作レバー30
と、シフト操作ダイヤル31と、自走機体5の水平に対
する左右傾き量(ローリング量)を検出するローリング
センサ32とを設け、昇降操作レバー30の昇降操作位
置を検出するポテンショメータ利用の昇降操作位置セン
サ33と、シフト操作ダイヤル31の操作位置を検出す
るポテンショメータ利用の位置センサ34と、リフトア
ーム11の揺動量を耕耘ロータリー6の対機体高さとし
て検出するポテンショメータ利用の対機体高さセンサ3
5と、シフトシリンダ19の伸縮量を耕耘ロータリー6
の対機体左右位置として検出するポテンショメータ利用
の左右位置センサ36と、ローリングシリンダ20の伸
縮量を耕耘ロータリー6の対機体ローリング姿勢として
検出するポテンショメータ利用のローリング姿勢センサ
37と、耕耘ロータリー6の対地ローリング姿勢を設定
するポテンショメータ利用のダイヤル式のローリング姿
勢設定器38と、耕耘ロータリー6の後ろカバー6Aの
揺動姿勢をもって耕深を検出するポテンショメータ利用
の耕深センサ39と、ポテンショメータ利用の耕深設定
器40と、ポテンショメータ利用のダイヤル式のシフト
速さ設定器60とを設け、各センサ及び各設定器の出力
に基づいてリフト制御バルブ26・シフト制御バルブ2
4・ローリング制御バルブ25を制御するマイクロコン
ピュータ利用の制御装置41を設けて構成されている。
【0054】前記制御装置41は、リンク機構7の特性
に起因してロアーリンク8(耕耘ロータリー6)の左右
移動に伴いローリングする耕耘ロータリー6を設定対地
ローリング姿勢に補正するための補正量のデータを備え
ており、この制御装置41は、図8に示すように、次の
〈1〉〜〈7〉の制御手段を備えている。
【0055】〈1〉昇降操作レバー30の操作位置に対
応する対機体高さ位置に耕耘ロータリー6が昇降位置す
るように、つまり、昇降操作位置センサ33の出力と対
機体高さセンサ35の出力とが合致するように、リフト
制御バルブ26を制御する昇降制御手段C1。
【0056】〈2〉昇降操作レバー30を作業位置に操
作したとき、耕深が設定耕深となるように、つまり、耕
深センサ39の出力と耕深設定器40の出力とが合致す
るように、リフト制御バルブ26を制御する自動耕深制
御手段C2。
【0057】〈3〉シフト操作ダイヤル31の操作位置
に対応する左右位置に耕耘ロータリー6がシフト位置す
るように、つまり、操作位置センサ34の出力と左右位
置センサ36の出力とが合致するように、シフト制御バ
ルブ24を制御するシフト制御手段C3。
【0058】〈4〉耕耘ロータリー6の対地ローリング
姿勢が設定姿勢となるように、ローリングセンサ32の
出力とローリング姿勢センサ37の出力とローリング姿
勢設定器38の出力とに基づいてローリング制御バルブ
25を制御する自動ローリング制御手段C4。
【0059】〈5〉耕耘ロータリー6の対地ローリング
姿勢が設定姿勢となるように、左右位置センサ36の出
力と補正量のデータとに基づいてローリング制御バルブ
25を制御する補正ローリング制御手段C5。
【0060】〈6〉圧力センサPSにより耕耘ロータリ
ー6の障害物Cへの衝突が検出されたとき、操作位置セ
ンサ34に優先して、耕耘ロータリー6が障害物を回避
する左右内方にシフト移動するように、シフト制御バル
ブ24を制御する回避シフト制御手段C6。
【0061】〈7〉シフト速さ設定器60による設定速
さとなるようにシフト制御バルブ24の開度を制御する
シフト速さ制御手段C7。
【0062】従って、図9の(イ)(ロ)に示すよう
に、支柱などの障害物Cが存在するハウス内際を耕耘す
る際、自走機体5を障害物Cに当たらない走行径路上に
位置させた状態で耕耘ロータリー6がハウス内際を移動
するように耕耘ロータリー6を自走機体5に対して左右
に移動位置させ、この状態で耕耘作業を行い、耕耘ロー
タリー6が支柱Cに達する前に、耕耘ロータリー6を障
害物Cに当たらない位置まで左右移動させ、障害物Cを
通過後、耕耘ロータリー6をハウス内際側に左右移動さ
せることにより、自走機体5を操向させることなく、ハ
ウス内際のうち障害物Cを避けた箇所を耕耘することが
できるのである。そして、図6の(イ)(ロ)(ハ)に
示すように、前記〈5〉の制御により、耕耘ロータリー
6の左右移動にかかわらず、耕耘ロータリー6の対地ロ
ーリング姿勢が設定姿勢に維持されるから、良好な耕耘
を行えるのであり、耕耘ロータリー6が障害物Cに衝突
した際、耕耘ロータリー6を左右内方に自動的に回避シ
フト移動させるようにしてあるから、衝突による耕耘ロ
ータリー6の損傷を軽減でき、耕耘ロータリー6の左右
シフト移動速さを調整自在としてあるから、運転者の熟
練度に応じて左右シフト移動速さを調整することによ
り、熟練度に応じた操作感を現出できることで誤操作を
抑制して、耕耘ロータリー6を適切なタイミングで左右
シフト移動させて、障害物Cの前後際近くまで耕耘で
き、耕耘残しを少なくすることできる。
【0063】〔別実施形態〕上記実施の形態において、
図10に示すように、シフト速さ設定器60に代えて、
対地作業装置6の左右移動範囲の中央から左右外方への
シフト移動速さを調整設定するポテンショメータ利用の
外方シフト速さ設定器61aと、対地作業装置6の左右
移動範囲の左右外方側から中央に向かう左右内方へのシ
フト移動速さを調整設定するポテンショメータ利用の内
方シフト速さ設定器61bとを設け、左右外方にシフト
移動するときは外方シフト速さ設定器61aによる設定
速さとなるようにシフト制御バルブ24の開度を制御す
るとともに左右内方にシフト移動するときは内方シフト
速さ設定器61bによる設定速さとなるようにシフト制
御バルブ24の開度を制御するようにシフト速さ制御手
段C7を構成する。つまり、対地作業装置6の左右外方
への移動速さと左右内方への移動速さとを各別に調整自
在に構成したものである。
【0064】上記実施の形態において、図11に示すよ
うに、シフト速さ設定器60に代えて、対地作業装置6
の左右移動範囲の中央から左右外方へのシフト移動速さ
を設定するポテンショメータ利用の外方シフト速さ設定
器62aと、対地作業装置6の左右移動範囲の左右外方
側から中央に向かう左右内方へのシフト移動速さを設定
するポテンショメータ利用の内方シフト速さ設定器62
bとを設け、内方シフト速さ設定器62bによる設定速
さを外方シフト設定器62aによる設定速さよりも速く
設定し、左右外方にシフト移動するときは外方シフト速
さ設定器61aによる設定速さとなるようにシフト制御
バルブ24の開度を制御するとともに左右内方にシフト
移動するときは内方シフト速さ設定器61bによる設定
速さとなるようにシフト制御バルブ24の開度を制御す
るようにシフト速さ制御手段C7を構成する。つまり、
対地作業装置6の左右外方への移動速さよりも左右内方
への移動速さを速くなるように構成したものである。
【0065】上記実施の形態では、障害物検出手段とし
て、圧力センサPSで障害物Cを検出する手段を示した
が、障害物検出手段としては、超音波センサ、赤外線セ
ンサなどの無接触センサで対地作業装置6が障害物Cに
衝突する前に障害物Cを検出する手段であっても良い。
【0066】上記実施の形態では、障害物検出手段の障
害物検出に基づいて、対地作業装置6を自動的に回避移
動させるようにしたが、障害物検出手段の障害物検出に
基づいて作動する警報装置を設け、この警報装置による
警報に基づいて人為操作で対地作業装置6を回避移動さ
せるようにして実施しても良い。
【0067】上記実施の形態では、対地作業装置6を左
右に移動させるアクチュエータ19として、油圧シリン
ダを示したが、アクチュエータとしては、電動シリンダ
などであっても良い。
【0068】対地作業装置6は耕耘ロータリー、つま
り、耕耘装置以外のものであっても良い。
【0069】障害物Cとしては、支柱の他に、果樹園な
どにおける樹木などを挙げることができる。
【0070】本発明は各種作業機に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】耕耘機の側面図
【図2】自走機体後部の切り欠き背面図
【図3】リンク機構の側面図
【図4】リンク機構の平面図
【図5】シフト動作を示す概略斜視図
【図6】シフト移動に伴うリンク機構の動作を示す概略
背面図
【図7】油圧回路図
【図8】制御ブロック図
【図9】耕耘作業形態を示す概略平面図
【図10】別実施形態を示す制御ブロック図
【図11】別実施形態を示す制御ブロック図
【符号の説明】
5 自走機体 6 対地作業装置 7 リンク機構 19 シフトシリンダ PS 圧力センサ C6 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳原 克己 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B043 AA10 AB15 AB19 BA02 BB03 DB18 DC03 2B304 KA02 KA11 KA16 LA02 LA06 LB05 LB15 MA13 MC01 MC12 MD04 PD34 QB24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走機体に連結した対地作業装置を自走
    機体に対して左右に移動させるアクチュエータを設けて
    ある作業機であって、前記対地作業装置の前方に障害物
    が存在するか否かを検出する障害物検出手段を設けてあ
    る作業機。
  2. 【請求項2】 対地作業装置を自走機体に対して左右に
    移動自在に連結する手段が、対地作業装置を自走機体に
    連結するリンク機構を左右に揺動自在に構成する手段で
    ある請求項1記載の作業機。
  3. 【請求項3】 アクチュエータとして、リンク機構を左
    右に揺動させる油圧シリンダを設け、障害物検出手段と
    して、障害物への衝突に伴い変動する油圧シリンダの内
    圧をパラメータとして障害物への衝突を検出する圧力セ
    ンサを備えたものを設けてある請求項2記載の作業機。
  4. 【請求項4】 障害物検出手段による障害物検出に基づ
    いて、対地作業装置の障害物への衝突を回避する方向に
    対地作業装置を左右移動させるようにアクチュエータを
    作動させる制御装置を設けてある請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の作業機。
  5. 【請求項5】 自走機体に連結した対地作業装置を自走
    機体に対して左右に移動させるアクチュエータを設けて
    ある作業機であって、前記対地作業装置の左右への移動
    速さを調整自在に構成してある作業機。
  6. 【請求項6】 自走機体に連結した対地作業装置を自走
    機体に対して左右に移動させるアクチュエータを設けて
    ある作業機であって、前記対地作業装置の左右外方への
    移動速さと左右内方への移動速さとを各別に調整自在に
    構成してある作業機。
  7. 【請求項7】 自走機体に連結した対地作業装置を自走
    機体に対して左右に移動させるアクチュエータを設けて
    ある作業機であって、前記対地作業装置の左右外方への
    移動速さよりも左右内方への移動速さを速く設定してあ
    る作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107627957A (zh) * 2016-07-19 2018-01-26 株式会社久保田 作业车
KR101826292B1 (ko) * 2015-12-15 2018-02-07 주식회사 그린맥스 자동 이동제어식 로터베이터

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KR101826292B1 (ko) * 2015-12-15 2018-02-07 주식회사 그린맥스 자동 이동제어식 로터베이터
CN107627957A (zh) * 2016-07-19 2018-01-26 株式会社久保田 作业车
CN107627957B (zh) * 2016-07-19 2022-06-28 株式会社久保田 作业车

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