JP2000041353A - 回転電機のステータ - Google Patents

回転電機のステータ

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JP2000041353A
JP2000041353A JP10206245A JP20624598A JP2000041353A JP 2000041353 A JP2000041353 A JP 2000041353A JP 10206245 A JP10206245 A JP 10206245A JP 20624598 A JP20624598 A JP 20624598A JP 2000041353 A JP2000041353 A JP 2000041353A
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JP
Japan
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coil
stator
electromagnetic steel
insulating
slot
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JP10206245A
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English (en)
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Yukimasa Nishide
行正 西出
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルで発生する熱をステータ外部に効率的
に放熱することができる回転電機のステータを提供す
る。 【解決手段】 複数の電磁鋼板14を積層する時に当該
電磁鋼板14の間に所定間隔で絶縁プレート18を挿入
する。この絶縁プレート18はステータコア12のスロ
ット内壁面に沿って突出部18aを形成可能で、装着さ
れるコイル16と前記スロットの内壁面との間にコイル
16側に開放口を有する空間20を形成する。空間20
はコイル16に対して開放されているので、コイル16
に絶縁樹脂22を含浸させることにより、コイル16と
スロットとの間にも容易に絶縁樹脂22を注入すること
が可能になり、ステータ内部の空気層を排除し、コイル
16の熱をステータ外部に効率よく放熱することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機のステー
タ、特に放熱性を向上することのできる回転電機のステ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モータ等の回転電機のステータ
は、ポンチプレス加工等によって形成された平板状の電
磁鋼板を複数枚積層して形成されるステータコアに、ロ
ータを回転させるための回転磁界を発生する複数のコイ
ルを配置して構成される。
【0003】図4は、従来のステータコアを構成する電
磁鋼板100の平面図である。この電磁鋼板100は、
略環状を呈し、内周部には複数のティース形成部100
aが等間隔で形成され、当該ティース形成部100aに
挟まれた部分がコイルの配置されるスロット形成部10
0bになっている。通常、前記電磁鋼板100を図5に
示すように複数枚積層して積層体とした後、この積層体
の例えば外周部の所定の位置に積層方向に沿ったスポッ
ト溶接を施して、ステータコア102とする。
【0004】完成したステータコア102のスロットに
は、別工程で巻回形成されたり、直接ステータコア10
2のティースに巻回されるコイル104が配置される。
コイル104には絶縁樹脂(例えば、ワニスやエポキ
シ)106が含浸され、コイル104の絶縁が確保され
る。
【0005】なお、前述したように、電磁鋼板100は
ポンチプレス加工等によって形成されるため、加工端面
(特にスロットを構成する部分)にはバリが残っている
ことが多い。そのため、スロットにコイル104を配置
する時に、コイル104を構成する電線材の絶縁被覆が
前記バリによって傷つけられ、絶縁破壊を起こす危険が
ある。そのため、通常、スロット部分を覆うように、絶
縁紙108を配置している。この絶縁紙108が配置さ
れることによって、コイル104と電磁鋼板100のバ
リが直接接触することが防止され、前述のような絶縁破
壊等の不具合を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ステータコア
102は、前述したようにプレス加工して形成した平板
状の電磁鋼板100を複数枚積層して形成するため、加
工部に残るバリにより積層を完全に密着して行うことが
困難であると共に、図6に示すように、各電磁鋼板10
0の端面を完全に揃えた状態で積層することは困難であ
る。その結果、積層面には凹凸部が形成され、絶縁紙1
08との間に空気層110が形成されてしまう。
【0007】回転電機が動作する場合、コイル104部
分が発熱する。コイル104の温度上昇はコイル抵抗の
上昇を招き効率の低下につながる。従って、コイル10
4の放熱は十分かつ確実に行う必要がある。しかし、前
記空気層110が断熱層として機能してしまうため放熱
を阻害してしまうという問題がある。前述したように、
コイル104には絶縁樹脂106が含浸されるが、前記
絶縁紙108が存在するため前記空気層110を埋める
ことはできない。特開昭57−122645号公報等に
は多孔質の絶縁紙を使用し、絶縁樹脂の含浸率を向上さ
せる構成が開示されているが、絶縁紙が存在するため十
分な絶縁樹脂を含浸させることは困難であり、ステータ
コアとコイルとの間に形成される空気層を完全に排除す
ることは困難であり、ステータ外部にコイルの熱を放熱
することが困難であるという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、ステータコアとコイルとの間
に形成される空気層を完全に排除し、ステータ外部にコ
イルの熱を効率的に放熱することができる回転電機のス
テータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、第1の発明は、複数の電磁鋼板を積層して
形成されるステータコアのスロットにコイルを装着して
形成する回転電機のステータにおいて、積層される前記
電磁鋼板の間に所定間隔で挿入可能で前記ステータコア
のスロット内壁面に沿って突出部を形成可能なプレート
であって、装着されるコイルと前記スロットの内壁面と
の間に所定の空間を形成する絶縁プレートと、少なくと
も前記絶縁プレートによって形成される空間に注入され
る絶縁樹脂と、を含むことを特徴とする。
【0010】ここで、絶縁プレートは、少なくとも回転
電機の使用に耐え得る耐熱性と回転電機組立時に突出部
の形状を維持できる強度を有する材料で形成され、電磁
鋼板の積層途中に任意に挿入される。
【0011】この構成によれば、絶縁プレートによって
ステータコアのスロット内壁面とコイルとの間に形成さ
れる空間はコイルに対して開放された空間になるので、
コイル側に絶縁樹脂を注入することによりコイルとスロ
ットとの間にも容易に絶縁樹脂を注入することが可能に
なり、電磁鋼板の積層状態に関係なくステータ内部の空
気層を排除することが可能になり、コイル及びその周辺
の熱をステータ外部に効率よく放熱することができる。
また、絶縁プレートの突起部によってステータコアとコ
イルとは直接接触しないため製造時等にステータコアの
バリ等によりコイルの絶縁被覆を破壊してしまうことが
ない。
【0012】また、上記目的を達成するために、第2の
発明は、第1の発明において、前記絶縁プレートの突出
部は、電磁鋼板積層方向に複数の貫通孔を有しているこ
とを特徴とする。
【0013】この構成によれば、前記貫通孔を介して、
絶縁樹脂が電磁鋼板の下層側にも容易に注入できるの
で、短時間で放熱性に優れた回転電機のステータを得る
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。
【0015】図1は、本実施形態の回転電機のステータ
10の構成を模式的に示した断面図である。ステータ1
0のステータコア12を構成する電磁鋼板14は、従来
と同様にポンチプレス等により平板状の材料から図4に
示すような所定形状に加工される。また、コイル16も
従来と同様に、別工程で所定形状に巻回されたり、ステ
ータコアのティースに直接巻回されることにより形成さ
れる。
【0016】本実施形態の特徴的事項は、電磁鋼板14
を積層する時に、ステータコアのスロット内壁面に突出
部を形成可能な絶縁プレートを所定間隔で挟み込み、当
該突出部によって、スロットに装着されるコイルとステ
ータコアとの間に所定の空間を形成し、さらに形成され
た空間に絶縁樹脂を注入するところである。
【0017】前記電磁鋼板14の間に挿入される絶縁プ
レート18は、電磁鋼板14と類似の略環状形状を呈す
る板状の部品である。しかし、スロット形成部(凹形
状)が電磁鋼板14のスロット形成部よりも小さく形成
されている。つまり、電磁鋼板14に絶縁プレート18
を混ぜて積層したときに、図1に示すように、スロット
内周面から所定量突出した突出部18aを形成すること
が可能となる。
【0018】前記絶縁プレート18は、回転電機の駆動
時に上昇し得る温度、例えば180℃程度の耐熱性を有
すると共に、電磁鋼板14の積層時の積層圧力及びコイ
ル16の装着時に受ける圧力等に耐え得る強度を有して
いることが好ましく、例えば、PPS(ポリフェニレン
サルファイド)等のプラスチックが好ましい。また、絶
縁プレート18の厚みは、材料の固有強度にもよるが、
電磁鋼板14と同等またはそれ以上が好ましく、例え
ば、電磁鋼板14が0.3mmの場合、絶縁プレート1
8は0.5mm程度が好ましい。また、突出部18aの
突出量は、電磁鋼板14を積層した時の当該電磁鋼板1
4の積層面の凹凸量より大きな量、例えば0.5mm程
度が好ましい。また、絶縁プレート18の挿入間隔は任
意であり、ステータコア12に装着するコイル16が撓
んだ時に、隣接する絶縁プレート18間に入り込まない
間隔を選択することが望ましい。つまり、装着するコイ
ル16の剛性に応じて間隔を選択し、撓んだコイル16
と電磁鋼板14とが接触しない程度の間隔を選択するこ
とが好ましい。
【0019】このように構成される絶縁プレート18は
電磁鋼板14の積層時に所定間隔で挟み込まれ、電磁鋼
板14及び絶縁プレート18を図1に示すように溶接接
合してステータコア12を形成する。その結果、スロッ
トにコイル16を装着した時に、図2に示すように、コ
イル16は絶縁プレート18の突出部18aで所定間隔
で支持され、当該コイル16は直接電磁鋼板14に接触
することが防止される。また、絶縁プレート18の突出
部18aによって形成される空間20は、コイル16に
対して開放口を有することになる。従って、コイル16
に対して、従来と同様にワニスやエポキシ等の絶縁樹脂
22を含浸することによって、容易に空間20にも絶縁
樹脂22を注入することができる。空間20に進入した
絶縁樹脂22は空間20を完全に満たすと共に、積層さ
れた電磁鋼板14の間(バリにより形成された隙間)に
も容易に進入することができる。
【0020】この状態で、絶縁樹脂22を硬化させるこ
とにより、コイル16とステータコア12とは空気層を
形成することなく絶縁樹脂22によって完全に一体化さ
れる。ここで、ワニスやエポキシ等の絶縁樹脂22で構
成される層は、空気層に比べて熱伝導率に優れているの
で、コイル16で発生した熱をステータ(ステータコア
12)の外部に効率よく放熱することができる。なお、
図5に示す従来の構成に比べて、本実施形態の構成は、
ステータ全体として熱抵抗が1/10程度に減少する。
【0021】また、前記絶縁プレート18の突出部18
aには、図3に示すように、積層方向に貫通した貫通孔
24を設けてもよい。この貫通孔24を設けることによ
って、空間20に対する絶縁樹脂22の進入は、コイル
16側からのみならず、隣接する空間20間でも可能に
なり、よりスムーズかつ確実に空間20に絶縁樹脂22
を注入することができる。また、絶縁樹脂22の含浸注
入を実質的な真空状態中で行うことによって、より確実
な含浸注入が可能になり、ステータ内の空気層(ボイ
ド)等を確実に排除し、放熱効率を向上することができ
る。
【0022】本実施形態では、ステータコアを形成する
電磁鋼板が略リング状を呈し、絶縁プレートもそれに類
似する略リンク形状を呈する場合を説明したが、電磁鋼
板を複数のピースに分割して、各ピースが1個ら数個の
ティースを有するようにして、積層後に各ピースを組み
合わせてリング状にステータコアにする、いわゆる分割
ステータコアにも本実施形態は適用可能であり絶縁プレ
ートも各ピースに対応する形状に形成される。分割ステ
ータコアを利用することにより、コイルの装着がより容
易になる。
【0023】なお、各電磁鋼板14は従来も個々に絶縁
被膜を有しているので、積層時に絶縁プレート18を介
在させることは、ステータコアとしての機能を阻害する
ものではない。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、電磁鋼板を積層すると
きにスロット内周面に突出部を形成可能な絶縁プレート
を所定間隔で挟み込むことにより、ステータコアとコイ
ルとの間に、前記コイル側に開放した空間を形成し、コ
イル側に絶縁樹脂を注入することによりコイルとスロッ
トとの間にも容易に絶縁樹脂を注入することが可能にな
り、ステータ内部の空気層を排除することが可能にな
る。その結果、コイルの熱をステータ外部に効率よく放
熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の回転電機のステータの構
成を模式的に示す断面図である。
【図2】 本発明の実施形態の回転電機のステータの絶
縁プレート挿入部分を説明する説明図である。
【図3】 本発明の実施形態の回転電機のステータの絶
縁プレートの他の形態を説明する説明図である。
【図4】 ステータコアを構成する電磁鋼板の平面図で
ある。
【図5】 従来の回転電機のステータの構成を模式的に
示す断面図である。
【図6】 従来の回転電機のステータの絶縁紙挿入部分
の拡大図である。
【符号の説明】
10 ステータ、12 ステータコア、14 電磁鋼
板、16 コイル、18絶縁プレート、18a 突出
部、20 空間、22 絶縁樹脂。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電磁鋼板を積層して形成されるス
    テータコアのスロットにコイルを装着して形成する回転
    電機のステータにおいて、 積層される前記電磁鋼板の間に所定間隔で挿入可能で前
    記ステータコアのスロット内壁面に沿って突出部を形成
    可能なプレートであって、装着されるコイルと前記スロ
    ットの内壁面との間に所定の空間を形成する絶縁プレー
    トと、 少なくとも前記絶縁プレートによって形成される空間に
    注入される絶縁樹脂と、 を含むことを特徴とする回転電機のステータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステータにおいて、 前記絶縁プレートの突出部は、電磁鋼板積層方向に複数
    の貫通孔を有していることを特徴とする回転電機のステ
    ータ。
JP10206245A 1998-07-22 1998-07-22 回転電機のステータ Pending JP2000041353A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449469B1 (ko) * 2001-03-15 2004-09-18 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 회전전기의 고정자 및 그의 제조방법
JP2005151741A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Japan Servo Co Ltd 永久磁石形ステッピングモータ
US9543064B2 (en) 2011-07-26 2017-01-10 Siemens Aktiengesellschaft Electric machine having a low-mass design in magnetically active parts

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KR100449469B1 (ko) * 2001-03-15 2004-09-18 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 회전전기의 고정자 및 그의 제조방법
JP2005151741A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Japan Servo Co Ltd 永久磁石形ステッピングモータ
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