JP2000040616A - リング状永久磁石の配向装置と着磁装置 - Google Patents

リング状永久磁石の配向装置と着磁装置

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JP2000040616A
JP2000040616A JP10223649A JP22364998A JP2000040616A JP 2000040616 A JP2000040616 A JP 2000040616A JP 10223649 A JP10223649 A JP 10223649A JP 22364998 A JP22364998 A JP 22364998A JP 2000040616 A JP2000040616 A JP 2000040616A
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ring
permanent magnet
cylindrical
shaped
yoke
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JP10223649A
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English (en)
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Atsushi Kawamoto
淳 川本
Yoshihiro Tsuboi
義博 坪井
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小径なリング状永久磁石に対しても精度よく
径方向へ配向若しくは着磁できる量産性良好な配向装置
と着磁装置を提供すること。 【解決手段】 この配向装置100は、円筒部11と円筒部
の下方側端部に設けられた円形状の底面部12と底面部中
央に垂設された円柱状中心部13と円筒部の上方側端部に
設けられたリング状上面部14を有するヨーク部1と、リ
ング状上面部の中央開放縁部と対向した円柱状中心部外
周面とで形成される隙間に配置されたキャビティ4と、
円筒部外周面に巻回された外側コイル2と、円筒部内周
面に沿って配置され外側コイルに流される電流とは逆向
きの電流が流される空芯コイル3を備え、外側コイルと
空芯コイルで発生した磁界をヨーク部におけるリング状
上面部の中央開放縁部から対向する円柱状中心部へ向け
導いてキャビティ内に収容された磁性粉に対しその外周
面側から中心部へ向けて磁界を印加するようにしたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁石形成中におけ
るリング状永久磁石の各磁性粉の磁化容易軸を径方向へ
揃えるリング状永久磁石の配向装置と、リング状永久磁
石の磁化の向きが径方向に揃うように着磁するリング状
永久磁石の着磁装置に係り、特に、小さな直径のリング
状永久磁石に対しても精度よく径方向へ配向若しくは着
磁できるリング状永久磁石の配向装置と着磁装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10(A)(B)に示すように永久磁
石を構成する各磁性粉の磁化容易軸が径方向に揃えられ
たラジアル異方性のリング状永久磁石、あるいは、磁化
の向きを径方向に揃えたリング状永久磁石が例えば多極
磁石として利用されている。
【0003】ところで、磁性粉の磁化容易軸を径方向に
揃えるリング状永久磁石の配向装置あるいは磁化の向き
が径方向に揃うように着磁するリング状永久磁石の着磁
装置としては、従来、図11に示した反発ラジアル方式
の装置と図12に示した軸方向ラジアル方式の装置が知
られている。
【0004】すなわち、上記反発ラジアル方式の配向若
しくは着磁装置は、図11に示すように同じ大きさの2
つの空芯コイルb1、b2をその各々の中心軸が揃うように
対向して配置し、かつ、2つの上記空芯コイルb1、b2に
対し互いに逆向きの電流を流してその反発磁界がラジア
ル方向(すなわち径方向)に向くように設定した装置で
ある。そして、上記空芯コイルb1、b2の隙間部にリング
形状を有するキャビティc若しくは予め成形されたリン
グ状永久磁石dが配置され、これ等キャビティc若しく
はリング状永久磁石dに対し上記反発磁界を印加させて
リング状永久磁石の配向若しくは着磁を行うものであ
る。
【0005】一方、軸方向ラジアル方式の配向若しくは
着磁装置は、図12に示すように図示した方向の電流が
流される1つの空芯コイルbと、この空芯コイルb内一
方の端部側に配置された図13に示す円筒形ヨークe1
と、空芯コイルb内他方の端部側で上記円筒形ヨークe1
の開口部に対向して配置された丸棒状の中心ヨークe2と
で主要部が構成され、上記空芯コイルbで発生した磁界
を円筒形ヨークe1と中心ヨークe2を介して空芯コイルb
内中央に導くように設定した装置である。そして、上記
円筒形ヨークe1と中心ヨークe2の隙間部にリング形状を
有するキャビティc若しくは予め成形されたリング状永
久磁石dが配置され、これ等キャビティc若しくはリン
グ状永久磁石dに対し上記磁界を印加させてリング状永
久磁石の配向若しくは着磁を行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記反発ラ
ジアル方式の配向若しくは着磁装置においては2つの空
芯コイルb1、b2間で発生しキャビティc若しくはリング
状永久磁石dの内側から外側へ向かうラジアル方向の磁
界を利用してリング状永久磁石の配向若しくは着磁を行
う構造のため、上記空芯コイルb1、b2の径寸法はキャビ
ティc若しくはリング状永久磁石dの径寸法より小さく
設定することを要する。
【0007】すなわち、空芯コイルb1、b2の径寸法をキ
ャビティc若しくはリング状永久磁石dの径寸法より大
きく設定した場合、図14に示すように上記ラジアル方
向の磁界を有効に利用できなくなりリング状永久磁石の
配向若しくは着磁が行えなくなるからである。他方、小
径のキャビティc若しくはリング状永久磁石dの寸法に
合わせて空芯コイルb1、b2の径寸法を小さく設定した場
合、配向若しくは着磁に十分な磁界を発生させるに必要
な電流が流せなくなるため、配向若しくは着磁装置とし
ての機能を果たすことが困難となる。
【0008】このため、反発ラジアル方式の配向若しく
は着磁装置においては、小さな直径のリング状磁石に対
し精度よくその径方向へ配向若しくは着磁することが困
難な問題点を有していた。
【0009】一方、軸方向ラジアル方式の配向若しくは
着磁装置においては、図12に示すようにキャビティc
若しくはリング状永久磁石dの外側から内側へ向かうラ
ジアル方向の磁界を利用してリング状永久磁石の配向若
しくは着磁を行う構造のため小径のリング状磁石に対し
ても配向若しくは着磁操作は可能である。
【0010】しかし、この軸方向ラジアル方式の配向若
しくは着磁装置においては空芯コイルbの長さ方向に沿
って配置された円筒形ヨークe1と中心ヨークe2を介して
空芯コイルb内中央に磁界が導かれる構造のため、キャ
ビティc若しくはリング状永久磁石dに対し図12に示
すように磁束が傾いて流れてしまいこれに起因して配向
若しくは磁化の向きも曲り易い問題点を有していた。
【0011】尚、反発ラジアル方式の配向若しくは着磁
装置においては、近年、図15〜図16に示すように空
芯コイルb1、b2間で発生した反発磁界をキャビティc若
しくはリング状永久磁石d側に導くためのヨーク、すな
わち、リング状ヨークf1とこの開口部に先端が相対向さ
れた丸棒状の中心ヨークf2、f3を配置した装置も開発さ
れているが、利用できる磁界は全体の一部でロスが多
く、かつ、構造が複雑になる分製造コストが割高とな
り、更に量産性に劣る別の問題を有していた。
【0012】本発明はこの様な問題点に着目してなされ
たもので、その課題とするところは、小さな直径を有す
るリング状永久磁石に対しても精度よく径方向へ配向若
しくは着磁できかつ量産性良好なリング状永久磁石の配
向装置と着磁装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、リング形状を有するキャビティ内に収容され
た磁石成形中における磁性粉に対し径方向の磁界を印加
し、成形されたリング状永久磁石の各磁性粉における磁
化容易軸を径方向へ揃えるリング状永久磁石の配向装置
を前提とし、円筒部と、この円筒部の下方側端部に設け
られ下方側開放面を閉じる円形状の底面部と、この底面
部中央に垂設されその先端部が上記円筒部の上方側端部
より上方へ伸びる円柱状中心部と、上記円筒部の上方側
端部に設けられ上方側開放面をその中央の一部を除き閉
じるリング状上面部を有するヨーク部と、このヨーク部
におけるリング状上面部の中央開放縁部とこの中央開放
縁部に対向した上記円柱状中心部の外周面とで形成され
る隙間に配置されたリング形状を有するキャビティと、
上記ヨーク部における円筒部外周面に巻回された外側コ
イルと、上記ヨーク部における円筒部内周面に沿って配
置されかつ外側コイルに流される電流とは逆向きの電流
が流される空芯コイルとを備え、外側コイルと空芯コイ
ルで発生した磁界を上記ヨーク部におけるリング状上面
部の中央開放縁部からこれに対向する円柱状中心部へ向
け導いて、上記キャビティ内に収容された磁性粉に対し
キャビティ外周面側からその中心部へ向けて磁界を印加
するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】この請求項1記載の発明に係るリング状永
久磁石の配向装置によれば、外側コイルと空芯コイルで
発生した磁界をヨーク部におけるリング状上面部の中央
開放縁部からこれに対向する円柱状中心部へ向け導い
て、キャビティ内に収容された磁性粉に対しキャビティ
外周面側からその中心部へ向けて磁界を印加するように
なっているため上記軸方向ラジアル方式の従来装置と較
べて配向の向きが曲がることがない。
【0015】従って、成形されたリング状永久磁石の各
磁性粉における磁化容易軸を径方向へ高い精度で揃える
ことが可能となる。
【0016】また、上記リング状上面部の中央開放縁部
とこの中央開放縁部に対向した上記円柱状中心部の外周
面とで形成される隙間の大きさを適宜調整することで上
記キャビティの径寸法を任意の大きさに設定することが
可能となる。
【0017】従って、上記反発ラジアル方式の従来装置
と較べて空芯コイルの径に制約されることなくキャビテ
ィの径寸法を任意に設定できるため、小さな直径を有す
るリング状永久磁石に対しても精度よく径方向へ配向さ
せることが可能となる。
【0018】更に、この請求項1に係るリング状永久磁
石の配向装置においては、上記外側コイルと空芯コイル
で発生した磁界がヨーク部の円筒部、リング状上面部、
円柱状中心部および底面部に導かれ、上記ヨーク部内に
おいて略閉じられた磁気回路を構成している。
【0019】従って、リング状ヨークと2本の中心ヨー
クを組込んだ上記反発ラジアル方式の従来装置と較べロ
スが少なくなり、外側コイルと空芯コイルで発生した磁
界を無駄なく有効に利用することが可能となる。
【0020】次に、請求項2に係る発明はより良好な磁
気回路を構成させて磁界の有効利用を更に改善した発明
に関する。
【0021】すなわち、請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明に係るリング状永久磁石の配向装置を前提
とし、上記円筒部内における円柱状中心部の外周面に巻
回されかつ空芯コイルに流される電流と同一向きの電流
が流される内側コイルが設けられていることを特徴とす
るものである。
【0022】この請求項2記載の発明に係るリング状永
久磁石の配向装置によれば、円柱状中心部の外周面に巻
回されかつ空芯コイルに流される電流と同一向きの電流
が流される内側コイルの作用により、上記リング状上面
部の中央開放縁部から円柱状中心部へ向けて導かれた磁
界がこの円柱状中心部から底面部へより導かれ易くな
る。
【0023】従って、より完全な閉じられた磁気回路を
構成させることができ磁界の有効利用を更に改善させる
ことが可能となる。
【0024】次に、請求項3〜請求項5に係る発明はリ
ング状永久磁石の着磁装置に関するものである。
【0025】すなわち、請求項3に係る発明は、リング
状永久磁石に対し径方向の磁界を印加してリング状永久
磁石の磁化の向きが径方向に揃うように着磁するリング
状永久磁石の着磁装置を前提とし、円筒部と、この円筒
部の下方側端部に設けられ下方側開放面を閉じる円形状
の底面部と、この底面部中央に垂設されその先端部が上
記円筒部の上方側端部より上方へ伸びる円柱状中心部
と、上記円筒部の上方側端部に設けられ上方側開放面を
その中央の一部を除き閉じるリング状上面部を有するヨ
ーク部と、このヨーク部におけるリング状上面部の中央
開放縁部とこの中央開放縁部に対向した上記円柱状中心
部の外周面とで形成される隙間に配置されたリング状永
久磁石の収容部と、上記ヨーク部における円筒部外周面
に巻回された外側コイルと、上記ヨーク部における円筒
部内周面に沿って配置されかつ外側コイルに流される電
流とは逆向きの電流が流される空芯コイルとを備え、外
側コイルと空芯コイルで発生した磁界を上記ヨーク部に
おけるリング状上面部の中央開放縁部からこれに対向す
る円柱状中心部へ向け導いて、上記収容部に収容された
リング状永久磁石に対し収容部外周側からその中心部へ
向けて磁界を印加するようにしたことを特徴とし、ま
た、請求項4に係る発明は、請求項3記載の発明に係る
リング状永久磁石の着磁装置を前提とし、上記円筒部内
における円柱状中心部の外周面に巻回されかつ空芯コイ
ルに流される電流と同一向きの電流が流される内側コイ
ルが設けられていることを特徴とするものである。
【0026】そして、請求項3〜請求項4記載の発明に
係るリング状永久磁石の着磁装置によれば、請求項1〜
請求項2記載の発明に係るリング状永久磁石の配向装置
と同様に上記外側コイルと空芯コイルで発生した磁界を
無駄なく有効に利用することが可能となり、かつ、予め
成形されたリング状永久磁石を収容する収容部の径寸法
も任意の大きさに設定することが可能となる。
【0027】従って、小さな直径を有するリング状磁石
に対してもその磁化の向きが高い精度で径方向に揃うよ
う着磁することが可能となる。
【0028】次に、請求項5に係る発明は、請求項3〜
請求項4に係る着磁装置の量産性を改善した発明に関す
る。
【0029】すなわち、請求項5に係る発明は、請求項
3または4記載の発明に係るリング状永久磁石の着磁装
置を前提とし、リング状永久磁石の上記収容部が複数の
リング状永久磁石を多段に重ねて収容できる縦長構造に
なっており、かつ、上記リング状上面部の厚み寸法と円
柱状中心部の長さ寸法が上記収容部の縦長構造に対応し
た寸法にそれぞれ設定されていることを特徴とするもの
である。
【0030】尚、請求項3〜請求項5に係るリング状永
久磁石の着磁装置を用いて着磁するリング状永久磁石は
ラジアル異方性を有するか否かに拘らず任意であるが、
請求項1〜請求項2に係る配向装置を用いて各磁性粉の
磁化容易軸が径方向に揃えられたラジアル異方性のリン
グ状永久磁石を対象とした場合、それ以外のリング状永
久磁石を対象とした場合に較べてより強力な磁石を得る
ことが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0032】まず、図1〜図3は本発明の実施の形態に
係る配向装置の全体若しくは部分をそれぞれ示してい
る。
【0033】すなわち、この配向装置100は、図1お
よび図2(A)に示すように純鉄等の軟磁性体で形成さ
れたヨーク部1と、このヨーク部1の円筒部11外周面
に巻回された外側コイル2と、上記円筒部11内周面に
沿って配置された空芯コイル3と、上記ヨーク部1のリ
ング状上面部14の略中央に設けられたリング形状のキ
ャビティ4と、このキャビティ4の上方開放部を閉止す
るリング状キャビティ蓋40とでその主要部が構成され
ている。
【0034】まず、上記ヨーク部1は図2(A)、図3
および図4に示すように円筒部11と、この円筒部11
の下方側端部に設けられ下方側開放面を閉じる円形状の
底面部12と、この底面部12中央に垂設されその先端
部が上記円筒部11の上方側端部より上方へ伸びる円柱
状中心部13と、上記円筒部11の上方側端部に設けら
れ上方側開放面をその中央の一部を除き閉じるリング状
上面部14とで構成されている。
【0035】また、上記外側コイル2と空芯コイル3に
は、図2(A)(B)においてα、β(紙面表側へ向か
う方向をα、紙面裏側へ向かう方向をβ)で示しまた図
3、図4において矢印で示すように互いに逆向きの電流
が流されるようになっており、外側コイル2と空芯コイ
ル3から図2(B)において矢印で示す方向の磁界が発
生するように構成されている。
【0036】また、上記ヨーク部1における円筒部11
内の空芯コイル3と円柱状中心部13の隙間には、アル
ミニウム、非磁性ステンレス、樹脂等の非磁性部材5が
充填されており、この非磁性部材5の上面部と、リング
状上面部14の中央開放縁部と、リング状上面部14と
円柱状中心部13との間に設けられた軟磁性体から成る
リング部41と、アルミニウム、非磁性ステンレス、樹
脂等の非磁性材料から成るリング状キャビティ蓋40と
で囲まれた空間によりキャビティ4が構成されている。
【0037】そして、図2(A)に示すようにリング状
キャビティ蓋40に設けられた注入口42から異方性S
mCo系等の磁性粉単体若しくは磁性粉とバインダー等
からなる磁石材料400を注入し、かつ、図示外の押圧
手段で磁石材料400を加圧処理し必要に応じて加熱処
理を施しながら上記外側コイル2と空芯コイル3に互い
に逆向きの電流を流すと、これ等コイルから図2(B)
において矢印で示す方向の磁界が発生し、発生した磁界
は上記ヨーク部1の底面部12、円筒部11、リング状
上面部14を介してリング状上面部14の中央開放縁部
に導かれ、更に、この中央開放縁部から対向する円柱状
中心部13へ向けて導かれる。そして、上記キャビティ
4内に収容された磁性粉に対しキャビティ4外周面側か
らその中心部へ向けて磁界が印加されるため、成形され
たリング状永久磁石の各磁性粉における磁化容易軸を径
方向へ高い精度で揃えることが可能となり、かつ、上記
キャビティ4の径寸法は任意に設定できるため小径のリ
ング状永久磁石に対しても精度よく径方向へ配向させる
ことが可能となる。
【0038】尚、この実施の形態に係る配向装置におい
ては、ヨーク部1の円筒部11内に空芯コイル3や非磁
性部材5を配置させる関係上、図3〜図4に示すように
ヨーク部1のリング状上面部14を単体で構成し、円筒
部11と底面部12および円柱状中心部13が一体とな
ったヨーク本体に上記リング状上面部14を接続させて
ヨーク部1を構成する構造になっているが、円筒部11
とリング状上面部14および底面部12と円柱状中心部
13をそれぞれ一体としこれ等を接続させてヨーク部1
を構成する構造にしてもよく、あるいは、装置を縦方向
に2分割若しくは4分割しこれ等を接続させて配向装置
を構成する構造にしてもよく任意である。また、図2
(A)において円柱状中心部13とリング部41との間
に隙間があるように表示されているが、外側コイル2と
空芯コイル3で発生した磁界を有効に利用するためには
上記隙間は無い方が望ましい。また、この様な観点から
上記リング部41を省略すると共に、非磁性部材5の上
面部と、リング状上面部14の中央開放縁部と、円柱状
中心部13の外周面部と、リング状キャビティ蓋40と
で囲まれた空間により上記キャビティ4を構成する構造
にしてもよい。
【0039】次に、図5〜図7は本発明の実施の形態に
係る着磁装置の全体若しくは部分をそれぞれ示してい
る。
【0040】すなわち、この着磁装置200は、図5お
よび図6に示すように純鉄等の軟磁性体で形成されたヨ
ーク部1と、このヨーク部1の円筒部11外周面に巻回
された外側コイル2と、上記円筒部11内周面に沿って
配置された空芯コイル3と、上記ヨーク部1のリング状
上面部14の略中央に設けられたリング形状の収容部6
と、この収容部6の上方開放部を閉止する円盤状蓋60
とでその主要部が構成されている。
【0041】まず、上記ヨーク部1は図6〜図7に示す
ように円筒部11と、この円筒部11の下方側端部に設
けられ下方側開放面を閉じる円形状の底面部12と、こ
の底面部12中央に垂設されその先端部が上記円筒部1
1の上方側端部より上方へ伸びる円柱状中心部13と、
上記円筒部11の上方側端部に設けられ上方側開放面を
その中央の一部を除き閉じるリング状上面部14とで構
成されている。
【0042】また、上記外側コイル2と空芯コイル3に
は、図6においてα、βで示しまた図7において矢印で
示すように互いに逆向きの電流が流されるようになって
おり、外側コイル2と空芯コイル3から磁界が発生する
ように構成されている。
【0043】また、上記ヨーク部1における円筒部11
内の空芯コイル3と円柱状中心部13の隙間には、アル
ミニウム、非磁性ステンレス、樹脂等の非磁性部材5が
充填されており、この非磁性部材5の上面部と、リング
状上面部14の中央開放縁部と、円柱状中心部13の外
周面部と、アルミニウム、非磁性ステンレス、樹脂等の
非磁性材料から成る円盤状蓋60とで囲まれた空間によ
り上記収容部6が構成されている。
【0044】そして、図6に示すように等方性ネオジウ
ム系磁性粉等から成る予め形成されたリング状永久磁石
600を上記収容部6内に収容し、かつ、収容部6の上
方開放部を円盤状蓋60で閉止した後、上記外側コイル
2と空芯コイル3に互いに逆向きの電流を流すと、これ
等コイルから磁界が発生し、発生した磁界は上記ヨーク
部1の底面部12、円筒部11、リング状上面部14を
介してリング状上面部14の中央開放縁部に導かれ、更
に、この中央開放縁部から対向する円柱状中心部13へ
向けて導かれる。そして、上記収容部6内に収容された
リング状永久磁石600に対し収容部6外周側からその
中心部へ向けて磁界が印加されるため、その磁化の向き
が高い精度で径方向へ揃うよう着磁することが可能とな
り、かつ、上記収容部6の径寸法は任意に設定できるた
め小径のリング状永久磁石に対しても精度よく径方向へ
着磁させることが可能となる。
【0045】尚、この実施の形態に係る着磁装置におい
ても、上記配向装置と同様、図7にに示すようにヨーク
部1のリング状上面部14を単体で構成し、円筒部11
と底面部12および円柱状中心部13が一体となったヨ
ーク本体に上記リング状上面部14を接続させてヨーク
部1を構成する構造になっているが、円筒部11とリン
グ状上面部14および底面部12と円柱状中心部13を
それぞれ一体としこれ等を接続させてヨーク部1を構成
する構造にしてもよく、あるいは、装置を縦方向に2分
割若しくは4分割しこれ等を接続させて着磁装置を構成
する構造にしてもよく任意である。また、図6において
リング状上面部14の中央開放縁部とリング状永久磁石
600との間に隙間があるように表示されているが、外
側コイル2と空芯コイル3で発生した磁界を有効に利用
するためには上記隙間は無い方が望ましく、収容部6の
径寸法と収容するリング状永久磁石600の径寸法とは
略同一に設定することが好ましい。
【0046】次に、図8は、上記円柱状中心部13の外
周面に内側コイル7を更に付設した着磁装置の概略構成
を示す断面図である。尚、この着磁装置において上記内
側コイル7には図8のα、βで示すように空芯コイル3
に流される電流と同一向きの電流が流され、かつ、円筒
部11内の空芯コイル3と内側コイル7の隙間にはアル
ミニウム、非磁性ステンレス、樹脂等の非磁性部材5が
充填されている。
【0047】そして、図8に示された実施の形態に係る
着磁装置によれば、円柱状中心部13の外周面に巻回さ
れかつ空芯コイル3に流される電流と同一向きの電流が
流される内側コイル7の作用により、上記リング状上面
部14の中央開放縁部から円柱状中心部13へ向けて導
かれた磁界が、この円柱状中心部13から底面部12へ
向けてより導かれ易くなる。このため、磁界の有効利用
を更に改善させることが可能となる。
【0048】次に、図9(A)は、複数のリング状永久
磁石を多段に重ねて収容できる縦長構造の収容部6を有
する着磁装置に組み込まれるリング状上面部14の概略
斜視図、図9(B)はその着磁装置の概略構成を示す断
面図である。
【0049】尚、この着磁装置においては、円筒部11
内の空芯コイル3と円柱状中心部13の隙間に非磁性部
材が充填されておらず、これに対応してリング状上面部
14における中央開放縁部の下方側にその縁部に沿って
リング状永久磁石600を受けるためのリング状受部6
5が付設されている。
【0050】そして、図9に示された実施の形態に係る
着磁装置によれば、縦長構造の収容部6内に複数のリン
グ状永久磁石を多段に重ねて収容できることから、複数
のリング状永久磁石に対し同時に径方向の着磁操作が可
能となりその生産性の大幅な改善が図れる。
【0051】
【実施例】以下、本発明の実施例について具体的に説明
する。
【0052】[実施例1]図2(A)においてリング部
41を省略すると共に、非磁性部材5の上面部とリング
状上面部14の中央開放縁部と円柱状中心部13の外周
面部とリング状キャビティ蓋40とで囲まれた空間によ
りキャビティ4が構成された図1および図2(A)に示
した配向装置を用いて以下のボンド磁石を製造した。
【0053】尚、この配向装置における外側コイル2の
外径は100mm、内径は80mm、空芯コイル3の外
径は60mm、内径は40mmであり、また、ヨーク部
は純鉄で構成されている。また、上記キャビティ4の寸
法は、外径30mm、内径25mm、高さ10mmであ
った。
【0054】そして、この配向装置を用い、リング状異
方性SmCo系圧縮成形ボンド磁石を製造した。
【0055】その後、磁石の外形側の表面磁束密度をフ
ラックスメータで測定し、どの程度配向されたかを確認
した。その結果、930G(ガウス)であった。
【0056】[比較例1]図11に示した従来例に係る
反発ラジアル方式の配向装置を用いて実施例1と同一の
磁石を製造し、その表面磁束密度を測定した。その結
果、820G(ガウス)であった。
【0057】[比較例2]図12に示した従来例に係る
軸方向ラジアル方式の配向装置を用いて実施例1と同一
の磁石を製造し、その表面磁束密度を測定した。その結
果、740G(ガウス)であった。
【0058】[実施例2]図5および図6に示した着磁
装置200を用いて以下のボンド磁石を着磁した。尚、
この着磁装置200における外側コイル2の外径は10
0mm、内径は80mm、空芯コイル3の外径は60m
m、内径は40mmであり、ヨーク部は純鉄で構成され
ている。
【0059】そして、この着磁装置200の収容部6内
に、外径30mm、内径25mm、高さ10mmのリン
グ状等方性ネオジウム系圧縮成形ボンド磁石を収容し、
着磁処理を施した。
【0060】その後、磁石の外形側の表面磁束密度をフ
ラックスメータで測定し、どの程度着磁されたかを確認
した。その結果、950G(ガウス)であった。
【0061】[比較例3]図11に示した従来例に係る
反発ラジアル方式の着磁装置を用いて実施例2と同一の
磁石を着磁し、その表面磁束密度を測定した。その結
果、770G(ガウス)であった。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係るリング状永久
磁石の配向装置によれば、外側コイルと空芯コイルで発
生した磁界をヨーク部におけるリング状上面部の中央開
放縁部からこれに対向する円柱状中心部へ向け導いて、
キャビティ内に収容された磁性粉に対しキャビティ外周
面側からその中心部へ向けて磁界を印加するようになっ
ているため軸方向ラジアル方式の従来装置と較べて配向
の向きが曲がることがない。
【0063】従って、成形されたリング状永久磁石の各
磁性粉における磁化容易軸を径方向へ高い精度で揃える
ことが可能となる効果を有する。
【0064】また、リング状上面部の中央開放縁部とこ
の中央開放縁部に対向した円柱状中心部の外周面とで形
成される隙間の大きさを適宜調整することで上記キャビ
ティの径寸法を任意の大きさに設定することが可能とな
る。
【0065】従って、反発ラジアル方式の従来装置と較
べて空芯コイルの径に制約されることなくキャビティの
径寸法を任意に設定できるため、例えば、直径5cm以
下の小径なリング状永久磁石に対しても精度よく径方向
へ配向させることが可能となる効果を有する。
【0066】更に、請求項1に係るリング状永久磁石の
配向装置においては、上記外側コイルと空芯コイルで発
生した磁界が、ヨーク部の円筒部、リング状上面部、円
柱状中心部および底面部に導かれ、上記ヨーク部内にお
いて略閉じられた磁気回路を構成している。
【0067】従って、リング状ヨークと2本の中心ヨー
クを組込んだ反発ラジアル方式の従来装置と較べロスが
少なくなり、外側コイルと空芯コイルで発生した磁界を
無駄なく有効に利用することが可能となる効果を有す
る。
【0068】次に、請求項2記載の発明に係るリング状
永久磁石の配向装置によれば、円柱状中心部の外周面に
巻回されかつ空芯コイルに流される電流と同一向きの電
流が流される内側コイルの作用により、上記リング状上
面部の中央開放縁部から円柱状中心部へ向けて導かれた
磁界がこの円柱状中心部から底面部へより導かれ易くな
る。
【0069】従って、より完全な閉じられた磁気回路を
構成させることができるため磁界の有効利用を更に改善
させることが可能となる効果を有する。
【0070】一方、請求項3〜請求項4記載の発明に係
るリング状永久磁石の着磁装置によれば、請求項1〜請
求項2記載の発明に係るリング状永久磁石の配向装置と
同様に上記外側コイルと空芯コイルで発生した磁界を無
駄なく有効に利用することが可能となり、かつ、予め成
形されたリング状永久磁石を収容する収容部の径寸法も
任意の大きさに設定することが可能となる効果を有す
る。
【0071】また、請求項5記載の発明に係るリング状
永久磁石の着磁装置によれば、リング状永久磁石の収容
部が複数のリング状永久磁石を多段に重ねて収容できる
縦長構造になっており、かつ、リング状上面部の厚み寸
法と円柱状中心部の長さ寸法が上記収容部の縦長構造に
対応した寸法にそれぞれ設定されているため、複数のリ
ング状永久磁石に対し同時に径方向の着磁操作が可能と
なりその生産性の大幅な改善が図れる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るリング状永久磁石の配向装置
の概略斜視図。
【図2】図2(A)は図1のII−II面断面図、図2
(B)は外側コイルと空芯コイルの作用説明図。
【図3】上記配向装置の要部分解概略斜視図。
【図4】上記配向装置の要部分解概略斜視図。
【図5】実施の形態に係るリング状永久磁石の着磁装置
の概略斜視図。
【図6】図6は図5のVI−VI面断面図。
【図7】上記着磁装置の要部分解概略斜視図。
【図8】変形例に係る着磁装置の概略断面図。
【図9】図9(A)は他の変形例に係る着磁装置の構成
部材であるリング状上面部の概略斜視図、図9(B)こ
の変形例に係る着磁装置の概略断面図。
【図10】図10(A)はリング状永久磁石の概略斜視
図、図10(B)はラジアル異方性のリング状永久磁石
の概略説明図。
【図11】従来例に係る反発ラジアル方式の配向若しく
は着磁装置の説明図。
【図12】従来例に係る軸方向ラジアル方式の配向若し
くは着磁装置の説明図。
【図13】従来例に係る軸方向ラジアル方式の配向若し
くは着磁装置における円筒形ヨークと中心ヨークの概略
斜視図。
【図14】空芯コイルの径寸法を大きく設定した場合に
おける従来例に係る反発ラジアル方式の配向若しくは着
磁装置の問題点を示す説明図。
【図15】従来例に係る反発ラジアル方式の配向若しく
は着磁装置に組込まれるリング状ヨークと2本の中心ヨ
ークの概略斜視図。
【図16】リング状ヨークと2本の中心ヨークを組込ん
だ従来例に係る反発ラジアル方式の配向若しくは着磁装
置の説明図。
【符号の説明】
1 ヨーク部 2 外側コイル 3 空芯コイル 4 キャビティ 5 非磁性部材 6 収容部 7 内側コイル 11 円筒部 12 底面部 13 円柱状中心部 14 リング状上面部 40 リング状キャビティ蓋 60 円盤状蓋 100 配向装置 200 着磁装置 400 磁石材料 600 リング状永久磁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リング形状を有するキャビティ内に収容さ
    れた磁石成形中における磁性粉に対し径方向の磁界を印
    加し、成形されたリング状永久磁石の各磁性粉における
    磁化容易軸を径方向へ揃えるリング状永久磁石の配向装
    置において、 円筒部と、この円筒部の下方側端部に設けられ下方側開
    放面を閉じる円形状の底面部と、この底面部中央に垂設
    されその先端部が上記円筒部の上方側端部より上方へ伸
    びる円柱状中心部と、上記円筒部の上方側端部に設けら
    れ上方側開放面をその中央の一部を除き閉じるリング状
    上面部を有するヨーク部と、 このヨーク部におけるリング状上面部の中央開放縁部と
    この中央開放縁部に対向した上記円柱状中心部の外周面
    とで形成される隙間に配置されたリング形状を有するキ
    ャビティと、 上記ヨーク部における円筒部外周面に巻回された外側コ
    イルと、 上記ヨーク部における円筒部内周面に沿って配置されか
    つ外側コイルに流される電流とは逆向きの電流が流され
    る空芯コイルとを備え、 外側コイルと空芯コイルで発生した磁界を上記ヨーク部
    におけるリング状上面部の中央開放縁部からこれに対向
    する円柱状中心部へ向け導いて、上記キャビティ内に収
    容された磁性粉に対しキャビティ外周面側からその中心
    部へ向けて磁界を印加するようにしたことを特徴とする
    リング状永久磁石の配向装置。
  2. 【請求項2】上記円筒部内における円柱状中心部の外周
    面に巻回されかつ空芯コイルに流される電流と同一向き
    の電流が流される内側コイルが設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のリング状永久磁石の配向装置。
  3. 【請求項3】リング状永久磁石に対し径方向の磁界を印
    加してリング状永久磁石の磁化の向きが径方向に揃うよ
    うに着磁するリング状永久磁石の着磁装置において、 円筒部と、この円筒部の下方側端部に設けられ下方側開
    放面を閉じる円形状の底面部と、この底面部中央に垂設
    されその先端部が上記円筒部の上方側端部より上方へ伸
    びる円柱状中心部と、上記円筒部の上方側端部に設けら
    れ上方側開放面をその中央の一部を除き閉じるリング状
    上面部を有するヨーク部と、 このヨーク部におけるリング状上面部の中央開放縁部と
    この中央開放縁部に対向した上記円柱状中心部の外周面
    とで形成される隙間に配置されたリング状永久磁石の収
    容部と、 上記ヨーク部における円筒部外周面に巻回された外側コ
    イルと、 上記ヨーク部における円筒部内周面に沿って配置されか
    つ外側コイルに流される電流とは逆向きの電流が流され
    る空芯コイルとを備え、 外側コイルと空芯コイルで発生した磁界を上記ヨーク部
    におけるリング状上面部の中央開放縁部からこれに対向
    する円柱状中心部へ向け導いて、上記収容部に収容され
    たリング状永久磁石に対し収容部外周側からその中心部
    へ向けて磁界を印加するようにしたことを特徴とするリ
    ング状永久磁石の着磁装置。
  4. 【請求項4】上記円筒部内における円柱状中心部の外周
    面に巻回されかつ空芯コイルに流される電流と同一向き
    の電流が流される内側コイルが設けられていることを特
    徴とする請求項3記載のリング状永久磁石の着磁装置。
  5. 【請求項5】リング状永久磁石の上記収容部が複数のリ
    ング状永久磁石を多段に重ねて収容できる縦長構造にな
    っており、かつ、上記リング状上面部の厚み寸法と円柱
    状中心部の長さ寸法が上記収容部の縦長構造に対応した
    寸法にそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項
    3または4記載のリング状永久磁石の着磁装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103065761A (zh) * 2013-01-11 2013-04-24 哈尔滨工业大学 磁通密度连续可调的均匀径向磁场产生装置
CN103108482A (zh) * 2013-01-11 2013-05-15 哈尔滨工业大学 一种等离子体射流密度范围调节器
CN103943304A (zh) * 2014-05-12 2014-07-23 哈尔滨工业大学 磁通密度连续可调均匀轴向磁场的产生装置及该装置产生连续可调均匀轴向磁场方法

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