JP2000040445A - 開閉機器用電動ばね操作機構 - Google Patents

開閉機器用電動ばね操作機構

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JP2000040445A
JP2000040445A JP10209098A JP20909898A JP2000040445A JP 2000040445 A JP2000040445 A JP 2000040445A JP 10209098 A JP10209098 A JP 10209098A JP 20909898 A JP20909898 A JP 20909898A JP 2000040445 A JP2000040445 A JP 2000040445A
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spring
closing
operating mechanism
electric
cam
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JP10209098A
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Inventor
Yoshinobu Taniguchi
嘉信 谷口
Juji Koga
重次 古賀
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小形簡略な構造で、信頼性、安全性が高い開
閉機器用電動ばね操作機構を提供する。 【解決手段】 電動機の駆動力により蓄勢される開閉機
器の投入ばね39と、投入ばねの放勢とともに蓄勢され
る開閉機器の遮断ばね44を有する。投入ばね39の放
勢とともに駆動される投入カム40と、投入カム40に
設けられたカムローラ48と、カムローラ48に接して
投入カム40の移動を規制する規制位置と、前記被保持
部材から離れて投入カムを解放する解放位置との間を回
動可能に設けられたシープロップ49と、解放位置にあ
るシープロップ49が接する位置に設けられた緩衝体8
1と、シープロップ49を規制位置側に付勢する復帰ば
ね56を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉機器の電極を
駆動する操作力を得るための操作機構に係り、特に、電
動機によってばねを蓄勢及び放勢させて操作力を得る電
動ばね操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力需要は益々増大する一方、電
力消費は都市に集中する傾向が強まってきている。この
ため、電力の供給に不可欠な開閉所が、都市部に多く建
設されるようになっている。このような都市部用の開閉
所の建設に当たっては、膨大な需要への対応と環境調和
の点から、より一層の大容量化と信頼性向上とが必要で
ある。また、都市部においては、用地が極端に不足し、
その取得が困難であることから、開閉所をできるだけ小
さくし、設置スペースを縮小することが必要である。以
上のことから、開閉所内に設けられる各種の開閉機器に
は、信頼性向上と大容量化が求められるとともに、小形
化が強く求められている。
【0003】ところで、開閉機器においては、その操作
力を得るための操作機構として、近年、電動ばね操作機
構が多く採用されている。この電動ばね操作機構は、流
体圧力を用いていないので、空気圧操作機構や油圧操作
機構のような圧縮機やアキュムレータ等の補機が不要で
あるとともに、圧力シール部を設ける必要がない。この
ため、構成が比較的単純であり、信頼性にも優れてい
る。
【0004】このような電動ばね操作機構として、従来
から用いられているものの一例を、図7を参照して以下
に説明する。なお、図7は、電動ばね操作機構の分解斜
視図である。すなわち、1,2は操作機構の一対のフレ
ーム1,2であり、3は電動機である。電動機3には、
ウオームギヤ4とウオームホイール5及びスプロケット
6が接続されている。さらに、スプロケット6には、チ
エーン7及びスプロケット8を介してカム軸9が接続さ
れている。従って、電動機3からの駆動力がカム軸9に
伝達されるように構成されている。
【0005】また、カム軸9には偏心カム10が固定さ
れている。この偏心カム10の近傍には、軸11を中心
に回転する投入レバー12が設けられている。この投入
レバー12は、その一端で偏心カム10と接触してお
り、偏心カム10の回転によって駆動されるようになっ
ている。この投入レバー12の他端には、コイルばねか
ら成る投入ばね13の一端が接続されている。そして、
投入ばね13の他端は、フレーム1に固定されている。
【0006】また、カム軸9には投入カム14が固定さ
れている。この投入カム14の近傍には、連結レバー1
5が設けられている。連結レバー15は、その一端で投
入カム14と接触しており、投入カム14の回転によっ
て駆動されるようになっている。この連結レバー15の
他端は、出力軸16の一部に固定され、この出力軸16
と一体的に回転するように構成されている。また、連結
レバー15には、ラッチ22が回転自在に設けられてい
る。さらに、出力軸16の端部には、出力レバー17が
固定されている。この出力レバー17の一端には、ダン
パー21が接続され、他端には、図示しない開閉機器の
電極が接続されている。
【0007】一方、連結レバー15には、連結ロッド1
8を介して遮断レバー19が連結されている。この遮断
レバー19の一端には、コイルばねから成る遮断ばね2
0の一端が接続されている。そして、遮断ばね20の他
端は、フレーム1に固定されている。
【0008】以上のような従来の電動ばね操作機構の一
例の作用を、以下に説明する。
【0009】(1)投入ばねの蓄勢 まず、投入ばね13を蓄勢する際には、電動機3の駆動
力はウオームギヤ4とウオームホイール5により減速さ
れ、さらにスプロケット6からチエーン7、スプロケッ
ト8を経て減速される。そして、スプロケット8に伝達
された駆動力によってカム軸9と偏心カム10とが回転
し、軸11を中心に回転する投入ばね蓄勢レバー12の
一端を図中の左方向に押す。この結果、投入レバー12
の他端に接続された投入ばね13が圧縮されて投入ばね
13が蓄勢状態となる。この蓄勢状態は、図示しないト
リガー機構によって保持される。
【0010】(2)投入動作と遮断ばねの蓄勢 以上のような投入ばね蓄勢状態において、投入司令が発
せられると、図示しないトリガー機構による投入ばね1
3の保持が解除され、この投入ばね13が放勢する。こ
の結果、投入レバー12が放勢側に回転して偏心カム1
0を回転させ、同時にカム軸9および投入カム14が回
転する。さらに、この投入カム14の回転によって連結
レバー15が出力軸16を中心として回転し、同時に出
力レバー17が投入側に回転して、この出力レバー17
の先端に接続されている図示しない開閉機器の電極を駆
動して投入状態となる。
【0011】これと同時に、連結レバー15に連結され
た連結ロッド18が遮断レバー19を蓄勢側に回転させ
て、この遮断レバー19の一端に接続された遮断ばね2
0を蓄勢する。この時、連結レバー15に設けられたラ
ッチ22が、図示しないトリガー機構によって保持され
ることにより、遮断ばね20が蓄勢状態で保持される。
【0012】(3)遮断動作 以上のような遮断ばね20の蓄勢状態において、遮断指
令が発せられると、図示しないトリガー機構による遮断
ばね20の保持が解除され、この遮断ばね20が放勢す
る。その結果、遮断レバー20が放勢側に回転し、この
回転によって連結ロッド18を介し、連結レバー15が
出力軸16を中心として回転し、同時に出力レバー17
が遮断側に回転して、この出力レバー17の先端に接続
されている図示しない開閉機器の電極を駆動して遮断状
態となる。この時、ダンパー21は緩衝作用を及ぼす。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な開閉所の用地不足から、開閉機器の小形化を実現する
必要があるが、そのためには、開閉機器用電動ばね操作
機構の小形化が必要となる。また、各種産業機器は電子
化やコンピュータへの依存性が高まっているため、電力
の安定供給が必要となるが、そのためには、開閉機器用
電動ばね操作機構の信頼性向上がますます重要となって
いる。なかでも、高速かつ高応答で動作することが要求
されるトリガー機構は、信頼性の高い構造が強く望まれ
ている。さらに、開閉機器の動作時や点検時には、操作
員や点検員の安全を確保することも重要である。
【0014】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
小形簡略な構造で、信頼性、安全性が高い開閉機器用電
動ばね操作機構を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】まず、本発明は、電動機
の駆動力により蓄勢される投入ばねと、前記投入ばねの
放勢とともに蓄勢される遮断ばねとを有し、前記投入ば
ねにより投入され、前記遮断ばねにより遮断される開閉
機器に連結された開閉機器用電動ばね操作機構におい
て、以下のような技術的特徴を有する。
【0016】すなわち、請求項1記載の発明は、前記投
入ばねの放勢とともに駆動される投入カムと、前記投入
カムに設けられた被保持部材と、前記被保持部材に接し
て前記投入カムの移動を規制する規制位置と、前記被保
持部材から離れて前記投入カムを解放する解放位置との
間を移動可能に設けられた第1の保持手段と、解放位置
にある前記第1の保持手段が接する位置に設けられた第
1の緩衝体とを有することを特徴とする。以上のような
請求項1記載の発明では、第1の保持手段が投入カムの
被保持部材に対する保持を解除して投入ばねが放勢した
時に、第1の保持手段の運動が第1の緩衝体との接触に
よって緩衝されるため、第1の保持手段の動作が安定
し、投入動作の信頼性が向上する。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の開
閉機器用電動ばね操作機構において、前記第1の保持手
段を規制位置側に付勢する復帰ばねが設けられているこ
とを特徴とする。以上のような請求項2記載の発明で
は、第1の保持手段は、復帰ばねによって規制位置側に
付勢されているので、誤動作によって解放位置に移動す
ることが防止される。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の開
閉機器用電動ばね操作機構において、前記第1の保持手
段は回動自在に設けられ、前記被保持部材から前記第1
の保持手段に働く力の、前記第1の保持手段の回動中心
に対するモーメントの腕の長さをLとし、投入ばねから
投入カムを介して前記第1の保持手段に働く力を、投入
ばね蓄勢状態でFmax、投入ばね放勢状態でFmin
とし、前記復帰ばねから前記第1の保持手段に働く力の
モーメントをTとすると、Fmin×L<T<Fmax
×Lの関係が成立するように構成されていることを特徴
とする。以上のような請求項3記載の発明では、投入ば
ねの放勢状態では、復帰ばねから第1の保持手段に働く
力のモーメントよりも、投入カムから働く力のモーメン
トの方が小さいので、投入ばねの放勢状態での第1の保
持手段の誤動作が確実に防止される。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の開閉機器用電動ばね操作機構におい
て、回動位置に応じて、前記第1の保持手段に接して規
制位置に保持し、前記第1の保持手段から離れて規制位
置から解放するキャッチ部が設けられ、遮断状態におい
て前記キャッチ部を解放し、投入状態において前記キャ
ッチ部を拘束するインターロックが設けられていること
を特徴とする。以上のような構成を有する請求項4記載
の発明では、投入状態においてキャッチ部がインターロ
ックに拘束されて動作しないため、投入動作時における
第1の保持手段の誤動作を防ぐことができ、動作が安定
する。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の開閉機器用ばね操作機構において、
前記第1の保持手段における前記被保持部材との接触面
に、レーザ焼入れ処理が施されていることを特徴とす
る。以上のような請求項5記載の発明では、第1の保持
手段と被保持部材との接触の繰返しによる変形が少なく
なるので、動作が安定し、耐久性が向上する。
【0021】請求項6記載の発明は、前記遮断ばねの位
置を蓄勢状態に保持する保持位置と、前記遮断ばねの付
勢力を解放する解放位置との間を移動可能に設けられた
第2の保持手段と、解放位置にある前記第2の保持手段
が接する位置に設けられた第2の緩衝体とを有すること
を特徴とする。以上のような請求項6記載の発明では、
第2の保持手段が遮断ばねの保持を解除した時に、第2
の保持手段の運動が第2の緩衝体との接触によって緩衝
されるため、第1の保持手段の動作が安定し、遮断動作
の信頼性が向上する。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項6記載の開
閉機器用ばね操作機構において、前記第2の保持手段に
は、投入状態において遮断ばねの位置を保持するラッチ
部が回転自在に設けられ、投入動作時に、前記ラッチ部
と接する位置に第3の緩衝体が設けられていることを特
徴とする。以上のような請求項7記載の発明では、投入
動作の途中に、ラッチ部の回転運動が第3の緩衝体との
接触によって緩衝されるため、ラッチ部の動作が安定
し、遮断動作の信頼性が向上する。
【0023】請求項8記載の発明は、前記投入ばねの放
勢とともに回動する投入カムと、前記投入カムに設けら
れた被保持部材と、前記被保持部材に接して前記投入カ
ムの移動を規制する規制位置と、前記被保持部材から離
れて前記投入カムを解放する解放位置との間を移動可能
に設けられた第1の保持手段と、前記投入カムの回動軸
に設けられた一方向クラッチとを有することを特徴とす
る。以上のような請求項8記載の発明では、投入カムが
一方向クラッチの作用により逆回転することがないの
で、投入動作時の振動が軽減され、可動部や支持部に働
く衝撃力を軽減できる。
【0024】請求項9記載の発明は、前記投入ばね及び
前記遮断ばねの付勢力を、電極に伝達する出力レバーが
設けられ、前記出力レバーの一端が遮断状態において接
するダンパーが設けられ、前記ダンパーは、調整ねじに
より軸方向に移動可能に設けられていることを特徴とす
る。以上のような請求項9記載の発明では、調整ねじに
よって、ダンパーによる緩衝力が容易に調整可能とな
り、遮断動作時の振動が確実に軽減されるとともに、可
動部や支持部に働く衝撃力を軽減できる。
【0025】請求項10記載の発明は、前記投入ばね及
び前記遮断ばねの付勢力を、電極に伝達する出力レバー
が設けられ、前記遮断ばねはコイルばねであり、前記遮
断ばねに挿通された中空のパイプと、前記遮断ばねの一
端が当接するブロックとによってばね筒が構成され、前
記遮断ばねの他端が当接し、前記パイプの外周側を摺動
するばねガイドが設けられ、前記ばねガイドと前記出力
レバーとを連結するばねロッドが、前記パイプの内部に
軸方向に移動可能に設けられ、前記ブロックを支持する
固定用フランジが設けられていることを特徴とする。以
上のような請求項10記載の発明では、ばね筒の一端の
ブロックが固定用フランジによって支持されているの
で、遮断動作時の振動が軽減されるとともに、可動部や
支持部に働く衝撃力を軽減できる。
【0026】請求項11記載の発明は、前記投入ばね及
び前記遮断ばねの付勢力を、電極に伝達する出力レバー
が設けられ、前記遮断ばねはコイルばねであり、前記遮
断ばねに挿通された中空のパイプと、前記遮断ばねの一
端が当接するブロックとによってばね筒が構成され、前
記遮断ばねの他端が当接し、前記パイプの外周側を摺動
するばねガイドが設けられ、前記ばねガイドと前記出力
レバーとを連結するばねロッドが、前記パイプの内部に
軸方向に移動可能に設けられ、前記遮断ばねの外周部
に、前記ばねガイドを貫通する複数のスタッドが設けら
れ、前記スタッドの一端は、前記ばね筒のブロックに着
脱可能に連結され、前記スタッドの他端は、スラストベ
アリングを介してばねガイドと接するナットによって保
持されていることを特徴とする。以上のような請求項1
1記載の発明では、ナットを回転することによって、ば
ねガイドが徐々に移動し、遮断ばねを蓄勢または放勢す
ることができる。これにより、組立て作業や点検作業を
安全に実施することができる。
【0027】請求項12記載の発明は、請求項1〜11
のいずれか1項に記載の開閉機器用電動ばね操作機構に
おいて、前記投入ばねの一部を覆うフランジが設けられ
ていることを特徴とする。以上のような請求項12記載
の発明では、フランジによって投入ばねの一部が覆われ
ているので、動作時の安全性が向上する。
【0028】請求項13記載の発明は、請求項1〜12
のいずれか1項に記載の開閉機器用電動ばね操作機構に
おいて、前記投入ばねは渦巻ばねによって構成され、前
記投入ばねの両端には、固定板の両端が、それぞれ直接
又は間接に着脱可能に設けられていることを特徴とす
る。以上のような請求項13記載の発明では、固定板を
連結した状態で投入ばねを徐々に蓄勢または放勢するこ
とによって、組立て作業や点検作業を安全に実施するこ
とができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態…図1〜
図4 請求項1〜10及び12記載の発明に対応する一つの実
施の形態を、図1〜4を参照して説明する。なお、図1
は本実施の形態の遮断状態における内部構造図、図2は
図1中の左側から見た側面図、図3は図1中のシープロ
ップ49に働く力の作用線を示す図、図4は投入状態に
おける内部構造図である。
【0030】1−1.第1の実施の形態の構成 まず、本実施の形態の構成を説明する。なお、図2に示
すように、本実施の形態においては、一対のフレーム3
1,32の間に主要な部分が設けられているが、図1で
は内部の構造を示すために、フレーム31,32の図示
は省略している。
【0031】1−1−1.蓄勢部、駆動部及び投入カム
の構成 蓄勢部、駆動部及び投入カムの構成を説明する。すなわ
ち、図2に示すように、電動機33の出力歯車34に
は、伝達歯車35,36及び大歯車37が連結されてい
る。この大歯車37には、投入ばね支え38が固定さ
れ、投入ばね支え38には、投入ばね39の外周側の端
部が固定されている。従って、電動機33の駆動力によ
り、大歯車37と共に投入ばね支え38及び投入ばね3
9の外周側端部が回転するように構成されている。な
お、102は大歯車37の軸受けである。そして、電動
機33には、投入ばね39から伝わる力で反転しないよ
うに、図示しない一方向クラッチが内蔵されている。
【0032】また、大歯車37の軸内には、カム軸40
bが貫通している。このカム軸40bの一端には、その
直径方向に貫通した溝40cが形成され、この溝40c
に、投入ばね39の内周側端部が連結されている。そし
て、図1に示すように、カム軸40bと、このカム軸4
0bの一端側に設けられたカム40aによって、投入カ
ム40が構成されている。カム軸40bは、軸受103
及び一方向クラッチ61を介して、フレーム31,32
に回動可能に支持されている。一方向クラッチ61は、
外周側に対して内周側が片方向にしか回転できない構造
であり、カム軸40bは、図1における時計方向にのみ
回転可能に構成されている。さらに、カム軸40bの一
端には、投入ばね39の側面を覆うフランジ62が連結
されている。
【0033】一方、図1に示すように、回転自在に設け
られた出力軸42aに、レバー42bが設けられること
によって出力レバー42が構成されている。このレバー
42bは、三方向に伸びた端部にそれぞれ連結ピン42
cと、回転自在な連結ローラ42d,42eが設けられ
ている。連結ローラ42dは、投入カム40のカム40
aの周囲に接離可能に設けられている。連結ローラ42
eは、投入状態においてはオープロップ52に設けられ
たラッチ52aに接し、遮断状態においては、後述する
ダンパー43に接するように構成されている。また、連
結ピン42cは、後述するばねロッド44の一端に連結
されている。なお、出力軸42aには、図示しない開閉
機器の電極が連結されている。
【0034】1−1−2.投入動作のトリガー機構の構
成 投入動作のトリガー機構は、図1及び図2に示すよう
に、投入カム40の一端に回転軸方向に貫通するように
設けられたカムローラ48、回転自在に支持された二股
形状のシープロップ49、キャッチ50及びソレノイド
51によって構成されている。シープロップ49の端部
には、カムローラ48が接することにより、投入カム4
0の位置が保持されている。また、シープロップ49に
おけるカムローラ48に接する面には、レーザ焼入れ処
理が施され、部分的に大きな硬度が得られる構成となっ
ている。そして、シープロップ49の他の1つの端部に
は、回転自在なローラ49aが設けられ、もう1つの端
部は回転軸49bとなっている。
【0035】1−1−3.緩衝体の構成 緩衝体81は、回転自由に支持されたピン81aと、こ
のピン81aの外周側に設けられた緩衝材81bによっ
て構成されている。この緩衝体81は、シープロップ4
9が投入カム40を保持している時には緩衝体81に接
し、投入カム40の保持を解除した時には緩衝体81に
接する位置に配置されている。
【0036】1−1−4.復帰ばねの構成 シープロップ49の近傍には、一端が固定され、他端が
シープロップ49に接した復帰ばね56が設けられてい
る。ここで、図3に、図1中のシープロップ49に働く
力の作用線を示す。すなわち、投入ばね39から投入カ
ム40とカムローラ48を介してシープロップ49に働
く力Fの大きさを、投入ばね蓄勢状態でFmax、投入
ばね放勢状態でFminとする。そして、この力Fmi
n及びFmaxの、シープロップ49の回転中心に対す
るモーメントの腕の長さをLとする。さらに、復帰ばね
56からシープロップ49に働く力の大きさをf、この
力fのシープロップ49の回転中心に対するモーメント
の腕の長さをhとする。
【0037】すると、シープロップ49が投入カム40
を保持している時、復帰ばね56からシープロップ49
に働く力のモーメントTは、次の式1によって求めるこ
とができる。
【0038】
【数1】T=f×h …式1 本実施の形態においては、式1で求めた力のモーメント
Tと、前記のFminとFmaxとの間に、次の式2の
関係が成立つように、復帰ばね56の力fと、hの大き
さが構成されている。
【0039】
【数2】Fmin×L<T<Fmax×L …式2 これは、投入ばね蓄勢状態では、力のモーメントTより
もカムローラ48からシープロップ49に働く力のモー
メントFmax×Lの方が大きいが、投入ばね放勢状態
では、力のモーメントTよりもカムローラ48から働く
力のモーメントFmin×Lの方が小さくなるように構
成されていることを意味する。
【0040】1−1−5.インターロックの構成 さらに、連結レバー42には、インターロック60の一
端が回転自由に連結されている。このインターロック6
0は、インターロックガイド66に摺動可能に支持され
ている。インターロック60の他端は、遮断状態におい
てはキャッチ50から離れ、投入状態においてはキャッ
チ50に接してキャッチ50の動作を拘束するように構
成されている。
【0041】1−1−6.遮断動作のトリガー機構 遮断動作のトリガー機構は、回動自在に支持されたオー
プロップ52、キャッチ54及びソレノイド55によっ
て構成されている。オープロップ52には、ラッチピン
52bを介して回動するラッチ52aと、ローラ52c
及び回転軸52dが設けられている。ラッチ52aは、
投入状態において出力レバー42の連結ローラ42eと
接することにより、出力レバー42及び遮断ばね46の
位置を保持するように構成されている。
【0042】緩衝体82,83は、緩衝体81と同様
に、回転自由に支持されたピン82a,83aの外周側
に、緩衝材82b,83bを設けることによって構成さ
れている。オープロップ52は、出力レバー42を保持
している時には緩衝体82から離れ、出力レバー42の
保持を解除した時には回転運動して緩衝体82に接する
ように構成されている。また、ラッチ52aは、投入動
作の時に緩衝体83に接するように構成されている。
【0043】さらに、オープロップ52の近傍には、一
端が固定され、他端がオープロップ52に接した復帰ば
ね57が設けられている。また、ラッチ52aの近傍に
は、一端が固定され、他端がオープロップ52に接した
復帰ばね58が設けられている。
【0044】1−1−7.ダンパーの構成 また、上記のダンパー43は、フレーム32,33の間
に固定されたダンパーブロック63aに、締結ベルト6
3bによって支持されている。このダンパーブロック6
3aには、調整ねじ63cが設けられ、この調整ねじ6
3cによって、ダンパー43の位置を軸方向に移動でき
るように構成されている。
【0045】1−1−8.遮断ばねの構成 遮断ばね46は、中空のパイプ47aとブロック47b
によって構成されたばね筒47に支持されている。この
ばね筒47のパイプ47aの外周側には、ばねガイド4
5が摺動可能に設けられ、パイプ47aの内部には、ば
ねロッド44が摺動可能に設けられている。
【0046】そして、遮断ばね46の一端はばねガイド
45に接し、他端はブロック47bに接している。ばね
ガイド45は、ばねロッド44を介して出力レバー42
の連結ピン42cに連結されている。さらに、ブロック
47bには、固定用フランジ64が連結され、この固定
用フランジ64は、図示しない開閉機器のガスタンクや
架台等に支持されている。
【0047】1−2.第1の実施の形態の作用 以上のような構成を有する本実施の形態の作用を、投入
ばねの蓄勢、投入動作と遮断ばねの蓄勢、遮断動作の順
に説明する。
【0048】1−2−1.投入ばねの蓄勢 まず、電動機33の出力歯車34の駆動力は、伝達歯車
35,36により減速されて大歯車37に伝達される。
そして、大歯車37から投入ばね支え38を介して伝達
された駆動力によって、投入ばね39の外周側端部が投
入カム40のカム軸40bを中心にして、図1及び図3
中における反時計方向に回転し、蓄勢状態となる。この
時、投入ばね39の内周側の端部が連結された投入カム
40は、カムローラ48を介してシープロップ49の端
部に保持されている。
【0049】1−2−2.投入動作と遮断ばねの蓄勢 以上のような投入ばね39の蓄勢状態から、ソレノイド
51に投入司令が入ると、ソレノイド51の動作によっ
て、キャッチ50が図1中の反時計方向に回転する。こ
こで、上述のように、投入ばね39の蓄勢状態では、復
帰ばね56からシープロップ49に働く力のモーメント
Tよりも、投入ばね39から投入カム40とカムローラ
48を介してシープロップ49に働く力のモーメントで
あるFmax×Lの方が大きい。このため、シープロッ
プ49は図1中の反時計方向に回転する。
【0050】すると、シープロップ49によるカムロー
ラ48の保持が外れ、投入カム40の支持が解除される
ので、投入カム40とともに、投入ばね39の内周側の
端部が図1中の時計方向に回転し、投入ばね39が放勢
する。この後、シープロップ49は、緩衝体81に接触
して回転運動が緩衝され、復帰ばね56の作用により元
の位置に復帰する。なお、シープロップ49におけるカ
ムローラ48との接触面は、レーザ焼入れ処理が施され
ているので、変形が少ない。このため、接触を繰返して
も、カムローラ48からシープロップ49に働く力のモ
ーメントは安定する。
【0051】また、投入ばね39の放勢状態では、復帰
ばね56からシープロップ49に働く力のモーメントT
よりも、投入カム40から働く力のモーメントFmix
×Lの方が小さい。このため、投入ばね39の放勢状態
では、キャッチ50が回転した場合でも、シープロップ
49が図1中の反時計方向に回転して誤動作することは
ない。
【0052】上記のように投入カム40が回転すると、
出力レバー42が図1中の反時計方向に回転する。する
と、出力レバー42の出力軸42aには、図示しない開
閉機器の電極が連結されているので、この電極が駆動さ
れて投入状態となる。同時に、出力レバー42の連結ピ
ン42cには、連結ロッド44と連結ロッド45を介し
て遮断ばね46が連結されているので、投入状態では、
図4に示すように、この遮断ばね46が圧縮されて蓄勢
状態となる。
【0053】この蓄勢状態は、投入動作の途中で、連結
ローラ42eが以下のようにラッチ52aによって保持
される。すなわち、反時計方向に回動する出力レバー4
2によって移動する連結ローラ42eが、ラッチ52a
を図1中の時計方向に回転させる。この回転運動は、ラ
ッチ52aが緩衝体83に接触することによって緩衝さ
れる。さらに、ラッチ52aは復帰ばね58の作用によ
り短時間で元の位置に復帰して、図4に示すように、連
結ローラ42eに当接して、連結レバー42及び遮断ば
ね46の位置を保持する。
【0054】なお、投入カム40のカム軸40bには、
一方向クラッチ61が設けられているため、投入カム4
0は図1中の時計方向にのみ回転し、反時計方向に回転
することはない。従って、出力レバー42や開閉機器の
電極に過大な振動や衝撃力が伝わることはない。また、
投入ばね39の側面は、フランジ62によって覆われて
いるので、点検作動時等の安全性が確保される。
【0055】さらに、出力レバー42に連結されたイン
ターロック60によって、キャッチ50の回転運動は拘
束される。このため、投入状態では、投入ばねが放勢ま
たは蓄勢どちらの状態であっても、キャッチ50が図1
中の反時計方向に回転して誤動作することはない。
【0056】1−2−3.遮断動作以上のような投入状
態から、ソレノイド55に遮断司令が入ると、ソレノイ
ド55が動作して、キャッチ54が図4中の時計方向に
回転する。そして、オープロップ52とラッチ52aが
一体となって、図4中の時計方向に回転する。すると、
ラッチ52aが連結ローラ42eから外れ、出力レバー
42の支持が解除されるので、遮断ばね46が放勢す
る。
【0057】さらに、出力レバー42は、遮断ばね46
の付勢力によって、図1中の時計方向に回転する。する
と、出力軸42aに連結された図示しない開閉機器の電
極が駆動されて、遮断状態となる。この時、連結ローラ
42eは、ダンパー43に接触するので、出力レバー4
2の回転運動が緩衝される。この後、オープロップ52
は、緩衝体82に接触して回転運動が緩衝され、復帰ば
ね57の作用によって元の位置に復帰する。
【0058】ここで、ダンパー43に接する調整ねじ6
3cを回転するとダンパー43の位置は軸方向に移動
し、遮断動作時のダンパー43による出力レバー42へ
の緩衝力を最適な強さに調整することができる。これに
より、遮断動作時の振動と、可動部や支持部に働く衝撃
力が効率良く軽減される。また、ばね筒47の一端が固
定フランジ64によって開閉機器のガスタンクや架台等
に支持されているので、これによっても、遮断動作時の
振動や衝撃力が軽減される。
【0059】1−3.第1の実施の形態の効果以上のよ
うな本実施の形態の効果は、以下の通りである。すなわ
ち、インターロック60、一方向クラッチ61及び復帰
ばね56等によって、誤動作を防ぐことができるので、
信頼性が向上する。
【0060】また、緩衝体81,82,83、ダンパー
43、固定フランジ64等によって、動作時の振動や衝
撃力が軽減されるので、動作が安定し、信頼性、耐久性
が向上する。特に、調整ねじ63cによって、ダンパー
43の緩衝力を容易に調整することができるので、最適
な緩衝力を得られる。
【0061】また、フランジ62によって投入ばね39
が覆われているので、点検作業時等の安全性が向上す
る。さらに、インターロック60、一方向クラッチ6
1、復帰ばね56、緩衝体81,82,83、ダンパー
43、固定フランジ64及びフランジ62等は、小形で
簡素な構成なので、装置全体の小形化とコストの節約が
実現できる。
【0062】(2)第2の実施の形態…図5 請求項11記載の発明に対応する一つの実施の形態を、
図5を参照して説明する。なお、図5は遮断ばね46の
周辺の構造を示す断面図であり、ばね筒201、ばねガ
イド202、スタッド203、スラストベアリング20
4、ナット205以外の部材は、上記の第1の実施の形
態と同様なので、説明を省略する。
【0063】2−1.第2の実施の形態の構成 まず、本実施の形態の構成を説明する。すなわち、図5
に示すように、遮断ばね46を支持するばね筒201
は、中空のパイプ201aとブロック201bによって
構成されている。このパイプ201aの外周側には、ば
ねガイド202が摺動可能に設けられている。遮断ばね
46は、その一端がばねガイド202に接し、他端がブ
ロック201bに接するように設けられている。そし
て、ばねガイド202は、パイプ201aの内部に設け
られたばねロッド44を介して、第1の実施の形態と同
様に出力レバー42に連結されている。
【0064】さらに、遮断ばね46の外周側には、ばね
ガイド202を貫通するスタッド203が設けられてい
る。このスタッド203の一端は、ブロック201bに
取外し可能に連結され、他端はスラストベアリング20
4を介してばねガイド202と接するナット205によ
って締結されている。
【0065】2−2.第2の実施の形態の作用効果 以上のような構成を有する本実施の形態においては、ナ
ット205を回転することによってばねガイド202を
徐々に移動させて、遮断ばね46を容易に蓄勢または放
勢することができる。従って、組立て作業や点検作業を
安全に実施することができる。また、作業時以外には、
スタッド203をブロック201bから取外しておくこ
とも可能である。
【0066】(3)第3の実施の形態…図6 請求項13記載の発明に対応する一つの実施の形態を、
図6を参照して説明する。なお、図6は投入ばね39の
周辺の構造を示す図であり、投入ばね支え210、固定
板211、ボルト212,213以外の部品は,上記の
第1の実施の形態と同様なので、説明を省略する。
【0067】3−1.第3の実施の形態の構成 まず、本実施の形態の構成を説明する。すなわち、図6
に示すように、投入ばね39の内周側の端部は、投入カ
ム40に連結され、外周側の端部は、投入ばね支え21
0を介して蓄勢用の大歯車37に連結されている。そし
て、固定板211の一端が、ボルト212によって投入
ばね支え210に締結され、他端がボルト213によっ
て投入カム40に締結されている。
【0068】3−2.第3の実施の形態の作用効果 以上のような構成を有する本実施の形態においては、固
定板211を投入ばね支え210と投入カム40に連結
した状態で大歯車37を回転することにより、投入カム
40を徐々に回転することができる。これにより、組立
て作業や点検作業を安全に実施することができる。ま
た、作業時以外には、固定板211を取外しておくこと
ができる。
【0069】(4)他の実施の形態 本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではな
い。例えば、請求項13記載の発明に対応する他の実施
の形態として、投入カム40のカム軸40bにフランジ
を設け、このフランジと投入ばね支え38を固定板によ
って連結しても、上記の第3の実施の形態と同様の作用
効果が得られる。
【0070】また、上記の実施の形態における固定用フ
ランジ64の連結する位置や形状は、支持する部品によ
って様々な応用例が考えられる。さらに、上記の実施の
形態におけるばねや緩衝体の構成や材料は自由に変更可
能である。例えば、復帰ばね56,57,58を板ばね
とせず、コイルばねや皿ばね等、他の種類のばねで構成
しても同様の作用効果を得られる。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、小
形簡略な構造で、信頼性、安全性が高い開閉機器用電動
ばね操作機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉機器用電動ばね操作機構の第1の
実施の形態の遮断状態を示す構造図である。
【図2】図1の実施の形態の側面図である。
【図3】図1の実施の形態におけるシープロップに働く
力を示す説明図である。
【図4】図1の実施の形態における投入状態を示す構造
図である。
【図5】本発明の開閉機器用電動ばね操作機構の第2の
実施の形態における遮断ばね部分を示す断面図である。
【図6】本発明の開閉機器用電動ばね操作機構の第3の
実施の形態における投入ばね部分を示す構造図である。
【図7】従来の電動ばね操作機構の一例を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
31,32…フレーム 33…電動機 34…出力歯車 35,36…伝達歯車 37…大歯車 38,210…投入ばね支え 39…投入ばね 40…投入カム 42…出力レバー 43…ダンパー 44…ばねロッド 45,202…ばねガイド 46…遮断ばね 47,201…ばね筒 48…カムローラ 49…シープロップ 50,54…キャッチ 51,55…ソレノイド 52…オープロップ 56,57,58…復帰ばね 60…インターロック 61…一方向クラッチ 62…フランジ 64…固定フランジ 65…インターロックピン 66…インターロックガイド 81,82,83…緩衝体 91,92,93…位置決めピン 101,102,103,105…軸受 203…スタッド 204…スラストベアリング 205…ナット 211…固定板 212,213…ボルト

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機の駆動力により蓄勢される投入ば
    ねと、前記投入ばねの放勢とともに蓄勢される遮断ばね
    とを有し、前記投入ばねにより投入され、前記遮断ばね
    により遮断される開閉機器に連結された開閉機器用電動
    ばね操作機構において、 前記投入ばねの放勢とともに駆動される投入カムと、 前記投入カムに設けられた被保持部材と、 前記被保持部材に接して前記投入カムの移動を規制する
    規制位置と、前記被保持部材から離れて前記投入カムを
    解放する解放位置との間を移動可能に設けられた第1の
    保持手段と、 解放位置にある前記第1の保持手段が接する位置に設け
    られた第1の緩衝体とを有することを特徴とする開閉機
    器用電動ばね操作機構。
  2. 【請求項2】 前記第1の保持手段を規制位置側に付勢
    する復帰ばねが設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の開閉機器用電動ばね操作機構。
  3. 【請求項3】 前記第1の保持手段は回動自在に設けら
    れ、 前記被保持部材から前記第1の保持手段に働く力の、前
    記第1の保持手段の回動中心に対するモーメントの腕の
    長さをLとし、投入ばねから投入カムを介して前記第1
    の保持手段に働く力を、投入ばね蓄勢状態でFmax、
    投入ばね放勢状態でFminとし、前記復帰ばねから前
    記第1の保持手段に働く力のモーメントをTとすると、 Fmin×L<T<Fmax×L の関係が成立するように構成されていることを特徴とす
    る請求項2記載の開閉機器用電動ばね操作機構。
  4. 【請求項4】 回動位置に応じて、前記第1の保持手段
    に接して規制位置に保持し、前記第1の保持手段から離
    れて規制位置から解放するキャッチ部が設けられ、 遮断状態において前記キャッチ部を解放し、投入状態に
    おいて前記キャッチ部を拘束するインターロックが設け
    られていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の開閉機器用電動ばね操作機構。
  5. 【請求項5】 前記第1の保持手段における前記被保持
    部材との接触面に、レーザ焼入れ処理が施されているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の開
    閉機器用電動ばね操作機構。
  6. 【請求項6】 電動機の駆動力により蓄勢される投入ば
    ねと、前記投入ばねの放勢とともに蓄勢される遮断ばね
    とを有し、前記投入ばねにより投入され、前記遮断ばね
    により遮断される開閉機器に連結された開閉機器用電動
    ばね操作機構において、 前記遮断ばねの位置を蓄勢状態に保持する保持位置と、
    前記遮断ばねの付勢力を解放する解放位置との間を移動
    可能に設けられた第2の保持手段と、 解放位置にある前記第2の保持手段が接する位置に設け
    られた第2の緩衝体とを有することを特徴とする開閉機
    器用電動ばね操作機構。
  7. 【請求項7】 前記第2の保持手段には、投入状態にお
    いて遮断ばねの位置を保持するラッチ部が回転自在に設
    けられ、 投入動作時に、前記ラッチ部と接する位置に第3の緩衝
    体が設けられていることを特徴とする請求項6記載の開
    閉機器用電動ばね操作機構。
  8. 【請求項8】 電動機の駆動力により蓄勢される投入ば
    ねと、前記投入ばねの放勢とともに蓄勢される遮断ばね
    とを有し、前記投入ばねにより投入され、前記遮断ばね
    により遮断される開閉機器に連結された開閉機器用電動
    ばね操作機構において、 前記投入ばねの放勢とともに回動する投入カムと、 前記投入カムに設けられた被保持部材と、 前記被保持部材に接して前記投入カムの移動を規制する
    規制位置と、前記被保持部材から離れて前記投入カムを
    解放する解放位置との間を移動可能に設けられた第1の
    保持手段と、 前記投入カムの回動軸に設けられた一方向クラッチとを
    有することを特徴とする開閉機器用電動ばね操作機構。
  9. 【請求項9】 電動機の駆動力により蓄勢される投入ば
    ねと、前記投入ばねの放勢とともに蓄勢される遮断ばね
    とを有し、前記投入ばねにより投入され、前記遮断ばね
    により遮断される開閉機器に連結された開閉機器用電動
    ばね操作機構において、 前記投入ばね及び前記遮断ばねの付勢力を、電極に伝達
    する出力レバーが設けられ、 前記出力レバーの一端が遮断状態において接するダンパ
    ーが設けられ、 前記ダンパーは、調整ねじにより軸方向に移動可能に設
    けられていることを特徴とする開閉機器用電動ばね操作
    機構。
  10. 【請求項10】 電動機の駆動力により蓄勢される投入
    ばねと、前記投入ばねの放勢とともに蓄勢される遮断ば
    ねとを有し、前記投入ばねにより投入され、前記遮断ば
    ねにより遮断される開閉機器に連結された開閉機器用電
    動ばね操作機構において、 前記投入ばね及び前記遮断ばねの付勢力を、電極に伝達
    する出力レバーが設けられ、 前記遮断ばねはコイルばねであり、 前記遮断ばねに挿通された中空のパイプと、前記遮断ば
    ねの一端が当接するブロックとによってばね筒が構成さ
    れ、 前記遮断ばねの他端が当接し、前記パイプの外周側を摺
    動するばねガイドが設けられ、 前記ばねガイドと前記出力レバーとを連結するばねロッ
    ドが、前記パイプの内部に軸方向に移動可能に設けら
    れ、 前記ブロックを支持する固定用フランジが設けられてい
    ることを特徴とする開閉機器用電動ばね操作機構。
  11. 【請求項11】 電動機の駆動力により蓄勢される投入
    ばねと、前記投入ばねの放勢とともに蓄勢される遮断ば
    ねとを有し、前記投入ばねにより投入され、前記遮断ば
    ねにより遮断される開閉機器に連結された開閉機器用電
    動ばね操作機構において、 前記投入ばね及び前記遮断ばねの付勢力を、電極に伝達
    する出力レバーが設けられ、 前記遮断ばねはコイルばねであり、 前記遮断ばねに挿通された中空のパイプと、前記遮断ば
    ねの一端が当接するブロックとによってばね筒が構成さ
    れ、 前記遮断ばねの他端が当接し、前記パイプの外周側を摺
    動するばねガイドが設けられ、 前記ばねガイドと前記出力レバーとを連結するばねロッ
    ドが、前記パイプの内部に軸方向に移動可能に設けら
    れ、 前記遮断ばねの外周部に、前記ばねガイドを貫通する複
    数のスタッドが設けられ、 前記スタッドの一端は、前記ばね筒のブロックに着脱可
    能に連結され、 前記スタッドの他端は、スラストベアリングを介してば
    ねガイドと接するナットによって保持されていることを
    特徴とする開閉機器用電動ばね操作機構。
  12. 【請求項12】 前記投入ばねの一部を覆うフランジが
    設けられていることを特徴とする請求項1〜11のいず
    れか1項に記載の開閉機器用電動ばね操作機構。
  13. 【請求項13】 前記投入ばねは渦巻ばねによって構成
    され、 前記投入ばねの両端には、固定板の両端が、それぞれ直
    接又は間接に着脱可能に設けられていることを特徴とす
    る請求項1〜12のいずれか1項に記載の開閉機器用電
    動ばね操作機構。
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