JP2000040234A - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JP2000040234A
JP2000040234A JP11219311A JP21931199A JP2000040234A JP 2000040234 A JP2000040234 A JP 2000040234A JP 11219311 A JP11219311 A JP 11219311A JP 21931199 A JP21931199 A JP 21931199A JP 2000040234 A JP2000040234 A JP 2000040234A
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recording
land
groove
data
optical disk
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JP11219311A
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English (en)
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Shigeru Furumiya
成 古宮
Junichi Minamino
順一 南野
Kenji Koishi
健二 小石
Yuichi Kamioka
優一 上岡
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データがランドおよびグルーブのどちらにお
いて記録・再生されるかに応じて記録・再生条件を変え
ることにより、記録密度の増大および転送レートの向上
を図る。 【解決手段】 ランドおよびグルーブを備えた光ディス
クに光ビームを照射して光ディスク上にデータを表すマ
ークを形成することによってデータを記録する光ディス
ク記録装置であって、データを表すマークのサイズがラ
ンドおよびグルーブにおいて同じになるように、マーク
を形成するべき位置がランドおよびグルーブのどちらで
あるかに応じて光ビームの照射条件を変える手段を備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの記録
方法、記録装置、再生方法および再生装置に関する。特
に書き換え可能な光ディスクの記録方法、記録装置、再
生方法および再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは大容量記録媒体として知ら
れているが、近年のデータ量の増大と、映像信号などの
大容量データの記録が求められ現在の記録容量では不十
分となってきている。
【0003】光ディスクには通常光スポットを案内する
溝が設けられていて、従来の光ディスクでは技術的に容
易なためランド(溝部)およびグルーブ(溝間)のうち
の一方だけにデータを記録していた。しかし、高密度化
が求められるようになってくると、ランドおよびグルー
ブの両方にデータを記録するランド/グルーブ記録が注
目され始めた。
【0004】従来のランド/グルーブ記録は、実際はラ
ンドおよびグルーブの記録特性が異なるにもかかわら
ず、ランドおよびグルーブの特性が同じであると想定し
て、同じ記録方法を用いている。またデータが記録され
たディスクからデータを再生するときには、同じ再生方
法を用いている。言い換えると、ランドおよびグルーブ
の記録・再生において、同一の記録回路および再生回
路、同じ特性の記録回路および再生回路を用いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術においては、次に示す問題があった。すなわ
ち、ランドおよびグルーブは、実際には、C/N比(キ
ャリアおよびノイズの電力比)、記録感度および周波数
特性などが異なっている。従来のランド/グルーブ記録
においては、ランドおよびグルーブで全く同じ方法で記
録・再生をおこなっていた。C/N比の異なるランドお
よびグルーブに同じ記録方法で記録をおこなうときに
は、例えば、C/N比が小さいランドの特性に合わせて
記録密度を設定していた。その結果、C/N比が大きい
グルーブの記録密度には、必要以上のマージンが生じる
ことになり、グルーブにおける記録密度を最大限に高く
できなかった。したがって、ディスク全体では、記録密
度および記録できるデータ容量を最大にすることができ
なかった。
【0006】また、記録感度が異なるランドおよびグル
ーブに同じ記録方法で記録をおこなっていた。例えば、
ランドに合わせた記録方法を用いると、グルーブには最
適条件での記録ができなくなる。その結果、グルーブに
おけるビット誤り率が増加し、十分な記録密度で記録が
できなくなる。
【0007】再生時においても、同一の周波数特性を用
いて高域強調などの周波数成分の等化(補正)をおこな
っていた。しかし、ランドおよびグルーブでは再生され
た信号がもつ周波数特性は異なる。したがって、ランド
およびグルーブから再生された信号に対して、同じ周波
数特性によって等化すると、ランドおよびグルーブから
再生された信号の周波数特性を適切に等化することがで
きない。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、ランドおよ
びグルーブの記録感度、C/N比および周波数特性に応
じた記録・再生をおこなうことにより、光ディスクの記
録容量の増大、転送レートの向上および再生信号の品質
の向上が可能な光ディスクの記録方法、記録装置、再生
方法および再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスクは、
ランドおよびグルーブを備えた光ディスクであって、前
記光ディスクの内周部に位置するリード イン エリア
に、ピット形式で前記ランドおよび前記グルーブのそれ
ぞれに用いられるレーザパワーの情報が予め記録され、
そのことにより上記目的が達成される。
【0010】前記レーザパワーの情報が、記録レーザの
パワーであってもよい。
【0011】前記レーザパワーの情報が、消去レーザの
パワーであってもよい。
【0012】本発明による光ディスク記録方法は、ラン
ドおよびグルーブを備えた光ディスクに光ビームを照射
して該光ディスク上にデータを表すマークを形成するこ
とによって該データを記録する光ディスク記録方法であ
って、該データを表す該マークのサイズが該ランドおよ
び該グルーブにおいて同じになるように、該マークを形
成するべき位置が該ランドおよび該グルーブのどちらで
あるかに応じて該光ビームの照射条件を変えており、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0013】ある実施例では、前記ランドおよび前記グ
ルーブのどちらに前記光ビームを照射するかに応じて、
異なる強度で光ビームを照射する。
【0014】ある実施例では、前記ランドには、前記グ
ルーブよりも強い強度で前記光ビームを照射する。
【0015】本発明による光ディスク記録装置は、ラン
ドおよびグルーブを備えた光ディスクに光ビームを照射
して該光ディスク上にデータを表すマークを形成するこ
とによって該データを記録する光ディスク記録装置であ
って、該データを表す該マークのサイズが該ランドおよ
び該グルーブにおいて同じになるように、該マークを形
成するべき位置が該ランドおよび該グルーブのどちらで
あるかに応じて該光ビームの照射条件を変える手段を備
えており、そのことにより上記目的が達成される。
【0016】ある実施例では、前記ランドおよび前記グ
ルーブのどちらに前記光ビームを照射するかに応じて、
異なる強度の光ビームを照射することによって該データ
を記録する手段を備えている。
【0017】ある実施例では、前記ランドには、前記グ
ルーブよりも強い強度の前記光ビームを照射することに
よって前記データを記録する。
【0018】ある実施例では、前記光ビームのスポット
が前記ランドおよび前記グルーブのどちらに位置するか
を示すランド/グルーブ位置情報を発生する手段と、該
ランド/グルーブ位置情報に応じて異なる強度の前記光
ビームを照射する手段と、を備えている。
【0019】ある実施例では、入力されたデータを第1
データおよび第2データに分割するデータ分割手段と、
該第1データを第1強度の光ビームを照射することによ
って前記ランドに記録する第1光ビーム発生手段と、該
第2データを第2強度の光ビームを照射することによっ
て前記グルーブに記録する第2光ビーム発生手段と、を
備えている。
【0020】ある実施例では、前記光ディスクは、相変
化型記録層を備えている。
【0021】ある実施例では、前記ランドおよび前記グ
ルーブのどちらに前記光ビームを照射するかに応じて、
該光ビームを照射する時間を変化させる。
【0022】ある実施例では、前記ランドには、前記グ
ルーブよりも長い時間、前記光ビームを照射する。
【0023】ある実施例では、前記マークを形成するた
めに前記光ビームをn回(nは2以上の整数)照射する
ステップであって、前記ランドおよび前記グルーブのど
ちらに前記光ビームを照射するかに応じて、1回目の照
射およびn回目の照射のタイミングを変化させる。
【0024】ある実施例では、前記ランドにおける前記
1回目の照射および前記n回目の照射の間隔は、前記グ
ルーブにおける前記1回目の照射および前記n回目の照
射の間隔よりも広い。
【0025】ある実施例では、前記光ビームのスポット
が前記ランドおよび前記グルーブのどちらに位置するか
を示すランド/グルーブ位置情報を発生する手段と、前
記マークを形成するために前記光ビームをn回(nは2
以上の整数)照射する手段であって、前記ランドおよび
前記グルーブのどちらに前記光ビームを照射するかに応
じて、1回目の照射およびn回目の照射のタイミングを
変化させる手段と、を備えている。
【0026】ある実施例では、前記ランドにおける前記
1回目の照射および前記n回目の照射の間隔は、前記グ
ルーブにおける前記1回目の照射および前記n回目の照
射の間隔よりも広い。
【0027】本発明による光ディスク記録方法は、ラン
ドおよびグルーブを備えた光ディスクに光ビームを照射
して該光ディスク上にデータを表すマークを形成するこ
とによって該データを記録する光ディスク記録方法であ
って、該ランドおよび該グルーブのどちらに該光ビーム
を照射するかに応じて、データの記録条件を変えてお
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0028】ある実施例では、前記ランドおよび前記グ
ルーブのどちらに前記光ビームを照射するかに応じて、
異なる密度のデータを記録する。
【0029】ある実施例では、前記ランドには、前記グ
ルーブよりも密度の低いデータを記録する。
【0030】本発明による光ディスク再生方法は、ラン
ドおよびグルーブを備えた光ディスクに光ビームを照射
して該光ディスク上に記録されたデータを再生する光デ
ィスク再生方法であって、該データが該ランドおよび該
グルーブのどちらに記録されているかに応じて、データ
記録密度が異なっている場合には、該ランドおよび該グ
ルーブから再生された異なる転送レートをもつデータを
結合するステップを包含しており、そのことにより上記
目的が達成される。
【0031】本発明による光ディスク再生方法は、ラン
ドおよびグルーブを備えた光ディスクに光ビームを照射
して該光ディスク上に記録されたデータを再生する光デ
ィスク再生方法であって、該ランドのデータ記録密度が
該グルーブのデータ記録密度よりも低い場合には、該ラ
ンドおよび該グルーブから再生された異なる転送レート
をもつデータを結合するステップを包含しており、その
ことにより上記目的が達成される。
【0032】ある実施例では、前記ランドおよび前記グ
ルーブのどちらに前記光ビームを照射するかに応じて、
異なる変調方式によってデータを記録するステップを包
含する。
【0033】ある実施例では、前記ランドには、前記グ
ルーブよりも密度比の低い変調方式によってデータを記
録する。
【0034】本発明による光ディスク再生方法は、ラン
ドおよびグルーブを備えた光ディスクに光ビームを照射
して該光ディスク上に記録されたデータを再生する光デ
ィスク再生方法であって、該データが該ランドおよび該
グルーブのどちらに記録されているかに応じて、変調方
式が異なっている場合には、該ランドおよび該グルーブ
のどちらから再生されたデータかに応じて異なる方式に
よって復調するステップを包含しており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0035】本発明による光ディスク再生方法は、ラン
ドおよびグルーブを備えた光ディスクに光ビームを照射
して該光ディスク上に記録されたデータを再生する光デ
ィスク再生方法であって、該ランドの変調方式の密度比
が該グルーブの変調方式の密度比よりも低い場合には、
該ランドおよび該グルーブのどちらから再生されたデー
タかに応じて異なる方式によって復調するステップを包
含しており、そのことにより上記目的が達成される。
【0036】本発明による光ディスク再生方法は、ラン
ドおよびグルーブを備えた光ディスクに光ビームを照射
して該光ディスク上に記録されたデータを再生する光デ
ィスク再生方法であって、該データが該ランドおよび該
グルーブのどちらに記録されているかに応じて、再生さ
れたデータを異なる周波数特性によって等化するステッ
プを包含しており、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0037】ある実施例では、前記ランドから再生され
たデータの高域成分は、前記グルーブから再生されたデ
ータの高域成分よりも大きい利得によって増幅される。
【0038】本発明による光ディスク再生装置は、ラン
ドおよびグルーブを備えた光ディスクに光ビームを照射
して該光ディスク上に記録されたデータを再生する光デ
ィスク再生装置であって、該データが該ランドおよび該
グルーブのどちらに記録されているかに応じて、再生さ
れたデータを異なる周波数特性によって等化する手段を
備えており、そのことにより上記目的が達成される。
【0039】ある実施例では、前記ランドから再生され
たデータの高域成分は、前記グルーブから再生されたデ
ータの高域成分よりも大きい利得によって増幅される。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明による光ディスクの記録方
法、記録装置、再生方法および再生装置によれば、記録
・再生を光ディスクのランドおよびグルーブのどちらに
対しておこなうかに応じて、異なるレーザパワー、記録
補償、記録密度、変調方式または周波数特性を用いて記
録・再生をおこなう。
【0041】以下、図面を参照しながら本発明の実施例
を詳細に説明する。なお図面において同じ参照符号は、
同じ構成要素を表す。
【0042】本明細書において、「記録装置」というと
きは、データを再生する装置を含んだ記録装置も含む。
同様に「再生装置」というときは、データを記録する装
置を含んだ再生装置も含む。
【0043】(実施例1)図1は、本発明による光ディ
スクの記録方法の第1の実施例における、光ディスク上
での位置とレーザビーム強度との関係を示す図である。
光ディスク11は円盤状の記録媒体であり、その少なく
とも片側の表面には、データを記録するためのランド1
2およびグルーブ13が設けられている。光ディスク1
1は、ポリカーボネートを含む基板15、アルミニウム
を含む反射層16およびゲルマニウム、テルルおよびア
ンチモンの合金を含む記録層17を有する。以下のすべ
ての実施例においては、この光ディスク11を用いると
する。ランド12およびグルーブ13は、光ディスク1
1の表面に螺旋状に形成されており、これらランド12
およびグルーブ13にディジタルデータが記録される。
以下、簡単のために、ランド12およびグルーブ13の
両方にデータを記録することを「ランド/グルーブ記
録」をおこなうという。光ディスク11は、ランド/グ
ルーブ記録が可能な光ディスクである。データの記録、
再生および消去をおこなうときには、レーザダイオード
(不図示)により、レーザビーム14がランドまたはグ
ルーブに照射される。
【0044】光ディスク11は、例えば、相変化型の光
ディスクである。この場合、データの記録時には、強い
レーザビームを短時間照射する。これにより、レーザビ
ームが照射された部分(レーザビームのスポット)は、
ディスク11の材料の融点以上に加熱され、その後、急
速に冷却されるため非晶質相になる。この非晶質相の部
分は、「マーク」としてディスク上のランドまたはグル
ーブ上に記録される。このマークを消去するためには、
マークを結晶化温度以上に加熱し、徐々に冷却する。こ
れにより、マークは結晶相に戻るので、消去がおこなえ
る。データの再生は、記録時に比べて弱いレーザビーム
をディスク11に照射する。非晶質相(マーク部分)と
結晶相(非マーク部分)とでは反射率が異なるので、マ
ークかそうでないかは、反射光の強さによって識別でき
る。
【0045】本明細書では、光が入射する側に突出して
いる部分を「グルーブ」とよび、光が入射する側と反対
側に突出している部分を「ランド」とよぶ。図1のよう
な構成の光ディスク11において、ランド12およびグ
ルーブ13の幅が等しい場合は、放熱条件の差などによ
って、グルーブ13のほうが記録感度が高い。「記録感
度」は、記録・再生時のC/N比50dBおよび消去率
25dBを得るための記録レーザパワーおよび消去レー
ザパワー(以下、それぞれ「最適記録パワー」および
「最適消去パワー」という)によって決まる。最適記録
パワーおよび最適消去パワーが小さいほど、記録感度が
高いといえる。相変化型光ディスクが上述の材質からで
きており、ランド幅WLおよびグルーブ幅WGが0.74
μm、トラックピッチTPが1.48μm、深さDがλ
/6(λ=680nm)、レーザビームのスポットの周
方向線速度が6.0m/sであるとき(以下のすべての
実施例においてもこれらのパラメータは変わらない)、
ランドにおける最適記録パワーは11mW、最適消去パ
ワーは5.5mWであり、グルーブにおける最適記録パ
ワーは10mW、最適消去パワーは5.0mWである。
ここでは、ランド12よりもグルーブ13のほうが記録
感度が高いので、ランド12へのデータの記録よりも、
グルーブ13へのデータの記録のほうが、小さいレーザ
パワーで記録することが可能である。
【0046】実施例1においては、光ディスク11にラ
ンド/グルーブ記録をおこなう場合、ランド12とグル
ーブ13との記録感度の差に応じて、ランド12への記
録時とグルーブ13への記録時とで、用いるレーザパワ
ーを変えている。具体的には、図1に示すように、ラン
ド12には、ピーク値PLをもつレーザパワーで、また
グルーブ13にはピーク値PGをもつレーザパワーで記
録をおこなう。このとき、形成されるマークの長さが同
じなら、ランド12に記録するときも、グルーブ13に
記録するときも、レーザダイオードを駆動するパルスの
幅は同じである。これにより、ランドおよびグルーブの
それぞれに適切な記録ができる。もし感度の高いグルー
ブ13に、ピーク値PLをもつレーザパワーで記録をす
れば、グルーブ13に記録されたマーク部分の幅および
長さは、所望の値よりも大きくなり、その結果、再生時
のビット誤り率が大きくなる。逆に、もし感度の低いラ
ンド12に、ピーク値PGをもつレーザパワーで記録を
すれば、ランド12に記録されたマーク部分の幅および
長さは、所望の値よりも小さくなり、その結果、やはり
再生時のビット誤り率が大きくなる。
【0047】図1(b)は、第1の実施例におけるランド
記録用のパルスおよびグルーブ記録用のパルスと記録さ
れたマークとを示す図である。ランドに記録するための
パルスの振幅ILは、グルーブに記録するためのパルス
の振幅IGよりも大きい。
【0048】図2は、本発明による光ディスクの記録装
置の第1の実施例のブロック図である。ランド/グルー
ブ記録用の相変化型光ディスク11には、マークエッジ
記録によってディジタルデータが記録される。このマー
クエッジ記録は、ディスク上に記録されたマーク部のエ
ッジのディスクの周方向における位置によって、ディジ
タルデータを表す記録方式である。光ディスク11にお
いては、グルーブの記録感度がランドの記録感度よりも
高い。スピンドルモータ22は、光ディスク11を回転
させる。これにより2つのビームを照射する光ヘッド2
3は、螺旋状のランドおよびグルーブをトレースでき
る。光ヘッド23は、一方のビームをランド上に照射
し、他方のビームをグルーブ上に照射するので、ランド
およびグルーブに同時に記録をすることができる。サー
ボ回路24は、光ヘッド23のレーザビームをランドお
よびグルーブ上にフォーカシングをおこなうとともに、
トラッキングをおこなう。
【0049】データ分割器29は、1つの入力データ列
を2つの出力データに分割して出力する。具体的には、
データ分割器29は、各出力データ列の転送レートが等
しくなるように、入力データ列をランドデータ列および
グルーブデータ列に分割する。ランドデータ列は、記録
信号プロセッサ27に与えられ、グルーブデータ列は、
記録信号プロセッサ28に与えられる。図2において
は、入力データ列を「A、B、C、D、E、F」によっ
て、ランドデータ列を「A、C、E」によって、グルー
ブデータ列を「B、D、F」によって、それぞれ模式的
に表している。
【0050】記録信号プロセッサ27および28は、そ
れぞれ、ランドデータ列およびグルーブデータ列を受け
取り、変調および記録補償をおこなう。変調方式として
は、例えばEFM(eight to fourteen modulation)が
用いられる。記録補償としては、例えば、後述するマル
チパルスの発生タイミングをランドとグルーブとで変え
ることがおこなわれる。記録信号プロセッサ27および
28は、それぞれ、ランドデータ列に対応するランド記
録信号、およびグルーブデータ列に対応するグルーブ記
録信号をレーザ駆動回路25および26に出力する。
【0051】レーザ駆動回路25および26は、それぞ
れ、入力されたランド記録信号およびグルーブ記録信号
によって、光ヘッド23のレーザダイオード(不図示)
を発光させるのに充分な電流を変調し、光ヘッド23に
出力する。光ヘッド23は、増幅されたランド記録信号
およびグルーブ記録信号に応じて2つのレーザビームを
光ディスク11に照射することにより、ランドデータ列
およびグルーブデータ列を光ディスク11に記録する。
【0052】レーザ駆動回路25およびレーザ駆動回路
26の出力は、上述したランドとグルーブとの記録感度
の差を考慮して設定する。すなわち、ランド記録信号の
ほうが、グルーブ記録信号よりも電力が大きい。具体的
には、前述のパラメータをもつ光ディスク11を用いた
とき、図1のピーク値PLおよびPGは、それぞれ11m
Wおよび10mWである。図1に示すようにランドおよ
びグルーブ記録用のパルスは、その電流のピーク値が異
なる。図1においては1つのマークを形成するのに複数
個のパルスを用いているが、これには限られない。例え
ば1つのパルスによって1つのマークを形成してもよ
い。
【0053】ランドおよびグルーブにおける記録感度の
差を補償するためには、(ランドの最適記録パワー):
(グルーブの最適記録パワー)=(ピーク値PL):
(ピーク値PG)であることが好ましい。
【0054】実施例1においては、照射条件として、記
録のために照射するレーザビームの強度を、ビームスポ
ットがランドおよびグルーブのどちらに位置するかに応
じて変えている。具体的には上述のように、ランドとグ
ルーブとの記録感度の差に応じて、ランドに記録すると
きのレーザパワーと、グルーブに記録するときのレーザ
パワーとが異なるようにランド/グルーブ記録をおこな
う。これにより、記録感度の異なるランドおよびグルー
ブの両方において、それぞれに適したパワーで記録でき
る。その結果、光ディスクからデータを再生するときの
ビット誤り率を小さくできるという効果を有する。
【0055】図3は、図2に示すデータ分割器29のブ
ロック図である。スイッチ33は、入力データ列A、
B、C、D、E、Fを、バッファメモリ31および32
に交互に出力する。ここで入力データ列を構成するデー
タA〜Fは、それぞれ等しいデータ長をもつデータパケ
ットである。バッファメモリ31は、データA、Cおよ
びEを受け取り、バッファメモリ32は、データB、D
およびFを受け取る。ライトクロックWCKの周波数
は、リードクロックRCK1およびRCK2の2倍の周
波数である。しかしデータ分割器29の構成は、図3に
示すものに限られない。例えば、2つのバッファメモリ
ではなく、単一のバッファメモリが入力データ列を受け
取ってもよい。この場合は、リード時に指定されるアド
レスに応じて、出力されるデータを振り分けるためのス
イッチを切り換えることになる。
【0056】上述の説明では、光ヘッド23は、2つの
レーザビームを光ディスク11のランドおよびグルーブ
に照射して、ランドおよびグルーブの記録を同時におこ
なっていた。しかし、単一のレーザビームを光ディスク
11に照射することによって記録をおこなうこともでき
る。
【0057】図4は、単一のレーザビームを照射する光
ヘッドを用いた光ディスク記録装置のブロック図であ
る。レーザパワー制御回路49は、入力データ列と再生
回路47からのランド/グルーブ位置情報を受け取り、
バッファされた入力データ列を記録信号プロセッサ27
に出力し、レーザパワー制御信号をレーザ駆動回路46
に出力する。ランド/グルーブ位置情報は、光ヘッド4
3がランドまたはグルーブのどちらに位置するかを示す
情報である。このランド/グルーブ位置情報は、例えば
セクタのアドレスデータから得ることができる。すなわ
ち再生回路47は、各セクタのデータを読み出すときに
同時にアドレスデータも読み出す。セクタアドレスが与
えられれば、そのセクタがランドおよびグルーブのどち
らに位置するかも識別できる。レーザパワー制御信号
は、レーザ駆動回路46に与えられることにより、光デ
ィスク11に照射されるレーザパワーを変化させる。レ
ーザパワー制御回路49は、ランド/グルーブ位置情報
に基づき、光ヘッド43がランドに位置するときは、レ
ーザパワーを高く設定し、光ヘッド43がグルーブに位
置するときは、レーザパワーを低く設定する。図4に示
すように、データA、BおよびCを記録するときは、光
ヘッド43がランドに位置するのでレーザパワーは高
く、データD、EおよびFを記録するときは、光ヘッド
43がグルーブに位置するのでレーザパワーは低い。ラ
ンドおよびグルーブに用いるべきレーザパワーの情報
は、例えばディスクのトラックの内側部分に位置するリ
ードインエリア(lead-in area)に、ピットによって書
き込まれている。
【0058】図4に示す構成の光ディスク記録装置は、
記録信号プロセッサおよびレーザ駆動回路が1系統でよ
いので、回路規模を縮小することができる。
【0059】(実施例2)図5は、本発明による光ディ
スクの記録方法の第2の実施例における、ランドおよび
グルーブに記録するときに用いるパルスの形状を示す図
である。実施例2において用いる光ディスクは、実施例
1で用いた光ディスク11と同じである。すなわちラン
ドおよびグルーブの幅は等しく、ランドの記録感度より
もグルーブの記録感度のほうが高い。
【0060】したがって、このような光ディスクにラン
ド/グルーブ記録をおこなう場合、ランドおよびグルー
ブの記録感度の差を考慮して、記録補償をおこなうこと
によって、データ再生時のビット誤り率を低くすること
ができる。具体的には、マークを形成するためのパルス
幅を、マークがランドに形成されるか、またはグルーブ
に形成されるかによって変化させる。それにより、ラン
ドおよびグルーブに記録されたマークのエッジ位置に誤
差が生じにくくなる。図5に示すように、ランド記録用
のマーク信号と、グルーブ記録用のマーク信号とは、等
しいピーク値Pをもつパルスである。しかし、グルーブ
の記録感度より、ランドの記録感度は低いので、同じマ
ークを形成するのに必要なレーザパワーは、ランドのほ
うがグルーブよりも高くなる。したがって、ランド記録
用のパルスは、グルーブ記録用のパルスの立ち上がりエ
ッジよりも時間tLだけ早く立ち上がり、グルーブ記録
用のパルスの立ち下がりエッジよりも時間tTだけ遅く
立ち下がる。
【0061】図6は、本発明による光ディスクの記録装
置の第2の実施例のブロック図である。ランド/グルー
ブ記録用の相変化型光ディスク11には、マークエッジ
記録によってディジタルデータが記録される。データ分
割器29は、実施例1で述べたように1つの入力データ
列を2つの出力データ列、すなわちランドデータ列およ
びグルーブデータ列に分割して出力する。
【0062】記録信号プロセッサ67は、ランドデータ
列を受け取り、変調を施してから、ランドデータ列に対
応するランド記録信号を記録補償回路65に出力する。
記録信号プロセッサ68は、グルーブデータ列を受け取
り、変調を施してから、グルーブデータ列に対応するグ
ルーブ記録信号を記録補償回路66に出力する。変調方
式としては、例えばEFMが用いられる。
【0063】記録補償回路65および66は、それぞれ
ランド記録信号およびグルーブ記録信号を受け取り、記
録されるマークのエッジ位置を補償する。具体的には、
記録感度が高いグルーブに記録するためのパルス(以
下、「グルーブ用パルス」という)の幅よりも、記録感
度が低いランドに記録するパルス(以下、「ランド用パ
ルス」という)の幅のほうが広くなるように、記録信号
のパルス幅を設定する。なお、ランド用パルスおよびグ
ルーブ用パルスの振幅(すなわちレーザパワー)は等し
い。ランドおよびグルーブに、同じパルス幅および同じ
パルス振幅でレーザビームを照射すると、感度が低いラ
ンドに形成されたマークの長さが、感度が高いグルーブ
に形成されたマークの長さよりも短くなる(これを「エ
ッジシフト」という)。したがって、ランド用パルスの
幅をグルーブ用パルスの幅よりも広くすることによっ
て、記録されるマークのエッジ位置は、ランドとグルー
ブとで同じになるように(すなわちエッジシフトが生じ
ないように)補償され得る。
【0064】記録補償回路65および66は、実施例1
のレーザ駆動回路の機能をも併せもつ。光ヘッド23
は、記録補償回路65および66からの補償された出力
に応じて、2つのレーザビームを光ディスク11に照射
することにより、ランドデータ列およびグルーブデータ
列を光ディスク11に記録する。
【0065】実施例2においては、照射条件として、記
録のために用いるパルスの幅(すなわち、立ち上がりエ
ッジおよび立ち下がりエッジの位置)を、ビームスポッ
トがランドおよびグルーブのどちらに位置するかに応じ
て変えている。上述のようにデータを記録すれば、ラン
ドとグルーブとにおける記録感度が異なる光ディスクで
あっても、ランドに記録されたマークおよびグルーブに
記録されたマークは、どちらもエッジシフトを起こさず
に記録することができる。
【0066】実施例1で述べたパラメータをもつ光ディ
スク11を用いたとき、図5の時間tLは2ns、時間
tTは2ns、ランド用パルスのパルス幅WLは74n
s、グルーブ用パルスのパルス幅WGは70nsであ
る。
【0067】実施例1と同様、2つのレーザビームを照
射する光ヘッド23の代わりに、単一のレーザビームを
照射する光ヘッド43を用いてもよい。
【0068】(実施例3)図7は、本発明による光ディ
スクの記録方法の第3の実施例におけるランド用パルス
およびグルーブ用パルスの波形を示す。図5に示したよ
うに、実施例2においては、1つのマークを記録すると
きには、1つのランド用パルスまたはグルーブ用パルス
が用いられた。実施例3においては、1つのマークを記
録するために、マルチパルスとよばれる複数のパルスを
用いる。ここで「1つのパルス」とは、第1レベルから
第2レベルへの遷移によって始まり、それに続く第2レ
ベルから第1レベルへの遷移によって終わる波形をい
う。例えば、図5においては、1つのマークを記録する
ためのパルスは、LレベルからHレベルへの遷移によっ
て始まり、それに続くHレベルからLレベルへの遷移に
よって終わる。
【0069】図7においては、単一のマークを記録する
ための入力データは、単一のパルスである。この入力デ
ータに対応するランド用パルスおよびグルーブ用パルス
は、それぞれ、先頭パルスと、中間パルスと、最終パル
スとを有する。図7の入力データ、ランド用パルスおよ
びグルーブ用パルスは、いずれも0または1の値をとる
ディジタルデータである。先頭パルスは、n個(ただ
し、nは2以上)のパルスのうち第1番目のパルスであ
り、最終パルスは、n個のパルスのうちn番目のパルス
である。n=2のときは、中間パルスと最終パルスとは
同一であるとする。図7では、先頭パルスと最終パルス
との間に、3つの中間パルスが存在している。
【0070】先頭パルスは、入力データの立ち上がりエ
ッジに対して所定の遅延時間で立ち上がり、最終パルス
は入力データの立ち下がりエッジに対して所定の先行時
間で立ち下がる。図7において、入力データの立ち上が
りエッジと、ランド用パルスの先頭パルスの中心との時
間を遅延時間aとし、入力データの立ち上がりエッジ
と、グルーブ用パルスの先頭パルスの中心との時間を遅
延時間cとする。また、入力データの立ち下がりエッジ
と、ランド用パルスの最終パルスの中心との時間を先行
時間bとし、入力データの立ち下がりエッジと、グルー
ブ用パルスの最終パルスの中心との時間を先行時間dと
する。ランドの記録感度より、グルーブの記録感度のほ
うが高ければ、(遅延時間a)<(遅延時間c)かつ
(先行時間b)<(先行時間d)を満たすようにランド
用パルスおよびグルーブ用パルスを設定することが必要
である。これは、ランドよりもグルーブの記録感度が高
いので、同じ形状のパルスでランドおよびグルーブに記
録すると、ランドよりもグルーブに記録されたマークの
幅および長さが大きくなるためである。逆に、グルーブ
の記録感度より、ランドの記録感度のほうが高ければ、
(遅延時間c)<(遅延時間a)かつ(先行時間d)<
(先行時間b)を満たすようにランド用パルスおよびグ
ルーブ用パルスを設定することが必要である。
【0071】ここで、記録に用いるパルスの印加と、レ
ーザビームの照射とは、実質的に同時におこなわれる。
したがって本明細書においては、「先頭パルスによるレ
ーザビームの照射と、最終パルスによるレーザビームの
照射との時間間隔」は、「先頭パルスの中心と最終パル
スの中心との時間間隔」によって定義されるとする。こ
こで「パルスの中心」は、そのパルスの立ち上がりエッ
ジと立ち下がりエッジとの中心に位置する。図7に示す
ように、ランド用先頭パルスの中心と最終パルスの中心
との時間間隔は、グルーブ用先頭パルスの中心と最終パ
ルスの中心との時間間隔よりも長い。
【0072】中間パルスは、バースト状の繰り返しパル
スであり、ランド用パルスとグルーブ用パルスとにおい
て、同じ形状および同じ位相位置のパルスを用いる。
【0073】図8は、本発明による光ディスクの記録装
置の第3の実施例のブロック図である。図8に示す光デ
ィスク記録装置は、図7に示すランド用パルスおよびグ
ルーブ用パルスを用いて、ランドおよびグルーブの記録
感度が異なる光ディスク上にデータを記録する。
【0074】光ヘッド43およびサーボ回路44は、図
4を参照して説明したのと同様の機能をもつ。記録補償
回路81は、記録される入力データを受け取り、これを
変調する。マークエッジするための変調方式としては、
EFMが用いられるが、これには限られず、例えば
(1、7)変調や(2、7)変調を用いてもよい。記録
補償回路81は、再生回路47から出力されるランド/
グルーブ位置情報に応じて、図7と同様のランド用パル
スまたはグルーブ用パルスを発生し、レーザ駆動回路8
2に出力する。ランド/グルーブ位置情報は、図4を参
照して説明したように生成すればよい。レーザ駆動回路
82は、ランド用パルスおよびグルーブ用パルスを受け
取り、光ヘッド43が有するレーザダイオード(不図
示)を駆動するのに充分な電力を出力する。レーザ駆動
回路82は、記録パワーおよび消去パワーによってレー
ザダイオードを変調することによって記録する。
【0075】光ディスクのランドおよびグルーブの最適
記録パワーがそれぞれ、10mWおよび5mWの場合、
遅延時間aおよびcをそれぞれ35nsおよび37ns
に、先行時間bおよびdをそれぞれ35nsおよび37
nsにすれば、ランドおよびグルーブの双方において、
ディスク円周方向の長さが等しいマークを形成できる。
【0076】実施例3においては、照射条件として、記
録のために用いる複数のパルスのタイミングを、ビーム
スポットがランドおよびグルーブのどちらに位置するか
に応じて変えている。上記構成の光ディスク記録装置に
よれば、ランドの記録感度とグルーブの記録感度とが異
なる場合でも、ランドへの記録とグルーブへの記録と
で、異なるマルチパルスを用いることによって、ランド
とグルーブとで同一形状のマークを記録することができ
る。その結果、ランドとグルーブとにおける再生信号の
品質(例えば、ビット誤り率、サーボ制御におけるマー
ジンおよびジッタ量)が一致する。したがって、ランド
およびグルーブに同じ記録密度で記録ができるので、光
ディスク全体としては高密度記録が可能になる。
【0077】(実施例4)図9は、本発明による光ディ
スクの記録方法および再生方法の第4の実施例におけ
る、記録データの分割および再生データの結合を模式的
に表す図である。
【0078】光ディスク11は、実施例1で説明したの
と同様、ランド/グルーブ記録が可能なディスクであ
り、ランド12およびグルーブ13を有する。ランド1
2は、記録密度d1をもっており、このことは単位長さ
のランド12にはd1ビットの記録ができることを意味
する。グルーブ13は、記録密度d2をもっており、こ
のことは単位長さのグルーブ13にはd2ビットの記録
ができることを意味する。
【0079】入力された記録データ94は、(d1:d
2)の比でランド記録データ95とグルーブ記録データ
96とに分割される。簡単のため、(d1:d2)=
(1:2)だとすれば、記録データ94は、例えば、1
6ビットのデータ長を有するブロックA、CおよびE
と、8ビットのデータ長を有するブロックB、Dおよび
Fとに分割される。記録データ94のブロックA、Cお
よびEは、グルーブに記録するための処理(例えば、変
調およびフォーマッティング)が施されて、グルーブ記
録データ96(ブロックA’、C’およびE’)に変換
された後、光ディスク11のグルーブ13に記録され
る。記録データ94のブロックB、DおよびFも、同様
にランドに記録するための処理が施されて、ランド記録
データ95(ブロックB’、D’およびF’)に変換さ
れた後、光ディスク11のランド12に記録される。
【0080】ランド記録データ95およびグルーブ記録
データ96は、それぞれ異なる信号パスを通って処理が
施される。ランド記録データ95およびグルーブ記録デ
ータ96をそれぞれランドおよびグルーブ上に記録する
ためには、2つのレーザビームを用いて同時に記録して
もよく、単一のレーザビームを用いて交互にランドおよ
びグルーブに記録してもよい。
【0081】図9において、ブロックA’の長さは、ブ
ロックAの長さと等しい。これは、グルーブ記録データ
96の転送レートが、記録データ94の転送レートと等
しいことを示している。一方、ブロックB’の長さは、
ブロックBの長さの2倍である。これは、ランド記録デ
ータ95の転送レートが、記録データ94の転送レート
の2分の1であることを示している。言い換えれば、ラ
ンド記録データ95は、記録データ94のデータの一部
を時間軸伸長して得られている。
【0082】再生時には、ランドから再生されたランド
再生データ97(ブロックB’、D’およびF’)およ
びグルーブから再生されたグルーブ再生データ98(ブ
ロックA’、C’およびE’)は、それぞれ異なる信号
パスを通って処理が施される。ランド記録データ95お
よびグルーブ記録データ96をそれぞれランドおよびグ
ルーブ上から再生するためには、2つのレーザビームを
用いて同時に再生してもよく、単一のレーザビームを用
いて交互にランドおよびグルーブから再生してもよい。
記録のときとは逆に、ランド再生データ97は、時間軸
圧縮された後、グルーブ再生データ98と結合される。
ランド再生データ97およびグルーブ再生データ98を
結合するときには、復調およびデフォーマッティングが
施されて、再生データ99が出力される。
【0083】図10は、本発明による光ディスクの記録
装置の第4の実施例のブロック図である。ランド/グル
ーブ記録が可能な相変化型光ディスク11は、記録密度
d1をもつランドおよび記録密度d2をもつグルーブを
有する。この光ディスク11にマークエッジ記録をおこ
なう。光ヘッド23は、図2を参照して説明した2つの
レーザビームをランドおよびグルーブに照射する。
【0084】データ分割器107は、図9を参照して説
明したように入力された記録データ(ブロックA〜F)
をランド記録データ(ブロックB、DおよびF)および
グルーブ記録データ(A、CおよびE)に分割する。デ
ータ分割器107は、(ランド記録データのブロックの
データ長):(グルーブ記録データのブロックのデータ
長)=d1:d2となるように、入力された記録データ
を分割する。したがって、(ランド記録データの転送レ
ート):(グルーブ記録データの転送レート)=d1:
d2となる。
【0085】記録信号プロセッサ105は、ランド記録
データを受け取り、変調および記録補償を施すことによ
ってランド記録信号を光ヘッド23に出力する。記録信
号プロセッサ106は、グルーブ記録データを受け取
り、変調および記録補償を施すことによってグルーブ記
録信号を光ヘッド23に出力する。変調方式としては、
EFMが用いられる。記録補償としては、例えば、前述
したマルチパルスの発生タイミングをランドとグルーブ
とで変えることがおこなわれる。
【0086】上記構成の光ヘッド記録装置は、ランドお
よびグルーブの記録密度がそれぞれd1およびd2とな
るように記録することができる。これにより光ディスク
全体としては、記録できるデータの量を増加することが
できる。
【0087】図11は、本発明による光ディスクの再生
装置の第4の実施例のブロック図である。相変化型光デ
ィスク11には、図10に示した光ディスク記録装置に
よって、マークエッジ記録方式によりランドおよびグル
ーブにデータが記録されている。ランドの記録密度はd
1であり、グルーブの記録密度はd2である。光ヘッド
23は、2つのレーザビームをランドおよびグルーブに
照射することにより、ランド再生信号およびグルーブ再
生信号を、それぞれ再生信号プロセッサ115および再
生信号プロセッサ116に出力する。
【0088】再生信号プロセッサ115および116
は、それぞれランド再生信号およびグルーブ再生信号を
受け取り、ランド再生データおよびグルーブ再生データ
を生成して、データ結合器117に出力する。具体的に
は、再生信号プロセッサ115および116は、増幅、
イコライズ、2値化および復調の処理をおこなう。ラン
ドの記録密度およびグルーブの記録密度は、互いに異な
るため、ランド再生データおよびグルーブ再生データの
転送レートも異なる。例えば、ランドの記録密度がグル
ーブの記録密度よりも小さいとき(d1<d2のとき)
は、ランド再生データの転送レートは、グルーブ再生デ
ータの転送レートより小さい。
【0089】データ結合器117は、異なる転送レート
をもつランド再生データおよびグルーブ再生データを受
け取り、結合することによって、単一のデータシーケン
スである、再生データを出力する。データ結合器117
は、例えばバッファメモリを有しており、ランド再生デ
ータおよびグルーブ再生データをバッファメモリ中の別
々の領域に順次、書き込む。読み出すときには、バッフ
ァメモリのポインタを2つの領域間で交互に移動させる
ことによって、ランド再生データおよびグルーブ再生デ
ータを交互に出力できる。
【0090】上記構成の光ディスク再生装置は、上述の
動作によって、異なる記録密度によってランドおよびグ
ルーブに記録されたデータを再生することができる。
【0091】実施例4においては、記録条件として、記
録するデータの記録密度を、ビームスポットがランドお
よびグルーブのどちらに位置するかに応じて変えてい
る。上記構成の光ディスク記録装置および光ディスク再
生装置を用いれば、異なる記録密度を有するランドおよ
びグルーブに、それぞれ適した記録密度で記録・再生す
ることができる。これにより、記録・再生される信号の
品質(例えば、ビット誤り率、サーボマージンおよびジ
ッタ量)が、ランドおよびグルーブ間で均質化される。
その結果、ランドおよびグルーブのどちらか一方に記録
・再生特性(ここでは記録密度)を統一した場合に比べ
て、光ディスク全体としては高密度化が可能となる。
【0092】なお、ランドとグルーブとで記録時および
再生時の周波数特性が異なる場合においても、記録可能
な記録密度はランドおよびグルーブで異なる。したがっ
てこのような場合においても、同様の効果が得られる。
【0093】(実施例5)図12は、本発明による光デ
ィスクの記録方法の第5の実施例における、ランドおよ
びグルーブにおいて用いる変調方式を示す図である。光
ディスク11は、ランド12およびグルーブ13をもつ
ランド/グルーブ記録用の光ディスクである。ランドお
よびグルーブにおいて同一の条件で記録をした光ディス
ク11においては、グルーブ13から再生された信号の
C/N比は、ランド12から再生された信号よりも高い
という特性をもつ。これは、ランドおよびグルーブにお
ける記録感度差およびレーザビームの反射率の差に起因
する。例えば、再生信号のC/N比は、ランドでは52
dBであるのに対して、グルーブでは55dBである。
【0094】このような光ディスク11のランド12に
は、記録密度比の低い(1,7)RLL(run length l
imited)変調(以下、「(1,7)変調」というように
略す)によって記録・再生をおこなう。またグルーブ1
3には、記録密度比の高い(2,7)変調によって記録
・再生をおこなう。これにより、ランドおよびグルーブ
のそれぞれに適した変調方式で記録することができる。
ここで記録密度比とは、最小反転間隔の中に含まれる情
報のビット数(以下、「密度比」という)をいう。変調
前のデータの周期をT、変調後のデータの周期(検出窓
幅)をTwとすると、 (1、7)変調: Tw=2T/3 (2、7)変調: Tw=T/2 である。最小反転間隔Tminは、 (1、7)変調: Tmin=2Tw (2、7)変調: Tmin=3Tw である。したがって、密度比は、 (1、7)変調: Dr=Tmin/T=4/3=1.33 (2、7)変調: Dr=Tmin/T=3/2=1.5 となる。
【0095】図13は、本発明による光ディスクの記録
装置の第5の実施例のブロック図である。光ディスク1
1は、ランド/グルーブ記録用の相変化型光ディスクで
ある。光ディスク11は、図1に示すようにランド12
およびグルーブ13を有する。ランド12のC/N比
は、グルーブ13のC/N比よりも低い。データは、マ
ークエッジ記録によって光ディスク11上に記録され
る。光ヘッド23は、図2を参照して説明したように2
つのレーザビームをランドおよびグルーブに同時に照射
する。これによりデータの記録がおこなわれる。
【0096】データ分割器139は、図10を参照して
説明したデータ分割器107のように、入力されたディ
ジタルデータ(ブロックA〜F)をランド記録データ
(ブロックB、DおよびF)およびグルーブ記録データ
(A、CおよびE)に分割し、それぞれ変調器137お
よび138に出力する。ここで、ブロックA、Cおよび
Eは同じデータ長をもち、ブロックB、DおよびFは同
じデータ長をもつ。また(ブロックAのデータ長):
(ブロックBのデータ長)=1.33:1.5が成り立
つ。変調器137は、ランド記録データを受け取り、
(1,7)変調方式によって変調する。変調器138
は、グルーブ記録データを受け取り、(2,7)変調方
式によって変調する。変調器137および138に入力
されるブロックのデータ長は、1.33:1.5なの
で、(1,7)変調および(2,7)変調が施された2
つのデータの最小反転間隔はほぼ等しい。
【0097】記録信号プロセッサ135および136
は、それぞれ変調器137および138の出力を受け取
り、記録補償を施すことによって、ランド記録信号およ
びグルーブ記録信号として光ヘッド23に出力する。記
録信号プロセッサ135および136は、例えば前述の
マルチパルスの発生タイミングを変えるような記録補償
をおこなった上で、光ヘッド23が有するレーザダイオ
ード(不図示)を駆動するのに充分な増幅をおこなう。
記録信号プロセッサ135および136から出力された
信号に応じて、光ヘッド23は、それぞれランドおよび
グルーブにデータを記録する。結果として、ランドには
(1,7)変調されたデータが記録され、グルーブには
(2,7)変調されたデータが記録される。したがっ
て、ランドおよびグルーブの最小反転間隔はほぼ等し
く、かつランドおよびグルーブにおける記録密度は異な
るような記録が可能になる。
【0098】図14は、本発明による光ディスクの再生
装置の第5の実施例のブロック図である。光ディスク1
1は、図1に示すようにランド12およびグルーブ13
を有する。データは、光ディスク11上にマークエッジ
記録によって記録される。ランドには(1,7)変調さ
れたデータが記録され、グルーブには(2,7)変調さ
れたデータが記録されている。光ヘッド23は、図2を
参照して説明したように、2つのレーザビームによって
ランドおよびグルーブを同時に再生することができる。
【0099】光ヘッド23は、ランドおよびグルーブに
記録されたデータに応じて、ランド再生信号およびグル
ーブ再生信号を、それぞれ再生信号プロセッサ145お
よび146に出力する。再生信号プロセッサ145およ
び146は、それぞれランド再生信号およびグルーブ再
生信号を処理することによって、ディジタルデータであ
るランド再生データおよびグルーブ再生データを、復調
器147および148に出力する。再生信号プロセッサ
145および146は、具体的には、信号の増幅、イコ
ライズおよび2値化の処理をおこなう。
【0100】復調器147および148は、それぞれ
(1,7)変調されたランド再生データおよび(2,
7)変調されたグルーブ再生データを受け取り、復調し
た後、データ結合器149に出力する。データ結合器1
49は、復調されたランド再生データおよびグルーブ再
生データを結合して、単一のデータシーケンスとして出
力する。
【0101】以上の動作によって、ランドに(1,7)
変調されたデータが記録され、グルーブに(2,7)変
調されたデータが記録されている光ディスクからデータ
を再生できる。実施例5においては、ランドから再生さ
れた信号のC/N比およびグルーブから再生された信号
のC/N比が異なる場合、ランドおよびグルーブの最小
反転間隔が等しく、検出窓幅が異なる変調方式を用いて
データを記録する。これにより、記録・再生される信号
品質を均質化できる。
【0102】ここでランドにおいてC/N比が低い場合
を考える。この場合は、ランドおよびグルーブにおける
最小反転間隔は等しく、グルーブよりもランドにおける
検出窓幅が広いような変調方式によって、ランドおよび
グルーブにデータを記録する。信号を再生するときに同
一の大きさのジッタが発生しても、ランドの検出窓幅は
グルーブの検出窓幅よりも広いので、検出窓幅に対する
ジッタの大きさは、グルーブよりもランドが小さくな
る。こうすれば、ランドのC/N比がグルーブのC/N
比よりも低いことを、変調方式をランドおよびグルーブ
で変えることにより補償できる。その結果、ランドおよ
びグルーブに同一の変調方式によって記録・再生をおこ
なった場合に比べて、光ディスク全体としては高密度化
が可能となる。
【0103】実施例5においては、記録条件として、記
録されるデータの変調方法を、また再生条件として、記
録されたデータの復調方法を、ビームスポットがランド
およびグルーブのどちらに位置するかに応じて変えてい
る。具体的にランドのC/N比が52dBで、グルーブ
のC/N比が55dBである相変化型光ディスクにおい
ては、ランドの記録に(1、7)変調を、グルーブの記
録に(2、7)変調を用いることが好ましい。
【0104】なお、ランドおよびグルーブで周波数特性
が異なる場合においても、実施例5は適用でき、やはり
同様の効果が得られる。
【0105】(実施例6)図15(a)および(b)は、本発
明による光ディスク再生方法の第6の実施例において、
それぞれグルーブおよびランドから再生された信号の周
波数・振幅特性を示す図である。図15(c)および(d)
は、本発明による光ディスク再生方法の第6の実施例に
おいて、それぞれグルーブおよびランドから再生された
信号に施すべき等化処理の周波数特性を示す図である。
図15(e)は、本発明による光ディスク再生方法の第6
の実施例において用いる光ディスクの図である。図15
(a)〜(d)において、横軸は周波数であり、縦軸は振幅で
ある。
【0106】光ディスク11は、ランド12およびグル
ーブ13の両方にデータを記録するランド/グルーブ記
録用の光ディスクである。図15(a)および(b)に示すよ
うに、ランド12から再生された信号の高域成分の振幅
は、グルーブ13から再生された信号の高域成分の振幅
よりも小さい。言い換えると、ランドよりグルーブのほ
うが高域における利得が高い。具体的には、周波数5M
Hzにおいて、ランド12から再生された信号の振幅
は、グルーブ13から再生された信号の振幅よりも3d
B低い。この周波数特性の差は、ランドおよびグルーブ
においてビームスポットのフォーカス状態が異なる結
果、スポットの大きさおよび形状が異なるために、同一
の形状のマークを記録しても再生される信号波形がなま
ることに起因する。
【0107】このような光ディスク11にランド/グル
ーブ記録をおこなう場合、ランドおよびグルーブから再
生される信号の周波数特性が異なることを考慮して、再
生された信号に対して等化処理(イコライジング)をお
こなう。例えば図15(c)および(d)に示す周波数特性に
よって高域を強調することによって、再生された信号が
所望の周波数・振幅特性をもつように等化することがで
きる。その結果、再生信号のビット誤り率を下げること
ができる。
【0108】図16は、本発明による光ディスク再生装
置の第6の実施例のブロック図である。光ヘッド23
は、図2を参照して説明したように、ランドおよびグル
ーブ上に記録されたデータに応じた信号を再生し、再生
されたランド再生信号およびグルーブ再生信号をそれぞ
れイコライザ165および166に出力する。ここでラ
ンド再生信号およびグルーブ再生信号の周波数・振幅特
性を比べると、前述のように光ディスク11のランドお
よびグルーブの周波数特性の違いによって、グルーブ再
生信号の高域における振幅は、ランド再生信号の高域に
おける振幅よりも大きい。ランド再生信号は、イコライ
ザ165によって、グルーブ再生信号は、イコライザ1
66によって、それぞれ所定の周波数特性で増幅され、
再生信号プロセッサ167および168に出力する。イ
コライザ165は、高域において、イコライザ166よ
りも高い利得を有する。その結果、ランド再生信号およ
びグルーブ再生信号における周波数・振幅特性の差は、
キャンセルされる。再生信号プロセッサ167および1
68は、それぞれイコライザ165および166によっ
て等化された信号を受け取り、ディジタルデータに変換
しデータ結合器169に出力する。データ結合器169
は、図11を参照して説明したのと同様の機能をもち、
入力された2つのディジタルデータを時間軸上において
多重化し、単一のデータとして出力する。
【0109】実施例6においては、再生条件として、記
録されたデータを再生するときの周波数特性を、ビーム
スポットがランドおよびグルーブのどちらに位置するか
に応じて変えている。具体的には上述のように、ランド
およびグルーブから再生された信号を、異なる周波数特
性をもつイコライザによって等化することによって、所
望の周波数成分をもつ再生信号を得ることができる。そ
の結果、ランドおよびグルーブから再生された信号の周
波数特性が異なる光ディスクであっても、ビット誤り率
を低く抑えることができる。
【0110】例えば、実施例1で述べたパラメータをも
つ光ディスク11を用いたとき、イコライザ165の利
得が周波数5MHzの点においてイコライザ166の利
得よりも3dB高ければ、ランドおよびグルーブの周波
数特性差をキャンセルできる。
【0111】実施例1〜5において説明された記録方法
または記録装置によって記録された光ディスクからデー
タを再生する場合にも、実施例6を適用することができ
る。それにより、さらにビット誤り率を低減することが
できる。
【0112】実施例1〜6においては、光ディスクとし
て相変化型光ディスクを用いたが、本発明は光磁気ディ
スクにも適用できる。
【0113】実施例1〜6においては、ランドおよびグ
ルーブのどちらに記録するかに応じて、レーザビームの
照射条件、記録条件または再生条件を変化させている。
これを実現するためには、図2を参照して説明したよう
に単一のレーザビームを用いて記録してもよく、図4を
参照して説明したように2つのレーザビームを用いて記
録してもよい。さらに3つ以上のレーザビームを用いて
記録してもよい。
【0114】実施例1〜6においては、記録媒体とし
て、円盤状の光ディスクを例に挙げて説明したが、ラン
ドおよびグルーブにデータが記録される媒体であればよ
く、これには限られない。例えば、カード状の光記録媒
体やテープ状の光記録媒体であってもよい。また、光ビ
ームを照射する手段として、レーザダイオードを用いた
がこれには限られない。例えば、一定の強度の光ビーム
を発生する発光素子と、入力されるデータに応じて透過
率が変化する光変調器とを組み合わせることによって、
光ビームを照射してもよい。
【0115】なお、実施例1〜3で説明した方法および
装置によって記録された光ディスクは、従来の再生方法
および装置によってデータを再生することができる。
【0116】実施例1〜6で説明した方法を組み合わせ
たり、装置を組み合わせたりすることもできる。例え
ば、実施例1で説明したレーザパワーをランドとグルー
ブとで変える方法および装置と、実施例2および3で説
明した記録用パルスの幅およびタイミングを変える方法
および装置とを組み合わせてもよい。これによりランド
およびグルーブ上に形成されるマークの、ディスクの半
径方向の大きさ(マークの「幅」という)および円周方
向の大きさ(マークの「長さ」という)を最適に設定す
ることができる。すなわち、レーザパワーの変化はマー
クの幅の変化に主に寄与し、パルス幅およびパルスタイ
ミングはマークの長さの変化に主に寄与する。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、ランドおよびグルーブ
のどちらに記録するかに応じて、異なるレーザパワーで
レーザビームを照射する。これによりビット誤り率を小
さくできる効果がある。
【0118】本発明によれば、ランドおよびグルーブの
どちらに記録するかに応じて、異なるパルス幅でレーザ
ビームを照射する。これによりエッジシフトを小さくで
きるので、結果としてビット誤り率を小さくできる。
【0119】本発明によれば、ランドおよびグルーブの
どちらに記録するかに応じて、異なる記録補償をおこな
う。これにより再生された信号の品質が均質化し、高密
度記録が可能になる。
【0120】本発明によれば、ランドおよびグルーブの
どちらに記録するかに応じて、異なる記録密度で記録を
おこなう。これにより高密度記録が可能になる。
【0121】本発明によれば、ランドおよびグルーブの
どちらに記録するかに応じて、異なる変調方式によって
記録をおこなう。これにより高密度記録が可能になる。
【0122】本発明によれば、ランドおよびグルーブの
どちらから再生するかに応じて、異なる周波数特性によ
って再生された信号を等化する。これによりビット誤り
率を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明による光ディスク記録方法の第
1の実施例における、光ディスク上での位置とレーザビ
ーム強度との関係を示す図であり、(b)は、第1の実施
例におけるランド記録用のパルスおよびグルーブ記録用
のパルスと記録されたマークとを示す図である。
【図2】本発明による光ディスク記録装置の第1の実施
例のブロック図である。
【図3】図2に示すデータ分割器のブロック図である。
【図4】単一のレーザビームを照射する光ヘッドを用い
た光ディスク記録装置のブロック図である。
【図5】本発明による光ディスク記録方法の第2の実施
例における、ランドおよびグルーブに記録するときに用
いるパルスの形状を示す図である。
【図6】本発明による光ディスク記録装置の第2の実施
例のブロック図である。
【図7】本発明による光ディスク記録方法の第3の実施
例におけるランド用パルスおよびグルーブ用パルスの波
形を示す。
【図8】本発明による光ディスク記録装置の第3の実施
例のブロック図である。
【図9】本発明による光ディスクの記録方法および再生
方法の第4の実施例における、記録データの分割および
再生データの結合を模式的に表す図である。
【図10】本発明による光ディスクの記録装置の第4の
実施例のブロック図である。
【図11】本発明による光ディスクの再生装置の第4の
実施例のブロック図である。
【図12】本発明による光ディスクの記録方法の第5の
実施例における、ランドおよびグルーブにおいて用いる
変調方式を示す図である。
【図13】本発明による光ディスクの記録装置の第5の
実施例のブロック図である。
【図14】本発明による光ディスクの再生装置の第5の
実施例のブロック図である。
【図15】(a)および(b)は、本発明による光ディスク再
生方法の第6の実施例において、それぞれグルーブおよ
びランドから再生された信号の周波数・振幅特性を示す
図である。(c)および(d)は、本発明による光ディスク再
生方法の第6の実施例において、それぞれグルーブおよ
びランドから再生された信号に施すべき等化処理の周波
数特性を示す図である。(e)は、本発明による光ディス
ク再生方法の第6の実施例において用いる光ディスクの
図である。
【図16】本発明による光ディスク再生装置の第6の実
施例のブロック図である。
【符号の説明】
11 光ディスク 22 スピンドルモータ 23 光ヘッド 24 サーボ回路 25、26 レーザ駆動回路 27、28 記録信号プロセッサ 29 データ分割器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小石 健二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上岡 優一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランドおよびグルーブを備えた光ディス
    クであって、 前記光ディスクの内周部に位置するリード イン エリア
    に、ピット形式で前記ランドおよび前記グルーブのそれ
    ぞれに用いられるレーザパワーの情報が予め記録されて
    いる光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記レーザパワーの情報が、記録レーザ
    のパワーである請求項1に記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 前記レーザパワーの情報が、消去レーザ
    のパワーである請求項1に記載の光ディスク。
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JP26123895 1995-10-09
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JP7-261238 1995-10-09
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