JP2000040231A - 光ディスク記録再生装置及び光ディスク - Google Patents

光ディスク記録再生装置及び光ディスク

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JP2000040231A
JP2000040231A JP10204572A JP20457298A JP2000040231A JP 2000040231 A JP2000040231 A JP 2000040231A JP 10204572 A JP10204572 A JP 10204572A JP 20457298 A JP20457298 A JP 20457298A JP 2000040231 A JP2000040231 A JP 2000040231A
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signal
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Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 格別な時間を必要とすることなく、記録信号
の波形補正を行う。 【解決手段】 一時記憶メモリ28におけるデータの書
き込み又は読み出しの際に生ずるピックアップ24の空
時間を利用して、前記データの記録信号波形が波形補正
回路60で補正される。まず、ピックアップ24をディ
スク22のテスト記録領域へ移動し、切り換え回路62
でテストパターン発生回路64に切り換えて、テストパ
ターン信号をディスク22に記録する。そして、記録し
たテスト信号を再生してそのジッタを測定し、測定値が
減少するように、波形補正回路60における波形補正の
方法を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データの一時記憶
手段を備えた光ディスク装置に好適な記録波形の補正に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ディスク装置、例えばMDで
は、再生時において、約10秒の再生時間に相当する4
MB(ビット)のショックプルーフメモリにデータが一
時記憶され、このショックプルーフメモリから信号が再
生されている間にピックアップがトラックをキックして
おり、これによって次に再生するセクタに対する回転待
ちが行われている。また、記録時においては、記録信号
をショックプルーフメモリに圧縮して一時記憶し、この
メモリから間欠的に信号を読み出してディスクに記録
し、余りの時間はピックアップがトラックをキックして
おり、これによって次に記録するセクタに対する回転待
ちが行われている。また、DVDプレ一ヤは、同様に1
6MBのメモリを備えており、可変転送レ一トで転送速
度も速い。このメモリは、2秒程度の記憶時間を持って
おり、同様にピックアップがトラックをキックして回転
待ちを行っている。
【0003】なお、現在では、4MBのDRAMは入手
困難の状況にあり、16Mビットあるいは、それ以上の
DRAMを使用するのが一般的となってきている。この
ため、2秒あるいはそれ以上の時間の一時記憶が可能と
なりつつある。
【0004】ところで、レーザ光を利用して高密度の情
報の再生や記録を行う技術は公知であり、主に光ディス
ク装置として実用化されている。光ディスクは、再生専
用型、追記型、書換型に大別することができる。再生専
用型は音楽情報を記録したCDや画像情報を記録したV
CDやDVDとして、また追記型はCD‐RやDVD‐
Rとして、それぞれ商品化されている。また、書換型と
して、CD−RWやDVD‐RAM,DVD‐RWなど
が映像や音声の記録用,あるいはパソコン用のデータ記
録用として商品化されつつある。
【0005】これらのうち、書換型は、レーザ光などの
照射条件を変えることによって、2つ以上の状態が可逆
的に変化する記録薄膜を用いるものであり、主なものと
して光磁気型と相変化型がある。相変化ディスクは、レ
ーザ光の照射条件を変化させることによって、記録膜を
アモルファスと結晶間で可逆的に状態変化させて信号を
記録し、アモルファスと結晶のレーザ光反射率の違いを
光学的に検出して再生を行うものである。このようなレ
ーザ光の反射率変化として信号の再生が可能である点は
再生専用型や追記型と同様であり、またレーザパワーを
消去レベルと記録レベルの間で変調することによって追
記(オーバーライト)が1ビームでできるため、装置構
成を簡略化できるといったメリットがある。
【0006】このような書換可能な光ディスクにおける
信号記録の高密度化の手法としては、記録マークの前後
のエッジ位置がデジタル信号の「1」に対応するパルス
幅変調方式(PWM)が検討されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、PWM方式
では、記録マークの幅が情報を持つため、記録マークを
歪のないように、すなわち前後対称に記録膜に記録する
必要がある。しかし、信号を記録する際のディスクのレ
ーザ照射部分は、蓄熱効果によって照射の開始点より終
点の方が高温になる。このため、記録マークは、先端よ
り終端の方が幅が広くなり、記録マーク形状が先端部で
細く終端部で太くなって涙滴状に歪むという不都合があ
る。
【0008】このような記録マークが涙滴状に歪む原因
を、以下、図面を参照して更に説明する。図15(A)
は、記録すべき入力信号波形である。これを、同図
(B)のようにそのまま直接レーザ光出力とし、消去パ
ワーレベルPeと記録パワーレベルPwの間で変調する
ことで信号を記録すると、記録膜の到達温度は同図
(C)のようになる。すなわち、蓄熱効果によって記録
マークの先端部分よりも終端部分の方が温度が高くな
り、結果として記録マークの形状は、同図(D)のよう
に先端よりも終端の方が広くなって涙滴状に歪む。蓄熱
効果は、光ディスクとレーザスポットの相対速度(線速
度)が遅いほど大きくなるため、涙樹状歪も線速度が遅
いほど大きくなる。この歪は再生波形の歪を引き起こす
ため、記録信号を正しく読み出すことができない可能性
がある。
【0009】このような記録マークの歪を低減する方法
として、特開平3‐185628号公報には、一つの記
録マークを複数の短パルス列の照射によって形成するオ
ーバ一ライト方法が開示されている。また、特開平6‐
12674号公報には、前記パルス波形の補正方法が開
示されている。図16を参照して説明すると、同図
(A)のような入力信号を、短パルス列に変換した後、
同図(B)のようにレーザ出力を消去パワーレベルPe
と記録パワーレベルPwの間で変調することで信号をオ
ーバーライトする。ここで、短パルス列は、幅の広い先
頭パルスとこれより幅が狭い後続パルス列からなる。先
頭パルスの幅は、記録マークの長さにかかわらず常に一
定である。更に、後続パルス列中の各パルスの幅と間隔
はそれぞれ等しく、かつ長さがn番目の記録マークを形
成する場合の前記後続パルス中のパルス数は、n‐1個
となっている。
【0010】例えばCDで採用されている8−14変調
信号(EFM信号)は、3T(Tはクロック周期)から
11Tまでの9種類の長さのパルスで構成されている。
このEFM信号を記録する場合には、最も短い3Tのパ
ルスは先頭パルスのみ、次の4Tのパルスは先頭パルス
と1つの後続パルス、5Tのパルスは先頭パルスと2つ
の後続パルス、という具合に変換する。最も長い11T
のパルスは、先頭パルスと8つの後続パルスに変換す
る。このような規則性をもって変換することにより、信
号変換回路を簡単な構成にすることができる。この場
合、記録膜の到達温度は、同図(C)のように、先端で
は幅の広い先頭パルスにより急激に昇温するが、その後
はパルス列が照射されるために終端部分の昇温か抑えら
れる。その結果、記録マークの形状は同図(D)のよう
に先端と終端の対称性が向上し、涙滴状歪が低減され
る。
【0011】しかし、前記短パルス化による手法は、線
速度が遅くてかつ記録周波数が低い場合には非常に有効
であるが、DVD‐RAMやDVD‐RWなどの高密度
記録の場合、線速度が速い場合、記録信号の周波数が高
い場合などにおいては、必ずしも有効とはいえない。記
録信号波形を短パルス化すると、記録膜に与えられるエ
ネルギーが小さくなるため、大きな記録パワーが必要に
なる。これは、低線速度のときには問題にならないが、
線速度が速くなって更に大きな記録パワーが必要になる
と、高出力のレーザ光源を必要とし、記録装置のコスト
が高くなってしまう。また、入力信号を短パルス化する
ためには、入力信号のパルス周期(上記EFM信号の場
合にはT)の整数分の1の周期を持つクロック信号が必
要であり、記録信号の周波数が高い場合にはクロック信
号の周波数が高くなりすぎて回路設計が困難になる。レ
ーザ出力も高周波で変調するほど波形の歪が大きくなっ
てしまう。
【0012】光ディスクの一般的な使用方法を考えた場
合、光ディスクを一定の回転数で回転させる場合(以下
CAV)には、ディスク内周より外周の方が線速度が速
くなる。記録マ一ク長を内周と外周で同じにして記録密
度を上げるために、外周ほど記録周波数を上げる方法も
提案されている。また、光ディスクを全ての領域におい
て一定の線速度で回転させる場合(以下CLV)でも、
同じ記録装置で異なる種類のディスクに信号を記録する
場合には、ディスクの種類によって線速度や記録周波数
を変える必要がある。
【0013】加えて、より記録密度の高いディスクにお
いては、ディスク個々のばらつきやディスクの記録回
数、あるいは周囲温度などの環境条件によって最適な記
録条件が異なることにより、再生品質が悪化するという
可能性がある。また、ディスク個々に最適な記録条件を
決定するためには、テスト記録を行うとともにその信号
を再生して信号品質を測定し、最適値を探さなければな
らない。しかし、このような測定を記録時に行うことは
時間がかかりすぎ、本来の記録すべき信号を最初から記
録できないなどの不都合がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点に着
目したもので、パルス幅変調されたデジタル信号に基づ
いて、ピックアップの一つのレーザスポットによりデー
タが光ディスクに記録される光ディスク記録再生装置に
おいて、前記光ディスクに対する記録時又は再生時に、
前記データを一時的に格納するための一時記憶手段;こ
の一時記憶手段における前記データの書き込み又は読み
出しの際に生ずる前記ピックアップの空時間を利用し
て、前記データの記録信号波形を補正する波形補正手
段;を備えたことを特徴とする。
【0015】主要な形態の一つによれば、前記波形補正
手段は、前記ピックアップをテスト記録領域へ移動して
テスト信号を記録するとともに、記録したテスト信号を
再生して評価し、その評価結果に従って前記波形補正の
方法を変更することを特徴とする。他の形態によれば、
前記光ディスク付近の温度を測定する温度測定手段を備
えており、前記波形補正手段は、前記温度測定手段によ
って測定された温度に基づいて、前記波形補正の方法を
変更することを特徴とする。また、本発明の光ディスク
は、前記いずれかの光ディスク装置によって得られた変
更後の波形補正の方法を記録したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本形態では、ディスクの種類や線速
度の変化に応じて、記録レーザ波形が最適形状に補正さ
れる。例えば、入力信号(例えばEFM信号)が図1
(A)のような場合、線速度が予め設定された値より遅
い場合には、レーザ変調波形は同図(B)のように短パ
ルス列化された記録波形WAとする。線速度が設定値よ
りも速い場合には、レーザ変調波形は同図(C)のよう
に入力パルス幅を少し短くした記録波形WBに変換す
る。
【0017】次に、具体例について説明する。最初に、
1枚の相変化光ディスク上に、線速度と記録波形を種々
変えながら記録及び再生を行って、線速度と再生波形歪
の関係を求める。実験に用いた光ディスクの構造を図2
に示す。基板1は、ポリカーボネイト製で信号記録用ト
ラックを設けた直径200mmの円盤である。記録膜2
は、 GeSbTe の3元素からなり、その膜厚は20
nmである。記録膜2の上下の誘電体膜3,4はZnS
であり、基板側が150nm,反対側が15nmであ
る。反射膜5としては、Auを50nm設けている。
【0018】このような光ディスクの記録膜2を予め全
面結晶化(信号の消去状態)させた後、レーザ照射によ
りアモルファスの記録マークとして信号を記録する。光
ディスクの線速度は、その回転数を変えることにより、
1.5m/s,3m/s,6m/s,9m/sの4つの
速度を選択した。入力信号としては、EFM信号を採用
した。そして半導体レーザを、(1)記録波形WAのよ
うに短パルス列に補正し変調する方法、(2)記録波形
WBのようにパルス列を若干短く補正して変調する方
法、でそれぞれ駆動して信号を記録した。
【0019】具体的な記録波形の形状は、図3のように
なる。まず、同図(A)はEFM信号の入力波形の一例
であり、Tはクロック周期である。同図(B)は記録波
形WAである。この場合、パルス発生までの幅Taは1
T,短パルス列中の先頭パルスの幅はTbは1.5T,
後続パルスの幅Td及び間隔Tcはどちらも0.5Tと
した。すなわち、この記録波形WAのクロック周期は
0.5Tであり、EFM信号の2倍の周波数のクロック
が必要である。同図(C)は記録波形WBである。この
場合、すべての記録パルスの幅をEFM信号よりTだけ
短くしている。
【0020】なお、EFM信号のクロック周波数は、線
速度が変わっても記録マーク長が同じになるように変化
させた。具体的には、線速度が1.5m/sのときクロ
ック周波数は4.3MHz,線速度が3m/sのときク
ロック周波数は8.6MHz,線速度が6m/sのとき
クロック周波数は17.2MHz,線速度が9m/sの
ときクロック周波数は25.8MHzである。
【0021】次に,以上のようにして記録された信号を
再生し、その再生波形の歪の大きさを求める。再生波形
歪の定量的な評価は、再生波形を予め2値化した後、タ
イム・インターバル・アナライザに入力してジッタ量を
位相マージンとして求めることで行う。位相マージンが
大きいほど、記録マーク前後のエッジ位置のずれ量が小
さく、記録マークの歪は小さい。図4に、数種類のディ
スクにおける位相マージンと線速度のばらつきの関係を
示す。なお、線速度が9m/s時は記録波形をBとし
た。図5には、光ディスクの温度変化に対する位相マ一
ジンと線速度のばらつきの関係を示す。図6には、その
ときの光ディスクの盤面上における記録パワーと線速度
の関係を示す。なお、消去パワーは、全ての記録波形の
違いにかかわらず、各線速度において一定にした。
【0022】図4から明かなように、記録波形WAの場
合は、傾きは小さいが線速度が速いほど位相マージンは
大きくなっている点で好ましいが、ディスクによるばら
つきがある。また、図5からすると、温度によるマージ
ンの変動もある。これは、オーバーライトの場合、記録
膜の加熱による温度によって支配されるため、線速度、
周囲温度の変動、ディスクの製造ばらつきなどにより、
ディスクの温度が最良の状態にできなかったことを示し
ている。記録パワーについては、図6に示すように、記
録波形WAでは記録膜に与えるエネルギを短パルス列で
与えているため、大きな記録パワーが必要になる。この
ため、特に高線速度においては、光源として出力の大き
な半導体レーザが必要になる。
【0023】また、図7(A)の記録波形WCのよう
に、図3(B)の記録波形WAの記録パルス列の前後で
レーザパワーを消去レベルより低くしてもよい。このよ
うにすれば、マーク間隔を狭くして記録する場合に、記
録パワーで照射された領域の熱が後方に拡散し、次の記
録マークを大きく描いてしまうという熱干渉の現象を小
さくできる。このため、位相マージンを大きくするのに
有効である。レーザパワーを消去レベルより低くする期
間が長すぎると、記録膜が結晶化温度以上に到達しなく
なり、消し残りが生じてしまう。しかし、消去レベルよ
り低くする期間τがτ≦λ/V(λ:レーザ波長、V:
レ一ザースポットと光ディスクの相対速度)の範囲内で
あれば、その期間の前後のPe及びPwで重複して照射
されるし、またその期間の前後のPe及びPwで照射さ
れた領域からの伝導熱によっても昇温される。従って、
記録膜は結晶化温度に達し、消し残りは小さくできる。
【0024】なお、記録波形WCでは、記録パルス列の
前後双方でレーザバワーを消去レベルより低くしたが、
前後のいずれか一方のみとしても充分効果がある。ま
た、消去レベルより低いレベルを、再生パワーレベルも
しくはレーザのオフレベルとすれば、装置構成を簡略化
できる。図3の記録波形WBにおいても、同様に、記録
パワーの前後もしくはそのどちらか一方に消去レベルよ
り低いレベルを設けるようにしてよい。図3の記録波形
WAを図7(B)の記録波形WDのように、記録パルス
列に対応する期間において、記録パワーレベルと再生パ
ワーレベルあるいはレーザのオフレベルとの間で変調し
てもよい。この方法では、記録マーク内の全ての場所に
おいて記録膜が溶融後急冷されるため、安定した記録マ
一クが形成でき、位相マージンを大きくするのに有効で
ある。
【0025】次に、本形態による光ディスク装置につい
て、図9〜図11を参照しながら説明する。DVDディ
スクは、図11のように、ディスク内でのセクタは螺旋
状のCLVであるから、線速度が一定であり、内周側の
エリアEAで4セクタプロック,1プロックは8セクタ
(実際のDVDは1プロックが16セクタであり、実際
とは異なる)であり、外周側のエリアEBで8セクタプ
ロック,1プロックは8セクタである。回転周期も、エ
リアEA内周で40msec,エリアEB外周で80m
sec程度である。
【0026】次に、図9を参照して、主要部を説明す
る。キー入力部10により入力した再生や記録の開始
は、システムコントローラ12が判断し、信号処理部1
4やサーボプロセッサ16に指令する。サーボプロセッ
サ16は、ドライバ18を介してスピンドルモータ20
を駆動し、ディスク22が回転する。光ピックアップ2
4から読み出した信号は、図10のプリアンプ26に供
給され、ここで再生信号とサーボ信号を生成する。サー
ボエラー信号は、サーボエラー信号生成回路49で生成
される。サーボプロセッサ16で前記サーボ信号を処理
することにより、ディスク22のトラックに対するフオ
ーカシングやトラッキングの信号を生成する。そして、
これらの信号に基づいて、ドライバ18により光ピック
アップ24のアクチュエータを駆動することにより、光
ピックアップ24の一巡のサーボ制御が行なわれる。
【0027】再生信号は、図10に示すプリアンプ26
に供給され、RFアンプ50で増幅される。増幅後の再
生信号の周波数特性は、イコライザ52で最適化し、P
LL回路54でPLL制御をかける。また、PLLのビ
ットクロックとデ一夕の時間軸の比較からジッタ生成回
路56で生成したジッ夕値をシステムコントローラ12
がA/D変換して測定し、この値に従って記録時の波形
補正回路を変更する。信号処理部14では、再生信号が
ディジタル信号に変換され、例えば同期検出が行われ
る。これにより、ディスク上のEFM+信号からNRZ
データにデコードされ、エラー訂正処理が行なわれてセ
クタのアドレス信号とデータ信号を得る。この信号は、
可変転送レートで圧縮された信号であるので、これを一
時記憶メモリ28(4MBのDRAM)に記憶し、可変
転送レートの時間軸の吸収を行う。一時記憶メモリ28
から読み出された信号は、A−Vデコーダ30により伸
長され、オーディオとビデオの信号に分離される。そし
て、それぞれ図示しないD/Aコンバータにより、アナ
ログの音声信号と映像信号に変換出力される。
【0028】また、プリアンプ26のPLL回路54で
生成したディスク22の速度信号をサーボプロセッサ1
6に送り、この速度信号によってディスク22をCLV
で回転制御している。スピンドルモ一夕20のホール素
子などによる回転位置信号はサーボプロセッサ16へ帰
還し、この信号から生成した速度信号から、一定回転の
FG制御も行っている。
【0029】以上の各部の全体制御は、システムコント
ローラ12が行っている。他に、記録したい画像の解像
度やカーレースなどのスピードの速いシーンなどを取り
分ける場合や、記録時間優先で設定するためのキー入力
や外部からの制御データをマイクロコンピュータ(図示
せず)が認識しており、切替端子により記録時間を変更
したり、設定を外部のユーザが選択できるように構成さ
れている。
【0030】光ピックアップ24は、半導体レーザを光
源とし、コリメ一夕レンズ,対物レンズなどにより光デ
ィスク22上にレーザスボットを形成する。半導体レー
ザは、図10のレーザ駆動回路58により駆動される
が、信号を記録する場合には入力信号は波形補正回路6
0により、波形補正された後レーザ駆動回路58へ入力
される。ここでは、入力信号は、EFM+信号と、テス
トパターン発生回路64で発生したテストパターン信号
が切換回路62によって切り換えられる。波形補正回路
60は、EFM信号を短パルス列に変換する回路であり
(具体的回路構成は、例えば特開平3‐185628号
公報参照)、短パルス列化された波形でレーザ駆動回路
58を変調すると、図3(B)の記録波形WAが得られ
る。また、波形補正回路60は、パルス幅を短く変換す
る回路であり、短かくなった波形でレーザ駆動回路58
を変調すると、図3(C)の記録波形WBが得られる。
【0031】波形補正回路60は、遅延素子とAND回
路により構成できる。すなわち、入力信号を遅延素子で
遅延した後、最初の入力信号との論理積を求めること
で、図3(C)の記録波形WBが得られる。波形補正回
路60では、システムコントローラ12の制御に基づく
線速度の切換回路62により、大きな単位での時間軸の
切換えが行われ、次に、ジッタ値が最良になるように図
3(B)のTa,Tb,Tc,Tdの詳細な時間設定が
行われる。
【0032】テストパターン発生回路64は、同様に線
速度切換えによって大きな単位の時間軸の切換えを行
い、パターンとして、EFM+の最高周波数である3T
を含む信号、例えば3,4,3,5,3,6,3,7,
3,8,3,9,3,10,3,11Tというような一
定長の信号の繰返しパターンを発生する構成になってい
る。ここでは、複数種類の特定パターンを記録してもよ
い。図示していないが、ディスク22付近に温度を検出
するためのサーミスタなどのセンサが備えられており、
これから温度を検出する温度検出回路66を備えてい
る。この回路構成としては、プリアンプ26内部の半導
体,例えばダイオ一ドの順方向電圧の温度特性を測定す
るような構成でもよい。
【0033】本装置は、信号を記録する場合に、最初に
レーザスポットを光ディスク22上に照射し、信号トラ
ックに予め設けられたアドレス信号をアドレス再生回路
(図示せず)で判読する。そして、システムコントロー
ラ12によって線速度を設定する。例えば、(1)画質
はよいが、全体の記録時間が2時間程度であるモードで
は、線速度を6m/sとする,(2)画質は普通である
が、全体の記録時間が4時間程度であるモードでは、線
速度を3m/sとする,(3)画質は悪いが、全体の記
録時間が8時間程度であるモードでは、線速度を1.5
m/sとする,などの選択が可能である。
【0034】また、上述したように、他に、記録したい
画像の解像度やカーレースなどのスピードの速いシーン
などを取り分ける場合や、記録時間優先で設定するため
のキー入力や外部からの制御データに基づいて、切替端
子により記録時間を変更したり、外部のユーザによる選
択により記録時間を変更可能である。
【0035】なお、ここではCLV制御としているが、
CAV制御やゾーンCAV制御などで、内周と外周の線
速度が30ゾーン程度に変更になるような場合でも、ト
ラックのアドレス位置をシステムコントローラ12が管
理しながらそれぞれの位置にて線速度を設定することで
適用可能である。この場合は、設定された線速度に基づ
いて基本的なT周期が設定される。
【0036】次に、本形態の動作について、図12及び
図13も参照しながら説明する。図12は、一時記憶メ
モリ28の記憶量の時間変化を示すものであり、a領域
では信号が書き込まれ、b領域では書き込まれた信号が
読み出される。図13は、動作の手順をフローチャート
として示すものである。まず、音声や映像などの本来の
データを記録する場合の動作から説明する。まず、記録
モード,再生モード,あるいは待機モードの判別を行
う。記録モードの場合には(ステップSA)、記録すべ
き音声や映像などのデータを圧縮するとともに、エラー
訂正コード,アドレス,シンク信号を付加して、一時記
憶メモリ28に記録する(図12のa領域,ステップS
B)。この動作は、一時記憶データがフルレベルになる
まで行われる(ステップSC)。フルレベルの値は、パ
ワーセーブ状態からの復帰時間から余裕を取った値,例
えば100msec程度の時間である。この値は、記録
時の圧縮比のモード、あるいは外部から設定されたモー
ドによって設定される。
【0037】一時記憶メモリ28のデータ記憶量がフル
レベルとなると、今度はそのデータが一時記憶メモリ2
8から読み出されてディスク22に書き込まれる(図1
2のb領域,ステップSD)。この動作は、一時記憶デ
ータがエンプティレベルになるまで行われる(ステップ
SE)。そして、エンプティレベルに達した時点で、デ
ータの読み出しは停止となる(ステップSF)。そし
て、再び一時記憶メモリ28に対するデータの書き込み
が行われる(ステップSB)。
【0038】ところで、本形態では、記録モードである
と判断された時点で、記録信号の波形補正の最適化が終
了しているかどうかをシステムコントローラ12で判断
する(ステップSG)。波形補正最適化処理が既に行わ
れている場合は、何度もこの最適化処理を行う必要はな
い。ディスク22セット後、あるいは、最適化処理終了
後一定時間が経過したかどうか、又は、所定の温度変化
があったかどうかを判断し、どちらかが所定値を越えた
場合に、前記波形補正処理を行うようにする。最適化処
理が終了していなければ、本来のデータを記録すべきセ
クタを記憶するとともに(ステップSH)、記録テスト
モード(ステップSI)に移行する。
【0039】記録テストモードでは、ステップSIに示
すように、前記一時記憶メモリ28に本来のデータを記
録している間に、例えば、ディスク22の管理領域を検
索し、テスト信号を記録する領域にピックアップ24が
移動する。又は、所定の記録テスト専用の領域にピック
アップ24が移動する。そして、テスト用のパターン信
号を、例えば1訂正ブロック16セクタ(1セクタは2
048バイト)分ディスク22の該当領域に書き込む。
すなわち、切り換え回路62をテストパターン発生回路
64側に切り換え、テストパターン信号を波形補正回路
60を介してレーザ駆動回路58に供給する。レーザ駆
動回路58は、入力されたテスト信号をディスク22に
記録する。
【0040】次に、記録したトラックへピックアップ2
4が再度キックし、このトラックのテスト信号を再生し
てジッタを測定する。そして、このジッタ値が低減され
るように、波形補正パラメータ,すなわち波形補正回路
60のTa〜Tdを変更する。このテスト信号の記録・
再生とジッタの測定に基づく波形補正パラメータの変更
の動作は、ジッタ値が最良となるように繰り返し行われ
る。波形補正パラメータである波形補正回路60のTa
〜Tdの変更は、ディスク22の特性の傾向に対応して
テーブルに予めまとめられている補正係数を用いて行
う。
【0041】以上の記録テストモードの動作は、一時記
憶メモリ28に信号が蓄積されてフルレベルになるまで
の時間の範囲内で行われる。すなわち、フルレベルにな
った時点における波形補正パラメータの値で、波形補正
回路60が設定される。記録テストモード終了時には、
その記録テストモードを解除するとともに、開始時に記
憶した本来のデータの記録セクタにピックアップが移行
して待機する(ステップSJ)。そして、一時記憶メモ
リ28の記憶量がフルレベルになった時点で、その記録
セクタに本来のデータが記録される(ステップSC,S
D)。
【0042】以上のように、本形態によれば、一時記憶
メモリに対するデータの書き込み中におけるピックアッ
プの空時間を利用して、テスト信号の記録及び再生を行
うとともに、その再生信号のジッタが測定される。そし
て、このジッタが低減されるように、記録パルス波形の
補正パラメータが設定される。このため、格別な波形補
正パラメータ設定のための時間を必要とせず、ユーザに
違和感を与えることなく、データ記録を行うことができ
る。
【0043】なお、本発明は、何ら上記形態に限定され
るものではなく、例えば、次のものも含まれる。
【0044】(1)前記実施形態では、一時記憶メモリ
28に対するデータの書き込み時に、波形補正パラメー
タの設定を行ったが、データの読み出し時の空時間を利
用して行ってもよい。図14には、再生時における一時
記憶メモリ28の記憶量の変化が示されている。一時記
憶メモリ28には、DVDの場合、500msec程度
の時間の情報が記憶可能である。従って、トラック一周
が80msecであるとしても、6周分程度の時間余裕
があることになる。ピックアップ24によりディスク2
2の所定位置のセクタから再生を開始した時点で、トラ
ッキングやフォーカスのエラー監視や、信号処理上のエ
ラー処理を行った後、一時記憶メモリ28への信号書き
込みを開始し(図14c領域)、エンプティレベルを越
えた時点において、A‐Vデコーダ30への再生を開始
し(同図d領域)、フルレベルになるまで、ピックアッ
プ24からの再生信号を一時記憶メモリ28に書き込
む。そして、フルレベルになったら、一時記憶メモリ2
8への書き込みを禁止し(e領域)、A一Vデコーダ3
0への再生がエンプティレベルになるまで行われる。こ
のとき、通常は、次に再生すべきセクタにピックアップ
24がくるように、トラックをキックして待機する。こ
の状態で、波形補正最適化処理が終了しているかを判断
する。そして、終了していないときは、上述した波形補
正最適化処理を行うようにする。
【0045】(2)前記補正係数の変更は、単に個別の
周期Tによって行うのではなく、3T,11T,3T,
4Tなどの3T信号の前後の信号が短い,あるいは長い
などを考慮する方がより好ましい。
【0046】(4)前記形態では、テスト信号の記録再
生を何度も繰り返すことが考えられる。この繰り返し回
数を減らすために、図5に示した記録特性に影響の大き
い温度特性を予め前記温度センサにて測定しておく。そ
して、この測定値によって、前記Ta〜Tdの補正係数
を修正するようにする。例えば、測定した温度が10度
の場合、ディスク22は暖まりにくいから、Tcに対し
てTdを多くする方向に変更する。温度が40度と高い
場合には、Tdに対してTcを長くする方向に変更す
る。
【0047】(5)前記形態では、テスト信号の再生信
号のジッタ値を測定しているが、これはジッタ値が再生
信号の品質に関係するためである。例えば、RF信号,
特にその3T信号などの高い周波数成分を抽出し、この
振幅が最大になるように制御してもよい。
【0048】(6)前記形態のような相変化ディスクで
は、記録回数に限度があり、回数の増加に従ってジッタ
が悪化していくことが知られている。従って、好ましい
実施形態では、トラックにリンクして記録回数を計数す
る手段を持ち、この記録回数を更新する。そして、この
記録回数の増加に伴って、例えばテスト記録を終了する
ときの限度のジッタ値を上げて行く。また、記録回数の
増加に従って、良好に記録が行われないように変化して
いくことから、Ta〜Tdの時間を段階的に変えて行く
ことが望ましい。
【0049】(7)前記形態では、波形補正手段として
最高転送レートである線速度が6m/sのときは、記録
信号の生成回路を簡略化するため、図3(C)の信号波
形を用いている。しかし、線速度6m/sでも、異なる
種類の複数の補正手段を用いてよい。
【0050】(8)前記形態では、波形補正手段とし
て、線速度の遅い領域では記録パルスを複数の短パルス
からなるパルス列に波形補正したのち信号を記録し、線
速度の速い領域では記録パルスを短く波形補正したのち
信号を記録する。しかしながら、最適な波形補正は、光
ディスクの構造や種類によっても異なる場合があり、前
記形態で示した波形が常に最適補正であるとは限らな
い。例えば、場合によっては、線速度にかかわらず記録
パルスを複数の短パルスからなるパルス列に波形補正す
る方法を採用し、線速度の速い領域と遅い領域で変換さ
れた短パルス列のパルスの振幅を変える,例えば線速度
の速い領域で先端部分の振幅を大きくするというような
方法によって、光ディスクの全領域で位相マージンを大
きくすることも可能であり、このような補正方法も本発
明に含まれる。
【0051】(9)線速度にかかわらず、記録パルスを
複数の短パルスからなるパルス列に波形補正する方法を
採用し、線速度の速い領域と遅い領域で変換された短パ
ルス列のパルスの幅を変えてもよい。例えば線速度の遅
い領域では記録波形を図8(A)の記録波形WEとし、
線速度の速い領域では記録波形WEの短パルス列のパル
ス幅を広げて図8(B)の記録波形WFのようにする。
信号記録時の蓄熱効果は線速度が速くなると小さくなる
ため、短パルス列のパルス福を広げても涙状歪は大きく
ならない。短パルス列のパルス幅を広げると記録膜に供
給されるエネルギが増えるため、結果としてパルス幅が
狭い場合より記録パワーを低減することができる。
【0052】なお、図8に示す記録波形WE,WFにお
いても、図7の記録波形WC,WDのように、記録パル
ス列の前後もしくはその一方でレーザパワーを消去レベ
ルより低くしたり、あるいは記録パルス列に対応する期
間、記録パワーと再生パワーレベルあるいはレーザのオ
フレベルとの間で変調してもよいことは言うまでもな
い。
【0053】(10)前記形態は、1層ディスクに本発
明を適用した場合であるが、パーシャルROMやハイブ
リッドと呼ばれるような内周がROM領域,外周が相変
化のRAM領域を持つようなディスクにも、同様に適用
可能である。例えば、現在のDVDの規格では再生専用
のみの2層ディスクであるが、図2に示すように1層は
相変化の記録膜で構成されている,あるいは全体が2層
で2層とも相変化の記録膜で構成されている,1層は再
生専用の構成となっているなど、いずれでもよい。ま
た、2層以上の層を持つディスクに対しても同様に本発
明は適用可能である。装置構成としては、多層ディスク
を認識する手段、少なくとも1層が記録可能層であるこ
とを認識する手段、各層の信号面にフオ一カスするため
のフォーカスジャンプ手段を持ち、波形補正手段は、複
数の記録層の波形補正値をテストして記憶しておけばよ
い。
【0054】(11)圧縮伸長ブロックを持たない光デ
ィスク装置、例えばDVD−RAMやDVD−R/Wな
どのコンピュータ周辺機器などにおいても、本発明は同
様に適用可能である。これらの機器は、圧縮伸長データ
の記録再生を行うが、装置として圧縮伸長回路を持たな
い。例えば、圧縮データは、伸長しない状態で外部のコ
ンピュータへ、例えばATAPIやlEEE1394な
どのバスを介して出力され、コンピュータ上のソフトウ
ェアで伸長される。このような外部からの制御入力によ
りコントロールされる機器で、記録の最適化を行うため
には、ディスクに対してピックアップが記録,再生,又
はシーク中などビジー状態か、又は、アンセレクト状態
かを監視し、アンセレクト状態になった時点で前記波形
補正最適化処理を行う。
【0055】このために、まず、ディスクを起動した状
態で、ディスク挿入か電源投入のいずれかによってディ
スクの種類,すなわち単層か多層か,記録層があるかど
うかを判断する。そして、記録層があり、かつ、記録最
適化が必要かどうかを判断する。記録最適化の要否は例
えばフラグによって表される。例えば、電源投入時やデ
ィスク挿入時には論理値の「0」となっており、記録最
適化要の状態である。そして、一度最適化が終了すれ
ば、フラグは「1」となる。ただし、所定時間が経過し
た場合、あるいは、前回最適化したときの温度に対して
所定の温度変化があった場合には、フラグは「0」とな
る。このフラグをみて、記録層がある場合は前記アンセ
レクト状態を監視し、その時点で波形最適化を行う。構
成としては、各層の信号面にフォーカスするためのフォ
ーカスジャンプ手段を持ち、波形補正手段は、複数の記
録層の波形補正値をテストして記憶しておけばよい。
【0056】(12)着脱可能なディスクでは、ある装
置で記録したものを別の装置で安定に再生することが必
要である。しかし、記録密度の向上に伴って、そのよう
な安定再生も難しくなってきている。前記形態は、自装
置内で最適な記録を行う場合であるが、他装置での互換
性を向上するための手法について以下説明する。このよ
うな場合は、前記波形補正値をディスクに記録すること
により、ディスクを起動する際に、その補正値を参照す
れば、再度テスト記録をする必要がなく、この補正値を
参照して最適な記録を簡単に行うことができる。
【0057】具体例を示すと、DVDの場合、ディスク
の最内周にはリードイン領域が半径24mm未満にあ
る。24mm以降はデータ領域である。リードイン領域
には、従来、ディスクの種類(再生専用、ライトワン
ス、記録再生型)、層(単層ディスク、2層ディスク、
パラレル、オポジット)、反射率(単層0.7,2層
0.3)、デ一夕の開始アドレス、終了アドレスなどの
物理情報が記載されている。
【0058】本形態では、これらに加えて、記録可能な
ライトワンス型及び記録再生型については、パラメータ
として、最適記録レーザパワー(パワーは、図3
(B)に示すような記録波形のPw,Peなどのレーザ
パワーに相当する振幅値を示す)、最適記録波形補正
値(補正値は、基本的に図3(B)の時間的なプロフィ
ールであるTa〜Tdの時間的関係を示す。実際には、
これらの4つの値を記録してもよいし、これらの値の複
数種類のセットをテーブル化したような記号でもよ
い)、線速度、記録時温度(前記,の条件として
省略されてもよい)、記録装置(市場で記録される場
合に記録装置を特定するもの)、メーカー名(製造時
に記録される場合にはディスクのメーカのみ。市場で記
録される場合にはディスクメー力と前記,のデータ
に対応して装置メーカが記録される)、製造ロットN
o(製造時に記録される場合にはディスクのNoのみ。
市場でも記録される場合にはディスクメーカと前記,
のデータに対応した装置Noが記録される)、などが
記載される。
【0059】(13)光ディスク装置で記録が行われる
場合は、それら記録データが他社に読まれないように暗
号化されていてもよく、また、2層等の複数層の場合
は、これらのデータが特定の1つの層にまとめて記録さ
れていてもよい。
【0060】このようなディスクの記録再生装置として
は、上述した形態と全く同一のものでよいが、テスト記
録領域として、リードイン領域に用意されているテスト
記録領域にテスト記録を行うようにする。なお、この領
域以外にも、記録したデータが通常のデータの記録再生
によって破壊されないような領域であれば、いずれの領
域でもよい。記録再生装置は、最初の立ち上げの際に、
このリードイン領域のテスト記録領域などを再生すると
ともに、波形補正値を再生する。そして、波形補正値が
なければ、上記記録テストを行って波形補正パラメータ
の最適値を測定し、この測定最適値をエンコードして記
録領域に書き込む。これにより、次回以降はこの最適値
を再生することで記録補正を行うようにすれば、再度補
正作業を行う必要がない。このとき、メー力名や製造ロ
ットNoなどを確認し、例えば、製造ロットにより補正
値の読み方が変わるなどの対応を行う。
【0061】ディスクに予め補正値が記録してある場合
も同様であり、最初の立ち上げの際に、リードイン領域
に用意されているテスト記録領域を再生し、波形補正値
を再生する。そして、この補正値をデコーダにより再生
し、ディスクメーカ名や製造ロットNoなどを参照し、
波形補正値を記録用のレジスタに記憶しておく。以降の
記録時には、この波形補正最適値によりデータを書き込
む。
【0062】(14)より詳細には、測定時の温度を前
記温度センサにて測定しておき、この温度の値を補正値
と同時に記録しておく。線速度などの条件も、同時に記
録しておく。そして、再生時にこれらの条件を同時に再
生し、新たに記録を行う場合に、その時点での温度や線
速度などのパラメータを比較し、その結果両者に差があ
れば、この差とこれを補正する計算式又はテーブルから
補正値を修正する。そして、この修正後の値を最適な値
として記録を行う。
【0063】(15)2層ディスクなどの場合、前記記
録領域が第1層にあり、2層目のデータも1層目に集中
して書き込んであれば、再生時の処理が簡略化される。
この場合、単層の場合と同様に2層分のデータを再生
し、各層毎に設定を行うが、データがなく補正値を記録
をする場合は、まず第1層で上記記録テストを行い、最
適値を測定する。そして次に、第2層にフォーカスジャ
ンプして上記記録テストを行い、最適値を測定する。そ
の後、それら2つのデータをエンコードし、第1層の記
録領域に移動してこの記録領域に最適値を書き込む。こ
れにより、次回以降は、この最適値を再生して記録補正
を行えば、再度補正作業を行う必要がない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録時又は再生時にデータを一時的に格納する一時記憶
手段におけるデータの書き込み又は読み出しの際に生ず
るピックアップの空時間を利用して、前記データの記録
信号波形を補正することとしたので、格別な波形補正の
ための時間を必要とせず、データ記録を良好に行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な作用を示す記録波形図であ
る。
【図2】光ディスクの一例を示す主要断面図である。
【図3】本発明の一形態における記録波形を示す図であ
る。
【図4】各種記録波形における線速度と位相マージンの
関係を示す図である。
【図5】線速度と位相マージンの関係の温度変動を示す
図である。
【図6】各種記録波形における線速度と記録パワーの関
係を示す図である。
【図7】本発明における他の記録波形を示す図である。
【図8】本発明における他の記録波形を示す図である。
【図9】本形態にかかる光ディスク装置の主要部を示す
ブロック図である。
【図10】図9のプリアンプの構成例を示すブロック図
である。
【図11】DVDにおけるディスク形態を示す図であ
る。
【図12】一時記憶メモリのデータ書き込み時における
記憶量の変化を示す図である。
【図13】一形態における主要動作を示す図である。
【図14】一時記憶メモリのデータ読み出し時における
記憶量の変化を示す図である。
【図15】記録マークの涙滴化の様子を示す図である。
【図16】従来技術による記録マークの補正の様子を示
す図である。
【符号の説明】
10…キー入力部 12…システムコントローラ 14…信号処理部 16…サーボプロセッサ 18…ドライバ 20…スピンドルモータ 22…ディスク 24…ピックアップ 26…プリアンプ 28…一時記憶メモリ 30…デコーダ 49…サーボエラー信号生成回路 50…アンプ 52…イコライザ 54…PLL回路 56…ジッタ生成回路 58…レーザ駆動回路 60…波形補正回路 62…切換回路 64…テストパターン発生回路 66…温度検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス幅変調されたデジタル信号に基づ
    いて、ピックアップの一つのレーザスポットによりデー
    タが光ディスクに記録される光ディスク記録再生装置に
    おいて、 光ディスクに対する記録又は再生時に、前記データを一
    時的に格納するための一時記憶手段;この一時記憶手段
    における前記データの書き込み又は読み出しの際に生ず
    る前記ピックアップの空時間を利用して、前記データの
    記録信号波形を補正する波形補正手段;を備えたことを
    特徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記波形補正手段は、前記ピックアップ
    をテスト記録領域へ移動してテスト信号を記録するとと
    もに、記録したテスト信号を再生して評価し、その評価
    結果に従って前記波形補正の方法を変更することを特徴
    とする請求項1記載の光ディスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記光ディスク付近の温度を測定する温
    度測定手段を備えており、 前記波形補正手段は、前記温度測定手段によって測定さ
    れた温度に基づいて、前記波形補正の方法を変更するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスク記録再
    生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,又は3のいずれかに記載
    の光ディスク装置によって得られた変更後の波形補正の
    方法を記録したことを特徴とする光ディスク。
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