JP2000039883A - オルゴール音調整装置 - Google Patents

オルゴール音調整装置

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JP2000039883A
JP2000039883A JP10221036A JP22103698A JP2000039883A JP 2000039883 A JP2000039883 A JP 2000039883A JP 10221036 A JP10221036 A JP 10221036A JP 22103698 A JP22103698 A JP 22103698A JP 2000039883 A JP2000039883 A JP 2000039883A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鳴奏音の音質や音量の調節を自由に行うこと
がでるオルゴール音調整装置を提供すること。また、歯
車機構等から発生するノイズを受振せずに、オルゴール
の鳴奏音のみを忠実に電気信号に変換可能なオルゴール
音調整装置を提供すること。 【解決手段】 振動弁の配列方向に沿って複数個の振動
変換手段を振動板に近接させて配設し、振動弁を弾くこ
とによって生じる振動をこれらの振動変換手段で電気信
号に変換する。さらに、各電気信号は増幅手段を介して
複数のスピーカーから立体的な音声として発せられる。
また、振動変換手段は磁性材からなる振動弁の振動によ
って生ずる磁界の変化を電気信号に変換する。これによ
り、歯車機構等から発生するノイズの影響を受けること
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オルゴールの鳴奏
音を忠実に電気信号に変換するオルゴール音調整装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、オルゴールの鳴奏機構として、
回転ドラムの外周に突出形成したピンが振動板の先端を
弾くことにより、振動板の振動がオルゴールのフレーム
に伝達され、さらにオルゴールを収納する筐体にその振
動を共鳴させて、適度の音量で曲を鳴奏する構造が知ら
れている。ところが、このような構造のオルゴールにお
いては、外部環境に合わせて音量調節をすることができ
ないという難点や、オルゴール本体よりもインテリアと
しての機能を持たせた筐体の方が高価になり、商品全体
の価格が高騰してしまうという難点がある。
【0003】これらの難点を解決するために、マイクロ
フォンや圧電素子を用いてオルゴールの共鳴振動を電気
信号として取り出し、これを増幅してスピーカーを鳴ら
す技術が知られている。かかる技術によれば、電気的に
増幅率を変えて音量を自由に調節することができるとと
もに、高価な筐体が不要となるので、比較的安価なオル
ゴール装置を構成できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
オルゴールの鳴奏音を単一の受振機で受振する構造であ
ったので、増幅アンプとボリュームにより鳴奏音全体の
音量調節は可能になるものの、モノラル音質の音量を調
節するにとどまり、聴取者の好みに応じて低音域や高音
域の調節をすることによる音質の調整ができないという
問題点がある。
【0005】また、マイクロフォンや圧電素子等の受振
器を用いてオルゴールの共鳴振動を電気信号として取り
出した場合、駆動源からの回転駆動力を歯車機構を介し
て回転ドラムに伝達する際に生ずる回転ノイズや、回転
ドラムの回転速度を一定に維持するための調速手段から
発生するノイズが振動板の振動と共に受振器に入り込ん
でしまう。その結果、スピーカーからはそれらのノイズ
を含んだ音声が発せられることになり、オルゴールの鳴
奏音のみを忠実に電気信号に変換することができないと
いった問題もある。
【0006】そこで、本発明は以上のような実状に鑑
み、鳴奏音の音質や音量の調節を自由に行うことがでる
オルゴール音調整装置を提供することを目的とする。さ
らに、歯車機構等から発生するノイズを受振せずに、オ
ルゴールの鳴奏音のみを忠実に電気信号に変換可能なオ
ルゴール音調整装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、回転駆動源、低音域から高音域に及
ぶ複数の振動弁を有する振動板、前記回転駆動源の駆動
力に基づいて前記振動弁を弾く複数の突起部を有する回
動体を具備したオルゴールと、前記振動弁の配列方向に
沿うように前記振動板に近接して複数個配設され、前記
突起部が前記振動弁を弾くことによって生じる振動を電
気信号に変換する振動変換手段と、前記複数個の振動変
換手段から出力されたそれぞれの電気信号を増幅する増
幅手段と、該増幅手段の出力信号を音に変換する複数の
スピーカーとを備えていることを特徴とする。
【0008】本発明では、振動弁の配列方向に沿って複
数個の振動変換手段を振動板に近接させて配設している
ので、回転駆動源に連動して複数の突起部が振動弁を弾
くことにより曲目が鳴奏されると、複数個の振動変換手
段はそれぞれ音域や音量の異なったオルゴール音を受振
して、これを電気信号に変換する。各振動変換手段から
伝送された電気信号は増幅器を介して個々に対応する複
数のスピーカーからオルゴール音を発声させる。したが
って、曲が流れる際、音域や音量が変化するのに応じて
発声するスピーカーが変化しながらメロディを奏でるの
で、いわゆるステレオ音質になり、聴取者は立体的な音
感を楽しむことができる。
【0009】本発明では、複数個の振動変換手段は永久
磁石と該永久磁石の外周に巻回された巻線コイルとをそ
れぞれ有して、磁性材からなる振動板に近接して配設さ
れ、振動弁の振動によって生ずる磁界の変化を電気信号
に変換することを特徴とする。このように構成すると、
振動変換手段は振動板から発生する振動以外の本来不要
なノイズを受振することを抑止できるので、オルゴール
の鳴奏音のみを忠実にスピーカーから発声させることが
できる。
【0010】本発明では、複数個の振動変換手段は2枚
のヨーク板の間に絶縁体を介して挟持され、前記ヨーク
板の長手方向が振動弁の配列方向に沿うように近接して
配設されている。したがって、振動変換手段同士の間隔
が多少空いていても、ヨーク板が振動板の配列位置を漏
れなくカバーして磁路の一部を構成するので、オルゴー
ルの鳴奏音を確実に受振することができる。
【0011】本発明では、回転駆動源はモータからな
り、該モータと振動変換手段との間に磁気シールド板が
配置されている。回転駆動源としてモータを用いると、
当該モータに電力を印加し続ける限りオルゴールを駆動
させることができるので長時間の演奏が可能となる。し
かしながら、モータを構成している界磁や電機子から漏
れ磁束が生じ、この漏れ磁束がノイズとなってしまうこ
とがある。したがって、本発明のようにモータと振動変
換手段との間に磁気シールド板を配置することによって
このようなノイズを抑止することができる。
【0012】本発明において、増幅手段は複数個の振動
変換手段から出力されたそれぞれの電気信号の振幅を個
々に独立して調整する独立ボリュームを備えている。こ
のような構成により、聴取者の好みに応じて低音域や高
音域の音量を任意に調整することが可能となる。特に、
オルゴール音の場合は中音域の音量が比較的弱くなる傾
向があるので、中音域の音量を上げて音質を向上させる
ことは容易に行うことができる。
【0013】本発明において、増幅手段は複数個の振動
変換手段から出力されたそれぞれの電気信号の振幅を一
律に調整する一括ボリュームを備えている。したがっ
て、スピーカーから出るオルゴール音を一括して音量調
節することが可能となる。
【0014】本発明において、当該オルゴール音調整装
置は、オルゴールを収納する筐体と、この筐体に対して
オルゴールを接触状態もしくは非接触状態に移動できる
オルゴール可動手段とを備えている。オルゴール可動手
段で筐体に対してオルゴールを非接触状態にすることに
より、振動弁が弾かれて生じた振動は筐体に殆ど伝動す
ることなく振動変換手段で受振され、増幅手段を介して
複数のスピーカーからオルゴール鳴奏音として発せられ
る。また、オルゴール可動手段でオルゴールを筐体に接
触させることにより、振動弁が弾かれて生じた振動は筐
体に伝動される。このとき、スピーカーの音を小さくし
ておけば、生のオルゴール鳴奏音を楽しむことができ
る。したがって、1台の装置で様々なオルゴール音を鳴
奏できる。
【0015】本発明において、オルゴールは回転駆動源
によって回転するとともに曲目に応じて配列された複数
の係合部を有するオルゴールディスクを備え、回動体は
前記係合部と係合して回動する係合爪と、該係合爪と同
時に係合して振動板を弾く突起部とを有していることを
特徴とする。このような構成によれば、オルゴールディ
スクを交換するだけで多数の曲目を共通の装置で聴取す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるオルゴール
音調整装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】図1において、符号1は回転駆動源として
のモータ2を備えた爪車式のオルゴールである。モータ
2は金属製のフレーム3に固定されていて、このモータ
2の出力軸には複数の歯車等で構成された調速機構4が
連結されている。さらに、調速機構4は回転自在に支持
された駆動軸5と連結されており、この駆動軸5の自由
端側には円盤状のオルゴールディスク6が図示しないク
ランパーによって装着されている。ここで、モータ2に
電力が印加されることにより、調速機構4と駆動軸5を
介してオルゴールディスク6が一定の速度で回転する。
【0018】オルゴールディスク6には鳴奏する曲目に
応じた位置に係合部6aが多数形成されている。当該実
施の形態において、この係合部6aは打ち抜き形成され
た孔であるが、切り曲げ加工あるいは絞り加工等によっ
て形成された突起状のものであってもよい。なお、オル
ゴールディスク6は、レコード盤のごとく曲目を任意に
選択できるような交換可能に装着される構造、あるいは
所定の曲目に限定して装着される構造のいずれの構造で
装着されてもよい。
【0019】フレーム3には低音域から高音域にわたっ
て音階順に形成された多数の振動弁11を有する振動板
10の基部がねじにより固定されている。振動板10は
磁性材からなり、図1において右側の低音域から左側に
向かって徐々に高音となり、各振動弁11の先端はほぼ
1列に揃っている。符号30は回動体で、複数の爪車3
1を独立回転自在に支持するとともに、爪車31の一部
が振動弁11の先端と対向した状態でフレーム3に取り
付けられている。
【0020】以上のように構成されたオルゴール1は、
モータ2が駆動することによりオルゴールディスク6が
回転され、図2に示すように、係合部6aと対応する爪
車31の係合爪32が係合部6aに係合して、爪車31
は主軸34を中心として1ピッチ回動する。このとき、
同一の爪車31にある他の突起部33が振動弁11を弾
いて、音が発せられるようになっている。したがって、
回動体30に形成された突起部33がモータ2の駆動力
に基づいて振動弁11を弾く構造となっている。なお、
爪車31の回動が継続すると、振動弁11を弾いた突起
部33がディスクオルゴール6の係合部6aに係合する
一方で、既に係合部6aとの係合を終えた係合爪32が
主軸34を中心に回動してきて振動弁11を弾くという
動作が繰り返される。
【0021】図1乃至図3において、オルゴール1には
振動弁11の配列方向に沿って、しかも振動弁11に近
接させて複数個の振動変換手段(ピックアップ)21〜
24が配設されている。これらの振動変換手段21〜2
4は後述するように、回動体30の突起部33が振動弁
11を弾くことによって生じる振動をそれぞれが受振
し、その受振信号を個々に電気信号に変換する。これら
の電気信号は、振動弁11が発する音域に対応している
ので、基本的には互いに波長の異なる信号である。かか
る電気信号は伝送線L1,L2,L3,L4を介して外
部に送出される。
【0022】伝送線L1,L2,L3,L4はそれぞれ
増幅器A1,A2,A3,A4に接続されており、これ
らの増幅器により前記電気信号の振幅を増幅させること
ができる。なお、図4に示すように本実施の形態におい
て、各増幅器A1,A2,A3,A4の後段には、前記
電気信号を個々に独立してボリューム調整できる独立ボ
リュームV1,V2,V3,V4と、前記電気信号を一
律にボリューム調整できる一括ボリュームVnが接続さ
れていて、これら増幅器A1〜A4、独立ボリュームV
1〜V4、一括ボリュームVnにより増幅手段40が構
成されている。
【0023】増幅器A1,A2,A3,A4で増幅され
た電気信号はそれぞれスピーカーS1,S2,S3,S
4に入力され、これらのスピーカーによってそれぞれ異
なった音域、音量のオルゴール音が発せられる。したが
って、曲目の音域や音量が変化するのに応じて発声する
スピーカーが変化しながらメロディを奏でるので、いわ
ゆるステレオ音質になり、聴取者は立体的な音感を楽し
むことができる。
【0024】ここで、振動変換手段21〜24の構造に
ついて図3に基づいて説明する。振動変換手段21〜2
4は、それぞれ円筒状の永久磁石25と、絶縁体26を
介して永久磁石25の外周に巻回された巻線コイル27
とを有している。各振動変換手段21〜24は振動弁1
1の配列方向に沿ってほぼ等間隔に配置されるととも
に、磁性材からなる2枚のヨーク板20,20の間に絶
縁体26を介して挟持されている。また、ヨーク板2
0,20は振動板10の長さと同等もしくはそれ以上の
長さを有していて、永久磁石25の円筒内を貫通するビ
ス28により互いに固定されている。そして、各巻線コ
イル26の巻始めと巻終わりは集束され伝送線L1,L
2,L3,L4として外部に導出されている。振動変換
手段21〜24の近傍には磁性材からなる振動板10が
配設されているので、巻線コイル26に電流を流すと、
振動板10と各振動変換手段21〜24とでそれぞれ磁
気回路が構成される。
【0025】いま、回動体30によって振動弁11が弾
かれると、当該振動弁11の揺動に伴って周囲の磁界が
変化する。したがって、この磁界の変化を振動変換手段
21〜24が感知し、電気信号として伝送線L1,L
2,L3,L4を介して外部に送出している。
【0026】一般に、オルゴールの演奏では同時に複数
の振動弁が弾かれて複合的な音を奏でる機会が多いが、
本発明において振動変換手段21〜24は、長手方向が
振動弁11の配列方向に沿って配置されたヨーク板2
0,20に取り付けられて全ての振動弁11をカバーし
得る範囲に近接配置されているので、複数の振動弁11
が同時に弾かれても、低音から高音までの振動を確実か
つ忠実に電気信号に変換することができる。そして、こ
れら複数の振動変換手段21〜24によって形成された
電気信号は、それぞれ個別の増幅器A1〜A4を介して
個別のスピーカーS1〜S4から音域の異なる音として
出力されるので、立体感のある音を興ずることができ
る。
【0027】なお、増幅器A1〜A4の前段もしくは後
段に各振動変換手段21〜24からの電気信号の振幅を
個別に調節できる独立ボリュームV1〜V4を設けるこ
とにより、低音域や高音域の音量を任意に調整すること
が可能となる。また、増幅器A1〜A4の前段もしくは
後段に複数個の振動変換手段21〜24から出力された
それぞれの電気信号の振幅を一律に調整する一括ボリュ
ームVnを設けることにより、スピーカーS1〜S4か
ら出るオルゴール音を一括して音量調節することが可能
となる。
【0028】また、本実施形態ではモータ2を回転駆動
源としているので、モータ2を構成している界磁や電機
子から漏れ磁束が生じ、この漏れ磁束がノイズとなって
しまうことがある。そこで、図1に示すようにモータ2
と振動変換手段21〜24との間に磁性材からなる磁気
シールド板8を配置してある。この磁気シールド板8に
よって上記ノイズを抑止することができる。
【0029】図5に本発明にかかるオルゴール音調整装
置の全体構成を示す。符号50はオルゴールを収納する
筐体(キャビネット)で、開閉可能な透明な蓋51を備
えている。この筐体50の下には増幅手段40が構成さ
れている。この正面側には一括ボリュームVnと独立ボ
リュームV1〜V4の調整ツマミと電源スイッチSWが
配列されている。さらに、増幅手段40の下には開閉扉
を有する収納部60が構成されていて、この収納部60
の中には、オルゴールディスクを収納できるスペースが
確保されている。増幅手段40の背面側には4本のケー
ブルを介してスピーカーS1〜S4が接続されている。
【0030】筐体50の中にオルゴール1を収納するに
あたり、図6のような構成を付加してもよい。すなわ
ち、図6に示す装置は筐体50に対してオルゴール1を
接触状態もしくは非接触状態に移動できるオルゴール可
動手段70を備えている。オルゴール1と筐体50のベ
ース部52との間にはコイルスプリング71等の弾性部
材が介在され、レバー72を操作することにより、オル
ゴール1をベース部52から離間させたり、当接させた
りすることが可能となっている。オルゴール1を筐体5
0に対して非接触状態にすることにより、振動弁11が
弾かれて生じた振動は筐体50に殆ど伝動することなく
振動変換手段21〜24で受振され、増幅手段40を介
して複数のスピーカーS1〜S4からオルゴール鳴奏音
として発せられる。また、オルゴール可動手段70でオ
ルゴール1を筐体50に接触させることにより、振動弁
が弾かれて生じた振動は筐体に伝動される。このとき、
一括ボリュームVnを絞ってスピーカーS1〜S4から
の発声音を小さくしておけば、生のオルゴール鳴奏音を
楽しむことができる。したがって、1台の装置で様々な
オルゴール音を鳴奏できる。
【0031】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実
施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形可能であるというのは言うまでもな
い。例えば、上記実施形態において、4個の振動変換手
段21〜24によって形成された電気信号をそれぞれ個
別の増幅器A1〜A4で増幅するとともに、個別のスピ
ーカーS1〜S4に接続していたが、高音域側の2個の
振動変換手段21,22の出力を合成する一方で、低音
域側の2個の振動変換手段22,24の出力を合成し
て、2つの出力端子を形成しておき、この出力端子と聴
取者が所有するステレオ装置のアンプ入力端子とを接続
可能に構成しもよい。
【0032】また、上記実施形態では、モータを回転駆
動源とした爪車式のディスクオルゴールに本発明を適用
した例を示したが、全舞を駆動源とするオルゴールや、
回転ドラムに設けたピンによって振動弁を弾くドラム式
のオルゴールにも適用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるオ
ルゴール音調整装置は、振動弁の配列方向に沿って複数
個の振動変換手段を振動板に近接させて配設しているの
で、回転駆動源に連動して複数の突起部が振動弁を弾く
ことにより曲目が鳴奏されると、複数個の振動変換手段
はそれぞれ音域や音量の異なったオルゴール音を受振し
て、これを電気信号に変換する。各振動変換手段から伝
送された電気信号は増幅器を介して個々に対応する複数
のスピーカーからオルゴール音として発せられる。した
がって、曲目の音域や音量が変化するのに応じて音を出
すスピーカーが変化しながらメロディを奏でるので、ス
テレオ音質になり、聴取者は立体的な音感を楽しむこと
ができる。
【0034】また、本発明によれば、複数個の振動変換
手段は永久磁石と該永久磁石の外周に巻回された巻線コ
イルとをそれぞれ有して、磁性材からなる振動板に近接
して配設され、振動弁の振動によって生ずる磁界の変化
を電気信号に変換するに構成することにより、振動変換
手段は振動板から発生する振動以外の本来不要なノイズ
を受振することを抑止できるので、オルゴールの鳴奏音
のみを忠実にスピーカーから発声させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるオルゴール音調整装
置の全体を上方から示した平面図である。
【図2】図1に示す振動板、回動体、振動変換手段の位
置関係を表した部分断面図である。
【図3】図1に示す振動板、振動変換手段を下方から表
した部分断面図である。
【図4】本発明に係わる増幅手段、スピーカーを示した
概念図である。
【図5】本発明に係わるオルゴール音調整装置の全体構
成を示す斜視図である。
【図6】本発明に係わる展開例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 オルゴール 2 モータ 3 フレーム 4 調速機構 5 駆動軸 6 オルゴールディスク 6a 係合部 8 磁気シールド板 10 振動板 11 振動弁 20 ヨーク板 21,22,23,24 振動変換手段 25 永久磁石 26 磁性体 27 巻線コイル 30 回動体 32 係合爪 33 突起部 40 増幅手段 50 筐体 60 収納部 70 オルゴール可動手段 A1,A2,A3,A4 増幅器 V1,V2,V3,V4 独立ボリューム Vn 一括ボリューム S1,S2,S3,S4 スピーカー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源と、低音域から高音域に及ぶ
    複数の振動弁を有する振動板と、前記回転駆動源の駆動
    力に基づいて前記振動弁を弾く複数の突起部を有する回
    動体とを具備したオルゴールと、 前記振動弁の配列方向に沿うように前記振動板に近接し
    て複数個配設され、前記突起部が前記振動弁を弾くこと
    によって生じる振動を電気信号に変換する振動変換手段
    と、 前記複数個の振動変換手段から出力されたそれぞれの電
    気信号を増幅する増幅手段と、 該増幅手段の出力信号を音に変換する複数のスピーカー
    と、 を備えたことを特徴とするオルゴール音調整装置。
  2. 【請求項2】 複数個の振動変換手段は、永久磁石と該
    永久磁石の外周に巻回された巻線コイルとをそれぞれ有
    して、磁性材からなる振動板に近接して配設され、振動
    弁の振動によって生ずる磁界の変化を電気信号に変換す
    ることを特徴とする請求項1記載のオルゴール音調整装
    置。
  3. 【請求項3】 複数個の振動変換手段は、2枚のヨーク
    板の間に絶縁体を介して挟持され、前記ヨーク板の長手
    方向が振動弁の配列方向に沿うように近接して配設され
    ていることを特徴とする請求項2記載のオルゴール音調
    整装置。
  4. 【請求項4】 回転駆動源はモータからなり、該モータ
    と振動変換手段との間に磁気シールド板が配置されてい
    ることを特徴とする請求項2または3記載のオルゴール
    音調整装置。
  5. 【請求項5】 増幅手段は、複数個の振動変換手段から
    出力されたそれぞれの電気信号の振幅を個々に独立して
    調整する独立ボリュームを備えていることを特徴とする
    請求項1乃至4の何れかに記載のオルゴール音調整装
    置。
  6. 【請求項6】 増幅手段は、複数個の振動変換手段から
    出力されたそれぞれの電気信号の振幅を一律に調整する
    一括ボリュームを備えていることを特徴とする請求項1
    乃至5の何れかに記載のオルゴール音調整装置。
  7. 【請求項7】 オルゴールを収納する筐体と、該筐体に
    対して前記オルゴールを接触状態もしくは非接触状態に
    移動できるオルゴール可動手段とを備えていることを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のオルゴール
    音調整装置。
  8. 【請求項8】 オルゴールは、回転駆動源によって回転
    するとともに曲目に応じて配列された複数の係合部を有
    するオルゴールディスクを備え、回動体は、前記係合部
    と係合して回動する係合爪と、該係合爪と同時に回動し
    て振動板を弾く突起部とを有していることを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれかに記載のオルゴール音調整装
    置。
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JP2008061804A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Olympia:Kk 遊技装置
CN112735488A (zh) * 2021-02-25 2021-04-30 桂林航天工业学院 一种可拆分音乐盒

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