JP2000039507A - 反射型液晶パネル用光反射板 - Google Patents

反射型液晶パネル用光反射板

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JP2000039507A
JP2000039507A JP11111997A JP11199799A JP2000039507A JP 2000039507 A JP2000039507 A JP 2000039507A JP 11111997 A JP11111997 A JP 11111997A JP 11199799 A JP11199799 A JP 11199799A JP 2000039507 A JP2000039507 A JP 2000039507A
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sheet
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Nobuo Naito
暢夫 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射型液晶パネル用光反射板の視野角を広
く、輝度が高く且つ、見易くする。 【解決手段】 本発明の反射型液晶パネル用光反射板3
0は、透明基材シート32の表面32Aに光射光を拡散
する光拡散層34を形成し、裏面32Bには、光学的に
透明な樹脂で構成されたストライプ状の複数の単位プリ
ズム36を垂直方向に伸びて配列しており、当該単位プ
リズム36はその断面が不等辺三角形状であるプリズム
シート38と、プリズムシート38の裏面32B側のプ
リズム群に対向して、その対向面が透過光を反射する光
反射シート40が、プリズムシート38と平行に配置さ
れていて、入射光と出射光が平行とならず、又広い視野
角度と高い輝度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリズムの内反
射を利用して光を反射させるようにした反射型液晶パネ
ル用光反射板に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような反射型液晶パネル用光反射
板に関しては、輝度が高いこと、即ち光の反射率が高い
ことと、拡散性能が良く所望の方向に均一な光の拡散を
行うことができ、コントラストが高いことが要求され
る。
【0003】図4に示されるように、反射型液晶表示装
置1の場合、液晶表示素子2に対してその観察面側に
は、液晶表示装置1の表面が光らないように防眩性や反
射防止効果のある表面材3を配置し、又、液晶表示素子
2の背面側には、表面の反射面がマット状の微細凹凸を
有するマット反射材4を配置した構成がある。
【0004】このようなマット反射材4としては、フィ
ルム面樹脂をマット化したマット化ポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルム、あるいはPETフィルム
面に微粒子を含有する塗液を塗工してマット層を形成し
たもの等に、更にアルミニウム等の金属を真空蒸着等し
て光反射層を形成したものが用いられている。
【0005】このような反射型液晶表示装置1において
は、図5に示されるように、マット反射材4において反
射された入射光は、表示のための表示光(反射光)とな
るが、入射光の一部は表面材3や液晶表示素子2の表面
で反射され、無駄な表面反射光となる。
【0006】このとき、マット反射材4、表面材3等の
反射面は互いに平行であるので、表示光の反射角αと表
面材3における反射光の反射角βとが等しくなり、表示
光と表面反射光とが平行光線となる。なお、ここでの反
射角とは、光線が実際に反射する面に対する反射角では
なく、ディスプレイの表示面に対する見掛けの反射角の
意味である。
【0007】上記の結果、表示光の進行方向から観察す
れば表示面が最も明るくみえるが、その方向は表面反射
光の進行する方向でもあるので、表面反射光によりディ
スプレイ表面に外部光源が映って見えて、最も光って見
える方向となってしまう。このため、最も明るく見える
方向が表面反射光が最も強く見難い方向となってしまう
という問題点がある。
【0008】これに対して、図6に示される反射型液晶
表示装置5のように、表示光と表面反射光の反射角α1
とβ1とが異なるようにしたものがある。
【0009】図5の反射型液晶表示装置5は、上記図4
における反射型液晶表示装置1のマット反射材4に代え
て、鋸歯型反射材6を配置したものである。
【0010】この鋸歯型反射材6は、反射面の断面が不
等辺三角形の鋸歯形状で、その液晶表示素子2側の表面
に、アルミニウム等の金属を真空蒸着等して光反射層と
したものである。
【0011】図5に示されるように、このような鋸歯型
反射材6の反射面は、ディスプレイの表示面と平行でな
く、その結果、表示光の反射角α1と表面反射光の反射
角β1とが異なり、表示光と表面反射光とが異なった方
向に進行することになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような反射型液晶表示装置5においては、前記鋸歯型反
射材6の反射面が鏡面であるので、反射材表面で光が全
く拡散せず、外光の方向によって、明るく見える方向が
極限られた狭い角度範囲に限定されてしまうという問題
点がある。
【0013】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであって、表面反射光が邪魔にならずに、しかも広
い角度で明るく見えて、視角が広い反射型液晶パネル用
光反射板を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】反射型液晶パネル用光反
射板の発明は、請求項1のように、裏面に、複数の単位
プリズムが1次元又は2次元方向に一定ピッチで配列形
成されている透明基材シートからなるプリズムシートを
有してなり、前記透明基材シートに、その表面側から入
射した外光が、前記単位プリズムの傾斜面で内反射し、
該透明基材シートを通って出光するようにされた反射型
液晶パネル用光反射板において、前記プリズムシートに
おける単位プリズムは、その断面形状が、前記裏面と平
行な底辺、及び、前記表面と反対側に突出する頂点を有
する三角形とされ、且つ、この三角形の一方の斜辺及び
他方の斜辺とプリズムシート表面における法線とのなす
角度をそれぞれθ1とθ2、前記プリズムシートの材料の
屈折率をn、前記光拡散層への外光の入射角度をθ0、
前記θ1とθ2とをθ1>θ2としたとき、 θ2<90°−sin-1(1/n) θ1=90°−θ2+sin-1(sinθ0/n)/2 となるようにされたことを特徴とする反射型液晶パネル
用光反射板により、上記目的を達成するものである。
【0015】前記反射型液晶パネル用光反射板におい
て、前記θ2を、 θ2>sin-1(sinθ0/n)/2 を満足するようにしてもよい。
【0016】前記反射型液晶パネル用光反射板におい
て、前記θ1とθ2を、 θ1+θ2≧180°−2{90°−sin-1(1/
n)} を満足するようにしてもよい。
【0017】さらに、前記反射型液晶パネル用光反射板
において、前記θ1+θ2を略90°となるようにしても
よい。
【0018】又、前記反射型液晶パネル用光反射板にお
いて、前記透明基材シートの表面に、光を拡散する光拡
散層が形成されたプリズムシートを有してなるようにし
てもよい。
【0019】更に又、前記反射型液晶パネル用光反射板
において、前記プリズムシートの、前記単位プリズムに
対向して、これと平行に配置され、その対向面が透過光
をプリズムシート方向に反射する光反射シートを設ける
ようにしてもよい。
【0020】又、前記反射型液晶パネル用光反射板にお
いて、前記プリズムシートを形成する材料が、紫外線硬
化型樹脂、又は、電子線硬化型樹脂のいずれか賭しても
よい。
【0021】本発明においては、プリズムシートにおけ
る単位プリズムの断面形状が不等辺三角形とされ、これ
によって入射光と反射光の方向が異なるようにして、表
面反射光が邪魔にならずに、しかも広い角度で明るく見
え、視角を広くすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図
面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1に示されるように、この実施の形態の
例に係る反射型液晶パネル用光反射板30は、反射型液
晶パネル(図示省略)の背面に配置されるものであり、
表面32Aに、光を拡散する光拡散層34が形成され、
裏面32Bに、複数の単位プリズム36が一方向に並列
して一定ピッチで配列形成されている透明基材シート3
2からなるプリズムシート38と、このプリズムシート
38の、前記単位プリズム36に対向して、これと平行
に配置され、該対向面が透過光をプリズムシート38方
向に反射する光反射シート40と、を有してなり、表面
32A側から前記光拡散層34を通って入射した外光
が、前記単位プリズム36における、前記光反射シート
40側の傾斜面で内反射し、前記光拡散層34から出光
するようにされ、前記プリズムシート38における単位
プリズム36は、その断面形状が、図2に拡大して示さ
れるように、前記裏面32Bと平行な底辺36A、及
び、光反射シート40に向けて突出する頂点を有する三
角形とされ、且つ、この三角形の一方の斜辺36B及び
他方の斜辺36Cと、プリズムシート38表面における
法線とのなす角度θ1とθ2とが異なるようにし、斜めに
入射する外光が表面から垂直に出光するようにしたもの
である。
【0024】更に詳細には、前記単位プリズム36の屈
折率をn、前記光拡散層34への外光の入射角度をθ
0、前記斜辺36B及び36Cと前記裏面32Bにおけ
る法線とのなす角度をそれぞれθ1、θ2、且つθ1>θ2
としたとき、これらθ1、θ2は次の(1)式及び(2)
式によって決定する。
【0025】 θ2<90°−sin-1(1/n) …(1) θ1=90°−θ2´+sin-1(sinθ0/n)/2 …(2)
【0026】なお、θ2>sin-1(sinθ0/n)
/2となる。
【0027】実際には、単位プリズム36の樹脂の屈折
率nを、その材質から決定し、このnに対して(1)式
からθ2及び、(2)式に代入する具体的θ2の値の範囲
であるθ2´を決定し、次に入射角θ0に基づいて、前記
nとθ2´から(2)式によりθ1を決定する。
【0028】ここで、単位プリズム36の樹脂の屈折率
nを例えば1.57としたとき、(1)式からθ2は5
0.4°未満となる。又、具体的θ2の値の範囲である
θ2´をθ2´=30°〜40°とすると、反射型液晶パ
ネルにおける入射光の入射角度θ0は20°〜30°で
あることが多いので、これらn、θ2、θ0に基づき
(2)式からθ1=56°〜70°となる。
【0029】更に、入射した外光が、プリズム内で2回
全反射できる条件は、次の、(3)式に示される。
【0030】 θ1+θ2≧180°−2{90°−sin-1(1/n)}・・・(3)
【0031】前記透明基材シート32は本来的には無く
てもよく、光拡散層18の背後に直接プリズム20が形
成されたものであってもよい。光拡散層34は、出射光
を拡散するもので、透明な樹脂材料に光拡散剤を分散し
た組成から構成されている。出射光は、光拡散層34に
より拡散され視野を広くできる効果がある。
【0032】前記単位プリズム36は、実質的に均一な
形状からなるストライプ状のものであって、光学的に透
明な樹脂から形成され、液晶パネルを観察する際の両眼
の視線に対して直交するように垂直方向に伸びて配列さ
れている。単位プリズム36は、透過した光を無駄なく
反射させるもので、画面の反射輝度を高める効果を有す
る。
【0033】前記単位プリズム36の頂角が、90°よ
り大きいと、断面が2等辺三角形状でも入射光線は、プ
リズムの斜辺36B、36C上の点P、Qで反射した後
(一部の光は光反射シート40の方向に透過する。)、
元の入射光路とは平行にならず、拡散した状態で広がっ
て反射することになる。原理的には、頂角が90°であ
る場合に、入射光線は平行に反射することになりゲイン
が高くなるが、頂角が90°より大あるいは小となる場
合は、いずれもゲインが低くなることになる。
【0034】プリズムシート38と光反射シート40と
の間隙部分39は、必ずしも設けなくても、両シートが
直接接触するようにしてもよい。点P又は点Qにおい
て、反射しないで単位プリズム36を透過する一部の光
は、光反射シート40により反射されて単位プリズム3
6に戻されることになる。
【0035】次に、上記のような反射板30の製造方法
について説明する。
【0036】まず、透明シート基材32を準備する。こ
のような透明基材シート32は透明性があり、耐熱性、
耐溶剤性、寸法安定性があり、スクリーンとして反復使
用されることから、強度のある材料であれば適宜に選択
して使用することができる。具体的には、ポリエチレン
テレフタレート樹脂、トリアセチルセルロース樹脂、ポ
リエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ジ
アセテート樹脂、トリアセテート樹脂、ポリスチレン樹
脂等の厚さ50〜500μm、好ましくは75〜200
μm程度のシート状又は板状のものが使用できる。
【0037】次に、前記透明基材シート32上に光拡散
層34を形成する。これには透明な樹脂バインダーに光
拡散剤を分散した組成物が使用できる。バインダー樹脂
としては、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ア
クリル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂を単
独又はこれらの混合物を用いることができる。これらの
材料の屈折率は1.35〜1.60が好ましい。又、光
拡散剤としては、有機、無機の拡散剤が使用でき、その
粒径としては、1μmから50μm程度のものが適当で
ある。
【0038】透明基材シート32上に光拡散組成物を塗
布するには、ロールコート、ナイフコート、グラビアコ
ート、リバースコート、バーコート等の各種のコーティ
ング方法で適宜に行うことができる。塗布厚は乾燥時に
おいて、10μm〜50μm程度となるようにするのが
適当である。
【0039】透明基材シート32の裏面32Bにプリズ
ムを形成するには、やはり透明な材料であって、エポキ
シ系、ポリエステル系、アクリル系やウレタンアクリレ
ート系の紫外線硬化型又は電子線硬化型の樹脂が好適に
使用できる。このようなレンズ形状は、連続的に押し出
される樹脂組成物をプリズム形状が金型ロール円周上に
連続して形成されたロールと透明基材シート32間に供
給し、透明基材シート43が金型ロールに沿って移動す
る間に紫外線を照射して硬化させる方法等によって形成
することができる。又は、光拡散層を形成した透明基材
シート32とプリズム群を形成したシートとを別々に準
備しておき、これをラミネートすることによっても形成
することができる。
【0040】単位プリズム36のピッチは、画像を構成
する画素の大きさにより異なるが、通常、0.02mm
〜2.0mm程度のピッチで形成される。このようにし
て形成されたプリズムシート38に光反射シート40を
積層することにより、本発明の光反射板30が完成す
る。
【0041】前記単位プリズム36に対向する光反射シ
ート40は、鏡面反射シート、光拡散シート、誘電多層
膜を有するシート、再帰反射シート等、プリズムシート
38を透過した光を、プリズムシート38方向に反射す
るものである。
【0042】前記鏡面反射シートは、フィルムや板上
に、銀、アルミニウム、クロム、金、銅等の膜を真空蒸
着、メッキ等によって形成したものであり、又、光拡散
反射シートは発泡PET(ポリエチレンテレクタレー
ト)、紙等である。
【0043】前記誘電多層膜は、PETやポリカーボネ
ートの上に真空蒸着やコーティングにより屈折率の異な
る層を、多層に形成したものであり、透光性高分子多層
膜を用いる場合は、例えば米国特許第4310584号
等に開示される方法によるとよい。又、特開平4−29
5804号公報に開示される製造方法を用いてもよい。
【0044】上記のような反射型液晶パネル用光反射板
30においては、単位プリズム36の断面形状が不等辺
三角形となっているので、図2に示されるように、反射
光が透明基材シート32の裏面と直交する方向に出射す
るようにしても、入射光がこの出射光と平行になること
がない。
【0045】従って、出射光を正面から見ても、入射光
の、光拡散層34、透明基材シート32の表面32A及
び裏面32Bの各々への表面反射光と平行になることが
なく、従って、反射型液晶パネルを正面のもっと見易い
位置から見ても、鏡面反射光によって見難くなることが
ない。
【0046】なお、前記反射型液晶パネル用光反射板3
0において、透明基材シート32上には、光拡散層34
が形成されているが、本発明はこれに限定されるもので
なく、図3に示されるように光拡散層を設けない反射型
液晶パネル用光反射板42にも適用されるものである。
【0047】
【実施例】次に、本発明の光反射板の実施例1及び2に
ついて説明する。なお、実施例の材料は、以下のとおり
である。
【0048】〔透明基材シート〕 厚み125μmのPETフィルム(東洋紡製「A430
0」)を使用した。 〔光拡散剤組成物〕 バインダー:ポリエステル樹脂 43重量部 (東洋紡績株式会社製「バイロン200」) 光拡散剤:(積水化成品工業株式会社製「MBX−10」) 100重量部 (材質:ポリメチルメタクリレート、平均粒径10μm) 希釈溶剤:メチルエチルケトン 60重量部 トルエン 60重量部 (固形分比率54%) 〔プリズム形成材料〕 樹脂材料:紫外線硬化樹脂:エポキシアクリレート(J
SR製「Z9002A」) 硬化時の屈折率:1.57 〔プリズム形成材料〕 樹脂材料:紫外線硬化樹脂:ウレタンアクリレート(大
日本インキ化学工業株式会社製「ユニデックRC17−
236」) 硬化時の屈折率:1.50 〔光反射シート〕 発泡PETシート(東レ製E601又はICI製メリネ
ックス329)
【0049】以下、実施例1の内容を説明する。
【0050】透明基材シート32として、前記の〔透
明基材シート〕を使用し、前記の〔光拡散剤組成物〕
を透明基材シートの表面に塗工し、乾燥し、光拡散層3
4を形成した。
【0051】なお、塗工はロールコート法で行い、塗工
量は乾燥時において9g/m2 となるようにした。
【0052】上記光拡散層34を形成した表面とは反対
の透明基材シート裏面に、前記の〔プリズム形成材
料〕にて、不等辺三角形プリズム形状を賦型させた。
【0053】なお、この不等辺三角形状プリズムは、図
2のように、その断面頂角が97°(θ1=58.5
°、θ2=38.5°)のストライプ状であって、プリ
ズム間ピッチα=0.05mmとした。
【0054】以上により、透明基材シートの表面に光拡
散性インキ組成物による光拡散層が形成され、裏面に不
等辺三角形プリズム形状が形成されたプリズムシートが
準備された。当該プリズムシートの不等辺三角形プリズ
ム形状形成側に、以下の光反射シートを重ね合わせる。
【0055】基材として、前記の〔光反射シート〕を
重ね合わせて配置し、図2の反射板を完成した。
【0056】この実施例1では、反射型液晶パネルに用
いたとき、斜めからの平行入射光に対して、表面からの
出射光は、図4において実線で示されるように、ほとん
どが出射角度が0°、即ち、正面方向に出光し、入射光
の表面反射光と重ならないので、眩しさを感じなかっ
た。なお、現実に存在する光に即して、入射角θ0=2
2°に指向性をもたせた拡散光を入射させた場合は、2
点鎖線で示されるように、最大輝度は小さくなったが、
視野角の広い反射特性が得られた。
【0057】次に、実施例2について説明する。この実
施例2では、上記光拡散層34を形成した表面とは反対
の透明基材シート裏面に、前記の〔プリズム形成材
料〕にて、不等辺三角形プリズム形状を賦型させた。
【0058】なお、この不等辺三角形状プリズムは、そ
の断面頂角が100°(θ1=60.0°、θ2=40.
0°)のストライプ状とした。他の条件は、すべて前記
実施例1と同一とした。
【0059】この実施例2では、反射型液晶パネルに用
いたとき、斜め30°からの平行入射光、あるいは、指
向性を持たせた拡散入射光に対して、前記図4に実線で
示されると同様の特性を得ることができた。
【0060】
【発明の効果】本発明の光反射板は、反射型液晶パネル
に用いたとき、入射光と反射光の方向が異なるようにし
て、表面反射光が邪魔にならずに、しかも広い角度で明
るく見えて、視野が広いという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係る反射型液晶パネ
ル用光反射板の要部を示す拡大断面図
【図2】同光反射板の要部を更に拡大して示す断面図
【図3】本発明の実施の形態の他の例に係る反射型液晶
パネル用光反射板の要部を示す拡大断面図
【図4】同光反射板の実施例における出射光の測定結果
を示す線図
【図5】従来の反射型液晶表示装置を示す略示断面図
【図6】従来の他の反射型液晶表示装置を示す略示断面
【符号の説明】
30、42…反射型液晶パネル用光反射板 32…透明基材シート 32A…表面 32B…裏面 34…光拡散層 36…単位プリズム 36A…底辺 36B、36C…斜辺 38…プリズムシート 40…光反射シート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏面に、複数の単位プリズムが1次元又は
    2次元方向に一定ピッチで配列形成されている透明基材
    シートからなるプリズムシートを有してなり、前記透明
    基材シートに、その表面側から入射した外光が、前記単
    位プリズムの傾斜面で内反射し、該透明基材シートを通
    って出光するようにされた反射型液晶パネル用光反射板
    において、前記プリズムシートにおける単位プリズム
    は、その断面形状が、前記裏面と平行な底辺、及び、前
    記表面と反対側に突出する頂点を有する三角形とされ、
    且つ、この三角形の一方の斜辺及び他方の斜辺とプリズ
    ムシート表面における法線とのなす角度をそれぞれθ1
    とθ2、前記プリズムシートの材料の屈折率をn、前記
    光拡散層への外光の入射角度をθ0、前記θ1とθ2とを
    θ1>θ2としたとき、 θ2<90°−sin-1(1/n) θ1=90°−θ2+sin-1(sinθ0/n)/2 となるようにされたことを特徴とする反射型液晶パネル
    用光反射板。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記θ2を、 θ2>sin-1(sinθ0/n)/2 を満足するようにしたことを特徴とする反射型液晶パネ
    ル用光反射板。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記θ1とθ2
    を、 θ1+θ2≧180°−2{90°−sin-1(1/
    n)} を満足するようにしたことを特徴とする反射型液晶パネ
    ル用光反射板。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3において、前記θ1+
    θ2を略90°となるようにしたことを特徴とする反射
    型液晶パネル用光反射板。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記
    透明基材シートの表面に、光を拡散する光拡散層が形成
    されたプリズムシートを有してなることを特徴とする反
    射型液晶パネル用光反射板。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記
    プリズムシートの、前記単位プリズムに対向して、これ
    と平行に配置され、その対向面が透過光をプリズムシー
    ト方向に反射する光反射シートを設けたことを特徴とす
    る反射型液晶パネル用光反射板。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記
    プリズムシートを形成する材料が、紫外線硬化型樹脂、
    又は、電子線硬化型樹脂のいずれかであることを特徴と
    する反射型液晶パネル用光反射板。
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