JP2002006143A - 導光板、面光源装置及び反射型液晶表示装置 - Google Patents

導光板、面光源装置及び反射型液晶表示装置

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JP2002006143A
JP2002006143A JP2000190512A JP2000190512A JP2002006143A JP 2002006143 A JP2002006143 A JP 2002006143A JP 2000190512 A JP2000190512 A JP 2000190512A JP 2000190512 A JP2000190512 A JP 2000190512A JP 2002006143 A JP2002006143 A JP 2002006143A
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guide plate
light guide
liquid crystal
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Seiji Umemoto
清司 梅本
Toshihiko Ariyoshi
俊彦 有吉
Takao Suzuki
貴雄 鈴木
Shuji Yano
周治 矢野
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Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射防止層を付加して点灯・外光両モードで
導光板下面側での反射光が表示像と重複して視認性を低
下させる白呆けやコントラスト低下等の発生を防止しつ
つ、その反射防止層の付加による点灯モードでの輝度の
低下やバラツキを抑制してコントラストや明るさ等の視
認性に優れるフロントライト式の反射型液晶表示装置を
形成しうる導光板や面光源装置の開発。 【解決手段】 入射側面からの入射光を上面に形成した
光出射手段(A)を介して下面より出射する板状体
(1)の下面に、その板状体よりも屈折率が低い接着層
(13)を介して円偏光板からなる反射防止層(12)
を接着してなる導光板及びその導光板における1又は2
以上の側面に光源(2)を配置してなる面光源装置(1
0)、並びにその面光源装置の光出射側に、反射層(2
1)を有する液晶セルを配置してなる反射型液晶表示装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、光の利用効率に優れて明
るくて見易い反射型液晶表示装置を形成しうる導光板及
びそれを用いた面光源装置に関する。
【0002】
【発明の背景】暗部等での視認を可能とするサイドライ
ト型導光板よりなる面光源装置を視認側に有するフロン
トライト式の反射型液晶表示装置における当該導光板の
下面に円偏光板からなる反射防止層を付加したものが知
られていた(特開平12−111900号公報)。斯か
る反射防止層は、視認側に配置の面光源装置を介して画
面を視認した場合に、導光板より下側の液晶セル等によ
る反射光が表示像と重複して白呆けやコントラスト低下
の原因となり点灯・外光両モードにおいて視認性を低下
させることから当該反射光の発生防止を目的とする。し
かしながら従来の反射型液晶表示装置にあっては反射防
止層の付加による点灯モードでの輝度の低下が大きく、
また光源から遠離るほど輝度が大きく低下して明暗のバ
ラツキが大きい問題点があった。
【0003】
【発明の技術的課題】本発明は、反射防止層を付加して
点灯・外光両モードで導光板下面側での反射光が表示像
と重複して視認性を低下させる白呆けやコントラスト低
下等の発生を防止しつつ、その反射防止層の付加による
点灯モードでの輝度の低下やバラツキを抑制して、コン
トラストや明るさ等の視認性に優れるフロントライト式
の反射型液晶表示装置を形成しうる導光板や面光源装置
の開発を課題とする。
【0004】
【課題の解決手段】本発明は、入射側面からの入射光を
上面に形成した光出射手段を介して下面より出射する板
状体の下面に、その板状体よりも屈折率が低い接着層を
介して円偏光板からなる反射防止層を接着してなること
を特徴とする導光板、及びその導光板における1又は2
以上の側面に光源を配置してなることを特徴とする面光
源装置、並びにその面光源装置の光出射側に、反射層を
有する液晶セルを配置してなることを特徴とする反射型
液晶表示装置を提供するものである。
【0005】
【発明の効果】本発明によれば、板状体の下面に設けた
円偏光板からなる反射防止層が導光板下面で液晶セル等
に入射することなく反射して上面からの漏れ光となる光
を抑制し、上面から視認した場合に液晶セルよりの表示
像と重複して白呆けの発生やコントラスト低下の原因と
なる当該漏れ光が少なく点灯・外光両モードにおいて良
好な視認性を達成することができる。ちなみに導光板下
面での反射率は、導光板出射光又は外光入射光で3〜5
%程度が予測され、その場合に反射防止層にて反射光を
抑制しないと表示像の白呆けやコントラストに与える影
響が大きい。
【0006】一方、前記の反射防止層を板状体よりも屈
折率が低い接着層を介し接着したことにより、点灯モー
ドによる輝度の低下やバラツキを大幅に抑制することが
できる。これは従来方式による問題を究明したことに基
づく。すなわち従来では、板状体と反射防止層との界面
における反射を抑制することが輝度の向上に有利であ
り、従って板状体と反射防止層を屈折率が可及的に近い
接着層で接着して各界面での屈折率差を小さくするほど
輝度の向上に有利であると考えられていた。しかしその
場合には図8に折れ線矢印β0、β1、α0”で例示し
た如く、板状体1の側面より入射した光β0やその伝送
光が界面屈折率差の低下で接着層14を透過して反射防
止層12を形成する直線偏光板12bに入射しやすくな
り、直線偏光板に入射した光β1は通例その約半分が吸
収される。そのためその吸収損失で後方に伝送される光
α0”が大きく減少する。
【0007】一方、本発明によれば図7に折れ線矢印β
0、α0’で例示した如く前記の入射光β0は、接着層
13との屈折率差で全反射されやすく、またその全反射
は後方に伝送されやすい接着層への入射角の大きい光ほ
ど受けやすいため直線偏光板に入射しにくくなると共に
後方への光の伝送効率が向上する。その結果、輝度が向
上し、また輝度のバラツキも低下して導光板出射面での
輝度の均一性が向上し、それにより光の利用効率に優れ
明るさとその均一性に優れるフロントライトシステム用
の面光源装置が得られ点灯・外光両モードでのコントラ
ストや明るさに優れて表示品位に優れるフロントライト
式の反射型液晶表示装置を得ることができる。
【0008】
【発明の実施形態】本発明による導光板は、入射側面か
らの入射光を上面に形成した光出射手段を介して下面よ
り出射する板状体の下面に、その板状体よりも屈折率が
低い接着層を介して円偏光板からなる反射防止層を接着
してなるものである。その例を図1、図2に示した。1
が板状体で、Aがその上面に形成した光出射手段、12
が反射防止層、13が接着層である。
【0009】板状体としては、入射側面からの入射光を
上面に形成した光出射手段を介して下面より出射する適
宜なものを用いうる。一般には図1、2の例の如く上
面、それに対向する下面及び上下面間の側面からなる入
射側面を有する形態の板状体が用いられる。板状体は、
図例の如く同厚型のものであってもよいし、入射側面に
対向する対向端の厚さを入射側面のそれよりも薄くした
楔形等の形態を有するものであってもよい。対向端の薄
型化は、軽量化や入射側面からの入射光ないしその伝送
光の上面に形成した光出射手段への入射効率の向上など
の点より有利である。
【0010】板状体の上面に形成する光出射手段は、上
記した出射特性を示す適宜なものにて形成することがで
きる。入射側面からの入射光を上面の光出射手段を介し
て下面より指向性よく効率的に出射させ、かつ下面から
の入射光を上面より散乱なく効率よく透過させるもの、
就中、正面ないしその近傍方向での良視認性などの点よ
り図3に例示した如く入射側面より入射した光ないしそ
の伝送光(太矢印)が下面より出射した場合にその出射
光の最大強度Kを示す方向θが下面の基準平面に対する
法線Hに対して30度以内にあるものが好ましい。
【0011】また前記において上面からの漏れ光と下面
からの出射光による表示像との重複によるコントラスト
の低下を防止する点よりは、前記の法線Hに対して30
度以内の方向における上面からの漏れ光の最大強度が下
面における前記最大強度Kの1/5以下のものが好まし
い。前記方向の上面からの漏れ光は、最大強度Kを示す
下面からの出射光の反射層を介した反射光と重複しやす
く、前記の上面漏れ光/下面出射光の最大強度比が大き
いと表示像の強さを相対的に減殺しやすく、コントラス
トを低下させやすい。
【0012】反射型液晶表示装置とした場合の明るさや
コントラスト等の表示品位の向上などの点よりさらに好
ましい板状体は、図3の如く入射側面と下面の両基準平
面に対する垂直面内(図上の断面)において前記θが2
8度以内、就中25度以内、特に20度以内にあるもの
である。また前記の法線Hを基準に入射側面の側を負方
向としたとき最大強度Kの方向と同じ角度θの上面から
の漏れ光の強度Lが当該最大強度Kの1/10以下、就
中1/15以下、特に1/20以下であるものである。
当該漏れ光は、最大強度Kを示す光の正反射方向と重複
するため前記L/Kの値が大きいと表示像の強さを相対
的に減殺しコントラストを低下させる。
【0013】上記した最大強度K方向や最大強度K/漏
れ光強度L比等の特性を達成する点などより好ましい光
出射手段は、図1、2の例の如く入射側面(矢印元)と
対面する光路変換面A1を有する光出射手段A、就中、
下面の基準平面に対する傾斜角が35〜48度の光路変
換面A1を具備する凸凹の複数、特にその凸凹の繰返し
構造からなる光出射手段Aが好ましい。
【0014】前記凸凹の繰返し構造は、等辺面からなる
凸部又は凹部にても形成しうるが、光の利用効率や前記
した下面よりの出射光を反射層で反転させて上面より正
面(垂直)方向に指向性よく出射させる点などより特に
好ましい凸凹構造は、図1の例の如き下面の基準平面に
対する傾斜角が35〜48度(θ1)で入射側面(矢印
元)の側よりその対向端の側に下り傾斜する光路変換面
A1を具備する断面略三角形の凸凹を所定のピッチで形
成し、そのピッチ間に板状体1の上面に基づく当該傾斜
角が0〜10度の平坦面1aを配置した繰返し構造や、
図2の例の如き前記光路変換面A1と当該傾斜角が0〜
10度の長辺面A2(θ2)からなるプリズム状凸凹の
繰返し構造よりなるものである。
【0015】なお前記の凸凹は、突起(凸)か溝(凹)
かによる。光路変換面A1を傷付き難くして耐久性の向
上を図る点よりは溝構造による光出射手段が好ましい。
その凸凹において前記の光路変換面A1は、側面よりの
入射光の内その面に入射する光を反射して下面に供給す
る役割をする。その場合、その傾斜角θ1を35〜48
度とすることにより図7に例示の折れ線矢印α0〜3の
如く伝送光α0を下面に対し垂直性よく反射し、上記し
た最大強度Kの方向が法線Hに対し30度以内の下面出
射光α1を得て、反射層21を介して正面への指向性に
優れる出射光α2、α3(照明光)を効率よく得ること
ができ、明るい表示を達成することができる。
【0016】正面への指向性等の点より光路変換面の好
ましい傾斜角θ1は、板状体内部を伝送される光のスネ
ルの法則による屈折に基づく全反射条件が例えば屈折率
1.5では±41.8度であることなどを考慮して38
〜45度、就中40〜44である。なお全反射条件を満
足せずに光路変換面を透過して漏れ光となる一部の光
は、正面方向に対し60度以上の大きい角度で出射して
正面方向近傍の視認に影響しにくいが、傾斜角θ1が4
8度を超えると上面よりの漏れ光が増大しやすくなり光
利用効率の点で不利となる。
【0017】一方、光路変換面A1間の平坦面1aや長
辺面A2は、それに入射する伝送光を反射して光路変換
面に供給すると共に、図7の例の如く光路変換面による
反射光α1を反射層21’を介し反転(α2)させて上
面より透過させること(α3)、及び反射モードでの外
光を入射させてそれを反射層21’を介し反射させて上
面より透過させることを目的とする。かかる点より下面
の基準平面に対する平坦面1aの角度又は長辺面A2の
傾斜角θ2は、0〜10度であることが好ましい。
【0018】長辺面等の当該傾斜角θ2は0度(水平
面)であってもよいが、0度超とすることで長辺面等に
入射した伝送光を反射して光路変換面に供給する際に伝
送光を平行光化することができ、光路変換面を介した反
射光の指向性を高めることができて、表示に有利とな
る。一方、当該傾斜角θ2等が10度を超えると長辺面
等への入射率が低下して対向端側への光供給が不足し発
光が不均一化しやすくなり、屈折による光路変更も大き
くなって正面方向の光量が低下し表示に不利となる。ま
た板状体の断面形状においても対向端側の薄型化が困難
となり、光出射手段への入射光量も減少して発光効率も
低下しやすくなる。
【0019】伝送光の平行光化による出射光の集光化や
正面方向の光量増加、漏れ光の抑制等の前記性能などの
点より長辺面等の好ましい傾斜角は、8度以下、就中5
度以下である。上記の如く光路変換面と平坦面ないし長
辺面の当該傾斜角を調節することにより、出射光に指向
性をもたせることができ、それにより下面に対して垂直
方向ないしそれに近い角度で光を出射させることが可能
になる。
【0020】板状体の長辺面を介した表示像の視認性な
どの点より好ましい長辺面は、その傾斜角θ2の角度差
を板状体の全体で5度以内、就中4度以内、特に3度以
内としたものであり、最寄りの長辺面間における傾斜角
θ2の差を1度以内、就中0.3度以内、特に0.1度
以内としたものである。これにより透過する長辺面の傾
斜角θ2の相違等により表示像が受ける影響を抑制する
ことができる。長辺面による透過角度の偏向が場所によ
って大きく相違すると不自然な表示像となり、特に近接
画素の近傍における透過像の偏向差が大きいと著しく不
自然な表示像となりやすい。
【0021】前記した傾斜角θ2の角度差は、長辺面の
傾斜角が上記した10度以下にあることを前提とする。
すなわち斯かる小さい傾斜角θ2として長辺面透過時の
屈折による表示像の偏向を抑制して許容値内とすること
を前提とするものであり、これは観察点を垂直方向近傍
に設定して最適化した液晶表示装置の最適視認方向を変
化させないことを目的とする。表示像が偏向されると最
適視認方向が垂直方向近傍からズレると共に、表示像の
偏向が大きいと導光板上面からの漏れ光の出射方向に近
付いてコントラストの低下などその影響を受けやすくな
る場合もある。なお長辺面等の傾斜角θ2を10度以下
とする条件には、透過光の分散等の影響も無視できる程
度のものとすることなども含まれている。
【0022】また明るい表示像を得る点よりは、外光の
入射効率に優れ、液晶セルによる表示像の透過光率ない
し出射効率に優れるものが好ましい。かかる点より、下
面の基準平面に対する平坦面ないし長辺面の投影面積が
光路変換面のそれの5倍以上、就中10倍以上、特に1
5倍以上の断面略三角形ないしプリズム状の凸凹とする
ことが好ましい。これにより、液晶セルによる表示像の
大部分を平坦面ないし長辺面を介して透過させることが
できる。
【0023】なお液晶セルによる表示像の透過に際し
て、光路変換面に入射した表示像は入射側面側に反射さ
れて上面より出射しないか、下面に対する法線を基準に
長辺面等を透過した表示像とは反端側の大きく異なる方
向に偏向されて出射し、長辺面等を介した表示像に殆ど
影響を及ぼさない。よって表示光の透過不足で不自然な
表示となることを防止する点などより画素と光路変換面
がオーバーラップする面積を小さくして長辺面等を介し
た充分な光透過率を確保することが好ましい。
【0024】一般に液晶セルの画素ピッチは100〜3
00μmであることを鑑みた場合、前記の点より光路変
換面は、下面の基準平面に対する投影幅に基づいて40
μm以下となるように形成されていることが好ましい。
なお光路変換面の投影幅が小さくなるほどその形成に高
度な技術が必要となり凸凹の頂部が一定以上の曲率半径
からなる丸みをもつと散乱効果が現れて表示像の乱れの
原因となりやすく、また一般に蛍光管のコヒーレント長
が20μm程度とされている点などよりも光路変換面の
投影幅が小さくなると回折等による表示品位の低下原因
となりやすいことなどより、特に好ましい光路変換面の
投影幅は1〜20μm、就中5〜15μmである。
【0025】前記の点より光路変換面の間隔は大きいこ
とが好ましいが、一方で光路変換面は上記したように側
面入射光の実質的な出射機能部分であるから、その間隔
が広すぎると点灯時の照明が疎となってやはり不自然な
表示となる場合があり、それらを鑑みた場合、図3に例
示した如く断面略三角形ないしプリズム状の凸凹の繰返
しピッチPは、50μm〜1.5mmとすることが好まし
い。なおピッチは、一定であってもよいし、例えばラン
ダムピッチや所定数のピッチ単位をランダム又は規則的
に組合せたものなどの如く不規則であってもよい。
【0026】凸凹からなる光出射手段の場合、液晶セル
の画素と干渉してモアレを生じる場合がある。モアレの
防止は、凸凹のピッチ調節で行いうるが、上記したよう
に凸凹のピッチには好ましい範囲がある。従ってそのピ
ッチ範囲でモアレが生じる場合の解決策が問題となる。
本発明においては画素に対して凸凹を交差状態で配列し
うるように凸凹を入射側面の基準平面に対し傾斜状態に
形成してモアレを防止する方式が好ましい。その場合、
傾斜角が大きすぎると光路変換面等を介した反射に偏向
を生じて出射光の方向に大きな偏りが発生し、導光板の
光伝送方向における発光強度の異方性が大きくなって光
利用効率も低下し、表示品位の低下原因となりやすい。
【0027】前記の点より入射側面の基準平面に対する
凸凹の配列方向、すなわち凸凹の稜線方向の傾斜角は、
±30度以内、就中±28度以内、特に±25度以内と
することが好ましい。なお、±の符号は入射側面を基準
とした傾斜の方向を意味する。液晶セルの解像度が低く
てモアレを生じない場合やモアレを無視しうる場合に
は、凸凹の配列方向は入射側面に平行なほど好ましい。
【0028】板状体は、上記したように適宜な形態とす
ることができる。楔形等とする場合にもその形状は適宜
に決定でき、直線面や曲面などの適宜な面形状とするこ
とができる。また光出射手段を形成する光路変換面やプ
リズム状凸凹も直線面や屈折面や湾曲面等の適宜な面形
態に形成されていてよい。さらに凸凹は、ピッチに加え
て形状等も異なる凸凹の組合せからなっていてもよい。
加えて凸凹は、稜線が連続した一連の凸部又は凹部とし
て形成されていてもよいし、所定の間隔を有して稜線方
向に不連続に配列した断続的な凸部又は凹部として形成
されていてもよい。
【0029】板状体における下面や入射側面の形状につ
いては、特に限定はなく、適宜に決定してよい。一般に
は可及的に平滑でフラットな下面及びその下面に対して
垂直な入射側面とされる。入射側面については、例えば
湾曲凹形などの光源の外周等に応じた形状として、入射
光率の向上をはることもできる。さらに光源との間に介
在する導入部を有する入射側面構造などとすることもで
きその導入部は、光源などに応じて適宜な形状とするこ
とができる。
【0030】板状体は、光源の波長域に応じそれに透明
性を示す適宜な材料にて形成しうる。ちなみに可視光域
では、例えばアクリル系樹脂やポリカーボネート系樹
脂、ノルボルネン系樹脂やエポキシ系樹脂等で代表され
る透明樹脂やガラスなどがあげられる。複屈折を示さな
いか、複屈折の小さい材料で形成した板状体が好ましく
用いられる。
【0031】板状体は、切削法にても形成でき、適宜な
方法で形成することができる。量産性等の点より好まし
い製造方法としては、熱可塑性樹脂を所定の形状を形成
しうる金型に加熱下に押付て形状を転写する方法、加熱
溶融させた熱可塑性樹脂あるいは熱や溶媒を介して流動
化させた樹脂を所定の形状に成形しうる金型に充填する
方法、熱や紫外線ないし放射線等で重合処理しうる液状
樹脂を所定の形状を形成しうる型に充填ないし流延して
重合処理する方法などがあげられる。
【0032】なお板状体は、例えば光の伝送を担う導光
部にプリズム状凸凹等の光出射手段(上面)を形成した
シートを接着したものの如く、同種又は異種の材料から
なる部品の積層体などとして形成されていてもよく、1
種の材料による一体的単層物として形成されている必要
はない。
【0033】板状体の厚さは、使用目的による導光板の
サイズや光源の大きさなどにより適宜に決定することが
できる。液晶表示装置等の形成に用いる場合の一般的な
厚さは、その入射側面に基づき10mm以下、就中0.1
〜5mm、特に0.3〜3mmである。また明るい表示を達
成する点などより好ましい板状体は、上下面方向の入射
光、特に下面から上面への垂直入射光の全光線透過率が
90%以上、就中92%以上、特に95%以上で、ヘイ
ズが30%以下、就中15%以下、特に10%以下のも
のである。
【0034】図1、2の例の如く板状体1の下面には、
その板状体よりも屈折率が低い接着層13を介して円偏
光板からなる反射防止層12が接着され、これにより導
光板が形成される。反射防止層としては、適宜な円偏光
板を用いうる。一般には図例の如く少なくとも1/4波
長板12aと直線偏光板12bを有する円偏光板が用い
られる。
【0035】前記の1/4波長板12aと直線偏光板1
2bを有する円偏光板によれば、例えば図5の例におい
て板状体の下面より出射した光が液晶セル等の下面側で
反射される場合に、直線偏光板12bによる直線偏光が
1/4波長板12aを透過した際に円偏光化されて導光
板を透過し、液晶セル等の下面側で反射される際に円偏
光の位相が反転しその反射光が1/4波長板に再入射し
て直線偏光とされるため直線偏光板に再入射する際には
位相の反転効果で吸収される方向の直線偏光となってお
り偏光板を透過できず、反射防止が達成される。その場
合、かかる反射光の透過防止の点より直線偏光板の光軸
と1/4波長板の遅相軸が35〜55度、就中45度の
角度で交差するように配置することが有利である。
【0036】前記の結果、点灯・外光両モードにおいて
フロント配置の導光板を透過して液晶セル等の下面側で
反射された光が導光板を再透過して上面からの漏れ光と
して出射することを阻止し、表示像との重複によるコン
トラスト等の低下を防止することができる。
【0037】前記において1/4波長板による位相反転
は円偏光化度の高いほどその効果が高いが、一般に1/
4波長板のみではその位相差に波長分散が発生して全波
長域で良好な円偏光とならず、1/4波長板に1/2波
長板を組合せることで殆どの可視光域で良好な円偏光と
することができる。従って反射防止層は、直線偏光板に
よる反射光の透過防止効果が可及的に広い波長域、就
中、広い可視光域で現れるように1/4波長板と1/2
波長板と直線偏光板を用いて形成することもできる。こ
れにより表示光の視認性を更に向上させることができ
る。
【0038】前記の1/2波長板は、その遅相軸が1/
4波長板の遅相軸と異なる角度となるように配置する
か、1/4波長板とは異なる波長分散特性を示すものと
組合せるか、それらを併用する方式にて位相反転の波長
域を安定して拡大することができる。その場合、角度を
相違させた配置では直線偏光板の光軸と1/2波長板の
光軸が5〜25度の角度で交差し、かつその交差角をθ
としたとき1/4波長板の光軸が2θ+35〜2θ+5
5度の角度で交差する範囲関係とすることが位相反転の
波長域拡大の点からより好ましい。
【0039】前記の直線偏光板や1/4波長板、1/2
波長板としては適宜なものを用いることができ特に限定
はない。ちなみにその偏光板の例としてはポリビニルア
ルコール系フィルムや部分ホルマール化ポリビニルアル
コール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部
分ケン化フィルムの如き親水性高分子フィルムにヨウ素
や二色性染料等の二色性物質を吸着させて延伸したフィ
ルム、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビ
ニルの脱塩酸処理物の如きポリエン配向フィルムなどの
偏光フィルムがあげられる。また前記偏光フィルムの片
面又は両面に耐水性等の保護目的で樹脂の塗布層やフィ
ルムのラミネート層等からなる透明保護層を設けた直線
偏光板もあげられる。さらに液晶ポリマーや液晶含有の
ポリマーからなる偏光層を有する直線偏光板などもあげ
られる。透過率の高い直線偏光板が明るい表示等の点よ
り好まし用いられる。
【0040】一方、1/4波長板や1/2波長板として
も各種の樹脂からなる延伸フィルムや液晶ポリマーの配
向層を有するもの、無機結晶からなるものなどがあげら
れる。延伸フィルムは、自由端や固定端による一軸延
伸、二軸延伸や厚さ方向にも分子配向させる延伸などの
各種の方式で延伸処理したものであってよい。
【0041】板状体1の下面に対する反射防止層12の
接着は、その板状体よりも屈折率が低い接着層13を介
して行う。これにより入射側面からの入射光ないしその
伝送光を板状体の後方に効率よく伝送することができ
る。その伝送を達成する全反射効率及び界面反射の抑制
による外光等の入射効率などの点より、板状体の屈折率
より0.01以上、就中0.02〜0.2、特に0.0
5〜0.15低い屈折率の接着層が好ましい。また板状
体の形成材料とバランスさせる実用性等の点よりは屈折
率が1.47以下の接着層が好ましい。なお接着層を形
成する接着剤には適宜なものを用いることができ、その
種類については前記屈折率の点を除き特に限定はない。
接着作業の簡便性等の点よりは粘着層が好ましく用いう
る。
【0042】本発明による導光板によれば、上面及び下
面からの入射光が下面又は上面より良好に透過し、それ
を用いて精度よく平行化された光を視認に有利な垂直性
に優れる方向に出射し、光源からの光を効率よく利用し
て明るさに優れる面光源装置、さらには明るくて見やす
く低消費電力性に優れる反射型液晶表示装置などの種々
の装置を形成することができる。
【0043】図4に本発明による導光板を有する面光源
装置10を例示した。面光源装置は、例えば図例の如く
導光板における板状体1の入射側面に光源2を配置する
ことにより形成でき、サイドライト型のフロントライト
等として好ましく用いうる。前記の光源としては適宜な
ものを用いうる。一般には例えば(冷,熱)陰極管等の
線状光源、発光ダイオード等の点光源やそれを線状や面
状等に配列したアレイ体、あるいは点光源を一定又は不
定間隔の線状発光状態に変換する装置を用いた光源など
が好ましく用いうる。低消費電力性や耐久性等の点より
は、冷陰極管が特に好ましい。光源は、板状体の1又は
2以上の側面に配置することができる。
【0044】面光源装置の形成に際しては、必要に応じ
て図4の如く光源2からの発散光を板状体1の入射側面
に導くために光源を包囲する光源ホルダ3などの適宜な
補助手段を配置した組合せ体とすることもできる。光源
ホルダとしては、高反射率金属薄膜を付設した樹脂シー
トや金属箔などが一般に用いられる。光源ホルダを板状
体の端部に接着剤等を介して接着する場合には、その接
着部分については光出射手段の形成を省略することもで
きる。
【0045】上記のように本発明による面光源装置は、
光の利用効率に優れて明るくて垂直性に優れる光を提供
し、大面積化等も容易であることより反射型液晶表示装
置等におけるフロントライトなどとして種々の装置に好
ましく適用でき、明るくて見やすく低消費電力の反射型
液晶表示装置等を得ることができる。
【0046】本発明によるフロントライト式の反射型液
晶表示装置は、面光源装置の光出射側に、従って板状体
下面側の反射防止層を介して、反射層を有する液晶セル
を配置することより形成でき、その例を図5、6に示し
た。10が面光源装置であり、20が反射層を有する液
晶セルを具備する液晶表示パネルである。22が液晶層
で、23、23’、23”が液晶を狭持するセル基板で
あり、それらが液晶セルを形成している。また21が反
射層、21’が電極兼用の反射層である。なお24は偏
光板、25は光拡散層である。
【0047】反射型液晶表示装置は一般に、電極を具備
して液晶シャッタとして機能する液晶セルとそれに付随
の駆動装置、偏光板、フロントライト、反射層及び必要
に応じての補償用位相差板や光拡散層等の構成部品を適
宜に組立てることなどにより形成される。本発明におい
ては、上記した面光源装置を用いる点を除いて特に限定
はなく、図例の如く従来に準じて形成することができ
る。なお図例では透明電極等の電極の記入を省略してい
る。
【0048】従って用いる液晶セルについては特に限定
はなく例えば液晶の配向形態に基づく場合、TN液晶セ
ルやSTN液晶セル、垂直配向セルやHANセル、OC
Bセルの如きツイスト系や非ツイスト系、ゲストホスト
系や強誘電性液晶系の液晶セルなどの適宜なものを用い
うる。また液晶の駆動方式についても特に限定はなく例
えばアクティブマトリクス方式やパッシブマトリクス方
式などの適宜な駆動方式であってよい。さらにセル基板
や電極は、照明光や表示光を透過させる必要がない位置
では、透明基板や透明電極である必要はなく、不透明体
にて形成することもできる。
【0049】反射型液晶表示装置では反射層21、2
1’の配置が必須であるが、その配置位置については適
宜に決定でき例えば図5に例示の如く液晶セルの外側に
設けることもできるし、図6に例示の如く液晶セルの内
側に設けることもできる。反射層は、例えばアルミニウ
ムや銀、金や銅やクロム等の高反射率金属の粉末をバイ
ンダ樹脂中に含有する塗工層や蒸着方式等による金属薄
膜の付設層、その塗工層や付設層を基材で支持した反射
シート、金属箔などの従来に準じた適宜な反射層として
形成することができる。なお図6の如く液晶セルの内部
に反射層21’を設ける場合、その反射層は、前記の高
反射率金属等の高導電性材料にて電極を兼ねるものとし
て形成することもできるし、透明電極等と併設すること
もでき、透明電極にて形成することもできる。
【0050】表示光の制御を目的とした偏光板として
は、上記した直線偏光板など適宜なものを用いることが
でき、図例の如く液晶セルの片側又は両側に配置するこ
とができる。一方、光拡散層は明暗ムラの防止による明
るさの均等化や隣接光線の混交によるモアレの低減など
を目的に必要に応じて設けられる。光拡散層としても適
宜なものを用いることができる。ちなみにその例として
は低屈折率の透明樹脂中に高屈折率の透明粒子を分散さ
せた塗布硬化層や気泡を分散させた透明樹脂の塗布硬化
層、基材表面を溶媒を介し膨潤させてクレイズを発生さ
せたものや不規則な凸凹面を有する透明樹脂層、あるい
はそれらの層を支持基材に設けた拡散シートなどがあげ
られる。
【0051】前記の不規則な凸凹面は、基材やその上に
設けた透明樹脂の塗布層の表面に粗面化処理したロール
や金型等の粗面形状を転写する機械的方式又は/及び化
学的処理方式などの適宜な方式で形成することができ
る。前記の透明粒子には例えば平均粒径が0.5〜30
μmのシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化
錫、酸化インジウム、酸化カドミウム、酸化アンチモン
等の導電性のこともある無機系粒子や、架橋又は未架橋
ポリマー等の有機系粒子などの適宜なものを1種又は2
種以上用いうる。なお光拡散層は、導光板の反射防止層
に対しても設けることができ、液晶表示装置の適宜な位
置に1層又は2層以上配置することができる。また光拡
散層としては表示像を乱さない程度の弱い拡散能を示す
ものが好ましく用いられる。
【0052】他方、上記した補償用位相差板は、複屈折
の波長依存性などを補償して視認性を向上させることな
どを目的とし、視認側又は/及び背面側の偏光板と液晶
セルの間等に必要に応じて配置される。補償用の位相差
板としては、波長域などに応じて適宜なものを用いるこ
とができ、1層又は2層以上の位相差層の重畳層として
形成されていてもよい。なお反射型液晶表示装置の形成
に際しては、その他の例えばアンチグレア層や反射防止
膜などの適宜な光学素子を適宜に配置することもでき
る。
【0053】本発明による反射型液晶表示装置の視認
は、面光源装置、特に上記したようにその板状体の平坦
面ないし長辺面の透過光を介して行われる。ちなみに図
7に例示の液晶セル内に反射層21’を設けたものの場
合の視認では、面光源装置の点灯モードにおいて板状体
1の下面より出射した光α1が反射防止層12や偏光板
24や液晶層22等を経由して反射層21’を介し反射
され(α2)、液晶層や偏光板等を逆経由して板状体1
に至り、長辺面A2を透過した表示光α3が視認され
る。その場合、強い漏れ光は液晶セルに対して垂直な正
面方向とは角度が大きくズレた方向に出射し、正面方向
に出射する漏れ光βは弱く、それに反射防止層による寄
与もあって長辺面を介して正面方向の近傍で表示品位に
優れる表示像を視認することができる。
【0054】一方、面光源装置が非点灯の外光モードの
場合においても、板状体1の上面の長辺面A2より入射
した光が反射防止層や偏光板、液晶層や反射層等を前記
に準じ透過・逆経由して板状体1に至り、長辺面を透過
した表示像が正面方向の近傍で板状体による乱れ等が少
ない表示品位に優れる状態で視認することができる。な
お面光源装置の点灯・消灯は適宜な方式にて行うことが
できる。
【0055】本発明において、上記した面光源装置や液
晶表示装置を形成する液晶セルや偏光板等の光学素子な
いし部品は、全体的又は部分的に積層一体化されて固着
されていてもよいし、分離容易な状態に配置されていて
もよい。界面反射の抑制によるコントラストの低下防止
などの点よりは固着状態にあることが好ましい。その固
着密着処理には、粘着剤等の適宜な透明接着剤を用いる
ことができ、その透明接着層に上記した透明粒子等を含
有させて拡散機能を示す接着層などとすることもでき
る。
【0056】
【実施例】実施例1 予め所定形状に加工した真鍮の表面をダイヤモンドバイ
トにて切削し上面形成用の中子を作製し、それを金型中
に設置してその金型を100℃に加温し、それに溶融ポ
リメチルメタクリレート(屈折率1.50)を充填して
光出射手段を有する板状体を形成した。その板状体は、
幅60mm、奥行42mm、入射側面の厚さ1.0mm、対向
端の厚さ0.6mmであり、上下面が平坦でその上面に入
射側面に平行な頂角が70℃で傾斜角42.5度の光路
変換面を具備する断面三角形の連続溝を240μmのピ
ッチで有してその溝間に前記上面に基づく平坦面を有
し、光路変換面の下面に対する投影幅が10〜16μm
で入射側面より遠離るほど大きくなり、平坦面/光路変
換面の下面に対する投影面積比が15/1以上のもので
あった。なお断面三角形の連続溝は、入射側面より2mm
離れた位置より形成した。
【0057】次に直線偏光板(日東電工社製、EG14
25DU)とポリカーボネートの一軸延伸フィルムから
なる1/4波長板をその透過軸と遅相軸が45度の交差
角となるように屈折率1.51の粘着層にて接着積層し
てなる円偏光板からなる反射防止層Aを屈折率1.47
の粘着層を介して前記板状体の下面に接着して導光板を
得、その板状体の入射側面に冷陰極管を配置し銀蒸着を
施したポリエステルフィルムからなる光源ホルダにて包
囲しその縁を板状体の上下端面に両面粘着テープで接着
して固定し、面光源装置を得た。ついでその面光源装置
の反射防止層側にノーマリーホワイトの反射型液晶表示
パネルを配置して反射型液晶表示装置を得た。なお前記
の面光源装置は、電源のオン/オフで点灯・消灯の切り
替えを行うことができ、液晶表示装置は全画素をオン/
オフさせる駆動式のものである。
【0058】実施例2 反射防止層Aに代えて、直線偏光板と1/4波長板の間
にポリカーボネートの一軸延伸フィルムからなる1/2
波長板を屈折率1.51の粘着層にて接着介在させた円
偏光板からなる反射防止層Bを用いたほかは実施例1に
準じて導光板、面光源装置及び反射型液晶表示装置を得
た。なお直線偏光板の透過軸に対して1/2波長板はそ
の遅相軸が15度、1/4波長板はその遅相軸が75度
の交差角となるように配置した。
【0059】実施例3 板状体Aに代えて板状体Bを用いたほかは実施例1に準
じて導光板、面光源装置及び反射型液晶表示装置を得
た。なお板状体Bは実施例1に準じて形成したものであ
り、下面が平坦でその上面に入射側面に平行なプリズム
状の連続溝を210μmのピッチで隣接に有し、光路変
換面の傾斜角が42.5度で、長辺面の傾斜角が1.8
〜3.5度の範囲で変化し、最寄り長辺面の傾斜角変化
が0.1度以内にあり、短辺面の下面に対する投影幅が
10〜16μmで入射側面より遠離るほど大きくなり、
長辺面/短辺面の下面に対する投影面積比が13/1以
上のものである。
【0060】実施例4 板状体Bと反射防止層Bからなる組合せとしたほかは実
施例1に準じて導光板、面光源装置及び反射型液晶表示
装置を得た。
【0061】実施例5 板状体Bと反射防止層Bからなる組合せとし、それらを
屈折率1.45の粘着層を介して接着したほかは実施例
1に準じて導光板、面光源装置及び反射型液晶表示装置
を得た。
【0062】比較例1 板状体Aと反射防止層Aを屈折率1.51の粘着層を介
して接着したほかは実施例1に準じて導光板、面光源装
置及び反射型液晶表示装置を得た。
【0063】比較例2 板状体Aと反射防止層Bを屈折率1.51の粘着層を介
して接着したほかは実施例2に準じて導光板、面光源装
置及び反射型液晶表示装置を得た。
【0064】比較例3 板状体Bと反射防止層Aを屈折率1.51の粘着層を介
して接着したほかは実施例3に準じて導光板、面光源装
置及び反射型液晶表示装置を得た。
【0065】比較例4 板状体Bと反射防止層Bを屈折率1.51の粘着層を介
して接着したほかは実施例4に準じて導光板、面光源装
置及び反射型液晶表示装置を得た。
【0066】比較例5 反射防止層Bを用いずに板状体Bをそのまま導光板とし
て用いたほかは実施例5に準じて面光源装置及び反射型
液晶表示装置を得た。
【0067】評価試験 実施例、比較例で得た白状態の反射型液晶表示装置にお
いて面光源装置を点灯して点灯モードとし、導光板の幅
方向の中心における入射側面とその対向端より各10mm
の位置(入射部と後端部)及び中央部の位置での視認面
における正面輝度を輝度計(トプコン社製、BM−7)
にて調べ、その結果を下表に示した。また実施例4、5
及び比較例4、5の面光源装置について導光板下面より
の出射強度の角度分布を調べ、その結果を図9に示し
た。なお図は正面輝度を100として規格化した。
【0068】
【0069】表より、実施例では比較例との対比より輝
度が向上していると共に、表示面上での輝度のバラツキ
が少なくその均一性も向上していることがわかる。また
実施例5と他の実施例との対比より反射防止層を接着す
る接着層の屈折率を可及的に低くするほど輝度の向上及
びそのバラツキの抑制に有効であることがわかる。
【0070】一方、図9よりいずれの場合も板状体の光
路変換面による特性に基づいて法線より30度以内で出
射光の最大強度を示しているが、円偏光板からなる反射
防止層がなくて空気と界面を形成する板状体下面で反射
光が発生する比較例5との対比より実施例では、広い角
度で光が出射しており、また実施例の4よりも5の方が
その角度範囲が広くなっている。これらと前記表による
結果より反射防止層を接着する接着層の屈折率を可及的
に低くするほど光の利用効率を向上させ得ることがわか
る。
【0071】また外光が存在する使用環境下において比
較例5では前記の如く板状体下面による反射光で表示が
見にくかったが、実施例では板状体下面での反射光の発
生は殆ど認められなかった。さらに1/2波長板を付加
した反射防止層Bの場合の方が実施例、比較例のいずれ
でもそのAを用いた場合より反射防止性能に優れること
が認められた。上記より実施例では明るくてその均一性
に優れる良好な表示品位のフロントライ式反射型液晶表
示装置の実現されていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】導光板の断面図
【図2】他の導光板の断面図
【図3】プリズム状凸凹の説明図
【図4】面光源装置の断面図
【図5】反射型液晶表示装置の断面図
【図6】他の反射型液晶表示装置の断面図
【図7】実施例による光伝送状態の説明図
【図8】比較例による光伝送状態の説明図
【図9】出射特性を示したグラフ
【符号の説明】
1:板状体 1a:平坦面 A:光出射手段 A1:光路変換面 A2:長辺面 12:反射防止層 12a:直線偏光板 12b:1/4波長板 13:接着層 10:面光源装置 2:光源 20:反射型液晶表示パネル 21:反射層 21’:電極兼用反射層 22:液晶層 24:偏光板 23、23’、23”:セル基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 貴雄 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号日東電 工株式会社内 (72)発明者 矢野 周治 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号日東電 工株式会社内 Fターム(参考) 2H038 AA55 BA06 2H091 FA11X FA11Z FA23Z FA41Z FB02 FB03 FC01 HA07 HA09 HA10 HA12 LA16 LA17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射側面からの入射光を上面に形成した
    光出射手段を介して下面より出射する板状体の下面に、
    その板状体よりも屈折率が低い接着層を介して円偏光板
    からなる反射防止層を接着してなることを特徴とする導
    光板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、円偏光板からなる反
    射防止層が少なくとも1/4波長板と直線偏光板を有す
    る導光板。
  3. 【請求項3】 請求項2において、円偏光板からなる反
    射防止層が1/4波長板と1/2波長板と直線偏光板を
    有する導光板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、板状体の下面と
    入射側面の両基準平面に対する垂直面内において、前記
    下面からの出射光の最大強度方向が下面の基準平面に対
    する法線に対して30度以内にある導光板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4において、板状体の上面に
    形成した光出射手段が下面の基準平面に対する傾斜角が
    35〜48度の光路変換面を具備する断面略三角形の凸
    凹の複数からなる導光板。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5において、板状体の上面に
    形成した光出射手段が光路変換面と長辺面からなるプリ
    ズム状の凸凹の50μm〜1.5mmピッチの繰返し構造
    よりなり、かつ前記光路変換面が下面の基準平面に対し
    35〜48度の傾斜角で入射側面側よりその対向端側に
    下り傾斜する斜面からなると共に、前記長辺面が当該基
    準平面に対し0〜10度の傾斜角範囲にあってその全体
    の角度差が5度以内であり、最寄り辺の傾斜角差が1度
    以内で、しかも当該基準平面に対する投影面積が光路変
    換面のそれの5倍以上の斜面からなる導光板。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において、光出射手段を
    形成する凸凹の稜線が入射側面の基準平面に対し±30
    度以内の範囲にある導光板。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7において、反射防止層を板
    状体の下面に接着する接着層の屈折率がその板状体より
    も0.01以上低いものである導光板。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8において、反射防止層を板
    状体の下面に接着する接着層の屈折率が1.47以下で
    ある導光板。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9において、反射防止層を
    板状体の下面に接着する接着層が粘着層である導光板。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10に記載の導光板におけ
    る1又は2以上の側面に光源を配置してなることを特徴
    とする面光源装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の面光源装置の光出
    射側に、反射層を有する液晶セルを配置してなることを
    特徴とする反射型液晶表示装置。
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