JP2000039505A - 光学フィルタ、及び該フィルタを製造するための露光方法 - Google Patents

光学フィルタ、及び該フィルタを製造するための露光方法

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JP2000039505A
JP2000039505A JP10206178A JP20617898A JP2000039505A JP 2000039505 A JP2000039505 A JP 2000039505A JP 10206178 A JP10206178 A JP 10206178A JP 20617898 A JP20617898 A JP 20617898A JP 2000039505 A JP2000039505 A JP 2000039505A
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light
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dot pattern
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Kenichi Shiraishi
健一 白石
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の互いに異なる透過率を持つ領域を組み
合わせることによって全体として所定の透過率を持つと
共に、その透過率を比較的容易にほぼ連続的に所定の範
囲内で任意に設定できる光学フィルタを提供する。 【解決手段】 原版パターン35上に幅b×幅aでX方
向、及びY方向に多数配列されたドットパターン領域3
6の内からランダムに選択された領域を遮光ドット37
A〜37Eとしておく。遮光膜、及びレジストが塗布さ
れたガラス基板上に、位置オフセット(x,y)を与え
て原版パターン35の像35P,35Qを二重露光した
後、現像、及びエッチング等を行うことによって、その
ガラス基板上に幅(b−x)×幅(a−y)の遮光ドッ
ト40A〜40Eが形成される。位置オフセット(x,
y)の制御によって、そのガラス基板の透過率を連続的
に制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば全体として
所定の透過率を得ている光学フィルタ、及びこの製造方
法に関し、例えば半導体素子、撮像素子(CCD等)、
液晶表示素子、又は薄膜磁気ヘッド等を製造するための
リソグラフィ工程で使用される露光装置の照明光学系の
調整等のために使用される遮光型のフィルタを製造する
際に使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等を製造する際に、マスクと
してのレチクルに形成された原版パターンを照明光学系
によって露光用の照明光で照明し、その原版パターンの
像を投影光学系を介して、基板としてのレジストが塗布
されたウエハ(又はガラスプレート等)上に転写する投
影露光装置(ステッパー等)が使用されている。斯かる
投影露光装置において、特に高集積化されたメモリのパ
ターン、又はロジック系のデバイスのパターンを露光す
る場合には、高い転写忠実度が要求される。また、特に
後者のパターンを露光する場合には、回路チップ内での
高い線幅均一性も要求される。これらを実現するために
は、収差の小さい投影光学系を用いる必要がある。更
に、回路チップ内で高い線幅均一性を得るためには、照
明光学系を最適化して、露光フィールド内での露光量均
一性、照明光の開口数の均一性、及び照明光の開口角内
での照度分布均一性をそれぞれ向上させることが望まし
い。
【0003】このためには、例えば予め照明光学系の調
整時等に、種々の条件のもとで所定の回路パターンの像
の線幅を露光フィールド内の各位置で計測し、計測され
た線幅分布のデータに基づき、露光フィールド内での露
光量分布、照明光の開口数の分布、及び照明光の開口角
内での照度分布を意図的に変化させて、線幅均一性を向
上できる条件を求めればよい。この際に、例えば照明光
の開口数の分布、及び照明光の開口角内での照度分布を
所望の状態に設定する方法の一例として、照明光学系内
のフライアイレンズの入射面の近傍に、フライアイレン
ズの各レンズエレメント毎に独立した透過率分布を持つ
遮光性のフィルタを配置する方法が開発されている。そ
のフィルタは、CCF(コヒーレンス・コントロール・
フィルタ)とも呼ばれている。
【0004】そのCCFは、基本的には各投影露光装
置、更には各照明条件に固有の光学フィルタであり、各
条件毎に線幅分布の計測を行った上で、そのCCFの透
過率分布の設計を行う必要がある。また、その透過率分
布の設計データに基づいて、できるだけ効率的にそのC
CFを製造するために、一例としてフォトリピータとし
ての露光装置を用いて、所定の原版パターンをCCFと
なるべきガラス基板上に転写露光する方法が使用されて
いる。この場合、原版パターンとしては、フライアイレ
ンズの各レンズエレメントに対応する領域を複数の部分
領域に分割し、各部分領域内の明るい背景、又は暗い背
景内にそれぞれ暗いドットパターン、又は明るいドット
パターンをランダムな配列で配置したパターンが使用さ
れる。
【0005】即ち、その明るい背景の透過率を1(10
0%)、暗い背景の透過率を0(0%)とすると、その
ドットパターンはそれぞれ透過率が0、又は1の微少な
パターンであり、その原版パターンは透過率が2値のパ
ターン(バイナリパターン)を組み合わせることによっ
て構成される。そして、その部分領域内のそのドットパ
ターンの面積の割合によって、その部分領域の全体とし
ての透過率が決定され、ひいてはその部分領域を転写し
て得られるガラス基板上の領域の透過率も決定される。
【0006】また、その部分領域を縦横にそれぞれ例え
ば10個に分割して、全体としてそれぞれ透過率が1の
100個の微少な正方形の領域に区分して、その微少な
正方形の領域中でp個(pは0〜100までの整数)の
領域を透過率が0のドットパターンとすると、その部分
領域の全体としての透過率は(100−p)%となる。
従って、その部分領域の透過率は1%刻みで0%から1
00%までの任意の値に設定することができる。実際に
は、その部分領域を分割する個数の制限等によって、得
られる透過率は数%刻み程度の離散的な値となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
CCFは、各部分領域中にランダムに配置されたドット
パターンの面積の割合によって、各部分領域の透過率を
数%刻み程度で離散的に設定していた。しかしながら、
線幅制御を高精度に行うためには、各部分領域の透過率
は、できるだけ小さい刻み幅で、理想的にはほぼ連続的
に0%から100%まで設定できることが望ましい。こ
れは、透過率分布を最適化する計算において、透過率が
離散的な値しかとれないという制限を課して最適化を行
うよりも、連続的に任意の値を取れるという条件のもと
で最適化を行った方が、より理想的な解が得られるから
である。
【0008】一方、従来のCCFで、得られる透過率の
刻み幅を小さくするためには、原版パターン内の各部分
領域を縦横に分割する個数をかなり多くする必要がある
が、このように各部分領域の分割数を多くする程、その
原版パターン自体の製造が困難になるという不都合があ
る。本発明は斯かる点に鑑み、複数の互いに異なる透過
率を持つ領域を組み合わせることによって全体として所
定の透過率を持つと共に、その透過率を比較的容易にほ
ぼ連続的に所定の範囲内で任意に設定できる光学フィル
タを提供することを目的とする。
【0009】更に本発明は、そのような光学フィルタを
製造できる露光方法を提供することをも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による光学フィル
タは、複数の互いに異なる透過率を持つ領域を組み合わ
せて配置することによって全体として所定の透過率を持
つようにした光学フィルタであって、基板(100a)
上を交差する2方向に所定ピッチで複数の同一形状のド
ットパターン領域(39)に分割し、複数のドットパタ
ーン領域から少なくとも一つの第1のドットパターン領
域(39A〜39E)を選択し、この選択された第1の
ドットパターン領域をその2方向の内の少なくとも一方
向に区切ることによって部分ドットパターン領域(40
A〜40E;41A〜41E)を設定し、このように設
定された部分ドットパターン領域に背景領域の第1の透
過率と異なる第2の透過率を持たせたものである。
【0011】斯かる本発明の光学フィルタによれば、そ
の基板上の領域がN個のドットパターン領域に分割さ
れ、これらのドットパターン領域からp個の第1のドッ
トパターン領域が選択される。そして、第1及び第2の
透過率をそれぞれTA及びTBとして、その第1のドッ
トパターン領域内での部分ドットパターン領域の面積の
比率をc(0<c≦1)とすると、全体の透過率TCは
次のようになる。 TC={(N−p・c)TA+p・c・TB}/N (1)
【0012】従って、その第1のドットパターン領域の
個数p、及び部分ドットパターン領域の比率cを調整す
ることによって容易に、全体の透過率TCを、TAから
TBの間でほぼ連続的に任意の値に設定することができ
る。この際に、その複数のドットパターン領域からその
第1のドットパターン領域(39A〜39E)に接する
ように少なくとも一つの第2のドットパターン領域(3
9F)を選択し、この第2のドットパターン領域に全体
としてその第2の透過率を持たせてもよい。これは、そ
の第2の透過率を持つ面積の割合を大きくする場合に有
効である。
【0013】次に、本発明による露光方法は、基板(1
00a)上に所定の大きさの領域(32)内で全体とし
て所定の透過率を持つパターンを形成するための露光方
法であって、同一形状で互いに異なる透過率を持つ複数
種類のドットパターン(36,37A〜37E)を少な
くとも1次元方向に配置して原版パターン(35)を作
成し、この原版パターンの像(35P,35Q)を、露
光位置に互いに異なるオフセットを与えながらその基板
上に複数回重ねて露光するものである。
【0014】斯かる露光方法によれば、一例としてその
基板(100a)(光透過性であるとする)上にクロム
(Cr)等の遮光膜を形成し、この上にポジ型のフォト
レジストを塗布しておく。そして、その原版パターン
(35)のドットパターンは、それぞれ面積がa×bの
N個の矩形のパターンであり、その内のp個のドットパ
ターンの透過率が1で、それ以外のドットパターンの透
過率は0であるとする。この条件で、その原版パターン
の像(等倍であるとする)をその基板上に2方向にx及
びyのオフセットを与えて2回露光した後、現像、及び
エッチング等を行うことによって、本発明の光学フィル
タが製造できる。この場合、製造された光学フィルタの
透過部の透過率をTA、遮光部の透過率をTBとする
と、全体の透過率TCは、(1)式において、c=(a
−y)(b−x)/(ab)とおいた式で表される。な
お、その基板上にネガ型のフォトレジストを塗布した場
合には、透過部と遮光部とが入れ換わった光学フィルタ
が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。まず、本発明の光学フ
ィルタに対応する遮光型のフィルタを備えたステップ・
アンド・スキャン方式の投影露光装置について説明す
る。図1は本例の投影露光装置を示す概略構成図であ
り、この図1において、露光光源1としては、一例とし
て水銀ランプが用いられており、露光用の照明光として
は、g線(波長436nm)、又はi線(波長365n
m)等が使用される。ただし、より解像度を高めるため
には、照明光としてKrF(波長248nm)、若しく
はArF(波長193nm)等のエキシマレーザ光、又
はF2 レーザ光(波長157nm)等を使用することが
望ましい。
【0016】集光鏡1の第1焦点にある露光光源1から
放出された光束は、集光鏡2及びミラー3を介して集光
鏡1の第2焦点に集光される。その第2焦点の近傍の光
路上に、シャッタ4が開閉自在に配され、シャッタ4が
開状態のときにその第2焦点を通過した光束は、コリメ
ータレンズ5によりほぼ平行光束に変換され、バンドパ
スフィルタ6により露光波長(露光光源1が水銀ランプ
ではg線、i線等)の光束が選択される。
【0017】そして、バンドパスフィルタ6を通過した
光束は、後述の照度補正フィルタ200、及び本発明の
光学フィルタに対応する遮光型のフィルタ100を通過
して、オプティカル・インテグレータ(ホモジナイザ
ー)としての多数のレンズエレメントからなるフライア
イレンズ7に入射し、その射出側の面に多数の光源像が
形成される。これらの光源像から発散する光束は、照明
系の開口絞り8に設けられた円形開口によりその断面の
形状及び大きさが制限された後、第1コンデンサレンズ
9及び第2コンデンサレンズ群11からなるコンデンサ
光学系により集光され、露光用の照明光ILとしてレチ
クル13のパターン面の細長い照明領域21(図3
(a)参照)を照明する。
【0018】このとき、第2コンデンサレンズ群11の
中間付近には、光路折り曲げ用のミラー12が挿入され
ており、第1コンデンサレンズ9と第2コンデンサレン
ズ群11との間には、視野絞り(固定ブラインド)10
が、レチクル13のパターン面(下面)と共役となるよ
うな位置に配置され、視野絞り10がそのパターン面の
照明領域を決定している。更に、走査露光の開始時及び
終了時に、それぞれ被露光基板に対する不要な露光を防
止するために、不図示であるが、視野絞り10の近傍に
は、ステージ系の動作に同期して開口を開閉する機能を
備えた可動ブラインドも設置されている。また、開口絞
り8の配置面P3は、レチクル13のパターン面に対す
る光学的フーリエ変換面、又はこの近傍に設定されてい
る。なお、オプティカル・インテグレータとして、フラ
イアイレンズ以外にガラスロッド(ロッドレンズ)の使
用も考えられる。
【0019】照明光ILのもとで、レチクル13の照明
領域内のパターンの像が、投影光学系14を介して投影
倍率β(βは例えば1/4,1/5等)で、フォトレジ
ストが塗布されたウエハ18の露光対象のショット領域
上に投影される。投影光学系14内のレチクル13のパ
ターン面に対する光学的なフーリエ変換面(瞳面)P2
上には開口数を規定する開口絞り15が設置されてい
る。以下、投影光学系14の光軸AXに平行にZ軸を取
り、Z軸に垂直な平面内で図1の紙面に平行にX軸を、
図1の紙面に垂直にY軸を取って説明する。図3(a)
に示すように、本例のレチクル13に対する照明領域2
1は、X方向に細長い長方形であり、走査露光時にレチ
クル13は照明領域21に対して±Y方向(走査方向)
に定速移動する。
【0020】図1に戻り、レチクル13は、このレチク
ル13をY方向に定速で移動するレチクルステージRS
T上に保持され、レチクルステージRSTの位置は不図
示のレーザ干渉計によって計測されている。一方、ウエ
ハ18は、不図示のウエハホルダを介してウエハステー
ジWST上に保持されている。ウエハステージWSTの
XY平面内での位置は不図示のレーザ干渉計によって計
測され、ウエハステージWSTは、オートフォーカス方
式でウエハ18の表面を投影光学系14の像面に合わせ
込む。更に、ウエハステージWSTは、ウエハ18をY
方向に定速で移動すると共に、X方向及びY方向にステ
ップ移動する。また、ウエハステージWST上のウエハ
18の近傍にピンホールが形成された遮光板19が固定
され、この遮光板19の底部にコリメータレンズ、及び
このコリメータレンズによる平行光束の強度分布を計測
するための撮像素子よりなる計測系が配置されている。
【0021】そして、走査露光時には、ウエハ18上の
一つのショット領域への露光が終わると、ウエハステー
ジWSTのステップ移動によってウエハ18上の次のシ
ョット領域が走査開始位置に移動する。その後、レチク
ルステージRST及びウエハステージWSTを同期駆動
して、レチクル13及びウエハ18を投影光学系14に
対してY方向に投影倍率βを速度比として相対走査する
という動作が、各ショット領域毎にステップ・アンド・
スキャン方式で繰り返される。
【0022】次に、本例の投影露光装置において、レチ
クル13の投影光学系14による投影像の像面(ウエハ
18の表面)上の異なる位置においても、又は異なる方
向に配列されたパターンの投影像に対しても、それぞれ
目標とする線幅の投影像を得るための機構(線幅制御機
構)につき説明する。まず、フライアイレンズ7を構成
する各レンズエレメントの入射面(以下、「フライアイ
レンズ7の入射面P1」と呼ぶ)は、それぞれレチクル
13のパターン面、及びウエハ18の表面(ウエハ面)
と共役な関係にある。このフライアイレンズ7の入射面
P1の近傍に、所定の透過率分布を持つCCF(コヒー
レンス・コントロール・フィルタ)としての遮光型のフ
ィルタ100が配置されている。このフィルタ100が
本発明の光学フィルタの一例である。
【0023】フィルタ100に所定の透過率分布を持た
せることにより、最終的に、レチクル13の細長い照明
領域21上の異なる位置に同一の線幅のパターンが形成
されている場合には、投影光学系14によるそれらのパ
ターンの像の線幅は互いに同一となる。図2及び図3を
参照してその説明を行う。図2(a)は、投影光学系1
4の物体面側の視野の中心部(光軸AX上)、即ちレチ
クル13の照明領域21の中心部における照明光の開き
角(開口角)の一例を、図2(b)は、その視野の周辺
部、即ち照明領域21の周辺部における照明光の開き角
の一例を示している。更に、図2(a)及び(b)はそ
れぞれ図1のフィルタ100を設けない状態での照明光
の状態を表している。ここでは、視野の中心部で集光す
る光束の方が、視野の周辺部で集光する光束より開き
角、ひいては、照明系の開口数NAILが僅かに小さい状
態であり、視野の中心部で集光する光束も視野の周辺部
で集光する光束も、その開口角内で一様な光強度分布で
あるものとする。この場合、照明系の開口数NAILの投
影光学系14の入射側の開口数NAPLに対する比の値
(=NAIL/NAPL)がコヒーレンスファクタ(σ値)
である。
【0024】このような場合、一般的に、転写すべきパ
ターンが孤立パターンであるときには、照明系の開口数
NAILの大きな方(σ値の大きな方)がより細いパター
ンを忠実に転写することができる。つまり、視野周辺部
の方が視野中心部よりも細いパターンを転写することが
でき、これを示したものが図2(c)及び(d)であ
る。従来のフィルタリング技術では、フィルタを用いる
と、視野中心部も視野周辺部も同様の効果を受けること
になる。これに対し、本例では、例えば、1つのフィル
タ100しか用いないのに、視野中心部と視野周辺部と
で、効果の異なるフィルタリングを行うことができる。
これを達成するために、本例では、被照射面としてのレ
チクル13のパターン面に対して共役な位置、又はその
近傍にフィルタ100を配置している。
【0025】そして、例えばそのフィルタ100を用い
て、図2(a),(b)の状態を補正するためには、視
野周辺部で照明系の開口数NAILを低下させると共に、
視野中心部での光束の強度分布はほぼそのままの状態に
維持すればよい。この結果、その視野の中心部及び周辺
部でσ値がほぼ等しくなって、その視野の位置に依らず
に均一な線幅が得られるようになる。これは、結局、被
照射面に対する光学的フーリエ変換面での光強度分布を
被照射面上の各点に対して独立に変化させることに相当
する。実際には、その視野(照明領域21)の各位置に
おいて、入射する光束の強度分布が、図2(e)に示す
ように、入射角の正弦(N.A.とする)に対して同じ傾向
で次第に低下するように設定される。具体的に、本例の
フィルタ100の透過率分布は以下のように設定され
る。
【0026】図3(a)は、図1中のフィルタ100を
外した場合のレチクル13の照明領域21内の異なる位
置における照明光の強度分布の具体例を示し、この図3
(a)において、レチクル13のパターン領域20の一
部がX方向に長い照明領域21によって照明されてい
る。本例では、この照明領域21をX方向に一定ピッチ
で5個の副照明領域21a〜21eに分割する。そし
て、各副照明領域21a〜21eにおいて、照明光の入
射角に対する平均的な強度分布を計測しておく。このた
めには、例えば図1のウエハステージWST上の遮光板
19のピンホールを通過した光束をコリメータレンズを
介して平行光束に変換し、この平行光束の強度分布を計
測すればよい。
【0027】その結果、周辺の副照明領域21aでは、
垂直入射光22Aの強度が大きく、X軸及びY軸に45
°で交差する斜め方向に傾斜した入射光23Aの強度が
小さいと共に、中央の副照明領域21cでは、垂直入射
光22Cの強度が小さく、その斜め方向に傾斜した入射
光23Cの強度が大きいという計測結果が得られたもの
とする。実際には、それ以外の入射角でも照明光の強度
が計測される。このような照明光の強度分布を、図2
(e)に示すような一様な強度分布に変換するために
は、照明領域21と共役な位置に配置されているフィル
タ100の透過率分布を調整して、図3(b)に示すよ
うに、周辺の副照明領域21aでは、垂直入射光22
A’を減衰させ、斜め方向に傾斜した入射光23A’の
強度は殆ど減衰させないようにすると共に、中央の副照
明領域21cでは、垂直入射光22C’は殆ど減衰させ
ないようにして、斜め方向に傾斜した入射光23C’は
大きく減衰させればよい。
【0028】図4は、図3(a)の状態を補正するため
のフィルタ100を図1のフライアイレンズ7の方向に
見た拡大図であり、この図4において、図3(a)のX
方向、Y方向に対応する方向をそれぞれX方向、Y方向
としてある。本例のフライアイレンズ7は、X方向の幅
DXでY方向の幅DY(DXはDYのほぼ3.5倍)の
長方形の断面形状を有するレンズエレメント7aをX方
向に7列、Y方向に22行密着して配置して構成されて
いる。そして、フィルタ100の内部のフィルタ領域1
01は、フライアイレンズ7を構成するレンズエレメン
ト7aに対応して、レンズエレメント7aと同じ大きさ
の7列×22行のフィルタ要素31に分割されている。
また、各フィルタ要素31は、図3(a)の照明領域2
1とほぼ共役であるため、各フィルタ要素31は、照明
領域21を構成する5個の副照明領域21a〜21eに
対応する5個の副フィルタ要素31a〜31eに分割さ
れ、これらの副フィルタ要素31a〜31eにそれぞれ
図3(a)の照明光の強度分布を補正するための透過率
が設定されている。
【0029】図4においては、濃度の濃い領域ほど透過
率が低いことを表しており、白色部分は最も透過率が高
く、黒色の部分は最も透過率が低くなっている。具体的
に、図3(a)の垂直入射光22A,22Cに対応する
フィルタ要素31Aでは、両端部のフィルタ要素の透過
率が中央のフィルタ要素の透過率よりも低く設定され、
斜めに傾斜した入射光23A,23Cに対応するフィル
タ要素31Bでは、両端部のフィルタ要素の透過率が中
央のフィルタ要素よりも高く設定されている。この場
合、本例の各副フィルタ要素31a〜31eは、透過率
の異なるパターン同士の面積の比率を調整することによ
って、全体として所定の透過率になるように設定されて
いる。
【0030】図5は、図4中の副フィルタ要素31cの
拡大図であり、この図5において、副フィルタ要素31
cは、直交する方向に70行×50列の矩形(一例とし
て正方形)のドットパターン領域に分割され、それらの
ドットパターン領域よりランダムに選択された所定個数
のドットパターン領域が透過率が0(0%)の遮光ドッ
ト34とされ、それ以外の背景領域33の透過率が1
(100%)とされている。透過率1(100%)と
は、そのパターンが形成されているガラス基板自体の透
過率を意味している。実際には、遮光ドット34は、各
ドットパターン領域よりも小さい矩形の大きさに設定さ
れている。そして、副フィルタ要素31cの面積に対す
る遮光ドット34の面積の比率によって定まる平均的な
透過率が、副フィルタ要素31cの透過率とされてい
る。なお、後述のようにフィルタ100の製造時にポジ
型、又はネガ型の何れのフォトレジストを使用するかに
よって、背景領域の透過率を0として、選択されたドッ
トパターンの透過率を1とすることもできる。また、遮
光ドット34、及び背景領域33の透過率をそれぞれ0
より大きい透過率、及び1より小さい透過率としてもよ
い。また、互いに異なる透過率を持つ3種類以上の領域
をランダムに配列して、全体として所定の透過率を得る
ようにしてもよい。
【0031】次に、本例のフィルタ要素31の副フィル
タ要素31a〜31eの構成、及びその製造方法につき
詳細に説明する。ここでは、図4中の比較的高い透過率
を持つ一つの副フィルタ要素32を例に取って説明す
る。また、簡単のため最初は、副フィルタ要素32は1
0行×10列のドットパターン領域に分割されているも
のとする。
【0032】図7(b)は、その副フィルタ要素32を
示し、この図7(b)において、副フィルタ要素32
は、X方向の幅bでY方向の幅aの矩形のドットパター
ン領域39を、X方向に10列、及びY方向に10行に
配列して構成されている。そして、合計で100(=1
0×10)個のドットパターン領域39中からランダム
に5個のドットパターン領域39A〜39Eが選択さ
れ、このように選択されたドットパターン領域39A〜
39E中に、それぞれX方向の幅(b−x)でY方向の
幅(a−y)の透過率TBが0の遮光ドット40A〜4
0Eが配置され、それ以外の背景領域の透過率TAが1
とされている。なお、その遮光ドット40A〜40Eが
本発明の「部分ドットパターン領域」に対応しており、
幅x,yに関して次の関係が成立している。
【0033】0≦x≦b,0≦y≦a (2) この場合、遮光ドット40A〜40Eの面積の各ドット
パターン領域の面積に対する比率cは、それぞれ(b−
x)(a−y)/(ab)であるため、副フィルタ要素
32の全体としての透過率TCは、次のようになる。 TC={100-5・(b−x)(a−y)/(ab)}/100 (3) これは、上記の(1)式において、N=100,p=
5,TA=1,TB=0,c=(b−x)(a−y)/
(ab)とおいたものである。この(3)式に(2)式
を代入すると、0.95≦TC≦1となり、副フィルタ
要素32の透過率は95%から100%の間で任意に連
続的に設定できることが分かる。
【0034】なお、副フィルタ要素32において、遮光
ドット40A〜40Eの外に、ドットパターン領域39
の全体を透過率0とした遮光ドットを設けてもよい。図
8(b)は、そのように一部のドットパターン領域39
の全体を遮光ドットとした副フィルタ要素32Aを示
し、この図8(b)において、副フィルタ要素32Aも
10行×10列のドットパターン領域39より構成さ
れ、その内の5個のドットパターン領域39A〜39E
内にそれぞれ、X方向の幅bでY方向の幅(a−y)の
透過率TBが0の遮光ドット41A〜41Eが形成され
ている。更に、遮光ドット41Cに接しているドットパ
ターン領域39Fの全体が透過率TBが0の遮光ドット
41Fとされている。この結果、副フィルタ要素32A
の透過率TC’は次のようになる。 TC’={100-5・(b−x)(a−y)/(ab)-1}/100 (4)
【0035】従って、この場合の副フィルタ要素32A
の透過率は、94%から99%までの間で任意に設定で
きることが分かる。このように、全体として遮光される
ドットパターン領域39F(本発明の「第2のドットパ
ターン領域」に対応する)を設けることによって、副フ
ィルタ要素32Aの透過率を階段状に変化させることが
できる。
【0036】なお、上記の副フィルタ要素32(又は3
2A)は、透過率TAが1の背景領域内に透過率TBが
0の遮光ドット40A〜40E(又は41A〜41F)
が配置されているが、逆に透過率TAが0の遮光性の背
景領域内に透過率TBが1の部分ドットパターン領域、
即ち透過ドットを配置するようにしてもよい。次に、本
例の副フィルタ要素32等を含むフィルタ100の製造
方法の一例につき図6〜図8を参照して説明する。本例
では、縮小投影型の投影露光装置を用いて、所定のガラ
ス基板上に原版パターンの像を継ぎ合わせて転写するこ
とによって、そのガラス基板上に図4に示す明暗のパタ
ーンを形成する。なお、この他に等倍の投影露光装置、
又はプロキシミティ方式の露光装置等を用いる方法も考
えられる。
【0037】図6は、その投影露光装置を示し、この図
6において、レチクルステージ51上にその原版パター
ンの一部が描画されたレチクル43Gが保持されてい
る。図6において、図4のX方向、Y方向に対応する方
向をそれぞれX方向、Y方向として、XY平面に垂直な
軸をZ軸としている。本例では、一例として図4のフィ
ルタ領域101に対応する原版パターンを16個の原版
パターンに分割し、分割された原版パターンを16枚の
レチクルに描画している。従って、レチクル43Gの外
に15枚のレチクル(不図示)が用意されている。レチ
クル43Gのパターン面(下面)に描画された原版パタ
ーン44GをX方向に挟むように十字型のアライメント
マーク45A,45Bが形成され、アライメントマーク
45A,45Bの上方に不図示のミラーを介してレチク
ルアライメント顕微鏡(以下「RA顕微鏡」という)5
2A,52Bが配置され、RA顕微鏡52A,52Bの
撮像信号が主制御系56に供給されている。
【0038】露光時には、不図示の照明光学系からの露
光光IL(水銀ランプのi線、又はエキシマレーザ光
等)によってレチクル43Gが照明され、原版パターン
44Gの像が投影光学系53を介して投影倍率β(βは
例えば1/4,5/1等)で、フィルタ100用のガラ
ス基板100a上に反転して投影される。このガラス基
板100a上には予めクロム(Cr)等の金属膜よりな
る遮光膜が蒸着されており、この遮光膜上にポジ型のフ
ォトレジスト(ポジレジスト)が塗布されている。本例
の投影露光装置は、半導体素子、又は液晶表示素子の製
造に使用される露光装置でもあり、ガラス基板100a
は、不図示の基板ホルダ上に吸着保持され、この基板ホ
ルダは被露光基板としてのウエハ(wafer)等を位置決め
するためのウエハステージ54上に固定されている。ウ
エハステージ54は、X方向及びY方向にガラス基板1
00aの位置決めを行うと共に、投影光学系53の光軸
AXに平行なZ方向にガラス基板100aの位置決めを
行って、オートフォーカス方式でガラス基板100aの
表面を投影光学系53の像面に合わせ込む。ウエハステ
ージ54の動作は、位置計測用のレーザ干渉計を備えた
ウエハステージ駆動系55によって制御され、ウエハス
テージ駆動系55に対する移動目標値の設定等は主制御
系56によって行われる。
【0039】また、ウエハステージ54上には、例えば
2次元の枠型(図6では十字型で表されている)の基準
マーク58A,58Bが形成された基準マーク部材57
が固定されている。基準マーク58A,58Bの間隔
は、アライメントマーク45A,45Bの投影像の間隔
とほぼ等しく設定されている。そして、露光開始時にガ
ラス基板100aは、外形基準で基準マーク58A,5
8Bに対して大まかに位置合わせされて、例えば基準マ
ーク58A,58Bの中心からガラス基板100aの中
心までのX方向、Y方向への間隔(BLX,BLY)が
主制御系56に記憶される。
【0040】その後、転写対象のレチクル(レチクル4
3Gとする)の像をガラス基板100a上に露光する際
には、基準マーク58A,58Bの中心がほぼ光軸AX
上に来るようにウエハステージ54を駆動した後、RA
顕微鏡52A,52Bを用いて、基準マーク58A,5
8Bの投影光学系53によるレチクル側への像に対する
アライメントマーク45A,45Bの位置ずれ量が、互
いに対称に最も小さくなるようにレチクルステージ51
の位置決めを行う。その後、上記の間隔(BLX,BL
Y)に所定のオフセットを加算してウエハステージ54
を駆動することによって、レチクル43Gの原版パター
ン44Gの像を、ガラス基板100a上の設計上の位置
に高精度に位置合わせすることができる。この状態で、
露光光ILを照射してレチクル43Gの投影像を領域4
2Gに露光する。更に、本例ではこの状態から、ウエハ
ステージ54をX方向、Y方向に僅かに移動して、再び
レチクル43Gの投影像を領域42Gに露光する。
【0041】このように、ガラス基板100a上の領域
42A,42B,…,42Pにおいて、それぞれ位置合
わせ(画面継ぎ)を行いながら対応するレチクルの原版
パターンの投影像が、所定の位置オフセットを与えられ
て二重露光される。その後、ガラス基板100a上のフ
ォトレジストの現像を行い、残されたレジストパターン
をマスクとしてエッチングを行って、レジスト剥離及び
洗浄等を行うことによって、領域42A〜42Pを囲む
領域をフィルタ領域101とする図4のフィルタ100
が完成する。
【0042】次に、図7(b)及び図8(b)の副フィ
ルタ要素32,32Aが製造される過程につき説明す
る。ここでは、副フィルタ要素32の位置は、図6の領
域42Gの左下隅の位置であり、副フィルタ要素32に
対応して、原版パターン44G内に原版パターン35が
形成されている。この場合、原版パターン35の像35
P及び35Qが異なる位置オフセットを与えられてガラ
ス基板100a上に重ねて露光される。
【0043】図7(a)は、その原版パターン35を示
し、この図7(a)において、説明の便宜上、図6のレ
チクル43Gからガラス基板100aに対する投影倍率
は1倍(等倍)であり、かつその原版パターン35と同
じ方向の像がガラス基板100a上に投影されるものと
する。この条件下では、原版パターン35は、X方向の
幅bでY方向の幅aの矩形のドットパターン領域36を
X方向に10列、Y方向に10行配列して構成され、そ
の100個のドットパターン領域36から図7(b)の
ドットパターン領域39A〜39Eに対応して選択され
ている5個の遮光ドット37A〜37Eに透過率が0の
遮光膜が形成され、それ以外のドットパターン領域が透
過率が1の透過部(透過ドット)とされている。
【0044】そして、1回目の露光によって原版パター
ン35の像35Pが露光される。次に、ガラス基板10
0aをX方向に−x、Y方向に−yだけ移動して、点線
で示すように原版パターン35の像35Qを重ねて露光
する。本例ではポジ型のフォトレジストが使用されてい
るため、像35P中の遮光ドット37A〜37Eの像
と、像35Q中の遮光ドット37A〜37Eの像とが重
なった部分のレジストだけが現像後に残されて、エッチ
ングを行うことによってその重なった部分が図7(b)
に示すように、幅(b−x)×幅(a−y)の遮光ドッ
ト40A〜40Eとして残される。これによって、副フ
ィルタ要素32が正確に製造されたことになる。
【0045】次に、図8(b)に示す副フィルタ要素3
2Aを製造する場合には、図8(a)に示す原版パター
ン35Aを図6のレチクル43G上に形成しておく。図
8(a)の原版パターン35Aは、図7(a)の原版パ
ターン35に対して、遮光ドット37Cに隣接するドッ
トパターン領域をも遮光ドット37Fとした点だけが異
なっている。この場合には、まず原版パターン35Aの
像35APを露光した後、ガラス基板100aをY方向
に−yだけ移動した後、点線で示すように原版パターン
35Aの像35AQを重ねて露光する。その後、レジス
トの現像、エッチング、レジスト剥離を行うことによっ
て、図8(b)に示すように、小さい面積の遮光ドット
41A〜41E、及びドットパターン領域39と同じ面
積の遮光ドット41Fが形成される。この場合、原版パ
ターン35Aの段階で位置オフセットを付加する方向に
隣接して遮光ドット37C,37Fを設けてあり、二重
露光後でも一方の遮光ドット37Fの像は完全に遮光さ
れた状態であるため、最終的に大きい遮光ドット41F
が形成される。
【0046】上記のように、位置オフセットを与えなが
ら二重露光を行うことによって、レチクル上の原版パタ
ーンの透過率が或る限られた値しか取れない場合であっ
ても、その位置オフセットを調整することによって、全
体として所定範囲内で連続的に所望の透過率を持つパタ
ーン(フィルタ)を得ることができる。また、以上はポ
ジレジストを用いた場合の説明であるが、ネガ型のフォ
トレジスト(ネガレジスト)を使用した場合には、例え
ば図7(a)の原版パターン35を使用すると、図7
(b)において、遮光ドット40A〜40Eが透過率1
の領域(透過ドット)となり、それ以外の背景領域が透
過率0の遮光領域となる。即ち、ネガレジストを使用す
ることによって、遮光部と透過部とが入れ換わった副フ
ィルタ要素が得られる。
【0047】次に、上記の実施の形態を一般化して説明
する。ここでは、原版パターンは、図8(a)に示すよ
うに、透過率1のドットパターン領域と透過率0のドッ
トパターン領域(遮光ドット37A等)とを組み合わせ
た2値の原版パターン35A(バイナリパターン)であ
るとする。そして、被露光基板(ガラス基板100a)
上のフォトレジストの第1回目の露光時の位置を基準位
置oとして、その第1回目でフォトレジスト上に露光さ
れる領域をE(o)、遮光される領域をS(o)とす
る。次に、そのフォトレジストを基準位置oに対して位
置オフセットrを加えた位置に移動した後、2回目に露
光される領域をE(r)、遮光される領域をS(r)と
する。ここで、任意の位置オフセットrに対して、領域
E(r)と領域S(r)との共通部分は無い。即ち、E
(r)∩S(r)=0である。
【0048】この場合、図8(b)の副フィルタ要素3
2A上で遮光領域を作るドットパターンは、ポジレジス
トの場合は原版パターン35A上の遮光ドット37A等
に対応するのに対して、ネガレジストの場合は原版パタ
ーン35A上の透過ドットに対応する。露光後に現像を
行った後では、ポジレジストの場合、領域E(o)と領
域E(r)とを合わせた領域、即ち領域E(o)∪E
(r)ではレジストが除去され、領域S(o)と領域S
(r)との共通部分、即ち領域S(o)∩S(r)では
レジストが残ることになる。一方、ネガレジストの場
合、領域E(o)∩E(r)ではレジストが残り、領域
S(o)∩S(r)ではレジストが除去されることにな
る。位置オフセットを加えた二重露光により、E(o)
∪E(r)の面積は増加するので、ポジレジストの場合
はレジストが除去される領域の面積が広がって副フィル
タ要素32Aの透過率が上がるのに対して、ネガレジス
トの場合はレジストが残る領域の面積が広がって副フィ
ルタ要素32Aの透過率が下がることになる。
【0049】以下、領域Pの面積をA(P)で表す。図
8(a)の原版パターン35Aが、X方向にm個、Y方
向にn個のドットパターン領域36からなるものとし
て、X方向にi番目でY方向にj番目のドットパターン
領域を(i,j)(1≦i≦m,1≦j≦n)で表す。
そして、各ドットパターン領域36が確率(1−T)で
遮光され、確率Tで透過になっている、即ちドットパタ
ーン領域(i,j)の透過率t(i,j)について、t
(i,j)=0である確率が(1−T)、t(i,j)
=1となる確率がTであるとする。これは、原版パター
ン35Aの全体としての透過率がTであることを意味す
る。
【0050】また、ドットパターン領域36は、直交す
る辺がX方向及びY方向に平行で一辺の長さaの正方形
である(即ち、b=a)とし、位置オフセットは簡単化
してr=(0,y)(0≦y≦a)であるとする。上記
のように原版パターン35A上での透過率分布t(i,
j)(1≦i≦m,1≦j≦n)が与えられていると
き、二重露光後に遮光領域となる領域(=S(o)∩S
(r))の面積A(=S(y))は以下の手順で求めら
れる。但し、図8(a)では、位置ずれ後の像35AQ
を見易くするために、X方向にも若干位置オフセットを
加えて表している。基本的には、各ドットパターン領域
(i,j)が二重露光後に遮光部分として寄与する面積
を順番に数えていくだけの操作であり、その際、或るド
ットパターン領域(i,j)が遮光であり且つその上方
に隣接するドットパターン領域(i,j+1)が透過で
ある場合は、二重露光後のドットパターン領域(i,
j)の有効遮光率が(1−y/a)となり、例えば遮光
ドット37C,37Fのようにドットパターン領域
(i,j)が遮光であり且つその上方に隣接するドット
パターン領域(i,j+1)も遮光である場合は、ドッ
トパターン領域(i,j)(又は(i,j+1))の有
効遮光率は1となることを用いればよい。
【0051】このように各ドットパターン領域(i,
j)の有効遮光率を(1≦i≦m,1≦j≦n)の範囲
で加算して得られる遮光率の和をsとすると、二重露光
後に遮光されている領域の面積S(y)は、次のように
なる。 S(y)=s・a2 (5) このS(y)を用いると、ポジレジストを用いた場合の
副フィルタ要素32Aの透過率T(y)は次のようにな
る。 T(y)={1−S(y)}/(m・n・a2 ) (6)
【0052】一方、ネガレジストを用いた場合の副フィ
ルタ要素32Aの透過率T(y)は次のようになる。 T(y)=S(y)/(m・n・a2 ) (7) 上記のように位置オフセットを加える場合、二重露光に
より露光される全面積はドットパターン領域の全面積よ
りも最大で1列分だけ大きくなるため、厳密にはこの分
の補正をしなければならないが、ドットパターン領域の
全体の個数が十分に大きければ、この寄与は無視しても
構わない。上記の結果から、位置オフセットyの値を変
化させてそれぞれ透過率T(y)を計算することによっ
て、T(y)を所定の目標値とするための最適のyの値
を求めることが可能である。
【0053】ここで注意すべき点がある。第1回目の露
光時に対して、第2回目の露光時に位置オフセットを加
える際、個々の遮光ドットの間隔及び個々の透過ドット
の間隔の内の一方が原版パターン上でそれぞれ十分離れ
ていれば問題ないが、遮光ドット、透過ドット共に隣接
する同種ドットが多数存在する場合は、位置オフセット
量と透過率との比例係数が変化する可能性がある。これ
は、ポジレジストの場合、ネガレジストの場合共に、形
成しようとしている透過率が50%に近いときに問題と
なる。この場合は、遮光ドット(又は透過ドット)の分
布を考慮した上で、位置オフセット量と透過率との関係
を調べ、所望の透過率を得るために必要な位置オフセッ
ト量を予め計算しておく必要がある。
【0054】実際に、m=100,n=100としてラ
ンダムに遮光ドットを配置した原版パターンを用いて、
位置オフセットyを0からaまで所定間隔で変化させて
二重露光を行って得られるフィルタの透過率T(y)の
変化を図9に示す。図9の横軸は位置オフセットの規格
値(y/a)、縦軸はポジレジストを用いた場合のフィ
ルタの透過率T(y)であり、曲線D0,D1,D2,
…,D10は、それぞれ原版パターン35A自体の透過
率T(全体の面積に対する透過領域の面積の比率)を
0,0.1,0.2,…,1に設定した場合の透過率T
(y)の変化を表している。
【0055】また、図10は、図9の関係より求められ
た、規格化された位置オフセット(y/a)に対する透
過率T(y)の変化率を表し、図10の横軸は原版パタ
ーン自体の透過率T、縦軸は透過率T(y)の変化率d
T(y)/d(y/a)である。図10より分かるよう
に、その変化率dT(y)/d(y/a)は、ほぼ(T
−T2)で与えられ、T=0.5程度のときが最も大き
い。従って、原版パターンのドットパターン領域の分割
数が縦横共に十分に大きい場合、前記の手続きによる計
算結果はほぼ次のようになる。 T(y)=T±(T−T2)(y/a) =T{1±(1−T)(y/a)} (8)
【0056】ただし、複号はポジレジストの場合が+、
ネガレジストの場合が−である。この式をより簡単に求
めるためには、或るドットパターン領域が遮光であり且
つその上に隣接するドットパターン領域が透過である場
合は、そのドットパターン領域の有効遮光率は(1−y
/a)となり、或るドットパターン領域が遮光であり且
つその上に隣接するドットパターン領域も遮光である場
合は、そのドットパターン領域の有効遮光率は1である
ことを考慮して、次の計算を行えばよい。
【0057】 T(y)=1−{(1−T)T(1−y/a) +(1−T)(1−T)・1} (9) (9)式は、原版パターン上で隣接する遮光ドットがな
いとき、即ちT≒1のときは次のようになる。 T(y)≒1−(1−T)(1−y/a) (10) 一方、原版パターン上で隣接する透過ドットがないと
き、即ちT≒0のとき(9)式は次のようになる。 T(y)≒1−T(1+y/a) (11)
【0058】また、(8)式より、元の透過率がTの原
版パターンから、透過率T’のフィルタを形成するため
には、次の位置オフセットyを加えればよいことが分か
る。 y=±a・(T’/T−1)/(1−T) (12) なお、ここではY方向に位置オフセットを加えた例を示
したが、X方向あるいはX,Y両方向に位置オフセット
を加えても同様の結果が得られる。また、ここでは正方
形のドットパターン領域を用いているが、長方形や更に
他の形状のドットパターン領域を用いても、同様の考え
方が適用できる。
【0059】ところで、図9、図10を見れば分かるよ
うに、限られた個数の透過率Tの原版パターンを用い
て、透過率T(y)を0から1までの間で連続的に効率
的に設定するためには、ポジレジストの場合、及びネガ
レジストの場合共に、透過率Tが0.5近辺の領域にお
いて透過率Tの密度を増やすのが望ましい。例えばポジ
レジストの場合、(8)式でy=aとおくことにより、
透過率T(a)が次のように得られる。 T(a)=T{1+(1−T)} (13)
【0060】また、(8)式でy=0とおいた場合の透
過率T(0)はTであるため、フィルタの透過率T
(y)はT〜T{1+(1−T)}の範囲で制御できる
ことが分かる。そこで、1番目の原版パターンの透過率
TをT0として、この透過率T0を0.01とする。次
に、この1番目の原版パターンを用いて得られるフィル
タの最大の透過率T1は、(13)式のTにT0を代入
することによって求められるため、2番目の原版パター
ンの透過率TをT1に設定する。次に、この透過率T1
を(13)式に代入して得られる透過率T2を、3番目
の原版パターンの透過率Tとして、以下のように9番目
の原版パターンの透過率T8まで設定する。また、この
9番目の原版パターンを用いた場合の最大の透過率T9
も示してある。
【0061】T0=0.01, T1=T0{1+(1−T0)}=0.020, T2=T1{1+(1−T1)}=0.039, T3=T2{1+(1−T2)}=0.077, T4=T3{1+(1−T3)}=0.149, T5=T4{1+(1−T4)}=0.275, T6=T5{1+(1−T5)}=0.474, T7=T6{1+(1−T6)}=0.724, T8=T7{1+(1−T7)}=0.924, T9=T8{1+(1−T8)}=0.994
【0062】従って、それぞれT0からT8までの透過
率を持つ9種類の原版パターンを用意しておけば、これ
らに位置オフセットを加えた二重露光を適用することに
よって、0.01から0.994までの連続的な任意の
透過率を持つフィルタを生成することが可能である。こ
れら9種類の原版パターンが1枚のレチクル上に配置で
きれば、レチクル交換無しにほぼ1%から99%までの
透過率のパターン(フィルタ)を生成することができ、
効率的である。
【0063】なお、得られるフィルタの透過率をより高
精度に制御する上で考慮すべき点がいくつかある。ま
ず、露光によりフィルタ上に形成されるドットの大きさ
は、露光時間により微妙に変化するということである。
例えばポジレジスト上に、原版パターン上の遮光ドット
の像を投影する場合、露光時間を長く取るほどフィルタ
上で得られる遮光ドットの面積は小さくなる。言い換え
ると、露光時間の変化によってもフィルタ上での透過率
を変化させることが可能である。同様に、現像条件やエ
ッチング条件の変化によってもフィルタ上での透過率は
変化する。即ち、露光時のフィルタはガラス基板上にク
ロム膜等の遮光膜が蒸着されその上にフォトレジストが
塗布された構成になっており、露光が終わったフィルタ
は、現像によりポジレジストの場合は露光部分、ネガレ
ジストの場合は未露光部分が取り除かれ、残ったレジス
トをエッチングマスクとして遮光膜除去のためのエッチ
ングが行われた結果、遮光膜の有る領域と無い領域とが
形成されて、フィルタが完成する。従って、ポジレジス
ト上に原版パターン上の遮光ドットの像を露光した場
合、過剰な現像及び過剰なエッチングにより、遮光ドッ
トの面積を縮小させ、従って透過率を増大させることが
できる。
【0064】また、図6の二重露光用の投影露光装置
(一種のフォトリピータとして機能している)の性能上
考慮すべき点がある。即ち、第1回目の露光時に対し
て、第2回目の露光時に位置オフセットを加える際、投
影露光装置のウエハステージ54のステッピング精度に
対して位置オフセット量、即ち原版パターン35の各ド
ットパターン領域36の投影像の幅が十分大きくない
と、透過率を精度よく制御することは困難になる。ただ
し、本例で製造対象とするフィルタ100、即ちCCF
(コヒーレンス・コントロール・フィルタ)の場合は、
投影露光装置のウエハステージのステッピング精度に対
して100倍程度である数μm程度の大きさにそのドッ
トパターン領域の投影像の幅が設定されているため、こ
の点については全く問題にならない。
【0065】なお、上記の図1の実施の形態では、フィ
ルタ100はシングルフライアイレンズを用いた投影露
光装置に装着されているが、フィルタ100を所謂ダブ
ルフライアイレンズ構成の投影露光装置に装着すること
も可能である。また、図1の投影露光装置では、フライ
アイレンズ7の射出面を光源として見ると、フライアイ
レンズ7を構成するレンズエレメントの数だけ1次光源
が縦横に並んだものと等価となっていることが分かる。
この面光源を形成する各1次光源の強度比は、それぞれ
に対応するレンズエレメントの透過率を変更することに
より、任意に設定することが可能である。実際にレンズ
エレメントそのものに加工を施すのは多少困難であるた
め、フライアイレンズ7の入射面近傍、又は射出面近傍
に照度補正フィルタ200を配置し、その透過率を変更
する構成とすることが好ましい。この場合、フライアイ
レンズ7の各レンズエレメントの入射面は、それぞれレ
チクル13及びウエハ18と共役であり、レンズエレメ
ントの入射面内の各点がウエハ面上の各点とそれぞれ個
別に対応関係があることを考えると、図1に示すよう
に、フライアイレンズ7の入射面近傍、即ちフィルタ1
00の近傍に照度補正フィルタ200を配置すれば、被
照射面上に集光する光束の光強度分布を像面上の各点の
それぞれで独立に制御することができる。そして、その
所定の透過率分布を持つ照度補正フィルタ200も、フ
ィルタ100と同様に上記の実施の形態の方法で製造す
ることができる。
【0066】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得ることは勿論である。
【0067】
【発明の効果】本発明の光学フィルタによれば、複数の
互いに異なる透過率を持つ領域を組み合わせることによ
って全体として所定の透過率を持たせることができると
共に、部分ドットパターン領域の分割数をあまり大きく
することなく、その透過率を比較的容易にほぼ連続的に
所定の範囲内で任意に設定できる利点がある。
【0068】また、本発明の露光方法によれば、複数回
の露光間の位置オフセット量を制御するのみで、本発明
の光学フィルタを容易に製造できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例のフィルタを備え
た投影露光装置を示す概略構成図である。
【図2】 照明光の開き角(開口角)が異なることによ
って異なる線幅のパターンが露光される状態を示す説明
図である。
【図3】 (a)は図1のフィルタ100を外した場合
にレチクル13に入射する照明光の強度分布の具体例を
示す斜視図、(b)は図1のフィルタ100を配置した
場合にレチクル13に入射する照明光の強度分布を示す
斜視図である。
【図4】 図1のフィルタ100をフライアイレンズ7
側に見た拡大図である。
【図5】 図4中の副フィルタ要素31cのパターンの
一例を示す拡大図である。
【図6】 図4のフィルタを製造する際に使用される投
影露光装置の要部を示す斜視図である。
【図7】 図4の副フィルタ要素32のパターンの一
例、及び副フィルタ要素32を製造する際に使用される
原版パターン35を示す拡大図である。
【図8】 図4の副フィルタ要素32の変形例のパター
ンの一例、及びその変形例を製造する際に使用される原
版パターン35Aを示す拡大図である。
【図9】 位置オフセットを与えて二重露光してフィル
タを製造する場合の、位置オフセット(y/a)に対す
るフィルタの透過率T(y)の変化の様子を、原版パタ
ーンの各透過率に対して示した図である。
【図10】 図9の透過率T(y)の位置オフセットに
対する変化率を、原版パターンの透過率Tに対して示し
た図である。
【符号の説明】
7…フライアイレンズ、7a…レンズエレメント、13
…レチクル、14…投影光学系、18…ウエハ、21…
照明領域、31…フィルタ要素、31a〜31e,3
2,32A…副フィルタ要素、33…背景領域、34…
遮光ドット、35,35A…原版パターン、36…ドッ
トパターン領域、37A〜37E,37F…遮光ドッ
ト、39…ドットパターン領域、40A〜40E,41
A〜41F…遮光ドット、43G…レチクル、51…レ
チクルステージ、53…投影光学系、54…ウエハステ
ージ、100…フィルタ、100a…ガラス基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の互いに異なる透過率を持つ領域を
    組み合わせて配置することによって全体として所定の透
    過率を持つようにした光学フィルタであって、 基板上を交差する2方向に所定ピッチで複数の同一形状
    のドットパターン領域に分割し、 該複数のドットパターン領域から少なくとも一つの第1
    のドットパターン領域を選択し、 該選択された第1のドットパターン領域を前記2方向の
    内の少なくとも一方向に区切ることによって部分ドット
    パターン領域を設定し、 該設定された部分ドットパターン領域に背景領域の第1
    の透過率と異なる第2の透過率を持たせたことを特徴と
    する光学フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記複数のドットパターン領域から前記
    第1のドットパターン領域に接するように少なくとも一
    つの第2のドットパターン領域を選択し、 該選択された第2のドットパターン領域に全体として前
    記第2の透過率を持たせたことを特徴とする請求項1記
    載の光学フィルタ。
  3. 【請求項3】 基板上に所定の大きさの領域内で全体と
    して所定の透過率を持つパターンを形成するための露光
    方法であって、 同一形状で互いに異なる透過率を持つ複数種類のドット
    パターンを少なくとも1次元方向に配置して原版パター
    ンを作成し、 該原版パターンの像を、露光位置に互いに異なるオフセ
    ットを与えながら前記基板上に複数回重ねて露光するこ
    とを特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 前記複数種類のドットパターンは、所定
    方向の幅がaの矩形で、かつ互いに異なる透過率を持つ
    2種類のドットパターンであり、 前記原版パターンの像を前記基板上に露光した後、前記
    原版パターンの像の露光位置に前記所定方向に0からa
    までの範囲内のオフセットを与えて2回目の露光を行う
    ことを特徴とする請求項3記載の露光方法。
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