JP2000038943A - 希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置

Info

Publication number
JP2000038943A
JP2000038943A JP20630898A JP20630898A JP2000038943A JP 2000038943 A JP2000038943 A JP 2000038943A JP 20630898 A JP20630898 A JP 20630898A JP 20630898 A JP20630898 A JP 20630898A JP 2000038943 A JP2000038943 A JP 2000038943A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel ratio
air
engine
reduction catalyst
lean
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20630898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3633295B2 (ja
Inventor
Hiroshi Tanaka
比呂志 田中
Takaaki Ito
隆晟 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP20630898A priority Critical patent/JP3633295B2/ja
Priority to US09/346,710 priority patent/US6289672B1/en
Priority to EP04009436A priority patent/EP1443196B1/en
Priority to DE69922883T priority patent/DE69922883T2/de
Priority to DE69928844T priority patent/DE69928844T2/de
Priority to EP99114075A priority patent/EP0974746B1/en
Publication of JP2000038943A publication Critical patent/JP2000038943A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3633295B2 publication Critical patent/JP3633295B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/08Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
    • F01N3/0807Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents
    • F01N3/0828Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous by using absorbents or adsorbents characterised by the absorbed or adsorbed substances
    • F01N3/0842Nitrogen oxides
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N13/00Exhaust or silencing apparatus characterised by constructional features ; Exhaust or silencing apparatus, or parts thereof, having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01N1/00 - F01N5/00, F01N9/00, F01N11/00
    • F01N13/009Exhaust or silencing apparatus characterised by constructional features ; Exhaust or silencing apparatus, or parts thereof, having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01N1/00 - F01N5/00, F01N9/00, F01N11/00 having two or more separate purifying devices arranged in series
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N13/00Exhaust or silencing apparatus characterised by constructional features ; Exhaust or silencing apparatus, or parts thereof, having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01N1/00 - F01N5/00, F01N9/00, F01N11/00
    • F01N13/011Exhaust or silencing apparatus characterised by constructional features ; Exhaust or silencing apparatus, or parts thereof, having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01N1/00 - F01N5/00, F01N9/00, F01N11/00 having two or more purifying devices arranged in parallel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関運転状態の変化によりNOX 吸蔵還元触
媒から未浄化のNOX が放出されることを防止する。 【解決手段】 機関1の排気通路2にNOX 吸蔵還元触
媒7を配置し、機関のリーン空燃比運転中に触媒7に排
気中のNOX を吸収させる。ECU30は、運転者のア
クセルペダル操作量の変化から加速要求の有無を判断
し、加速要求があった場合には、加速要求検出からEC
U30によりスロットル弁15の開度制御が開始される
までの間に、機関各気筒に所定量の燃料を非同期噴射
し、触媒7に流入する排気空燃比を一時的にリッチにす
る。これにより、触媒7からはNOX が放出され同時に
還元浄化される。このため、スロットル弁開度が制御さ
れて機関運転状態が触媒7からNOX が自然放出されや
すい状態に変化したときには、触媒7のNOX 吸蔵量は
低下しており、自然放出が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の排気浄化
装置に関し、詳細には流入する排気の空燃比がリーンの
ときに排気中のNOX を吸収し流入する排気中の酸素濃
度が低下すると吸収したNOX を放出するNOX 吸蔵還
元触媒を備えた希薄内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流入する排気空燃比がリーンのときに排
気中のNOX (窒素酸化物)を吸収し、流入する排気中
の酸素濃度が低下すると吸収したNOX を放出するNO
X 吸蔵還元触媒が知られている。この種のNOX 吸蔵還
元触媒を使用した排気浄化装置の例としては、例えば特
許登録第2600492号に記載されたものがある。上
記特許の排気浄化装置は、リーン空燃比運転を行う機関
の排気通路にNOX 吸蔵還元触媒を配置し、機関のリー
ン空燃比運転中にNOX 吸蔵還元触媒に排気中のNOX
を吸収させ、NO X 吸蔵還元触媒のNOX 吸収量が増大
したときに機関を短時間理論空燃比以下の空燃比(すな
わちリッチ空燃比)で運転するリッチスパイク操作を行
うことにより、NOX 吸蔵還元触媒から吸収したNOX
を放出させるとともに、放出されたNOX を還元浄化し
ている。すなわち、排気の空燃比がリッチ空燃比になる
と、理論空燃比より大きい空燃比(リーン空燃比)の排
気に較べて排気中の酸素濃度が急激に低下するととも
に、排気中の未燃HC、CO成分の量が急激に増大す
る。このため、リッチスパイク操作により機関運転空燃
比がリッチ空燃比に切り換えられると、NOX 吸蔵還元
触媒に流入する排気の空燃比はリーン空燃比からリッチ
空燃比に変化し、排気中の酸素濃度の低下によりNOX
吸蔵還元触媒からNOX が放出される。また、上記のよ
うにリッチ空燃比の排気中には比較的多量の未燃HC、
CO成分が含まれるため、NOX 吸蔵還元触媒から放出
されたNOXは排気中の未燃HC、CO成分と反応し還
元される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特許登録第260
0492号に記載の排気浄化装置によれば、機関リーン
空燃比運転中に発生するNOX をNOX 吸蔵還元触媒に
吸収させ、リッチスパイク操作によりNOX 吸蔵還元触
媒からNOX を放出させ、同時に還元浄化している。
【0004】ところが、NOX 吸蔵還元触媒に流入する
排気の空燃比が低下(リッチ空燃比方向に変化)する
と、空燃比そのものはリーンであってもNOX 吸蔵還元
触媒からNOX が放出され、未浄化のままNOX 吸蔵還
元触媒下流側に流出する場合があることが判明してい
る。上記のように、排気空燃比がリーン空燃比の範囲内
で変化した場合に上記NO X の自然放出(以下の説明で
は、リッチスパイク等によるNOX 吸蔵還元触媒からの
NOX の意図的な放出と区別するために、このリーン空
燃比の範囲内での空燃比変化によるNOX 吸蔵還元触媒
からのNOX の放出を「自然放出」と呼ぶことにす
る。)が生じる理由は完全には明らかになっていない
が、NOX 吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵能力(最大NOX
吸蔵量)が空燃比によって変化することが原因と考えら
れている。
【0005】NOX 吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵能力は流
入する排気空燃比に影響を受け、比較的理論空燃比に近
い弱リーン空燃比領域(例えば理論空燃比から空燃比2
0程度の領域)ではNOX 吸蔵能力が空燃比とともに低
下することが判明している。図4はNOX 吸蔵還元触媒
のNOX 吸蔵能力(最大NOX 吸蔵量)の流入排気空燃
比との関係を説明するグラフである。図4に示すよう
に、NOX 吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵能力は、空燃比2
0以上の領域では空燃比にかかわらず略一定値となる
が、空燃比20以下の領域では排気空燃比が低下するに
つれて(理論空燃比に近づくにつれて)低下し、理論空
燃比では0になる。
【0006】このため、NOX 吸蔵還元触媒が空燃比2
0以上のリーン空燃比領域で最大NOX 吸蔵量付近まで
NOX を吸蔵した状態から空燃比が20以下の弱リーン
空燃比領域になると吸蔵能力の低下により吸蔵したNO
X の全量を保持することができなくなり、実際に吸蔵し
ているNOX 量と最大吸蔵量との差に相当する量のNO
X (図4に斜線で示した量)が自然放出されるようにな
る。しかも、弱リーン空燃比領域では排気中のHC、C
O成分量は極めて少ないため放出されたNOXはNOX
吸蔵還元触媒上で還元されず未浄化のままでNOX 吸蔵
還元触媒から流出することになるのである。
【0007】一般に希薄燃焼内燃機関は空燃比20以上
のリーン空燃比領域で運転される場合が多いが、車両機
関では加速、登坂時等の機関出力が要求される場合やブ
レーキ操作において負圧が必要な時等にはリーン空燃比
からリッチ空燃比に運転空燃比を変更する場合がある。
このような場合には、急激な空燃比変化による出力トル
クの急変を避けるため、機関運転空燃比はリーン空燃比
から中間の弱リーン空燃比を経てリッチ空燃比に切り換
えられる。このため、加速、登坂時などではNOX 吸蔵
還元触媒に流入する排気空燃比がリッチ側に変化する際
に上記弱リーン空燃比領域を通過することになり、NO
X 吸蔵還元触媒からのNOX の自然放出が生じる場合が
ある。
【0008】更に、機関運転空燃比が上記弱リーン空燃
比領域を通過する際には機関からのNOX 排出量も増加
することが知られている。図5は機関の運転空燃比(機
関燃焼室内の燃焼空燃比)と機関排気中のNOX 濃度と
の関係を説明する図である。図5カーブAに示すように
機関排気中のNOX 量は理論空燃比近傍では運転空燃比
が上昇するにつれて増大し、空燃比で20〜23の領域
で最大になり、その後は空燃比の増大とともに低下する
傾向を示す。また、NOX 吸蔵還元触媒上流側の排気通
路に三元触媒等の排気浄化触媒を有する機関では、理論
空燃比よりリッチな空燃比では排気中のNOX は略完全
に還元されるため、この場合、排気浄化触媒下流側のN
X 吸蔵還元触媒に流入する排気中のNOX 濃度は図5
にカーブBで示すように、理論空燃比以下の空燃比では
略0になり、理論空燃比付近で急増してカーブAと一致
するようになる。このため、機関が弱リーン空燃比領域
(理論空燃比から空燃比20程度までの領域)で運転さ
れると、NOX 吸蔵還元触媒に流入する排気中のNOX
は機関の最大NOX 排出量付近まで増大する。一方、前
述のように弱リーン空燃比領域ではNOX 吸蔵還元触媒
のNOX 吸蔵能力は低下するため、この領域では仮にN
X 吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵量が比較的少なく、NO
X 吸蔵還元触媒からのNOX の自然放出が生じないよう
な場合でも、弱リーン空燃比領域通過中に機関NOX
出量が増大すると排気中のNOX の全量を吸収できなく
なり、排気中のNOX が未浄化のままNOX 吸蔵還元触
媒から流出する場合がある。
【0009】本発明は上記問題に鑑み、リーン空燃比か
らリッチ空燃比までの領域で運転空燃比が変化する機関
にNOX 吸蔵還元触媒を適用する場合に、機関運転状態
の変化によりNOX 吸蔵還元触媒から未浄化のNOX
放出されることを防止可能な内燃機関の排気浄化装置を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、必要に応じて理論空燃比よりリーンな空燃比か
ら理論空燃比よりリッチな空燃比までの空燃比範囲で運
転空燃比を変更する希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置で
あって、機関排気通路に配置された、流入する排気の空
燃比がリーンのときに排気中のNOX を吸収し流入する
排気中の酸素濃度が低下すると吸収したNOX を放出す
るNOX 吸蔵還元触媒と、機関運転状態の変化に起因す
るNOX 吸蔵還元触媒からのNOX の自然放出が生じる
ことを事前に予測する予測手段と、前記予測手段により
NOX 吸蔵還元触媒からの前記NOX の自然放出が予測
されたときに、NOX 吸蔵還元触媒に流入する排気の空
燃比をリッチ空燃比に調整し、前記自然放出が生じる前
にNOX 吸蔵還元触媒から吸収したNOX を放出させ還
元浄化するNOX 放出操作を行なうNOX 放出制御手段
と、を備えた希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置が提供さ
れる。
【0011】すなわち、請求項1の発明では予測手段に
より機関運転状態の変化に起因するNOX 吸蔵還元触媒
からのNOX の自然放出が生じることを事前に予測され
ると、NOX 放出制御手段は上記NOX の自然放出が生
じる前にNOX 吸蔵還元触媒に流入する排気空燃比をリ
ッチ空燃比に調整することにより、予めNOX 吸蔵還元
触媒からNOX を放出させ還元浄化しておく。このた
め、その後機関運転状態がNOX の自然放出が生じる状
態になった時にはNOX 吸蔵還元触媒はNOX 吸蔵量が
極めて少ない状態になっている。従って、自然放出が生
じる状態になってもNOX 吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵量
は充分な余裕を残した状態となっておりNOX 吸蔵還元
触媒からはNOX が放出されない。このため、機関運転
状態の変化により未浄化のNOX がNOX 吸蔵還元触媒
から流出することが防止される。
【0012】なお、本発明でいう「機関運転状態の変
化」とは、例えば機関出口における排気の空燃比が変化
する場合、及び機関出口における排気空燃比は変化しな
くてもNOX 吸蔵還元触媒に流入する排気空燃比が変化
する場合の両方の場合を含むものとする。請求項2に記
載の発明によれば、前記内燃機関は、機関吸気通路に配
置されたスロットル弁と、運転者の操作するアクセル手
段と、運転者による前記アクセル手段の操作に応じて前
記スロットル弁開度を制御して機関運転状態を変化させ
るスロットル制御手段とを備え、前記予測手段は前記ア
クセル手段の操作に基づいて前記NOX の自然放出が生
じることを事前に予測し、前記NOX 放出制御手段は前
記NOX の自然放出が予測されたときに、運転者による
前記アクセル手段の操作後、前記スロットル制御手段に
よりスロットル弁開度が変更されるまでの間に前記NO
X 放出操作を行なう請求項1に記載の希薄燃焼内燃機関
の排気浄化装置が提供される。
【0013】すなわち、請求項2の発明では機関にはア
クセル手段の操作に基づいてスロットル弁を制御するス
ロットル制御手段が設けられており、例えば電子制御ス
ロットル弁のような構成がとられている。そして、予測
手段は運転者のアクセル手段操作から運転者の要求する
運転状態がNOX の自然放出を生じるものである場合に
は、短時間のうちにNOX 自然放出が生じると予測す
る。NOX 放出制御手段は、予測手段によりアクセル操
作から短時間のうちにNOX 自然放出が生じると予測さ
れるとアクセル操作後、スロットル制御手段がスロット
ル弁開度を変更して機関運転状態が変化する前にNOX
放出操作を行い、NOX 吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵量を
減少させる。このため、実際に機関の運転状態が変化し
てNOX の自然放出が生じる状態になったときには、N
X 吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵量は充分な余裕を残した
状態となっておりNOX 吸蔵還元触媒からはNOX が放
出されない。これにより、機関運転状態の変化により未
浄化のNOX がNOX 吸蔵還元触媒から流出することが
防止される。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、前記内燃
機関は、機関吸気通路に配置されたスロットル弁と、運
転者の操作するアクセル手段と、運転者による前記アク
セル手段の操作に応じて前記スロットル弁開度を制御し
て機関運転状態を変化させるスロットル制御手段とを備
え、前記予測手段は前記アクセル手段の操作に基づいて
前記NOX の自然放出が生じることを事前に予測し、前
記NOX 放出制御手段は、前記NOX の自然放出が予測
されたときに前記NOX 放出操作が完了するまで前記ス
ロットル制御手段による前記スロットル弁開度の変更を
禁止する請求項1に記載の希薄燃焼内燃機関の排気浄化
装置が提供される。
【0015】すなわち、請求項3の発明では機関にはア
クセル手段の操作に基づいてスロットル弁を制御するス
ロットル制御手段が設けられており、例えば電子制御ス
ロットル弁のような構成がとられている。そして、予測
手段は運転者のアクセル手段操作から運転者の要求する
運転状態がNOX の自然放出を生じるものである場合に
は、短時間のうちにNOX 自然放出が生じると予測す
る。NOX 放出制御手段は、予測手段により短時間のう
ちにNOX 自然放出が生じると予測されるとアクセル操
作後、直ちにNOX 放出操作を行いNOX 吸蔵還元触媒
のNOX 吸蔵量を低減するとともに、NOX 放出操作が
完了するまでスロットル制御手段によるスロットル弁開
度変更を禁止する。このため、スロットル制御手段がス
ロットル弁開度を変更して実際に機関運転状態が自然放
出が生じる状態になったときには、NOX 吸蔵還元触媒
のNOX 吸蔵量は充分な余裕を残した状態となっており
NO X 吸蔵還元触媒からはNOX が放出されない。この
ため、機関運転状態の変化により未浄化のNOX がNO
X 吸蔵還元触媒から流出することが防止される。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、前記予測
手段は、機関の加速が予測されるときに前記NOX の自
然放出が生じると判断する請求項1に記載の希薄燃焼内
燃機関の排気浄化装置が提供される。すなわち、請求項
4の発明では予測手段は、機関の加速が予測されるとき
に、短時間のうちにNOX の自然放出が生じると判断す
る。機関加速時には機関運転空燃比はリーン空燃比から
リッチ空燃比に変更され、空燃比が低下する。このた
め、NOX 吸蔵還元触媒の吸蔵能力低下により自然放出
が生じる可能性が高い。従って、機関加速に基づいてN
X の自然放出を予測することにより適切なNO X 放出
操作を行なうことが可能となる。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、前記NO
X 放出制御手段は、前記機関をリッチ空燃比で運転する
ことにより、NOX 吸蔵還元触媒に流入する排気の空燃
比をリッチ空燃比に調整する請求項1に記載の希薄燃焼
内燃機関の排気浄化装置が提供される。すなわち、請求
項5の発明では、NOX 放出操作は機関運転空燃比をリ
ッチ空燃比にすることにより行なわれる。NOX 吸蔵還
元触媒からのNOX の放出、還元浄化は短時間で終了す
るため、NOX 放出操作時には機関運転空燃比は短時間
だけリッチ空燃比に変更される。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、前記NO
X 放出制御手段は、前記機関に機関燃焼室内の燃焼に寄
与しない燃料を供給することにより、NOX 吸蔵還元触
媒に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比に調整する請
求項1に記載の希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置が提供
される。すなわち、請求項6の発明では、NOX 放出操
作は機関に燃焼に寄与しない燃料を供給することにより
行なわれる。例えば、気筒内に直接燃料を噴射する筒内
燃料噴射弁から気筒の膨張または排気行程中に直接燃焼
室内燃料を噴射する二次燃料噴射を実行した場合や、機
関の排気ポートに排気ポート燃料噴射弁を設けて排気ポ
ート燃料噴射を実行した場合には、噴射された燃料は燃
焼室内で燃焼することなく気化して排気に未燃燃料(未
燃炭化水素)として混合する。このため、請求項6の発
明では、燃焼に寄与しない燃料を機関に供給することに
より、機関運転空燃比(燃焼室内の燃焼空燃比)とは独
立して排気空燃比がリッチ空燃比に調整され、トルク変
動が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。図1は、本発明を自動車
用内燃機関に適用した場合の実施形態の概略構成を示す
図である。図1において、1は自動車用内燃機関を示
す。本実施形態では、機関1は#1から#4の4つの気
筒を備えた4気筒ガソリン機関とされ、#1から#4気
筒には直接気筒内に燃料を噴射する燃料噴射弁111か
ら114が設けられている。後述するように、本実施形
態の内燃機関1は、理論空燃比より高い(リーンな)空
燃比で運転可能なリーンバーンエンジンとされている。
【0020】また、本実施形態では#1から#4の気筒
は互いに点火時期が連続しない2つの気筒からなる2つ
の気筒群にグループ分けされている。(例えば、図1の
実施形態では、気筒点火順序は1−3−4−2であり、
#1、#4の気筒と#2、#3の気筒とがそれぞれ気筒
群を構成している。)また、各気筒の排気ポートは気筒
群毎に排気マニホルドに接続され、気筒群毎の排気通路
に接続されている。図1において、21aは#1、#4
気筒からなる気筒群の排気ポートを個別排気通路2aに
接続する排気マニホルド、21bは#2、#4気筒から
なる気筒群の排気ポートを個別排気通路2bに接続する
排気マニホルドである。本実施形態では、個別排気通路
2a、2b上には三元触媒からなるスタートキャタリス
ト(以下「SC」と呼ぶ)5aと5bがそれぞれ配置さ
れている。また、個別排気通路2a、2bはSC下流側
で共通の排気通路2に合流している。
【0021】共通排気通路2上には、後述するNOX
蔵還元触媒7が配置されている。図1に29a、29b
で示すのは、個別排気通路2a、2bのスタートキャタ
リスト5a、5b上流側に配置された空燃比センサ、3
1で示すのは、排気通路2のNOX 吸蔵還元触媒7出口
に配置された空燃比センサである。空燃比センサ29
a、29b及び31は、広い空燃比範囲で排気空燃比に
対応する電圧信号を出力する、いわゆるリニア空燃比セ
ンサとされている。
【0022】図1において、機関の1の気筒#1から#
4の吸気ポートはそれぞれの吸気枝管11〜14を介し
てサージタンク10aに接続されており、サージタンク
は共通の吸気通路10に接続されている。更に、本実施
形態では吸気通路10上にはスロットル弁15が設けら
れている。本実施形態のスロットル弁15はいわゆる電
子制御スロットル弁とされており、ステッパモータ等の
適宜な形式のアクチュエータ15aにより駆動され後述
するECU30からの制御信号に応じた開度をとる。
【0023】図1に30で示すのは機関1の電子制御ユ
ニット(ECU)である。ECU30は、本実施形態で
はRAM、ROM、CPUを備えた公知の構成のマイク
ロコンピュータとされ、機関1の点火時期制御や燃料噴
射制御等の基本制御を行なっている。また、本実施形態
では、ECU30は上記の基本制御を行う他に、後述す
るように機関運転状態に応じて筒内噴射弁111から1
14の燃料噴射モードを変更し機関の運転空燃比を変更
する制御等を行なう他、NOX の自然放出が予期される
場合に、NOX 放出操作を行い、NOX 吸蔵還元触媒下
流に未浄化のNOX が流出することを防止している。
【0024】ECU30の入力ポートには、空燃比セン
サ29a、29bからスタートキャタリスト5a、5b
入口における排気空燃比を表す信号と、空燃比センサ3
1からNOX 吸蔵還元触媒7出口における排気空燃比を
表す信号が、また、図示しない機関吸気マニホルドに設
けられた吸気圧センサ33から機関の吸気圧力に対応す
る信号がそれぞれ入力されている他、機関クランク軸
(図示せず)近傍に配置された回転数センサ35から機
関回転数に対応する信号が入力されている。更に、本実
施形態では、ECU30の入力ポートには機関1のアク
セルペダル(図示せず)近傍に配置したアクセル開度セ
ンサ37から運転者のアクセルペダル踏込み量(アクセ
ル開度)を表す信号が入力されている。また、ECU3
0の出力ポートは、各気筒への燃料噴射量及び燃料噴射
時期を制御するために、図示しない燃料噴射回路を介し
て各気筒の燃料噴射弁111から114に接続されてい
る他、スロットル弁15のアクチュエータ15bに図示
しない駆動回路を介して接続されスロットル弁15の開
度を制御している。
【0025】本実施形態では、ECU30は機関1を機
関の運転状態に応じて以下の5つの燃焼モードで運転す
る。 リーン空燃比成層燃焼(圧縮行程1回噴射) リーン空燃比均質混合気/成層燃焼(吸気行程/圧
縮行程2回噴射) リーン空燃比均質混合気燃焼(吸気行程1回噴射) 理論空燃比均質混合気燃焼(吸気行程1回噴射) リッチ空燃比均質混合気燃焼(吸気行程1回噴射) すなわち、機関1の軽負荷運転領域では、上記のリー
ン空燃比成層燃焼が行なわれる。この状態では、筒内燃
料噴射は各気筒の圧縮行程後半に1回のみ行なわれ噴射
された燃料は気筒点火プラグ近傍に可燃混合気の層を形
成する。また、この運転状態での燃料噴射量は極めて少
なく、気筒内の全体としての空燃比は25から30程度
になる。
【0026】また、上記の状態から負荷が増大して低
負荷運転領域になると、上記リーン空燃比均質混合気
/成層燃焼が行なわれる。機関負荷が増大するにつれて
気筒内に噴射する燃料は増量されるが、上記の成層燃
焼では燃料噴射を圧縮行程後半に行なうため、噴射時間
が限られてしまい成層させることのできる燃料量には限
界がある。そこで、この負荷領域では圧縮行程後半の燃
料噴射だけでは不足する燃料の量を予め吸気行程前半に
噴射することにより目標量の燃料を気筒に供給するよう
にしている。吸気行程前半に気筒内に噴射された燃料は
着火時までに極めてリーンな均質混合気を生成する。圧
縮行程後半ではこの極めてリーンな均質混合気中に更に
燃料が噴射され点火プラグ近傍に着火可能な可燃混合気
の層が生成される。着火時にはこの可燃混合気層が燃焼
を開始し周囲の希薄な混合気層に火炎が伝播するため安
定した燃焼が行なわれるようになる。この状態では吸気
行程と圧縮行程での噴射により供給される燃料量はよ
り増量されるが、全体としての空燃比はやや低いリーン
(例えば空燃比で20から30程度)になる。
【0027】更に機関負荷が増大すると、機関1では上
記のリーン空燃比均質混合気燃焼が行なわれる。この
状態では燃料噴射は吸気行程前半に1回のみ実行され、
燃料噴射量は上記より更に増量される。この状態で気
筒内に生成される均質混合気は理論空燃比に比較的近い
リーン空燃比(例えば空燃比で15から25程度)とな
る。
【0028】更に機関負荷が増大して機関高負荷運転領
域になると、の状態から更に燃料が増量され、上記
の理論空燃比均質混合気運転が行なわれる。この状態で
は、気筒内には理論空燃比の均質な混合気が生成される
ようになり、機関出力が増大する。また、更に機関負荷
が増大して機関の全負荷運転になると、の状態から燃
料噴射量が更に増量されのリッチ空燃比均質混合気運
転が行なわれる。この状態では、気筒内に生成される均
質混合気の空燃比はリッチ(例えば空燃比で12から1
4程度)になる。
【0029】本実施形態では、アクセル開度(運転者の
アクセルペダル踏込み量)と機関回転数とに応じて予め
実験等に基づいて最適な運転モード(上記から)が
設定されており、ECU30のROMにアクセル開度と
機関回転数とを用いたマップとして格納してある。機関
1運転中、ECU30はアクセル開度センサ37で検出
したアクセル開度と機関回転数とに基づいて、現在上記
からのいずれの運転モードを選択すべきかを決定
し、それぞれのモードに応じて燃料噴射量、燃料噴射時
期、回数及びスロットル弁開度を決定する。
【0030】また、モード(理論空燃比均質混合気燃
焼)が選択された場合には、ECU30は更に上記によ
り算出した燃料噴射量を、機関排気空燃比が理論空燃比
となるように空燃比センサ29a、29bの出力に基づ
いてフィードバック補正する空燃比制御を行なう。すな
わち、上記からのモード(リーン空燃比燃焼)が選
択された場合には、ECU30は上記からのモード
毎に予め準備されたマップに基づいて、アクセル開度と
機関回転数とから燃料噴射量を決定する。又、上記と
のモード(理論空燃比またはリッチ空燃比均質混合気
燃焼)が選択された場合には、ECU30は上記と
のモード毎に予め準備されたマップに基づいて、吸気圧
センサ33で検出された吸気圧力と機関回転数とに基づ
いて燃料噴射量を設定する。
【0031】また、スロットル弁15開度はモードか
らでは全開に近い領域でアクセル開度に応じて制御さ
れる。この領域ではアクセル開度が低下するとスロット
ル弁開度も低減されるが、スロットル弁全開に近い領域
であるためスロットル弁開度が変化しても吸気圧力は略
一定になり、ほとんど吸気絞りは生じない。一方モード
、ではスロットル弁開度はアクセル開度に略等しい
開度に制御される。すなわち、アクセル開度(アクセル
ペダル踏込み量)が0のときにはスロットル開度も0
に、アクセル開度が100パーセント(アクセルペダル
がいっぱいに踏み込まれたとき)にはスロットル開度も
100パーセント(全開)にセットされる。
【0032】上述のように、本実施形態の機関1では機
関負荷が増大するにつれて燃料噴射量が増量され、燃料
噴射量に応じて運転モードが変更されるとともにスロッ
トル開度が変更される。次に、本実施形態のスタートキ
ャタリスト5a、5b及びNOX 吸蔵還元触媒について
説明する。
【0033】スタートキャタリスト(SC)5a、5b
は、ハニカム状に成形したコージェライト等の担体を用
いて、この担体表面にアルミナの薄いコーティングを形
成し、このアルミナ層に白金Pt、パラジウムPd、ロ
ジウムRh等の貴金属触媒成分を担持させた三元触媒と
して構成される。三元触媒は理論空燃比近傍でHC、C
O、NOX の3成分を高効率で浄化する。三元触媒は、
流入する排気の空燃比が理論空燃比より高くなるとNO
X の還元能力が低下するため、機関1がリーン空燃比運
転されているときの排気中のNOX を充分に浄化するこ
とはできない。
【0034】本実施形態のNOX 吸蔵還元触媒7は、例
えばアルミナを担体とし、この担体上に例えばカリウム
K、ナトリウムNa 、リチウムLi 、セシウムCs のよ
うなアルカリ金属、バリウムBa 、カルシウムCa のよ
うなアルカリ土類、ランタンLa 、セリウムCe、イッ
トリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つ
の成分と、白金Ptのような貴金属とを担持したもので
ある。NOX 吸蔵還元触媒は流入する排気ガスの空燃比
がリーンのときに、排気中のNOX (NO2 、NO)を
硝酸イオンNO3 - の形で吸収し、流入排気ガスがリッ
チになると吸収したNOX を放出するNOX の吸放出作
用を行う。
【0035】この吸放出のメカニズムについて、以下に
白金PtおよびバリウムBaを使用した場合を例にとっ
て説明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ土
類、希土類を用いても同様なメカニズムとなる。流入排
気中の酸素濃度が増大すると(すなわち排気の空燃比が
リーン空燃比になると)、これら酸素は白金Pt上にO
2 - またはO2-の形で付着し、排気中のNOX は白金P
t上のO2 - またはO2-と反応し、これによりNO2
生成される。また、流入排気中のNO2 及び上記により
生成したNO2 は白金Pt上で更に酸化されつつ吸収剤
中に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら硝酸
イオンNO3 - の形で吸収剤内に拡散する。このため、
リーン雰囲気下では排気中のNOX がNOX 吸収剤内に
硝酸塩の形で吸収されるようになる。
【0036】また、流入排気中の酸素濃度が大幅に低下
すると(すなわち、排気の空燃比が理論空燃比またはリ
ッチ空燃比になると)、白金Pt上でのNO2 生成量が
減少するため、反応が逆方向に進むようになり、吸収剤
内の硝酸イオンNO3 - はNO2 の形で吸収剤から放出
されるようになる。この場合、排気中にCO等の還元成
分やHC、CO2 等の成分が存在すると白金Pt上でこ
れらの成分によりNO 2 が還元される。
【0037】本実施形態では、リーン空燃比運転可能な
機関1が使用されており、機関1がリーン空燃比で運転
されているときには、NOX 吸蔵還元触媒は流入する排
気中のNOX を吸収する。また、機関1がリッチ空燃比
で運転されると、NOX 吸蔵還元触媒7は吸収したNO
X を放出、還元浄化する。本実施形態では、リーン空燃
比運転中にNOX 吸蔵還元触媒7に吸収されたNOX
が増大すると、短時間機関空燃比をリーン空燃比からリ
ッチ空燃比に切り換えるリッチスパイク運転を行い、N
X 吸蔵還元触媒からのNOX の放出と還元浄化(NO
X 吸蔵還元触媒の再生)を行なうようにしている。
【0038】本実施形態では、ECU30はNOX カウ
ンタCNOXの値を増減することによりNOX 吸蔵還元
触媒7が吸収保持しているNOX 量を推定する。NOX
吸蔵還元触媒7に単位時間当たりに吸収されるNOX
量はNOX 吸蔵還元触媒に単位時間当たりに流入する排
気中のNOX 量、すなわち機関1で単位時間当たりに生
成されるNOX 量に比例している。一方、機関で単位時
間当たりに発生するNOX の量は機関への燃料供給量、
空燃比、排気流量等によって定まるため、機関運転条件
が定まればNOX 吸蔵還元触媒に吸収されるNOX 量を
知ることができる。本実施形態では、予め機関運転条件
(アクセル開度、機関回転数、吸入空気量、吸気圧力、
空燃比、燃料供給量など)を変えて機関が単位時間当た
りに発生するNOX 量を実測し、NOX 吸蔵還元触媒7
に単位時間当たりに吸収されるNOX 量を、例えば機関
負荷(燃料噴射量)と機関回転数とを用いた数値マップ
の形でECU30のROMに格納している。ECU30
は一定時間毎(上記の単位時間毎)に機関負荷(燃料噴
射量)と機関回転数とからこのマップを用いて単位時間
当たりにNOX 吸蔵還元触媒に吸収されたNOX 量を算
出し、NOX カウンタCNOXの値をこのNOX 吸収量
だけ増大させる。これによりNOX カウンタCNOXの
値は常にNOX 吸蔵還元触媒7に吸収されたNOX の量
を表すようになる。ECU30は、機関のリーン空燃比
運転中に、上記NOX カウンタCNOXの値が所定値以
上に増大したときに、短時間(例えば0.5から1秒程
度)機関を前述のまたはのモード(理論空燃比また
はリッチ空燃比均質混合気燃焼)で運転するリッチスパ
イク操作を行なう。これにより、NOX 吸蔵還元触媒か
ら吸収したNOX が放出され、還元浄化される。なお、
リッチスパイクで排気空燃比をリッチに保持する時間は
詳細にはNOX 吸蔵還元触媒の種類、容量などに基づい
て実験等により決定される。また、リッチスパイクを実
行してNOX 吸蔵還元触媒からNOX が放出、還元浄化
された後はNOX カウンタCNOXの値は0にリセット
される。このように、NOX 吸蔵還元触媒7のNOX
収量に応じてリッチスパイクを行なうことにより、NO
X 吸蔵還元触媒7は適切に再生され、NOX 吸蔵還元触
媒が吸収したNOX で飽和することが防止される。
【0039】ところが、本実施形態のように広い空燃比
範囲で運転される機関では、例えば空燃比20以上のリ
ーン空燃比(モード、)から加速を行なうような場
合には、機関負荷の増大により運転空燃比はリーン空燃
比から弱リーン空燃比またはリッチ空燃比に切り換えら
れることになる。加速時に機関運転空燃比がリーン空燃
比(モード、)から弱リーン空燃比(モード)に
切り換えられると前述のようにNOX 吸蔵還元触媒のN
X 吸蔵能力が低下してNOX の自然放出が生じる。ま
た、急加速時等で空燃比をリーン空燃比(モード、
)からリッチ空燃比(モードまたは)に切り換え
る際にも、空燃比の急激な変化によるトルク急変を避け
るため、機関は数回転程度の時間をかけてモード(リ
ーン空燃比成層燃焼(圧縮行程1回噴射))からモード
(リーン空燃比均質混合気/成層燃焼(吸気行程/圧
縮行程2回噴射)とモード(リーン空燃比均質混合気
燃焼(吸気行程1回噴射))の運転モードを経てから
(リッチ空燃比均質混合気燃焼(吸気行程1回噴射))
に移行するようされる。このため、機関加速時には機関
運転空燃比がリッチ方向に変化する際に必ずNOX 吸蔵
還元触媒の吸蔵能力が低下する弱リーン空燃比領域(空
燃比で20以下)を通過することになる。この領域で
は、NOX 吸蔵還元触媒に吸蔵されたNOX のうち、最
大吸蔵量を越えた分のNOX がNOX 吸蔵還元触媒から
自然放出されることになるが、排気空燃比がリーンであ
るため放出されたNOX は還元されず、未浄化のままで
NOX 吸蔵還元触媒下流側に流出する場合が生じる。更
に、図5で説明したように、弱リーン空燃比領域では機
関から排出されるNOX 量も増大するため、機関運転空
燃比がリーン空燃比から弱リーン空燃比に変更される
と、NOX 吸蔵還元触媒から放出されたNOX のみなら
ず機関から排出されたNOX も未浄化のままNOX 吸蔵
還元触媒下流側に流出するおそれがある。
【0040】そこで、以下に説明する実施形態では、機
関加速等により空燃比が上記弱リーン空燃比領域を通
過、または弱リーン空燃比領域内で運転空燃比がリッチ
方向に変化するおそれがある場合には、実際に機関運転
空燃比が弱リーン空燃比領域に入ってNOX 吸蔵還元触
媒からのNOX の自然放出が生じる前に、NOX 吸蔵還
元触媒に流入する排気空燃比をリッチ空燃比に調整して
強制的にNOX 吸蔵還元触媒からNOX を放出させ還元
浄化するようにしている。このように、予めNO X 吸蔵
還元触媒から吸収したNOX のほぼ全量を放出させ、還
元浄化しておくことにより、その後機関運転空燃比が実
際に弱リーン空燃比領域になったときにはNOX 吸蔵還
元触媒には自然放出されるべきNOX は吸蔵されていな
い状態になる。このため、弱リーン空燃比領域通過中に
もNOX 吸蔵還元触媒からのNOXの自然放出が生じな
い。また、NOX 吸蔵量がほぼ0まで減少した状態では
弱リーン空燃比領域においてもNOX 吸蔵還元触媒の吸
蔵能力には充分な余裕が生じる。このため、弱リーン空
燃比領域において機関から比較的多量のNOX が排出さ
れた場合でも、排出されたNOX の全量がNOX 吸蔵還
元触媒に吸収されるようになり未浄化のNOX がNOX
吸蔵還元触媒下流に流出する事態が防止される。
【0041】以下、上記NOX の自然放出防止のための
NOX 放出制御操作の実施形態について説明する。 (1)第1の実施形態 本実施形態では、ECU30はアクセル開度の増加率に
基づいて運転者が加速を要求していることを判別する。
運転者の加速要求があった場合には短時間のうちに加速
が実行され空燃比がリッチ方向に変化することになる。
しかし、実際には本実施形態のような電子制御スロット
ル弁ではアクセル開度の変化により直ちにスロットル弁
開度が変化するわけではなく、アクセル開度の変化から
スロットル弁開度が実際に変化を開始するするまでには
わずかな遅れ時間Td が生じる。
【0042】すなわち、アクセル開度が変化するとEC
U30はアクセル開度に応じて目標スロットル弁開度を
演算し、スロットル弁15のアクチュエータ15bに制
御信号を出力してスロットル弁15を駆動する。このた
め、アクセル開度の変化から実際にスロットル弁が動作
するまでには、スロットル開度の演算に要する時間と制
御信号が入力してからアクチュエータ15bが動作を開
始するまでの時間、更にはスロットル弁機構の各部分の
摩擦等による反力に打ち勝つまでアクチュエータ15b
のトルクが増大するのに要する時間等の時間が必要とな
り、これらの時間の合計が遅れ時間Td となる。通常T
d は数十ミリ秒から200ミリ秒程度までの時間とな
る。本実施形態では、アクセル開度が変化を開始してか
ら上記遅れ時間Td が経過するまでの間全気筒に同時に
所定量の燃料を噴射する。この燃料噴射は各気筒の行程
とは無関係に行なわれる非同期燃料噴射となる。また、
この非同期燃料噴射における燃料噴射量は、各気筒から
の排気空燃比が理論空燃比よりリッチ側になるように設
定される。これにより、機関の一部の気筒では気筒の吸
気または圧縮行程中にに非同期燃料噴射による燃料が供
給される。この場合には、燃焼室内の燃焼空燃比がリッ
チ空燃比となり、リッチ空燃比の排気が気筒から排出さ
れる。また、他の気筒では気筒の膨張または排気行程中
に非同期燃料噴射による燃料が供給される。この場合に
は非同期燃料噴射は二次燃料噴射となるため、噴射され
た燃料は燃焼に寄与しないまま排気通路に排出され燃焼
室内の燃焼空燃比は非同期燃料噴射により影響を受けな
い。このため、NOX 吸蔵還元触媒には未燃炭化水素を
多量に含むリッチ空燃比の排気が到達することになり、
短時間でNOX 吸蔵還元触媒からNOX が放出され還元
浄化される。従って、遅れ時間Td が経過して実際にス
ロットル弁開度が変化を開始したときにはNOX 吸蔵還
元触媒からほぼ全量のNOX が放出されておりスロット
ル開度変化によりNOX 吸蔵還元触媒に流入する排気空
燃比が弱リーン空燃比領域になった場合でもNOX の自
然放出が生じない。また、NOX 吸蔵還元触媒はほぼ吸
蔵量ゼロの状態になっているため、弱リーン空燃比領域
で機関から排出されるNOX はNOX吸蔵還元触媒に吸
収され下流側に流出しない。
【0043】図2は、上記NOX 放出制御操作を説明す
るフローチャートである。本操作はECU30により一
定時間毎に実行されるルーチンにより行なわれる。図2
の操作がスタートすると、ステップ201では前回ルー
チン実行時からのアクセル開度の変化ΔACCPが所定
値αより大きいか否かが判定される。ΔACCP≦αで
あった場合にはアクセルペダル踏込み量は大きく増加し
ておらず、現在運転者により加速は要求されていないと
考えられるため、本操作はステップ215で後述する計
時カウンタCTの値を0にセットした後直ちに終了す
る。一方、ΔACCP>αであった場合には、運転者に
よりアクセルペダルがある速度以上で踏み込まれたこと
になり、運転者が加速を要求していると判断される。こ
のため、NOX 放出操作を行なう必要がある可能性があ
るため、次にステップ203に進み現在NOX 吸蔵還元
触媒に吸蔵されているNOX 量を表すNOX カウンタC
NOXの値が所定値βを越えているか否かを判定する。
βは実用上NOX吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵量がほぼゼ
ロと考えることができるCNOXの値である。CNOX
≦βであった場合にはNOX 放出操作を行なう必要がな
いため、本操作はステップ215を実行して直ちに終了
する。
【0044】また、ステップ203でCNOX>βであ
った場合には、次にステップ205で現在NOX 放出操
作を実行可能な条件が満足されているか否かが実行許可
フラグXAREAの値に基づいて判定される。例えば、
機関がアイドル運転されているような場合には非同期噴
射を行なうと機関回転数が大幅に変動する可能性があ
る。ECU30は別途実行されるルーチンにより、例え
ば機関がアイドル運転中である場合には実行許可フラグ
XAREAの値を0にセットしてNOX 放出操作実行を
禁止する。従って、ステップ205でXAREA≠1で
あった場合には本操作はステップ215実行後直ちに終
了する。一方、ステップ205でXAREA=1であっ
た場合、すなわち現在NOX 放出操作実行可能であった
場合には、ステップ207から213のNOX 放出操作
が実行される。
【0045】すなわち、ステップ207では計時カウン
タCTの値が所定値CTd より小さいか否かが判定さ
れ、CT<CTd の場合にはステップ209でNOX
出操作のための燃料噴射量が演算され、直ちにステップ
211で全気筒に算出された量の燃料の非同期噴射を実
行する。そして、非同期噴射実行後ステップ213で計
時カウンタCTの値を1だけ増大させて本操作は終了す
る。
【0046】計時カウンタCTはステップ201でΔA
CCP≦αの場合には常にステップ215で0にリセッ
トされるため、ステップ213におけるCTの値は、ス
テップ201でΔACCP>αとなってからの操作実行
回数を表すこととなる。また、本操作は一定時間間隔で
実行されるため、カウンタCTの値は加速要求があって
から(ΔACCP>αになってから)の経過時間に対応
することになる。従って、本実施形態では加速要求があ
ってから所定値CTd が経過するまで操作実行毎に非同
期噴射が実行されるようになる。なお、CTd は、前述
のスロットル弁開度が変化を始めるまでの遅れ時間Td
に対応する値に設定される。すなわち、図2の操作を実
行することにより、運転者の加速要求が検出されてか
ら、加速要求に応じてスロットル弁開度が変化を始める
までの間にNOX 放出操作が行なわれることになり、ス
ロットル開度変化により機関運転状態が変化してNOX
の自然放出が生じる状態になるまでにNOX 吸蔵還元触
媒に吸蔵されたNOX のほぼ全量が放出され、還元浄化
されるようになる。このため、本実施形態によれば機関
運転状態の変化によりNOX 吸蔵還元触媒下流に未浄化
のNOX が流出する事態が防止される。
【0047】(2)第2の実施形態 次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上記
第1の実施形態では運転者の加速要求があってからスロ
ットル弁開度が変化を開始するまでの遅れ時間中にNO
X 放出操作を行なっていたが、本実施形態では運転者の
加速要求が検出された場合には、まずNOX 放出操作を
実行し、放出操作が完了した後にスロットル弁開度の変
更を許可するようにした点が第1の実施形態と相違して
いる。これにより、NOX 放出操作が実行された後でな
ければ機関運転状態の変化が生じないため、運転状態変
化時には確実にNOX 吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵量をほ
ぼゼロにしておくことが可能となる。
【0048】図3は、上記NOX 放出制御操作を説明す
るフローチャートである。本操作はECU30により一
定時間毎に実行されるルーチンにより行なわれる。図3
の操作がスタートすると、ステップ301では運転者の
加速要求があるか否か、ステップ303では現在のNO
X 吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵量が所定値β以上か否か、
ステップ305では現在NOX 放出操作を実行可能か否
かが判定される。ステップ301からステップ305
は、図2ステップ201から205とそれぞれ同一の操
作である。
【0049】ステップ301から305のいずれか一つ
以上の条件が成立しなかった場合には、ステップ315
で後述するフラグXINJの値が0にリセットされ、本
操作はステップ317でスロットル弁開度制御操作を実
行後終了する。ステップ317ではECU30はアクセ
ル開度に基づいて、予め定めた関係から、スロットル弁
15の目標開度を算出するとともに、アクチュエータ1
5bを駆動してスロットル弁15開度を目標開度に制御
する。
【0050】また、ステップ301から305の全部の
条件が成立した場合にはステップ307でフラグXIN
Jの値が1にセットされているか否かが判定され、XI
NJ=1の場合にはステップ317が実行される。ま
た、ステップ307でXINJ≠1の場合には次にステ
ップ309でNOX放出操作のための燃料噴射量が算出
され、その後直ちにステップ311で全気筒の非同期燃
料噴射が実行される。ステップ309とステップ311
は、図2ステップ209、211とそれぞれ同一の操作
である。上記により非同期噴射が終了すると、ステップ
313では前述のフラグXINJの値が1にセットさ
れ、今回の操作は終了する。
【0051】本実施形態では、加速要求が検出されない
場合(ステップ301でΔACCP≦αの場合)には、
フラグXINJの値は常にステップ315で0にリセッ
トされる。このため、最初に加速要求(ステップ301
でΔACCP>α)が検出された場合にはステップ30
7ではXINJ=0であるためステップ309とステッ
プ311の非同期燃料噴射が実行され、この非同期燃料
噴射が実行されるまでステップ317のスロットル弁開
度制御は実行されない。また、加速要求検出後1回非同
期燃料噴射が実行されるとステップ313ではフラグX
INJの値は1にセットされるため、次回の操作からは
ステップ307の後に直ちにステップ317が実行され
るようになりスロットル弁開度制御が実行されるように
なる。
【0052】すなわち、本実施形態では運転者の加速要
求があると、まず全気筒に1回非同期燃料噴射を実行し
(ステップ309から313)てNOX 放出操作を行
い、NOX 放出操作が完了した後に初めてスロットル開
度制御操作を開始する(ステップ313)ようにしてい
る。これにより、機関運転状態が変化したときには確実
にNOX 放出操作が完了しているため、NOX 吸蔵還元
触媒下流側に未浄化のNOX が流出することが確実に防
止される。
【0053】なお、上記第1と第2の実施形態ではNO
X 放出操作時に非同期燃料噴射を行い一部の気筒の燃焼
空燃比を理論空燃比よりリッチ側にするとともに、他の
気筒には燃焼に寄与しない燃料を供給している。このた
め、全部の気筒の燃焼空燃比を理論空燃比よりリッチ側
にする場合にくらべて機関全体として出力トルクの増大
は小さくなり、トルクショックが生じることが防止され
る。
【0054】また、排気ポート燃料噴射弁を備える機関
では、図2、図3の非同期燃料噴射に代えて排気ポート
燃料噴射を実行するようにしても良い。この場合、排気
ポートに噴射された燃料は燃焼に寄与しないため、全気
筒で機関燃焼空燃比は影響を受けず出力トルクの変動が
完全に防止される。また、図2ステップ209及び図3
ステップ309におけるNOX 放出操作のための燃料噴
射量は、NOX 吸蔵還元触媒に流入する排気の空燃比が
充分なリッチ空燃比になるような一定値としても良い
が、機関運転状態に応じて算出するようにしても良い。
【0055】例えば、機関運転空燃比が比較的低い場合
にはNOX 放出操作のための燃料噴射量は比較的少なく
ても排気空燃比を充分にリッチにすることができる。こ
のため、NOX 放出操作のための燃料噴射量は機関運転
空燃比に応じて設定するようにしても良い。また、NO
X 吸蔵還元触媒に多量のNOX が吸蔵されているような
場合には、NOX 放出操作により放出されたNOX を浄
化するために多量のHC(炭化水素)が必要とされる。
このため、NOX 放出操作のための燃料噴射量はNOX
吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵量(NOX カウンタCNOX
の値)に応じて設定するようにしても良い。
【0056】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、理論空
燃比からリーン空燃比までの領域で運転空燃比が変化す
る機関にNOX 吸蔵還元触媒を適用する場合に、機関運
転状態の変化によりNOX 吸蔵還元触媒から未浄化のN
X が放出されることが防止可能となる共通の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を自動車用内燃機関に適用した場合の実
施形態の概略構成を示す図である。
【図2】本発明のNOX 放出制御操作の一実施形態を説
明するフローチャートである。
【図3】本発明のNOX 放出制御操作の別の実施形態を
説明するフローチャートである。
【図4】NOX 吸蔵還元触媒のNOX 吸蔵能力の空燃比
による変化傾向を説明する図である。
【図5】内燃機関のNOX 排出量の運転空燃比による変
化傾向を説明する図である。
【符号の説明】
1…内燃機関 2…排気通路 7…NOX 吸蔵還元触媒 15…スロットル弁 29a、29b、31…空燃比センサ 30…電子制御ユニット(ECU) 37…アクセル開度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/10 335 F02D 41/10 335S Fターム(参考) 3G091 AA02 AA12 AA13 AA24 AB03 AB05 AB06 AB09 BA14 CA18 CB02 CB03 CB07 DA01 DA02 DA08 DB04 DB06 DB10 DC01 DC06 EA01 EA05 EA06 EA07 EA08 EA30 EA34 EA36 FA17 FB09 FB10 FB11 FB12 GA06 GB02W GB03W GB06W GB07W GB17X HA08 HA19 3G301 HA01 HA04 HA16 HA18 JA04 JA25 KA09 KA12 KB07 LA03 LB04 LC04 MA01 MA11 MA19 MA22 NA04 NA06 NA08 NB02 NB06 NB11 NC02 ND01 NE00 NE01 NE13 NE14 NE15 NE23 PA01Z PA07Z PB03Z PD04Z PD09A PD09Z PE01Z PF04Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必要に応じて理論空燃比よりリーンな空
    燃比から理論空燃比よりリッチな空燃比までの空燃比範
    囲で運転空燃比を変更する希薄燃焼内燃機関の排気浄化
    装置であって、 機関排気通路に配置された、流入する排気の空燃比がリ
    ーンのときに排気中のNOX を吸収し流入する排気中の
    酸素濃度が低下すると吸収したNOX を放出するNOX
    吸蔵還元触媒と、 機関運転状態の変化に起因するNOX 吸蔵還元触媒から
    のNOX の自然放出が生じることを事前に予測する予測
    手段と、 前記予測手段によりNOX 吸蔵還元触媒からの前記NO
    X の自然放出が予測されたときに、NOX 吸蔵還元触媒
    に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比に調整し、前記
    自然放出が生じる前にNOX 吸蔵還元触媒から吸収した
    NOX を放出させ還元浄化するNOX 放出操作を行なう
    NOX 放出制御手段と、 を備えた希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関は、機関吸気通路に配置さ
    れたスロットル弁と、運転者の操作するアクセル手段
    と、運転者による前記アクセル手段の操作に応じて前記
    スロットル弁開度を制御して機関運転状態を変化させる
    スロットル制御手段とを備え、 前記予測手段は前記アクセル手段の操作に基づいて前記
    NOX の自然放出が生じることを事前に予測し、 前記NOX 放出制御手段は前記NOX の自然放出が予測
    されたときに、運転者による前記アクセル手段の操作
    後、前記スロットル制御手段によりスロットル弁開度が
    変更されるまでの間に前記NOX 放出操作を行なう請求
    項1に記載の希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関は、機関吸気通路に配置さ
    れたスロットル弁と、運転者の操作するアクセル手段
    と、運転者による前記アクセル手段の操作に応じて前記
    スロットル弁開度を制御して機関運転状態を変化させる
    スロットル制御手段とを備え、 前記予測手段は前記アクセル手段の操作に基づいて前記
    NOX の自然放出が生じることを事前に予測し、 前記NOX 放出制御手段は、前記NOX の自然放出が予
    測されたときに前記NOX 放出操作が完了するまで前記
    スロットル制御手段による前記スロットル弁開度の変更
    を禁止する請求項1に記載の希薄燃焼内燃機関の排気浄
    化装置。
  4. 【請求項4】 前記予測手段は、機関の加速が予測され
    るときに前記NOXの自然放出が生じると判断する請求
    項1に記載の希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記NOX 放出制御手段は、前記機関を
    リッチ空燃比で運転することにより、NOX 吸蔵還元触
    媒に流入する排気の空燃比をリッチ空燃比に調整する請
    求項1に記載の希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置。
  6. 【請求項6】 前記NOX 放出制御手段は、前記機関に
    機関燃焼室内の燃焼に寄与しない燃料を供給することに
    より、NOX 吸蔵還元触媒に流入する排気の空燃比をリ
    ッチ空燃比に調整する請求項1に記載の希薄燃焼内燃機
    関の排気浄化装置。
JP20630898A 1998-07-21 1998-07-22 希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置 Expired - Lifetime JP3633295B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20630898A JP3633295B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置
US09/346,710 US6289672B1 (en) 1998-07-21 1999-07-02 Exhaust gas purification device for an internal combustion engine
EP04009436A EP1443196B1 (en) 1998-07-21 1999-07-20 An exhaust gas purification device for an internal combustion engine
DE69922883T DE69922883T2 (de) 1998-07-21 1999-07-20 Abgasreinigungsvorrichtung für eine Brennkraftmaschine
DE69928844T DE69928844T2 (de) 1998-07-21 1999-07-20 Abgasreinigungvorrichtung für eine Brennkraftmaschine
EP99114075A EP0974746B1 (en) 1998-07-21 1999-07-20 An exhaust gas purification device for an internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20630898A JP3633295B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000038943A true JP2000038943A (ja) 2000-02-08
JP3633295B2 JP3633295B2 (ja) 2005-03-30

Family

ID=16521161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20630898A Expired - Lifetime JP3633295B2 (ja) 1998-07-21 1998-07-22 希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3633295B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009293585A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の排ガス浄化装置
RU2592945C1 (ru) * 2012-07-27 2016-07-27 Тойота Дзидося Кабусики Кайся Устройство управления выхлопными газами для двигателя внутреннего сгорания
EP2711519A4 (en) * 2011-05-16 2017-09-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air-fuel ratio control device for internal combustion engine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009293585A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の排ガス浄化装置
EP2711519A4 (en) * 2011-05-16 2017-09-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air-fuel ratio control device for internal combustion engine
RU2592945C1 (ru) * 2012-07-27 2016-07-27 Тойота Дзидося Кабусики Кайся Устройство управления выхлопными газами для двигателя внутреннего сгорания

Also Published As

Publication number Publication date
JP3633295B2 (ja) 2005-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0974746B1 (en) An exhaust gas purification device for an internal combustion engine
EP0974747B1 (en) A control system for an internal combustion engine
EP0971104B1 (en) An exhaust gas purification device for an internal combustion engine
US6233925B1 (en) Exhaust discharge control device for internal combustion engine
US7963103B2 (en) Exhaust gas purification method and system
JP4208012B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3788049B2 (ja) 希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置
JP2001132436A (ja) 内燃機関の排気昇温装置
JP3633295B2 (ja) 希薄燃焼内燃機関の排気浄化装置
JP3680241B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3624702B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3633312B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3680237B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3478135B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3937487B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2000130212A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2000110643A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP3956951B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP3890775B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3680245B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4506348B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2003020982A (ja) 内燃機関の排気浄化方法
JP2000145438A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2005325693A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2000179327A (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120107

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term