JP2000038919A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2000038919A
JP2000038919A JP10205186A JP20518698A JP2000038919A JP 2000038919 A JP2000038919 A JP 2000038919A JP 10205186 A JP10205186 A JP 10205186A JP 20518698 A JP20518698 A JP 20518698A JP 2000038919 A JP2000038919 A JP 2000038919A
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sulfate
trap
exhaust gas
internal combustion
combustion engine
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JP10205186A
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Kotaro Hayashi
孝太郎 林
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サルフェートトラップのサルフェート吸着能
力の回復を図る。 【解決手段】 ディーゼルエンジン1の集合排気管8の
途中に、酸化触媒10aを収容した触媒コンバータ10
と、その下流側にサルフェート吸着材(Ba/アルミ
ナ)50aを収容したサルフェートトラップ50を設け
る。サルフェートトラップ50にサルフェートが所定量
吸着された時に(例えば、エンジン1の運転時間を積算
して判定するなど)、燃料噴射弁31〜36から気筒内
に燃料を副噴射し、リッチ空燃比の排気ガスをサルフェ
ートトラップ50に供給することにより、サルフェート
トラップ50のサルフェート吸着能力を回復する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サルフェートの排
出を低減せしめることができる内燃機関の排気浄化装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジン等の内燃機関では、
一般に、機関から排出される排気ガス中のPM(Partic
ulate Matter)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(C
O)、NOx等を浄化するために、酸化触媒やNOx触媒
等の触媒を排気通路内に配置することが多い。
【0003】一方、ディーゼルエンジン等の内燃機関の
排気ガス中には、燃料に含まれる硫黄分が燃焼したこと
により生じた二酸化硫黄(SO2)が含まれており、こ
の排気ガス中のSO2は高温域において前記触媒により
酸化されてSO3を生成する。このSO3は反応性が強い
ためサルフェートとなり、さらに水分と反応して硫酸ミ
スト等のサルフェート粒子となり、環境汚染源となる虞
れがある。
【0004】そこで、特開昭53−38815号公報に
開示されているように、酸化触媒の下流側にサルフェー
トトラップを配置し、酸化触媒で生成されたSO3をサ
ルフェートトラップで吸着除去する技術が開発されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記公報によれば、前
記サルフェートトラップにはサルフェート捕集材とし
て、Al23,CaO,BaO,MgO等が使用されて
いるが、これら捕集材のサルフェート吸着能には限界が
あり、所定量のサルフェートを吸着してしまうとそれ以
上は吸着不能となる。前記公報では、このような場合、
サルフェートトラップを新しいものと交換することで対
処しているが、これは大変に面倒であり、交換すること
なくサルフェート吸着能力を回復する技術の開発が望ま
れている。
【0006】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする
課題は、サルフェートトラップに所定量のサルフェート
が吸着された時に排気ガスを還元雰囲気にして、サルフ
ェートトラップに吸着されているサルフェートを還元し
SO2として脱離することにより、サルフェート吸着能
力の回復を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。本発明は、内燃機
関の排気通路に、酸化能を有する触媒と、この触媒の下
流に配置されサルフェートを吸着するサルフェートトラ
ップと、を備えた内燃機関の排気浄化装置において、前
記サルフェートトラップにサルフェートが所定量吸着さ
れた時にサルフェートトラップに流入する排気ガスの空
燃比をリッチにするサルフェートトラップ再生手段を備
えたことを特徴とする。
【0008】排気ガス中のSO2は、高温域において、
サルフェートトラップの上流側に配置された触媒により
酸化されてSO3となる。このSO3は、サルフェートト
ラップに硫酸塩の形で吸着される。サルフェートトラッ
プに所定量のサルフェートが吸着された時に、サルフェ
ートトラップ再生手段によってサルフェートトラップに
流入する排気ガスの空燃比をリッチにすると、サルフェ
ートトラップに吸着されていた硫酸塩が分解され還元さ
れて、SO2の形でサルフェートトラップから放出され
る。これにより、サルフェートトラップのサルフェート
吸着能力が回復し、上流側の触媒において生成されるS
3を再び吸着することができるようになる。
【0009】本発明における内燃機関としては、ディー
ゼルエンジンやガソリンエンジン等を例示することがで
きる。
【0010】酸化能を有する触媒としては、酸化触媒や
NOx触媒を例示することができ、NOx触媒としては、
選択還元型NOx触媒や吸蔵還元型NOx触媒を例示する
ことができる。選択還元型NOx触媒には、ゼオライト
にCu等の遷移金属をイオン交換して担持した触媒、ゼ
オライトまたはアルミナに貴金属を担持した触媒、等が
含まれる。吸蔵還元型NOx触媒とは、例えばアルミナ
を担体とし、この担体上に例えばカリウムK、ナトリウ
ムNa、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ
金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ
土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類か
ら選ばれた少なくとも一つと、白金Ptのような貴金属
とが担持されて構成された触媒であり、この吸蔵還元型
NOx触媒は、流入排気ガスの空燃比がリーンのときは
NOxを吸収し、流入排気ガス中の酸素濃度が低下する
と吸収したNOxを放出する。
【0011】サルフェートトラップは、塩基性の高い元
素(例えば、Baなどのアルカリ土類金属やアルカリ金
属)、あるいはその化合物からなるサルフェート吸着材
を主要構成とすることができる。
【0012】サルフェートトラップ再生手段は、サルフ
ェートトラップに流入する排気ガスの空燃比をリッチに
することができれば、その構成は特に限定されるもので
はなく、例えば、内燃機関の気筒内に圧縮上死点近傍で
燃料を主噴射する燃料噴射手段を用いて、内燃機関の吸
気行程または膨張行程または排気行程で気筒内に燃料を
噴射する、いわゆる副噴射によって排気ガスの空燃比を
リッチにしてもよいし、あるいは、サルフェートトラッ
プの上流の排気通路内にHC等の還元剤を添加すること
により、サルフェートトラップに流入する排気ガスの空
燃比をリッチにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の排
気浄化装置の一実施の形態を図1及び図2の図面に基い
て説明する。尚、以下に記載する実施の形態は、本発明
に係る排気浄化装置を内燃機関としての車両用ディーゼ
ルエンジンに適用した態様である。
【0014】図1は内燃機関の排気浄化装置の一実施の
形態における全体構成を示す図である。エンジン1は6
気筒ディーゼルエンジンであり、1番気筒(#1)から
6番気筒(#6)の各気筒11,12,13,14,1
5,16の燃焼室には吸気管2、吸気マニホールド3、
及び吸気マニホールド3から分岐された吸気枝管21,
22,,23,24,25,26を介して新気が導入さ
れる。吸気管2の途中には、ターボチャージャ4のコン
プレッサ5と、インタークーラ6と、吸気絞り弁7が設
けられている。吸気絞り弁7は、エンジン1の運転状態
に応じてエンジンコントロール用電子制御ユニット(E
CU)100によって制御される。
【0015】また、エンジン1には、各気筒11〜16
に燃料を噴射する燃料噴射弁31,32,33,34,
35,36が設けられている。燃料噴射弁31〜36
は、圧縮上死点近傍において対応する気筒に燃料を主噴
射し、所定の気筒の吸気行程あるいは膨張行程あるいは
圧縮行程において対応する気筒の前記燃料噴射弁から燃
料を副噴射するように、ECU100によって制御され
ている。副噴射された燃料のHC成分は後述するサルフ
ェートトラップ50に供給される。
【0016】主噴射あるいは副噴射における燃料噴射弁
31〜36の開弁時期及び開弁時間は、エンジン1の運
転状態に応じてECU100により制御され、1番気筒
11から6番気筒16のうちのいずれの気筒に対して副
噴射を実行するかはエンジン1の運転状態に応じてEC
U100が決定する。
【0017】各気筒11〜16の燃焼室で生じた排気ガ
スは、各気筒11〜16に対応して設けられた排気枝管
41,42,43,44,45,46を介して排気マニ
ホールド40に排出される。
【0018】排気マニホールド40に流入した排気ガス
は、集合排気管(排気通路)8を介して大気に排出され
る。集合排気管8の途中には、ターボチャージャ4のタ
ービン9と、触媒コンバータ10と、サルフェートトラ
ップ50が設けられている。排気ガスはタービン9を駆
動し、タービン9に連結されたコンプレッサ5を駆動し
て、吸気を過給する。
【0019】触媒コンバータ10には白金系の酸化触媒
10aが収容されている。サルフェートトラップ50に
はサルフェート吸着材50aが収容されている。サルフ
ェート吸着材50aは、Baなどのアルカリ土類金属や
アルカリ金属のような塩基性の高い元素、あるいはその
化合物からなり、これらサルフェート吸着材50aが例
えばアルミナの担体にコーティングされてあるいはアル
ミナとの混合状態にされて収容されている。
【0020】集合排気管8において触媒コンバータ10
の入口近傍と出口近傍には、触媒コンバータ10に流入
する排気ガスの温度あるいは触媒コンバータ10から流
出する排気ガスの温度に対応した出力信号をECU10
0に出力する入ガス温センサ51と出ガス温センサ52
が取り付けられている。これら入ガス温センサ51と出
ガス温センサ52の出力信号に基づいて、ECU100
は触媒コンバータ10の触媒床温度を演算する。また、
集合排気管8においてサルフェートトラップ50の入口
近傍には、サルフェートトラップ50に流入する排気ガ
スの温度に対応した出力信号をECU100に出力する
入ガス温センサ53が取り付けられている。この入ガス
温センサ53で検出される排気ガス温度は、サルフェー
トトラップ50のトラップ床温度にほぼ等しく、トラッ
プ床温度の代用とする。
【0021】排気マニホールド40に流入した排気ガス
の一部は、排気還流管47を介して吸気マニホールド3
に再循環可能になっている。排気還流管47の途中に
は、EGRクーラ48とEGR弁49が設けられてい
る。EGR弁49は、エンジン1の運転状態に応じてE
CU100によって開度制御され、排気還流量を制御す
る。
【0022】ECU100はデジタルコンピュータから
なり、双方向バスによって相互に接続されたROM(リ
ードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)、CPU(セントラルプロセッサユニット)、入力
ポート、出力ポートを具備し、エンジン1の燃料噴射量
制御等の基本制御を行うほか、この実施の形態では、サ
ルフェートトラップ50の再生制御を行っている。
【0023】これら制御のために、ECU100の入力
ポートには、アクセル開度センサ71からの入力信号
と、クランク角センサ72からの入力信号が入力され
る。アクセル開度センサ71はアクセル開度に比例した
出力電圧をECU100に出力し、ECU100はアク
セル開度センサ71の出力信号に基づいてエンジン負荷
を演算する。クランク角センサ72はクランクシャフト
が一定角度回転する毎に出力パルスをECU100に出
力し、ECU100はこの出力パルスに基づいてエンジ
ン回転数を演算する。これらエンジン負荷とエンジン回
転数によってエンジン運転状態が判別される。
【0024】次に、この排気浄化装置の作用を説明す
る。エンジン1から排出される排気ガス中のHC、CO
は、触媒コンバータ10を通過する際に酸化触媒10a
によって酸化されて浄化される。
【0025】一方、排気ガス中のSO2は次のようにし
て排出される。図2は、エンジン1のトルク及びエンジ
ン回転数と、触媒コンバータ10の触媒床温度及びサル
フェートトラップ50のトラップ床温度との関係の一例
を示す図である。図2において低トルク域Aでは、触媒
コンバータ10の触媒床温度が低温域(この例では35
0゜C以下)にあり、この温度域では排気ガス中のSO
2は酸化触媒10aにおいても酸化されることはなく、
したがって、SO2のまま触媒コンバータ10を通過
し、サルフェートトラップ50に流入する。SO2は、
サルフェートトラップ50のサルフェート吸着材50a
にも吸着されることがなく、SO2のままサルフェート
トラップ50を通過し、大気に排出される。
【0026】図2において高トルク低回転及び中トルク
高回転域Bでは、触媒コンバータ10の触媒床温度がS
2を酸化し易い温度となる領域であり、排気ガス中の
SO2の多くは触媒コンバータ10を通過する際に酸化
触媒10aにおいて酸化されてSO3となり、サルフェ
ートトラップ50に流入する。サルフェートトラップ5
0のサルフェート吸着材50aは、排気ガス中のSO3
を硫酸塩(例えば、硫酸バリウム)の形で吸着するの
で、排気ガス中からSO3が除去される。したがって、
サルフェートトラップ50を備えたこの排気浄化装置に
よれば、サルフェートによる大気汚染を防止することが
できる。尚、酸化触媒10aによって酸化されなかった
SO2は、SO2のままサルフェートトラップ50を通過
し、大気に排出される。
【0027】ところで、サルフェート吸着材50aのS
3吸着能力には限界があり、所定量のSO3を吸着する
と飽和し、それ以上吸着することができなくなりSO3
をそのまま通過させてしまう。これでは、大気をサルフ
ェートで汚染してしまうので、この排気浄化装置では、
サルフェートトラップ50のサルフェート吸着能力が飽
和する前に、所定のタイミングでサルフェートトラップ
50の再生処理を行い、SO3吸着能力を回復させてい
る。
【0028】サルフェート吸着材50aに吸着されてい
る硫酸塩を分解しSO2の形で放出するには、所定温度
(以下、再生可能温度という)以上の高温条件下で、サ
ルフェートトラップ50に流入する排気ガスの空燃比を
リッチにする必要がある。以下、サルフェートトラップ
50の再生処理について説明する。尚、この実施の形態
では、燃料噴射弁31〜36とECU100によりサル
フェートトラップ再生手段が構成される。
【0029】サルフェートトラップ50の再生処理を行
う時期については、ECU100が判定する。その判定
方法を例示すれば、ECU100によりエンジン1の運
転時間を積算し、その積算時間が所定時間に達した時に
サルフェートトラップ50の再生処理を行うようにする
ことができる。あるいは、排気ガス中のSO2量はエン
ジン1の運転状態によって決まるので、予め実験により
エンジン1の運転状態とSO2排出量の関係を求め、こ
れをマップにしてECU100に記憶させておき、EC
U100がエンジン1の運転状態に応じてSO2量を演
算し、これと排気ガス流量からSO2排出量を積算し、
その積算排出量が所定量に達した時にサルフェートトラ
ップ50の再生処理を行うようにすることができる。
【0030】サルフェートトラップ50の再生時期であ
ると判定されると、ECU100は、入ガス温センサ5
3の出力信号に基づいて、サルフェートトラップ50の
トラップ床温度が再生可能温度(例えば550゜C)以
上か否かを判定する。トラップ床温度が再生可能温度以
上となるのは、エンジン運転状態では図2において高ト
ルク高回転域Cに対応し、このC領域では、排気ガス中
のSO2が酸化触媒10aにおいてSO3に変化する量
が、前記B領域よりも大幅に減少する。尚、再生可能温
度は、サルフェートトラップ50に収容されるサルフェ
ート吸着材50aの種類によって異なるものであり、例
示した550゜Cに限定されるものではない。
【0031】ECU100は、サルフェートトラップ5
0の再生時期であると判定し、且つ、トラップ床温度が
再生可能温度以上であると判定したとき、所定の気筒
(11〜16)の膨張行程あるいは排気行程において、
対応する燃料噴射弁(31〜36)を開弁させて、燃料
の副噴射を実行し、排気ガスの空燃比をリッチにする。
燃料の副噴射量は、サルフェートトラップ50のサルフ
ェート吸着材50aに吸着されているSO3をほぼ全量
放出させるために必要な量とし、予め設定しておく。
【0032】副噴射された燃料のHC成分の一部は爆発
行程時の熱により軽質なHCに改質され、爆発行程時の
熱では改質されなかった残りのHC成分は、触媒コンバ
ータ10を通過する際に酸化触媒10aで軽質なHCに
改質されて、サルフェートトラップ50に供給される。
【0033】このように軽質なHCを含むリッチ空燃比
の排気ガスをサルフェートトラップ50に供給すると、
サルフェート吸着材50aに吸着されている硫酸塩は分
解し還元されて、SO2の形でサルフェート吸着材50
aから放出され、大気に排出されることとなる。これに
より、サルフェート吸着材50aのサルフェート吸着能
力が回復する。尚、サルフェート吸着材50aに吸着さ
れている硫酸塩は、再生処理により分解されてもSO3
の形で放出されることはない。
【0034】サルフェート吸着材50aには酸化力がな
いので、再生時あるいは非再生時に高温の排気ガスが流
入しても、サルフェート吸着材50aにおいてSO2
酸化してSO3が生成されることはない。
【0035】この排気浄化装置では、触媒コンバータ1
0の触媒床温度が所定温度範囲にあるときには、NOx
をも浄化することができる。NOxは排気ガス中ではN
Oの形で存在し、触媒床温度が前記所定温度範囲(例え
ば、200〜450゜C)にあると、排気ガス中のNO
は酸化触媒10aで酸化されてNO2となり、サルフェ
ートトラップ50に流入する。このNO2はサルフェー
トトラップ50のサルフェート吸着材50aに硝酸塩
(例えば、硝酸バリウム)の形で吸着される。したがっ
て、触媒床温度が前記所定温度範囲にあるときにはNO
xも浄化することができるのである。尚、サルフェート
吸着材50aに吸着された硝酸塩は、サルフェートトラ
ップ50の再生時に分解され還元されて、N2としてサ
ルフェート吸着材50aから放出される。
【0036】また、この排気浄化装置では、排気臭を低
減することができる。排気ガスの臭い成分の主なるもの
は各種炭化水素の部分酸化物であり、この部分酸化物は
酸性であるため、アルカリ系のサルフェート吸着材50
aで反応して吸着されるからである。
【0037】上述した実施の形態では、気筒内に燃料を
副噴射することにより排気ガスの空燃比をリッチにして
いるが、サルフェートトラップ50の上流の集合排気管
8にHC(燃料)を噴射して流入排気ガスの空燃比をリ
ッチにしてもよい。
【0038】上述した実施の形態では、触媒コンバータ
10に酸化触媒10aを収容しているが、酸化触媒10
aに代えて選択還元型NOx触媒を用いることも可能で
ある。選択還元型NOx触媒10aは、酸素過剰の雰囲
気でHCの存在下でNOxを還元または分解する触媒で
あり、選択還元型NOx触媒には、ゼオライトにCu等
の遷移金属をイオン交換して担持した触媒、ゼオライト
またはアルミナに貴金属を担持した触媒、等が含まれ
る。
【0039】選択還元型NOx触媒は、HC存在下でN
Oxを還元、分解する触媒であるため、通常運転時にも
NOxを浄化するために排気ガス中にHCを供給する必
要があり、通常、この操作を燃料の副噴射で行ってい
る。したがって、触媒コンバータ10の酸化触媒10a
に代えて選択還元型NOx触媒を用いた場合には、通常
運転時には、触媒コンバータ10の選択還元型NOx触
媒でNOxを浄化するのに必要な量の燃料を副噴射し、
サルフェートトラップ50の再生時には、通常運転時の
副噴射量に、サルフェートトラップ50の再生に必要な
副噴射量を加えて副噴射する必要がある。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る内燃機関の排気浄化装置に
よれば、内燃機関の排気通路に、酸化能を有する触媒
と、この触媒の下流に配置されサルフェートを吸着する
サルフェートトラップと、を備え、さらに、前記サルフ
ェートトラップにサルフェートが所定量吸着された時に
サルフェートトラップに流入する排気ガスの空燃比をリ
ッチにするサルフェートトラップ再生手段を備えたこと
により、サルフェートトラップの上流の触媒によって生
成されたSO3をサルフェートトラップで吸着し、サル
フェートによる大気汚染を防止することができ、また、
サルフェートトラップの再生処理により、吸着されたサ
ルフェートをSO2の形で還元放出しサルフェートトラ
ップのサルフェート吸着能力を適宜のタイミングで回復
することができるので、長期に亘ってサルフェート汚染
の防止を図ることができるという優れた効果が奏され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の一実
施の形態における概略構成を示すシステム図である。
【図2】 内燃機関のトルク及び回転数と、触媒床温度
及びトラップ床温度との関係の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン(内燃機関) 8 集合排気管(排気通路) 10 触媒コンバータ 10a 酸化触媒 11〜16 気筒 31〜36 燃料噴射弁(サルフェートトラップ再生手
段) 50 サルフェートトラップ 50a サルフェート吸着材 100 ECU(サルフェートトラップ再生手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月26日(1998.10.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、エンジン1には、各気筒11〜16
に燃料を噴射する燃料噴射弁31,32,33,34,
35,36が設けられている。燃料噴射弁31〜36
は、圧縮上死点近傍において対応する気筒に燃料を主噴
射し、所定の気筒の吸気行程あるいは膨張行程あるいは
排気行程において対応する気筒の前記燃料噴射弁から燃
料を副噴射するように、ECU100によって制御され
ている。副噴射された燃料のHC成分は後述するサルフ
ェートトラップ50に供給される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/04 305 F02D 41/04 305A 41/34 41/34 H Fターム(参考) 3G091 AA02 AA10 AA12 AA17 AA18 AA24 AB02 AB05 AB06 AB08 BA14 BA15 BA19 BA20 BA33 CA13 CA18 CB02 CB03 CB07 DA02 DB06 DB10 DB13 EA01 EA07 EA17 EA30 EA31 FA01 FA04 FA08 FA09 FA14 FB02 FB10 FB12 FC02 GB01W GB01X GB01Y GB02W GB02Y GB03W GB03Y GB04W GB05W GB06W GB09W GB10X GB10Y HA19 HA36 HA37 HA42 HB05 HB06 3G301 HA01 HA02 HA04 HA06 HA11 HA13 HA15 HA26 JA15 JA21 JA25 JB09 LA03 LB04 LB11 MA01 MA26 NE01 NE13 PD11A PE01A PE03A PF03A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に、酸化能を有する
    触媒と、この触媒の下流に配置されサルフェートを吸着
    するサルフェートトラップと、を備えた内燃機関の排気
    浄化装置において、 前記サルフェートトラップにサルフェートが所定量吸着
    された時にサルフェートトラップに流入する排気ガスの
    空燃比をリッチにするサルフェートトラップ再生手段を
    備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記サルフェートトラップは、塩基性の
    高い元素あるいはその化合物を主要構成とすることを特
    徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記サルフェートトラップ再生手段は、
    内燃機関の吸気行程または膨張行程または排気行程で燃
    料を副噴射することにより排気ガスの空燃比をリッチに
    することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気
    浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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