JP2000038916A - 排気制御装置 - Google Patents

排気制御装置

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JP2000038916A
JP2000038916A JP10207517A JP20751798A JP2000038916A JP 2000038916 A JP2000038916 A JP 2000038916A JP 10207517 A JP10207517 A JP 10207517A JP 20751798 A JP20751798 A JP 20751798A JP 2000038916 A JP2000038916 A JP 2000038916A
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exhaust
fluid pressure
exhaust control
valve
pressure actuator
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JP10207517A
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English (en)
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Mamoru Yashima
守 八島
Suekichi Hanshimoseki
末吉 半下石
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータの可動部が貫通しない排気制
御装置の提供。 【解決手段】 流体圧アクチュエータ2と、排気制御弁
3とを有し、流体圧アクチュエータ2が排気管4内に配
置されている排気浄化装置。流体圧アクチュエータ2と
排気制御弁3とが同軸上に配置されている排気浄化装
置。流体圧アクチュエータ2と排気制御弁3とが排気流
れに平行に配置されている排気浄化装置。流体圧アクチ
ュエータ2が排気制御弁3より下流側に配置されている
排気浄化装置。流体圧供給配管7が排気管4内に撓み部
7aを有する装置。流体圧供給配管7が排気管4の重合
部で排気管4を挿通している装置。弁座5と触媒保持部
が一体的に形成されている装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の排気の流
れを切り替える排気流れ制御装置(以下、排気制御装置
という)に関する。
【0002】
【従来の技術】実開平3−102013号公報は、負圧
アクチュエータにより開閉される排気制御装置を開示し
ている。従来の排気制御装置では、ダイアフラム型の負
圧アクチュエータが排気管(消音器)の外にあり、排気
制御弁は排気管(消音器)の内部にあるので、負圧アク
チュエータの作動を排気制御弁に伝達するシャフトが排
気管を貫通しており、シャフトの排気管貫通部はシール
材によりシールされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の排気制
御装置には、つぎの問題がある。 ダイアフラムはゴムで熱に弱いので、負圧アクチュ
エータを排気管外に配置しなければならず、シャフトの
排気管貫通構造が必然となる。 シャフトの排気管貫通部のシールは、シャフトが可
動であること、および排気ガスの熱がかかること、など
により耐久性が低い。本発明の目的は、可動部材である
シャフトの排気管貫通構造を廃止して配管などの固定部
材の排気管貫通構造とし、シール部の耐久性が問題とな
ることがないようにした排気制御装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、つぎの通りである。 (1) 流体圧アクチュエータと、該流体圧アクチュエ
ータにより駆動される排気流れを変える排気制御弁と、
を有し、前記流体圧アクチュエータは排気管内に配置さ
れている、排気制御装置。 (2) 前記排気制御弁はポペット弁であり、前記流体
圧アクチュエータと同軸上に配置される(1)記載の排
気制御装置。 (3) 前記流体圧アクチュエータと前記排気制御弁は
排気流れに平行に配置される(2)記載の排気制御装
置。 (4) 前記流体圧アクチュエータは前記排気制御弁よ
り下流側に配置される(3)記載の排気制御装置。 (5) 前記流体圧アクチュエータに流体圧を供給する
配管は前記排気管内で撓み部を有する(1)記載の排気
制御装置。 (6) 前記流体圧アクチュエータに流体圧を供給する
配管は前記排気管の重合接続部にて排気管内に導入され
る(1)記載の排気制御装置。 (7) 前記排気管内に保持部で保持された触媒が配置
されており、前記排気制御弁は弁体と弁座を有し、前記
弁座と前記触媒の保持部とが一体的に形成されている
(1)記載の排気制御装置。 (8) 前記排気管内に触媒が配置され、前記排気制御
弁は弁体と弁座を有し、前記弁座は触媒上流端の一部を
他の上流端部と仕切るガイド部を形成する(1)記載の
排気制御装置。
【0005】上記(1)の排気制御装置では、流体圧ア
クチュエータは排気管内に配置されているので、シャフ
トなどの可動部が排気管を貫通する構造としなくて済
み、可動部をシールする必要がなくなり、シール性が向
上する。上記(2)の排気制御装置では、ポペット弁と
流体圧アクチュエータとが同軸上に配置されているの
で、流体圧アクチュエータの伸縮を方向を変えることな
くそのままポペット弁に伝達して弁の開閉を行うことが
でき、ポペット弁と流体圧アクチュエータとがコンパク
トに排気管内に配置される。上記(3)の排気制御装置
では、流体圧アクチュエータと排気制御弁が排気流れに
平行に配置されるので、排気抵抗が低減される。上記
(4)の排気制御装置では、流体圧アクチュエータは排
気制御弁より下流側に配置されるので、流体圧アクチュ
エータへの排気ガスの直撃による流体圧アクチュエータ
劣化が防止される。上記(5)の排気制御装置では、流
体圧供給配管が排気管内で撓み部を有するので、配管、
排気管などの熱膨張、熱膨張差などによる歪を吸収でき
る。上記(6)の排気制御装置では、排気管重合部に各
排気管端部に開口するU字溝を形成しておき、このU字
溝に流体圧供給配管を挿通することにより、容易に流体
圧供給配管が排気管重合部を挿通することができる。上
記(7)の排気制御装置では、弁座と触媒の保持部とが
一体的に形成されているので、部品点数、組立工数の低
減が可能になる。上記(8)の排気制御装置では、弁座
がガイド部を兼ねるので、部品点数、組立工数の低減が
可能になる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の第1実施例
の排気制御装置を示し、図4〜図6は本発明の第2実施
例の排気制御装置を示し、図7および図8は本発明の第
3実施例の排気制御装置を示し、図9は本発明の第4実
施例の排気制御装置を示し、図10は本発明の各実施例
に適用可能な流体圧アクチュエータの流体圧供給系統を
示し、図11は本発明の各実施例が適用可能な自動車の
排気系の部品を示す。本発明の全実施例にわたって共通
するまたは類似する部分には、本発明の全実施例にわた
って同じ符合を付してある。
【0007】まず、本発明実施例の排気制御装置のう
ち、本発明の全実施例にわたって共通するまたは類似す
る部分を、たとえば図1〜図3、図10、図11を参照
して、説明する。図1〜図3に示すように、本発明実施
例の排気制御装置1は、流体圧アクチュエータ2と、流
体圧アクチュエータ2により駆動される排気流れを変え
る排気制御弁3と、を有する。流体圧アクチュエータ2
および排気制御弁3は排気管4内に配置されている。弁
座5は排気管4側に固定される。排気制御弁3はスプリ
ング6により弁座5に向けて付勢されており、弁座5に
押し付けられている。高温の排気ガスに耐えるように、
流体圧アクチュエータ2および排気制御弁3は、耐熱性
部材、たとえば、セラミックス、ステンレスなどから構
成されている。耐熱材料からなることによって流体圧ア
クチュエータ2および排気制御弁3の排気管4内への配
置が可能になっている。排気管4は、図11において、
触媒コンバータ容器41、消音器42(メインマフラ4
2Aまたはサブマフラ42B)、これらの部品をつなぐ
管要素の何れであってもよい。
【0008】図1〜図3に示すように、流体圧アクチュ
エータ2および排気制御弁3は互いに一体的に構成され
ている。排気制御弁3は、たとえばポペット弁からな
る。ただし、ポペット弁に限るものではない。排気制御
弁3は、流体圧アクチュエータ2と同軸上に配置され
る。排気制御弁3と流体圧アクチュエータ2との一体構
成物は、排気管4を通る排気ガスの流れに平行に配置さ
れ、また、排気管4の横断面の径方向中央部に配置され
る。流体圧アクチュエータ2は負圧または正圧によって
作動し、負圧または正圧が流体圧アクチュエータ2内に
かけられた時に伸縮し、その動きで排気制御弁3を軸方
向に移動させ、排気制御弁3を開閉させる。流体圧アク
チュエータ2の伸縮構造は、たとえばベローズ2aから
なっており、ベローズ2aの自由端に排気制御弁3が固
定されている。その場合は、ベローズ2aは流体圧アク
チュエータ2の一部を構成する。ベローズ2aは、耐熱
性と可撓性を考慮し、ステンレス性が望ましい。
【0009】流体圧アクチュエータ2に流体圧(負圧ま
たは正圧)を供給する配管7は、排気管4内に、熱膨
張、熱膨張差を吸収するために撓み部7aを有する。撓
み部7aは流体圧供給配管7の排気管4内の部分の一部
を屈曲させることにより形成されている。流体圧供給配
管7は排気管外の流体圧源10(負圧のサージタンク、
過給機付きエンジンの正圧タンクなど、図10参照)か
らの流体圧を排気管4内の流体圧アクチュエータ2に供
給する。そのために、流体圧供給配管7は排気管4を貫
通する。
【0010】排気管4は排気管端部の重合部8を有し、
この重合部8において流体圧供給配管7は排気管4を貫
通する。流体圧供給配管7は撓み部7aを有するので、
排気管4に丸穴をあけて撓み部7aを挿通させることが
困難である。そのため、重合部8を構成する2つの排気
管4A、4Bの端部にそれぞれ排気管端に開放したU字
状溝(切欠)9A、9Bを形成しておき、流体圧供給配
管7を、一方の排気管4AのU字状溝9Aの開放端から
U字状溝9Aの奥に入れ、ついで他方の排気管4BのU
字状溝9Bの開放端からU字状溝9Bの奥に入れて、2
つの排気管4A、4Bの端部を重ね合わせるとともに、
流体圧供給配管7をU字状溝9A、9Bの奥部において
重合部8を貫通させる。そして、貫通部において排気管
4A、4BのU字状溝9A、9Bの奥部の周縁部と流体
圧供給配管7の外周面との間を溶接などでシールする。
この挿通のさせ方では、撓み部7aを丸穴に通す必要が
なく、挿通作業が容易である。
【0011】図10において、流体圧源10(図10で
はサージタンクの場合が示してある)からの流体圧(サ
ージタンクの場合はスロットル弁下流の吸気管負圧)
は、バキュームスイッチングバルブ(VSV)11を介
して流体圧アクチュエータ2に供給される。バキューム
スイッチングバルブ11は、流体圧アクチュエータ2に
供給される流体圧を、流体圧源10からの流体圧(図1
0の場合はサージタンクの負圧)と大気圧との間に切り
替える。図10において、バキュームスイッチングバル
ブ11は、デューティ制御電磁弁や、小開、中開、全開
など数段階に開度を変えることができるダイアフラム型
制御弁に置き換えられてもよい。
【0012】上記全実施例に共通する構成部分の作用を
説明する。流体圧アクチュエータ2が排気管4内に配置
されているので、従来のように流体圧アクチュエータの
作動を弁に伝達するロッドが排気管を可動に貫通するこ
とがない。流体圧アクチュエータ2に流体圧を供給する
流体圧供給配管7は排気管4を静的に貫通しているの
で、貫通部のシールは可動部材が貫通する場合に比べて
容易であり、またシールの信頼性、耐久性も高い。ま
た、流体圧アクチュエータ2と排気制御弁3を一体化し
て排気管4内に配置したので、流体圧アクチュエータ2
の動きを排気制御弁3に伝達するのに他の部品が必要で
なく、部品点数が少なくかつコンパクトになり、かつ組
立工数も少ない。流体圧アクチュエータ2と排気制御弁
3は耐熱性材料からなるので、排気管4内に配置して排
気ガスに曝されても、耐久性は高い。
【0013】排気制御弁3は、流体圧アクチュエータ2
と同軸上に配置されるので、流体圧アクチュエータ2の
伸縮動を方向を転換することなくそのまま利用して排気
制御弁3の開閉動とすることができる。排気制御弁3と
流体圧アクチュエータ2が排気管4を通る排気ガスの流
れに平行に配置されており、また、排気管4の横断面の
径方向中央部に配置されているので、排気制御弁3と流
体圧アクチュエータ2が存在することによる排気流れ抵
抗を最小にすることができ、エンジンの出力低下を最小
にする。流体圧供給配管7は排気管4内に撓み部7aを
有するので、流体圧供給配管7およびそれに連結してい
る部材の熱膨張および熱膨張差が撓み部7aが容易に撓
むことにより吸収され、貫通部、流体圧アクチュエータ
2に無理な熱応力がかからない。
【0014】つぎに、本発明の各実施例に特有な構成、
作用を説明する。本発明の第1実施例では、図1〜図3
に示すように、排気制御装置1は、自動車の排気系の触
媒コンバータ41からなる。触媒コンバータ41内にセ
ラミックのモノリス触媒15が配置され、上流から下流
にかけて流体圧アクチュエータ2、排気制御弁3、モノ
リス触媒15の順で配置されている。モノリス触媒15
はアルミナマット16を介して排気管4内に支持され
る。また、モノリス触媒15の上流側に保持部14が、
下流側に保持部17が設けられている。
【0015】流体圧アクチュエータ2は半球状の上流側
端部を有し、排気ガス流れ抵抗を小にしている。流体圧
アクチュエータ2は支持部12により排気管4の中央に
支持されている。支持部12には左右対称に穴13が設
けられており、流体圧アクチュエータ2の周囲にほぼ均
一に排気ガスを流す。支持部12は流体圧アクチュエー
タ2と同じ材質、たとえばステンレスとされている。
【0016】排気制御弁3は半球状のポペット弁からな
る。ポペット弁はベローズ2aを介して流体圧アクチュ
エータ2に支持されている。ポペット弁、ベローズ2
a、流体圧アクチュエータ2の内部は連通しており、か
つ外部に対して気密である。弁座5はコーン状の保持部
14の先端側の開口部に形成されている。ポペット弁が
弁座5に押し付けられる力はスプリング6の付勢力であ
る。スプリング6はポペット弁を流体圧アクチュエータ
2から離れる方向に押している。ポペット弁が半球状の
ため弁座5に対して自動求心作用がある。
【0017】上流側保持部14は半径方向に延びるリブ
14aを有しており、リブ14aの部分は排気管4の内
周面まで延びていて、これにより上流側保持部14は排
気管4に支持されている。上流側保持部14はモノリス
触媒15への円筒形状の差し込み部14bを一体に有し
ており、下流側保持部17はモノリス触媒15への円筒
形状の差し込み部17aを一体に有している。差し込み
部17aの径は差し込み部14bの径より小である。上
流側保持部14は差し込み部14bより外周側に穴21
を有し、排気ガスをモノリス触媒に導入する。この構造
により、モノリス触媒15の外周部15aに、排気ガス
を下流に流した後折り返して上流側へと流して上流側保
持部14とモノリス触媒15との間の空間に流す部分
が、形成される。このモノリス触媒15の外周部15a
には、HC(炭化水素)を低温時に一時吸着し高温にな
ると吸着しておいたHCを放出するHC吸着触媒(たと
えば、Ag)が担持される。一方、モノリス触媒15の
内周部15bは、排気制御弁3が弁座5から離れて弁座
5の内側の開口を通して流れた排気ガスが流れる部分で
あり、この内周部15bには三元触媒が担持される。上
流側保持部14および下流側保持部17は、差し込み部
14b、17aとモノリス触媒15との間に熱膨張差を
ほとんど生じさせないようにするために、モノリス触媒
15と同じ材質とされている。
【0018】本発明の第1実施例の作用については、暖
機前の少量の排気ガス時には、流体圧アクチュエータ2
内に大気圧を供給し、スプリング6でポペット弁を弁座
5に押し付けて排気制御弁3を閉じ、排気ガスをモノリ
ス触媒15の外周部15aに流してHCを吸着、除去し
た後、内周部15bを通して大気に排出する。暖機後の
大量の排気ガス時には、流体圧アクチュエータ2内に負
圧を供給し、ポペット弁を弁座5から離して排気制御弁
3を開き、排気ガスの主流をモノリス触媒15の内周部
15bに流して三元触媒で浄化した後大気に排出する。
排気ガスの一部はモノリス触媒15の外周部15aに流
れ、吸着されていたHCを放出せしめて内周部15bに
流し、三元触媒で浄化した後大気に排出する。これによ
って、暖機前のHCエミッションの浄化ができるととも
に、暖機後は従来通りHC、NOx、COの浄化ができ
る。また、保持部14、17に差し込み部14b、17
aを一体に形成したため、別々に形成する場合に比べ
て、部品点数が削減され、組立工数が低減される。
【0019】本発明の第2実施例では、図4〜図6に示
すように、排気制御装置1は、自動車の排気系の触媒コ
ンバータ41からなる。触媒コンバータ41内にメタル
(金属製)の触媒15が配置され、上流から下流にかけ
て流体圧アクチュエータ2、排気制御弁3、触媒15の
順で配置されている。触媒15は直接排気管4内に支持
される。また、触媒15の上流側に金属製の上流側保持
部14が、下流側に金属製の下流側保持部17が設けら
れている。上流側保持部14は触媒15への差し込み部
14bを有し、下流側保持部17は触媒15への差し込
み部17aを有する。差し込み部14bと差し込み部1
7aは金属製である。その他の構成は、本発明の第2実
施例に準じるので、第1実施例と同じ部材番号を付すこ
とにより、重複説明を省略する。
【0020】本発明の第3実施例では、図7、図8に示
すように、排気制御装置1は、自動車の排気系の消音器
(マフラ)42からなる。マフラ内に排気ガスの流れ方
向にみて上流側から下流側にかけて排気制御弁3、流体
圧アクチュエータ2の順で配置されている。流体圧アク
チュエータ2は、マフラ壁面に固定された支持部12に
より排気管4の中央に支持されている。支持部12には
左右対称に穴13が設けられており、流体圧アクチュエ
ータ2の周囲にほぼ均一に排気ガスを流す。支持部12
は流体圧アクチュエータ2と同じ材質、たとえばステン
レスとされている。
【0021】排気制御弁3は半球状のポペット弁(以
下、ポペット弁3ともいう)からなり、半球状部を上流
側に向けて配置されており、排気ガス流れ抵抗を小にし
ている。ポペット弁が半球状のため弁座5に対して自動
求心作用がある。弁座5は上流側からマフラ内に延びる
排気管延長部(インナパイプ)18の先端側の開口部を
フレアリングして形成されている。ポペット弁3が弁座
5に向けて付勢される力はスプリング6の付勢力であ
る。スプリング6はポペット弁3を流体圧アクチュエー
タ2から離れる方向に押している。
【0022】ポペット弁3はベローズ2aを介して流体
圧アクチュエータ2に支持されている。ポペット弁3、
ベローズ2a、流体圧アクチュエータ2の内部は連通し
ており、かつ外部に対して気密である。流体圧アクチュ
エータ2の内部は流体圧供給配管7を介して流体圧供給
源に接続している。図7の例では、流体圧アクチュエー
タ2の内部には流体圧供給配管7を介して負圧が供給さ
れ、その時に排気制御弁3を弁座5から離す方向に引
き、排気制御弁3と弁座5との間に隙間19を形成す
る。
【0023】この隙間19の大きさは、スプリング6と
それに抗する流体圧アクチュエータ2の内部の負圧との
バランスによって決定され、流体圧アクチュエータ2に
供給する負圧の大きさを制御することによって、制御さ
れる。流体圧の制御は、図10のVSV11またはそれ
に代わるデューティ制御電磁弁などにより行うことがで
きる。これによって、マフラがレゾネータとして働く際
のボリュームを可変させ、消音域を可変できる。
【0024】本発明の第3実施例の作用については、エ
ンジン運転条件に応じて流体圧アクチュエータ2に供給
する流体圧を制御し、それによって排気制御弁3と弁座
5との間に隙間19を制御し、エンジン運転条件に応じ
た最適の消音領域とする。たとえば、アイドル、減速で
は、隙間19を小にし、加速、高速では、隙間19を大
にする。これによって、高い消音性能と低背圧とを両立
させる。また、流体圧アクチュエータ2が排気制御弁3
の下流に配置されているので、流体圧アクチュエータ2
は排気ガスの直撃を受けず、耐久性上好ましい。また、
排気制御弁3が排気ガス圧に抗する方向にスプリング6
により付勢されているので、流体圧アクチュエータ2負
圧洩れ、スプリング6の折損などの作動不良に対して
も、排気ガス圧で開弁可能であり、排気制御弁3の閉じ
放しによる排気圧力の上昇とエンジン出力への影響を最
小にできる。
【0025】本発明の第4実施例では、図9に示すよう
に、排気制御装置1は、自動車の排気系の消音器(マフ
ラ)42からなる。マフラ内に上流側からインレットパ
イプ20が延びて入っており、インレットパイプ20の
端部は閉塞されていて壁面に穴があいており、直接流体
圧アクチュエータ2が排気ガスの直撃を受けないように
なっている。流体圧アクチュエータ2は、マフラ壁面に
固定された支持部12により排気管4の中央に支持され
ている。支持部12には穴13が設けられており、流体
圧アクチュエータ2の周囲にほぼ均一に排気ガスを流
す。支持部12は流体圧アクチュエータ2と同じ材質、
たとえばステンレスとされている。
【0026】排気制御弁3は中空半球状弁からなり、半
球状部の直径断面部に形成されたフランジ部を上流側に
向けて配置されている。弁座5は環状のワイヤメッシュ
成形体からなり、支持部12の下流側対向面に穴13の
位置より外側で取り付けられている。排気制御弁3の半
球状部の直径断面部に形成されたフランジ部は弁座5に
接近、離反可能である。流体圧アクチュエータ2内のス
プリング6は排気制御弁3の半球状部の直径断面部に形
成されたフランジ部た弁座5から離れる方向に付勢して
いる。
【0027】排気制御弁3はベローズ2aを介して流体
圧アクチュエータ2に支持されている。ベローズ2aは
流体圧アクチュエータ2の一部を構成している。流体圧
アクチュエータ2の内部は、外部に対して気密であり、
流体圧供給配管7を介して流体圧供給源に接続してい
る。図9の例では、流体圧アクチュエータ2の内部には
流体圧供給配管7を介して負圧が供給され、その時に排
気制御弁3を弁座5に接近する方向に引く。排気制御弁
3と弁座5とはその間に隙間19を形成する。
【0028】この隙間19の大きさは、スプリング6と
それに抗する流体圧アクチュエータ2の内部の負圧との
バランスによって決定され、流体圧アクチュエータ2に
供給する負圧の大きさを制御することによって、制御さ
れる。流体圧の制御は、図10のVSV11またはそれ
に代わるデューティ制御電磁弁などにより行うことがで
きる。これによって、マフラがレゾネータとして働く際
のボリュームを可変させ、消音域を可変できる。
【0029】本発明の第4実施例の作用については、エ
ンジン運転条件に応じて流体圧アクチュエータ2に供給
する流体圧を制御し、それによって排気制御弁3と弁座
5との間に隙間19を制御し、エンジン運転条件に応じ
た最適の消音領域とする。たとえば、アイドル、減速で
は、隙間19を小にし、加速、高速では、隙間19を大
にする。これによって、高い消音性能と低背圧とを両立
させる。また、流体圧アクチュエータ2がインレットパ
イプ20の下流に配置されているので、流体圧アクチュ
エータ2は排気ガスの直撃を受けず、耐久性上好まし
い。
【0030】
【発明の効果】請求項1の排気制御装置によれば、流体
圧アクチュエータが排気管内に配置されているので、シ
ャフトなどの可動部が排気管を貫通する構造がなく、従
来のように可動部の排気管貫通部をシールする必要がな
くなり、シール性、耐久性を向上することができる。請
求項2の排気制御装置によれば、ポペット弁と流体圧ア
クチュエータとが同軸上に配置されているので、流体圧
アクチュエータの伸縮を方向を変えることなくそのまま
ポペット弁に伝達して弁の開閉を行うことができ、ポペ
ット弁と流体圧アクチュエータとをコンパクトに排気管
内に配置できる。請求項3の排気制御装置によれば、流
体圧アクチュエータと排気制御弁が排気流れに平行に配
置されるので、排気抵抗を低減することができる。請求
項4の排気制御装置によれば、流体圧アクチュエータが
排気制御弁より下流側に配置されるので、流体圧アクチ
ュエータへの排気ガスの直撃による流体圧アクチュエー
タ劣化を防止することができる。請求項5の排気制御装
置によれば、流体圧供給配管が排気管内で撓み部を有す
るので、配管、排気管などの熱膨張、熱膨張差などによ
る歪を吸収できる。請求項6の排気制御装置によれば、
排気管重合部に流体供給配管の貫通部を設けたので、各
排気管端部に開口するU字溝を形成しておき、このU字
溝に流体圧供給配管を挿通することにより、容易に流体
圧供給配管を排気管重合部に挿通させることができる。
請求項7の排気制御装置によれば、弁座と触媒の保持部
とが一体的に形成されているので、部品点数、組立工数
を低減することができる。請求項8の排気制御装置によ
れば、弁座がガイド部を兼ねるので、部品点数、組立工
数の低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の排気制御装置の断面図で
ある。
【図2】図1のA視図である。
【図3】図1のB視図である。
【図4】本発明の第2実施例の排気制御装置の断面図で
ある。
【図5】図4のC視図である。
【図6】図4のD視図である。
【図7】本発明の第3実施例の排気制御装置の断面図で
ある。
【図8】図7のE視図である。
【図9】本発明の第4実施例の排気制御装置の断面図で
ある。
【図10】本発明の何れの実施例にも適用可能な流体圧
アクチュエータへの流体圧供給系の系統図である。
【図11】本発明の各実施例が適用される排気系部品を
含む内燃機関の排気系の系統図である。
【符号の説明】
1 排気制御装置 2 流体圧アクチュエータ 3 排気制御弁 4 排気管 5 弁座 6 スプリング 7 流体圧供給配管 7a 撓み部 8 重合部 9A、9B U字状溝 10 流体圧源 11 VSV 12 支持部 13 穴 14 上流側保持部 14a リブ 14b 差し込み部 15 モノリス触媒 15a 外周部 15b 内周部 16 アルミナマット 17 下流側保持部 17a 差し込み部 18 インナパイプ 19 隙間 20 インレットパイプ 21 穴 41 触媒コンバータ容器 42、42A、42B 消音器
フロントページの続き Fターム(参考) 3G004 DA24 EA01 EA03 FA04 FA07 3G091 AA02 AB03 AB10 BA02 BA15 EA06 GA06 GB01X HA05 HA18 HA27 HA46

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧アクチュエータと、該流体圧アク
    チュエータにより駆動される排気流れを変える排気制御
    弁と、を有し、前記流体圧アクチュエータは排気管内に
    配置されている、排気制御装置。
  2. 【請求項2】 前記排気制御弁はポペット弁であり、前
    記流体圧アクチュエータと同軸上に配置される請求項1
    記載の排気制御装置。
  3. 【請求項3】 前記流体圧アクチュエータと前記排気制
    御弁は排気流れに平行に配置される請求項2記載の排気
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記流体圧アクチュエータは前記排気制
    御弁より下流側に配置される請求項3記載の排気制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記流体圧アクチュエータに流体圧を供
    給する配管は前記排気管内で撓み部を有する請求項1記
    載の排気制御装置。
  6. 【請求項6】 前記流体圧アクチュエータに流体圧を供
    給する配管は前記排気管の重合接続部にて排気管内に導
    入される請求項1記載の排気制御装置。
  7. 【請求項7】 前記排気管内に保持部で保持された触媒
    が配置されており、前記排気制御弁は弁体と弁座を有
    し、前記弁座と前記触媒の保持部とが一体的に形成され
    ている請求項1記載の排気制御装置。
  8. 【請求項8】 前記排気管内に触媒が配置され、前記排
    気制御弁は弁体と弁座を有し、前記弁座は触媒上流端の
    一部を他の上流端部と仕切るガイド部を形成する請求項
    1記載の排気制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448775B1 (ko) * 2001-12-14 2004-09-16 현대자동차주식회사 자동차의 배기브레이크 장치

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