JP2000038701A - 噴泥現象の起きるのを阻止する鉄道路盤の構築工法 - Google Patents

噴泥現象の起きるのを阻止する鉄道路盤の構築工法

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JP2000038701A
JP2000038701A JP10219927A JP21992798A JP2000038701A JP 2000038701 A JP2000038701 A JP 2000038701A JP 10219927 A JP10219927 A JP 10219927A JP 21992798 A JP21992798 A JP 21992798A JP 2000038701 A JP2000038701 A JP 2000038701A
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roadbed
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water
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Yoshiaki Togawa
川 佳 章 外
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道を施設した鉄道路盤に生じる噴泥現象を
阻止し、噴泥現象をひきおこす泥水を効率的に側溝に流
し込もうとするものである。 【解決手段】 コンクリートで固める鉄道路盤、しっか
りとした地盤に強化工事を形成する鉄道路盤に軌道を支
える枕木材より長尺の水掃け材を、その基部と先端とが
それぞれ枕木材に固定する軌道の外側に位置し、且つそ
の基部が進行して来る方向に向け、先端が列車が通過す
る方向に向けて軌道を横切って斜め先方を指向する水掃
け材として配置して固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本件発明は、鉄道路線、特に高架橋のよう
にコンクリートで構築した路盤やしっかりとした地盤を
コンクリート、或いはアスファルトを以て強化工法を施
した路盤に砕石層を所定の高さに積み上げて路床とな
し、その上に枕木とレールを敷設した軌道敷設区間に生
ずる噴泥防止技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】降雨時や雨が止んだ後の雨水、或いは降
雪による雪どけ水で鉄道路線の路盤や路盤に積み上げた
砕石層である路床が水びたしになっている時、鉄道路線
に敷設した軌道を走行する列車の荷重により、列車が通
過する軌道の或る個所で前記路盤、砕石層である路床を
濡らしている水を絞り出し、これに走行列車のスピード
が作用して噴泥現象が生じ、その噴泥が軌道、並に列車
の車輌に付着し、これが軌道並びに列車の車輌を毀損
(破損)する各種原因となることから上記噴泥の生じる
のを防止する対策に各種研究がなされていた。
【0003】その代表的な研究は、鉄道路線の軌道で列
車が通過する際におこる噴泥は、ポンプ現象によるとす
る考え方に基くものである。この考え方は、鉄道路線
は、一般的に言って土盛りをし突き固めをした路盤上に
砕石等を所定の厚みに積層して路床となし、この路床上
に枕木を配列し、この枕木上にレールを敷設して軌道を
形成するものであるところから、降雪、降雨、湧水等に
より、土盛りをし突き固めをした路盤、路床の或る個所
に水が溜まり、その個所を列車が通過するときに通過す
る列車の重圧により、溜り水が枕木によって押圧され、
その反動で噴き出すものと考えられていた。
【0004】ところが、湧水を生じる土盛りをし突き固
めをした路盤に関係なくし、また、いわば水掃けのよい
コンクリートで構築した強化路盤とし、その路盤に砕石
を所定の厚さに積層して路床を作り、これに枕木を配列
し、その枕木上にレールを敷設して形成する軌道におい
ても列車の通過時に噴泥現象が生じる。そうすると、噴
泥現象は、従来考えられていた水溜り個所を通過する列
車の走行重圧によるポンプ現象であると言う考え方でこ
の噴泥現象の生じるのを阻止することはできない。路盤
をコンクリートで構築した高架橋その他しっかりとした
地盤をコンクリート、或いはアスファルトで固めた強化
工事を施した路盤のおいても列車の通過する時に前記噴
泥現象が生じ、これが生じないようにするためにその対
策として前記路盤の片側或いは両側にいわゆる側溝を設
け、路盤や路床として積み上げた砕石層を濡らしている
水をこの側溝に流し込むようにし、前記噴泥現象の生じ
る防止策を講じているがその対策に十分な効果を果すと
言うことはできないのが現状である。
【0005】更に、本来なら前記した噴泥現象のおこる
はずはないコンクリートで構築した路盤である高架橋の
上り勾配とする路床の或る個所でも噴泥現象が生じその
阻止対策に頭を痛めているのが実性であり、これを阻止
する手段はないとされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、コンクリー
トで構築した路盤やしっかりとした地盤にコンクリー
ト、或いはアスファルトを以て固めた強化工事を施した
路盤に砕石を所定の高さに積み上げた路床の上に枕木と
レールを敷設した鉄道路線に生じる噴泥現象を阻止しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】コンクリートで固める鉄
道路盤、しっかりとした地盤に強化工事を形成する鉄道
路盤に軌道を支える枕木材より長尺の水掃け材を、その
基部と先端とがそれぞれ枕木材に固定する軌道の外側に
位置し、且つその基部が進行して来る方向に向け、先端
が列車が通過する方向に向けて軌道を横切って斜め先方
を指向する水掃け材として配置して固定する。
【0008】
【作用】本発明を上記のように構成したので、コンクリ
ート構築によって路盤を形成し、これに砕石を所定の高
さに積み上げて路床とし、その路床の上に枕木、レール
を以て軌道を敷設した鉄道路線を濡らす雨水、雪どけ水
から成る残留水を路床脇に絞り出して効率よく側溝に排
水することができる。
【0009】
【実施例】本発明は、前記したようにコンクリートで構
築した高架橋やしっかりとした地盤をコンクリート、ア
スファルトを以て強化工事を施した路盤に砕石を所定の
高さに積み上げて路床となし、この上に枕木、レールを
敷設して軌道を形成した鉄道路線の水掃けを良好とし、
該鉄道路線に噴泥現象のおきるのを阻止しようとするも
のである。
【0010】以下、本発明の実施例を説明する。本発明
を実施する鉄道路線の路盤をコンクリートで構築する。
コンクリートで構築した路盤を本発明では説明の便宜上
強化路盤と称することとする。この強化路盤はコンクリ
ートを固めて構築する高架橋や岩盤質のしっかりした地
盤を掘削整地してその上に常法による前処理を施してコ
ンクリート、アスファルトを以て固めた鉄道路盤を指
す。
【0011】この強化路盤に、軌道を支える枕木材より
長尺の水掃け材を、その基部と先端がそれぞれ枕木材に
固定する軌道の外側に位置し、且つその基部が列車が進
行してくる方向に向けるとともに、先端が列車の通過す
る方向に向けて軌道を横切って斜め先方を指向する水掃
け材として配置して固定する。
【0012】この路盤と水掃け板との固定手段は、接着
を用いる接着法、或いはボルトを用いる締め付け法等適
宜手段で固定する。
【0013】水掃け材を固定した路盤上に常法に従っ
て、所定の高さに砕石を積み上げ路床を形成し、その上
に枕木とレールを敷設して軌道を形成する。
【0014】次に、この水掃け板の果す機能を説明す
る。降雪による雪解け水、降雨による雨水、などにより
軌道を施設した路床と、その下の強化路盤上は水びたし
となる。また、トンネル中で直接降雪、降雨にさらされ
ない路床、強化路盤であっても、降雪、降雨などによる
水は、強化路盤面を流れて、強化路盤を水びたしにし、
強化路盤に積まれた路床を形成する砕石も水びたしにす
ることがある。
【0015】この状態下で、列車が走行するときは、列
車の重圧で、軌道と強化路盤の間に形成された路床を形
成する砕石層は締めつけられ路盤と路床を形成する砕石
層に浸透した水は瞬間に絞り出される。即ち、複数輌連
結した列車の先頭車輌の前輪により受けた荷重によって
前記のように路床、路盤から絞り出された水は、高速で
走行する列車のスピードによりその車輌の後輪、更には
連結された後続車輌の前輪、後輪による荷重をうけて、
列車の走行方向に押し出される力が与えられる。この現
象が区間内でおきたときは、その水は相乗的に集積され
て相当の速さをもった大量の流水となる。
【0016】この相当な速さの大量の流水が、強化路盤
の継目或は何らかの原因で生じた路盤の段差個所まで流
されたときは、その継目、或は段差で逃げ場を塞がれて
堰き止められ、その場所で更に列車の走行による重圧を
うけ、その重圧により堰き止められた水は砕石粉末を混
入した噴泥として噴き出される。
【0017】本発明は、この現象に着目してなされたも
のである。本発明によるときは、水掃け材が、強化路盤
に上記のように配置されているので、路盤とその上に積
み上げた砕石層からなる路床から列車の走行荷重で絞り
出された水は、前記現象で該水掃け板で堰き止められる
が、堰き止められた水は水掃け材の基端側から水掃け板
の先端に向かった流水に変化し、前記のような堰き止め
られた水の溜まりとなることなく水掃け材の側面に沿っ
て路盤の脇に押し流されることになる。従って、強化路
盤面に噴泥現象をおこすような水の溜場を作ることがな
く、列車の走行による噴泥現象の生じるのを阻止するこ
とができる。
【0018】この水掃け材は、細長板状のもの或は細長
角型状の硬質材のものには限らない。ゴム、合成樹脂
等、またはこれらを主材とした弾性材から成る細長で、
且つ長手方向を開口縁とする断面をコ状に形成したもの
を用いることによって更に前記水掃けを良好にすること
ができる。
【0019】前記の構成とした水掃け材は、前記の状態
で路床、路盤から絞られた流速を付加された水を、列車
が通過中はその走行圧力により断面コ状とした空洞内に
圧入することになる。その水掃け材は列車が走行中、断
続的に押圧することになる。そうすると、水掃け材の断
面コ状に形成された空洞内に圧入した水は、走行列車の
重圧をうけることになる。この重圧は断面コ状に形成し
た水掃き材の空洞部に圧入された水を先端に向けて水鉄
砲の原理で押し出すことになる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
強化路盤とその上に積み上げた砕石層から成る路床の間
を濡らす泥水を走行する列車の荷重により効率よく側溝
側に排出し、強化路床とした鉄道路線からの噴泥の生ず
るのを避けることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートで固める鉄道路盤、しっかり
    とした地盤に強化工事を形成する鉄道路盤に軌道を支え
    る枕木材より長尺の水掃け材を、その基部と先端とがそ
    れぞれ枕木材に固定する軌道の外側に位置し、且つその
    基部が進行して来る方向に向け、先端が列車が通過する
    方向に向けて軌道を横切って斜め先方を指向する水掃け
    材として配置して固定することを特徴とする噴泥現象の
    おきるのを阻止する鉄道路盤の構築工法。
JP10219927A 1998-07-21 1998-07-21 噴泥現象の起きるのを阻止する鉄道路盤の構築工法 Pending JP2000038701A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117403481A (zh) * 2023-12-15 2024-01-16 固远晨通科技发展有限公司 有砟道床路基翻浆冒泥整治用旋翻强化作业车及施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117403481A (zh) * 2023-12-15 2024-01-16 固远晨通科技发展有限公司 有砟道床路基翻浆冒泥整治用旋翻强化作业车及施工方法
CN117403481B (zh) * 2023-12-15 2024-02-13 固远晨通科技发展有限公司 有砟道床路基翻浆冒泥整治用旋翻强化作业车及施工方法

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