JP2000038448A - スクシンイミド系重合体及びアスパラギン酸系重合体の製造方法 - Google Patents

スクシンイミド系重合体及びアスパラギン酸系重合体の製造方法

Info

Publication number
JP2000038448A
JP2000038448A JP10207506A JP20750698A JP2000038448A JP 2000038448 A JP2000038448 A JP 2000038448A JP 10207506 A JP10207506 A JP 10207506A JP 20750698 A JP20750698 A JP 20750698A JP 2000038448 A JP2000038448 A JP 2000038448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
solution
aspartic acid
ammonia
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10207506A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Mukoyama
正治 向山
Shinzo Yasuda
信三 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP10207506A priority Critical patent/JP2000038448A/ja
Priority to EP99305772A priority patent/EP0974613A3/en
Priority to US09/360,092 priority patent/US6300105B1/en
Publication of JP2000038448A publication Critical patent/JP2000038448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生分解性の良好なスクシンイミド系重合体の
製造方法およびかかるスクシンイミド系重合体を用いる
アスパラギン酸系重合体を効率的に製造する方法を提供
する。 【解決手段】 アスパラギン酸を必須とするアミノ酸の
アンモニウム塩溶液を加熱減圧してスクシンイミド系重
合体を得る際に、遊離するアンモニアをフマル酸懸濁
液、酸性フマル酸溶液、マレイン酸溶液または酸性マレ
イン酸溶液で捕集して、L-アスパラギン酸の原料液と
して再使用するスクシンイミド系重合体の製造方法及び
かかるスクシンイミド重合体を用いるアスパラギン酸系
重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクシンイミド系
重合体の製造方法及び得られたスクシンイミド系重合体
を利用するアスパラギン酸系重合体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スクシンイミド系重合体は加水分解によ
り対応するアスパラギン酸系重合体を生成する。これら
は、洗剤添加剤、分散安定剤、スケール防止剤、保湿
剤、肥料などとして有用である。
【0003】従来より、アスパラギン酸を原料として熱
重合によりポリスクシンイミドを得る方法には、種々の
方法が提案されている。
【0004】ドイツ特許DE4429108 A1に
は、アスパラギン酸アンモニウム塩溶液を減圧濃縮し、
さらに加熱により重合させる方法が開示されている。こ
の方法によると、重合温度180℃、重合時間4時間で
は、ポリスクシンイミドの収率が30%である。重合体
収率を高めるために、重合温度を220℃にする必要が
あった。しかし、この方法で得られたポリアスパラギン
酸は生分解性が低いという問題があった。
【0005】また、特開平8−103796号公報に
は、アスパラギン酸を酸触媒の存在下で重合する方法が
開示されている。この方法では、原料に酸体のアスパラ
ギン酸が用いられるが、アスパラギン酸は、通常、溶液
として製造されるため、予め溶液から酸体のアスパラギ
ン酸を分離する必要があり、コスト高の要因となってい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生分解性の
良好なスクシンイミド系重合体の効率的な製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】また、本発明はスクシンイミド系重合体を
利用するアスパラギン酸系重合体の効率的な製造方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、アスパ
ラギン酸を必須とするアミノ酸のアンモニウム塩溶液を
重合処理してスクシンイミド系重合体を得る際に、遊離
するアンモニアをフマル酸懸濁液、酸性フマル酸溶液、
マレイン酸溶液および酸性マレイン酸溶液よりなる群か
ら選ばれる少なくとも一つの液で捕集して、L-アスパ
ラギン酸の原料液として再使用するスクシンイミド系重
合体の製造方法によって達成される。
【0009】また、本発明の別の目的は、得られたスク
シンイミド系重合体を塩基性物質と接触させて加水分解
することによりアスパラギン酸系重合体を製造する方法
によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では、原料としてアスパラ
ギン酸を必須とするアミノ酸を用いることができる。ア
スパラギン酸としては、L−体、D−体またはこれらの
混合物を用いることができる。また、アスパラギン酸に
加えて、アスパラギン酸の重量に対し、100重量%ま
での1種またはそれ以上のその他のアミノ酸を混合して
用いることができる。アスパラギン酸と共に用いること
ができるアミノ酸としては、グリシン、アラニン、アス
パラギン、グルタミン酸、リジン、バリン、ロイシン、
イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、ヒスチ
ジン、プロリン、セリン、トレオニン、システインなど
が挙げられる。
【0011】本発明で使用するアスパラギン酸アンモニ
ウム塩の溶液は、特に限定されないが、通常、5〜50
%の濃度で用いることが好ましい。特に、フマル酸とア
ンモニアからアスパルターゼの作用によって得られるL
−アスパラギン酸アンモニウム塩溶液を、そのまま使用
することが好ましい。また、この溶液を予め減圧濃縮す
ることによって、濃度を50〜90%に高めて使用して
もよい。
【0012】本発明においては、酸触媒として、反応温
度においてアンモニウムイオンの存在下、遊離の酸ある
いは酸としての効果を有する形態のものを使用すること
ができる。
【0013】通常、強酸をL−アスパラギン酸アンモニ
ウム塩溶液に添加すると、L−アスパラギン酸からアン
モニウムイオンをうばって、添加した酸のアンモニウム
塩が生成する。例えば硫酸を添加した場合、硫酸は硫酸
アンモニウムとなる。このようなアンモニウム塩の形態
となった硫酸には重合速度を増大させる酸触媒としての
効果がない。硫酸アンモニウムは重合温度である220
℃付近でも分解せず、安定に存在する。化学便覧によれ
ば硫酸アンモニウムの分解温度は280℃以上である。
【0014】ところが、リン酸やホウ酸などの比較的弱
い酸を用いると、明らかに重合温度の低下と重合速度の
増大によるポリスクシンイミド収率の向上が認められ
る。また、得られたポリスクシンイミドから誘導される
ポリアスパラギン酸の生分解性が向上することが明らか
となった。このような比較的弱い酸では、そのアンモニ
ウム塩が重合温度付近で分解し、遊離の酸を生成するこ
とが推定される。化学大辞典9(共立出版)には、リン
酸アンモニウム溶液を加熱すると2分子のアンモニアを
失ってリン酸二水素アンモニウムが生成すること、化学
便覧基礎編I(丸善)には、リン酸水素二アンモニウム
の分解温度が155℃、リン酸二水素アンモニウムの分
解温度が190.5℃と記載されている。このように、
比較的弱い酸では重合温度である150〜220℃に加
熱すると、アンモニアを失って触媒作用のある形態に変
化し、それによって重合温度が低下し、重合速度が増大
すると考えられる。ホウ酸アンモニウムの分解温度につ
いての知見はないが、ホウ酸の解離定数はpKa=9.
24であり、酵素反応で得られるL−アスパラギン酸ア
ンモニウム塩溶液のpHが8〜9の範囲であることから
すると、このpH範囲においてもホウ酸はかなりの部分
が酸の形態をとっていると考えられる。重合温度におい
てアンモニウム塩が分解するか、あるいはアンモニウム
イオン存在下でも酸の形態を取るような酸を触媒として
使用すると、重合温度を低く、重合速度を大きくするこ
とができる。
【0015】このように、触媒として機能できる酸は、
どのような酸でも良いのではなく、例えば重合温度付近
でそのアンモニウム塩が分解するか、もともとアンモニ
ウムイオン存在下でも酸の形態をとるような特性を持っ
た酸が好ましい。特に、酸触媒として、少なくとも1個
のP−OH結合を有するリン酸誘導体、または少なくと
も1個のB−OH結合を有するホウ酸誘導体を用いるこ
とができる。具体的には、リン酸誘導体としては、オル
トリン酸、メタリン酸、ポリリン酸などのリン酸類、メ
チルリン酸、エチルリン酸、フェニルリン酸などの酸性
リン酸エステル、及びこれらのアンモニウム塩を使用す
ることができる。また、ホウ酸誘導体としては、オルト
ホウ酸、メタホウ酸、四ホウ酸などのホウ酸類、これら
のアンモニウム塩、またはエチルアルコール、メチルア
ルコールなどのアルキルアルコール類とのホウ酸エステ
ル類、及び多価アルコールとのホウ酸錯体などを挙げる
ことができる。重合して得られたポリマーは生分解性の
材料として使用されるため、環境負荷の小さいホウ酸
や、肥料成分としても用いられるリン酸を触媒とするこ
とが好ましい。
【0016】本発明で使用される酸触媒の使用量は、原
料のアスパラギン酸を必須とするアミノ酸に対し、通
常、0.5〜40重量%、好ましくは1〜30重量%、
さらに好ましくは2〜15重量%の範囲がよい。酸触媒
の量が40重量%よりも多いと、得られる重合物中に大
量の酸触媒が残存するため、製品の品質の低下、コスト
アップの原因となるので好ましくない。
【0017】本発明で使用される酸触媒は、最初のアス
パラギン酸を必須とするアミノ酸アンモニウム溶液に直
接添加してもよいし、あるいはある程度減圧してから添
加してもよい。溶液に添加することによって、酸触媒を
均一に分散、溶解させることができるため、少ない酸触
媒量で高分子量のポリスクシンイミドを効率よく製造で
きる。
【0018】この方法は、酸触媒を用いるため、重合温
度を低くすることができ、かつ、重合時間を短縮するこ
とができる。そのため、得られたスクシンイミド系重合
体から誘導されるアスパラギン酸系重合体は、生分解性
が高いという利点を有している。
【0019】加熱減圧などによる重合温度は、通常、1
00〜250℃、好ましくは100〜215℃、さらに
好ましくは130〜210℃の範囲がよい。重合温度が
100℃未満であると重合が進行せず、他方、重合温度
が250℃を越えると重合物中に生分解性に対して悪影
響を及ぼす複雑な構造物ができたりするために好ましく
ない。重合時間は、重合温度210℃で、通常、0.5
〜8時間である。
【0020】重合の際には、減圧や不活性ガスの送気に
よって、アスパラギン酸を必須とするアミノ酸アンモニ
ウム溶液中に含まれる水と過剰のアンモニア、重合にと
もなって放出されるアンモニアと水を除去し易くするこ
とが好ましい。特に、減圧するとその効果が大きいので
好ましい。重合の際の減圧度は、通常、1〜500mm
Hg、好ましくは10〜400mmHg、さらに好まし
くは50〜300mmHgの範囲である。減圧度はでき
るだけ高い方が好ましい、というのは、水、アンモニア
の除去効率がよくなり、重合時間を短縮できるからであ
る。しかしながら、あまりに減圧度を高くすると、装置
が複雑になるなどの問題が生じる。また、減圧度が低い
と、水、アンモニアの除去効率が悪く、重合時間が長く
なる。
【0021】重合の際の原料アミノ酸アンモニウム塩溶
液の状態は、最初、溶液から粘質なシロップ状である
が、重合が進むにつれて、次第に粘度が上昇してアメ状
となり、スクシンイミド構造が形成されていくととも
に、固体状態へと変化する。
【0022】加熱減圧に使用する装置としては、棚型減
圧乾燥機、ベルトコンベア型乾燥機、ドラムドライヤー
およびベントタイプスクリュー押出機など各種の装置が
使用できるが、重合の際にこのような状態の変化がある
ため、特に高粘性の物質を混練することができるニーダ
ーおよびベントタイプスクリュー押出機が好ましい。ま
た、減圧しない場合に、ベルトコンベアー型やドラムド
ライヤーを用いると表面積を大きくすることができ、
水、アンモニアの除去を行い易いので好ましい。
【0023】アスパラギン酸を必須とするアミノ酸アン
モニウム溶液を加熱減圧して重合する際にアンモニアが
遊離してくるが、このアンモニアを捕集して再使用す
る。アンモニアは、通常、揮発しやすいため、捕集する
のに冷却などの操作が必要であるが、フマル酸懸濁液、
酸性フマル酸溶液、マレイン酸溶液または酸性マレイン
酸溶液に反応系から遊離したアンモニアを導入すると、
かかるアンモニアのほとんど全てを冷却することなく捕
集できる。特に、L−アスパラギン酸の原料の一つであ
るフマル酸懸濁液で捕集すると、捕集されたアンモニア
はフマル酸によって中和されてフマル酸アンモニウム塩
となり、水に溶解し確実に捕集されることから好まし
い。また、フマル酸の原料であるマレイン酸を用いた場
合には、マレイン酸は溶解度が高いため、溶液として使
用することができる。マレイン酸の場合にも捕集された
アンモニアはマレイン酸によって中和され、マレイン酸
アンモニウム塩となり確実に捕集することができる。
【0024】ここで、発生するアンモニアを捕集するフ
マル酸懸濁液、酸性フマル酸溶液、マレイン酸溶液また
は酸性マレイン酸溶液の濃度は、通常、5〜80%、好
ましくは10〜60%である。
【0025】使用するフマル酸またはマレイン酸の量
は、L-アスパラギン酸アンモニウム溶液中に含まれて
いるアンモニアに対し0.4〜2倍モル、好ましくは
0.45〜0.6倍モルの範囲である。0.4倍モルよ
り少ないとアンモニアを捕集しきれないおそれがあり、
また2倍モルより多いと、アンモニアに対して、フマル
酸またはマレイン酸の量が多くなりすぎて、原料の有効
利用の面から好ましくない。また、フマル酸の場合には
0.45〜0.6倍モルの範囲にすると、アンモニアを
捕集することによって、懸濁したフマル酸を全て溶解し
た状態とすることもできる。
【0026】アンモニアを捕集する際のフマル酸懸濁
液、酸性フマル酸溶液、マレイン酸溶液または酸性マレ
イン酸溶液の温度は、通常、5〜90℃が好ましい。
【0027】L−アスパラギン酸の原料の一つであるフ
マル酸懸濁液、酸性フマル酸溶液、さらにフマル酸の原
料であるマレイン酸溶液、酸性マレイン酸溶液で捕集
し、適宜アンモニア、フマル酸またはマレイン酸を追加
することによって、アスパルターゼ、またはアスパルタ
ーゼとマレイン酸異性化酵素を用いてフマル酸とアンモ
ニア、またはマレイン酸とアンモニアからL−アスパラ
ギン酸合成の原料として再使用することができる。具体
的には、得られたフマル酸アンモニウムを含むフマル酸
懸濁液は、フマル酸、アンモニアを追加することによっ
て濃度、pHを調節し、さらに酵素活性化剤である硫酸
マグネシウムなどの2価金属を含む塩を添加するなど適
宜調整することによって、酵素によるL-アスパラギン
酸生産のための原料として好適である。また、得られた
マレイン酸アンモニウムを含むマレイン酸溶液は、マレ
イン酸、アンモニアを追加することによって濃度、pH
を調節し、さらに酵素活性剤である硫酸マグネシウムな
どの2価金属を含む塩、メルカプトエタノール、脱酸素
剤などを適宜添加することによって、マレイン酸異性化
酵素とアスパルターゼを用いた酵素反応によるL−アス
パラギン酸の生産用原料として好適である。
【0028】前記アンモニアを含むフマル酸懸濁液、酸
性フマル酸溶液、マレイン酸溶液、酸性マレイン酸溶液
を原料として、アスパルターゼ、アスパルターゼとマレ
イン酸異性化酵素などの酵素を固定化したものを用い、
バッチ式または流通式で反応させるには、フマル酸ある
いはマレイン酸の濃度、フマル酸あるいはマレイン酸と
アンモニアの比率を調整する必要がある。濃度はフマル
酸あるいはマレイン酸換算で、通常、5〜40重量%、
好ましくは10〜30重量%の範囲になるように適宜調
節する。具体的には、懸濁液あるいは溶液を濃縮した
り、フマル酸あるいはマレイン酸を追加することによっ
て濃度を調節することができる。濃度が5%未満である
と、生成したL-アスパラギン酸アンモニウム溶液を用
いて重合する際に除去する水の量が多くなるため好まし
くない。一方、濃度が40%を越えると、フマル酸およ
びフマル酸アンモニウムの結晶が析出する恐れがあるた
め好ましくない。
【0029】また、フマル酸あるいはマレイン酸に対す
るアンモニアの割合をアンモニアを追加することによっ
て、フマル酸あるいはマレイン酸に対し1.5〜3倍モ
ル、好ましくは2〜2.5倍モルになるように調節す
る。また、3倍モルを越えると、重合の際に回収するア
ンモニア量が多くなるため好ましくない。このようにし
て調整したフマル酸アンモニウム溶液あるいはマレイン
酸アンモニウム溶液のpHは、通常、8〜10の範囲で
ある。
【0030】また、酵素反応の基質とするためには、ア
スパルターゼの活性化の効果がある、塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウムなどのマグネシウム塩、塩化マン
ガンなどのマンガン塩、コバルト塩などの2価金属塩を
添加することが好ましい。添加する2価金属塩の濃度
は、通常、1〜100mM、好ましくは5〜50mMの
範囲が望ましい。
【0031】さらに、メルカプトエタノールなどのSH
試薬を添加すると酵素活性が安定になるので好ましい。
【0032】このようにして調整したフマル酸アンモニ
ウムあるいはマレイン酸アンモニウムは、アスパルター
ゼ活性あるいはアスパルターゼ活性とマレイン酸異性化
酵素活性を有する微生物または、その破砕物もしくは、
酵素の存在下で、反応させてL−アスパラギン酸アンモ
ニウムとする。アスパルターゼ活性あるいはアスパルタ
ーゼ活性とマレイン酸異性化酵素活性を有する微生物ま
たは酵素は、セルロース、アルギン酸、κ−カラギーナ
ンなどの適当な高分子、またはイオン交換樹脂やポリア
クリルアミドなどの適当な合成高分子を担体として常法
により固定化して用いることも可能である。固定化する
ことにより、微生物、酵素と生成物との分離が容易とな
り、生産性が向上することから好ましい。
【0033】アスパルターゼ活性を有する微生物として
は、アスパルターゼ活性を有すれば特に限定はされない
が、例えばエッシェリシア(Escherichia)属に属する
微生物(エッシェリシア・コリ(Escherichia coli)AT
CC11303、ATCC9633、ATCC27325))、ブレビバクテリウ
ム(Brevibacterium)属に属する微生物を挙げることが
できる。
【0034】マレイン酸異性化酵素活性を有する微生物
としては、アルカリゲネス(Alcaligenes)属に属する
微生物(アルカリゲネス・フェーカリス(Alcaligenes
faecalis)ATCC8750)、エンテロバクター(Enterobact
or)属に属する微生物(エンテロバクター・アグロメラ
ンス NSM-1 FERM P-14447)、シトロバクター(Citrob
acter)属に属する微生物(シトロバクター・フロイン
ディ− NSM-2 FERM P-14448、シトロバクター・アマロ
ナティカスNSM-10 FERM P-16142)、クレブジェラ(Kle
bsiella)属に属する微生物(クレブジェラ・プランテ
ィコラ NSM-3 FERM P-15144)、シュードモナス(Pseu
domonas)属に属する微生物(シュードモナス・フルオ
レッシェンス NSM-4 FERM P-15560)など、マレイン酸
よりL―アスパラギン酸を収率よく生成する微生物が好
適に用いられる。
【0035】また、上記のアスパルターゼ、マレイン酸
異性化酵素の遺伝子を遺伝子組換によって導入した微生
物を用いるとさらに効果的である。
【0036】上記微生物菌体の調製に使用する培地は、
特に限定されるものではなく、一般の微生物に使用され
る培地でよい。培地の炭素源としては、例えば、グルコ
ース、フラクトース、しょ糖などの糖類、マレイン酸、
フマル酸、リンゴ酸、酢酸などの有機酸、及びグリセリ
ン、エタノールなどのアルコールが使用できる。
【0037】培地の窒素源としては、アンモニア、硫酸
アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、
尿素などの無機酸類が使用できる。さらに、ペプトン、
酵母エキス、コーンスティープリカー、カサミノ酸など
の有機窒素源も使用できる。無機塩としては,リン酸一
水素カリウム、リン酸二水素カリウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸第一鉄などが用いられる。また、必要に応じて
ビタミン類も適宜添加してよい。
【0038】培養は、通気撹拌、振とうなどの好気的条
件下で行い、培養温度は、通常、20〜40℃、好まし
くは28〜37℃である。培養液のpHは、通常、5〜
10、好ましくは7〜8であり、pHの調整は酸又はア
ルカリの添加によって行う。培養開始時の培地中の炭素
源の濃度は、通常、0.05〜10重量%、好ましくは
0.5〜2重量%である。培養期間は、通常、10時間
から4日間、好ましくは15時間から3日間で行う。
【0039】例えば、アスパルターゼやマレイン酸異性
化酵素とアスパルターゼによる酵素反応はバッチ、また
は流通式で行うことができるが、特にアスパルターゼや
マレイン酸異性化酵素とアスパルターゼを含んだ菌体を
固定化し、カラムに充填して使用するのが好ましい。こ
の方法であれば、アスパルターゼやマレイン酸異性化酵
素とアスパルターゼを長期間にわたって反応に使用でき
るので、同じ量の酵素からより多くのL−アスパラギン
酸アンモニウムを得ることができる。
【0040】酵素を利用する反応温度は、通常、5〜5
0℃、好ましくは10〜40℃の範囲である。5℃未満
であると反応速度が小さくなったり、フマル酸アンモニ
ウムが析出するおそれがあるため好ましくない。一方、
50℃を越えるとアスパルターゼやマレイン酸異性化酵
素とアスパルターゼの活性が失われる恐れがあるため好
ましくない。反応温度の調節は、多重管やジャケットで
の冷却、外部循環熱交による冷却、またあらかじめフマ
ル酸アンモニウム溶液、あるいは、マレイン酸アンモニ
ウム溶液の温度を、40℃から、その反応熱で上昇する
温度幅以上低くすることによって行うことができる。
【0041】つぎに、得られたポリスクシンイミドを原
料とするポリアスパラギン酸(塩)の製造方法について
説明する。
【0042】本発明で重合したポリスクシンイミドを、
例えば、20〜95℃、好ましくは40〜70℃で、ア
ルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物などの
塩基性物質の水溶液に溶解させることにより、イミド環
が加水分解開環し、ポリアスパラギン酸塩が得られる。
用いられる塩基性物質の水溶液濃度は、5〜50重量%
が好ましい。ここで、アルカリ金属水酸化物としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられ、ア
ルカリ土類金属水酸化物としては水酸化カルシウム、水
酸化マグネシウム、水酸化ストロンチウムなどが挙げら
れる。中でも、水酸化ナトリウムは安価であり洗剤添加
剤、分散安定剤、スケール防止剤などの用途に用いる場
合に好ましい。また、肥料や植物成長促進剤などの用途
には、肥料成分となる水酸化カリウムが特に好ましい。
【0043】このようにして加水分解開環したポリアス
パラギン酸塩溶液中には、重合の際に除去できなかった
アンモニアが存在しているが、液のpHを9〜10に調
節して加熱することによって、遊離のアンモニアとして
溶液から追い出し、回収することができる。この場合も
先と同様に、フマル酸縣濁液で捕集してL−アスパラギ
ン酸の原料として再使用することが好ましい。
【0044】図1にはL−アスパラギン酸アンモニウム
を原料とするポリスクシンイミド及びポリアスパラギン
酸ナトリウムの概略製造法を示す。
【0045】ポリアスパラギン酸塩の分子量は、例えば
シグマ社製の分子量既知のポリアスパラギン酸標本を標
準として、昭和電工社製、Shodex OHパックカ
ラムを使用して、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)分析によって測定することができる。本
発明の方法によれば、重量平均分子量2000以上、好
ましくは3000〜10000のポリアスパラギン酸を
製造することができる。
【0046】ポリアスパラギン酸の生分解性は、例えば
OECDテストガイドラインの修正MITI試験によっ
て測定することができる。本願発明方法に従えば、下水
処理場の活性汚泥を用いた28日間の試験において、生
物化学的酸素要求量(BOD)から求めた生分解率で6
0%以上の分解性を示すポリアスパラギン酸が製造でき
る。
【0047】本願発明により製造したスクシンイミド系
重合体は加水分解により対応するアミノ酸系重合体を得
ることができ、生分解性に優れた洗剤添加剤、分散安定
剤、スケール防止剤、保湿剤、肥料などとして使用する
ことができる。
【0048】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はない。
【0049】実施例1 大腸菌 Escherichia coli ATCC11303株を表1に示す培
地3mlを入れた試験管10本に接種して37℃で8時
間培養後、同じ組成の培地100mlを入れた坂口フラ
スコ10本にそれぞれ接種し、30℃で一夜振盪した。
この培養液から菌体を遠心分離によって回収した。この
菌体のアスパルターゼ活性を測定したところ、0.05
molesL−アスパラギン酸生成/hr/g菌体であ
った。
【0050】表1 培地組成
【0051】
【表1】
【0052】121℃、15分オートクレーブで殺菌 PAS−880(日東紡績製)をアルカリでpH7.0
付近にしたもの70g及び脱イオン水230gをよく混
合し、先に回収した菌体を均一に分散させた。6L容の
ナス型フラスコにイオン交換樹脂(アンバーライト IRA
-96SB C1型オルガノ社製、平均粒径0.5mm)300
mlと0.5インチのテフロン球200個を入れ、ここ
に先に得た菌体分散液1/6を入れ、30℃で回転させ
ながらエバポレータで1時間乾燥し、菌体をイオン交換
樹脂に被覆させた。この操作を6回行った後、テフロン
球を除去してビーズ状の固定化アスパルターゼを得た。
この固定化アスパルターゼの活性は210U/mlであ
った。
【0053】このように調製した固定化アスパルターゼ
を20%フマル酸アンモニウム溶液(pH8.3)に4
℃で一晩浸漬した後、その10mlをカラムに充填し、
カラムの外部を発砲ポリスチレンの保湿材で保温するこ
とによって反応器を断熱した。このカラムに、20℃の
恒温水槽で保温した20℃の基質液(1L中に200g
のフマル酸、200gの25%アンモニア水、0.25
gのMgSO4 ・7H2 O及びアンモニアでpH3に調
節)を、断熱材を巻いたテフロンチューブを通して、毎
時5mlの速度(SV=0.5)で流通させて連続反応
を行った。反応開始後3時間目に反応液の分析を行った
ところ、反応生成物として、消費されたフマル酸とほぼ
等モルのL−アスパラギン酸が生成し、その反応変換率
は99.77%であった。
【0054】カラムに流通させて生成したL−アスパラ
ギン酸アンモニウム溶液500ml(L−アスパラギン
酸アンモニウム、水、L−アスパラギン酸114.3g
含有)をステンレス製のバットに入れ、オルトリン酸1
1gを混合後、真空乾燥機中で210℃、8時間の間、
加熱減圧を行った。減圧はダイアフラム式真空ポンプで
排気することによって行い、減圧度を150mmHgに
調節し、排気をフマル酸60gと水60mlを入れた縣
濁液に流通させてアンモニアを捕集した。4時間後、重
合にともなって放出されたアンモニアによってフマル酸
は全て溶解していた。液量は約500mlとなってい
た。重合して得られたポリスクシンイミドは97gであ
った。
【0055】このポリスクシンイミド10gを水70m
lに縣濁させ,10N水酸化ナトリウム水溶液を添加し
てポリスクシンイミドを溶解させてpH10とした。こ
の溶液を90℃に加熱し、残存するアンモニアを追い出
すために、窒素で気相部をブローして先の縣濁液に流通
させた。このようにして、ポリアスパラギン酸ナトリウ
ムの水溶液を得た。この溶液をHPLCで分析したとこ
ろ、アスパラギン酸のピークは検出されず、重合体収率
はほぼ100%であった。
【0056】このポリアスパラギン酸ナトリウムの重量
平均分子量を、昭和電工社製Shodex OHパック
カラムを用い、シグマ社製のポリアスパラギン酸(Shig
ma P3418,Shigma P5387,Shigma P3056,Shigma P6762)
を標準物質として、GPC分析によって測定したところ
約7000であった。このポリアスパラギン酸ナトリウ
ム溶液をセロハンチューブで流水透析を16時間行って
低分子量画分を除去した後、凍結乾燥によってポリアス
パラギン酸ナトリウムを回収した。この透析処理したポ
リアスパラギン酸の生分解性を都市下水処理場の返送汚
泥を用いた以外は、修正MITI試験に準じて測定し
た。すなわち、JIS K−0102における生物化学
酸素要求量の項に規定されている組成液としての基礎培
養液200mlに、試験物質としてのポリアスパアラギ
ン酸を100ppmになるように添加するとともに、活
性汚泥を30ppmになるように添加した。その後、こ
の基礎培養液を暗所下で25℃に保ち、撹拌しながら2
8日にわたって培養した。そして、上記培養期間中、活
性汚泥により消費された酸素量を定期的に測定し、生物
化学的酸素要求量(BOD:Biochemical Oxygen Deman
d)曲線を求めた。
【0057】生分解率(%)は、上記BOD曲線から得
られる試験物質の生物化学的酸素要求量A(mg)と、
BOD曲線から得られるブランク、つまり基礎培養液の
酸素消費量B(mg)と、試験物質を完全酸化させる場
合に必要な全酸素要求量(TOD:Theoretical Oxygen
Demand)C(mg)とから、次式と供試物質の理論的
酸素要求量(TOD)の比により次式に従い算出した。
【0058】
【数1】生分解率(%)={(A−B)/C}×100 また、試験溶液中の全有機炭素量(TOC)の減少をT
OC測定器(島津製、TOC−500)を用いて測定し
た。TOC除去率は次式に従って算出した。
【0059】
【数2】TOC除去率(%)={(Co −CBO)−(C
28−CB28 )/(Co −CBO)}×100 ここで、 Co :試験開始時の試験溶液中のTOC(mg/l) C28:28日後の試験溶液中のTOC(mg/l) CBO:供試物質を含まない系(空試験溶液)の試験開始
時のTOC(mg/l) CB28 :供試物質を含まない系(空試験溶液)の28日
後のTOC(mg/l)である。
【0060】28日間での生分解率は60.3%であっ
た。
【0061】重合の際に発生するアンモニアを捕集した
フマル酸溶液を減圧濃縮して300mlとし、フマル酸
40gと25%アンモニア77.5g、0.13gのM
gSO4 ・7H2 Oを追加して,pH8.3、500m
lとした。この液を、先と同様に固定化アスパルターゼ
を充填したカラムに毎時5mlの速度(SV=0.5)
で流通させて連続反応を行った。反応開始3時間目に反
応液の分析を行ったところ、反応生成物として消費され
たフマル酸とほぼ等モルのL−アスパラギン酸が生成
し、その反応変換率は99.7%であった。このよう
に、捕集したアンモニアを次のアスパルターゼでの酵素
反応に再使用することができた。
【0062】実施例2 カラムでの酵素反応を行った液の代わりにD.L−アス
パラギン酸のアンモニウム塩溶液(アスパラギン酸とし
て23%、pH8.3、アンモニア中和)500mlを
用いた以外は、実施例1と同様に重合を行った。
【0063】得られたポリスクシンイミドを、実施例1
と同様にポリアスパラギン酸ナトリウムとし、GPCに
より重量平均分子量を測定したところ約7000であっ
た。この溶液をHPLCで分析したところ、アスパラギ
ン酸のピークは検出されず、重合体収率はほぼ100%
であった。
【0064】このポリアスパラギン酸ナトリウムを実施
例1と同様に透析処理した後、生分解性試験を行った。
28日間での生分解率は60.3%であった。
【0065】実施例1と同様にアンモニアを捕集したフ
マル酸溶液を再調整し、固定化アスパルターゼでの連続
反応を行った。反応開始後3時間目に反応液の分析を行
ったところ、反応生成物として消費されたフマル酸とほ
ぼ等モルのL−アスパラギン酸が生成し、その変換率は
99.6%であった。このように、捕集したアンモニア
は次のアスパルターゼでの酵素反応に再使用することが
できた。
【0066】実施例3 酸触媒としてホウ酸11gを使用した以外は、実施例1
と同様に重合を行った。得られたポリスクシンイミドを
実施例1と同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、
GPCによって重量平均分子量を測定したところ約70
00であった。この溶液をHPLCで分析したところ、
アスパラギン酸のピークは検出されず、重合体の収率は
ほぼ100%であった。
【0067】このポリアスパラギン酸ナトリウムを実施
例1と同様に透析処理した後、生分解性試験を行った。
28日間での生分解率は61.7%であった。
【0068】実施例1と同様にアンモニアを捕集したフ
マル酸溶液を再調整し、固定化アスパルターゼでの連続
反応を行った。反応開始後3時間目に反応液の分析を行
ったところ、反応生成物として消費されたフマル酸とほ
ぼ等モルのL−アスパラギン酸が生成し、その変換率は
99.7%であった。このように、捕集したアンモニア
は次のアスパルターゼでの酵素反応に再使用することが
できた。
【0069】比較例1 触媒を使用せずに重合時間を18時間にした以外は、実
施例1と同様に重合を行った。得られたポリスクシンイ
ミドを実施例1と同様にポリアスパラギン酸ナトリウム
とし、GPCにより重量平均分子量を測定したところ約
7000であった。この溶液をHPLCで分析したとこ
ろ、アスパラギン酸が残存しており、重合体収率は82
%であった。このポリアスパラギン酸ナトリウムを実施
例1と同様に透析処理した後、生分解性試験を行った。
28日間での生分解率は45.5%であった。
【0070】比較例2 酸触媒として硫酸を使用した以外は、実施例1と同様に
重合を行った。得られたポリスクシンイミドを実施例1
と同様にポリアスパラギン酸ナトリウムとし、GPCに
より重量平均分子量を測定したところ約7000であっ
た。この溶液をHPLCで分析したところ、アスパラギ
ン酸が残存しており、重合体収率は68%であった。こ
のポリアスパラギン酸ナトリウムを実施例1と同様に透
析処理した後、生分解性試験を行った。28日間での生
分解率は41.8%であった。
【0071】実施例4 重合温度を190℃にした以外は、実施例1と同様に重
合を行った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と
同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、GPCによ
って重量平均分子量を測定したところ約7000であっ
た。この溶液をHPLCで分析したところ、アスパラギ
ン酸のピークは検出されず、重合体の収率はほぼ100
%であった。
【0072】このポリアスパラギン酸ナトリウムを実施
例1と同様に透析処理した後、生分解試験を行った。2
8日間での生分解率は62.3%であった。
【0073】実施例1と同様にアンモニアを捕集したフ
マル酸溶液を再調整し、固定化アスパルターゼによる連
続反応を行った。反応開始後3時間目に反応液の分析を
行ったところ、反応生成物として消費されたフマル酸と
ほぼ等モルのL−アスパラギン酸が生成し、その変換率
は99.5%であった。このように、捕集したアンモニ
アは次のアスパルターゼを用いる酵素反応に再使用する
ことができた。
【0074】実施例5 酸触媒としてホウ酸11gを使用した以外は、実施例4
と同様に重合を行った。得られたポリスクシンイミドを
実施例1と同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、
GPCによって重量平均分子量を測定したところ約70
00であった。この溶液をHPLCで分析したところ、
アスパラギン酸のピークは検出されず、重合体の収率は
ほぼ100%であった。
【0075】このポリアスパラギン酸ナトリウムを実施
例1と同様に透析処理した後、生分解試験を行った。2
8日間での生分解率は62.8%であった。
【0076】実施例1と同様にアンモニアを捕集したフ
マル酸溶液を再調整し、固定化アスパルターゼでの連続
反応を行った。反応開始後3時間目に反応液の分析を行
ったところ、反応生成物として消費されたフマル酸とほ
ぼ等モルのL−アスパラギン酸が生成し、その変換率は
99.5%であった。このように、捕集したアンモニア
は次のアスパルターゼでの酵素反応に再使用することが
できた。
【0077】実施例6 重合温度を180℃にした以外は、実施例4と同様に重
合を行った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と
同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、GPCによ
って重量平均分子量を測定したところ約7000であっ
た。この溶液をHPLCで分析したところ、アスパラギ
ン酸のピークは検出されず、重合体の収率はほぼ100
%であった。
【0078】このポリアスパラギン酸ナトリウムを実施
例1と同様に透析処理した後、生分解試験を行った。2
8日間での生分解率は63.5%であった。
【0079】実施例1と同様にアンモニアを捕集したフ
マル酸溶液を再調整し、固定化アスパルターゼでの連続
反応を行った。反応開始後3時間目に反応液の分析を行
ったところ、反応生成物として消費されたフマル酸とほ
ぼ等モルのL−アスパラギン酸が生成し、その変換率は
99.7%であった。このように、捕集したアンモニア
は次のアスパルターゼでの酵素反応に再使用することが
できた。
【0080】実施例7 酸触媒としてホウ酸11gを使用した以外は、実施例6
と同様に重合を行った。得られたポリスクシンイミドを
実施例1と同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、
GPCによって重量平均分子量を測定したところ約70
00であった。この溶液をHPLCで分析したところ、
アスパラギン酸のピークは検出されず、重合体の収率は
ほぼ100%であった。
【0081】このポリアスパラギン酸ナトリウムを実施
例1と同様に透析処理した後、生分解試験を行った。2
8日間での生分解率は62.8%であった。
【0082】実施例1と同様にアンモニアを捕集したフ
マル酸溶液を再調整し、固定化アスパルターゼによる連
続反応を行った。反応開始後3時間目に反応液の分析を
行ったところ、反応生成物として消費されたフマル酸と
ほぼ等モルのL−アスパラギン酸が生成し、その変換率
は99.7%であった。このように、捕集したアンモニ
アは次のアスパルターゼを用いる酵素反応に再使用する
ことができた。
【0083】実施例8 重合温度を170℃にした以外は、実施例4と同様に重
合を行った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と
同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、GPCによ
って重量平均分子量を測定したところ約7000であっ
た。この溶液をHPLCで分析したところ、アスパラギ
ン酸が残存しており、重合体の収率は53%であった。
【0084】このポリアスパラギン酸ナトリウムを実施
例1と同様に透析処理した後、生分解試験を行った。2
8日間での生分解率は63.5%であった。
【0085】実施例9 酸触媒としてホウ酸11gを使用した以外は、実施例6
と同様に重合を行った。得られたポリスクシンイミドを
実施例1と同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、
GPCによって重量平均分子量を測定したところ約70
00であった。この溶液をHPLCで分析したところ、
アスパラギン酸が残存しており、重合体の収率は79%
であった。
【0086】このポリアスパラギン酸ナトリウムを実施
例1と同様に透析処理した後、生分解試験を行った。2
8日間での生分解率は63.5%であった。
【0087】比較例3 酸触媒を使用しない以外は、実施例4と同様に重合を行
った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と同様に
ポリアスパラギン酸ナトリウムにし、GPCによって重
量平均分子量を測定したところ約7000であった。こ
の溶液をHPLCで分析したところ、アスパラギン酸が
残存しており、重合体の収率は60%であった。
【0088】比較例4 酸触媒として硫酸を11g使用した以外は、実施例4と
同様に重合を行った。得られたポリスクシンイミドを実
施例1と同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、G
PCによって重量平均分子量を測定したところ約700
0であった。この溶液をHPLCで分析したところ、ア
スパラギン酸が残存しており、重合体の収率は60%で
あった。
【0089】比較例5 酸触媒を使用しない以外は、実施例6と同様に重合を行
った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と同様に
ポリアスパラギン酸ナトリウムにし、GPCによって重
量平均分子量を測定したところ約7000であった。こ
の溶液をHPLCで分析したところ、アスパラギン酸が
残存しており、重合体の収率は35%であった。
【0090】比較例6 酸触媒として硫酸を11g使用した以外は、比較例5と
同様に重合を行った。得られたポリスクシンイミドを実
施例1と同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、G
PCによって重量平均分子量を測定したところ約700
0であった。この溶液をHPLCで分析したところ、ア
スパラギン酸が残存しており、重合体の収率は48%で
あった。
【0091】比較例7 酸触媒を使用しない以外は、実施例8と同様に重合を行
った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と同様に
ポリアスパラギン酸ナトリウムにし、GPCによって重
量平均分子量を測定したところ約7000であった。こ
の溶液をHPLCで分析したところ、アスパラギン酸が
残存しており、重合体の収率は25%であった。
【0092】比較例8 酸触媒として硫酸を11g使用した以外は、比較例7と
同様に重合を行った。得られたポリスクシンイミドを実
施例1と同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、G
PCによって重量平均分子量を測定したところ約700
0であった。この溶液をHPLCで分析したところ、ア
スパラギン酸が残存しており、重合体の収率は30%で
あった。
【0093】比較例9 重合温度を160℃にした以外は、実施例1と同様に重
合を行った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と
同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、HPLCで
分析したところ、アスパラギン酸が残存しており、重合
体の収率は22%であった。
【0094】比較例10 重合温度を160℃にした以外は、実施例3と同様に重
合を行った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と
同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、HPLCで
分析したところ、アスパラギン酸が残存しており、重合
体の収率は7.5%であった。
【0095】比較例11 重合温度を160℃にした以外は、比較例1と同様に重
合を行った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と
同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、HPLCで
分析したところ、アスパラギン酸が残存しており、重合
体の収率は41%であった。
【0096】比較例12 重合温度を160℃にした以外は、比較例2と同様に重
合を行った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と
同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、HPLCで
分析したところ、アスパラギン酸が残存しており、重合
体の収率は26%であった。
【0097】比較例13 重合温度を240℃にした以外は、比較例1と同様に重
合を行った。得られたポリスクシンイミドを実施例1と
同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、HPLCで
分析したところ、アスパラギン酸は消失しており、重合
体の収率はほぼ100%であった。
【0098】このポリアスパラギン酸を実施例1と同様
に透析処理した後、生分解性試験を行った。28日間で
の生分解率は38.6%であった。
【0099】実施例10 シュードモナス・フルオレッシェンスNSM−4株(FE
RM P-15560)を下記表2に示す培地3mlを入れた試
験管10本に接種して37℃で8時間培養後、表2の培
地100mlを入れた坂口フラスコ10本にそれぞれ1
本ずつ接種し、30℃で一夜振盪培養した。この培養液
から、菌体を遠心分離によって回収した。この菌体のマ
レイン酸からアスパルターゼを生成する活性を測定した
ところ0.03molesL-アスパラギン酸生成/h
r/g菌体であった。 表2 培地組成
【0100】
【表2】
【0101】121℃、15分オートクレーブで殺菌 実施例1と同様に、PAS−880(日東紡績製)とイオ
ン交換樹脂(アンバーライトIRA-96SBCl型オルガノ社
製、平均粒径0.5mm)で菌体を固定化し、マレイン酸異
性化酵素とアスパルターゼを含むビーズ状の固定化菌体
を得た。この固定化菌体のマレイン酸アンモニウムから
L-アスパラギン酸を生成する活性は120U/mlで
あった。 前記調製した固定化アスパルターゼを、20%マレイン
酸アンモニウム溶液に4℃で一晩浸漬したのち、その1
00mlをカラムに充填し、カラムの外部を発泡ポリス
チレンの保温材で保温することによって反応器を断熱し
た。 このカラムに、20℃の恒温水槽で保温した20℃
の基質液(1L中に200gのマレイン酸、170gの2
5%アンモニア水、0.25gのMgSO4 ・7H2 O、
メルカプトエタノール1ml及びアンモニアでpH8.
3に調製)を断熱材を巻いたテフロンチューブを通して、
毎時2mlの速度(SV=0.2)で流通させて連続反応
を行った。反応開始後3時間目に反応液の分析を行った
ところ、反応生成物として、消費されたマレイン酸とほぼ
等モルのL−アスパラギン酸が生成し、その反応変換率
は99.6%であった。 カラムに流通させて生成したL−アスパラギン酸アンモ
ニウム溶液200mlをステンレス製のバットに入れ、
オルトリン酸11gを混合後、真空乾燥機中で210
℃、8時間、加熱減圧を行った。減圧はダイヤフラム式
真空ポンプで排気することによって行い、減圧度を15
0mmHgに調節し、排気をマレイン酸24gと水24
mlを入れたトラップに通してアンモニアを捕集した。
4時間後、重合に伴って放出されたアンモニアによっ
て、トラップ中の液量が約200mlとなっていた。
【0102】重合して得られたポリスクシンイミドは3
8.6gであった。得られたポリスクシンイミドを実施
例1と同様にポリアスパラギン酸ナトリウムにし、GP
Cによって重量平均分子量を測定したところ約7000
であった。この溶液をHPLCで分析したところ、アス
パラギン酸のピークは検出されず、ポリマー収率はほぼ
100%であった。
【0103】重合の際にアンモニアを捕集したマレイン
酸溶液を減圧濃縮して150mlとし、マレイン酸16
gと25%アンモニア水31g、MgSO4 ・7H2
0.05g、メルカプトエタノール0.15mlを追加
してアンモニアでpH8.3、200mlとした。この
液を先と同様に、新しい固定化菌体を充填したカラムに
毎時2mlの速度(SV=0.2)で流通させて連続反応
を行った。反応開始後3時間目に反応液の分析を行った
ところ、反応生成物として消費されたマレイン酸とほぼ
等モルのL−アスパラギン酸が生成し、その反応変換率
は99.7%であった。
【0104】このように、捕集したアンモニアを次のマ
レイン酸異性化酵素とアスパルターゼでの酵素反応に再
使用することができた。
【0105】実施例11 実施例1と同じカラムでの反応液500mlとホウ酸1
1.5gを1Lのニーダー(入江商会、BENCH KNEADER
PNV-1HS)に入れ、190℃で加熱減圧を行った。減
圧はダイヤフラム式真空ポンプで排気することによって
行い、排気をフマル酸60gと水60mlを入れた懸濁
液に流通させてアンモニアを捕集した。2時間後、重合
に伴って放出されたアンモニアによってフマル酸は完全
に溶解していた。また、液量は約500mlとなってい
た。重合して得られたポリスクシンイミドは107gで
あった。
【0106】このポリスクシンイミド10gを水70m
lに懸濁し、10N水酸化ナトリウム水溶液を添加して
ポリスクシンイミドを溶解させてpH10とした。この
溶液を90℃に加熱し、残存しているアンモニアを追い
出すため、窒素で気相部をブローして先のトラップに流
通させた。このようにして、ポリアスパラギン酸ナトリ
ウムの水溶液を得た。この溶液中のアスパラギン酸をH
PLCで分析したところ、アスパラギン酸のピークは検
出されず、ポリマー収率はほぼ100%であった。
【0107】重合の際にアンモニアを捕集したフマル酸
溶液を減圧濃縮して300mlとし、フマル酸40gと
25%アンモニア水77.5g、0.13gのMgSO
4 ・7H2 O 、を追加して、pH8.3、500mlと
した。この液を先と同様に、固定化アスパルターゼを充
填したカラムに毎時5mlの速度(SV=0.5)で流通
させて連続反応を行った。反応開始後3時間目に反応液
の分析を行ったところ、反応生成物として、消費されたフ
マル酸とほぼ等モルのL−アスパラギン酸が生成し、そ
の反応変換率は99.7%であった。このように、捕集
したアンモニアは次のアスパルターゼでの酵素反応に再
使用することができた。
【0108】
【発明の効果】本発明の方法によれば、極めて効率的に
生分解性に優れるスクシンイミド系重合体を製造でき
る。また、発生するアンモニアを回収、再使用できるの
で、環境面での安全性およびコスト面においても有利で
ある。
【0109】さらに、かかるスクシンイミド系重合体を
用いて容易にアスパラギン酸系重合体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】L−アスパラギン酸アンモニウムを原料とする
ポリスクシンイミド及びポリアスパラギン酸ナトリウム
の製造方法の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J043 PA02 QB06 RA34 SA05 SA62 XA02 XA03 XB13 XB17 XB19 XB22 XB39 XB40 YB08 YB14 ZB06 ZB45

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスパラギン酸を必須とするアミノ酸の
    アンモニウム塩溶液を重合処理してスクシンイミド系重
    合体を得る際に、遊離するアンモニアをフマル酸懸濁
    液、酸性フマル酸溶液、マレイン酸溶液および酸性マレ
    イン酸溶液よりなる群から選ばれる少なくとも一つの液
    で捕集して、L-アスパラギン酸の原料液として再使用
    することを特徴とするスクシンイミド系重合体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記得られたアンモニアを含むフマル酸
    懸濁液、酸性フマル酸溶液、マレイン酸溶液および酸性
    マレイン酸溶液よりなる群から選ばれる少なくとも一つ
    の液を酵素の存在下で反応させてL-アスパラギン酸と
    する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記重合処理は加熱減圧下に行う請求項
    1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱減圧下でスクシンイミド系重合
    体を得る際に、ニーダーまたはベントタイプスクリュー
    押出機で処理して揮発性成分を除去する請求項3に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記重合処理は少なくとも1つのP−O
    H結合を有するリン酸誘導体または少なくとも1つのB
    −OH結合を有するホウ酸誘導体の存在下で行う請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記酵素は固定化酵素である請求項2〜
    5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項で得られた
    スクシンイミド系重合体を加水分解することを特徴とす
    るアスパラギン酸系重合体の製造方法。
JP10207506A 1998-07-23 1998-07-23 スクシンイミド系重合体及びアスパラギン酸系重合体の製造方法 Pending JP2000038448A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10207506A JP2000038448A (ja) 1998-07-23 1998-07-23 スクシンイミド系重合体及びアスパラギン酸系重合体の製造方法
EP99305772A EP0974613A3 (en) 1998-07-23 1999-07-21 Method for production of succinimide type polymer and aspartic acid type polymer
US09/360,092 US6300105B1 (en) 1998-07-23 1999-07-23 Methods for producing a succinimide polymer, an aspartic acid polymer and L-aspartic acid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10207506A JP2000038448A (ja) 1998-07-23 1998-07-23 スクシンイミド系重合体及びアスパラギン酸系重合体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000038448A true JP2000038448A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16540858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10207506A Pending JP2000038448A (ja) 1998-07-23 1998-07-23 スクシンイミド系重合体及びアスパラギン酸系重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000038448A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019119825A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 株式会社イノアック技術研究所 硬質ウレタン樹脂組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019119825A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 株式会社イノアック技術研究所 硬質ウレタン樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2664648B2 (ja) L−アスパラギン酸の製造方法
Takamatsu et al. Production of l-alanine from ammonium fumarate using two immobilized microorganisms: Elimination of side reactions
EP0206904B1 (fr) Procédé de production enzymatique de L-alpha-aminoacides à partir d'chi cétoacides
JP2000038448A (ja) スクシンイミド系重合体及びアスパラギン酸系重合体の製造方法
US4584272A (en) Adenylate kinase and process for the production thereof
US6300105B1 (en) Methods for producing a succinimide polymer, an aspartic acid polymer and L-aspartic acid
JP2000038447A (ja) スクシンイミド系重合体及びアスパラギン酸系重合体の製造方法
JP3204924B2 (ja) L−アスパラギン酸、ならびにフマル酸及び/またはl−リンゴ酸の製造方法
EP0455170B1 (en) Process for culturing microorganisms of the genus Pseudomonas and process for producing L-alanine using said microorganisms
JPH02242690A (ja) L―アラニンの製造法
JPH0347084A (ja) L―アラニンの製造法
Chibata Production of useful chemicals using cells immobilized with polyacrylamide and carrageenan
JP2830029B2 (ja) フマラーゼ活性の除去方法
JPH04197190A (ja) L―アラニンの製造法
JP2872178B2 (ja) L−アスパラギン酸の製造方法
JP4841162B2 (ja) 微生物の培養方法
JP3003966B2 (ja) Dl−アラニンの製造法
Chibata et al. Applications of immobilized enzymes and immobilized microbial cells for L-amino acid production
KR880003009A (ko) 카르니틴의 제조방법
EP0736603A1 (en) Method for producing fumaric acid
JP3165040B2 (ja) 新規微生物及びl−アスパラギン酸、フマル酸及び/またはl−リンゴ酸の製造方法
JPH02207794A (ja) フマラーゼ活性の除去方法
JPH03247293A (ja) 吸水性高分子量物質の製造法
JPS60126092A (ja) L−アスパラギン酸の製造法
JPH0884594A (ja) L−アスパラギン酸の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021203