JP2000037948A - インクジェット記録用受像シート及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録用受像シート及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000037948A
JP2000037948A JP10209902A JP20990298A JP2000037948A JP 2000037948 A JP2000037948 A JP 2000037948A JP 10209902 A JP10209902 A JP 10209902A JP 20990298 A JP20990298 A JP 20990298A JP 2000037948 A JP2000037948 A JP 2000037948A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic fine
fine particles
resin layer
resin
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10209902A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Arai
俊男 新居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP10209902A priority Critical patent/JP2000037948A/ja
Priority to CN99800697A priority patent/CN1268923A/zh
Priority to KR1019997010386A priority patent/KR20010012433A/ko
Priority to EP99907903A priority patent/EP0982120A4/en
Priority to US09/423,220 priority patent/US6632487B1/en
Priority to PCT/JP1999/001175 priority patent/WO1999046117A1/ja
Publication of JP2000037948A publication Critical patent/JP2000037948A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】粉体塗料組成物からなる樹脂層の上に無機微粒
子の層を有し、高濃度の画像を形成することができるイ
ンクジェット記録用受像シートとその製造方法を提供す
ることにある。 【解決手段】本発明によるインクジェット記録用受像シ
ートは、樹脂と顔料を含む平均粒子径0.1〜30μmの
粉体塗料組成物粒子からなる厚み1〜100μmの樹脂
層の上に平均粒子径1〜50nmの無機微粒子からなる
層が形成されてなり、好ましくは、粉体塗料組成物粒子
からなる樹脂層が上記粉体塗料組成物粒子の間に空隙を
有する。より好ましくは、本発明によるインクジェット
記録用受像シートは、樹脂と顔料を含む平均粒子径0.1
〜30μmの粉体塗料組成物粒子を基材上に乾式塗工し
て、樹脂層を形成する工程と、この樹脂層の上に平均粒
子径1〜50nmの無機微粒子からなる層を形成する工
程と、上記樹脂層を基材上に定着させる工程と、上記無
機微粒子からなる層を上記樹脂層上に定着させる工程と
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用受像シート及びその製造方法に関し、詳しくは、粉
体塗料組成物から形成された空隙を有する樹脂層の上に
無機微粒子からなる層を有し、高濃度で正確な画像を形
成することができるインクジェット記録用受像シート及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の記録方式が知られている
が、近年、ノズルから直接、インクを受像紙に向かって
吐出させ、付着させて、記録するインクジェット記録方
式が広く用いられるに至っている。
【0003】このインクジェット記録用受像紙は、従
来、樹脂、その他の添加剤を配合した溶液を基材上に湿
式塗工し、乾燥させて、樹脂層中に顔料を分散させ、空
隙を有する構造の樹脂層を形成し、併せて、樹脂とし
て、水溶性又は水膨潤性のものを用いて、上記空隙と樹
脂とにインクジェットインクを吸収させて、画像を形成
している。このように、従来、専用の受像紙を用いるこ
とによって、はじめて、高品質の記録画像をインクジェ
ット記録方式によって得ることができる。
【0004】しかしながら、このような専用の受像紙
は、その製造面からみれば、基材上に樹脂やその他の添
加剤を湿式塗工して、受容層を形成するものであるか
ら、溶剤を除去するに際しては、環境への配慮が要求さ
れ、更に、用いる樹脂は、上述したように限られてお
り、従って、得られる受像紙は高価である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、湿式塗
工によらず、粉体塗料組成物の乾式塗工によるインクジ
ェット記録用受像シートの製造について、鋭意研究した
結果、基材上に粉体塗料組成物からなり、空隙を有する
樹脂層を形成し、更に、その上に無機微粒子の層を形成
することによって、用いる樹脂に何ら制約を受けること
なく、適宜の樹脂を用いて、高濃度で正確な画像を形成
することができるインクジェット記録用受像シートを低
廉に製造することができることを見出して、本発明に至
ったものである。
【0006】特に、本発明者らは、粉体塗料組成物に所
定割合にて第1の無機微粒子を混合し、これを基材上に
乾式塗工し、樹脂層を形成して、前駆体シートを得、次
いで、この前駆体シートの上記樹脂層の上に第2の無機
微粒子を乾式塗工して、第2の無機微粒子からなる層を
形成して、積層シートを得、次いで、この積層シートを
加圧下に加熱することによって、上記粉体塗料組成物の
粒子が実質的に上記第1の無機微粒子の連なった膜によ
って相互に隔離され、分離されて、その間に空隙を有す
る樹脂層として基材上に定着させると共に、上記第2の
無機微粒子の層を上記樹脂層上に押し固めて、定着させ
ることによって、上述したように、高濃度で正確なを画
像を形成することができるインクジェット記録用受像シ
ートを低廉に製造することができることを見出して、本
発明に至ったものである。
【0007】従って、本発明は、粉体塗料組成物からな
り、空隙を有する樹脂層の上に無機微粒子の層を有し、
高濃度を画像を形成することができるインクジェット記
録用受像シートとその製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクジェ
ット記録用受像シートは、樹脂と顔料を含む平均粒子径
0.1〜30μmの粉体塗料組成物粒子からなる厚み1〜
100μmの樹脂層の上に平均粒子径1〜50nmの無
機微粒子からなる層が形成されていることを特徴とし、
好ましくは、粉体塗料組成物粒子からなる樹脂層が上記
粉体塗料組成物粒子の間に空隙を有する。
【0009】より好ましくは、本発明によるインクジェ
ット記録用受像シートは、樹脂と顔料を含む平均粒子径
0.1〜30μmの粉体塗料組成物粒子を基材上に乾式塗
工して、樹脂層を形成する工程と、この樹脂層の上に平
均粒子径1〜50nmの無機微粒子からなる層を形成す
る工程と、上記樹脂層を基材上に定着させる工程と、上
記無機微粒子からなる層を上記樹脂層上に定着させる工
程とを含むことを特徴とする。
【0010】このようなインクジェット記録用受像シー
トは、本発明に従って、樹脂と顔料を含む平均粒子径0.
1〜30μmの粉体塗料組成物粒子を基材上に乾式塗工
して、樹脂層を形成して、前駆体シートを得た後、この
前駆体シートの上記樹脂層の上に平均粒子径1〜50n
mの無機微粒子からなる層を形成して、積層シートを
得、次いで、この積層体を加圧下に加熱して、上記樹脂
層を基材上に定着させると共に、上記無機微粒子からな
る層を上記樹脂層上に定着させることによって得ること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によるインクジェット記録
用受像シートは、樹脂と顔料を含む平均粒子径0.1〜3
0μmの粉体塗料組成物粒子からなる厚み1〜100μ
mの樹脂層の上に平均粒子径1〜50nmの無機微粒子
からなる層が形成されてなり、好ましくは、上記樹脂層
は、上記粉体塗料組成物粒子の間に空隙を有する。
【0012】このようなインクジェット記録用受像シー
トは、樹脂と顔料を含む平均粒子径0.1〜30μmの粉
体塗料組成物粒子を基材上に乾式塗工して、樹脂層を形
成した後、この樹脂層の上に平均粒子径1〜50nmの
無機微粒子からなる層を形成し、次いで、このようにし
て得られた積層シートを加圧下に加熱して、上記樹脂層
を基材上に定着させると共に、上記無機微粒子からなる
層を上記樹脂層上に定着させ、その際、上記粉体塗料組
成物が完全に溶融して、連続した塗膜を形成する温度よ
りも低い温度に上記積層シートを加熱して、上記粉体塗
料組成物を不完全に、即ち、部分的に溶融させることに
よって、粉体塗料組成物は、相互に部分的に付着し、相
互の間に空隙を有する樹脂層を形成する。
【0013】しかし、本発明によれば、後述するよう
に、粉体塗料組成物に所定の割合にて第1の無機微粒子
を配合して、粉体混合物とし、これを基材上に乾式塗工
し、粉体塗料組成物粒子の間にその無機微粒子を介在さ
せて、粉体塗料組成物粒子の間に空隙を形成することが
好ましい。
【0014】そこで、本発明によるインクジェット記録
用受像シートの製造の好ましい態様について説明する。
【0015】本発明によるインクジェット記録用受像シ
ートは、先ず、平均粒子径0.1〜30μm、好ましく
は、1〜25μmの粉体塗料組成物に平均粒子径1nm
〜1μmの第1の無機微粒子を混合し、これを基材上に
乾式塗工して、樹脂層を形成する。本発明において、こ
のように、基材上に樹脂層を形成した中間品を前駆体シ
ートということとする。次いで、このような前駆体シー
トの上記樹脂層の上に平均粒子径1〜50nm、好まし
くは、5〜30nmの第2の無機微粒子からなる層を形
成する。本発明において、このように、前駆体シートの
上に無機微粒子からなる層を形成した中間品を積層シー
トということとする。
【0016】本発明によれば、次いで、このようにして
得られた積層シートを加圧下に加熱して、上記粉体塗料
組成物の粒子が上記第1の無機微粒子からなる実質的に
連なった膜によって相互に隔離され、分離されて、その
間に空隙を有する樹脂層を基材上に定着させると共に、
上記第2の無機微粒子からなる層を上記樹脂層上に押し
固めて定着させることによって、本発明によるインクジ
ェット記録用受像シートを得ることができる。
【0017】このようにして得られるインクジェット記
録用受像シートにおいて、上記樹脂層は、通常、厚みが
1〜100μm、好ましくは、2〜80μmの範囲にあ
り、特に好ましくは、5〜50μmの範囲であり、第2
の無機微粒子からなる層は、通常、厚みが10nm〜3
μm、好ましくは、20nm〜1μmの範囲にある。
【0018】本発明において、基材としては、通常、
紙、合成紙、合成樹脂シート等が好ましく用いられる。
紙は、通常のセルロース繊維からなるものであれば、特
に、限定されるものではなく、普通紙のほか、上質紙、
コート紙等を含む。普通紙としては、通常のPPCコピ
ー用紙や、このPPCコピー用紙の表面の平滑性を高め
るためにカレンダー処理したものや、更には、既に表面
処理されている熱転写用ワード・プロセッサ用紙やコー
ト紙等を挙げることができる。合成樹脂シートとして
は、例えば、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリカーボネート、ポリアミド等からなるシートを挙げ
ることができる。合成紙としては、例えば、ポリオレフ
ィン樹脂やその他の合成樹脂を樹脂成分とし、これに所
要の無機質充填剤等を混合し、押出によって得られるも
のを挙げることができる。特に、基材として紙を用いる
ことによって、本発明によるインクジェット記録用受像
シートを低廉に製造することができる。
【0019】本発明において、前記粉体塗料組成物は、
樹脂を含む。この樹脂は、粉体塗料組成物の種々の成分
を粉体にまとめる結着樹脂としての役割と共に、インク
ジェットインクを吸着し、支持する第1の無機微粒子を
樹脂成分と共に基材上に接着して、樹脂層を形成し、そ
の上の第2の無機微粒子からなる層と共に、インク受容
層を形成して、インクジェットインクによる文字や画像
の受像紙への記録を可能とするものである。
【0020】従って、本発明においては、このような樹
脂としては、特に、限定されるものではなく、例えば、
飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、(メタ)アク
リル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂、塩化
ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン・アクリ
ル共重合体樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体樹脂等
のスチレン系樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン・酢酸
ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン樹脂、セルロース系
樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。これらの
樹脂は、単独で、又は2種以上の混合物として用いられ
る。本発明においては、これらのなかでも、飽和ポリエ
ステル樹脂、スチレン・アクリル共重合体樹脂又はこれ
らの混合物が好ましく用いられる。
【0021】本発明においては、飽和ポリエステル樹脂
として、市販品を好適に用いることができる。そのよう
な市販品として、例えば、バイロン103、200、2
90、600(東洋紡績(株)製)、KA−1038C
(荒川化学(株)製)、TP−220、235(日本合
成化学工業(株)製)、ダイヤクロンER−101、E
R−501、FC−172、FC−344、FC−71
4(三菱レイヨン(株)製)、タフトンNE−382、
1110、2155(花王(株)製)等を挙げることが
できる。
【0022】スチレン・アクリル共重合体樹脂は、スチ
レンと(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体であっ
て、具体的には、(メタ)アクリル酸エステルとして
は、例えば、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタク
リレート等を挙げることができる。
【0023】このようなスチレン・アクリル共重合体樹
脂も、種々の市販品を好適に用いることができる。市販
品としては、例えば、ハイマーUNi−3000、TB
−1800、TBH−1500(三洋化成工業(株)
製)、CPR−100、600B、200、300、X
PA4799、4800(三井化学(株)製)等を挙げ
ることができる。
【0024】本発明において、粉体塗料組成物は、通
常、着色剤を含む。着色剤は、好ましくは、白色のもの
であり、例えば、酸化チタンが好ましく用いられるが、
これに限定されるものではない。着色剤は基材に所要の
地色を与える。白色着色剤は、基材に白色の地色を与え
る。着色剤は、粉体塗料組成物において、通常、1〜5
0重量%、好ましくは、5〜40重量%の範囲で含まれ
る。
【0025】粉体塗料組成物は、これを基材の表面に加
熱溶融して、定着させる際に、オフセットを起こさない
ように、必要に応じて、オフセット防止剤を含んでいて
もよい。オフセット防止剤としては、通常、融点が50
〜150℃の範囲にある種々のワックス類が好ましく用
いられる。具体的には、例えば、パラフィンワックス、
ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンワッ
クス、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、高級脂肪酸、高
級アルコール等を挙げることができる。このようなオフ
セット防止剤は、通常、粉体塗料組成物に0.1〜20重
量%、好ましくは、0.5〜10重量%の範囲で用いられ
る。
【0026】本発明において用いる粉体塗料組成物は、
樹脂と着色剤、その他の添加剤と共に混合し、通常、1
00〜200℃程度、好ましくは、130〜180℃程
度の温度で数分、通常、3〜5分程度、溶融混練し、冷
却した後、粉砕し、分級することによって得られる。粉
体塗料組成物は、平均粒子径が0.1〜30μmの範囲に
あり、好ましくは、1〜25μmの範囲にあり、最も好
ましくは、5〜20μmの範囲にある。
【0027】本発明によれば、このような粉体塗料組成
物に平均粒子径が1nm〜1μmの範囲にある第1の無
機微粒子を混合し、この混合物(以下、粉体混合物とい
う。)を基材の表面に乾式塗工し、樹脂層を形成して、
前駆体シートとした後、この前駆体シートの上記樹脂層
の上に平均粒子径1〜50nmの第2の無機微粒子から
なる層を形成して、積層シートとする。次いで、このよ
うにして得られた積層シートを加圧下に加熱して、上記
樹脂層を基材上に定着させると共に、上記第2の無機微
粒子からなる層を上記樹脂層上に定着させることによっ
て、基材上に、粉体塗料組成物の粒子が上記第1の無機
微粒子からなる実質的に連なった膜によって被覆され、
相互に隔離され、分離されて、その間に空隙を有する樹
脂層を形成させると同時に、この樹脂層の上に第2の無
機微粒子を押し固めて、層として定着させることができ
る。樹脂層における粉体塗料組成物の粒子間の空隙、即
ち、間隔は、通常、1〜200nmの範囲にある。
【0028】図1に本発明によるこのようなインクジェ
ット記録用受像シートの断面を模式的に示す。基材11
上において、個々の粉体塗料組成物粒子12は、第1の
無機微粒子13が実質的に連なった膜14によって被覆
され、相互に隔離されて、その間に間隔又は空隙を有す
る樹脂層15を形成しており、第1の無機微粒子13
は、一部が樹脂層15の表面に露出して存在している。
このような樹脂層15の上に、更に、第2の無機微粒子
16からなる層17が形成されている。
【0029】このような特異な構造を有する樹脂層を形
成するには、粉体塗料組成物に対して所要の割合にて第
1の無機微粒子を混合することが必要である。本発明に
よれば、第1の無機微粒子の割合は、粉体塗料組成物と
第1の無機微粒子とからなる粉体混合物において、通
常、0.5〜12重量%の範囲であり、好ましくは、3〜
10重量%の範囲であり、最も好ましくは、5〜8重量
%の範囲である。第1の無機微粒子の配合割合が余りに
少ないときは、無機微粒子が実質的に膜状に連なって、
個々の粉体塗料粒子を被覆し、相互に隔離し、分離し
て、その間に空隙を形成することができない。他方、余
りに多いときは、受容層の基材への定着性が悪く、例え
ば、基材を折り曲げたときに、受容層が基材から剥離す
る。
【0030】また、第1の無機微粒子の平均粒子径が1
nmよりも小さいときは、第1の無機微粒子を比較的多
量に用いても、そのような第1の無機微粒子が実質的に
連なった膜にて個々の粉体塗料組成物粒子を被覆して、
相互に隔離、分離して、樹脂層中に空隙を形成すること
ができず、他方、平均粒子径が1μmよりも大きいとき
は、このような第1の無機微粒子と粉体塗料組成物とか
らなる粉体混合物を基材上に乾式塗工した後、加熱溶融
しても、基材上に定着させるのが困難であり、基材から
剥離して、得られる塗工シートに欠陥を生じさせる。従
って、このような塗工シート上に更に第2の無機微粒子
からなる層を形成しても、高品質の記録画像を与えるイ
ンクジェット記録用受像シートとすることができない。
【0031】第2の無機微粒子の平均粒子径が50nm
よりも大きいときは、このような無機微粒子の層を表面
に有する受像シートにインクジェット記録を行なった際
に、得られる画像が正確性に欠ける場合があり、高品質
の記録画像を与えるインクジェット記録用受像シートと
することができない。第2の無機微粒子は、平均粒子径
が1nmより小さくともよいが、入手の容易性から1n
m以上の平均粒子径を有するものを用いれば十分であ
る。
【0032】本発明によれば、上記第1の無機微粒子と
しては、親水性のものが好ましく、なかでも、親水性の
無機酸化物の微粒子が好ましい。しかしながら、得られ
る粉体塗料塗工紙の用途や要求特性に応じて、必要に応
じて、親水性の無機酸化物微粒子と疎水性の無機酸化物
微粒子とを組合わせて用いてもよい。
【0033】例えば、インク受容層の水性インクジェッ
トインクの吸収性を調節するために、必要に応じて、親
水性の無機酸化物の微粒子と疎水性の無機酸化物の微粒
子とを組合わせて用いることができる。
【0034】このような無機酸化物微粒子は、市販品を
容易に入手することができる。親水性の無機酸化物微粒
子の市販品としては、例えば、日本アエロジル株式会社
製の無水シリカであるアエロジル(登録商標)50、9
0G、130、200、200V、200CF、200
FAD、300、300CF、380、OX50、TT
600、MOX80、MOX170、COK84等や、
酸化アルミニウムC、二酸化チタンP25等、塩野義製
薬株式会社製カープレックス(登録商標)シリカBS−
304F等、更に、ワッカーケミカルズイーストアジア
社製の無水シリカS13、V15、N20、T30、T
40等を挙げることができる。
【0035】更に、本発明によれば、親水性無機微粒子
としては、酸化物以外にも、例えば、親水性の炭酸カル
シウムも用いることができる。
【0036】他方、疎水性の無機酸化物微粒子の市販品
としては、例えば、日本アエロジル株式会社製の無水シ
リカであるアエロジルR972、R972V、R972
CF、R974、R202、R805、R812S、二
酸化チタンT805、RX200、RY200等や、ワ
ッカーケミカルズイーストアジア社製の無水シリカH1
5、H20、H30、H2000、H2000/4、H
3004、H2015EP、H2050EP等を挙げる
ことができる。
【0037】本発明によれば、前駆体シートは、上述し
たように、粉体塗料組成物の粒子が第1の無機微粒子か
らなる実質的に連なった膜によって被覆され、相互に隔
離され、分離されている樹脂層を有し、その結果、前述
したように、この樹脂層の表面には、第1の無機微粒子
が膜状に露出しているのみならず、粉体塗料組成物の粒
子間に、通常、1nm程度から200nm程度の間隔を
有する。粉体塗料組成物粒子の間は、一部は、空隙であ
る。
【0038】本発明によるインクジェット記録用受像シ
ートは、このような前駆体シートの樹脂層の上に更に平
均粒子径1〜50nmの第2の無機微粒子からなる層を
有する。
【0039】この第2の無機微粒子も、親水性のものが
好ましく、なかでも、親水性の無機酸化物の微粒子が好
ましい。しかしながら、得られる粉体塗料塗工紙の用途
や要求特性に応じて、必要に応じて、親水性の無機酸化
物微粒子と疎水性の無機酸化物微粒子とを組合わせて用
いてもよい。第2の無機微粒子としては、第1の無機微
粒子と同じものを挙げることができる。しかし、本発明
においては、第1の無機微粒子と第2の無機微粒子は、
同じものでも、異なるものでもよい。
【0040】このように、本発明によるインクジェット
記録用受像シートは、粉体塗料組成物粒子が第1の無機
微粒子からなる実質的に連なった膜によって相互に隔離
され、分離されて、その間に空隙を有する樹脂層を基材
上に有し、更に、その樹脂層の上に第2の無機微粒子か
らなる層を有するので、このような受像シートにインク
ジェットインクが付着すれば、水性のインクは、受像シ
ートの表面層を構成する親水性の第2の無機微粒子の層
によって吸着され、支持されるので、高濃度の画像を形
成することができる。
【0041】しかも、本発明のインクジェット記録用受
像シートによれば、この第2の無機微粒子からなる層の
下にも、粉体塗料組成物粒子が第1の無機微粒子からな
る実質的に連なった膜によって相互に隔離され、分離さ
れて、その間に空隙を有する樹脂層が形成されているの
で、インクジェットインクが第2の無機微粒子からなる
層を透過しても、インクは、粉体塗料組成物粒子間の無
機微粒子からなる膜に沿って速やかに吸着され、支持さ
れて、受容層中にとどまり、基材にまで到達することは
ない。従って、基材が紙である場合にも、基材を濡らす
ことはなく、他方、基材が合成樹脂フィルムである場合
にも、第1の無機微粒子に吸着され、捕捉されるので、
画像を滲ませることはない。
【0042】基材上に上述したような粉体塗料組成物と
第1の無機微粒子とからなる粉体塗料混合物からなる樹
脂層と共に、その上の第2の無機微粒子からなる層とを
有する本発明によるインクジェット記録用受像シートを
得るには、先ず、上記粉体塗料混合物を基材上に乾式塗
工し、樹脂層を形成して、前駆体シートを得、次いで、
この前駆体シートの上記樹脂層の上に第2の無機微粒子
を同様に乾式塗工して、積層シートを得、次いで、この
積層シートを加圧下に加熱して、粉体塗料組成物を溶融
させ、第1の無機微粒子と共に基材上に定着させて樹脂
層を形成しつつ、第2の無機微粒子をこの樹脂層上に押
し固めて定着させればよい。
【0043】樹脂層の厚みは、前述したように、2〜8
0μmの範囲が好ましいが、特に、5〜50μmの範囲
にあることが好ましく、第2の無機微粒子の層は、その
厚みが、通常、10nmから3μmの範囲にあり、特
に、20nmから1μmの範囲にあることが好ましい。
【0044】しかしながら、本発明によれば、必要に応
じて、先ず、粉体塗料組成物と第1の無機微粒子との粉
体混合物を基材上に乾式塗工して、加熱溶融し、定着さ
せて、樹脂層を形成し、次いで、この樹脂層の上に第2
の無機微粒子を乾式塗工した後、加圧下に加熱して、第
2の無機微粒子を樹脂層中に押し固めて定着させてもよ
い。
【0045】本発明において、無機微粒子を添加した粉
体塗料組成物を基材上に乾式塗工し、また、第2の無機
微粒子を樹脂層の上に乾式塗工するには、例えば、静電
スプレー法、静電浸漬法等の静電塗装、溶射法、吹き付
け塗装法、ディスパージョン法、粉末溶融積層法等の粉
体塗装、散粉法、カスケード法、磁気ブラシ現像法、パ
ウダークラウド法、オープンチャンバー法、液体現像
法、毛皮現像法、印写現像法、静電誘導による現像法等
の電子写真方式等によることができる。
【0046】これらの乾式塗工のなかでも、本発明にお
いては、例えば、静電スプレー法を好ましく用いること
ができる。この静電スプレー法は、粉体塗装の一種であ
るが、具体的には、スプレーガンの先端に微粒子化した
粉体塗料組成物と無機微粒子の混合物(以下、粉体混合
物という。)を空気にて搬送すると共に、このスプレー
ガンの先端に組み込んだ針電極に負の高電圧(例えば、
−50〜−90kV)を印加し、上記粉体混合物を負に
帯電させ、他方、基材の裏面に接地した電極を沿わせ、
かくして、スプレーガンと接地した電極との間に存在す
る電界によって、上記負に帯電した粉体混合物を上記基
材まで運んで静電的に付着させるのである。
【0047】図2は、このような静電スプレー法を用い
る本発明の方法の好ましい態様を示す。即ち、ロール2
1から巻き戻した連続した長尺の基材(例えば、普通
紙)22は、搬送ベルト23によってブース24内に案
内され、ここで、後述するように、静電スプレー法にて
第1のスプレーガン28によって上記粉体混合物が乾式
塗工され、次いで、同様に、第2のブース(図示せず)
に案内され、第2のスプレーガン31によって第2の無
機微粒子が乾式塗工される。このようにして得られた積
層シートは、次いで、定着ロール25に案内され、ここ
で、加圧下に加熱されて、上記粉体塗料組成物が溶融さ
れ、前述したような特別な構造を有する樹脂層とその上
に押し固められた第2の無機微粒子からなる層とをイン
ク受容層として有する本発明によるインクジェット記録
用受像紙30を得ることができる。この受像紙は、この
後、ロールに巻かれるか、又は適宜に裁断される。
【0048】上記搬送ベルト23は、それが搬送する基
材に沿って、裏側に接地された(即ち、正極の)電極2
6を有する。粉体混合物は、貯蔵槽27から圧縮空気に
てスプレーガン28に搬送され、他方、このスプレーガ
ンの先端に組み込んだ針電極(図示せず)には、直流電
源29によって負の高電圧が印加され、上記粉体混合物
は負に帯電する。かくして、粉体混合物は、上記スプレ
ーガンと搬送ベルト上の基材に沿った前記電極との間に
存在する電界によって、基材まで運ばれて、これに静電
的に付着する。第2の無機微粒子の乾式塗工も同様にし
て行なわれる。
【0049】従って、このような静電スプレー法によれ
ば、基材の全面に受容層を形成することのみならず、必
要に応じて、基材の一部、所要の箇所にのみ、容易に受
容層を形成することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によるインクジェ
ット記録用受像シートは、平均粒子径0.1〜30μmの
粉体塗料組成物粒子が平均粒子径1nm〜1μmの範囲
の第1の無機微粒子からなる実質的に連なった膜によっ
て被覆され、相互に隔離され、分離されて、個々の粉体
塗料組成物の粒子間に空隙を有する粉体塗料組成物粒子
からなる樹脂層を基材上に有し、更に、その上に平均粒
子径1〜50nmの第2の無機微粒子からなる層を有す
る。
【0051】従って、かかるインクジェット記録用受像
シートに水性のインクジェットインクが付着すれば、イ
ンクは、受像シートの表面層を構成する親水性の第2の
無機微粒子の層によって吸着され、支持されるので、高
濃度の画像を形成することができる。しかも、この第2
の無機微粒子からなる層の下にも、第1の無機微粒子に
よって相互に隔離され、分離されて、その間に空隙を有
する樹脂層が形成されているので、インクは、第2の無
機微粒子からなる層を透過しても、粉体塗料組成物粒子
間の無機微粒子からなる膜に沿って速やかに吸着され、
支持されて、受容層中にとどまり、基材にまで到達する
ことはない。
【0052】従って、本発明のインクジェット記録用受
像シートによれば、基材が紙であるときにも、基材を濡
らすことはなく、他方、基材が合成樹脂フィルムである
ときにも、インクは、樹脂層中の第1の無機微粒子に吸
着され、捕捉されるので、画像を滲ませることはない。
【0053】しかも、本発明によるインクジェット記録
用受像シートは、その製造面からみても、一方におい
て、受容層を形成するための樹脂において何ら制約を受
けず、他方において、湿式塗工によらず、粉体塗料混合
物と第2の無機微粒子の乾式塗工によって製造すること
ができ、かくして、高濃度で正確な画像を形成する高品
質のインクジェット記録用受像シートを低廉に製造する
ことができる。
【0054】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0055】実施例1 (粉体塗料組成物及び粉体混合物の調製)飽和ポリエス
テル樹脂(三菱レイヨン(株)製FC−714)50重
量部と白色顔料(石原産業(株)製酸化チタン「タイペ
ークA220」)45重量部とを二軸溶融混練機にて1
50〜160℃で3〜5分間、溶融混練した。冷却した
後、得られた混練物を粉砕し、分級して、平均粒径11.
0μmの白色粉体塗料組成物を得た。この白色粉体塗料
組成物95重量部に親水性無水シリカ(日本アエロジル
株式会社製アエロジル200、平均粒子径12nm)5
重量部を混合して、静電スプレー法にて乾式塗工するた
めの白色粉体混合物(無水シリカの割合5重量%)とし
た。
【0056】(インクジェット記録用受像紙の製造)市
販の静電スプレー装置にて、市販の普通紙の表面の全面
に上記白色粉体混合物を付着させて、樹脂層を形成させ
た後、同様の装置を用いて、第2の無機微粒子である親
水性無水シリカ(日本アエロジル株式会社製アエロジル
200、平均粒子径12nm)を上記樹脂層の上に付着
させた。次いで、このようにして得られた積層シートを
加圧下に加熱して、樹脂層を普通紙上に定着させると同
時に第2の無機微粒子を樹脂層上に押し固めて定着さ
せ、かくして、厚み20μmの受容層上に厚みが約1μ
mの第2の無機微粒子の層を有するインクジェット記録
用受像紙を得た。
【0057】(インクジェット記録)市販のインクジェ
ット方式プリンタ(エプソン製)を用い、上記受像紙に
インクジェット記録を行なったところ、速やかに高濃度
で正確な記録画像を得ることができた。
【0058】比較例1 実施例1において、第2の無機微粒子に代えて、平均粒
径150nmのポリメタクリル酸メチル粒子を用いた以
外は、実施例1と同様にして、厚み20μmの受容層上
に厚みが約3μmのポリメタクリル酸メチル粒子の層を
有するインクジェット記録用受像紙を得た。
【0059】このインクジェット記録用受像紙に実施例
1と同様にしてインクジェット記録を行なったが、受像
紙がインクを弾いて、画像を得ることができなかった。
【0060】比較例2 実施例1において、第2の無機微粒子に代えて、粒径5
〜50μmの親水性シリカを用いた以外は、実施例1と
同様にして、厚み20μmの受容層上に厚みが約50μ
mの上記シリカからなる層を有するインクジェット記録
用受像紙を得た。
【0061】このインクジェット記録用受像紙に実施例
1と同様にしてインクジェット記録を行なったところ、
インクは、受容紙の最表面の上記親水性シリカの粒子に
吸着されるより、それらシリカの粒子の間の隙間に侵入
する結果、受容紙の最表面にインクドットを形成しない
ので、濃度の薄い画像を形成するにとどまった。インク
ジェット記録においては、受像紙の最表面にてインクが
ドットを形成してはじめて、濃度の高い画像を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明によるインクジェット記録用受像シ
ートの断面を示す模式図である。
【図2】は、本発明によるインクジェット記録用受像シ
ートを製造するための装置構成の一例を示す。
【符号の説明】
11…基材、12…粉体塗料組成物粒子、13…第1の
無機微粒子、14…第1の無機微粒子からなる膜、15
…樹脂層、21…ロール、22…基材、23…搬送ベル
ト、24…ブース、25…定着ロール、26…電極、2
7…粉体塗料組成物貯蔵槽、28…第1のスプレーガ
ン、29…直流電源、30…インクジェット記録用受像
シート、31…第1のスプレーガン。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H086 BA16 BA32 BA33 4D075 AC43 AE03 CA35 DA04 DB18 DC27 EA02 EA05 EB57 EC02 EC03 EC11 EC53 4F100 AA01B AA01C AA08B AA08C AA19B AA19C AA20A AA20B AA20C AA21A AA21B AA21C AK01A AK44A BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C BA13 CA13A CC10A DC11 DE01B DE01C DJ10A EH612 EJ172 EJ422 GB90 JA20A JA20B JA20C JB05B YY00A YY00B YY00C 4J038 EA011 HA216 HA286 KA08 KA20 MA02 MA14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂と顔料を含む平均粒子径0.1〜30μ
    mの粉体塗料組成物粒子からなる厚み1〜100μmの
    樹脂層の上に平均粒子径1〜50nmの無機微粒子から
    なる層が形成されていることを特徴とするインクジェッ
    ト記録用受像シート。
  2. 【請求項2】粉体塗料組成物粒子からなる樹脂層が上記
    粉体塗料組成物粒子の間に空隙を有することを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録用受像シート。
  3. 【請求項3】無機微粒子が親水性である請求項1に記載
    のインクジェット記録用受像シート。
  4. 【請求項4】樹脂と顔料を含む平均粒子径0.1〜30μ
    mの粉体塗料組成物粒子を基材上に乾式塗工して、樹脂
    層を形成する工程と、この樹脂層の上に平均粒子径1〜
    50nmの無機微粒子からなる層を形成する工程と、上
    記樹脂層を基材上に定着させる工程と、上記無機微粒子
    からなる層を上記樹脂層上に定着させる工程とを含むこ
    とを特徴とするインクジェット記録用受像シートの製造
    方法。
  5. 【請求項5】樹脂と顔料を含む平均粒子径0.1〜30μ
    mの粉体塗料組成物粒子を基材上に乾式塗工し、樹脂層
    を形成して、前駆体シートを得た後、この前駆体シート
    の上記樹脂層の上に平均粒子径1〜50nmの無機微粒
    子からなる層を形成して、積層シートを得、次いで、こ
    の積層シートを加圧下に加熱して、上記樹脂層を基材上
    に定着させると共に、上記無機微粒子からなる層を上記
    樹脂層上に定着させることを特徴とするインクジェット
    記録用受像シートの製造方法。
  6. 【請求項6】樹脂と顔料を含む平均粒子径0.1〜30μ
    mの粉体塗料組成物粒子が平均粒子径1nm〜1μmの
    第1の無機微粒子からなる実質的に連なった膜によって
    相互に隔離され、分離されて、その間に空隙を有する厚
    み1〜100μmの樹脂層を基材上に有すると共に、そ
    の樹脂層の上に平均粒子径1〜50nmの第2の無機微
    粒子からなる層を有することを特徴とするインクジェッ
    ト記録用受像シート。
  7. 【請求項7】粉体塗料組成物と第1の無機微粒子との合
    計量において、第1の無機微粒子が0.5〜12重量%の
    範囲にある請求項6に記載のインクジェット記録用受像
    シート。
  8. 【請求項8】第1の無機微粒子が親水性の無水シリカ、
    酸化アルミニウム、二酸化チタン又は炭酸カルシウムで
    ある請求項6又は7に記載のインクジェット記録用受像
    シート。
  9. 【請求項9】第2の無機微粒子が親水性の無水シリカ、
    酸化アルミニウム、二酸化チタン又は炭酸カルシウムで
    ある請求項6に記載のインクジェット記録用受像シー
    ト。
  10. 【請求項10】樹脂と顔料を含む平均粒子径0.1〜30
    μmの粉体塗料組成物に平均粒子径1nm〜1μmの第
    1の無機微粒子を混合し、これを基材上に乾式塗工し
    て、樹脂層を形成する工程と、その樹脂層の上に第2の
    無機微粒子からなる層を形成する工程と、上記樹脂層を
    加熱溶融し、定着させて、上記粉体塗料組成物の粒子が
    上記無機微粒子からなる実質的に連なった膜によって相
    互に隔離され、分離されて、その間に空隙を有する樹脂
    層を形成する工程と、上記樹脂層の上に第2の無機微粒
    子からなる層を定着させる工程を含むことを特徴とする
    インクジェット記録用受像シートの製造方法。
  11. 【請求項11】樹脂と顔料を含む平均粒子径0.1〜30
    μmの粉体塗料組成物に平均粒子径1nm〜1μmの第
    1の無機微粒子を混合し、これを基材上に乾式塗工し、
    樹脂層を形成して、前駆体シートを得た後、この前駆体
    シートの上記樹脂層の上に第2の無機微粒子からなる層
    を形成して、積層シートを得、次いで、この積層シート
    を加圧下に加熱して、上記樹脂層を基材上に定着させる
    と共に、上記無機微粒子からなる層を上記樹脂層上に定
    着させることを特徴とするインクジェット記録用受像シ
    ートの製造方法。
  12. 【請求項12】粉体塗料組成物と第1の無機微粒子との
    合計量において、第1の無機微粒子が0.5〜12重量%
    の範囲にあることを特徴とする請求項10又は11に記
    載のインクジェット記録用受像シートの製造方法。
  13. 【請求項13】第1の無機微粒子が親水性の無水シリ
    カ、酸化アルミニウム、二酸化チタン又は炭酸カルシウ
    ムであることを特徴とする請求項10から12のいずれ
    かに記載のインクジェット記録用受像シートの製造方
    法。
  14. 【請求項14】第2の無機微粒子が親水性の無水シリ
    カ、酸化アルミニウム、二酸化チタン又は炭酸カルシウ
    ムであることを特徴とする請求項10又は11記載のイ
    ンクジェット記録用受像シートの製造方法。
JP10209902A 1998-03-12 1998-07-24 インクジェット記録用受像シート及びその製造方法 Pending JP2000037948A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10209902A JP2000037948A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 インクジェット記録用受像シート及びその製造方法
CN99800697A CN1268923A (zh) 1998-03-12 1999-03-10 用粉末涂料组合物涂布的片材及其制造方法和用途
KR1019997010386A KR20010012433A (ko) 1998-03-12 1999-03-10 분말 코팅 조성물로 도포된 시트와 그 시트의 제조 방법및 사용
EP99907903A EP0982120A4 (en) 1998-03-12 1999-03-10 POWDER COATED SHEET AND METHODS OF MAKING AND USING SAME
US09/423,220 US6632487B1 (en) 1998-03-12 1999-03-10 Sheet having powder coated thereon, and production and use thereof
PCT/JP1999/001175 WO1999046117A1 (fr) 1998-03-12 1999-03-10 Feuille a revetement pulverulent et procedes de fabrication et d'utilisation correspondants

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10209902A JP2000037948A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 インクジェット記録用受像シート及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000037948A true JP2000037948A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16580549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10209902A Pending JP2000037948A (ja) 1998-03-12 1998-07-24 インクジェット記録用受像シート及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000037948A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001301324A (ja) * 2000-03-27 2001-10-31 Eastman Kodak Co インクジェット記録要素

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001301324A (ja) * 2000-03-27 2001-10-31 Eastman Kodak Co インクジェット記録要素

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6632487B1 (en) Sheet having powder coated thereon, and production and use thereof
JP4001822B2 (ja) 出力トレイでのスタック挙動が改善された被覆媒体
JPH0717088B2 (ja) 記録用シ−ト
JP2000037948A (ja) インクジェット記録用受像シート及びその製造方法
JPH11254817A (ja) 粉体塗料塗工シート、その製造及び用途
JPH09300815A (ja) 記録材料
JP2000281966A (ja) 粉体塗料塗工シート及びその利用と製造
JP2000044841A (ja) 粉体塗料塗工シートとそのための粉体塗料組成物
JP2000280614A (ja) 粉体塗料塗工シート及びその利用と製造
JP2000033767A (ja) 表面の平滑性にすぐれたインクジェット記録用受像シートの製造方法
JP2000025348A (ja) 昇華型染料熱転写及び熱溶融型インク熱転写兼用の受像シート用粉体混合物及び受像シート
JP2000177237A (ja) 水性インクジェット記録シートとその製造方法
JP2000177238A (ja) 水性インクジェット記録シートとその製造方法
JP2000326625A (ja) 粉体塗料塗工シート及びその製造と利用
JP2001232935A (ja) 水性インクジェット記録シートの製造方法
JPH11254842A (ja) 昇華性染料熱転写記録用受像シート
JP2000326626A (ja) 水性インクジェット記録シートとその製造、並びにそのための粉体塗料
JP2001246839A (ja) 水性インクジェット記録シートとそのための粉体塗料粒子
JP4015880B2 (ja) インクジェット記録用シート
JPS61148092A (ja) インクジエツト記録方法
JP2001301322A (ja) 水性インクジェット記録シート
JPH10203031A (ja) 記録用受像シートの製造方法
JPH11291641A (ja) 記録用受像シート及びその製造方法
JP2000318298A (ja) インクジェット記録用シート及び記録方法
JP2000025347A (ja) 昇華型染料熱転写受像シート用粉体混合物及び昇華型染料熱転写受像シート