JP2000037926A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000037926A
JP2000037926A JP10225405A JP22540598A JP2000037926A JP 2000037926 A JP2000037926 A JP 2000037926A JP 10225405 A JP10225405 A JP 10225405A JP 22540598 A JP22540598 A JP 22540598A JP 2000037926 A JP2000037926 A JP 2000037926A
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image forming
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Toshikazu Meguro
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置本体に対して回動開閉自在に支
持された開閉体と、その開閉体と同じ向きに引き出し可
能に画像形成装置本体に装填された給紙カセットとを有
する画像形成装置において、開閉体と給紙カセットが共
に開かれて、画像形成装置が不安定となる不具合を防止
する。 【解決手段】 開閉体2を閉じた状態で、給紙カセット
28を手前側に引き出したとき、開閉体2が開放される
ことを阻止するロック部材を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成要素を収
容した画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に引き
出し可能に装填された給紙カセットと、該給紙カセット
の引き出し方向と同じ向きに開放可能に前記画像形成装
置本体に支持された開閉体とを具備し、前記給紙カセッ
トに収容された記録媒体を給送して、該記録媒体に画像
を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、印刷機、プリンタ、ファク
シミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複
合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従
来より公知である(例えば特開平9−171338号公
報参照)。この形式の画像形成装置においては、開閉体
を開位置に開放させ、画像形成装置本体の内部を外部に
露出させることによって、画像形成装置本体の内部に収
容された画像形成要素の修理や交換、或いはジャム処理
などのメンテナンス作業を容易に行うことができる。ま
た、給紙カセットを開閉体の開放方向に同じ向きに引き
出すことによって、その給紙カセットに記録媒体を補給
することができる。
【0003】上述のように、給紙カセットを開閉体の開
放方向と同じ向きに引き出すことができるため、操作者
は楽に所定のメンテナンス作業を行うことができる。と
ころが、この形式の画像形成装置には、次のような問題
があった。
【0004】上述のように開閉体を開放する向きと、給
紙カセットを引き出す方向を、操作者に対して手前側で
あるとしたとき、給紙カセットを手前側に引き出すと、
画像形成装置全体の重心位置は手前側に移動する。そし
て、この状態でさらに開閉体を手前側に開放すると、そ
の開閉体の重心も手前側に移動するので、画像形成装置
全体の重心は大きく手前側に移動し、画像形成装置の安
定性が損われ、これが手前側に倒れやすくなる。
【0005】上述した不具合を阻止するには、記録媒体
の重量を含めた給紙カセットの重量と、開閉体の重量
を、画像形成装置本体の重量に対して極めて小さく設定
すればよい。このようにすれば、開閉体を手前側に開放
し、かつ給紙カセットを手前側に引き出したときも、画
像形成装置の安定性が害されることはない。ところが、
このように開閉体と給紙カセットの重量を小さく設定す
ると、画像形成装置全体の設計自由度が大きく狭められ
る欠点を免れない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の欠点を除去した画像形成装置を提案すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、前記開閉体を閉じた状態で、前記給紙カセットを引
き出したとき、該開閉体の開放を禁止する開閉体開放禁
止手段を設けたことを特徴とする画像形成装置を提案す
る(請求項1)。
【0008】その際、上記開閉体開放禁止手段が、画像
形成装置本体に揺動可能に支持されたロック部材と、前
記開閉体に設けられていて、前記ロック部材と係脱可能
な係合部と、前記給紙カセットが画像形成装置本体の所
定のセット位置に装填されているとき、前記開閉体の開
放を許容すべく、前記ロック部材が前記係合部から外
れ、開閉体を閉じた状態で給紙カセットを引き出したと
き、該開閉体の開放を禁止すべく、前記ロック部材が前
記係合部に係合するように、給紙カセットの引き出し動
作に連動して、前記ロック部材を揺動させるガイドとを
具備していると有利である(請求項2)。
【0009】また、上記請求項2に記載の画像形成装置
において、前記ロック部材が前記ガイドに当接するロー
ラを有していると有利である(請求項3)。
【0010】さらに、上記請求項2又は3に記載の画像
形成装置において、前記ガイドが、凹部の形成された給
紙カセットの側壁によって構成され、給紙カセットが画
像形成装置本体の所定のセット位置に装填されていると
き、前記ロック部材が前記凹部に当接して、該ロック部
材と前記係合部の係合が解除され、開閉体を閉じた状態
で給紙カセットを引き出したとき、前記ロック部材が前
記凹部よりも上方の側壁上辺に当接して、該ロック部材
が前記係合部に係合するように、凹部の形状と位置が設
定されていると有利である(請求項4)。
【0011】また、上記請求項4に記載の画像形成装置
において、前記給紙カセット内に、該カセットに収容さ
れた記録媒体を揃えるサイドフェンスが設けられ、該サ
イドフェンスの位置を調整するとき、操作者の指が給紙
カセットの側壁に干渉することを防止するための切欠が
該側壁に形成され、該切欠が前記凹部を構成していると
有利である(請求項5)。
【0012】さらに、上記請求項1乃至5のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記給紙カセットが画像
形成装置本体の下部に装填され、前記開閉体はその下部
側を回動中心として回動開閉可能に画像形成装置本体に
支持されていると有利である(請求項6)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って説明し、併せて前述の従来の欠点を図面に即し
てより具体的に明らかにする。
【0014】図1は、カラープリンタとして構成された
画像形成装置の内部構造を示す概略断面図である。ここ
に示した画像形成装置は、机の上面や床面などの設置面
に不動に載置される画像形成装置本体1と、この画像形
成装置本体1に後述するように回動開閉可能に枢支され
た開閉体2と補助開閉体3とを有し、図2にこれらの開
閉体2,3が開放された状態を示す。画像形成装置本体
1は、画像形成装置の不動筐体を構成し、本例の画像形
成装置本体1は、本体フレーム14と、これを覆う外装
カバー15とから成る。
【0015】かかる画像形成装置本体1の本体フレーム
14には、ユニットケース5に複数のプロセス要素を一
体的に組付けて成るプロセスユニット4が着脱可能に装
着されている。このプロセスユニット4は、プロセスカ
ートリッジなどとも称せられるものである。
【0016】図1において、プロセスユニット4のユニ
ットケース5に回転自在に支持されたベルトプーリ6,
7には、像担持体の一例を構成する無端ベルト状の感光
体8が巻き掛けられている。像担持体として、ドラム状
の感光体や、誘電体ドラム又は誘電体ベルトなどを用い
ることもできる。またこの感光体8に対向した位置には
帯電チャージャ9より成る帯電装置が配置され、この帯
電チャージャ9もユニットケース5に支持されている。
【0017】一方、画像形成装置本体1の本体フレーム
14には、レーザ書き込みユニット10として構成され
た露光装置と、回転型のカラー現像装置11と、ブラッ
ク現像装置12とがそれぞれ支持されている。レーザ書
き込みユニット10は、レーザ光源と光学系をユニット
ケース13に収めたユニットより成り、画像形成動作時
に、そのユニットケース13の出射口からレーザ光Lが
出射して、感光体表面に至り、その表面を露光する。
【0018】カラー現像装置11は、イエロー現像器1
1Y,マゼンタ現像器11M及びシアン現像器11Cを
一体的に組付けたユニットとして構成され、その全体
が、画像形成装置本体1の本体フレーム14に対して回
転可能に支持されている。イエロー現像器11Y、マゼ
ンタ現像器11M、シアン現像器11C及びブラック現
像装置12は、それぞれ現像ローラを有し、その各現像
器とブラック現像装置12にはイエロー、マゼンタ、シ
アン及びブラックの各色の現像剤が収容されている。現
像剤としては、トナーとキャリアを有する二成分系現像
剤、又はキャリアを有さない一成分系現像剤のいずれを
用いてもよい。また現像剤として液状のものを用いるこ
ともできるが、図示した例では粉体状の一成分系現像剤
が用いられている。
【0019】画像形成動作時に、ベルトプーリ7が図示
していない駆動装置によって回転駆動されることによ
り、感光体8は矢印Aで示す時計方向に回転駆動され
る。このとき除電装置の一例である除電ランプ16によ
って感光体表面が除電作用を受け、次いで帯電チャージ
ャ9より成る帯電装置によって感光体表面が一様に帯電
され、その帯電面が、レーザ書き込みユニット10から
出射する光変調されたレーザ光Lによって露光され、こ
れによって感光体表面に、書込み情報に対応した第1の
静電潜像が形成される。
【0020】このとき、カラー現像装置11の第1の現
像器、本例ではイエロー現像器11Yが感光体8の表面
に対向して位置し、このイエロー現像器11Yの現像ロ
ーラに担持された現像剤によって上述の第1の静電潜像
がイエロートナー像として可視像化される。このとき現
像ローラは、感光体8に対して現像剤を介して当接し、
又は離間して位置し、接触又は非接触現像法によって静
電潜像が可視像化される。また、このときブラック現像
装置12は感光体8の表面から離間し、現像動作を行う
ことはない。
【0021】一方、ユニットケース5には、互いに離間
して配置された適数の、本例では2本のベルトプーリ1
7,18が回転自在に支持され、これらのベルトプーリ
17,18には、中間転写体の一例である無端状の中間
転写ベルト19が巻き掛けられ、一方のベルトプーリ1
7が図示していない駆動装置によって駆動されることに
より、中間転写ベルト19が矢印B方向に回転駆動され
る。この中間転写ベルト19と感光体8は、転写部20
の部位で互いに当接し、この部位における中間転写ベル
ト19の裏面側には転写手段の一例である転写ブラシ2
1の先端が当接している。かかる転写ブラシ21と前述
の除電ランプ16もユニットケース5に支持されてい
る。転写手段として、転写ローラや、転写ブレード又は
コロナ放電器などを用いることもできる。
【0022】前述のように感光体8の表面に形成された
イエロートナー像が転写部20に至ったとき、転写ブラ
シ21には、そのトナーと逆極性の電圧が印加され、こ
れによって感光体8表面のトナー像が中間転写ベルト1
9の表面に転写される。
【0023】トナー像を転写した後の感光体表面には、
転写されずに残されたトナーが付着しており、かかる転
写残トナーは、感光体8に当接したクリーニング部材2
2によって掻き取り除去される。このようにして感光体
表面から除去された転写残トナーは、ユニットケース5
に一体に組付けられたクリーニングケース23内に落下
する。クリーニング部材22とクリーニングケース23
は、感光体用のクリーニング装置24を構成する。クリ
ーニングケース23に落下した転写残トナーは、ユニッ
トケース5に着脱可能に装着された廃トナー容器25に
搬送される。
【0024】上述のようにして表面を清掃された感光体
表面は再び除電ランプ16により除電作用を受けた後、
帯電チャージャ9によって一様に帯電され、次いでその
帯電面にレーザ書き込みユニット10から出射するレー
ザ光Lを照射され、感光体表面に第2の静電潜像が形成
される。この静電潜像がカラー現像装置11を通ると
き、該装置11の回転によって、第2の現像器、本例で
はマゼンタ現像器11Mが感光体8に対向しており、こ
れによって、その第2の静電潜像がマゼンタトナー像と
して可視像化される。このトナー像も、先に説明したと
ころと全く同様に転写ブラシ21の作用によって、先に
イエロートナー像の転写された中間転写ベルト19の表
面に、当該イエロートナー像に重ね合されて転写され
る。マゼンタトナー像を転写した後の感光体8の表面に
残留するトナーも、クリーニング部材22によって感光
体表面から除去される。
【0025】全く同様にして、感光体表面には、第3及
び第4の静電潜像が順次形成され、これらの各静電潜像
が感光体表面に対向したシアン現像器11Cとブラック
現像装置12によって、それぞれシアントナー像とブラ
ックトナー像として順次可視像化され、これらが中間転
写ベルト19の表面に、先に転写されたトナー像に重ね
合せられて順次転写される。感光体表面は、各トナー像
の転写ごとに、クリーニング部材22によって転写残ト
ナーを除去され、その表面が清掃される。このようにし
て、中間転写ベルト19の表面には、フルカラートナー
像が形成される。ブラックトナー像の形成時には、ブラ
ック現像装置12が感光体8の表面に近づけられ、所定
の現像動作を実行する。
【0026】一方、画像形成装置本体1を構成する本体
フレーム14の下部には給紙装置27が配置され、その
給紙カセット28には、紙又はプラスチックシートなど
から成る記録媒体Pがスタックされ、その最上位の記録
媒体に圧接した給紙ローラ29の回転によって、その記
録媒体Pが1枚ずつ矢印C方向に給送される。このよう
にして給送された記録媒体Pは、開閉体2とユニットケ
ース5にそれぞれ回転自在に支持された一対の搬送ロー
ラ30,30Aと、開閉体2に支持されたレジストロー
ラ対31の回転によって搬送され、中間転写ベルト19
の表面に形成されたフルカラートナー像に整合するタイ
ミングで中間転写ベルト19と、これに対置された転写
手段の一例である転写ローラ32との間のニップ部に送
り込まれる。このとき転写ローラ32に印加された、ト
ナーと逆極性の電圧の作用によって、中間転写ベルト1
9の表面のフルカラートナー像が記録媒体Pの表面に一
括して転写される。転写手段の一例を構成する転写ロー
ラ32は、開閉体2に回転自在に支持され、記録媒体P
を介して中間転写ベルト19に当接する。かかる転写ロ
ーラの代りに、コロナ放電器、ブラシ又はブレードなど
の適宜な転写手段を採用することもできる。
【0027】給紙カセット28を出て転写ローラ32に
向かう記録媒体Pは、ユニットケース5により構成され
た用紙ガイド33と、これに対向する補助開閉体3の用
紙ガイド34及び開閉体2の用紙ガイド35との間に区
画された用紙搬送経路中を搬送される。
【0028】フルカラートナー像を転写された記録媒体
Pは、中間転写ベルト19を離れた後、画像形成装置本
体1の本体フレーム14に支持された定着装置36の定
着ローラ37と加圧ローラ38との間を通り、このとき
熱と圧力の作用によって、そのトナー像が記録媒体Pの
表面に定着される。定着装置36を出た記録媒体Pは、
画像形成装置本体1の外装カバー15の上壁によって形
成された排紙部39に、画像面を下に向けて排出され
る。
【0029】一方、フルカラートナー像を記録媒体Pに
転写した後に中間転写ベルト19上に残留する転写残ト
ナーは、中間転写ベルト用のクリーニング装置40によ
って除去される。このクリーニング装置40は、ベルト
プーリ17に巻き掛けられた中間転写ベルト部分の表面
に先端部を圧接したクリーニング部材41を有し、中間
転写ベルト19上の転写残トナーは、このクリーニング
部材41によって掻き取られ、中間転写ベルト19の表
面が清掃される。クリーニング部材41は、その基端部
がクリーニングケース42に固定され、そのクリーニン
グケース42は、図示していないアームを介してユニッ
トケース5に揺動自在に支持されている。クリーニング
部材41によって中間転写ベルト19から掻き取られた
転写残トナーは、廃トナー容器25に搬送されて収容さ
れる。
【0030】クリーニング部材41は、上記アームの揺
動によって中間転写ベルト表面に対して接離自在となっ
ていて、中間転写ベルト19の表面に各トナー像が転写
されるとき、クリーニング部材41は中間転写ベルト表
面から離間している。中間転写ベルト表面のフルカラー
トナー像を記録媒体Pに転写した後、その表面に残留す
るトナーを清掃するときだけ、アームの揺動によってク
リーニング部材41の先端部が中間転写ベルト19の表
面に圧接し、その転写残トナーを掻き取り除去する。
【0031】また開閉体2には、手差しテーブル43を
有する手差しユニット44が付設され、この手差しテー
ブル43上に、手操作によって記録媒体を載置し、その
記録媒体を転写ローラ32とこれが対向する中間転写ベ
ルト部分に送り込むこともできる。手差しユニット44
の非使用時には、これが図1に鎖線で示すように折り畳
まれる。
【0032】以上の説明は、記録媒体P上にフルカラー
画像を形成するときの画像形成動作であるが、カラー現
像装置11を構成する各現像器及びブラック現像装置1
2のいずれか1つだけを使用して単色画像を形成した
り、2色又は3色の画像を形成することもできる。
【0033】上述の画像形成装置を操作する操作者は、
通常、この画像形成装置の図1における右側の領域に立
って所定の操作を行う。すなわち、図1における右側の
画像形成装置面がその前面(正面側)である。操作者が
画像形成装置本体の正面側に向かい合ったとき、操作者
の右側となる画像形成装置の部位を「右」、操作者の左
側となる画像形成装置の部位を「左」と称することにす
る。
【0034】図示した画像形成装置は、前述のように、
開閉体2と補助開閉体3を有し、開閉体2はその下部側
の第1の支軸45A,45B(図4も参照)のまわりに
回動開閉可能に画像形成装置本体1に枢支されている。
図4は、画像形成装置本体1の左側の外装カバー部分を
除去して、左側の本体フレーム14の一部と、これに関
連する要素を示す図であるが、この図にも示すように、
開閉体2の下部の左右の部位に突出する左右一対の脚部
46A,46Bが画像形成装置本体1の本体フレーム1
4に突設された同心状の各支軸45A,45Bに回動自
在に支持されている。図2には本体フレーム14を一部
破断して示してあるが、該本体フレーム14の左右の側
板14A,14Bが、図4に示すように第1の支軸45
A,45Bのところまで延びていて、その左右の側板1
4A,14Bにそれぞれ同心状の第1の支軸45A,4
5Bが突設され、ここに開閉体2のフレームの左右の脚
部46A,46Bにそれぞれ形成された孔が回転自在に
嵌合している。
【0035】また、プロセスユニット4も、図示してい
ないホルダを介して、第1の支軸45A,45Bに回動
可能に支持され、画像形成装置本体1に対して回動可能
となっている。プロセスユニット4の回動中心は、中間
転写ベルト19を巻き掛けた下側のベルトプーリ18の
中心軸18Aに一致している。開閉体2の各脚部46
A,46Bは、本体フレーム14の左右の側板14A,
14Bよりも、左右方向の外側に位置し、プロセスユニ
ット4は、上述のホルダと共に左右の側板14A,14
Bの間に位置している。
【0036】また本例の補助開閉体3は、図4にも示す
ように開閉体本体47と、その左右の部位に固定された
一対のアーム48A,48Bとから成り、これらのアー
ム48A,48Bが、画像形成装置本体1の本体フレー
ム14に設けられた同心状の左右一対の第2の支軸49
A,49Bを介して画像形成装置本体1に対して回動開
閉可能に支持されている。このように補助開閉体3も、
その下部側が画像形成装置本体1に対して回動可能に支
持されており、第1の支軸45A,45Bは、第2の支
軸49A,49Bよりも上方で、かつ画像形成装置本体
1の内側(図1乃至図4の左側)に位置している。第1
の支軸45A,45Bの中心軸線と第2の支軸49A,
49Bの中心軸線は互いに平行に画像形成装置の左右方
向に延びている。
【0037】さらに、本例の画像形成装置には、補助開
閉体3を図1に示した閉位置に向けて付勢し、その補助
開閉体3を開閉体2に対して圧接させる付勢部材(図示
せず)を有している。この付勢部材の作用により、補助
開閉体3が、開閉体2をその閉位置に向けて押圧するよ
うに、その開閉体2に圧接する。
【0038】通常、開閉体2と補助開閉体3は図1に示
した閉位置を占め、これによって画像形成装置本体1の
前部側の開口50(図2)が閉鎖されている。このと
き、開閉体2は図示していないロック装置によってその
閉位置に保持され、補助開閉体3も、上述の付勢部材に
よって付勢されて開閉体2に圧接して閉位置に保持され
る。
【0039】開閉体2を開くときは、上述のロック装置
のロックを解除し、その開閉体2を第1の支軸45A,
45Bのまわりに画像形成装置本体1の正面側、すなわ
ち操作者に対して手前側(図1の右方)に回動させ、図
2に示した開位置にもたらす。開閉体2を第1の支軸4
5A,45Bの中心軸線を回転中心として前方側へ回動
させるのである。このとき、補助開閉体3は、前述の付
勢部材の作用により、開閉体2に圧接しているので、補
助開閉体3は開閉体2と共に、第2の支軸49A,49
Bのまわりに画像形成装置本体1の前方側に回動し、図
2に示した開位置にもたらされる。補助開閉体3は、開
閉体2と同じ向きの前方側(操作者に対して手前側)
へ、第2の支軸49A,49Bの中心軸線を回動中心と
して回動するのである。
【0040】開閉体2及び補助開閉体3が図2に示した
開位置を占れめば、これらが図示していないストッパに
よってこの位置に止められ、開閉体2から手を離しても
その開閉体2の自重によって、開閉体2と補助開閉体3
はその開位置に保持される。図示していないばねなどに
よって、開閉体2を開位置に向けて付勢するようにすれ
ば、そのばね力の作用も加わって、両開閉体2,3を開
位置に保持できる。
【0041】このようにして、画像形成装置本体1の前
部の開口50が開放され、その内部の要素の修理や交
換、或いは用紙搬送経路に詰まった記録媒体を除去する
ジャム処理などのメンテナンス作業を行うことができ
る。その際、図示した例では、前述のように、プロセス
ユニット4を第1の支軸45A,45Bのまわりに前方
側、すなわち図2における時計方向に回動させることが
でき、該ユニット4を図2に一点鎖線で概略を示したよ
うに立たせた後、そのプロセスユニット4を画像形成装
置本体1から外すことができる。また、このプロセスユ
ニット4を図2に破線で示すようにさらに大きく開放さ
せ、プロセスユニット4よりも奥側に位置する現像装置
11,12や定着装置36なども手前側に取り出すこと
ができる。
【0042】再び開閉体2をその第1の支軸45A,4
5Bまわりに奥側、すなわち図2の反時計方向に回動さ
せて図1に示した閉位置にもたらし、これをロックする
ことができる。このときも補助開閉体3は付勢部材の作
用で開閉体2に圧接しているので、先に説明した動作と
逆の動作が行われ、補助開閉体3は開閉体2に連動して
図1に示した閉位置に回動する。このようにして画像形
成装置本体1の前部の開口50を閉鎖することができ
る。
【0043】図1に示した画像形成装置においては、画
像形成装置本体1の下部に給紙部を構成する給紙装置2
7が配置され、画像形成装置本体1の上部に排紙部39
が配置されていて、その給紙部から排紙部39に略上下
方向に延びる用紙搬送経路が位置し、かつその上部領域
に定着装置36が位置している。しかも、その用紙搬送
経路が、画像形成装置本体1にセットされたプロセスユ
ニット4の案内面33と、閉位置を占めた開閉体2及び
補助開閉体3の用紙ガイド34,35によって区画形成
され、開閉体2及び補助開閉体3を開位置に回動させる
ことによって用紙搬送経路を開放することができる。
【0044】給紙部と排紙部39を上述のように配置す
ることにより、用紙搬送経路の長さを短かくすることが
できるが、使用する記録媒体Pのサイズが大きくなる
と、中間転写ベルト19を大きく構成しなければならな
い。従って、作業者が画像形成装置本体1の開口50を
開放して、ジャム処理やプロセスユニット4の交換作業
などを行えるようにするには、画像形成装置本体1の前
部の開口50も大きくする必要があるが、その際、この
開口50を閉鎖する開閉体を1つの開閉体として構成し
たとすると、これを開位置に回動させたとき、これが前
方側(図2の右方)、すなわち作業者の手前側に大きく
突出するため、作業者は大きく手を伸ばし、不自然な姿
勢をとらないと、画像形成装置本体1内の画像形成要素
に手が届かない。このため、その作業能率が低下する。
【0045】これに対し、図示した画像形成装置のよう
に、開閉体2と補助開閉体3を設け、これらをそれぞれ
異なった回動中心のまわりに回動させるように構成する
ことにより、これらの開閉体2と補助開閉体3を開位置
にもたらしたとき、これらが操作者の手前側へ張り出す
量を少なくでき、画像形成装置本体1内の画像形成要素
に容易にアクセスすることが可能となる。
【0046】一方、前述の給紙カセット28は、図1、
図2及び図4に示すように画像形成装置本体1における
本体フレーム14の底板14C上に位置し、その本体フ
レーム14に対し、画像形成装置本体の前方側、すなわ
ちこれらの図における右方に引き出し可能に支持されて
いる。図3は、このように給紙カセット28を操作者に
対して手前側(矢印D方向)に引き出すときの様子を示
している。このように開閉体2の開放方向と同じ向き、
すなわち画像形成装置本体1の前方側に給紙カセット2
8を引き出すことができ、これによってその給紙カセッ
ト28に記録媒体Pを補給することができる。その補給
後、給紙カセット28を矢印Dと逆向きに押し込んで、
これを画像形成装置本体1のセット位置に装填すること
ができる。
【0047】以上のように、図示した画像形成装置は、
現像装置やプロセスユニット4などの画像形成要素を収
容した画像形成装置本体1と、その画像形成装置本体1
に引き出し可能に装填された給紙カセット28と、該給
紙カセット28の引き出し方向Dと同じ向きに開放可能
に前記画像形成装置本体1に支持された開閉体2とを具
備しており、給紙カセット28に収容された記録媒体P
を給送して、その記録媒体Pに画像を形成するように構
成されている。
【0048】上述のように給紙カセット28の引き出し
方向と開閉体2の開放方向を同じ向きにすることによ
り、操作者は画像形成装置本体の正面側に位置したま
ま、その各操作を行うことができ、その操作性が高めら
れる。
【0049】ところが、先にも説明したように、給紙カ
セット28を手前側に引き出した後、さらに開閉体2を
手前側に開放させたとすると、画像形成装置全体の重心
が大きく手前側に移動し、その安定性が損われる。開閉
体2の重量は、画像形成装置本体1の重量よりも小さく
設定されてはいるが、この開閉体2を開放し、かつ給紙
カセット28を引き出せば、明らかに画像形成装置の重
心は手前側に移動して、画像形成装置が不安定な状態と
なる。昨今の画像形成装置は、スペース的、コストダウ
ン等の見地からその小型化と軽量化が進んでいるのに対
し、給紙カセット28に収容された記録媒体Pの重量は
特に軽減できないため、かかる記録媒体を収容した給紙
カセット28と、開閉体2を手前側に移動させれば、画
像形成装置全体の安定性が損われることは明らかであ
る。
【0050】また本例の画像形成装置においては、プロ
セスユニット4も手前側に回動させることができ、さら
にこの状態で画像形成装置本体内の現像装置11,12
及び定着装置36なども画像形成装置本体外に取り出す
ことができ、仮に、給紙カセット28を手前側に引き出
した状態で、上述のように現像装置11,12や定着装
置36を取り出したとすると、画像形成装置全体のバラ
ンスは大きく崩れる。
【0051】さらに、本例の画像形成装置は、補助開閉
体3を有し、この補助開閉体3を開放させたとき、この
開閉体3は図2に示すように、給紙カセット28の前方
に位置する。従って、仮に給紙カセット28を手前側に
引き出した後、開閉体2と共に補助開閉体3を開放させ
ると、この補助開閉体3が給紙カセット28に干渉し、
これらが破損するおそれがある。補助開閉体3を設けな
いときも、開閉体2の開放角が大きいときは、同様な不
具合が発生するおそれがある。
【0052】このような観点から、図示した画像形成装
置においては、開閉体2を閉じた状態で、給紙カセット
28を引き出したとき、該開閉体2の開放を禁止する開
閉体開放禁止手段が設けられている。
【0053】この構成により、給紙カセット28を引き
出すと、開閉体2の開放が禁止される。従って、給紙カ
セット28の重心と開閉体2の重心が共に画像形成装置
本体の手前側へ移動することはなく、画像形成装置全体
のバランスが崩れ、これが不安定となることを阻止でき
る。開閉体2の開放が禁止されれば、補助開閉体3やプ
ロセスユニット4が手前側に回動されることもない。
【0054】次に、上述の開閉体開放禁止手段のより具
体的な構成例を明らかにする。
【0055】図4に示すように、画像形成装置本体1内
の所定のセット位置に装填された給紙カセット28は、
画像形成装置本体1における本体フレーム14の左右の
側板14A,14Bの間に位置しているが、その一方の
側板、図の例では左側の側板14Aの外側面に、支軸5
1を介してロック部材52が揺動可能に支持されてい
る。また開閉体2におけるフレームの左側の脚部46A
には、ピン53がかしめられたブラケット54がねじな
どによって固定されている。開閉体2のフレームにブラ
ケット54を固定する代りに、そのフレームの脚部46
Aを延長し、その延長部に直にピン53をかしめて固定
してもよい。
【0056】本例のロック部材52は、基板55と、こ
れに固定されたアーム56と、そのアーム56の先端側
に回転自在に支持されたローラ57とを有し、アーム5
6は、図5に示すように側板14Aの左右方向の左側の
部位から、その側板14Aに形成された開口58を通し
て、給紙カセット28の側に突出し、その突出した先端
側にローラ57が回転自在に支持されている。基板55
には爪部59が形成され、この爪部59が図4に鎖線と
実線で示すように、ピン53に対して係脱可能となって
いる。このようにピン53は、ロック部材52と係脱可
能な係合部の一例を構成し、かかる係合部が開閉体2に
設けられているのである。
【0057】またロック部材52の基板55と、画像形
成装置本体1の側板14Aとには、付勢部材の一例であ
る引張ばね60の各端部が係止され、これによってロッ
ク部材52が図4における反時計方向に回動習性を与え
られている。
【0058】また給紙カセット28には、ロック部材5
2の一部、図の例ではそのローラ57が当接して案内さ
れるガイド61が設けられ、図の例では、このガイド6
1が、箱状の給紙カセット28の側壁62によって構成
されている。すなわち、この側壁62には凹部63が形
成され、この凹部63と側壁62の上辺64とによりガ
イド61が構成される。
【0059】図4に示すように、給紙カセット28が画
像形成装置本体1の所定のセット位置に装填されている
とき、ロック部材52は、図4に実線で示すように、引
張ばね60によって加圧されつつ、ローラ57が、側壁
62の凹部63に落ち込んだ状態でその凹部63に圧接
している。このとき、ロック部材52の爪部59はピン
53から外れている。従って、この状態では、開閉体2
を前述のように手前側に開放させることができる。
【0060】一方、開閉体2を閉じた状態で、給紙カセ
ット28を図3に示したように手前側に引き出すと、図
4に示した凹部63が手前側、すなわち図における右方
に移動するので、ローラ57が側壁62によって案内さ
れ、回転しながら凹部63から側壁62の上辺64に当
接する位置に移動する。ロック部材52が引張ばね60
の作用に抗して、図4における時計方向に回動し、ロッ
ク部材52の爪部59がピン53に係合する。これによ
り開閉体2はロックされ、これが手前側に開放されるこ
とが禁止される。
【0061】給紙カセット28をさらに引き出すとき
も、ローラ57が側壁62の上辺64を転動するので、
開閉体2の開放は禁止されたままである。
【0062】またこの例では、給紙カセット28を画像
形成装置本体1から完全に抜き出せるように構成されて
いるが、このように給紙カセット28を抜き出してしま
うと、ロック部材52は、引張ばね60の作用により図
4における反時計方向に回動し、このときロック部材5
2の爪部59のピン53から外れ、開閉体2を自由に開
放することができる。
【0063】給紙カセット28を再び画像形成装置本体
1内の所定のセット位置に押し込むと、ローラ57が凹
部63に落ち込み、爪部59がピン53から外れ、開閉
体2を自由に開放させることができる。
【0064】上述のように、本例の開閉体開放禁止手段
は、画像形成装置本体1に揺動可能に支持されたロック
部材52と、開閉体2に設けられていて、ロック部材5
2と係脱可能なピン53より成る係合部と、給紙カセッ
ト28が画像形成装置本体1の所定のセット位置に装填
されているとき、開閉体2の開放を許容すべく、ロック
部材52が上記係合部から外れ、開閉体2を閉じた状態
で給紙カセット28を引き出したとき、その開閉体2の
開放を禁止すべく、ロック部材52が係合部に係合する
ように、給紙カセット28の引き出し動作に連動して、
ロック部材52を揺動させるガイド61とを具備してい
る。
【0065】かかる構成により、給紙カセット28を画
像形成装置本体1の所定の位置にセットしているとき
は、ロック部材52がピン53より成る係合部から外
れ、開閉体2を自由に開放させることができるが、開閉
体2を閉じた状態で給紙カセット28を引き出すと、ロ
ック部材52がピン53より成る係合部に係合して開閉
体2の解放を禁止する。これにより、開閉体2と給紙カ
セット28が共に画像形成装置本体の前方側へ開くこと
を阻止でき、画像形成装置全体の重心が操作者側に大き
く移動して不安定となる不具合を防止できる。しかも、
給紙カセット28を手前側に引き出した状態で、補助開
閉体3が開いて、これが給紙カセット28に干渉し、こ
れが破損するおそれもなくすことができる。
【0066】また図示した例では、給紙カセット28を
画像形成装置本体1から完全に取り外すと、開閉体2を
自由に開放できるので、この状態でプロセスユニット4
の交換作業などを自由に行うことができる。また、給紙
カセット28を画像形成装置本体1から完全に離脱して
しまえば、その給紙カセット28が画像形成装置の重心
を手前側に移行させるように作用することはないので、
この状態で開閉体2を開放しても、画像形成装置が不安
定となることはない。
【0067】なお、上述した説明から判るように、ピン
53と支軸51には、大きな荷重がかかることがあるた
め、そのピン53とブラケット54を金属で構成し、そ
のピンをブラケット54にかしめによって強固に固定
し、しかも支軸51も側板14Aにかしめによって強固
に固定し、その支軸51に金属板より成る基板55を揺
動可能に支持することが望ましい。同じ理由で基板55
を2mm程度の金属板とすることが有利である。
【0068】また図示した画像形成装置においては、ロ
ック部材52がガイド61に当接するローラ57を有
し、給紙カセット28を画像形成装置本体1に対して出
し入れするとき、そのローラ57がガイド61上を転動
するので、給紙カセット28に対して、ロック部材52
による過度に大きな抵抗が作用することはなく、スムー
ズに給紙カセット28を出し入れすることができ、その
操作性を高めることができる。
【0069】さらに、本例の画像形成装置においては、
ガイド61が、凹部63の形成された給紙カセット28
の側壁62によって構成され、給紙カセット28が画像
形成装置本体1の所定のセット位置に装填されていると
き、ロック部材52が上記凹部63に当接して、該ロッ
ク部材52とピン53より成る係合部の係合が解除さ
れ、これによって開閉体2の開放が許容され、開閉体2
を閉じた状態で給紙カセット28を引き出したとき、ロ
ック部材52が凹部63よりも上方の側壁上辺64に当
接して、該ロック部材52が上記係合部に係合して開閉
体2の開放を禁止するように、凹部63の形状と位置が
設定されている。
【0070】上記構成によれば、給紙カセット28の側
壁自体によってガイド61が構成されているので、給紙
カセット28にガイドを構成する独立した部材を付加す
る必要がなく、給紙カセット28の形状を簡素化できる
と共に、コストを低減することができる。
【0071】また、図5に示すように、給紙カセット2
8の底壁上には、その給紙カセット28に収容された記
録媒体Pの束を揃えるためのサイドフェンス65が設け
られている。操作者が給紙カセット28を手前側に引き
出し、その給紙カセット28に記録媒体Pを補給したと
き、サイドフェンス65を記録媒体Pの幅方向、すなわ
ち画像形成装置本体の左右方向に移動させてその位置を
調整し、サイドフェンス65を記録媒体Pの側縁に軽く
当接させる。これにより、給紙カセット28を画像形成
装置本体内に押し込んでセットした後、記録媒体を給送
するとき、これを正しく送り出すことができる。
【0072】上述のようにサイドフェンス65の位置を
調整するとき、そのサイドフェンス65は給紙カセット
28の側壁62の近くに位置しているので、操作者の指
が側壁62に当って、その調整作業を行い難くなるおそ
れがある。そこで、操作者の指が側壁62に干渉して作
業がやりずらくなる不具合を阻止するため、従来より側
壁62には切欠が形成されている。本例では、その切欠
を前述のガイド61の凹部63として用いている。この
構成によれば、従来使用されている給紙カセット28を
そのまま使用することができ、ガイド61を構成するた
めに、給紙カセット28に凹部63を形成する必要はな
い。これにより、給紙カセット28の形状が複雑化する
ことを阻止でき、しかもその給紙カセット28のコスト
を大幅に低減できる。
【0073】上述のように、本例の画像形成装置におい
ては、給紙カセット28内に、該カセット28に収容さ
れた記録媒体Pを揃えるサイドフェンス65が設けら
れ、該サイドフェンス65の位置を調整するとき、操作
者の指が給紙カセット28の側壁62に干渉することを
防止するための切欠が該側壁62に形成され、該切欠が
ガイド61の凹部63を構成している。
【0074】本発明は、図示した形式以外の画像形成装
置にも広く適用でき、例えば開閉体を、その自由端が上
方に回動するように開放する形式の画像形成装置などに
も適用できる。但し、図示した例のように、給紙カセッ
ト28が画像形成装置本体1の下部に装填され、開閉体
2がその下部側を回動中心として回動開閉可能に画像形
成装置本体1に支持されている画像形成装置において
は、給紙カセット28と開閉体2を共に手前側に開いた
とすると、その開閉体の開放角が大きい場合、開閉体と
給紙カセットが干渉するおそれがあり、しかも画像形成
装置の重心が大きく手前側に移行するおそれがあるた
め、本発明を特に有利に適用することができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、開閉体を閉じた状態で、給紙カセットを引き出した
とき、開閉体の開放が禁止されるので、画像形成装置の
重心が一方の側に大きく移り、画像形成装置が不安定と
なる不具合を阻止できる。
【0076】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
簡単かつ低コストな開閉体開放禁止手段を構成すること
ができる。
【0077】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
給紙カセットの出し入れ時に、ロック部材によって、給
紙カセットに大きな抵抗が加えられる不具合を阻止でき
る。
【0078】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
給紙カセットの側壁自体によってガイドを構成できるの
で、画像形成装置の構成が複雑化し、またコストが上昇
する欠点を防止できる。
【0079】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
サイドフェンスの位置調整時に、操作者の指が給紙カセ
ットの側壁に干渉することを防止する切欠によって、ガ
イドの凹部が構成されているので、給紙カセットの構造
の複雑化と、そのコストの上昇を一層確実に抑えること
ができる。
【0080】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
給紙カセットを引き出したとき、開閉体の開放を禁止す
る効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す断面図である。
【図2】開閉体と補助開閉体を開放させたときの断面図
である。
【図3】給紙カセットを手前側に引き出すときの様子を
示す断面図である。
【図4】左側の外装カバーを取り外してその内部の構成
を示した図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体 2 開閉体 28 給紙カセット 52 ロック部材 57 ローラ 61 ガイド 63 凹部 65 サイドフェンス D 引き出し方向 P 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 AP07 AQ06 AR01 AS02 BB08 BB35 CD03 CD07 2H071 AA35 AA38 DA22 EA02 3F048 AA02 AA04 AA05 AB01 BB05 BD03 EB21 3F343 FC08 HA31 HC17 KB08 LC20 MB18 MC25 5G052 BB01 BB10 LA07 LC01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成要素を収容した画像形成装置本
    体と、該画像形成装置本体に引き出し可能に装填された
    給紙カセットと、該給紙カセットの引き出し方向と同じ
    向きに開放可能に前記画像形成装置本体に支持された開
    閉体とを具備し、前記給紙カセットに収容された記録媒
    体を給送して、該記録媒体に画像を形成する画像形成装
    置において、 前記開閉体を閉じた状態で、前記給紙カセットを引き出
    したとき、該開閉体の開放を禁止する開閉体開放禁止手
    段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉体開放禁止手段が、画像形成装
    置本体に揺動可能に支持されたロック部材と、前記開閉
    体に設けられていて、前記ロック部材と係脱可能な係合
    部と、前記給紙カセットが画像形成装置本体の所定のセ
    ット位置に装填されているとき、前記開閉体の開放を許
    容すべく、前記ロック部材が前記係合部から外れ、開閉
    体を閉じた状態で給紙カセットを引き出したとき、該開
    閉体の開放を禁止すべく、前記ロック部材が前記係合部
    に係合するように、給紙カセットの引き出し動作に連動
    して、前記ロック部材を揺動させるガイドとを具備して
    いる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック部材が前記ガイドに当接する
    ローラを有している請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドが、凹部の形成された給紙カ
    セットの側壁によって構成され、給紙カセットが画像形
    成装置本体の所定のセット位置に装填されているとき、
    前記ロック部材が前記凹部に当接して、該ロック部材と
    前記係合部の係合が解除され、開閉体を閉じた状態で給
    紙カセットを引き出したとき、前記ロック部材が前記凹
    部よりも上方の側壁上辺に当接して、該ロック部材が前
    記係合部に係合するように、凹部の形状と位置が設定さ
    れている請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記給紙カセット内に、該カセットに収
    容された記録媒体を揃えるサイドフェンスが設けられ、
    該サイドフェンスの位置を調整するとき、操作者の指が
    給紙カセットの側壁に干渉することを防止するための切
    欠が該側壁に形成され、該切欠が前記凹部を構成してい
    る請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記給紙カセットが画像形成装置本体の
    下部に装填され、前記開閉体はその下部側を回動中心と
    して回動開閉可能に画像形成装置本体に支持されている
    請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010152244A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2014159320A (ja) * 2013-02-20 2014-09-04 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

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