JP2000037430A - カセット収納機構 - Google Patents

カセット収納機構

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JP2000037430A
JP2000037430A JP10209485A JP20948598A JP2000037430A JP 2000037430 A JP2000037430 A JP 2000037430A JP 10209485 A JP10209485 A JP 10209485A JP 20948598 A JP20948598 A JP 20948598A JP 2000037430 A JP2000037430 A JP 2000037430A
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JP
Japan
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cassette
tray
main unit
holder
cassette holder
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Application number
JP10209485A
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English (en)
Inventor
Yukio Ota
幸雄 太田
Naoji Akutsu
直司 阿久津
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的ノイズの漏洩を減少させたカセットの
固定動作を容易にするカセット収納機構を提供する。 【解決手段】 カセット51を取り外し自在に搭載する
カセットホルダ44と、本体装置に収納自在な摺動部材
に設けられたトレイ5と、トレイ5に設けられ、トレイ
5が本体装置から引き出される前にカセットホルダ44
を下降させてカセット51を本体装置から引き離し、ト
レイ5を本体装置に押し入れるとカセットホルダ44を
上昇させてカセット51を本体装置に当接させるカセッ
トホルダリフト機構とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は取り外し自在にカセ
ットを本体装置に収納するカセット収納機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、取り外し自在にカセットを本体装
置に収納するカセット収納機構を用いた装置が種々開発
されてきている。例えば、登録実用新案第301422
1号公報に開示された注射針ディスポ−ザもその一つで
ある。
【0003】その公報に開示された注射針ディスポ−ザ
によれば、アルミコーティングを施した紙パックで溶屑
容器(以後カセットと記す)を構成し、ア−モンド状の
カセットを注射針ディスポ−ザに装填し、押圧/解除機
構により長手方向を押圧して弾性的に変形させることに
より短手方向に拡張させて蓋部中央に溶屑の開口を生じ
させるとともに固定し、注射針の溶屑を収納した後、押
圧力を解除してカセットを元の状態に復帰させて取り外
す機構(以後カセット収納機構と記す)を使用してい
る。
【0004】この装置では、使用済み注射針によって回
路を短絡させることで、注射針に大電流を流し、この通
電に伴って生じる熱によって注射針を溶断し、その溶屑
をカセットに収納している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のカセット収納機
構にあっては、カセットを装填する際に、カセットの固
定、あるいは開口の開閉のために、カセットを装置内の
処理室に入れ、カセットを短手方向に拡張させる押圧/
解除機構の操作が必要という煩わしさがある。この際、
カセットの両端が押圧/解除機構の押圧方向に対してず
れていると、滑って両端に押圧力が加わらず短手方向に
拡張せず、再度セットのやり直しをしなければならない
という問題点があった。
【0006】また、カセットに注射針等の溶屑を収納す
る際に、溶屑が火花となってカセット内に飛び散る。そ
の際に、電気的ノイズが多量に放射されるという問題が
あった。
【0007】本発明は電気的ノイズの漏洩を減少させた
カセットの固定動作を容易にするカセット収納機構を提
供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のカセット収納機構においては、カセットを取
り外し自在に搭載するカセットホルダと、本体装置に収
納自在な摺動部材に設けられたトレイと、トレイに設け
られ、トレイが本体装置から引き出される前にカセット
ホルダを下降させてカセットを本体装置から引き離し、
トレイを本体装置に押し入れるとカセットホルダを上昇
させてカセットを本体装置に当接させるカセットホルダ
リフト機構とを具備する。
【0009】また、カセットが本体装置に当接した際に
は、カセットと本体装置の構造部材との間に電気的導通
を確保するようにカセットを導電性材料で構成する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、各図面に共通な要素には
同一符号を付す。
【0011】図2は実施の形態による注射針溶断器の外
観斜視図である。注射針溶断器1は、その上側部分がプ
ラスチック製のアッパーカバー2によって、また、その
下側部分がアルミダイキャスト製のミドルカバー3によ
って覆われている。
【0012】アッパーカバー2の上面には、取手2aが
アッパーカバー2と一体に形成されている。また、その
横には、後述するバッテリの状態を表示するLED表示
窓7が設けられている。さらに、その横(正面側)に
は、円形の開口部が設けられており、注射針挿入口4a
を備えたフロート4が露出している。
【0013】一方、ミドルカバー3の右側面下部には、
メインスイッチ6が設置されている。また、その横に
は、端子挿入口8が設けられている。さらに、正面下部
にはカセット収納機構を構成するトレイ5が配置されて
いる。
【0014】図3、図4は注射針溶断器の主要部を示す
斜視図(1)、(2)である。なお、図3は図2で示し
たアッパーカバー2及びミドルカバー3をはずした状態
の左側面の斜視図であり、図4は右側面の斜視図であ
る。図5は図2に示した注射針溶断器の透視図である。
【0015】注射針溶断器1は、その内部に、トレイ
5、バッテリ10、フロートガイドアッセンブリ11、
ローラ電極アッセンブリ12、エアーポンプ13、コン
トローラ基板14、モータアッセンブリ15を備えてい
る。これらは、ベースフレーム9、メインブラケット1
7等に取り付けられている。
【0016】注射針溶断器1の最下部には、この装置の
すべてを支えるベースフレーム9が配置されている。ベ
ースフレーム9の略中央にはその平板面を前後方向に向
けた状態でメインブラケット17が立設されている。な
お、ベースフレーム9及びメインブラケット17は、導
電性を備えている。
【0017】メインブラケット17の中段位置には、注
射針を溶断するローラ電極アッセンブリ12が取り付け
られている。ローラ電極アッセンブリ12の右側には、
図4に示すように、ローラ電極アッセンブリ12を駆動
するモータアッセンブリ15がメインブラケット17に
よって支えられるように配置されている。
【0018】ローラ電極アッセンブリ12の上方には、
注射針挿入口4aから挿入される注射針をローラ電極ア
ッセンブリ12に案内するフロートガイドアッセンブリ
11が配置されている。フロートガイドアッセンブリ1
1も、サポートブラケット33を介してメインブラケッ
ト17により支えられている。上述したフロート4は、
フロートガイドアッセンブリ11の上部に設けられてい
る。
【0019】ローラ電極アッセンブリ12の下方には、
図5に示すように、溶断した注射針を溶屑として収容す
るカセット51を収容するトレイ5が設置されている。
トレイ5の右側には、図4に示すように、メインスイッ
チ6が配置され、トレイ5の左側には、図3に示すよう
に、カセット51から空気を吸引するエアーポンプ13
が配置されている。
【0020】上述したフロートガイドアッセンブリ11
と、ローラ電極アッセンブリ12と、トレイ5に収容さ
れたカセット51とは、単に互いに上下方向に積み重な
るように接続配置されているだけでなく、それぞれの内
部空間は、図5に示すように、互いに気密を保って連通
されている。したがって、エアーポンプ13は、この連
通した空間全体の空気をカセット51の排気口に結合す
る吸引キャップ53を介して吸引できるようになってい
る。但し、ここで言う「気密」とは、これらの接続部か
ら臭気がこの内部空間の外に漏れてしまうのを防止でき
る程度のもので十分である。
【0021】ベースフレーム9のメインブラケット17
よりも後部側には、図4に示すように、注射針溶断器1
の全体を制御するコントロール基板14と、バッテリ1
0とが共に立てて配置されている。
【0022】コントロール基板14の上端には、バッテ
リ10の状態を示すLEDランプ14aが配置されてお
り、その光はLEDレンズ16を通じて、図2に示した
LED表示窓7に導かれるようになっている。
【0023】また、コントロール基板14の下部右端に
はバッテリ10の充電用アダプタの端子を挿入するソケ
ット14bが設けられており、図2に示したアダプタの
端子挿入口8に対応している。
【0024】次に上述した各部を詳細に説明する。図6
はローラ電極アッセンブリの詳細な構成を示す説明図、
図7は注射針とロ−ラ電極との関係を示す説明図であ
る。
【0025】ローラ電極アッセンブリ12は注射針を溶
断するものであり、図6に示すように、電極フレーム1
2a、第1のローラ電極18、第2のローラ電極19、
ブラシアッセンブリ20、電極ブラケット21等を主要
構成部材として構成されている。
【0026】電極フレーム12aは、非導電性であり、
その中央にはコの字型で導電性を有する電極ブラケット
21が配置されている。電極ブラケット21には、非導
電性の左右一対の第1のブッシュ22を介して第1のロ
ーラ電極18が、また、同様に非導電性の左右一対の第
2のブッシュ23を介して第2のローラ電極19が回動
自在な状態で軸支されている。
【0027】第1のローラ電極18の一端側にはモ−タ
ギヤ15cと噛み合ったギヤ27と、ブラシアッセンブ
リ20のブラシ25aに接触した電極18aとが固着し
てあり、他端側にはギヤ28が固着してある。第2のロ
ーラ電極19の他端側にはギヤ28と噛み合ったギヤ2
9と、ブラシアッセンブリ20のブラシ25aに接触し
た電極19aとが固着してある。
【0028】モ−タギヤ15cを回転駆動するモ−タ1
5bはモ−タブラケット15aを介してメインブラケッ
ト17に固着してある。
【0029】第1のローラ電極18と第2のローラ電極
19との間にはブラシアッセンブリ20から電圧が印加
されており、図7に示すように、両者の間をフロートガ
イドアッセンブリ11によって矢印B方向も案内された
注射針510により短絡させることで、この短絡時に発
生した熱によって、注射針510を溶断する。従って、
電極フレーム12aの電極ブラケット21及び電極プレ
ート24によって囲まれた領域には、図5に示すよう
に、落下してくる注射針の溶屑を通す排出穴12bが設
けられている。
【0030】また、図6に示すように、電極フレーム1
2aの下側には、導電性材料から成るアースプレート1
00が電極フレーム12aの下面に密着して取り付けら
れ、後端壁100aがメインブラケット17に結合して
おり、電気的導通が保たれている。アースプレート10
0には開口100bが開けられていて、図5に示すよう
に、電極フレーム12aの排出穴12bに対向してい
る。
【0031】次に、フロートガイドアッセンブリ11に
ついて図5を用いて説明する。フロートガイドアッセン
ブリ11は、処理対象となる注射針510を挿入されて
これを上述したローラ電極アッセンブリ12に案内する
ものであり、ローラ電極アッセンブリ12の上部に配設
されている。
【0032】フロートガイドアッセンブリ11はフロー
トガイド32、フロート4、圧縮スプリング34、フロ
ート検出機構35等を備えて構成されている。また、こ
れらを支えるサポートブラケット33、スイッチブラケ
ット36等を備えている。
【0033】次にトレイ5について図1、図8〜図12
を用いて説明する。図1はトレイを引き出した状態を示
す斜視図、図8は破断部を含むトレイの正面図、図9は
引き出し前のトレイ引き出し構造を示す側面図、図10
は引き出し後のトレイ引き出し構造を示す側面図であ
る。図11は引き出し前のトレイを斜め後方から見た様
子を示す斜視図、図12は引き出し後のトレイを斜め後
方から見た様子を示す斜視図である。
【0034】トレイ5は上述したようにカセット51を
装填するものであり、図1に示すように、装置本体から
引き出し可能に構成されている。カセット51はトレイ
5が装置本体に押し込まれると、上方に移動させられて
ローラ電極アッセンブリ12に密着し、両者の内部空間
が隙間なく連通するようになっている。以下において
は、トレイ5の引き出し構造と、トレイ5の構造及びカ
セット51を移動させる機構とに分けて説明する。
【0035】まず、トレイ5の引き出し構造を説明す
る。トレイ5の引き出し構造は、図8に示すように、ガ
イドプレート41とスライドブラケット40とトレイフ
レーム39とが互いに矢印C−D方向にスライド自在に
連結されている。
【0036】ガイドプレート41は、図12に示すよう
に、トレイ5の引き出し方向に長い略板状の部材であ
り、一対の段付き円筒座41aによって、図8に示すよ
うに、ベースフレーム9に固定される。
【0037】スライドブラケット40は引き出し方向に
長い板状の部材であり、図8に示すように、その左右端
部がコの字形に成形されている。また、図12に破線で
示すように、その幅方向における中央部には矢印C−D
方向に延在する小判型長穴40aが形成されており、段
付き円筒座41aによりベースフレーム9とガイドプレ
ート41との間にスライド可能に取り付けられている。
【0038】トレイフレーム39は、図8に示すよう
に、側壁39c及び39dの下部に脚部39e及び39
fが外側に対称に突出して設けられており、スライドブ
ラケット40のコの字型に形成された部分にスライド可
能に連結されている。
【0039】また、スライドブラケット40はディテン
トスプリング42とL型ストッパ43とを左右一対に備
えている。L型ストッパ43はトレイ5が引き出され過
ぎてスライドブラケット40から外れるのを防止するも
のである。L型ストッパ43は、その先端がスライドブ
ラケット40の開口部を通して上方へ突出されており、
図10に示すように、トレイ5の後端に設けられた後端
壁39rと当たることでトレイ5の引き出し量を規制す
る構成となっている。
【0040】ディテントスプリング42はスライドブラ
ケット40とトレイ5との一体性を高めることで、スラ
イドブラケット40に対して引き出された状態にあるト
レイ5を押し込む際に、スライドブラケット40がトレ
イ5とともに押し込まれるようにするものである。
【0041】ディテントスプリング42のアーム上先端
部42aは、図8に示すように、トレイフレーム39の
底面に当接している。従って、トレイ5を押し込もうと
する力がディテントスプリング42の力を超えるまで
は、トレイ5はスライドブラケット40に対してスライ
ドしない。この間は、もっぱらスライドブラケット40
がガイドプレート41に対してスライドすることにな
る。
【0042】図13はトレイの斜視図、図14はカセッ
トホルダの斜視図、図15はカセットホルダが上昇して
いる状態を示すトレイの右側面透視図、図16はカセッ
トホルダが下降している状態を示すトレイ5の右側面透
視図である。
【0043】トレイ5は、図13に示すように、カセッ
トホルダ44とプルダウンアーム45とロックアーム4
8とを主要構成部品としてトレイフレーム39に組み込
まれている。トレイフレーム39の前面壁39aには操
作開口39bが形成され、トレイフレーム39の後部に
は、カセットホルダ44が配設されている。
【0044】カセットホルダ44は、図14に示すよう
に、前側壁44a、左側壁44b、右側壁44d、後側
壁44cと、底板44eと、前側壁44aの上端から水
平方向前方に伸張した隔壁44fとを備えて構成されて
いる。左側壁44b、右側壁44dの上方前方には、一
対のフック部44g及び44hが形成されている。
【0045】また、カセットホルダ44の底板44e上
には、上方に山形に成形されたリーフスプリング70が
配設されている。リーフスプリング70は両端の突出部
70a、70bがカセットホルダ44の左側壁44b、
右側壁44dにそれぞれ設けられた角穴44i、44j
に係合して位置規制されている。
【0046】また、カセットホルダ44の左側壁44
b、右側壁44dにはロックアーム48に係合する角穴
44k、44mが設けてある。
【0047】プルダウンアーム45及びロックアーム4
8は、カセットホルダ44に装着されるカセット51を
上下方向に移動させる機構の一部を構成している。ま
た、ロックアーム48は下方に移動されたカセット51
が上がるのを防止する機構の一部を構成している。
【0048】プルダウンアーム45は、図15に示すよ
うに、クランク状に曲がった取手部45aと、左右対称
形にトレイフレーム39に跨るように曲がって後方に伸
張した左右対称な左側板45b(図示せず)、右側板4
5cを備えている。以後、図示している右側板45cに
関する符号で説明するが、左側板45bにも対称に同じ
ものが備えられている。
【0049】右側板45cの前部領域には水平溝形穴4
5dが形成されている。また、その後部領域には溝カム
45eが形成されている。
【0050】溝カム45eは水平溝形穴45dと平行な
溝穴45fを有し、カム面は平行な水平面45g、45
hと、水平面45g、45hを繋ぐ斜め前方に上昇する
傾斜面45iとからなる。
【0051】また、右側板45cの中央部にはスプリン
グ穴45jが設けられている。
【0052】水平溝形穴45dには、ポスト39eが摺
動可能に係合されている。同様に、溝形穴45eには、
39fが摺動可能に係合されている。なお、ポスト39
e、39fはトレイフレーム39の側壁39cに一体に
形成されている。
【0053】トレイフレーム39の側壁39cには、図
16に示すように、案内用の垂直角穴39gが設けられ
てあり、プルダウンアーム45の溝カム45eととも
に、カセットホルダ44の側壁44dに固着されたショ
ルダカラー47のカラー部47aに摺動可能な状態で取
り付けられている。
【0054】ロックアーム48は、図16に示すよう
に、左右対称な左アーム部48a(図示せず)及び48
bと、この両アーム部を繋ぐフック部48cとを備えて
いる。以後、図示している右アーム部48bに関する符
号で説明するが、左アーム部48aにも対称に同じもの
が備えられている。
【0055】右アーム部48bの先端には、内側にL状
に曲がったサブアーム部48dと、スプリング穴48e
とが形成されている。トレイフレーム39の側壁39c
には、ポスト39hが一体に形成されている。
【0056】右アーム部48bには、支軸穴48fが設
けてあり、ポスト39hに回動可能な状態で係合してい
る。
【0057】トレイフレーム39の側壁39c及び39
dには、図16に示すように、開口39iが設けられて
あり、サブアーム部48dの先端が、図14に示したカ
セットホルダ44の側壁44dに設けられた角穴44m
に上下方向の「あそび」がない状態で係合されている。
【0058】プルダウンアーム45のスプリング穴45
jと、ロックアーム48のスプリング穴48eとの間に
は、バイアススプリング50が掛けられている。プルダ
ウンアーム45はバイアススプリング50の力により矢
印D方向に引張られ、図15に示すように、水平溝形穴
45dがポスト39eに当接している。
【0059】一方、ロックアーム48はバイアススプリ
ング50により時計方向に付勢されており、フック部4
8cがガイドプレート41の後端部に掛かっている。ま
た、カセットホルダ44は、サブアーム部48dによっ
て、最上位まで押し上げられている。
【0060】図17はカセットの斜視図、図18は図1
7に示したカセットのG−G断面矢視図、図19は蓋を
閉めたカセットの斜視図である。カセット51は、プラ
スチック製で、容器部51aと蓋51bとが一体に成形
され、容器部51aと蓋51bとはフィルム状のヒンジ
51cで繋がっている。
【0061】容器部51aは隔壁51d〜51gによっ
て区画された、溶屑が落下する開口51hを有する溶屑
容器51iとフィルタ室51jとを備えている。隔壁5
1e、51gには左右に張り出した鍔部51q、51r
が一体に形成してある。
【0062】溶屑容器51iとフィルタ室51jとは、
図18に示すように、隔壁51gの所定の高さ位置に設
けられた通風口51kを通じて連通している。また、蓋
51bには、図17に示すように、フック51mが形成
され、フック51mと対向する容器部51aには係止穴
51nが設けられている。したがって、蓋51bを閉め
て、さらに、蓋51bを押し込むとフック51mが係止
穴51nに落ち込み、蓋51bがロックされるようにな
っている。
【0063】フィルタ室51j内には、消臭用フィルタ
52が収容されている。そして、このフィルタ室51j
内における消臭用フィルタ52の前後には、第1の空気
室52aと第2の空気室52bとが形成されている。こ
のうち第2の空気室52bには排気口52cが設けられ
ている。
【0064】蓋51bの外側面には、図19に示すよう
な指掛け用突起51pが形成されている。
【0065】図20はカセットに装填される内容器を示
す斜視図、図21は内容器の展開図である。内容器53
は、プラスチック製の薄厚シートと金属箔との二層から
成るシート材で構成され、図21に示す展開形状から一
点鎖線部分で折り曲げて成形したものであり、内容器5
3の内側が金属箔になっている。側壁53b〜53eの
上端には、鍔部53fが形成されており、側壁53cに
は所定位置に開口53aが設けてある。
【0066】図22は内容器を装填したカセットの斜視
図、図23は図22に示したカセットのH−H断面矢視
図である。カセット51の溶屑容器51iに内容器53
を挿入し、内容器53の鍔部53fがカセット51の隔
壁51d〜51gの上端に当接した状態で、内容器53
の底部がカセット51の底板部に達している。同時に、
カセット51の通風口51kに内容器53の開口53a
が対向している。
【0067】なお、本実施形態では、内容器53がシー
ト材を折り曲げて作られているが、金属箔材料を深絞り
した形態としてもよい。また、カセット本体を導電性材
料で構成してもよい。
【0068】次に動作について説明する。先ず、トレイ
5の押し込み及び引き出し動作と、これに伴うカセット
51の上下への移動動作について説明する。
【0069】先ず、図2に示したトレイ5の操作口39
bより手を入れて、図15に示したプルダウンアーム4
5の取手45aに指を掛け、掌をトレイフレーム39の
前面壁39aに掛け、握るようにしてプルダウンアーム
45を矢印C方向に引く。
【0070】プルダウンアーム45の移動に伴い、図1
6に示すように、溝カム45eの斜面45iによって、
ショルダカラー47が押し下げられる。これに伴って、
カセットホルダ44も水平を保ちながら下降する。
【0071】カセットホルダ44が下降すると、ロック
アーム48がポスト39hを中心に反時計方向に回転す
る。その結果、フック部48cの下端がガイドプレート
41の上面より上方に位置することとなり、ロックが解
除される。
【0072】プルダウンアーム45を握ったままさらに
トレイ5を矢印C方向に引くと、トレイ5及びスライド
ブラケット40が引き出される。この場合、図9に示す
ように、ディテントスプリング42の押圧力が作用して
いるため、トレイ5とスライドブラケット40とは一体
に引き出されている。
【0073】なお、プルダウンアーム45を矢印C方向
に引くのに要する力を、トレイ5を矢印C方向に引き出
す力に較べて弱く設定しておけば、単に、取手45aに
指を掛けて矢印C方向に引くだけで、トレイ5の引き出
しに伴ってカセットホルダ44も下降するようになる。
この場合には、使用者は、上述したような「握る」こと
を意識しなくてもよいので操作性がよくなる。
【0074】このスライドブラケット40が所定量引き
出されると、段付き円筒座41aに小判型長穴40aの
後端が当接し、スライドブラケット40はそれ以上引き
出せなくなる。
【0075】さらに、トレイ5を矢印C方向に引くと、
ディテントスプリング42の圧力に抗してトレイ5だけ
が引き出される。最終的にはトレイフレーム39の後端
壁39rがL型ストッパ43に当接した位置で、トレイ
5もそれ以上引き出せなくなる。この状態において、デ
ィテントスプリング42は、図10に示すように、トレ
イフレーム39の底面に形成されたV型凹部39sには
まり込んでいる。
【0076】トレイ5を引き出した後、トレイ5から手
を離すと、図15に示すように、プルダウンアーム45
はバイアススプリング50に引かれて矢印D方向に後退
する。他方、ロックアーム48の時計方向への回動はロ
ックアーム48のフック部48cの下端がガイドプレー
ト41に乗っているので阻止される。従って、トレイ5
を引き出している間、カセットホルダ44は下降したま
まの状態に保たれる。
【0077】次に、図17に示すように、カセット51
を蓋51bを開いた状態でカセットホルダ44に装着す
る。カセット51を、カセットホルダ44の底に配設し
たリーフスプリング70の弾性力に抗して最下位まで押
し込むと、カセット51の左右に張り出した鍔部51
q、51rがカセットホルダ44のフック部44g、4
4hの下側に掛かり、リーフスプリング70の上方への
付勢力により、カセット51が保持され、装填状態にな
る。
【0078】カセット51の装填後は、トレイ5を押し
込む。この時には、トレイ5を引き出す時とは逆に、図
10に示すようにディテントスプリング42がトレイフ
レーム39のV字型凹部39sに係合したままの状態
で、すなわち、トレイフレーム39とスライドブラケッ
ト40とが一体のままで矢印D方向に後退する。
【0079】スライドブラケット40が所定量後退する
と、小判型長穴40aの前端が段付き円筒座41aに当
接する。すると、ディテントスプリング42がトレイフ
レーム39のV字型凹部39sから外れて、これ以降は
トレイ5のみ矢印D方向に後退する。
【0080】トレイ5が所定量後退すると、ロックアー
ム48のフック部48cがガイドプレート41から外れ
る。その結果、ロックアーム48がバイアススプリング
50の付勢力によって時計方向に回動させられて、フッ
ク部48cがガイドプレート41の後側に落ち込む。す
なわち、ロックされる。
【0081】これと同時に、カセットホルダ44が押し
上げられ、中に装着されているカセット51も押し上げ
られて、図5に示すように、内容器53の鍔部53fが
電極フレーム12aの下面のアースプレート100に密
着する。従って、カセット51と電極フレーム12aと
は密着し、この部分から臭気が漏れ出すことはなく、同
時に、内容器53と注射針溶断器1の構造部材との間に
電気的導通が確保されている。
【0082】また、図24に示すように、カセット44
の排気口52cは吸引キャップ53が結合し、チューブ
54を介して臭気がエアーポンプ13に吸引される。
【0083】なお、本実施の形態では、トレイ5を引き
出すことで、すなわち、移動させることで、カセット5
1の装填作業を可能な状態にしていた。しかし、トレイ
5あるいはカセットホルダ44の姿勢を変更することで
カセット51の装填作業を可能な状態に移行するように
してもよい。また、カセット51本体を導電材で構成
し、アースプレート100に密着するようにしてもよ
い。
【0084】次に、カセット51の交換動作について説
明する。
【0085】カセット51が溶屑でいっぱいになり、新
しいものに交換する際は、トレイ5を引き出す。トレイ
5を引き出したところで、図25に示すように、カセッ
ト51の蓋51bを閉めて、ロックするために指で指掛
け用突起51pを矢印I方向にさらに押し込むと、蓋5
1bがロックされると同時に、図26に示すように、カ
セット51全体がカセットホルダ44とのガタ分だけ前
方(図25において右方向)に僅かに移動する。その
時、図26に示すように、カセット51の鍔部51p、
51rがカセットホルダ44のフック部44g、44h
から外れ、同時に、リーフスプリング70の上方への付
勢力によりカセット51が浮き上がる。操作者は、浮き
上がったカセット51をそのまま引き上げて、新しいカ
セットを装填すればよい。
【0086】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載される効果を奏する。カセットを
取り外し自在に搭載するカセットホルダと、本体装置に
収納自在な摺動部材に設けられたトレイと、トレイに設
けられ、トレイが本体装置から引き出される前にカセッ
トホルダを下降させてカセットを本体装置から引き離
し、トレイを本体装置に押し入れるとカセットホルダを
上昇させてカセットを本体装置に当接させるカセットホ
ルダリフト機構とをカセット収納機構に具備したことに
より、溶断した注射針を収容する溶屑容器としてのカセ
ットの固定動作を容易にすることができる。
【0087】また、カセットは導電性材料で構成され、
カセット収納機構が本体装置に押し入れられた際には、
カセットホルダを上昇させ、カセットを本体装置に当接
させるようにしたことにより、カセットと本体装置の構
造部材との間に電気的導通を確保されるので注射針の溶
断時に発生する電気的ノイズの装置外への漏洩を少なく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレイを引き出した状態を示す斜視図である。
【図2】実施の形態による注射針溶断器の外観斜視図で
ある。
【図3】注射針溶断器の主要部を示す斜視図(1)であ
る。
【図4】注射針溶断器の主要部を示す斜視図(2)であ
る。
【図5】図1に示した注射針溶断器の透視図である。
【図6】ロ−ラ電極アッセンブリの詳細な構成を示す説
明図である。
【図7】注射針とロ−ラ電極との関係を示す説明図であ
る。
【図8】破断部を含むトレイの正面図である。
【図9】引き出し前のトレイ引き出し構造を示す側面図
である。
【図10】引き出し後のトレイ引き出し構造を示す側面
図である。
【図11】引き出し前のトレイ後方斜視図である。
【図12】引き出し後のトレイ後方斜視図である。
【図13】トレイの斜視図である。
【図14】カセットホルダの斜視図である。
【図15】カセットホルダ上昇時のトレイ透視図であ
る。
【図16】カセットホルダ下降時のトレイ透視図であ
る。
【図17】カセットの斜視図である。
【図18】図17に示したカセットのG−G断面矢視図
である。
【図19】蓋を閉めたカセットの斜視図である。
【図20】内容器の斜視図である。
【図21】内容器の展開図である。
【図22】内容器を装填したカセットの斜視図である。
【図23】図22に示したカセットのH−H断面矢視図
である。
【図24】カセットと吸引キャップとの結合図である。
【図25】カセット取り外し動作の説明図である。
【符号の説明】
1 注射針溶断器 5 トレイ 39 トレイフレ−ム 44 カセットホルダ 45 プルダウンア−ム 48 ロックア−ム 51 カセット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り外し自在にカセットを本体装置に収
    納するカセット収納機構において、 カセットを取り外し自在に搭載するカセットホルダと、 本体装置に収納自在な摺動部材に設けられたトレイと、 トレイに設けられ、トレイが本体装置から引き出される
    前にカセットホルダを下降させてカセットを本体装置か
    ら引き離し、トレイを本体装置に押し入れるとカセット
    ホルダを上昇させてカセットを本体装置に当接させるカ
    セットホルダリフト機構とを具備したことを特徴とする
    カセット収納機構。
  2. 【請求項2】 上記カセットホルダは、カセットを浮き
    上がる方向に付勢する付勢部材とカセットが浮き上がる
    のを防止するフック部とを有し、上記カセットの開口部
    を開けたままカセットホルダに押し込むとフック部に係
    止し、開口部を蓋により閉じて押し込むとフック部から
    外れて付勢部材により浮き上がる請求項1記載のカセッ
    ト収納機構。
  3. 【請求項3】 上記カセットは導電性材料で構成し、カ
    セット収納機構が本体装置に押し入れられた際には、カ
    セットと本体装置の構造部材との間に電気的導通を確保
    するようにした請求項1記載のカセット収納機構。
  4. 【請求項4】 上記カセットは、カセット本体を非導電
    性材料で構成し、金属箔材料で構成した内容器を具備し
    た請求項1記載のカセット収納機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005023165A1 (ja) * 2003-09-04 2005-03-17 Seiwa Pro Co., Ltd. 注射針溶断装置

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WO2005023165A1 (ja) * 2003-09-04 2005-03-17 Seiwa Pro Co., Ltd. 注射針溶断装置

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