JP2000036827A - 通信中継方法および装置、データ通信システム、情報記憶媒体 - Google Patents

通信中継方法および装置、データ通信システム、情報記憶媒体

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JP2000036827A
JP2000036827A JP10203588A JP20358898A JP2000036827A JP 2000036827 A JP2000036827 A JP 2000036827A JP 10203588 A JP10203588 A JP 10203588A JP 20358898 A JP20358898 A JP 20358898A JP 2000036827 A JP2000036827 A JP 2000036827A
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Yasuyuki Nakajo
恭之 中條
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の通信回線でのデータ通信を中継すると
き、特定の時間に特定の送信先に通信データが集中して
データ通信が阻害されることを防止する。 【解決手段】 混雑する送信先のアドレスと時間を組み
合わせてデータ記憶手段17に登録しておき、通信デー
タをデータ受信したときに時間と送信先のアドレスデー
タを検出してデータ記憶手段17の登録内容と比較す
る。これで整合が判定された通信データのデータ転送を
処理制御手段13で優先させることで、混雑する通信デ
ータを優先的にデータ転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のデータ通信
回線に接続されているデータ通信端末のデータ通信を通
信中継装置により中継するデータ通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、データ通信回線であるLAN(Loc
al Area Network)を利用したデータ通信が各種の現場で
利用されており、複数のLANを接続したデータ通信シ
ステムもある。このようなデータ通信システムでは、例
えば、一個の通信中継装置であるスイッチングハブに複
数のLANが接続されており、これら複数のLANの各
々に多数のデータ通信端末が複数ずつ接続されている。
【0003】このような構造のデータ通信システムで
は、特開平09−116569号公報や特開平09−162917号公報
などに開示されており、多数のデータ通信端末の各々に
固有の物理アドレスが個々にデータ設定されている。ス
イッチングハブには、複数のLANと多数のデータ通信
端末との接続関係がデータ登録されているので、データ
通信端末は送信先の物理アドレスを設定した通信データ
である通信フレームをLANにデータ送信する。
【0004】すると、この通信フレームはLANからス
イッチングハブにデータ受信されるので、このスイッチ
ングハブはデータ受信した通信フレームを設定されてい
る物理アドレスに対応して一個のLANにデータ転送す
る。このLANにデータ転送された通信フレームは物理
アドレスが対応するデータ通信端末によりデータ受信さ
れるので、相違するLANに接続されているデータ通信
端末がスイッチングハブを介してデータ通信できること
になる。
【0005】このようなスイッチングハブによる通信中
継方法としては各種手法が実現されているが、例えば、
データ受信する複数の通信フレームを順番に一時保持し
てから順番にデータ転送するFIFO(First In First
Out)方式などが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構造のデ
ータ通信システムは、データ通信端末が接続されている
複数のLANが一個のスイッチングハブに接続されてい
るので、接続されているLANが相違するデータ通信端
末もスイッチングハブを介してデータ通信することがで
きる。
【0007】しかし、上述のようなデータ通信システム
は人間であるユーザにより使用されるので、特定の時間
に特定のデータ通信端末に多数の通信フレームが送信さ
れることがある。このような場合、そのデータ通信端末
が接続されているLANの通信速度が低下することにな
り、このLANに接続されている他のデータ通信端末の
通信機能が阻害されることになる。
【0008】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、特定のデータ通信端末に特定の時間に多
数の通信データが送信されるような場合でも、通信機能
の低下を防止することができる通信中継方法および装
置、このような通信中継装置を具備したデータ通信シス
テム、本発明の通信中継方法の処理動作をコンピュータ
に実行させるためのプログラムがソフトウェアとして格
納されている情報記憶媒体、を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明が適用される一般
的な通信中継装置は、アドレスデータが個々に設定され
た多数のデータ通信端末が各々に少なくとも一個は接続
された複数のデータ通信回線が共通に接続されており、
送信先の前記データ通信端末のアドレスデータが設定さ
れた通信データを前記データ通信回線の一個からデータ
受信すると、このデータ受信した通信データを設定され
ているアドレスデータに対応して一個の前記データ通信
回線にデータ転送する。
【0010】このような通信中継装置に適用される本発
明は、通信データの送信先のアドレスデータと特定の時
間情報とが組み合わされて事前にデータ登録されている
データ記憶手段と、通信データをデータ受信したときの
時間情報を検出する時間検出手段と、データ受信された
通信データの送信先のアドレスデータおよび受信時の時
間情報の組み合わせと前記データ記憶手段の登録内容と
の整合の有無を判定する整合判定手段と、該整合判定手
段により整合が判定された通信データのデータ転送を優
先させる処理制御手段と、を具備している。
【0011】従って、本発明の通信中継装置による通信
中継方法では、通信データの送信先のアドレスデータと
特定の時間情報とが組み合わされてデータ記憶手段に事
前にデータ登録された状態で、通信データをデータ受信
したときの時間情報が時間検出手段により検出される。
このデータ受信された通信データの送信先のアドレスデ
ータおよび受信時の時間情報の組み合わせとデータ記憶
手段の登録内容との整合の有無が整合判定手段により判
定され、これで整合が判定された通信データのデータ転
送を処理制御手段が優先させる。このため、データ送信
が混雑する特定のアドレスデータと特定の時間とを組み
合わせて登録しておくと、対応する通信データが優先的
にデータ転送される。
【0012】上述のような通信中継装置において、通信
データが混雑する送信先のアドレスデータと時間情報と
の組み合わせを検出する混雑検出手段と、該混雑検出手
段により検出されたアドレスデータと時間情報との組み
合わせを前記データ記憶手段にデータ登録するデータ登
録手段と、を具備していることも可能である。
【0013】この場合、通信データが混雑する送信先の
アドレスデータと時間情報との組み合わせが混雑検出手
段により検出され、この検出されたアドレスデータと時
間情報との組み合わせがデータ登録手段によりデータ記
憶手段にデータ登録されるので、データ記憶手段には通
信データが混雑する送信先のアドレスデータと時間情報
との組み合わせがデータ登録される。
【0014】なお、本発明で言う各種手段は、その機能
を実現するように形成されていれば良く、例えば、専用
のハードウェア、適正な機能がプログラムにより付与さ
れたコンピュータ、適正なプログラムによりコンピュー
タの内部に実現された機能、これらの組み合わせ、等を
許容する。
【0015】例えば、データ記憶手段は各種情報が更新
自在にデータ登録されるものであれば良く、例えば、R
AM(Random Access Memory)等の情報記憶媒体の記憶エ
リアなどを許容する。また、本発明で言う通信中継装置
とは、データ通信端末が接続された複数のデータ通信回
線によるデータ通信を中継する装置であれば良く、複数
のLANが接続されているスイッチングハブなどを許容
する。
【0016】また、本発明で言う時間情報とは、時間に
関連した各種の情報を意味しており、例えば、一日の特
定の時刻を示す時分、これと一週間の曜日とを組み合わ
せた日時、一年の祝祭日なども組み合わせた日時、等を
許容する。通信データのデータ転送を優先させる処理
は、例えば、複数の通信データがFIFO方式でデータ
転送される場合に、ある通信データの順位を所定の階数
だけ繰り上げるようなことを許容する。
【0017】本発明のデータ通信システムは、本発明の
通信中継装置と、この通信中継装置に接続されている複
数のデータ通信回線と、これら複数のデータ通信回線の
各々に少なくとも一個は接続されている多数のデータ通
信端末と、を少なくとも具備している。
【0018】従って、本発明のデータ通信システムによ
るデータ通信方法では、相違するデータ通信回線に接続
されている一対のデータ通信端末が通信中継装置を介し
てデータ通信するが、本発明の通信中継装置は、特定の
時間に特定のデータ通信端末に集中する通信データを優
先的にデータ転送する。
【0019】本発明の情報記憶媒体は、通信中継装置が
具備しているコンピュータが読取自在なソフトウェアが
格納されている情報記憶媒体であって、通信データの送
信先のアドレスデータと特定の時間情報とを組み合わせ
てデータ保持すること、通信データをデータ受信したと
きの時間情報を検出すること、データ受信された通信デ
ータの送信先のアドレスデータおよび受信時の時間情報
の組み合わせとデータ保持されているアドレスデータお
よび時間情報の組み合わせとの整合の有無を判定するこ
と、これで整合が判定された通信データのデータ転送を
優先させること、を前記コンピュータに実行させるため
のプログラムが格納されている。
【0020】従って、本発明の情報記憶媒体に格納され
ているプログラムを通信中継装置のコンピュータに読み
取らせて対応する処理動作を実行させると、このコンピ
ュータは、通信データの送信先のアドレスデータと特定
の時間情報とを組み合わせてデータ保持する。このよう
な状態で通信データをデータ受信したときの時間情報を
検出し、データ受信された通信データの送信先のアドレ
スデータおよび受信時の時間情報の組み合わせとデータ
保持されているアドレスデータおよび時間情報の組み合
わせとの整合の有無を判定する。これで整合が判定され
た通信データのデータ転送を優先させるので、データ送
信が混雑する特定のアドレスデータと特定の時間とを組
み合わせて登録しておくと、対応する通信データが優先
的にデータ転送される。
【0021】上述のような情報記憶媒体において、通信
データが混雑する送信先のアドレスデータと時間情報と
の組み合わせを検出すること、この検出されたアドレス
データと時間情報との組み合わせをデータ保持するこ
と、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム
が格納されていることも可能である。
【0022】この場合、通信データが混雑する送信先の
アドレスデータと時間情報との組み合わせが検出され、
この検出されたアドレスデータと時間情報との組み合わ
せがデータ保持されるので、通信データが混雑する送信
先のアドレスデータと時間情報との組み合わせがデータ
保持される。
【0023】なお、本発明で言う情報記憶媒体とは、コ
ンピュータに各種処理を実行させるためのプログラムが
ソフトウェアとして事前に格納されたものであれば良
く、例えば、コンピュータを一部とする装置に固定され
ているROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disc D
rive)、コンピュータを一部とする装置に着脱自在に装
填されるCD(Compact Disc)−ROMやFD(Floppy Di
sc)、等を許容する。
【0024】また、本発明で言うコンピュータとは、ソ
フトウェアからなるプログラムを読み取って対応する処
理動作を実行できる装置であれば良く、例えば、CPU
(Central Processing Unit)を主体として、これにRO
MやRAMやI/F(Interface)等の各種デバイスが必
要により接続された装置などを許容する。
【0025】なお、本発明でコンピュータにソフトウェ
アに対応した各種動作を実行させることは、各種デバイ
スをコンピュータに動作制御させることなども許容す
る。例えば、コンピュータに各種データをデータ保持さ
せることは、コンピュータが事前に接続されているRA
M等の情報記憶媒体に各種データを格納することや、コ
ンピュータが一部として具備している内部メモリに各種
データを格納することや、本発明の情報記憶媒体がFD
等の場合に、そこにコンピュータが各種データを格納す
ること、等を許容する。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面を参
照して以下に説明する。なお、図1は本実施の形態のデ
ータ通信システムを示す模式的なブロック図、図2は通
信中継装置であるスイッチングハブが通信データである
通信フレームをデータ転送する処理動作を示すフローチ
ャート、図3は通信フレームの混雑を検出してデータ記
憶手段である優先アドレステーブルを更新する処理動作
を示すフローチャート、である。
【0027】本実施の形態のデータ通信システム1で
は、通信中継装置である一個のスイッチングハブ2に複
数のデータ通信回線として三本のLAN3が接続されて
おり、これらのLAN3の各々に、多数のデータ通信端
末4が複数ずつ接続されている。
【0028】これら多数のデータ通信端末4は、例え
ば、パーソナルコンピュータやワークステーションから
なり、各々固有のアドレスデータである物理アドレスが
個々に設定されている。データ通信端末4は、通信デー
タとして少なくとも送信先の物理アドレスを設定した通
信フレームを生成し、この通信フレームを接続されてい
るLAN3にデータ送信する。
【0029】このLAN3は、データ通信端末4がデー
タ送信する通信フレームをCSMA/CD(Carrier Sen
se Multiple Acess/Collision Detection Bus)方式で
データ転送し、本実施の形態のスイッチングハブ2は、
LAN3からデータ受信する通信フレームをカットスル
ー方式で中継する。
【0030】本実施の形態のスイッチングハブ2は、複
数の接続コネクタ11を具備しており、これら複数の接
続コネクタ11に複数のLAN3が個々に接続されてい
る。複数の接続コネクタ11は一個のスイッチングユニ
ット12に共通に接続されており、このスイッチングユ
ニット12にはスイッチング制御回路13が接続されて
いる。
【0031】スイッチングユニット12は、複数の接続
コネクタ11の接続関係を自在に切換操作し、スイッチ
ング制御回路13は、スイッチングユニット12の切換
操作を動作制御する。スイッチング制御回路13には、
通常アドレステーブル14が接続されており、この通常
アドレステーブル14は、RAM等の情報記憶媒体から
なる。
【0032】この通常アドレステーブル14には、下記
の表1に示すように、
【0033】
【表1】 多数のデータ通信端末4の物理アドレスごとに対応する
LAN3の識別データが事前に登録されている。
【0034】そこで、スイッチング制御回路13は、通
常アドレステーブル14の登録内容に対応してスイッチ
ングユニット12を動作制御する。なお、スイッチング
制御回路13は、複数の通信フレームの受信レートが転
送レートを上回る場合、データ受信する複数の通信フレ
ームをFIFO方式で一時保持して順番にデータ転送す
る。
【0035】本実施の形態のスイッチングハブ2では、
複数の接続コネクタ11とスイッチングユニット12と
の各々の中間に複数のアドレスカウンタ15が個々に挿
入されており、これら複数のアドレスカウンタ15はス
イッチング制御回路13を介して混雑検出手段およびデ
ータ登録手段に相当する演算処理回路16に接続されて
いる。
【0036】アドレスカウンタ15は、データ受信され
た通信フレームから送信先の物理アドレスを検出し、そ
の物理アドレスごとに所定の単位時間に通信フレームを
受信する個数を積算する。演算処理回路16は、データ
記憶手段に相当する優先アドレステーブル17が接続さ
れており、時間検出手段に相当するTOD(Time Of Day
Clock)等のクロック回路(図示せず)を内蔵してい
る。
【0037】このクロック回路は、時間情報として現在
の日時を常時検出するので、演算処理回路16は、クロ
ック回路の検出時間とアドレスカウンタ15の積算個数
から、通信フレームが混雑する送信先の物理アドレスと
時間情報との組み合わせを検出し、優先アドレステーブ
ル17にデータ登録する。なお、このように検出される
時間情報は、例えば、その送信先の物理アドレスの混雑
の開始時刻および終了時刻として設定される。
【0038】優先アドレステーブル17も、RAM等の
情報記憶媒体からなり、下記の表2に示すように、
【0039】
【表2】 上述のように混雑する通信フレームの送信先の物理アド
レスと時間情報とが組み合わされて更新自在にデータ登
録される。
【0040】この優先アドレステーブル17も前述の通
常アドレステーブル14とともにスイッチング制御回路
13に参照され、このスイッチング制御回路13は、優
先アドレステーブル17の登録内容に対応して通信フレ
ームの転送処理を適宜補正する。
【0041】つまり、スイッチング制御回路13は、前
述のように通常はデータ受信する通信フレームをFIF
O方式で一時保持してから順番にデータ転送するが、そ
の場合にデータ受信された通信フレームの送信先の物理
アドレスおよび受信時の時間情報の組み合わせを検出す
る。
【0042】そして、この組み合わせと優先アドレステ
ーブル17の登録内容との整合の有無を整合判定手段と
して判定し、これで整合が判定された通信フレームのデ
ータ転送は処理制御手段として優先させる。このように
特定の通信フレームのデータ転送を優先させるスイッチ
ング制御回路13の処理動作は、例えば、FIFO方式
で蓄積されている順位を所定の階数だけ繰り上げること
などとして実行される。
【0043】上述のような構成において、本実施の形態
のデータ通信システム1によるデータ通信方法では、従
来のデータ通信システムと同様に、相違するLAN3に
接続されている一対のデータ通信端末4がスイッチング
ハブ2を介してデータ通信することができる。ただし、
従来のデータ通信システムとは相違して、特定の時間に
特定のデータ通信端末4に送信される通信フレームが混
雑するような場合、その時間には対応する通信フレーム
をスイッチングハブ2が優先的にデータ転送する。
【0044】このことを以下に詳述する。まず、あるL
AN3に接続されているデータ通信端末4が他のLAN
3に接続されている他のデータ通信端末4に通信フレー
ムをデータ送信する場合、その送信先の物理アドレスを
通信フレームに設定して自身に接続されているLAN3
にデータ送信する。
【0045】このLAN3をデータ通信される通信フレ
ームはスイッチングハブ2にデータ受信されるので、こ
のスイッチングハブ2では、図2に示すように、データ
受信した通信フレームをFIFO方式で一時保持する
(ステップS1,S2)。同時に、通信フレームに設定さ
れている送信先の物理アドレスがアドレスカウンタ15
により検出され(ステップS3)、通信フレームの受信時
刻がクロック回路により検出される(ステップS4)。
【0046】この物理アドレスと受信時刻との組み合わ
せでスイッチング制御回路13により優先アドレステー
ブル17の登録データが検索され(ステップS5)、この
優先アドレステーブル17に整合する登録データが存在
しないと(ステップS6)、通信フレームは受信順位のま
まFIFO方式でデータ転送される(ステップS7)。
【0047】しかし、通信フレームの物理アドレスと受
信時刻との組み合わせと優先アドレステーブル17の登
録データが整合した場合(ステップS6)、その通信フレ
ームはFIFO方式による待機順位が所定階数だけ繰り
上げられてデータ転送されることになる(ステップS
8)。
【0048】なお、上述のように通信フレームがスイッ
チングハブ2からLAN3にデータ転送される場合に
は、スイッチング制御回路13により通信フレームの送
信先の物理アドレスで通常アドレステーブル14からL
ANコードが検索され、そのLANコードに対応した接
続コネクタ11にスイッチング制御回路13がスイッチ
ングユニット12を接続させる。
【0049】そこで、スイッチングハブ2から適正なL
AN3に通信フレームがデータ転送されるので、そのL
AN3に接続されているデータ通信端末4は、CSMA
/CD方式で自身の物理アドレスが設定されている通信
フレームをデータ受信することになる。
【0050】なお、スイッチングハブ2は、データ受信
した通信フレームの送信先の物理アドレスが通常アドレ
ステーブル14にデータ登録されていない場合、受信元
以外の全部のLAN3に通信フレームをデータ転送す
る。その通信フレームがデータ通信端末4によりデータ
受信されると、その物理アドレスとLANコードとを通
常アドレステーブル14にデータ登録する。
【0051】ここでは説明を簡略化するために別個に説
明するが、本実施の形態のスイッチングハブ2では、上
述のようにデータ受信する通信フレームをデータ転送す
るとき、図3に示すように、同時に優先アドレステーブ
ル17の登録内容が適宜更新される。
【0052】その場合、通信フレームがデータ受信され
ると(ステップT1)、その送信先の物理アドレスが前述
のように検出され(ステップT2)、その物理アドレスご
とに単位時間での受信個数がアドレスカウンタ15によ
り積算される(ステップT3)。
【0053】この積算個数は演算処理回路16にデータ
通知されるので、この演算処理回路16は、積算個数と
所定の基準個数とを比較する(ステップT4)。この基準
個数を積算個数が超過した物理アドレスは混雑する送信
先と判定され、クロック回路により検出される時間情報
と組み合わされて演算処理回路16により優先アドレス
テーブル17にデータ格納される(ステップT5,T
6)。
【0054】本実施の形態のデータ通信システム1は、
上述のようにスイッチングハブ2が複数の通信フレーム
をデータ受信してデータ転送するとき、混雑する送信先
の通信フレームを優先してデータ転送するので、データ
通信の全体的な効率を向上させることができる。
【0055】しかも、通信フレームをデータ転送すると
きに混雑する送信先を自動的に検出して優先アドレステ
ーブル17にデータ登録し、この登録内容を参照してデ
ータ転送の優先処理を実行するので、この処理を現状に
対応した最新の状態で常時実行することができる。
【0056】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容する。例えば、上記形態では送信先が混雑する通信フ
レームのデータ転送を優先処理するため、FIFO方式
の転送順位を所定階数だけ繰り上げることを例示した。
【0057】しかし、本発明は送信先が混雑する通信フ
レームを優先的にデータ転送できれば良く、その優先処
理としては各種形態が実施可能である。例えば、混雑の
度合を段階的に判定し、その度合に対応させて優先処理
で転送順位を繰り上げる階数を可変するようなことも可
能である。
【0058】また、上記形態では通信フレームの混雑状
況を検出して優先処理に利用するため、時間情報として
一日の時刻を利用することを例示したが、このような時
間情報としては曜日や祝祭日も併用することが可能であ
り、例えば、平日用と休日用との優先アドレステーブル
17を用意して切り換えるようなことも可能である。
【0059】さらに、上記形態ではスイッチングハブ2
に接続されている複数のLAN3に多数のデータ通信端
末4が複数ずつ接続されていることを例示したが、スイ
ッチングハブ2に複数のデータ通信端末4を直接に接続
するようなことも可能であり、スイッチングハブ2に複
数のLAN3が接続されている構造を階層的に繰り返し
て多数のデータ通信端末4に接続するようなことも可能
である。
【0060】また、上記形態ではデータ通信端末4の物
理アドレスごとに混雑を検出して優先処理を実行してい
るが、例えば、極度に混雑するデータ通信端末4が一個
だけ接続されているLAN3よりも、適度に混雑する多
数のデータ通信端末4が接続されているLAN3の方
が、通信データが混雑することも想定できる。
【0061】これが問題となるような場合には、例え
ば、上記形態のようにデータ通信端末4の物理アドレス
ごとに混雑を検出してから、その共通する時間ごとにL
AN3ごとの混雑を検出し、この検出結果に基づいてL
AN3ごとにデータ転送の優先処理を実行するようなこ
とも可能である。
【0062】また、上記形態ではスイッチングハブ2の
各部が各々専用のハードウェアとして形成されているこ
とを例示したが、例えば、適正なソフトウェアをコンピ
ュータに実装して動作させることにより、スイッチング
ハブ2の各部を実現することも可能であり、一部をソフ
トウェアで実現するとともに一部をハードウェアとして
形成することも可能である。
【0063】上述のようにスイッチングハブ2の各部を
ソフトウェアにより実現する場合、コンピュータが読取
自在なRAM等の情報記憶媒体には、通信フレームが混
雑する送信先の物理アドレスと時間情報との組み合わせ
を検出すること、この検出された物理アドレスと時間情
報との組み合わせをデータ保持すること、通信フレーム
をデータ受信したときの時間情報を検出すること、デー
タ受信された通信フレームの送信先の物理アドレスおよ
び受信時の時間情報の組み合わせとデータ保持されてい
る物理アドレスおよび時間情報の組み合わせとの整合の
有無を判定すること、これで整合が判定された通信フレ
ームのデータ転送を優先させること、等をコンピュータ
のCPUに実行させるためのプログラムを格納しておけ
ば良い。
【0064】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0065】本発明の通信中継装置による通信中継方法
では、通信データの送信先のアドレスデータと特定の時
間情報とが組み合わされてデータ記憶手段に事前にデー
タ登録された状態で、通信データをデータ受信したとき
の時間情報が時間検出手段により検出され、このデータ
受信された通信データの送信先のアドレスデータおよび
受信時の時間情報の組み合わせとデータ記憶手段の登録
内容との整合の有無が整合判定手段により判定され、こ
れで整合が判定された通信データのデータ転送を処理制
御手段が優先させることにより、例えば、データ送信が
混雑する特定のアドレスデータと特定の時間とを組み合
わせて登録しておくことにより、対応する通信データを
優先的にデータ転送することができるので、データ通信
の全体的な効率を向上させることができる。
【0066】また、上述のような通信中継装置におい
て、通信データが混雑する送信先のアドレスデータと時
間情報との組み合わせが混雑検出手段により検出され、
この検出されたアドレスデータと時間情報との組み合わ
せがデータ登録手段によりデータ記憶手段にデータ登録
されることにより、データ記憶手段に通信データが混雑
する送信先のアドレスデータと時間情報との組み合わせ
を自動的にデータ登録することができる。
【0067】本発明のデータ通信システムによるデータ
通信方法では、相違するデータ通信回線に接続されてい
る一対のデータ通信端末が本発明の通信中継装置を介し
てデータ通信することにより、特定の時間に特定のデー
タ通信端末に集中する通信データを優先的にデータ転送
することができ、データ通信の全体的な効率を向上させ
ることができる。
【0068】本発明の情報記憶媒体に格納されているプ
ログラムを通信中継装置のコンピュータに読み取らせて
対応する処理動作を実行させると、このコンピュータ
は、通信データの送信先のアドレスデータと特定の時間
情報とを組み合わせてデータ保持し、このような状態で
通信データをデータ受信したときの時間情報を検出し、
データ受信された通信データの送信先のアドレスデータ
および受信時の時間情報の組み合わせとデータ保持され
ているアドレスデータおよび時間情報の組み合わせとの
整合の有無を判定し、これで整合が判定された通信デー
タのデータ転送を優先させることにより、例えば、デー
タ送信が混雑する特定のアドレスデータと特定の時間と
を組み合わせて登録しておくことにより、対応する通信
データを優先的にデータ転送することができるので、デ
ータ通信の全体的な効率を向上させることができる。
【0069】また、通信データが混雑する送信先のアド
レスデータと時間情報との組み合わせが検出され、この
検出されたアドレスデータと時間情報との組み合わせが
データ保持されることにより、通信データが混雑する送
信先のアドレスデータと時間情報との組み合わせを自動
的にデータ登録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のデータ通信システムの
全体構造を示す模式図である。
【図2】通信中継装置であるスイッチングハブが通信デ
ータである通信フレームをデータ転送する処理動作を示
すフローチャートである。
【図3】通信フレームの混雑を検出してデータ記憶手段
である優先アドレステーブルを更新する処理動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】 1 データ通信システム 2 通常中継装置であるスイッチングハブ 3 データ通信回線であるLAN 4 データ通信端末 13 整合判定手段および処理制御手段に相当するス
イッチング制御回路 16 混雑検出手段およびデータ登録手段に相当する
演算処理回路 17 データ記憶手段に相当する優先アドレステーブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アドレスデータが個々に設定された多数
    のデータ通信端末が各々に少なくとも一個は接続された
    複数のデータ通信回線が共通に接続されている通信中継
    装置において、送信先の前記データ通信端末のアドレス
    データが設定された通信データを前記データ通信回線の
    一個からデータ受信すると、このデータ受信した通信デ
    ータを設定されているアドレスデータに対応して一個の
    前記データ通信回線にデータ転送する通信中継方法であ
    って、 通信データの送信先のアドレスデータと特定の時間情報
    とを組み合わせて事前にデータ登録しておき、 通信データをデータ受信したときの時間情報を検出し、 データ受信された通信データの送信先のアドレスデータ
    および受信時の時間情報の組み合わせとデータ登録され
    ているアドレスデータおよび時間情報の組み合わせとの
    整合の有無を判定し、 これで整合が判定された通信データは優先的にデータ転
    送するようにした通信中継方法。
  2. 【請求項2】 通信データが混雑する送信先のアドレス
    データと時間情報との組み合わせを検出し、 これで検出されたアドレスデータと時間情報との組み合
    わせをデータ登録するようにした請求項1記載の通信中
    継方法。
  3. 【請求項3】 アドレスデータが個々に設定された多数
    のデータ通信端末が各々に少なくとも一個は接続された
    複数のデータ通信回線が共通に接続されており、送信先
    の前記データ通信端末のアドレスデータが設定された通
    信データを前記データ通信回線の一個からデータ受信す
    ると、このデータ受信した通信データを設定されている
    アドレスデータに対応して一個の前記データ通信回線に
    データ転送する通信中継装置であって、 通信データの送信先のアドレスデータと特定の時間情報
    とが組み合わされて事前にデータ登録されているデータ
    記憶手段と、 通信データをデータ受信したときの時間情報を検出する
    時間検出手段と、 データ受信された通信データの送信先のアドレスデータ
    および受信時の時間情報の組み合わせと前記データ記憶
    手段の登録内容との整合の有無を判定する整合判定手段
    と、 該整合判定手段により整合が判定された通信データのデ
    ータ転送を優先させる処理制御手段と、を具備している
    通信中継装置。
  4. 【請求項4】 通信データが混雑する送信先のアドレス
    データと時間情報との組み合わせを検出する混雑検出手
    段と、 該混雑検出手段により検出されたアドレスデータと時間
    情報との組み合わせを前記データ記憶手段にデータ登録
    するデータ登録手段と、も具備している請求項3記載の
    通信中継装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の通信中継装置
    と、 この通信中継装置に接続されている複数のデータ通信回
    線と、 これら複数のデータ通信回線の各々に少なくとも一個は
    接続されている多数のデータ通信端末と、を少なくとも
    具備しているデータ通信システム。
  6. 【請求項6】 アドレスデータが個々に設定された多数
    のデータ通信端末が各々に少なくとも一個は接続された
    複数のデータ通信回線が共通に接続されており、送信先
    の前記データ通信端末のアドレスデータが設定された通
    信データを前記データ通信回線の一個からデータ受信す
    ると、このデータ受信した通信データを設定されている
    アドレスデータに対応して一個の前記データ通信回線に
    データ転送する通信中継装置において、 該通信中継装置が具備しているコンピュータが読取自在
    なソフトウェアが格納されている情報記憶媒体であっ
    て、 通信データの送信先のアドレスデータと特定の時間情報
    とを組み合わせてデータ保持すること、 通信データをデータ受信したときの時間情報を検出する
    こと、 データ受信された通信データの送信先のアドレスデータ
    および受信時の時間情報の組み合わせとデータ保持され
    ているアドレスデータおよび時間情報の組み合わせとの
    整合の有無を判定すること、 これで整合が判定された通信データのデータ転送を優先
    させること、を前記コンピュータに実行させるためのプ
    ログラムが格納されていることを特徴とする情報記憶媒
    体。
  7. 【請求項7】 通信データが混雑する送信先のアドレス
    データと時間情報との組み合わせを検出すること、 この検出されたアドレスデータと時間情報との組み合わ
    せをデータ保持すること、を前記コンピュータに実行さ
    せるためのプログラムも格納されていることを特徴とす
    る請求項6記載の情報記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016132402A1 (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 三菱電機株式会社 通信フレーム転送装置および通信システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05316115A (ja) * 1992-05-08 1993-11-26 Mitsubishi Electric Corp コンピュータネットワーク接続装置

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